JPH09105973A - 手振れ補正光学装置 - Google Patents

手振れ補正光学装置

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JPH09105973A
JPH09105973A JP7264436A JP26443695A JPH09105973A JP H09105973 A JPH09105973 A JP H09105973A JP 7264436 A JP7264436 A JP 7264436A JP 26443695 A JP26443695 A JP 26443695A JP H09105973 A JPH09105973 A JP H09105973A
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lens
axis
optical
image
center
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JP7264436A
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English (en)
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Osamu Kuno
治 久野
Koji Suzuki
浩次 鈴木
Nobumoto Momochi
伸元 百地
Kazuto Kawamata
和人 川又
Norihiko Noguchi
紀彦 野口
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テレビカメラの手振れ補正を効果的に行う装
置を提供する。 【解決手段】 僅かに離間して対向配置する、物体側の
第一のレンズG1 と撮像レンズ側の第二のレンズG2 と
からなり、第一のレンズG1 と第二のレンズG2との対
向するそれぞれの面を同一の曲率で形成して光学系を構
成すると共に、前記光学系を撮像装置の撮像レンズの前
部に近接して配設し、更に、前記曲率と同一の半径で、
撮影光軸に垂直な面内において互いに直交する2つの軸
方向の各々に独立して第二のレンズを回動する回動手段
と、2つの軸方向の各々の手振れを検出する手振れ検出
手段とを具備し、手振れ検出手段の検出結果に基づいて
回動手段を駆動し、前記光学系に入射する光の光路を制
御する構成にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は撮像装置の手振れ補
正に関し、更に詳しくは手振れ補正を光学的に行う手振
れ補正光学装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりテレビカメラ等の撮像装置では
手振れによる画像の揺れが問題となっていた。特にズー
ム機能を備えた撮像光学系を有する撮像装置において
は、その光学系の倍率による手振れの特質に差異がある
ため、焦点距離の調節可能な範囲全般において効果的に
手振れを防止することが困難であった。
【0003】ここで従来より用いられている手振れ補正
機構について図14ないし図16を参照して説明する。
手振れ補正機構としては図14に示すCCD21の撮像
領域の映像枠切り出しによる方法(以下、単に「電子
式」と記す)と、図15に示すプリズム23、また図1
6に示す平凸レンズ24と平凹レンズ25の組み合わせ
による入射光の光軸角を調整する方法(以下、単に「光
学式」と記す)とがあり、何れも角速度センサによる手
振れを検出し、その値に応じて補正を行うものである。
【0004】まず電子式について説明すると、図14
(a)に示すように電子式に用いるCCD21は、その
撮像エリアがテレビの映像規格よりも水平走査線の多い
大きなエリアA0 を有して構成されている。実際の映像
は規格と一致した水平走査線を有するエリアA1 をエリ
アA0 から切り出して映像信号とするものであるが、こ
のときエリアA1 を、手振れの検出信号に応じて例えば
エリアA2 或いはエリアA3 で示すようにエリアA0 の
範囲内を、結果的にCCD21上において振れが生じな
いように移動して映像を切り出し、手振れによる映像の
振れを補正するものである。
【0005】前記電子式の手振れ補正能力について図1
4(b)を参照して説明する。垂直方向について考える
と、撮像レンズ22の焦点距離をf、エリアA1 の辺を
2h0 、エリアA0 の辺を2(h+h0 )とした場合、
このときの補正可能な角度θは、 tan(θ0 +θ)=(h+h0 )/f (1) tanθ0 =h0 /f (2) θ0 +θは小さいので、結局 θ0 +θ=(h+h0 )/f (3) θ0 =h0 /f (4) となり、従って θ=h/f (5) となって、最大の補正角を求めることができる。
【0006】ここで例えばCCD21を2/3インチと
すると、そのエリアA0 は8.8mm×6.6mmであ
り、補正用の余裕領域は、辺の比において略30%とす
ると、横は2.64mm、縦は1.98mmの幅が該当
する。従って中心から片側の補正領域はそれぞれの半分
である1.32mmおよび0.99mmとなる。このと
き、撮像レンズ22の焦点距離が短焦点距離側のf=8
mmの場合、垂直方向に着目すると、補正角θは0.9
9÷8≒0.124rad≒7度となり大きな補正可能
角を得ることができるが、長焦点距離側のf=200m
mの場合は0.99÷200≒0.005rad≒0.
