JPH09101687A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09101687A
JPH09101687A JP7258573A JP25857395A JPH09101687A JP H09101687 A JPH09101687 A JP H09101687A JP 7258573 A JP7258573 A JP 7258573A JP 25857395 A JP25857395 A JP 25857395A JP H09101687 A JPH09101687 A JP H09101687A
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JP
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photoconductor
transfer
image
eraser
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JP7258573A
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English (en)
Inventor
Hideaki Kodama
秀明 児玉
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 適切な転写前イレースを実行する画像形成装
置を提供する。 【解決手段】 本発明の画像形成装置は、回転駆動され
る感光体と、感光体を一様に帯電する、グリッド電位の
切換可能な帯電チャージャと、帯電チャージャにより一
様に帯電された感光体表面を露光して、画像データに基
づく静電潜像を形成する露光手段と、感光体上に形成さ
れた静電潜像に現像剤を付着して可視像化する現像器
と、現像器により現像剤の付着された感光体の表面を照
射して除電する転写前イレーサと、帯電チャージャのグ
リッド電位を設定し、設定したグリッド電位に対応し
て、転写前イレーサによる照射量を切り換える制御部と
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真式のデジ
タルカラー複写機等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真式のデジタルカラー複写機等の
画像形成装置では、一様に帯電された感光体表面を、原
稿の画像データに基づいて露光して表面に静電潜像を形
成する。装置内部に備えられる現像器は、感光体表面に
形成された静電潜像にトナーを付着させ可視像化する。
感光体表面に可視像化されたトナー像は、所定の転写材
に転写された後に定着される。従来より、上記転写時に
おける放電ノイズやトナーの飛び散り等の発生を防止す
ることを目的として、現像位置から転写位置の間にイレ
ーサを設け(以下、このイレーサを転写前イレーサとい
う)、この転写前イレーサを用いて転写前の感光体表面
全体に対して電荷を取り除く、いわゆる転写前イレース
が行われている。一般的な画像形成装置では、転写前イ
レースの発光量の制御は行われておらず、常に一定の量
(例えば、5〜6mW/cm2)に設定されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】感光体表面の適切な除
電量、即ち、転写前イレーサの発光量は、装置内部の温
度及び湿度の変化に伴い変化する。これに対処するた
め、装置内部の温度及び湿度の変化に応じて転写前イレ
ースのON/OFFを制御する画像形成装置が提案され
ている(特開平2−8874号公報)。ところが当該画
像形成装置では、転写前イレーサの発光量を任意の値に
設定することができず、温度及び湿度の変化に対して細
かな対応ができない。また、従来の画像形成装置では、
温度及び湿度以外の環境の変化、例えば、感光体表面の
帯電量の変化や感度の低下に対応できない。
【0004】本発明の目的は、より適切な転写前イレー
スを行う画像形成装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の画像形成
装置は、回転駆動される感光体と、感光体を一様に帯電
する、グリッド電位の切換可能な帯電チャージャと、帯
電チャージャにより一様に帯電された感光体表面を露光
して、画像データに基づく静電潜像を形成する露光手段
と、感光体上に形成された静電潜像に現像剤を付着して
可視像化する現像器と、現像器により現像剤の付着され
た感光体の表面を照射して除電する転写前イレーサと、
帯電チャージャのグリッド電位を設定し、設定したグリ
ッド電位に対応して、転写前イレーサによる照射量を切
り換える制御部とを備える。例えば、感光体周辺の温度
及び湿度の変化に伴う現像効率の変化に対応して現像バ
イアス電位VB及び帯電グリッド電位VGを変更した場
合、制御手段は、帯電グリッド電位VGの変化に応じ
て、転写前イレーサの適切な照射量を設定する。これに
より環境の変化に対応した適切な転写前イレースが実行
される。
【0006】本発明の第2の画像形成装置は、回転駆動
される感光体と、感光体表面を露光して、静電潜像を形
成する露光手段と、感光体上に形成された静電潜像に現
像剤を付着して可視像化する現像器と、現像器により現
像剤の付着された感光体の表面を照射して除電する転写
前イレーサと、転写前イレーサによる除電後の感光体表
面の電位を測定する電位センサと、電位センサによる測
定値に基づいて、転写前イレーサによる照射量を切り換
える制御部とを備える。例えば、経時劣化により感光体
の感度が劣化した場合、制御部は、電位センサによる測
定値に基づいて、転写前イレースの適切な照射量を設定
する。これにより感光体の特性の変化に対応した適切な
転写前イレースが実行される。
【0007】本発明の第3の画像形成装置は、多重画像
を形成する電子写真式の画像形成装置において、回転駆
動される感光体と、感光体表面を露光して、静電潜像を
形成する露光手段と、感光体の回転方向に沿って連続し
て配設され、感光体上に形成された静電潜像に現像剤を
