JPH09101665A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09101665A
JPH09101665A JP7258779A JP25877995A JPH09101665A JP H09101665 A JPH09101665 A JP H09101665A JP 7258779 A JP7258779 A JP 7258779A JP 25877995 A JP25877995 A JP 25877995A JP H09101665 A JPH09101665 A JP H09101665A
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JP
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image forming
developer
magnetic
developing
forming apparatus
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JP7258779A
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Isao Endo
勇雄 遠藤
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 像形成体へのキャリア付着がなく、高画質の
画像を安定して得られる画像形成装置を提供する。 【構成】 感光体ベルト1(像形成体)に対向し、2成
分磁性の現像剤を搬送する現像スリーブ81(現像剤搬
送体)の現像域A近傍に、現像スリーブ81の表面と非
接触に現像スリーブ81の現像剤搬送方向と直角の方向
に張設された、電圧印加可能な線状電極84を有する非
接触の現像装置8を備えた画像形成装置において、前記
線状電極84を有する現像装置8よりも感光体ベルト1
移動方向の下流側に、磁石体91(回収部材)を含む磁
性体回収装置9(磁性体回収手段)を有することを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真式複写装置等
の画像形成装置において、2成分磁性の現像剤を用いて
静電潜像を非接触現像する現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真複写装置等に用いられる
現像方法の一つとして、磁性キャリアと非磁性のトナー
とからなる2成分現像剤を用いる現像方法が多く用いら
れている。この現像方法は、内部に磁石体を固設又は回
転可能に設け、回転可能に支持された円筒状のスリーブ
を有し、この現像スリーブ表面に帯電して上記キャリア
に静電的に付着させたトナーからなる現像剤を支持し、
該現像剤を現像域に搬送して、現像剤中のトナーにより
現像を行うものである。
【0003】前記現像剤は、一般に粒径が数十〜数百μ
mの磁性キャリアと、平均粒径10μm前後の非磁性ト
ナーとからなる2成分磁性の現像剤となっている。この
現像法は、トナー粒子として平均粒径10μm前後のも
のを用いているため、繊細な線や点或いは濃淡差等を再
現する高画質画像が得られにくいという問題がある。高
画質な画像を得るためには、トナー粒子及びキャリア粒
子をより微粒子にすることが必須であると考えられる。
しかし、トナー粒子を特に10μm以下の微粒子にする
と、現像時のクーロン力に対して相対的にファンデル
ワールス力の影響が大きくなるため、像背景の他部分に
もトナー粒子が付着するいわゆるカブリが生ずるように
なり、現像剤搬送体である現像スリーブへの直流バイア
ス印加によっても防ぐことが困難となる。トナーのキ
ャリア被覆率が高くなるため、帯電制御が困難となる。
またトナーの凝集も起こりやすくなる。2成分現像法
においては、トナーのキャリア被覆率が高くなるため、
更に帯電制御が困難となる。キャリア被覆率を低下さ
せるため、キャリア粒子を小さくしていくと、キャリア
粒子も像形成体の静電潜像部分に付着するようになる。
この原因としては、磁気バイアスの力が低下して、キャ
リア粒子がトナー粒子と共に像形成体側に付着したため
と考えられる。また、バイアス電圧が大きくなると、像
背景の他部分にもキャリア粒子が付着するようになる。
【0004】トナー、キャリアの微粒子化には、上述の
ような副作用の方が目立って、鮮明な画像が得られない
という問題があるため、実際に微粒子化を行うことは困
難であった。この問題を解決する方法として、「パウダ
ークラウド現像法」(米国特許2725304号明細
書)が知られていたが、近年下記のように、特に現像域
近傍に電圧印加可能な線状電極である制御ワイヤを張設
し、電気的にトナークラウドを形成して、クラウド現像
を行う例が提案されている。
【0005】このトナークラウド現像法を2成分現像剤
に適用したものは、例えば特開昭59−223467号
公報、特開平3−145664号公報に開示されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した制御
ワイヤを用いた2成分現像剤のトナークラウド現像法で
は、現像域近傍に存在する制御ワイヤによって、搬送さ
れた2成分現像剤が磁界により形成された磁気ブラシの
穂が切られ、現像剤の飛散、特にキャリアの飛散を引き
起こす。この飛散したキャリアが像形成体に付着すると
像形成体に傷や凹部を作り、像形成体の劣化や画像欠陥
の原因となる。また、特に画像部(像形成体上のトナー
像部分)に付着した場合、転写ヌケや定着不良を引き起
