JPH09106932A - 電解コンデンサ用封口ゴム - Google Patents

電解コンデンサ用封口ゴム

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JPH09106932A
JPH09106932A JP26336595A JP26336595A JPH09106932A JP H09106932 A JPH09106932 A JP H09106932A JP 26336595 A JP26336595 A JP 26336595A JP 26336595 A JP26336595 A JP 26336595A JP H09106932 A JPH09106932 A JP H09106932A
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JP
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rubber
iir
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epdm
test
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JP26336595A
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Tsutomu Ogasawara
勉 小笠原
Kazuhiko Kimura
一彦 木村
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Nippon Chemi Con Corp
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Nippon Chemi Con Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械的特性を維持できると共にゴムの化学的
劣化を防止でき、更に電解液溶媒に対するゴムの耐性及
び気密性に優れた電解コンデンサ用封口ゴムを提供す
る。 【解決手段】 エチレンプロピレンターポリマー(EP
DM)/ブチルゴム(IIR)ブレンドにおけるEPD
M:IIRが、40:60〜95:5(重量比)の範囲
であり、これらを過酸化物加硫してなることを特徴とす
る電解コンデンサ用封口ゴムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解コンデンサ用
封口ゴムに関し、特に、EPDM/IIRブレンドに有
機過酸化物加硫を行い、熱老化性、耐薬品性が良好で、
ペースト保持性に優れた電解コンデンサ用封口ゴムに関
する。
【0002】
【従来の技術】電解コンデンサは、小形、大容量、安価
で整流出力の平滑化等に優れた特性を示し、各種電気・
電子機器の重要な構成要素の1つであるが、一般に表面
を電解酸化によって誘電体とする酸化皮膜に変えたアル
ミニウムフィルムを陽極とし、これと集電陰極とからな
る素子を電解液(ペースト)に含浸し、これを容器に封
入して作製される。
【0003】電解コンデンサは、酸化皮膜を再生する化
学反応を行いながら使用するものであるため、その特性
上使用する電解液の性質に最も大きく依存する。電解コ
ンデンサ用電解液としては、エチレングリコールとホウ
酸とからなる電解液が一般的であるが、この種の電解液
は、縮合水を生成する水系の電解液であり、酸化皮膜誘
電体の水和劣化や高温使用に際しての水のガス化による
コンデンサ外観不良の発生等の不都合を生じるため、最
近では実質的に水を含有しない非水系の電解液が次第に
多く使用される傾向にある。
【0004】電解液を含浸した素子を封入する容器は、
一端に開口部を有し、アルミニウムのような金属材料か
らなるケースと封口ゴムとから構成される。製造に際し
ては、電解液を含浸した素子をケースに入れた後、封口
ゴムをケース開口部に封入して電解コンデンサ製品が組
み立てられる。
【0005】電解コンデンサの性能、特に、電解液の蒸
発揮散に伴う劣化と寿命にとって封口ゴムは大きな影響
を与える部品の一つである。したがって、電解液の種類
と、それに適応した適切な物性を有する封口ゴムを選択
することは非常に重要に課題である。
【0006】電解コンデンサ用封口ゴムとしては、天然
ゴム、EPDM(エチレンプロピレンターポリマー)、
