JPH09100331A - ケトン又はアルデヒドとフェノールからのポリフェノールの製造法 - Google Patents
ケトン又はアルデヒドとフェノールからのポリフェノールの製造法Info
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- JPH09100331A JPH09100331A JP14245596A JP14245596A JPH09100331A JP H09100331 A JPH09100331 A JP H09100331A JP 14245596 A JP14245596 A JP 14245596A JP 14245596 A JP14245596 A JP 14245596A JP H09100331 A JPH09100331 A JP H09100331A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アルデヒド又はケトン出発物質とフェノール
の縮合に有用な触媒として不溶性メルカプトスルホン酸
化合物を用いる方法を提供する。 【解決手段】 次の2つの一般式: 【化1】 の一般式(a)で表わされる触媒活性種からなる不均一
触媒を用いる。Lは任意の連結基であり、そして触媒活
性種が不溶性の有機物又は無機物支持体へ結合させる結
合である;又は触媒活性種は一般式(b)で表わされて
但しL′は任意の連結基であり、結合であり、そして
θ′及びθ″はθの残基であり、a及びbはそれぞれ独
立に選ばれる1又はそれ以上の整数である。
の縮合に有用な触媒として不溶性メルカプトスルホン酸
化合物を用いる方法を提供する。 【解決手段】 次の2つの一般式: 【化1】 の一般式(a)で表わされる触媒活性種からなる不均一
触媒を用いる。Lは任意の連結基であり、そして触媒活
性種が不溶性の有機物又は無機物支持体へ結合させる結
合である;又は触媒活性種は一般式(b)で表わされて
但しL′は任意の連結基であり、結合であり、そして
θ′及びθ″はθの残基であり、a及びbはそれぞれ独
立に選ばれる1又はそれ以上の整数である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリフェノールの製
造、特にケトン又はアルデヒドとフェノールからのポリ
フェノールの製造に関する。
造、特にケトン又はアルデヒドとフェノールからのポリ
フェノールの製造に関する。
【0002】
【従来の技術】フェノールとアルデヒド又はケトンとの
酸触媒縮合は周知である。酸触媒には酸性イオン交換樹
脂触媒と可溶性酸触媒がある。可溶性酸触媒の例として
は、塩化水素、硫酸、塩酸、リン酸、臭化水素酸、硝
酸、ジメチルサルフェート、二酸化硫黄、4−トルエン
スルホン酸、ボロントリフルオリド、アルケンスルホン
酸、ボロントリフルオリド錯体及び他の酸−活性性化合
物、たとえば水で加水分解して酸を形成する塩化アルミ
ニウム、塩化スルホニル及びホスゲン等の化合物が含ま
れる。
酸触媒縮合は周知である。酸触媒には酸性イオン交換樹
脂触媒と可溶性酸触媒がある。可溶性酸触媒の例として
は、塩化水素、硫酸、塩酸、リン酸、臭化水素酸、硝
酸、ジメチルサルフェート、二酸化硫黄、4−トルエン
スルホン酸、ボロントリフルオリド、アルケンスルホン
酸、ボロントリフルオリド錯体及び他の酸−活性性化合
物、たとえば水で加水分解して酸を形成する塩化アルミ
ニウム、塩化スルホニル及びホスゲン等の化合物が含ま
れる。
【0003】このような酸触媒縮合を促進する多くの化
合物も知られている。これらの促進剤の例には遊離又は
樹脂に結合したメルカプタン基がある。その例としては
アルキルメルカプタン及びビス−メルカプトエタノール
アミンが知られている。Scriabine等(米国特
許第2,923,744号)により、メルカプトアルカ
ンスルホン酸又はその塩又は対応するスルホネートエス
テルを全供給物の0.1〜5重量%が硫酸を用いるアセ
トンとフェノールの縮合の縮合を促進することが提案さ
れた。硫酸はアセトンのモル当り2モル用いられてい
る。
合物も知られている。これらの促進剤の例には遊離又は
樹脂に結合したメルカプタン基がある。その例としては
アルキルメルカプタン及びビス−メルカプトエタノール
アミンが知られている。Scriabine等(米国特
許第2,923,744号)により、メルカプトアルカ
ンスルホン酸又はその塩又は対応するスルホネートエス
テルを全供給物の0.1〜5重量%が硫酸を用いるアセ
トンとフェノールの縮合の縮合を促進することが提案さ
れた。硫酸はアセトンのモル当り2モル用いられてい
る。
【0004】Riemann等(米国特許第4,67
5,458号)は硫酸、好ましくは濃硫酸と促進剤とし
てのメルカプタン、特に3−メルカプトプロピオン酸の
存在下の9,9−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)フ
ルオレン(BHPF)の製造法を提案している。
5,458号)は硫酸、好ましくは濃硫酸と促進剤とし
てのメルカプタン、特に3−メルカプトプロピオン酸の
存在下の9,9−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)フ
ルオレン(BHPF)の製造法を提案している。
【0005】Massirio等(米国特許第5,24
8,838号)はフェノールとフルオレノンの縮合の触
媒化用にメタンスルホン酸とメルカプタン/メルカプト
アルカン酸の組合せを提案している。高濃度のメタンス
ルホン酸とメルカプタン/メルカプトアルカン酸が用い
られている。反応はハロゲン化炭化水素溶媒中で行なわ
れている。
8,838号)はフェノールとフルオレノンの縮合の触
媒化用にメタンスルホン酸とメルカプタン/メルカプト
アルカン酸の組合せを提案している。高濃度のメタンス
ルホン酸とメルカプタン/メルカプトアルカン酸が用い
られている。反応はハロゲン化炭化水素溶媒中で行なわ
れている。
【0006】Bottenbruch等(米国特許第
4,996,373号)はカルボニル化合物とフェノー
ルから、高圧下、スルホン酸樹脂等の種々の触媒の存在
下にジヒドロキシアリール化合物を製造する方法を提案
している。スルフヒドリル官能基をもつ触媒、たとえば
メルカプト化合物で処理したイオン交換体が開示されて
いる。
4,996,373号)はカルボニル化合物とフェノー
ルから、高圧下、スルホン酸樹脂等の種々の触媒の存在
下にジヒドロキシアリール化合物を製造する方法を提案
している。スルフヒドリル官能基をもつ触媒、たとえば
メルカプト化合物で処理したイオン交換体が開示されて
いる。
【0007】Meyer等(米国特許第4,387,2
51号)は縮合剤として芳香族スルホン酸を用いる4,
4′−ジヒドロキシジフェニルアルカンの製造法を提案
している。メルカプト基はR3 の定義に含まれ不活性な
ものとされている。Freitag等(米国特許第5,
210,328号)はシクロアルキリデンビスフェノー
ルの製造時に同種のスルホン酸触媒を提案している。
51号)は縮合剤として芳香族スルホン酸を用いる4,
4′−ジヒドロキシジフェニルアルカンの製造法を提案
している。メルカプト基はR3 の定義に含まれ不活性な
ものとされている。Freitag等(米国特許第5,
210,328号)はシクロアルキリデンビスフェノー
ルの製造時に同種のスルホン酸触媒を提案している。
【0008】Jansen(米国特許第2,468,9
82号)は縮合生起のため多量の硫酸樹脂を未結合の3
−メルカプトプロピオン酸と混合して用いることを開示
している。英国特許第1,185,223号にはビスフ
ェノール製造用に、一方がスルホン酸樹脂で他方がメル
カプト質を含有する樹脂である不溶性樹脂の混合物を使
用することが提案されている。
82号)は縮合生起のため多量の硫酸樹脂を未結合の3
−メルカプトプロピオン酸と混合して用いることを開示
している。英国特許第1,185,223号にはビスフ
ェノール製造用に、一方がスルホン酸樹脂で他方がメル
カプト質を含有する樹脂である不溶性樹脂の混合物を使
用することが提案されている。
【0009】Randolplr等(米国特許第5,2
12,206号)はスルホン化イオン交換樹脂をジアル
キルアミノメルカプタンで処理した触媒を開示してい
る。スルホン酸イオン交換樹脂の変性を開示した他の代
表的な公知例として、Wagner(米国特許第3,1
72,916号),McNutt等(米国特許第3,3
94,089号),Falb等(米国特許第4,45
5,409;4,294,995及び4,396,72
8号),Heydenrich等(米国特許第4,36
9,293号),Berg等(米国特許第5,302,
774号),Maki等(米国特許第4,423,25
2号)がある。これらに開示された反応性触媒は通常ス
ルホイミド又はアンモニウムスルホネート塩の形でスル
ホン酸基に結合したメルカプト官能基をもっている。
12,206号)はスルホン化イオン交換樹脂をジアル
キルアミノメルカプタンで処理した触媒を開示してい
る。スルホン酸イオン交換樹脂の変性を開示した他の代
表的な公知例として、Wagner(米国特許第3,1
72,916号),McNutt等(米国特許第3,3
94,089号),Falb等(米国特許第4,45
5,409;4,294,995及び4,396,72
8号),Heydenrich等(米国特許第4,36
9,293号),Berg等(米国特許第5,302,
774号),Maki等(米国特許第4,423,25
2号)がある。これらに開示された反応性触媒は通常ス
ルホイミド又はアンモニウムスルホネート塩の形でスル
ホン酸基に結合したメルカプト官能基をもっている。
【0010】Shau(米国特許第4,859,803
号)はフェノールとケトンから、酸(硫酸)イオン交換
樹脂とメルカプタンの存在下に、ビスフェノールを製造
する方法を開示している。メルカプタンは環状二量体の
生成を制御するために特殊な反応器構造の特定の個所に
添加されている。
号)はフェノールとケトンから、酸(硫酸)イオン交換
樹脂とメルカプタンの存在下に、ビスフェノールを製造
する方法を開示している。メルカプタンは環状二量体の
生成を制御するために特殊な反応器構造の特定の個所に
添加されている。
【0011】Li(米国特許第4,825,010号)
はフェノールとケトンの縮合での副生物をアルキルメル
カプトアミンにイオン結合したスルホン酸サイトをもつ
触媒量の酸性スルホン化カチオン交換樹脂を用いて異性
化している。Liの他の生成中(米国特許第4,82
2,923及び5,501,281号)はビスフェノー
ル合成の副生物の異性化にイオン交換樹脂を用いること
が知られていることを示唆している。
はフェノールとケトンの縮合での副生物をアルキルメル
カプトアミンにイオン結合したスルホン酸サイトをもつ
触媒量の酸性スルホン化カチオン交換樹脂を用いて異性
化している。Liの他の生成中(米国特許第4,82
2,923及び5,501,281号)はビスフェノー
ル合成の副生物の異性化にイオン交換樹脂を用いること
が知られていることを示唆している。
【0012】Powell等(米国特許第5,105,
026号)はビスフェノール合成の望ましくない生成物
を望ましい生成物、たとえばビスフェノールAに異性化
するために酸性イオン交換樹脂を用いることを開示して
いる。Morgan(米国特許第3,546,165
号)はフェノールとフルオレノンやインダノンを含む種
々のケトンとの縮合を高濃度の塩酸又は塩化水素を少量
の3−メルカプトプロピオン酸の存在下に用いて行なう
方法を開示している。生成物はポリエステル樹脂の製造
に用いられる。
026号)はビスフェノール合成の望ましくない生成物
を望ましい生成物、たとえばビスフェノールAに異性化
するために酸性イオン交換樹脂を用いることを開示して
いる。Morgan(米国特許第3,546,165
号)はフェノールとフルオレノンやインダノンを含む種
々のケトンとの縮合を高濃度の塩酸又は塩化水素を少量
の3−メルカプトプロピオン酸の存在下に用いて行なう
方法を開示している。生成物はポリエステル樹脂の製造
に用いられる。
【0013】Szabulcs(米国特許第4,46
7,122及び4,503,266号)は塩酸/塩化亜
鉛触媒化法で得られたBHPFを含む粗製生成物を、ジ
クロロエタンからの晶出質に洗浄してHCl,ZnCl
2 及び過剰のフェノールを除去することを開示してい
る。DEOLS2,948,222(7/30/81)
のアブストラクトも参照。
7,122及び4,503,266号)は塩酸/塩化亜
鉛触媒化法で得られたBHPFを含む粗製生成物を、ジ
クロロエタンからの晶出質に洗浄してHCl,ZnCl
2 及び過剰のフェノールを除去することを開示してい
る。DEOLS2,948,222(7/30/81)
のアブストラクトも参照。
【0014】Korshak等(SU172,775)
はフェノール、BHPE及びHClの混合物を水洗した
後蒸留でフェノールを除去することを開示している。次
の公知例は共重合又は重合体のスルホン化によって導入
したスルホン酸官能基をもつ樹脂の製造を開示したもの
である。
はフェノール、BHPE及びHClの混合物を水洗した
後蒸留でフェノールを除去することを開示している。次
の公知例は共重合又は重合体のスルホン化によって導入
したスルホン酸官能基をもつ樹脂の製造を開示したもの
である。
【0015】 米国特許第3,205,285 Tuvbak等 同 3,366,711 Mazzolini等 同 3,426,104 Masson 同 4,587,304 Thalb等 同 4,764,557 Eichenauen等
【0016】Trapasso(米国特許第3,70
6,707号)は重合した環状エーテルとサルトンから
の付加物製造を開示している。Dean(米国特許第
4,568,724号)はEPDMとサルトンからの反
応生成物についての同種の技術を開示している。
6,707号)は重合した環状エーテルとサルトンから
の付加物製造を開示している。Dean(米国特許第
4,568,724号)はEPDMとサルトンからの反
応生成物についての同種の技術を開示している。
【0017】Welch(米国特許第3,029,22
1号)及びNiwa等(米国特許第4,912,170
号)はポリスチレン樹脂の変性法を開示している。
1号)及びNiwa等(米国特許第4,912,170
号)はポリスチレン樹脂の変性法を開示している。
【0018】
【発明が解決すべき課題】本発明の目的は強無機酸の使
用を避けながら短い反応時間で高収率で目的物、好まし
くはビス−(4−ヒドロキシアリール)異性体を製造す
ることのできるアルデヒド又はケトンとフェノールとの
縮合方法を提供することにある。本発明の更なる目的は
反応を実施する容器を腐食しない反応条件下に高純度の
目的物を高収率で製造することができるポリフェノール
の合成法を提供することにある。
用を避けながら短い反応時間で高収率で目的物、好まし
くはビス−(4−ヒドロキシアリール)異性体を製造す
ることのできるアルデヒド又はケトンとフェノールとの
縮合方法を提供することにある。本発明の更なる目的は
反応を実施する容器を腐食しない反応条件下に高純度の
目的物を高収率で製造することができるポリフェノール
の合成法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】一の観点において、本発
明はアルデヒド又はケトン出発物質を少なくとも1つの
位置が置換されていないフェノールとの縮合反応におい
て、該アルデヒド又はケトン出発物質とを可溶性又は不
溶性メルカプトスルホン酸化合物の存在下に出発物質の
各アルデヒド又はケトン部分に一対の(gemino
l)ビスフェノール性部分が形成されるに過る条件下に
反応させると共に、該可溶性メルカプトスルホン酸化合
物が一般式
明はアルデヒド又はケトン出発物質を少なくとも1つの
位置が置換されていないフェノールとの縮合反応におい
て、該アルデヒド又はケトン出発物質とを可溶性又は不
溶性メルカプトスルホン酸化合物の存在下に出発物質の
各アルデヒド又はケトン部分に一対の(gemino
l)ビスフェノール性部分が形成されるに過る条件下に
反応させると共に、該可溶性メルカプトスルホン酸化合
物が一般式
【0020】(HS)a −θ−(SO3 H)b
【0021】但しθはアルキレン、環状脂肪族、アリー
レン、アルキレンアリーレン、アルキレン環状脂肪族、
アルキレンアリール、異節環状又はアルキレン異節環状
残基であり、a及びbは独立に1〜約20の整数から選
ばれる、で示されるものであり、該不溶性メルカプトス
ルホン酸化合物が一般式
レン、アルキレンアリーレン、アルキレン環状脂肪族、
アルキレンアリール、異節環状又はアルキレン異節環状
残基であり、a及びbは独立に1〜約20の整数から選
ばれる、で示されるものであり、該不溶性メルカプトス
ルホン酸化合物が一般式
【0022】
【化13】
【0023】但しθ′はアルキレン、環状脂肪族、アリ
ーレン、アルキレンアリーレン、アルキレン環状脂肪
族、アルキレンアリール、異節環状又はアルキレン異節
環状残基であり、a及びbは独立に1〜約20の整数か
ら選ばれ、Lは任意の連結基であり、−は結合である、
で示される触媒的に活性な種でありこの触媒的に活性な
種は結合−によって不溶性有機又は無機支持体に結合し
ている、か又は単位式
ーレン、アルキレンアリーレン、アルキレン環状脂肪
族、アルキレンアリール、異節環状又はアルキレン異節
環状残基であり、a及びbは独立に1〜約20の整数か
ら選ばれ、Lは任意の連結基であり、−は結合である、
で示される触媒的に活性な種でありこの触媒的に活性な
種は結合−によって不溶性有機又は無機支持体に結合し
ている、か又は単位式
【0024】
【化14】
【0025】但しθ″はアルキレン、アリーレン、環状
脂肪族、アルキレンアリーレン、アルキレン環状脂肪
族、アルキレンアリール、異節環状又はアルキレン異節
環状残基であり、a及びbは独立に1〜約20の整数か
ら選ばれ、L′は任意の連結基であり、−は結合であ
る、で示される触媒的に活性な種であることを特徴とす
る縮合方法に関する。
脂肪族、アルキレンアリーレン、アルキレン環状脂肪
族、アルキレンアリール、異節環状又はアルキレン異節
環状残基であり、a及びbは独立に1〜約20の整数か
ら選ばれ、L′は任意の連結基であり、−は結合であ
る、で示される触媒的に活性な種であることを特徴とす
る縮合方法に関する。
【0026】本発明はまたポリマー鎖のいくつかの個々
のスチレン単位上にメルカプト官能基とスルホン酸官能
基の各々の少なくとも1つをもつことを特徴とする新規
な触媒的に活性なポリスチレン樹脂に関する。
のスチレン単位上にメルカプト官能基とスルホン酸官能
基の各々の少なくとも1つをもつことを特徴とする新規
な触媒的に活性なポリスチレン樹脂に関する。
【0027】更に別の観点において、本発明は触媒的に
活性なポリスチレン樹脂の製造法に関する。この方法は
好ましくは、(b)ハロアルキルポリスチレンをスルホ
ン化してスルホ官能基をもつ中間体を生成し、(c)任
意にこのスルホ官能基をナトリウム又はカリウムスルホ
ネート官能基に変換し、(d)ハロ官能基を反応性チオ
レートと反応させて前工程で生成したスルホスチレン中
間体をチオール化して対応するメルカプト官能基又はそ
の前駆体を生成させ、(e)任意にかくしてチオール化
した中間体を、チオール化した基が必要とする場合には
酸又は塩基で加水分解し、そして(f)任意に、(必要
とする場合aは)酸性化してスルホン酸官能基を生成さ
せる工程からなることを特徴とする。
活性なポリスチレン樹脂の製造法に関する。この方法は
好ましくは、(b)ハロアルキルポリスチレンをスルホ
ン化してスルホ官能基をもつ中間体を生成し、(c)任
意にこのスルホ官能基をナトリウム又はカリウムスルホ
ネート官能基に変換し、(d)ハロ官能基を反応性チオ
レートと反応させて前工程で生成したスルホスチレン中
間体をチオール化して対応するメルカプト官能基又はそ
の前駆体を生成させ、(e)任意にかくしてチオール化
した中間体を、チオール化した基が必要とする場合には
酸又は塩基で加水分解し、そして(f)任意に、(必要
とする場合aは)酸性化してスルホン酸官能基を生成さ
せる工程からなることを特徴とする。
【0028】本発明の方法は極めて低濃度の単一酸性縮
合剤の使用を可能にする。この方法は単純化された生成
物単離法、リサイクル法及び/又は廃棄物処理を可能と
する。この方法は塩酸又は硫酸を除くための中和工程を
必要とせずまた廃棄すべき塩流も生成しない。本発明方
法で用いる酸性縮合剤は反応混合物から除去容易であ
り、回収及びリサイクルできる。
合剤の使用を可能にする。この方法は単純化された生成
物単離法、リサイクル法及び/又は廃棄物処理を可能と
する。この方法は塩酸又は硫酸を除くための中和工程を
必要とせずまた廃棄すべき塩流も生成しない。本発明方
法で用いる酸性縮合剤は反応混合物から除去容易であ
り、回収及びリサイクルできる。
【0029】本発明方法は高い選択率で目的物、好まし
くはビス−(4−ヒドロキシアリール)異性体を製造で
きまた反応速度も極めて速い。本発明方法は、ビスフェ
ノールA及び9,9−ビス−(4−ヒドロキシフェニ
ル)フルオレン等のビス(ヒドロキシアリール)化合物
の製造に特に有効である。上記化合物はポリカーボネー
トや他の市販の重要ポリマーの製造に有用である。
くはビス−(4−ヒドロキシアリール)異性体を製造で
きまた反応速度も極めて速い。本発明方法は、ビスフェ
ノールA及び9,9−ビス−(4−ヒドロキシフェニ
ル)フルオレン等のビス(ヒドロキシアリール)化合物
の製造に特に有効である。上記化合物はポリカーボネー
トや他の市販の重要ポリマーの製造に有用である。
【0030】ここに開示する不均一触媒は現在用いられ
ている不均一触媒より反応性に優れている。それらは目
的物を従来より高い選択性をもち且つより低い温度で製
造することを可能にする。高い選択性は目的とする又は
予め定めた純度の目的物を製造するために要する精製を
低減する。それ故、ビスフェノールAのような市販のビ
スフェノールにとって、本発明の不均一触媒を、既存の
方法に置きかえ使用しより低温で且つ少ない精製で少な
くとも同類の純度を得ることができるという利点を示
す。
ている不均一触媒より反応性に優れている。それらは目
的物を従来より高い選択性をもち且つより低い温度で製
造することを可能にする。高い選択性は目的とする又は
予め定めた純度の目的物を製造するために要する精製を
低減する。それ故、ビスフェノールAのような市販のビ
スフェノールにとって、本発明の不均一触媒を、既存の
方法に置きかえ使用しより低温で且つ少ない精製で少な
くとも同類の純度を得ることができるという利点を示
す。
【0031】本発明方法に用いうるケトン又はアルデヒ
ド及びフェノール性化合物(ここではフェノール、フェ
ノール重さ、フェノール又はフェノール性出発物質と称
する場合がある)は、たとえばJansen′982,
Supra,Miki等,′252,Supra,Mo
rgan′165,Supra,及びKnebel等′
594,Supra等の文献に記載されている。本発明
の縮合はフェノールと9−フルオレノンの縮合という代
表的な縮合剤で示すと次の式で示される。
ド及びフェノール性化合物(ここではフェノール、フェ
ノール重さ、フェノール又はフェノール性出発物質と称
する場合がある)は、たとえばJansen′982,
Supra,Miki等,′252,Supra,Mo
rgan′165,Supra,及びKnebel等′
594,Supra等の文献に記載されている。本発明
の縮合はフェノールと9−フルオレノンの縮合という代
表的な縮合剤で示すと次の式で示される。
【0032】
【化15】
【0033】ビスフェノールAの製造法は次式で示され
る。
る。
【0034】
【化16】
【0035】フェノール出発物質は少なくとも1の非置
換位置をもち、任意に1以上の環位置にヒドロカルビル
又はハロゲン等の1以上の不活性置換基をもつ適当の芳
香族ヒドロキシ化合物が好ましく用いられる。不活性置
換基とはフェノールとケトン又はアルデヒドとの縮合に
悪影響を与えずまたそれ自身は触媒作用のない基であ
る。好ましいフェノールはヒドロキシル基に対しパラ位
が非置換のものである。
換位置をもち、任意に1以上の環位置にヒドロカルビル
又はハロゲン等の1以上の不活性置換基をもつ適当の芳
香族ヒドロキシ化合物が好ましく用いられる。不活性置
換基とはフェノールとケトン又はアルデヒドとの縮合に
悪影響を与えずまたそれ自身は触媒作用のない基であ
る。好ましいフェノールはヒドロキシル基に対しパラ位
が非置換のものである。
【0036】アルケン(alk)、アルキル、環状脂肪
族、アリール、アリーレン(ar)、アルキルアリーレ
ン(alkar)、アリールアルキレン(aral
k)、アルキル環状脂肪族及びアルキレン環状脂肪族は
ヒドロカルボル官能基、即ち炭素と水素原子をもつ官能
基である。アルキレン官能基は直鎖;分枝鎖、及び飽
和、不飽和のいづれでもありうる。つまりアルキレン、
アルケニレン又はアルキニレンでありうる。環状脂肪族
炭化水素残基は飽和及び不飽和環状残基即ちシクロアル
キレン及びシクロアルケニレンを含む。アリーレンはモ
ノ−及びポリ環状芳香族残基、たとえばベンゼン、ビフ
ェニル、ビアリール、ナフチル、フェナンスレニル、ア
ンスレニル又はアリール基の残基を含み、アルキレン基
で連結したものも含む。アラルキルは1以上の芳香族基
で置換した、アルキル、アルケニル又はアルキニル残基
を含む。
族、アリール、アリーレン(ar)、アルキルアリーレ
ン(alkar)、アリールアルキレン(aral
k)、アルキル環状脂肪族及びアルキレン環状脂肪族は
ヒドロカルボル官能基、即ち炭素と水素原子をもつ官能
基である。アルキレン官能基は直鎖;分枝鎖、及び飽
和、不飽和のいづれでもありうる。つまりアルキレン、
アルケニレン又はアルキニレンでありうる。環状脂肪族
炭化水素残基は飽和及び不飽和環状残基即ちシクロアル
キレン及びシクロアルケニレンを含む。アリーレンはモ
ノ−及びポリ環状芳香族残基、たとえばベンゼン、ビフ
ェニル、ビアリール、ナフチル、フェナンスレニル、ア
ンスレニル又はアリール基の残基を含み、アルキレン基
で連結したものも含む。アラルキルは1以上の芳香族基
で置換した、アルキル、アルケニル又はアルキニル残基
を含む。
【0037】アルキル基はメチル、エチル、プロピル、
ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノ
ニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テ
トラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ペンタデシ
ル、ノナデシル及びエイコシル基の直鎖−又は分枝鎖−
異性体及び対応する不飽和(アルケニル又はアルキニ
ル)基、さらにはより高級な同属体を含む。アルキル基
は好ましくは1〜20、より好ましくは1〜5、最も好
ましくは1〜3の炭素原子をもつ。炭素原子1〜5をも
つアルキルにはメチル、エチル、プロピル、ブチル及び
ペンチルの種々の異性体が含まれる。
ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノ
ニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テ
トラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ペンタデシ
ル、ノナデシル及びエイコシル基の直鎖−又は分枝鎖−
異性体及び対応する不飽和(アルケニル又はアルキニ
ル)基、さらにはより高級な同属体を含む。アルキル基
は好ましくは1〜20、より好ましくは1〜5、最も好
ましくは1〜3の炭素原子をもつ。炭素原子1〜5をも
つアルキルにはメチル、エチル、プロピル、ブチル及び
ペンチルの種々の異性体が含まれる。
【0038】アルキル、アリール、アルカリル及びアラ
ルキル置換基はフェノール反応剤上の好ましいヒドロカ
ルビル置換基である。フェノール上の他の不活性置換基
の非製造的例としてアルコキシ、アリールオキシ又はア
ルカリールオキシがある。(ここでアルコキシにはメト
キシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペントキシ、
ヘキソキシ、ヘプトキシ、オクチルオキシ、ノニルオキ
シ、デシルオキシ及びポリオキシエチレン、さらにはよ
り高級な同属体がある)、アリールオキシ、フェノキ
シ、ビフェノキシ、ナフチルオキシ等があり、アルカリ
ールオキシにはアルキル、アルケニル−及びアルキニル
−置換フェノール化合物がある。
ルキル置換基はフェノール反応剤上の好ましいヒドロカ
ルビル置換基である。フェノール上の他の不活性置換基
の非製造的例としてアルコキシ、アリールオキシ又はア
ルカリールオキシがある。(ここでアルコキシにはメト
キシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペントキシ、
ヘキソキシ、ヘプトキシ、オクチルオキシ、ノニルオキ
シ、デシルオキシ及びポリオキシエチレン、さらにはよ
り高級な同属体がある)、アリールオキシ、フェノキ
シ、ビフェノキシ、ナフチルオキシ等があり、アルカリ
ールオキシにはアルキル、アルケニル−及びアルキニル
−置換フェノール化合物がある。
【0039】フェノール上の更なる不活性置換基にはブ
ロモ、クロロ又はイオド類のハロゲンがある。シアノ及
びニトロ置換基はフェノール及びアルデヒドを不活性化
する可能性がありまたカルボン酸置換基は干渉反応を起
こす可能性がある。ある場合にはさらなるヒドロキシル
置換基が好ましい。
ロモ、クロロ又はイオド類のハロゲンがある。シアノ及
びニトロ置換基はフェノール及びアルデヒドを不活性化
する可能性がありまたカルボン酸置換基は干渉反応を起
こす可能性がある。ある場合にはさらなるヒドロキシル
置換基が好ましい。
【0040】好ましい置換基には炭素原子1〜10、よ
り好ましくは1〜5、最も好ましくは1〜3をもつアル
キル基がある。このアルキル置換基は直鎖又は分枝鎖異
性体がある。
り好ましくは1〜5、最も好ましくは1〜3をもつアル
キル基がある。このアルキル置換基は直鎖又は分枝鎖異
性体がある。
【0041】フェノールの非製造的な例にはフェノー
ル、2−クレゾール、3−クレゾール、4−クレゾー
ル、2−クロロフェノール、3−クロロフェノール、4
−クロロフェノール、2−t−ブチルフェノール、2,
4−ジメチルフェノール、2−エチル−6−メチルフェ
ノール、2−ブロモフェノール、2−フルオロフェノー
ル、2−フェノキシフェノール、3−メトキシフェノー
ル、2,3,6−トリメチルフェノール、2,3,5,
6−テトラメチルフェノール、,2,6−キシレノー
ル、2,6−ジクロロフェノール、3,5−ジエチルフ
ェノール、2−ベンジルフェノール、2,6−ジ−t−
ブチルフェノール、2−フェニルフェノール、1−ナフ
トール、2−ナフトール等がある。好ましいフェノール
にはフェノール、2−又は3−クレゾール、2,6−ジ
メチルフェノール、レゾルシノール、ナフトール及びそ
れらの混合物がある。最も好ましいフェノールは非置換
フェノールである。
ル、2−クレゾール、3−クレゾール、4−クレゾー
ル、2−クロロフェノール、3−クロロフェノール、4
−クロロフェノール、2−t−ブチルフェノール、2,
4−ジメチルフェノール、2−エチル−6−メチルフェ
ノール、2−ブロモフェノール、2−フルオロフェノー
ル、2−フェノキシフェノール、3−メトキシフェノー
ル、2,3,6−トリメチルフェノール、2,3,5,
6−テトラメチルフェノール、,2,6−キシレノー
ル、2,6−ジクロロフェノール、3,5−ジエチルフ
ェノール、2−ベンジルフェノール、2,6−ジ−t−
ブチルフェノール、2−フェニルフェノール、1−ナフ
トール、2−ナフトール等がある。好ましいフェノール
にはフェノール、2−又は3−クレゾール、2,6−ジ
メチルフェノール、レゾルシノール、ナフトール及びそ
れらの混合物がある。最も好ましいフェノールは非置換
フェノールである。
【0042】本発明で好ましく用いられるケトンは単一
のケトンカルボニル(C=O)基又はいくつかのケトン
カルボニル基をもち、用いる条件下で反応性のある適宜
のケトンである。ケトンは用いる条件下で不活性な置換
基をもっていてもよい。不活性置換基は前記の反応性フ
ェノールについて述べたものと同様である。
のケトンカルボニル(C=O)基又はいくつかのケトン
カルボニル基をもち、用いる条件下で反応性のある適宜
のケトンである。ケトンは用いる条件下で不活性な置換
基をもっていてもよい。不活性置換基は前記の反応性フ
ェノールについて述べたものと同様である。
【0043】ケトンは脂肪族、芳香族、脂環族又は芳香
族−脂肪族混合のケトン、ジケトン又はポリケトンから
好ましく選択される。それらのなかでも、アセトン、メ
チルエチルケトン、ジエチルケトン、ベンジル、アセチ
ルアセトン、メチルイソプロピルケトン、メチルイソブ
チルケトン、アセトフェノン、エチルフェニルケトン、
シクロヘキサノン、シクロペンタノン、ベンゾフェノ
ン、フルオレソン、インダノン、3,3,5−トリメチ
ルシクロヘキサノン、アンスラキノン、4−ヒドロキシ
アセトフェノン、アセナフテンキノン、キノン、ベンゾ
イルアセトン及びジアセチルが代表的な例である。
族−脂肪族混合のケトン、ジケトン又はポリケトンから
好ましく選択される。それらのなかでも、アセトン、メ
チルエチルケトン、ジエチルケトン、ベンジル、アセチ
ルアセトン、メチルイソプロピルケトン、メチルイソブ
チルケトン、アセトフェノン、エチルフェニルケトン、
シクロヘキサノン、シクロペンタノン、ベンゾフェノ
ン、フルオレソン、インダノン、3,3,5−トリメチ
ルシクロヘキサノン、アンスラキノン、4−ヒドロキシ
アセトフェノン、アセナフテンキノン、キノン、ベンゾ
イルアセトン及びジアセチルが代表的な例である。
【0044】ハロ、ニトリル又はニトロ置換基をもつケ
トン、たとえば1,3−ジクロロアセトン又はヘキサフ
ルオロアセトンも用いられる。有用な出発物質である脂
肪族ケトンの非製造的例には、アセトン、エチルメチル
ケトン、イソブチルメチルケトン、1,3−ジクロロア
セトン、ヘキサフルオロアセトン等がある。好ましい脂
肪族ケトンはアセトンであり、フェノールと縮合して、
通常ビスフェノールAとして知られる2,2−ビス−
(4−ヒドロキシフェニル)−プロパンを生ずる。他の
好ましい脂肪族ケトンはヘキサフルオロアセトンであ
り、2モルのフェノールと反応して2,2−ビス−(4
−ヒドロキシフェニル)−ヘキサフルオロプロパン(ビ
スフェノールAF)を生ずる。
トン、たとえば1,3−ジクロロアセトン又はヘキサフ
ルオロアセトンも用いられる。有用な出発物質である脂
肪族ケトンの非製造的例には、アセトン、エチルメチル
ケトン、イソブチルメチルケトン、1,3−ジクロロア
セトン、ヘキサフルオロアセトン等がある。好ましい脂
肪族ケトンはアセトンであり、フェノールと縮合して、
通常ビスフェノールAとして知られる2,2−ビス−
(4−ヒドロキシフェニル)−プロパンを生ずる。他の
好ましい脂肪族ケトンはヘキサフルオロアセトンであ
り、2モルのフェノールと反応して2,2−ビス−(4
−ヒドロキシフェニル)−ヘキサフルオロプロパン(ビ
スフェノールAF)を生ずる。
【0045】好ましいクラスのケトンは、たとえばフェ
ニル、トリル、ナフチル、キシリル又は4−ヒドロキシ
フェニル基等のアリール基をもつ少なくとも1のヒドロ
カルビル基をもつものである。他の好ましいケトンはケ
トンのカルボニル基に結合した炭化水素基が環状脂肪族
基中にあるものである。これらの例には9−フルオレノ
ン、シクロヘキサノン、3,3,5−トリメチルシクロ
ヘキサノン、インダノン、インデノン、アンスラキノン
等がある。
ニル、トリル、ナフチル、キシリル又は4−ヒドロキシ
フェニル基等のアリール基をもつ少なくとも1のヒドロ
カルビル基をもつものである。他の好ましいケトンはケ
トンのカルボニル基に結合した炭化水素基が環状脂肪族
基中にあるものである。これらの例には9−フルオレノ
ン、シクロヘキサノン、3,3,5−トリメチルシクロ
ヘキサノン、インダノン、インデノン、アンスラキノン
等がある。
【0046】最も好ましいケトンは9−フルオレノン、
ベンゾフェノン、アセトン、アセトフェノン、4−ヒド
ロキシアセトフェノン及び4,4′−ジヒドロキシベン
ゾフェノンである。本発明方法は最も好ましくはフェノ
ールとアセトンとの反応によるビスフェノールAの製造
及びフェノールと9−フルオレノンの反応による9,9
−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)フルオレノン(D
HPF)の製造に用いられる。
ベンゾフェノン、アセトン、アセトフェノン、4−ヒド
ロキシアセトフェノン及び4,4′−ジヒドロキシベン
ゾフェノンである。本発明方法は最も好ましくはフェノ
ールとアセトンとの反応によるビスフェノールAの製造
及びフェノールと9−フルオレノンの反応による9,9
−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)フルオレノン(D
HPF)の製造に用いられる。
【0047】本発明方法はまたフェノールとアルデヒ
ド、たとえばホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プ
ロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド又はより高級な
同族体等式RCHO、但しRは炭素原子1〜20のアル
キルである、で示されるアルデヒドとの縮合にも用いう
る。2モルのフェノールと1モルのホルムアルデヒドの
縮合により、ビスフェノールFとして知られるビス−
(4−ヒドロキシフェニル)メタンを生ずる。
ド、たとえばホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プ
ロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド又はより高級な
同族体等式RCHO、但しRは炭素原子1〜20のアル
キルである、で示されるアルデヒドとの縮合にも用いう
る。2モルのフェノールと1モルのホルムアルデヒドの
縮合により、ビスフェノールFとして知られるビス−
(4−ヒドロキシフェニル)メタンを生ずる。
【0048】ジアルデヒド及びケトアルデヒド、たとえ
ばグリオキザール、フェニルグリオキザール又はピルビ
ンアルデヒド、も用いうる。生成物はいわゆるジェミナ
ル(geminal)ビスフェノール、即ち1以上の単
一の炭素原子に2個のフェノール性部分が結合した化合
物である。この単一炭素原子はケトン又はアルデヒド反
応体のカルボニル炭素に相当する。出発物質が2以上の
アルデヒド又はケトンカルボニルを有する場合、生成物
は2以上のジェミナル即ち対のビスフェノール部分をも
つものとされる。たとえば、アセチルアセトンとフェノ
ールからの縮合物は2,2,4,4−テトラキス(ヒド
ロキシフェニル)プロパンであり、ベンゾイルアセトン
からの縮合物は、2,2,4,4−テトラキス−(ヒド
ロキシフェニル)−4−フェニルブタンである。
ばグリオキザール、フェニルグリオキザール又はピルビ
ンアルデヒド、も用いうる。生成物はいわゆるジェミナ
ル(geminal)ビスフェノール、即ち1以上の単
一の炭素原子に2個のフェノール性部分が結合した化合
物である。この単一炭素原子はケトン又はアルデヒド反
応体のカルボニル炭素に相当する。出発物質が2以上の
アルデヒド又はケトンカルボニルを有する場合、生成物
は2以上のジェミナル即ち対のビスフェノール部分をも
つものとされる。たとえば、アセチルアセトンとフェノ
ールからの縮合物は2,2,4,4−テトラキス(ヒド
ロキシフェニル)プロパンであり、ベンゾイルアセトン
からの縮合物は、2,2,4,4−テトラキス−(ヒド
ロキシフェニル)−4−フェニルブタンである。
【0049】メルカプトスルホン酸触媒は、反応混合物
に可溶でも不溶でもよく、少なくとも1のチオール基
(SH)と少なくとも1のスルホン酸基(SO3 H)
(これには用いる反応条件下でスルホン酸に転換できる
基も含まれる)をもつ適宜の種である。可溶性メルカプ
トスルホン酸部分は式
に可溶でも不溶でもよく、少なくとも1のチオール基
(SH)と少なくとも1のスルホン酸基(SO3 H)
(これには用いる反応条件下でスルホン酸に転換できる
基も含まれる)をもつ適宜の種である。可溶性メルカプ
トスルホン酸部分は式
【0050】(HS)a −θ−(SO3 H)b
【0051】但しθはアルキレン、環状脂肪族、アリー
レン、アルキレンアリーレン、アルキレン環状脂肪族、
アルキレンアリール、異節環状又はアルキレン異節環状
残基であり、a及びbは独立に1〜約20の整数から選
ばれる、で示される。
レン、アルキレンアリーレン、アルキレン環状脂肪族、
アルキレンアリール、異節環状又はアルキレン異節環状
残基であり、a及びbは独立に1〜約20の整数から選
ばれる、で示される。
【0052】「可溶性メルカプトスルホン酸」とは、反
応混合物中になる程度は可溶な化合物で、反応終期に、
抽出、イオン交換、沈澱吸着等によって、混合物から除
去しうる化合物を意味する。
応混合物中になる程度は可溶な化合物で、反応終期に、
抽出、イオン交換、沈澱吸着等によって、混合物から除
去しうる化合物を意味する。
【0053】「不溶性メルカプトスルホン酸」とは反応
混合物に不溶な物質を意味する。これらの物質は通常重
合した有機樹脂か又は無機支持体に結合した触媒的に活
性な化合物である。
混合物に不溶な物質を意味する。これらの物質は通常重
合した有機樹脂か又は無機支持体に結合した触媒的に活
性な化合物である。
【0054】θがアルキレンであるとき、このアルキレ
ンは、2〜20の炭素原子をもつ直鎖又は分枝鎖アルキ
レン部分、対応するヘテロ鎖部分及び不活性置換基で置
換されたアルキレンでありうる。不活性置換基の例に
は、アルコキシ、アルケニル、アルキニル、ハロ、ニト
ロ、アリール等がある。
ンは、2〜20の炭素原子をもつ直鎖又は分枝鎖アルキ
レン部分、対応するヘテロ鎖部分及び不活性置換基で置
換されたアルキレンでありうる。不活性置換基の例に
は、アルコキシ、アルケニル、アルキニル、ハロ、ニト
ロ、アリール等がある。
【0055】メルカプトアルカンスルホン酸の非製造的
例には2−メルカプトエタンスルホン酸、3−メルカプ
トプロパンスルホン酸(MPSA)、4−メルカプトブ
タンスルホン酸(MBSA)、4−メルカプトペンタン
スルホン酸、3−メルカプト−2,2−ジメチルプロパ
ンスルホン酸、2,3−ジメルカプトプロパン−スルホ
ン酸、メルカプトプロパン−2,3−ジスルホン酸、2
−ベンジル−4−メルカプトブタンスルホン酸、5−メ
ルカプトペンタンスルホン酸等がある。このグループの
触媒で最も好ましいのは3−メルカプトプロパンスルホ
ン酸及び4−メルカプトブタンスルホン酸である。この
タイプの有用なメルカプトアルカンスルホン酸は次の式
Iで例示される化合物である。
例には2−メルカプトエタンスルホン酸、3−メルカプ
トプロパンスルホン酸(MPSA)、4−メルカプトブ
タンスルホン酸(MBSA)、4−メルカプトペンタン
スルホン酸、3−メルカプト−2,2−ジメチルプロパ
ンスルホン酸、2,3−ジメルカプトプロパン−スルホ
ン酸、メルカプトプロパン−2,3−ジスルホン酸、2
−ベンジル−4−メルカプトブタンスルホン酸、5−メ
ルカプトペンタンスルホン酸等がある。このグループの
触媒で最も好ましいのは3−メルカプトプロパンスルホ
ン酸及び4−メルカプトブタンスルホン酸である。この
タイプの有用なメルカプトアルカンスルホン酸は次の式
Iで例示される化合物である。
【0056】
【化17】
【0057】但しQは不活性置換基であり、Yは任意の
ヘテロ元素、たとえばO,N−Q又はSである。Qは
H、ヒドロカルビル、ハロ、カルボキシ、スルホニル
等、前記のフェノール、ケトン又はアルデヒド出発物質
上の不活性置換基として例示したものである。2以上の
Qが任意に存在しうる。置換基Qは鎖上のどの位置にも
存在しうる。可溶性触媒の一般式で述べたように、触媒
中に2以上のSH又はスルホン酸官能基が存在しうる。
ヘテロ元素、たとえばO,N−Q又はSである。Qは
H、ヒドロカルビル、ハロ、カルボキシ、スルホニル
等、前記のフェノール、ケトン又はアルデヒド出発物質
上の不活性置換基として例示したものである。2以上の
Qが任意に存在しうる。置換基Qは鎖上のどの位置にも
存在しうる。可溶性触媒の一般式で述べたように、触媒
中に2以上のSH又はスルホン酸官能基が存在しうる。
【0058】式I(a)の化合物は一般式
【0059】 HS(CH2 )y CH(Q)(CH2 )z SO3 H
【0060】に含まれる。
【0061】但しyは0〜20の整数であり、zは0〜
20の整数であり、Qは任意の不活性置換基であり、y
+z>1で最大40である。
20の整数であり、Qは任意の不活性置換基であり、y
+z>1で最大40である。
【0062】式I(b)の化合物は一般式 HS(CH2 )y −Y−(CH2 )z SO3 H
【0063】に含まれる。
【0064】但し1以上の不活性置換基Qが炭素鎖に鉛
り適宜の位置に結合していてよく、Yは異節元素、たと
えば−S−でありyとzの各々は少なくとも1で且つy
+z>2で最大40である。好ましい線状メルカプトア
ルカンスルホン酸はメルカプト基とスルホン酸基の間の
距離が、炭素とヘテロ原子を含め20原子より少ないも
のである。式I(b)の化合物も2以上のSH基及び/
又は2以上スルホン酸基をもちうる。
り適宜の位置に結合していてよく、Yは異節元素、たと
えば−S−でありyとzの各々は少なくとも1で且つy
+z>2で最大40である。好ましい線状メルカプトア
ルカンスルホン酸はメルカプト基とスルホン酸基の間の
距離が、炭素とヘテロ原子を含め20原子より少ないも
のである。式I(b)の化合物も2以上のSH基及び/
又は2以上スルホン酸基をもちうる。
【0065】式I(c)の化合物は式
【0066】
【化18】
【0067】に含まれる。但しyとzは上記のとおりで
ある。
ある。
【0068】メルカプトスルホン酸前駆体も反応混合物
中で活性なメルカプトスルホン酸触媒に転換させること
により触媒として用いうる。たとえば、アルカリ金属ス
ルホネート塩を鉱酸で中和して遊離のスルホン酸を生成
させうる。またスルホネートエステル前駆体を強塩基、
たとえば水酸化ナトリウム又はカリウムで互い離して加
水分解して対応するアルカリ金属塩に変換させうる。本
発明の実施に用いうる更なる前駆体はスルホニルハライ
ド基であり、これは対応するスルホン酸に容易に変換し
うる。
中で活性なメルカプトスルホン酸触媒に転換させること
により触媒として用いうる。たとえば、アルカリ金属ス
ルホネート塩を鉱酸で中和して遊離のスルホン酸を生成
させうる。またスルホネートエステル前駆体を強塩基、
たとえば水酸化ナトリウム又はカリウムで互い離して加
水分解して対応するアルカリ金属塩に変換させうる。本
発明の実施に用いうる更なる前駆体はスルホニルハライ
ド基であり、これは対応するスルホン酸に容易に変換し
うる。
【0069】メルカプトスルホン酸は対応するハロアル
カンスルホン酸からアルカリ金属メルカプトケトンとの
反応により製造しうる。この一例は次式で示される。
カンスルホン酸からアルカリ金属メルカプトケトンとの
反応により製造しうる。この一例は次式で示される。
【0070】X−alb−SO3 H+NaSH → H
S−alk−SO3 H+NaX
S−alk−SO3 H+NaX
【0071】但しXはCl,Br又はIであり、alk
はアルキレンであり、通常Ellis等のJ.Am.C
hem.Soc.vol.54(1932),1674
−1687頁に従って実施される。
はアルキレンであり、通常Ellis等のJ.Am.C
hem.Soc.vol.54(1932),1674
−1687頁に従って実施される。
【0072】また、ハロアルカンスルホン酸をアルカリ
金属チオアセテートで処理し、加水分解する方法もメル
カプトアルカンスルホン酸の製造法として用いうる。メ
ルカプトアルカンスルホン酸への更なるルートは次のよ
うにハライドを対応するチオウロニウム塩に変換し、強
塩基で加水分解するものである。
金属チオアセテートで処理し、加水分解する方法もメル
カプトアルカンスルホン酸の製造法として用いうる。メ
ルカプトアルカンスルホン酸への更なるルートは次のよ
うにハライドを対応するチオウロニウム塩に変換し、強
塩基で加水分解するものである。
【0073】
【化19】
【0074】これは通常Schramm等のJ.Am.