28度と、その補正可能角は極めて小さなものとなる欠
点があった。当然、水平方向に関しても同様のことが言
えるものである。
【0007】また、CCD21は補正のための大きな撮
像エリアを確保しなければならず、チップサイズが大き
くなり、高価なものとなる。一方、画像規格に合致した
CCDを用いると、全画素が使えなくなるので画質の劣
化が避けられない。
【0008】つぎに光学式について説明すると、従来は
図15に示すように撮像レンズ22の前に頂角が変化す
るプリズム23を設けて、手振れの検出信号に応じて前
記プリズム23の頂角を変化させて、入射する光の光軸
を調整していた。
【0009】撮像レンズ22の前に頂角が変化するプリ
ズム23を、光軸に対してその一つの面が垂直になるよ
うに配設する。ここでプリズム23の頂角をαとし、出
射の振れ角をδとすると、プリズム23の屈折率をnと
して、 sinθ=sin(α+δ)=nsinα (6) θは小さいので θ=α+δ=nα (7) となり、従って δ=(n−1)α (8) となる。
【0010】ここで例えばn=1.5とし、αを±2度
変位させた場合、振れ角δを±1度変化させることがで
きるものである。この振れ角δの±1度は、長焦点距離
側において現実的に生じる手振れの角度を補正するには
十分な値であるが、短焦点距離側の例えば焦点距離がf
=8mmの場合、補正量は8×tan1°と撮像素子上
ではわずか0.14mmであり、前述した電子式の0.
99mmに比較して極めて小さな値となる。
【0011】従って上述した光学式では、撮像レンズ2
2の前端に配設するプリズム23による光軸補正角度
は、撮像レンズ22の焦点距離によらず一定であり、長
焦点距離側でも光軸補正角度は減少せず、特に手振れに
厳しい望遠で有効に作用するが、逆に短焦点距離側では
十分な補正角度を得ることができないという欠点があっ
た。
【0012】また、前記プリズム23はその頂角を変化
させるために一定の屈折率を有する液体が封入されてい
るものであるが、液体の粘性のために大型化が困難であ
り、高速応答性にも問題があった。
【0013】更に、従来より図16(a)に示すように
平凸レンズ24と平凹レンズ25のそれぞれの等しい曲
率を有する凸面と凹面とを合わせて光学系を構成した補
正装置があった。これは、図16(b)に示すように平
凹レンズ25を矢印Reの方向に移動し、等価的に前述
した図15のプリズム23の頂角αを変化させ、これに
より撮像レンズ22への入射角度を変えて手振れ補正を
行うものであった。この技術については既に、特開昭5
9−26930号、または特開平6−281889号に
おいて開示されているところである。しかしながら、こ
の例においても発生する収差が大きく、また、駆動機構
が複雑になる等の問題点があった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題
は、焦点距離を可変とする撮像光学系を有する撮像装置
の手振れによる画像の揺れを、焦点距離の設定値に係わ
らず高画質を保持したままで効果的に防止しようとする
ものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】従って本発明はかかる課
題に鑑み発案されたものであって、僅かに離間して対向
配置する、物体側の第一のレンズと、撮像レンズ側の第
二のレンズとからなり、更に、前記第一のレンズと前記
第二のレンズとの対向するそれぞれの面を同一の曲率で
形成して光学系を構成すると共に、前記光学系を撮像装
置の撮像レンズの前部に近接して配設し、更に、前記曲
率と同一の半径で、撮影光軸に垂直な面内において互い
に直交する2つの軸方向の各々に独立して、前記第二の
レンズを回動する回動手段と、前記2つの軸方向の各々
の手振れを検出する手振れ検出手段とを具備し、前記手
振れ検出手段の検出結果に基づいて前記回動手段を駆動
し、前記光学系に入射する光の光路を制御する構成にす
る。
【0016】前記第一のレンズのアッベ数Vd1 と前記
第二のレンズのアッベ数Vd2 は、−1.5<Vd1 −
Vd2 <1.5の条件を満たす構成にする。
【0017】前記第二のレンズの焦点距離fは、400
mm<|f|<700mmの条件を満たす構成にする。
【0018】前記第二のレンズの曲率半径rは、r>4
00mmの条件を満たす構成にする。
【0019】前記第一のレンズと前記第二のレンズとの
合成焦点距離がアホーカル系である構成にする。
【0020】前記第一のレンズをガラスで形成し、前記
第二のレンズをポリカーボネート樹脂で形成する。ま
た、前記第一のレンズをガラスで形成し、前記第二のレ
ンズをポリメチルメタクリレート樹脂で形成して上記課
題を解決する。
【0021】従来の撮像装置に本発明による光学系を付
加することにより、高画質を保持して簡単に手振れを補
正することができる。また、可動側のレンズを樹脂材で
