JPH09104125A - 画像出力装置 - Google Patents

画像出力装置

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JPH09104125A
JPH09104125A JP26281295A JP26281295A JPH09104125A JP H09104125 A JPH09104125 A JP H09104125A JP 26281295 A JP26281295 A JP 26281295A JP 26281295 A JP26281295 A JP 26281295A JP H09104125 A JPH09104125 A JP H09104125A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価な装置で高精細な画像の再現を行える装
置を提供する。 【解決手段】 1つの画素に対して再現できる階調数が
多いマゼンタ用ヘッド13m及びブラック用ヘッド13
kと、1つの画素に対して再現できる階調数が少ないイ
エロー用ヘッド13yと、両者の中間的な階調数を持つ
シアン用ヘッド13cとを備えた印字ヘッド13にて、
外部装置15から入力されたカラー画像を記録媒体に再
現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パソコンやワーク
ステーションなどで加工、編集、作成されたカラー画像
を、紙などの記録媒体に印刷するための、シアン、マゼ
ンタ、イエロー及び墨等のインク(色材)を有するイン
クジェットプリンタ等の画像出力装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、カラーインクジェットプリンタに
おける、インク等の色材を紙等の記録媒体に付着させる
いわゆる印字ヘッド(画素印刷手段)は、装置製造の容
易性、印刷制御の安定性などの点から、個々の画素に対
する階調再現能力は2階調(すなわち、色材を付着させ
るか否かの2通り)のもの(以下、2値ヘッドという)
が主流であった。
【0003】このように、個々の画素に対して2階調し
か再現能力が無い2値ヘッドにて画像を再現するときに
は、豊富な階調表現を有するカラー画像が入力された場
合には、組織的ディザ法や誤差拡散法と呼ばれる様々な
2値化処理を行い、疑似的な階調表現を用いて階調を再
現していた。この様な、2値化処理は画像処理単位面積
内に配置される色材の数で階調を再現しようとするもの
であるので、画像処理単位面積を大きくすると、階調表
現は滑らかとなるが必然的に解像度が低下してしまい、
粗い画質のものとなってしまう。これを解決するために
は、画像処理単位面積を小さくし、且つ色材の個々の画
点の大きさを微小化するしかない。また、色材を付着す
るか否かの制御で様々な混合色を再現するということ
は、色材濃度が常に一定であることを意味するので、混
色により再現される色は総じて鈍い色となり、色の再現
能力が損なわれてしまう。
【0004】この両者を同時に解決する手法としては、
個々のインク(色材)の吐出量を多階調に変更でき、個
々の画素に対して多階調化できる印字ヘッド(以下、多
値ヘッドという)というものがある。これは、1つの画
素に対して豊富な階調再現能力があるため、組織ディザ
法のように画素よりも大きな面積を用いて階調再現を行
う必要がなく、粗い画像を再現することがなくなる。さ
らに、1つの画素内で階調再現を行うということは、必
然的に1つの画素当りの色材の塗布量が変化し、いわゆ
る濃度階調的な表現が行えるようになる。このような濃
度階調は、2値化時に用いるいわゆる面積階調と比べ
て、色材の混合色が比較的鮮やかな色となり、前述の色
の再現能力が改善されるという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
に1つの画素に対して多値階調を再現させることは、2
値の階調を再現する場合のように、色材の吐出を行うか
否かのような単純な制御ではなく、色材を吐出させな
い、僅かに吐出させる、少し吐出させる、多く吐出させ
る等の制御のように多段階になるので、その制御は非常
に複雑で困難である。さらに、多値の階調を印字ヘッド
にもたせる目的は良好な画質を再現するためであるの
で、多値階調の個々のレベルの安定した再現性も重要で
あるが、これを達成するためには印字ヘッドの制御や補
正がさらに複雑になってしまう。すなわち、1つの画素
に対して多値階調を達成するためには、種々のセンサー
や複雑な制御装置というものが必要となるので、印字ヘ
ッドの装置や制御機構が非常に高価なものになってしま
うという問題点が発生した。
【0006】さらに、2値化後の画像データは、1画素
1色当たり1biの情報であるので、画像データ全体の容
量は比較的小さいサイズである。そのため、画像データ
をプリンタに転送する際には転送時間は短くなり、ま
