JPH09102432A - バイパスコンデンサ及びその形成方法 - Google Patents

バイパスコンデンサ及びその形成方法

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JPH09102432A
JPH09102432A JP25864495A JP25864495A JPH09102432A JP H09102432 A JPH09102432 A JP H09102432A JP 25864495 A JP25864495 A JP 25864495A JP 25864495 A JP25864495 A JP 25864495A JP H09102432 A JPH09102432 A JP H09102432A
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JP
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electrode
dielectric material
bypass capacitor
power supply
ground electrode
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JP25864495A
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Hideho Inagawa
秀穂 稲川
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/0213Electrical arrangements not otherwise provided for
    • H05K1/0216Reduction of cross-talk, noise or electromagnetic interference
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
    • H05K3/341Surface mounted components
    • H05K3/3431Leadless components

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  • Structures For Mounting Electric Components On Printed Circuit Boards (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 グリッドアレイパッケージとの間のインダク
タンスをなくし、該パッケージへの給電を効率的に行え
るようにする。 【解決手段】 BGAパッケージ1は、高誘電率材料シ
ート6を間に挟んでプリント基板51に実装される。高
誘電率材料シート6は、BGAパッケージ1のBGAベ
ース基板3の裏面に設けられた基板装着用電極5のう
ち、電源電極及び接地電極が形成された領域とほぼ等し
い大きさである。また、電源電極及び接地電極と対応す
る部分には、プリント基板51のBGA実装用パッド5
2との電気的接続を妨げないように開口7が形成され
る。高誘電率材料シート6によりバイパスコンデンサが
構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板から
放射されるノイズを効率よく抑制し、かつ信号波形を安
定させるためのバイパスコンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】プリント基板上に実装されるIC等の電
子部品への、プリント基板からの伝送・放射ノイズを抑
制するために、バイパスコンデンサが用いられている。
一方、プリント基板への高密度実装を達成するために、
ボールグリッドアレイパッケージ(以下、「BGAパッ
ケージ」という)やピングリッドアレイパッケージ(以
下、「PGAパッケージ」という)といったグリッドア
レイタイプの電子部品も多用されており、これらグリッ
ドアレイタイプの電子部品にもバイパスコンデンサが用
いられている。
【0003】以下に、BGAパッケージに用いられる従
来のバイパスコンデンサについて、図5を参照して説明
する。図5においてBGAパッケージ101は、BGA
ベース基板103と、BGAベース基板103の表面に
ベアチップ実装用ランド104を介して搭載されるIC
ベアチップ102とで構成される。BGAベース基板1
03の裏面には、ベアチップ装着用ランド104とそれ
ぞれ接続される、ボール状の複数の基板装着用電極10
5がマトリックス状に設けられている。基板装着用電極
105には、信号電極、電源電極及び接地電極の3種類
の電極がある。なお、図面では、基板装着用電極105