成形することで、より一層高速の補正動作を実現するこ
とができる。
【0022】上述したアッベ数の組み合わせにより、色
収差の増加を防止する。
【0023】第一のレンズと第二のレンズとの対向面を
同一の曲率にしたことにより、第二のレンズが移動した
とき、第一のレンズと第二のレンズの間隔が光線の高さ
で変化することがなく、コマ収差、非点収差の増加を防
止する。
【0024】アホーカル系の構成にしたことにより、像
面の移動がなくピントはずれを防止する。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態例について図
1ないし図13、および表1ないし表8を参照して説明
する。
【0026】本発明による手振れの補正は、従来からあ
るテレビカメラ等の撮像光学系の前部に近接して2枚の
レンズからなる光学系を配設し、その2枚のレンズの相
対的位置関係を調節して、テレビカメラ等に入射する光
の光路を変化させ、結果的に撮像素子上で像が振れない
ようにするものである。
【0027】形態例1 図1は第一の実施の形態例であって、同図(a)に示す
ように物体側に配置される第一のレンズG1 は、その曲
率r1 はマイナス、曲率r2 はプラスである凹レンズか
らなり、また、撮像レンズ側に配置される第二のレンズ
G2 は、その曲率r3 はプラス、曲率r4 はマイナスで
ある凸レンズからなっていて、光軸Lを一致させて組み
合わされている。d1 はレンズG1 の中心の厚みであ
り、d3 はレンズG2 の中心の厚みであり、また、d2
はレンズG1 とレンズG2 との間隔である。尚、「プラ
ス」は主撮像レンズ側に曲率中心があり、「マイナス」
は物体側に曲率中心があることを示している。以下にお
いても全て同様である。
【0028】また、図1(b)は第二のレンズG2 が曲
率r3 を半径として矢印R1 の方向に回動し、入射光の
光路の調整を行うことを示している。実際の回動方向
は、図1(b)には示してないが矢印R1 に直交する方
向(紙面に垂直な方向)にもあり、光軸Lに垂直な面内
の任意の位置を示す方向にレンズG2 を向けることがで
きるものである。詳しくは図3を参照し、後段において
説明する。
【0029】これら、レンズの材料として本形態例で
は、回動側の第二のレンズG2 は軽量のPMMA(ポリ
メチルメタクリレート樹脂)を用いる。この場合、次に
述べる条件1に照らして、第一のレンズG1 の材料はシ
ョット社の記号で示すK、BAK、SK、LAK材、ま
たは、オハラ社の記号でNSL、BAL、BSM、LA
Lの中に満足できるものがあり、これらのなかから選択
されるものである。
【0030】つぎに、本発明に用いる光学系の条件につ
いて説明する。
【0031】条件1 第一のレンズG1 のアッベ数をVd1 とし、第二のレン
ズG2 のアッベ数をVd2 としたとき、 −1.5<Vd1 −Vd2 <1.5 (9) であること。この条件が満足されないと色収差が悪化す
る。尚、アッベ数Vdは、スペクトルd線(波長58
7.56nm)における屈折率をnd、スペクトルF線
(波長486.13nm)における屈折率をnF 、スペ
クトルC線(波長656.27nm)における屈折率を
nC としたとき、 Vd=(nd−1)/(nF −nC ) (10) で表されるものである。
【0032】条件2 第一のレンズG1 と第二のレンズG2 との対向する面の
曲率をそれぞれr2 およびr3 とすると、 r2 =r3 (11) であること。この条件が満足されないと第二のレンズG
2 の回動時に、第一のレンズG1 と第二のレンズG2 と
の間隔が光線の高さによって変化し、コマ収差、非点収
差が増加する。
【0033】条件3 第二のレンズG2 の焦点距離fは、 400mm<|f|<700mm (12) であること。この条件が満足されないと、即ち焦点距離
fが大きすぎる場合は、手振れ補正のためにレンズG2
の回動量を大きく採らなくてはならず、一方、焦点距離
fが小さすぎる場合は、収差が増大することになる。
【0034】条件4 第二のレンズG2 の主撮像レンズ側の曲率半径rは、 r>400mm (13) であること。これはプラスチック材の加工性から要求さ
れる条件である。
【0035】条件5 第一のレンズG1 と第二のレンズG2 との合成焦点距離
がアホーカル系であること。この条件が満足されない
と、撮像レンズによるピント位置が変化することにな
る。
【0036】つぎに、図3ないし図5を参照して補正光
学系の駆動機構と制御系について説明する。
【0037】図3は第二のレンズG2 を回動する機構の
一例を示す概略の斜視図である。第一のレンズG1 は補
正光学装置の筐体(図示せず)に固定されていて、これ
に対向して第二のレンズG2 が光軸Lに垂直な面内の直
交する2つの軸方向に回動自在に保持されているもので
ある。即ち、レンズG2 は一対のX軸枠1に固定され、
X軸枠1はX回動軸6においてY軸枠2に矢印Raで示