付着して可視像化する複数の現像器と、現像器により現
像剤の付着された感光体の表面を照射して除電する転写
前イレーサと、複数の現像器の内の使用する現像器を設
定し、使用する現像器に対応して転写前イレーサによる
照射量を切り換える制御部とを備える。制御部により、
現像位置と転写前イレースの実行位置までの距離の違い
に基づいて生じる除電量の差が修正され、適切な転写前
イレースが実行される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像形成装置の実
施の形態の一例である反転現像方式を用いたデジタルカ
ラー複写機について、添付の図面を用いて説明する。 (1)ディジタルフルカラー複写機 図1は、ディジタルフルカラー複写機の構成を示す。画
像読取部100は、原稿の画像データを読み取り、読み
取ったデータを画像信号処理部101に出力する。画像
信号処理部101は、画像データを所定の階調データに
変換して半導体レーザ駆動信号を生成し、半導体レーザ
(図中、LDで示す)102を発光させる。帯電チャー
ジャ3により、一様に負に帯電された感光体1の表面に
は、半導体レーザ102からレーザービーム4がP0点
へ照射され、静電潜像が形成される。感光体1の周囲に
設けられたシアン(C)用の現像器5C、マゼンタ
(M)用の現像器5M、イエロー(Y)用の現像器5
Y、及び、ブラック(BK)用の現像器5BKが順に選
択され、選択された現像器が感光体1に対向する点(P
1〜P4何れかの点)において、感光体1の表面に形成
された静電潜像に負に帯電したトナーを付着する。な
お、各現像器は、トナーとキャリアよりなる2成分現像
剤を使用する。この後、感光体1の表面電位は、P5点
において、LEDアレイやPLZT等の光シャッターア
レイより構成される転写前イレーサ17による照射によ
って除電される。CPU103には、感光体1の表面電
位を測定する表面電位センサ20と、感光体1の表面に
付着するトナーの付着量を光学的に検出する付着量セン
サ21(以下、AIDCセンサ21という)からの検出
値が入力される。CPU103は、操作パネル104を
介して指定される動作モードと、帯電グリッド電位VG
の設定値、又は、表面電位センサ20により検知される
感光体1の表面電位V0に基づいて、データROM10
5に記憶してある制御データを読み出して転写前イレー
サ17の発光量を設定する。可視化されたトナー像は、
P6点において、給紙ローラー9及び吸着用チャージャ
ー10によって静電的に吸着され搬送されてきた転写材
15に、転写チャージャー7からのトナーと逆極性の帯
電により転写される。転写後の感光体1の表面に残留す
るトナーは、クリーナー22により除去される。なお、
転写チャージャー7の(ドラム回転方向に対して)上流
側には、感光体1と転写材15の接触する部分より上流
の空隙に転写チャージャー7からの出力による電界が加
わらないようにする電界規制部材18が配置される。こ
のように電界規制部材18により転写部より上流の空隙
における電界の規制を行なう主な目的は、空隙にてトナ
ーが感光体1上から転写材へと移動してしまう、いわゆ
る前転写という現象を抑えることである(前転写は文字
周りのトナーの飛び散り等になって画像に表れる)。な
お、電界規制部材18は、通常、ポリエチレンテレフタ
レート(PET)等の樹脂フィルムの素材で形成され
る。また、転写ムラを防ぐために抵抗値が低めの樹脂フ
ィルムを前記PET等で挟み込んだ多層タイプの電界規
制部材が使用されることもある。感光体1の表面の帯
電、画像データに基づく感光体表面の露光、形成された
静電潜像へのトナーの付着、転写材15への転写といっ
た一連の動作をシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ
ー(Y)、ブラック(BK)の4色について順に行った
後、転写材15は、分離除電ACチャージャー6a及び
6bにより転写フィルムとの吸着力を弱められた後、は
く離部材8により転写ドラム2から分離され、搬送デッ
キ13によって定着ローラー14まで運ばれ定着され
る。転写材15の分離後、転写ドラム2表面の転写フィ
ルムはフィルム除電ACチャージャー11a及び11b
によって除電される。図2は、本例のディジタルフルカ
ラー複写機の備える操作パネル104の正面図である。
操作パネル104上には、コピー枚数を設定するテンキ
ー161と、コピー状態を表示する表示部162、モー
ド設定キー163及び164、そして、コピー動作を開
始するためのスタートキー165が備えられている。こ
こで、モード設定キー163は、感光体1上に形成され
るトナー像の濃度を調整し、この調整により帯電グリッ
ド電位VGが変更された場合には、転写前イレーサ17
の発光量を変更するモード1を設定するためのキーであ
り、モード設定キー164は、感光体1の劣化などに伴
う、感光体1の表面電位の減衰量の変化により転写前イ
レーサ17の発光量を変更するモード2を設定するため
のキーである。なお、何れのモード設定時においても、
現像する色毎に転写前イレーサ17の発光量を設定す
る。
【0009】(2)感光体表面の電位特性 図3は、現像部P1から転写部P6までの画像部及び非
画像部の電位の推移を示す。図中、矢印βで示す○印
は、感光体1の表面に付着したトナーを表す。また、○
印の中に記す”−”の符号は、トナーが負に帯電してい
ることを意味する。以下、図4,図5,図6,図7及び
図8において負に帯電されたトナーを同じ記号で示す。
また、図3(a)に示すように、感光体表面の内、半導
体レーザ102により露光されていない部分、即ち、矢
印αで示す非画像部の電位をNGVとし、半導体レーザ
102により露光された部分、即ち、矢印γで示す画像
部の電位をGVと表す。図3(a)は、帯電チャージャ
3により一様に帯電された感光体1が、図1に示すP0
点においてレーザビームにより露光され、シアンの現像
部(図1におけるP1点)に到達したときの非画像部の
電位NGVと、画像部の電位GVとを示す。本図は、帯
電チャージャー3のグリッド電圧を−750Vに設定し
て感光体1を帯電した後、感光体1の表面を露光量0.
