JPH09106752A - 電子放出素子、電子放出素子アレイ、カソード板及びそれらの製造方法並びに平面表示装置 - Google Patents

電子放出素子、電子放出素子アレイ、カソード板及びそれらの製造方法並びに平面表示装置

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JPH09106752A
JPH09106752A JP26179395A JP26179395A JPH09106752A JP H09106752 A JPH09106752 A JP H09106752A JP 26179395 A JP26179395 A JP 26179395A JP 26179395 A JP26179395 A JP 26179395A JP H09106752 A JPH09106752 A JP H09106752A
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忠司 中谷
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J3/00Details of electron-optical or ion-optical arrangements or of ion traps common to two or more basic types of discharge tubes or lamps
    • H01J3/02Electron guns
    • H01J3/021Electron guns using a field emission, photo emission, or secondary emission electron source
    • H01J3/022Electron guns using a field emission, photo emission, or secondary emission electron source with microengineered cathode, e.g. Spindt-type
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2329/00Electron emission display panels, e.g. field emission display panels

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の製造方法より少ない工程数で作製で
き、かつ絶縁膜の破壊によるエミッタ電極層とゲート電
極層間の短絡が起こらない電子放出素子アレイ及びその
製造方法を提供する。 【解決手段】 ゲート開口部と該ゲート開口部に通じる
スリットとを有する絶縁性基体、前記ゲート開口部及び
スリット内の絶縁性基体上に形成されたエミッタ電極
層、前記ゲート開口部内のエミッタ電極層上に形成され
たエミッタティップ、前記絶縁性基体の表面上に前記ゲ
ート開口部を囲むように形成されたゲート電極層を有
し、該ゲート電極層と前記エミッタ電極層とがそれらの
間に介在物なしで交差するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子放出素子、電
子放出素子アレイ、カソード板及びそれらの製造方法並
びに平面表示装置に関する。更に詳しくは、本発明は、
高輝度、高精細、高速応答、低消費電力、広視野角等の
特性を有する電子放出素子、電子放出素子アレイ、カソ
ード板及びそれらの製造方法並びに平面表示装置に関す
る。本発明の電子放出素子は、携帯端末、壁掛けテレビ
等の幅広い分野で利用される薄型表示装置への使用が期
待できる電子源である。
【0002】
【従来の技術】電子放出素子によれば、半導体の微細加
工技術を用いて形成されたエミッタ電極上のエミッタテ
ィップと電子引き出し用ゲート電極との間に印加した電
圧により、放出された電子を取り出すことができる。ま
た、エミッタティップの大きさはミクロンサイズなの
で、高密度の集積化が可能である。
【0003】図17は電子放出素子を利用した薄型平面
表示装置の構成例である。この表示装置は、真空空間を
介して対向配置したカソード板とアノード板とから構成
され、カソード板に複数の電子放出素子で構成された画
素がマトリックス配列されている。電子放出素子のエミ
ッタ電極ライン(層)103とゲート電極ライン(層)
110は、絶縁性(ガラス)基板101上に交差するよ
うに配置されている。また、エミッタ電極ライン103
とゲート電極ライン110の間には絶縁膜104が介在
している。両電極ライン(103及び110)の交差部
分には、数百〜数千個のゲート開口部が形成されるとと
もに、各ゲート開口部内にエミッタティップ108がエ
ミッタ電極ラインと接するように形成され、一つの画素
111を構成している。エミッタティップ108の電子
放出特性は非線型であるため、エミッタ電極ライン10
3とゲート電極ライン110により個別な選択的駆動が
可能である。このようなカソード板112の選択された
画素111より引き出された電子は、対向する蛍光体1
13を備えたアノード板114に達し、蛍光体113を
励起発光させる。この発光が表示に利用される。
【0004】図18(a)〜(h)は、真空蒸着による
電子放出素子の従来の製造方法を示す概略工程図であ
る。まず、絶縁性基体101上にエミッタ電極材料10
2を成膜する(図18(a)参照)。次いで、ベタ状の
エミッタ電極材料102をパターニングし、ストライプ
状のエミッタ電極ライン103を形成する(図18
(b)参照)。この後、絶縁性基板101上に、絶縁膜
104、ゲート電極材料105を順に成膜する(図18
(c)参照)。次に、絶縁膜104及びゲート電極材料
105をそれぞれエッチングして円筒形のゲート開口部
106を複数個形成し、各開口部にエミッタ電極の一部
を露出させる(図18(d)参照)。次にアルミニウム
等を、ゲート開口部106の底に付着しないように、絶
縁性基板101に対して斜めから蒸着し、犠牲膜107
を形成する(図18(e)参照)。更に、モリブデン等
のエミッタティップ材料108を絶縁性基板101に垂
直に蒸着すると、エミッタ電極上へのエミッタティップ
材料108の堆積に伴いゲート開口部106は徐々に塞
がる。ゲート開口部106が完全に塞がった時、ゲート
開口部106内には円錐状のエミッタティップ109が
エミッタ電極上に付着形成されている(図18(f)参
照)。次にゲート開口部106付近以外のエミッタティ
ップ材料108をエッチングにより除去し、犠牲膜10
7を露出させる(図18(g)参照)。絶縁性基板10