す方向に回動自在に保持され、更に、Y軸枠2はY回動
軸7において固定枠3に矢印Rbで示す方向に回動自在
に保持されている。固定枠3には撮像装置の手振れを、
光軸Lに垂直な面内の直交する2つの軸方向の成分に分
離して検出するX軸手振れセンサー4およびY軸手振れ
センサー5とが固設されている。また、前記固定枠3は
レンズG1 と同様に補正光学装置の筐体に固定されてい
るものである。
【0038】つぎに、レンズG2 の回動機構の構成は、
X軸についてはX軸枠1に固定していてX軸枠1と一体
として回動する歯車12と、X軸回動力を発生する回転
軸に歯車10を設けたX軸モータ8がY軸枠2に、前記
歯車10と歯車12とが歯合するように固定されて構成
し、一方、Y軸についてはY軸枠2に固定していてY軸
枠2と一体として回動する歯車13と、Y軸回動力を発
生する回転軸に歯車11を設けたY軸モータ9が固定枠
3に、前記歯車11と歯車13とが歯合するように固定
されて構成している。
【0039】前記X軸とY軸の回動中心Pは何れも、レ
ンズG2 のレンズG1 に対向する面の曲率と一致した回
動半径となる点に定める。図3は回動中心Pは撮像レン
ズ側にある場合の構成であり、これとは逆に、曲率によ
っては物体側にこの回動中心Pが定まる構成となる場合
があることは当然である。
【0040】更に、図3に図4を加えて光軸補正の動作
を説明すると、撮像装置に一体として取り付けられた固
定枠3に設けられたX軸手振れセンサー4およびY軸手
振れセンサー5により検出された、それぞれの軸成分の
振動信号は制御回路15に入力され、信号処理がなされ
た後、X軸モータ駆動回路16、Y軸モータ駆動回路1
7を介してX軸モータ8およびY軸モータ9をそれぞれ
駆動する。
【0041】手振れ信号に基づいて駆動されたX軸モー
タ8は歯車10と歯合している歯車12を矢印Raで示
す方向に回動し、従ってX軸枠1と共にレンズG2 を矢
印Rcの方向に回動する。また同様にY軸モータ9は歯
車11と歯合している歯車13を矢印Rbで示す方向に
回動し、従ってY軸枠2、X軸枠1と共にレンズG2を
矢印Rdの方向に回動して、光軸Lに垂直な面内の任意
の位置の方向にレンズG2 を向け、入射光の光路の調
整を行うことができるものである。
【0042】尚、手振れ検出は角速度センサ、加速度セ
ンサに限ることなく、前回フレームとの画像比較によっ
て得てもよい。また、制御機構は上述した構成に限るこ
となく、同様の働きをする構成であれば良いことも論を
待たない。
【0043】図5は手振れ補正光学系101を従来の撮
像装置に装着した撮像系を示す。従来の撮像光学系10
2の前部に手振れ補正光学系101の制御されるレンズ
G2を、撮像光学系102に向け光軸を一致させて装着
する。撮像素子103上ではレンズG2 の移動に伴って
結像位置が移動するため、手振れによる画像移動を打ち
消す方向にレンズG2 を移動し、撮像素子103上での
像の振れを打ち消して手振れを補正する。
【0044】つぎに、第一の実施形態に合致した第一の
レンズG1 と第二のレンズG2 との組み合わせ例を示
す。
【0045】本形態の第1例を表1および表2に示す。
表1は本例の幾何学的サイズを示していて、曲率半径r
1 =−1572.25mm、r2 =r3 =427.49
mm、r4 =−589.00mmであり、レンズG1 の
厚みd1 =3.00mm、レンズG2 の厚みd3 =1
0.89mm、レンズ間隔d2 =0.50mmである。
【0046】表2は使用するレンズ材とその特性を示し
ていて、レンズG1 の材料はオハラ社記号によるLAL
52であって、屈折率nd=1.67000、アッベ数
Vd=57.4である。また、レンズG2 の材料はPM
MA樹脂であって、屈折率nd=1.49194、アッ
ベ数Vd=56.1である。
【0047】従って、表1および表2で示される光学系
について前述した条件と照らしてみると、Vd1 −Vd
2 =57.4−56.1=1.3となり、条件1を満た
す。また、r2 =r3 =427.49mmであり、条件
2を満たす。また、レンズG2 の焦点距離fは上記の構
成では505.3mmであり、条件3を満たす。また、
r4 =−589.00mmであり、条件4を満たす。更
に、レンズG1 とレンズG2 との合成焦点距離は上記の
構成でアホーカル系を構成し、条件5を満たす。従っ
て、本光学系は本発明の手振れ補正光学装置に用いて好
適であることがわかる。
【表1】
【表2】
【0048】本例における収差を図6および図7に示
す。図6は表1および表2に示すレンズ構成の撮影レン
ズ側に、焦点距離120mm、明るさF2の極めて収差
の少ないレンズ系をつけた時の結像面での収差を示す図
であって、同図(a)は中心位置での、同図(b)は中
心から3.85mm離れた位置での、同図(c)は中心
から5.5mm離れた位置でのY方向の横収差DYであ