た、ハードディスク等の記憶手段に記憶する場合には、
少ない記憶容量で済んでいた。ところが、上述のように
1つの画素での多値化を行うと、その画像データの1画
素1色当たりの情報は増えるので、画像データの伝達時
間は長くなり、さらに必要な記憶容量は大きくなってし
まい、プリンタの処理能力の低下や価格の高騰という問
題が招来するのであった。
【0007】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、色材によって画質に与える影響
度が異なるという点に着目し、多値階調の長所を極力維
持しながら、高速のデータ伝送が可能で、安価な画像出
力装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に請求項1に記載の発明の画像出力装置は、色材を画素
毎に記録媒体へ付着させる画素印刷手段を、複数種類の
色材の色毎に備えてなる画像出力装置において、少なく
とも一つの色材についての画素印刷手段の階調数が、他
の色材についての画素印刷手段の階調数とは異なるよう
に構成したものである。
【0009】また、請求項2に記載の発明の画像出力装
置は、請求項1に記載の発明の画像出力装置において、
マゼンタ色材を付着させるための画素印刷手段が有する
階調数は、他のいずれの色材についての画素印刷手段が
有する階調数よりも多くなるように設定するものであ
る。さらに、請求項3に記載の発明の画像出力装置は、
請求項1に記載の発明の画像出力装置において、イエロ
ー色材を付着させるための画素印刷手段が有する階調数
は、他のいずれの色材についての画素印刷手段が有する
階調数よりも少なく設定するものである。
【0010】そして、請求項4に記載の発明は、請求項
1乃至請求項3のうちいずれかに記載の発明の画像出力
装置において、色材の前記記録媒体への付着順序は、画
素印刷手段が有する階調数に基づいて決定されるもので
ある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態を図面を参照しながら説明する。まず、画像出力装置
としてのインクジェット型のプリンタ1の構成を図1に
示す機能ブロック図に基づいて説明する。インクジェッ
ト型のプリンタ1におけるCPU(中央処理装置)10
は、制御プログラムを記憶させたROM11と、各種の
データを記憶させたRAM12と、画像データを一時的
に格納するバッファメモリ16と、印字ヘッド13の駆
動制御部14とにそれぞれバスを介して接続されてい
る。
【0012】パソコン等の外部装置15に記憶されてい
る画像データは、インターフェイス(図示せず)を介し
て接続されている前記CPU10からバッファメモリ1
6にに格納される。また、印字ヘッド13は、微小な領
域からなる画素ごとに記録媒体20の表面に各色材のイ
ンクを付着させることができる画素印刷手段であって、
実施形態では4つの画素印刷手段としてのイエローイン
クを印字するイエロー用ヘッド13yと、マゼンタイン
クを印字するマゼンタ用ヘッド13mと、シアンインク
を印字するシアン用ヘッド13cと、墨インクを印字す
るブラック用ヘッド13kとから構成されている。各印
字ヘッドは、図2に示すように、紙等の記録媒体20の
副走査方向(すなわち、紙送り方向)に所定距離Pずつ
変位して配置されており、マゼンタ、墨、シアン、イエ
ローの順に配置されている。
【0013】続いて、このように構成されたプリンタ1
の動作について説明する。CPU10は外部装置15に
記憶されている画像データを読み取り、一旦バッファメ
モリ16に格納し、シアン、マゼンタ、イエロー、墨の
各インクに対する制御信号に変換する。変換した制御信
号はRAM12の所定領域に記憶保存される。1主走査
分の制御信号が蓄積されると、CPU10はRAM12
の制御信号を読み出し、印字ヘッド13に送る。印字ヘ
ッド13は、この制御信号に基づいて各色材のインクを
記録媒体20上に吐出する。この時、印字ヘッド13が
主走査方向(図2参照)に走査するとき、図2に示す画
像処理の一つの領域31aに対して、各インク(色材)
を同時する吐出させると、まだ乾いていないインクに別
の色の液状のインクが混じることにより、再現されるカ
ラーが濁る(鮮明さが欠ける)ので、前記実施形態で
は、記録媒体20の紙送り方向の最先端側にマゼンタ用
ヘッド13mを配置し、それに続く距離Pの後側にブラ
ック用ヘッド13k、さらに距離Pだけ後側にシアン用
ヘッド13cを配置し、紙送り方向の最後端側にイエロ
ー用ヘッド13yを配置するというように、各色に対応
する印字ヘッド13y、13c、13k、13mは、副
走査方向に対して、所定量Pずつ配置位置が異なってい
る。そのため、例えば、ブラックヘッド13kの制御信
号は、マゼンタヘッド13mの制御信号に対して、図2
の31a部に相当する分だけ吐出タイミングをずらす必
要がある。すなわち、RAM12上に構築される墨イン
