JPH09106700A - 不揮発性メモリの検査方法 - Google Patents

不揮発性メモリの検査方法

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JPH09106700A
JPH09106700A JP7265809A JP26580995A JPH09106700A JP H09106700 A JPH09106700 A JP H09106700A JP 7265809 A JP7265809 A JP 7265809A JP 26580995 A JP26580995 A JP 26580995A JP H09106700 A JPH09106700 A JP H09106700A
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JP
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memory
memory cell
voltage
drain
electrons
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Application number
JP7265809A
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English (en)
Inventor
Michitaka Kubota
通孝 窪田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B69/00Erasable-and-programmable ROM [EPROM] devices not provided for in groups H10B41/00 - H10B63/00, e.g. ultraviolet erasable-and-programmable ROM [UVEPROM] devices

Abstract

(57)【要約】 【課題】 検査時間を短縮でき、ひいてはメモリチップ
のコストを低減できる不揮発性メモリの検査方法を実現
する。 【解決手段】 EEPROMのすべてのメモリセルに対
して、フローティングゲート2に電子を注入してから、
読み出しを行い、セレクトトランジスタTRS のドレイ
ン8の電圧を検査する。ドレイン8の電圧がプルアップ
レベルに保持されている場合は、メモリセルが正常であ
ると判断し、一方、ドレイン8の電圧がプルアップ電圧
より低い場合は、メモリトランジスタTRM のトンネル
酸化膜3が不良と判断する。これにより、一回の電子注
入と一回の読み出しによりトンネル酸化膜破壊による不
良メモリセルを検出でき、メモリセルの検査時間を短縮
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フローティングゲ
ートを有する不揮発性メモリ、たとえば、EPROM、
EEPROMなどの検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体素子、たとえば、MOSト
ランジスタの微細化が達成されるとともに、メモリは大
容量化の一途を辿っている。たとえば最近、1Gビット
のDRAMが試作されたとの報告があった。
【0003】大容量メモリに関する問題点の一つはメモ
リの良否を判定するメモリチップの検査である。消費電
力などの試験はメモリチップ全体に対して一回で検査で
きる項目もあるが、各メモリセルが正しくデータの読み
書きができるかについては、1ビットごとに検査するの
が普通である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の検査方法では、メモリの大容量化に伴い、検査に要
する時間が膨大になり、メモリチップのコスト増の原因
となる。さらに、通常のメモリでは、論理状態が“0”
また“1”の二つであるが、最近の不揮発性メモリにお
いては、メモリの効率を向上させるため、三つ以上の多
値論理も考えられており、いわゆる多値メモリの実用化
が進められている。多値メモリの場合、メモリチップの
検査が複雑になり、それに伴うメモリチップのコスト増