8mW/cm2のレーザビームにより露光した場合の電位状
態を示す。この場合、非画像部電位NGVは約−700
V、画像部電位GVは約−150Vとなる。以下、説明
の便宜のため、非画像部又は画像部の電位の絶対値が、
除電等により小さくなることを非画像部又は画像部の電
位が下がるという。非画像部の電位NGVは、P5点で
の転写前イレーサ17による除電により、更に大きく下
げられる。図3(b)は、転写前イレーサ17により除
電された後の非画像部の電位NGVと画像部の電位GV
とを示すものであり、転写前イレーサ17の光量を0.
5mW/cm2に設定し、画像部及び非画像部の両方に対し
て一様に照射した場合の電位状態を示す。この場合、非
画像部電位NGVは約−230Vに、画像部電位GVは
20V程度下がり約−130Vとなる。非画像部及び画
像部の電位は、感光体1が転写ドラム2と接する転写部
(図1におけるP6点)に到達した時点で更に10〜2
0V下がる。図3(c)は、転写部(図1のP6点)に
おける非画像部の電位NGVと画像部の電位GVとを示
す。
【0010】図1に示すように、シアン、マゼンタ、イ
エロー、及び、ブラック用の4つの現像器5C、5M、
5Y、及び、5BKは、感光体1の周囲に順に配置され
ている。図3に示されるように、非画像部電位NGV及
び画像部電位GVは、感光体1の回転に伴い0Vに減衰
していく。従って、感光体1の表面を所定の帯電グリッ
ド電位VGで帯電した場合でも、現像器5C、5M、5
Y、及び、5BKが感光体1に対向するP1、P2、P
3、及び、P4の各点における非画像部電位NGV及び
画像部電位GVの値は、それぞれ異なる。通常、4色の
現像剤の特性は、ほぼ同一に調整して使用される。同一
の画像データに対するトナーの付着量を一定に維持する
ため、帯電グリッド電位VG及び半導体レーザ102の
発光量は、各現像位置P1〜P4点において感光体1の
電位(非画像部電位NGV及び画像部電位GV)が同じ
になるように設定される。この場合、使用した現像器に
よって、P5点における非画像部電位NGV及び画像部
電位GVの値は異なる。図4において、(a)〜(d)
は、それぞれの各現像位置P1〜P4で非画像部電位が
750V、そして画像部電位が150Vになるように帯
電グリッド電位VG及び半導体レーザ102の発光量を
設定した場合のP5点における非画像部電位NGV及び
画像部電位GVを示す。例えば、シアン現像時には、転
写前イレーサ17より一番離れているP1において現像
が行われる。この場合、図4(a)に示すように、P5
点において非画像部電位NGVは550V、画像部電位
GVは100Vとなる。これに対して、ブラック現像時
には、転写前イレーサ17より一番近くにあるP4点で
現像が行われる。この場合、図4(d)に示すように、
P5点における非画像部電位NGVは700V、画像部
電位GVは130Vとなり、シアン現像時に比べて電位
の変化が少ないことが解る。図4に示す電位状態におい
て、非画像部電位NGVと画像部電位GVとの電位差を
最適値50Vにする転写前イレーサ17の光量は、シア
ン現像時には0.69mW/cm2、マゼンタ現像時には0.
66mW/cm2、イエロー現像時には0.64mW/cm2、及
び、ブラック現像時には0.62mW/cm2である。このよ
うに、使用する現像器によって適切な転写前イレーサ1
7の発光量は異なる。そこで、ディジタルフルカラー複
写機では、後に説明するように、現像する色毎に適切な
転写前イレーサ17の発光量を設定する。
【0011】図5(a)〜図5(f)は、転写前イレー
サ17の発光量を徐々に増加した場合の感光体1の表面
における非画像部電位NGV及び画像部電位GVとの関
係を示す。図5(a)〜図5(f)を順に比較すると解
るように、転写前イレーサ17の発光量を徐々に増加す
ると、画像部の電位GVはほぼそのままに、非画像部の
電位NGVが落ちていく。更に光量を上げると、図5
(d)に示すように、画像部GVと非画像部NGVとの
電位は、ほぼ同じになる。更に光量を上げると図5
(e)に示すように、非画像部の電位NGVが画像部の
電位GVを若干下回る状態が発生する。更に強い光量を
照射すると、図5(f)に示すように、非画像部の電位
NGVと画像部の電位GVが、感光体1が特性として持
つ残留電位のレベル(ほぼ0V)まで落ちる。トナー3
0の色や付着量によって、転写前イレーサ17の発光量
と画像部との電位の関係は若干変わるが、光量を上げて
いったときの画像部の電位GVと非画像部の電位NGV
との関係の推移は同じような傾向となる。
【0012】(3)転写前イレーサの発光量 上記転写前イレーサ17の発光量は、使用者により設定
されたモードに応じて設定する。各モードについて説明
する前に、転写前イレーサ17の発光量と再現画像の画
質との関係について以下に説明する。非画像部の電位N
GVの絶対値、及び、画像部の電位GVの絶対値は、転
写前イレーサ17の発光量に比例して小さな値になる。
ディジタルフルカラー複写機は、放電ノイズ、線画の細
りや太り(トナーの飛び散り)、中抜け、キャリアの付
着等の再現画像の画質を劣化させる現象の発生を抑制す
るために、転写前イレーサ17の発光量を非画像部の電
位NGVと画像部の電位GVとの差が所定の範囲(0V