り、また、同図(d)は中心位置での、同図(e)は中
心から3.85mm離れた位置での、同図(f)は中心
から5.5mm離れた位置でのX方向の横収差DXであ
り、更に、同図(g)はサジタル方向S、タンジェンシ
ャル方向Tの非点収差ASである。尚、光線の波長は5
87.56nmであり、これ以降においても同様であ
る。
【0049】また、図7は図6と同一の条件下で、レン
ズG2 を0.835°回動して6.23mm移動し、結
像面上で像を1.5mm移動した時の結像面での収差を
示す図であって、同図(a)は中心位置での、同図
(b)は中心から3.85mm離れた位置での、同図
(c)は中心から5.5mm離れた位置でのY方向の横
収差DYであり、また、同図(d)は中心位置での、同
図(e)は中心から3.85mm離れた位置での、同図
(f)は中心から5.5mm離れた位置でのX方向の横
収差DXであり、更に、同図(g)はサジタル方向S、
タンジェンシャル方向Tの非点収差ASである。
【0050】これら図6および図7の収差のデータか
ら、レンズG2 が正しく光軸上にある時の収差に較べ
て、結像面上で画像が1.5mm移動させた時の収差は
大きく劣化することはなく、この点からも本光学系は本
発明の手振れ補正光学装置に用いて好適であることが確
認される。
【0051】本形態の第2例を表3および表4に示す。
表3は本例の幾何学的サイズを示していて、曲率半径r
1 =−1473.74mm、r2 =r3 =333.44
mm、r4 =−654.00mmであり、レンズG1 の
厚みd1 =3.00mm、レンズG2 の厚みd3 =8.
70mm、レンズ間隔d2 =0.50mmである。
【0052】表4は使用するレンズ材とその特性を示し
ていて、レンズG1 の材料はオハラ社記号によるBSM
2であって、屈折率nd=1.60738、アッベ数V
d=56.8である。また、レンズG2 の材料はPMM
A樹脂であって、屈折率nd=1.49194、アッベ
数Vd=56.1である。
【0053】従って、表3および表4で示される光学系
について前述した条件と照らしてみると、Vd1 −Vd
2 =56.8−56.1=0.7となり、条件1を満た
す。また、r2 =r3 =333.44mmであり、条件
2を満たす。また、レンズG2 の焦点距離fは上記の構
成では450.2mmであり、条件3を満たす。また、
r4 =−654.00mmであり、条件4を満たす。更
に、レンズG1 とレンズG2 との合成焦点距離は上記の
構成でアホーカル系を構成し、条件5を満たす。従っ
て、本光学系は本発明の手振れ補正光学装置に用いて好
適であることがわかる。
【表3】
【表4】
【0054】本例における収差を図8および図9に示
す。図8は表3および表4に示すレンズ構成の撮像レン
ズ側に、焦点距離120mm、明るさF2の極めて収差
の少ないレンズ系をつけた時の結像面での収差を示す図
であって、同図(a)は中心位置での、同図(b)は中
心から3.85mm離れた位置での、同図(c)は中心
から5.5mm離れた位置でのY方向の横収差DYであ
り、また、同図(d)は中心位置での、同図(e)は中
心から3.85mm離れた位置での、同図(f)は中心
から5.5mm離れた位置でのX方向の横収差DXであ
り、更に、同図(g)はサジタル方向S、タンジェンシ
ャル方向Tの非点収差ASである。
【0055】また、図9は図8と同一の条件下で、レン
ズG2 を0.955°回動して5.56mm移動し、結
像面上で像を1.5mm移動した時の結像面での収差を
示す図であって、同図(a)は中心位置での、同図
(b)は中心から3.85mm離れた位置での、同図
(c)は中心から5.5mm離れた位置でのY方向の横
収差DYであり、また、同図(d)は中心位置での、同
図(e)は中心から3.85mm離れた位置での、同図
(f)は中心から5.5mm離れた位置でのX方向の横
収差DXであり、更に、同図(g)はサジタル方向S、
タンジェンシャル方向Tの非点収差ASである。
【0056】これら図8および図9の収差のデータか
ら、レンズG2 が正しく光軸上にある時の収差に較べ
て、結像面上で画像が1.5mm移動させた時の収差は
大きく劣化することはなく、この点からも本光学系は本
発明の手振れ補正光学装置に用いて好適であることが確
認される。
【0057】本例態の第3例を表5および表6に示す。
表5は本例の幾何学的サイズを示していて、曲率半径r
1 =−12520.03mm、r2 =r3 =454.2
2mm、r4 =−977.00mmであり、レンズG1
の厚みd1 =3.00mm、レンズG2 の厚みd3 =1
0.89mm、レンズ間隔d2 =0.50mmである。
【0058】表6は使用するレンズ材とその特性を示し
ていて、レンズG1 の材料はオハラ社記号によるLAL
14であって、屈折率nd=1.69680、アッベ数
Vd=55.5である。また、レンズG2 の材料はPM