が心配されている。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、検査時間を短縮でき、ひいては
メモリチップのコスト低減を図れる不揮発性メモリの検
査方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、電荷蓄積層に対する電荷の注入または上
記電荷蓄積層からの電荷の放出によりしきい値電圧を遷
移させて、データの書き込みを行う不揮発性メモリの検
査方法であって、各メモリセルに対して、実質的な書き
込みを行った後、上記メモリセルのしきい値電圧が所定
のレベルになっているか否かを検査する。
【0007】また、本発明では、電荷蓄積層に対する電
荷の注入または上記電荷蓄積層からの電荷の放出により
しきい値電圧を遷移させて、データの書き込みを行い、
かつ、トンネル酸化膜が上記電荷蓄積層とドレイン拡散
層との間に形成されている不揮発性メモリの検査方法で
あって、各メモリセルに対して、上記電荷蓄積層に電子
を注入した後、上記メモリセルのしきい値電圧が所定の
レベルになっているか否かを検査する。
【0008】また、本発明では、電荷蓄積層に対する電
荷の注入または上記電荷蓄積層からの電荷の放出により
しきい値電圧を遷移させて、データの書き込みを行い、
かつ、トンネル酸化膜が上記電荷蓄積層と電流経路領域
との間に形成されている不揮発性メモリの検査方法であ
って、各メモリセルに対して、上記電荷蓄積層から電子
を放出させた後、上記メモリセルのしきい値電圧が所定
のレベルになっているか否かを検査する。
【0009】本発明によれば、各メモリセルに対して、
電荷蓄積層に電荷を注入し、または電荷蓄積層から電荷
を放出させた後、メモリセルのしきい値電圧を検査し、
所定のしきい値電圧になっているか否かによって、メモ
リセルの良否を判定する。
【0010】たとえば、トンネル酸化膜が電荷蓄積層と
ドレイン拡散層との間に形成されているFLOTOX型
不揮発性メモリにおいては、各メモリセルの電荷蓄積層
に電子を注入した後、読み出しを行う。電子の注入によ
り、トンネル酸化膜が正常なメモリセルのしきい値電圧
はハイレベルになり、読み出し時、メモリセルのコント
ロールゲートに所定の読み出し電圧が印加されても、メ
モリセルがオフ状態のままになる。一方、トンネル酸化
膜に欠陥があるメモリセルは電荷蓄積層とドレイン拡散
層とが導通されるため、読み出し時、メモリセルのコン
トロールゲートに所定の読み出し電圧が印加された場
合、電荷蓄積層(フローティングゲート)の電位は電荷
量がゼロのときのメモリトランジスタのしきい値より高
いため、メモリセルがオン状態となる。これによって、
読み出し時メモリセルのオン・オフ状態を検出すること
により、不良メモリセルを発見できる。
【0011】また、トンネル酸化膜の大部分がチャネル
領域の上に形成されている、たとえばフラッシュメモリ
においては、各メモリセルに対して、たとえば、紫外線
照射などにより電荷蓄積層から電子を放出させた後、読
み出しを行う。電子の放出により、正常なメモリセルに
おいて、しきい値電圧がローレベルになり、読み出し
時、メモリセルのコントロールゲートに所定の読み出し
電圧が印加されると、メモリセルがオン状態になる。一
方、トンネル酸化膜に欠陥があるメモリセルにおいて
は、電荷蓄積層とチャネル領域、すなわち基板とが導通
され、欠陥を通してチャネル領域からフローティングゲ
ートに電子が注入され、メモリセルのしきい値電圧が高
くなり、読み出し時にメモリセルがオフ状態のままとな
る。これにより、読み出し時メモリセルのオン・オフ状
態を検出することにより不良メモリセルを発見できる。
【0012】本発明の検査方法により、メモリセルの検
査はメモリチップ上に不良ビットを検出した場合、ただ
ちに検査を中止し、次のチップの検査を行うことになる
ので、検査時間の短縮を図れる。
【0013】
【発明の実施の形態】第一実施形態 図1は、本発明に係る不揮発性メモリの検査方法に関す
る第一の実施形態を説明するための図であって、たとえ
ば、FLOTOX(Floating Gate Tunnel Oxide)型の
EEPROMのメモリセルの簡略断面図である。図1に
示すように、FLOTOX型EEPROMのメモリセル
は、メモリトランジスタTRM およびセレクトトランジ