〜200V、望ましくは0V〜50V)に収まる値に設
定する。上記の各現象については次に説明する。
【0013】(I)放電ノイズ 感光体1の表面と転写材15の表面との間の電圧差がパ
ッシェンの放電開始電圧を上回ったとき、これらの表面
間で気中放電が発生する。転写材15が感光体1と接触
する転写部(図1のP6点)以前の空隙部にて放電が発
生すると、転写材15には感光体1から負の電荷が注入
される。転写材15において負の電荷が注入された部分
は、負に帯電したトナーを引き寄せるクーロン力が弱ま
り、トナーが転写されにくくなる。この場合、画像とし
ては白く抜けた状態となる。以下、この白抜けを放電ノ
イズという。表1は、感光体1の表面電位V0、即ち非
画像部の電位NGVと放電ノイズの発生頻度との関係を
示す。表中、○印は、該当する現象が発生しないことを
意味する。また、△印は、放電ノイズの発生頻度が低い
ことを意味する。×印は、放電ノイズの発生頻度が高い
ことを意味する。
【0014】
【表1】
【0015】表1の結果より、放電ノイズは、感光体1
の表面に形成されたトナー像が転写部付近に至る前に、
感光体1の表面電位(非画像部の電位NGV)を転写前
イレーサ17により予め下げ、感光体1と転写材15の
表面間の電位差を小さくし、放電を抑制することで防止
できることが理解される。
【0016】(II)中抜け 文字等の線画部分や微小点において、その中央部が転写
されにくくなる現象(以下、この現象を中抜けという)
がある。図6は、非画像部の電位NGVと画像部の電位
GVとの関係に基づいて、画像部に付着する負に帯電さ
れたトナーに働く力を示す図である。図6(a)〜図6
(c)は、上段に、細い線について感光体1の表面に形
成される静電潜像の非画像部の電位NGVと画像部の電
位GVとの差を示し、下段に上段の電位差に対応する転
写電界強度を示す。図示するように、非画像部と画像部
の電位差は、図6(a)、図6(b)、図6(c)の順
で大きい。図6(a)、図6(b)、図6(c)を順に
参照すれば、非画像部と画像部との電位差が大きいほど
画像部周辺に比べて中央部の転写電界強度は弱くなり、
上記電位差が小さいほど画像部周辺と中央部の転写電界
強度の差は少なくなることが理解される。中抜けは、非
画像部の電位NGVと画像部の電位GVとの差が大きい
場合に発生しやすい。即ち、非画像部の電位NGVと画
像部の電位GVとの差を転写前イレーサ17による除電
で小さくすることで、この中抜けの発生を抑制すること
ができる。図7において上段には、太い線について感光
体1の表面に形成される静電潜像の非画像部の電位NG
Vと、画像部の電位GVとの差を示し、下段に上段の電
位差に対応する転写電界強度を示す。図示するように、
太い線の場合、非画像部の電位の影響は中央部にまで及
ばず、エッジ部のすぐ内側で中抜けしやすくなる。しか
し、このエッジ部のすぐ内側の中抜けの発生も、細線の
中央部の中抜け同様に転写前イレーサ17による除電に
より抑制することができる。
【0017】(III)転写部での感光体電位と文字等の
細りや飛び散り 図8は、転写部での感光体電位と文字等の線画部分の細
りやトナーの飛び散りを説明するための図である。図8
(a)の上段に示すように、非画像部の電位NGVが画
像部の電位GVに比べ高く、かつその電位差が大きいと
きには、例えば線画の場合、○印で示すトナーには、図
8(a)の下段に示すように感光体1にトナーが付着し
ている巾方向において内向きの力が働く。転写時、感光
体上に付着するトナーは、この内向きの力によりトナー
の付着巾より狭く転写材上に移動する。これにより、文
字が細くなる。このトナーに働く内向きの力は、この画
像部と非画像部との電位差が小さくなるに従い小さくな
る。一方、図8(b)の上段に示すように画像部電位G
Vが非画像部電位NGVよりも高くなった場合、トナー
には、図8(b)の下段に示すように外向きの力が働
く。このように、転写部においてトナーに外向きの力が
働いている状況では、前述した転写チャージャー7の上
流部の電界規則部材18による感光体1と転写材15と
の空隙における転写電界の規制が充分であったとして
も、転写時にトナーは巾方向に太る、換言すればトナー
が飛び散ることになる。特にトナーの帯電量が高く、感
光体1上のトナーの付着量が多いときにこの現象が生じ
やすい。以上に説明するように、非画像部と画像部との
電位差は、文字の細りが生じない程度に小さい値で、か
つ、文字の太り(トナーの飛び散り)の生じない程度の
値であることが望ましい。
【0018】(IV)キャリアの付着 一般に、トナーとキャリアからなる2成分現像剤の場
合、非画像部の電位NGVと現像器5の現像スリーブの
表面に印加される現像バイアス電位VBとの電位差が大
きいほど、キャリアが感光体1の表面に付着しやすくな
る。
【0019】(V)まとめ 以上に説明した内容をまとめると、次のようになる。放
電ノイズは、感光体1の表面と転写材15の表面との間
の電圧差が小さいほど良い。線画の太り(トナーの飛び
散り)は、画像部と非画像部との電位差が大きいほど良
い。線画の細りは、画像部と非画像部との電位差が小さ
いほど良い。キャリアの付着は、非画像部の電位NGV
と現像器5C〜5BKの現像スリーブ表面に印加される