MA樹脂であって、屈折率nd=1.49194、アッ
ベ数Vd=56.1である。
【0059】従って、表5および表6で示される光学系
について前述した条件と照らしてみると、Vd1 −Vd
2 =55.5−56.1=−0.6となり、条件1を満
たす。また、r2 =r3 =454.22mmであり、条
件2を満たす。また、レンズG2 の焦点距離fは上記の
構成では631.9mmであり、条件3を満たす。ま
た、r4 =−977.00mmであり、条件4を満た
す。更に、レンズG1 とレンズG2 との合成焦点距離は
上記の構成でアホーカル系を構成し、条件5を満たす。
従って、本光学系は本発明の手振れ補正光学装置に用い
て好適であることがわかる。
【表5】
【表6】
【0060】本例における収差を図10および図11に
示す。図10は表5および表6に示すレンズ構成の撮像
レンズ側に、焦点距離120mm、明るさF2の極めて
収差の少ないレンズ系をつけた時の結像面での収差を示
す図であって、同図(a)は中心位置での、同図(b)
は中心から3.85mm離れた位置での、同図(c)は
中心から5.5mm離れた位置でのY方向の横収差DY
であり、また、同図(d)は中心位置での、同図(e)
は中心から3.85mm離れた位置での、同図(f)は
中心から5.5mm離れた位置でのX方向の横収差DX
であり、更に、同図(g)はサジタル方向S、タンジェ
ンシャル方向Tの非点収差ASである。
【0061】また、図11は図10と同一の条件下で、
レンズG2 を0.985°回動して7.81mm移動
し、結像面上で像を1.5mm移動した時の結像面での
収差を示す図であって、同図(a)は中心位置での、同
図(b)は中心から3.85mm離れた位置での、同図
(c)は中心から5.5mm離れた位置でのY方向の横
収差DYであり、また、同図(d)は中心位置での、同
図(e)は中心から3.85mm離れた位置での、同図
(f)は中心から5.5mm離れた位置でのX方向の横
収差DXであり、更に、同図(g)はサジタル方向S、
タンジェンシャル方向Tの非点収差ASである。
【0062】これら図10および図11の収差のデータ
から、レンズG2 が正しく光軸上にある時の収差に較べ
て、結像面上で画像が1.5mm移動させた時の収差は
大きく劣化することはなく、この点からも本光学系は本
発明の手振れ補正光学装置に用いて好適であることが確
認される。
【0063】形態例2 図2は第二の実施の形態例であって、同図(a)に示す
ように物体側に配置される第一のレンズG1 は、その曲
率r1 はマイナス、曲率r2 もマイナスである凸レンズ
からなり、また、撮像レンズ側に配置される第二のレン
ズG2 は、その曲率r3 はマイナス、曲率r4 もマイナ
スである凹レンズから成っていて、光軸Lを一致させて
組み合わされている。d1 はレンズG1 の中心の厚みで
あり、d3 はレンズG2 の中心の厚みであり、また、d
2 はレンズG1 とレンズG2 との間隔である。
【0064】また、図2(b)は第二のレンズG2 が曲
率r3 を半径として矢印R1 の方向に回動して入射光の
光路の調整を行うことを示している。実際の回動方向
は、同図には示していないが矢印R2 に直交する方向
(紙面に垂直な方向)にもあり、光軸Lに垂直な面内の
任意の位置を示す方向にレンズG2 を向けることができ
るものである。
【0065】これら、レンズの材料として本形態例で
は、回動側の第二のレンズG2 は軽量のPC(ポリカー
ボネート樹脂)を用いる。この場合、第一の実施の形態
例で説明した条件1に照らして、第一のレンズG1 の材
料はショット社の記号で示すSF材が適用できる。
【0066】レンズ構成上の条件、制御機構の構成およ
び動作、制御回路等については第一の実施の形態例で説
明したことと同一であり、ここでの説明は省略する。
【0067】本形態の一例を表7および表8に示す。表
7は本例の幾何学的サイズを示していて、曲率半径r1
=−346.10mm、r2 =r3 =−184.82m
m、r4 =−425.00mmであり、レンズG1 の厚
みd1 =5.49mm、レンズG2 の厚みd3 =5.0
0mm、レンズ間隔d2 =1.00mmである。
【0068】表8はレンズ材とその特性を示していて、
レンズG1 の材料はオハラ社記号によるPBM35であ
って、屈折率nd=1.69895、アッベ数Vd=3
0.1である。また、レンズG2 の材料はPC樹脂であ
って、屈折率nd=1.58362、アッベ数Vd=3
0.4である。
【0069】従って、表7および表8で示される光学系
について前述した条件と照らしてみると、Vd1 −Vd
2 =30.1−30.4=−0.3となり、条件1を満
たす。また、r2 =r3 =−184.82mmであり、
条件2を満たす。また、レンズG2 の焦点距離fは上記
の構成では−564.7mmであり、条件3を満たす。
また、r4 =−425.00mmであり、条件4を満た