スタTRS の2個のトランジスタから構成されている。
図1において、1はコントロールゲート、2は電荷蓄積
層としてのフローティングゲート、3はトンネル酸化
膜、4はシリコン基板、5はメモリトランジスタTRM
のソース、6はメモリトランジスタTRM のドレイン、
7はセレクトトランジスタTRS のソース、8はセレク
トトランジスタTRS のドレイン、10はセレクトゲー
トをそれぞれ示している。
【0014】さらに、図1においては、CGはメモリト
ランジスタTRM のコントロールゲート電極、Sはメモ
リトランジスタTRM のソース電極、Gはセレクトトラ
ンジスタTRS のゲート電極、Dはセレクトトランジス
タTRS のドレイン電極をそれぞれ示している。
【0015】また、図示していないが、コントロールゲ
ート1とフローティングゲート2との間に酸化シリコン
(SiO2 )膜および窒化シリコン(SiN)膜などか
らなる層間絶縁膜が形成されている。さらに、フローテ
ィングゲート2とシリコン基板4との間に、またセレク
トゲート10とシリコン基板4との間に酸化シリコンか
らなるゲート絶縁膜が形成されている。
【0016】シリコン酸化膜(SiO2 )からなるトン
ネル酸化膜3は絶縁膜であり、このトンネル酸化膜3の
両端に、たとえば10MV/cmの高電界を印加する
と、10-4A/cm2 程度のトンネル電流が流れる。こ
の電流をFN(Fowler-Nordheim )電流と呼ぶ。FLO
TOX型EEPROMはこのFN電流を用いて、フロー
ティングゲート2に対して電子の注入および放出を行
う。
【0017】図1に示すように、FLOTOX型EEP
ROMのメモリトランジスタTRMにおいては、トンネ
ル酸化膜3はフローティングゲート2とメモリトランジ
スタTRM のドレイン6との間に形成されている。
【0018】このような構成を有するFLOTOX型E
EPROMのメモリセルの検査にあたっては、まず、各
メモリトランジスタTRM のフローティングゲート2に
電子を注入し、そして読み出しを行う。トンネル酸化膜
3が正常なメモリセルにおいては、電子の注入により、
メモリセルのしきい値電圧がハイレベルVth1 となり、
読み出し時メモリトランジスタTRM がオフ状態のまま
となり、セレクトトランジスタTRS のドレイン電圧が
プルアップ電圧に保持される。一方、トンネル酸化膜3
に欠陥がある場合は、フローティングゲート2とメモリ
トランジスタTRM のドレイン6とが導通され、読み出
し時メモリトランジスタTRM がオン状態となり、セレ
クトトランジスタTRS のドレイン電圧がプルアップ電
圧より低くなる。このため、メモリセルに対して電子注
入を行った後、読み出しを行い、読み出し時セレクトト
ランジスタTRS のドレイン電圧を検査することによ
り、メモリセルの良否を判定する。
【0019】以下、この検査方法について、図面を参照
しつつ、さらに詳細に説明する。まず、図1および図2
を参照しつつ、FLOTOX型EEPROMの電子注入
の動作について説明する。なお、ここでは、たとえば、
シリコン基板4はp型であり、メモリトランジスタTR
M およびセレクトトランジスタTRS のソースおよびド
レイン領域はn型として、説明を行う。FLOTOX型
EEPROMのフローティングゲート2は周囲と電気的
に絶縁され、そこに電子を注入したり、そこから電子を
放出させたりすることにより、メモリトランジスタのし
きい値電圧Vthを遷移させ、“1”または“0”レベル
のデータに対応させる。なお、フローティングゲート2
への電子の注入および放出はトンネル酸化膜3を流れる
FN電流により行われる。
【0020】図2は電子注入時にEEPROMの各電極
のバイアス状態を示す回路図である。図2に示すよう
に、フローティングゲート2に対する電子の注入は、た
とえば、コントロールゲート1に高電圧、たとえば、2
0Vの電圧VCGを印加し、メモリトランジスタTRM
ソース5およびセレクトトランジスタTRS のドレイン
8に0Vの電圧を印加し、さらに、セレクトトランジス
タTRS のセレクトゲート10に、たとえば、20Vの
高電圧VG を印加して行う。すなわち、VCG=20V,
G =20V,VTD=0V、VS =0Vである。なお、
フローティングゲートに電子を注入するとき、メモリト
