JPH09101090A - 密閉式直交流型冷却塔の白煙防止装置 - Google Patents

密閉式直交流型冷却塔の白煙防止装置

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JPH09101090A
JPH09101090A JP27981095A JP27981095A JPH09101090A JP H09101090 A JPH09101090 A JP H09101090A JP 27981095 A JP27981095 A JP 27981095A JP 27981095 A JP27981095 A JP 27981095A JP H09101090 A JPH09101090 A JP H09101090A
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Yoshihisa Hosoe
義久 細江
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 冷却塔から排出される空気中の湿気が過飽和
状態とならないようにして白煙を防止する。 【解決手段】 左右に2分割された上部水槽4の下方
に、左右の熱交換器部7を1塔体内に対向形成し、最下
部には共通の下部水槽8、散布水ポンプ9を配し、プロ
セス水は散布水と空気により冷却され、散布水は空気と
直接接触により冷却される密閉式直交流型冷却塔1にお
いて、両上部水槽4内にそれぞれ水量調整弁付分流槽5
を設け、ポンプ9からの送水管の先端を分岐して散布水
配管10,11を接続し、さらに各分流槽5の入口側に
接続する。また一方の散布水配管10に三方弁12を介
してバイパス配管13を接続し、三方弁12を接続した
側の上部水槽4へ導かれる散布水を選択的に、下部水槽
8へ直接流れ出るようにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、密閉式直交流型冷
却塔の白煙防止装置、特に構成が簡単で、冬期等におい
て外気温が低下しても冷却塔から排出される高温多湿の
空気中の湿気が白煙状態とならないようにした密閉式直
交流型冷却塔の白煙防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来冷却塔は、水の冷却として空調設
備、工業設備等幅広く用いられており、このうち年間運
転設備等に使用されている冷却塔は、外気温が低下する
と冷却塔からの排気空気は白煙となる。冷却塔から排出
される空気は高温多湿であって、外気温が低いときには
排出空気は過飽和状態となって排出空気中の湿気は白煙
状態となって排出され、交通の障害となったり、また夜
間においては光が当たると火災と見間違う恐れがある。
この白煙を防止するため、従来の技術の一つとして散布
水配管中に三方弁(ワックス式)を組み込んだ冷却塔が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の密閉式直交
流型冷却塔において、散布水配管中にワックス式三方弁
を組み込んだものは、三方弁作動中に圧力変動が生じる
ため振動が発生しやすく、三方弁の故障、塔体の騒音発
生等が生じる。さらに充填物、熱交換器を通過してきた
空気は、整流されていて塔内では充分混合されていない
ため、送風機により外気へ放出時、湿り空気部分におい
て白煙を生ずる等の問題点がある。本発明は、上記従来
の密閉式直交流型冷却塔の白煙防止装置の有する問題点
を解決し、冷却塔から排出される空気中の湿気を過飽和
状態とならないようにして排気が白煙状態とならないよ
うにすることができる密閉式直交流型冷却塔の白煙防止
装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の密閉式直交流型冷却塔の白煙防止装置は、
左右に2分割された上部水槽の下方に、それぞれ充填
物、熱交換器を配して左右の熱交換器部を1塔体内に対
向形成し、最下部には共通の下部水槽、散布水ポンプを
配して構成し、負荷からのプロセス水を左右の両熱交換
器部において散布水と空気により冷却され、散布水は左
右両充填物内でそれぞれ空気と直接接触により冷却され
る密閉式直交流型冷却塔において、前記両上部水槽内に
それぞれ水量調整弁付分流槽を設け、散布水ポンプの出
口側に接続した送水管の先端を分岐して散布水配管をそ
れぞれ接続すると共に、この各散布水配管の先端を前記
各分流槽の入口側に接続し、かつ一方の散布水配管に三
方弁を介してバイパス配管を接続し、三方弁を接続した