の配置をわかりやすくするために、基板装着用電極10
5はBGAベース基板103の表面に表している。
【0004】プリント基板151には、BGAベース基
板103の基板装着用電極105の個々の位置に対応し
て、複数のBGA実装用パッド152がマトリックス状
に形成されている。BGA実装用パッド152に基板装
着用電極105を位置合わせして半田付けすることで、
BGAパッケージ101がプリント基板151に実装さ
れる。各BGA実装用パッド152のうち、BGAベー
ス基板103の電源電極及び接地電極に接続されるパッ
ドからは、それぞれ電源パターン154及び接地パター
ン155が引き出され、これら各パターン154,15
5にチップコンデンサ140が接続される。このチップ
コンデンサ140が、バイパスコンデンサとして作用す
る。また、BGAベース基板103の信号電極に接続さ
れるパッドからは、信号線153が引き出されている。
【0005】図5ではグリッドアレイタイプの電子部品
の例としてBGAパッケージ101を示したが、PGA
パッケージの場合は基板装着用電極がピン状となってお
り、その他の構成はBGAパッケージと同様である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のバイパスコンデンサでは、グリッドアレイパッ
ケージの電極からコンデンサまでの間に配線が存在する
ことになるので、その配線幅や周囲の配線状況等に応じ
て、グリッドアレイパッケージとコンデンサとの間にイ
ンダクタンスが存在することになる。インダクタンスは
直流的には高い導電性を示すが、交流でしかも高い周波
数に向かうにつれて大きな抵抗性を示すようになる。そ
してこれは、電子部品とコンデンサ部品との間の高周波
的な結合を弱める方向に働く。その結果、バイパスコン
デンサとしての、電子部品の電源端子及び接地端子への
給電が、著しく阻害されてしまうことが考えられる。
【0007】特にグリッドアレイパッケージにおいて
は、パッケージの下はパッドや信号線等で占められてし
まうので、電源パターン及び接地パターンはこれらを縫
うようにして引き出さなければならない。その結果、配
線が長くなり、しかも配線幅も細くなってしまうので、
パッケージの電極とチップコンデンサとの間には、大き
なインダクタンスが存在することになる。
【0008】そこで本発明は、グリッドアレイパッケー
ジとの間のインダクタンスをなくし、該パッケージへの
給電を効率的に行えるバイパスコンデンサ及びその形成
方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のバイパスコンデンサは、電源電極と接地電極と
信号電極とを有しプリント基板に実装されるグリッドア
レイタイプの電子部品の、前記電源電極と前記接地電極
とに接続されるバイパスコンデンサにおいて、前記電子
部品と前記プリント基板との間に配された誘電体材料か
らなることを特徴とする。
【0010】このように、電子部品とプリンと基板との
間に誘電体材料を配することで、電子部品の電源電極と
接地電極とが直接接続されることとなり、電子部品との
間のインダクタンスがなくなる。
【0011】前記誘電体材料は、前記電源電極及び前記
接地電極が形成された領域で前記電子部品と前記プリン
ト基板との間に挟み込まれた、前記電源電極及び前記接
地電極に対応する部分に開口を有するシート状の部材と
してもよい。この場合、前記電源電極及び前記接地電極
を、前記信号電極よりも内側に配置させることで、誘電
体材料の使用量も少なくてすむし、誘電体材料による信
号波形の鈍りも防止される。さらに前記誘電体材料は、
ペースト状のものを塗布することにより、前記電子部品
と前記プリント基板との間に配することもできる。
【0012】また、電子部品が、電源電極及び接地電極
を有する半導体チップと、前記半導体チップを搭載しプ
リント基板に実装されるベース基板とで構成される場合
には、前記半導体チップと前記ベース基板との間に誘電
体材料を配したものであってもよい。これによりバイパ
スコンデンサは半導体チップに直接接続されることにな
り、ベース基板自体のインダクタンスによる影響が排除
される。
【0013】上記誘電体材料としては、樹脂からなるベ
ースに誘電体物質を混ぜ合わせたものを用いることがで
きる。
【0014】本発明のバイパスコンデンサの形成方法
は、電源電極と接地電極と信号電極とを有しプリント基
板に実装されるグリッドアレイタイプの電子部品の、前
記電源電極と前記接地電極とに接続されるバイパスコン
デンサの形成方法であって、前記プリント基板の、前記
電源電極に接続されるパッドと前記接地電極に接続され
るパッドとの間に、両者をつないでペースト状の誘電体
材料を塗布し、前記誘電体材料を固化させて、前記誘電
体材料を前記プリント基板に固着することを特徴とす