ランジスタTR M のドレインおよびセレクトトランジス
タTRS のソースがフローティング状態に設定される。
【0021】上記のバイアス状態において、トンネル酸
化膜3に高電界がかかり、フローティングゲート2から
セレクトトランジスタTRS のドレイン8へ向かってF
N電流が流れ、電子は電流と逆の方向に動くため、フロ
ーティングゲート2に電子が注入される。
【0022】以上、FLOTOX型EEPROMの電子
注入について説明した。フローティングゲート2に電子
が注入されると、メモリトランジスタTRM のしきい値
電圧Vthが上昇する。フローティングゲート2から電子
が放出されると、メモリトランジスタTRM のしきい値
電圧Vthが降下する。EEPROMはこの二つのしきい
値電圧Vthの差ΔVthを利用してデータの“1”また
“0”レベルに対応させる。
【0023】図3はフローティングゲート2に電子が注
入されたメモリセルおよびフローティングゲート2から
電子が放出されたメモリセルのしきい値電圧Vthおよび
その差ΔVthを示す図である。図3において、Aはフロ
ーティングゲート2から電子が放出されたメモリセルの
ソース・ドレイン電流IDSとコントロールゲート電圧V
CGの関係、Bはフローティングゲート2に電子が注入さ
れたメモリセルのソース・ドレイン電流IDSとコントロ
ールゲート電圧VCGの関係をそれぞれ示し、Vth0 はフ
ローティングゲートから電子が放出されたメモリセルの
しきい値電圧、Vth1 はフローティングゲートに電子が
注入されたメモリセルのしきい値電圧をそれぞれ示して
いる。図示のように、フローティングゲートに電子の注
入およびフローティングゲートからの電子の放出によ
り、メモリセルのしきい値電圧Vth1 とVth0 との間
に、差ΔVthが生じる。
【0024】以下、図4の回路図を参照しながら、FL
OTOX型EEPROMの読み出しについて説明する。
図4はEEPROMの読み出し時に各電極のバイアス状
態を示す回路図である。図示のように、FLOTOX型
EEPROMの読み出しは、たとえば、メモリトランジ
スタTRM のコントロールゲート1に3V、メモリトラ
ンジスタTRMのソース5に0Vの電圧を印加し、選択
されたメモリセルのセレクトゲート10に5Vの電圧を
印加し、さらに、セレクトトランジスタTRS のドレイ
ン8にプルアップ素子によって低い電圧、たとえば1V
の電圧を印加することにより行う。すなわち、VCG=3
V,VS =0V,VG =5V,VTD=1Vである。
【0025】上記のようなバイアス状態においては、フ
ローティングゲート2に電子が注入されたメモリセルに
おいて、コントロールゲート1に印加された3Vの電圧
CGがメモリセルのしきい値電圧Vthより低いため、メ
モリトランジスタTRM がオフ状態となる。したがっ
て、選択されたメモリセルのセレクトトランジスタTR
S のドレイン8に印加された1Vの電圧は、セレクトト
ランジスタTRS のソース7に到達するだけで、メモリ
トランジスタTRM に電流は流れない。このため、セレ
クトトランジスタTRS のドレインの電圧VTDはプルア
ップレベルの約1Vが保持される。これを、たとえば、
データの“1”レベルと対応させる。
【0026】一方、フローティングゲート2から電子が
放出されたメモリセルにおいて、コントロールゲート1
に印加された電圧VCGが3Vであっても、メモリトラン
ジスタTRM がオン状態となり、選択されたメモリセル
では、セレクトトランジスタTRS およびメモリトラン
ジスタTRM を介して、セレクトトランジスタTRS
ドレイン8からメモリトランジスタTRM のソース5に
向かって電流が流れ、セレクトトランジスタTRS のド
レイン電圧VTDはたとえば、0.2Vと低くなる。この
ローレベルの電圧を、たとえば、データの“0”レベル
と対応させる。
【0027】このように、フローティングゲート2への
電子の注入およびフローティングゲート2からの電子の
放出により、読み出し時メモリセルのセレクトトランジ
スタTRS のドレイン電圧は1Vまたは0.2Vと異な
るようになり、このドレイン電圧の差を検出すること
で、メモリセルに記憶されているデータは“1”また
“0”と判断できる。
【0028】しかし、トンネル酸化膜3が不良であった