こすため大きな問題となる。
【0007】本発明の目的は、前記2成分現像剤を用い
たトナークラウド法の問題点を解決し、像形成体へのキ
ャリア付着を防止し、高画質の画像を安定して得られる
画像形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、像形成体に
対向し、内部に複数の磁極を有する磁石体を固設した現
像剤搬送体によって、2成分磁性の現像剤を現像域に搬
送し、該現像剤搬送体の現像域近傍に、該現像剤搬送体
表面と非接触に現像剤搬送方向と直交する方向に張設さ
れた電圧印加可能な線状電極を有する現像装置を備えた
画像形成装置において、前記線状電極を有する現像装置
よりも像形成体移動方向の下流側に、像形成体に付着し
た磁性体を回収する磁性体回収手段を有することを特徴
とする画像形成装置(請求項1の第1発明)によって達
成される。
【0009】また、像形成体に対向し、内部に複数の磁
極を有する磁石体を固設した現像剤搬送体によって、2
成分磁性の現像剤を現像域に搬送し、該現像剤搬送体の
現像域近傍に、該現像剤搬送体表面と非接触に現像剤搬
送方向と直交する方向に張設された電圧印加可能な線状
電極を有する現像装置を備えた画像形成装置において、
前記線状電極を有する現像装置は、前記線状電極の現像
剤搬送方向の上流側に、現像剤搬送体上の現像剤層に当
接する板状部材を有することを特徴とする画像形成装置
(請求項7の第2発明)によっても達成される。
【0010】更に、像形成体に対向し、内部に複数の磁
極を有する磁石体を固設した現像剤搬送体によって、2
成分磁性の現像剤を現像域に搬送し、該現像剤搬送体の
現像域近傍に、該現像剤搬送体表面と非接触に現像剤搬
送方向と直交する方向に張設された電圧印加可能な線状
電極を有する現像装置を備えた画像形成装置において、
前記線状電極を有する現像装置は、前記線状電極の現像
剤搬送方向の上流側に、現像剤搬送体上の現像剤層に当
接する板状部材を有し、かつ該現像装置よりも像形成体
移動方向の下流側に、磁性体回収手段を有することを特
徴とする画像形成装置(請求項8の第3発明)によって
も達成される。
【0011】
【作用】本発明の第1発明の画像形成装置は、その現像
装置よりも像形成体移動方向の下流側に、磁力又は電気
力による磁性体回収手段を有するので、該磁性体回収手
段により、像形成体に不要に付着した磁性体(キャリ
ア)を取り除く。
【0012】また、第2発明の画像形成装置は、その現
像装置の現像剤搬送方向の上流側に、現像剤搬送体上の
現像剤層に当接する板状部材を有するので、現像剤の飛
散を防止し、従ってキャリアの像形成体への付着を防止
する。
【0013】更に、第3発明の画像形成装置は、その現
像装置は線状電極の現像剤搬送方向の上流側に、現像剤
搬送体上の現像剤層に当接する板状部材を有し、かつ該
現像装置よりも像形成体移動方向の下流側に、磁力又は
電気力による磁性体回収手段を有するので、キャリアの
飛散を防止し、かつ像形成体上に付着したキャリアを取
り除く。
【0014】
【実施例】
(実施例1)(第1発明) 図1は本発明の画像形成装置の一例である多色画像形成
装置を示す概略構成図である。
【0015】図1において、1は光導電体を塗布或いは
蒸着した可撓性のベルトからなるベルト状の像形成体で
ある感光体ベルトで、この感光体ベルト1は回動ローラ
2及び3の間に架設されていて回動ローラ2の駆動によ
り時計方向に搬送される。
【0016】4は前記感光体ベルト1に内接するよう装
置本体に固定したガイド部材で、前記感光体ベルト1は
テンションローラ5の作用によって緊張状態とされるこ
とによりその内周面を前記ガイド部材4に摺擦させる。
【0017】6はスコロトロン帯電器、7は像露光手段
であるレーザビームを用いたレーザ書込み装置、8Aな
いし8Dはそれぞれ特定色の現像剤を収容した複数の現
像装置であって、これ等の像形成手段は感光体ベルト1
の前記ガイド部材4に接する部分に配設される。
【0018】前記各現像装置8A,8B,8C,8Dは
詳細については後述するが、例えばイエロー,マゼン
タ,シアン,黒色の各現像剤をそれぞれ収容するもので
前記感光体ベルト1と所定の間隙を保つ各現像スリーブ
81を備え、感光体ベルト1上の潜像を非接触の反転現
像法により顕像化する機能を有している。この非接触現
像は接触現像と異なり、感光体ベルト1の移動を妨げな
い長所を有する。
【0019】この現像装置8A〜8Dは、特に現像剤搬
送体である現像スリーブ81の表面と非接触に現像剤搬
送方向と直交する方向に張設された電圧印加可能な線状
電極84を有し、この線状電極84によりトナークラウ
ドを発生させ、解像力の高い現像性の向上を図った現像
装置である。
【0020】9は前記現像装置8A〜8Dより感光体ベ
ルト1の移動方向の下流側に設けられた磁性体回収手段
である磁性体回収装置である。図の91は回収部材であ
る磁石体、95はケーシングで、磁石体91は感光体ベ
ルト1に近接して位置するよう取り付けられていて、感
光体ベルト1に付着した磁性体である現像剤のキャリア
を磁石体91の磁力により吸引して、感光体ベルト1よ
り取り除くようにした装置である。
【0021】12は転写器、13はクリーニング装置で
このクリーニング装置13のブレード13aとトナー排
出ローラ13bは画像形成中には感光体ベルト1の表面
より離間した位置に保たれ画像転写後のクリーニング時
のみ図示のように感光体ベルト1の表面に圧接される。
【0022】かかる多色画像形成装置によるカラー画像
形成のプロセスは次のようにして行われる。