る。
【0015】前記誘電体材料としては、熱硬化性樹脂、
光硬化性樹脂あるいは熱可塑性樹脂からなるベースに誘
電体物質を混ぜ合わせたものを使用することができる。
熱硬化性樹脂をベースとした場合には、電子部品のプリ
ント基板への半田付け前に誘電体材料を塗布し、電子部
品の半田付け工程で加えられる熱を利用して誘電体材料
を硬化させれば、誘電体材料は半田付けと同時に固着さ
れる。また、光硬化性樹脂をベースとした場合には、チ
ップ部品をプリント基板に固定するための接着剤を硬化
させる工程で加えられる光エネルギーを利用して誘電体
材料を硬化させれば、誘電体材料はチップ部品の固定と
同時に固着される。さらに、熱可塑性樹脂をベースとし
た場合には、熱可塑性樹脂が加熱溶融した状態で誘電体
材料を塗布し、その後の放射冷却により誘電体材料を硬
化させる。
【0016】また、電子部品が、電源電極及び接地電極
を有する半導体チップと、前記半導体チップを搭載しプ
リント基板に実装されるベース基板とで構成される場合
には、前記ベース基板の、前記電源電極に接続されるラ
ンドと前記接地電極に接続されるランドとの間に、両者
をつないでペースト状の誘電体材料を塗布し、前記誘電
体材料を固化させて、前記誘電体材料を前記ベース基板
に固着してもよい。
【0017】この場合には、前記誘電体材料として、樹
脂からなるベースに誘電体物質を混ぜ合わせたものを使
用し、前記樹脂が加熱溶融した状態で前記誘電体材料を
塗布してもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。本発明が適用されるグリッ
ドアレイタイプの電子部品には、BGAパッケージやP
GAパッケージ等があるが、どちらの場合でもバイパス
コンデンサの基本的な構成は同様であるので、以下では
BGAパッケージを例に挙げて説明する。
【0019】図1は、本発明のバイパスコンデンサの第
1の実施形態を説明するための図である。図1において
BGAパッケージ1は、BGAベース基板3と、BGA
ベース基板3の表面にベアチップ実装用ランド4を介し
て搭載されるICベアチップ2とで構成される。ICベ
アチップ2の裏面には信号電極と電源電極と接地電極と
が形成され、各電極はそれぞれに対応するベアチップ実
装用ランド4と接続される。BGAベース基板3の裏面
には、ボール状の複数の基板装着用電極5が、BGAベ
ース基板3の各辺の外側から内側に向かって5列ずつ配
置されるように、マトリックス状に設けられている。各
基板装着用電極5は、それぞれベアチップ実装用ランド
4と電気的に接続されている。
【0020】基板装着用電極5にも、信号電極、電源電
極及び接地電極の3種類の電極がある。信号電極は外側
の3列に配置され、電源電極及び接地電極は内側の2列
に配置される。なお、図面では、基板装着用電極5の配
置をわかりやすくするために、基板装着用電極5はBG
Aベース基板3の表面に表している。
【0021】一方、プリント基板51には、BGAベー
ス基板3の基板装着用電極5の個々の位置に対応して複
数のBGA実装用パッド52がマトリックス状に形成さ
れている。BGA実装用パッド52に基板装着用電極5
を半田付けすることで、BGAパッケージ1はプリント
基板51に実装される。BGA実装用パッド52のうち
BGAベース基板3の信号電極と接続されるパッドから
は、信号線53が引き出されている。
【0022】さらに、BGAベース基板3とプリント基
板51との間に、高誘電率材料シート6が挟み込まれて
いる。高誘電率材料シート6は、BGAベース基板3の
基板装着用電極5のうち電源電極及び接地電極が配置さ
れる領域とほぼ等しい外形の矩形状のシートであり、高
誘電率材料シート6がBGAベース基板3とプリント基
板51との間に挟み込まれることによって、BGAベー
ス基板3の電源電極と接地電極とが、高誘電率材料シー
ト6を介して接続される。すなわち、この高誘電率材料
シート6が、バイパスコンデンサとして作用する。
【0023】高誘電率材料シート6としては、フェノー
ル系やエポキシ系等の熱可塑性樹脂、ポリサルフォン等
の熱硬化性樹脂、あるいは光硬化性樹脂等の樹脂をベー
スとし、そのベースにセラミック材料あるいは酸化チタ
ン等の高誘電率物質を混ぜ合わせたものをシート状に形
成したものが用いられる。また、高誘電率材料シート6
には、BGAベース基板3の基板装着用電極5とプリン
ト基板51のBGA実装用パッド52との半田付けを妨
げないようにするために、基板装着用電極5の位置に対
応して複数の開口7が形成されている。
【0024】以上説明したように、BGAベース基板3
とプリント基板51との間に高誘電率材料シート6を挟
み込み、この高誘電率材料シート6によりバイパスコン
デンサを構成することによって、バイパスコンデンサは
BGAベース基板3の電源電極と接地電極とに直接接続
