JPH09103318A - 吸引式剃毛用櫛 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明になる吸引式剃毛用櫛は美容や医学的
処置の為に行う剃毛を、剃毛時に電気掃除機に集塵する
ことにより剃毛を容易にするために利用される。 【構成】 櫛を上下２枚に分割し、上側の櫛の歯は短く
して、２カ所の突起部を付けて安全カミソリの刃を固定
し、下側の櫛を前後にスライドさせ中央部の長穴で上下
の櫛を固定する。また、櫛の上部にカバーを付けて電気
掃除機に接続し、カバーの手元スイッチで電気掃除機の
作動を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明になる吸引式剃毛用櫛は美
容や医学的処置の為に行う剃毛を、剃毛時に電気掃除機
に集塵することにより剃毛を容易にするために利用され
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の剃毛用櫛としては、櫛の胴体の左
右両方向に櫛の歯を付け、櫛が上下２段に分離し、カミ
ソリの刃を左右両方向の櫛の歯に組み込んで固定したも
のである。このため、２枚のカミソリの刃を必要とし、
一方の櫛の歯では毛を長く剃ることができ、他方の櫛の
歯では毛を短く剃る方式である。又、別に、電気カミソ
リのように刃を振動させて毛を剃る方式のものがある。
櫛に刃を組み込んで使用する方式は剃った毛がそのまま
下に落ちるので、後から掃除をする必要がある。電気カ
ミソリ方式は櫛にカミソリの刃を使用した場合と異な
り、剃った毛は容器に入るが、容器内の掃除が必要であ
り、きれいに剃り上がらず、櫛に刃を組み込んで使用す
る方式と違い毛を梳きながら切ることができない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の剃毛用櫛に取り
付けた刃は固定されているため、剃毛用櫛の使用者は、
一定の長さにしか毛を剃ることができず、好みに合わせ
てカットする毛の長さを選定することができない。特
に、調髪に使用する場合は、調髪箇所によりカットの長
さを変える必要がある。従来の剃毛用櫛ではこの点に対
応できないため不十分である。更に、腋、腕、脛、頭等
の毛を剃ったり、梳いて切る際、従来の方式では毛は下
に落ちて散らかり易い。毛は先端が刺さると電気掃除機
でも吸い取りにくい。そこで、毛を床に落とさないよう
にすることが必要であるが、従来の技術ではこの点を考
慮していない。そこで、毛を剃ったり、梳いて切る際に
毛を同時に吸い取ることができると後始末が不必要とな
り能率的である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、本発明においては、吸引式剃毛用櫛として使
用するために、櫛を上下２枚に分け、上側の櫛に安全カ
ミソリの刃を固定し、下側の櫛を前後にスライドして櫛
の歯の長さを調節できるようにしたものである。下側の
櫛の中央部に切ったネジ止め用の長穴にネジを差し込
み、上側の櫛の中央部のネジ止めよう穴に固定したナッ
トに止めることで上下２枚の櫛を剃毛の長さを加減する
よう固定できる。下側の櫛が前後にスライドするように
するため、上側の櫛の安全カミソリ固定用の突起部が下
側の櫛に当たることのないように、下側の櫛に溝を付け
てある。また、下側の櫛が上側の櫛と合体し、下の櫛が
スライドするように、下側の櫛の側部の一部が立ち上が
って内側に折れ曲がり、上側の櫛の側部にはめ込まれる
ようにしてある。このため、櫛の胴体の一か所を固定す
ることで完全に上下の櫛を固定できる。また、本発明に
なる吸引式剃毛用櫛は、櫛の上部にカバーを備えてい
て、カバーは電気掃除機のホースに蛇腹ホースで接続す
るようになっているので、本発明の吸引式剃毛用櫛を使
用する際に、電気掃除機を作動させると、剃った毛は自
動的に電気掃除機内に吸い込まれ、剃毛が能率的であ
り、毛が周りに散らかったり、剃った場所に残ることが
無くなる。櫛の上部のカバーに手元スイッチを取り付け
て、コードを電気掃除機のプラグと電源間のアダプター
に連結している。このために、電源からの電流をカバー
の手元スイッチに流し、手元スイッチで電気掃除機の作
動を制御できる。

【０００５】

【作用】このように構成された吸引式剃毛用櫛は、櫛の
間に刃を備えているので、毛を梳きながらカットするこ
とができる。カットする毛の長さは、櫛の歯の先端から
刃までの長さにより決まるので、櫛の歯の長さを変える
ことによりカットする毛の長さを調節できる。櫛の歯の
長さを下側の櫛を前後に移動させ、移動先で固定するた
めに、下側の櫛の長穴に取り付けたネジを上側の櫛のナ
ットに固定して、カットの長さ調節をする。櫛の上部に
付けたカバーを透明で、はめ込み式にすることにより吸
い込みの具合が判別でき、櫛の取り扱いも容易になる。
このように構成された吸引式剃毛用櫛は既存の電気掃除
機を利用できるので経済的であり、電気掃除機内のごみ
と一緒に吸引した毛を捨てることができるので手間がか
からない。毛を剃ったり、そいだりした時に、櫛のカバ
ーに付けた蛇腹のホースの先端から毛を電気掃除機内に
吸引し、ホースが自由に曲がるので、剃りにくい場所が
なくなる。電気掃除機の作動はホースの先端に取り付け
た手元スイッチにタッチセンサーを使用することでスイ
ッチが薄く扱い易くなる。毛を剃る部分は、櫛に刃を組
み込んだ方式であり、櫛と刃の間は下側の櫛をスライド
させることで剃毛の長さを決めることができる。

