JPH09103387A - ムースディスペンサー - Google Patents

ムースディスペンサー

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Publication number
JPH09103387A
JPH09103387A JP7290295A JP29029595A JPH09103387A JP H09103387 A JPH09103387 A JP H09103387A JP 7290295 A JP7290295 A JP 7290295A JP 29029595 A JP29029595 A JP 29029595A JP H09103387 A JPH09103387 A JP H09103387A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cap
push button
guide groove
locking
groove portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7290295A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiro Saito
史朗 齋藤
Yukio Hashimoto
幸男 橋本
Hidefumi Toyokichi
英文 豊吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Publication date
Application filed by Inax Corp filed Critical Inax Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】押釦の押込操作により石鹸液の泡を吐出す
るようになしたムースディスペンサーにおいて、キャッ
プを開くことにより石鹸液を補給できるようにするとと
もに、通常の使用時にはキャップが開かないようにして
異物の侵入を防止する。 【解決手段】通常使用時には、押釦20の側の第一縦ガ
イド溝部106と外殻体本体19側のガイド突起104
とによって押釦20の回転規制を行いつつ押込操作させ
るようにする。また石鹸液の補給の必要が生じたときに
は、第一横ガイド溝部108の案内の下に押釦20を回
転させてガイド突起104を第二縦ガイド溝部110内
に入り込ませ、押釦20を通常使用時よりも深く押込可
能とし、その押込みにより回転連結軸46をキャップ4
4とともに軸当接部100にて押し上げ、係止凹部94
と係止突起96との嵌合を解除してキャップ44を開動
作可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は液剤と空気とを混
合して泡生成させ、ノズルより吐出するムースディスペ
ンサーに関する。
【0002】
【発明の背景】石鹸液等の液剤と空気とを混合して泡生
成させた上、ノズルより吐出するムースディスペンサー
が従来公知である(特開平6−181854)。ところ
で本発明者は、図10に示しているようにかかるムース
ディスペンサー200の装置外殻体202を、下部の外
殻体本体204と、その上部に押込操作可能に嵌合した
押釦206とを含むように構成し、そして外殻体202
の下端部に液剤のタンク208を脱着可能に接続すると
ともに、外殻体202の内側に泡生成及び吐出のための
各種機構部を組み込むことを考えた。
【0003】この場合において、外殻体202の内側空
間の一部をタンク208への液剤の補給空間210と成
すとともに、外殻体202の上部に液剤の補給用開放部
212を設け、またこの補給用開放部212を開閉する
蓋体としてのキャップ214を回転連結軸216の周り
にスライド回転可能に設けておくと、タンク208の脱
着によって液剤の補給を行なうことができる外、補給用
開放部212及び補給空間210を通じてタンク208
への液剤の補給を行なうことができ、タンク208を脱
着することなく液剤の補給が可能となってメンテナンス
性が良好となる利点が得られる。
【0004】しかしながらこのようにキャップ214を
開いて液剤の補給を可能とした場合、次のような新たな
問題が生ずる。即ちこの場合にはキャップ214を容易
に回転できるようにしておく必要があることから、かか
るキャップ214が液剤の補給時以外にも比較的容易に
開いてしまうため、液剤の補給用開放部212からゴミ
等の異物や水等が補給空間210内部に侵入してしまう
恐れがあり、これによってノズルからの泡の吐出が円滑
になされなくなる恐れが生ずる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
課題を解決するために成されたものである。而して本願
の発明のムースディスペンサーは、液剤と空気とを混合
して泡を生成させ、ノズル先端より吐出する装置にし
て、装置の外殻体の内部に液剤の補給空間を有するとと
もに、該外殻体が下部の外殻体本体と該外殻体本体の上
部に上下にスライド可能に嵌合された押釦とで構成され
ており、該押釦の上部には該補給空間に連通する液剤の
補給用開放部が形成されるとともに、該補給用開放部を
開閉するキャップが、該キャップと該押釦とを連結する
回転連結軸周りにスライド回転可能に装着されて成るム
ースディスペンサーにおいて、前記押釦を外殻体本体に
対して回転可能となすとともに、該押釦の通常の押込動
作時には該押釦を特定回転角度位置に位置規制した上、
前記キャップが前記補給用開放部を閉鎖する状態にロッ
クするロック手段を設けるとともに、前記液剤の補給に
際して該押釦の該特定回転角度位置からの回転を許容し
た上、該押釦の押込みに基づいて該ロック手段によるロ
ックを解除して前記キャップを開動作可能となし、前記
補給用開放部からの液剤の補給を可能とするロック解除
手段を、前記外殻体本体と押釦とに跨って設けたことを
特徴とする(請求項1)。
【0006】本願の別の発明のムースディスペンサー
は、請求項1において、前記ロック手段が、(イ)前記
押釦及び外殻体本体の各嵌合部の一方に設けられた第一
縦ガイド溝部と、(ロ)該第一縦ガイド溝部内に突入す
る状態で他方に設けられ、該第一縦ガイド溝部と協働し
て該押釦の回転角度位置を前記特定回転角度位置に規定
した状態で該押釦の押込み及び復帰運動を案内するガイ
