JP2605326B2 - 防振機能を有した変倍光学系 - Google Patents

防振機能を有した変倍光学系

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JP2605326B2 JP63015413A JP1541388A JP2605326B2 JP 2605326 B2 JP2605326 B2 JP 2605326B2 JP 63015413 A JP63015413 A JP 63015413A JP 1541388 A JP1541388 A JP 1541388A JP 2605326 B2 JP2605326 B2 JP 2605326B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は振動による撮影画像のブレを補正する機能、
所謂防振機能を有した変倍光学系に関し、特に防振用の
可動レンズ群を、例えば光軸と直交する方向に移動させ
て防振効果を発揮させたときの光学性能の低下の防止を
図った防振機能を有した変倍光学系に関するものである (従来の技術) 進行中の車や航空機等移動物体上から撮影をしようと
すると撮影系に振動が伝わり撮影画像にブレが生じる。
従来より撮影画像のブレを防止する機能を有した防振
光学系が、例えば特開昭50−80147号公報や特公昭56−2
1133号公報、特開昭61−223819号公報等で提案されてい
る。
特開昭50−80147号公報では2つのアフォーカルの変
倍系を有するズームレンズにおいて第1の変倍系の角倍
率をM1、第2の変倍系の角倍率をM2としたときM1=1−
1/M2なる関係を有するように各変倍系で変倍を行うと共
に、第2の変倍系を空間的に固定して画像のブレを補正
して画像の安定化を図っている。
特公昭56−21133号公報では光学装置の振動状態を検
知する検知手段からの出力信号に応じて、一部の光学部
材を振動による画像の振動的変位を相殺する方向に移動
させることにより画像の安定化を図っている。
特開昭61−223819号公報では最も被写体側に屈折型可
変頂角プリズムを配置した撮影系において、撮影系の振
動に対応させて該屈折型可変頂角プリズムの頂角を変化
させて画像を偏向させて画像の安定化を図っている。
この他、特公昭56−34847号公報、特公昭57−7414号
公報等では撮影系の一部に振動に対して空間的に固定の
光学部材を配置し、この光学部材の振動に対して生ずる
プリズム作用を利用することにより撮影画像を偏向させ
結像面上で静止画像を得ている。
又、加速度センサーを利用して撮影系の振動を検出
し、このとき得られる信号に応じ、撮影系の一部のレン
ズ群を光軸と直交する方向に振動させることにより静止
画像を得る方法も行なわれている。
一般に撮影系の一部のレンズ群を振動させて撮影画像
のブレをなくし、静止画像を得る機構には画像のブレの
補正量と可動レンズの移動量との関係を単純化し、変換
の為の演算時間の短縮化を図った簡易な構成の撮影系が
要求されている。
又、可動レンズ群を偏心させたとき偏心コマ、偏心非
点収差、そして偏心像面弯曲等が多く発生すると画像の
ブレを補正したとき偏心収差の為、画像がボケてくる。
例えば、偏心歪曲収差が多く発生すると光軸上の画像の
移動量と周辺部の画像の移動量が異ってくる。この為、
光軸上の画像を対象に画像のブレを補正しようと可動レ
ンズ群を偏心させると、周辺部では画像のブレと同様な
現象が発生してきて光学特性を著るしく低下させる原因
となってくる。
このように防振用の撮影系、特に変倍光学系において
は可動レンズ群を光軸と直交する方向に移動させ偏心状
態にしたとき、偏心収差発生量が少なく光学性能の低下
の少ないこと及び簡易な機構であることが要求されてい
る。
しかしながら、以上の諸条件を全て満足させた撮影系
を得るのは一般に大変困難で、特に撮影系の一部の屈折
力を有したレンズ群を偏心させると光学性能が大きく低
下し、良好なる画像が得られない欠点があった。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は変倍光学系の一部のレンズ群を光軸と直交す