IIR(ブチルゴム)等の単一材質ゴムが主に使用され
ている。例えば、EPDMは、耐熱性、耐薬品性、耐オ
ゾン性に優れ、安価であるため、封口ゴムの多くに使用
されているが、ガス透過性に劣り、ペースト保持性が好
ましくない。また、IIRは、高価であるが、耐熱性、
耐溶媒性、ガス透過性に優れ、ペースト保持性を良好に
することができる。
【0007】そこで、前記単一材質ゴムをブレンドする
ことにより、更に良好な特性を有する封口ゴムが開発さ
れている。その一つとして、EPDM/IIRブレンド
がある。
【0008】このEPDM/IIRブレンドは、EPD
Mになかったペースト保持性に優れ、かつ、IIR単一
よりもコストが安価であるという特徴を有している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、EPD
M、IIR及びEPDM/IIRブレンドは、硫黄加硫
したものがほとんどであって、硫黄加硫によるゴム封口
体は、通電中に加硫に使用した硫黄が溶出して陽極引出
端子を腐食し、ゴムを劣化させる等、熱老化性、耐薬品
性に劣るという問題点がある。
【0010】したがって、本発明の目的は、機械的特性
を維持できると共にゴムの化学的劣化を防止でき、更に
電解液溶媒に対するゴムの耐性及び気密性に優れた電解
コンデンサ用封口ゴムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明においては、エチレンプロピレンターポリマ
ー(EPDM)/ブチルゴム(IIR)ブレンドにおけ
るEPDM:IIRが、40:60〜95:5(重量
比)の範囲であり、これらを過酸化物加硫してなること
を特徴とする電解コンデンサ用封口ゴムを提供する。
【0012】また、本発明においては、EPDM/II
RブレンドにおけるEPDM:IIRが、40:60〜
75:25(重量比)の範囲であり、これらを過酸化物
加硫してなることを特徴とする電解コンデンサ用封口ゴ
ムを提供する。
【0013】前記IIRにおいては、レギュラーIIR
が2/3以下であり、残りが部分架橋IIRである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
細に説明する。本発明の電解コンデンサ用封口ゴムに
は、EPDM/IIRブレンドゴムが用いられる。この
EPDM/IIRブレンドゴムは、有機過酸化物加硫に
よって生産される。
【0015】本願発明の発明者らは、研究を重ねた結
果、以下に詳細に説明するように、EPDM/IIRブ
レンドゴムを形成するEPDMとIIRの比を、40:
60〜95:5(重量比)の範囲とすること、更に好ま
しくは、40:60〜75:25(重量比)の範囲とす
ることにより、電解コンデンサ用の封口ゴムの特性を向
上させることができることを見出した。
【0016】また、ブレンドするIIRは、レギュラー
IIRと過酸化物架橋された部分架橋IIRとからな
り、IIRは、EPDM/IIRブレンドにおけるEP
DM:IIRが、40:60〜60:40(重量比)の
範囲である場合、レギュラーIIR2/3以下に対し、
残りが部分架橋IIRで構成される。また、EPDM:
IIRが、60:40〜95:5(重量比)の範囲(た
だし、EPDM:IIRが60:40(重量比)を含ま
ない。)である場合、前記IIR中レギュラーIIR:
部分架橋IIRは、0:100〜100:0の範囲であ
る。これは、ブレンドするIIRのうち、レギュラーI
IRが2/3を超えると、ゴム物性が実用から外れてし
まうからである。すなわち、例えば、圧縮永久ひずみや
永久伸、クリープ及び応力緩和特性が悪化するのであ
る。
【0017】そこで、以下の実施例において、電解コン
デンサの特性と劣化と寿命とに大きく影響する封口ゴム
の特性を試験するため、機械的特性の維持(圧縮永久ひ
ずみ)、ゴムの化学的劣化(熱老化性)、電解液溶媒に
対するゴムの耐性(溶媒浸漬試験)及び電解液溶媒の透
過性を取り上げ、コンデンサ特性との関連性を調査し
た。
【0018】
【実施例】本実施例においては、前述したEPDMとI
IRとの配合比に従い、以下の表1に示される有機過酸
化物加硫を行った実施例1〜4及び低硫黄加硫を行った
比較例1及び2について試験を行った。
【0019】
【表1】
【0020】圧縮永久ひずみ試験(C.S) 圧縮永久ひずみとは、封口ゴムの加締め等の外力に対す