されることになる。従って、バイパスコンデンサを接続
するための電源パターン及び接地パターンが必要なくな
り、これらパターンのインダクタンス成分の影響を受け
ることなくBGAパッケージ1への給電を行うことがで
きる。また、電源パターン及び接地パターンを引き出す
必要がなくなることにより、信号線53のパターン設計
の自由度が向上することになる。
【0025】さらに、BGAベース基板3の基板装着用
電極5は内側に電源電極及び接地電極が配置された構成
とし、かつ、高誘電率材料シート6の外形については、
電源電極及び接地電極が配置される領域とほぼ等しい大
きさであるので、高誘電率材料シート6は信号電極とは
接触しない。これにより、信号電極には高誘電率材料に
よる容量負荷が与えられず、信号線の信号波形の鈍りが
防止される。しかも、高誘電率材料シート6は中央部に
配置されることになるので、高誘電率材料シート6の使
用量も少なくてすむ。
【0026】上述したように、高誘電率材料シート6は
BGAベース基板3の電源電極と接地電極とを接続させ
ればよいのであって、高誘電率材料シート6の中央部
は、バイパスコンデンサとして機能するためには特に必
要な部分ではない。そこで、図2に示すように、中央部
にくり抜き部17を有し、BGAベース基板3の基板装
着用電極5のうち電源電極及び接地電極が形成された領
域に沿った形状の高誘電率材料シート16を用いてもよ
い。これにより、高誘電率材料の使用量がより少なくて
すむ。
【0027】バイパスコンデンサを構成する誘電体材料
としては、必ずしも高誘電率材料である必要はないが、
大きな容量を確保した方がバイパスコンデンサとして有
効に作用するので、誘電率の高い材料を用いるのが好ま
しい。
【0028】図3は、本発明のバイパスコンデンサの第
2の実施形態を説明するための図である。図3において
は、高誘電率材料シート26がICベアチップ22とB
GAベース基板23との間に挟み込まれている点が、図
1に示したものと異なる。高誘電率材料シート26に
は、図1に示したものと同様の目的で、BGAベース基
板23のベアチップ実装用ランド24の位置に対応して
複数の開口27が形成されている。また、高誘電率材料
シート26の材料構成としては、図1に示したものと同
様のものを用いることができる。なお、プリント基板5
1は図1に示したものと同様のものであり、同一の部分
には同一の符号を付してある。
【0029】このように、ICベアチップ22とBGA
ベース基板23との間に高誘電率材料シート26を挟み
込むことで、ICベアチップ22の電源電極及び接地電
極に直接バイパスコンデンサが接続されることになる。
その結果、BGAパッケージ21そのものに内在するイ
ンダクタンス成分、すなわちBGAベース基板23内の
インダクタンス成分をも排除し、より効果的な給電を行
うことができる。本実施形態においても、高誘電率材料
シート26の形状を、図2に示したもののように、中央
部にくり抜き部を有する形状としてもよい。
【0030】以上説明した2つの形態では、シート状に
形成した誘電体材料を所定の部分に挟み込んでバイパス
コンデンサとした例を示したが、ペースト状の誘電体材
料を所定の部分に塗布し、その後、誘電体材料を固化さ
せて固着させることでバイパスコンデンサを形成しても
よい。以下に、ペースト状の誘電体材料を用いた場合の
バイパスコンデンサの形成工程を、図4を参照して説明
する。
【0031】図4は、本発明のバイアスコンデンサの第
3の実施形態を説明するための図である。図4において
も、プリント基板51は図1に示したものと同様のもの
であり、同一の部分については同一の符号を付してあ
る。すなわち、プリント基板51のBGA実装用パッド
52は外側から内側に向かって5列に配列されており、
その外側の3列が信号用のパッド、内側の2列が電源用
のパッド及び接地用のパッドとなっている。
【0032】まず、ディスペンサ31により、ペースト
状の高誘電率材料36をプリント基板51の電源用のパ
ッド及び接地用のパッドの部分に塗布する。ここでは、
電源用のパッド及び接地用のパッドは、内側の2列に配
列されているので、高誘電率材料36は内側の1列目と
2列目の間に各列をつなぐように塗布している。このと
き、BGA実装用パッド52とBGAパッケージの基板
装着用電極(不図示)との半田付けを妨げないないよう
に、高誘電率材料36を塗布する。
【0033】高誘電率材料36としては、シート状の場
合と同様に、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、あるいは光
硬化性樹脂等の樹脂に、高誘電率物質を混ぜ合わせたも
のが使用できる。そして、塗布の際には、ベースとなる
樹脂を溶融させた状態で用いる。
【0034】高誘電率材料36を塗布したら、ベースと
