JPH09100607A

JPH09100607A - 軒樋支持具

Info

Publication number: JPH09100607A
Application number: JP27009595A
Authority: JP
Inventors: Masakazu Ohashi; 正和大橋; Norio Tanno; 範男丹野
Original assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Current assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date: 1995-08-03
Filing date: 1995-10-18
Publication date: 1997-04-15

Abstract

(57)【要約】【解決手段】軒樋支持凹部２と化粧板固定フレーム３
との間を塞ぐ補強リブ５を設け、化粧板固定フレーム３
に接する補強リブ５を所々切り取った中空部３１を設け
た軒樋支持具１。【効果】軒樋支持凹部２と化粧板固定フレーム３とは
補強リブ５で補強されている。従って、軒樋支持凹部２
の中に軒樋を取り付け、化粧板固定フレーム３に化粧板
を取り付けても撓むことがない。又、化粧板固定フレー
ム３に化粧板を取り付ける際、ビスの螺入によって生じ
るクラックは中空部３１に達するだけであり、従来のよ
うに補強リブ５に達しないから、軒樋や化粧板を取り付
けても軒樋支持具１が破損しない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は軒樋支持具に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】軒樋支持具としては、従来種々なものが
知られている。例えば、実開平７−６３５６号公報に
は、上面に設けられた軒樋支持凹部と、この軒樋支持凹
部の屋外側および下側を囲む帯状の化粧板固定フレーム
と、この軒樋支持凹部の屋内側に設けられた取付部とか
らなる軒樋支持具について記載されている。

【０００３】この軒樋支持具を、図４を参照しながら、
説明する。図４（イ）は軒樋支持具の説明図、（ロ）は
（イ）のＺ−Ｚ線における断面を示す説明図、（ハ）は
（ロ）のＣ部分の拡大図である。図４において、１００
は軒樋支持具であり、この軒樋支持具１００は屋内側に
設けられた取付部１０１と、上面に設けられた軒樋支持
凹部１０２と、軒樋支持凹部１０２の屋外側と下側を囲
む帯状の化粧板固定フレーム１０３とからなる。この軒
樋支持具１００は、取付部１０１を鼻隠し板等の軒先４
００に取り付け、軒樋支持凹部１０２の中に軒樋５００
を取り付け、化粧板固定フレーム１０３に化粧板２０１
を取り付けて使用するものである。

【０００４】この化粧板固定フレーム１０３に化粧板２
０１を取り付ける方法について更に詳細に説明すると、
化粧板固定フレーム１０３には補強のために、軒樋支持
凹部１０２側に突出した補強リブ１０５が設けられてい
る。そして、化粧板２０１を化粧板固定フレーム１０３
に押し付けて、化粧板２０１から化粧板固定フレーム１
０３にビス３０１を螺入して化粧板２０１を化粧板固定
フレーム１０３に取り付けている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、この化粧板２
０１から化粧板固定フレーム１０３にビス３０１を螺入
して化粧板２０１を化粧板固定フレーム１０３に取り付
けていると、ビス３０１が化粧板固定フレーム１０３を
貫通し、裏側に突出した補強リブ１０５まで達する。す
ると、図４（ハ）に示すように、このビス３０１を螺入
している部分にクラック４０１が入り、このクラック４
０１が補強リブ１０５の上方まで伸びて、この化粧板固
定フレーム１０３と補強リブ１０５の機械的強度が弱く
なる。

【０００６】そして、軒樋支持凹部１０２の中に取り付
けられた軒樋５００と化粧板固定フレーム１０３に取り
付けられた化粧板２０１の重量により化粧板固形フレー
ム１０１には図４（イ）の矢印に示すような下方向に力
（Ｆ）がかかるから、クラック４０１が入って機械的強
度が弱くなっている部分が破損するという問題がある。
そこで、本発明の目的は、ビスを螺入して化粧板を化粧
板固定フレームに取り付けても、軒樋支持凹部に取り付
けられた軒樋や化粧板固定フレームに取り付けられた化
粧板の重量により破損しない軒樋支持具を提供すること
である。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたものであって、上面に設けられた軒樋
支持凹部と、この軒樋支持凹部の屋外側および下側を囲
む帯状の化粧板固定フレームと、この軒樋支持凹部の屋
内側に設けられた取付部とからなる軒樋支持具であっ
て、前記軒樋支持凹部と化粧板固定フレームとの間に
は、この間を塞ぐ板状の補強リブが設けられ、化粧板固
定フレームに接するこの補強リブが所々切り取られて中
空部が形成されているものである。

【０００８】（作用）本発明軒樋支持具では、従来と同
様に、取付部を鼻隠し板等の軒先に取り付け、軒樋を軒
樋支持凹部の中に取り付け、化粧板を化粧板固定フレー
ムに取り付けて使用する。すると、本発明では、軒樋支
持凹部と化粧板固定フレームとの間を塞ぐ板状の補強リ
ブが設けられているから、軒樋支持凹部と化粧板固定フ
レームとは補強リブで連結されて補強されている。従っ
て、軒樋支持凹部の中に入れて取り付けている軒樋や化
粧板固定フレームに取り付けられている化粧板の重量に
よって軒樋支持凹部に力がかかっても、軒樋支持凹部や
化粧板固定フレーム等が撓むことがなく極めて強固に軒
樋や化粧板を取り付けることができる。