現像バイアス電位VBとの電位差が少ないほど発生しに
くい。ディジタルフルカラー複写機は、転写前イレーサ
17の発光量を制御して、非画像部の電位NGVの絶対
値と画像部の電位GVの絶対値との差を、上記各現象の
最も発生しにくい値に設定する。本例のディジタルフル
カラー複写機において、帯電チャージャーのグリッド電
圧VGを−750Vに、及び、レーザー露光量を0.8m
W/cm2に設定し、転写前イレーサ17の発光量を制御し
て転写位置(図1、P3点)の|非画像部電位|−|画
像部電位|を−100V〜+300Vまで50V刻みに
変化させた場合に、中抜け、文字等の飛び散り、細りの
発生する頻度を確認した結果を、表2に示す。表中、○
印は、該当する現象が発生しないことを意味する。ま
た、△印は、該当する現象の発生頻度が低いことを意味
する。×印は、該当する現象の発生頻度が高いことを意
味する。
【0020】
【表2】
【0021】グリッド電圧VG及びレーザー露光量の設
定値によって若干、各現象の発生頻度に差は出るが、表
2に近似した結果が得られる。表2に示す結果から、中
抜け、文字等の細り、飛び散りがほとんど発生しない転
写時の感光体上の電位は、非画像部の電位NGVが画像
部の電位GVと同等、若しくは若干高い程度ということ
になる。具体的には、非画像部の電位の絶対値が画像部
の電位の絶対値より大きく、かつその差が50V前後で
あるのが最も好ましい。なお、転写前イレーサ17を発
光させずに、帯電グリッド電位VGとレーザ露光量によ
って非画像部と画像部との電位差を変化させて各項目に
ついて確認した場合にも、表2とほぼ同じ結果を得るこ
とができる。
【0022】(4)転写前イレーサの発光量の制御 CPU103は、帯電チャージャ3の帯電グリッド電位
Gを設定し、設定したグリッド電位VGの値に対応して
転写前イレーサ17の発光量を切り換える。これにより
感光体1周辺の温度及び湿度の変化に伴う現像効率の変
化に対応した適切な転写前イレースを実行可能にする。
また、転写前イレーサ17による除電後の感光体1の表
面電位(非画像部電位NGV及び画像部電位GV)を電
位センサ20により測定し、測定した結果に基づいて、
転写前イレーサ17の発光量を設定する。これにより経
時劣化等による感光体1の感光特性の変化に対応した適
切な転写前イレースを実行可能にする。更に、感光対1
の回転方向に連続して配設されている各現像器5C,5
M,5Y,及び,5BK毎に適切な転写前イレーサ17
の発光量を設定する。これにより、現像位置と転写前イ
レーサ17との距離の違いにより生じる感光体1の除電
量の差異を修正し、適切な転写前イレースを実行可能に
する。
【0023】図9は、ディジタルフルカラー複写機にお
いてCPU103が複写動作に関して実行する処理のメ
インルーチンである。まず、内部の初期設定を行った後
(ステップS1)、使用者からのキー入力を受け付ける
(ステップS2)。各種モードの設定の後、プリントキ
ー165が押下された場合であって(ステップS3でY
ES)、モード1が設定されている場合(ステップS4
でYES)、モード1処理を実行する(ステップS
5)。このモード1処理については後に説明する。ま
た、モード2が設定されている場合には(ステップS4
でNO)、モード2処理を実行する(ステップS6)。
このモード2処理については後に説明する。モード1又
はモード2処理の実行後、その他の処理(ステップS
7)を実行し、上記ステップS2に戻る。
【0024】(5)モード1処理 複写機内部の温度及び湿度の変化に伴ってトナーの帯電
量は変化する。このため、現像器5C,5M,5Y及び
5BKの現像スリーブ表面に印加する現像バイアス電位
Bの値が同じでも、感光体1に付着するトナーの量は
変化する。モード1処理では、感光体1の表面に基準パ
ターンを形成し、形成された基準パターンの濃度が所望
値となるように、現像バイアス電位VBを設定すると共
に、この現像バイアス電位VBの設定時に応じて帯電グ
リッド電位VGを設定する。設定された帯電グリッド電
位VGが前回の設定値と異なる場合には、転写前イレー
サ17の発光量を適値に変更する。この後に、感光体1
の帯電、露光、転写前イレース、及び転写を実行する。
モード1処理により感光体1周辺の温度及び湿度の変化
に伴う現像効率の変化に対応した適切な転写前イレース
を実行する。図10は、各環境下での現像バイアス電位
Bとトナーの付着量(mg/cm2)との関係を示すグラフで
ある。図中、実線で示すグラフは、温度30度、湿度8
5%RHの場合の関係を示し、点線で示すグラフは、温
度20度、湿度65%RHの場合の関係を示し、一転鎖
線で示すグラフは、10度、湿度15%RHの場合の関
係を示す。図示されるように、同一環境下において現像
バイアス電位VBと感光体1へのトナーの付着量との関
係は、原点を起点とする比例関係にあると見なすことが
できる。CPU103は、この関係に基づいて、図11
に示すように基準現像バイアス電位VB1で現像したとき
の感光体1上へのトナーの付着量P1及び目標とする付
着量P0との比から、P0を得るための現像バイアス電位
B2を求め、この値を現像バイアス電位VBとして設定
する。現像バイアス電位VBを変更するとき、帯電チャ