側の上部水槽へ導かれる散布水を選択的に、下部水槽へ
直接流れ出るようにしたことを特徴とする。
【0005】上記の構成からなる本発明の密閉式直交流
型冷却塔の白煙防止装置は、冬期三方弁を接続した上部
水槽側ではこの三方弁の働きにより水は全量バイパスさ
れ、上部水槽には流れないため、この直下の充填物を通
過した空気は外気温のままで熱交換器を通過し、絶対湿
度一定のままで温度のみ上昇した乾き空気となり、また
これと対向する他方の上部水槽側では、夏期と同様の働
きをし、散布水が流れこの下方の充填物、熱交換器を通
過した空気は高温多湿の空気となるが、これらの吹き出
し空気は混合板により塔内で混合されて過飽和空気とな
らないので、送風機によって気温が低下している外気へ
排出しても、白煙を生じない利点がある。
【0006】この場合において、一方の散布水配管に接
続する三方弁は、水温により自動開閉し、水温が高くな
るとバイパス側を閉じ、低くなると開くようにしたワッ
クス式三方弁とすると共に、この三方弁のバイパス側に
接続するバイパス配管の先端部を、下部水槽の水面内に
まで配管され、かつバイパス配管の途中に均圧管を設け
る。
【0007】上記の構成からなる本発明の密閉式直交流
型冷却塔の白煙防止装置は、水温によって自動的に開閉
する三方弁により片方の上部水槽に送水する散布水を直
接下部水槽へバイパスしても均圧管の作用で圧力が大気
圧と同じになり、圧力変動を抑制できる。
【0008】この場合において、散布水配管のうち、ワ
ックス式三方弁が装備されている側の上部水槽と散布水
配管の上部水槽側接続部に、圧力逃がし用開口を設け
る。
【0009】上記の構成からなる本発明の密閉式直交流
型冷却塔の白煙防止装置は、圧力逃がし用開口により、
三方弁がバイパス側全開から全閉時に起こる圧力変動に
よる振動、騒音を生じないようにすることができる。
【0010】この場合において、送風機直下で、充填物
出口部分、または熱交換器出口部分に混合板を設けると
共に、この混合板はV形形状で充填物または熱交換器か
らの空気の流れに対して並行に置かれ、単体または複数
個以上で構成される。
【0011】上記の構成からなる本発明の密閉式直交流
型冷却塔の白煙防止装置は、混合板により左右に対向す
る熱交換器部の充填物及び熱交換器からの吹き出し空気
を塔内で効率的に混合させることができ、排気空気が過
飽和状態とならないので白煙化を未然に防止できる。
【0012】この場合において、送風機直下で、充填物
出口部分、または熱交換器出口部分に混合板を設けると
共に、この混合板は逆V形形状で充填物または熱交換器
からの空気の流れに対して直角に置かれ、単体または複
数個以上もしくは交互に複数個以上で形成される。
【0013】上記の構成からなる本発明の密閉式直交流
型冷却塔の白煙防止装置は、混合板により左右に対向す
る熱交換器部の充填物及び熱交換器からの吹き出し空気
を塔内で効率的に均一に混合させることができ、排気空
気が過飽和状態とならないので白煙化を未然に防止でき
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の密閉式直交流型冷
却塔の白煙防止装置の実施の形態を図面に基づいて説明
する。
【0015】本発明の冷却塔は、負荷からの冷却水(プ
ロセス水)は、塔内に対向して左右に配設した熱交換器
部A,Bの管内を通過し、冷却された後、再び負荷に送
水される。次に下部水槽の水は、散布水ポンプにて左右
に分割された各上部水槽に送水され、散水孔より下方の
充填物上にそれぞれ散水される。散水された水は、充填
物内で送風機によって吸引された外気とが直角に交叉
し、水と空気が直接接触により熱交換し、水は冷却され
空気は加熱加湿される。次に左右の熱交換器部では、充
填物内で冷却された水が管外表面を伝わって流れ、管内
のプロセス水を冷却する。この時送風機によって吸引さ
れた外気と散布水が直接接触し、水の蒸発潜熱により散
布水が管内のプロセス水を冷却する。熱交換器部を通過
した散布水は、左側と右側の下段の充填物、熱交換器を
それぞれ通過し、同一の下部水槽に集められる。
【0016】空気は左側及び右側の充填物、熱交換器部
を通過した際、加熱加湿され、この左右両側熱交換器部
を通過した後塔内の混合板によって混合された後、送風
機により塔外に排出される。
【0017】次に、冬期外気温が低下すると、散布水温
も低下し、散布水ポンプから一方の上部水槽への散布水
配管途中に設けられた三方弁が作動する。この三方弁は
ワックス式温調弁で水温により自動開閉し、水温が高く
なるとバイパス側を閉じ、低くなると開ける構造のもの