1を燐酸水溶液等に浸漬すると、犠牲膜107は溶解
し、ゲート開口部106付近の残りのエミッタティップ
材料102がリフトオフされ、エミッタティップ109
がゲート開口部から露出する。最後にゲート電極材料1
05をパターニングして、エミッタ電極ラインと直交す
る方向に伸びるストライプ状のゲート電極ライン110
を形成する。かくしてエミッタ電極ラインとゲート電極
ラインとの交点部にエミッタティップが設けられたマト
リックス構造を有する電子放出素子アレイが得られる
(図18(h)参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】電子放出素子は、同一
基板上において、多数個形成され、しかも多数の工程を
経て形成されるため、その作製工程において混入する塵
埃が原因となり欠陥が生じやすい。特にエミッタ電極ラ
インとゲート電極ライン間の短絡による欠陥が生じる
と、その欠陥を有する電子放出素子と同じ電極ラインを
持つ他の電子放出素子に電圧が印加されなくなり、その
電極ラインは欠陥線となる。また、電子放出特性は、エ
ミッタティップの表面の状態に敏感に影響を受けるの
で、作製工程が多ければ多いほど汚染の影響がでやす
い。その結果として、歩留りを低下させることとなる。
また、工程数が多ければ多いほど製造コストが高くな
る。
【0006】更に、エミッタ電極ラインとゲート電極ラ
インとの間にはクロスオーバ用の絶縁膜が設けられてい
るためその絶縁膜にピンホールが生じると、このピンホ
ールによりゲート電極ライン及びエミッタ電極ラインが
短絡して動作しなくなる問題があった。本発明の発明者
等は、上記課題に鑑み、鋭意検討の結果、上記従来の製
造方法より少ない工程数で作製でき、かつ絶縁膜のピン
ホール欠陥等によるエミッタ電極層とゲート電極層間の
短絡が起こらない電子放出素子、電子放出素子アレイ、
カソード板及びそれらの製造方法並びに平面表示装置を
見いだし本発明に至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、ゲート開口部と該ゲート開口部に通じるスリットと
を有する絶縁性基体、前記ゲート開口部及びスリット内
の絶縁性基体上に形成されたエミッタ電極層、前記ゲー
ト開口部内のエミッタ電極層上に形成されたエミッタテ
ィップ、前記絶縁性基体の表面上に前記ゲート開口部を
囲むように形成されたゲート電極層を有し、該ゲート電
極層と前記エミッタ電極層とがそれらの間に介在物なし
で交差するように構成されたことを特徴とする電子放出
素子が提供される。
【0008】更に本発明によれば、ゲート開口部と該ゲ
ート開口部に通じるスリットとを有する絶縁性基体、前
記ゲート開口部及びスリット内の絶縁性基体上に形成さ
れたエミッタ電極層、前記ゲート開口部内のエミッタ電
極層上に形成されたエミッタティップ、前記絶縁性基体
の表面上に前記ゲート開口部を囲むように形成されたゲ
ート電極層を有し、該ゲート電極層と前記エミッタ電極
層とがそれらの間に介在物なしで交差するように構成さ
れた電子放出素子を複数個配列し、前記エミッタ電極層
及びゲート電極層のそれぞれが、同じ電極層間で接続さ
れてなることを特徴とする電子放出素子アレイが提供さ
れる。
【0009】また、本発明によれば、ゲート開口部を有
する絶縁性基体、前記ゲート開口部内の絶縁性基体上に
形成されたエミッタ電極層、前記ゲート開口部内のエミ
ッタ電極層上に形成されたエミッタティップ、前記絶縁
性基体の表面上に前記ゲート開口部を囲むように形成さ
れたゲート電極層を有し、該ゲート電極層と前記エミッ
タ電極層とが、それらの間に介在物なしで交差するよう
に構成された電子放出素子を複数個配列し、前記ゲート
開口部の形状が円形であり、該ゲート開口部の直径が隣
接するゲート開口部との中心間の距離より長いことを特
徴とする電子放出素子アレイが提供される。
【0010】更に、本発明によれば、上記電子放出素子
アレイを画素とし、該素子アレイを複数個マトリックス
配列してなることを特徴とするカソード板が提供され
る。また、本発明によれば、上記電子放出素子アレイを
集積化してなることを特徴とするカソード板が提供され
る。更に本発明によれば、上記カソード板と、該カソー
ド板上に対向して配置されかつ蛍光体で覆われた電極を
備えたアノード板からなり、エミッタティップから放出
された電子を前記蛍光体に供給して発光することを特徴
とする平面表示装置が提供される。
【0011】また、本発明によれば、絶縁性基体の表面
層をエッチングすることによりゲート開口部と該ゲート
開口部に通じるスリットを形成し、スリットを塞ぎかつ
ゲート開口部を塞がない条件下で導電膜を形成し、導電
膜上にゲート開口部を塞がずかつゲート開口部内に形成
されている導電膜を覆わない条件下で犠牲膜を形成し、
犠牲膜上にゲート開口部を塞ぐ条件下でエミッタティッ
プ材料を積層することにより導電膜からなるエミッタ電
極層上にエミッタティップを形成し、犠牲膜を除去する
と共に犠牲膜上に積層されているエミッタティップ材料
を除去し、絶縁性基体上の導電膜を所望の形状にエッチ
ングしてゲート電極層を形成することを特徴とする電子
放出素子の製造方法が提供される。
【0012】更に、本発明によれば、絶縁性基体の表面
層をエッチングすることにより複数個のゲート開口部と
隣接する該ゲート開口部を連通する複数個のスリットを
形成し、スリットを塞ぎかつゲート開口部を塞がない条
件下で導電膜を形成することによりゲート開口部及びス
リット内の絶縁性基体上にエミッタ電極層を形成し、導
電膜上にゲート開口部を塞がずかつゲート開口部内に形
成されている導電膜を覆わない条件下で犠牲膜を形成
し、犠牲膜上にゲート開口部を塞ぐ条件下でエミッタテ
ィップ材料を積層することによりエミッタ電極層上にエ
ミッタティップを形成し、犠牲膜を除去すると共に犠牲
膜上に積層されているエミッタティップ材料を除去し、
絶縁性基体上の導電膜を所望の形状にエッチングしてゲ
ート電極層を形成することを特徴とする電子放出素子ア
レイの製造方法が提供される。
【0013】また、本発明によれば、絶縁性基体の表面
層をエッチングすることにより、円形でありかつ直径よ
り隣接するゲート開口部の中心の間隔が小さい複数個の
ゲート開口部を形成し、ゲート開口部を塞がない条件下
で導電膜を形成することによりゲート開口部内の絶縁性
基体上にエミッタ電極層を形成し、導電膜上にゲート開
口部を塞がずかつゲート開口部内に形成されている導電
膜を覆わない条件下で犠牲膜を形成し、犠牲膜上にゲー
ト開口部を塞ぐ条件下でエミッタティップ材料を積層す
ることによりエミッタ電極層上にエミッタティップを形