【０００９】又、化粧板固定フレームに化粧板を取り付
ける方法は、従来と同様に、化粧板を化粧板固定フレー
ムに当接させ、ビスを螺入して取り付ける。その際、本
発明では、化粧板固定フレームに接する補強リブの所々
が切り取られて中空部が形成されているから、この中空
部にビスの先端が入るように螺入する。すると、このビ
スの先端は中空部に達するだけであり、従来のように補
強リブに達しないから、ビスを螺入したときに生ずるク
ラックが補強リブに発生しない。従って、軒樋や化粧板
を取り付けた後に、この軒樋や化粧板の重量がかかって
も軒樋支持具が破損することがない。

【００１０】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を説明す
る。（実施例１）図１および図２は本発明軒樋支持具の一実
施例を示すもので、図１（イ）は軒樋支持具の説明図、
（ロ）は（イ）のＡ−Ａ線における断面を示す説明図、
図２（イ）は図１の軒樋支持具に軒樋を取り付けた状態
を示す説明図、（ロ）は（イ）のＢ−Ｂ線における断面
を示す説明図である。

【００１１】１は軒樋支持具であり、この軒樋支持具１
は軒樋支持凹部２と化粧板固定フレーム３と取付部４と
補強リブ５とからなる。軒樋支持凹部２は、上面を軒樋
６の入る形状に窪ませてあって、軒樋６をこの中に入れ
て保持するものである。化粧板固定フレーム３は帯状の
長尺体であり、軒樋支持凹部２の屋外側および下側を囲
むように設けられている。取付部４は鼻隠し板等の軒先
６５に取り付けられるものであって、軒樋支持凹部２の
屋内側に設けられている。この取付部４にはビス孔４１
が設けられている。

【００１２】補強リブ５は軒樋支持凹部２と化粧板固定
フレーム３との間に設けられた板状体である。そして、
化粧板固定フレーム３に接する部分が所々切り取られて
中空部３１が形成されている。そして、化粧固定フレー
ム３の外側から中空部３１に達するビス９の径より若干
小さいビス孔３２が設けられている。この補強リブ５は
軒樋支持凹部２と化粧板固定フレーム３との間を塞ぐよ
うに形成されているから、軒樋支持凹部２と化粧板固定
フレーム３とは補強リブ５で連結されて補強されてい
る。従って、軒樋支持凹部２の中に入れて取り付けられ
ている軒樋６や化粧板固定フレーム３に取り付けられて
いる後述の化粧板８の重量によって、軒樋支持凹部２や
化粧板固定フレーム３等が撓むことがなく極めて強固に
軒樋６や化粧板８を取り付けることができるようになっ
ている。８は化粧板であり、この化粧板８は軒先に沿っ
て取り付けられる長尺体であり、断面形状が化粧板固定
フレーム３の外側を覆うようになっている。そして、こ
の化粧板８には化粧板固定フレーム３を取り付けたとき
に、ビス孔３２に相対する位置に通孔が設けられてい
る。

【００１３】次に、この軒樋支持具の使用方法および作
用について説明する。軒樋支持具１の取付部４を軒先６
５に当接させ、取付部４のビス孔４１にビス９１を挿入
して軒先６５に螺入して、軒樋支持具１を軒先６５に取
り付ける。このようにして所定間隔を隔てて複数個の軒
樋支持具１を軒先６５に取り付ける。次に、軒樋６を軒
先に取り付けられた複数個の軒樋支持具１に架け渡し、
軒樋支持凹部２に挿入して取り付ける。

【００１４】次に、複数個の軒樋支持具１の化粧板固定
フレーム３の外周面に沿って化粧板８を架け渡して当接
させ、ビス９を化粧板８に設けられた通孔から化粧板固
定フレーム３のビス孔３２に螺入して、化粧板８を化粧
板固定フレーム３に取り付ける。このようにしてビス９
を螺入すると、化粧板固定フレーム３に接する補強リブ
５の所々が切り取られて中空部３１が形成されているか
ら、ビス３の先端は中空部３１に入る。このように、ビ
ス９の先端は中空部３１に入り、従来のように補強リブ
に達しないから、ビス３１を螺入したときに生ずるクラ
ックが補強リブ５に発生しない。従って、補強リブ５が
傷付かない。そのため、取り付けられている軒樋６や化
粧板８の重量によって、図２（イ）に示すような下方向
に力（Ｆ）がかかっても、軒樋支持具１が破損しない。

【００１５】（実施例２）図３本発明軒樋支持具の他の
実施例を示すもので、（イ）は軒樋支持具の使用状態を
示す説明図、（ロ）は（イ）のＸ−Ｘ線における断面図
である。