なる樹脂を硬化させ、電源用のパッドと接地用のパッド
とに固着させるわけであるが、硬化方法は、樹脂の種類
によって異なる。例えば、熱硬化性樹脂ベースを用いた
場合には、BGAパッケージ(不図示)をプリント基板
51へ半田付けする前に予め高誘電率材料36を塗布し
ておき、BGAパッケージの半田付け工程で加えられる
熱を利用してベースを硬化させる。これにより、BGA
パッケージの半田付けと同時に高誘電率材料36を固着
させることができ、工程の簡略化が図られる。
【0035】また、熱可塑性樹脂ベースを用いた場合に
は、高誘電率材料36を加熱溶融した状態で塗布し、塗
布後の放射冷却により常温に戻った時点で高誘電率材料
36が固着される。さらに、光硬化性樹脂ベースを用い
た場合には、プリント基板51に実装されるチップ部品
(不図示)等を半田付けの前に固定するための接着剤を
硬化させる工程において加えられる紫外線等の光エネル
ギーを利用して、高誘電率材料36を硬化させる。
【0036】このように、プリント基板51のBGA実
装用パッド52の、電源用のパッドと接地用のパッドと
をつないで高誘電率材料36を塗布し、これをバイパス
コンデンサとすることで、図1に示した高誘電率材料シ
ート6と同様に、プリント基板51のパターンの影響を
受けることなくBGAパッケージへの給電が可能なバイ
パスコンデンサが得られる。さらに、高誘電率材料36
はシート状のものに比較して少ない量ですむし、シート
を形成する手間も省ける。
【0037】図5では、ディスペンサ31により高誘電
率材料を塗布する場合を示したが、塗布の方法はこれに
限られるものではない。例えば、スクリーン印刷等の印
刷法を用いてもよい。また、塗布する部分についても、
図3の高誘電率材料シート26に相当するものとして、
BGAベース基板のベアチップ実装用ランドの所定の部
分に塗布してもよい。
【0038】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおり構成されて
いるので、以下に記載するような効果を奏する。
【0039】本発明のバイパスコンデンサは、グリッド
アレイタイプの電子部品とプリント基板との間に配され
て電源電極と接地電極とに接続される誘電体材料で構成
されるので、電子部品との間のインダクタンスをなく
し、電子部品への給電を効率的に行うことができる。さ
らに、プリント基板にバイパスコンデンサを設ける必要
がなくなり、プリント基板の有効利用スペースが増える
ので、信号線等のパターン設計の自由度を向上させるこ
とができる。
【0040】また、電子部品が、半導体チップとベース
基板とで構成される場合に、誘電体材料を半導体チップ
とベース基板との間に配することで、ベース基板自体の
インダクタもなくし、より効果的に給電を行うことがで
きる。
【0041】本発明のバイパスコンデンサの形成方法
は、上記誘電体材料としてペースト状のものを用い、そ
れを塗布することにより、誘電体材料を電子部品とプリ
ンと基板との間あるいは半導体チップとベース基板との
間に容易に配することができる。
【0042】特に、誘電体材料を電子部品とプリンと基
板との間に塗布する場合、誘電体材料として熱硬化性樹
脂のベースに誘電体物質を混ぜ合わせたものを用いるこ
とにより、電子部品のプリント基板への半田付け工程で
加えられる熱を利用して、塗布した誘電体材料を半田付
けと同時に固着させることができる。また、誘電体材料
として光硬化性樹脂のベースに誘電体物質を混ぜ合わせ
たものを用いることにより、チップ部品のプリント基板
への固定用の接着剤を硬化させるために加えられる光エ
ネルギーを利用して、塗布した誘電体材料をチップ部品
の固定と同時に固着させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバイパスコンデンサの第1の実施形態
を説明するための図である。
【図2】高誘電率材料シートの形状の他の例を示す斜視
図である。
【図3】本発明のバイパスコンデンサの第2の実施形態
を説明するための図である。
【図4】本発明のバイアスコンデンサの第3の実施形態
を説明するための図である。
【図5】グリッドアレイパッケージに適用される従来の
バイパスコンデンサを説明するための図である。
【符号の説明】
1、21 BGAパッケージ 2、22 ICベアチップ 3、23 BGAベース基板 4、24 ベアチップ実装用ランド 5 基板装着用電極 6、16、26 高誘電率材料シート 7、27 開口 17 くり抜き部 31 ディスペンサ 36 高誘電率材料 51 プリント基板 52 BGA実装用パッド 53 信号線

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源電極と接地電極と信号電極とを有し
    プリント基板に実装されるグリッドアレイタイプの電子