成し、犠牲膜を除去すると共に犠牲膜上に積層されてい
るエミッタティップ材料を除去し、絶縁性基体上の導電
膜を所望の形状にエッチングしてゲート電極層を形成す
ることを特徴とする電子放出素子アレイの製造方法が提
供される。
【0014】更に、本発明によれば、上記電子放出素子
アレイの製造方法を使用して、電子放出素子アレイを1
画素とした複数個の電子放出素子アレイを共通の絶縁性
基体上にマトリックス状に形成することを特徴とするカ
ソード板の製造方法が提供される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を説明するが、本発
明では、エミッタティップ1個の場合を電子放出素子と
称し、複数個の電子放出素子が集合したものを電子放出
素子アレイと称する。まず、本発明に使用できる絶縁性
基体は、基板単体又は基板とその上に形成された絶縁膜
からなる。基板単体の場合は、絶縁性基板が用いられ
る。基板と絶縁膜からなる場合は、絶縁性及び導電性の
基板のいずれも使用することができる。絶縁性基板は、
例えば、ガラス基板が挙げられる。導電性基板は、例え
ば、シリコンが挙げられる。
【0016】絶縁膜に使用できる材料は、特に限定され
ず、酸化シリコン、窒化シリコン、PSG、BPSG等
が挙げられる。その膜厚は、絶縁膜の種類によっても相
違するが、0.5〜2μmである。絶縁膜の形成方法
は、例えばCVD法、プラズマCVD法が挙げられる。
次に、絶縁性基体の表面層に、ゲート支持膜を形成して
もよい。ゲート支持膜に使用する材料を選択することに
より、後に行われる絶縁性基体のエッチングにおいて、
絶縁性基体との選択性を取ることができる。そのため、
更に後の工程で形成される犠牲膜、導電膜等がゲート開
口部の側壁に付着することを防ぐことができる。このゲ
ート支持膜に使用できる材料は、特に限定されず、導電
性でも、絶縁性でもよい。例えば、導電性材料として
は、モリブデン、タングステン、チタン等の金属、モリ
ブデン、タングステン、チタン等のシリサイドが挙げら
れ、絶縁性材料としては、窒化シリコン等が挙げられ
る。ゲート支持膜の膜厚は、使用される材料の種類によ
っても相違するが、0.1〜0.5μmである。ゲート
支持膜の形成方法は、例えばスパッタ法、CVD法が挙
げられる。
【0017】次に、ゲート支持膜又は絶縁性基体上に
は、スリット及びゲート開口部をエッチングにより形成
するためのマスクが形成される。マスクには、フォトレ
ジスト等の公知のマスク材料を使用することができる。
ここで絶縁膜が形成されていない場合は、ゲート支持膜
と絶縁性基板がエッチングされる。一方、絶縁膜が形成
されている場合は、基板を露出させず絶縁膜のみをエッ
チングしてもよく、絶縁膜をエッチングし基板を露出さ
せてもよく、絶縁膜と基板の両方をエッチングしてもよ
い。尚、ゲート支持膜が形成されている場合は、ゲート
支持膜も同時にエッチングされる。これらエッチング方
法のうち、絶縁膜をエッチングし基板を露出させる方法
が、スリット及びゲート開口部の深さを制御しやすいの
で特に好ましい。なお、絶縁性基体は、0.5〜2μm
の深さでエッチングされる。エッチングは、ゲート支持
膜が存在する場合、RIE等の異方性エッチングとフッ
酸溶液等を使用した等方性エッチングを組み合わせ行う
ことが好ましい。これは、異方性エッチングはスリット
及びゲート開口部の形状を制御性良くエッチングするこ
とができるからである。一方、等方性エッチングはゲー
ト支持膜下の絶縁膜又は絶縁性基板をアンダーエッチン
グし、後の工程で形成される犠牲膜、導電膜等がスリッ
ト及びゲート開口部の側壁に付着することを防ぐことが
できるからである。
【0018】スリットの形状は、特に限定されないが、
ゲート開口部より幅が小さいことが必要である。より具
体的には、スリットの幅:ゲート開口部の幅が、1:2
〜1:4であることが好ましい。また、スリットは、ゲ
ート開口部内に形成されるエミッタティップに、少なく
とも1つのスリット内に形成されるエミッタ電極層を介
して電流が流れるように構成されれば、その数は特に限
定されない。
【0019】一方、ゲート開口部の形状も、特に限定さ
れず、三角、四角等の多角形、円形、楕円形等が挙げら
れるが、対称性を考慮すると円形が好ましい。ゲート開
口部の形状を円形と仮定すると、ゲート開口部の直径
は、通常3.0μm以下、露光の解像度及び電子放出素
子アレイの集積度を考慮すると、0.8〜1.5μmが
最も好ましい。
【0020】次に、マスクを除去した後、スリットを塞
ぎかつゲート開口部を塞がない条件下で導電膜を形成す
る。この形成により、一連のスリット内及びゲート開口
部内の絶縁性基体上には、それらに対応した平面形状を
有し、スリット内では三角形の断面形状、ゲート開口部
内では台形の断面形状のエミッタ電極層が形成される。
なお導電膜材料には、モリブデン、タンタル、タングス
テン、チタン及びそれらのシリサイド等が挙げられる。
形成方法は、特に限定されず、蒸着等が使用できる。
【0021】次に、導電膜上にゲート開口部を塞がずか
つゲート開口部内に形成されている導電膜を覆わない条
件下で犠牲膜が形成される。犠牲膜にはマグネシウム化
合物が使用でき、その内、酸化マグネシウムを使用する
ことが、後のエッチング工程において、犠牲膜のエッチ
ングによる除去が容易である観点から好ましい。犠牲膜
の厚さは、特に限定されないが、後の除去工程を考慮す
ると、0.2〜0.6μmとすることが好ましい。ま
た、犠牲膜の積層方法は、特に限定されないが、10〜
30°の斜め方向から蒸着する方法が挙げられる。これ
は、開口部の側壁及び開口部内の絶縁性基板を覆わない
ようにするためである。
【0022】次に、犠牲膜上にゲート開口部を塞ぐ条件
下でエミッタティップ材料を積層する。これによって、
ゲート開口部内の導電膜からなるエミッタ電極層上に
は、エミッタティップが形成される。エミッタティップ
の高さは、1〜2μmとすることが好ましい。エミッタ
ティップ材料としては、ニッケル、白金、金、モリブデ
ン、チタン、タンタル、タングステン等の金属及びこれ
らのシリサイドが挙げられる。ここで、エミッタティッ
プは、例えば、ニッケル、白金、金から選択される1種
を上層とし、モリブデン、チタン、タンタル、タングス
テンから選択される1種を下層とした2層構造を有して
いてもよい。この2層構造により、エミッタティップの
先端を鋭くすることができ、電界の集中をより高めるこ
とができる。なお、導電膜の形成方法は、例えば真空蒸
着、スパッタリング等が挙げられる。
【0023】また、エミッタティップ材料の積層前に、
シリコン等の高抵抗の負帰還層材料を積層することによ