クに対する制御信号の記憶領域は、マゼンタの記憶領域
に対して31a部分に相当する記憶容量分だけ大きくす
る必要がある。同様に、シアンインクの制御信号の記憶
領域は、マゼンタインクに対する制御信号の記憶領域に
比べ31b部分に相当する分だけ大きなものにする必要
があり、さらに、イエローインクの制御信号を記憶する
記憶領域(記憶容量)は、マゼンタインクに対する制御
信号の記憶領域に比べ31c部分に相当する分だけ大き
くする必要がある。つまり、最後に吐出すべきイエロー
インクの制御信号を記憶する記憶領域が最も大きくなる
ようにするのである。
【0014】そして、印字ヘッド13の動作特性をさら
に説明すると、マゼンタヘッド13mとブラックヘッド
13kは、共に1つの画素領域(ドット領域)で3以上
の多段階の階調再現が行えるものであり、本実施例中で
は17段階の階調再現が行えるものにて構成する。シア
ンヘッド13cは、1つの画素領域(ドット領域)で僅
かな階調再現を行うことができるものであって、本実施
例中では5段階の階調再現が行えるものである。イエロ
ーヘッド13yは、1つの画素領域(ドット領域)での
多階調再現は行えないもので、インクを吐出するか否か
の2階調しか再現できないものにて構成するのである。
【0015】このように、特性の異なる各色のヘッドを
用いて階調再現を行う方法について、図3を参照して説
明する。なお、入力される画像データは17段階の画像
データを有するものとして説明するが、入力画像データ
の階調数が異なっていても本発明を適応できることはい
うまでもない。まず、イエローヘッド13yにおける階
調再現方法について説明する。イエローヘッド13y
は、前述のように1つの画素領域(ドット領域)にイン
クを吐出するか、吐出しないかのいずれかである2階調
の吐出制御であるため、17段階もの階調を再現するた
めに、ディザ法等で用いられる面積階調の方法を取り入
れる。すなわち、4×4ドットの画素領域を階調再現の
ための階調処理単位面積と想定し、この領域においてイ
ンクを吐出する数でもって階調再現を行う。図3のイエ
ロー(Yellow) の段に図示したように、入力階調レベル
が1の時は階調処理単位面積内に吐出される画点の数を
1とし、入力階調レベルが4の時は画点の数を4とし
て、適宜に散開させた位置にドットさせ、順次入力階調
レベルが増加するに従い、順にインクを吐出する画点の
数も増加させるものである。
【0016】続いて、シアンヘッド13cを用いた場合
の階調再現方法について説明すると、シアンヘッド13
cは、前述のように1つの画素領域で5段階の階調再現
を行うことができるが、入力画像データの17段階の多
階調再現を行うには能力が不足している。そのため、前
述のイエローヘッド13yの時と同様に面積階調の考え
を取り入れる。ただし、シアンヘッド13cは1つの画
素領域に対して複数の階調再現能力があるため、階調処
理単位面積は2×2ドットの狭い画素領域ですむ。
【0017】例えば、シアンヘッド13cの1つの画素
で再現できる5つの階調レベルを、インク吐出無し、イ
ンク小量吐出、インク中量吐出、インク大量吐出、全面
吐出と表現し、図3のシアン(Cyan)の段においては便宜
上ドット径の大きさで画素の階調再現レベルを識別でき
るように表示している。この場合、入力階調レベルが1
の時は、2×2ドットの階調処理単位面積のうちの1つ
の画素領域に小径ドットの画点を配置し、他の3つの画
素領域はインク吐出無しである。入力階調レベルが4の
時は、2×2ドットの階調処理単位面積のうちの2つの
画素領域に中径ドットの画点を配置し、他の画素領域は
インク吐出無しである。以下、図3に図示したように、
入力階調レベルが変化するに従い、1つの画点の階調再
現能力と、2×2ドット領域に対する面積階調による多
階調再現能力を共用することで、入力画像データの17
段階の多階調再現を達成することができる。
【0018】続いて、マゼンタヘッド13m及びブラッ
クヘッド13kを用いた場合の階調再現方法について説
明する。マゼンタヘッド13m及びブラックヘッド13
kは前述したように、共に1つの画素領域において、イ
ンク吐出量の多少による17段階の階調再現能力を有し
ているので、入力画像データの階調を1つの画素領域
(階調処理単位面積)にて再現することができる。
【0019】即ち、この場合の階調処理単位面積は1つ
の画素領域がこれに相当するといえる。この場合の多階
調再現方法は、図3のマゼンタ(Magenta)及びブラック
(Black) の段に図示したように、入力階調レベルが変化
するに従い、個々の画素が再現する階調レベルが変化す
る。例えば、図3において、この階調レベルの変化を識
別しやすくするため、個々の画素領域に対するインクド
ットで占める面積の割合が徐々に変化するように表示し
た。
【0020】このような構成の画像出力装置によれば、
以下に記述するような効果がある。上述したマゼンタヘ
ッド13mやブラックヘッド13kのように1つの画素