で、水温が低くなるとバイパス側全開となり全量バイパ
スされる。このため、他方、即ち右側の上部水槽側には
散布水は送水されるが、左方の上部水槽側には水は送水
されない。
【0018】散布水が流れない左方の上部水槽側におい
て、その下方の充填物内には水が流れず空気のみ通過
し、左方の熱交換器では管外表面を外気が通過し、管内
のプロセス水と顕熱による熱交換し、外気は加熱される
だけで湿度は低下し、プロセス水は冷却される。
【0019】他方、右方の上部水槽側では、散布水が流
れ、夏期と同様の熱交換が行われる。ワックス式三方弁
のバイパス側には、バイパス配管が下部水槽の水面上に
達するまで配管されていて、三方弁のバイパス側が全閉
から全開となったとき、サイフォンによりバイパス弁が
圧力変動による振動を生ずる。このため、バイパス配管
の途中で三方弁のバイパス側に近い部分に均圧管を設
け、圧力が大気圧と同じになるようにしている。なお、
均圧管の先端は充填物内まで挿入してあり、バイパス側
全開時に水圧がかかるため、均圧管からの水漏れによる
水飛びを防止している。
【0020】さらに、左方の上部水槽と散布水配管の接
続部には、開口が設けてあり、三方弁がバイパス側全開
から全閉時に起こる圧力変動による振動、騒音が生じな
いようにしている。
【0021】混合板は、左右に対向する熱交換器部の充
填物及び熱交換器からの吹き出し空気を塔内でよく混合
させるために設けるもので、V形形状で充填物または熱
交換器からの空気の流れに対して並行に置かれ、単体ま
たは複数個以上で構成されるか、または逆V形形状で充
填物または熱交換器からの空気の流れに対して直角に置
かれ、単体または複数個以上もしくは交互に複数個以上
で構成する。
【0022】
【実施例】次に、本発明の代表的な実施例について説明
する。図1、図2、図3において1は密閉式直交流型の
冷却塔であり、塔体2の相対する両面は空気吸込口3と
なっており、上部水槽4は、左方の上部水槽側4Aと、
右方の上部水槽側4Bとに分けられている。そして塔内
部の左右各上部水槽4A、4Bの下方には充填物6A、
充填物6B、及び熱交換器7A、熱交換器7Bが一対と
して一段または複数段設けられていて、左右の熱交換器
部AとBを互いに対設する。そして下部には水を集める
共通の下部水槽8を設け、塔体2の上部には送風機16
と送風機16を駆動するための電動機17を設ける。
【0023】プロセス配管14,15は、熱交換器7
A、7Bを介して配管されている。次に散布水配管は、
下部水槽8より散布水ポンプ9に接続された送水管25
を経て、この送水管25の先端に分岐状にして散布水配
管10、散布水配管11を接続し、この各散布水配管1
0、11を上部水槽4A,4Bへと接続されている。一
方の散布水配管11には三方弁12が組み込まれてい
る。また塔内には、混合板18が送風機の直下、充填物
6A,6B、熱交換器7A,7Bの空気出口側に設けて
いる。図4に前記三方弁12の詳細を、また図5にはバ
イパス管に接続した均圧管19の詳細を、図6に配管接
続口20の詳細を各々示している。
【0024】次に冷却塔の動作を説明する。下部水槽8
にためられた水(散布水)は、散布水ポンプ9によって
送水管25を経て分岐され散布水配管10、11内を流
れ、上部水槽4A、4Bに各々供給される。上部水槽4
A,4Bには、各々分流槽5A,5B及び各分流槽に水
量調整弁21が設けられていて、上部水槽4A,4Bの
水量を均等にするようになっている。特に、上部水槽4
A側には三方弁12が設けられているため、三方弁12
及び三方弁接続配管の圧力損失に見合う水量調整が必要
である。散布水は上部水槽4A、4Bの散水孔より散水
され、充填物6A、6B、熱交換器7A、7Bを通って
下部水槽8に集められる。外気は送風機16により吸い
込まれ、充填物6A、6B内では水と空気との直接接触
により熱交換が行われ、散布水は冷却され、空気は加熱
高湿となり、熱交換器7A、7Bでは、プロセス水の通
る管外表面を散布水が流れ、散布水と空気の直接接触に
よる熱交換が行われると共に、主として水の蒸発潜熱に
より熱交換器部のプロセス水を冷却する。これら高温多
湿の空気は、混合板18により混合させられた後、送風
機16により塔外に排出される。
【0025】冬期になり外気温が低下すると、三方弁1
2はバイパス側に全開となり、左方の上部水槽4Aには
散布水が送水されない。
【0026】この上部水槽4A側では、散水されないた
め充填物6Aを通過した空気は外気と同じ状態で、熱交
換器7Aを通過した空気は管内を流れるプロセス水の高
温側と間接的に熱交換し顕熱による熱交換し、空気は絶