Chem.Soc.vol.77(1955)6231
−6233頁に従って実施される。ヒドロキシアルカン
スルホン酸はまたチオ尿素とHDr/HClの反応によ
りチオウロニウム塩をつくり、これを強塩基を用いて加
水分解して対応するメルカプトアルカンスルホン酸に変
換することもできる。Franb等のJ.Am.Che
m.Soc.vol.67(1946),2103−2
104頁参照。
Chem.Soc.vol.77(1955)6231
−6233頁に従って実施される。ヒドロキシアルカン
スルホン酸はまたチオ尿素とHDr/HClの反応によ
りチオウロニウム塩をつくり、これを強塩基を用いて加
水分解して対応するメルカプトアルカンスルホン酸に変
換することもできる。Franb等のJ.Am.Che
m.Soc.vol.67(1946),2103−2
104頁参照。
【0075】高級メルカプトアルカンスルホン酸は高級
オレフィンスルホン酸、たとえばオレイルスルホン酸か
ら、オレフィン性結合への硫化水素の付加により、製造
できる。またオレフィン性スルホン酸のオレフィン結合
をハロゲン化、たとえば塩素化し、上記と同様にハロゲ
ン部分をメルカプト官能基で置換することもできる。
オレフィンスルホン酸、たとえばオレイルスルホン酸か
ら、オレフィン性結合への硫化水素の付加により、製造
できる。またオレフィン性スルホン酸のオレフィン結合
をハロゲン化、たとえば塩素化し、上記と同様にハロゲ
ン部分をメルカプト官能基で置換することもできる。
【0076】メルカプトアルカンスルホン酸はまた対応
するサルトン、たとえば1,4−ブタンサルトンから、
次の文献記載の方法で製造しうる。Chem.Ab
s.,90:86742m(1979),lnd.Er
g.Chem.,vol.56(1964),41−4
5頁,Chemical Review,vol.54
(1954),195−223頁。
するサルトン、たとえば1,4−ブタンサルトンから、
次の文献記載の方法で製造しうる。Chem.Ab
s.,90:86742m(1979),lnd.Er
g.Chem.,vol.56(1964),41−4
5頁,Chemical Review,vol.54
(1954),195−223頁。
【0077】−θ−がアリーレンの場合、スルホン酸部
分とメルカプト部分は芳香環に直接結合する。代表的な
芳香族メルカプトスルホン酸には2−メルカプトベンゼ
ンスルホン酸、3−メルカプトベンゼンスルホン酸、4
−メルカプトベンゼンスルホン酸、2−メルカプトナフ
タレンスルホン酸等がある。この芳香族残基は反応条件
下で不活性な置換基、たとえばH、アルキル、アルケニ
ル、アルキニル、アリール、ハロ、アルコキシ、アリー
ルオキシ(Q,上記)で置換しうる。この活性触媒は2
以上のSH及び/又は2以上のスルホン酸基を各分子に
有していてもよい。
分とメルカプト部分は芳香環に直接結合する。代表的な
芳香族メルカプトスルホン酸には2−メルカプトベンゼ
ンスルホン酸、3−メルカプトベンゼンスルホン酸、4
−メルカプトベンゼンスルホン酸、2−メルカプトナフ
タレンスルホン酸等がある。この芳香族残基は反応条件
下で不活性な置換基、たとえばH、アルキル、アルケニ
ル、アルキニル、アリール、ハロ、アルコキシ、アリー
ルオキシ(Q,上記)で置換しうる。この活性触媒は2
以上のSH及び/又は2以上のスルホン酸基を各分子に
有していてもよい。
【0078】環状脂肪族残基にはシクロヘキサン、シク
ロペンタン及びシクロヘプタンの残基、インデン、テト
ラリン又はベンゾシクロヘプタンの脂肪族環等がある。
非製造的な代表的な環状脂肪族メルカプトスルホン酸の
例には、2−メルカプトシクロヘキサンスルホン酸、2
−メルカプトシクロペンタンスルホン酸、3−メルカプ
トシクロヘキサンスルホン酸、3−メルカプトシクロペ
ンタンスルホン酸等がある。環状脂肪族環はまた不活性
置換基で置換されていてもよくまた2以上のSH基及び
/又は2以上のスルホン酸基をもっていてもよい。代表
的なアルキレン環状脂肪族メルカプトスルホン酸化合物
は次式で示される。
ロペンタン及びシクロヘプタンの残基、インデン、テト
ラリン又はベンゾシクロヘプタンの脂肪族環等がある。
非製造的な代表的な環状脂肪族メルカプトスルホン酸の
例には、2−メルカプトシクロヘキサンスルホン酸、2
−メルカプトシクロペンタンスルホン酸、3−メルカプ
トシクロヘキサンスルホン酸、3−メルカプトシクロペ
ンタンスルホン酸等がある。環状脂肪族環はまた不活性
置換基で置換されていてもよくまた2以上のSH基及び
/又は2以上のスルホン酸基をもっていてもよい。代表
的なアルキレン環状脂肪族メルカプトスルホン酸化合物
は次式で示される。
【0079】
【化20】
【0080】但しyとzは0〜20の整数であり、Qは
アルキル、アリール、ハロ、アルコキシ又はアリールオ
キシから選ばれる任意の置換基であり、y+z>1。代
表的な化合物には(メルカプトメチル)シクロヘキサン
スルホン酸及び(メルカプトメチル)(スルホメチル)
シクロヘキサンがある。代表的なアルキレンアリールメ
ルカプトスルホン酸は次式で示されうる。
アルキル、アリール、ハロ、アルコキシ又はアリールオ
キシから選ばれる任意の置換基であり、y+z>1。代
表的な化合物には(メルカプトメチル)シクロヘキサン
スルホン酸及び(メルカプトメチル)(スルホメチル)
シクロヘキサンがある。代表的なアルキレンアリールメ
ルカプトスルホン酸は次式で示されうる。
【0081】
【化21】
【0082】但しx,y及びQは前記のとおりであり、
x+y>1。このグループの代表的な化合物である(メ
ルカプトメチル)ベンゼンスルホン酸は対応するクロロ
メチル−又はブロモメチルベンゼンスルホン酸からつく
ることができる。
x+y>1。このグループの代表的な化合物である(メ
ルカプトメチル)ベンゼンスルホン酸は対応するクロロ
メチル−又はブロモメチルベンゼンスルホン酸からつく
ることができる。
【0083】ビニルスルホン酸のオリゴマーは多数のメ
ルカプト基とスルホン酸基をもつ可溶性物質をもたら
す。このタイプの可溶性物質はビニルスルホン酸単位を
もつオリゴマーから得ることができ、同単位の半分が次
式に従ってクロロスルホニル単位に変換され、メルカプ
ト単位にすることができる。
ルカプト基とスルホン酸基をもつ可溶性物質をもたら
す。このタイプの可溶性物質はビニルスルホン酸単位を
もつオリゴマーから得ることができ、同単位の半分が次
式に従ってクロロスルホニル単位に変換され、メルカプ
ト単位にすることができる。
【0084】
【化22】
【0085】多数のメルカプト単位とスルホン酸単位を
もつ別のタイプのオリゴマー触媒はプロペンサルトンか
ら製造できる。プロペンサルトンはChem.Abs.
53:2083C(1959),DE1,146,87
0及びChem.Abc.59:11259(196
3)記載の方法で製造される。このポリマーのサルトン
環は、通常上記のように、開環して多数のメルカプト単
位とスルホン酸単位をもつメルカプトスルホン酸オリゴ
マーを与えうる。
もつ別のタイプのオリゴマー触媒はプロペンサルトンか
ら製造できる。プロペンサルトンはChem.Abs.
53:2083C(1959),DE1,146,87
0及びChem.Abc.59:11259(196
3)記載の方法で製造される。このポリマーのサルトン
環は、通常上記のように、開環して多数のメルカプト単
位とスルホン酸単位をもつメルカプトスルホン酸オリゴ
マーを与えうる。
【0086】また多数のメルカプトスルホン酸基をもつ
オリゴマーは4−アリル−1,4−ブタンサルトンから
製造できる。このモノマーは、4−ベンジル−1,4−
ブタンサルトンで述べたベンジルクロリドの代りにアリ
ルクロリドを用いて製造される。4,4−ジアリル−
1,4−ブタンサルトンは第2アリル基を付加して製造
できる。
オリゴマーは4−アリル−1,4−ブタンサルトンから
製造できる。このモノマーは、4−ベンジル−1,4−
ブタンサルトンで述べたベンジルクロリドの代りにアリ
ルクロリドを用いて製造される。4,4−ジアリル−
1,4−ブタンサルトンは第2アリル基を付加して製造
できる。
【0087】別の触媒的に活性なメルカプトスルホン酸
オリゴマーはアリルビニルスルホネート(CH=CHS
O2 OCH2 CH=CH2 )をPolymer Let
ters,vol.4(1966),691−693頁
の記載に従って重合して対応するサルトン含有ポリマー
にすることにより製造できる。サルトン基を含有する生
成ポリマーは反応性チオレートで処理してサルトン環を
開環してメルカプトアルキルスルホネートポリマーに変
換する。この変換は次式で示されうる。
オリゴマーはアリルビニルスルホネート(CH=CHS
O2 OCH2 CH=CH2 )をPolymer Let
ters,vol.4(1966),691−693頁
の記載に従って重合して対応するサルトン含有ポリマー
にすることにより製造できる。サルトン基を含有する生
成ポリマーは反応性チオレートで処理してサルトン環を
開環してメルカプトアルキルスルホネートポリマーに変
換する。この変換は次式で示されうる。
【0088】
【化23】
【0089】同様の触媒的に活性な固体触媒をアリルア
リルスルホネート(CH2 =CHCH2 SO2 OCH2
CH=CH2 )のオリゴマーから製造しうる。即ちこの
化合物をJ.Macromol.Sci.−Che
m.,vol,A5(1971),63−72頁の記載
に従って重合できる。このオリゴマーは対応する開環反
応によりメルカプトスルホン酸官能性物質に変換され
る。この変換は次式で示されうる。
リルスルホネート(CH2 =CHCH2 SO2 OCH2
CH=CH2 )のオリゴマーから製造しうる。即ちこの
化合物をJ.Macromol.Sci.−Che
m.,vol,A5(1971),63−72頁の記載
に従って重合できる。このオリゴマーは対応する開環反
応によりメルカプトスルホン酸官能性物質に変換され
る。この変換は次式で示されうる。
【0090】
【化24】
【0091】異節環状残基には好ましくはN,O又はS
を含む環状残基がある。これらは通常芳香族化合物、た
とえばピリジン、チオフェン、キノリン、フェナントリ
ジン等からの残基及び対応する部分又は完全水素化物に
相当する。アルキレン異節環状残基はアルキル異節環状
残基と同様の構造の芳香族残基及び対応する部分又は完
全水素化物に相当する。
を含む環状残基がある。これらは通常芳香族化合物、た
とえばピリジン、チオフェン、キノリン、フェナントリ
ジン等からの残基及び対応する部分又は完全水素化物に
相当する。アルキレン異節環状残基はアルキル異節環状
残基と同様の構造の芳香族残基及び対応する部分又は完
全水素化物に相当する。
【0092】好ましい可溶性メルカプトスルホン酸はメ
ルカプタン官能基をスルホン酸官能基が2〜10原子の
鎖で分けられている化合物であり、鎖部分はアルキレン
基中にあっても又は芳香族環、環状脂肪族環又は異節環
にあってもよく、またこの鎖は異節元素を含んでいても
よく、またメルカプト基及びスルホン酸基は環構造に直
接結合していても間接的に結合していてもよい。好まし
い可溶性触媒はaとbが独立に1〜4であるメルカプト
スルホン酸である。より好ましくはaとbが独立して1
又は2である。最も好ましいのはメルカプト基とスルホ
ン酸基が1:1のモル比即ちaとbがそれぞれ1である
メルカプトスルホン酸であり、より具体的には3−メル
カプトプロパンスルホン酸と4−メルカプトブタンスル
ホン酸である。メルカプトスルホン酸が不溶性の場合、
この不均一触媒は式IIで示される触媒的に活性な種から
なる。
ルカプタン官能基をスルホン酸官能基が2〜10原子の
鎖で分けられている化合物であり、鎖部分はアルキレン
基中にあっても又は芳香族環、環状脂肪族環又は異節環
にあってもよく、またこの鎖は異節元素を含んでいても
よく、またメルカプト基及びスルホン酸基は環構造に直
接結合していても間接的に結合していてもよい。好まし
い可溶性触媒はaとbが独立に1〜4であるメルカプト
スルホン酸である。より好ましくはaとbが独立して1
又は2である。最も好ましいのはメルカプト基とスルホ
ン酸基が1:1のモル比即ちaとbがそれぞれ1である
メルカプトスルホン酸であり、より具体的には3−メル
カプトプロパンスルホン酸と4−メルカプトブタンスル
ホン酸である。メルカプトスルホン酸が不溶性の場合、
この不均一触媒は式IIで示される触媒的に活性な種から
なる。
【0093】
【化25】
【0094】但しaとbは各々独立に1〜20の整数で
あり、θ′はアルキレン、環状脂肪族、アリーレン、ア
ルキレンアリーレン、アルキレン環状脂肪族、アルキレ
ンアリール、異節環状又はアルキレン異節環状残基であ
り、Lは任意の連結基であり、−は結合であり、この触
媒的に活性な種は結合−によって不溶性の有機又は無機
支持体に結合している。又は式 IIIで示される触媒的に
活性な種からなる。
あり、θ′はアルキレン、環状脂肪族、アリーレン、ア
ルキレンアリーレン、アルキレン環状脂肪族、アルキレ
ンアリール、異節環状又はアルキレン異節環状残基であ
り、Lは任意の連結基であり、−は結合であり、この触
媒的に活性な種は結合−によって不溶性の有機又は無機
支持体に結合している。又は式 IIIで示される触媒的に
活性な種からなる。
【0095】
【化26】
【0096】但しθ″はアルキレン、アリーレン、環状
脂肪族、アルキレンアリーレン、アルキレン環状脂肪
族、アルキレンアリール、異節環状又はアルキレン異節
環状残基であり、a及びbは独立に1〜約20の整数か
ら選ばれ、L′は任意の連結基であり、−は結合であ
る。
脂肪族、アルキレンアリーレン、アルキレン環状脂肪
族、アルキレンアリール、異節環状又はアルキレン異節
環状残基であり、a及びbは独立に1〜約20の整数か
ら選ばれ、L′は任意の連結基であり、−は結合であ
る。
【0097】式IIの触媒的に活性な物質は通常エチレン
性モノマーのポリマーから誘導される。ここで不溶性有
機支持体は生成するポリマーの主鎖であり、−L−は2
価の結合又は連結基である。このタイプのポリマーは一
般式
性モノマーのポリマーから誘導される。ここで不溶性有
機支持体は生成するポリマーの主鎖であり、−L−は2
価の結合又は連結基である。このタイプのポリマーは一
般式
【0098】
【化27】
【0099】で示される単位構造をもつ。好ましくは、
この触媒的に活性な物質はθ′当りそれぞれ1〜4個の
メルカプト基とスルホン酸基をもつ。より好ましくは
θ′当りそれぞれ1又は2個のメルカプト基とスルホン
酸基をもつ。最も好ましくはメルカプト基とスルホン酸
基のモル比が1:1で一般式
この触媒的に活性な物質はθ′当りそれぞれ1〜4個の
メルカプト基とスルホン酸基をもつ。より好ましくは
θ′当りそれぞれ1又は2個のメルカプト基とスルホン
酸基をもつ。最も好ましくはメルカプト基とスルホン酸
基のモル比が1:1で一般式
【0100】
【化28】
【0101】に相当するものである。エチレン性不飽和
モノマーからつくられ触媒的に活性な種として用いうる
非製造的なポリマーの例には次のものがある。
モノマーからつくられ触媒的に活性な種として用いうる
非製造的なポリマーの例には次のものがある。
【0102】 L Q′ モノマー − フェニル スチレン −CH2 − フェニル アリルベンゼン −O− フェニル フェニルビニルエーテル −COO− アルキル,アリール アクリル酸エステル −OCO− アルキル,アリール ビニルエステル −(CH2 )r − アルケニル α,ω−ジオレフィン r=4〜20 −NH− アルキル,アリール ビニルアミン −CONH− アルキル,アリール アクリルアミド −NHCOO− アルキル,アリール ビニルウレタン − アルキルフェニル ビニルトルエン − フェニル α−メチルスチレン −S− フェニル フェニルビニルエーテル −SO2 − アリール ビニルアリールスルホン −SO− アリール ビニルアリールスルホキシド −NSO2 − アリール アリールスルホナミド
【0103】連結基−L−はそれ故アルキレン、2価の
結合、オキシカルボニル、カルボニルオキシ、オキシ、
ウレイド、アミド、アミノ、チオ(硫黄)、スルホノ又
はスルホキソでありうる。好ましい連結基には2価の結
合、メチレン、硫黄又は酸素があり、より好ましくはポ
リスチレンの単一モノマー単位にSH基とSO3 H基と
をそれぞれもつポリスチレン(又はその誘導体)の炭素
主鎖にフェニル環を結合する2価の結合である。
結合、オキシカルボニル、カルボニルオキシ、オキシ、
ウレイド、アミド、アミノ、チオ(硫黄)、スルホノ又
はスルホキソでありうる。好ましい連結基には2価の結
合、メチレン、硫黄又は酸素があり、より好ましくはポ
リスチレンの単一モノマー単位にSH基とSO3 H基と
をそれぞれもつポリスチレン(又はその誘導体)の炭素
主鎖にフェニル環を結合する2価の結合である。
【0104】他のタイプの新規な触媒的に活性なポリス
チレン樹脂は式IVで示される単位構造をもつ。
チレン樹脂は式IVで示される単位構造をもつ。
【0105】
【化29】
【0106】但しBは連結基であり、RとR1 は独立に
H、アルキル又はアリールから選ばれ、−Cn H2n−は
直鎖又は分枝鎖アルキレンであり、nは0〜20の整数
である。連結基Bは通常上記したアルキレンから選ぶこ
とができる。アルキル及びアリールは上記定義のもので
ある。
H、アルキル又はアリールから選ばれ、−Cn H2n−は
直鎖又は分枝鎖アルキレンであり、nは0〜20の整数
である。連結基Bは通常上記したアルキレンから選ぶこ
とができる。アルキル及びアリールは上記定義のもので
ある。
【0107】式IVのポリスチレンは、(a)ハロアルキ
ルスチレンポリマーをリチエート化したサルトンと反応
させ、(b)生成したサルトン−官能化ポリマーを反応
性チオレートで処理し、(c)生成した中間体を酸性化
して(メルカプトスルホアルキル)スチレン単位を生成
させることにより製造できる。
ルスチレンポリマーをリチエート化したサルトンと反応
させ、(b)生成したサルトン−官能化ポリマーを反応
性チオレートで処理し、(c)生成した中間体を酸性化
して(メルカプトスルホアルキル)スチレン単位を生成
させることにより製造できる。
【0108】非製造的なハロアルキルスチレンポリマー
としてはポリ(クロロメチルスチレン)、ポリ(ブロモ
メチルスチレン)、ポリ(ブロモプロピルスチレン)、
ポリ(ブロモペンチルスチレン)等があり、これらはホ
モポリマーでもコポリマーでもよくまたハロアルキルス
チレンモノマーの重合又はポリスチレン樹脂のハロアル
キル化によって製造しうる。代表的な出発物質はビニル
ベンジルクロリド又はビニルベンジルブロミドとスチレ
ンとの共重合で製造しうる。このポリマーは他のモノマ
ー、たとえばスチレン、α−メチルスチレン、アクリロ
ニトリル、ブタジエン、マレイン酸無水物、エチレン、
プロピレン等を含有しうる。
としてはポリ(クロロメチルスチレン)、ポリ(ブロモ
メチルスチレン)、ポリ(ブロモプロピルスチレン)、
ポリ(ブロモペンチルスチレン)等があり、これらはホ
モポリマーでもコポリマーでもよくまたハロアルキルス
チレンモノマーの重合又はポリスチレン樹脂のハロアル
キル化によって製造しうる。代表的な出発物質はビニル
ベンジルクロリド又はビニルベンジルブロミドとスチレ
ンとの共重合で製造しうる。このポリマーは他のモノマ
ー、たとえばスチレン、α−メチルスチレン、アクリロ
ニトリル、ブタジエン、マレイン酸無水物、エチレン、
プロピレン等を含有しうる。
【0109】ハロアルキル化ポリマーはハロメチル基を
0.5〜10meq/g含有するものが好ましい。ハロ
メチル化又はハロアルキル化ポリマーは通常オルソ−、
メタ−及びパラ−位に置換基をもつポリマーの混合物で
ある。2〜5mg/gの塩素を含有するポリ(クロロメ
チルスチレン)が好ましい出発物質である。
0.5〜10meq/g含有するものが好ましい。ハロ
メチル化又はハロアルキル化ポリマーは通常オルソ−、
メタ−及びパラ−位に置換基をもつポリマーの混合物で
ある。2〜5mg/gの塩素を含有するポリ(クロロメ
チルスチレン)が好ましい出発物質である。
【0110】上記した反応シーケンスは種々のクロロメ
チル化又はブロモメチル化スチレンポリマー又はコポリ
マーを用いて行ないうる。特に架橋したハロメチル化ス
チレン/ジビニルベンゼンコポリマーを種々の形、たと
えばミクロないしマクロ多孔質ビーズ、粉末等で官能化
して対応するメルカプトスルホン酸ポリマーにすること
が好ましい。
チル化又はブロモメチル化スチレンポリマー又はコポリ
マーを用いて行ないうる。特に架橋したハロメチル化ス
チレン/ジビニルベンゼンコポリマーを種々の形、たと
えばミクロないしマクロ多孔質ビーズ、粉末等で官能化
して対応するメルカプトスルホン酸ポリマーにすること
が好ましい。
【0111】ポリマー系触媒の場合にはビーズ形状の官
能化スチレン又は他のポリマーの使用が作為を単純化し
触媒としての利用を容易にする点で好ましい。ビーズは
有効な流動と接触をもたらす限り適宜の粒径のものを用
いうる。粉末、ビーズ、押出成形体、ミクロないしマク
ロ多孔質構造体を含む物理形状体がより好ましい。通常
粒径が小さいほど接触表面積は大きいが粒径が大きいと
床を通る流動性が大きくなる。最適値は当業者が適宜決
定しうる。
能化スチレン又は他のポリマーの使用が作為を単純化し
触媒としての利用を容易にする点で好ましい。ビーズは
有効な流動と接触をもたらす限り適宜の粒径のものを用
いうる。粉末、ビーズ、押出成形体、ミクロないしマク
ロ多孔質構造体を含む物理形状体がより好ましい。通常
粒径が小さいほど接触表面積は大きいが粒径が大きいと
床を通る流動性が大きくなる。最適値は当業者が適宜決
定しうる。
【0112】非製造的な反応性チオレートにはナトリウ
ムチオアセテート、カリウムチオアセテート、アンモニ
ウムチオアセテート、リチウムチオアセテート及び対応
するヒドロスルフィドがある。これらのなかではリチウ
ム、ナトリウム又はカリウムチオアセテートが好まし
い。
ムチオアセテート、カリウムチオアセテート、アンモニ
ウムチオアセテート、リチウムチオアセテート及び対応
するヒドロスルフィドがある。これらのなかではリチウ
ム、ナトリウム又はカリウムチオアセテートが好まし
い。
【0113】メルカプト官能基への変換をチオ尿素中間
体経由で行なう場合に好ましいチオ尿素としては、チオ
尿素、N−メチルチオ尿素、N−エチルチオ尿素、N−
フェニルチオ尿素等がある。別法においてナトリウムチ
オサルフェートも用いうる。触媒的に活性なポリスチレ
ン樹脂はポリ(クロロメチル)スチレンとリチェート化
した1,4−ブタンサルトンとを反応させて次式の構造
単位をもつ中間体サルトンをつくることによって製造さ
れる。
体経由で行なう場合に好ましいチオ尿素としては、チオ
尿素、N−メチルチオ尿素、N−エチルチオ尿素、N−
フェニルチオ尿素等がある。別法においてナトリウムチ
オサルフェートも用いうる。触媒的に活性なポリスチレ
ン樹脂はポリ(クロロメチル)スチレンとリチェート化
した1,4−ブタンサルトンとを反応させて次式の構造
単位をもつ中間体サルトンをつくることによって製造さ
れる。
【0114】
【化30】
【0115】得られるポリマーは(ε−メルカプト−β
−サルホペンチル)スチレン単位をもつ、即ち式Wにお
けるηが2でBが−CH2 −であるものである。最も好
ましくは、このタイプの樹脂はわずかに架橋したポリス
チレンから製造され、得られる触媒的に活性な物質はP
MBSA−MEQと称される。別のタイプの触媒的に活
性なポリスチレンは次の諸工程によって製造される。
−サルホペンチル)スチレン単位をもつ、即ち式Wにお
けるηが2でBが−CH2 −であるものである。最も好
ましくは、このタイプの樹脂はわずかに架橋したポリス
チレンから製造され、得られる触媒的に活性な物質はP
MBSA−MEQと称される。別のタイプの触媒的に活
性なポリスチレンは次の諸工程によって製造される。
【0116】(a)ポリスチレンを式 RC(R1 )=C(R2 )Cm H2mCH(R3 )X 但しR,R1 ,R2 ,R3 は各々H、アルキル又はアリ
ールであり、mは0〜20であり、XはF,Cl,Br
又はIである、で示されるアルケニルハライドでアルキ
ル化してハロアルキルポリスチレンを製造し、
ールであり、mは0〜20であり、XはF,Cl,Br
又はIである、で示されるアルケニルハライドでアルキ
ル化してハロアルキルポリスチレンを製造し、
【0117】(b)生成するハロアルキルポリスチレン
をスルホン化してスルホ官能基をもつ中間体を製造し、
(c)任意にスルホ官能基をナトリウム又はカリウムス
ルホネート官能基に変換し、
をスルホン化してスルホ官能基をもつ中間体を製造し、
(c)任意にスルホ官能基をナトリウム又はカリウムス
ルホネート官能基に変換し、
【0118】(d)生成したスルホスチレン中間体のハ
ロ官能基を反応性のチオレートと反応させてチオール化
して対応するメルカプト官能基又はその前駆体をつく
り、(e)任意にかくしてチオール化した中間体を、チ
オール化した基がそうする必要がある場合には、酸又は
塩基で加水分解し、(f)任意に(そうする必要がある
場合には)酸性化してスルホン酸官能基を生成させる。
この方法は広義には次の反応シーケンスで示すことがで
きる。
ロ官能基を反応性のチオレートと反応させてチオール化
して対応するメルカプト官能基又はその前駆体をつく
り、(e)任意にかくしてチオール化した中間体を、チ
オール化した基がそうする必要がある場合には、酸又は
塩基で加水分解し、(f)任意に(そうする必要がある
場合には)酸性化してスルホン酸官能基を生成させる。
この方法は広義には次の反応シーケンスで示すことがで
きる。
【0119】
【化31】
【0120】これにより中間体にあるハロアルキルスル
ホン化スチレンポリマーをつくり、そのハロ官能基をメ
ルカプト官能基に変換して式Vで示される次のタイプの
生成物を得る。
ホン化スチレンポリマーをつくり、そのハロ官能基をメ
ルカプト官能基に変換して式Vで示される次のタイプの
生成物を得る。
【0121】
【化32】
【0122】アルキレンハライドは任意に上記に定義し
たアリール及びアルキルを含有する。触媒的に活性なポ
リマーの製造に有用な非制限的なアルケニルハライドの
代表例aはアリルクロリド、アリルブロミド、アリルア
イオダイド、メタアリルクロリド、メタアリルブロミ
ド、クロチルクロリド、クロチルブロミド、4−ブロモ
−1−ブテン、5−ブロモ−1−ブテン、6−ブロモ−
1−ヘキセン又はより高級なクロロ又はブロモアルケン
がある。好ましいアルケニルハライドは式RC(R1 )
=C(R2 )CH(R3 )Xで示されるアリル系ハライ
ドである。最も好ましいアルケニルハライドは5−ブロ
モ−1−ペンテン、11−ブロモ−1−ウンデセン又は
アリルブロミドである。かくして得られる特に好ましい
生成物を5−ブロモ−1−ペンテンからの生成物につい
て示すと次式によって特徴づけることができる。
たアリール及びアルキルを含有する。触媒的に活性なポ
リマーの製造に有用な非制限的なアルケニルハライドの
代表例aはアリルクロリド、アリルブロミド、アリルア
イオダイド、メタアリルクロリド、メタアリルブロミ
ド、クロチルクロリド、クロチルブロミド、4−ブロモ
−1−ブテン、5−ブロモ−1−ブテン、6−ブロモ−
1−ヘキセン又はより高級なクロロ又はブロモアルケン
がある。好ましいアルケニルハライドは式RC(R1 )
=C(R2 )CH(R3 )Xで示されるアリル系ハライ
ドである。最も好ましいアルケニルハライドは5−ブロ
モ−1−ペンテン、11−ブロモ−1−ウンデセン又は
アリルブロミドである。かくして得られる特に好ましい
生成物を5−ブロモ−1−ペンテンからの生成物につい
て示すと次式によって特徴づけることができる。
【0123】
【化33】
【0124】またハライドがアリルブロミド又はアリル
クロリドの場合は次式で示すことができる。
クロリドの場合は次式で示すことができる。
【0125】
【化34】
【0126】反応性チオレートは上記に定義したとおり
である。最も好ましい反応性チオレートはアルキル金属
チオアセテート又はヒドロスルフィドである。この方法
のアルキル化工程で用いる出発物質のブロモアルケン
(又は他のハロアルケン)の選択をかえることにより、
メルカプタン基とスルホン酸基の間の鎖長をかえた種々
の触媒を製造するため上記と基本的に同じ方法を用いる
ことができる。この方法でのアルキル化及びスルホン化
工程での官能化度により、異なる量のメルカプトスルホ
ン酸サイトをもつ、またクロロ又はブロモアルキル化の
例の選択により、メルカプタンサイトとスルホン酸サイ
ト間の構造的関係の異なる多くの触媒をつくることがで
きる。
である。最も好ましい反応性チオレートはアルキル金属
チオアセテート又はヒドロスルフィドである。この方法
のアルキル化工程で用いる出発物質のブロモアルケン
(又は他のハロアルケン)の選択をかえることにより、
メルカプタン基とスルホン酸基の間の鎖長をかえた種々
の触媒を製造するため上記と基本的に同じ方法を用いる
ことができる。この方法でのアルキル化及びスルホン化
工程での官能化度により、異なる量のメルカプトスルホ
ン酸サイトをもつ、またクロロ又はブロモアルキル化の
例の選択により、メルカプタンサイトとスルホン酸サイ
ト間の構造的関係の異なる多くの触媒をつくることがで
きる。
【0127】式Vの好ましい触媒的に活性な種はポリス
チレンを5−ブロモ−1−ペンテン、11−ブロモ−1
−ウンデセン又は式RCH=CH2 CH2 X(但しRは
H又はC1−5のアルキル)で示されるアリル系ハライ
ドで処理して得られるものである。
チレンを5−ブロモ−1−ペンテン、11−ブロモ−1
−ウンデセン又は式RCH=CH2 CH2 X(但しRは
H又はC1−5のアルキル)で示されるアリル系ハライ
ドで処理して得られるものである。
【0128】別の観点において、本発明は次の工程から
なる方法でつくられる新規な[(メルカプトアルキル)
(スルホ)フェニルアルキル]スルホン化ポリスチレン
触媒に関する。
なる方法でつくられる新規な[(メルカプトアルキル)
(スルホ)フェニルアルキル]スルホン化ポリスチレン
触媒に関する。
【0129】(a)ハロアルキル化ポリスチレンをハロ
アルキルアリーレン化合物でアルキル化して中間体であ
る[(ハロアルキル)フェニルアルキル]スチレン単離
をもつハロアルキルポリスチレンを製造し、(b)かく
して製造したハロアルキルポリスチレン中間体をスルホ
ン化してスルホ官能基をもつ中間体を製造し、
アルキルアリーレン化合物でアルキル化して中間体であ
る[(ハロアルキル)フェニルアルキル]スチレン単離
をもつハロアルキルポリスチレンを製造し、(b)かく
して製造したハロアルキルポリスチレン中間体をスルホ
ン化してスルホ官能基をもつ中間体を製造し、
【0130】(c)任意にこのスルホ官能基を対応する
アルカリ金属スルホネート官能基に変換し、(d)ハロ
官能基を反応性チオレートと反応させて前工程で生成し
たスルホスチレン中間体をチオール化して対応するメル
カプト官能基又はその前駆体を生成させ、(e)任意に
かくしてチオール化した中間体を、チオール化した基が
必要とする場合には酸又は塩基で加水分解し、そして
(f)任意に、(必要とする場合には)酸性化してスル
ホン酸官能基を生成させる。この方法は次式で示される
反復単位をもつポリマーを生成する。
アルカリ金属スルホネート官能基に変換し、(d)ハロ
官能基を反応性チオレートと反応させて前工程で生成し
たスルホスチレン中間体をチオール化して対応するメル
カプト官能基又はその前駆体を生成させ、(e)任意に
かくしてチオール化した中間体を、チオール化した基が
必要とする場合には酸又は塩基で加水分解し、そして
(f)任意に、(必要とする場合には)酸性化してスル
ホン酸官能基を生成させる。この方法は次式で示される
反復単位をもつポリマーを生成する。
【0131】
【化35】
【0132】但しnは好ましくは0〜10の整数、より
好ましくは2又は3である。このシリーズの代表的ポリ
マーはDPMSA−XE3Cと称され、クロロメチルス
チレンポリマーと3−ブロモプロピルベンゼンから次の
反応シーケンスに従って製造される。
好ましくは2又は3である。このシリーズの代表的ポリ
マーはDPMSA−XE3Cと称され、クロロメチルス
チレンポリマーと3−ブロモプロピルベンゼンから次の
反応シーケンスに従って製造される。
【0133】
【化36】
【0134】
【化37】
【0135】ハロアルキルポリスチレン出発物質はクロ
ロメチル化ポリスチレン、ブロモメチル化ポリスチレ
ン、クロロエチル化ポリスチレン、イオドエチル化ポリ
スチレン等から好ましく選ばれ、特にハロメチル化ポリ
スチレンが好ましい。同様の選択性をもつアリール環上
のハロアルキル基に従って選択性が低下することは当業
者の認めるところである。
ロメチル化ポリスチレン、ブロモメチル化ポリスチレ
ン、クロロエチル化ポリスチレン、イオドエチル化ポリ
スチレン等から好ましく選ばれ、特にハロメチル化ポリ
スチレンが好ましい。同様の選択性をもつアリール環上
のハロアルキル基に従って選択性が低下することは当業
者の認めるところである。
【0136】ハロアルキルアリーレン化合物はクロロベ
ンゼン、(クロロメチル)ベンゼン、(クロロエチル)
ベンゼン、(クロロプロピル)ベンゼン、(クロロエチ
ル)ベンゼン、(クロロプロピル)ベンゼン、(クロロ
ブチル)ベンゼン、さらには対応するフルオロ、ブロモ
及びイオド類縁体から好ましく選ばれる。
ンゼン、(クロロメチル)ベンゼン、(クロロエチル)
ベンゼン、(クロロプロピル)ベンゼン、(クロロエチ
ル)ベンゼン、(クロロプロピル)ベンゼン、(クロロ
ブチル)ベンゼン、さらには対応するフルオロ、ブロモ
及びイオド類縁体から好ましく選ばれる。
【0137】代表的な例としては(2−クロロエチル)
ベンゼン、(2−ブロモエチル)ベンゼン、(2−イオ
ドエチル)ベンゼン、1−クロロ−3−フェニルプロパ
ン、1−ブロモ−3−フェニルプロパン及び1−イオド
−3−フェニルプロパンがある。ブロモ化合物がより好
ましい。アルキル化はフリーデル−クラクツ触媒の存在
下に好ましく行なわれる。この触媒としては三塩化アル
ミニウム、臭化アルミニウム、三フッ化ホウ素、フッ化
水素、リン酸、塩化亜鉛、塩化チタン、二塩化ジアルミ
ニウム及び塩化第一スズが好ましい。特に好ましいのは
J.Org.Chem.,vol.43(1978),
3151−3157頁に記載されている塩化アルミニウ
ムのニトロメタン又はニトロベンゼン溶液である。
ベンゼン、(2−ブロモエチル)ベンゼン、(2−イオ
ドエチル)ベンゼン、1−クロロ−3−フェニルプロパ
ン、1−ブロモ−3−フェニルプロパン及び1−イオド
−3−フェニルプロパンがある。ブロモ化合物がより好
ましい。アルキル化はフリーデル−クラクツ触媒の存在
下に好ましく行なわれる。この触媒としては三塩化アル
ミニウム、臭化アルミニウム、三フッ化ホウ素、フッ化
水素、リン酸、塩化亜鉛、塩化チタン、二塩化ジアルミ
ニウム及び塩化第一スズが好ましい。特に好ましいのは
J.Org.Chem.,vol.43(1978),
3151−3157頁に記載されている塩化アルミニウ
ムのニトロメタン又はニトロベンゼン溶液である。
【0138】好ましくは、アルキル化合物に、混合物中
の未反応ハロアルキルベンゼン、溶媒及び触媒を濾過等
の周知手段でアルキル化ポリスチレンから除く。好まし
くは、さらなるハロアルキル化ポリスチレンとの反応に
この混合物をリサイクルする。アルキル化ポリスチレン
は任意にジクロロメタン等の溶媒で洗浄し、任意に乾燥
する。
の未反応ハロアルキルベンゼン、溶媒及び触媒を濾過等
の周知手段でアルキル化ポリスチレンから除く。好まし
くは、さらなるハロアルキル化ポリスチレンとの反応に
この混合物をリサイクルする。アルキル化ポリスチレン
は任意にジクロロメタン等の溶媒で洗浄し、任意に乾燥
する。
【0139】得られたアルキル化ポリスチレンをクロロ
スルホン酸、オレウム又は他の公知のスルホン化剤を用
いてスルホン化する。ハロ部分をメルカプト部分に変換
する前に、スルホ部分を対応するアルカリ金属塩に変換
することが好ましい。予め定めた又は所望のスルホン化
度を達成するに送る量のクロロスルホン酸、硫酸又は二
酸化硫黄を用いることが好ましい。また不必要な作為を
避けるために各樹脂で異なるが実験で簡単に決めること
のできる十分量をあまり越えない量用いることが好まし
い。より低い反応温度の利点がクロロスルホン酸でより
大きく表われる。
スルホン酸、オレウム又は他の公知のスルホン化剤を用
いてスルホン化する。ハロ部分をメルカプト部分に変換
する前に、スルホ部分を対応するアルカリ金属塩に変換
することが好ましい。予め定めた又は所望のスルホン化
度を達成するに送る量のクロロスルホン酸、硫酸又は二
酸化硫黄を用いることが好ましい。また不必要な作為を
避けるために各樹脂で異なるが実験で簡単に決めること
のできる十分量をあまり越えない量用いることが好まし
い。より低い反応温度の利点がクロロスルホン酸でより
大きく表われる。
【0140】チオール化剤は上記のものから好ましく選
ばれる。ナトリウムチオアセテートが好ましい。チオー
ル化に任意に過剰のナトリウムヒドロスルフィドを用い
うる。チオアセテートよりもむしろチオ基が形成される
ので加水分解は不必要である中間体のチオール化化合物
を必要に応じ強酸で酸性化してそのスルホネート部分を
対応するスルホン酸部分に変換する。
ばれる。ナトリウムチオアセテートが好ましい。チオー
ル化に任意に過剰のナトリウムヒドロスルフィドを用い
うる。チオアセテートよりもむしろチオ基が形成される
ので加水分解は不必要である中間体のチオール化化合物
を必要に応じ強酸で酸性化してそのスルホネート部分を
対応するスルホン酸部分に変換する。
【0141】前の態様においてこの方法は次の工程から
なる。 (a)ポリスチレン樹脂をハロメチルハロアルキルアリ
ーレン化合物でアルキル化して[(ハロアルキル)フェ
ニルアルキル]スチレン単位をもつ中間体を製造し、
(b)かくして製造した中間体をスルホン化してスルホ
官能基をもつ中間体を製造し、(c)任意にスルホ官能
基を対応するアルカリ金属塩に変換し、(d)かくして
製造したスルホスチレン中間体のハロ官能基を反応性チ
オレートと反応させてチオール化して対応するメルカプ
ト官能基又はその前駆体に変換し、(e)任意にかくし
てチオール化した中間体を、チオール化基がそれを必要
とする場合に、酸又は塩基で加水分解し、そして(f)
任意に、(それが必要な場合)酸性化にスルホン酸官能
基を生成する。この反応は次のシーケンスで示すことが
できる。
なる。 (a)ポリスチレン樹脂をハロメチルハロアルキルアリ
ーレン化合物でアルキル化して[(ハロアルキル)フェ
ニルアルキル]スチレン単位をもつ中間体を製造し、
(b)かくして製造した中間体をスルホン化してスルホ
官能基をもつ中間体を製造し、(c)任意にスルホ官能
基を対応するアルカリ金属塩に変換し、(d)かくして
製造したスルホスチレン中間体のハロ官能基を反応性チ
オレートと反応させてチオール化して対応するメルカプ
ト官能基又はその前駆体に変換し、(e)任意にかくし
てチオール化した中間体を、チオール化基がそれを必要
とする場合に、酸又は塩基で加水分解し、そして(f)
任意に、(それが必要な場合)酸性化にスルホン酸官能
基を生成する。この反応は次のシーケンスで示すことが
できる。
【0142】
【化38】
【0143】アルキル化工程は、前段工程と同様に、任
意にクロロホルム、1,2−ジクロロエタン、ジクロロ
メタン、1,2−ジクロロプロパン等の溶媒、好ましく
はポリスチレン(たとえばスチレン/ジビニルベンゼン
コポリマービーズ)を膨張させる溶媒中で行なわれる。
アルキル化剤は適宜のハロメチルハロアルキルアリーレ
ンであり、好ましくはアルキル基が0〜10の炭素原子
をもつものである。アリーレンは好ましくは6〜14の
炭素原子をもつ。
意にクロロホルム、1,2−ジクロロエタン、ジクロロ
メタン、1,2−ジクロロプロパン等の溶媒、好ましく
はポリスチレン(たとえばスチレン/ジビニルベンゼン
コポリマービーズ)を膨張させる溶媒中で行なわれる。
アルキル化剤は適宜のハロメチルハロアルキルアリーレ
ンであり、好ましくはアルキル基が0〜10の炭素原子
をもつものである。アリーレンは好ましくは6〜14の
炭素原子をもつ。
【0144】所望の結果を得るために十分に異なる活性
をもつハロアルキル基とハロメチル基をもつハロメチル
ハロアルキルアリーレンを選択することは当業者の周知
事項に属する。代表的なハロメチルハロアルキルアリー
レン化合物には(2−ブロモエチル)ベンジルクロリド
及び(3−ブロモプロピル)ベンジルクロリドがある。
クロロメチルハロアルキルアリーレンはSelva等の
Syuthesis,1991,1003−1004に
記載されている方法、即ちハロアルキルアリーレンをホ
ルムアルデヒドと酸(たとえば硫酸、塩酸中で第4級ア
ンモニウム相転種触媒の存在下に反応させる方法で好ま
しく製造される。クロロメチル化はまた米国特許第4,
967,026号記載の方法により塩化亜鉛とパラホル
ムアルデヒドを用いて行ないうる。また米国特許第3,
311,602号,J.Poly.Sa′.Poly
m.Lett.Ed.14(1),1−3(197
6),Chem,Abstr.72:32290(19
70)その他記載の方法に従ってハロアルキルアリーレ
ンのクロロメチル化にクロロメチルエーテルを用いるこ
ともできる。
をもつハロアルキル基とハロメチル基をもつハロメチル
ハロアルキルアリーレンを選択することは当業者の周知
事項に属する。代表的なハロメチルハロアルキルアリー
レン化合物には(2−ブロモエチル)ベンジルクロリド
及び(3−ブロモプロピル)ベンジルクロリドがある。
クロロメチルハロアルキルアリーレンはSelva等の
Syuthesis,1991,1003−1004に
記載されている方法、即ちハロアルキルアリーレンをホ
ルムアルデヒドと酸(たとえば硫酸、塩酸中で第4級ア
ンモニウム相転種触媒の存在下に反応させる方法で好ま
しく製造される。クロロメチル化はまた米国特許第4,
967,026号記載の方法により塩化亜鉛とパラホル
ムアルデヒドを用いて行ないうる。また米国特許第3,
311,602号,J.Poly.Sa′.Poly
m.Lett.Ed.14(1),1−3(197
6),Chem,Abstr.72:32290(19
70)その他記載の方法に従ってハロアルキルアリーレ
ンのクロロメチル化にクロロメチルエーテルを用いるこ
ともできる。
【0145】別の観点で、HBr等のヒドロハロゲン化
剤を、米国特許第4,228,106号や3,321,
536号に記載されているように、ラジカル形成条件下
にスチレンのようなアルケニルアリーレンに加えること
もできる。ビニルベンジルクロリドをこの方法でヒドロ
ブロム化することができる。スルホニル化及びチオール
化工程は前記工程と同様である。
剤を、米国特許第4,228,106号や3,321,
536号に記載されているように、ラジカル形成条件下
にスチレンのようなアルケニルアリーレンに加えること
もできる。ビニルベンジルクロリドをこの方法でヒドロ
ブロム化することができる。スルホニル化及びチオール
化工程は前記工程と同様である。
【0146】上記方法以外に、メルカプトスルホン酸ポ
リマー触媒の前駆体であるハロアルキル官能化ポリスチ
レン樹脂の製造に種々の方法を用いうる。ハロアルキル
化ポリスチレン樹脂の製造法の例には、Tehahed
ron Letters(1979),3367−33
70,J.Polymer.Sci.PolymerC
hem.Ed.,vol.20(1982),3015
−3019,J.Org.Chem.vol.41(1
976),3877−3882頁,J.Org.Che
m.vol.45(1980),2717−2719
頁,Analytical Sciences,vo
l.4(1988),595−594,J.Polym
er.Sci.Part A:Polymer Che
m.vol.28(1990),1549−1568
頁,Synthesis(1978),315−316
頁,米国特許4,725,420号,Xinan Sh
ifan Iaxue Xuebao,Ziran K
exueban,vol,2(1986),68−70
頁,Augew.Makvomol.Chem.vo
l.31(1973),147−159頁,Makro
mol.Chem.,Rapid Commun.,v
ol.1(1980),297−302頁等に記載の方
法がある。これらの方法でつくったハロアルキル化ポリ
スチレン樹脂は前記のスルホン化法及びチオール化法に
よりさらに官能化してメルカプトスルホン酸ポリマー触
媒となる。
リマー触媒の前駆体であるハロアルキル官能化ポリスチ
レン樹脂の製造に種々の方法を用いうる。ハロアルキル
化ポリスチレン樹脂の製造法の例には、Tehahed
ron Letters(1979),3367−33
70,J.Polymer.Sci.PolymerC
hem.Ed.,vol.20(1982),3015
−3019,J.Org.Chem.vol.41(1
976),3877−3882頁,J.Org.Che
m.vol.45(1980),2717−2719
頁,Analytical Sciences,vo
l.4(1988),595−594,J.Polym
er.Sci.Part A:Polymer Che
m.vol.28(1990),1549−1568
頁,Synthesis(1978),315−316
頁,米国特許4,725,420号,Xinan Sh
ifan Iaxue Xuebao,Ziran K
exueban,vol,2(1986),68−70
頁,Augew.Makvomol.Chem.vo
l.31(1973),147−159頁,Makro
mol.Chem.,Rapid Commun.,v
ol.1(1980),297−302頁等に記載の方
法がある。これらの方法でつくったハロアルキル化ポリ
スチレン樹脂は前記のスルホン化法及びチオール化法に
よりさらに官能化してメルカプトスルホン酸ポリマー触
媒となる。
【0147】ポリマー変性及び又は官能性ポリマーの利
用について述べた他の刊行物としては、Chem.Re
v.,vol.81(1981),557−587頁等
がある。ポリスチレンから得られた触媒はメルカプト/
スルホン酸官能基/gとして好ましくは0.2〜5me
gより好ましくは2〜4meg/gをもつ。所定の担体
以上に、炭化水素基から懸垂されたメルカプト/スルホ
ン酸官能基を多量にもつポリマーは、懸垂担体官能基に
ビニルスルホン酸、プロペンサルトン等をグラフトし、
グラフトポリマーをメルカプト/スルホン酸官能基をも
つ物質に変換することによってつくることができる。
用について述べた他の刊行物としては、Chem.Re
v.,vol.81(1981),557−587頁等
がある。ポリスチレンから得られた触媒はメルカプト/
スルホン酸官能基/gとして好ましくは0.2〜5me
gより好ましくは2〜4meg/gをもつ。所定の担体
以上に、炭化水素基から懸垂されたメルカプト/スルホ
ン酸官能基を多量にもつポリマーは、懸垂担体官能基に
ビニルスルホン酸、プロペンサルトン等をグラフトし、
グラフトポリマーをメルカプト/スルホン酸官能基をも
つ物質に変換することによってつくることができる。
【0148】一がイオン結合である触媒的に活性なポリ
マーはイオン交換樹脂と反応性化合物(メルカプト基と
スルホン酸基の両方をもつ)からつくることができる。
たとえばポリ(ビニルベンジルアミン)等の強塩基性イ
オン交換樹脂は4−メルカプト−1,2−ブタンジスル
ホン酸等の化合物と反応させて次式で示される触媒的に
活性な物質とすることができる。
マーはイオン交換樹脂と反応性化合物(メルカプト基と
スルホン酸基の両方をもつ)からつくることができる。
たとえばポリ(ビニルベンジルアミン)等の強塩基性イ
オン交換樹脂は4−メルカプト−1,2−ブタンジスル
ホン酸等の化合物と反応させて次式で示される触媒的に
活性な物質とすることができる。
【0149】
【化39】
【0150】代表的な強塩基性イオン交換樹脂にはDo
wexTM1X2−400,AmberlystTMA−2
1,DowexTMWGR−1,DowexTMWGR−
2,DowexTMMSA−1がある。WGR樹脂はポリ
プロピレンイミンであり、エピクロロヒドリンとアンモ
ニアの縮合で好ましくつくられる。触媒的に活性な物質
はまたスルホン化スチレン等の酸性イオン交換樹脂をア
ミノメルカプトスルホン酸、たとえば2−メルカプト−
4−アミノベンゼンスルホン酸と反応させて次式のよう
にしてつくることができる。
wexTM1X2−400,AmberlystTMA−2
1,DowexTMWGR−1,DowexTMWGR−
2,DowexTMMSA−1がある。WGR樹脂はポリ
プロピレンイミンであり、エピクロロヒドリンとアンモ
ニアの縮合で好ましくつくられる。触媒的に活性な物質
はまたスルホン化スチレン等の酸性イオン交換樹脂をア
ミノメルカプトスルホン酸、たとえば2−メルカプト−
4−アミノベンゼンスルホン酸と反応させて次式のよう
にしてつくることができる。
【0151】
【化40】
【0152】代表的な強酸性力イオン交換樹脂にはDo
wexTM50X2−400,AmberlystTMA−
21,DowexTMMSC−1がある。触媒的に活性な
施用の不溶性支持体として、エチレン性不飽和モノマー
からのポリマー(コポリマーも含む)を用いる以外に、
この触媒的に活性な種は連結基−L−を介してたとえば
シリカ,アルミナ,アルミノシリケート又はガラス等の
鉱物を含む無機支持体に結合させることもできる。代表
的なのは、連結基が
wexTM50X2−400,AmberlystTMA−
21,DowexTMMSC−1がある。触媒的に活性な
施用の不溶性支持体として、エチレン性不飽和モノマー
からのポリマー(コポリマーも含む)を用いる以外に、
この触媒的に活性な種は連結基−L−を介してたとえば
シリカ,アルミナ,アルミノシリケート又はガラス等の
鉱物を含む無機支持体に結合させることもできる。代表
的なのは、連結基が
【0153】
【化41】
【0154】であるものであり、特に−OSiO−であ
るものが好ましい。式 IIIの触媒的に活性な種は、たと
えばポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポ
リウレタン、ポリシロキサン、ポリアミン、ポリエーテ
ル、ポリケトン、ポリスルホン、ポリスルホキシド等の
縮合ポリマーの主鎖に導入されることが好ましい。2価
の連結基−L−は次のような構造から選ばれうる:ポリ
オキシ(アルキル−ジ−イル)、ポリオキシ(アリール
−ジ−イル)、ジオキシ(アラルキル−ジ−イル)、ポ
リオキシ(アラルキル−ジ−イル)、ポリチオ(アルキ
ル−ジ−イル)、ポリチオ(アラルキル−ジ−イル)、
ポリチオ(アリール−ジ−イル)、ポリチオ(アルカリ
ール−ジ−イル)、ポリチオ(アールアルキル−ジ−イ
ル)、ポリアミド(アルキル−ジ−イル)、ポリアミド
(アリール−ジ−イル)、ポリアミド(アリールアルキ
ル−ジ−イル)、ポリカルボニルオキシ(アルキル−ジ
−イル)、ポリカルボニルオキシ(アリール−ジ−イ
ル)、ポリカルボニルオキシ(アルカリール−ジ−イ
ル)、ポリカルボニルオキシ(アリールアルキル−ジ−
イル)、ポリカルボニルジオキシ(アルキル−ジ−イ
ル)、ポリカルボニルジオキシ(アリール−ジ−イ
ル)、ポリカルボニルジオキシ(アルカリール−ジ−イ
ル)、ポリアミノ(アリール−ジ−イル)、ポリアミノ
(アルカリール−ジ−イル)、ポリアミノ(アリールア
ルキル−ジ−イル)、ポリシクロイミド(アリール−ジ
−イル)、ポリシクロイミド(アルカリール−ジ−イ
ル)、ポリシクロイミド(アリールアルキル−ジ−イ
ル)、ポリカルボニル(アルキル−ジ−イル)、ポリカ
ルボニル(アリール−ジ−イル)、ポリカルボニル(ア
ルカリール−ジ−イル)、ポリカルボニル(アリールア
ルキル−ジ−イル)、ポリイミド(アルキル−ジ−イ
ル)、ポリイミド(アリール−ジ−イル)、ポリイミド
(アルカリール−ジ−イル)、ポリイミド(アリールア
ルキル−ジ−イル)、ポリウレイレン(アルキル−ジ−
イル)、ポリウレイレン(アリール−ジ−イル)、ポリ
ウレイレン(アリールアルキル−ジ−イル)、ポリウレ
イレン(アルカリル−ジ−イル)、ポリカルボキシアミ
ドキシ(アルキル−ジ−イル)、ポリカルボキシアミド
キシ(アリール−ジ−イル)、ポリカルボキシアミドキ
シ(アルカリール−ジ−イル)、ポリカルボキシアミド
キシ(アリールアルキル−ジ−イル)、アリール−ジ−
イル、アルカリール−ジ−イル、アラルキル−ジ−イ
ル、アルケノン−ジ−イル。好ましい2価の連結基−L
−にはジ(カルボニルオキシ)ヒドロカルビレン、シロ
キシ、ジカルボキシアミドヒドロカルビレン、ジ(オキ
シカルボニル)ヒドロキシカルビレン、ジチオヒドロキ
シカルビレン、及び芳香族環を含有するヒドロカルビレ
ンがある。
るものが好ましい。式 IIIの触媒的に活性な種は、たと
えばポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポ
リウレタン、ポリシロキサン、ポリアミン、ポリエーテ
ル、ポリケトン、ポリスルホン、ポリスルホキシド等の
縮合ポリマーの主鎖に導入されることが好ましい。2価
の連結基−L−は次のような構造から選ばれうる:ポリ
オキシ(アルキル−ジ−イル)、ポリオキシ(アリール
−ジ−イル)、ジオキシ(アラルキル−ジ−イル)、ポ
リオキシ(アラルキル−ジ−イル)、ポリチオ(アルキ
ル−ジ−イル)、ポリチオ(アラルキル−ジ−イル)、
ポリチオ(アリール−ジ−イル)、ポリチオ(アルカリ
ール−ジ−イル)、ポリチオ(アールアルキル−ジ−イ
ル)、ポリアミド(アルキル−ジ−イル)、ポリアミド
(アリール−ジ−イル)、ポリアミド(アリールアルキ
ル−ジ−イル)、ポリカルボニルオキシ(アルキル−ジ
−イル)、ポリカルボニルオキシ(アリール−ジ−イ
ル)、ポリカルボニルオキシ(アルカリール−ジ−イ
ル)、ポリカルボニルオキシ(アリールアルキル−ジ−
イル)、ポリカルボニルジオキシ(アルキル−ジ−イ