領域に多階調のヘッドを用いてインクドット吐出する
と、階調処理単位面積が小さくても高精細な画像を出力
することができる。しかしながら、前記問題点において
詳述したように、このようなヘッドは制御や製造が複雑
であるため非常に高価なものとなってしまう。
【0021】他方、人間の視覚特性は色によって異な
り、同一の効果をもたらすものではない。例えば、人間
の視覚感度(色覚)のピークを示す光の波長550nm
(ナノメートル)付近に吸収特性をもつマゼンタは、そ
の解像度や階調再現性の識別を容易に行うことができる
が、光の波長450nm付近に吸収特性を持つイエロー
は、人間の視覚感度が低いため、解像度や階調再現性の
差異の識別が非常に困難である。
【0022】従って、解像度や階調再現性の差異の識別
が困難なイエローの色材インクを吐出するヘッドとし
て、1画素領域で多階調再現特性を有するヘッドを用い
て高精細な画像を再現したとしても、人間はその差を容
易に識別できないから、高価なヘッドを用いる必要性が
低いのである。他方、解像度や階調再現性の差異の識別
が容易なマゼンタや墨を吐出するヘッドとして、1画素
領域で多階調再現特性を有するヘッドを用いれば、これ
らのヘッドが高価であっても、人の鑑賞に耐える高精細
な(画質の良い)カラー画像を得ることができる。
【0023】そこで、本実施形態のような構成を用いれ
ば、画質に与える影響の大きいマゼンタや墨を吐出する
ヘッドには、高価な多階調を再現し得るヘッドを採用
し、画質に与える影響の低いイエローは安価なヘッドを
用いることができるので、高画質と低価格を両立するこ
とができるという効果を奏する。また、前述のマゼンタ
や墨を吐出するヘッドは1つの画素に対して17段階の
階調再現を行うため、1つの画素の再現レベルを設定す
るためには5bit の情報が必要となる。それに対して、
イエローを吐出するヘッドは1bit の情報で1つの画素
を設定できる、いわゆる2値ヘッドであるため、全ての
色を多階調ヘッドとする場合と比べて、1つの画点の色
を設定するのに必要なbit 数は非常に小さくなる。一般
に、カラー画像データは膨大な画点から形成され、しか
も、色に関するデータも膨大となるから、前述の2値ヘ
ッドを使用することにより、記憶すべきデータ量を減少
できるという効果は、画像データの転送時間の短縮とな
って現れ、高速印字の達成にも寄与するというような効
果も期待できるのである。
【0024】さらに、図2に記載したように、各色の印
字ヘッドのうち、1つの画素に対する階調レベルの多い
印字ヘッドから印字するようにし、階調レベルの少ない
印字ヘッドを最後に印字するようにすることにより、R
AM12に構築するための記憶領域を小さくすることが
できる。すなわち、1回の画像処理に際して、1画素当
りの階調レベルを表現するためのbit 数が最も小さいイ
エローに対しては、その色データを記憶しなければなら
ない画像領域(図2の31d部分に対応する)を最も広
くし、1画素当りの階調レベルを表現するためのbit 数
を多く必要とする、マゼンタ、墨という色に対しては狭
い画像領域(図2の31a、31bの部分に対応する)
を記憶すればすむようにすることで、全体として必要と
される記憶領域を低減することができるようになる。
【0025】さらに、1つの画素に対して多階調のカラ
ー画像を再現しようとすると、一般的には、記録媒体2
0の表面に付着するインク面積及び当該インクの厚みも
自然に変化する。即ち、図4に示すように、階調レベル
が小さいものから大きくなるに従って、記録媒体20の
表面に付着するインク33の面積(1つの画素領域に対
するインク付着面積)が大きくなり、いわゆる面積階調
となると共に、インク33が記録媒体20の表面に付着
する厚みHも増大して、いわゆる濃度階調的な階調変化
を出すこともできるようになり、色の再現性がさらに向
上するというような効果を期待することもできる。
【0026】なお、本実施形態では、階調処理単位面積
を変化させることで、各色の階調再現数を等しくなるよ
うに設定したが、これにこだわる必要はなく、階調処理
単位面積を各色一定にし、各色の階調再現数が異なるよ
うな特性にしても差障り無い。
【0027】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、請
求項1に記載の発明の画像出力装置は、色材を画素毎に
記録媒体へ付着させる画素印刷手段を、複数種類の色材
の色毎に備えてなる画像出力装置において、少なくとも
一つの色材についての画素印刷手段の階調数が、他の色
材についての画素印刷手段の階調数とは異なるように構
成したものである。
【0028】従って、色材毎に画素印刷手段が有する階
調数を異ならせことができ、画質に影響を与え易い色は
階調数の高い画素印刷手段を用い、画質に影響を与えに
くい色は階調数の低い画素印刷手段を用いることによ
り、低価格な構成で高画質を得ることができる。即ち、