ージャーのグリッド電圧VG(V0)も同時に制御する。こ
れは感光体上の非画像部電位V0と現像バイアス値VB
の差を一定に保つことにより、この差が小さいときに発
生するいわゆるカブリ、また逆に大きいときに発生する
キャリア付着を防止するためである。帯電チャージャ3
のグリッド電位VGが変更された場合には、感光体1の
表面電位V0の値が変わる。表面電位V0の値が変化する
と、転写前イレーサ17により同じ強さの光量を当てて
も、除去される電荷の量に違いが生じる。そこで、CP
U103は、グリッド電位VGの値が変更された場合、
転写前イレーサ17の光量を修正する。
【0025】以下、グリッド電位VGの変更に伴う転写
前イレーサ17の発光量の修正について説明する。図1
2は、グリッド電位VGの値を500Vに設定した場合
と、800Vに設定した場合に、転写前イレーサ17で
除電される直前の感光体1の表面電位V0と、転写前イ
レーサ17の発光量(mW/cm2)との関係を示すグラフであ
る。データROM105には、グリッド電位VGの値を
500V、600V、700V、800Vに設定した場
合におけるイレース光量(mW/cm2)と、表面電位V0との
関係についてのデータが記憶されている。なお、データ
ROM105にグリッド電位VGの値を、例えば、10
V単位で変化した場合のデータを記憶することで、より
細かな制御を行うことができる。グリッド電位VGの値
を500Vに設定した場合、感光体1の表面電位V
0は、約500Vに帯電される。感光体1の回転に伴
い、表面電位V0の値は少なくなる。転写前イレーサ1
7により除電される直前では、感光体1の表面電位
0、即ち非画像部の電位NGVは約450Vになる。
一方、0.8mW/cm2の強さの半導体レーザ102により
露光された画像部の電位GVは、転写前イレーサ17に
より除電される直前で約100Vとなる。図12の実線
は、転写間イレーサ17による除電直前の感光体1の表
面電位V0が450Vの場合における、転写前イレーサ
17の発光量(mW/cm2)と、感光体1の表面電位V0との
関係を示す。このグラフより、画像部の電位GVよりも
50V程度高めの150Vにまで非画像部の電位NGV
を下げるには、転写前イレーサ17の発光量を0.57
mW/cm2にすればよいことが解る。また、グリッド電位V
Gの値を800Vに設定した場合、感光体1の表面電位
0は、約800Vに帯電される。感光体1の回転に伴
い、表面電位V0の値は少なくなる。転写前イレーサ1
7により除電される直前では、感光体1の表面電位
0、即ち非画像部の電位NGVは約750Vになる。
一方、0.8mW/cm2の強さの半導体レーザ102により
露光された画像部の電位GVは、転写前イレーサ17に
より除電される直前で約150Vとなる。また、図12
の点線は、転写前イレーサ17による除電直前の感光体
1の表面電位V0が750Vの場合における転写前イレ
ーサ17の発光量(mW/cm2)と、感光体1の表面電位V0
との関係を示す。このグラフより画像部の電位GVより
も50V程度高めの200Vにまで非画像部の電位NG
Vを下げるには、転写前イレーサ17の発光量を0.6
5(mW/cm2)にすればよいことが解る。なお、正確には転
写位置の電位について説明すべきである。画像部の電位
GV及び非画像部の電位NGVの転写前イレーサ17に
よる除電後から転写位置P6点に至るまでの暗減衰等に
よる電位低下量は、若干であり、かつ同程度なので転写
前イレースを実行する位置の電位を用いて説明した。
【0026】図13は、モード1処理(図9、ステップ
S5)のフローチャートである。まず、感光体1の表面
に基準パターンを形成する(ステップS100)。基準
パターンへのトナーの付着量をAIDCセンサ21の検
出値に基づいて測定する。測定したトナーの付着量と、
現像バイアス電位VBの値との関係に基づいて、所望す
る量のトナーが付着する現像バイアス電位VBの値を設
定する(ステップS102)。設定された現像バイアス
電位VBの値に基づいて、帯電グリッド電位VGの値を設
定する(ステップS103)。内部タイマーをスタート
させる(ステップS104)。メインイレーサ19によ
り感光体1の表面の除電を行う(ステップS105)。
帯電チャージャ3を駆動し、上記ステップS103にお
いて設定された帯電グリッド電位VGで感光体1の表面
を一様に帯電する(ステップS106)。原稿の画像デ
ータに基づいて、半導体レーザ102を発光させ、感光
体1の表面を露光する(ステップS107)。所定の現
像器を選択して感光体1の表面に形成された静電潜像に
トナーを付着させ、可視像化させる(ステップS10
8)。現像器は、シアン用の現像器5C、マゼンタ用の
現像器5M、イエロー用の現像器5Y、ブラック用の現
像器5BKの順に選択される。ステップS103におい
て帯電グリッド電位VGの値が変更された場合(ステッ
プS109でYES)、変更された帯電グリッド電位V
Gの値に応じた転写前イレーサ17の発光量を設定する
(ステップS110)。この後、設定された発光量で転
写前イレースを実行する(ステップS111)。なお、
ステップS103において帯電グリッド電位VGの値が
変更されなかった場合には(ステップS109でN