ル)、ポリカルボニルジオキシ(アリール−ジ−イ
ル)、ポリカルボニルジオキシ(アルカリール−ジ−イ
ル)、ポリアミノ(アリール−ジ−イル)、ポリアミノ
(アルカリール−ジ−イル)、ポリアミノ(アリールア
ルキル−ジ−イル)、ポリシクロイミド(アリール−ジ
−イル)、ポリシクロイミド(アルカリール−ジ−イ
ル)、ポリシクロイミド(アリールアルキル−ジ−イ
ル)、ポリカルボニル(アルキル−ジ−イル)、ポリカ
ルボニル(アリール−ジ−イル)、ポリカルボニル(ア
ルカリール−ジ−イル)、ポリカルボニル(アリールア
ルキル−ジ−イル)、ポリイミド(アルキル−ジ−イ
ル)、ポリイミド(アリール−ジ−イル)、ポリイミド
(アルカリール−ジ−イル)、ポリイミド(アリールア
ルキル−ジ−イル)、ポリウレイレン(アルキル−ジ−
イル)、ポリウレイレン(アリール−ジ−イル)、ポリ
ウレイレン(アリールアルキル−ジ−イル)、ポリウレ
イレン(アルカリル−ジ−イル)、ポリカルボキシアミ
ドキシ(アルキル−ジ−イル)、ポリカルボキシアミド
キシ(アリール−ジ−イル)、ポリカルボキシアミドキ
シ(アルカリール−ジ−イル)、ポリカルボキシアミド
キシ(アリールアルキル−ジ−イル)、アリール−ジ−
イル、アルカリール−ジ−イル、アラルキル−ジ−イ
ル、アルケノン−ジ−イル。好ましい2価の連結基−L
−にはジ(カルボニルオキシ)ヒドロカルビレン、シロ
キシ、ジカルボキシアミドヒドロカルビレン、ジ(オキ
シカルボニル)ヒドロキシカルビレン、ジチオヒドロキ
シカルビレン、及び芳香族環を含有するヒドロカルビレ
ンがある。
【0155】バッチ処理中、メルカプトスルホン酸触媒
は、適度の瞬間内にフェノールとケトン/アルデヒドの
縮合を行なうに十分な量で存在することが好ましい。バ
ッチ処理において、好ましくは、メルカプトスルホン酸
の量はケトン/アルデヒド1.00当量当り触媒0.0
1〜2.0当量の範囲である。より好ましくはメルカプ
トスルホン酸触媒0.02〜1.0当量ケトン/アルデ
ヒド1当量であり、最も好ましくはメルカプトスルホン
酸触媒0.03〜1.0当量/アルデヒド又はケトン1
当量である。
は、適度の瞬間内にフェノールとケトン/アルデヒドの
縮合を行なうに十分な量で存在することが好ましい。バ
ッチ処理において、好ましくは、メルカプトスルホン酸
の量はケトン/アルデヒド1.00当量当り触媒0.0
1〜2.0当量の範囲である。より好ましくはメルカプ
トスルホン酸触媒0.02〜1.0当量ケトン/アルデ
ヒド1当量であり、最も好ましくはメルカプトスルホン
酸触媒0.03〜1.0当量/アルデヒド又はケトン1
当量である。
【0156】ケトン/アルデヒドを反応媒体中(たとえ
ば連続反応中)加える場合にはある時点での反応混合物
中に存在する触媒よりもむしろ添加される触媒と反応剤
の全量を対象とする方が好ましい。反応剤を逐時的又は
連続的に加える場合、しばしば大過剰の触媒を加えるこ
とは当業者の認めるところである。反応混合物中の触媒
対ケトン/アルデヒドの比は1より大きく、20当量:
1当量のオーダーが好ましい。
ば連続反応中)加える場合にはある時点での反応混合物
中に存在する触媒よりもむしろ添加される触媒と反応剤
の全量を対象とする方が好ましい。反応剤を逐時的又は
連続的に加える場合、しばしば大過剰の触媒を加えるこ
とは当業者の認めるところである。反応混合物中の触媒
対ケトン/アルデヒドの比は1より大きく、20当量:
1当量のオーダーが好ましい。
【0157】メルカプトスルホン酸の高活性に由来し、
フェノールの融点よりも低い温度で優れた反応速度と高
い選択性が得られる。反応剤であるフェノールは、水、
塩化メチレン、ジフェニルメタン等の溶媒を加えて液状
に保つことが好ましい。低強反応は特に好ましいが、そ
の理由は生成物でありジフェノール性化合物が反応混合
物中で晶出すること及び低強反応ほど4,4−ビスフェ
ノール性生成物の選択性が高いことにある。
フェノールの融点よりも低い温度で優れた反応速度と高
い選択性が得られる。反応剤であるフェノールは、水、
塩化メチレン、ジフェニルメタン等の溶媒を加えて液状
に保つことが好ましい。低強反応は特に好ましいが、そ
の理由は生成物でありジフェノール性化合物が反応混合
物中で晶出すること及び低強反応ほど4,4−ビスフェ
ノール性生成物の選択性が高いことにある。
【0158】従って反応温度は好ましくは0℃から10
0℃、より好ましくは15℃から60℃の範囲から選ば
れる。温度範囲はケトン/アルデヒドとフェノール供給
により定法的実験法により選ばれうる。過剰のフェノー
ル性化合物を溶媒として用いるとき、縮合温度は好まし
くはフェノールが液状であるよう選ばれる。高融点フェ
ノール、例えば180℃より上の融点の場合には不活性
溶媒の使用が好ましい。ジフェニルメタンがこの目的に
特に有用であることが見出されている。他の使用可能な
不活性溶媒には、それらに限らないが、キシレン、メシ
チリン、デュレン(durenes)、フルオロベンゼ
ン、トルエン、クロロヘキサン、クロロベンゼン、ハロ
ゲン化脂肪族炭化水素及び低融点をもつアルキルナフタ
レンが含まれる。
0℃、より好ましくは15℃から60℃の範囲から選ば
れる。温度範囲はケトン/アルデヒドとフェノール供給
により定法的実験法により選ばれうる。過剰のフェノー
ル性化合物を溶媒として用いるとき、縮合温度は好まし
くはフェノールが液状であるよう選ばれる。高融点フェ
ノール、例えば180℃より上の融点の場合には不活性
溶媒の使用が好ましい。ジフェニルメタンがこの目的に
特に有用であることが見出されている。他の使用可能な
不活性溶媒には、それらに限らないが、キシレン、メシ
チリン、デュレン(durenes)、フルオロベンゼ
ン、トルエン、クロロヘキサン、クロロベンゼン、ハロ
ゲン化脂肪族炭化水素及び低融点をもつアルキルナフタ
レンが含まれる。
【0159】溶媒/希釈剤を用いる場合はケトン又はア
ルデヒド(モル当たり5mLから1Lの範囲)の量を用
いるのが好ましい。好ましくはケトン又はアルデヒド1
モル当たり200mLから400mLで用いる。一般に
全供給量の最大5重量%までとされる水の添加はビスフ
ェノールAの製造プロセスに著しく好ましいと考えられ
る。というのも水はフェノールの凝固点を低下させ、そ
して水の添加は一層低い温度で逆反応よりも縮合を進め
ることにある。より好ましくは添加する水の量は全供給
量の1〜5重量%でありうる。
ルデヒド(モル当たり5mLから1Lの範囲)の量を用
いるのが好ましい。好ましくはケトン又はアルデヒド1
モル当たり200mLから400mLで用いる。一般に
全供給量の最大5重量%までとされる水の添加はビスフ
ェノールAの製造プロセスに著しく好ましいと考えられ
る。というのも水はフェノールの凝固点を低下させ、そ
して水の添加は一層低い温度で逆反応よりも縮合を進め
ることにある。より好ましくは添加する水の量は全供給
量の1〜5重量%でありうる。
【0160】反応は、反応器中の温度が150℃より高
くならないようにして溶融フェノール中へケトン又はア
ルデヒドとメルカプトスルホン酸を攪拌して行うことが
好ましい。フェノール性反応剤のケトン又はアルデヒド
に対するモル比は、少なくとも2モルのフェノールがケ
トンと縮合して対応のビスフェノール又はより高度の縮
合を生成するよう好ましくは選ばれる。よって2:1又
はそれ以上のモル比が好ましく選ばれる。ケトン又はア
ルデヒド1モル当たり50モルまでのフェノールとした
大過剰のフェノール性反応剤を用いて反応を行うことが
好ましい。過剰のフェノールが反応剤として同様に溶媒
又は希釈剤として使用することが理解されよう。
くならないようにして溶融フェノール中へケトン又はア
ルデヒドとメルカプトスルホン酸を攪拌して行うことが
好ましい。フェノール性反応剤のケトン又はアルデヒド
に対するモル比は、少なくとも2モルのフェノールがケ
トンと縮合して対応のビスフェノール又はより高度の縮
合を生成するよう好ましくは選ばれる。よって2:1又
はそれ以上のモル比が好ましく選ばれる。ケトン又はア
ルデヒド1モル当たり50モルまでのフェノールとした
大過剰のフェノール性反応剤を用いて反応を行うことが
好ましい。過剰のフェノールが反応剤として同様に溶媒
又は希釈剤として使用することが理解されよう。
【0161】ケトン/アルデヒドに対するフェノールの
一層低い割合は形成される副生物の量の増加によって一
般に達成される。ポリフェノールの製造において、フェ
ノールのアルデヒド又はケトンに対するモル比は2:1
から30:1が好ましいことが見出されている。より好
ましくは反応混合物はフェノールのアルデヒド/ケトン
に対するモル比を4:1から25:1で含む。最も好ま
しくはモル比は6:1から25:1である。
一層低い割合は形成される副生物の量の増加によって一
般に達成される。ポリフェノールの製造において、フェ
ノールのアルデヒド又はケトンに対するモル比は2:1
から30:1が好ましいことが見出されている。より好
ましくは反応混合物はフェノールのアルデヒド/ケトン
に対するモル比を4:1から25:1で含む。最も好ま
しくはモル比は6:1から25:1である。
【0162】縮合反応は発熱性であるので、反応剤は全
てを1度に混合することに替えて任意により、至適限度
内に反応媒体温度を保つために用いる冷却の強度に応じ
た速度で漸次混合してよい。反応物を混合した後、縮合
を完了させるために好ましくは暫くの間接触させてお
く。バッチ処理の間の反応物投入の期間は適宜15分か
ら1時間に変える。バッチ処理において好ましくは、反
応物及び触媒はより確実な混合のために全体を通して攪
拌され、よって空間−時間収率が改善される。
てを1度に混合することに替えて任意により、至適限度
内に反応媒体温度を保つために用いる冷却の強度に応じ
た速度で漸次混合してよい。反応物を混合した後、縮合
を完了させるために好ましくは暫くの間接触させてお
く。バッチ処理の間の反応物投入の期間は適宜15分か
ら1時間に変える。バッチ処理において好ましくは、反
応物及び触媒はより確実な混合のために全体を通して攪
拌され、よって空間−時間収率が改善される。
【0163】本発明の方法をバッチ方式で行うとき、好
ましくは反応時間は、用いる触媒の量、反応温度、及び
特定の反応物、溶媒及び生成物を含む反応条件によって
0.1から20時間の範囲である。更に本発明の方法は
連続モード、より好ましくは一連の連続攪拌タンク反応
器を用いて運転されることができ、その使用はプラグフ
ロー反応状態に近い。本発明の方法は連続反応条件下に
行うことが好ましい。
ましくは反応時間は、用いる触媒の量、反応温度、及び
特定の反応物、溶媒及び生成物を含む反応条件によって
0.1から20時間の範囲である。更に本発明の方法は
連続モード、より好ましくは一連の連続攪拌タンク反応
器を用いて運転されることができ、その使用はプラグフ
ロー反応状態に近い。本発明の方法は連続反応条件下に
行うことが好ましい。
【0164】反応領域の圧力は臨界的ではないが、しか
し好ましくは0.001から10バール(0.1から1
000kPa)、より好ましくは0.5から3バール
(50から300kPa)の範囲である。多くの場合、
室圧すなわち1バール(100kPa)下で反応を行う
ことが好ましい。反応の間に、フェノールとの縮合にあ
ってモル当たりのケトン/アルデヒドに対して1モルの
水が放出される。フェノールの融点降下のために反応混
合物に水を加えることが好ましいことが見出された。反
応中に放出される水は高反応速度を得るために不活性溶
媒による蒸留/飛沫同伴により除去の必要はない。しか
しながら場合によっては反応速度を上げるために飛沫同
伴して反応混合物から水を除去することが好ましい。
し好ましくは0.001から10バール(0.1から1
000kPa)、より好ましくは0.5から3バール
(50から300kPa)の範囲である。多くの場合、
室圧すなわち1バール(100kPa)下で反応を行う
ことが好ましい。反応の間に、フェノールとの縮合にあ
ってモル当たりのケトン/アルデヒドに対して1モルの
水が放出される。フェノールの融点降下のために反応混
合物に水を加えることが好ましいことが見出された。反
応中に放出される水は高反応速度を得るために不活性溶
媒による蒸留/飛沫同伴により除去の必要はない。しか
しながら場合によっては反応速度を上げるために飛沫同
伴して反応混合物から水を除去することが好ましい。
【0165】可溶性メルカプトスルホン酸触媒は好まし
くは水抽出により粗生成物から除去されえることが見出
された、水性抽出物は濃縮され、回収されたメルカプト
スルホン酸触媒は後続の運転に任意循環可能である。フ
ェノール性出発物質がフェノールであるとき、フェノー
ル中のメルカプトスルホン酸は適宜回収されて更なる精
製なしに任意再循環される。
くは水抽出により粗生成物から除去されえることが見出
された、水性抽出物は濃縮され、回収されたメルカプト
スルホン酸触媒は後続の運転に任意循環可能である。フ
ェノール性出発物質がフェノールであるとき、フェノー
ル中のメルカプトスルホン酸は適宜回収されて更なる精
製なしに任意再循環される。
【0166】酸縮合はおよそ検出限界より下に、好まし
くは1重量ppmより下に水での抽出を繰り返すことに
よって低下されうる。反応混合物からの触媒の容易な除
去は、縮合剤の混合を用いた従来の技術よりも著しく好
ましいものである。本発明の実施においては連続向流抽
出によりメルカプトスルホン酸除去がされる。酸触媒抽
出の間の相分離の時間は、ドラッグ層なしに、バッチ条
件下に10−15分の程度である。ミキサー/セトラー
中での抽出の間の攪拌速度は乳液形成を避けるよう調節
される。
くは1重量ppmより下に水での抽出を繰り返すことに
よって低下されうる。反応混合物からの触媒の容易な除
去は、縮合剤の混合を用いた従来の技術よりも著しく好
ましいものである。本発明の実施においては連続向流抽
出によりメルカプトスルホン酸除去がされる。酸触媒抽
出の間の相分離の時間は、ドラッグ層なしに、バッチ条
件下に10−15分の程度である。ミキサー/セトラー
中での抽出の間の攪拌速度は乳液形成を避けるよう調節
される。
【0167】可溶性メルカプトスルホン酸溶媒は更に、
アルカリ金属のヒドロキシド、炭酸塩又は重炭酸の溶液
による抽出によっても反応混合物から除去されうる。さ
らには、可溶性メルカプトスルホン酸触媒はアニオン交
換樹脂又はアミン樹脂例えばDowexTMWGR等のカ
ラムに反応混合物を通すことによって反応混合物から除
去されうる。
アルカリ金属のヒドロキシド、炭酸塩又は重炭酸の溶液
による抽出によっても反応混合物から除去されうる。さ
らには、可溶性メルカプトスルホン酸触媒はアニオン交
換樹脂又はアミン樹脂例えばDowexTMWGR等のカ
ラムに反応混合物を通すことによって反応混合物から除
去されうる。
【0168】本方法からの水パージはフェノール及び触
媒を含むであろう。好ましくは、このパージは廃棄のた
めの生物池(bio−pond)へ送られる前にメチル
イソブチルケトンで抽出してフェノールを除去処理され
る。反応混合物から、可溶性触媒を用いて作られたPH
PFを単離するため、好ましくはフェノール/水混合物
は水洗浄した混合物からフェノール:BHPF重量比が
1.5:1より下になるまで希釈される。最も好ましく
は、フェノール:BHPF重量比が1.5:1から0.
5:1までフェノールを除去する。得た物質を熱メチレ
ンクロライド中に溶解し、そして得た溶液を冷却して結
晶BHPFを得ることが特に好ましいことが見出され
た。
媒を含むであろう。好ましくは、このパージは廃棄のた
めの生物池(bio−pond)へ送られる前にメチル
イソブチルケトンで抽出してフェノールを除去処理され
る。反応混合物から、可溶性触媒を用いて作られたPH
PFを単離するため、好ましくはフェノール/水混合物
は水洗浄した混合物からフェノール:BHPF重量比が
1.5:1より下になるまで希釈される。最も好ましく
は、フェノール:BHPF重量比が1.5:1から0.
5:1までフェノールを除去する。得た物質を熱メチレ
ンクロライド中に溶解し、そして得た溶液を冷却して結
晶BHPFを得ることが特に好ましいことが見出され
た。
【0169】従って、超高純度BHPFは次の方法によ
り得られうる:得た粗生成物を水洗浄して(HS)a −
θ−(SO3 H)b を除去し;得た無酸混合物を蒸留し
てフェノール及び水を、フェノール:9,9−ビス−
(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン重量比が1.5
以下となるまで除去し、得た混合物を熱メチレンクロラ
イド中に取り、そして得た溶液を冷却して結晶9,9−
ビス−(4−ヒドロキシフェニル)フルオレンを生成す
る方法である。こうして精製されたBHPFは超高品質
ポリカーボネート樹脂の製造に用いられうる。
り得られうる:得た粗生成物を水洗浄して(HS)a −
θ−(SO3 H)b を除去し;得た無酸混合物を蒸留し
てフェノール及び水を、フェノール:9,9−ビス−
(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン重量比が1.5
以下となるまで除去し、得た混合物を熱メチレンクロラ
イド中に取り、そして得た溶液を冷却して結晶9,9−
ビス−(4−ヒドロキシフェニル)フルオレンを生成す
る方法である。こうして精製されたBHPFは超高品質
ポリカーボネート樹脂の製造に用いられうる。
【0170】更に過剰のフェノールは水、又は任意でメ
タノール等の水混和性有機溶媒を用いて、繰返し反応混
合物を沸騰することにより除去されえる。随時、水性溶
液が分離され、次いで事実上純粋な生成物が乾燥され
る。過剰なフェノール除去の別の有効な方法はスチーム
蒸留である。次いで反応生成物溶液は、任意で、蒸発に
より濃縮され、過剰フェノール除去のために沸騰水で繰
返し抽出される。
タノール等の水混和性有機溶媒を用いて、繰返し反応混
合物を沸騰することにより除去されえる。随時、水性溶
液が分離され、次いで事実上純粋な生成物が乾燥され
る。過剰なフェノール除去の別の有効な方法はスチーム
蒸留である。次いで反応生成物溶液は、任意で、蒸発に
より濃縮され、過剰フェノール除去のために沸騰水で繰
返し抽出される。
【0171】BHPFは幾らかの追加的方法によって反
応混合物から単離されえる。方法は反応混合物の組成、
所望な生成速度と共に所望する精製の程度に依存して選
ばれよう。大規模な精製が望まれない又は不適当である
ときは、混合物は触媒除去処理の後、混合物を希釈しB
HPFの沈澱に十分量の熱水により処理されえる。或い
は反応混合物は、フェノール含量が混合物からのBHP
F沈澱させるのに十分低くなるまで熱水及び水/フェノ
ール・アゼオトロープの形態で除去されたフェノールを
加えられうる。BHPFの固形物が回収されてその使用
前に乾燥されるか又は、スラリー形状で用いられうる。
応混合物から単離されえる。方法は反応混合物の組成、
所望な生成速度と共に所望する精製の程度に依存して選
ばれよう。大規模な精製が望まれない又は不適当である
ときは、混合物は触媒除去処理の後、混合物を希釈しB
HPFの沈澱に十分量の熱水により処理されえる。或い
は反応混合物は、フェノール含量が混合物からのBHP
F沈澱させるのに十分低くなるまで熱水及び水/フェノ
ール・アゼオトロープの形態で除去されたフェノールを
加えられうる。BHPFの固形物が回収されてその使用
前に乾燥されるか又は、スラリー形状で用いられうる。
【0172】より大規模なBHPF精製が所望されると
きは、固形物は例えばジフェニルメタン又はメチレンク
ロライド等の溶媒から沈澱されて精製されうる。BHP
F単離の方法は、反応終了時に、該反応混合物にフェノ
ールより高い温度で沸騰している溶媒を加え、そして該
混合物からBHPFが結晶化又は沈澱するまでフェノー
ル/BHPF/溶媒混合物からフェノールを除去する。
この方法は反応混合物にジフェニルメタン又はトリイソ
プロピルベンゼンを加えて行われえて、そこから該混合
物を蒸留する前に結晶を抽出又は除去する。或いは溶媒
は、反応が溶媒存在下に運転されるよう初めに反応混合
物に加えられうる。反応混合物は触媒除去のため抽出さ
れ、次いでBHPF結晶化が生じるまで蒸留され溶媒及
び除去をされて完了する。
きは、固形物は例えばジフェニルメタン又はメチレンク
ロライド等の溶媒から沈澱されて精製されうる。BHP
F単離の方法は、反応終了時に、該反応混合物にフェノ
ールより高い温度で沸騰している溶媒を加え、そして該
混合物からBHPFが結晶化又は沈澱するまでフェノー
ル/BHPF/溶媒混合物からフェノールを除去する。
この方法は反応混合物にジフェニルメタン又はトリイソ
プロピルベンゼンを加えて行われえて、そこから該混合
物を蒸留する前に結晶を抽出又は除去する。或いは溶媒
は、反応が溶媒存在下に運転されるよう初めに反応混合
物に加えられうる。反応混合物は触媒除去のため抽出さ
れ、次いでBHPF結晶化が生じるまで蒸留され溶媒及
び除去をされて完了する。
【0173】更に、BHPFはフェノールの存在下に、
フェノールより高い温度で沸騰し且つ十分量のBHPF
を溶解する溶媒を反応物に加えることによって単離され
える。これはフェノール/BHPF/溶媒混合物からフ
ェノールを除去して均一溶液を提供し、その冷却はBH
PFの結晶化を生じせしめる。この要求に合致する溶媒
にはジメチルメタン、ジフェニルエーテル、ドデカン、
ナフタレン、IsoparTM(エクソン社より商業入手
される炭化水素)及びトリイソプロピルベンゼンが含ま
れる。
フェノールより高い温度で沸騰し且つ十分量のBHPF
を溶解する溶媒を反応物に加えることによって単離され
える。これはフェノール/BHPF/溶媒混合物からフ
ェノールを除去して均一溶液を提供し、その冷却はBH
PFの結晶化を生じせしめる。この要求に合致する溶媒
にはジメチルメタン、ジフェニルエーテル、ドデカン、
ナフタレン、IsoparTM(エクソン社より商業入手
される炭化水素)及びトリイソプロピルベンゼンが含ま
れる。
【0174】更なる精製はまた、反応混合物から触媒を
除去した後、フェノール/BHPF混合物からBHPF
結晶が生じるレベルにまでフェノールを蒸留し除去する
ことによってなしえる。得たBHPF固形物は従来法に
よって単離されえて、次いで例えば水洗浄によるフェノ
ール除去等の追加処理を受けうる。高純度BHPFを得
る別法は、まず反応混合物から触媒を除去し、次いで蒸
留残渣の溶媒希釈がフェノール/BHPF/溶媒混合物
からのBHPF結晶化を生じせしめるようなフェノール
/BHPFレベルにまで該反応混合物からフェノールを
蒸留する。例えば、フェノールはその残渣が50重量%
のフェノール及び50重量%のBHPFを含むまで蒸留
除去される。メチレンクロライド、トリイソプロピルベ
ンゼン又はトルエンが残渣に加えられえて、そして得た
溶液を冷却して高純度BHPFの結晶化を生じさせえ
る。
除去した後、フェノール/BHPF混合物からBHPF
結晶が生じるレベルにまでフェノールを蒸留し除去する
ことによってなしえる。得たBHPF固形物は従来法に
よって単離されえて、次いで例えば水洗浄によるフェノ
ール除去等の追加処理を受けうる。高純度BHPFを得
る別法は、まず反応混合物から触媒を除去し、次いで蒸
留残渣の溶媒希釈がフェノール/BHPF/溶媒混合物
からのBHPF結晶化を生じせしめるようなフェノール
/BHPFレベルにまで該反応混合物からフェノールを
蒸留する。例えば、フェノールはその残渣が50重量%
のフェノール及び50重量%のBHPFを含むまで蒸留
除去される。メチレンクロライド、トリイソプロピルベ
ンゼン又はトルエンが残渣に加えられえて、そして得た
溶液を冷却して高純度BHPFの結晶化を生じさせえ
る。
【0175】反応混合物から精製BHPF固形物を単離
する別法は、メルカプトスルホン酸触媒を除去し、得た
混合物からフェノールを蒸留して蒸留残渣を生成し、こ
れに溶媒を加えてBHPFの結晶化を生じせしめる。例
えばフェノール80重量%及び20重量%のBHPFを
含む蒸留残渣を溶媒例えばジクロロメタン又はトルエン
等で希釈してBHPFの結晶化を生じせしめる。
する別法は、メルカプトスルホン酸触媒を除去し、得た
混合物からフェノールを蒸留して蒸留残渣を生成し、こ
れに溶媒を加えてBHPFの結晶化を生じせしめる。例
えばフェノール80重量%及び20重量%のBHPFを
含む蒸留残渣を溶媒例えばジクロロメタン又はトルエン
等で希釈してBHPFの結晶化を生じせしめる。
【0176】更に、反応混合物からのBHPF単離は、
メルカプトスルホン酸触媒を除去し、得た反応混合物
に、フェノールとアゼオトロピックを形成する溶媒を加
えてBHPFをフェノール存在下に可溶とし、そしてア
ゼオトロピック蒸留により該混合物からフェノールを除
去しうる。同様に、フェノールは反応混合物から、フェ
ノールとアゼオトロピックを形成する。アゼオトロピッ
ク蒸留によるフェノール除去の後、蒸留残渣を冷却して
該反応混合物からBHPFが結晶化する。溶媒を加える
ことにより除去されうる。
メルカプトスルホン酸触媒を除去し、得た反応混合物
に、フェノールとアゼオトロピックを形成する溶媒を加
えてBHPFをフェノール存在下に可溶とし、そしてア
ゼオトロピック蒸留により該混合物からフェノールを除
去しうる。同様に、フェノールは反応混合物から、フェ
ノールとアゼオトロピックを形成する。アゼオトロピッ
ク蒸留によるフェノール除去の後、蒸留残渣を冷却して
該反応混合物からBHPFが結晶化する。溶媒を加える
ことにより除去されうる。
【0177】結晶生成物を生じさせる何れの精製方法に
おいても、任意には、触媒は生成物結晶化の前に除去さ
れずに、むしろ生成物中に許容されるか又は結晶から除
去されるの何れかである。例えば結晶化の後に洗浄又は
当該分野に周知他の方法によりこれはなされる。ある場
合には、フェノールとケトン又はアルデヒドとの縮合は
メチレンクロライド等の溶媒中で運転することができ、
反応進行の間に生成物がそこから沈澱するだろう。これ
はビスフェノールAの製造について一層詳しく記載され
る通りである。
おいても、任意には、触媒は生成物結晶化の前に除去さ
れずに、むしろ生成物中に許容されるか又は結晶から除
去されるの何れかである。例えば結晶化の後に洗浄又は
当該分野に周知他の方法によりこれはなされる。ある場
合には、フェノールとケトン又はアルデヒドとの縮合は
メチレンクロライド等の溶媒中で運転することができ、
反応進行の間に生成物がそこから沈澱するだろう。これ
はビスフェノールAの製造について一層詳しく記載され
る通りである。
【0178】BHPFの結晶化に用いられる代表的な溶
媒のメチレンクロライドはバッチ蒸留により母液より回
収されて処理に循環されえる。蒸留残留物はBHPFと
メチレンクロライドを含んでおり、冷却して更なるBH
PFを回収できる。こうして形成したBHPF結晶は、
好ましくは、バスケット遠心分離器又は圧力フィルタを
用いて回収されて、そして主結晶化器に再循環して戻さ
れえる。粗母液もまたフェノール蒸発セクションへ再循
環して戻されえる。
媒のメチレンクロライドはバッチ蒸留により母液より回
収されて処理に循環されえる。蒸留残留物はBHPFと
メチレンクロライドを含んでおり、冷却して更なるBH
PFを回収できる。こうして形成したBHPF結晶は、
好ましくは、バスケット遠心分離器又は圧力フィルタを
用いて回収されて、そして主結晶化器に再循環して戻さ
れえる。粗母液もまたフェノール蒸発セクションへ再循
環して戻されえる。
【0179】メチレンクロライドをBHPFの結晶化用
の溶液として用いるとき、貯蔵タンクからの全排気を集
めるための共通ベントヘッダー及び安全補助システムの
使用が好ましい。ベントヘッダーシステムは炭素吸収ユ
ニット入口への流量測定装置及び排ガス用のVOC(揮
発性有機化合物)分析器を含むことが好ましい。排ガス
の含むメチレンクロライドは100ppmより少なくあ
るべきである。完全な溶離液処理システムは、好ましく
は、処理水から有機物を除去する手段及び排ガスから粒
子を除去する手段、例えばベントヘッダーからの粒子を
スクラブするためのウォーターベンチュリを含むことが
好ましいであろう。
の溶液として用いるとき、貯蔵タンクからの全排気を集
めるための共通ベントヘッダー及び安全補助システムの
使用が好ましい。ベントヘッダーシステムは炭素吸収ユ
ニット入口への流量測定装置及び排ガス用のVOC(揮
発性有機化合物)分析器を含むことが好ましい。排ガス
の含むメチレンクロライドは100ppmより少なくあ
るべきである。完全な溶離液処理システムは、好ましく
は、処理水から有機物を除去する手段及び排ガスから粒
子を除去する手段、例えばベントヘッダーからの粒子を
スクラブするためのウォーターベンチュリを含むことが
好ましいであろう。
【0180】本発明の実施に用いる触媒の更なる利点
は、触媒が粗生成物混合物−典型的に(4−ヒドロキシ
フェニル)(2−ヒドロキシフェニル)化合物、主なビ
ス−(4−ヒドロキシフェニル)化合物、及び縮合物を
含む−を異性化して更なるビス−(4−ヒドロキシフェ
ニル)化合物を生成するよう用いうることである。本発
明のメルカプトスルホン酸触媒はこれまで用いられてき
た混合触媒よりもステンレス鋼に対する浸食性がかなり
小さい。0.00254cm/年以下というこのステン
レス鋼に対する浸食速度が測定されている。反応混合物
は実質的にハライドイオンを含まないと考えられる。こ
こで「実質的に含まない」とは塩化物イオンが5000
ppmより少ないことを意味する。
は、触媒が粗生成物混合物−典型的に(4−ヒドロキシ
フェニル)(2−ヒドロキシフェニル)化合物、主なビ
ス−(4−ヒドロキシフェニル)化合物、及び縮合物を
含む−を異性化して更なるビス−(4−ヒドロキシフェ
ニル)化合物を生成するよう用いうることである。本発
明のメルカプトスルホン酸触媒はこれまで用いられてき
た混合触媒よりもステンレス鋼に対する浸食性がかなり
小さい。0.00254cm/年以下というこのステン
レス鋼に対する浸食速度が測定されている。反応混合物
は実質的にハライドイオンを含まないと考えられる。こ
こで「実質的に含まない」とは塩化物イオンが5000
ppmより少ないことを意味する。
【0181】好ましくは本発明の方法は塩化物濃度が5
000ppmより少ない、好ましくは1000ppmよ
り少ない、最も好ましくは100ppmより少ない条件
下に行われる。この低い浸食速度は、反応混合物からの
例えば塩酸又は硫酸等の鉱酸が存在しないことと関連が
あると考えられる。鉱酸を用いる反応剤の浸食発生につ
いは前出Knebelらの′595及びFalerの′
995に記載されている。
000ppmより少ない、好ましくは1000ppmよ
り少ない、最も好ましくは100ppmより少ない条件
下に行われる。この低い浸食速度は、反応混合物からの
例えば塩酸又は硫酸等の鉱酸が存在しないことと関連が
あると考えられる。鉱酸を用いる反応剤の浸食発生につ
いは前出Knebelらの′595及びFalerの′
995に記載されている。
【0182】本発明の不可溶性触媒は反応混合物から濾
過され、ケトン/アルデヒド及びフェノールの混合物で
洗浄され、そして後続運転に循環されえる。或いは不溶
性触媒は固定床に用いられて、フェノールとアルデヒド
/ケトンの縮合は連続的なアップフロー、クロスフロー
又はダウンフロー式に行われる。固定床触媒反応器を用
いる場合、触媒的活性樹脂は樹脂床中に保持されて除去
されない必要がある。
過され、ケトン/アルデヒド及びフェノールの混合物で
洗浄され、そして後続運転に循環されえる。或いは不溶
性触媒は固定床に用いられて、フェノールとアルデヒド
/ケトンの縮合は連続的なアップフロー、クロスフロー
又はダウンフロー式に行われる。固定床触媒反応器を用
いる場合、触媒的活性樹脂は樹脂床中に保持されて除去
されない必要がある。
【0183】本発明の別の態様は用いられる反応剤、選
ばれる触媒、希釈剤、そして必要なら用いる反応器によ
って決定されよう。例えば、フェノールの縮合用不溶性
触媒を9−フルオレノンと共に、過剰のフェノール以外
の希釈剤なしに又は生成物の沈澱を起こさない希釈剤の
存在下に用いるときには、所望するビスフェノール生成
物に対する選択性を最大にするため、フルオレンに対す
るフェノールの高い比を用いることが一般に好ましい。
ばれる触媒、希釈剤、そして必要なら用いる反応器によ
って決定されよう。例えば、フェノールの縮合用不溶性
触媒を9−フルオレノンと共に、過剰のフェノール以外
の希釈剤なしに又は生成物の沈澱を起こさない希釈剤の
存在下に用いるときには、所望するビスフェノール生成
物に対する選択性を最大にするため、フルオレンに対す
るフェノールの高い比を用いることが一般に好ましい。
【0184】特に好ましい方法は、フェノール:フルオ
レノンのモル比が4:1から25:1;反応温度は25
℃から50℃;触媒はメルカプトプロパンスルホン酸又
はメルカプトブタンスルホン酸であり、フルオレノンに
対して5から10モル%の量で用い;室圧又は反応物か
ら水を除去する真空下に反応速度を増加させ;共溶媒は
用いず;触媒は、洗浄カラムを用いる水での抽出又はバ
ッチ抽出により生成物から除去し;得た水抽出物は濃縮
されて処理に循環させ;フェノール:BHPFの重量比
を1.5:1から0.5:1まで過剰のフェノールを除
去して生成物を単離し、そして該生成物をジクロロメタ
ンで沈澱させる方法である。
レノンのモル比が4:1から25:1;反応温度は25
℃から50℃;触媒はメルカプトプロパンスルホン酸又
はメルカプトブタンスルホン酸であり、フルオレノンに
対して5から10モル%の量で用い;室圧又は反応物か
ら水を除去する真空下に反応速度を増加させ;共溶媒は
用いず;触媒は、洗浄カラムを用いる水での抽出又はバ
ッチ抽出により生成物から除去し;得た水抽出物は濃縮
されて処理に循環させ;フェノール:BHPFの重量比
を1.5:1から0.5:1まで過剰のフェノールを除
去して生成物を単離し、そして該生成物をジクロロメタ
ンで沈澱させる方法である。
【0185】不溶性触媒を用いる場合に特に好ましい方
法は、フェノール:フルオレノンの比が4:1から2
5:1;縮合は40℃から60℃の温度で行い;共溶媒
は用いず;触媒はPMBSA(ポリマー支持されるメル
カプトブタンスルホン酸)であり;縮合は連続プラグフ
ロー反応器中で行い;反応を室圧又は反応物から水を除
去する減圧下に反応速度を増加させ;フェノール:BH
PFの重量比を1.5:1から0.5:1まで過剰のフ
ェノールを除去して生成物を単離し、そして該生成物を
ジクロロメタンで沈澱させる方法である。
法は、フェノール:フルオレノンの比が4:1から2
5:1;縮合は40℃から60℃の温度で行い;共溶媒
は用いず;触媒はPMBSA(ポリマー支持されるメル
カプトブタンスルホン酸)であり;縮合は連続プラグフ
ロー反応器中で行い;反応を室圧又は反応物から水を除
去する減圧下に反応速度を増加させ;フェノール:BH
PFの重量比を1.5:1から0.5:1まで過剰のフ
ェノールを除去して生成物を単離し、そして該生成物を
ジクロロメタンで沈澱させる方法である。
【0186】BHPFの製造法はまたフルオレノン1モ
ル当たり0.05から0.15当量のMPSA又はMB
SAの存在下に7:10:35:1のフェノール:フル
オレノン・モル比で行われうる。これにおいて少なくと
も20%のフルオレノンの変換が生じた後に反応混合物
にメチレンクロライドを加え、得た混合物を減圧下に加
熱してメチレンクロライドと水のアゼオトロピックを除
去し、そして縮合反応終点で混合物を冷却し、BHPF
を沈澱させる。
ル当たり0.05から0.15当量のMPSA又はMB
SAの存在下に7:10:35:1のフェノール:フル
オレノン・モル比で行われうる。これにおいて少なくと
も20%のフルオレノンの変換が生じた後に反応混合物
にメチレンクロライドを加え、得た混合物を減圧下に加
熱してメチレンクロライドと水のアゼオトロピックを除
去し、そして縮合反応終点で混合物を冷却し、BHPF
を沈澱させる。
【0187】更にBHPFは、50℃から80℃の温度
で、18:1から12:1のフェノール:フルオレノン
・モル比及びフルオレノン1モル当たり0.025−
0.075当量のMPSA又はMBSAを含む反応混合
物から製造できる。これにおいて、反応終点で混合物を
10〜20体積の水で希釈してメルカプトスルホン酸触
媒を抽出し、この洗浄混合物を1.5:1から1:1の
フェノール:BHPF重量比に希釈し、そして冷却して
BHPFを結晶化させる。BHPFの結晶を濾過により
除去し、メチレンクロライド次いで水で洗浄する。
で、18:1から12:1のフェノール:フルオレノン
・モル比及びフルオレノン1モル当たり0.025−
0.075当量のMPSA又はMBSAを含む反応混合
物から製造できる。これにおいて、反応終点で混合物を
10〜20体積の水で希釈してメルカプトスルホン酸触
媒を抽出し、この洗浄混合物を1.5:1から1:1の
フェノール:BHPF重量比に希釈し、そして冷却して
BHPFを結晶化させる。BHPFの結晶を濾過により
除去し、メチレンクロライド次いで水で洗浄する。
【0188】反応混合物中で生成物が沈澱する工程はビ
スフェノールAの製造に好ましい。フェノール:アセト
ン供給物が6:1から15:1モル比のフェノール:ア
セトンを含み;縮合は25℃から35℃の温度で行い;
反応混合物は5重量%までの水を含んでフェノールの凝
固点を一層下げ;触媒はメルカプトプロパンスルホン酸
又は4−メルカプトブタンスルホン酸でアセトン:フェ
ノール供給物中のアセトン1モル当たり0.05から
0.50当量であり;反応は室圧下に行い;そして処理
により生成した結晶ビスフェノールAは濾過又は遠心分
離により除去される。
スフェノールAの製造に好ましい。フェノール:アセト
ン供給物が6:1から15:1モル比のフェノール:ア
セトンを含み;縮合は25℃から35℃の温度で行い;
反応混合物は5重量%までの水を含んでフェノールの凝
固点を一層下げ;触媒はメルカプトプロパンスルホン酸
又は4−メルカプトブタンスルホン酸でアセトン:フェ
ノール供給物中のアセトン1モル当たり0.05から
0.50当量であり;反応は室圧下に行い;そして処理
により生成した結晶ビスフェノールAは濾過又は遠心分
離により除去される。
【0189】更なる工程は可溶性触媒を部分的に除去す
るための水によるビスフェノールAの洗浄、及び、アニ
オン交換樹脂を用いる処理による追加の可溶性触媒の除
去を含みうる。本発明のための好ましい反応器配置はプ
ラグフロー反応状態に近い一連の攪拌タンク反応器であ
ると考えられる。特に制限を加えるものではないが、そ
の他の変法には、(a)反応混合物中のビスフェノール
Aの沈澱により、可溶性触媒を用いる、正味の(nea
t)フェノール中でのビスフェノールAの製造、及び、
(b)反応混合物中のビスフェノールAの沈澱により、
錯体形成共溶媒及び可溶性触媒を用いる、フェノール中
でのビスフェノールAの製造。
るための水によるビスフェノールAの洗浄、及び、アニ
オン交換樹脂を用いる処理による追加の可溶性触媒の除
去を含みうる。本発明のための好ましい反応器配置はプ
ラグフロー反応状態に近い一連の攪拌タンク反応器であ
ると考えられる。特に制限を加えるものではないが、そ
の他の変法には、(a)反応混合物中のビスフェノール
Aの沈澱により、可溶性触媒を用いる、正味の(nea
t)フェノール中でのビスフェノールAの製造、及び、
(b)反応混合物中のビスフェノールAの沈澱により、
錯体形成共溶媒及び可溶性触媒を用いる、フェノール中
でのビスフェノールAの製造。
【0190】特に詳しくは、好ましくは、反応の間に結
晶化するビスフェノールAの少なくとも99%が4,4
−ビスフェノールAである触媒が選ばれる。a及びbが
それぞれ独立にそうした触媒には1から4の整数である
可溶性メルカプトスルホン酸が含まれる。好ましい条件
として0℃から50℃より好ましくは20℃から40℃
の反応温度が含まれる。
晶化するビスフェノールAの少なくとも99%が4,4
−ビスフェノールAである触媒が選ばれる。a及びbが
それぞれ独立にそうした触媒には1から4の整数である
可溶性メルカプトスルホン酸が含まれる。好ましい条件
として0℃から50℃より好ましくは20℃から40℃
の反応温度が含まれる。
【0191】ビスフェノールA用の代表的な錯体形成溶
媒には、ジエチルエーテル、アセトン、エタノール、プ
ロパノール、ジオキサン、酢酸、アセトニトリル、メチ
レンクロライド又は四塩化炭素が含まれる。錯体形成溶
媒は4,4−ジフェノール性アイソマーと優先的に複合
し、得た錯体は、可溶特性を有して、複合していない
2,4−ジフェノール性化合物と異なり、錯体は、複合
していない2,4−ジフェノール性化合物の溶触特性と
異なる溶触特性をもち、容易にそれから分離されえる。
媒には、ジエチルエーテル、アセトン、エタノール、プ
ロパノール、ジオキサン、酢酸、アセトニトリル、メチ
レンクロライド又は四塩化炭素が含まれる。錯体形成溶
媒は4,4−ジフェノール性アイソマーと優先的に複合
し、得た錯体は、可溶特性を有して、複合していない
2,4−ジフェノール性化合物と異なり、錯体は、複合
していない2,4−ジフェノール性化合物の溶触特性と
異なる溶触特性をもち、容易にそれから分離されえる。
【0192】ある1の面において、本発明の最も好まし
い方法は、ケトンは9−フルオレノンであり;フェノー
ルは非置換で生成物は9,9−ビス−(4−ヒドロキシ
フェニル)フルオレノンであり;フェノールとフルオレ
ノンのモル比は8:1から25:1であり;反応混合物
はフルオレノン1モル当たり0.05から0.20当量
のメルカプトスルホン酸を含み;該メルカプトスルホン
酸化合物は3−メルカプトプロパンスルホン酸又は4−
メルカプトブタンスルホン酸であり、そして45℃から
60℃の温度で行われる方法である。
い方法は、ケトンは9−フルオレノンであり;フェノー
ルは非置換で生成物は9,9−ビス−(4−ヒドロキシ
フェニル)フルオレノンであり;フェノールとフルオレ
ノンのモル比は8:1から25:1であり;反応混合物
はフルオレノン1モル当たり0.05から0.20当量
のメルカプトスルホン酸を含み;該メルカプトスルホン
酸化合物は3−メルカプトプロパンスルホン酸又は4−
メルカプトブタンスルホン酸であり、そして45℃から
60℃の温度で行われる方法である。
【0193】等しく好ましい方法は、ケトンはアセトン
であり;フェノールは非置換で生成物は2,2−ビス−
(4−ヒドロキシフェニル)プロパンであり;フェノー
ルとアセトンのモル比は6:1から15:1であり;反
応混合物はアセトン1モル当たり0.1から0.5当量
のメルカプトスルホン酸を含み、該メルカプトスルホン
酸化合物は3−メルカプトプロパンスルホン酸又は4−
メルカプトブタンスルホン酸であり、そして15℃から
60℃の温度で行われる方法である。
であり;フェノールは非置換で生成物は2,2−ビス−
(4−ヒドロキシフェニル)プロパンであり;フェノー
ルとアセトンのモル比は6:1から15:1であり;反
応混合物はアセトン1モル当たり0.1から0.5当量
のメルカプトスルホン酸を含み、該メルカプトスルホン
酸化合物は3−メルカプトプロパンスルホン酸又は4−
メルカプトブタンスルホン酸であり、そして15℃から
60℃の温度で行われる方法である。
【0194】これ以上の詳説なしに当業者には上記記載
を用いて本発明を最も広範囲に利用できると信じる。以
下の好ましい特定態様は、よって、単に説明のためにあ
り、どの様にも開示の残り部分に制限を加えるものでは
ない。以下の実施例において温度は未補正でセッ氏温度
である。特に表示しない限り全ての部数又は%は重量で
ある。
を用いて本発明を最も広範囲に利用できると信じる。以
下の好ましい特定態様は、よって、単に説明のためにあ
り、どの様にも開示の残り部分に制限を加えるものでは
ない。以下の実施例において温度は未補正でセッ氏温度
である。特に表示しない限り全ての部数又は%は重量で
ある。
【0195】
【発明の実施の形態】反応器 反応器設計1:PFA TeflonTMから製造した5
00mL反応器に熱電対ポート、頂部に復水器をもつ窒
素投入孔、機械式スタラ、ドレインポート、及びサンプ
リングポートを取り付けた。赤外線熱ランプで加熱し、
温度は電子的温度計/温度コントローラにより制御す
る。
00mL反応器に熱電対ポート、頂部に復水器をもつ窒
素投入孔、機械式スタラ、ドレインポート、及びサンプ
リングポートを取り付けた。赤外線熱ランプで加熱し、
温度は電子的温度計/温度コントローラにより制御す
る。
【0196】反応器設計2:磁気スタラの入ったキャッ
プ付4ドラム(1ドラム:onedram=1.772
g)のガラスバイアル。温度制御されるアルミブロック
ヒータ中にバイアルを置くことによって加熱を制御す
る。
プ付4ドラム(1ドラム:onedram=1.772
g)のガラスバイアル。温度制御されるアルミブロック
ヒータ中にバイアルを置くことによって加熱を制御す
る。
【0197】反応器設計3:100mL被覆(jack
eted)ガラス反応器に温度計ポート、磁気スタラ、
窒素投入孔及びサンプリングポートを取り付けた。Ne
slabモデルRTE−220循環浴を用いて被覆フラ
スコに適当温度のグリコール溶液を循環させることによ
り加熱し温度制御した。
eted)ガラス反応器に温度計ポート、磁気スタラ、
窒素投入孔及びサンプリングポートを取り付けた。Ne
slabモデルRTE−220循環浴を用いて被覆フラ
スコに適当温度のグリコール溶液を循環させることによ
り加熱し温度制御した。
【0198】反応器設計4:1.5L,2L又は3L被
覆ガラス反応器に温度計/サンプリングポート、窒素投
入孔、及び磁気スタラを取り付けた。Neslabモデ
ルRTE−220循環浴を用いて被覆フラスコに適当温
度のグリコール溶液を循環させることにより加熱し温度
制御した。
覆ガラス反応器に温度計/サンプリングポート、窒素投
入孔、及び磁気スタラを取り付けた。Neslabモデ
ルRTE−220循環浴を用いて被覆フラスコに適当温
度のグリコール溶液を循環させることにより加熱し温度
制御した。
【0199】分析 分析法1:Varianスターワークステーションに接
続されたVarianHPLCシステム(モデル901
0溶媒供給システム、モデル9050オートサンプラ、
モデル9065ポリクロムダイオード配列検出器)を分
析に用いる。面積%分析は282nmで報告される。%
変換は各主要成分に対して較正濃度曲線を用いる外部標
準法により決定した。分析HPLCサンプルは反応試料
を注意深く定量的に希釈して調製した(範囲:400〜
500倍希釈)。カラム:Water Nova−Pa
kTMC−18(60オングストローム、4ミクロン、
3.9×150mm)。クロマトグラフィ条件:流量
1.0mL/分、溶媒勾配(溶媒A=水、溶媒B=アセ
トニトリル)0分:65%A/35%B,9分:60%
A/40%B,18分:55%A/45%B,24分:
45%A/55%B,48分:5%A/95%B,52
分:方法終了(運転前後に10分平衡化)。
続されたVarianHPLCシステム(モデル901
0溶媒供給システム、モデル9050オートサンプラ、
モデル9065ポリクロムダイオード配列検出器)を分
析に用いる。面積%分析は282nmで報告される。%
変換は各主要成分に対して較正濃度曲線を用いる外部標
準法により決定した。分析HPLCサンプルは反応試料
を注意深く定量的に希釈して調製した(範囲:400〜
500倍希釈)。カラム:Water Nova−Pa
kTMC−18(60オングストローム、4ミクロン、
3.9×150mm)。クロマトグラフィ条件:流量
1.0mL/分、溶媒勾配(溶媒A=水、溶媒B=アセ
トニトリル)0分:65%A/35%B,9分:60%
A/40%B,18分:55%A/45%B,24分:
45%A/55%B,48分:5%A/95%B,52
分:方法終了(運転前後に10分平衡化)。
【0200】分析法2:Hewlette−Packe
rdHPLCシステム(モデル1084B溶媒供給シス
テム、モデル79850BLC端末)を分析に用いる。
面積%分析は254nmで報される。%変換は各主要成
分に対して較正濃度曲線を用いる外部標準法により決定
した。分析HPLCサンプルは反応試料を注意深く定量
的に希釈して調製した(範囲:400〜500倍希
釈)。カラム:WaterNova−PakTMC−18
(60オングストローム、4ミクロン、3.9×150
mm)。クロマトグラフィ条件:流量1.0mL/分、
溶媒勾配(溶媒A=水、溶媒B=アセトニトリル)0
分:65%A/35%B,9分:60%A/40%B,
18分:55%A/45%B,24分:45%A/55
%B,36分:25%A/75%B,38分:65%A
/35%B,38分;方法終了。
rdHPLCシステム(モデル1084B溶媒供給シス
テム、モデル79850BLC端末)を分析に用いる。
面積%分析は254nmで報される。%変換は各主要成
分に対して較正濃度曲線を用いる外部標準法により決定
した。分析HPLCサンプルは反応試料を注意深く定量
的に希釈して調製した(範囲:400〜500倍希
釈)。カラム:WaterNova−PakTMC−18
(60オングストローム、4ミクロン、3.9×150
mm)。クロマトグラフィ条件:流量1.0mL/分、
溶媒勾配(溶媒A=水、溶媒B=アセトニトリル)0
分:65%A/35%B,9分:60%A/40%B,
18分:55%A/45%B,24分:45%A/55
%B,36分:25%A/75%B,38分:65%A
/35%B,38分;方法終了。
【0201】注意:本法は、ダイオード配列検出器を用
いる方法1又は3の何れよりも、2.4−BHPFに対
する小さなレスポンス(およそ1/2面積)及び4,4
−BHPFに関連する2:3の副生物的BHPFピーク
を与える。
いる方法1又は3の何れよりも、2.4−BHPFに対
する小さなレスポンス(およそ1/2面積)及び4,4
−BHPFに関連する2:3の副生物的BHPFピーク
を与える。
【0202】分析法3:Varianスターワークステ
ーションに接続されたVarianHPLCシステム
(モデル9010溶媒供給システム、モデル9050オ
ートサンプラ、モデル9065ポリクロムダイオード配
列検出器)を分析に用いる。面積%分析は282nmで
報告される。%変換は試料調製用の60/40(重量/
重量%)メタノール/水中の0.0508重量%アセト
フェノンを用いる内部標準法により決定した。分析HP
LCサンプルは反応試料を注意深く定量的に希釈して調
製した。カラム:Nova−PakTMC−18(60オ
ングストローム、4ミクロン、3.9×150mm)。
クロマトグラフィ条件:流量1.0mL/分、溶媒勾配
(溶媒A=水、溶媒B=メタノール)0分:55%A/
45%B,20分:15%A/85%B,25分:10
%A/90%B,30分:55%A/45%B,35
分:方法終了(運転前後に10分平衡化)。
ーションに接続されたVarianHPLCシステム
(モデル9010溶媒供給システム、モデル9050オ
ートサンプラ、モデル9065ポリクロムダイオード配
列検出器)を分析に用いる。面積%分析は282nmで
報告される。%変換は試料調製用の60/40(重量/
重量%)メタノール/水中の0.0508重量%アセト
フェノンを用いる内部標準法により決定した。分析HP
LCサンプルは反応試料を注意深く定量的に希釈して調
製した。カラム:Nova−PakTMC−18(60オ
ングストローム、4ミクロン、3.9×150mm)。
クロマトグラフィ条件:流量1.0mL/分、溶媒勾配
(溶媒A=水、溶媒B=メタノール)0分:55%A/
45%B,20分:15%A/85%B,25分:10
%A/90%B,30分:55%A/45%B,35
分:方法終了(運転前後に10分平衡化)。
【0203】分析法4:方法1の実験装置を用いる。ク
ロマトグラフィ条件:流量1mL/分、溶媒勾配(溶媒
A=水、溶媒B=メタノール)0分:55%A/45%
B,20分:15%A/85%B,25分:10%A/
90%B。分析−60%メタノール/水中0.0508
%アセトフェノンを用いる内部標準法。平均相対標準偏
差の範囲は分析したピークにより1から2%。
ロマトグラフィ条件:流量1mL/分、溶媒勾配(溶媒
A=水、溶媒B=メタノール)0分:55%A/45%
B,20分:15%A/85%B,25分:10%A/
90%B。分析−60%メタノール/水中0.0508
%アセトフェノンを用いる内部標準法。平均相対標準偏
差の範囲は分析したピークにより1から2%。
【0204】分析法5:反応混合物をアセトニトリルで
希釈して成分の重量で0.01−0.1%濃度とし、希
釈試料を280nmにセットしたVarian9100
UV検出器に接続したWaters NovaPakTM
C18カラム(10.16cm×0.635cm内径で
HPLCによる分析をする。カラム温度は30℃であ
り、圧力は0分で140atm、検出器に対する吸収フ
ルスケールは2.0、積算器減衰は3、そしてチャート
速度は0.5cm/分である。オートサンプラは36分
毎に20マイクロリットルの試料をカラムに注入する。
リザーバAは超純水(megapure water)
を含み、リザーバBにはHPLC級アセトニトリルを含
む。次の指針を用いる:
希釈して成分の重量で0.01−0.1%濃度とし、希
釈試料を280nmにセットしたVarian9100
UV検出器に接続したWaters NovaPakTM
C18カラム(10.16cm×0.635cm内径で
HPLCによる分析をする。カラム温度は30℃であ
り、圧力は0分で140atm、検出器に対する吸収フ
ルスケールは2.0、積算器減衰は3、そしてチャート
速度は0.5cm/分である。オートサンプラは36分
毎に20マイクロリットルの試料をカラムに注入する。
リザーバAは超純水(megapure water)
を含み、リザーバBにはHPLC級アセトニトリルを含
む。次の指針を用いる:
【0205】
【0206】試料中の各成分により生じるピーク面積は
既知の応答因子及び希釈比と共に、試料溶液中の各成分
濃度の計算に用いる。
既知の応答因子及び希釈比と共に、試料溶液中の各成分
濃度の計算に用いる。
【0207】試薬 フルオレノン(Aldrich 98%)、およそ0.