【0023】先ず、本実施例による多色像の形成は、次
の像形成システムに従って遂行される。
【0024】(イ)オリジナル画像を撮像素子が走査す
る画像データ入力部でカラー画像データを得る。(ロ)
このデータを画像データ処理部で演算処理して画像デー
タを作成する。(ハ)その画像データは一旦画像メモリ
に格納される。(ニ)次いでこの画像データは記録時取
り出されて記録部である例えば図1の多色画像形成装置
へ入力される。
【0025】即ち、前記多色画像形成装置とは別体の画
像読取装置から出力される色信号である画像データが前
記レーザ書込み装置7に入力されると、レーザ書込み装
置7においては図示しない書込み光源である半導体レー
ザで発生されたレーザビーム(書込み光)は図示しない
コリメータレンズ及びシリンドリカルレンズを通過し、
駆動モータ71により回転される回転多面鏡74により
回転走査され、fθレンズ75とシリンドリカルレンズ
76を経てその間2個のミラー77,78により光路を
曲げられて、予めスコロトロンの帯電器6によって一様
な電荷を付与された感光体ベルト1の周面上に投射され
て行われる主走査と、感光体ベルト1の移動による副走
査によってラスター走査がなされて潜像が形成される。
【0026】一方、走査が開始されるとレーザビームが
図示しないインデックスセンサによって検知され、第1
の色信号により変調されたレーザビームが前記感光体ベ
ルト1の周面上を走査する。従ってレーザビームによる
主走査と感光体ベルト1の搬送による副走査により感光
体ベルト1の周面上に第1の色に対応する潜像が形成さ
れて行く。この潜像は現像装置の内イエロー(Y)のト
ナー(顕像媒体)の装填された現像装置8Aにより現像
されて、ベルト表面にイエローのトナー像が形成され
る。得られたトナー像はベルト面に保持されたまま磁性
体回収手段である磁性体回収装置9の上を通過し、その
際感光体ベルト1上のキャリアは磁性体回収装置9の磁
石体91により取り除かれ、感光体ベルト1の周面より
引き離されている清掃手段たるクリーニング装置13の
ブレード13a、トナー排出ローラ13bの下を通過
し、次の画像形成サイクルに入る。
【0027】即ち、前記感光体ベルト1は前記スコロト
ロン帯電器6により再び帯電され、次いで第2の色信号
が前記レーザ書込み装置7に入力され、前述した第1の
色信号の場合と同様にしてベルト表面への書込みが行わ
れ潜像が形成される。潜像は第2の色としてマゼンタ
(M)のトナーを装填した現像装置8Bによって現像さ
れる。
【0028】このマゼンタ(M)のトナー像はすでに形
成されている前述のイエロー(Y)のトナー像の存在下
に形成される。
【0029】8Cはシアン(C)のトナーを有する現像
装置で、第1,第2の色と同様にベルト表面にシアン
(C)のトナー像を形成する。
【0030】更に8Dは黒色のトナーを有する現像装置
であって、前記の色と同様の処理によりベルト表面に黒
色のトナー像を重ね合わせて形成する。これ等各現像装
置8A,8B,8C及び8Dの各現像スリーブ81には
直流或いは更に交流のバイアス電圧が印加され、基体が
接地された感光体ベルト1上の潜像を2成分現像剤によ
る非接触現像を行い、更に各現像後に磁性体回収装置9
により現像その他の時に付着した磁性体(キャリア)は
取り除かれる。
【0031】かくして感光体ベルト1の周面上に形成さ
れたカラーのトナー画像は不要なキャリアが取り除か
れ、転写部においてトナーと逆極性の高電圧が印加され
て、給紙カセット14より給紙ガイド15を経て送られ
てきた転写材に転写される。
【0032】即ち、給紙カセット14に収容された転写材
は,給紙ローラ16の回転によって最上層の一枚が搬出
されてタイミングローラ17を介し感光体ベルト1上の
像形成とタイミングを合わせて転写器12へと供給され
る。
【0033】トナー画像の転写を受けた転写材は、前記
回動ローラ2に沿って急に方向転換をする感光体ベルト
1より確実に分離して上方に向かい、定着ローラ18に
よってトナー画像を溶着固定したのち排紙ローラ19を
経てトレイ20上に排出される。
【0034】一方、転写材への転写を終えた感光体ベル
ト1は,更に移動を続けてブレード13aとトナー排出
ローラ13bを圧接状態とした前記クリーニング装置1
3において残留したトナーの除去を行いその終了をまっ
て再び前記ブレード13aを引き離し、それより少し後
にトナー排出ローラ13bを引き離し新たな画像形成の
プロセスに入る。
【0035】上記本発明の画像形成装置として、像形成
体がベルト状のものについて述べたが、ドラム状の像形
成体を有する画像形成装置についても同様の構成とする
ことができる。また、複数の現像装置を備えた画像形成
装置について説明したが、勿論一つの現像装置を備えた
画像形成装置についても適用できるものである。
【0036】前記現像装置8A〜8Dは同一の構成から
なるので、符号8をもって示す。以下各現像装置8につ
いて説明する。
【0037】図2は本発明に用いられる2成分磁性の現
像剤を収容する現像装置8の一例を示す概略断面図及び
要部断面図である。
【0038】図2(a)及び図2(b)は、本発明装置
の一例の概略断面図及び要部拡大断面図であって、81
はアルミニウム等の非磁性材料からなる現像剤搬送体で
ある現像スリーブで、図の矢示方向に回転可能である。
82は現像スリーブ81の内部に固設された複数のN,
S磁極を周方向に有する磁石ローラで、磁石ローラ82
の一つの磁極82aは現像スリーブ81と感光体ベルト
1との最近接位置81aの現像域Aの中に配設され、こ