ド突起と、(ハ)該押釦の上面又は前記キャップの下面
の一方に上向き又は下向きに設けられた回り止用の係止
突起及び他方に設けられ、該キャップの前記閉鎖位置に
おいて該係止突起に回転不能に嵌合する下向き又は上向
きの係止凹部と、(ニ)それら係止突起及び係止凹部を
嵌合させる向きに前記キャップを前記回転連結軸ととも
に付勢するばね部材とを含んでおり、且つ前記ロック解
除手段が、(ホ)前記第一縦ガイド溝部の前記押釦の押
込側の端部より周方向に延び、該第一縦ガイド溝部内の
前記ガイド突起を導き入れることによって該押釦の前記
特定回転角度位置からの回転運動を許容する第一横ガイ
ド溝部と、(ヘ)該第一縦ガイド溝部より周方向に離れ
た位置において該第一横ガイド溝部に連続して縦方向に
延び、前記ガイド突起を内部に導き入れる、前記押釦を
前記特定回転角度位置における押込位置よりも深い位置
まで押込可能とする第二縦ガイド溝部と、(ト)該第二
縦ガイド溝部の案内の下に該押釦を押し込んだときに前
記回転連結軸に当接して該回転連結軸を前記キャップと
ともに前記ばね部材の付勢力に抗して相対的に押し上
げ、前記係止突起と係止凹部との係合を解除して該キャ
ップのスライド回転運動を許容する軸当接部とを含んで
いることを特徴とする(請求項2)。
【0007】本願の更に別の発明のムースディスペンサ
ーは、請求項2において、前記係止突起が前記押釦上面
に上向きに設けられているとともに、該係止突起に、前
記キャップが該係止突起と前記係止凹部との嵌合が外れ
た位置から該押釦の上面に摺接しつつ一回転方向に回転
運動したときに該キャップの下面を前記ばね部材の付勢
力に抗して乗り上げ案内するカム面が形成されており、
以て該キャップの下面の下向きの前記係止凹部が該係止
突起に対して嵌合可能とされているとともに、それら係
止凹部と係止突起との嵌合位置からの該キャップの前記
一回転方向の更なる回転を阻止する回転規制手段が設け
られていることを特徴とする(請求項3)。
【0008】本願の更に別の発明のムースディスペンサ
ーは、請求項3において、前記回転規制手段が、前記押
釦側に設けられたストッパピンと、前記回転連結軸の側
に設けられて該ストッパピンに当接する、側方への突出
片とから成っていることを特徴とする(請求項4)。
【0009】本願の更に別の発明のムースディスペンサ
ーは、請求項1において、前記ロック手段が、(イ)前
記押釦及び外殻体本体の各嵌合部の一方に設けられた第
一縦ガイド溝部と、(ロ)該第一縦ガイド溝部内に突入
する状態で他方に設けられ、該第一縦ガイド溝部と協働
して該押釦の回転角度位置を前記特定回転角度位置に規
定した状態で該押釦の押込み及び復帰運動を案内するガ
イド突起と、(ハ)該押釦の上面に設けられた係止凹部
と、(ニ)前記キャップにより上下移動可能に保持さ
れ、該キャップが前記補給用開放部を閉鎖する位置にお
いて自重により下向きに移動して該係止凹部に嵌合し、
該係止凹部と協働して該キャップの回転動作を阻止する
係止ピンとを含んでおり、且つ前記ロック解除手段が、
(ホ)前記第一縦ガイド溝部の前記押釦の押込側の端部
より周方向に延び、該第一縦ガイド溝部内の前記ガイド
突起を内部に導き入れることによって該押釦の前記特定
回転角度位置からの回転運動を許容する第一横ガイド溝
部と、(ヘ)該第一縦ガイド溝部より周方向に離れた位
置において該第一横ガイド溝部に連続して縦方向に延
び、前記ガイド突起を内部に導き入れる、前記押釦を前
記特定回転角度位置における押込位置よりも深い位置ま
で押込可能とする第二縦ガイド溝部と、(ト)該第二縦
ガイド溝部の案内の下に該押釦を押し込んだときに前記
係止ピンに当接して該係止ピンを相対的に押し上げ、該
係止ピンと前記係止凹部との嵌合を解除して前記キャッ
プのスライド回転運動を許容する係止ピン当接部とを含
んでいることを特徴とする(請求項5)。
【0010】本願の更に別の発明のムースディスペンサ
ーは、請求項1,2,3,4,5の何れかにおいて、前
記第二縦ガイド溝部における前記押釦の押込側端部に連
続して周方向に延び、前記ガイド突起を内部に導き入れ
て該押釦を該押込位置に保持する第二横ガイド溝部が設
けられていることを特徴とする(請求項6)。
【0011】本願の更に別の発明のムースディスペンサ
ーは、液剤と空気とを混合して泡を生成させ、ノズル先
端より吐出する装置にして、装置の外殻体の内部に液剤
の補給空間を有するとともに、該外殻体が下部の外殻体
本体と該外殻体本体の上部に上下にスライド可能に嵌合
された押釦とで構成されており、該押釦の上部には該補
給空間に連通する液剤の補給用開放部が形成されるとと
もに、該補給用開放部を開閉するキャップが、該キャッ
プと押釦とを連結する回転連結軸周りにスライド回転可
能に装着されて成るムースディスペンサーにおいて、前
記押釦の上面とキャップの下面との一方に上向き又は下
向きの係止凹部が、また他方に該係止凹部に嵌合して該
キャップの回り止をなす下向き又は上向きの係止突起が
設けられており、それら係止凹部,係止突起にて該キャ
ップを前記補給用開放部を閉鎖する状態にロックするロ
ック手段が構成されているとともに、該キャップにはマ
グネットが埋設されていて、該マグネットとこれを吸着
する別体の吸着治具とによってロック解除手段が構成さ
れていることを特徴とする(請求項7)。
【0012】
【作用及び発明の効果】上記のように請求項1の発明
は、通常の使用時には押釦を特定回転角度位置に位置規
制し、そしてキャップを閉鎖位置にロックした状態で押
釦を押込運動させるようになす一方、液剤の補給に際し
ては押釦の回転を許容した上、押釦の押込みに基づいて
ロック手段によるロックを解除し、以てキャップを開い
て液剤の補給を可能となしたもので、本発明によれば、
通常の使用時にキャップが誤って開いてしまって液剤の
補給用開放部からゴミ等の異物や水等が補給空間内に侵
入してしまうといったことを防止することができ、ノズ
ルから品質の良好な泡を円滑且つ安定的に吐出させるこ
とができる。
【0013】また一方、液剤の補給の必要が生じた場合
にはロック手段によるロックが解除されてキャップが開
動作可能とされるため、補給用開放部から液剤の補給を
支障なく行なうことができる。
【0014】請求項2の発明は、上記ロック手段を、押
釦を特定回転角度位置に規定した状態で押釦の押込及び