5%フルオレン及びメチル−フルオレン。アセトン(B
aker試薬、モノクラーシーブ乾燥)。ジフェニルメ
タン(Penta Interational,99+
%蒸留級)。フェノール(Dow Chemical
99+%)、およそ100ppmH 2 O+100ppm
不純物。ナトリウム3−メルカプトプロパンスルホネー
ト:供給源A:90%純度(Aldrich)。供給源
B:90%純度(Raschig社)。
5%フルオレン及びメチル−フルオレン。アセトン(B
aker試薬、モノクラーシーブ乾燥)。ジフェニルメ
タン(Penta Interational,99+
%蒸留級)。フェノール(Dow Chemical
99+%)、およそ100ppmH 2 O+100ppm
不純物。ナトリウム3−メルカプトプロパンスルホネー
ト:供給源A:90%純度(Aldrich)。供給源
B:90%純度(Raschig社)。
【0208】3−メルカプトプロパンスルホン酸(MP
SA):供給源A:90%Aldrichナトリウム 3−メルカプトプロパンスルホン酸からHClとの反応
又はイオン交換樹脂中処理して製造。供給源B:90%
Raschig社ナトリウム 3−メルカプトプロパンスルホン酸より製造。ナトリウ
ム2−メルカプトエタンスルホネート:98%(Ald
rich)。
SA):供給源A:90%Aldrichナトリウム 3−メルカプトプロパンスルホン酸からHClとの反応
又はイオン交換樹脂中処理して製造。供給源B:90%
Raschig社ナトリウム 3−メルカプトプロパンスルホン酸より製造。ナトリウ
ム2−メルカプトエタンスルホネート:98%(Ald
rich)。
【0209】4−メルカプトブタンスルホン酸(MBS
A):1,4−ブタンサルトン(Aldrich)から
前出R.Fischer,前出A.Mustafa,又
は前出Chem.Abs.,90:86742m(19
79)に従ってNaSH,Ba(SH)2 又はアルキル
金属チオアセテートとの反応により製造。2−ベンジル
−4−メルカプトブタンスルホン酸:1,4−ブタンサ
ルトン(Aldrich)及びベンジルブロマイドから
M.B.Smithら、「リチウム・アルミニウム・ハ
イドライド−アルミニウム・ハイドライド・リダクショ
ン・オブ・サルトン」,J.Org.Chem.,46
巻(1981),101−106頁又はT.Durst
ら、「メタレーション・オブ・5−アンド6−メンバー
ド・リング・サルトン」Can.J.Chem.,47
巻(1969),1230−1233頁に従って製造し
た。
A):1,4−ブタンサルトン(Aldrich)から
前出R.Fischer,前出A.Mustafa,又
は前出Chem.Abs.,90:86742m(19
79)に従ってNaSH,Ba(SH)2 又はアルキル
金属チオアセテートとの反応により製造。2−ベンジル
−4−メルカプトブタンスルホン酸:1,4−ブタンサ
ルトン(Aldrich)及びベンジルブロマイドから
M.B.Smithら、「リチウム・アルミニウム・ハ
イドライド−アルミニウム・ハイドライド・リダクショ
ン・オブ・サルトン」,J.Org.Chem.,46
巻(1981),101−106頁又はT.Durst
ら、「メタレーション・オブ・5−アンド6−メンバー
ド・リング・サルトン」Can.J.Chem.,47
巻(1969),1230−1233頁に従って製造し
た。
【0210】2,3−ジメルカプトプロパンスルホン
酸:ナトリウム2,3−ジメルカプトプロパンスルホネ
ート(Aldrich,95%)からHClとの中和又
は酸イオン交換樹脂例えばDOWEXTMMSC−1での
処理により製造した。2,2−ビス(メルカプトメチ
ル)−1,3−プロパンジスルホン酸:2,2−ビス
(ブロモメチル)−1,3−プロパンジオール(Ald
rich,98%)から次に従って製造した:
酸:ナトリウム2,3−ジメルカプトプロパンスルホネ
ート(Aldrich,95%)からHClとの中和又
は酸イオン交換樹脂例えばDOWEXTMMSC−1での
処理により製造した。2,2−ビス(メルカプトメチ
ル)−1,3−プロパンジスルホン酸:2,2−ビス
(ブロモメチル)−1,3−プロパンジオール(Ald
rich,98%)から次に従って製造した:
【0211】2,2−ビス−(ブロモメチル)−1,3
−プロパンジスルホン酸(200.0g,0.764モ
ル,1.00当量)及び亜硫酸ナトリウム(211.7
g,1.68モル,2当量)の500mL脱イオン水中
混合物を還流下(108℃)に28時間反応させる。こ
の時点で追加の亜硫酸ナトリウム(105.9g,0.
840モル,1.10当量)を加えて該混合物を還流下
に更に3日間反応させる。この時点で混合物は清澄な溶
液とかなりの量の固形物からなる。
−プロパンジスルホン酸(200.0g,0.764モ
ル,1.00当量)及び亜硫酸ナトリウム(211.7
g,1.68モル,2当量)の500mL脱イオン水中
混合物を還流下(108℃)に28時間反応させる。こ
の時点で追加の亜硫酸ナトリウム(105.9g,0.
840モル,1.10当量)を加えて該混合物を還流下
に更に3日間反応させる。この時点で混合物は清澄な溶
液とかなりの量の固形物からなる。
【0212】この混合物を室温にまで冷却してガス状塩
化水素で飽和させる。43℃への発熱が観察される。混
合物は塩酸添加の早い段階で冷却して均一な黄色にな
る。混合物は塩酸で飽和されるに従い、かさばった白色
の沈澱が形成される。溶液を室温まで冷却して濾過し、
固形物を除去する。それは主に塩化ナトリウムと臭化ナ
トリウムである。濾過物から水を除去して2,2−ビス
−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジスルホン
酸(190.7g)を著しく高粘性のコハク色の油(ガ
ラス)として得る。
化水素で飽和させる。43℃への発熱が観察される。混
合物は塩酸添加の早い段階で冷却して均一な黄色にな
る。混合物は塩酸で飽和されるに従い、かさばった白色
の沈澱が形成される。溶液を室温まで冷却して濾過し、
固形物を除去する。それは主に塩化ナトリウムと臭化ナ
トリウムである。濾過物から水を除去して2,2−ビス
−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジスルホン
酸(190.7g)を著しく高粘性のコハク色の油(ガ
ラス)として得る。
【0213】或いは濾過による固形物除去の後に反応混
合物を200mLのエタノール又はメタノールで希釈す
ることにより仕合げることができる。溶媒をロータリー
エバポレータで濾過物から除去して主にジナトリウム
2,2−ビス−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパ
ンジスルホネートからなる白色固形物を得る。濃塩酸を
該固体生成物に加えて可溶性のジスルホン酸、プラス不
可溶性の塩化ナトリウムと臭化ナトリウムを得る。
合物を200mLのエタノール又はメタノールで希釈す
ることにより仕合げることができる。溶媒をロータリー
エバポレータで濾過物から除去して主にジナトリウム
2,2−ビス−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパ
ンジスルホネートからなる白色固形物を得る。濃塩酸を
該固体生成物に加えて可溶性のジスルホン酸、プラス不
可溶性の塩化ナトリウムと臭化ナトリウムを得る。
【0214】p−キシレン(400mL)をこの2,2
−ビス−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジス
ルホン酸に加えて得た2相の混合物を還流下(135−
150℃のポット温度)に加熱して、脱水により生じる
アゼオトロピックの形態の水をダーンスターク・トラッ
プで除去する。還流下加熱8時間の後に該混合物を室温
にまで冷却し、そして上部のキシレン相を下部の粘性生
成物相から静かに注ぎ出す。2,2−ビス−(ヒドロキ
シメチル)−1,3−プロパンジスルホン酸ビス−サル
トンを含む該冷却した下部相に水(300mL)を加え
て大きなかさの白色固形物を得る。この白色固形物(ビ
ス−サルトン)を濾過により除去し、大量の水とメタノ
ールで洗浄したスラリーを真空オーブン中で乾燥する。
−ビス−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジス
ルホン酸に加えて得た2相の混合物を還流下(135−
150℃のポット温度)に加熱して、脱水により生じる
アゼオトロピックの形態の水をダーンスターク・トラッ
プで除去する。還流下加熱8時間の後に該混合物を室温
にまで冷却し、そして上部のキシレン相を下部の粘性生
成物相から静かに注ぎ出す。2,2−ビス−(ヒドロキ
シメチル)−1,3−プロパンジスルホン酸ビス−サル
トンを含む該冷却した下部相に水(300mL)を加え
て大きなかさの白色固形物を得る。この白色固形物(ビ
ス−サルトン)を濾過により除去し、大量の水とメタノ
ールで洗浄したスラリーを真空オーブン中で乾燥する。
【0215】30mL水中重炭酸ナトリウム(9.6
g,114ミリモル,2.6当量)をチオール酢酸
(7.5g,96ミリモル,2.2当量)に徐々に加え
る。得たチオール酢酸ナトリウムの溶液を280gアセ
トン中2,2−ビス−(ヒドロキシメチル)−1,3−
プロパンスルホン酸ビス−サルトン(10g,43.8
ミリモル,1.00当量)に加える。最終的に全てのチ
オール酢酸塩を加え、得た混合物を室温で一晩置いてお
く。ロータリーエバポレータを用いて溶媒を除き、1
9.6gの開環したビス−(チオアセテート)副生物を
タン色フレーク状の固形物として得る。
g,114ミリモル,2.6当量)をチオール酢酸
(7.5g,96ミリモル,2.2当量)に徐々に加え
る。得たチオール酢酸ナトリウムの溶液を280gアセ
トン中2,2−ビス−(ヒドロキシメチル)−1,3−
プロパンスルホン酸ビス−サルトン(10g,43.8
ミリモル,1.00当量)に加える。最終的に全てのチ
オール酢酸塩を加え、得た混合物を室温で一晩置いてお
く。ロータリーエバポレータを用いて溶媒を除き、1
9.6gの開環したビス−(チオアセテート)副生物を
タン色フレーク状の固形物として得る。
【0216】このチオアセテート副生物(18.2g)
を10%水酸化ナトリウム(20g)と100g水の窒
素飽和混合物中で室温で1時間攪拌して加水分解する。
この混合物を10%塩酸溶液でpH3に酸性化する。得
た混合物からロータリーエバポレータを用いてヒューム
フード中で溶媒を除去する。残渣を50mL水中に溶解
し塩化水素ガスで飽和させる。得た固形物を濾過により
除去して該過物をロータリーエバポレータを用いて濃縮
して2,2−ビス−(メルカプトメチル)−1,3−プ
ロパン−ジスルホン酸を粘性の暗色油として得る。
を10%水酸化ナトリウム(20g)と100g水の窒
素飽和混合物中で室温で1時間攪拌して加水分解する。
この混合物を10%塩酸溶液でpH3に酸性化する。得
た混合物からロータリーエバポレータを用いてヒューム
フード中で溶媒を除去する。残渣を50mL水中に溶解
し塩化水素ガスで飽和させる。得た固形物を濾過により
除去して該過物をロータリーエバポレータを用いて濃縮
して2,2−ビス−(メルカプトメチル)−1,3−プ
ロパン−ジスルホン酸を粘性の暗色油として得る。
【0217】或いは、チオアセテート副生物を濃塩酸と
共に攪拌して加水分解でき、濾過により固体塩生成物を
除去し、そして濾過物からロータリーエバポレータを用
いて水を除去する。
共に攪拌して加水分解でき、濾過により固体塩生成物を
除去し、そして濾過物からロータリーエバポレータを用
いて水を除去する。
【0218】略記法 nm=ナノメータ、 UV=紫外線、 rpm=1分間当たり回転数、 mmol=モリモル、 HPLC=高圧液体クロマトグラフィ、 BHPF=9,9−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)
フルオレノン=4,4−異性体=BF(更に以降に4,
4−BHPFと記される)、 MPSA=3−メルカプトプロパンスルホン酸、 MBSA=3−メルカプトブタンスルホン酸、 FN=Fn=9−フルオレノン、 2,4−異性体=9−(2−ヒドロキシフェニル)−9
−(4−ヒドロキシフェニル)フルオレノン、 DPM=ジフェニルメタン、 BPA=2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン=ビスフェノールA n/d=未決定
フルオレノン=4,4−異性体=BF(更に以降に4,
4−BHPFと記される)、 MPSA=3−メルカプトプロパンスルホン酸、 MBSA=3−メルカプトブタンスルホン酸、 FN=Fn=9−フルオレノン、 2,4−異性体=9−(2−ヒドロキシフェニル)−9
−(4−ヒドロキシフェニル)フルオレノン、 DPM=ジフェニルメタン、 BPA=2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン=ビスフェノールA n/d=未決定
【0219】
実施例1:9−フルオレノンのフェノールとの縮合:
(3−メルカプトプロパンスルホン酸) 9−フルオレノン(20.0g,0.111mmol,
1.0当量)及び溶融フェノール(156.7g,1.
66mmol,15.0当量)を500mLのPFAテ
フロンTM反応器(反応器設計1)に加えた。混合物を窒
素充填下に300−350rpmで攪拌しながら65℃
に加熱した。3−メルカプトプロパンスルホン酸(0.
864g,5.53mmol,0.0498当量)を6
5℃の該反応混合物に徐々におよそ1分間で加えた。触
媒を加えると環状物は暗黄オレンジ色に変わり、そして
反応の進行と共に徐々により明るい黄色に変わった。6
6℃へのわずかな発熱が見られた。混合物を反応温度6
5℃に冷却するまでに発熱は10分続いた。反応期間を
通じて試料を採取しHPLC(分析法1)で分析するこ
とにより反応をモニタした。
(3−メルカプトプロパンスルホン酸) 9−フルオレノン(20.0g,0.111mmol,
1.0当量)及び溶融フェノール(156.7g,1.
66mmol,15.0当量)を500mLのPFAテ
フロンTM反応器(反応器設計1)に加えた。混合物を窒
素充填下に300−350rpmで攪拌しながら65℃
に加熱した。3−メルカプトプロパンスルホン酸(0.
864g,5.53mmol,0.0498当量)を6
5℃の該反応混合物に徐々におよそ1分間で加えた。触
媒を加えると環状物は暗黄オレンジ色に変わり、そして
反応の進行と共に徐々により明るい黄色に変わった。6
6℃へのわずかな発熱が見られた。混合物を反応温度6
5℃に冷却するまでに発熱は10分続いた。反応期間を
通じて試料を採取しHPLC(分析法1)で分析するこ
とにより反応をモニタした。
【0220】9−フルオレノンは120分以内で完全消
費されて生成組成物は定性HPLCにより98%の9,
9−ビス−4−ヒドロキシフェニル)−フルオレンと決
定された。この生成物を更にHPLCとUV(282n
m)の組合せにより分析すると:
費されて生成組成物は定性HPLCにより98%の9,
9−ビス−4−ヒドロキシフェニル)−フルオレンと決
定された。この生成物を更にHPLCとUV(282n
m)の組合せにより分析すると:
【0221】面積% 生成物 96.9 9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フ
ルオレン(BHPF) 2.4 9(2−ヒドロキシフェニル)−9−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−フルオレン(2,4−異性体) 0.7 このフルオレン単位とそのフェノール性単位を
含む副成生(2:3副生物)
ルオレン(BHPF) 2.4 9(2−ヒドロキシフェニル)−9−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−フルオレン(2,4−異性体) 0.7 このフルオレン単位とそのフェノール性単位を
含む副成生(2:3副生物)
【0222】実施例2:3−メルカプトアルカンスルホ
ン酸の反応混合物中におけるそれらのナトリウム塩から
の発生 A.実施例1の手順を繰り返したが、触媒はその場で
(イン・シツ)90%のナトリウム 3−メルカプトプ
ロパンスルホネート(0.854g,4.79mmo
l,0.0431当量)及び95−98%の硫酸(0.
48g,4.9mmol,0.044当量)から製造
し、そして反応を85℃で行った点において異なる。
ン酸の反応混合物中におけるそれらのナトリウム塩から
の発生 A.実施例1の手順を繰り返したが、触媒はその場で
(イン・シツ)90%のナトリウム 3−メルカプトプ
ロパンスルホネート(0.854g,4.79mmo
l,0.0431当量)及び95−98%の硫酸(0.
48g,4.9mmol,0.044当量)から製造
し、そして反応を85℃で行った点において異なる。
【0223】9−フルオレノンは60から120分の間
で完全消費されて次の最終的異性体分布を得た。実施例
1と同様の分析により:
で完全消費されて次の最終的異性体分布を得た。実施例
1と同様の分析により:
【0224】B.実施例2Aの手順を繰り返したが、9
8%のナトリウム 2−メルカプトエタンスルホネート
(0.779g,4.75mmol,0.0427当
量)及び95−98%の硫酸(4.8g,4.9mmo
l,0.044当量)を触媒として用いた点において異
なる。9−フルオレノンは60分以内に完全消費されて
実施例2Aに記載されるようにして次の生成物異性体分
布を得た:
8%のナトリウム 2−メルカプトエタンスルホネート
(0.779g,4.75mmol,0.0427当
量)及び95−98%の硫酸(4.8g,4.9mmo
l,0.044当量)を触媒として用いた点において異
なる。9−フルオレノンは60分以内に完全消費されて
実施例2Aに記載されるようにして次の生成物異性体分
布を得た:
【0225】 これらの実験により、該反応生成物から生じる2−メル
カプトエタンスルホン酸は方法に対して有効な縮合剤で
あることが示される。
カプトエタンスルホン酸は方法に対して有効な縮合剤で
あることが示される。
【0226】実施例3:硫酸及び3−メルカプトプロピ
オン酸を用いる縮合(比較実施例) 9−フルオレノン(20.0g,0.111mmol,
1.0当量)及び溶融フェノール(156.7g,1.
66mmol,15.0当量)を500mLのPFAテ
フロンTM反応器(反応器設計1)に加えた。混合物を窒
素充填下に300−350rpmで攪拌しながら65℃
に加熱した。3−メルカプトプロピオン酸(0.588
g,5.54mmol,0.0499当量)を65℃の
該反応混合物に加え、次いで該65℃の反応混合物に濃
硫酸(95−98%)(0.551g,5.62mmo
l,0.0506当量)を徐々に(1分)で加えた。硫
酸を加えると混合物は紫オレンジ色に変わり、そして5
−10分以内に徐々に黄オレンジ色に変わった。66−
67℃へのわずかな発熱が見られた。
オン酸を用いる縮合(比較実施例) 9−フルオレノン(20.0g,0.111mmol,
1.0当量)及び溶融フェノール(156.7g,1.
66mmol,15.0当量)を500mLのPFAテ
フロンTM反応器(反応器設計1)に加えた。混合物を窒
素充填下に300−350rpmで攪拌しながら65℃
に加熱した。3−メルカプトプロピオン酸(0.588
g,5.54mmol,0.0499当量)を65℃の
該反応混合物に加え、次いで該65℃の反応混合物に濃
硫酸(95−98%)(0.551g,5.62mmo
l,0.0506当量)を徐々に(1分)で加えた。硫
酸を加えると混合物は紫オレンジ色に変わり、そして5
−10分以内に徐々に黄オレンジ色に変わった。66−
67℃へのわずかな発熱が見られた。
【0227】混合物を反応温度65℃に冷却するまでに
発熱は15分続いた。反応期間を通じて試料を採取しH
PLCで分析することにより反応をモニタした。9−フ
ルオレノンは240から420分以内で完全消費され
た。 HPLC分析(分析法3)によれば生成物分布は: 面積% 生成物 93.0 9,9−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン 5.5 2,4−異性体 1.5 2:3副生物 この実験によれば、従来法は実施例1及び2の方法より
も遅く、そして得られる生成物は実施例1及び2により
生成されるよりも4,4−異性体が少ないことが示され
る。
発熱は15分続いた。反応期間を通じて試料を採取しH
PLCで分析することにより反応をモニタした。9−フ
ルオレノンは240から420分以内で完全消費され
た。 HPLC分析(分析法3)によれば生成物分布は: 面積% 生成物 93.0 9,9−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン 5.5 2,4−異性体 1.5 2:3副生物 この実験によれば、従来法は実施例1及び2の方法より
も遅く、そして得られる生成物は実施例1及び2により
生成されるよりも4,4−異性体が少ないことが示され
る。
【0228】実施例4:MPSAを用いるフルオレノン
フェノール化における追加される水の効果(溶媒はフェ
ノール) A.9−フルオレノン(128.1g,0.770mm
ol,1.00当量)及び溶融フェノール(1500
g,15.9mol,20.8当量)を反応器(反応器
設計4,2L)に加えた。反応混合物を窒素充填下に攪
拌しながら45℃に加熱した。3−メルカプトプロパン
スルホン酸(8.28g,53.0mmol,0.06
92当量)を45℃の反応混合物に約1分かけて徐々に
加えた。反応期間を通じて試料を採取しHPLCにより
分析しモニタした。
フェノール化における追加される水の効果(溶媒はフェ
ノール) A.9−フルオレノン(128.1g,0.770mm
ol,1.00当量)及び溶融フェノール(1500
g,15.9mol,20.8当量)を反応器(反応器
設計4,2L)に加えた。反応混合物を窒素充填下に攪
拌しながら45℃に加熱した。3−メルカプトプロパン
スルホン酸(8.28g,53.0mmol,0.06
92当量)を45℃の反応混合物に約1分かけて徐々に
加えた。反応期間を通じて試料を採取しHPLCにより
分析しモニタした。
【0229】9−フルオレノンは9分以内で22%が消
費され、30分以内で52%が消費され、1時間以内で
76%が消費され、1.75時間以内で92%が消費さ
れ、そして3.5時間以内に100%消費された。HP
LC分析(分析法3)によれば100%転化時の反応生
成物に対する相対面積%分析は次の通り: 面積% 生成物 96.9 9,9−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン 2.4 2,4−異性体 0.6 2:3副生物 B.9−フルオレノン(6.44g,0.6358mo
l,1.00当量)、溶融フェノール(70.0g,
0.744mol,20.8当量)及び脱イオン水
(1.93g,0.107mol,3.00当量)を反
応器(反応器設計3)に加えその反応混合物を窒素充填
下に攪拌しながら45℃に加熱した。3−メルカプトプ
ロパンスルホン酸(0.385g,2.47mmol,
0.0690当量)を45℃の反応混合物に約1分かけ
て徐々に加えた。反応期間を通じて試料を採取しHPL
Cにより分析しモニタした。
費され、30分以内で52%が消費され、1時間以内で
76%が消費され、1.75時間以内で92%が消費さ
れ、そして3.5時間以内に100%消費された。HP
LC分析(分析法3)によれば100%転化時の反応生
成物に対する相対面積%分析は次の通り: 面積% 生成物 96.9 9,9−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン 2.4 2,4−異性体 0.6 2:3副生物 B.9−フルオレノン(6.44g,0.6358mo
l,1.00当量)、溶融フェノール(70.0g,
0.744mol,20.8当量)及び脱イオン水
(1.93g,0.107mol,3.00当量)を反
応器(反応器設計3)に加えその反応混合物を窒素充填
下に攪拌しながら45℃に加熱した。3−メルカプトプ
ロパンスルホン酸(0.385g,2.47mmol,
0.0690当量)を45℃の反応混合物に約1分かけ
て徐々に加えた。反応期間を通じて試料を採取しHPL
Cにより分析しモニタした。
【0230】9−フルオレノンは9分以内で4%が消費
され、1時間以内で13%が消費され、そして20.5
時間以内に94%消費された。HPLC分析(分析法
3)によれば94%転化時の反応生成物(フルオレノン
面積を含まず)に対する相対面積%分析は次の通り: これらの実験によれば、追加の水が不存在のとき、一層
高い反応速度と一層少ない量の所望されない副生物が得
られることを示している。
され、1時間以内で13%が消費され、そして20.5
時間以内に94%消費された。HPLC分析(分析法
3)によれば94%転化時の反応生成物(フルオレノン
面積を含まず)に対する相対面積%分析は次の通り: これらの実験によれば、追加の水が不存在のとき、一層
高い反応速度と一層少ない量の所望されない副生物が得
られることを示している。
【0231】実施例5:他の縮合剤を用いるフルオレノ
ンとフェノールとの縮合 A.4−メルカプトブタンスルホン酸 9−フルオレノン(82.9g,0.460mmol,
1.00当量)及び溶融フェノール(900g,9.5
6mol,20.8当量)を反応器(反応器設計4,2
L)に加えた。反応混合物を窒素充填下に攪拌しながら
45℃に加熱した。3−メルカプトブタンスルホン酸
(5.41g,31.8mmol,0.0692当量)
を45℃の反応混合物に約1分かけて徐々に加えた。反
応期間を通じて試料を採取しHPLCにより分析しモニ
タした。
ンとフェノールとの縮合 A.4−メルカプトブタンスルホン酸 9−フルオレノン(82.9g,0.460mmol,
1.00当量)及び溶融フェノール(900g,9.5
6mol,20.8当量)を反応器(反応器設計4,2
L)に加えた。反応混合物を窒素充填下に攪拌しながら
45℃に加熱した。3−メルカプトブタンスルホン酸
(5.41g,31.8mmol,0.0692当量)
を45℃の反応混合物に約1分かけて徐々に加えた。反
応期間を通じて試料を採取しHPLCにより分析しモニ
タした。
【0232】9−フルオレノンは5.5分以内で17%
が消費され、30分以内で58%が消費され、1時間以
内で83%が消費され、1.75時間以内で95%が消
費され、そして3.5時間以内に100%消費された。
HPLC分析(分析法3)によれば100%転化時の反
応生成物に対する相対面積%分析は次の通り:
が消費され、30分以内で58%が消費され、1時間以
内で83%が消費され、1.75時間以内で95%が消
費され、そして3.5時間以内に100%消費された。
HPLC分析(分析法3)によれば100%転化時の反
応生成物に対する相対面積%分析は次の通り:
【0233】B.2,2−ビス−(メルカプトメチル)
−1,3−プロパンジスルホン酸 4ドラムバイアル(反応器設計2)にフルオレノン
(0.40g,2.22mmol,1.00当量)とフ
ェノール(2.10g,22.3mmol,10.0当
量)の混合物を加えた。キャップをしたバイアルを63
℃に調節した加熱制御ブロック中に置き、攪拌を開始し
た。2,2−ビス(メルカプトメチル)−1,3−プロ
パンジスルホン酸(0.029g,0.098mmo
l,0.044当量)をバイアルに1部加えて次いでき
つくキャップをした。反応期間を通じて試料を採取しH
PLCにより分析しモニタした。9−フルオレノンは
1.5時間で25%消費された。HPLC分析(分析法
2)によれば25%転換時の反応生成物(フルオレノン
面積を含まず)に対する相対面積%分析は次の通り:
−1,3−プロパンジスルホン酸 4ドラムバイアル(反応器設計2)にフルオレノン
(0.40g,2.22mmol,1.00当量)とフ
ェノール(2.10g,22.3mmol,10.0当
量)の混合物を加えた。キャップをしたバイアルを63
℃に調節した加熱制御ブロック中に置き、攪拌を開始し
た。2,2−ビス(メルカプトメチル)−1,3−プロ
パンジスルホン酸(0.029g,0.098mmo
l,0.044当量)をバイアルに1部加えて次いでき
つくキャップをした。反応期間を通じて試料を採取しH
PLCにより分析しモニタした。9−フルオレノンは
1.5時間で25%消費された。HPLC分析(分析法
2)によれば25%転換時の反応生成物(フルオレノン
面積を含まず)に対する相対面積%分析は次の通り:
【0234】C.2,3−ジメルカプトプロパンスルホ
ン酸 4ドラムバイアル(反応器設計2)にフルオレノン
(0.40g,2.22mmol,1.00当量)とフ
ェノール(2.10g,22.3mmol,10.0当
量)の混合物を加えた。キャップをしたバイアルを63
℃に調節した加熱制御ブロック中に置き、攪拌を開始し
た。2,3−ジメルカプトプロパンスルホン酸(0.0
21g,0.011mmol,0.050当量)をバイ
アルに1部加えて次いできつくキャップをした。反応期
間を通じて試料を採取しHPLC(分析法2)により分
析しモニタした。9−フルオレノンは1.5時間で5%
消費された。
ン酸 4ドラムバイアル(反応器設計2)にフルオレノン
(0.40g,2.22mmol,1.00当量)とフ
ェノール(2.10g,22.3mmol,10.0当
量)の混合物を加えた。キャップをしたバイアルを63
℃に調節した加熱制御ブロック中に置き、攪拌を開始し
た。2,3−ジメルカプトプロパンスルホン酸(0.0
21g,0.011mmol,0.050当量)をバイ
アルに1部加えて次いできつくキャップをした。反応期
間を通じて試料を採取しHPLC(分析法2)により分
析しモニタした。9−フルオレノンは1.5時間で5%
消費された。
【0235】D.3−メルカプトプロピオン酸及びメタ
ンスルホン酸(比較実施例) 4ドラムバイアル(反応器設計2)にフルオレノン
(0.46g,2.55mmol,1.00当量)とフ
ェノール(5.00g,53.1mmol,20.8当
量)の混合物を加えた。キャップをしたバイアルを55
℃に調節した加熱制御ブロック中に置き、攪拌を開始し
た。3−メルカプトプロピオン酸(0.0217g,
0.204mmol,0.080当量)及びメタンスル
ホン酸(0.197g,0.225mmol,0.08
0当量)をバイアルに1部加えて次いできつくキャップ
をした。反応期間を通じて試料を採取しHPLCにより
分析しモニタした。9−フルオレノンは30分で32%
が、1時間で51%が、そして2時間で71%が消費さ
れた。HPLC分析(分析法3)によれば71%転換時
の反応生成物(フルオレノン面積を含まず)に対する相
対面積%分析は次の通り:
ンスルホン酸(比較実施例) 4ドラムバイアル(反応器設計2)にフルオレノン
(0.46g,2.55mmol,1.00当量)とフ
ェノール(5.00g,53.1mmol,20.8当
量)の混合物を加えた。キャップをしたバイアルを55
℃に調節した加熱制御ブロック中に置き、攪拌を開始し
た。3−メルカプトプロピオン酸(0.0217g,
0.204mmol,0.080当量)及びメタンスル
ホン酸(0.197g,0.225mmol,0.08
0当量)をバイアルに1部加えて次いできつくキャップ
をした。反応期間を通じて試料を採取しHPLCにより
分析しモニタした。9−フルオレノンは30分で32%
が、1時間で51%が、そして2時間で71%が消費さ
れた。HPLC分析(分析法3)によれば71%転換時
の反応生成物(フルオレノン面積を含まず)に対する相
対面積%分析は次の通り:
【0236】E.3−メルカプトプロピオン酸及びメチ
ルスルファミン酸(比較実施例) 4ドラムバイアル(反応器設計2)にフルオレノン
(0.46g,2.55mmol,1.00当量)とフ
ェノール(5.00g,53.1mmol,20.8当
量)の混合物を加えた。キャップをしたバイアルを55
℃に調節した加熱制御ブロック中に置き、攪拌を開始し
た。3−メルカプトプロピオン酸(0.0217g,
0.204mmol,0.080当量)及びメチルスル
ファミック酸(Aldrich 98%)(0.022
7g,0.204mmol,0.080当量)をバイア
ルに1部加えて次いできつくキャップをした。反応期間
を通じて試料を採取しHPLCにより分析しモニタし
た。9−フルオレノンは1時間で13%そして2時間で
21%が消費された。HPLC分析(分析法3)によれ
ば21%転換時の反応生成物(フルオレノン面積を含ま
ず)に対する相対面積%分析は次の通り:
ルスルファミン酸(比較実施例) 4ドラムバイアル(反応器設計2)にフルオレノン
(0.46g,2.55mmol,1.00当量)とフ
ェノール(5.00g,53.1mmol,20.8当
量)の混合物を加えた。キャップをしたバイアルを55
℃に調節した加熱制御ブロック中に置き、攪拌を開始し
た。3−メルカプトプロピオン酸(0.0217g,
0.204mmol,0.080当量)及びメチルスル
ファミック酸(Aldrich 98%)(0.022
7g,0.204mmol,0.080当量)をバイア
ルに1部加えて次いできつくキャップをした。反応期間
を通じて試料を採取しHPLCにより分析しモニタし
た。9−フルオレノンは1時間で13%そして2時間で
21%が消費された。HPLC分析(分析法3)によれ
ば21%転換時の反応生成物(フルオレノン面積を含ま
ず)に対する相対面積%分析は次の通り:
【0237】F.メタンスルホン酸に対するホスホン酸
の代用(比較実施例) 実施例5Dの反応条件を繰り返したが、反応においてメ
タンスルホン酸を以下のそれぞれの酸で(各8モル%
で)置換した:スルファミック酸(Aldrich98
%)、メチルホスホン酸(Aldrich98%)及び
フェニルホスホン酸(Aldrich98%)。それぞ
れの場合においてはメタンスルホン酸の使用と比べて、
極わずかのフルオレノン転化しか見られなかった。これ
らの実施例はメルカプト−化合物と酸の混合物が、フェ
ノールとフルオレノンの縮合を触媒することに対して3
−メルカプトプロパンスルホン酸又は4−メルカプトブ
タンスルホン酸よりも劣ることを示している。
の代用(比較実施例) 実施例5Dの反応条件を繰り返したが、反応においてメ
タンスルホン酸を以下のそれぞれの酸で(各8モル%
で)置換した:スルファミック酸(Aldrich98
%)、メチルホスホン酸(Aldrich98%)及び
フェニルホスホン酸(Aldrich98%)。それぞ
れの場合においてはメタンスルホン酸の使用と比べて、
極わずかのフルオレノン転化しか見られなかった。これ
らの実施例はメルカプト−化合物と酸の混合物が、フェ
ノールとフルオレノンの縮合を触媒することに対して3
−メルカプトプロパンスルホン酸又は4−メルカプトブ
タンスルホン酸よりも劣ることを示している。
【0238】実施例6:共溶媒としてのジフェニルメタ
ンと共にMPSAを用いるフルオレノン、フェノール化
における水濃度の影響 A.9−フルオレノン(3.65g,0.0200mo
l,1.00当量)、溶融フェノール(39.6g,
0.420mol,20.8当量)、脱イオン水(0.
055g,3.06mol,0.151当量)及びジフ
ェニルメタン(32.83g)を反応器(反応器設計
2)に加えその反応混合物を窒素充填下に攪拌しながら
53℃に加熱した。3−メルカプトプロパンスルホン酸
(0.170g,1.10mmol,0.0537当
量)を53℃の反応混合物に約1分かけて徐々に加え
た。反応期間を通じて試料を採取しHPLCにより分析
しモニタした。9−フルオレノンは2時間で49%が、
そして4.5時間で77%が消費された。HPLC分析
(分析法3)によれば77%転化時の反応生成物(フル
オレノン面積は含まず)に対する相対面積%分析は次の
通り:
ンと共にMPSAを用いるフルオレノン、フェノール化
における水濃度の影響 A.9−フルオレノン(3.65g,0.0200mo
l,1.00当量)、溶融フェノール(39.6g,
0.420mol,20.8当量)、脱イオン水(0.
055g,3.06mol,0.151当量)及びジフ
ェニルメタン(32.83g)を反応器(反応器設計
2)に加えその反応混合物を窒素充填下に攪拌しながら
53℃に加熱した。3−メルカプトプロパンスルホン酸
(0.170g,1.10mmol,0.0537当
量)を53℃の反応混合物に約1分かけて徐々に加え
た。反応期間を通じて試料を採取しHPLCにより分析
しモニタした。9−フルオレノンは2時間で49%が、
そして4.5時間で77%が消費された。HPLC分析
(分析法3)によれば77%転化時の反応生成物(フル
オレノン面積は含まず)に対する相対面積%分析は次の
通り:
【0239】
【0240】B.9−フルオレノン(3.65g,0.
020mol,1.00当量)、溶融フェノール(3
9.6g,0.420mol,20.8当量)、脱イオ
ン水(0.362g,20.1mol,0.994当
量)及びジフェニルメタン(32.83g)を反応器
(反応器設計2)に加えその反応混合物を窒素充填下に
攪拌しながら53℃に加熱した。3−メルカプトプロパ
ンスルホン酸(0.158g,1.00mmol,0.
0500当量)を53℃の反応混合物に約1分かけて徐
々に加えた。反応期間を通じて試料を採取しHPLCに
より分析しモニタした。9−フルオレノンは2時間で2
5%が、4.5時間で45%が、そして6時間で57%
が消費された。HPLC分析(分析法3)によれば57
%転化時の反応生成物(フルオレノン面積を含まず)に
対する相対面積%分析は次の通り:
020mol,1.00当量)、溶融フェノール(3
9.6g,0.420mol,20.8当量)、脱イオ
ン水(0.362g,20.1mol,0.994当
量)及びジフェニルメタン(32.83g)を反応器
(反応器設計2)に加えその反応混合物を窒素充填下に
攪拌しながら53℃に加熱した。3−メルカプトプロパ
ンスルホン酸(0.158g,1.00mmol,0.
0500当量)を53℃の反応混合物に約1分かけて徐
々に加えた。反応期間を通じて試料を採取しHPLCに
より分析しモニタした。9−フルオレノンは2時間で2
5%が、4.5時間で45%が、そして6時間で57%
が消費された。HPLC分析(分析法3)によれば57
%転化時の反応生成物(フルオレノン面積を含まず)に
対する相対面積%分析は次の通り:
【0241】
【0242】C.9−フルオレノン(3.65g,0.
0200mol,1.00当量)、溶融フェノール(3
9.6g,0.420mol,20.8当量)、脱イオ
ン水(1.09g,60.7mol,3.00当量)及
びジフェニルメタン(32.83g)を反応器(反応器
設計2)に加えその反応混合物を窒素充填下に攪拌しな
がら53℃に加熱した。3−メルカプトプロパンスルホ
ン酸(0.158g,1.00mmol,0.0500
当量)を53℃の反応混合物に約1分かけて徐々に加え
た。反応期間を通じて試料を採取しHPLCにより分析
しモニタした。9−フルオレノンは2時間で11%が、
4.5時間で20%が、そして6時間で23%が消費さ
れた。HPLC分析(分析法3)によれば23%転化時
の反応生成物(フルオレノン面積を含まず)に対する相
対面積%分析は次の通り:
0200mol,1.00当量)、溶融フェノール(3
9.6g,0.420mol,20.8当量)、脱イオ
ン水(1.09g,60.7mol,3.00当量)及
びジフェニルメタン(32.83g)を反応器(反応器
設計2)に加えその反応混合物を窒素充填下に攪拌しな
がら53℃に加熱した。3−メルカプトプロパンスルホ
ン酸(0.158g,1.00mmol,0.0500
当量)を53℃の反応混合物に約1分かけて徐々に加え
た。反応期間を通じて試料を採取しHPLCにより分析
しモニタした。9−フルオレノンは2時間で11%が、
4.5時間で20%が、そして6時間で23%が消費さ
れた。HPLC分析(分析法3)によれば23%転化時
の反応生成物(フルオレノン面積を含まず)に対する相
対面積%分析は次の通り:
【0243】 これらの実施例は反応混合物への多量の水の追加は縮合
反応を遅延させることを示している。
反応を遅延させることを示している。
【0244】実施例7:共溶媒としてのジフェニルメタ
ンのあるとき及びないときの真空下の水の除去 A.9−フルオレノン(127.7g,0.709mo
l,1.00当量)及び溶融フェノール(996.1
g,10.58mol,14.9当量)を反応器(反応
器設計4,3L)に加えた。窒素充填下に攪拌しながら
該反応混合物を45℃に加熱した。3−メルカプトプロ
パンスルホン酸(5.53g,35.4mmol,0.