れを主磁極ということにする。この現像スリーブ81と
磁石ローラ82とで現像剤搬送機能を発揮する。磁石ロ
ーラ82の主磁極82aを含む各磁極は500〜1,5
00ガウスの磁束密度に磁化されており、その磁力によ
って現像スリーブ81上に磁性現像剤Dの層即ち、磁気
ブラシを形成する。この磁気ブラシは現像スリーブ81
の回転によって同方向に移動し現像域Aに搬送される。
この現像スリーブ81上に形成される磁気ブラシは感光
体ベルト1の表面に接触せず間隙を保つように、現像ス
リーブ81と規制ブレード86の間隙及び現像スリーブ
81と感光体ベルト1の間隙を調整される。
【0039】84は金属等の導電性材料からなるワイヤ
状の線状電極、85A,85Bは現像剤Dを撹拌して成
分を均一にする撹拌スクリュー、86は現像剤層(磁気
ブラシ)の高さ、量を規制するため設けられた非磁性体
或いは磁性体からなる現像剤規制手段である規制ブレー
ド、87は現像域Aを通過した磁気ブラシを現像スリー
ブ81上から除去するクリーニングブレード、88は現
像剤溜まり、89はケーシングである。
【0040】前記実施例の線状電極84の形状及び設置
位置について説明する。
【0041】現像装置8の現像スリーブ81の回転軸中
心をOとし、現像スリーブ81と感光体ベルト1の最近
接位置を81aとすると、この回転軸中心Oを中心にし
た最近接位置81aと線状電極84の中心とのなす角度
(これを線状電極84の設置角度という)をθ
1(°)、線状電極84の直径をdW、線状電極84の現
像スリーブ81からの高さをh1とすると、線状電極8
4の直径dW、高さh1及び設置角度θ1は表1に示す値
にするのが好ましい。(但し、上記角度は最近接位置8
1aより現像スリーブ81の回転方向上流側を正、下流
側を負とする)
【0042】
【表1】
【0043】(線状電極の直径dW)線状電極84の直
径dWが表1の条件より細いと、充分なトナークラウド
が発生せず、現像性の低下を招く。また表1の条件より
太いと、機械振動、振動電界の形成に伴い線状電極84
が現像スリーブ81や感光体ベルト1に接触し易くなり
画像乱れが発生するため線画像の再現性が低下する。
【0044】(線状電極の高さh1)線状電極位置84
の高さh1が表1の条件より低いと、機械振動や振動電
界の形成に伴い線状電極84が現像スリーブ81又は感
光体ベルト1に接触し易くなり画像乱れが発生する。ま
た、表1の条件より高いと充分なトナークラウドが発生
せず現像性の低下を招く。
【0045】(線状電極の設置角度θ1)線状電極84
の設置角度θ1を表1の範囲外に設定すると、トナーク
ラウドを効率良く十分に発生させることができない。
【0046】また、現像スリーブ81の回転軸中心Oを
中心にした、最近接位置81aと磁石ローラ82の主磁
極82aとのなす角度をθ3(°)とすると、θ3は θ1−10≦θ3≦θ1+10(°) (但し、上記角度は現像スリーブ81の回転方向下流側
を負とする)とするのが好ましい。
【0047】θ3が上記範囲外であると、線状電極84
(現像域A)付近での現像剤Dの磁気ブラシの穂立ちが
足りず現像性低下が生じる。
【0048】現像スリーブ81には直流電源E1と交流
電源E2とにより、直流電圧(DCs)に交流電圧(A
Cs)を重畳した交流バイアス電圧が保護抵抗R1を介
して印加され、線状電極84には直流電源E3により直
流バイアス電圧(DC1)が保護抵抗R2を介して印加さ
れる。
【0049】線状電極84に印加されるバイアス電圧
(DC1)は、反転現像の場合、現像スリーブ81に印
加されるバイアス電圧の直流成分(DCs)と同極性
で、かつ絶対値が次の条件を満たすことが好ましい。
【0050】0.8DCs<DC1<1.5DCs 線状電極84のバイアス電圧DC1の絶対値が上記条件
より小さいと、トナークラウドが線状電極84に堆積
し、画像汚れが生じる。また上記条件より大きいと、充
分な量のトナークラウドを形成できず現像不良を生じ
る。
【0051】本実施例の現像装置8では、以上のバイア
ス電圧印加によって、感光体ベルト1と現像スリーブ8
1との間に形成する交番電界(これを第2の振動電界と
いうことにする)と共に、線状電極84と現像スリーブ
81との間に第1の振動電界を発生させるようにしてあ
る。しかも、交流バイアス電圧は現像スリーブ81のみ
に印加されているため、前記第1の振動電界と第2の振
動電界は同位相となり、トナー粒子を第1の振動電界か
ら第2の振動電界に円滑に移行させる。
【0052】また、線状電極84は感光体ベルト1より
現像スリーブ81に近接して設けてあるため第1の振動
電界の強さが第2の振動電界の強さより大となる。
【0053】上記第1の振動電界によってその電気力線
に直角の方向に、線状電極84付近に達したキャリアに
付着したトナー粒子を振動させて、トナー粒子をキャリ
アから分離飛翔させ雲霞状のトナークラウドを発生させ
ることができる。このトナークラウドは第2の振動電界
によって感光体ベルト1上の潜像に向う飛翔を助けられ
不必要な部分にトナーが付着することなく潜像のみにト
ナーを忠実に付着させる。
【0054】現像スリーブ81に印加される交流バイア
ス電圧の交流成分(ACs)は波形が正弦波に限らず、
矩形波や三角波等であってもよい。そして周波数も関係
するが、電圧値は高い程現像剤Dの磁気ブラシを振動さ
せるようになって、キャリア粒子からトナー粒子の分離
飛翔が行われ易くなるが、反面、カブリや落雷現象のよ
うな絶縁破壊が発生し易くなる。カブリの発生は直流成
分で防止し、絶縁破壊は、現像スリーブ81の表面を樹
脂や酸化皮膜等により絶縁ないしは半絶縁状態にコーテ