る反発応力の減衰、永久変形の度合いを表す指標で、値
の小さい方が良い。この圧縮永久ひずみ試験は、105
℃で、2000時間、圧縮率25%で試験片を圧縮し、
圧縮永久ひずみを求めて評価した。
【0021】試験結果を図1に示す。一般に、EPDM
の有機過酸化物加硫は、良好なC.S値を示すとされる
が、ブチルゴムを多くブレンドした実施例1及び4は、
更に小さな値を示した。全体的にも、硫黄加硫されたゴ
ムに比べて、有機過酸化物加硫ブレンドゴムは優れた特
性を示していることが理解される。
【0022】熱老化性試験 有機物質であるゴムは、熱と酸素の相乗効果による変化
を受け、化学的、物理的特性の低下を来す。熱老化性試
験では、この低下度合いをゴムの物性変化率で測定す
る。試験後の物性は、初期値と大きく変わらない方が望
ましい。
【0023】本試験は、105℃及び130℃で、20
00時間、空気循環式ギヤオーブンを用いて加熱し、1
05℃の場合は、硬度、引張り強さ変化率及び伸び変化
率を測定して評価し、130℃の場合は、引張り強さ変
化率及び伸びを測定して評価した。
【0024】まず、105℃で行った熱老化性試験の結
果を図2(a)から図2(c)に示す。
【0025】図2(a)は、硬度の変化を示しており、
このグラフから、実施例1〜4のゴムの硬度の変化は殆
どなく、極めて安定していることが理解できる。一方、
比較例1〜2のゴムは、緩やかに硬度が増し、熱による
劣化が進んだことがわかる。
【0026】図2(b)は、引張り強さ変化率を示して
おり、このグラフから、比較例1〜2のゴムは、大きく
変化しているが、実施例1〜4のゴムは、変化が非常に
小さいことが理解できる。
【0027】図2(c)は、伸び変化率を示しており、
実施例1〜4のゴムについても、硬くなり、弾力性は低
下しているものの、比較例1〜2のゴムは、−50〜−
70%の低下を示し、ゴムが硬くなり、弾力性が極端に
低下していることが理解される。
【0028】次に、130℃で行った熱老化性試験の結
果を図3(a)及び図3(b)に示す。図3(a)は、
引張り強さ変化率を示しており、比較例1〜2のゴム
は、大きく引張り強さが低下しているのに対し、実施例
1〜4のゴムは、1000時間当たりで低下しているこ
とを示しているものの、最終的には、初期値とあまり変
化がなくなっていることが理解できる。
【0029】図3(b)は、伸びの変化を示しており、
比較例1〜2のゴムは、急激に硬化し、弾力性を失うの
に対し、実施例1〜4のゴムは、伸びは低下するもの
の、未だ弾力性を保っている。
【0030】この熱老化性試験から、本実施例のゴム
は、熱に対して安定しており、物性の変化が小さいこと
がわかる。本試験において、特に目立つことは、伸びの
変化率の相違であり、硫黄加硫ゴムにおいては、−50
〜−70%の低下を示しており、従って、ゴムが硬くな
り、弾力性が極端に低下していることが理解される。こ
の結果からだけでも、本実施例のゴムが非常に優れた特
性を有していることがわかる。
【0031】溶媒浸漬試験 溶媒浸漬試験においては、電解液の代表的な溶媒である
エチレングリコール(EG)、γ−ブチロラクトン(G
BL)にゴムを長時間浸漬したときのゴムの物性変化と
外観変化を求め、溶媒によるゴムの劣化度合いを調べ
る。熱老化性試験と同じく、初期物性に対して変化の小
さい方が良いとされる。
【0032】本試験においては、浸漬試験温度を105
℃とし、2000時間の間、試験片を溶媒に浸漬させ、
重量変化率、硬度変化、引っ張り強さ変化率及び伸び変
化率を求めて評価した。
【0033】まず、EGに浸漬した場合の結果を図4
(a)から図4(d)に示す。図4(a)は、重量変化
率を示しており、比較例1〜2のゴムが大きく重量が変
化しているのに対し、実施例1〜4のゴムの重量の変化
は小さく、液体を吸収しないことが理解できる。
【0034】図4(b)は、硬度変化を示しており、比
較例1〜2のゴムは、大きく弾力性を失っているのに対
し、実施例1〜4のゴムは、硬度変化が非常に小さい。
【0035】図4(c)は、引張り強さの変化を示して
おり、実施例及び比較例のゴム共に変化は小さいが、特
に、実施例のゴムの変化が小さいことがわかる。
【0036】図4(d)は、伸び変化率を示しており、
実施例1〜4のゴムは、ほぼ初期値を保っているのに対
し、比較例1〜2のゴムは、伸び率が大きく変化してい
る。
【0037】次に、GBLに浸漬した場合の結果を図5