0500当量)を45℃の該反応混合物に約1分かけて
徐々に加えた。反応期間を通じて試料を採取しHPLC
により分析して反応をモニタした。9−フルオレノンは
1時間以内で60%が、2時間以内で88%が、そして
2.5時間以内で95%が消費された。HPLC分析
(分析法2)によれば100%転化(変換)時の反応生
成物の相対面積%分析は次の通り:
ンのあるとき及びないときの真空下の水の除去 A.9−フルオレノン(127.7g,0.709mo
l,1.00当量)及び溶融フェノール(996.1
g,10.58mol,14.9当量)を反応器(反応
器設計4,3L)に加えた。窒素充填下に攪拌しながら
該反応混合物を45℃に加熱した。3−メルカプトプロ
パンスルホン酸(5.53g,35.4mmol,0.
0500当量)を45℃の該反応混合物に約1分かけて
徐々に加えた。反応期間を通じて試料を採取しHPLC
により分析して反応をモニタした。9−フルオレノンは
1時間以内で60%が、2時間以内で88%が、そして
2.5時間以内で95%が消費された。HPLC分析
(分析法2)によれば100%転化(変換)時の反応生
成物の相対面積%分析は次の通り:
【0245】
【0246】B.9−フルオレノン(127.7g,
0.709mol,1.00当量)及び溶融フェノール
(996.4g,10.59mol,14.9当量)を
反応器(反応器設計4,3L)に加えた。(該反応器は
窒素投入孔に替えて取り付けた真空入口及びディーンス
ターク水分離トラップを備える)。攪拌しながら該反応
混合物を45℃に加熱した。3−メルカプトプロパンス
ルホン酸(5.53g,35.4mmol,0.050
0当量)を45℃の該反応混合物に約1分かけて徐々に
加えた。該反応混合物を大気圧下に15分攪拌させてお
き、次いで反応器に真空を適用した。この時点から反応
は減圧(<5mmHg)条件下に行い、水/フェノール
蒸留物をディーンスタークトラップで集めた。反応期間
を通じて試料を採取しHPLCにより分析して反応をモ
ニタした。9−フルオレノンは1時間以内で68%が、
2時間以内で98%が、そして2.5時間以内で95%
が消費された。HPLC分析(分析法2)によれば10
0%転化時の反応生成物の相対面積%分析は次の通り:
0.709mol,1.00当量)及び溶融フェノール
(996.4g,10.59mol,14.9当量)を
反応器(反応器設計4,3L)に加えた。(該反応器は
窒素投入孔に替えて取り付けた真空入口及びディーンス
ターク水分離トラップを備える)。攪拌しながら該反応
混合物を45℃に加熱した。3−メルカプトプロパンス
ルホン酸(5.53g,35.4mmol,0.050
0当量)を45℃の該反応混合物に約1分かけて徐々に
加えた。該反応混合物を大気圧下に15分攪拌させてお
き、次いで反応器に真空を適用した。この時点から反応
は減圧(<5mmHg)条件下に行い、水/フェノール
蒸留物をディーンスタークトラップで集めた。反応期間
を通じて試料を採取しHPLCにより分析して反応をモ
ニタした。9−フルオレノンは1時間以内で68%が、
2時間以内で98%が、そして2.5時間以内で95%
が消費された。HPLC分析(分析法2)によれば10
0%転化時の反応生成物の相対面積%分析は次の通り:
【0247】
【0248】C.9−フルオレノン(191.5g,
1.063mol,1.00当量)、溶融フェノール
(1500g,15.9mol,15.0当量)及びジ
フェニルメタン(156.7g)を反応器(反応器設計
4,3L)に加えた。(該反応器は窒素投入孔に替えて
取り付けた真空入口及びディーンスターク水分離トラッ
プを備える)。攪拌しながら該反応混合物を45℃に加
熱した。3−メルカプトプロパンスルホン酸(8.27
g,53.0mmol,0.0499当量)を45℃の
該反応混合物に約1分かけて徐々に加えた。該反応混合
物を大気圧下に15分攪拌させておき、次いで真空を適
用した。この時点から反応は減圧(<5mmHg)条件
下に行い、水/フェノール蒸留物をディーンスタークト
ラップで集めた。反応期間を通じて試料を採取しHPL
Cにより分析して反応をモニタした。9−フルオレノン
は15分以内で20%が、2時間以内で80%が、3.
5時間以内で98%が、そして6時間以内で100%が
消費された。HPLC分析(分析法2)によれば100
%転化時の反応生成物の相対面積%分析は次の通り:
1.063mol,1.00当量)、溶融フェノール
(1500g,15.9mol,15.0当量)及びジ
フェニルメタン(156.7g)を反応器(反応器設計
4,3L)に加えた。(該反応器は窒素投入孔に替えて
取り付けた真空入口及びディーンスターク水分離トラッ
プを備える)。攪拌しながら該反応混合物を45℃に加
熱した。3−メルカプトプロパンスルホン酸(8.27
g,53.0mmol,0.0499当量)を45℃の
該反応混合物に約1分かけて徐々に加えた。該反応混合
物を大気圧下に15分攪拌させておき、次いで真空を適
用した。この時点から反応は減圧(<5mmHg)条件
下に行い、水/フェノール蒸留物をディーンスタークト
ラップで集めた。反応期間を通じて試料を採取しHPL
Cにより分析して反応をモニタした。9−フルオレノン
は15分以内で20%が、2時間以内で80%が、3.
5時間以内で98%が、そして6時間以内で100%が
消費された。HPLC分析(分析法2)によれば100
%転化時の反応生成物の相対面積%分析は次の通り:
【0249】
【0250】これらの結果はジフェニルメタン溶媒を含
む反応混合物からの水の除去は不要であることを示して
いる。またこれらの結果は、反応混合物からの水の除去
はフェノール化反応を加速するけれども、良好な反応速
度及び変換に必ずしも必要でないことを示している。
む反応混合物からの水の除去は不要であることを示して
いる。またこれらの結果は、反応混合物からの水の除去
はフェノール化反応を加速するけれども、良好な反応速
度及び変換に必ずしも必要でないことを示している。
【0251】実施例8:MPSA触媒を用いてビスフェ
ノールAを製造するフェノールとアセトンの反応 A.4ドラムバイアル(反応器設計2)にアセトン
(0.11g,1.8mmol,1.0当量)及びフェ
ノール(2.40g,25.5mmol,14.0当
量)の混合物を加えた。キャップをしたバイアルを62
℃に調節された加熱コントロールブロック中に置いて攪
拌を開始した。3−メルカプトプロパンスルホン酸
(0.021g,0.13mmol,0.070当量)
をバイアルに1部加えて次いできつくキャップをした。
反応期間を通して試料を採取しHPLCにより分析して
モニタした。アセトンは2時間以内に約70%が消費さ
れた。HPLC分析(分析法2)によれば70%転換時
で所望する反応生成物2,2−ビス−(4−ヒドロキシ
フェニル)プロパン(4,4−ビスフェノールA)の異
性体不純物2−(2−ヒドロキシフェニル)−2−(4
−ヒドロキシフェニル)−プロパン(2,4−ビスフェ
ノールA)に対する相対面積比は97.0:3.0であ
った。
ノールAを製造するフェノールとアセトンの反応 A.4ドラムバイアル(反応器設計2)にアセトン
(0.11g,1.8mmol,1.0当量)及びフェ
ノール(2.40g,25.5mmol,14.0当
量)の混合物を加えた。キャップをしたバイアルを62
℃に調節された加熱コントロールブロック中に置いて攪
拌を開始した。3−メルカプトプロパンスルホン酸
(0.021g,0.13mmol,0.070当量)
をバイアルに1部加えて次いできつくキャップをした。
反応期間を通して試料を採取しHPLCにより分析して
モニタした。アセトンは2時間以内に約70%が消費さ
れた。HPLC分析(分析法2)によれば70%転換時
で所望する反応生成物2,2−ビス−(4−ヒドロキシ
フェニル)プロパン(4,4−ビスフェノールA)の異
性体不純物2−(2−ヒドロキシフェニル)−2−(4
−ヒドロキシフェニル)−プロパン(2,4−ビスフェ
ノールA)に対する相対面積比は97.0:3.0であ
った。
【0252】B.4ドラムバイアル(反応器設計2)に
アセトン(0.11g,1.8mmol,1.0当量)
及びフェノール(2.40g,25.5mmol,1
4.0当量)の混合物を加えた。キャップをしたバイア
ルを25℃に調節された加熱コントロールブロック中に
置いて攪拌を開始した。3−メルカプトプロパンスルホ
ン酸(0.074g,0.47mmol,0.25当
量)をバイアルに1部加えて次いできつくキャップをし
た。反応期間を通して試料を採取しHPLCにより分析
してモニタした。アセトンは2時間以内に約70%が消
費された。反応の後半内間に反応生成物が反応混合物か
ら結晶化し始めた。HPLC分析(分析法2)によれば
バルク反応溶液で、所望する反応生成物2,2−ビス−
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(4,4−ビスフ
ェノールA)の異性体不純物2−(2−ヒドロキシフェ
ニル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン
(2,4−ビスフェノールA)に対する相対面積比は9
8.9:1.1であった。反応混合物からの結晶生成物
の分離に続いて該結晶を水洗浄して表面不純物を除去し
て、500ppmより少ない2,4−ビスフェノールA
不純物を含む4,4−ビスフェノールA生成物を得た。
アセトン(0.11g,1.8mmol,1.0当量)
及びフェノール(2.40g,25.5mmol,1
4.0当量)の混合物を加えた。キャップをしたバイア
ルを25℃に調節された加熱コントロールブロック中に
置いて攪拌を開始した。3−メルカプトプロパンスルホ
ン酸(0.074g,0.47mmol,0.25当
量)をバイアルに1部加えて次いできつくキャップをし
た。反応期間を通して試料を採取しHPLCにより分析
してモニタした。アセトンは2時間以内に約70%が消
費された。反応の後半内間に反応生成物が反応混合物か
ら結晶化し始めた。HPLC分析(分析法2)によれば
バルク反応溶液で、所望する反応生成物2,2−ビス−
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(4,4−ビスフ
ェノールA)の異性体不純物2−(2−ヒドロキシフェ
ニル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン
(2,4−ビスフェノールA)に対する相対面積比は9
8.9:1.1であった。反応混合物からの結晶生成物
の分離に続いて該結晶を水洗浄して表面不純物を除去し
て、500ppmより少ない2,4−ビスフェノールA
不純物を含む4,4−ビスフェノールA生成物を得た。
【0253】C.(比較実施例)4ドラムバイアル(反
応器設計2)にアセトン(0.11g,1.8mmo
l,1.0当量)及びフェノール(2.40g,25.
5mmol,14.0当量)の混合物を加えた。キャッ
プをしたバイアルを62℃に調節された加熱コントロー
ルブロック中に置いて攪拌を開始した。3−メルカプト
プロピオン酸(0.014g,0.13mmol,0.
070当量)及びメタンスルホン酸(0.013g,
0.013mmol,0.070当量)をバイアルに1
部加えて次いできつくキャップをした。反応期間を通し
て試料を採取しHPLCにより分析してモニタした。ア
セトンは2時間以内に約70%が消費された。HPLC
分析(分析法2)によれば70%転換時で、所望する反
応生成物2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン(4,4−ビスフェノールA)の異性体不純物2
−(2−ヒドロキシフェニル)−2−(4−ヒドロキシ
フェニル)−プロパン(2,4−ビスフェノールA)に
対する相対面積比は96.2:3.8であった。これら
の実験はMPSAが従来触媒よりも高い4,4−異性体
比率で生成物を与えることを示している。
応器設計2)にアセトン(0.11g,1.8mmo
l,1.0当量)及びフェノール(2.40g,25.
5mmol,14.0当量)の混合物を加えた。キャッ
プをしたバイアルを62℃に調節された加熱コントロー
ルブロック中に置いて攪拌を開始した。3−メルカプト
プロピオン酸(0.014g,0.13mmol,0.
070当量)及びメタンスルホン酸(0.013g,
0.013mmol,0.070当量)をバイアルに1
部加えて次いできつくキャップをした。反応期間を通し
て試料を採取しHPLCにより分析してモニタした。ア
セトンは2時間以内に約70%が消費された。HPLC
分析(分析法2)によれば70%転換時で、所望する反
応生成物2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン(4,4−ビスフェノールA)の異性体不純物2
−(2−ヒドロキシフェニル)−2−(4−ヒドロキシ
フェニル)−プロパン(2,4−ビスフェノールA)に
対する相対面積比は96.2:3.8であった。これら
の実験はMPSAが従来触媒よりも高い4,4−異性体
比率で生成物を与えることを示している。
【0254】実施例9:ポリマー支持されるメルカプト
スルホン酸触媒(PMBSA)の製造 A.サルトン中間体の製造 1,4−ブタンサルトン(3.00g,22.0mmo
l,1.00当量)を窒素雰囲気下に乾燥THF(15
0mL)に加えた。ドライアイス/アセトン浴を用いて
溶液を−78℃に冷却した。n−ブチルリチウム(ヘキ
サン中1.6モル,13.8mL,1.00当量)を激
しく攪拌しながら約40分かけて追加ロートから−78
℃の溶液へゆっくり滴下し加えた。均一反応混合物を−
78℃で更に10〜15分攪拌させておいた。乾燥TH
F中のポリ(ビニルベンジルクロライド)(3.3g,
クロロメチル基で約1.0当量、3−及び4−異性体の
60/40混合物、Aldrich ケミカル社)を−
78℃の反応混合物に約2分かけて加えた。この反応混
合物を冷却浴中に約3時間でゆっくり室温にもどした。
反応期間中に白色の沈澱が形成され、そして混合物が室
温に戻るに従い固形物として残った。該反応混合物に水
(100mL)を加え、白色(不溶性)固形物を真空下
に濾過して除去した。この固形物を水でスラリー洗浄
し、次いで少量のメタノールとメチレンクロライドで洗
浄し、そして真空オーブン中に乾燥して4.77gの白
色固形物であるサルトン官能性ポリマーを得た。
スルホン酸触媒(PMBSA)の製造 A.サルトン中間体の製造 1,4−ブタンサルトン(3.00g,22.0mmo
l,1.00当量)を窒素雰囲気下に乾燥THF(15
0mL)に加えた。ドライアイス/アセトン浴を用いて
溶液を−78℃に冷却した。n−ブチルリチウム(ヘキ
サン中1.6モル,13.8mL,1.00当量)を激
しく攪拌しながら約40分かけて追加ロートから−78
℃の溶液へゆっくり滴下し加えた。均一反応混合物を−
78℃で更に10〜15分攪拌させておいた。乾燥TH
F中のポリ(ビニルベンジルクロライド)(3.3g,
クロロメチル基で約1.0当量、3−及び4−異性体の
60/40混合物、Aldrich ケミカル社)を−
78℃の反応混合物に約2分かけて加えた。この反応混
合物を冷却浴中に約3時間でゆっくり室温にもどした。
反応期間中に白色の沈澱が形成され、そして混合物が室
温に戻るに従い固形物として残った。該反応混合物に水
(100mL)を加え、白色(不溶性)固形物を真空下
に濾過して除去した。この固形物を水でスラリー洗浄
し、次いで少量のメタノールとメチレンクロライドで洗
浄し、そして真空オーブン中に乾燥して4.77gの白
色固形物であるサルトン官能性ポリマーを得た。
【0255】B.サルトン官能基性ポリマーのポリマー
支持メルカプトスルホン酸(PMBSA)への変換 上記よりのサルトン官能性ポリマー(4.00g,約1
5.9mmol,サルトン)をTHF(125mL)に
加えた。カリウムチオアセテート(2.20g,19.
0mmol,1.2当量)を固体としてTHF中ポリサ
ルトンのスラリーに加えた50%テトラブチルアンモニ
ウムクロライドの1滴を急速に攪拌しているスラリに加
えた。数分かけて温度を26℃に上げて次いでゆっくり
20℃に下げた。50%テトラブチルアンモニウムの2
滴を加えて該溶液を15分間40℃に暖めた。水(10
0mL)を1時間かけてゆっくり40℃の反応混合物に
加えた。反応の全段階で該混合物中にかなりの固体が残
った。水/THF反応混合物を40℃で15時間反応さ
せた。ロータリーエバポレータで溶媒除去し、そして得
た固形物を微粉末上におろした。THF(125mL)
を再び固形物に加えてスラリーを形成した。追加のカリ
ウムチオアセテート(2.20g,19.0mmol,
1.20当量)を加えると26℃に発熱した。50%テ
トラブチルアンモニウムクロライドの数滴を加え、そし
て該反応混合物を15時間40℃に加熱した。溶媒をロ
ータリーエバポレータにより除去した。タン色の固形物
がトルエン/エタノール2:1(体積)混合物中にスラ
リーとなった。濃塩酸(50mL)を加え、混合物を室
温で1晩攪拌した。窒素で該混合物をスパージ(散布)
してHClの大部分を除去した。次いで溶媒をロータリ
ーエバポレータで除去した。明タン色の固形物を10%
塩酸で次いで水で十分スラリー洗浄した。真空オーブン
(60℃/完全真空)中で1晩乾燥させてPMBSAと
称される4.18gのポリマー支持メルカプトスルホン
酸を明タン色の固形物として得た。
支持メルカプトスルホン酸(PMBSA)への変換 上記よりのサルトン官能性ポリマー(4.00g,約1
5.9mmol,サルトン)をTHF(125mL)に
加えた。カリウムチオアセテート(2.20g,19.
0mmol,1.2当量)を固体としてTHF中ポリサ
ルトンのスラリーに加えた50%テトラブチルアンモニ
ウムクロライドの1滴を急速に攪拌しているスラリに加
えた。数分かけて温度を26℃に上げて次いでゆっくり
20℃に下げた。50%テトラブチルアンモニウムの2
滴を加えて該溶液を15分間40℃に暖めた。水(10
0mL)を1時間かけてゆっくり40℃の反応混合物に
加えた。反応の全段階で該混合物中にかなりの固体が残
った。水/THF反応混合物を40℃で15時間反応さ
せた。ロータリーエバポレータで溶媒除去し、そして得
た固形物を微粉末上におろした。THF(125mL)
を再び固形物に加えてスラリーを形成した。追加のカリ
ウムチオアセテート(2.20g,19.0mmol,
1.20当量)を加えると26℃に発熱した。50%テ
トラブチルアンモニウムクロライドの数滴を加え、そし
て該反応混合物を15時間40℃に加熱した。溶媒をロ
ータリーエバポレータにより除去した。タン色の固形物
がトルエン/エタノール2:1(体積)混合物中にスラ
リーとなった。濃塩酸(50mL)を加え、混合物を室
温で1晩攪拌した。窒素で該混合物をスパージ(散布)
してHClの大部分を除去した。次いで溶媒をロータリ
ーエバポレータで除去した。明タン色の固形物を10%
塩酸で次いで水で十分スラリー洗浄した。真空オーブン
(60℃/完全真空)中で1晩乾燥させてPMBSAと
称される4.18gのポリマー支持メルカプトスルホン
酸を明タン色の固形物として得た。
【0256】C.ゲルPMBSA触媒(PMBSA−M
ER)の製造 ブタンサルトンで処理したメリーフィールド樹脂(20
0−400,2%連結,ゲル)から出発して上記のよう
に触媒を製造した。生成物はPMBSA−MERと同定
された。
ER)の製造 ブタンサルトンで処理したメリーフィールド樹脂(20
0−400,2%連結,ゲル)から出発して上記のよう
に触媒を製造した。生成物はPMBSA−MERと同定
された。
【0257】D.ブロロメチル化微孔性ポリスチレンか
らの触媒の製造(PMBSA−XEBR) ブロモメチル化アンバーライトTMXE−305微孔性樹
脂(4%連結,20−50メッシュ,3.7ミリ当量B
r/g)から出発して上記のように触媒を製造した。
らの触媒の製造(PMBSA−XEBR) ブロモメチル化アンバーライトTMXE−305微孔性樹
脂(4%連結,20−50メッシュ,3.7ミリ当量B
r/g)から出発して上記のように触媒を製造した。
【0258】E.クロロメチル化微孔性ポリスチレンか
らの触媒の製造(PMBSA−XECL) クロロメチル化アンバーライトTM微孔性樹脂(4%連
結,20−50メッシュ,4.3ミリ当量Cl/g)か
ら出発して上記のように触媒を製造した。
らの触媒の製造(PMBSA−XECL) クロロメチル化アンバーライトTM微孔性樹脂(4%連
結,20−50メッシュ,4.3ミリ当量Cl/g)か
ら出発して上記のように触媒を製造した。
【0259】F.メリーフィールド樹脂及び1,3−プ
ロパンサルトンからの触媒の製造(PMBSA−ME
R) T.Durstらの「5−及び6−員環サルトンへの新
しい経路」Can.J.Chem,48巻(197
0),845−851頁に従って製造できるリチウム化
1,3−プロパンサルトンでメリーフィールド樹脂(2
%連結,200−400メッシュ,4.3ミリ当量Cl
/g)を処理して上記のように触媒を製造した。
ロパンサルトンからの触媒の製造(PMBSA−ME
R) T.Durstらの「5−及び6−員環サルトンへの新
しい経路」Can.J.Chem,48巻(197
0),845−851頁に従って製造できるリチウム化
1,3−プロパンサルトンでメリーフィールド樹脂(2
%連結,200−400メッシュ,4.3ミリ当量Cl
/g)を処理して上記のように触媒を製造した。
【0260】実施例10:フルオレノンとフェノールの
反応におけるメルカプトスルホン酸ポリマー(PMBS
A)の評価 A.スタラバーを入れた4ドラムバイアル(反応器設計
2)に4.33gの20.8:1モル比のフェノール:
フルオレノン混合物及び0.26g(反応溶液の6重量
%)の実施例9Bで製造したメルカプトスルホン酸ポリ
マー(PMBSA)を加えた。反応混合物は均一な液相
と分離異均一なポリマー触媒相とかるなった。該混合物
を36℃に3時間加熱した。反応速度を増加させるため
温度は18時間50℃に高めた。HPLCによる反応の
モニタによれば36℃での幾らかの反応と及び50℃1
8時間後の100%変換が示された。HPLC(分析法
2)によれば反応18時間後の生成物(100%変換)
に対する相対面積%分析は次の通り:
反応におけるメルカプトスルホン酸ポリマー(PMBS
A)の評価 A.スタラバーを入れた4ドラムバイアル(反応器設計
2)に4.33gの20.8:1モル比のフェノール:
フルオレノン混合物及び0.26g(反応溶液の6重量
%)の実施例9Bで製造したメルカプトスルホン酸ポリ
マー(PMBSA)を加えた。反応混合物は均一な液相
と分離異均一なポリマー触媒相とかるなった。該混合物
を36℃に3時間加熱した。反応速度を増加させるため
温度は18時間50℃に高めた。HPLCによる反応の
モニタによれば36℃での幾らかの反応と及び50℃1
8時間後の100%変換が示された。HPLC(分析法
2)によれば反応18時間後の生成物(100%変換)
に対する相対面積%分析は次の通り:
【0261】B.(比較実施例)2,2−ジメチルチア
ゾリジン(樹脂スルホン酸当量の25%)で促進された
DowexTM50WX4(連結スルホン化ポリスチレン
樹脂,ダウ・ケミカル社)をガラスフィルタフリット上
に55℃のフェノールで洗浄して水を除去した。この樹
脂を次いで20.8:1のモル比の55℃のフェノール
とフルオレノン混合物で洗浄して元のフェノール溶液を
置換した。スタラバーの入った4ドラムバイアル(反応
器設計2)に2.13gの20.8:1モル比フェノー
ル/フルオレノン混合物及び0.74g(反応剤溶液の
35重量%)の上記活性促進されたDowexTM50W
X4触媒を加えた。用いた触媒の重量は反応後に、反応
混合物から濾過、トルエンとヘキサンによる樹脂の洗浄
そして55℃6時間の真空オーブン中での乾燥による樹
脂の回収により決定した。
ゾリジン(樹脂スルホン酸当量の25%)で促進された
DowexTM50WX4(連結スルホン化ポリスチレン
樹脂,ダウ・ケミカル社)をガラスフィルタフリット上
に55℃のフェノールで洗浄して水を除去した。この樹
脂を次いで20.8:1のモル比の55℃のフェノール
とフルオレノン混合物で洗浄して元のフェノール溶液を
置換した。スタラバーの入った4ドラムバイアル(反応
器設計2)に2.13gの20.8:1モル比フェノー
ル/フルオレノン混合物及び0.74g(反応剤溶液の
35重量%)の上記活性促進されたDowexTM50W
X4触媒を加えた。用いた触媒の重量は反応後に、反応
混合物から濾過、トルエンとヘキサンによる樹脂の洗浄
そして55℃6時間の真空オーブン中での乾燥による樹
脂の回収により決定した。
【0262】該反応混合物は均一な液相及び分離し、不
均一なポリマー触媒相からなった。この混合物を50℃
に18時間加熱した。HPLCによる反応のモニタによ
れば50℃で4時間後に約17%の変換及び18時間後
で73%の変換が示された。HPLC分析(分析法2)
によれば反応18時間後の生成物(73%変換)に対す
る相対面積%分析は次の通り:
均一なポリマー触媒相からなった。この混合物を50℃
に18時間加熱した。HPLCによる反応のモニタによ
れば50℃で4時間後に約17%の変換及び18時間後
で73%の変換が示された。HPLC分析(分析法2)
によれば反応18時間後の生成物(73%変換)に対す
る相対面積%分析は次の通り:
【0263】C.(比較実施例)スタラバーの入った4
ドラムバイアル(反応器設計2)に2.16gの20.
8:1モル比フェノール/フルオレノン混合物及び0.
34g(反応剤溶液の16重量%)の乾燥アンバーライ
トTM15(連結スルホン化ポリスチレン樹脂、RoHM
&Haas社)を加えた。反応混合物は均一な液相及び
分離し不均一なポリマー触媒相からなった。この混合物
を50℃に18時間加熱した。HPLCによる反応のモ
ニタによれば50℃で4時間後に約24%の変換及び1
8時間後で64%の変換が示された。HPLC分析(分
析法2)によれば反応18時間後の生成物(64%変
換)に対する相対面積%分析は次の通り: これらの実験は、ここに開示される触媒の使用は従来の
触媒よりも一層高いフルオレノンの変換及び一層高い
4,4/2,4−異性体比率を与えることを示したもの
である。
ドラムバイアル(反応器設計2)に2.16gの20.
8:1モル比フェノール/フルオレノン混合物及び0.
34g(反応剤溶液の16重量%)の乾燥アンバーライ
トTM15(連結スルホン化ポリスチレン樹脂、RoHM
&Haas社)を加えた。反応混合物は均一な液相及び
分離し不均一なポリマー触媒相からなった。この混合物
を50℃に18時間加熱した。HPLCによる反応のモ
ニタによれば50℃で4時間後に約24%の変換及び1
8時間後で64%の変換が示された。HPLC分析(分
析法2)によれば反応18時間後の生成物(64%変
換)に対する相対面積%分析は次の通り: これらの実験は、ここに開示される触媒の使用は従来の
触媒よりも一層高いフルオレノンの変換及び一層高い
4,4/2,4−異性体比率を与えることを示したもの
である。
【0264】実施例11:固形物触媒の回収と循環(P
MBSA) A.触媒回収 実施例10Aからの反応混合物を40℃に冷却して該混
合物を遠心分離した。上部液体層を静かに注ぎ出して追
加の暖かな(40−45℃)20.8:1モル比フェノ
ール/フルオレノン溶液(触媒体積の約3〜4倍)を加
えた。該混合物を攪拌し、遠心分離し、そして温かい液
体層を静かに注ぎ出した。洗浄のためのこの洗浄手順を
全部で3回繰り返し、次いで必要量のフェノール/フル
オレノン反応物混合物を加えて、反応を開始した。
MBSA) A.触媒回収 実施例10Aからの反応混合物を40℃に冷却して該混
合物を遠心分離した。上部液体層を静かに注ぎ出して追
加の暖かな(40−45℃)20.8:1モル比フェノ
ール/フルオレノン溶液(触媒体積の約3〜4倍)を加
えた。該混合物を攪拌し、遠心分離し、そして温かい液
体層を静かに注ぎ出した。洗浄のためのこの洗浄手順を
全部で3回繰り返し、次いで必要量のフェノール/フル
オレノン反応物混合物を加えて、反応を開始した。
【0265】B.第1サイクル 実施例11Aから(上記のように)回収したメルカプト
スルホン酸ポリマーを含む4ドラムバイアルに4.33
gの20.8:1モル比フェノール/フルオレノン混合
物を加えた。この混合物を50℃4時間加熱した。HP
LCによる反応のモニタによれば50℃で4時間後で約
90%の変換が示された。HPLC分析(分析法2)に
よれば反応4時間後の生成物(90%変換)に対する相
対面積%分析は次の通り:
スルホン酸ポリマーを含む4ドラムバイアルに4.33
gの20.8:1モル比フェノール/フルオレノン混合
物を加えた。この混合物を50℃4時間加熱した。HP
LCによる反応のモニタによれば50℃で4時間後で約
90%の変換が示された。HPLC分析(分析法2)に
よれば反応4時間後の生成物(90%変換)に対する相
対面積%分析は次の通り:
【0266】C.第2サイクル 第1サイクルから(上記のように)回収したメルカプト
スルホン酸ポリマーを含む4ドラムバイアルに2.00
gの20.8:1モル比フェノール/フルオレノン混合
物を加えた。この混合物を50℃18時間加熱した。H
PLCによるモニタによれば50℃で4時間後で約83
%の変換及び18時間後で100%の変換が示された。
HPLC分析(分析法2)によれば反応18時間後の生
成物(100%変換)に対する相対面積%分析は次の通
り:
スルホン酸ポリマーを含む4ドラムバイアルに2.00
gの20.8:1モル比フェノール/フルオレノン混合
物を加えた。この混合物を50℃18時間加熱した。H
PLCによるモニタによれば50℃で4時間後で約83
%の変換及び18時間後で100%の変換が示された。
HPLC分析(分析法2)によれば反応18時間後の生
成物(100%変換)に対する相対面積%分析は次の通
り:
【0267】D.第3サイクル 第2サイクルから(上記のように)回収したメルカプト
スルホン酸ポリマーを含む4ドラムバイアルに2.00
gの20.8:1モル比フェノール/フルオレノン混合
物を加えた。この混合物を40℃18時間加熱した。H
PLCによるモニタによれば40℃で4.5時間後で約
90%の変換及び18時間後で100%の変換が示され
た。HPLC分析(分析法2)によれば反応18時間後
の生成物(100%変換)に対する相対面積%分析は次
の通り: これらの実験は触媒が、活性の損失なしに繰り返し循環
使用可能であることを示している。
スルホン酸ポリマーを含む4ドラムバイアルに2.00
gの20.8:1モル比フェノール/フルオレノン混合
物を加えた。この混合物を40℃18時間加熱した。H
PLCによるモニタによれば40℃で4.5時間後で約
90%の変換及び18時間後で100%の変換が示され
た。HPLC分析(分析法2)によれば反応18時間後
の生成物(100%変換)に対する相対面積%分析は次
の通り: これらの実験は触媒が、活性の損失なしに繰り返し循環
使用可能であることを示している。
【0268】実施例12:フルオレノンMPSA,ジフ
ェニルメタンとフェノールの縮合のためのパラメータの
複合実験的決定 反応速度及び生成物分布に対するMPSAの量と反応剤
の温度、モル比の効果を決定するために攪拌等バッチ反
応器(反応器設計2又は3)中において実験を行った。
結果は表Iに示される。
ェニルメタンとフェノールの縮合のためのパラメータの
複合実験的決定 反応速度及び生成物分布に対するMPSAの量と反応剤
の温度、モル比の効果を決定するために攪拌等バッチ反
応器(反応器設計2又は3)中において実験を行った。
結果は表Iに示される。
【0269】表Iに示される結果の図表的分析によれ
ば、2,4−BHPFの形成は反応温度と関係がある。
温度を上昇させるにつれて2,4/4,4の比が増加す
る。対照的にフェノール/Fn(フルオレノン)のモル
比は2,4/4,4比にほとんど影響を与えない。2:
3副生物の収量は、フェノール/Fn比の15:1から
2.5:1への減少及び反応温度の25℃から85℃へ
の上昇に従って、顕著に増加した。
ば、2,4−BHPFの形成は反応温度と関係がある。
温度を上昇させるにつれて2,4/4,4の比が増加す
る。対照的にフェノール/Fn(フルオレノン)のモル
比は2,4/4,4比にほとんど影響を与えない。2:
3副生物の収量は、フェノール/Fn比の15:1から
2.5:1への減少及び反応温度の25℃から85℃へ
の上昇に従って、顕著に増加した。
【0270】18モル%MPSAの運転に対する図表的
分析によれば、初期反応比(BHPFモル/L・時)の
点から、25℃から85℃にかけて顕著な比の増加が示
された。MPSA触媒濃度の増加は更に、予想通り反応
速度の増加をもたらした。フェノール/フルオレノン比
もまたは反応速度に影響を与えた。フェノールのフルオ
レノンに対する比が高い程、溶媒例えばジフェニルメタ
ン等中での運転、縮合に有利であると考えられる。
分析によれば、初期反応比(BHPFモル/L・時)の
点から、25℃から85℃にかけて顕著な比の増加が示
された。MPSA触媒濃度の増加は更に、予想通り反応
速度の増加をもたらした。フェノール/フルオレノン比
もまたは反応速度に影響を与えた。フェノールのフルオ
レノンに対する比が高い程、溶媒例えばジフェニルメタ
ン等中での運転、縮合に有利であると考えられる。
【0271】
【表1】
【0272】
【表2】
【0273】表Iの結果によれば変換率の増加によって
も2,4/4,4比は一定にとどまり、一方2:3/
4,4比は増加することが示されている。MPSA触媒
の量は形成される2,4−異性体生成物の量と関係があ
った。MPSAが高濃度のときの高い2,4/4,4比
はおそらく、比較的より高い2,4−異性体量を生じる
酸−触媒反応への移行に関係があった。
も2,4/4,4比は一定にとどまり、一方2:3/
4,4比は増加することが示されている。MPSA触媒
の量は形成される2,4−異性体生成物の量と関係があ
った。MPSAが高濃度のときの高い2,4/4,4比
はおそらく、比較的より高い2,4−異性体量を生じる
酸−触媒反応への移行に関係があった。
【0274】実施例13:生成物分布及び変換に対する
溶媒の効果 溶媒の使用が有利であるか否かを決定するために攪拌タ
ンクバッチ反応器中で実験を行った。結果は表IIに示さ
れる。溶媒の使用は有利であるとは見えなかった。10
%DPMを用いた運転と何も加えない(neat)運転
を比べると、DPM運転は2.5倍以上の触媒/Fn比
を用いたけれども、反応速度は何も加えない運転の方が
速かったことが示された。DPM中の反応に対する一層
高い2,4/4,4比及び2:3副生物比には別の欠点
があった。よって溶媒として過剰のフェノール中で縮合
を行うことが好ましい。
溶媒の効果 溶媒の使用が有利であるか否かを決定するために攪拌タ
ンクバッチ反応器中で実験を行った。結果は表IIに示さ
れる。溶媒の使用は有利であるとは見えなかった。10
%DPMを用いた運転と何も加えない(neat)運転
を比べると、DPM運転は2.5倍以上の触媒/Fn比
を用いたけれども、反応速度は何も加えない運転の方が
速かったことが示された。DPM中の反応に対する一層
高い2,4/4,4比及び2:3副生物比には別の欠点
があった。よって溶媒として過剰のフェノール中で縮合
を行うことが好ましい。
【0275】実施例14:生成物分布に対する温度、M
PSA濃度及びフェノール/フルオレノン比の効果(溶
媒は過剰のフェノール) 反応は上記のように等温攪拌タンク反応器中で行った。
結果は表III に示される。これらの結果によれば、触媒
量の増加は2,4/4,4異性体比を増加した。反応温
度の上昇又はフェノール/Fnモル比の低下は生成物中
の2:3副生物の量を増加させた。
PSA濃度及びフェノール/フルオレノン比の効果(溶
媒は過剰のフェノール) 反応は上記のように等温攪拌タンク反応器中で行った。
結果は表III に示される。これらの結果によれば、触媒
量の増加は2,4/4,4異性体比を増加した。反応温
度の上昇又はフェノール/Fnモル比の低下は生成物中
の2:3副生物の量を増加させた。
【0276】実施例15:反応混合物からのMPSAの
回収及び循環 MPSAが何も加えないBHPF反応溶液を水で抽出さ
れそして続く運転に循環可能であるか否かを決定するた
めに、100mLから1.5L(反応器設計3と4)の
運転を行った。生じる乳液を破壊するために必要な時間
に対する攪拌rpmの効果もまた調べた。フェノールを
重量測定して反応容器に投入した。フルオレノンを重量
測定して該反応容器に投入し、続いてMPSAの計量し
た量を加えた。
回収及び循環 MPSAが何も加えないBHPF反応溶液を水で抽出さ
れそして続く運転に循環可能であるか否かを決定するた
めに、100mLから1.5L(反応器設計3と4)の
運転を行った。生じる乳液を破壊するために必要な時間
に対する攪拌rpmの効果もまた調べた。フェノールを
重量測定して反応容器に投入した。フルオレノンを重量
測定して該反応容器に投入し、続いてMPSAの計量し
た量を加えた。
【0277】
【表3】
【0278】生じた混合物中の物質濃度を続いてHPL
C(分析法4)にかけた。次の混合物が用いられた:
C(分析法4)にかけた。次の混合物が用いられた:
【0279】
【表4】
【0280】反応器に200mLの混合物と200mL
の水を加えた。得た混合物を10分攪拌した。相を分離
させて分離時間を記録した。10mLの有機相試料を分
析のためとってHPLC及びI.C.(イオンクロマト
グラフィ)にかけた。水性相を分析のためとっておい
た。残っている有機相の抽出を同量の水(190mL)
を用いて繰り返した。抽出と分離の終わりに10mLの
有機層をとっておいた。残っている180mLの有機層
を180mLの水で抽出した。有機層の10mL試料を
前のようにとっておいた。水性抽出物を真空下に蒸留し
て、フェノール,MPSA及び少量のBHPFの溶液を
得た。酸滴定及びI.C.分析によれば全MSPAが各
混合物から回収された。代表的な抽出結果を表IVに示
す。
の水を加えた。得た混合物を10分攪拌した。相を分離
させて分離時間を記録した。10mLの有機相試料を分
析のためとってHPLC及びI.C.(イオンクロマト
グラフィ)にかけた。水性相を分析のためとっておい
た。残っている有機相の抽出を同量の水(190mL)
を用いて繰り返した。抽出と分離の終わりに10mLの
有機層をとっておいた。残っている180mLの有機層
を180mLの水で抽出した。有機層の10mL試料を
前のようにとっておいた。水性抽出物を真空下に蒸留し
て、フェノール,MPSA及び少量のBHPFの溶液を
得た。酸滴定及びI.C.分析によれば全MSPAが各
混合物から回収された。代表的な抽出結果を表IVに示
す。
【0281】
【表5】
【0282】実施例16:MPSA存在下の異性化の検
討 反応は攪拌バッチ等温反応器(反応器設計2)中で行っ
た。反応器に83.2重量%のフェノール、0.09重
量%のフルオレノン及び13.2重量%のBHPF
(0.92重量%の2,4−異性体と0.68重量%の
2:3副生物を含む)を加えた。MPSAを種々の量で
反応器に加えた。得た反応混合物を攪拌し加熱した。反
応器中の組成を種々の時点で分析法4により決定した。
別の反応混合物の組成を表Vに示す。結果は表VIに示
す。
討 反応は攪拌バッチ等温反応器(反応器設計2)中で行っ
た。反応器に83.2重量%のフェノール、0.09重
量%のフルオレノン及び13.2重量%のBHPF
(0.92重量%の2,4−異性体と0.68重量%の
2:3副生物を含む)を加えた。MPSAを種々の量で
反応器に加えた。得た反応混合物を攪拌し加熱した。反
応器中の組成を種々の時点で分析法4により決定した。
別の反応混合物の組成を表Vに示す。結果は表VIに示
す。
【0283】
【表6】
【0284】
【表7】
【0285】これらの結果はMPSA存在下における混
合物の加熱は、反応混合物中の一層高濃度の9,9−ビ
ス−(4−ヒドロキシフェニル)−フルオレノンへの異
性化をもたらすことを示している。副生物もまた加熱の
延長によりより高濃度に増加する。
合物の加熱は、反応混合物中の一層高濃度の9,9−ビ
ス−(4−ヒドロキシフェニル)−フルオレノンへの異
性化をもたらすことを示している。副生物もまた加熱の
延長によりより高濃度に増加する。
【0286】実施例17:9,9−ビス−(4−ヒドロ
キシフェニル)フルオレノンの精製 A.合成反応混合物(105.5g;63重量%,6
6.5gのフェノール;20重量%、21.1gの4,
4−BHPF及び17重量%、18gの水)を加熱マン
トル/バリアック、温度計、スタラバー及び蒸留部品を
備えた500mL丸底三ツ口フラスコに加えた。温度コ
ントローラはインスツルメント−フォ・リサーチ・アン
ド・インダストリ社よりTherm−O−WatchTM
の商品名で入手可能である。これを用いてフラスコ中の
液体温度を刺激した。分離した温度計を蒸留塔中に入れ
て蒸気相の温度をモニタした。
キシフェニル)フルオレノンの精製 A.合成反応混合物(105.5g;63重量%,6
6.5gのフェノール;20重量%、21.1gの4,
4−BHPF及び17重量%、18gの水)を加熱マン
トル/バリアック、温度計、スタラバー及び蒸留部品を
備えた500mL丸底三ツ口フラスコに加えた。温度コ
ントローラはインスツルメント−フォ・リサーチ・アン
ド・インダストリ社よりTherm−O−WatchTM
の商品名で入手可能である。これを用いてフラスコ中の
液体温度を刺激した。分離した温度計を蒸留塔中に入れ
て蒸気相の温度をモニタした。
【0287】混合物を室圧で160℃に加熱し攪拌し、
この間にフェノールと水の蒸留が生じた。反応混合物の
分析によればフェノール:BHPFのマス比は1:1と
示された。依然加熱しながら該反応混合物をゆっくり1
76gのBHPF飽和メチレンクロライドに加え、そし
て得た混合物をゆっくりゆすって均一溶液とした。清澄
な黄色であった。該混合物を室温にまで冷却させて結晶
化生じせしめた。
この間にフェノールと水の蒸留が生じた。反応混合物の
分析によればフェノール:BHPFのマス比は1:1と
示された。依然加熱しながら該反応混合物をゆっくり1
76gのBHPF飽和メチレンクロライドに加え、そし
て得た混合物をゆっくりゆすって均一溶液とした。清澄
な黄色であった。該混合物を室温にまで冷却させて結晶
化生じせしめた。
【0288】軟塊中に存在する棒状の結晶を濾過の前に
顕微鏡で観察した。見た結晶の約80%は100ミクロ
ンより長く、そして直径は20と50ミクロンの間であ
った。結晶軟塊を水流ジェットによる真空を用いて中間
孔度のガラスフリット上に濾過した。フィルターケーキ
を79gのBHPF飽和メチレンクロライド次いで72
gの熱水(90℃)で置換洗浄(displaceme
nt−wach)した。65℃空気中で1晩乾燥した
後、12.9gの白色生成物を回収した。単離収率は6
1%であり、そしてHPLC純度は99.8%であっ
た。
顕微鏡で観察した。見た結晶の約80%は100ミクロ
ンより長く、そして直径は20と50ミクロンの間であ
った。結晶軟塊を水流ジェットによる真空を用いて中間
孔度のガラスフリット上に濾過した。フィルターケーキ
を79gのBHPF飽和メチレンクロライド次いで72
gの熱水(90℃)で置換洗浄(displaceme
nt−wach)した。65℃空気中で1晩乾燥した
後、12.9gの白色生成物を回収した。単離収率は6
1%であり、そしてHPLC純度は99.8%であっ
た。
【0289】B.重炭酸ナトリウム溶液による洗浄 合成反応混合物(実施例17Aの105.5g)を重炭
酸ナトリウムの2重量%水溶液100mLと組合わせ
た。この混合物をしんとうし次いで分離ロート中で有機
層と水性層に分離させた。有機層は注ぎ出した。この工
程を全部で4回繰り返した。洗浄した反応混合物(8
5.2g:58%,58gのフェノール;17%,17
gの4,4−BHPF及び25%,25gの水)を実施
例17A記載の装置に投入した。
酸ナトリウムの2重量%水溶液100mLと組合わせ
た。この混合物をしんとうし次いで分離ロート中で有機
層と水性層に分離させた。有機層は注ぎ出した。この工
程を全部で4回繰り返した。洗浄した反応混合物(8
5.2g:58%,58gのフェノール;17%,17
gの4,4−BHPF及び25%,25gの水)を実施
例17A記載の装置に投入した。
【0290】この混合物を圧力80−100mmHg
(11−13kPa)で温度160℃に攪拌し加熱し
た。この間にフェノールと水の蒸発が生じた。次いでB
HPF飽和フェノール(100g)を該反応物に加えて
混合物の温度を65℃に制御した。1時間以内に結晶化
が開始された。スラリーを1晩攪拌した後、軟塊中に存
在する棒状結晶を濾過前に顕微鏡観察した。見た結晶の
約30%は長さが100ミクロン以上で直径は10から
30ミクロンであった。
(11−13kPa)で温度160℃に攪拌し加熱し
た。この間にフェノールと水の蒸発が生じた。次いでB
HPF飽和フェノール(100g)を該反応物に加えて
混合物の温度を65℃に制御した。1時間以内に結晶化
が開始された。スラリーを1晩攪拌した後、軟塊中に存
在する棒状結晶を濾過前に顕微鏡観察した。見た結晶の
約30%は長さが100ミクロン以上で直径は10から
30ミクロンであった。
【0291】結晶軟塊を水流ジェットによる真空を用い
て中間孔底のガラスフリット上に褐色のフィルターケー
キを200mL室温の水で置換洗浄し、次いで同量の水
で攪拌洗浄した。褐色/ベージュ色の結晶を次いでBH
PF飽和メチレンクロライドで次いでエチレンクロライ
ドで洗浄した。65℃空気中で1晩乾燥した後、7gの
褐色生成物を回収した。単離収率は47%であり、HP
LC純度は99.7%であった。
て中間孔底のガラスフリット上に褐色のフィルターケー
キを200mL室温の水で置換洗浄し、次いで同量の水
で攪拌洗浄した。褐色/ベージュ色の結晶を次いでBH
PF飽和メチレンクロライドで次いでエチレンクロライ
ドで洗浄した。65℃空気中で1晩乾燥した後、7gの
褐色生成物を回収した。単離収率は47%であり、HP
LC純度は99.7%であった。
【0292】C.フェノールの蒸留、トルエンからの結
晶化 合成反応混合物(149g;17.5重量%、24gの
4,4−BHPF;95gのフェノール及び30gの
水)を実施例17A記載の反応器に投入した。この混合
物を圧力80−100mmHgで攪拌加熱し、温度16
0℃にした。この間にフェノールと水を蒸留してフェノ
ール:BHPFマス比を約1:1とした。副生物濃度の
増加はなかった。得た混合物を依然加熱しながら121
gのBHPF飽和トルエンに加えた。得た均一溶液を室
温まで冷却させてこの間に結晶化を生じさせた。軟塊中
に存在して得た棒状の結晶を濾過の前に顕微鏡で観察し
た。見た結晶の約20%は100ミクロンより長く、そ
して直径は10と50ミクロンの間であった。結晶軟塊
を水流ジェットによる真空を用いて中間孔度のガラスフ
リット上に濾過した。ピンク色のフィルターケーキを他
の実施例と同様に処理した。65℃空気中で1晩乾燥し
た後、18.5gのピンク色の生成物を回収した。単離
収率は77%、HPLC純度は98.1%であった。
晶化 合成反応混合物(149g;17.5重量%、24gの
4,4−BHPF;95gのフェノール及び30gの
水)を実施例17A記載の反応器に投入した。この混合
物を圧力80−100mmHgで攪拌加熱し、温度16
0℃にした。この間にフェノールと水を蒸留してフェノ
ール:BHPFマス比を約1:1とした。副生物濃度の
増加はなかった。得た混合物を依然加熱しながら121
gのBHPF飽和トルエンに加えた。得た均一溶液を室
温まで冷却させてこの間に結晶化を生じさせた。軟塊中
に存在して得た棒状の結晶を濾過の前に顕微鏡で観察し
た。見た結晶の約20%は100ミクロンより長く、そ
して直径は10と50ミクロンの間であった。結晶軟塊
を水流ジェットによる真空を用いて中間孔度のガラスフ
リット上に濾過した。ピンク色のフィルターケーキを他
の実施例と同様に処理した。65℃空気中で1晩乾燥し
た後、18.5gのピンク色の生成物を回収した。単離
収率は77%、HPLC純度は98.1%であった。
【0293】D.フェノールの蒸留;メチレンクロライ
ドからの結晶化 3−メルカプトプロパンスルホン酸(MPSA)存在下
にフェノールとフルオレノンを結合して反応混合物を生
成し、これは酸触媒を除去洗浄した後、20重量%の
4,4−BHPF、64重量%のフェノール及び16重
量%の水を含んでいた。該反応混合物を水流ジェット真
空下に温度160℃に蒸留して残渣を回収し、これは5
0重量%のフェノールと50重量%の4,4−BHPF
を含んで、即ち1:1のフェノール:4,4−BHPF
マス比であった。
ドからの結晶化 3−メルカプトプロパンスルホン酸(MPSA)存在下
にフェノールとフルオレノンを結合して反応混合物を生
成し、これは酸触媒を除去洗浄した後、20重量%の
4,4−BHPF、64重量%のフェノール及び16重
量%の水を含んでいた。該反応混合物を水流ジェット真
空下に温度160℃に蒸留して残渣を回収し、これは5
0重量%のフェノールと50重量%の4,4−BHPF
を含んで、即ち1:1のフェノール:4,4−BHPF
マス比であった。
【0294】この1:1混合物を120℃にまで冷却
し、次いで176gの室温度メチレンクロライド中に注
いだ。メチレンクロライドは予め4,4−BHPFで飽
和させておいたものである。この結果、清澄で均一な溶
液となり、還流して室温まで冷却させた。結晶化した混
合物を室温真空下に濾過した。このフィルターケーキを
79gのBHPF飽和メチレンクロライドで置換洗浄し
(洗浄の間にフィルターケーキの攪拌はしなかった)、
次いでそして72gの熱水(90℃)で攪拌洗浄した。
得た白色フィルターケーキを60℃空気中で乾燥して元
来反応混合物中に検出された4,4−BHPFの61重
量%を回収した。
し、次いで176gの室温度メチレンクロライド中に注
いだ。メチレンクロライドは予め4,4−BHPFで飽
和させておいたものである。この結果、清澄で均一な溶
液となり、還流して室温まで冷却させた。結晶化した混