り、エミッタティップとエミッタ電極層間に負帰還層を
形成してもよい。この負帰還層は、放出電流の均一性を
向上させる機能を有する。更に、スリット内のエミッタ
電極層は、高抵抗層からなっていてもよい。この構造に
より、エミッタ及びゲート電極層の短絡による欠陥を、
短絡が生じた箇所のみに抑えることができ、電子放出素
子の冗長性を向上させることができる。
【0024】次いで、犠牲膜を除去することにより、犠
牲膜上に積層されているエミッタティップ材料が同時に
リフトオフされる。除去方法としては、犠牲膜をウエッ
トエッチングにより除去する方法を使用することが好適
である。ウエットエッチングに使用できるエッチャント
としては、犠牲膜を除去しうる酢酸、燐酸、ホウ酸等の
公知のエッチャントが使用でき、例えば犠牲膜がマグネ
シウム化合物であり、エミッタティップがニッケルを含
む場合、酢酸を含む水溶液を使用することが好ましい。
【0025】更に、絶縁性基体上の導電膜を所望の形状
にエッチングすることによりゲート電極層を形成すれば
本発明の電子放出素子及び電子放出素子アレイが得られ
る。エッチング方法は、特に限定されず、ウエットエッ
チング、ドライエッチングのいずれも使用することがで
きる。上記では、スリットを有する電子放出素子アレイ
について説明したが、ゲート開口部の形状を円形とし、
該ゲート開口部の直径が隣接するゲート開口部との中心
間の距離より長くすることにより、隣接するゲート開口
部間のスリットを省略した、電子放出素子アレイを提供
することもできる。
【0026】上記の方法により形成された1つの電子放
出素子アレイは、そのまま平面表示装置の1画素として
使用することができる。また、画素中の電子放出素子の
数は、通常200〜4000個/画素程度である。な
お、エミッタ電極層が導通していれば、エミッタティッ
プは、隣接する全てのエミッタティップとエミッタ電極
層を介して接続する必要はない。但し、全てのエミッタ
ティップと接続されていれば、エミッタ電極層の抵抗を
低減することができるので好ましい。
【0027】更に、1画素が、電子放出素子を1個又は
複数個有する1組又は複数組のブロックからなっていて
もよい。ここで、画素には、電子放出素子を4〜100
個有するブロックを、4〜100組程度使用することが
好ましい。また、隣合うブロック間には、スリット内に
形成されたエミッタ電極層より太いエミッタ電極層(以
下、給電用配線層と称する)を形成してもよい。この給
電用配線層はエミッタティップと接続するスリット内に
形成されたエミッタ電極層と接続されている。従って、
給電用配線層を有しない電子放出素子アレイより、画素
内のエミッタ電極層を太くすることができるので、より
配線抵抗を低減することができる。
【0028】更に、各ブロックを構成するゲート支持膜
とブロックを囲むゲート支持膜をつなぐ部分(以下細線
と称する)を、少なとも一部欠如させかつ狭くしてもよ
い。少なくも一部欠如させかつ狭くすることにより、ゲ
ート支持膜の欠如部分上のゲート電極層(給電用配線層
に接続するための引出し電極層)は、導電膜の張り出し
により接続されるので、中空に浮いた形状となる。この
ような構造とすることで、エミッタティップの破壊及び
塵埃等によりゲート電極層とエミッタ電極層とが短絡し
た場合に流れる大電流に対する一種のヒューズとしての
機能を付与することができる。ヒューズの抵抗は、その
幅を調節することにより所望の値を選択することができ
る。上記細線のゲート支持膜は、ゲート電極層を積層し
た後、アンダーエッチングにより除去してもよい。アン
ダーエッチング方法には、例えばウエットエッチングが
挙げられる。更に、ヒューズが形成された電子放出素子
アレイの他の例として、特開平5−144370号公報
に記載されている構造を使用してもよい。
【0029】次に、本発明によれば、上記した複数の電
子放出素子アレイが、マトリックス配列されてなるカソ
ード板を提供することができる。本発明のカソード板
は、平面表示装置、撮像管等の電子源として使用するこ
とができる。ここで、マトリックスを構成する電子放出
素子アレイの数は、特に限定されず、所望する表示部の
面積に応じて適宜選択することができる。また、隣接す
る電子放出素子アレイ間に窓を設けてもよい。更に、1
つの電子放出素子アレイに対応する窓と、隣接する他の
電子放出素子アレイに対応する窓とを、ゲート支持膜を
その間に残すことにより分離しておいてもよい。分離し
ておくことにより、導電膜を積層すれば、自己整合的に
エミッタ電極層を分離することができる。更に、隣接す
るゲート電極層に適当な電圧を印加すれば、ゲート電極
層も分離することができる。従って、カソード板の製造
工程を通じて、パターンニングのためのマスクを、ゲー
ト支持膜形成用の1枚とすることができる。
【0030】更に、本発明によれば、上記カソード板
と、該電子放出素子アレイ上に配置されかつ蛍光体で覆
われた電極を備えたアノード板とからなる平面表示装置
を提供することができる。上記アノード板は、蛍光体で
覆われた電極及び絶縁性基板から構成される。ここで、
本発明に使用できる蛍光体、電極及び絶縁性基板は、特
に限定されず、当該分野で公知のものを使用することが
できる。また、電極の形状は、絶縁性基板全面に形成さ
れていてもよく、櫛形の形状を有していてもよい。更
に、蛍光体を適宜選択することにより、カラー表示を行
うこともできる。
【0031】
【実施例】以下の実施例では、特定数の電子放出素子を
有する電子放出素子アレイ、カソード板及び平面表示装
置について説明しているが、これは説明を簡単にするた
めであり、その数に限定されるものではない。 実施例1 本発明の電子放出素子アレイの製造方法を図1〜8を使
用して更に詳細に説明する。なお、図は3×3=9個の
電子放出素子をマトリックス配列して構成した1つの画
素を示しており、図1(a)〜4(a)は平面図、図1
(b)〜4(b)は図1(a)〜4(a)のA−A’断
面図、図1(c)〜4(c)は図1(a)〜4(a)の
B−B’断面図、図1(d)〜4(d)は図1(a)〜
4(a)のC−C’断面図をそれぞれ示している。ま
た、図7(a)及び図8(a)は平面図、図7(b)及
び図8(b)は図7(a)及び図8(a)のC−C’断
面図をそれぞれ示している。
【0032】まず、ガラスからなる絶縁性基板5上に、
二酸化シリコンからなる絶縁膜6をプラズマCVD法で
1.2μm成膜した。次に、モリブデンシリサイドから
なるゲート支持膜1をスパッタ法により0.1μm成膜
した。次に、ゲート開口部3をスリット2で接続したレ
ジストパターン(図示せず)を形成した。ここで、ゲー
ト開口部3の直径は1.7μm、スリット2の巾は0.