場合、トンネル酸化膜3の欠陥によってフローティング
ゲート2とメモリトランジスタTRM のドレイン6とが
導通され、すなわち、フローティングゲート2は常にメ
モリトランジスタTRM のドレインと同電位になる。
【0029】トンネル酸化膜3が不良であるメモリセル
が選択され、読み出しを行うとき、メモリトランジスタ
TRM のドレイン6の電圧VD がセレクトトランジスタ
TR S のドレイン8の電圧VTDと同じく、たとえば1V
になっている。すなわち、V FG=VD =VTD=1Vとな
る。通常、Vth0 <0Vであるから、VFG>Vth0 とな
る。したがって、読み出し時、メモリトランジスタTR
M が常にオン状態となり、読み出し時常にメモリトラン
ジスタTRM にドレイン電流IDSが流れる。すなわち、
読み出し時トンネル酸化膜3に欠陥のあるメモリセル
は、フローティングゲート2から電子が放出されたメモ
リセルと同様な状態になる。
【0030】このため、メモリセルの初期不良を検査す
るとき、上述したように、まず、すべてのメモリセルに
対して電子の注入を行い、そして読み出しを行う。トン
ネル酸化膜3が正常なメモリセルにおいては、メモリセ
ルが高いしきい値電圧Vth1となり、読み出し時セレク
トトランジスタTRS のドレイン電圧VTDが前記のよう
に、プルアップ電圧のレベル、すなわち約1Vの電圧が
保持される。
【0031】一方、トンネル酸化膜3に欠陥がある場合
は、読み出し時メモリトランジスタTRM がオン状態と
なり、セレクトトランジスタTRS およびメモリトラン
ジスタTRM を介して、セレクトトランジスタTRS
ドレイン8からメモリトランジスタTRM のソース5に
向かってドレイン電流IDSが流れ、セレクトトランジス
タTRS のドレイン8の電圧VTDが下がり、たとえば
0.2Vとなる。
【0032】したがって、フローティングゲートに電子
の注入が行われた各メモリセルに対して読み出しを行
い、セレクトトランジスタTRS のドレイン電圧VTD
低くなっているメモリセルのトンネル酸化膜3に欠陥が
あると判断でき、これによって、不良メモリセルの検出
ができる。
【0033】以上、EEPROMの不良メモリセルの検
査方法に関して説明した。本第一の実施形態によれば、
EEPROMのすべてのメモリセルに対して、フローテ
ィングゲートに電子の注入を行ってから、読み出しを行
い、読み出し時、セレクトトランジスタTRS のドレイ
ン8の電圧VTDがプルアップレベルに保持されている場
合は、メモリセルが正常であると判断し、ドレイン8の
電圧VTDがプルアップ電圧より低い場合は、メモリセル
のトンネル酸化膜3が不良であると判断する。これによ
り、すべてのメモリセルに対して、一回の電子注入と一
回の読み出しによりトンネル酸化膜破壊による不良メモ
リセルを検出でき、メモリセルの検査時間を短縮できる
利点がある。
【0034】第二実施形態 図5は本発明に係る不揮発性メモリの検査方法に関する
第二の実施形態を説明するための図であり、たとえば、
フラッシュメモリの断面を示す簡略断面図である。図5
に示すように、フラッシュメモリは一つのメモリトラン
ジスタTRF によって構成されている。
【0035】図5において、1aはコントロールゲー
ト、2aはフローティングゲート、3aはトンネル酸化
膜、4はシリコン基板、5aはソース、6aはドレイン
をそれぞれ示している。さらに、CGはコントロールゲ
ート電極、Sはソース電極、Dはドレイン電極をそれぞ
れ示している。また、図示していないが、コントロール
ゲート1aとフローティングゲート2aとの間に酸化シ
リコン膜および窒化シリコン膜などからなる層間絶縁膜
が形成されている。
【0036】前述のFLOTOX型EEPROMと同様
に、フローティングゲート2aは周囲と電気的に絶縁さ
れ、このフローティングゲート2aに電子を注入した
り、そこから電子を放出させたりすることにより、メモ
リトランジスタTRF のしきい値電圧Vthを遷移させ、
“1”または“0”レベルのデータに対応させる。ま
た、フラッシュメモリにおいても、通常、前述したFN
電流あるいはチャネルホットエレクトロンによって、フ
ローティングゲート2aに電子を注入し、FN電流によ
って、フローティングゲート2aから電子を放出させ
る。