ィングすること、或いは現像剤Dのキャリア粒子に後述
するような絶縁性のキャリア粒子を用いること、等によ
って防止することができる。
【0055】次に線状電極84の材質とその張設方法に
ついて説明する。
【0056】(線状電極の材質)線状電極84の材質
は、金、銀、白金、パラジウム、銅、ニッケル、タング
ステン等の金属、酸化銅等の金属酸化物、ガラスに、銅
粉、グラファイト、ニッケル、銀等をコーティングした
複合物、又はグラファイト、カーボン繊維等の導電性材
料を用いることができる。これらの材料は、放電防止、
防錆、強度付与のため、絶縁被覆されていることが望ま
しい。
【0057】(線状電極の張設方法)図9は線状電極8
4の張設方法の一例を示す断面図である。図9の81d
は現像スリーブ81の回転軸、89は絶縁材料よりなる
ケーシング、89cは軸受け部材、811はその中心部
が現像スリーブ81の両側の回転軸81dが回転可能に
嵌合するようケーシング89に固設された絶縁材料より
なる張設部材、811aは張設部材811に穿設された
小穴、84bは線状電極84の一端に連結したコイルバ
ネなどのバネ材、84cは線状電極84の他端をケーシ
ング89に止めるためのネジ、84dはバネ材84bの
端部をケーシング89に止めるためのネジである。線状
電極84は張設部材811に穿設された小穴811aに
挿通して前記所定の設定位置に張設され、バネ材84b
によって所定の張力が与えられる、更にネジ84cの絞
め加減によってその張力を増減することができる。
【0058】図10は線状電極の張設方法の他の例を示
す斜視図である。図の812は絶縁材料よりなりケーシ
ング89の開口部に取り付けられたフレーム、812a
は線状電極84をフレーム812に固設するための小ネ
ジで、線状電極84に所定の張力を与えながら小ネジ8
12aを絞めて線状電極84をフレーム812に固定し
所定位置に張設することができる。
【0059】図3は前記磁性体回収手段である磁性体回
収装置9の他の例を示す断面図である。図において、9
2は回転可能にケーシング95に固設され、複数の磁石
体91を周面に設けたローラ状の回収部材である磁石ロ
ーラである。
【0060】磁石ローラ92はまた、強磁性材を用いて
形成し図3(b)に示すように周面に複数の磁極を有す
るよう着磁したものも用いることができる。更に磁石ロ
ーラ92の周面を覆うようにスリーブ94を設けてもよ
い。スリーブ94を設けた場合、スリーブ94を固定
し、磁石ローラ92を図3(b)のように回転するか、
又は図3(c)に示すように磁石ローラ92とスリーブ
94を互いに反対方向に回転させてもよい。図3(b)
に示すように磁石ローラ92を回転し、スリーブ94を
固定する方式は、感光体ベルト1上のトナー像の乱れを
防止することができる。
【0061】図4は前記磁性体回収手段である磁性体回
収装置9の更に他の例を示す断面図である。図におい
て、93は剥離部材である弾性体よりなる弾性体ブレー
ド、96は弾性体ブレード93を保持しケーシング95
に固設するための保持部材である。ケーシング95の底
部は回収した磁性体(キャリアCa)の貯蔵手段である
貯蔵部96となるように形成することが望ましい。
【0062】弾性体ブレード93は図4(b)に示すよ
うに図4(a)とはカウンター方向に磁石ローラ92に
当接するようにすることもできる。また、剥離部材は図
4(c),図4(d)に示すように、回転ブラシ93b
やスポンジ状の材質からなる回転ローラ93cを用いる
こともできる。
【0063】図5は磁性体回収装置9のまた更に他の例
を示す断面図である。図において、92aは磁石体を有
しないローラ状の回収部材である回収ローラ、E4は直
流電源である。回収ローラ92aには直流電源E4によ
り、キャリアCaの帯電極性とは反対極性の直流バイア
ス電圧が保護抵抗R3を介して印加される。このバイア
ス電圧により効率良くキャリアCaを感光体ベルト1よ
り吸引し取り除くことができる。
【0064】回収部材である磁石ローラ92又は回収ロ
ーラ92aと像形成体である感光体ベルト1との最近接
距離をd1(mm)、現像スリーブ81と感光体ベルト
1との最近接距離をDsd(mm)とすると、 d1=0.2Dsd〜Dsd であることが望ましい。この範囲外であると、感光体ベ
ルト1上のトナー像を乱したり、磁性体(キャリアC
a)の回収が不十分となる。
【0065】回収部材が回転するローラ状の場合、その
回転速度は感光体ベルト1の移動速度(mm/se
c.)に対して0.5〜2倍が望ましい。この範囲外で
あると、磁性体(キャリアCa)の回収が不十分となっ
たり、弾性体ブレード93による掻き取りが不充分で回
収したキャリアCaによって感光体ベルト1上のトナー
像を乱したりする。
【0066】(実施例2)(第2発明) 図6は本発明の画像形成装置の他の例である多色画像形
成装置を示す概略構成図で、図7は本実施例装置に用い
られる現像装置の断面図及び要部断面図である。図にお
いて、実施例1と同一部分は同一符号で示しており、そ
の機能も同一であるので詳細な説明は省略する。図の8
3は現像装置8の線状電極84の現像スリーブ81の回
転方向上流側に、現像剤層に当接するように設けた板状
部材である。この板状部材83により線状電極84近傍
の現像剤の穂立ち高さを規制して、線状電極84の穂切
りによるキャリアCaの飛散を防止することができる。
板状部材83は現像域A近傍に主磁極82aがあって現
像域A付近でキャリアCaの転動が起こり現像性の高い
場合にも適用できる。
【0067】板状部材83の材質としては、下記の絶縁