6μmとした。なお、各画素間には、後の工程でゲート
電極層を分離するため、窓4を形成した、次に、上記レ
ジストパターンをマスクとして、RIE法によりゲート
支持膜1、絶縁膜6を順にエッチング除去した。次い
で、フッ酸溶液で絶縁膜6を選択エッチングし、0.2
μmアンダーカットした(図1(a)〜(d)参照)。
【0033】なお、図1(a)〜(d)では、1画素の
みの場合について説明しているが、実際は図6に示すよ
うに、スリット2、ゲート開口部3及び窓4はマトリッ
クス状に形成されている。また、隣接する窓4は、エミ
ッタ電極層分離用ゲート支持膜18で分離されている。
次に、チタンからなる導電膜7を蒸着法で蒸着速度を2
Å/秒で成膜した。導電膜7は、堆積に伴いゲート支持
膜1の縁から張り出す。従って、スリット2の巾はゲー
ト開口部3の直径より小さいので、導電膜7を0.6μ
m堆積したところでスリット2は塞がった。更に、0.
9μm堆積したところで成膜を停止すると、ゲート開口
部3の直径は0.8μmに縮小した(図2(a)〜
(d)参照)。なお、図2(a)中、点線は、スリット
2、ゲート開口部3及び窓4の輪郭を示し、実線は、導
電膜7の形成により縮小したゲート開口部3及び窓4の
輪郭を示している。
【0034】上記工程により、スリット2、ゲート開口
部3及び窓4内の絶縁性基板5上には、導電膜が形成さ
れた。導電膜の断面形状は、スリット2内では三角形で
あり、ゲート開口部3及び窓4内では台形であった。こ
の導電膜は、隣接する画素の導電膜とは、図6に示した
エミッタ電極層分離用ゲート支持膜18で分離されてい
るため、そのままエミッタ電極層8とすることができ
た。ゲート支持膜1上に堆積した導電膜7は、スリット
2を塞いで電気的に導通状態となり、後の工程を経るこ
とによりゲート電極層となる(図2(b)及び(d)参
照)。
【0035】次に、酸化マグネシウムからなる犠牲膜1
0を斜め蒸着法により0.4μm成膜した。次いで、シ
リコンからなる高抵抗の負帰還層材料9aを0.5μm
蒸着し、ニッケルからなるエミッタティップ材料9を
1.0μm蒸着し、ゲート開口部を塞いだ(図3(a)
〜(d)参照)。負帰還層材料9a及びエミッタティッ
プ材料9の積層により、ゲート開口部3内のエミッタ電
極層8上には負帰還層11a及びエミッタティップ11
が形成された(図3(b)参照)。なお、図3(a)
中、点線は図2(a)の実線を示しており、実線はエミ
ッタティップ材料9の積層により縮小した窓4を示して
いる。
【0036】更に、犠牲膜10を酢酸溶液で溶解して、
ゲート支持膜1上の負帰還層材料9a及びエミッタティ
ップ材料10を除去(リフトオフ)すると、ゲート開口
部3内のエミッタ電極層8上のエミッタティップ11が
露出した(図4(a)〜(d)参照)。なお、図4
(a)のD−D’断面図を図5に示した。次いで、レジ
スト13により、エミッタ電極層分離用ゲート支持膜1
8以外を覆った(図7(a)及び(b)参照)。
【0037】更に、レジスト13をマスクとして、RI
E法でエッチングすると、エミッタ電極層分離用ゲート
支持膜18が除去され、ゲート電極層12を線状に分離
することができた(図8(a)及び(b)参照)。な
お、このゲート電極層は、下層のエミッタ電極層8とは
交差する方向に形成されているが、その交差部分には絶
縁膜6が介在していない。つまり、両電極層はスリット
2内の空間で絶縁されるようになっている。
【0038】以上の工程により電子放出素子アレイを製
造することができた。ここで、実施例1の電子放出素子
アレイの製造方法と従来の製造方法を、表1を参照して
比較する。
【0039】
【表1】
【0040】表1から判るように、本発明の製造方法
は、従来と比較して工程数を少なくすることができた。
更に、フォトレジストを使用する露光工程を2回にする
ことができるので、製造時間を著しく短縮することがで
きた。
【0041】実施例2 絶縁膜6の成膜を行わず、ガラス基板を1.2μmエッ
チングすること以外は、実施例1と同様の工程として
も、電子放出素子アレイを形成することができた。
【0042】実施例3 図9は、1画素分の電子放出素子アレイを示す平面図で
ある。この図9において、点線は、ゲート支持膜の開口
の輪郭を示している。図9では、電子放出素子は4個ず
つの4組のブロック15に分割され、ゲート電極層12
で囲まれた領域には、エミッタ電極層と同じ材料からな
る給電用配線層14が形成されている。この配線層14
には、各エミッタティップ(図示せず)に接続している
エミッタ電極層が接続しているので、画素内の配線抵抗
を、実施例1の電子放出素子アレイと比べて、低減する
ことができる。
【0043】更に、図9では、各ブロック15の膜状に
形成されたゲート電極層12と、それが接続されるゲー
ト電極層(引出し層)12とをつなぐ部分が細線状に加
工された構造が示されており、細線状の部分はヒューズ
16としての機能を有している。このヒューズ16は、
ゲート電極層12の張り出しによってつながっているの
で、中空に浮いた形状になっている。ヒューズ16は、
それの形成を所望する部分のゲート支持膜を一部欠如さ
せ、後にゲート電極層12となる導電膜を形成すること
により、上記欠如させた部分に形成できる。このような
構造とすることで、エミッタティップの破壊及び塵埃等
によりゲート電極層とエミッタ電極層とが短絡した場合
に流れる大電流に対する一種のヒューズとしての機能を
付与することができた。なお、この電子放出素子アレイ
は真空下で通常使用されるので、真空断熱によりヒュー
ズの溶断電流は小さくなる。
【0044】また、ブロック15間の間隔が広いので、
エミッタティップ材料蒸着後も犠牲膜の露出面積が大き
くなる。従って、リフトオフ工程を実施例1より効率化
することができた。更に、図9に示す電子放出素子アレ
イは、全面に導電膜を形成することにより、スリット1
7内に形成されるエミッタ電極層(給電用配線層)によ
り、隣接する画素と電気的に接続することができた。