【0037】フラッシュメモリにおいて、トンネル酸化
膜3aの一部分はソース5a、ドレイン6aの領域上に
存在するが、通常チャネル領域上に最も面積が大きい。
【0038】このような構成を有するフラッシュメモリ
の検査にあたっては、まず、各メモリセルに対して、フ
ローティングゲート2aから電子を放出させ、そして読
み出しを行う。トンネル酸化膜3aが正常なメモリセル
においては、電子の放出によりメモリセルのしきい値電
圧がローレベルVthf0となり、読み出し時メモリトラン
ジスタTRF がオン状態となり、メモリトランジスタT
F のドレイン電圧がプルアップ電圧より低くなる。一
方、トンネル酸化膜3aに欠陥がある場合は、フローテ
ィングゲート2aとシリコン基板4とが導通され、読み
出し時に、欠陥を通してチャネル領域からフローティン
グゲートに電子が注入され、メモリセルのしきい値電圧
が高くなり、読み出し時にメモリセルがオフ状態のまま
となり、メモリセルのドレイン電圧がプルアップ電圧に
保持される。このため、メモリセルに対して、フローテ
ィングゲート2aから電子を放出させた後、読み出しを
行い、読み出し時メモリセルのドレイン電圧を検査する
ことにより、メモリセルの良否を判定する。
【0039】以下、この検査方法について、図面を参照
しつつ、さらに詳細に説明する。まず、図5および図6
を参照しつつ、フラッシュメモリのフローティングゲー
ト2aから電子を放出させる動作について説明する。な
お、ここでは、たとえば、シリコン基板4はp型であ
り、メモリトランジスタのソース5aおよびドレイン6
a領域はn型として、説明を行う。
【0040】図6はフラッシュメモリに対して、フロー
ティングゲート2aから電子を放出させるとき、メモリ
トランジスタTRF の各電極のバイアス状態を示す回路
図である。図6に示すように、フローティングゲート2
aからの電子の放出は、コントロールゲート1aに負の
電圧、たとえば、−12Vの負電圧を印加し、シリコン
基板4およびソース5aに0Vの電圧VSUB 、VS を印
加し、ドレイン6aに正の電圧、たとえば、6Vの電圧
D を印加して行う。すなわち、VCG=−12V,VD
=6V,VS =VSUB =0Vである。
【0041】このようなバイアス状態において、メモリ
トランジスタTRF において、ドレイン6aからフロー
ティングゲート2aに向かって電流が流れ、電子の流れ
が電流と逆の方向であるため、フローティングゲート2
aから電子が放出される。
【0042】フローティングゲート2aに電子が注入さ
れると、メモリトランジスタTRFのしきい値電圧Vth
が上昇し、フローティングゲート2aから電子が放出さ
れると、メモリトランジスタTRF のしきい値電圧Vth
が降下する。図7はフローティングゲート2aに電子が
注入されたメモリセルとフローティングゲート2aから
電子が放出されたメモリセルのしきい値電圧Vthf1,V
thf0およびその差ΔVthf を示している。また、図7に
おいて、AF はフローティングゲート2aから電子が放
出されたメモリセルのソース・ドレイン電流IDSとコン
トロールゲート電圧VCGの関係、BF はフローティング
ゲート2aに電子が注入されたメモリセルのソース・ド
レイン電流IDSとコントロールゲート電圧VCGの関係を
それぞれ示している。前述のFLOTOX型EEPRO
Mと同様に、電子の注入および放出によって生じたしき
い値電圧の差ΔVthf を利用して、データの“1”また
“0”レベルに対応させる。
【0043】フラッシュメモリのデータの読み出しは、
図8に示すように、選択されたメモリセルに対して、た
とえば、コントロールゲート1aに、たとえば、5Vの
電圧VCGを印加し、ソース5aおよびシリコン基板4に
0Vの電圧VS 、VSUB を印加し、ドレイン6aにプル
アップ素子によって、たとえば、1Vの電圧VD を印加
することによって行う。
【0044】図8に示すバイアス状態において、フロー
ティングゲート2aに電子が注入されたメモリトランジ
スタTRF はオフ状態となり、メモリトランジスタTR
F に電流が流れない。このため、ドレイン6aの電圧V
D はプルアップレベルに保持され、すなわち、約1Vに
なる。
【0045】一方、フローティングゲート2aから電子