    部品の、前記電源電極と前記接地電極とに接続されるバ
    イパスコンデンサにおいて、 前記電子部品と前記プリント基板との間に配された誘電
    体材料からなることを特徴とするバイパスコンデンサ。
  2. 【請求項2】 前記誘電体材料は、前記電源電極及び前
    記接地電極が形成された領域で前記電子部品と前記プリ
    ント基板との間に挟み込まれた、前記電源電極及び前記
    接地電極に対応する部分に開口を有するシート状の部材
    である請求項1に記載のバイパスコンデンサ。
  3. 【請求項3】 前記電子部品の前記電源電極及び前記接
    地電極は、前記信号電極よりも内側に配置されている請
    求項2に記載のバイパスコンデンサ。
  4. 【請求項4】 前記誘電体材料はペースト状のものであ
    り、塗布によって前記電子部品と前記プリント基板との
    間に配された後、固化される請求項1に記載のバイパス
    コンデンサ。
  5. 【請求項5】 電源電極及び接地電極を有する半導体チ
    ップと、前記半導体チップを搭載しプリント基板に実装
    されるベース基板とで構成されるグリッドアレイタイプ
    の電子部品の、前記電源電極と前記接地電極とに接続さ
    れるバイパスコンデンサにおいて、 前記半導体チップと前記ベース基板との間に配された誘
    電体材料からなることを特徴とするバイパスコンデン
    サ。
  6. 【請求項6】 前記誘電体材料は、前記電源電極及び前
    記接地電極が形成された領域で前記半導体チップと前記
    ベース基板との間に挟み込まれた、前記電源電極及び前
    記接地電極に対応する部分に開口を有するシート状の部
    材である請求項5に記載のバイパスコンデンサ。
  7. 【請求項7】 前記誘電体材料は、樹脂からなるベース
    に誘電体物質を混ぜ合わせたもので構成される請求項1
    ないし6のいずれか1項に記載のバイパスコンデンサ。
  8. 【請求項8】 電源電極と接地電極と信号電極とを有し
    プリント基板に実装されるグリッドアレイタイプの電子
    部品の、前記電源電極と前記接地電極とに接続されるバ
    イパスコンデンサの形成方法であって、 前記プリント基板の、前記電源電極に接続されるパッド
    と前記接地電極に接続されるパッドとの間に、両者をつ
    ないでペースト状の誘電体材料を塗布し、 前記誘電体材料を固化させて、前記誘電体材料を前記プ
    リント基板に固着することを特徴とするバイパスコンデ
    ンサの形成方法。
  9. 【請求項9】 前記誘電体材料として、熱硬化性樹脂か
    らなるベースに誘電体物質を混ぜ合わせたものを使用
    し、 前記電子部品の前記プリント基板への半田付け前に前記
    誘電体材料を塗布し、前記電子部品の半田付け工程で加
    えられる熱を利用して前記誘電体材料を硬化させる請求
    項8に記載のバイパスコンデンサの形成方法。
  10. 【請求項10】 前記誘電体材料として、光硬化性樹脂
    からなるベースに誘電体物質を混ぜ合わせたものを使用
    し、 チップ部品を前記プリント基板に固定するための接着剤
    を硬化させる工程で加えられる光エネルギーを利用して
    前記誘電体材料を硬化させる請求項8に記載のバイパス
    コンデンサの形成方法。
  11. 【請求項11】 前記誘電体材料として、熱可塑性樹脂
    からなるベースに誘電体物質を混ぜ合わせたものを使用
    し、 前記熱可塑性樹脂が加熱溶融した状態で前記誘電体材料
    を塗布し、その後の放射冷却により前記誘電体材料を硬
    化させる請求項8に記載のバイパスコンデンサの形成方
    法。
  12. 【請求項12】 電源電極及び接地電極を有する半導体
    チップと、前記半導体チップを搭載しプリント基板に実
    装されるベース基板とで構成されるグリッドアレイタイ
    プの電子部品の、前記電源電極と前記接地電極とに接続
    されるバイパスコンデンサの形成方法であって、 前記ベース基板の、前記電源電極に接続されるランドと
    前記接地電極に接続されるランドとの間に、両者をつな
    いでペースト状の誘電体材料を塗布し、 前記誘電体材料を固化させて、前記誘電体材料を前記ベ
    ース基板に固着することを特徴とするバイパスコンデン
    サの形成方法。
  13. 【請求項13】 前記誘電体材料として、樹脂からなる
    ベースに誘電体物質を混ぜ合わせたものを使用し、 前記樹脂が加熱溶融した状態で前記誘電体材料を塗布す
    る請求項12に記載のバイパスコンデンサの形成方法。
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