O)、前回設定された発光量で転写前イレースを実行す
る。給紙カセット50より搬送されてくる用紙上に感光
体1の表面に形成されたトナー像を転写する(ステップ
S112)。シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの
4色全ての印刷が終了していない場合には(ステップS
113でNO)、ステップS105に戻る。4色全ての
印刷が終了した場合には(ステップS113でYE
S)、感光体1の残留トナーの除去等のその他の処理を
実行した後に(ステップS114)、内部タイマーの終
了を待って(ステップS115でYES)、メインルー
チンにリターンする。
【0027】(6)モード2処理 モード2処理では、感光体1の表面を、所定の帯電グリ
ッド電位VGにて帯電した後、所定のレーザ光量で露光
し、更に、設定されている発光量で転写前イレースを行
った場合の感光体1の表面電位と、同じく感光体1の表
面を所定の帯電グリッド電位Gで帯電した後に、所定の
レーザ光量で露光することなく、設定されている発光量
で転写前イレースを実行した場合の感光体1の表面電位
との差が、前回の値と異なる場合に、転写前イレーサ1
7の発光量を適値に修正する。モード2処理により、経
時劣化等の感光体1の感光特性の変化に対応して、適切
な転写前イレースを実行する。図14は、モード2処理
(図9、ステップS6)のフローチャートである。ま
ず、所定の帯電グリッド電位VGにて感光体1の表面を
一様に帯電する(ステップS200)。半導体レーザ1
02を所定の強さで発光させ、感光体1の表面を露光す
る(ステップS201)。設定されている値で転写前イ
レーサ17を発光させ、転写前イレースを実行する(ス
テップS202)。電位センサ20により転写前イレー
ス実行後の感光体1の表面電位V1を測定する(ステッ
プS203)。再度、所定の帯電グリッド電位VGにて
感光体1の表面を一様に帯電する(ステップS20
4)。半導体レーザ102を発光させず、設定された値
で転写前イレーサ17を発光させ、転写前イレースを実
行する(ステップS205)。電位センサ20により転
写前イレース実行後の感光体1の表面電位V2を測定す
る(ステップS206)。表面電位V1の値とV2の値と
の差が前回の測定時に比べて変化している場合には(ス
テップS207でYES)、この差に基づいて、転写前
イレーサ17の発光量を適値に修正する(ステップS2
08)。具体的には、表3に基づいて、転写前イレーサ
17の発光量を設定する。
【0028】
【表3】
【0029】他方、上記差が前回の測定時と同じ場合に
は(ステップS207でNO)、転写前イレースの発光
量は変更しない。内部タイマーをスタートさせる(ステ
ップS209)。メインイレーサ19により感光体1の
表面の除電を行う(ステップS210)。帯電チャージ
ャ3を駆動し、予め設定されている帯電グリッド電位V
Gで感光体1の表面を一様に帯電する(ステップS21
1)。原稿の画像データに基づいて、半導体レーザ10
2を発光させ、感光体1の表面を露光する(ステップS
212)。所定の現像器を選択して感光体1の表面に形
成された静電潜像にトナーを付着させ、可視像化させる
(ステップS213)。現像器は、シアン用の現像器5
C、マゼンタ用の現像器5M、イエロー用の現像器5
Y、ブラック用の現像器5BKの順に選択される。設定
された発光量で転写前イレースを実行する(ステップS
214)。給紙カセット50より搬送されてくる用紙上
に感光体1の表面に形成されたトナー像を転写する(ス
テップS215)。シアン(C)、マゼンタ、イエロ
ー、ブラックの4色全ての印刷が終了していない場合に
は(ステップS216でNO)、ステップS210に戻
る。4色全ての印刷が終了した場合には(ステップS2
16でYES)、感光体1の残留トナーの除去等のその
他の処理を実行した後に(ステップS217)、内部タ
イマーの終了を待って(ステップS218でYES)、
メインルーチンにリターンする。なお、本例では、ディ
ジタルフルカラー複写機について説明したが本発明の構
成をアナログ複写機、マイクロリーダプリンタ等の他の
画像形成装置に適用することができるのはいうまでもな
い。
【0030】
【発明の効果】本発明の第1の画像形成装置では、帯電
チャージャによる感光体表面の帯電量が切り換えられた
場合であっても、制御部により転写前イレーサによる感
光体表面の除電量が適切な値に切り換えられる。これに
より、ノイズのない良好な画像が得られる。また、本発
明の第2の画像形成装置では、感光体表面の電位の変動
に応じて制御部により転写前イレーサによる感光体表面
の除電量が適切な値に切り換えられる。これによりノイ
ズのない良好な画像が得られる。また、本発明の第3の
画像形成装置では、使用される現像器に応じて転写前イ
レースによる感光体表面の除電量が切り換えられる。こ
れによりノイズのない良好な画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ディジタルフルカラー複写機の構成を示す図
である。
【図2】 操作パネルの正面図である。
【図3】 現像部から転写部までの画像部及び非画像部
の電位の推移を示す。
【図4】 現像器の位置で非画像部電位が750V、そ