復帰運動を案内する第一縦ガイド溝部及びこれに突入す
るガイド突起と、キャップの閉鎖位置において互いに嵌
合する係止突起及び係止凹部と、それら係止突起,係止
凹部を互いに嵌合する向きに付勢するばね部材とを含む
ように構成し、またロック解除手段を、上記押釦の回転
運動を許容する第一横ガイド溝部と、前記特定回転角度
位置における押込位置よりも深い位置まで押釦を押込可
能とする第二縦ガイド溝部と、その第二縦ガイド溝部の
案内の下に押釦を押し込んだときに上記回転連結軸をキ
ャップとともに相対的に押し上げて係止突起と係止凹部
との係合を解除し、キャップのスライド回転運動を許容
する軸当接部とを含むように構成したもので、本発明に
よれば、通常の使用時の状態、即ち上記特定回転角度位
置において押釦を押し込んでおいてこれを所定角度回転
させ、更に上記第二縦ガイド溝部の案内の下に更に押釦
を深く押し込むことでロック手段によるキャップのロッ
クを解除でき、容易にキャップを開いて補給用開放部か
ら液剤の補給を行なうことができる。
【0015】次に請求項3の発明は、係止突起と係止凹
部との嵌合が外れた位置、即ちキャップが補給用開放部
を開いた位置から回転運動させられたときに、係止突起
に設けたカム面の作用でキャップの下面を係止突起上に
乗り上げさせた上、係止突起と係止凹部とを嵌合させる
ようにする一方、それら係止突起と係止凹部とが嵌合し
た位置からのキャップの更なる回転を阻止する回転規制
手段を設けたもので、本発明によれば、キャップが開い
た状態で押釦が当初の通常の使用位置、つまり上記特定
回転角度位置まで持ち来されてしまったときにおいて
も、キャップを容易に閉鎖位置に戻すことができ且つそ
の閉鎖位置にロックすることができる。
【0016】請求項2の発明に従ってキャップを閉鎖状
態に保持するロック手段を設けた場合、液剤の補給を行
なうメンテナンス作業者以外の通常の使用者は容易には
キャップを開くことができず、従っていたずらによって
キャップが開かれてしまって、液剤の補給空間内にゴミ
等の異物が投入されてしまうのを防止することができる
反面、キャップが開いた状態で誤って押釦が通常の使用
位置、つまり上記特定回転角度位置まで持ち来されたと
きに、通常の使用者はキャップを閉じることが困難であ
る。而してキャップがそのまま開いた状態に放置されて
しまうと、却って補給空間内にゴミ等の異物が侵入する
機会が増すこととなる。しかるに本発明によればこうし
た不都合を回避することができるのである。
【0017】請求項4の発明は、上記押釦側に設けたス
トッパピンとそのストッパピンに当接する、上記回転連
結軸側の側方への突出片とで上記回転規制手段を構成す
るようになしたもので、本発明によれば、回転規制手段
を簡単な構造で且つ少ない部品点数で構成することがで
きる。
【0018】請求項5の発明は、上記キャップにより係
止ピンを上下移動可能に保持させるようにし、キャップ
を閉鎖位置まで回転させたときにその係止ピンを自重に
より下向きに移動させて、これを押釦上面の係止凹部に
嵌合係止させるようになす一方、押釦を通常使用位置、
つまり上記特定回転角度位置から周方向に回転させた
上、これを下向きに押し込むことによってキャップのロ
ック、つまり係止凹部と係止ピンとの嵌合を解除し、キ
ャップを開動作可能となしたもので、本発明においても
通常使用状態においてキャップを閉鎖状態にロックでき
るとともに、押釦の回転及び押込動作に基づいてそのロ
ックを容易に解除することができ、液剤を補給できるよ
うになる。
【0019】本発明においては、キャップが開かれた状
態で誤って押釦が当初の通常使用位置、即ち上記特定回
転角度位置まで持ち来された場合においても、その位置
においてキャップをただ単に回転動作させるだけで再び
閉鎖位置にキャップをロックすることができる。
【0020】本発明においては、請求項2の発明と異な
ってロックを解除するときにキャップにより上下移動可
能に保持された係止ピンが係止ピン当接部により単独で
上向きに持ち上げられ、以て係止ピンと係止凹部との嵌
合が解除される。而してロック解除状態の下でキャップ
が開かれたとき、即ちキャップが押釦に対して回転動作
させられたとき、係止ピンは押釦の上面に乗り上がった
状態にあって、その押釦上面に対して相対摺動可能であ
り、従って押釦が通常使用状態にあるときでもキャップ
は単独で回転動作可能であって、そのキャップが閉鎖位
置に位置したときに再び係止ピンが自重で押釦上面の係
止凹部内に落ち込んで(嵌まり込んで)再びキャップが
ロック状態に復帰するのである。
【0021】請求項6の発明は、上記第二縦ガイド溝部
における押釦の押込側端部に連続して第二横ガイド溝部
を設けたもので、本発明によれば、その第二横ガイド溝
部において押釦を押込位置に保持することができ、従っ
て押釦に対して押込力を加え続けなくてもキャップに対
するロック解除状態を保持し得、以て容易にキャップを
開いて液剤の補給作業をすることができる。
【0022】請求項7の発明は、上記押釦の上面とキャ
ップの下面との一方に係止凹部を、他方に係止突起を設
けて、それらによりロック手段を構成するとともに、キ
ャップにマグネットを埋設し、そのマグネットを吸着す
る吸着治具によってキャップを上に持ち上げ、ロックを
解除するようになしたもので、本発明によれば、係止突
起と係止凹部との嵌合深さを深くなして、通常使用状態
の下では簡単にはキャップが開かないようにすることが
できる一方、液剤の補給の必要が生じたときには吸着治
具によって簡単にキャップを持ち上げ、これを開くこと
ができる。
【0023】本発明においては、吸着治具を持たない通
常の使用者は、容易にはキャップを開くことができず、
補給空間内へのゴミ等の異物の侵入を防止できる一方、
液剤の補給を行なうメンテナンス作業者は吸着治具によ
ってキャップを容易に開くことができ、簡単に液剤の補
給を行うことができる。また本発明によれば、ロック手
段及びロック解除手段を極めて簡単に構成できる利点が
得られる。
【0024】尚請求項1〜7の発明において、上記ムー
スディスペンサーはこれを次のような構成となすことが
できる。即ち前記装置外殻体の内側に、(イ)伸縮部材
の内部に実質上閉鎖された加圧室を形成し、前記押釦の
押込動作に基づく該伸縮部材の収縮動作により該加圧室
内に圧力を発生させる加圧部と、(ロ)該伸縮部材を伸