す。更に、レンズG1 とレンズG2 との合成焦点距離は
上記の構成でアホーカル系を構成し、条件5を満たす。
従って、本光学系は本発明の手振れ補正光学装置に用い
て好適であることがわかる。
【表7】
【表8】
【0070】本例における収差を図12および図13に
示す。図12は表7および表8に示すレンズ構成の撮像
レンズ側に、焦点距離120mm、明るさF2の極めて
収差の少ないレンズ系をつけた時の結像面での収差を示
す図であって、同図(a)は中心位置での、同図(b)
は中心から3.85mm離れた位置での、同図(c)は
中心から5.5mm離れた位置でのY方向の横収差DY
であり、また、同図(d)は中心位置での、同図(e)
は中心から3.85mm離れた位置での、同図(f)は
中心から5.5mm離れた位置でのX方向の横収差DX
であり、更に、同図(g)はサジタル方向S、タンジェ
ンシャル方向Tの非点収差ASである。
【0071】また、図13は図12と同一の条件下で、
レンズG2 を2.12°回動して6.84mm移動し、
結像面上で像を1.5mm移動した時の結像面での収差
を示す図であって、同図(a)は中心位置での、同図
(b)は中心から3.85mm離れた位置での、同図
(c)は中心から5.5mm離れた位置でのY方向の横
収差DYであり、また、同図(d)は中心位置での、同
図(e)は中心から3.85mm離れた位置での、同図
(f)は中心から5.5mm離れた位置でのX方向の横
収差DXであり、更に、同図(g)はサジタル方向S、
タンジェンシャル方向Tの非点収差ASである。
【0072】これら図12および図13の収差のデータ
から、レンズG2 が正しく光軸上にある時の収差に較べ
て、結像面上で画像が1.5mm移動させた時の収差は
大きく劣化することはなく、この点からも本光学系は本
発明の手振れ補正光学装置に用いて好適であることが確
認される。
【0073】尚、本光学系の構成は上述した4つに限る
ことなく、前述した条件を満足する構成であれば良いこ
とは論を待たない。
【0074】
【発明の効果】本発明の手振れ補正光学装置を用いるこ
とにより、手振れが生じた場合でも、極めて少ない収差
の範囲内で手振れを補正することができる。また、手振
れが無い場合は本補正光学系の挿入による収差の発生は
ほとんど無く、撮影画像の劣化を招くことはない。更
に、制御レンズを軽量な部材で形成するので、高速応答
性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による手振れ補正光学装置の光学系の
第一の実施の形態例であって、(a)はその構成を示す
断面側面図であり、(b)はその動作を説明するための
断面側面図である。
【図2】 本発明による手振れ補正光学装置の光学系の
第二の実施の形態例であって、(a)はその構成を示す
断面側面図であり、(b)はその動作を説明するための
断面側面図である。
【図3】 本発明による手振れ補正光学装置の制御機構
を示す斜視図である。
【図4】 本発明による手振れ補正光学装置の制御回路
のブロック図である。
【図5】 本発明による手振れ補正光学装置を従来の撮
像光学系に装着した例を示す図である。
【図6】 表1および表2に示すレンズ構成の、撮影レ
ンズ側に焦点距離120mm、明るさF2の極めて収差
の少ないレンズ系をつけた時の結像面における収差を示
す図である。(a)は結像面中心、(b)は結像面中心
から3.85mm離れた点、(c)は結像面中心から
5.5mm離れた点のY方向の横収差DYであり、
(d)は結像面中心、(e)は結像面中心から3.85
mm離れた点、(f)は結像面中心から5.5mm離れ
た点のX方向の横収差DXであり、更に、(g)はサジ
タル方向S、タンジェンシャル方向Tの非点収差ASで
ある。尚、光線の波長は587、56nmである。以下
においても同一である。
【図7】 図6と同一の条件下で、レンズG2 を0.8
35°回動して6.23mm移動し、結像面上で像を
1.5mm移動したときの、図6と対応する各収差を示
す図である。
【図8】 表3および表4に示すレンズ構成の、撮影レ
ンズ側に焦点距離120mm、明るさF2の極めて収差
の少ないレンズ系をつけた時の結像面における収差を示
す図である。(a)は結像面中心、(b)は結像面中心
から3.85mm離れた点、(c)は結像面中心から
5.5mm離れた点のY方向の横収差DYであり、
(d)は結像面中心、(e)は結像面中心から3.85
mm離れた点、(f)は結像面中心から5.5mm離れ
た点のX方向の横収差DXであり、更に、(g)はサジ
タル方向S、タンジェンシャル方向Tの非点収差ASで
ある。
【図9】 図8と同一の条件下で、レンズG2 を0.9
55°回動して5.56mm移動し、結像面上で像を
1.5mm移動したときの、図8と対応する各収差を示
す図である。
【図10】 表5および表6に示すレンズ構成の、撮影