【0045】実施例4 図10に、スリット2及びゲート開口部3を形成し、導
電膜形成前の1ブロックの斜視図を示す。この図から判
るように、ゲート開口部3は、スリット2と接続されて
おり、絶縁膜6はアンダーエッチングされている。ま
た、画素を分離するゲート支持膜1には、スリット17
が設けられている。このスリット17内の基板5上に
は、導電膜形成工程を経て、隣接する画素と電気的に接
続するエミッタ電極層(給電用配線層)が形成される。
なお、図10では、実施例1と比べて、ゲート開口部3
に接続するスリット2の数が少ないが、この構造でも後
の導電膜形成工程で、ゲート開口部内に形成されるエミ
ッタティップを電気的に接続しうるエミッタ電極膜が形
成できた。
【0046】実施例5 図11は、ゲート支持膜1にスリット2及び17、ゲー
ト開口部3及び給電用配線層形成用開口部19を形成し
た後の平面図を示している。なお、図11では、スリッ
ト2の幅を0.5μm、スリット17の幅を0.9μm
及びその長さを3μmとした。このゲート支持膜1を使
用して、以下の工程以外は実施例1と同様にして電子放
出素子アレイを形成した。即ち、シリコンからなる高抵
抗層をスリット2が塞がるまで、約0.7μm積層し、
次いでチタンからなる導電膜を0.4μm形成した。
【0047】この実施例では、スリット2内には高抵抗
層のみからなるエミッタ電極層が形成された。このエミ
ッタ電極層の抵抗は、約2GΩであった。この実施例の
電子放出素子アレイの構造は、個々のエミッタティップ
に抵抗を介して給電することと等価であるので、過剰な
放出電流を制御し、エミッタティップの一様性の向上に
貢献した。
【0048】また、電子放出素子アレイの動作中にアー
ク放電の発生により、エミッタティップが破壊されたと
き、図19(a)に示す従来の構造では、高抵抗層11
5を含む2層構造のエミッタティップ109が高抵抗層
115ともども破壊され、エミッタ電極ライン103と
ゲート電極ライン110が短絡した(図19(b)参
照)。
【0049】これに対して、本発明の図12(a)の構
造では、破壊後もエミッタティップ11とエミッタ電極
層8は高抵抗層8aを介して接続される。そのため、エ
ミッタティップ11が破壊されても短絡が発生せず(図
12(b)参照)、電子放出素子アレイの冗長性が向上
した。尚、図12(a)は、図11の電子放出素子アレ
イ形成後のE−E’断面図である。なお、スリット2以
外のゲート開口部3、給電用配線層形成用開口部19及
びスリット17は高抵抗層と導電膜の2層構造からなる
ので、配線抵抗は大きくならない。
【0050】実施例6 図13は、1つの電子放出素子アレイを1画素にして複
数の素子アレイをマトリックス配列させたカソード板の
一製造工程の平面図である。この実施例では、図13に
示すように、隣接する窓4間にゲート支持膜からなるエ
ミッタ電極層分離用ゲート支持膜18(図6のものより
細い)を設けて、窓4を形成すること以外は実施例1と
同様に電子放出素子アレイを製造した。
【0051】このエミッタ電極層分離用ゲート支持膜1
8を設けることにより、エミッタ電極層分離用ゲート支
持膜18が影になりエミッタ電極層8を自己整合的に分
離することができた(図14参照。なお図14は図13
の導電膜形成後のF−F’断面図を示している)。更
に、エミッタティップ材料蒸着後(図4に対応する)、
隣接するゲート電極層間に電圧を印加することにより、
細線18が溶断され、隣接するゲート電極層を絶縁する
と共に画素も分離することができた。この実施例の方法
では、実施例1の方法と比べて、ゲート電極層のパター
ニング工程が省略できる。そのため、全工程を通じて必
要な露光マスクは1枚だけでよい。
【0052】実施例7 図15に示すように、図1(a)における隣接するゲー
ト開口部3の中心の間隔を、ゲート開口部3の直径より
小さくすることもできる。図15では隣接するゲート開
口部3が互いに重なっている。図15から得られる電子
放出素子アレイは、実施例1より電子放出素子をより高
密度に集積化することができるので、同じ放出電流値を
得るのに必要な電圧を低減できた。
【0053】実施例8 図9に記載した電子放出素子アレイをマトリックス配列
させることによりカソード板を22を形成し、スペーサ
ー(図示せず)を介して、蛍光体20で覆われた電極
(図示せず)を備えたアノード板21をカソード板上に
配置した。更に、周囲をフリット材(図示せず)で封止
し、カソード板22及びアノード板21間を真空引きす
ることにより平面表示装置を形成することができた(図
16参照)。
【0054】なお、蛍光体は従来例と同じようにRBG
の組を周期的に配列してカラー表示用とすることが可能
である。また、電子放出素子又は電子放出素子アレイを
等間隔に配列(集積化)して表示に供することも可能で
ある。
【0055】
【発明の効果】本発明による電子放出素子及び電子放出
素子アレイは、エミッタ電極層とゲート電極層の間に、
絶縁膜を介した接触部分が無いため、絶縁膜のピンホー
ルなどに起因するエミッタ電極層とゲート電極層間の短
絡が起こらない。また、エミッタ及びゲート電極層との
間の静電容量を小さくすることができる。従って、電子
放出素子及び電子放出素子アレイをマトリックス配列さ
せたカソード板において、駆動における消費電力が低減
でき、応答速度も向上する。
【0056】また、導電膜の張り出しによりゲート開口
部径が縮小されるので、エミッタ先端での電界集中が強
まり、電子引出し電圧が低減した電子放出素子及び電子
放出素子アレイが得られる。更に、本発明による電子放
出素子アレイの製造方法は、導電膜の成膜工程だけでエ
ミッタ電極層を形成できるので、従来の製造方法のよう
に、エミッタ電極層の成膜後のレジストパターン形成、
エッチング及び除去工程が省略できる。また、絶縁性基
板をエッチングして開口部を形成することができるた
め、絶縁膜の成膜工程も省くことができる。更に、開口
部が多いため、その段差で犠牲膜の露出面積が大きくな
り、エミッタティップ材料を一部除去しなくてもリフト