る方向に移動させて画像のブレを補正する際、可動レン
ズ群の機構上の簡素化を図ると共に、例えば可動レンズ
群を移動させて平行偏心させたときの前述の各種の偏心
収差の発生量が少なく良好なる光学性能が得られる防振
機能を有した変倍光学系の提供を目的とする。
(問題点を解決する為の手段) 複数のレンズ群を有し、このうち最も像面側の最終レ
ンズ群と該最終レンズ群の物体側のレンズ群との間隔が
少なくとも変倍の際、若しくはフォーカスの際に変化す
る構成の変倍光学系であって、該変倍光学系の傾きによ
り生ずる撮影画像のブレをブレ検出手段により検出し、
該ブレ検出手段からの出力信号に応じて駆動手段により
前記最終レンズ群を光軸と直交する方向に移動させるこ
とにより撮影画像のブレを補正する際、任意の変倍位置
における全系の焦点距離をf、該変倍位置における前記
最終レンズ群の近軸横倍率をβP、変倍光学系全体が角
度εだけ傾いたとしたとき、該最終レンズ群を−(f・
ε)/(1−βP)程移動させるとともに、該最終レン
ズ群の焦点距離をfP、望遠端における全系の焦点距離を
fT、望遠端における全系の射出瞳から像面までの距離を
PTとしたとき 0.02<|fP|/fT<10 …(A1) −10<fT/PT<10 …(A2) −9<βP<10 …(A3) なる条件を満足することである。
(実施例) 第1〜第3図は本発明に係る変倍光学系において、例
えば振動により画像がブレたときの該画像のブレを補正
する方法を示す模式図である。同図に示す変倍光学系は
物体側より順に負の屈折力の第1レンズ群1と正の屈折
力の第2レンズ群2の2つのレンズ群を有し、両レンズ
群の間隔を変えて変倍を行い、又、第1レンズ群1を光
軸上移動させてフォーカスを行う、所謂2群ズームレン
ズを示している。尚、5は結像面3上の点Aに結像する
光束、4は変倍光学系の光軸である。図中(A)は広角
端、(B)は望遠端の光学配置を示している。
第1図は振動がなく画像のブレがないときの光学系の
模式図である。図中、光束5は振動がなく画像のブレが
ない為、広角端及び望遠端において結像面3上の一点A
に結像している。
第2図は振動が変倍光学系に伝わり画像がブレたとき
の光学系の模式図である。同図においては簡単の為に広
角側及び望遠側において、点Aを中心として変倍光学系
全体が角度εだけ前倒れとなり画像のブレを起こしたと
きの光束のブレによる結像状態を示している。
即ち、本来なら点Aに結像すべき光束5が広角側では
結像面3上の点Bに、又、望遠側では結像面3上の点C
に各々結像している。
今、フィルム露光中であって第2図(A)に示す状態
から第2図(B)に示す状態へ単調に変倍光学系が傾き
画像のブレが生じた場合、ブレが無ければ点Aに点像と
して結像すべき像は広角側では線分AB、望遠側では線分
ACのボケた線像となって結像する。
第3図は第2図の画像のブレに対して補正を行ったと
きの模式図である。同図においては最も像面側の第2レ
ンズ群をブレ補正用の可動レンズ群とし、光軸4に対し
て直交方向に平行偏心させて画像のブレを補正してい
る。図中、4aは第2レンズ群の光軸であり、ブレ補正前
の共軸であった第1レンズ群と第2レンズ群の光軸4と
は平行になっている。
同図に示すように変倍光学系全体の前倒れによる画像
のブレに対して第2レンズ群を所定量だけ平行偏心させ
ることにより、第2図に示すように広角端で点B、望遠
端で点Cに結像してしまう光束を本来の結像点である点
Aに結像させることができる。
このように第2レンズ群を平行偏心させることにより
画像の安定化を図っている。
本実施例において最終レンズ群であるブレ補正用の可
動レンズ群の平行偏心量Eは画像のブレ量をδy、可動
レンズ群の偏心敏感度をSとしたとき E=−δy/S ……(1) となる。ここで画像のブレ量δyは例えば第2図におい
て、広角側では線分ABの長さ、望遠側では線分ACの長さ
にマイナス符号を付したものである。
これはE,δyの符号を光軸に対して上方をプラス、下
方をマイナスとしている為である。
偏心敏感度Sは可動レンズ群の平行偏心量に対する結
像面上での像点の移動量の比である。