対湿度一定のままで加熱され、高温低湿空気となる。
【0027】次に、上部水槽4B側では、散布水量は夏
期と同じ量が散水され、充填物6Bを通過した空気は水
と直接接触による熱交換し、高温多湿となり、熱交換器
7Bを通過した空気は水と直接接触による熱交換を行
い、そのときの蒸発潜熱によりプロセス水を冷却すると
共に、散布水も冷却され、空気は高温多湿となる。
【0028】各充填物6A、6B、熱交換器7A、7B
を通過した空気は混合板18により混合し、低湿の空気
となって送風機16により低温の外気に放出されても、
過飽和空気とならず白煙を生じない。
【0029】次に三方弁12は、ワックス式で感温部内
のワックスが熱(温度)によって膨張・収縮し、これに
よって弁を開閉させる働きをするもので、外気温が低下
すると散布水温が低下し、三方弁12はバイパス側全閉
状態から徐々に開き始め、バイパス側配管13にも散布
水が流れ始める。さらに散布水温が低下すると、バイパ
ス側が全開となり、散布水は全量バイパスされることに
なる。この時バイパス配管13には散布水が全量流れる
ため、サイフォンに近い状態となり、三方弁12のバイ
パス弁24に圧力が加わるが、バイパス配管13の均圧
管19より外気を吸い込み、大気圧と平衡となり、減圧
させ、三方弁12のバイパス側の弁24の振動発生を防
止させる。
【0030】また、外気が上昇し散布水温が上昇する
と、三方弁12の感温部が水温を感知し、三方弁12の
バイパス側弁24を全開から全閉へと動き、上部水槽側
の弁22を全閉から全開へと作動する。この時、上部水
槽側の弁22の通過水温が上昇し急激に圧力が加わる
が、上部水槽4Aに設けられた圧力逃がし用開口から水
が噴き出し、三方弁12の上部水槽側の弁22出口から
上部水槽4内の分流槽5及び分流槽内の水量調整弁21
間の圧力が上昇するのを防止して、三方弁12の上部水
槽側の弁22の振動・騒音の発生を防止する。
【0031】空気は充填物6A、充填物6B、熱交換器
7A、熱交換器7B通過後はよく整流されているため、
混合板18により充填物6A、熱交換器7Aの出口空気
と、充填物6B、熱交換器7Bとの出口空気を混合させ
て、冬期水温低下時には高温多湿の空気と加熱のみされ
た空気とを混合させ湿度の低い空気とする。
【0032】混合板は、V形形状で充填物または熱交換
器からの空気の流れに対して並行に置かれ混合させるも
のと、逆V形形状で充填物または熱交換器からの空気の
流れに対して直角に置かれ、交互に空気通路を設け混合
させているものとがある。
【0033】
【発明の効果】本発明の密閉式直交流型冷却塔の白煙防
止装置によれば、冬期三方弁を接続した上部水槽側では
この三方弁の働きにより水は全量バイパスされ、上部水
槽には流れないため、この直下の充填物を通過した空気
は外気温のままで、また熱交換器を通過した空気は絶対
湿度一定のままで温度のみ上昇した乾き空気となり、こ
れと対向する他方の上部水槽側では、夏期と同様の働き
をし、散布水が流れこの下方の充填物、熱交換器を通過
した空気は高温多湿の空気となり、これらの吹き出し空
気は、混合板により塔内で混合された後、送風機によっ
て気温が低下している外気へ排出しても、過飽和空気と
ならず白煙を生じない利点がある。
【0034】また、本発明の請求項2記載の密閉式直交
流型冷却塔の白煙防止装置によれば、水温によって自動
的に開閉する三方弁により片方の上部水槽に送水する散
布水を直接下部水槽へバイパスしても均圧管の作用で圧
力が大気圧と同じになり、圧力変動を抑制でき、振動・
騒音の発生を防止し、三方弁自体の耐久性を高め、冷却
性能の確保と白煙防止機能を満足することができる。
【0035】また、本発明の請求項3記載の密閉式直交
流型冷却塔の白煙防止装置によれば、三方弁が装備され
ている側の上部水槽と散布水配管の上部水槽側接続部
に、圧力逃がし用開口を設けているので、この圧力逃が
し用開口により、三方弁がバイパス側全開から全閉時に
起こる圧力変動による振動、騒音を生じないようにし
て、さらに三方弁自体の耐久性を高め、冷却性能の確保
と白煙防止機能を満足することができる。
【0036】また、本発明の請求項4記載の密閉式直交
流型冷却塔の白煙防止装置によれば、V形形状をし充填
物または熱交換器からの空気の流れに対して並行に混合
板を設置しているので、左右に対向する熱交換器部の充
填物及び熱交換器からの吹き出し空気を塔内で効率的に
混合させることができ、排気空気が過飽和状態とならな
いので白煙化を未然に防止できる。
【0037】また、本発明の請求項5記載の密閉式直交