長方向に付勢する復帰ばねと、(ハ)該加圧室とは別途
に且つ連通路を介して該加圧室に連通する状態で且つ前
記液剤の収容部からの液剤を導く液剤供給通路にそれぞ
れ接続されて、該液剤供給通路を通じて供給された液剤
を所定量貯溜するとともに該貯溜液に対して圧力を作用
させる圧力作用室と、(ニ)該圧力作用室内の圧力の作
用で該圧力作用室内の貯溜液と空気とを流入させ、それ
らを混合して泡生成させる泡生成部と、(ホ)前記圧力
作用室への空気の流入及び前記液剤供給通路を通じての
液の流入のみを許容し、逆方向の流れを阻止する第一逆
止弁と、(ヘ)該圧力作用室から前記泡生成部への貯溜
液の流入及び空気の流入のみを許容し、逆方向の流れを
阻止する第二逆止弁とを備えた構成とすることができ
る。
【0025】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1において、10は洗面ボウル12を有す
る洗面カウンター14に取り付けられた、石鹸液の泡2
2を吐出するムースディスペンサーであって、外殻体1
6と、これより延び出すノズル18とを備えている。こ
こで外殻体16は、下部の外殻体本体19と、外殻体本
体19の上部に押込操作可能に嵌合された押釦20とか
ら成っており、その押釦20の押込操作に基づいて、ノ
ズル18の先端から石鹸液の泡22を吐出するようにな
っている。
【0026】外殻体16からは雄ねじ管24が下向きに
延び出しており、その雄ねじ管24への固定ナット26
のねじ込みによって、ムースディスペンサー10全体が
洗面カウンター14に取り付けられるようになってい
る。雄ねじ管24には、更に石鹸液のタンク28が接続
金具30によって脱着可能に接続されている。尚、32
は石鹸液の供給通路を形成する液吸上管である。
【0027】外殻体16における下部の外殻体本体19
は、図3に示しているように下端部が段付形状とされて
おり、この段付部34が洗面カウンター14の上面に着
座させられている。外殻体本体19は、全体として円筒
形状をなす部材であって、上端部が開口形状とされてお
り、その上端部に有底円筒形状をなす押釦20が下向き
に摺動可能に嵌合されている。
【0028】押釦20は、底部36から内筒38と外筒
40とが下向きに二重筒構造で延び出しており、そして
外筒40が外殻体本体19の外周面に、また内筒38が
外殻体本体19における内側の筒部材42の内周面にそ
れぞれ摺動可能に嵌合されている。
【0029】押釦20には、キャップ44が回転連結軸
46の周りに回転可能に取り付けられており(図2参
照)、そしてこのキャップ44と底部36との間に浅い
凹部48が形成されている。凹部48は石鹸液を補給す
る際に一時的に石鹸液の貯溜部となる部分である。尚、
キャップ44と回転連結軸46とは一体化されており、
それらが共に回転動作及び昇降動作させられるようにな
っている。
【0030】押釦20には、また、凹部48に連続する
ようにして底部36に複数個の補給孔50が形成されて
おり、この補給孔50と凹部48とによって、石鹸液の
補給用開放部が構成されている。この補給用開放部は、
補給孔50において外殻体16内部の補給空間52に連
通させられている。
【0031】補給空間52は、上部補給空間52aと、
下部補給空間52bと、それらを連絡する連絡通路52
cとを備えており、そして下部補給空間52bが雄ねじ
管24の内部を通じて前記石鹸液のタンク28内部に連
絡されている。
【0032】外殻体16の内側には、加圧部56が設け
られている。加圧部56は、伸縮部材としてのベローズ
58を主要素として構成されている。ベローズ58は、
上端が押釦20における底部36に当接する状態で設け
られており、内部に加圧室60を形成している。この加
圧室60の内部には、復帰ばねとしてのスプリング62
が配設されており、このスプリング62がベローズ58
を伸長方向、つまり上向きに付勢している。
【0033】外殻体16の内側且つ下部には、圧力作用
室64が形成されている。圧力作用室64は、外殻体1
6内部の中間の隔壁66によって上側の空間と遮断され
ているとともに、その中間の隔壁66を上下方向に貫通
する連通孔(連通路)68を介して加圧室60に連通さ
せられている。
【0034】圧力作用室64の底部には開口が形成され
ており、その開口に一方向性のボール弁からなる逆止弁
70が設けられている。この開口からは更に円筒形状の
接続部72が下向きに突出する状態で設けられており、
その接続部72に対して上記液吸上管32の上端部が接
続されている。
【0035】この接続部72には、液吸上管32の上端
より上側の部位において、外殻体16内部の空気(圧力
作用室64の外側の空気)を液吸上管32を通じて吸い
上げられる石鹸液とともに圧力作用室64内部に流入さ
せるための横孔74が形成されている。
【0036】圧力作用室64は、中間の隔壁66内部に
形成された通路76及び外殻体16を貫通する透孔78
を介してノズル18内部の泡供給通路80に連通させら
れており、そしてその圧力作用室64と通路76との間
の部位に、一方向性のボール弁からなる逆止弁82が設
けられている。この逆止弁82の弁座部からは注入管8
4が下向きに延び出しており、この注入管84が圧力作
用室64内の貯溜液中に入り込むようになっている。
【0037】この注入管84には、逆止弁82の直下の
部位において、圧力作用室64内の空気を貯溜液ととも
に流入させるための横孔86が形成されている。而して
横孔86から流入した空気は、注入管84を通じて注入
された石鹸液とともに合流部で合流して泡となり、ノズ
ル18内部の泡供給通路80を通じてノズル18先端に
送出され、泡22となって吐出される。即ち本例では、
注入管84を通じて注入された石鹸液と横孔86を通じ
て流入した空気との合流部ないしその近傍下流部分が泡
生成部87とされている。
【0038】前記キャップ44の回転連結軸46は、図
5(B)に示しているように下端部に大径の頭部88を
有しており、その頭部88と押釦20上端部の内向きの
鍔状部90との間に、ばね部材としての圧縮コイルスプ
リング92が介装されており、この圧縮コイルスプリン
グ92によってキャップ44が回転連結軸46とともに
図中下向き、つまりキャップ44の下面が押釦20の上
面に強制着座させられる方向に付勢されている。
【0039】キャップ44の下面には、また、回転連結