本実施例では画像のブレ量δyをカメラ内部のブレ検
出手段により検知し、変倍光学系に固有の可動レンズ群
の偏心敏感度Sを基にして、画像のブレ補正の為の可動
レンズ群の平行偏心量Eを(1)式より得ている。そし
て駆動手段により可動レンズ群を所定量偏心させて画像
のブレを補正している。
尚、本発明は第1図〜第3図に示す2群ズームレンズ
に限らず複数のレンズ群を有し、そのうちの最終レンズ
群と該最終レンズの物体側のレンズ群とのレンズ群間隔
を変化させて変倍若しくはフォーカスを行う変倍光学系
であれば、どのような変倍光学系にも適用することがで
きる。
例えば第1図〜第3図に示す正の屈折力のレンズ群が
先行する2群ズームレンズに対して、第1レンズ群が負
の屈折力、第2レンズ群が正の屈折力より成り、両レン
ズ群の間隔を変えて変倍を行うと共に第1レンズ群によ
りフォーカスを行う2群ズームレンズや、物体側より順
に負、正、そして負の屈折力、若しくは正、負、そして
正の屈折力の第1,第2,第3レンズ群の3つのレンズ群を
有し、これらのレンズ群のうちの少なくとも2つのレン
ズ群を移動させて変倍を行う3群ズームレンズや物体側
より順に正、負、負、そして正の屈折力、若しくは正、
負、正、そして正の屈折力、若しくは正、負、正、そし
て負の屈折力の第1,第2,第3,第4レンズ群の4つのレン
ズ群を有し、これらのレンズ群のうち第1,第2レンズ群
間隔が変化するように少なくとも2つのレンズ群を移動
させて変倍を行う4群ズームレンズ等に本発明を適用す
ることができる。
次に一般の変倍光学系において、画像のブレ量と該ブ
レ量を補正する為の補正用の可動レンズ群の移動量との
関係を示す。ブレ量は各種のブレ検知手段により種々の
形で検知されるが、以下簡単の為に全てブレ量|δy|に
換算して説明する。
今、変倍光学系全体が第2図に示すように角度εだけ
傾いたとき像面上での画像のブレ量δyは変倍光学系全
体の焦点距離をfとしたとき δy=f,ε ……(2) となる。このとき最終レンズ群の近軸横倍率をβPとす
ると最終レンズ群の偏心敏感度SPは SP=1−βP ……(3) となる。(1)式のSと(3)式のSPは同じものとして
取り扱うことができるからS=SPとおいて(2),
(3)式より(1)式は となる。
(4)式において−f/(1−βP)は変倍光学系の変
倍位置における固有の定数であるから、これを画像のズ
レ補正係数Kとおくと(4)式は E=K・ε ……(5) と極めて簡単な式で表わすことができる。
ただし、実際的には種々の物体距離や種々の収差発生
状態により画像安定化を図る必要がある。従って(4)
式は近似的に取り扱うのが画像の安定化を効果的に行う
場合に好ましい。
本実施例では変倍光学系が全体として角度ε傾いて撮
影画像のブレが生じたとき前記最終レンズ群を−(f・
ε)/(1−βP)程度平行偏心させたとき、該撮影画
像のブレが補正されるように前記複数のレンズ群の光学
的諸定数を設定していることを特徴としている。
一般に光学系の一部のレンズ群を平行偏心させて画像
のブレを補正しようとすると偏心収差の発生により結像
性能が低下してくる。
そこで、次に任意の屈折力配置において可動レンズ群
を光軸と直交する方向に移動させて画像のブレを補正す
るときの偏心収差の発生について収差論的な立場より、
第23回応用物理学講演会(1962年)に松居より示された
方法に基づいて説明する。
変倍光学系の最終レンズ群をEだけ平行偏心させたと
きの全系の収差量ΔY1は(a)式の如く偏心前の収差量
ΔYと偏心によって発生した偏心収差量ΔY(E)との
和になる。ここで収差量ΔYは球面収差(I)、コマ収
差(II)、非点収差(III)、ペッツバール和(P)、
歪曲収差(Y)で表わされる。
又、偏心収差ΔY(E)は(C)式に示す様に1次の
偏心コマ収差(II E)、1次の偏心非点収差(III
E)、1次の偏心像面弯曲(PE)、1次の偏心歪曲収差
(VE1)、1次の偏心歪曲附加収差(VE2)、そして1次
の原点移動(ΔE)で表わされる。
又、(d)式から(i)式の(ΔE)〜(VE2)まで
の収差は最終レンズ群を平行偏心させる変倍光学系にお