(a)〜図5(d)に示す。図5(a)は、重量変化
率、図5(b)は、硬度変化、図5(c)は、引張り強
さ、図5(d)は、伸び変化率を示しており、EGに浸
漬させた場合と同様、比較例のゴムと比べて、実施例の
ゴムの物性の変化は極めて小さいことが理解できる。
【0038】この溶媒浸漬試験の結果より、実施例1〜
4のゴムは、溶媒に侵されず、物性が極めて安定してい
ることがわかる。この試験で特に注目すべきは、伸びの
変化率の違いであり、比較例のゴムは、溶媒に侵されて
硬くなり、弾力性が極端に低下することが理解できる。
また、比較例のゴムでは、試験溶媒が黄白色に濁り、ゴ
ム中からの抽出物(加硫剤の一部)が観察された。
【0039】溶媒及びガス透過性試験 この溶媒及びガス透過性試験は、封口ゴムの電解液保持
性を左右する最も重要な特性試験である。溶媒透過性試
験において、試験装置は、アルミケース中に溶媒を入
れ、2mm厚の実施例及び比較例のゴム板で密閉した溶
媒透過性試験容器を試験に用いた。測定データは、EP
DM100%品のGBL透過量を1.0とする透過性指
数で示した。
【0040】本試験においては、溶媒としてEG及びG
BLを用い、試験温度を105℃とし、2000時間、
測定を行った。
【0041】この結果を図6に示す。実施例及び比較例
のゴムを通じて、GBLに対するEGの透過量は、1/
10となっている。そして、実施例のゴムにあっては、
GBL及びEGの両溶媒に対しても、EPDM100%
−ブチルゴム100%を結ぶ点線よりも下の小さい指数
の所にプロットその値がプロットされている。特に、実
施例4のゴムにあっては、ブチルブレンド比率以上の溶
媒の不透過性を示した。
【0042】一方、比較例のゴムにあっては、逆に点線
より上にその値がプロットされており、明らかに実施例
のゴムと比べて溶媒の透過性が大きいことが理解でき
る。
【0043】また、ガス透過性試験は、Nガスを用い
て行った。その結果を図7(a)に示す。図7(a)
は、比較のため、ガス透過性試験の結果と共に、前述し
た溶媒透過性試験の結果も示してある。図7(a)から
明らかなように、ガス透過性試験の結果は、溶媒透過性
試験の結果とほぼ同様の結果となった。すなわち、実施
例のゴムにあっては、EPDM100%−ブチルゴム1
00%を結ぶ点線よりも下の小さい指数の所にその値が
プロットされている。特に、実施例4のゴムにあって
は、ブチルブレンド比率以上のガスの不透過性を示し
た。
【0044】また、参考のため、図7(b)に、EG溶
媒に対する5φコンデンサ及び10φコンデンサの重量
変化を示した。この図から明らかなように、本試験によ
る溶媒透過性試験と実際のコンデンサにおける重量減少
(ΔWt)曲線とは相似形をなしており、溶媒透過性試
験からコンデンサの重量減少(ΔWt)を推定すること
ができる可能性を示している。
【0045】アルミ電解コンデンサの電気特性試験 実施例1〜4のゴムを5φ、10φのコンデンサに組み
込み、コンデンサの重量減少(ΔWt)と前述した溶媒
透過性試験の結果との相関性及び他の電気的特性への影
響等について調査した。本試験においては、定格10φ
×16L、105℃負荷放置、Z100KHzで測定を
行った。
【0046】本試験の結果を図8及び図9に示す。図8
(a)は、コンデンサの重量変化(ΔWt)を示してお
り、ブチルブレンド比率が大きいゴムを用いるほど、重
量変化が小さいことがわかる。この結果から、コンデン
サの重量変化と、ゴムの溶媒透過性とは相関関係がある
ことが理解できる。
【0047】図8(b)は、静電容量変化率を示してお
り、図8(a)の重量変化に従って、静電容量が低下し
ていることがわかる。すなわち、重量変化が小さいコン
デンサ程、静電容量変化が小さい。
【0048】図9は、各コンデンサについてのインピー
ダンスの変化を示している。このインピーダンスの変化
においては、ブチルブレンド比率の相違よる電気的特性
の相違が顕著に現れている。すなわち、試験時間200
0時間におけるインピーダンスの相違は明白であり、ブ
チルブレンド比率が大きい程、インピーダンスの変化が
小さい。図9には、参考として、ブチルブレンド比率1
0%及び20%品のデータの併せて表示してあるが、3
0%未満では、明らかに2000時間でインピーダンス
の立ち上がりが大きくなっている。
【0049】以上の試験結果から総合的に判断すると、
有機過酸化物加硫された実施例1〜4のゴムが、低硫黄