流型冷却塔の白煙防止装置によれば、逆V形形状をし、
かつ充填物または熱交換器からの空気の流れに対して直
角に配置した混合板により、左右に対向する熱交換器部
の充填物及び熱交換器からの吹き出し空気を塔内で効率
的に混合させることができ、排気空気が過飽和状態とな
らないので白煙化を未然に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の密閉式直交流型冷却塔の白煙防止装置
の第1実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1におけるP−P矢視正面図である。
【図3】逆V形形状をした混合板を取り付けた例を示す
縦断面図である。
【図4】三方弁を示す詳細図である。
【図5】均圧管を示す詳細図である。
【図6】三方弁を接続した側の上部水槽と散布水配管の
接続部を示す説明図である。
【符号の説明】
1 密閉式直交流型冷却塔 2 塔体 4 上部水槽 5 分流槽 6 充填物 7 熱交換器 8 下部水槽 9 散布水ポンプ 10 散布水配管 11 散布水配管 12 三方弁 13 バイパス配管 18 混合板 19 均圧管 21 水量調整弁 24 バイパス弁 25 送水管

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右に2分割された上部水槽の下方に、
    それぞれ充填物、熱交換器を配して左右の熱交換器部を
    1塔体内に対向形成し、最下部には共通の下部水槽、散
    布水ポンプを配して構成し、負荷からのプロセス水を左
    右の両熱交換器部において散布水と空気により冷却さ
    れ、散布水は左右両充填物内でそれぞれ空気と直接接触
    により冷却される密閉式直交流型冷却塔において、前記
    両上部水槽内にそれぞれ水量調整弁付分流槽を設け、散
    布水ポンプの出口側に接続した送水管の先端を分岐して
    散布水配管をそれぞれ接続すると共に、この各散布水配
    管の先端を前記各分流槽の入口側に接続し、かつ一方の
    散布水配管に三方弁を介してバイパス配管を接続し、三
    方弁を接続した側の上部水槽へ導かれる散布水を選択的
    に、下部水槽へ直接流れ出るようにしたことを特徴とす
    る密閉式直交流型冷却塔の白煙防止装置。
  2. 【請求項2】 一方の散布水配管に接続する三方弁は、
    水温により自動開閉し、水温が高くなるとバイパス側を
    閉じ、低くなると開くようにしたワックス式三方弁とす
    ると共に、この三方弁のバイパス側に接続するバイパス
    配管の先端部を、下部水槽の水面内にまで配管され、か
    つバイパス配管の途中に均圧管を設けたことを特徴とす
    る請求項1記載の密閉式直交流型冷却塔の白煙防止装
    置。
  3. 【請求項3】 散布水配管のうち、ワックス式三方弁が
    装備されている側の上部水槽と散布水配管の上部水槽側
    接続部に、圧力逃がし用開口を設けたことを特徴とする
    請求項1または2記載の密閉式直交流型冷却塔の白煙防
    止装置。
  4. 【請求項4】 送風機直下で、充填物出口部分、または
    熱交換器出口部分に混合板を設けると共に、この混合板
    はV形形状で充填物または熱交換器からの空気の流れに
    対して並行に置かれ、単体または複数個以上で構成され
    ていることを特徴とする請求項1、2、または3記載の
    密閉式直交流型冷却塔の白煙防止装置。
  5. 【請求項5】 送風機直下で、充填物出口部分、または
    熱交換器出口部分に混合板を設けると共に、この混合板
    は逆V形形状で充填物または熱交換器からの空気の流れ
    に対して直角に置かれ、単体または複数個以上もしくは
    交互に複数個以上で形成されることを特徴とする請求項
    1、2、または3記載の密閉式直交流型冷却塔の白煙防
    止装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102052858A (zh) * 2009-10-30 2011-05-11 京仁机械株式会社 防白烟冷却塔
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CN110398159A (zh) * 2019-06-27 2019-11-01 江苏赐福科技有限公司 一种磁悬浮蒸发冷却式冷水机组
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