オフできる。すなわち、リフトオフ前のパターニング工
程も不要となる。
【0057】更に、隣接する窓が、ゲート支持膜で分離
されてなり、エミッタティップ材料の積層後に、窓を介
して隣接するエミッタティップ材料に電圧を印加してゲ
ート支持膜を破壊することにより隣接するゲート電極層
を絶縁することができる。従って、ゲート電極層のパタ
ーニング工程も省略でき、わずか1枚の露光マスクで電
子放出素子アレイが作製できる。
【0058】上記のような工程数の削減は、電子放出素
子アレイの歩留り向上や製造コスト削減に効果が大き
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子放出素子アレイの製造方法の一工
程図である。
【図2】本発明の電子放出素子アレイの製造方法の一工
程図である。
【図3】本発明の電子放出素子アレイの製造方法の一工
程図である。
【図4】本発明の電子放出素子アレイの製造方法の一工
程図である。
【図5】図4のD−D’断面図である。
【図6】本発明の電子放出素子アレイの製造方法の一工
程図である。
【図7】本発明の電子放出素子アレイの製造方法の一工
程図である。
【図8】本発明の電子放出素子アレイの製造方法の一工
程図である。
【図9】本発明の電子放出素子アレイの概略平面図であ
る。
【図10】本発明の電子放出素子アレイの製造方法の一
斜視図である。
【図11】本発明の電子放出素子アレイの製造方法の一
工程図である。
【図12】本発明の電子放出素子アレイの概略断面図並
びにゲート及びエミッタ電極層の短絡時の概略断面図で
ある。
【図13】本発明の電子放出素子アレイの製造方法の一
工程図である。
【図14】本発明の電子放出素子アレイの製造方法の一
工程図である。
【図15】本発明の電子放出素子アレイの製造方法の一
工程図である。
【図16】本発明の平面表示装置の概略斜視図である。
【図17】従来の平面表示装置の概略斜視図である。
【図18】従来の電子放出素子アレイの製造方法の概略
工程図である。
【図19】従来の電子放出素子アレイの概略断面図並び
にゲート及びエミッタ電極層の短絡時の概略断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ゲート支持膜 2、17 スリット 3 ゲート開口部 4 窓 5、101 絶縁性基板 6、104 絶縁膜 7 導電膜 8、103 エミッタ電極層 8a 高抵抗値 9、108 エミッタティップ材料 9a 負帰還層材料 10、107 犠牲膜 11、109 エミッタティップ 11a 負帰還層 12、110 ゲート電極層 13 レジスト 14 給電用配線層 15 ブロック 16 ヒューズ 18 エミッタ電極層分離用ゲート支持膜 19 給電用配線層形成用開口部 22、112 カソード板 20、113 蛍光体 21、114 アノード板 102 エミッタ電極材料 103 エミッタ電極ライン 105 ゲート電極材料 106 ゲート開口部 110 ゲート電極ライン 111 画素 115 高抵抗層

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート開口部と該ゲート開口部に通じる
    スリットとを有する絶縁性基体、前記ゲート開口部及び
    スリット内の絶縁性基体上に形成されたエミッタ電極
    層、前記ゲート開口部内のエミッタ電極層上に形成され
    たエミッタティップ、前記絶縁性基体の表面上に前記ゲ
    ート開口部を囲むように形成されたゲート電極層を有
    し、該ゲート電極層と前記エミッタ電極層とがそれらの
    間に介在物なしで交差するように構成されたことを特徴
    とする電子放出素子。
  2. 【請求項2】 ゲート開口部と該ゲート開口部に通じる
    スリットとを有する絶縁性基体、前記ゲート開口部及び
    スリット内の絶縁性基体上に形成されたエミッタ電極
    層、前記ゲート開口部内のエミッタ電極層上に形成され
    たエミッタティップ、前記絶縁性基体の表面上に前記ゲ
    ート開口部を囲むように形成されたゲート電極層を有
    し、該ゲート電極層と前記エミッタ電極層とがそれらの
    間に介在物なしで交差するように構成された電子放出素
    子を複数個配列し、前記エミッタ電極層及びゲート電極
    層のそれぞれが、同じ電極層間で接続されてなることを
    特徴とする電子放出素子アレイ。
  3. 【請求項3】 隣接する2個のゲート開口部が、1個の
    スリットにより接続され、該スリット内のエミッタ電極
    層が、隣接するゲート開口部内のエミッタ電極層とそれ
    ぞれ接続されてなる請求項2記載の電子放出素子アレ
    イ。
  4. 【請求項4】 電子放出素子を複数個づつまとめてブロ
    ックとし、該ブロックごとに膜状に形成されているゲー
    ト電極層が引出し電極層により給電用配線層に接続さ
    れ、かつ各ブロックの素子ごとのエミッタ電極層が各ブ
    ロック共通の給電用配線層に接続されてなる請求項2又
    は3記載の電子放出素子アレイ。
  5. 【請求項5】 各ブロックのゲート電極層に設けられた
    電極層が、前記ブロック内で短絡が生じたときに過電流
    によって溶断されるよう構成されてなる請求項4記載の
    電子放出素子アレイ。
  6. 【請求項6】 スリット内に形成されたエミッタ電極層
    が、高抵抗層からなる請求項2〜5いずれかに記載の電
    子放出素子アレイ。
  7. 【請求項7】 ゲート開口部を有する絶縁性基体、前記
    ゲート開口部内の絶縁性基体上に形成されたエミッタ電
    極層、前記ゲート開口部内のエミッタ電極層上に形成さ
    れたエミッタティップ、前記絶縁性基体の表面上に前記
    ゲート開口部を囲むように形成されたゲート電極層を有
    し、該ゲート電極層と前記エミッタ電極層とが、それら
    の間に介在物なしで交差するように構成された電子放出