軸46から周方向に180°隔たった位置に下向きの円
形の係止凹部94が形成されており、また一方、押釦2
0の上面には対応する円形の係止突起96が上向きに設
けられており、これら係止凹部94,係止突起96が互
いに嵌合させられるようになっている。
【0040】図5(B)において、100は外殻体本体
19における筒部材42の上端に形成された鍔状の軸当
接部である。この軸当接部100は、後述のロック解除
位置において押釦20を、外向きの鍔状部98において
下向きに押込操作力を加えたとき、回転連結軸46の頭
部88に当接して回転連結軸46をキャップ44ととも
に相対的に押し上げ、前記係止凹部94と係止突起96
との嵌合を外す作用をなすものである。
【0041】尚、この例では軸当接部100が全周に亘
って設けられているが、場合によって軸当接部100を
周方向所定部分に部分的に設けることも可能である。ま
た、押釦20に対して下向きの操作力を加える入力部
を、上記外向き鍔状部98とは別途の形態で設けること
も、もとより可能である。
【0042】前記押釦20の内筒38には、図4及び図
5(A)に示しているようにこれを肉厚方向に貫通する
カム溝102が設けられており、また一方、外殻体本体
19には、内向きに突出してカム溝102内部に突入す
るガイド突起104が設けられており、これらカム溝1
02とガイド突起104とにより、押釦20の運動が規
制されるようになっている。
【0043】上記カム溝102は、第一縦ガイド溝部1
06と、その上端部、つまり第一縦ガイド溝部106に
おける押釦20の押込側端部より周方向、この例では横
斜め下方に延びる第一横ガイド溝部108と、第一横ガ
イド溝部108の端部より引き続いて上向きに延びる第
二縦ガイド溝部110と、更に第二縦ガイド溝部110
の上端部、つまり第二縦ガイド溝部110における押釦
20の押込側端部から引き続いて横方向、この例では水
平方向に延びる第二横ガイド溝部112とからなってい
る。
【0044】ここで第一縦ガイド溝部106は、押釦2
0を特定回転角度位置に位置規制しつつ上下移動案内す
る部分であって、その上下高さ(ストロークS)が、そ
の特定回転角度位置において押釦20を一杯まで押し込
んでも軸当接部100が回転連結軸46に当接しない高
さとされている。
【0045】一方第一横ガイド溝部108は、その特定
回転角度位置から押釦20の回転運動を許容して、ガイ
ド突起104を第二縦ガイド溝部110に導き入れる部
分であり、そしてその第二縦ガイド溝部110は、ロッ
ク解除動作時の押釦20の移動案内をなす部分であっ
て、この第二縦ガイド溝部110の案内の下に押釦20
を一杯まで押込操作したときに、軸当接部100が回転
連結軸46に当接して回転連結軸46及びキャップ44
を、図5(B)に示すように一定微少距離押し上げるよ
うにその高さ(ストロークS1)が選定されている。
【0046】尚、この第二縦ガイド溝部110に連続す
る第二横ガイド溝部112は、押釦20を、ガイド突起
104とともに更に回転移動案内してこれをロック解除
位置に保持する作用をなす部分である。
【0047】次に本例の装置の作用を説明する。本例の
装置においては、ガイド突起104をカム溝102にお
ける第一縦ガイド溝部106に突入させた状態におい
て、キャップ44を通じて押釦20に下向きの押込操作
力を加えると、その操作力によりべローズ58が収縮動
作する。これにより加圧室60内に圧力が発生し、その
圧力が連通孔68を介して圧力作用室64に伝達され
る。
【0048】すると圧力作用室64内の貯溜液が注入管
84を通じて上向きに押し上げられるとともに、圧力作
用室64内の空気が横孔86を通じて泡生成部87側に
流入する。これら注入管84を通じて注入された石鹸液
と横孔86を通じて流入した空気とは合流部で合流して
泡となり、通路76,透孔78を通じてノズル18内部
の泡供給通路80に送られ、ノズル18先端より泡22
として吐出される。
【0049】次に、加えていた操作力を解除すると、ス
プリング62の付勢力によってべローズ58が原形状に
伸長動作させられ、これにより圧力作用室64内部に負
圧が発生する。そしてこの負圧に基づいてタンク28内
の石鹸液が液吸上管32を通じて上向きに吸い上げら
れ、圧力作用室64内に流入する。
【0050】このとき横孔74を通じて外殻体16内部
の空気(圧力作用室64外の空気)が共に圧力作用室6
4内部に流入する。その際石鹸液と空気とは混合されて
多少泡立ちを生ずるが、圧力作用室64内部において気
液分離する。そのように横孔74の径等が選ばれてい
る。
【0051】引き続き押釦20が押込操作されると、圧
力作用室64内に新たに供給された石鹸液と空気とが泡
生成部87へと送られ、そこで泡となってノズル18側
に送出される。
【0052】この通常の使用時、つまり第一縦ガイド溝
部106とガイド突起104との案内の下での押釦20
の押込操作時には、軸当接部100が回転連結軸46に
対して当接することはなく、従ってキャップ44は係止
凹部94と係止突起96との嵌合及びキャップ44を回
転連結軸46を通じて下向きに付勢する圧縮コイルスプ
リング92の付勢力に基づいて閉状態にロックされてお
り、従って使用時にキャップ44が誤って開いてしまっ
たり、或いはいたずらによってキャップ44が開かれ、
石鹸液の補給用開放部を通じて補給空間52内に異物が
侵入し或いは投入されるのを防止することができる。
【0053】一方、石鹸液の補給の必要が生じたときに
は、押釦20を一杯まで押し込んだ状態でこれを第一横
ガイド溝部108とガイド突起104との案内の下に所
定微少角度回転移動させる。そしてガイド突起104を
第二縦ガイド溝部110内に導き入れた上、引き続いて
押釦20を下向きに一杯まで押込操作する。
【0054】この時点で軸当接部100が回転連結軸4
6に当接してキャップ44を圧縮コイルスプリング92
の付勢力に抗して一定量持ち上げ、係止凹部94と係止
突起96との嵌合を解除する。即ちここにおいてキャッ
プ44に対するロックが解除される。そこでキャップ4
4をスライド回転動作させ、開かれた補給用開放部から
石鹸液を注入し、補給空間52を通じてタンク28内に
石鹸液を補給する。
【0055】尚このとき、ガイド突起104を第二横ガ
イド溝部112内に突入させておくことで、押釦20に