して画像部電位が150Vになるように帯電グリッド電
位VG及び半導体レーザの発光量を設定した場合のP5
点における非画像部電位NGV及び画像部電位GVを示
す。
【図5】 転写前イレーサの発光量を徐々に増加した場
合の感光体の表面における非画像部電位NGV及び画像
部電位GVとの関係を示す図である。
【図6】 上段に、細線について感光体の表面に形成さ
れる静電潜像の非画像部の電位NGVと画像部の電位G
Vとの差を示し、下段に上段の電位差に対応する転写電
界強度を示す。
【図7】 上段には、太線について感光体の表面に形成
される静電潜像の非画像部の電位NGVと画像部の電位
GVとの差を示し、下段に上段の電位差に対応する転写
電界強度を示す。
【図8】 転写部での感光体電位と文字等の線画部分の
細りやトナーの飛び散りを説明するための図である。
【図9】 複写動作のメインルーチンである。
【図10】 各環境下での現像バイアス電位とトナーの
付着量(mg/cm2)との関係を示すグラフである。
【図11】 現像バイアス電位とトナーの付着量(mg/cm
2)との関係を示すグラフである。
【図12】 グリッド電位Vgの値を500Vに設定し
た場合と、800Vに設定した場合に、転写前イレーサ
で除電される直前の感光体の表面電位V0と、転写前イ
レーサの発光量(mW/cm2)との関係を示すグラフである。
【図13】 モード1処理のフローチャートである。
【図14】 モード2処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1…感光体 2…転写ドラム 3…帯電チャージャ 5C…シアン用現像器 5M…マゼンタ用現像器 5Y…イエロー用現像器 5BK…ブラック用現像器 7…転写チャージャ 17…転写前イレーサ 20…電位センサ 21…AIDCセンサ 100…画像読取部 101…画像信号処理部 102…半導体レーザ 103…CPU 104…操作パネル 105…データROM 106…RAM

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動される感光体と、 感光体を一様に帯電する、グリッド電位の切換可能な帯
    電チャージャと、 帯電チャージャにより一様に帯電された感光体表面を露
    光して、画像データに基づく静電潜像を形成する露光手
    段と、 感光体上に形成された静電潜像に現像剤を付着して可視
    像化する現像器と、 現像器により現像剤の付着された感光体の表面を照射し
    て除電する転写前イレーサと、 帯電チャージャのグリッド電位を設定し、設定したグリ
    ッド電位に対応して、転写前イレーサによる照射量を切
    り換える制御部とを備えることを特徴とする電子写真式
    の画像形成装置。
  2. 【請求項2】 回転駆動される感光体と、 感光体表面を露光して、静電潜像を形成する露光手段
    と、 感光体上に形成された静電潜像に現像剤を付着して可視
    像化する現像器と、 現像器により現像剤の付着された感光体の表面を照射し
    て除電する転写前イレーサと、 転写前イレーサによる除電後の感光体表面の電位を測定
    する電位センサと、 電位センサによる測定値に基づいて、転写前イレーサに
    よる照射量を切り換える制御部とを備えることを特徴と
    する電子写真式の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 多重画像を形成する電子写真式の画像形
    成装置において、 回転駆動される感光体と、 感光体表面を露光して、静電潜像を形成する露光手段
    と、 感光体の回転方向に沿って連続して配設され、感光体上
    に形成された静電潜像に現像剤を付着して可視像化する
    複数の現像器と、 現像器により現像剤の付着された感光体の表面を照射し
    て除電する転写前イレーサと、 複数の現像器の内の使用する現像器を設定し、使用する
    現像器に対応して転写前イレーサによる照射量を切り換
    える制御部とを備えることを特徴とする画像形成装置。
JP7258573A 1995-08-29 1995-10-05 画像形成装置 Pending JPH09101687A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6026267A (en) * 1997-12-05 2000-02-15 Minolta Co., Ltd. Image forming apparatus including a pre-transfer eraser
JP2008158289A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Canon Inc 画像形成装置
JP2016085302A (ja) * 2014-10-23 2016-05-19 キヤノン株式会社 画像形成装置
CN111221230A (zh) * 2018-11-26 2020-06-02 柯尼卡美能达株式会社 图像形成装置以及图像形成装置的控制程序

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