    素子を複数個配列し、前記ゲート開口部の形状が円形で
    あり、該ゲート開口部の直径が隣接するゲート開口部と
    の中心間の距離より長いことを特徴とする電子放出素子
    アレイ。
  8. 【請求項8】 請求項2〜7いずれか1つに記載の電子
    放出素子アレイを画素とし、該素子アレイを複数個マト
    リックス配列してなることを特徴とするカソード板。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の電子放出素子、又は請求
    項2〜7記載の電子放出素子アレイを集積化してなるこ
    とを特徴とするカソード板。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9記載のカソード板と、
    該カソード板上に対向して配置されかつ蛍光体で覆われ
    た電極を備えたアノード板からなり、エミッタティップ
    から放出された電子を前記蛍光体に供給して発光するこ
    とを特徴とする平面表示装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の蛍光体が、それぞれ
    異なる色を発光する3個の蛍光体を1組にして、その組
    を周期的に配列してなることを特徴とするカラー平面表
    示装置。
  12. 【請求項12】 絶縁性基体の表面層をエッチングする
    ことによりゲート開口部と該ゲート開口部に通じるスリ
    ットを形成し、スリットを塞ぎかつゲート開口部を塞が
    ない条件下で導電膜を形成し、導電膜上にゲート開口部
    を塞がずかつゲート開口部内に形成されている導電膜を
    覆わない条件下で犠牲膜を形成し、犠牲膜上にゲート開
    口部を塞ぐ条件下でエミッタティップ材料を積層するこ
    とにより導電膜からなるエミッタ電極層上にエミッタテ
    ィップを形成し、犠牲膜を除去すると共に犠牲膜上に積
    層されているエミッタティップ材料を除去し、絶縁性基
    体上の導電膜を所望の形状にエッチングしてゲート電極
    層を形成することを特徴とする電子放出素子の製造方
    法。
  13. 【請求項13】 絶縁性基体の表面層をエッチングする
    ことにより複数個のゲート開口部と隣接する該ゲート開
    口部を連通する複数個のスリットを形成し、スリットを
    塞ぎかつゲート開口部を塞がない条件下で導電膜を形成
    することによりゲート開口部及びスリット内の絶縁性基
    体上にエミッタ電極層を形成し、導電膜上にゲート開口
    部を塞がずかつゲート開口部内に形成されている導電膜
    を覆わない条件下で犠牲膜を形成し、犠牲膜上にゲート
    開口部を塞ぐ条件下でエミッタティップ材料を積層する
    ことによりエミッタ電極層上にエミッタティップを形成
    し、犠牲膜を除去すると共に犠牲膜上に積層されている
    エミッタティップ材料を除去し、絶縁性基体上の導電膜
    を所望の形状にエッチングしてゲート電極層を形成する
    ことを特徴とする電子放出素子アレイの製造方法。
  14. 【請求項14】 絶縁性基体の表面にゲート支持膜を形
    成し、絶縁性基体の表面層及びゲート支持膜にゲート開
    口部及びスリットを形成する請求項12記載の電子放出
    素子アレイの製造方法。
  15. 【請求項15】 スリット及びゲート開口部の形成と共
    に、前記スリットが端部で接続する窓を絶縁性基体の表
    面に形成し、エミッタ電極層の形成と同じ工程を経て、
    前記窓にエミッタ電極層に給電用の配線層を形成する請
    求項13又は14記載の電子放出素子アレイの製造方
    法。
  16. 【請求項16】 隣接する窓が、ゲート支持膜で分離さ
    れてなり、エミッタティップ材料の積層後に、窓を介し
    て隣接するエミッタティップ材料に電圧を印加してゲー
    ト支持膜を破壊することにより隣接するゲート電極層を
    絶縁する請求項14又は15記載の電子放出素子アレイ
    の製造方法。
  17. 【請求項17】 絶縁性基体及びゲート支持膜に、ゲー
    ト開口部が1個又は複数個存在する1組又は複数個のブ
    ロックを形成すると共に、各ブロックを構成するゲート
    支持膜とブロックを囲むゲート支持膜とをつなぐ部分
    を、少なくとも一部欠如させてなる請求項13〜16い
    ずれかに記載の電子放出素子アレイの製造方法。
  18. 【請求項18】 絶縁性基体の表面層をエッチングする
    ことにより、円形でありかつ直径より隣接するゲート開
    口部の中心の間隔が小さい複数個のゲート開口部を形成
    し、ゲート開口部を塞がない条件下で導電膜を形成する
    ことによりゲート開口部内の絶縁性基体上にエミッタ電
    極層を形成し、導電膜上にゲート開口部を塞がずかつゲ
    ート開口部内に形成されている導電膜を覆わない条件下
    で犠牲膜を形成し、犠牲膜上にゲート開口部を塞ぐ条件
    下でエミッタティップ材料を積層することによりエミッ
    タ電極層上にエミッタティップを形成し、犠牲膜を除去
    すると共に犠牲膜上に積層されているエミッタティップ
    材料を除去し、絶縁性基体上の導電膜を所望の形状にエ
    ッチングしてゲート電極層を形成することを特徴とする
    電子放出素子アレイの製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項13〜18いずれかに記載の電
    子放出素子アレイの製造方法を使用して、電子放出素子
    アレイを1画素とした複数個の電子放出素子アレイを共
    通の絶縁性基体上にマトリックス状に形成することを特
    徴とするカソード板の製造方法。
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