対して下向きの押込力を加え続けなくてもキャップ44
はロック解除状態に保持され、従って容易にキャップ4
4を回転させて、石鹸液の補給を行うことができる。
【0056】以上の説明から明らかなように、本例にお
いては第一縦ガイド溝部106とガイド突起104と係
止突起96及び係止凹部94と圧縮コイルスプリング9
2とによってロック手段が構成され、また第一横ガイド
溝部108,第二縦ガイド溝部110と軸当接部100
とによってロック解除手段が構成されている。
【0057】さてこのようにして石鹸液の補給を終えた
ら、キャップ44を再び元の位置に戻しておいて、押釦
20を前記とは逆方向に回転させる。而してガイド突起
104が第二縦ガイド溝部110の位置に至ると、押釦
20はスプリング62の付勢力によって自動的に上向き
に押し上げられる。そしてガイド突起104が第二縦ガ
イド溝部110の下端位置に至ったら、再び押釦20を
回転動作させ、ガイド突起104を第一縦ガイド溝部1
06に至らしめる。
【0058】ここにおいて押釦20は通常使用時の位置
に至り、そしてこのときキャップ44は係止凹部94と
係止突起96とが再び嵌合状態となり、且つ圧縮コイル
スプリング92により図5(B)中下向きに押し付けら
れた状態となって、再度閉位置にロックされた状態とな
る。
【0059】上記のように本例は通常の使用時には押釦
20を特定回転角度位置に位置規制し、そしてキャップ
44を閉位置にロックした状態で押釦20を押込運動さ
せるようになす一方、石鹸液の補給に際しては押釦20
の回転を許容した上、押釦20の押込みに基づいてロッ
ク解除し、キャップ44を開いて石鹸液の補給を可能と
なしたもので、本例によれば、通常の使用時にキャップ
44が誤って開いてしまって石鹸液の補給用開放部から
ゴミ等の異物が内部に侵入してしまうのを防止すること
ができ、従ってノズル18から品質の良好な泡22を円
滑且つ安定的に吐出させることができる。また一方、石
鹸液の補給の必要が生じた場合にはキャップ44に対す
るロックを簡単に解除でき、石鹸液の補給を支障なく行
うことができる。
【0060】次に図6,図7は本発明の他の実施例を示
したものである。この例は、キャップ44の下面を押釦
20の上面に対して摺接させつつ、これを一回転方向
(正方向とする)に回転動作させたときに、キャップ4
4を乗り上げ案内する傾斜形状のカム面116を係止突
起114に形成する一方、押釦20と回転連結軸46の
頭部88とに、ストッパピン118とこれに当接する突
出片120とを設けたものである。
【0061】ここでストッパピン118と突出片120
とは、図7に示しているように係止凹部94と係止突起
114とが嵌合した位置からキャップ44が更に正方向
に回転するのを阻止する位置に設けられている。尚、本
例においては回転連結軸46に当接する軸当接部122
が押釦20における筒部材42の上端の鍔状部から上向
きに部分的に突出する状態で設けられている。この軸当
接部122は、キャップ44に対するロックを解除する
位置、即ちガイド突起104が第二縦ガイド溝部110
及び第二横ガイド溝部112内に突入する位置におい
て、回転連結軸46を上向きに押し上げる位置に配置形
成されている。尚本例において、他の部分についての構
成は上記第一の実施例と同様である。
【0062】上記第一の実施例の場合、誤ってキャップ
44が開いた状態のまま押釦20がロック位置、つまり
ガイド突起104が第一縦ガイド溝部106内に入り込
む位置まで戻されてしまったとき、キャップ44に対す
るロック解除操作を知らない一般の使用者がキャップ4
4を閉位置に戻すことは困難であり、石鹸液の補給用開
放部がそのまま開放状態に放置されてしまう恐れがあ
る。
【0063】しかるに本例によれば、キャップ44を一
方向に回転させたとき、容易にキャップ44を閉状態に
戻すことができ、尚且つその閉状態において係止凹部9
4と係止突起114とが嵌合した状態となってキャップ
44が自動的に閉状態にロックされる。しかもそのよう
にして一旦キャップ44が閉状態にロックされると、ス
トッパピン118と突出片120との当接作用によって
その状態からキャップ44のみを回転させることができ
ない状態となる。
【0064】尚、本例においては石鹸液の補給時にはキ
ャップ44を逆方向(図7中左方向)、つまりストッパ
ピン118と突出片120とが離れる方向にキャップ4
4を回転させて石鹸液を補給することとなる。
【0065】次に図8の例は、キャップ44に保持凹部
124を設けて、そこに大径の頭部126とこれより小
径の下向きの突起128とを有する係止ピン130を、
上下に所定微少距離移動可能に保持する一方、押釦20
の側に係止凹部132を設け、ロック位置においてこの
係止ピン130を係止凹部132内部に自重によって落
とし込ませ((C)(I))、互いにそれらを嵌合させ
るようになしたものである。
【0066】またこれと併せて外殻体本体19の側に、
ロック解除位置において係止ピン130に当接してこれ
を上向きに押し上げる係止ピン当接部134を設け、以
て係止ピン130と係止凹部132との嵌合を解除する
ようにしている((C)(II))。尚係止ピン130の
下面には、係止ピン130が押釦20の上面を摺動する
際の摺動案内用のカム面136が形成されており、また
このカム面136による摺動案内を確保するために、保
持凹部124内には回り止ピン138が装着されてお
り、この回り止ピン138に対して、係止ピン頭部12
6に形成された対応する円弧形状の切欠139が係合さ
せられている(B)。
【0067】本例においてはキャップ44を下向きに付
勢するための上記圧縮コイルスプリング92は設けられ
ておらず、キャップ44は自重で押釦20の上面に着座
させられ、回転動作時にその上面を摺動させられるよう
になっている。尚、他の点については上記第一及び第二
の実施例と同様の構成である。
【0068】本例においては、ロック解除位置において
キャップ44を通じ、押釦20に下向きの押込操作力を
加えたとき、係止ピン当接部134が係止ピン130に
当接してこれを上向きに持ち上げ、係止凹部132との
嵌合を解除する。ここにおいてキャップ44はロック解
除状態となり、そのままキャップ44を回転動作させる
ことによってこれを開くことができる。
【0069】また一方、キャップ44を元に戻した状