本発明によれば、色材によって画質に与える影響度が異
なるという点を考慮し、多値階調の長所を極力維持しな
がら、安価な画像出力装置を提供することができるとい
う効果を奏する。
【0029】また、請求項2に記載の発明の画像出力装
置は、請求項1に記載の発明の画像出力装置において、
マゼンタ色材を付着させるための画素印刷手段が有する
階調数は、他のいずれの色材についての画素印刷手段が
有する階調数よりも多くなるように設定したものであ
る。即ち、人間の色覚に影響を与え易いマゼンタ色材を
付着させるための画素印刷手段については、他の色材に
対する画素印刷手段よりも階調数を多くすることによ
り、高精度のカラー画像を再現することが簡単にでき、
多値階調の長所を極力維持しながら、安価な画像出力装
置を提供することができるという効果を奏するのであ
る。
【0030】さらに、請求項3に記載の発明の画像出力
装置は、請求項1に記載の発明の画像出力装置におい
て、イエロー色材を付着させるための画素印刷手段が有
する階調数は、他のいずれの色材についての画素印刷手
段が有する階調数よりも少なく設定するものである。逆
に、イエロー色材は、人間の色覚に影響を与え難く、そ
の色材についての画素印刷手段が有する階調数を少なく
しても、画質が悪化し難いので、廉価で、且つ制御もし
易い画質の良い画像出力装置を提供することができるの
である。
【0031】そして、請求項4に記載の発明の画像出力
装置は、請求項1乃至請求項3のうちいずれかに記載の
発明の画像出力装置において、色材の前記記録媒体への
付着順序は、画素印刷手段が有する階調数に基づいて決
定されるものである。従って、多くの記憶容量が必要な
色から先に印刷することで、記憶容量の低減を図ること
ができ、色彩のデータを含んだ画像データの伝達速度は
速くすることができるから、高速の画像出力が可能で、
安価な画像出力装置を提供することができるという効果
を奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のプリンタの機能ブロック図
である。
【図2】記録媒体へのインクの色毎の吐出順序を示す図
である。
【図3】実施形態における各色材のヘッドの多階調再現
方法の一例を示す図である。
【図4】(a)は面積階調のインクの印刷状態を示す
図、(b)は濃度階調のインクの印刷状態を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 プリンタ 10 CPU 13 印字ヘッド 13y イエロー用ヘッド 13m マゼンタ用ヘッド 13c シアン用ヘッド 13k ブラック用ヘッド 14 駆動回路 15 外部装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色材を画素毎に記録媒体へ付着させる画
    素印刷手段を、複数種類の色材の色毎に備えてなる画像
    出力装置において、 前記少なくとも一つの色材についての画素印刷手段の階
    調数が、他の色材についての画素印刷手段の階調数とは
    異なるように構成することを特徴とする画像出力装置。
  2. 【請求項2】 マゼンタ色材を付着させるための画素印
    刷手段が有する階調数は、他のいずれの色材についての
    画素印刷手段が有する階調数よりも多いことを特徴とす
    る請求項1記載の画像出力装置。
  3. 【請求項3】 イエロー色材を付着させるための画素印
    刷手段が有する階調数は、他のいずれの色材についての
    画素印刷手段が有する階調数よりも少ないことを特徴と
    する請求項1記載の画像出力装置。
  4. 【請求項4】 前記色材を記録媒体へ付着させる付着順
    序は、前記各画素印刷手段が有する階調数に基づいて決
    定されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうち
    いずれかに記載の画像出力装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6601938B1 (en) 1996-04-23 2003-08-05 Canon Kabushiki Kaisha Ink-jet print method and apparatus
JP2007160815A (ja) * 2005-12-16 2007-06-28 Seiko Epson Corp 印刷装置、印刷方法、印刷システム及びプログラム
US11752764B2 (en) 2020-11-11 2023-09-12 Ricoh Company, Ltd. Liquid discharge apparatus, image forming apparatus, and drive waveform generation method

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