が放出されたメモリトランジスタTRF はオン状態とな
り、ドレイン6aからソース5aに向かってドレイン電
流I DSが流れ、これによってドレイン6aの電圧が約0
Vまでに降下する。このドレイン電圧の差を検出するこ
とで、メモリセルに記憶されているデータは“1”また
“0”と判断できる。
【0046】上記のフラッシュメモリにおいて、トンネ
ル酸化膜3aはチャネル領域およびソース5a、ドレイ
ン6aの領域上に存在するが、通常チャネル領域上に最
も面積が大きい。トンネル酸化膜3aの初期不良の確率
は酸化膜の面積に比例するので、チャネル領域上におけ
るトンネル酸化膜の不良を先に検出できることが好まし
い。
【0047】図9に示すように、チャネル領域上のトン
ネル酸化膜3aに欠陥があると、フローティングゲート
2aとシリコン基板4とが導通される。読み出し時シリ
コン基板4の表面にチャネル領域が形成されるが、電子
が欠陥を通してフローティングゲートに注入され、Vth
が上昇するので、チャネル領域が消失する。
【0048】このようなプロセスは、読み出し時瞬時に
起こるため、メモリトランジスタTRF がオン状態にな
らず、メモリトランジスタTRF にドレイン6aからソ
ース5aに向って流れる電流IDSはほとんどなく、この
ため、ドレイン6aの電圧V D はプルアップレベルに保
持される。すなわち、不良メモリセルが読み出し時、常
にオフ状態となり、フローティングゲート2aに電子が
注入されたメモリセルと同様な状態になる。
【0049】このため、フラッシュメモリを検査すると
き、まずすべてのメモリセルに対してフローティングゲ
ート2aから電子を放出させる処理、たとえば、紫外線
照射を行い、すべてのメモリセルのしきい値電圧Vth
低い方に設定する。その後、個々のメモリセルに対して
読み出しを行う。正常なメモリセルにおいては、読み出
し時、メモリセルがオン状態となり、ドレイン6aの電
圧VD が0Vに近い値となる。
【0050】一方、トンネル酸化膜不良のメモリセルに
おいては、前述のように、読み出し時、メモリセルがオ
フのままとなり、ドレイン6aの電圧VD はプルアップ
レベルに保持される。このように、フローティングゲー
ト2aから電子を放出させた後、読み出しが行われ、読
み出し時、オン状態にならないメモリセル、すなわち、
読み出し時にドレイン電流IDSが流れず、ドレイン6a
の電圧VD がプルアップレベルに保持されたメモリセル
はトンネル酸化膜3aに欠陥があると判断される。
【0051】以上説明したように、本第二の実施形態に
よれば、フラッシュメモリに対して、まずフローティン
グゲート2aから電子を放出させ、しきい値電圧Vth
ローレベルに遷移させた後、個々のメモリセルに対して
読み出しを行い、読み出し時、ドレイン6aの電圧がロ
ーレベルとなる場合、メモリセルが正常であると判断
し、ドレイン6aの電圧がプルアップレベルに保持され
た場合、メモリセルのトンネル酸化膜3aに欠陥がある
と判断するため、メモリセルのフローティングゲートか
ら電子を放出させる動作と一回の読み出し動作によっ
て、トンネル酸化膜3aの初期不良を検出することがで
き、メモリの検査時間を短縮できる。
【0052】さらに、以上の説明では、一つのメモリセ
ルに二値の情報、すなわち“0”と“1”の二つのデー
タの内一つを記憶することを前提としている。一つのメ
モリセルに三値以上のデータの内一つを記憶できるいわ
ゆる多値メモリの場合についても、上記第一および第二
の実施形態の検査方法が有効であることがいうまでもな
い。すなわち、多値メモリの場合は、検査項目が多くな
り、検査時間が長くなるので、メモリチップのコスト増
の大きな原因となるが、本発明の検査方法により、多値
メモリの場合、検査時間を短縮させる効果が大きく、ひ
いては、多値メモリのコストの低減に大きく寄与するこ
とができる。
【0053】また、以上の説明では、第一の実施形態に
おいて、FLOTOX型のEEPROMを例として、第
二の実施形態において、フラッシュメモリを例として説
明を行ったが、本発明の不揮発性メモリの検査方法はこ
の二種類のメモリに限られることなく、トンネル酸化膜
を有するすべての不揮発性メモリに対して有効であるこ
とはいうまでもなく、広範囲にわたって適用できる利点
がある。
【0054】本発明の検査方法によってメモリチップの