性の樹脂又は下記の金属板に絶縁性被覆を施したもの、
或いはガラス等の無機材料を用いることができる。
【0068】(絶縁性樹脂)例えばポリエステル、ポリ
イミド、ガラスエポキシ、エチレン−4フッ化エチレン
−6フッ化プロピレン共重合体、ポリ4フッ化エチレ
ン、ポリアミドイミド、ポリスルホン、トリアジン樹
脂、ポリエチレンテレフタレート等。又はこれらの樹脂
を、ガラス繊維等で強化したガラスエポキシ、ガラスポ
リイミド等。
【0069】(金属板)例えば銅、無酸素銅、黄銅、青
銅、リン青銅、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄,
ステンレス鋼、チタン等の金属板に、必要に応じて上記
絶縁性樹脂により被覆されたものが好ましく用いられ
る。
【0070】(無機材料)ガラス、アルミナ、セラミッ
ク等。
【0071】前記板状部材83の先端部は線状電極84
より現像剤搬送方向上流部に現像剤に当接するように設
置される。その際の押圧部の単位長さ当たりの押圧力
は、0.1〜40g/cm、特に0.5〜20g/cm
が好ましい。0.1g/cm以下では現像剤の穂立ちを
十分に抑えられず、線状電極84によるキャリアCaの
飛散を防止できない。また、40g/cm以上では現像
剤の搬送量を抑制してしまい現像不良を起こす。
【0072】板状部材83の厚さは材質によっても異な
るが、概ね0.05〜3mm程度が、設置のし易さから
好ましい。
【0073】(板状部材83の設定位置)前記現像スリ
ーブ81の回転軸中心Oを中心にした、板状部材83の
現像剤に当接する先端部と、前記感光体ベルト1と現像
スリーブ81との最近接位置81aとの間の角度をθ4
とすると、 θ1+0.5°≦θ4≦θ1+5° (上記角度は現像スリーブ81の回転方向下流側を負と
する)であることが好ましい。
【0074】θ4<θ1+0.5°であると線状電極84
付近の穂立ちを抑制し過ぎて現像性不良となる。
【0075】また、θ4>θ1+5°であると穂立ちを十
分に制御できず感光体ベルト1へのキャリア付着を起こ
す。
【0076】(実施例3)(第3発明) 図8は本発明の更に他の実施例である多色画像形成装置
を示す概略構成図である。本実施例は実施例1及び実施
例2と同一部分は同一符号で示し、機能も同一であるの
でその詳細な説明は省略する。本実施例は前記板状部材
83と線状電極84を有する現像装置8A〜8Dを備
え、また前記磁性体回収装置9を現像装置8Dの感光体
ベルト1移動方向の下流側に備えた画像形成装置であ
る。
【0077】かかる構成によって感光体ベルト1への磁
性体(キャリアCa)付着を完全に防止することができ
る。
【0078】以上本発明の説明はいずれも現像装置8を
複数備えた多色画像形成装置について説明したが、現像
装置8を1組備えた単色の画像形成装置についても適用
でき同様の効果を挙げることができることはいうまでも
ない。
【0079】次に本発明に用いられる現像剤Dのトナー
及びキャリアについて説明する。
【0080】(トナー) ・トナーの粒径 トナーの粒径としては、体積平均粒径D50(μm)が用
いられ、 4<D50<8(μm) であることが好ましい。
【0081】D50が8μm以上であると、粒径が大きく
解像力が不足する。
【0082】D50が4μm以下であると、凝集力が大き
くなり摩擦帯電不良となり易い。
【0083】・トナーの材質 トナーのバインダー樹脂としては、スチレン系樹脂,ビ
ニル系樹脂,エチレン系樹脂,ロジン変性樹脂,アクリ
ル系樹脂,ポリアミド樹脂,エポキシ樹脂,ポリエステ
ル樹脂などの樹脂や、これらのスチレン−アクリル系樹
脂等の共重合体樹脂又は混合した樹脂等が好ましい。こ
れらのバインダー樹脂にカラー顔料等の着色成分や、必
要に応じて帯電制御剤、ワックス等の離型剤等を加え
て、従来公知の粉砕造粒法,懸濁重合法,乳化重合法等
のトナー製造方法と同等の方法によって作ることができ
る。
【0084】ここで、平均粒径に用いた体積平均粒径D
50はコールターカウンターTA−II型(アパーチャー1
00μm、コールター社製)で測定された。
【0085】(キャリア) ・体積平均粒径 10〜60μm、好ましくは20〜50μmである。
【0086】平均粒径が10μmより小さいと、キャリ
アを十分に磁化させることが困難で、トナー粒子と共に
感光体ベルト1表面に付着するようになる。
【0087】また、60μm以上になると、キャリアの
比表面積が小さくなるため、トナーを十分に帯電するこ
とができない。また、被覆率が高くなるためトナー飛散
も起こり易くなる。
【0088】上記体積平均粒径は、湿式分散機を備えた
レーザ回折式粒度分布測定装置「HEROS」(SYM
PATEC社製)により測定される体積基準の平均粒径
である。先ず、湿式分散機で磁性粒子数10mgを界面
活性剤と共に水50mlに分散させ、次いで超音波ホモ
ジナイザー(出力150W)で発熱による再凝集が起こ
らぬよう注意しながら、1〜10分間分散する前処理を
行った後に測定される値である。
【0089】・キャリアの磁化の強さ(σ1000) 磁化の強さ(σ1000)は5〜60emu/g、好ましく
は10〜40emu/gである。この強さは現像スリー
ブ81上の磁束密度にもよるが、現像スリーブ81に一
般的に用いられる磁束密度である500〜1,200ガ
ウスにおいては、5emu/g未満では磁気的な束縛力
が働かずキャリア飛散の原因となる。また、60emu
/gを超えるとキャリアの穂立ちが高くなり過ぎ、感光
体ベルト1と非接触状態を保つことが困難になる。