加硫された比較例1〜2のゴムと比べて優れた特性を有
していることが理解できる。特に、有機過酸化物加硫E
PDMにおいて、ブチルゴムを30%以上ブレンドする
ということは、酸素、電解液溶媒等によるゴムの劣化を
抑え、コンデンサの電気的特性をEPDMと差別化する
働きがある。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
EPDM/IIRブレンドについて過酸化物加硫を行っ
たため、圧縮永久ひずみ、熱老化性、溶媒浸漬性、溶媒
及びガス透過性の諸特性が硫黄加硫ゴムと比べて良好と
なる。すなわち、熱、酸素、極性溶媒に対して安定であ
り、特に伸びの変化率が優れた電解コンデンサ用封口ゴ
ムを得ることができる。
【0051】また、EPDM/IIRブレンドのIIR
配合比率が大きい程、圧縮永久ひずみ、溶媒及びガス透
過性、アルミ電解コンデンサの電気特性が良好な電解コ
ンデンサ用封口ゴムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電解コンデンサ用封口ゴムの実施
例及び比較例の永久圧縮ひずみの変化を示すグラフであ
る。
【図2】本発明に係る電解コンデンサ用封口ゴムの実施
例及び比較例の105℃での熱老化試験における物性の
変化のグラフであって、(a)は硬度、(b)は引張り
強さ変化率、(c)は伸び変化率の変化を示している。
【図3】本発明に係る電解コンデンサ用封口ゴムの実施
例及び比較例の130℃での熱老化試験における物性の
変化のグラフであって、(a)は引張り強さ変化率、
(b)は伸びの変化を示している。
【図4】本発明に係る電解コンデンサ用封口ゴムの実施
例及び比較例のEG溶媒浸漬ゴムの重量及び硬度変化を
示すグラフであって、(a)は重量変化率、(b)は硬
度変化、(c)は引張り強さ変化率及び(d)は伸び変
化率の変化を示している。
【図5】本発明に係る電解コンデンサ用封口ゴムの実施
例及び比較例のGBL溶媒浸漬ゴムの重量及び硬度変化
を示すグラフであって、(a)は重量変化率、(b)は
硬度変化、(c)は引張り強さ変化率及び(d)は伸び
変化率の変化を示している。
【図6】本発明に係る電解コンデンサ用封口ゴムの実施
例及び比較例の溶媒透過性を示すグラフである。
【図7】本発明に係る電解コンデンサ用封口ゴムの実施
例及び比較例に関し、(a)はゴム板使用実験装置によ
り求めたEG及びN2ガスの透過性を示し、(b)は実
装コンデンサの重量減少から求めた透過性を示してい
る。
【図8】本発明に係る電解コンデンサ用封口ゴムの実施
例に関し、ゴム種によるEG系電解液使用10φコンデ
ンサの特性を示すグラフであって、(a)は、重量変化
を、(b)は、静電容量変化率を示している。
【図9】本発明に係る電解コンデンサ用封口ゴムの実施
例についてのインピーダンス変化を示すグラフである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレンプロピレンターポリマー(EP
    DM)/ブチルゴム(IIR)ブレンドにおけるEPD
    M:IIRが、40:60〜95:5(重量比)の範囲
    であり、これらを過酸化物加硫してなることを特徴とす
    る電解コンデンサ用封口ゴム。
  2. 【請求項2】 EPDM/IIRブレンドにおけるEP
    DM:IIRが、40:60〜75:25(重量比)の
    範囲であり、これらを過酸化物加硫してなることを特徴
    とする電解コンデンサ用封口ゴム。
  3. 【請求項3】 EPDM/IIRブレンドにおけるEP
    DM:IIRが、40:60〜60:40(重量比)の
    範囲である場合、前記IIRのうち、レギュラーIIR
    が2/3以下であり、残りが部分架橋IIRである請求
    項1又は2記載の電解コンデンサ用封口ゴム。
  4. 【請求項4】 EPDM/IIRブレンドにおけるEP
    DM:IIRが、60:40〜95:5(重量比)の範
    囲(ただし、EPDM:IIRが60:40(重量比)
    を含まない)である場合、前記IIR中レギュラーII
    R:部分架橋IIRが、0:100〜100:0の範囲
    である請求項1又は2記載の電解コンデンサ用封口ゴ
    ム。
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