合物を室温真空下に濾過した。このフィルターケーキを
79gのBHPF飽和メチレンクロライドで置換洗浄し
(洗浄の間にフィルターケーキの攪拌はしなかった)、
次いでそして72gの熱水(90℃)で攪拌洗浄した。
得た白色フィルターケーキを60℃空気中で乾燥して元
来反応混合物中に検出された4,4−BHPFの61重
量%を回収した。
【0295】E.フェノール−水アゼオトロープの除去 実施例17Dのものと同様の反応混合物の約380gを
圧力300mmHg、温度84℃の水4L中にゆっくり
滴下した。この水中希釈は水/フェノール・アゼオトロ
ープ形態のフェノール除却を供う。水不溶性物質を次い
で液相中から白色粉末として沈澱させた。この方法で約
64gの「粗」BHPFが得られた。この「粗」BHP
Fは元の反応混合物に元来含まれていた全ての不純物を
含んでいた。該生成物を濾過し、沸騰水で洗浄し、そし
て60℃空気中で乾燥して元来反応混合物中に検出され
た4,4−BHPFの96%を回収した。
圧力300mmHg、温度84℃の水4L中にゆっくり
滴下した。この水中希釈は水/フェノール・アゼオトロ
ープ形態のフェノール除却を供う。水不溶性物質を次い
で液相中から白色粉末として沈澱させた。この方法で約
64gの「粗」BHPFが得られた。この「粗」BHP
Fは元の反応混合物に元来含まれていた全ての不純物を
含んでいた。該生成物を濾過し、沸騰水で洗浄し、そし
て60℃空気中で乾燥して元来反応混合物中に検出され
た4,4−BHPFの96%を回収した。
【0296】F.トリイソプロピルベンゼンからの結晶
化 反応混合物(55.8g;63.1重量%、35gのフ
ェノール;14重量%の4,4−BHPF及び23重量
%、12.8gの水)を250mLの丸底フラスコ、又
は実施例17Aのようなものを取り外したもの、に加え
る。トリイソプロピルベンゼン(TIPB,106.6
g)を該フラスコ中の混合物に加え、その結果該混合物
を2相に分離させ、その黄色反応物は下側にあった。
化 反応混合物(55.8g;63.1重量%、35gのフ
ェノール;14重量%の4,4−BHPF及び23重量
%、12.8gの水)を250mLの丸底フラスコ、又
は実施例17Aのようなものを取り外したもの、に加え
る。トリイソプロピルベンゼン(TIPB,106.6
g)を該フラスコ中の混合物に加え、その結果該混合物
を2相に分離させ、その黄色反応物は下側にあった。
【0297】該混合物を水流ジェットによる真空下に攪
拌加熱した。50〜88℃で水を除去した後、該混合物
は均一であった。この混合物を攪拌し冷却させた。温度
が70℃に達すると固形物が現われた。混合物を室温ま
で冷却させて真空下にガラスフリット上に濾過した。フ
リット上の白色固形物をTIPBで洗浄した。フィルタ
ーケーキを通して空気を吸引しながら真空(水流ジェッ
ト)下に1晩該フィルターケーキを放置した。得た母液
の分析によれば、蒸留の結果として供給物中のフェノー
ルはほとんど除去されないことが示された。フィルター
ケーキは4.2gの白色で飛び易い(free−flo
wing)生成物であって(54%回収率:HPLCに
よる純度98.8%)。
拌加熱した。50〜88℃で水を除去した後、該混合物
は均一であった。この混合物を攪拌し冷却させた。温度
が70℃に達すると固形物が現われた。混合物を室温ま
で冷却させて真空下にガラスフリット上に濾過した。フ
リット上の白色固形物をTIPBで洗浄した。フィルタ
ーケーキを通して空気を吸引しながら真空(水流ジェッ
ト)下に1晩該フィルターケーキを放置した。得た母液
の分析によれば、蒸留の結果として供給物中のフェノー
ルはほとんど除去されないことが示された。フィルター
ケーキは4.2gの白色で飛び易い(free−flo
wing)生成物であって(54%回収率:HPLCに
よる純度98.8%)。
【0298】G.フェノール除去のための蒸留;メチレ
ンクロライドからの結晶化 反応混合物(98.8g;61重量%、60.3gのフ
ェノール、19.4重量%、19.2gの4,4−BH
PF及び19.6重量%、19.4gの水)を実施例1
7F記載の装置に加えた。採取用フラスコを蒸留アーム
に取り付け、真空源(水流ジェット)に接続した。温度
設定点を100℃に調節して加熱を開始した。
ンクロライドからの結晶化 反応混合物(98.8g;61重量%、60.3gのフ
ェノール、19.4重量%、19.2gの4,4−BH
PF及び19.6重量%、19.4gの水)を実施例1
7F記載の装置に加えた。採取用フラスコを蒸留アーム
に取り付け、真空源(水流ジェット)に接続した。温度
設定点を100℃に調節して加熱を開始した。
【0299】 温度(℃):観察/作用 50−55:沸騰及び蒸留の発生 100 :わずかに発泡 温度セット(設定点)を120℃に上昇 105 :蒸留再スタート 115 :わずかな蒸留 温度セット(設定点)を140℃に上昇 120 :活発に沸騰、わずかな蒸留 蒸気温度上昇 121 :活発な沸騰、蒸留スタート :蒸気温度115℃ 122 :蒸気温度118℃ :真空を破断して試料を除却 :34gの蒸留物採取 :ポット中の混合物はフェノール:BHPFマス比が約2:1 :真空源を再接続して加熱再開 124 :蒸気温度119℃,蒸留スタート 125 :蒸気温度119℃ :真空破断し、混合物をサンプリング :13.9gの蒸留物を採取 :設定点を大気圧で120℃ :真空源を再接続して加熱再スタート 129 :蒸気温度121℃ :蒸留スタート 131 :蒸気温度123℃ :運転を停止し、試料を除去 :42.4gをポットに残す :ポット中の混合物はフェノール:BHPF比が約1.12:1 :6.7gの蒸留物を採取
【0300】110℃でのポット残渣をボトル中172
gの新鮮ドラムグレード(drum−grade)メチ
レンクロライドに加えた。この添加はメチレンクロライ
ドの過剰突発又は沸騰を避ける目的でゆっくり行った。
得た混合物は幾分2層に分離し、その上層はフェノー
ル:BHPF成分に富んでいた。混合物をゆすると均一
となった。ボトルを密封して冷水バット(約10℃)中
においた。
gの新鮮ドラムグレード(drum−grade)メチ
レンクロライドに加えた。この添加はメチレンクロライ
ドの過剰突発又は沸騰を避ける目的でゆっくり行った。
得た混合物は幾分2層に分離し、その上層はフェノー
ル:BHPF成分に富んでいた。混合物をゆすると均一
となった。ボトルを密封して冷水バット(約10℃)中
においた。
【0301】 時間(時:分):観察/行動 0:08 :均一な黄色溶液 0:18 :均一な黄色溶液 0:56 :黄色溶液、小結晶の可能性 1:18 :同じ 2:00 :同じ 2:24 :結晶化進行中、極わずかの結晶 17:48 :固形の黄色結晶塊、容易に破壊 :ガラスフリットを通して真空下に濾過し、 :わずかに黄色の結晶を得る :158.8gの黄色母液を回収
【0302】結晶化ボトルを29.7gの新鮮メチレン
クロライド(固形物の全ては溶解しない)で洗い流し
(リンスし)、得た混合物をフィルターケーキの置換洗
浄に用いるとわずかに色が改善された。フィルターケー
キを49.4gの新鮮メチレンクロライドでスラリー洗
浄して、得たスラリーを真空下に濾過した。フィルター
ケーキの色は変わらなかった。フィルターケーキを33
gの冷水で置換洗浄したが、ケーキの色は変わらなかっ
た。フィルターケーキを40gの沸騰水でスラリー洗浄
してもケーキの色は変わらなかった。ケーキを2時間減
圧空気中で乾燥し、時計皿に移して65℃オーブン中で
1晩乾燥した。ケーキはわずかな黄色であった。
クロライド(固形物の全ては溶解しない)で洗い流し
(リンスし)、得た混合物をフィルターケーキの置換洗
浄に用いるとわずかに色が改善された。フィルターケー
キを49.4gの新鮮メチレンクロライドでスラリー洗
浄して、得たスラリーを真空下に濾過した。フィルター
ケーキの色は変わらなかった。フィルターケーキを33
gの冷水で置換洗浄したが、ケーキの色は変わらなかっ
た。フィルターケーキを40gの沸騰水でスラリー洗浄
してもケーキの色は変わらなかった。ケーキを2時間減
圧空気中で乾燥し、時計皿に移して65℃オーブン中で
1晩乾燥した。ケーキはわずかな黄色であった。
【0303】工程に対するマスバランスは: BHPFの重量(g) 初期混合物中 19.2g 運転約3時母液中 8.1g 単離生成物 9.1g 洗浄液中 1.7g 不明 0.3g
【0304】H.ジフェニルメチレンからの結晶化 1.28gのDPM、17.5gのフェノール、5.4
gのBHPF(98:2=4,4:2,4異性体、HP
LCによる)及び12mgのMPSAの混合物を水で洗
浄した。得た層を分離して水性層を除去した。フェノー
ルを有機層から蒸留して、21.8gのDPM、3.8
gのフェノール及び5.4gのBHPFを含む混合物を
得た。混合物を室温まで冷却してくすんだ白色(オフホ
ワイト)の沈澱を得た。これをDPMで濾過して洗浄し
た。この洗浄ケーキを60℃オーブン中で乾燥させて
6.1gの物質を得た。これは70重量%のBHPFと
30重量%のフェノールを含んだ。混合物を<80mm
Hg(11kPa)窒素下140℃でストリッピング
(軽質分除去)して4.2gの白色固形物を得た。この
固形物はHPLC分析(分析法5)により99.6面積
%の4,4−異性体と0.04面積%の2,4−異性体
を含んでいた。
gのBHPF(98:2=4,4:2,4異性体、HP
LCによる)及び12mgのMPSAの混合物を水で洗
浄した。得た層を分離して水性層を除去した。フェノー
ルを有機層から蒸留して、21.8gのDPM、3.8
gのフェノール及び5.4gのBHPFを含む混合物を
得た。混合物を室温まで冷却してくすんだ白色(オフホ
ワイト)の沈澱を得た。これをDPMで濾過して洗浄し
た。この洗浄ケーキを60℃オーブン中で乾燥させて
6.1gの物質を得た。これは70重量%のBHPFと
30重量%のフェノールを含んだ。混合物を<80mm
Hg(11kPa)窒素下140℃でストリッピング
(軽質分除去)して4.2gの白色固形物を得た。この
固形物はHPLC分析(分析法5)により99.6面積
%の4,4−異性体と0.04面積%の2,4−異性体
を含んでいた。
【0305】2.35重量%のフェノール及び10.5
重量%のBHPFを含む15:1フェノール:フルオレ
ノンからの混合物を55重量%のDPMで希釈した。フ
ェノール(初期量の80%、最大温度105℃、4.5
mmHg(0.6kPa))を蒸留により除去して、D
PMからの結晶化後、白色のBHPFを得た。これは2
21〜222℃で溶けた。BHPFの同収率は78%で
あった。この物質はHPLCにより99.6面積%の
4,4−異性体を含んでいた。
重量%のBHPFを含む15:1フェノール:フルオレ
ノンからの混合物を55重量%のDPMで希釈した。フ
ェノール(初期量の80%、最大温度105℃、4.5
mmHg(0.6kPa))を蒸留により除去して、D
PMからの結晶化後、白色のBHPFを得た。これは2
21〜222℃で溶けた。BHPFの同収率は78%で
あった。この物質はHPLCにより99.6面積%の
4,4−異性体を含んでいた。
【0306】I.何も加えないフェノールからの結晶化 フェノールを反応混合物から蒸留して、重量で50:5
0以下のフェノール:BHPFを含む混合物を生成し
た。得た物質はメチレンクロライドで洗浄できた。生成
物は着色の点で一様でなく、通常10〜70ミクロン程
度の小結晶を含んでいた。
0以下のフェノール:BHPFを含む混合物を生成し
た。得た物質はメチレンクロライドで洗浄できた。生成
物は着色の点で一様でなく、通常10〜70ミクロン程
度の小結晶を含んでいた。
【0307】J.水への添加によるBHPFの沈澱 反応混合物を沸騰水又蒸気に添加して、フェノール/水
アゼオトロープとしてのフェノールの幾らかを除去し
た。得られた生成物は本質的に無関係な異性体と副生物
のほとんどを保持しており、そして10〜20ミクロン
程度の微小結晶を含んでいた。最大純度は97〜98%
の程度である。分析データ(HPLC)は表 VIIに試料
毎に示される。これらは本発明の実施により製造したも
の及び市販の物質である。
アゼオトロープとしてのフェノールの幾らかを除去し
た。得られた生成物は本質的に無関係な異性体と副生物
のほとんどを保持しており、そして10〜20ミクロン
程度の微小結晶を含んでいた。最大純度は97〜98%
の程度である。分析データ(HPLC)は表 VIIに試料
毎に示される。これらは本発明の実施により製造したも
の及び市販の物質である。
【0308】K.BHPFからのフェノールの除去及び
回収反応混合物 落下フィルムエバポレータを用いて反応混合物から過剰
のフェノールを除却してフェノール:BHPFの比を
1:1とした。これは120℃/120mmHgを供し
た。この温度でBHPFのフェノール中可溶度は45%
であった。フェノールの除却後、BHPF−フェノール
混合物を、メチレンクロライド又は他の結晶化溶媒の追
加まで90℃に保って攪拌した。
回収反応混合物 落下フィルムエバポレータを用いて反応混合物から過剰
のフェノールを除却してフェノール:BHPFの比を
1:1とした。これは120℃/120mmHgを供し
た。この温度でBHPFのフェノール中可溶度は45%
であった。フェノールの除却後、BHPF−フェノール
混合物を、メチレンクロライド又は他の結晶化溶媒の追
加まで90℃に保って攪拌した。
【0309】窒素充填下、室温でBHPFを結晶化させ
た。バッチ結晶化剤を5〜10℃に数時間冷却し、この
間にBHPFが結晶化した。バッチ圧力フィルタ又はバ
スケットフィルタを用いて得たスラリーから固体のBH
PFを分離した。任意で、圧力フィルタを使用できた。
メチレンクロライド又は他の溶媒は工程に循環すること
ができる。BHPFの結晶を真空下に乾燥した。
た。バッチ結晶化剤を5〜10℃に数時間冷却し、この
間にBHPFが結晶化した。バッチ圧力フィルタ又はバ
スケットフィルタを用いて得たスラリーから固体のBH
PFを分離した。任意で、圧力フィルタを使用できた。
メチレンクロライド又は他の溶媒は工程に循環すること
ができる。BHPFの結晶を真空下に乾燥した。
【0310】比較物質 Sloss(アラバマ州、バーミンガム)からのBHP
F:評価したこの試料は乾燥固形物であって、ロット番
号9307−03からのものである。 Isonova(オーストリア)からのBHPF:評価
した試料は「Isonova 10/93」と称され
た。 Rutger Naase(ペンシルバニア州、州大
学)からのBHPF:乾燥固形物はロット番号9306
099からのもの。 Isovolta(オーストリア,Neudorf)か
らのBHPF:比較検討の標準品として用いたこの試料
は1988年に受け取ったもので「Isovolta
1988」と称された。 表 VIIの結果の分析によれば、4,4−BHPF(蒸留
によるフェノール:水アゼオトロープの除去及びメチレ
ンクロライドの抽出により精製されたもの)は高純度の
BHPFを生成したことが示される。
F:評価したこの試料は乾燥固形物であって、ロット番
号9307−03からのものである。 Isonova(オーストリア)からのBHPF:評価
した試料は「Isonova 10/93」と称され
た。 Rutger Naase(ペンシルバニア州、州大
学)からのBHPF:乾燥固形物はロット番号9306
099からのもの。 Isovolta(オーストリア,Neudorf)か
らのBHPF:比較検討の標準品として用いたこの試料
は1988年に受け取ったもので「Isovolta
1988」と称された。 表 VIIの結果の分析によれば、4,4−BHPF(蒸留
によるフェノール:水アゼオトロープの除去及びメチレ
ンクロライドの抽出により精製されたもの)は高純度の
BHPFを生成したことが示される。
【0311】
【表8】
【0312】実施例18:浸食検討 A.BHPF処理用の反応混合物 種々の触媒を用いるフェノールとフルオレノンの縮合用
の代表的反応混合物を用いて浸食試験を行った。試験は
長さ3.81cm、幅1.59cm、厚み0.32cm
そして一端中央に0.64cmの穴をもつ金属標本を用
いて行った。標本はポリテトラフルオロエチレン肩洗浄
器(shoulder washer)を用いて互いに
離されてマウントラックした。標本を各試験槽の液相と
蒸気相の両方に曝した。各槽の内容物は連続的に攪拌
し、温度コントローラと加熱マントルを用いて所定の温
度に維持した。試験は窒素充填下に行った。試験混合物
の塩化物量は<500ppmとした。試験は65℃で1
3日間(312時間)行った。試験された組成物及び結
果を表VIIIに示す。表VIIIの結果によれば用いられた反
応混合物は、従来用いられた反応混合物よりも顕著に浸
食性が低いことを示している。
の代表的反応混合物を用いて浸食試験を行った。試験は
長さ3.81cm、幅1.59cm、厚み0.32cm
そして一端中央に0.64cmの穴をもつ金属標本を用
いて行った。標本はポリテトラフルオロエチレン肩洗浄
器(shoulder washer)を用いて互いに
離されてマウントラックした。標本を各試験槽の液相と
蒸気相の両方に曝した。各槽の内容物は連続的に攪拌
し、温度コントローラと加熱マントルを用いて所定の温
度に維持した。試験は窒素充填下に行った。試験混合物
の塩化物量は<500ppmとした。試験は65℃で1
3日間(312時間)行った。試験された組成物及び結
果を表VIIIに示す。表VIIIの結果によれば用いられた反
応混合物は、従来用いられた反応混合物よりも顕著に浸
食性が低いことを示している。
【0313】
【表9】
【0314】B.ビスフェノールA処理に対する反応混
合物 90.5重量%のフェノール、4.15重量%のアセト
ン及び1.50重量%のMPSAを含む混合物を実施例
18Aに従って評価した。得た結果し次の通り: 浸食速度 金属+ 液 体 蒸 気 304L SS 可 可 316L SS 可 可 904L SS 可 可 2205 SS 可 可 825 N: 可 可 「可」=<0.00254cm/本 +=全ての金属組成はアメリカン、アイロン、アンド、スチール、インスチュ ートに定義される通り。 浸食速度は液体相及び蒸気相の両方において<0.00
254cm/本であった。浸食は均一であった。浸食速
度はビスフェノールA製造用の従来の反応混合物のより
も低かった。
合物 90.5重量%のフェノール、4.15重量%のアセト
ン及び1.50重量%のMPSAを含む混合物を実施例
18Aに従って評価した。得た結果し次の通り: 浸食速度 金属+ 液 体 蒸 気 304L SS 可 可 316L SS 可 可 904L SS 可 可 2205 SS 可 可 825 N: 可 可 「可」=<0.00254cm/本 +=全ての金属組成はアメリカン、アイロン、アンド、スチール、インスチュ ートに定義される通り。 浸食速度は液体相及び蒸気相の両方において<0.00
254cm/本であった。浸食は均一であった。浸食速
度はビスフェノールA製造用の従来の反応混合物のより
も低かった。
【0315】実施例19: A.PMBSAを用いるビスフェノールAの製造 表示される量の固形物触媒を含む50℃の14:1フェ
ノール:アセトン(モル比)からビスフェノールAを製
造した。生成物分布を分析法2により決定した。少なく
とも6重量%程度の実施例9BのPMBSA触媒は5時
間後に75%変換率を与えた。この生成物は99.0:
1.0の4,4/2,4異性体を含んだ(面積%)。
ノール:アセトン(モル比)からビスフェノールAを製
造した。生成物分布を分析法2により決定した。少なく
とも6重量%程度の実施例9BのPMBSA触媒は5時
間後に75%変換率を与えた。この生成物は99.0:
1.0の4,4/2,4異性体を含んだ(面積%)。
【0316】PMBSAを回収して第2サイクルに再使
用した。4時間後の変換率は60%であった。生成物は
99:1、0.9の4,4/0,4異性体を含んだ(面
積%)。25重量%のジメチルチアゾリジン(DMT)
で促進されたDOWXTM50W×4(35重量%乾量)
を同様の実験に用いた。4時間後変換率は43%であ
り、生成物は98.0:2.0の4,4/2,4異性体
を含んだ(面積%)。これらの実験によれば本発明のポ
リマー支持触媒は代表的な従来触媒よりも高い変換率及
び高い4,4異性体の収率を与えることが示されてい
る。
用した。4時間後の変換率は60%であった。生成物は
99:1、0.9の4,4/0,4異性体を含んだ(面
積%)。25重量%のジメチルチアゾリジン(DMT)
で促進されたDOWXTM50W×4(35重量%乾量)
を同様の実験に用いた。4時間後変換率は43%であ
り、生成物は98.0:2.0の4,4/2,4異性体
を含んだ(面積%)。これらの実験によれば本発明のポ
リマー支持触媒は代表的な従来触媒よりも高い変換率及
び高い4,4異性体の収率を与えることが示されてい
る。
【0317】B.ダウンフロー連続反応器中でPMBS
Aを用いる反応 反応器は垂直管からなる。管の底部にガラスビーズを詰
め、その上部にPMBSA触媒樹脂の床を付与した。管
の残り部分にはガラスビーズを詰めた。この管に圧力ゲ
ージ、圧力調節器、触媒を外部から加熱する手段、そし
て管状反応器底部にフェノールとフルオレノン反応剤を
導入するための供給手段を取り付けた。供給物は窒素流
下に外から液体で加熱した容器中で製造した。バルブを
該供給物製造容器に介在させ、ポンプで供給物を反応器
の底に導入した。ポンプと反応器の間にリリーフバルブ
をおいた。供給物を所定の速度で反応器に導入し、下側
ガラスビーズ床を通して上向きに通過させた。ガラスビ
ーズ床の機能は触媒床と上部ガラスビーズを通るための
予熱にあり、生成物は分析又は別の工程のために反応器
上部から除去された。
Aを用いる反応 反応器は垂直管からなる。管の底部にガラスビーズを詰
め、その上部にPMBSA触媒樹脂の床を付与した。管
の残り部分にはガラスビーズを詰めた。この管に圧力ゲ
ージ、圧力調節器、触媒を外部から加熱する手段、そし
て管状反応器底部にフェノールとフルオレノン反応剤を
導入するための供給手段を取り付けた。供給物は窒素流
下に外から液体で加熱した容器中で製造した。バルブを
該供給物製造容器に介在させ、ポンプで供給物を反応器
の底に導入した。ポンプと反応器の間にリリーフバルブ
をおいた。供給物を所定の速度で反応器に導入し、下側
ガラスビーズ床を通して上向きに通過させた。ガラスビ
ーズ床の機能は触媒床と上部ガラスビーズを通るための
予熱にあり、生成物は分析又は別の工程のために反応器
上部から除去された。
【0318】21:1フェノール:フルオレノン及びP
MBSAを用いた実験で得た結果は次の流量及び反応温
度の関数であった: 49℃ 69℃ 変換率% 80 100 フェノール中BHPF(%) 14 16 生産性(グラムBHPF/グラム触媒/時) 0.57 0.44 選択性(%4,4−BHPF) 98+ 97+ 流量(グラム供給物/グラム触媒・時) 4.39 2.71 これらの実験によれば一層低い反応温度が、4.4−B
HPFへの選択性及び生産性を高めて但し変換後の低下
を伴うことが示されている。
MBSAを用いた実験で得た結果は次の流量及び反応温
度の関数であった: 49℃ 69℃ 変換率% 80 100 フェノール中BHPF(%) 14 16 生産性(グラムBHPF/グラム触媒/時) 0.57 0.44 選択性(%4,4−BHPF) 98+ 97+ 流量(グラム供給物/グラム触媒・時) 4.39 2.71 これらの実験によれば一層低い反応温度が、4.4−B
HPFへの選択性及び生産性を高めて但し変換後の低下
を伴うことが示されている。
【0319】C.反応温度の関数としてのアセトンの変
換率 フェノールアセトン混合物(アセトン6重量%)を、バ
ッチ反応器中にMPSAを触媒としてビスフェノールA
に転化した。得た結果を次に示す(表IX):
換率 フェノールアセトン混合物(アセトン6重量%)を、バ
ッチ反応器中にMPSAを触媒としてビスフェノールA
に転化した。得た結果を次に示す(表IX):
【0320】
【表10】
【0321】D.イオン交換樹脂を用いるMPSA触媒
の除去;結晶ビスフェノールAの製造 アセトン(4重量%)とフェノールの縮合を、2重量%
の水を含有して2.5重量%MPSAを用いて3時間保
留時間で35℃でプラグフロモードで行った。反応器中
でビスフェノールAの結晶化が生じた。結晶を濾過によ
り単離し、母液中の残渣アセトンを50℃で循環させ
た。母液は50℃(20mmHg)で乾燥し、そしてメ
ークアップ供給物を追加した後にサイクルを繰り返し
た。1パス当たり90%のアセトンがビスフェノールA
に変換された。
の除去;結晶ビスフェノールAの製造 アセトン(4重量%)とフェノールの縮合を、2重量%
の水を含有して2.5重量%MPSAを用いて3時間保
留時間で35℃でプラグフロモードで行った。反応器中
でビスフェノールAの結晶化が生じた。結晶を濾過によ
り単離し、母液中の残渣アセトンを50℃で循環させ
た。母液は50℃(20mmHg)で乾燥し、そしてメ
ークアップ供給物を追加した後にサイクルを繰り返し
た。1パス当たり90%のアセトンがビスフェノールA
に変換された。
【0322】はじめに結晶を溶融し得た油を水で洗浄し
次いで水で有機層を抽出して触媒を生成物より除去し
た。これは3つの平衡工程後の酸濃度を100ppm以
下にまで減じて行った。アニオン交換樹脂床を用いて残
りの触媒を除去した(<50ppm、検出限界)。単一
の結晶化工程で単離したビスフェノールAは2つの結晶
化を用いて一般に得られる生成物よりも高純度であっ
た。単一結晶化工程で単離したビスフェノールAは最大
1200ppmの2,4−ビスフェノールを含んでい
た。本発明の方法によって油状の高縮合物にコンタミさ
れない高純度のビスフェノールAの単離を簡便化するも
のである。
次いで水で有機層を抽出して触媒を生成物より除去し
た。これは3つの平衡工程後の酸濃度を100ppm以
下にまで減じて行った。アニオン交換樹脂床を用いて残
りの触媒を除去した(<50ppm、検出限界)。単一
の結晶化工程で単離したビスフェノールAは2つの結晶
化を用いて一般に得られる生成物よりも高純度であっ
た。単一結晶化工程で単離したビスフェノールAは最大
1200ppmの2,4−ビスフェノールを含んでい
た。本発明の方法によって油状の高縮合物にコンタミさ
れない高純度のビスフェノールAの単離を簡便化するも
のである。
【0323】実施例20:アリルブロマイドのアルキル
化、スルホン化及びチオール化によるポリスチレンから
の固形物触媒製造 A.Rohm and Haas社よりアンバーライト
TMXE35の高品名で市販されるポリスチレンを、To
moiら、「ア・ノベル・ワンポット・シンセシス・オ
ブ・スペーサモデファイド・ポリマー・サポート・アン
ド・フェーズトランスファ・カタリチック・アクチビチ
・オブ・ホスホニウム・サルト・バウンド・ツー・ザ・
ポリマー・サポーツ・」・Reactive Poly
mers,3巻(1985),341−349に一般に
従って50℃の1,2−ジクロロプロパン中トリフルオ
ロメタンスルホン酸存在下にアリールブロマイドでアル
キル化し、2−ブロモ−1−メチルエチル鎖をもつ物質
を生成した。この物質を、クロロスルホン酸で処理して
一般に側鎖のオルト位置をスルホン化した。得たスルホ
ニルクロマイドを重炭酸ナトリウムとの反応によりナト
リウム塩に変換した。この物質をナトリウムチオアセテ
ートとの反応により対応のチオールに変換し、そして酸
性加水分解により対応の酸に変換した。製造した物質は
28と48%のアルキルメルカプタン官能基に相当した
(以降にXEMSAと称する)。
化、スルホン化及びチオール化によるポリスチレンから
の固形物触媒製造 A.Rohm and Haas社よりアンバーライト
TMXE35の高品名で市販されるポリスチレンを、To
moiら、「ア・ノベル・ワンポット・シンセシス・オ
ブ・スペーサモデファイド・ポリマー・サポート・アン
ド・フェーズトランスファ・カタリチック・アクチビチ
・オブ・ホスホニウム・サルト・バウンド・ツー・ザ・
ポリマー・サポーツ・」・Reactive Poly
mers,3巻(1985),341−349に一般に
従って50℃の1,2−ジクロロプロパン中トリフルオ
ロメタンスルホン酸存在下にアリールブロマイドでアル
キル化し、2−ブロモ−1−メチルエチル鎖をもつ物質
を生成した。この物質を、クロロスルホン酸で処理して
一般に側鎖のオルト位置をスルホン化した。得たスルホ
ニルクロマイドを重炭酸ナトリウムとの反応によりナト
リウム塩に変換した。この物質をナトリウムチオアセテ
ートとの反応により対応のチオールに変換し、そして酸
性加水分解により対応の酸に変換した。製造した物質は
28と48%のアルキルメルカプタン官能基に相当した
(以降にXEMSAと称する)。
【0324】B.こうして製造したポリマー(XEMS
A)を50℃でフルオレノンとフェノール(20.8:
1モル比)の反応に6重量%の水準で用いた。生成組成
を分析法3により決定した。28%のアルキルメルカプ
タン官能基をもつポリマーは5時間で75%変換率であ
った。この生成物の4,4/4,2異性体分布は96.
8:32(面積%)であった。48%のアルキルメルカ
プタン官能基をもつ生成物は2時間で15%の変換率で
あった。生成物の4,4/4,2異性体分布は96.
8:32(面積%)であった。
A)を50℃でフルオレノンとフェノール(20.8:
1モル比)の反応に6重量%の水準で用いた。生成組成
を分析法3により決定した。28%のアルキルメルカプ
タン官能基をもつポリマーは5時間で75%変換率であ
った。この生成物の4,4/4,2異性体分布は96.
8:32(面積%)であった。48%のアルキルメルカ
プタン官能基をもつ生成物は2時間で15%の変換率で
あった。生成物の4,4/4,2異性体分布は96.
8:32(面積%)であった。
【0325】実施例21:ポリマー支持メルカプトスル
ホン酸触媒(PMBSAクラス)製造のためのインシツ
法 A.サルトンのアルキル化 1,4−ブタンサルトン(30g、220.0mmol
e、1.00当量)及びポリ(ビニルベンゼンクロライ
ド)(PVBC、33.6g、約220mmole、ク
ロロメチル基で1.00当量)の混合物を窒素雰囲気下
でカニューレを通して乾燥テトラヒドロフラン(600
mL)を加えた。混合物を室温で攪拌し均一溶液とし
た。次いで溶液をドライアイス/アセトン浴を用いて−
78℃に冷却した。n−ブチルリチウム(ヘキサン中
2.5モル、88.1mL、1.00当量)を−78℃
の1,4−ブタンサルトンとポリ(ビニルベンゼンクロ
ライド)の溶液に激しく攪拌しながら追加ロートから約
2.5時間かけてゆっくり加えた。n−ブチルリチウム
の添加を始めると反応混合物から白色固形物が沈殿し始
めた。この沈殿はn−ブチルリチウム添加の期間を通し
て連続した。添加物3時まで大量の白色固形物が反応媒
体中に形成された。
ホン酸触媒(PMBSAクラス)製造のためのインシツ
法 A.サルトンのアルキル化 1,4−ブタンサルトン(30g、220.0mmol
e、1.00当量)及びポリ(ビニルベンゼンクロライ
ド)(PVBC、33.6g、約220mmole、ク
ロロメチル基で1.00当量)の混合物を窒素雰囲気下
でカニューレを通して乾燥テトラヒドロフラン(600
mL)を加えた。混合物を室温で攪拌し均一溶液とし
た。次いで溶液をドライアイス/アセトン浴を用いて−
78℃に冷却した。n−ブチルリチウム(ヘキサン中
2.5モル、88.1mL、1.00当量)を−78℃
の1,4−ブタンサルトンとポリ(ビニルベンゼンクロ
ライド)の溶液に激しく攪拌しながら追加ロートから約
2.5時間かけてゆっくり加えた。n−ブチルリチウム
の添加を始めると反応混合物から白色固形物が沈殿し始
めた。この沈殿はn−ブチルリチウム添加の期間を通し
て連続した。添加物3時まで大量の白色固形物が反応媒
体中に形成された。
【0326】この反応混合物(スラリー)を冷却浴中に
ゆっくり(約3−4時間かけて)室温に戻し、そして室
温で1晩攪拌した。n−ブチルリチウム添加の間に反応
混合物中に形成された白色沈殿物は、室温に達しても本
溶性のままであった。この白色(不溶性)固形物を真空
濾過により除去した。ポリマーは水で洗浄可能であり、
または水はTHF/ポリマースラリーに濾過前に加える
ことが可能であった。数回の水添加により要される濾過
時間が増加した。固形物はTHFでスラリー洗浄され、
次いでメタノールで、最後にメチレンクロライドで洗浄
した(幾分膨潤した)。固形物を真空オーブン中で1晩
乾燥させて53.4gの白色固形物、サルトン官能基ポ
リマーを得た。
ゆっくり(約3−4時間かけて)室温に戻し、そして室
温で1晩攪拌した。n−ブチルリチウム添加の間に反応
混合物中に形成された白色沈殿物は、室温に達しても本
溶性のままであった。この白色(不溶性)固形物を真空
濾過により除去した。ポリマーは水で洗浄可能であり、
または水はTHF/ポリマースラリーに濾過前に加える
ことが可能であった。数回の水添加により要される濾過
時間が増加した。固形物はTHFでスラリー洗浄され、
次いでメタノールで、最後にメチレンクロライドで洗浄
した(幾分膨潤した)。固形物を真空オーブン中で1晩
乾燥させて53.4gの白色固形物、サルトン官能基ポ
リマーを得た。
【0327】B.チオール化 上記よりのサルトン官能基ポリマ(2バッチより11
0.0g、約0.440moleのサルトン)に窒素飽
和THF(500mL)加えた。別の反応器中でリチウ
ムチオアセテートの溶液を、水(100mL,窒素飽
和)中炭酸リチウム(24.2g,0.330mol
e)のスラリーへチオール酢酸(49.8g,0.65
0mole)を滴下することにより製造した。リチウム
チオアセテート溶液をカニューレを通して該ポリマー/
THFスラリーにその温度が35℃以上にならないよう
にゆっくり加えた。リチウムチオアセテート添加の間に
ポリマーは実質的に膨潤した。リチウムチオアセテート
添加後に追加の水(N2 飽和)350mLを加えた。ポ
リマーはその体積が1Lにまで膨潤した。混合物を50
℃に加熱し、そして1晩反応させた。次いでゲル状のポ
リマーを粗いガラスフリットロートを用いて濾過した。
ポリマーを水で、次いでメタノールで、次いでメチレン
クロライドで、そして最後に追加の水で洗浄した。濾過
工程においてポリマースラリーの濾過は時として非常に
遅かったこの場合には洗浄工程に約2日を要した。
0.0g、約0.440moleのサルトン)に窒素飽
和THF(500mL)加えた。別の反応器中でリチウ
ムチオアセテートの溶液を、水(100mL,窒素飽
和)中炭酸リチウム(24.2g,0.330mol
e)のスラリーへチオール酢酸(49.8g,0.65
0mole)を滴下することにより製造した。リチウム
チオアセテート溶液をカニューレを通して該ポリマー/
THFスラリーにその温度が35℃以上にならないよう
にゆっくり加えた。リチウムチオアセテート添加の間に
ポリマーは実質的に膨潤した。リチウムチオアセテート
添加後に追加の水(N2 飽和)350mLを加えた。ポ
リマーはその体積が1Lにまで膨潤した。混合物を50
℃に加熱し、そして1晩反応させた。次いでゲル状のポ
リマーを粗いガラスフリットロートを用いて濾過した。
ポリマーを水で、次いでメタノールで、次いでメチレン
クロライドで、そして最後に追加の水で洗浄した。濾過
工程においてポリマースラリーの濾過は時として非常に
遅かったこの場合には洗浄工程に約2日を要した。
【0328】洗浄工程の後、濃塩酸(300mL、水中
約37重量%)をポリマーに加えた。ポリマーは体積が
収縮し7HCl溶液は容易に濾過して除去された。更に
濃塩酸(300mL)を濾過された固形物に加えて、こ
の混合物を室温に2日間放置した。ポリマーを次いで広
大に希塩酸で洗浄し、続いて広大に水で洗浄した。次い
でポリマーをメタノール及び最後にジメチルメタンで洗
浄した。真空オーブン(60℃/完全真空)中に1晩乾
燥してポリマー支持メルカプトスルホン酸を得た。この
生成物はPMBAS−SUと同定された。
約37重量%)をポリマーに加えた。ポリマーは体積が
収縮し7HCl溶液は容易に濾過して除去された。更に
濃塩酸(300mL)を濾過された固形物に加えて、こ
の混合物を室温に2日間放置した。ポリマーを次いで広
大に希塩酸で洗浄し、続いて広大に水で洗浄した。次い
でポリマーをメタノール及び最後にジメチルメタンで洗
浄した。真空オーブン(60℃/完全真空)中に1晩乾
燥してポリマー支持メルカプトスルホン酸を得た。この
生成物はPMBAS−SUと同定された。
【0329】C.連結ポリスチレンのメルカプトスルホ
ン酸ポリマへの変換 市販される(Fluk Chemie AG)メリーフ
ィールド樹脂(2%ジビニルベンゼン、200−400
メッシュ、約4.3mmole Cl/g、51.2
g、1.0当量)を上記手順に従って1,4−ブタンサ
ルトン(1.05当量)及びn−ブチルリチウム(1.
0当量)と反応させて、サルトン官能基ポリマー(7
0.0g)を得た。続いて上記同様の方法でサルトンポ
リマーのチオレート化して対応のメルカプトスルホン酸
ポリマー(79.0g乾量)を得た。この物質はPMB
SA−MERと同定された。この反応シーケンスにおい
てリチウムチオアセテート試薬は、3:2体積比N 2 飽
和THF/水中のサルトンポリマー酢酸チオール混合物
に固体の炭酸リチウムをゆっくり加えることにより「イ
ンシツ」に形成した。
ン酸ポリマへの変換 市販される(Fluk Chemie AG)メリーフ
ィールド樹脂(2%ジビニルベンゼン、200−400
メッシュ、約4.3mmole Cl/g、51.2
g、1.0当量)を上記手順に従って1,4−ブタンサ
ルトン(1.05当量)及びn−ブチルリチウム(1.
0当量)と反応させて、サルトン官能基ポリマー(7
0.0g)を得た。続いて上記同様の方法でサルトンポ
リマーのチオレート化して対応のメルカプトスルホン酸
ポリマー(79.0g乾量)を得た。この物質はPMB
SA−MERと同定された。この反応シーケンスにおい
てリチウムチオアセテート試薬は、3:2体積比N 2 飽
和THF/水中のサルトンポリマー酢酸チオール混合物
に固体の炭酸リチウムをゆっくり加えることにより「イ
ンシツ」に形成した。
【0330】実施例22:ポリマー支持メルカプトスル
ホン酸触媒(XEMSAクラス)の製造 A.ポリスチレンのアルキル化 アンパーライトTMXE−305(75.0g、約0.7
20モル・スチレン繰返し単位、1.00当量)を60
0mLの1,2−ジクロロプロバン(PDC)に加え
た。ポリマーを1晩溶媒中に膨潤させた。5−ブロモ−
1−ペンテン(75.3g、0.702当量)とPDC
(125mL)を追加ロートに加えた。反応器内容物
(ポリマースラリーと5−ブロモ−1−ペンテン溶液)
を蒸発させてN2 で数回詰め返した。トリフルオロメタ
ンスルホン酸(20.0g、0.133mole、0.
19当量)を該ポリマー/PDCスラリーに加えた。ス
ラリー溶液は暗コハク色に変った。ポリマースラリーを
45−50℃に加熱し、そして5−ブロモ−1−ペンテ
ン溶液のゆっくりの滴下を開始した。50℃のポリマー
スラリーを攪拌(7−5−ブロモ−1−ペンテン溶液を
約3日にわたりゆっくり加えた。5−ブロモ−1−ペン
テン溶液添加完了後、反応混合物をさらに1日50℃に
攪拌させておいた。添加期間を通じてポリマースラリー
は著しく暗色であった。
ホン酸触媒(XEMSAクラス)の製造 A.ポリスチレンのアルキル化 アンパーライトTMXE−305(75.0g、約0.7
20モル・スチレン繰返し単位、1.00当量)を60
0mLの1,2−ジクロロプロバン(PDC)に加え
た。ポリマーを1晩溶媒中に膨潤させた。5−ブロモ−
1−ペンテン(75.3g、0.702当量)とPDC
(125mL)を追加ロートに加えた。反応器内容物
(ポリマースラリーと5−ブロモ−1−ペンテン溶液)
を蒸発させてN2 で数回詰め返した。トリフルオロメタ
ンスルホン酸(20.0g、0.133mole、0.
19当量)を該ポリマー/PDCスラリーに加えた。ス
ラリー溶液は暗コハク色に変った。ポリマースラリーを
45−50℃に加熱し、そして5−ブロモ−1−ペンテ
ン溶液のゆっくりの滴下を開始した。50℃のポリマー
スラリーを攪拌(7−5−ブロモ−1−ペンテン溶液を
約3日にわたりゆっくり加えた。5−ブロモ−1−ペン
テン溶液添加完了後、反応混合物をさらに1日50℃に
攪拌させておいた。添加期間を通じてポリマースラリー
は著しく暗色であった。
【0331】該ポリマースラリー(著しい暗赤褐色)を
室温まで消去し濾過した。ビーズをジクロロメタンで広
大に洗浄し(依然として暗色のビーズ)、次いで水で広
大に洗浄して着色のほとんどを除去した。次いでビーズ
を次の一連の溶媒で洗浄した:メタノール、アセトン、
ジクロロメタン、アセトン、そして最後にメタノール。
60℃真空オーブン中で乾燥の後、96.46gのほと
んど白色のブロモアルキル化ポリマービーズを得た。質
量(マス)の取込みは官能基化(DF)の程度、約0.
20に相当した。
室温まで消去し濾過した。ビーズをジクロロメタンで広
大に洗浄し(依然として暗色のビーズ)、次いで水で広
大に洗浄して着色のほとんどを除去した。次いでビーズ
を次の一連の溶媒で洗浄した:メタノール、アセトン、
ジクロロメタン、アセトン、そして最後にメタノール。
60℃真空オーブン中で乾燥の後、96.46gのほと
んど白色のブロモアルキル化ポリマービーズを得た。質
量(マス)の取込みは官能基化(DF)の程度、約0.
20に相当した。
【0332】B.スルホン化 上記に製造した乾燥プロモアルキル化ポリマー(系0.
720moleのスチレン繰返し単位)にN2 雰囲気
下、650mLのジクロロメタンを加えた。ポリマース
ラリーを氷/水浴を用いて0℃に冷却した。クロロスル
ホン酸(258.2g、2.22mole、3.08当
量)を該0℃のポリマースラリーに2時間40分かけて
ゆっくり滴下した。ポリマービーズはクロロスルホン酸
滴下中に銅色に変わった。添加完了後、反応混合物を水
浴中でゆっくり室温まで暖めた。膨潤したポリマーの体
積は反応器内で約500−600mLであった。室温ま
で暖めた後、ポリマースラリーを攪拌せずに1晩放置し
た。小径カニューラを用いてポリマーから液体の層を除
いた。次いでビーズをジクロロメタンで数回洗浄した。
(液体の層とジクロロメタンの洗液は別の容器中で氷を
用いてゆっくり注意深く冷やした(quench)。次
いでポリマービーズを注意深くフリットガラスロートに
移し、ゆっくり注意深く氷水を加えてクエンチした。
720moleのスチレン繰返し単位)にN2 雰囲気
下、650mLのジクロロメタンを加えた。ポリマース
ラリーを氷/水浴を用いて0℃に冷却した。クロロスル
ホン酸(258.2g、2.22mole、3.08当
量)を該0℃のポリマースラリーに2時間40分かけて
ゆっくり滴下した。ポリマービーズはクロロスルホン酸
滴下中に銅色に変わった。添加完了後、反応混合物を水
浴中でゆっくり室温まで暖めた。膨潤したポリマーの体
積は反応器内で約500−600mLであった。室温ま
で暖めた後、ポリマースラリーを攪拌せずに1晩放置し
た。小径カニューラを用いてポリマーから液体の層を除
いた。次いでビーズをジクロロメタンで数回洗浄した。
(液体の層とジクロロメタンの洗液は別の容器中で氷を
用いてゆっくり注意深く冷やした(quench)。次
いでポリマービーズを注意深くフリットガラスロートに
移し、ゆっくり注意深く氷水を加えてクエンチした。
【0333】ビーズを広大に水で洗浄した後、水中ポリ
マーの懸濁液にゆっくり過剰の固体重炭酸ナトリウムを
加えた。混合物を室温で1晩おいた。ポリマ/重炭酸ナ
トリウム混合物を次いで50℃に2時間加熱した。ポリ
マースラリーを室温で6日間おいた。ポリマは明るい着
色でこの点で一層さらに膨潤していた。スラリーを50
℃に加熱して1晩反応させて、pH4の一層さらに膨潤
したポリマー(約600−700mL体積)を得た。少
量の重炭酸ナトリウムを加えてpH7の溶液とした。
マーの懸濁液にゆっくり過剰の固体重炭酸ナトリウムを
加えた。混合物を室温で1晩おいた。ポリマ/重炭酸ナ
トリウム混合物を次いで50℃に2時間加熱した。ポリ
マースラリーを室温で6日間おいた。ポリマは明るい着
色でこの点で一層さらに膨潤していた。スラリーを50
℃に加熱して1晩反応させて、pH4の一層さらに膨潤
したポリマー(約600−700mL体積)を得た。少
量の重炭酸ナトリウムを加えてpH7の溶液とした。
【0334】C.チオール化 上記からの水性ポリマービーズスラリーを重炭酸ナトリ
ウム(60.5g、0.720モル)に加えた。混合物
を吸引しN2 を詰め戻し、これを3回行った。チオール
酢酸(41.1g、0.540モル)を1時間10分か
けてゆっくり該室温のポリマースラリーに滴下した。数
時間かけて該混合物をゆっくり80℃に暖め、そして8
0℃で3日間反応させた。40℃に冷却した後に上澄液
を小径カニューレで除去した。ポリマーを氷で数回洗浄
してわずかにくすんだ白色のポリマービーズを得た。濃
塩酸(250mL)をポリマーに加えてスラリーを50
℃に3時間加熱した。室温に冷却後、小径カニューレを
用いて塩酸溶液を除去した。次いでポリマービーズを希
塩酸で数回洗浄し、そしてビーズをフリットガラスロー
トに移した。ビーズを再び希塩酸で洗浄し、続けて水で
広大に洗浄してわずかにくすんだ白色の水膨潤ビーズを
得た。(ポリマービーズの水膨潤体積は約900m
L)。ビーズをメタノールで洗浄し(メタノール膨潤体
積は約600mL)そして最後にジクロロメタンで洗浄
した60℃真空オーブン中で1晩乾燥の後、暗色のビー
ズの乾燥体積は約200mLであった。この生成物を以
降XEMSA−5Cと称する。 D.ポリスチレンと11−ブロモ−1−ウンデカンから
の触媒の製造 微孔性ポリスチレン(アンバーライトTMXE−305)
と11−ブロモ−1−ウンデカンから出発して上記同様
に触媒を製造した。
ウム(60.5g、0.720モル)に加えた。混合物
を吸引しN2 を詰め戻し、これを3回行った。チオール
酢酸(41.1g、0.540モル)を1時間10分か
けてゆっくり該室温のポリマースラリーに滴下した。数
時間かけて該混合物をゆっくり80℃に暖め、そして8
0℃で3日間反応させた。40℃に冷却した後に上澄液
を小径カニューレで除去した。ポリマーを氷で数回洗浄
してわずかにくすんだ白色のポリマービーズを得た。濃
塩酸(250mL)をポリマーに加えてスラリーを50
℃に3時間加熱した。室温に冷却後、小径カニューレを
用いて塩酸溶液を除去した。次いでポリマービーズを希
塩酸で数回洗浄し、そしてビーズをフリットガラスロー
トに移した。ビーズを再び希塩酸で洗浄し、続けて水で
広大に洗浄してわずかにくすんだ白色の水膨潤ビーズを
得た。(ポリマービーズの水膨潤体積は約900m
L)。ビーズをメタノールで洗浄し(メタノール膨潤体
積は約600mL)そして最後にジクロロメタンで洗浄
した60℃真空オーブン中で1晩乾燥の後、暗色のビー
ズの乾燥体積は約200mLであった。この生成物を以
降XEMSA−5Cと称する。 D.ポリスチレンと11−ブロモ−1−ウンデカンから
の触媒の製造 微孔性ポリスチレン(アンバーライトTMXE−305)
と11−ブロモ−1−ウンデカンから出発して上記同様
に触媒を製造した。
【0335】実施例23:重合性メルカプトスルホン酸
触媒の評価 A.フェノールとフルオレノンの反応におけるメルカプ
トスルホン酸ポリマー(XEMSA−5C)の評価 スタラバを入れた4ドラムバイアルに4.32gの2
0.8:1モル比のフェノール:フルオレノン混合物及
び0.26g(反応剤液の6重量%)の実施例22A−
Cのように製造したメルカプトスルホン酸ポリマー(X
EMSA−5C)を加えた。反応混合物は均一な液相と
分離異均一なポリマー触媒相とからなった。該混合物を
50℃に5時間加熱した。反応期間を通じて試料を取り
HPLCで分析して反応をモニタした。9−フルオレン
は2時間以内で36%が、5時間以内で76%が消費さ
れた。HPLC分析(分析法3)によれば5時間反応後
生成物(76%変換)に対して次の相対面積%分析を得
た:9,9−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)フルオ
レン(97.45面積%):9−(2−ヒドロキシフェ
ニル)−9−(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン
(2.17面積%):2のフルオレン単位と3のフェノ
ール性単位を含む副生物0.39面積%)。
触媒の評価 A.フェノールとフルオレノンの反応におけるメルカプ
トスルホン酸ポリマー(XEMSA−5C)の評価 スタラバを入れた4ドラムバイアルに4.32gの2
0.8:1モル比のフェノール:フルオレノン混合物及
び0.26g(反応剤液の6重量%)の実施例22A−
Cのように製造したメルカプトスルホン酸ポリマー(X
EMSA−5C)を加えた。反応混合物は均一な液相と
分離異均一なポリマー触媒相とからなった。該混合物を
50℃に5時間加熱した。反応期間を通じて試料を取り
HPLCで分析して反応をモニタした。9−フルオレン
は2時間以内で36%が、5時間以内で76%が消費さ
れた。HPLC分析(分析法3)によれば5時間反応後
生成物(76%変換)に対して次の相対面積%分析を得
た:9,9−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)フルオ
レン(97.45面積%):9−(2−ヒドロキシフェ
ニル)−9−(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン
(2.17面積%):2のフルオレン単位と3のフェノ
ール性単位を含む副生物0.39面積%)。
【0336】B.フェノールとフルオレノンの反応にお
けるメルカプトスルホン酸ポリマー(XEMSA)の評
価 スタラバーを入れた4ドラムバイアルに4.32gの2
0.8:1モル比のフェノール:フルオレノン混合物及
び0.26g(反応剤液の6重量%)の実施例20のよ
うに製造したメルカプトスルホン酸ポリマー(XEMS
A、ブロモアルキル化工程から官能基化の程度は約0.