【0090】キャリアの磁化の強さは、キャリア粒子を
0.25cm×3cm2の試料セルにタッピングしなが
ら充填した後、試料をピックアップコイルに付けて磁化
器にセットし、直流磁化特性自動記録装置「TYPE3
227」(横河北辰電機社製)を用いてX−Yレコーダ
にヒステリシスカーブを描かせることにより得られる。
【0091】このような磁性キャリアは、磁性体として
従来の磁性キャリアと同等の、鉄,クロム,ニッケル,
コバルト等の金属、或いはそれらの化合物や合金、例え
ば、四三酸化鉄,γ−酸化第二鉄,二酸化クロム,酸化
マンガン,フェライト,マンガン−銅系合金、といった
強磁性体の球形化された粒子、又はそれらのほぼ球形の
磁性体粒子の表面をスチレン系樹脂,ビニル系樹脂,エ
チル系樹脂,ロジン変性樹脂,アクリル系樹脂,ポリア
ミド系樹脂,エポキシ系樹脂,ポリエステル系樹脂,シ
リコン系樹脂,フッ素系樹脂等の単独、又は共重合体で
球形に被覆することで得られる。
【0092】また、これらの樹脂の中に、磁性体微粒子
を分散して含有させた、いわゆる樹脂分散型キャリアも
用いることができる。
【0093】また、トナー粒子が電界に追随するため
に、トナー粒子の帯電量の絶対値は2成分現像剤におい
ては1〜3μC/gより大きく、好ましくは3〜50μ
C/gであることが現像性確保、カブリや飛散防止の観
点から望ましい。特に粒径の小さい場合は高い帯電量が
必要である。
【0094】ここでトナーの平均帯電量Q1は、2cm
×5cmの導電性板を、前述した規制ブレード86を備
え、直径20mmの現像スリーブ81を有する現像装置
(8a)に、最近接距離0.7mmで対向させ、前記現
像スリーブ81に帯電させたトナーを供給して200r
pmで回転させながら前記現像スリーブ81にDCとA
Cの重畳した交流バイアス電圧(例えばDC;1000
V、AC;750VO-P、AC周波数8kHz)を印加
して、前記導電性板をトナーで現像し、このトナーで現
像された導電性板をファラデーゲージに接続してトナー
を窒素ガスによって吹き飛ばし、このとき飛ばされたト
ナーの電荷量と重量とを測定することにより得られる値
である。
【0095】本発明の現像装置8には、以上述べたよう
な球状のキャリア粒子とトナー粒子とが従来の2成分現
像剤におけると同様の割合で混合した現像剤が好ましく
用いられるが、キャリアとして、一般のコーティングキ
ャリア(密度5〜8g/cm3)を使用した場合、現像
剤中のトナー濃度は2〜30重量%、好ましくは5〜2
0重量%である。
【0096】2重量%より小であると、現像に必要なト
ナー数が確保できなく、被覆率が低下するため帯電過
剰、現像性低下を招く。
【0097】30重量%より大であると、被覆率が大と
なり、帯電不良、トナー飛散が起こり易くなる。
【0098】但し、現像剤中のキャリアとして前述した
ような密度の比較的軽い(2〜4g/cm3)樹脂分散
型キャリアを用いた場合の現像剤中のトナー濃度(重量
%)は、一般の樹脂被覆キャリアを用いる場合よりもや
や高く、5〜40重量%、好ましくは10〜30重量%
とするのがよい。
【0099】トナー粒子の帯電量は絶対値で1〜3(μ
C/g)より大きく、3〜50(μC/g)にするの
が、現像性確保、カブリ・トナー飛散の防止の観点から
好ましい。
【0100】以上の実施例1、実施例2、実施例3の他
に、比較例1、比較例2として、図2に示した現像装置
を備え、実施例1〜3に用いた多色画像形成装置から磁
性体回収装置9と板状部材83を除いた装置を用意し
た。それぞれの実施例、比較例に用いた多色画像形成装
置の感光体ベルト1はOPC感光体で、その周速は18
0mm/sec、感光体ベルト1上に形成された静電潜
像の最高電位−850V(非画像部電位)、最低電位−
50V(画像部電位)、現像スリーブ81の外径20m
m、現像スリーブ81の回転数390rpm、現像スリ
ーブ81の表面粗さRz1=1.2μm、現像スリーブ
81内の磁石ローラ82の磁極の強さ700ガウスであ
る。そして現像剤にも下記の共通な現像剤を用いた。
【0101】キャリア:磁化の強さが25emu/g
の、球形フェライト粒子に、メチルメタクリレート/ス
チレン共重合樹脂を、表面被覆して得た球形キャリアで
体積平均粒径は45μmである。
【0102】トナー:スチレン−アクリル樹脂100重
量部、カラー顔料10重量部、ニグロシン1重量部を溶
融・混練した後、粉砕・分級して、体積平均粒径5.5
μmのイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各トナ
ーを得た。この各トナーに流動化剤としてコロイダルシ
リカをそれぞれ2重量部添加したものを実際には用い
た。
【0103】現像剤の調整:これらのトナー、キャリア
を、トナーの濃度が7wt%となるように混合して現像
剤を調整した。トナーの帯電量は、Y;−20.5μC
/g、M;−21.3μC/g、C;−20.7μC/
g、K;−22.0μC/gである。
【0104】これらの現像プロセス、キャリア、トナー
を用い、表2中に示した条件で実施例1〜3、比較例
1,2の5万コピーのフルカラー画像実写テストを行っ
た。
【0105】
【表2】
【0106】表2中の比較例1,2はそれぞれ実施例
1,2から磁性体回収手段9又は板状部材83を除いた
画像形成装置である。また、実施例1〜3の現像装置8
の各部分の数値は次のようである。
【0107】現像スリーブ81の外径は20mm、その
感光体ベルト1との最近接距離Dsdは0.5mm、線
状電極84の高さh1、直径dWは、それぞれh1=0.