いて最終レンズ群への光線の入射角をαP,としたと
きに最終レンズ群の収差係数IP,IIP,IIIP,PP,VPを用い
て表わされる。
ΔY1=ΔY+ΔY(E) (a) (ΔE)=−2(α′−α)=−2hPφ (d) (II E)=−αP IIPP IP (e) (III E)=−αP IIIP P IIP (f) (PE)=−αPPP (g) (VE1)=−αPVPP IIIP (h) (VE2)=−PPP(i) 以上の式から偏心収差の発生を小さくする為には最終
レンズ群の諸収差係数IP,IIP,IIIP,PP,VPを小さな値と
するか、若しくは(a)式〜(i)式に示すように諸収
差係数を互いに打ち消し合うようにバランス良く設定す
ることが必要となってくる。そして最終レンズ群におい
ては球面収差、コマ収差、ペッツバール和の他に非点収
差、歪曲収差を良好に補正することが必要となってく
る。
一般に最終レンズ群における軸上収差と共に軸外収差
をバランス良く補正するには、最終レンズ群中における
軸上光線の高さhと軸外光線の主光線の高さとが互い
に異った値をとるようにレンズ系を構成することが必要
となってくる。
この為、本実施例では最終レンズ群を後述する数値実
施例で示すように複数のレンズより構成すると共に、変
倍光学系中における最終レンズ群を前述の如く設定する
ことにより第1レンズ群を偏心させたときの偏心収差の
発生量を少なくしている。
一般に変倍光学系においては変倍、又はフォーカスに
際して移動させるレンズ群、又は該レンズ群に隣接する
レンズ群はレンズ群内で比較的良好に収差が補正されて
いるか、若しくはその近傍に収差をバランス良く補正す
るレンズ群が存在している場合が多い。又、該レンズ群
と隣接したレンズ群との合成系を考えた場合にも、各収
差が良好に補正されている場合が多い。
この為、本実施例では前述の如く変倍に際して若しく
はフォーカスの際、移動させる最終レンズ群を画像のブ
レ補正用の可動レンズ群とし光軸と直交する方向に移動
させることにより、偏心収差の発生量を少なくしつつ画
像のブレを良好に補正している。
これにより前述の(e)式〜(i)式の各偏心収差係
数の増大を防止し、所定の画像のブレを補正しつつ、光
学性能の低下を防止した変倍光学系を達成している。
特に後述する数値実施例においては最終レンズ群を光
軸と直交する方向に一体的に移動させ、画像のブレを良
好に補正すると共に偏心収差の発生が極めて少ない変倍
光学系を達成している。
尚、本実施例において最終レンズ群を偏心させて画像
のブレを補正したとき、更に偏心収差を良好に補正する
為には、前述の条件式(A1),(A2),(A3)を満足さ
せるのが好ましい。
条件式(A1)の下限値を越えて最終レンズ群の屈折力
が強くなりすぎると偏心コマ、偏心アス等の偏心諸収差
の発生が多くなるので良くない。
又、上限値を越えて最終レンズ群の屈折力が弱くなり
すぎると画像のブレを補正する為の最終レンズ群の偏心
量が大きくなり、レンズ系全体及び駆動機構が大型化し
てくるので良くない。
条件式(A2)の下限値を越えると最終レンズ群から射
出し像面に結像する際の光線の像面上への入射角が大き
くなり、偏心歪曲収差の発生が多くなり、又、上限値を
越えると最終レンズ群の有効径が大型化してくるので良
くない。
条件式(A3)の下限値若しくは上限値を越えると画像
のブレを補正する為の最終レンズ群の偏心量が多くな
り、レンズ外径が増大してくるので良くない。
第4図は本発明の数値実施例の変倍光学系のレンズ断
面図である。同図において(A)は広角端、(B)は望
遠端である。Iは負の屈折力の第1レンズ群、IIは正の
屈折力の第2レンズ群、IIIは負の屈折力の第3レンズ
群である。第2,第3レンズ群、II,IIIを矢印の如く移動
させて広角端から望遠端への変倍を行っている。
本実施例では最終レンズ群を平行偏心させて画像のブ
レを補正している。
第5図(A),(B)は数値実施例の広角端と望遠端
の横収差図である。同図においてy0は物体高、y1は像高
である。
次に数値実施例において、レンズ系全体をフィルム面
を中心に例として9分前倒れさせ(ε=−0.002617)こ