態、即ちこれを閉じた状態としておいて下向きの押込操
作力を除くと、係止ピン130が自重で係止凹部132
内に落ち込んで嵌合した状態となり、再びキャップ44
が閉状態にロックされた状態となる。そしてそのまま押
釦20を通常使用状態まで回転操作し、石鹸液の泡の吐
出動作が可能な状態とすることができる。本例において
も、押釦20を回転及び押込操作することで、簡単にキ
ャップ44をロック或いはロック解除することができ
る。
【0070】更に本例においては、キャップ44が開い
た状態で押釦20が通常使用位置まで戻された場合、或
いは通常使用位置において何らかの原因でキャップ44
が開いてしまった場合においても、その通常使用位置に
おいてキャップ44を回転動作させるだけで簡単にキャ
ップ44を再び閉位置に戻し且つロック状態となすこと
ができる。
【0071】キャップ44を開位置から閉位置まで回転
操作すると、係止ピン130が押釦20の上面をキャッ
プ44とともに摺接しつつ回転動作し、そして係止凹部
132の位置に至ると自重で係止凹部132内部に落ち
込んで、再び係止凹部132と嵌合した状態となり、こ
こにキャップ44が閉状態に自動的にロックされるので
ある。
【0072】次に図9は本発明の更に他の実施例を示し
ている。この例は、キャップ44にマグネット140を
埋設し、そしてキャップ44を吸着治具142の吸着作
用に基づいて上方に持ち上げ、ロック解除するようにし
たものである。尚、キャップ44は回転連結軸46に嵌
装された圧縮コイルスプリング92によって下向きに付
勢されている。またキャップ44には下向きの係止凹部
94が設けられていて、この係止凹部94が押釦20側
の係止突起96に嵌合するようになっている。
【0073】但し本例においては、第一の実施例におけ
るようなカム溝102及び回転連結軸46をロック解除
位置において上方に持ち上げるための軸当接部100,
122等は特に設けられていない。その他の点について
は第一の実施例と同様の構成である。
【0074】本例においても、石鹸液の補給を行うメン
テナンス作業者のみが簡単にキャップ44を開閉するこ
とができる一方、通常の使用者はキャップ44を開閉で
きず、従って石鹸液の補給作業時以外にキャップ44が
開いた状態となって、そこから異物が外殻体16内部に
侵入するのを防ぐことができる。
【0075】以上本発明の実施例を詳述したがこれらは
あくまで一例示である。例えば本発明においては、場合
によって係止突起をキャップ44の側に、また係止凹部
を押釦20の側に設けるといったことも可能であるし、
またガイド溝を外殻体本体19の側に設け、そのガイド
溝内部に突入するガイド突起を押釦20の側に設けると
いったことも可能であるなど、本発明はその主旨を逸脱
しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるムースディスペンサー
をカウンターへの取付位置とともに示す図である。
【図2】図1のムースディスペンサーをカウンターに取
り付けた状態の斜視図である。
【図3】図1及び図2のムースディスペンサーの要部断
面図である。
【図4】同実施例のムースディスペンサーを各部材に分
解して示す分解斜視図である。
【図5】同実施例におけるムースディスペンサーのキャ
ップのロック及びロック解除の作用説明図である。
【図6】本発明の他の実施例におけるムースディスペン
サーの要部を示す図である。
【図7】図6のムースディスペンサーの作用説明図であ
る。
【図8】本発明の更に他の実施例におけるムースディス
ペンサーの要部の図である。
【図9】本発明の更に他の実施例におけるムースディス
ペンサーの要部の図である。
【図10】本発明者の考案に係るムースディスペンサー
の説明図である。
【符号の説明】
10 ムースディスペンサー 16 外殻体 18 ノズル 19 外殻体本体 20 押釦 44 キャップ 46 回転連結軸 92 圧縮コイルスプリング 94 係止凹部 96,114 係止突起 100,122 軸当接部 104 ガイド突起 106 第一縦ガイド溝部 108 第一横ガイド溝部 110 第二縦ガイド溝部 112 第二横ガイド溝部 116 カム面 118 ストッパピン 120 突出片 124 保持凹部 130 係止ピン 134 係止ピン当接部 140 マグネット 142 吸着治具

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液剤と空気とを混合して泡を生成させ、
    ノズル先端より吐出する装置にして、装置の外殻体の内
    部に液剤の補給空間を有するとともに、該外殻体が下部
    の外殻体本体と該外殻体本体の上部に上下にスライド可
    能に嵌合された押釦とで構成されており、該押釦の上部
    には該補給空間に連通する液剤の補給用開放部が形成さ
    れるとともに、該補給用開放部を開閉するキャップが、
    該キャップと該押釦とを連結する回転連結軸周りにスラ
    イド回転可能に装着されて成るムースディスペンサーに
    おいて前記押釦を外殻体本体に対して回転可能となすと
    ともに、該押釦の通常の押込動作時には該押釦を特定回
    転角度位置に位置規制した上、前記キャップが前記補給
    用開放部を閉鎖する状態にロックするロック手段を設け
    るとともに、前記液剤の補給に際して該押釦の該特定回
    転角度位置からの回転を許容した上、該押釦の押込みに
    基づいて該ロック手段によるロックを解除して前記キャ
    ップを開動作可能となし、前記補給用開放部からの液剤
    の補給を可能とするロック解除手段を、前記外殻体本体
    と押釦とに跨って設けたことを特徴とするムースディス
    ペンサー。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ロック手段が
    (イ)前記押釦及び外殻体本体の各嵌合部の一方に設け
    られた第一縦ガイド溝部と(ロ)該第一縦ガイド溝部内
    に突入する状態で他方に設けられ、該第一縦ガイド溝部
    と協働して該押釦の回転角度位置を前記特定回転角度位
    置に規定した状態で該押釦の押込み及び復帰運動を案内
    するガイド突起と(ハ)該押釦の上面又は前記キャップ
    の下面の一方に上向き又は下向きに設けられた回り止用