25mm、dW=0.08mm,線状電極の設置角度
θ1、主磁極82aの位置角度θ3、板状部材83の先端
部の角度θ4はそれぞれ表1に示した条件である。
【0108】各実施例、比較例の実写テストの評価は、
感光体ベルト1上にイエロー、マゼンタ、シアン、黒の
重ね合わせたベタトナー像と、非画像部を形成するフル
カラー画像記録中の、スタート時、1,000コピー、
1万コピー、3万コピー、5万コピーの各終了時に、テ
ープ剥離によって感光体ベルト1上のキャリアCaを剥
離する。この時、画像部分では、キャリアCaの周囲部
が、キャリアCaの粒径が大きいためにトナーがテープ
に付着しないのでキャリア付着部分を判別することがで
きる。
【0109】こうして判別したキャリア付着個数を、テ
ープの付着面積で割って、単位面積当たりのキャリア付
着数(個/cm2)とした。キャリア付着数の許容レベ
ルは画像部分では20個/cm2以下、非画像部分では
10個/cm2以下である。
【0110】以上の現像プロセスと、キャリア、トナー
を用い、表2中に示した条件で、5万枚のフルカラー画
像記録を行ったところ、そのキャリア付着数(個/cm
2)は表3に示すようになった。
【0111】
【表3】
【0112】表中の上段の数字は画像部分のキャリア付
着数、下段の数字は非画像部分のキャリア付着数を示
す。
【0113】本発明の実施例1,2及び3では、最初か
ら最後まで画像部、非画像部共にキャリア付着のない高
画質の画像を安定して得ることができた。特に、実施例
3の装置ではキャリア付着が最も少なく、極めて良好な
画像を得ることができた。一方、これに対して、比較例
1,2では初期からキャリア付着が発生し、良好な画質
の画像を得ることができなかった。
【0114】
【発明の効果】本発明によるときは、第1発明では、現
像装置より像形成体移動方向下流側に磁性体回収手段を
設置し、第2発明では、線状電極より現像剤搬送体の搬
送方向上流側に板状部材を設けた現像装置を用い、第3
発明では、上記磁性体回収手段と板状部材を有する現像
装置を備えたので、像形成体へのキャリア付着発生を防
止し、画像形成中の転写ヌケ、定着不良を防止し、高画
質の画像を安定して得られる画像形成装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の画像形成装置の一例を示す概略構成
図である。
【図2】図1の装置に用いられる現像装置の一例を示す
断面図である。
【図3】図1の磁性体回収装置の他の例を示す断面図で
ある。
【図4】図1の磁性体回収装置の更に他の例を示す断面
図である。
【図5】図1の磁性体回収装置のまた更に他の例を示す
断面図である。
【図6】第2発明の画像形成装置の一例を示す概略構成
図である。
【図7】第2発明に用いられる現像装置の一例を示す断
面図である。
【図8】第3発明の画像形成装置の一例を示す概略構成
図である。
【図9】線状電極の張設方法の一例を示す断面図であ
る。
【図10】線状電極の張設方法の他の例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 感光体ベルト(像形成体) 8,8A,8B,8C,8D 現像装置 9 磁性体回収装置(磁性体回収手段) 81 現像スリーブ(現像剤搬送体) 82 磁石ローラ 83 板状部材 84 線状電極 86 規制ブレード 91 磁石体(回収部材) 92 磁石ローラ(回収部材) 92a 回収ローラ(回収部材) 93 弾性体ブレード(剥離部材) A 現像域 Ca キャリア D 現像剤 E1,E3,E4 直流電源 E2 交流電源

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像形成体に対向し、内部に複数の磁極を
    有する磁石体を固設した現像剤搬送体によって、2成分
    磁性の現像剤を現像域に搬送し、該現像剤搬送体の現像
    域近傍に、該現像剤搬送体表面と非接触に現像剤搬送方
    向と直交する方向に張設された電圧印加可能な線状電極
    を有する現像装置を備えた画像形成装置において、 前記線状電極を有する現像装置よりも像形成体移動方向
    の下流側に、像形成体に付着した磁性体を回収する回収
    部材を含む磁性体回収手段を有することを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記磁性体回収手段の回収部材は、像形
    成体に近接して設置した磁石体であることを特徴とする
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記磁性体回収手段の回収部材は、周囲
    に複数の磁極を配置した回転可能な磁石ローラであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記磁性体回収手段の回収部材は、現像
    剤の磁性体の帯電と反対極性のバイアス電圧を印加した
    回転可能なローラであることを特徴とする請求項1に記
    載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記磁性体回収手段は、回収された磁性
    体を回収部材から剥離するための剥離部材と、前記回収
    された磁性体を貯蔵する貯蔵手段を有することを特徴と
    する請求項1ないし4の何れか1項に記載の画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】 前記剥離部材は、前記回収部材に当接す
    る弾性体ブレードであることを特徴とする請求項4に記
    載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 像形成体に対向し、内部に複数の磁極を
    有する磁石体を固設した現像剤搬送体によって、2成分
    磁性の現像剤を現像域に搬送し、該現像剤搬送体の現像
    域近傍に、該現像剤搬送体表面と非接触に現像剤搬送方
    向と直交する方向に張設された電圧印加可能な線状電極
    を有する現像装置を備えた画像形成装置において、 前記線状電極を有する現像装置は、前記線状電極の現像
    剤搬送方向の上流側に、現像剤搬送体上の現像剤層に当
    接する板状部材を有することを特徴とする画像形成装
    置。
  8. 【請求項8】 像形成体に対向し、内部に複数の磁極を
    有する磁石体を固設した現像剤搬送体によって、2成分
    磁性の現像剤を現像域に搬送し、該現像剤搬送体の現像
    域近傍に、該現像剤搬送体表面と非接触に現像剤搬送方
    向と直交する方向に張設された電圧印加可能な線状電極
    を有する現像装置を備えた画像形成装置において、 前記線状電極を有する現像装置は、前記線状電極の現像
    剤搬送方向の上流側に、現像剤搬送体上の現像剤層に当
    接する板状部材を有し、かつ該現像装置よりも像形成体
    移動方向の下流側に、磁性体回収手段を有することを特
    徴とする画像形成装置。
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