28)を加えた。混合反応物は均一な液相と分離し不均
一なポリマー触媒相とからなった。混合物を50℃に5
時間加熱した。反応期間を通じて試料を採取しHPLC
により分析して反応をモニタした。9−フルオレノンは
2時間以内で44%が、5時間以内で75%が消費され
た。HPLC分析(分析法3)によれば5時間反応後生
成物(75%変換)の相対面積%分析は次の通り:9,
9−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン(9
6.10面積%):9−(2−ヒドロキシフェニル)−
9−(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン(3.52
面積%):2のフルオレン単位と3のフェノール性単位
を含む副生物(0.38%)。
けるメルカプトスルホン酸ポリマー(XEMSA)の評
価 スタラバーを入れた4ドラムバイアルに4.32gの2
0.8:1モル比のフェノール:フルオレノン混合物及
び0.26g(反応剤液の6重量%)の実施例20のよ
うに製造したメルカプトスルホン酸ポリマー(XEMS
A、ブロモアルキル化工程から官能基化の程度は約0.
28)を加えた。混合反応物は均一な液相と分離し不均
一なポリマー触媒相とからなった。混合物を50℃に5
時間加熱した。反応期間を通じて試料を採取しHPLC
により分析して反応をモニタした。9−フルオレノンは
2時間以内で44%が、5時間以内で75%が消費され
た。HPLC分析(分析法3)によれば5時間反応後生
成物(75%変換)の相対面積%分析は次の通り:9,
9−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン(9
6.10面積%):9−(2−ヒドロキシフェニル)−
9−(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン(3.52
面積%):2のフルオレン単位と3のフェノール性単位
を含む副生物(0.38%)。
【0337】C.フェノールとフルオレノンの反応にお
けるメルカプトスルホン酸ポリマー(PMBSA−ME
R)の評価 スタラバーを入れた4ドラムバイアルに4.32gの2
0.8:1モル比のフェノール:フルオレノン混合物及
び0.26g(反応剤液の6重量%)の実施例21Cの
ように製造したPMBSA−MERを加えた。混合反応
物は均一な液相と分離し不均一なポリマー性触媒相とか
らなった。混合物を50℃に2時間加熱した。反応期間
を通じて試料を採取しHPLCにより分析して反応をモ
ニタした。9−フルオレノンは2時間以内で99.5%
が消費された。2時間反応後生成物の相対面積%分析は
次の通り:9,9−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)
フルオレン(96.83面積%):9−(2−ヒドロキ
シフェニル)−9−(4−ヒドロキシフェニル)フルオ
レン(2.44面積%):2のフルオレン単位と3のフ
ェノール性単位を含む副生物(0.72%)(分析法
3)。
けるメルカプトスルホン酸ポリマー(PMBSA−ME
R)の評価 スタラバーを入れた4ドラムバイアルに4.32gの2
0.8:1モル比のフェノール:フルオレノン混合物及
び0.26g(反応剤液の6重量%)の実施例21Cの
ように製造したPMBSA−MERを加えた。混合反応
物は均一な液相と分離し不均一なポリマー性触媒相とか
らなった。混合物を50℃に2時間加熱した。反応期間
を通じて試料を採取しHPLCにより分析して反応をモ
ニタした。9−フルオレノンは2時間以内で99.5%
が消費された。2時間反応後生成物の相対面積%分析は
次の通り:9,9−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)
フルオレン(96.83面積%):9−(2−ヒドロキ
シフェニル)−9−(4−ヒドロキシフェニル)フルオ
レン(2.44面積%):2のフルオレン単位と3のフ
ェノール性単位を含む副生物(0.72%)(分析法
3)。
【0338】D.フェノールとフルオレノンの反応にお
けるメルカプトスルホン酸(PMBSA−SU)の評価 スタラバーを入れた4ドラムバイアルに4.32gの2
0.8:1モル比のフェノール:フルオレノン混合物及
び0.26g(反応剤液の6重量%)の実施例21Bの
ように製造したポリマー(PMBSA−SU)混合反応
物は均一な液相と分離し不均一なポリマー触媒相とから
なった。混合物を50℃に5時間加熱した。反応の進行
をHPLCにより追跡した。9−フルオレノンは2時間
以内で67が、5時間以内で85%が消費された。5時
間反応後生成物(75%変換)のHPLC分析による相
対面積%分析は次の通り:9,9−ビス−(4−ヒドロ
キシフェニル)フルオレン(97.09面積%):9−
(2−ヒドロキシフェニル)−9−(4−ヒドロキシフ
ェニル)フルオレン(2.25面積%):2のフルオレ
ン単位と3のフェノール性単位を含む副生物(0.66
%)。フェノールとフルオレノンの縮合反応に対する種
々のメルカプトスルホン酸の評価結果を表Xに示す。
けるメルカプトスルホン酸(PMBSA−SU)の評価 スタラバーを入れた4ドラムバイアルに4.32gの2
0.8:1モル比のフェノール:フルオレノン混合物及
び0.26g(反応剤液の6重量%)の実施例21Bの
ように製造したポリマー(PMBSA−SU)混合反応
物は均一な液相と分離し不均一なポリマー触媒相とから
なった。混合物を50℃に5時間加熱した。反応の進行
をHPLCにより追跡した。9−フルオレノンは2時間
以内で67が、5時間以内で85%が消費された。5時
間反応後生成物(75%変換)のHPLC分析による相
対面積%分析は次の通り:9,9−ビス−(4−ヒドロ
キシフェニル)フルオレン(97.09面積%):9−
(2−ヒドロキシフェニル)−9−(4−ヒドロキシフ
ェニル)フルオレン(2.25面積%):2のフルオレ
ン単位と3のフェノール性単位を含む副生物(0.66
%)。フェノールとフルオレノンの縮合反応に対する種
々のメルカプトスルホン酸の評価結果を表Xに示す。
【0339】
【表11】
【0340】実施例24:フェノールとアセトンの反応
におけるメルカプトスルホン酸ポリマーの評価 スタラバーを入れた4ドラムバイアルに4.33gの1
4:1モル比フェノール:アセトン混合物及び0.26
g(反応剤の6重量%)の適当なメルカプトスルホン酸
ポリマーを加えた。反応混合物は均一な液相と分離し不
均一なポリマー触媒相からなった。該混合物を加熱し5
0℃で反応させた。反応期間を通じて試料を取りHPL
Cにより分析して反応をモニタした。HPLC分析(分
析法3)によれば異なる触媒に対して次のアセトン変換
率データ(生成したビスフェノールAの品質に基づく)
が示された。表XIに結果を示す。
におけるメルカプトスルホン酸ポリマーの評価 スタラバーを入れた4ドラムバイアルに4.33gの1
4:1モル比フェノール:アセトン混合物及び0.26
g(反応剤の6重量%)の適当なメルカプトスルホン酸
ポリマーを加えた。反応混合物は均一な液相と分離し不
均一なポリマー触媒相からなった。該混合物を加熱し5
0℃で反応させた。反応期間を通じて試料を取りHPL
Cにより分析して反応をモニタした。HPLC分析(分
析法3)によれば異なる触媒に対して次のアセトン変換
率データ(生成したビスフェノールAの品質に基づく)
が示された。表XIに結果を示す。
【0341】
【表12】
【0342】実施例25 A.BHPFの製造;水除去するメチレンクロライド・
アゼオトロー);メチレンクロライドからの沈殿;5.
75:1モル比フェノール:9−フルオレノン;テトラ
クロロエチレンによる共沈殿 反応器(等温攪拌バッチ反応器;反応器設計4)に7
5.0g(0.80モル)のフェノール及び24.98
g(0.1386モル)の9−フルオレノンを加えた。
混合物を40℃に加熱して触媒(0.973g、0.0
062モル、3−メルカプトプロパンスルホン酸)を反
応器に加えた。加熱を続けた。反応工程をHPLC(分
析法3)により追跡した。混合物を攪拌可能に保持しそ
して水/メチレンクロライドアゼオトロープ(180m
mHg,37℃)を用いて反応水を除くため、変換率3
0%でメチレンクロライド(15g)を該反応混合物を
加えた。反応混合物を反応終了時(ほとんど完全にフル
オレノンが消費され、理論的な水が>99%)に冷却し
て結晶沈殿物量増加させる。運転の進行は表XII に示
す。
アゼオトロー);メチレンクロライドからの沈殿;5.
75:1モル比フェノール:9−フルオレノン;テトラ
クロロエチレンによる共沈殿 反応器(等温攪拌バッチ反応器;反応器設計4)に7
5.0g(0.80モル)のフェノール及び24.98
g(0.1386モル)の9−フルオレノンを加えた。
混合物を40℃に加熱して触媒(0.973g、0.0
062モル、3−メルカプトプロパンスルホン酸)を反
応器に加えた。加熱を続けた。反応工程をHPLC(分
析法3)により追跡した。混合物を攪拌可能に保持しそ
して水/メチレンクロライドアゼオトロープ(180m
mHg,37℃)を用いて反応水を除くため、変換率3
0%でメチレンクロライド(15g)を該反応混合物を
加えた。反応混合物を反応終了時(ほとんど完全にフル
オレノンが消費され、理論的な水が>99%)に冷却し
て結晶沈殿物量増加させる。運転の進行は表XII に示
す。
【0343】反応混合物(4,4−BHPFに対して約
97%選択性、未反応フルオレノンほとんどなし)を2
部分に分けた。第1部分(53.3g)を濾過した。フ
ィルターケーキをメチレンクロライド(49g)で洗浄
し次いで熱水(55g)で洗浄した。回収物は6.4g
(1日め収量)及び0.6g(2回め収量)の白色結晶
であり、99%純度の4,4−BHPFに相当した(回
収率33%)。残りの混合物(70.3g)に61gの
テトラクロロエチレンを加えた。濾過により結晶を除去
し、フィルターケーキを50gのテトラクロロエチレン
次いで115gの熱水で洗浄した。回収した生成物は1
1.5gであった(回収率43%、4,4−BHPFと
して99%、白色固形物)。これらの結果によればテト
ラクロロエチレンのメチレンクロライドと組合わせての
使用は、99%純度4,4−BHPFの一層高い回収率
を与えることを示している。
97%選択性、未反応フルオレノンほとんどなし)を2
部分に分けた。第1部分(53.3g)を濾過した。フ
ィルターケーキをメチレンクロライド(49g)で洗浄
し次いで熱水(55g)で洗浄した。回収物は6.4g
(1日め収量)及び0.6g(2回め収量)の白色結晶
であり、99%純度の4,4−BHPFに相当した(回
収率33%)。残りの混合物(70.3g)に61gの
テトラクロロエチレンを加えた。濾過により結晶を除去
し、フィルターケーキを50gのテトラクロロエチレン
次いで115gの熱水で洗浄した。回収した生成物は1
1.5gであった(回収率43%、4,4−BHPFと
して99%、白色固形物)。これらの結果によればテト
ラクロロエチレンのメチレンクロライドと組合わせての
使用は、99%純度4,4−BHPFの一層高い回収率
を与えることを示している。
【0344】
【表13】
【0345】B.反応促進するメチレンクロライドアゼ
オトロープの使用;5.75:1モル比のフェノール:
9−フルオレノン 反応器(反応器設計5)に75.0g(0.80モル)
のフェノール、24.98g(0.1386モル)の9
−フルオレノン及び15.0gのメチレンクロライドを
加えた。この混合物を40℃に加熱した。触媒(3−メ
ルカプトプロパンスルホン酸、0.757g、0.00
49モル)を反応器に加えて混合物を攪拌した。反応を
HPLC(分析法3)により追跡した。
オトロープの使用;5.75:1モル比のフェノール:
9−フルオレノン 反応器(反応器設計5)に75.0g(0.80モル)
のフェノール、24.98g(0.1386モル)の9
−フルオレノン及び15.0gのメチレンクロライドを
加えた。この混合物を40℃に加熱した。触媒(3−メ
ルカプトプロパンスルホン酸、0.757g、0.00
49モル)を反応器に加えて混合物を攪拌した。反応を
HPLC(分析法3)により追跡した。
【0346】反応終了時にメチレンクロライドを加え
て、30:30:約30重量%のメチレンクロライド:
BHPF:フェノールの混合物を生成し、そして該混合
物を加熱して結晶物質を溶解した。追加のメチレンクロ
ライドを溶液に加え、該溶液を冷却して、結晶化を促進
した。反応の進行は表XIIIに示す。
て、30:30:約30重量%のメチレンクロライド:
BHPF:フェノールの混合物を生成し、そして該混合
物を加熱して結晶物質を溶解した。追加のメチレンクロ
ライドを溶液に加え、該溶液を冷却して、結晶化を促進
した。反応の進行は表XIIIに示す。
【0347】反応終了時点で、得た混合物の半分を濾過
してフィルターケーキを64gのメチレンクロライドで
洗浄した。BHPFの1回め収量は7.0g(40℃1
晩乾燥)で極わずかなピンク着色をもつ白色であった。
結晶の2回めは28gのメチレンクロライドで洗浄して
4.1g、白色(40℃1晩乾燥、わずかなピンク
色)、更に水洗浄した後99%純度であった。反応混合
物の残りを濾過してフィルタケーキをメチレンクロライ
ド及び熱水で洗浄し、40℃で1晩乾燥した。回収率は
14g(全体で51%回収)、HPLCにより99%純
度であった。
してフィルターケーキを64gのメチレンクロライドで
洗浄した。BHPFの1回め収量は7.0g(40℃1
晩乾燥)で極わずかなピンク着色をもつ白色であった。
結晶の2回めは28gのメチレンクロライドで洗浄して
4.1g、白色(40℃1晩乾燥、わずかなピンク
色)、更に水洗浄した後99%純度であった。反応混合
物の残りを濾過してフィルタケーキをメチレンクロライ
ド及び熱水で洗浄し、40℃で1晩乾燥した。回収率は
14g(全体で51%回収)、HPLCにより99%純
度であった。
【0348】
【表14】
【0349】C.溶媒としてメチレンクロライドを用い
る反応;3.5:1モル比のフェノール:フルオレノン フェノール(30.0g、0.32モル)、9−フルオ
レノン(16.41g、0.0911モル)及び15.
0gのメチレンクロライドを反応器(反応器設計4)に
加えた。混合物を攪拌し40℃に加熱し、そして1.1
22g(0.0072モル)のMPSAを約1分かけて
加えた。反応の間41℃に加熱を続けた。運転の間に次
が観察された。
る反応;3.5:1モル比のフェノール:フルオレノン フェノール(30.0g、0.32モル)、9−フルオ
レノン(16.41g、0.0911モル)及び15.
0gのメチレンクロライドを反応器(反応器設計4)に
加えた。混合物を攪拌し40℃に加熱し、そして1.1
22g(0.0072モル)のMPSAを約1分かけて
加えた。反応の間41℃に加熱を続けた。運転の間に次
が観察された。
【0350】 時間(h) 温度(℃) 観察、行動 0 41 添加;オレンジ色→褐色→暗褐色へと30秒以内に変 化 0.18 41 紫色 0.5 41 試料採取 1.5 41 試料採取 1.67 41 オレンジ色混合物、結晶の種 3 41 試料採取;ヒータ・オフ;1晩放置 4 41 ヒータ・オフ 6 室温 試料採取;約80%変換;2,4副生物より2:3副 生物多し
【0351】濾過により結晶固形物を除去し、フィルタ
ーケーキをメチレンクロライドで洗浄した。結晶の2回
めは母液より回収した。回収率は0.86g(1日
め)、8.66g(2回め)、3.5g(3回め)、全
体13g(41%)、HPLC(分析3)により>99
%純度。
ーケーキをメチレンクロライドで洗浄した。結晶の2回
めは母液より回収した。回収率は0.86g(1日
め)、8.66g(2回め)、3.5g(3回め)、全
体13g(41%)、HPLC(分析3)により>99
%純度。
【0352】C.15:1モル比のフェノール:フルオ
レノン;MPSA触媒;蒸留によるフェノール除去;メ
チレンクロライドからの結晶化 65℃に加熱したフェノールとフルオレノン混合物(1
5:1モル比)に0.0498当量の3−メルカプトプ
ロパンスルホン酸(フルオレノンに対して)を加えた。
得た混合物を65℃に2時間加熱した。その後、反応混
合物を水(混合物の14倍)で洗浄してMPSAを除去
した。洗浄した反応混合物を蒸留してフェノール:BH
PF重量比を1:1とし、そして冷却してBHPF結晶
化を生じせしめた。結晶物質を濾過により除去し、メチ
レンクロライドで洗浄、水で洗浄、そして乾燥してBH
PF(99.8重量%の4,4−異性体)を得た。
レノン;MPSA触媒;蒸留によるフェノール除去;メ
チレンクロライドからの結晶化 65℃に加熱したフェノールとフルオレノン混合物(1
5:1モル比)に0.0498当量の3−メルカプトプ
ロパンスルホン酸(フルオレノンに対して)を加えた。
得た混合物を65℃に2時間加熱した。その後、反応混
合物を水(混合物の14倍)で洗浄してMPSAを除去
した。洗浄した反応混合物を蒸留してフェノール:BH
PF重量比を1:1とし、そして冷却してBHPF結晶
化を生じせしめた。結晶物質を濾過により除去し、メチ
レンクロライドで洗浄、水で洗浄、そして乾燥してBH
PF(99.8重量%の4,4−異性体)を得た。
【0353】実施例26:フェノールとアセトンの縮合
による2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パンの製造 A.6重量%アセトン、水、可溶性触媒を含む供給物;
バッチ反応 反応は、2Lのジケット付きバッフル付き樹脂ポット中
で復水器を備えつけてN2 パージ下に行った。等温温度
制御は反応器ジャケット中を循環する流体物質によって
付与した。攪拌は羽車を備えるスタラにより付与した。
による2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パンの製造 A.6重量%アセトン、水、可溶性触媒を含む供給物;
バッチ反応 反応は、2Lのジケット付きバッフル付き樹脂ポット中
で復水器を備えつけてN2 パージ下に行った。等温温度
制御は反応器ジャケット中を循環する流体物質によって
付与した。攪拌は羽車を備えるスタラにより付与した。
【0354】90重量%のフェノール、6.0重量%の
アセトン、1.8重量%の水及び2.2重量%のMPS
Aを含む1200gの供給物を反応器に加えた。混合物
を35℃に加熱した。2時間加熱の時点で該反応混合物
中に結晶化が生じた。反応を更に1時間続け、その時点
で80%のアセトンが反応していた(HPLCによる決
定)。反応混合物を反応器から出して濾過した。回収し
た結晶の重量は17%で1:1BPA:フェノール(モ
ル比)の副生物を含んでいた。結晶副生物をフェノール
で洗浄した。洗浄した副生物は57.7重量%の4,4
−ビスフェノール、160ppmの2,4−ビスフェノ
ール、200ppmのトリスフェノール、2270pp
mのその他微量ビスフェノール性不純物及び1170p
pmのMPSAを含んで残りはフェノールであった。母
液は8.44重量%の4,4−ビスフェノール、0.2
6重量%の2,4−ビスフェノール、0.13重量%の
トリスフェノール、0.62重量%のその他ビスフェノ
ール性不純物、0.81重量%のアセトン、2.95重
量%の水及び2.78重量%のMPSAを含んで残りは
フェノールであった。
アセトン、1.8重量%の水及び2.2重量%のMPS
Aを含む1200gの供給物を反応器に加えた。混合物
を35℃に加熱した。2時間加熱の時点で該反応混合物
中に結晶化が生じた。反応を更に1時間続け、その時点
で80%のアセトンが反応していた(HPLCによる決
定)。反応混合物を反応器から出して濾過した。回収し
た結晶の重量は17%で1:1BPA:フェノール(モ
ル比)の副生物を含んでいた。結晶副生物をフェノール
で洗浄した。洗浄した副生物は57.7重量%の4,4
−ビスフェノール、160ppmの2,4−ビスフェノ
ール、200ppmのトリスフェノール、2270pp
mのその他微量ビスフェノール性不純物及び1170p
pmのMPSAを含んで残りはフェノールであった。母
液は8.44重量%の4,4−ビスフェノール、0.2
6重量%の2,4−ビスフェノール、0.13重量%の
トリスフェノール、0.62重量%のその他ビスフェノ
ール性不純物、0.81重量%のアセトン、2.95重
量%の水及び2.78重量%のMPSAを含んで残りは
フェノールであった。
【0355】B.循環母液を用いる反応 (A)からの母液をメークアップ(補充用)フェノール
(181g)と共にロータリエバポレータ1に加えた。
エバポレータを50℃に30分加熱し、約3時のアセト
ン変換率は約90%であった。圧力を10mmHg絶対
に30分で下げて約3時の混合物は1.4重量%の水を
含んでいた。アセトン量は検出限界以下であった。
(181g)と共にロータリエバポレータ1に加えた。
エバポレータを50℃に30分加熱し、約3時のアセト
ン変換率は約90%であった。圧力を10mmHg絶対
に30分で下げて約3時の混合物は1.4重量%の水を
含んでいた。アセトン量は検出限界以下であった。
【0356】乾燥した母液を反応器に戻しメックアッ
プ、フェノール、アセトン、水及びMPSAと共に反応
器に戻して、92.0重量%のフェノール、4.0重量
%のアセトン、18重量%の水及び2.2重量%のMP
SAの混合物を行った。全質量は除去した試料の重量を
除いた(A)に相当した。混合物を35℃で3時間、攪
拌加熱した。加熱開始の最初の30分後にBPAの結晶
化が観察された。3時間加熱後の時点でアセトンの変換
は80%であった。反応混合物を(A)のように処理し
た。母液の循環を12サイクル繰り返した。結果を表XI
V とXVに示す。これらの実験によれば触媒と未反応物質
は処理に不利な影響を与えることなく回収及び循環され
うること、そして連続運転の結果は満足のいく予熱可能
なものであったことを示している。
プ、フェノール、アセトン、水及びMPSAと共に反応
器に戻して、92.0重量%のフェノール、4.0重量
%のアセトン、18重量%の水及び2.2重量%のMP
SAの混合物を行った。全質量は除去した試料の重量を
除いた(A)に相当した。混合物を35℃で3時間、攪
拌加熱した。加熱開始の最初の30分後にBPAの結晶
化が観察された。3時間加熱後の時点でアセトンの変換
は80%であった。反応混合物を(A)のように処理し
た。母液の循環を12サイクル繰り返した。結果を表XI
V とXVに示す。これらの実験によれば触媒と未反応物質
は処理に不利な影響を与えることなく回収及び循環され
うること、そして連続運転の結果は満足のいく予熱可能
なものであったことを示している。
【0357】C.3重量%の水を含む供給物中10重量
%のアセトンを用いる反応 85.5重量%のフェノール、10.0重量%のアセト
ン、3.0重量%の水及び2.2重量%のMPSAを含
む1200gの供給物を用いて、(A)のように実験を
行った。反応は25℃で行った。この温度で13時間後
にBPA結晶化が肉眼しされた。24時間でアセトンの
変換は40%であった。
%のアセトンを用いる反応 85.5重量%のフェノール、10.0重量%のアセト
ン、3.0重量%の水及び2.2重量%のMPSAを含
む1200gの供給物を用いて、(A)のように実験を
行った。反応は25℃で行った。この温度で13時間後
にBPA結晶化が肉眼しされた。24時間でアセトンの
変換は40%であった。
【0358】反応混合物から濾過により除去した結晶生
成物は混合物の15%であった。該結晶、1:1のBP
A:フェノール副生物をフェノールで洗浄した。洗浄し
た結は51.8重量%の4,4−異性体、60ppmの
2,4−異性体、<20ppmのトリスフェノール、6
90ppmのその他微量のビスフェノール及び840p
pmのMPSAを含み、残りはフェノールであった。母
液は6.73重量%の4,4−異性体、0.15重量%
の2,4異性体、0.08重量%のトリスフェノール、
0.76重量%のその他ビスフェノール、5.71重量
%のアセトン、4.91重量%の水そして2.66重量
%のMPSAを含み、残りはフェノールであった。
成物は混合物の15%であった。該結晶、1:1のBP
A:フェノール副生物をフェノールで洗浄した。洗浄し
た結は51.8重量%の4,4−異性体、60ppmの
2,4−異性体、<20ppmのトリスフェノール、6
90ppmのその他微量のビスフェノール及び840p
pmのMPSAを含み、残りはフェノールであった。母
液は6.73重量%の4,4−異性体、0.15重量%
の2,4異性体、0.08重量%のトリスフェノール、
0.76重量%のその他ビスフェノール、5.71重量
%のアセトン、4.91重量%の水そして2.66重量
%のMPSAを含み、残りはフェノールであった。
【0359】
【表15】
【0360】
【表16】
【0361】実施例27:代表的な[(メルカプトアル
キル)(スルホ)フェニルアルキル]スルホン化ポリス
チレン触媒(DPMAS−MER3Cと称される)の製
造 A.アルキル化 当業者にメリーフィールド樹脂(Fluka Chem
ie.AGより市販入手可能)として知られている20
0−400メッシュのクロロメチル化ポリスチレン/2
%ジビニルベンゼン・コポリマービーズ(約4.3ミリ
モルCl/g、約64.5ミリモルCl)の試料15.
0gをプラントN2 充填下、水酸化ナトリウム、スクラ
バーを取り付けた(放出されるHClをトラップするた
め)丸底ガラスフラスコ(反応器)に加えた。(3−ブ
ロモプロピル)ベンゼン(132.7g、78.4m
L、8.0当量)を乾燥樹脂ビーズに加えた。乾燥した
(3オングストロームに分子ふるい上で)ニトロベンゼ
ン(50mL)を加え、そしてビーズをゆっくり室温で
攪拌して、ビーズを膨潤させた。反応器を氷浴中で0℃
に冷却した。ニトロベンゼン中1.0Mアルミニウムク
ロライド(Aldrach社より市販入手可能)の試料
20mLをシリンジで該急速に攪拌している冷却ポリマ
ースラリーにゆっくり10分かけて加えた。混合物はア
ルミニウムクロライド溶液を加えれると直ちに暗赤色に
変わり、そして反応の始めの15分以内に約4℃に発熱
してHClが溶液から放出された。AlCl3 /ニトロ
ベンゼン溶液添加の完了後、混合物を0℃で2−3時間
ゆっくり攪拌し、次いで室温に戻してゆっくり攪拌し
た。該混合物を氷上にゆっくり注いでアルミニウムクロ
ライドを急却した。次いでガラスフリットロートで真空
濾過してビーズを分離した。ビーズを順次水、アセト
ン、ジクロロメタン、メタノール、希塩酸、水そしてメ
タノールで洗浄し、そして70℃真空オーブン中で1晩
乾燥した(乾燥質量23.52g)
キル)(スルホ)フェニルアルキル]スルホン化ポリス
チレン触媒(DPMAS−MER3Cと称される)の製
造 A.アルキル化 当業者にメリーフィールド樹脂(Fluka Chem
ie.AGより市販入手可能)として知られている20
0−400メッシュのクロロメチル化ポリスチレン/2
%ジビニルベンゼン・コポリマービーズ(約4.3ミリ
モルCl/g、約64.5ミリモルCl)の試料15.
0gをプラントN2 充填下、水酸化ナトリウム、スクラ
バーを取り付けた(放出されるHClをトラップするた
め)丸底ガラスフラスコ(反応器)に加えた。(3−ブ
ロモプロピル)ベンゼン(132.7g、78.4m
L、8.0当量)を乾燥樹脂ビーズに加えた。乾燥した
(3オングストロームに分子ふるい上で)ニトロベンゼ
ン(50mL)を加え、そしてビーズをゆっくり室温で
攪拌して、ビーズを膨潤させた。反応器を氷浴中で0℃
に冷却した。ニトロベンゼン中1.0Mアルミニウムク
ロライド(Aldrach社より市販入手可能)の試料
20mLをシリンジで該急速に攪拌している冷却ポリマ
ースラリーにゆっくり10分かけて加えた。混合物はア
ルミニウムクロライド溶液を加えれると直ちに暗赤色に
変わり、そして反応の始めの15分以内に約4℃に発熱
してHClが溶液から放出された。AlCl3 /ニトロ
ベンゼン溶液添加の完了後、混合物を0℃で2−3時間
ゆっくり攪拌し、次いで室温に戻してゆっくり攪拌し
た。該混合物を氷上にゆっくり注いでアルミニウムクロ
ライドを急却した。次いでガラスフリットロートで真空
濾過してビーズを分離した。ビーズを順次水、アセト
ン、ジクロロメタン、メタノール、希塩酸、水そしてメ
タノールで洗浄し、そして70℃真空オーブン中で1晩
乾燥した(乾燥質量23.52g)
【0362】B.スルホン化 実施例27Aからのポリマービーズ(23.3g、推定
161.3ミリモルのフェニル基)を追加ロート及びN
aOHスクラバーを取り付けたガラス反応基に加えた。
ジクロロメタン(100mL)をフラスコに加えてビー
ズを膨潤させた(急速な膨潤が観察された)。このスラ
リーを氷水浴中で0℃に冷却した。クロロスルホン酸
(37.6g、21.4mL、320ミリモル、当量の
フェニル基当たり約2.0当量)を該0℃のポリマース
ラリーにゆっくり約2時間かけて滴下し加えた。混合物
をゆっくり室温に戻して水浴中に1晩放置した。この混
合物をゆっくり氷上に注いで過剰のクロロスルホン酸を
急冷し、次いでガラスフリットロートで真空濾過してビ
ーズを分離した。次いでビーズを水で広大に洗浄した。
水を加えてスラリーとし、次いで固体の重酸ナトリウム
をバブリングがなくなるまで(全活性酸部位が中和され
るまで)少しずつ約2時間かけて加えた。混合物を3日
間、重炭酸ナトリウム水溶液中に放置した(この期間内
に幾らか追加のビーズ膨潤が観察された。ビーズを水で
洗浄し10mL水の入ったガラス反応器に移した。次い
でビーズを70−80℃に2時間加熱して全残留スルホ
ニルクロライド基の加水分解を完全せしめた。
161.3ミリモルのフェニル基)を追加ロート及びN
aOHスクラバーを取り付けたガラス反応基に加えた。
ジクロロメタン(100mL)をフラスコに加えてビー
ズを膨潤させた(急速な膨潤が観察された)。このスラ
リーを氷水浴中で0℃に冷却した。クロロスルホン酸
(37.6g、21.4mL、320ミリモル、当量の
フェニル基当たり約2.0当量)を該0℃のポリマース
ラリーにゆっくり約2時間かけて滴下し加えた。混合物
をゆっくり室温に戻して水浴中に1晩放置した。この混
合物をゆっくり氷上に注いで過剰のクロロスルホン酸を
急冷し、次いでガラスフリットロートで真空濾過してビ
ーズを分離した。次いでビーズを水で広大に洗浄した。
水を加えてスラリーとし、次いで固体の重酸ナトリウム
をバブリングがなくなるまで(全活性酸部位が中和され
るまで)少しずつ約2時間かけて加えた。混合物を3日
間、重炭酸ナトリウム水溶液中に放置した(この期間内
に幾らか追加のビーズ膨潤が観察された。ビーズを水で
洗浄し10mL水の入ったガラス反応器に移した。次い
でビーズを70−80℃に2時間加熱して全残留スルホ
ニルクロライド基の加水分解を完全せしめた。
【0363】C.チオール化 実施例27Bからの水性ポリマースラリーを室温に急冷
した。重炭酸ナトリウムを、スラリーが中性になるまで
(パブリングが観察されなくなるまで)ゆっくり加え
た。次いで追加の重炭酸ナトリウム(27.1g323
ミリモル)を該水性ビーズスラリーに加えた。チオール
酢酸(24.6g、23.1mL、323ミリモル)を
追加ロートに加えた。反応器を脱気しN2 を再充填し、
これを数回繰り返して空気含量を最小とした。チオール
酢酸を急速に攪拌している水性スラリービーズに系15
〜20分かけてゆっくり加えた。加える速度は、中程工
程で形成される二酸化炭素の沸騰放出を制御するよう調
節した。チオール酢酸の追加完了後に該混合物を70℃
に加熱して最小の攪拌により1晩反応させた。次いで該
混合物を室温に戻してビーズをプリットガラスロートを
用いた濾過で集めた。ビーズを水で洗浄し、次いでジク
ロロメタン、水、再び水で広大に洗浄した。ビーズをガ
ラス反応器に再び移して濃塩酸(12モル、100m
L)を加えた。この混合物をゆるやかに攪拌ながら4−
5時間50℃に加熱した。次いで室温に戻した。脱イオ
ン水(100mL)を加えて、ビーズを再びフリットガ
ラスロートで濾過して集めた。ビーズを水で洗浄し、次
いで広大に(約500mL)希塩酸(約3モル)で洗浄
した。次いでビーズを再び脱イオン水で洗浄し、最後に
メタノームで洗浄して水を排除しポリマービーズを収縮
させた。ビーズを70℃真空オーブン中で1晩乾燥させ
た乾量34.17g)。この最終ポリマー触媒を以降に
DPMSA−MER3Cと称する。
した。重炭酸ナトリウムを、スラリーが中性になるまで
(パブリングが観察されなくなるまで)ゆっくり加え
た。次いで追加の重炭酸ナトリウム(27.1g323
ミリモル)を該水性ビーズスラリーに加えた。チオール
酢酸(24.6g、23.1mL、323ミリモル)を
追加ロートに加えた。反応器を脱気しN2 を再充填し、
これを数回繰り返して空気含量を最小とした。チオール
酢酸を急速に攪拌している水性スラリービーズに系15
〜20分かけてゆっくり加えた。加える速度は、中程工
程で形成される二酸化炭素の沸騰放出を制御するよう調
節した。チオール酢酸の追加完了後に該混合物を70℃
に加熱して最小の攪拌により1晩反応させた。次いで該
混合物を室温に戻してビーズをプリットガラスロートを
用いた濾過で集めた。ビーズを水で洗浄し、次いでジク
ロロメタン、水、再び水で広大に洗浄した。ビーズをガ
ラス反応器に再び移して濃塩酸(12モル、100m
L)を加えた。この混合物をゆるやかに攪拌ながら4−
5時間50℃に加熱した。次いで室温に戻した。脱イオ
ン水(100mL)を加えて、ビーズを再びフリットガ
ラスロートで濾過して集めた。ビーズを水で洗浄し、次
いで広大に(約500mL)希塩酸(約3モル)で洗浄
した。次いでビーズを再び脱イオン水で洗浄し、最後に
メタノームで洗浄して水を排除しポリマービーズを収縮
させた。ビーズを70℃真空オーブン中で1晩乾燥させ
た乾量34.17g)。この最終ポリマー触媒を以降に
DPMSA−MER3Cと称する。
【0364】D.メリーフィールド樹脂ビーズからの3
−炭素DPMSAポリマーの製造 実施例27のA−Cの工程手順を用いて、但しポリマー
性支持体としてクロロメチル化ポリスチレン樹脂(2%
ジビニルベンゼン、200〜400メッシュ、約4.3
ミリモルCl/g樹脂)、Fluka Chemie
AGより市販入手可能なメリーフィールド樹脂、及び反
応のアルキル化工程において(3−ブロモプロピル)ベ
ンゼンを用いて別のメルカプトスルホン酸ポリマーを製
造した。得られたポリマーは以降にDPMSA−MER
3Cと称する。
−炭素DPMSAポリマーの製造 実施例27のA−Cの工程手順を用いて、但しポリマー
性支持体としてクロロメチル化ポリスチレン樹脂(2%
ジビニルベンゼン、200〜400メッシュ、約4.3
ミリモルCl/g樹脂)、Fluka Chemie
AGより市販入手可能なメリーフィールド樹脂、及び反
応のアルキル化工程において(3−ブロモプロピル)ベ
ンゼンを用いて別のメルカプトスルホン酸ポリマーを製
造した。得られたポリマーは以降にDPMSA−MER
3Cと称する。
【0365】E.クロロメチル化ゲル樹脂のビーズから
の3−炭素DPMSAポリマーの製造 実施例27のA−Cの工程手順を用いて、但しポリマー
性支持体としてクロロメチル化1.5%連結ポリスチレ
ンゲル樹脂(−30+70メッシュ、約4.3ミリモル
Cl/g樹脂)、及び反応のアルキル化工程において
(3−ブロモプロピル)ベンゼンを用いて別のメルカプ
トスルホン酸ポリマーを製造した。このポリマーを以降
にDPMSA−1.5X3Cと称する。
の3−炭素DPMSAポリマーの製造 実施例27のA−Cの工程手順を用いて、但しポリマー
性支持体としてクロロメチル化1.5%連結ポリスチレ
ンゲル樹脂(−30+70メッシュ、約4.3ミリモル
Cl/g樹脂)、及び反応のアルキル化工程において
(3−ブロモプロピル)ベンゼンを用いて別のメルカプ
トスルホン酸ポリマーを製造した。このポリマーを以降
にDPMSA−1.5X3Cと称する。
【0366】F.クロロメチル化ゲル樹脂ビーズからの
2−炭素DPMSAポリマーの製造 実施例27のA−Cの工程手順を用いて、但しポリマー
性支持体としてクロロメチル化1.5%連結ポリスチレ
ンゲル樹脂(−30+70メッシュ、約4.3ミリモル
Cl/g樹脂)、及びアルキル化工程において(2−ブ
ロモプロピル)ベンゼンを用いて別のメルカプトスルホ
ン酸ポリマーを製造した。このポリマーを以降にDPM
SA−1.5X2Cと称する。
2−炭素DPMSAポリマーの製造 実施例27のA−Cの工程手順を用いて、但しポリマー
性支持体としてクロロメチル化1.5%連結ポリスチレ
ンゲル樹脂(−30+70メッシュ、約4.3ミリモル
Cl/g樹脂)、及びアルキル化工程において(2−ブ
ロモプロピル)ベンゼンを用いて別のメルカプトスルホ
ン酸ポリマーを製造した。このポリマーを以降にDPM
SA−1.5X2Cと称する。
【0367】G.6%連結微孔性樹脂からの3−炭素D
PMSAの製造 実施例27のA−Cの工程手順を用いて、但しポリマー
性支持体としてクロロメチル化6%連結微孔性ポリスチ
レン樹脂(約30〜70メッシュ、約4.3ミリモルC
l/g樹脂)、及びアルキル化工程において(3−ブロ
モプロピル)ベンゼンを用いて別のメルカプトスルホン
酸ポリマーを製造した。このポリマーを以降にDPMS
A−6/42−3Cと称する。
PMSAの製造 実施例27のA−Cの工程手順を用いて、但しポリマー
性支持体としてクロロメチル化6%連結微孔性ポリスチ
レン樹脂(約30〜70メッシュ、約4.3ミリモルC
l/g樹脂)、及びアルキル化工程において(3−ブロ
モプロピル)ベンゼンを用いて別のメルカプトスルホン
酸ポリマーを製造した。このポリマーを以降にDPMS
A−6/42−3Cと称する。
【0368】H.6.5連結ゲル樹脂からの3−炭素D
PMSAの製造 実施例27のA−Cの工程手順を用いて、但しポリマー
性支持体としてクロロメチル化6.5%連結均一粒径ポ
リスチレンゲル樹脂(380メッシュ、約4.3ミリモ
ルCl/g樹脂)、及びアルキル化工程において(3−
ブロモプロピル)ベンゼンを用いて別のメルカプトスル
ホン酸ポリマーを製造した。このポリマーを以降にDP
MSA−6.5X3Cと称する。
PMSAの製造 実施例27のA−Cの工程手順を用いて、但しポリマー
性支持体としてクロロメチル化6.5%連結均一粒径ポ
リスチレンゲル樹脂(380メッシュ、約4.3ミリモ
ルCl/g樹脂)、及びアルキル化工程において(3−
ブロモプロピル)ベンゼンを用いて別のメルカプトスル
ホン酸ポリマーを製造した。このポリマーを以降にDP
MSA−6.5X3Cと称する。
【0369】実施例28:連続プロセスにおける触媒の
評価 触媒を充填した垂直管から容量10mLの固定床ダウン
クロー反応器を構築した。ガラスウールを詰めた予備加
熱領域で外部から触媒床を加熱した。補助装置は圧力調
節器、リリーフバルブ、ポンプ及び供給物用ヒータを含
む。供給物は供給ポットを通って循環する加熱流体によ
り加熱され、N2 充填下に保持された。供給物は21:
1モル比のフェノール(99.9%)とフルオレノン
(約99%)であった。
評価 触媒を充填した垂直管から容量10mLの固定床ダウン
クロー反応器を構築した。ガラスウールを詰めた予備加
熱領域で外部から触媒床を加熱した。補助装置は圧力調
節器、リリーフバルブ、ポンプ及び供給物用ヒータを含
む。供給物は供給ポットを通って循環する加熱流体によ
り加熱され、N2 充填下に保持された。供給物は21:
1モル比のフェノール(99.9%)とフルオレノン
(約99%)であった。
【0370】加熱用流体、加熱用テープ及び反応器のス
イッチを入れた。選んだ触媒を約45℃のフェノール中
スラリーとした。触媒フェノール混合物をピペットで反
応器に加え、その底部はガラスウール/ガラスビーズの
栓をして触媒が反応器から流出するのを防いだ。フェノ
ール、フルオレノンを55℃の供給物ポットに加えた。
圧力を約0.34バールに調節した。 フェノール:フルオレノン供給物を反応器に導入し、反
応器からの溶離液をHPLCにかけた。得た結果を次に
示す。
イッチを入れた。選んだ触媒を約45℃のフェノール中
スラリーとした。触媒フェノール混合物をピペットで反
応器に加え、その底部はガラスウール/ガラスビーズの
栓をして触媒が反応器から流出するのを防いだ。フェノ
ール、フルオレノンを55℃の供給物ポットに加えた。
圧力を約0.34バールに調節した。 フェノール:フルオレノン供給物を反応器に導入し、反
応器からの溶離液をHPLCにかけた。得た結果を次に
示す。
【0371】
【表17】
【0372】
【表18】
【0373】
【表19】
【0374】これらの結果によれば本発明の触媒PMB
SA、XEMSA、及びDPMSAは時間について顕著
な安定性を示しており、よって非常に有用な寿命を有す
ることが示されている。
SA、XEMSA、及びDPMSAは時間について顕著
な安定性を示しており、よって非常に有用な寿命を有す
ることが示されている。
【0375】実施例29:メルカプトスルホン酸触媒を
用いるBHPF製造の連続処理 反応器は3工程連続反応器(等温完全攪拌型)からな
る。反応は46℃で21:1モル比のフェノール:フル
オレノン(98%、Aldrich)、フルオレノンに
対して0.05〜0.07当量のMPSAで行った。生
成組成物をHPLCにかけた。反応は228時間連続さ
せ、その約3時のフルオレノン変換率は99.95%
(反応器2)又は99.9%(反応器1)であり、4,
4−BHPFに対する選択性は98.32%(反応器
2)又は95.2%(反応器1)であった。
用いるBHPF製造の連続処理 反応器は3工程連続反応器(等温完全攪拌型)からな
る。反応は46℃で21:1モル比のフェノール:フル
オレノン(98%、Aldrich)、フルオレノンに
対して0.05〜0.07当量のMPSAで行った。生
成組成物をHPLCにかけた。反応は228時間連続さ
せ、その約3時のフルオレノン変換率は99.95%
(反応器2)又は99.9%(反応器1)であり、4,
4−BHPFに対する選択性は98.32%(反応器
2)又は95.2%(反応器1)であった。
【0376】実施例30:ビスフェノールA製造の連続
処理における実施例22Dの触媒(XEMSA−5C)
の評価 反応器は頂部にスクリーンとガラスビーズをつけて樹脂
を充填したステンレス鋼管の垂直アップフローカラムか
らなるものであった。カラムはウオータジャケットで加
熱した。反応の進行を上記同様にHPLCにより追跡し
た。得た結果を次に示す。
処理における実施例22Dの触媒(XEMSA−5C)
の評価 反応器は頂部にスクリーンとガラスビーズをつけて樹脂
を充填したステンレス鋼管の垂直アップフローカラムか
らなるものであった。カラムはウオータジャケットで加
熱した。反応の進行を上記同様にHPLCにより追跡し
た。得た結果を次に示す。
【0377】
【表20】
【0378】実施例31:ビスフェノールFの製造 フェノールとホルムアルデヒドを反応させてビスフェノ
ールFを生成した。同様の結果が得られた。 実施例32:代表的な[(メルカプトアルキル)(スル
ホ)−フェニル]スルホン化ポリスチレン触媒(DPM
SAA−0.25−1.5X2Cと称する)製造の別法 A.(2−ブロモエチル)ベンジルクロライドの製造 (A1)Selva,M;Trotta,F;及びTu
ndo,P.Synthesis,1991,1003
〜1004記載の手順を拡張して下記手順により(2−
ブロモエチル)ベンジルクロライドを製造した:濃硫酸
(132mL)を、機械スタラ、還流復水器及び温度プ
ローブを取り付けた1L三ツ口ガラス反応器中で氷で冷
した脱イオン水(66mL)にゆっくり加えた。硫酸溶
液の入った反応器を氷浴中に冷却し、次いで(2−ブロ
モエチル)ベンゼン(92.5g、0.50モル)を加
え、次いで水中50%テトラブチルアンモニウムクロラ
イド(溶液10g)、パラホルムアルデヒド(20.0
g、0.666モル、1.33当量)、及び最後に塩化
ナトリウム(80.0g、1.37モル、2.74当
量)を加えた。このスラリーを約1000rpm(非常
に活発)に攪拌し80℃に2.25時間加熱した。ガス
クロ分析では反応の50%以下が完了していた。追加の
パラホルムアルデヒド(20.0g、0.666モル、
1.33当量)を加えて該混合物を攪拌(600〜70
0rpm)し更に3.5時間80℃にした。ガスクロ分
析によれば反応の約50%が完了していた。混合物を冷
まして分離ロートに移した。有機相を分離して次の反応
に供した。
ールFを生成した。同様の結果が得られた。 実施例32:代表的な[(メルカプトアルキル)(スル
ホ)−フェニル]スルホン化ポリスチレン触媒(DPM
SAA−0.25−1.5X2Cと称する)製造の別法 A.(2−ブロモエチル)ベンジルクロライドの製造 (A1)Selva,M;Trotta,F;及びTu
ndo,P.Synthesis,1991,1003
〜1004記載の手順を拡張して下記手順により(2−
ブロモエチル)ベンジルクロライドを製造した:濃硫酸
(132mL)を、機械スタラ、還流復水器及び温度プ
ローブを取り付けた1L三ツ口ガラス反応器中で氷で冷
した脱イオン水(66mL)にゆっくり加えた。硫酸溶
液の入った反応器を氷浴中に冷却し、次いで(2−ブロ
モエチル)ベンゼン(92.5g、0.50モル)を加
え、次いで水中50%テトラブチルアンモニウムクロラ
イド(溶液10g)、パラホルムアルデヒド(20.0
g、0.666モル、1.33当量)、及び最後に塩化
ナトリウム(80.0g、1.37モル、2.74当
量)を加えた。このスラリーを約1000rpm(非常
に活発)に攪拌し80℃に2.25時間加熱した。ガス
クロ分析では反応の50%以下が完了していた。追加の
パラホルムアルデヒド(20.0g、0.666モル、
1.33当量)を加えて該混合物を攪拌(600〜70
0rpm)し更に3.5時間80℃にした。ガスクロ分
析によれば反応の約50%が完了していた。混合物を冷
まして分離ロートに移した。有機相を分離して次の反応
に供した。
【0379】(A2)或は、(2−ブロモエチル)ベン
ゼン(92.5g、0.50モル)、濃(12モル)塩
酸(125mL、1.5モルHCl、3当量HCl)及
びパラホルムアルデヒド(22.5g、0.75モル、
1.5当量)を、機械スタラー、追加ロート及び温度プ
ローブを取り付けた1L三ツ口ガラス反応器に加えた。
濃硫酸(111mL、約205g、約4当量硫酸)を追
加ロートに加えた。硫酸を少量(約10〜15mL)追
加ロートから反応混合物に加え、スラリーを約1000
ppmに攪拌しながら80℃に加熱した。反応が80℃
達した後、残りの濃硫酸を3時間かけて添加した。更に
1時間反応の後、ガスクロ分析によれば反応は50%に
達していなかった。混合物を冷まして分離ロートに移し
た。オレンジ色の有機相を分離し、次の反応に供した。
ゼン(92.5g、0.50モル)、濃(12モル)塩
酸(125mL、1.5モルHCl、3当量HCl)及
びパラホルムアルデヒド(22.5g、0.75モル、
1.5当量)を、機械スタラー、追加ロート及び温度プ
ローブを取り付けた1L三ツ口ガラス反応器に加えた。
濃硫酸(111mL、約205g、約4当量硫酸)を追
加ロートに加えた。硫酸を少量(約10〜15mL)追
加ロートから反応混合物に加え、スラリーを約1000
ppmに攪拌しながら80℃に加熱した。反応が80℃
達した後、残りの濃硫酸を3時間かけて添加した。更に
1時間反応の後、ガスクロ分析によれば反応は50%に
達していなかった。混合物を冷まして分離ロートに移し
た。オレンジ色の有機相を分離し、次の反応に供した。
【0380】実施例32のA1〜A2の合わせた生成物
(未反応の(2−ブロモエチル)ベンゼンとクロロメチ
ル化(2−ブロモエチル)ベンゼン生成物(異性体混合
物)を含む)をAlの手順に従って更にクロロメチル化
した。十分な時間を用いて反応させて、試薬(パラホル
ムアルデヒド、塩化ナトリウム、硫酸)出発物質である
(2−ブロモエチル)ベンゼンを完全に消費させて、
(2−ブロモエチル)ベンジルクロライド異性体の混合
物を高沸点副生物と共に得た。(2−ブロモエチル)ベ
ンジルクロライド異性体混合物をオイルポンプ真空バル
ブ間クーゲルローア(Kugelrohr)蒸留(14
0〜145℃まで)により単離した。該単離した生成物
は室温に放置して固形化する水−白色油であった。ガス
クロ分析によれば未反応の(2−ブロモエチル)ベンゼ
ンにより高沸点副生物は蒸留した(2−ブロモエチル)
ベンジルクロライド異性体生成物に本質的に存在しなか
った。
(未反応の(2−ブロモエチル)ベンゼンとクロロメチ
ル化(2−ブロモエチル)ベンゼン生成物(異性体混合
物)を含む)をAlの手順に従って更にクロロメチル化
した。十分な時間を用いて反応させて、試薬(パラホル
ムアルデヒド、塩化ナトリウム、硫酸)出発物質である
(2−ブロモエチル)ベンゼンを完全に消費させて、
(2−ブロモエチル)ベンジルクロライド異性体の混合
物を高沸点副生物と共に得た。(2−ブロモエチル)ベ
ンジルクロライド異性体混合物をオイルポンプ真空バル
ブ間クーゲルローア(Kugelrohr)蒸留(14
0〜145℃まで)により単離した。該単離した生成物
は室温に放置して固形化する水−白色油であった。ガス
クロ分析によれば未反応の(2−ブロモエチル)ベンゼ
ンにより高沸点副生物は蒸留した(2−ブロモエチル)
ベンジルクロライド異性体生成物に本質的に存在しなか
った。
【0381】B.アルキル化 スチレン/ジビニルベンゼン・コポリマー樹脂ビーズ
(10.00g、−30+70メッシュ、1.5%ジビ
ニルベンゼン、約96ミリモルスチレン繰返し単位)を
N2 充填下に水酸化ナトリウムスクラバー(放出するH
Clをトラップするため)を取り付けた丸底ガラスフラ
スコ(反応器)に加える。1,2−ジクロロエタン(2
5mL)中(2−ブロモエチル)ベカジルクロライド
(芳香族環異性体の混合物、主にはパラ)(10.0
g、スチレン繰返し単位ベースで0.238当量)の溶
液を乾燥した樹脂ビーズに加えた。ビーズを約5−10
分間膨潤させて、次いで追加の1,2−ジクロロエタン
(35mL)を膨潤ビーズに加えた。無水塩化錫(IV)
(2.5mL、約5.57g、約21.4ミリモル)を
シリンジから室温で急速攪拌している該ポリマースラリ
ーに約10分かけて加えた。塩化錫(IV)を加えたとき
に混合物は明黄色に変わった。該混合物をゆっくり(5
℃ずつ増加)約30分で40℃に暖め、そして40℃で
1時間反応させた。この時点で明オレンジ色の混合物を
ゆっくり(5℃ずつ増加)約1時間半かけて60℃に暖
めて、60℃でゆっくり攪拌しながら1晩反応させた。
1晩反応の後、混合物を室温に戻し、そしてよく攪拌し
たポリマースラリーにメタノールをゆっくり加えてクエ
ンチした。ガラスフリットロートで真空濾過により溶液
からビーズを分離した。ビーズを順次(それぞれ3部
分)、ジクロロメタン、水、テトラヒドロフランそして
メタノールで洗浄し、次いでビーズを80℃真空オーブ
ン中で1晩乾燥した(乾量13.8g)。理論的マス収
率=14.4g。アルキル化収率(マス取込みで)=8
7%。ポリマー官能基化のおよその程度(マス収率で)
に0.21。
(10.00g、−30+70メッシュ、1.5%ジビ
ニルベンゼン、約96ミリモルスチレン繰返し単位)を
N2 充填下に水酸化ナトリウムスクラバー(放出するH
Clをトラップするため)を取り付けた丸底ガラスフラ
スコ(反応器)に加える。1,2−ジクロロエタン(2
5mL)中(2−ブロモエチル)ベカジルクロライド
(芳香族環異性体の混合物、主にはパラ)(10.0
g、スチレン繰返し単位ベースで0.238当量)の溶
液を乾燥した樹脂ビーズに加えた。ビーズを約5−10
分間膨潤させて、次いで追加の1,2−ジクロロエタン
(35mL)を膨潤ビーズに加えた。無水塩化錫(IV)
(2.5mL、約5.57g、約21.4ミリモル)を
シリンジから室温で急速攪拌している該ポリマースラリ
ーに約10分かけて加えた。塩化錫(IV)を加えたとき
に混合物は明黄色に変わった。該混合物をゆっくり(5
℃ずつ増加)約30分で40℃に暖め、そして40℃で
1時間反応させた。この時点で明オレンジ色の混合物を
ゆっくり(5℃ずつ増加)約1時間半かけて60℃に暖
めて、60℃でゆっくり攪拌しながら1晩反応させた。
1晩反応の後、混合物を室温に戻し、そしてよく攪拌し
たポリマースラリーにメタノールをゆっくり加えてクエ
ンチした。ガラスフリットロートで真空濾過により溶液
からビーズを分離した。ビーズを順次(それぞれ3部
分)、ジクロロメタン、水、テトラヒドロフランそして
メタノールで洗浄し、次いでビーズを80℃真空オーブ
ン中で1晩乾燥した(乾量13.8g)。理論的マス収
率=14.4g。アルキル化収率(マス取込みで)=8
7%。ポリマー官能基化のおよその程度(マス収率で)
に0.21。
【0382】C.スルホン化 実施例32からのポリマービーズ(13.8g、推定1
16ミリモルフェニル基)を追加ロートとNaOHスク
ラバーを取り付けたガラス反応基に加えた。ジクロロメ
タン(75mL)をフラスコに加えてビーズを膨潤させ
た(急速な膨潤が観察された)。このスラリーを氷水浴
中で約3〜5℃に冷却した。クロロスルホン酸(11.