レンズ側に焦点距離120mm、明るさF2の極めて収
差の少ないレンズ系をつけた時の結像面における収差を
示す図である。(a)は結像面中心、(b)は結像面中
心から3.85mm離れた点、(c)は結像面中心から
5.5mm離れた点のY方向の横収差DYであり、
(d)は結像面中心、(e)は結像面中心から3.85
mm離れた点、(f)は結像面中心から5.5mm離れ
た点のX方向の横収差DXであり、更に、(g)はサジ
タル方向S、タンジェンシャル方向Tの非点収差ASで
ある。
【図11】 図10と同一の条件下で、レンズG2 を
0.985°回動して7.81mm移動し、結像面上で
像を1.5mm移動したときの、図10と対応する各収
差を示す図である。
【図12】 表7および表8に示すレンズ構成の、撮影
レンズ側に焦点距離120mm、明るさF2の極めて収
差の少ないレンズ系をつけた時の結像面における収差を
示す図である。(a)は結像面中心、(b)は結像面中
心から3.85mm離れた点、(c)は結像面中心から
5.5mm離れた点のY方向の横収差DYであり、
(d)は結像面中心、(e)は結像面中心から3.85
mm離れた点、(f)は結像面中心から5.5mm離れ
た点のX方向の横収差DXであり、更に、(g)はサジ
タル方向S、タンジェンシャル方向Tの非点収差ASで
ある。
【図13】 図12と同一の条件下で、レンズG2 を
2.12°回動して6.84mm移動し、結像面上で像
を1.5mm移動したときの、図12と対応する各収差
を示す図である。
【図14】 従来の電子式手振れ補正機構を説明するた
めの図であって、(a)はCCD上での映像の切り出し
枠を示し、(b)は映像の切り出し枠に対応する光軸の
補正角の算出を示す。
【図15】 従来の光学式手振れ補正機構を説明するた
めの図である。
【図16】 従来の他の光学式手振れ補正機構を説明す
るための図であって、(a)は光学系の構成を示し、
(b)は動作状態を示す。
【符号の説明】
1 X軸枠 2 Y軸枠 3 固定枠 4 X軸手振れセンサー 5 Y軸手振れセンサー 6 X回動軸 7 Y回動軸 8 X軸モータ 9 Y軸モータ 10、11、12、13 歯車 15 制御回路 16 X軸モータ駆動回路 17 Y軸モータ駆動回路 21 CCD 22 撮像レンズ 23 プリズム 24 平凹レンズ 25 平凸レンズ G1 、G2 レンズ L 光軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川又 和人 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内 (72)発明者 野口 紀彦 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 僅かに離間して対向配置する、物体側の
    第一のレンズと、撮像レンズ側の第二のレンズとからな
    り、更に、前記第一のレンズと前記第二のレンズとの対
    向するそれぞれの面を同一の曲率で形成して光学系を構
    成すると共に、 前記光学系を撮像装置の撮像レンズの前部に近接して配
    設し、 更に、前記曲率と同一の半径で、撮影光軸に垂直な面内
    において互いに直交する2つの軸方向の各々に独立し
    て、前記第二のレンズを回動する回動手段と、 前記2つの軸方向の各々の手振れを検出する手振れ検出
    手段とを具備し、 前記手振れ検出手段の検出結果に基づいて前記回動手段
    を駆動し、前記光学系に入射する光の光路を制御するこ
    と、 を特徴とする手振れ補正光学装置。
  2. 【請求項2】 前記第一のレンズのアッベ数Vd1 と前
    記第二のレンズのアッベ数Vd2 は −1.5<Vd1 −Vd2 <1.5 の条件を満たすこと、 を特徴とする、請求項1に記載の手振れ補正光学装置。
  3. 【請求項3】 前記第二のレンズの焦点距離fは 400mm<|f|<700mm の条件を満たすこと、 を特徴とする、請求項1に記載の手振れ補正光学装置。
  4. 【請求項4】 前記第二のレンズの曲率半径rは r>400mm の条件を満たすこと、 を特徴とする、請求項1に記載の手振れ補正光学装置。
  5. 【請求項5】 前記第一のレンズと前記第二のレンズと
    の合成焦点距離がアホーカル系であることを特徴とす
    る、請求項1に記載の手振れ補正光学装置。
  6. 【請求項6】 前記第一のレンズをガラスで形成し、 前記第二のレンズをポリカーボネート樹脂で形成したこ
    と、 を特徴とする、請求項1に記載の手振れ補正光学装置。
  7. 【請求項7】 前記第一のレンズをガラスで形成し、 前記第二のレンズをポリメチルメタクリレート樹脂で形
    成したこと、 を特徴とする、請求項1に記載の手振れ補正光学装置。
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