のときの画像のブレを補正する為の最終レンズ群を表−
1に示す値だけ平行偏心させたときの横収差図を参考例
として第6図に示す。図中(A)は広角端、(B)は望
遠端である。
又、表−2に最終レンズ群で画像のブレを補正したと
きの偏心歪曲収差の補正状態を示す為に各物体高におけ
るフィルム面上での主光線の結像位置を示す。
第6図及び表−2に示すように本実施例によれば、最
終レンズ群の平行偏心により偏心収差の発生量を少なく
しつつ偏心歪曲を良好に補正し、かつ所定の画像のブレ
を補正した高い光学性能を有した変倍光学系を達成して
いる。
尚、以上の実施例においては最終レンズ群を平行偏心
させて画像のブレを補正した場合について示したが回転
偏心させて行っても、又、双方を同時に行っても同様に
本発明の目的を達成することができる。
変倍光学系の振動等によるブレはフィルム中心に限ら
ず、どの点を中心にブレていても本発明は良好に適用す
ることができる。
画像のブレの補正は全変倍範囲にわたり一様に行う代
わりにブレの発生しやすい望遠側においてのみ行うよう
にしても良い。
又、近距離物体等の所定の物体距離においてのみ画像
のブレを補正するようにしても良い。
次に本発明の数値実施例を示す。数値実施例において
Riは物体側より順に第i番目のレンズ面の曲率半径、Di
は物体側より第i番目のレンズ厚及び空気間隔、Niはν
iは各々物体側より順に第i番目のレンズのガラスの屈
折率とアッベ数である。
非球面形状は光軸方向にX軸、光軸と垂直方向にH
軸、光の進行方向を正としRを近軸曲率半径、A,B,C,D,
Eを各々非球面係数としたとき なる式で表わしている。
数値実施例 f=36〜68 FNO=3.6〜5.7 2ω=62O〜35.3O 第2面の非球面係数 A=0 B=5.319×10-6 C=1.919×10-8 D=−4.745×10-13 E=1.304×10-13 (発明の効果) 本発明によれば変倍光学系を構成するレンズ群のう
ち、前述の条件を満す最終レンズ群を偏心させることに
より画像のブレを補正すると共に、偏心に伴う偏心収差
の発生量を極力押さえた高い光学性能を維持することの
できる防振機能を有した変倍光学系を達成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】 第1〜第3図は本発明の変倍光学系において画像のブレ
を補正する方法の一実施例の模式図、第4図は本発明の
変倍光学系の数値実施例のレンズ断面図、第5図
(A),(B)は本発明の数値実施例の収差図、第6図
(A),(B)は本発明の数値実施例において最終レン
ズ群を偏心させたときの収差図である。 図中、I,II,IIIは各々第1,第2,第3レンズ群、y0は物体
高、y1は像高である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のレンズ群を有し、このうち最も像面
    側の最終レンズ群と該最終レンズ群の物体側のレンズ群
    との間隔が少なくとも変倍の際、若しくはフォーカスの
    際に変化する構成の変倍光学系であって、該変倍光学系
    の傾きにより生ずる撮影画像のブレをブレ検出手段によ
    り検出し、該ブレ検出手段からの出力信号に応じて駆動
    手段により前記最終レンズ群を光軸と直交する方向に移
    動させることにより撮影画像のブレを補正する際、任意
    の変倍位置における全系の焦点距離をf、該変倍位置に
    おける前記最終レンズ群の近軸横倍率をβP、変倍光学
    系全体が角度εだけ傾いたとしたとき、該最終レンズ群
    を−(f・ε)/(1−βP)程移動させるとともに、
    該最終レンズ群の焦点距離をfP、望遠端における全系の
    焦点距離をfT、望遠端における全系の射出瞳から像面ま
    での距離をPTとしたとき 0.02<|fP|/fT<10 −10<fT/PT<10 −9<βP<10 なる条件を満足することを特徴とする防振機能を有した
    変倍光学系。
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