良否を検査するとき、メモリチップ上に不良ビットが検
出された場合、当該チップの検査をただちに中止し、次
のメモリチップの検査を行うことにするので、検査時間
の短縮に効果的である。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の不揮発性
メモリの検査方法によれば、トンネル酸化膜の不良に起
因する不良メモリチップを早期に発見でき、メモリチッ
プの検査時間を短縮でき、ひいてはメモリチップのコス
トを低減できる。さらに、多値メモリの場合に、不良メ
モリチップの早期発見により、メモリチップの検査時間
を大幅に短縮できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】FLOTOX型EEPROMの簡略断面図であ
る。
【図2】EEPROMの電子注入時のバイアス状態を示
す回路図である。
【図3】EEPROMのしきい値電圧Vthを示す図であ
る。
【図4】EEPROMの読み出し時のバイアス状態を示
す回路図である。
【図5】フラッシュメモリの簡略断面図である。
【図6】フラッシュメモリの電子放出時のバイアス状態
を示す回路図である。
【図7】フラッシュメモリのしきい値電圧Vthf を示す
図である。
【図8】フラッシュメモリの読み出し時のバイアス状態
を示す回路図である。
【図9】トンネル酸化膜に欠陥があるフラッシュメモリ
の簡略断面図である。
【符号の説明】
1,1a…コントロールゲート 2,2a…フローティングゲート 3,3a…トンネル酸化膜 4…シリコン基板 5,5a,…ソース 6,6a…ドレイン 7…ソース 8…ドレイン 9…トンネル酸化膜欠陥 10…ゲート TRM …メモリトランジスタ TRS …セレクトトランジスタ TRF …フラッシュメモリトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/8247 H01L 29/78 371 29/788 29/792

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電荷蓄積層に対する電荷の注入または上
    記電荷蓄積層からの電荷の放出によりしきい値電圧を遷
    移させて、データの書き込みを行う不揮発性メモリの検
    査方法であって、 各メモリセルに対して、実質的な書き込みを行った後、 上記メモリセルのしきい値電圧が所定のレベルになって
    いるか否かを検査する不揮発性メモリの検査方法。
  2. 【請求項2】 電荷蓄積層に対する電荷の注入または上
    記電荷蓄積層からの電荷の放出によりしきい値電圧を遷
    移させて、データの書き込みを行い、かつ、トンネル酸
    化膜が上記電荷蓄積層とドレイン拡散層との間に形成さ
    れている不揮発性メモリの検査方法であって、 各メモリセルに対して、上記電荷蓄積層に電子を注入し
    た後、 上記メモリセルのしきい値電圧が所定のレベルになって
    いるか否かを検査する不揮発性メモリの検査方法。
  3. 【請求項3】 電荷蓄積層に対する電荷の注入または上
    記電荷蓄積層からの電荷の放出によりしきい値電圧を遷
    移させて、データの書き込みを行い、かつ、トンネル酸
    化膜が上記電荷蓄積層と電流経路領域との間に形成され
    ている不揮発性メモリの検査方法であって、 各メモリセルに対して、上記電荷蓄積層から電子を放出
    させた後、 上記メモリセルのしきい値電圧が所定のレベルになって
    いるか否かを検査する不揮発性メモリの検査方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6548355B2 (en) * 1998-06-30 2003-04-15 Stmicroelectronics S.R.L. EEPROM memory cell and corresponding manufacturing method
JP2020187459A (ja) * 2019-05-13 2020-11-19 ローム株式会社 定電圧回路及びその動作方法、及び半導体装置

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