【０００６】

【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
１は本発明になる吸引式剃毛用櫛の斜視図である。上側
の櫛１の歯２は短く、上部が湾曲し下部が平らである。
下側の櫛３の歯４は長く、下部が湾曲し上部が平らであ
る。櫛の上部にカバー５が付いている。カバー５は蛇腹
ホース６に取り付けられる。また、カバー５には手元ス
イッチ７が付けられ、コード８で先端のアダプター９に
連結している。アダプター９は電気掃除機１２のプラグ
の差し込み口１０が付いていて、アダプター９には電源
への差し込み１１が付いている。

【０００７】図２は本発明になる吸引式剃毛用櫛の櫛の
部分の部品図である。上側の櫛１を内側から見ると、安
全カミソリ１３を止める突起部１４と穴１５が付いてい
る。穴１５にはナット１６をはめ込んで固定する。側部
は下側の櫛３をはめ込めるように立ち上げた形状となっ
ている。下側の櫛３を内側から見ると、ネジ止め用長穴
１７と２本の溝１８が開いている。側部は上側の櫛１に
はめ込んでスライドできるように内側に突起部分を設け
た形状となっている。ネジ１９とスプリング・ワッシャ
２０を使用してナット１６に締め込むことで、下側の櫛
３を上側の櫛１に固定する構造である。櫛の上部にはカ
バー５をはめ込み剃った毛を吸引する。

【０００８】図３は本発明になる吸引式剃毛用櫛の側面
から見た断面図である。上側の櫛１と下側の櫛３及び安
全カミソリ１３の関連を示す。上側の櫛１の歯２と下側
の櫛３の歯４の先端を合わせると短く毛をカットするこ
とができ、下側の櫛３を前方にスライドさせるに従い、
歯４が長くなり、長く毛をカットすることができる。

【０００９】

【発明の効果】以上のように構成された本発明になる吸
引式剃毛用櫛は電気掃除機を吸引機として利用し、櫛の
上部のカバーと櫛の隙間より剃った毛や抜け毛等を吸引
するので後片付けを必要としない。カットする毛の長さ
を調節するには、ネジを緩めて下側の櫛をスライドさせ
る。櫛に内蔵した安全カミソリの刃は両面使用でき、交
換もできる。このため、従来の類似した櫛とは比較にな
らないほど汎用性に富み、使用しやすくなっている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明になる吸引式剃毛用櫛の斜視図である。

【図２】本発明になる吸引式剃毛用櫛の櫛の部分の部品
図である。

【図３】本発明になる吸引式剃毛用櫛の側面から見た断
面図である。

【符号の説明】

１・・・・・・・上側の櫛 ２・・・・・・・上側の櫛の歯 ３・・・・・・・下側の櫛 ４・・・・・・・下側の櫛の歯 ５・・・・・・・カバー ６・・・・・・・蛇腹ホース ７・・・・・・・手元スイッチ ８・・・・・・・コード ９・・・・・・・アダプター １０・・・・・・・プラグの差し込み口 １１・・・・・・・電源への差し込み １２・・・・・・・電気掃除機 １３・・・・・・・安全カミソリ １４・・・・・・・突起部 １５・・・・・・・穴 １６・・・・・・・ナット １７・・・・・・・長穴 １８・・・・・・・溝 １９・・・・・・・ネジ ２０・・・・・・・スプリング・ワッシャ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】任意の長さに剃毛し、電気掃除機内に吸引
   するために、櫛を上下２枚に分割し、上側の櫛の歯は短
   くして、２カ所の突起部を付けて安全カミソリの刃を固
   定し、櫛の胴体の中央部にネジ止め用の穴を開ける。下
   側の櫛の歯は長くして、櫛の胴体の中央部にネジ挿入用
   の長穴を開け、上側の櫛の突起部に位置を合わせた溝を
   付けて、下側の櫛を前後にスライドさせる。カットした
   毛を吸引するために、櫛の上部にカバーを付けて蛇腹ホ
   ースに接続し、蛇腹ホースを電気掃除機に接続する。カ
   バーに手元スイッチを付けてコードを電気掃除機のプラ
   グと電源間のアダプターに連結させて、カバーに付けた
   手元スイッチにより電気掃除機の作動を制御することを
   特徴とする吸引式剃毛用櫛