【００１６】図３に示す実施例を図１および図２に示す
実施例と比較すると、軒樋６ａ、軒樋支持具１ａ、化粧
板８ａの形状が異なる。即ち、軒樋６ａは屋内側が若干
長くなっているし、軒樋支持具１ａの軒樋支持凹部２ａ
はこの軒樋６ａを入れる形状に窪ませているし、化粧板
固定フレーム３ａは下方に長くなっている。又、化粧板
８ａはこの軒樋支持具１ａの屋外側から下側を覆う形状
になっている。その他は図１および図２に示す実施例と
同じ構造であるから説明を省略する。

【００１７】次に、この軒樋支持具の使用方法および作
用について説明する。尚、図３において、図１および図
２に示す実施例と同様な部分には同じ番号にａを付して
説明する。軒樋支持具１ａの取付部４ａを軒先６５ａに
当接させ、取付部４ａのビス孔４１ａにビス９１ａを挿
入して軒先６５ａに螺入して、軒樋支持具１ａを軒先６
５ａに取り付ける。このようにして所定間隔を隔てて複
数個の軒樋支持具１ａを軒先６５ａに取り付ける。次
に、軒樋６ａを軒先６５ａに取り付けられた複数個の軒
樋支持具１ａに架け渡し、軒樋支持凹部２ａに挿入して
取り付ける。

【００１８】次に、複数個の軒樋支持具１ａの化粧板固
定フレーム３ａの外周面に沿って化粧板８ａを架け渡し
て当接させ、ビス９ａを化粧板８ａに設けられた通孔か
ら化粧板固定フレーム３ａのビス孔に螺入して、化粧板
８ａを化粧板固定フレーム３ａに取り付ける。このよう
にしてビス９ａを螺入すると、化粧板固定フレーム３ａ
に接する補強リブ５ａには所々が切り取られて中空部３
１ａが形成されているから、ビス３ａの先端は中空部３
１ａに入る。このように、ビス９ａの先端は中空部３１
ａに入り、従来のように補強リブに達しないから、ビス
３１ａを螺入したときに生ずるクラックが補強リブ５ａ
に発生しない。従って、補強リブ５ａが傷付かない。そ
のため、取り付けられている軒樋６ａや化粧板８ａの重
量によって、図３（イ）に示すような下方向に力（Ｆ）
がかかっても、軒樋支持具１ａが破損しない。

【００１９】

【発明の効果】本発明軒樋支持具では、軒樋支持凹部と
化粧板固定フレームとの間を塞ぐ板状の補強リブが設け
られているから、軒樋支持凹部に入れて取り付けている
軒樋や化粧板固定フレームに取り付けられている化粧板
の重量によって軒樋支持凹部に力がかかっても、軒樋支
持凹部や化粧板固定フレーム等が撓むことがなく極めて
強固に軒樋や化粧板を取り付けることができる。

【００２０】又、本発明では、化粧固定フレームに接す
る補強リブが所々切り取られて中空部が形成されている
から、化粧板を取り付けるビスを螺入したときに生ずる
クラックは中空部に入り、従来のような補強リブに達し
ないから補強リブに発生しない。従って、軒樋や化粧板
を取り付け、この軒樋や化粧板の重量がかかっても軒樋
支持具が破損することがないので安心である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明軒樋支持具の一実施例を示すもので、
（イ）は軒樋支持具の説明図、（ロ）は（イ）のＡ−Ａ
線における断面を示す説明図である。

【図２】（イ）は図１の軒樋支持具に軒樋を取り付けた
状態を示す説明図、（ロ）は（イ）のＢ−Ｂ線における
断面を示す説明図である。

【図３】本発明軒樋支持具の他の実施例を示すもので、
（イ）は軒樋支持具の使用状態を示す説明図、（ロ）は
（イ）のＸ−Ｘ線における断面図である。

【図４】従来の軒樋支持具を示すもので、（イ）は軒樋
支持具の説明図、（ロ）は（イ）のＺ−Ｚ線における断
面を示す説明図、（ハ）は（ロ）のＣ部分を拡大図であ
る。

【符号の説明】

１、１ａ軒樋支持具２、２ａ軒樋支持凹部３、３ａ化粧板固定フレーム３１、３１ａ中空部４、４ａ取付部５、５ａ補強リブ６、６ａ軒樋６５、６５ａ軒先８、８ａ化粧板

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】上面に設けられた軒樋支持凹部と、この
軒樋支持凹部の屋外側および下側を囲む帯状の化粧板固
定フレームと、この軒樋支持凹部の屋内側に設けられた
取付部とからなる軒樋支持具であって、前記軒樋支持凹
部と化粧板固定フレームとの間には、この間を塞ぐ板状
の補強リブが設けられ、化粧板固定フレームに接するこ
の補強リブが所々切り取られて中空部が形成されている
ことを特徴とする軒樋支持具。