    の係止突起及び他方に設けられ、該キャップの前記閉鎖
    位置において該係止突起に回転不能に嵌合する下向き又
    は上向きの係止凹部と(ニ)それら係止突起及び係止凹
    部を嵌合させる向きに前記キャップを前記回転連結軸と
    ともに付勢するばね部材とを含んでおり且つ前記ロック
    解除手段が(ホ)前記第一縦ガイド溝部の前記押釦の押
    込側の端部より周方向に延び、該第一縦ガイド溝部内の
    前記ガイド突起を導き入れることによって該押釦の前記
    特定回転角度位置からの回転運動を許容する第一横ガイ
    ド溝部と(ヘ)該第一縦ガイド溝部より周方向に離れた
    位置において該第一横ガイド溝部に連続して縦方向に延
    び、前記ガイド突起を内部に導き入れる、前記押釦を前
    記特定回転角度位置における押込位置よりも深い位置ま
    で押込可能とする第二縦ガイド溝部と(ト)該第二縦ガ
    イド溝部の案内の下に該押釦を押し込んだときに前記回
    転連結軸に当接して該回転連結軸を前記キャップととも
    に前記ばね部材の付勢力に抗して相対的に押し上げ、前
    記係止突起と係止凹部との係合を解除して該キャップの
    スライド回転運動を許容する軸当接部とを含んでいるこ
    とを特徴とするムースディスペンサー。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記係止突起が前記
    押釦上面に上向きに設けられているとともに、該係止突
    起に、前記キャップが該係止突起と前記係止凹部との嵌
    合が外れた位置から該押釦の上面に摺接しつつ一回転方
    向に回転運動したときに該キャップの下面を前記ばね部
    材の付勢力に抗して乗り上げ案内するカム面が形成され
    ており、以て該キャップの下面の下向きの前記係止凹部
    が該係止突起に対して嵌合可能とされているとともに、
    それら係止凹部と係止突起との嵌合位置からの該キャッ
    プの前記一回転方向の更なる回転を阻止する回転規制手
    段が設けられていることを特徴とするムースディスペン
    サー。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記回転規制手段
    が、前記押釦側に設けられたストッパピンと、前記回転
    連結軸の側に設けられて該ストッパピンに当接する、側
    方への突出片とから成っていることを特徴とするムース
    ディスペンサー。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記ロック手段が
    (イ)前記押釦及び外殻体本体の各嵌合部の一方に設け
    られた第一縦ガイド溝部と(ロ)該第一縦ガイド溝部内
    に突入する状態で他方に設けられ、該第一縦ガイド溝部
    と協働して該押釦の回転角度位置を前記特定回転角度位
    置に規定した状態で該押釦の押込み及び復帰運動を案内
    するガイド突起と(ハ)該押釦の上面に設けられた係止
    凹部と(ニ)前記キャップにより上下移動可能に保持さ
    れ、該キャップが前記補給用開放部を閉鎖する位置にお
    いて自重により下向きに移動して該係止凹部に嵌合し、
    該係止凹部と協働して該キャップの回転動作を阻止する
    係止ピンとを含んでおり且つ前記ロック解除手段が
    (ホ)前記第一縦ガイド溝部の前記押釦の押込側の端部
    より周方向に延び、該第一縦ガイド溝部内の前記ガイド
    突起を内部に導き入れることによって該押釦の前記特定
    回転角度位置からの回転運動を許容する第一横ガイド溝
    部と(ヘ)該第一縦ガイド溝部より周方向に離れた位置
    において該第一横ガイド溝部に連続して縦方向に延び、
    前記ガイド突起を内部に導き入れる、前記押釦を前記特
    定回転角度位置における押込位置よりも深い位置まで押
    込可能とする第二縦ガイド溝部と(ト)該第二縦ガイド
    溝部の案内の下に該押釦を押し込んだときに前記係止ピ
    ンに当接して該係止ピンを相対的に押し上げ、該係止ピ
    ンと前記係止凹部との嵌合を解除して前記キャップのス
    ライド回転運動を許容する係止ピン当接部とを含んでい
    ることを特徴とするムースディスペンサー。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4,5の何れかにお
    いて、前記第二縦ガイド溝部における前記押釦の押込側
    端部に連続して周方向に延び、前記ガイド突起を内部に
    導き入れて該押釦を該押込位置に保持する第二横ガイド
    溝部が設けられていることを特徴とするムースディスペ
    ンサー。
  7. 【請求項7】 液剤と空気とを混合して泡を生成させ、
    ノズル先端より吐出する装置にして、装置の外殻体の内
    部に液剤の補給空間を有するとともに、該外殻体が下部
    の外殻体本体と該外殻体本体の上部に上下にスライド可
    能に嵌合された押釦とで構成されており、該押釦の上部
    には該補給空間に連通する液剤の補給用開放部が形成さ
    れるとともに、該補給用開放部を開閉するキャップが、
    該キャップと押釦とを連結する回転連結軸周りにスライ
    ド回転可能に装着されて成るムースディスペンサーにお
    いて前記押釦の上面とキャップの下面との一方に上向き
    又は下向きの係止凹部が、また他方に該係止凹部に嵌合
    して該キャップの回り止をなす下向き又は上向きの係止
    突起が設けられており、それら係止凹部,係止突起にて
    該キャップを前記補給用開放部を閉鎖する状態にロック
    するロック手段が構成されているとともに、該キャップ
    にはマグネットが埋設されていて、該マグネットとこれ
    を吸着する別体の吸着治具とによってロック解除手段が
    構成されていることを特徴とするムースディスペンサ
    ー。
JP7290295A 1995-10-11 1995-10-11 ムースディスペンサー Pending JPH09103387A (ja)

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