7mL、約20.5g、約176ミリモル、フェニル基
1当量あたり約1.5当量)を該冷却ポリマースラリー
に攪拌しながら約30分かけてゆっくり滴下した。混合
物を氷水浴中に約3〜5℃で1時間反応させた。混合物
を氷水浴から出して2時間45分かけて室温に戻した。
この時点でポリマースラリーを再び氷水浴中に3−5℃
に冷却して、そして急速に攪拌しながら水をゆっくり加
えて過剰のクロロスルホン酸を枯湯(クエンチ)させ
た。ガラスフリットロートで真空濾過してビーズを分離
した。次いでビーズを広大に水で洗浄した。水を加えて
スラリーとし、次いで固体の重炭酸ナトリウムを、バブ
リングが見られなくなるまで(全活性部位が中和される
まで)少量ずつ攪拌しながら加えた。ビーズを水で洗浄
し、100mLの水の入ったガラス反応器に戻した。次
いでビーズを2時間の間60〜70℃に加熱して全ての
残留スルホニルクロライド基を加水分解した。
16ミリモルフェニル基)を追加ロートとNaOHスク
ラバーを取り付けたガラス反応基に加えた。ジクロロメ
タン(75mL)をフラスコに加えてビーズを膨潤させ
た(急速な膨潤が観察された)。このスラリーを氷水浴
中で約3〜5℃に冷却した。クロロスルホン酸(11.
7mL、約20.5g、約176ミリモル、フェニル基
1当量あたり約1.5当量)を該冷却ポリマースラリー
に攪拌しながら約30分かけてゆっくり滴下した。混合
物を氷水浴中に約3〜5℃で1時間反応させた。混合物
を氷水浴から出して2時間45分かけて室温に戻した。
この時点でポリマースラリーを再び氷水浴中に3−5℃
に冷却して、そして急速に攪拌しながら水をゆっくり加
えて過剰のクロロスルホン酸を枯湯(クエンチ)させ
た。ガラスフリットロートで真空濾過してビーズを分離
した。次いでビーズを広大に水で洗浄した。水を加えて
スラリーとし、次いで固体の重炭酸ナトリウムを、バブ
リングが見られなくなるまで(全活性部位が中和される
まで)少量ずつ攪拌しながら加えた。ビーズを水で洗浄
し、100mLの水の入ったガラス反応器に戻した。次
いでビーズを2時間の間60〜70℃に加熱して全ての
残留スルホニルクロライド基を加水分解した。
【0383】D.チオール化 実施例32Cよりの水性ポリマースラリー(推定約20
ミリモルBr)を室温に冷却した。重炭酸ナトリウム
を、スラリーが中性になるまで(バブリングが観察され
なくなるまで)ゆっくり加えた。次いで追加の重炭酸ナ
トリウム(5.30g、63.0ミリモル、ビーズ中推
定ブロム量に対して約3当量)を該水性ビーズスラリー
に加えた。チオール酢酸(4.5mL、約4.8g、6
3ミリモル、ビーズ中推定ブロム量に対して約3当量)
を追加ロートに加えた。反応器を脱気しN2 を再充填
し、これを数回繰り返して空気含量を最小とした。チオ
ール酢酸を急速に攪拌している室温の水性スラリービー
ズに系10〜15分かけてゆっくり加えた。チオール酢
酸を加える速度は、中和工程で形成される二酸化炭素の
沸騰放出を制御するよう調節した。チオール酢酸の追加
完了後に該混合物を70℃に加熱して最小の攪拌により
1晩反応させた。次いで該混合物を室温に戻してビーズ
をフリットガラスロートを用いた濾過で集めた。ビーズ
を水で広大に洗浄し、次いでジクロロメタン(任意)、
再び水で洗浄した。ビーズをガラス反応器に再び移して
濃塩酸(12モル、100mL)を加えた。この混合物
をゆるやかに攪拌しながら2〜3時間50℃に加熱し
た。次いで室温に戻した。脱イオン水(100mL)を
加えて、ビーズを再びフリットガラスロートで濾過して
集めた。ビーズを水で洗浄し、次いで広大に(約500
mL)希塩酸(約3モル)で洗浄した。次いでビーズを
再び脱イオン水で洗浄して、更なる乾燥することなしに
貯蔵ボトルに移した。最終ポリマー触媒の滴定水湿潤
(水膨潤)酸容量は0.80ミリ当量/mL触媒であっ
た。この最終ポリマー触媒を以降にDPMSAA−0.
25−1.5X2Cと称する。
ミリモルBr)を室温に冷却した。重炭酸ナトリウム
を、スラリーが中性になるまで(バブリングが観察され
なくなるまで)ゆっくり加えた。次いで追加の重炭酸ナ
トリウム(5.30g、63.0ミリモル、ビーズ中推
定ブロム量に対して約3当量)を該水性ビーズスラリー
に加えた。チオール酢酸(4.5mL、約4.8g、6
3ミリモル、ビーズ中推定ブロム量に対して約3当量)
を追加ロートに加えた。反応器を脱気しN2 を再充填
し、これを数回繰り返して空気含量を最小とした。チオ
ール酢酸を急速に攪拌している室温の水性スラリービー
ズに系10〜15分かけてゆっくり加えた。チオール酢
酸を加える速度は、中和工程で形成される二酸化炭素の
沸騰放出を制御するよう調節した。チオール酢酸の追加
完了後に該混合物を70℃に加熱して最小の攪拌により
1晩反応させた。次いで該混合物を室温に戻してビーズ
をフリットガラスロートを用いた濾過で集めた。ビーズ
を水で広大に洗浄し、次いでジクロロメタン(任意)、
再び水で洗浄した。ビーズをガラス反応器に再び移して
濃塩酸(12モル、100mL)を加えた。この混合物
をゆるやかに攪拌しながら2〜3時間50℃に加熱し
た。次いで室温に戻した。脱イオン水(100mL)を
加えて、ビーズを再びフリットガラスロートで濾過して
集めた。ビーズを水で洗浄し、次いで広大に(約500
mL)希塩酸(約3モル)で洗浄した。次いでビーズを
再び脱イオン水で洗浄して、更なる乾燥することなしに
貯蔵ボトルに移した。最終ポリマー触媒の滴定水湿潤
(水膨潤)酸容量は0.80ミリ当量/mL触媒であっ
た。この最終ポリマー触媒を以降にDPMSAA−0.
25−1.5X2Cと称する。
【0384】E.0.71当量アルキル化をもつDPM
SAAの製造 実施例32の工程B−D記載の手順を用いて、但しアル
キル化反応において0.71当量の(2−ブロモエチ
ル)ベンジルクロライドを用いて1.5%連結スチレン
/ジビニルベンゼン・コポリマービーズ(−30+70
メッシュ)から、別のメルカプトスルホン酸ポリマーを
製造した。スルホン化反応にはクロロスルホン酸(ポリ
マー中の計算された全フェニル基当量に対して2.0当
量)を用いた。チオール化反応にはチオール酢酸と重炭
酸ナトリウム(ポリマー中の計算されたブロム量に対し
てそれぞれ3.0当量)を用いた。アルキル化反応から
得られるポリマーのマス収率はアルキル化反応の83%
収率及び官能基化の程度0.59に相当した。最終ポリ
マー触媒の滴定水水湿潤(水膨潤)酸容量は0.94ミ
リ当量/mL触媒であった。この最終ポリマー触媒は以
降にDPMSAA−0.75−1.5X2Cと称する。
SAAの製造 実施例32の工程B−D記載の手順を用いて、但しアル
キル化反応において0.71当量の(2−ブロモエチ
ル)ベンジルクロライドを用いて1.5%連結スチレン
/ジビニルベンゼン・コポリマービーズ(−30+70
メッシュ)から、別のメルカプトスルホン酸ポリマーを
製造した。スルホン化反応にはクロロスルホン酸(ポリ
マー中の計算された全フェニル基当量に対して2.0当
量)を用いた。チオール化反応にはチオール酢酸と重炭
酸ナトリウム(ポリマー中の計算されたブロム量に対し
てそれぞれ3.0当量)を用いた。アルキル化反応から
得られるポリマーのマス収率はアルキル化反応の83%
収率及び官能基化の程度0.59に相当した。最終ポリ
マー触媒の滴定水水湿潤(水膨潤)酸容量は0.94ミ
リ当量/mL触媒であった。この最終ポリマー触媒は以
降にDPMSAA−0.75−1.5X2Cと称する。
【0385】F.0.43当量アルキル化をもつDPM
SAA樹脂の製造 実施例32の工程B−D記載の手順を用いて但しアルキ
ル化反応において0.43当量の(2−ブロモエチル)
ベンジルクロライドを用いて1.5%連絡、スチレン/
ジビニルベンゼン・コポリマービーズ(−30+70メ
ッシュ)から、別のメルカプトスルホン酸ポリマーを製
造した。スルホン化反応にはクロロスルホン酸(ポリマ
ー中の計算された全フェニル基当量に対して2.0当
量)を用いた。チオール化反応にはチオール酢酸と重炭
酸ナトリウム(ポリマー中の計算されたブロム量に対し
てそれぞれ3.0当量)を用いた。アルキル化反応から
得られるポリマーのマス収率はアルキル化反応の81%
収率及び官能基化の程度0.35に相当した。最終ポリ
マー触媒の滴定水湿潤(水膨潤)酸容量は0.85ミリ
当量/mL触媒であった。最終ポリマー触媒は以降にD
PMSAA−0.45−1.5X2Cと称する。
SAA樹脂の製造 実施例32の工程B−D記載の手順を用いて但しアルキ
ル化反応において0.43当量の(2−ブロモエチル)
ベンジルクロライドを用いて1.5%連絡、スチレン/
ジビニルベンゼン・コポリマービーズ(−30+70メ
ッシュ)から、別のメルカプトスルホン酸ポリマーを製
造した。スルホン化反応にはクロロスルホン酸(ポリマ
ー中の計算された全フェニル基当量に対して2.0当
量)を用いた。チオール化反応にはチオール酢酸と重炭
酸ナトリウム(ポリマー中の計算されたブロム量に対し
てそれぞれ3.0当量)を用いた。アルキル化反応から
得られるポリマーのマス収率はアルキル化反応の81%
収率及び官能基化の程度0.35に相当した。最終ポリ
マー触媒の滴定水湿潤(水膨潤)酸容量は0.85ミリ
当量/mL触媒であった。最終ポリマー触媒は以降にD
PMSAA−0.45−1.5X2Cと称する。
【0386】G.0.095当量アルキル化をもつDP
MSAAの製造 実施例32の工程B−D記載の手順を用いて、但しアル
キル化反応において0.095当量の(2−ブロモエチ
ル)ベンジルクロライドを用いて1.5%連結スチレン
/ジビニルベンゼン・コポリマービーズ(−30+70
メッシュ)から別のメルカプトスルホン酸ポリマーを製
造した。スルホン化反応にはクロロスルホン酸(ポリマ
ー中の計算された全フェニル基当量に対して1.5当
量)を用いた。チオール化反応にはチオール酢酸と重炭
酸ナトリウム(ポリマー中の計算ブロム量に対してそれ
ぞれ3.0当量)を用いた。アルキル化反応から得られ
るポリマーのマス収率はアルキル化反応の99%収率及
び官能基化の程度0.094に相当した。最終ポリマー
触媒の滴定水湿潤(水膨潤)酸容量は0.80ミリ当量
/mL触媒であった。最終ポリマー触媒は以降にDPM
SAA−0.10−1.5X2Cと称する。
MSAAの製造 実施例32の工程B−D記載の手順を用いて、但しアル
キル化反応において0.095当量の(2−ブロモエチ
ル)ベンジルクロライドを用いて1.5%連結スチレン
/ジビニルベンゼン・コポリマービーズ(−30+70
メッシュ)から別のメルカプトスルホン酸ポリマーを製
造した。スルホン化反応にはクロロスルホン酸(ポリマ
ー中の計算された全フェニル基当量に対して1.5当
量)を用いた。チオール化反応にはチオール酢酸と重炭
酸ナトリウム(ポリマー中の計算ブロム量に対してそれ
ぞれ3.0当量)を用いた。アルキル化反応から得られ
るポリマーのマス収率はアルキル化反応の99%収率及
び官能基化の程度0.094に相当した。最終ポリマー
触媒の滴定水湿潤(水膨潤)酸容量は0.80ミリ当量
/mL触媒であった。最終ポリマー触媒は以降にDPM
SAA−0.10−1.5X2Cと称する。
【0387】H.0.42当量の(2−ブロモエチル)
ベンジルクロライドアルキル化及び0.30当量のベン
ジルクロライドアルキル化をもつDPMSAAの製造 実施例32の工程B−D記載の手順を用いて、但しアル
キル化反応において0.42当量の(2−ブロモエチ
ル)ベンジルクロライド及び0.30当量のベンジルク
ロライドを用いて1.5%連結スチレン/ジビニルベン
ゼン・コポリマービーズ(−30+70メッシュ)か
ら、別のメルカプトスルホン酸ポリマーを製造した。ス
ルホン化反応にはクロロスルホン酸(ポリマー中の計算
された全フェニル基当量に対して2.0当量)を用い
た。チオール化反応にはチオール酢酸と重炭酸ナトリウ
ム(ポリマー中の計算ブロム量に対してそれぞれ3.0
当量)を用いた。最終ポリマー触媒の滴定水湿潤(水膨
潤)酸容量は0.94ミリ当量/mL触媒であった。最
終ポリマー触媒は以降にDPMSA−0.45/0.3
0−1.5X2Cと称する。
ベンジルクロライドアルキル化及び0.30当量のベン
ジルクロライドアルキル化をもつDPMSAAの製造 実施例32の工程B−D記載の手順を用いて、但しアル
キル化反応において0.42当量の(2−ブロモエチ
ル)ベンジルクロライド及び0.30当量のベンジルク
ロライドを用いて1.5%連結スチレン/ジビニルベン
ゼン・コポリマービーズ(−30+70メッシュ)か
ら、別のメルカプトスルホン酸ポリマーを製造した。ス
ルホン化反応にはクロロスルホン酸(ポリマー中の計算
された全フェニル基当量に対して2.0当量)を用い
た。チオール化反応にはチオール酢酸と重炭酸ナトリウ
ム(ポリマー中の計算ブロム量に対してそれぞれ3.0
当量)を用いた。最終ポリマー触媒の滴定水湿潤(水膨
潤)酸容量は0.94ミリ当量/mL触媒であった。最
終ポリマー触媒は以降にDPMSA−0.45/0.3
0−1.5X2Cと称する。
【0388】I.0.423当量アルキル化をもつDP
MSAA樹脂の製造 実施例32の工程B−Dの工程を用いて、但しアルキル
化反応において0.423当量の(2−ブロモエチル)
ベンジルクロライドを用いて且つ該アルキル化反応から
得たポリマースラリーを「アルキル化反応後のクエンチ
ング、単離、又は洗浄の工程の全くなしに」直接にスル
ホン化反応に供した。アルキル化反応が完了した後、ク
ロロスルホン酸(全反応剤中に存在する全フェノール基
当量に対して1.25当量)を直接該ポリマースラリー
に加えた。スルホン化後の作業及び生成物の単離は実施
例32と同様であったが但し、ポリマースラリーからの
可溶性反応副生物の除去に一層広大な洗浄が必要であっ
た。チオール化反応にはチオール酢酸と重炭酸ナトリウ
ム(ポリマー中の計算ブロム量に対してそれぞれ3.0
当量)を用いた。最終ポリマー触媒の滴定水湿潤(水膨
潤)酸容量は0.78ミリ当量/mL触媒であった。最
終ポリマー触媒は以降にDPMSAA−0.45NW−
1.5X2Cと称する。
MSAA樹脂の製造 実施例32の工程B−Dの工程を用いて、但しアルキル
化反応において0.423当量の(2−ブロモエチル)
ベンジルクロライドを用いて且つ該アルキル化反応から
得たポリマースラリーを「アルキル化反応後のクエンチ
ング、単離、又は洗浄の工程の全くなしに」直接にスル
ホン化反応に供した。アルキル化反応が完了した後、ク
ロロスルホン酸(全反応剤中に存在する全フェノール基
当量に対して1.25当量)を直接該ポリマースラリー
に加えた。スルホン化後の作業及び生成物の単離は実施
例32と同様であったが但し、ポリマースラリーからの
可溶性反応副生物の除去に一層広大な洗浄が必要であっ
た。チオール化反応にはチオール酢酸と重炭酸ナトリウ
ム(ポリマー中の計算ブロム量に対してそれぞれ3.0
当量)を用いた。最終ポリマー触媒の滴定水湿潤(水膨
潤)酸容量は0.78ミリ当量/mL触媒であった。最
終ポリマー触媒は以降にDPMSAA−0.45NW−
1.5X2Cと称する。
【0389】J.0.238当量アルキル化をもつDP
MSAA樹脂の製造 実施例32記載の手順の変法を用いて1.5%連結 スチレン/ジビニルベンゼン・コポリマー樹脂ビーズ
(−30+70メッシュ)から、別のメルカプトスルホ
ン酸ポリマーを製造した。アルキル化とスルホン化の反
応はアルキル化触媒及びスルホン化剤としてクロロスル
ホン酸を用いて1工程で行った。
MSAA樹脂の製造 実施例32記載の手順の変法を用いて1.5%連結 スチレン/ジビニルベンゼン・コポリマー樹脂ビーズ
(−30+70メッシュ)から、別のメルカプトスルホ
ン酸ポリマーを製造した。アルキル化とスルホン化の反
応はアルキル化触媒及びスルホン化剤としてクロロスル
ホン酸を用いて1工程で行った。
【0390】スチレン/ジビニルベンゼン・コーポリマ
ー樹脂ビーズ(10.00g、−30+70メッシュ、
1.5%ジビニルベンゼン、約960ミリモルスチレン
繰返し単位)をN2 充填下に水酸化ナトリウム・スクラ
バー(放出するHClをトラップするため)を取り付け
た丸底ガラスフラスコ(反応器)に加えた。1,2−ジ
クロロエタン(25mL)中(2−ブロモエチル)ベン
ジルクロライド(芳香族環異性体の混合物、主にはパ
ラ)(5.32g、スチレン繰返し単位ベースで0.2
38当量)の溶液を乾燥した樹脂ビーズに加えた。ビー
ズを約5−10分間膨潤させて、次いで追加の1,2−
ジクロロエタン(35mL)を膨潤ビーズに加えた。こ
のスラリーを氷水浴中で約2〜3℃に冷却した。クロロ
スルホン酸(12.0mL、約21.0g、混合物中フ
ェニル基1当量あたり約1.5当量)を約1時間45分
かけてゆっくり滴下冷却した。混合物を攪拌して氷水浴
中に約3〜4℃で更に1時間反応させた。混合物を氷水
浴から出して室温に戻して更に1.5時間反応させた。
ポリマースラリーを再び氷水浴中に冷却してゆっくり水
を加えて過剰のクロロスルホン酸を枯湯(クエンチ)し
た。その後実施例32のCの記載に従ってビーズを単離
した。同様、チオール化反応を実施例32のDに従いチ
オール酢酸と重炭酸ナトリウム(ポリマー中ブロムの推
定最大量に対してそれぞれ3.0当量)を用いて行っ
た。最終ポリマー触媒の滴定水膨潤(水膨湿)酸容量は
0.94ミリ当量/mL触媒であった。以降この最終ポ
リマー触媒をDPMSAA−2S0.25−1.5〜2
Cと称する。
ー樹脂ビーズ(10.00g、−30+70メッシュ、
1.5%ジビニルベンゼン、約960ミリモルスチレン
繰返し単位)をN2 充填下に水酸化ナトリウム・スクラ
バー(放出するHClをトラップするため)を取り付け
た丸底ガラスフラスコ(反応器)に加えた。1,2−ジ
クロロエタン(25mL)中(2−ブロモエチル)ベン
ジルクロライド(芳香族環異性体の混合物、主にはパ
ラ)(5.32g、スチレン繰返し単位ベースで0.2
38当量)の溶液を乾燥した樹脂ビーズに加えた。ビー
ズを約5−10分間膨潤させて、次いで追加の1,2−
ジクロロエタン(35mL)を膨潤ビーズに加えた。こ
のスラリーを氷水浴中で約2〜3℃に冷却した。クロロ
スルホン酸(12.0mL、約21.0g、混合物中フ
ェニル基1当量あたり約1.5当量)を約1時間45分
かけてゆっくり滴下冷却した。混合物を攪拌して氷水浴
中に約3〜4℃で更に1時間反応させた。混合物を氷水
浴から出して室温に戻して更に1.5時間反応させた。
ポリマースラリーを再び氷水浴中に冷却してゆっくり水
を加えて過剰のクロロスルホン酸を枯湯(クエンチ)し
た。その後実施例32のCの記載に従ってビーズを単離
した。同様、チオール化反応を実施例32のDに従いチ
オール酢酸と重炭酸ナトリウム(ポリマー中ブロムの推
定最大量に対してそれぞれ3.0当量)を用いて行っ
た。最終ポリマー触媒の滴定水膨潤(水膨湿)酸容量は
0.94ミリ当量/mL触媒であった。以降この最終ポ
リマー触媒をDPMSAA−2S0.25−1.5〜2
Cと称する。
【0391】K.6.5%連結をもつDPMSAAの製
造 実施例32の工程B−Dの手順を用いて、但しアルキル
化反応には0.427当量の(2−ブロモエチル)ベン
ゼンクロライドを用いて、6.5%連結スチレン/ジビ
ニルベンゼン・コポリマービーズ(380ミクロン均一
粒径球)から、別のメルカプトスルホン酸ポリマーを製
造した。スルホン化反応にはクロロスルホン酸(ポリマ
ー中の計算された全フェニル基当量に対して1.5当
量)を用いた。チオール化反応にはチオール酢酸と重炭
酸ナトリウム(ポリマー中の計算ブロム量に対してそれ
ぞれ3.0当量)を用いた。アルキル化反応から得られ
るポリマーのマス収率はアルキル化反応の57%収率及
び官能基化の程度0.24に相当した。最終ポリマー触
媒の滴定水湿潤(水膨潤)酸容量は1.75ミリ当量/
mL触媒であった。最終ポリマー触媒は以降にDPMS
AA−0.45−6.5X2Cと称する。
造 実施例32の工程B−Dの手順を用いて、但しアルキル
化反応には0.427当量の(2−ブロモエチル)ベン
ゼンクロライドを用いて、6.5%連結スチレン/ジビ
ニルベンゼン・コポリマービーズ(380ミクロン均一
粒径球)から、別のメルカプトスルホン酸ポリマーを製
造した。スルホン化反応にはクロロスルホン酸(ポリマ
ー中の計算された全フェニル基当量に対して1.5当
量)を用いた。チオール化反応にはチオール酢酸と重炭
酸ナトリウム(ポリマー中の計算ブロム量に対してそれ
ぞれ3.0当量)を用いた。アルキル化反応から得られ
るポリマーのマス収率はアルキル化反応の57%収率及
び官能基化の程度0.24に相当した。最終ポリマー触
媒の滴定水湿潤(水膨潤)酸容量は1.75ミリ当量/
mL触媒であった。最終ポリマー触媒は以降にDPMS
AA−0.45−6.5X2Cと称する。
【0392】L.0.25当量アルキル化を1.8%連
結のDPMSAA樹脂の製造 実施例32の工程B−Dの手順を用いて、但しアルキル
化反応には0.25当量の(2−ブロモエチル)ベンジ
ルクロライドを用いて、1.8%連結スチレン/ジビニ
ルベンゼン・コポリマービーズ(−25+40メッシ
ュ)から、別のメルカプトスルホン酸ポリマーを製造し
た。スルホン化反応にはクロロスルホン酸(ポリマー中
の計算された全フェニル基当量に対して1.5当量)を
用いた。チオール化反応にはチオール酢酸と重炭酸ナト
リウム(ポリマー中の計算ブロム量に対してそれぞれ
3.0当量)を用いた。アルキル化反応から得られるポ
リマーのマス収率はアルキル化反応の86%収率及び官
能基化の程度0.22に相当した。最終ポリマー触媒の
滴定水湿潤(水膨潤)酸容量は0.85ミリ当量/mL
触媒であった。最終ポリマー触媒は以降にDPMSAA
−0.25−178X2Cと称する。
結のDPMSAA樹脂の製造 実施例32の工程B−Dの手順を用いて、但しアルキル
化反応には0.25当量の(2−ブロモエチル)ベンジ
ルクロライドを用いて、1.8%連結スチレン/ジビニ
ルベンゼン・コポリマービーズ(−25+40メッシ
ュ)から、別のメルカプトスルホン酸ポリマーを製造し
た。スルホン化反応にはクロロスルホン酸(ポリマー中
の計算された全フェニル基当量に対して1.5当量)を
用いた。チオール化反応にはチオール酢酸と重炭酸ナト
リウム(ポリマー中の計算ブロム量に対してそれぞれ
3.0当量)を用いた。アルキル化反応から得られるポ
リマーのマス収率はアルキル化反応の86%収率及び官
能基化の程度0.22に相当した。最終ポリマー触媒の
滴定水湿潤(水膨潤)酸容量は0.85ミリ当量/mL
触媒であった。最終ポリマー触媒は以降にDPMSAA
−0.25−178X2Cと称する。
【0393】M.1.0当量アルキル化をもつ1.8%
連結のDPMSAA樹脂の製造 実施例32の工程B−D記載の手順を用いて、但しアル
キル化反応において0.10当量の(2−ブロモエチ
ル)ベンジルクロライトを用いて1.8%連結スチレン
/ジビニルベンゼン・コポリマービーズ(−25+40
メッシュ)から、別のメルカプトスルホン酸ポリマーを
製造した。スルホン化反応にはクロロスルホン酸(ポリ
マー中の計算された全フェニル基当量に対して1.5当
量)を用いた。チオール化反応にはチオール酢酸と重炭
酸ナトリウム(ポリマー中の計算ブロム量に対してそれ
ぞれ3.0当量)を用いた。最終ポリマー触媒の滴定水
湿潤(水膨潤)酸容量は0.81ミリ当量/mL触媒で
あった。この最終ポリマー触媒は以降にDPMSAA−
0.10〜1.8X2Cと称する。
連結のDPMSAA樹脂の製造 実施例32の工程B−D記載の手順を用いて、但しアル
キル化反応において0.10当量の(2−ブロモエチ
ル)ベンジルクロライトを用いて1.8%連結スチレン
/ジビニルベンゼン・コポリマービーズ(−25+40
メッシュ)から、別のメルカプトスルホン酸ポリマーを
製造した。スルホン化反応にはクロロスルホン酸(ポリ
マー中の計算された全フェニル基当量に対して1.5当
量)を用いた。チオール化反応にはチオール酢酸と重炭
酸ナトリウム(ポリマー中の計算ブロム量に対してそれ
ぞれ3.0当量)を用いた。最終ポリマー触媒の滴定水
湿潤(水膨潤)酸容量は0.81ミリ当量/mL触媒で
あった。この最終ポリマー触媒は以降にDPMSAA−
0.10〜1.8X2Cと称する。
【0394】N.チオール化反応において水硫化ナトリ
ウム(ソジウムヒドロスルフィド)を用いる、0.10
当量アルキル化をもつ1.5%連結DPMSAA樹脂の
製造 実施例32の工程B−Dの手順の変法を用いて、但しア
ルキル化反応において0.10当量の(2−ブロモエチ
ル)ベンジルクロライド及びチオール化反応において水
硫化ナトリウムを用いて1.5%連結スチレン/ジビニ
ルベンゼン・コポリマービーズ(−30+70メッシ
ュ)から、別のメルカプトスルホン酸ポリマーを製造し
た。スルホン化反応にはクロロスルホン酸(ポリマー中
の計算された全フェニル基当量に対して1.5当量)を
用いた。チオール化反応には水硫化ナトリウム(ポリマ
ー中の計算ブロム量に対して6.4当量)を用いた。ア
ルキル化反応から得られるポリマーのマス収率は官能基
化の程度0.10に相当した。最終ポリマー触媒の滴定
水湿潤(水膨潤)酸容量は0.82ミリ当量/mL触媒
であった。最終ポリマー触媒は以降にDPMSAA−A
T−0.10−1.5X2Cと称する。
ウム(ソジウムヒドロスルフィド)を用いる、0.10
当量アルキル化をもつ1.5%連結DPMSAA樹脂の
製造 実施例32の工程B−Dの手順の変法を用いて、但しア
ルキル化反応において0.10当量の(2−ブロモエチ
ル)ベンジルクロライド及びチオール化反応において水
硫化ナトリウムを用いて1.5%連結スチレン/ジビニ
ルベンゼン・コポリマービーズ(−30+70メッシ
ュ)から、別のメルカプトスルホン酸ポリマーを製造し
た。スルホン化反応にはクロロスルホン酸(ポリマー中
の計算された全フェニル基当量に対して1.5当量)を
用いた。チオール化反応には水硫化ナトリウム(ポリマ
ー中の計算ブロム量に対して6.4当量)を用いた。ア
ルキル化反応から得られるポリマーのマス収率は官能基
化の程度0.10に相当した。最終ポリマー触媒の滴定
水湿潤(水膨潤)酸容量は0.82ミリ当量/mL触媒
であった。最終ポリマー触媒は以降にDPMSAA−A
T−0.10−1.5X2Cと称する。
【0395】O.0.25当量アルキル化をもつ4%連
結のDPMSAA樹脂の製造 実施例32の工程B−D記載の手順を用いて、但しアル
キル化反応において0.25当量の(2−ブロモエチ
ル)ベンジルクロライドを用いて4%連結スチレン/ジ
ビニルベンゼン・コポリマービーズ(360ミクロン均
一粒径球)から、別のメルカプトスルホン酸ポリマーを
製造した。スルホン化反応にはクロロスルホン酸(ポリ
マー中の計算された全フェニル基当量に対して1.51
当量)を用いた。チオール化反応にはチオール酢酸と重
炭酸ナトリウム(ポリマー中の計算ブロム量に対してそ
れぞれ3.0当量)を用いた。アルキル化反応から得ら
れるポリマーのマス収率はアルキル化反応の73%収率
及び官能基化の程度0.18に相当した。この最終ポリ
マー触媒は以降にDPMSAA−0.25−4X2Cと
称する。
結のDPMSAA樹脂の製造 実施例32の工程B−D記載の手順を用いて、但しアル
キル化反応において0.25当量の(2−ブロモエチ
ル)ベンジルクロライドを用いて4%連結スチレン/ジ
ビニルベンゼン・コポリマービーズ(360ミクロン均
一粒径球)から、別のメルカプトスルホン酸ポリマーを
製造した。スルホン化反応にはクロロスルホン酸(ポリ
マー中の計算された全フェニル基当量に対して1.51
当量)を用いた。チオール化反応にはチオール酢酸と重
炭酸ナトリウム(ポリマー中の計算ブロム量に対してそ
れぞれ3.0当量)を用いた。アルキル化反応から得ら
れるポリマーのマス収率はアルキル化反応の73%収率
及び官能基化の程度0.18に相当した。この最終ポリ
マー触媒は以降にDPMSAA−0.25−4X2Cと
称する。
【0396】P.0.10当量アルキル化をもつ4%連
結のDPMSAA樹脂の製造 実施例32の工程B−D記載の手順を用いて、但しアル
キル化反応において0.10当量の(2−ブロモエチ
ル)ベンジルクロライドを用いて4%連結スチレン/ジ
ビニルベンゼン・コポリマービーズ(360ミクロン均
一粒径球)から、別のメルカプトスルホン酸ポリマーを
製造した。スルホン化反応にはクロロスルホン酸(ポリ
マー中の計算された全フェニル基当量に対して1.51
当量)を用いた。チオール化反応にはチオール酢酸と重
炭酸ナトリウム(ポリマー中の計算ブロム量に対してそ
れぞれ3.0当量)を用いた。アルキル化反応から得ら
れるポリマーのマス収率はアルキル化反応の74%収率
及び官能基化の程度0.074に相当した。この最終ポ
リマー触媒は以降にDPMSAA−0.10−4×2C
と称する。
結のDPMSAA樹脂の製造 実施例32の工程B−D記載の手順を用いて、但しアル
キル化反応において0.10当量の(2−ブロモエチ
ル)ベンジルクロライドを用いて4%連結スチレン/ジ
ビニルベンゼン・コポリマービーズ(360ミクロン均
一粒径球)から、別のメルカプトスルホン酸ポリマーを
製造した。スルホン化反応にはクロロスルホン酸(ポリ
マー中の計算された全フェニル基当量に対して1.51
当量)を用いた。チオール化反応にはチオール酢酸と重
炭酸ナトリウム(ポリマー中の計算ブロム量に対してそ
れぞれ3.0当量)を用いた。アルキル化反応から得ら
れるポリマーのマス収率はアルキル化反応の74%収率
及び官能基化の程度0.074に相当した。この最終ポ
リマー触媒は以降にDPMSAA−0.10−4×2C
と称する。
【0397】実施例33:連続処理における触媒の評価 各セクション間にサンプリングポートをもつ3つの垂直
ステンレス鋼管から、3工程アップフロー反応器を構築
した。それぞれの工程反応器はウォータージャケットに
より温度制御されると共に、全ての接続ラインも反応ラ
インが詰まらないよう加熱した。同様、反応原料(供給
物)の正確な制御を得られるよう2L反応器原料タンク
にジャケットを付けた。原料タンクから原料を配管の電
気的加熱セクションに通して、原料投入温度を制御し
た。
ステンレス鋼管から、3工程アップフロー反応器を構築
した。それぞれの工程反応器はウォータージャケットに
より温度制御されると共に、全ての接続ラインも反応ラ
インが詰まらないよう加熱した。同様、反応原料(供給
物)の正確な制御を得られるよう2L反応器原料タンク
にジャケットを付けた。原料タンクから原料を配管の電
気的加熱セクションに通して、原料投入温度を制御し
た。
【0398】それぞれの反応セクションに10〜20m
Lの水湿潤触媒を充填した。反応原料はフェノール中4
重量%アセトン溶液からなった。アセトン:フェノール
混合物を正確に計量し、規定の流速(1.0mL/分か
ら2.0mL/分)及び反応温度(55℃から65℃)
で、温度制御反応器システムに投入した。それぞれ新し
い触媒を充填して開始するときは、触媒から水を除くた
め、計測を記録する前に原料を少なくとも12時間触媒
した。3工程のそれぞれの反応器からの反応器溶媒離液
の生成組成をHPLCで分析し、これと共にガスクロマ
トグラフィを用いてアセトンと水を分析した。種々の反
応時間(反応器滞留時間)による本触媒試験の結果を表
XIX に示す。生産性は、反応器に充填した水膨潤触媒の
立方フィート(2.8×10-2立方メートル)当たり、
時間当たりの生成されたビスフェノール量(ポンド:1
ポンド=453.59g)で表わされる。(注意:特記
しない限り全ての触媒結果は55℃で得たものであ
る。)
Lの水湿潤触媒を充填した。反応原料はフェノール中4
重量%アセトン溶液からなった。アセトン:フェノール
混合物を正確に計量し、規定の流速(1.0mL/分か
ら2.0mL/分)及び反応温度(55℃から65℃)
で、温度制御反応器システムに投入した。それぞれ新し
い触媒を充填して開始するときは、触媒から水を除くた
め、計測を記録する前に原料を少なくとも12時間触媒
した。3工程のそれぞれの反応器からの反応器溶媒離液
の生成組成をHPLCで分析し、これと共にガスクロマ
トグラフィを用いてアセトンと水を分析した。種々の反
応時間(反応器滞留時間)による本触媒試験の結果を表
XIX に示す。生産性は、反応器に充填した水膨潤触媒の
立方フィート(2.8×10-2立方メートル)当たり、
時間当たりの生成されたビスフェノール量(ポンド:1
ポンド=453.59g)で表わされる。(注意:特記
しない限り全ての触媒結果は55℃で得たものであ
る。)
【0399】
【表21】
【0400】先行の実施例は、一般的に又は特に記載さ
れる本発明についての試薬及び/又は操作条件を先行の
実施例中のそれらと置換することにより同様に首尾よく
繰り返されうる。上記より当業者には、本発明の本質的
特徴をその精神及び範囲から離れることなく容易に理解
できよう。そして種々の用途、条件に本発明を適合する
よう修正、変形することができよう。
れる本発明についての試薬及び/又は操作条件を先行の
実施例中のそれらと置換することにより同様に首尾よく
繰り返されうる。上記より当業者には、本発明の本質的
特徴をその精神及び範囲から離れることなく容易に理解
できよう。そして種々の用途、条件に本発明を適合する
よう修正、変形することができよう。
フロントページの続き (72)発明者 マーリン イー ウォルターズ アメリカ合衆国テキサス州 77486 ウエ スト コロンビア ジャンセン ドライブ 304 (72)発明者 エメット エル タセット アメリカ合衆国テキサス州 77566 レー ク ジャクソン ホワイト オーク ドラ イブ 111 (72)発明者 スチーブン エル ブルースター アメリカ合衆国テキサス州 77566 レー ク ジャクソン パイン 103
Claims (39)
- 【請求項1】 アルデヒド又はケトン出発物質と少なく
とも1つの位置が置換されていないフェノールとの縮合
反応において、該アルデヒド又はケトン出発物質とフェ
ノールとを、可溶性又は不溶性メルカプトスルホン酸化
合物の存在下に出発物質の各アルデヒド又はケトン部分
に一対のビスフェノール性部分が形成されるに過る条件
下に反応させると共に、該可溶性メルカプトスルホン酸
化合物が一般式 (HS)a −θ−(SO3 H)b 但しθはアルキレン、環状脂肪族、アリーレン、アルキ
レンアリーレン、アルキレン環状脂肪族、アルキレンア
リール、異節環状又はアルキレン異節環状残基であり、
a及びbは独立に1〜約20の整数から選ばれる、で示
されるものであり、該不溶性メルカプトスルホン酸化合
物が一般式 【化1】 但しθ′はアルキレン、環状脂肪族、アリーレン、アル
キレンアリーレン、アルキレン環状脂肪族、アルキレン
アリール、異節環状又はアルキレン異節環状残基であ
り、a及びbは独立に1〜約20の整数から選ばれ、L
は任意の連結基であり、−は結合である、で示される触
媒的に活性な種でありこの触媒的に活性な種は結合−に
よって不溶性有機又は無機支持体に結合している、か又
は単位式 【化2】 但しθ″はアルキレン、アリーレン、環状脂肪族、アル
キレンアリーレン、アルキレン環状脂肪族、アルキレン
アリール、異節環状又はアルキレン異節環状残基であ
り、a及びbは独立に1〜約20の整数から選ばれ、
L′は任意の連結基であり、−は結合である、で示され
る触媒的に活性な種であることを特徴とする縮合方法。 - 【請求項2】 メルカプトスルホン酸化合物が反応混合
物に可溶であり且つ式 (HS)a −θ−(SO3 H)b 但しθはアルキレン、環状脂肪族、アリーレン、アルキ
レンアリーレン、アルキレン環状脂肪族、アルキレンア
リール、異節環状又はアルキレン異節環状残基であり、
a及びbは独立に1〜約20の整数から選ばれる、で示
されることを特徴とする請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 メルカプトスルホン酸がメルカプトスル
ホン酸のアルカリ金属塩と鉱酸の反応、メルカプトスル
ホネートエステルと水酸化アルカリ金属との反応、又は
メルカプトスルホニルハライドと鉱酸との反応にあって
反応混合物中で生成される請求項2記載の方法。 - 【請求項4】 メルカプトスルホン酸化合物がメルカプ
ト基とスルホン酸基の間に約20以下の原子をもつメル
カプトアルカンスルホン酸である請求項2記載の方法。 - 【請求項5】 メルカプトスルホン酸化合物が3−メル
カプトプロパンスルホン酸、4−メルカプトブタンスル
ホン酸、2−メルカプトエタンスルホン酸、又はその混
合物である請求項2記載の方法。 - 【請求項6】 フェノール:アルデヒド又はケトンのモ
ル比が約0.5:1〜約50:1であり、約15℃〜約
60℃の温度で行なわれ、且つ反応混合物がアルデヒド
又はケトンのモル当り約0.01〜約2.0当量のメル
カプトスルホン酸を含有する請求項1記載の方法。 - 【請求項7】 反応混合物からの水の除去を伴なって行
なわれる請求項1記載の方法。 - 【請求項8】 水を反応混合物に加えてフェノールの凝
固点を降下させる請求項1記載の方法。 - 【請求項9】 フェノールが非置換フェノールであり、
そして生成物が9,9−ビス−(4−ヒドロキシフェニ
ル)フルオレンであり、フェノールが非置換フェノール
であり、そして生成物が2,2−ビス−(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパンであるか、又はケトンが4−ヒド
ロキシアセトフェノンであり、フェノールが非置換フェ
ノールであり、そして生成物が1,1,1−トリス−
(4−ヒドロキシフェニル)エタンである請求項1記載
の方法。 - 【請求項10】 生成する粗製生成物を水洗して(H
S)a −θ−(SO3H)b を除去し、生成する酸のな
い混合物を蒸留してフェノール:9,9−ビス−(4−
ヒドロキシフェニル)フルオレンの重量比が約2:1よ
り小さくなるまでフェノールと水を除せ、生成する混合
物を温メチレンクロリド中に取り込み、そして生成する
溶液を冷却して結晶質9,9−ビス−(4−ヒドロキシ
フェニル)フルオレンを生成せしめる請求項9記載の方
法。 - 【請求項11】 反応混合物中に2,2−ビス−(4−
ヒドロキシ−フェニル)プロパンが晶出する条件下に
2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−フェニル)プロパン
との付加物を形成する稀釈剤の存在下に行なう請求項9
記載の方法。 - 【請求項12】 ケトンがフルオレノンであり、フェノ
ールが非置換フェノールであり、そして生成物が9,9
−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)フルオレンであ
り、フェノール:フルオレノンのモル比が約8:1〜約
25:1であり、反応混合物がフルオレノンのモル当り
約0.05〜約0.2当量のメルカプトスルホン酸を含
有し、メルカプトスルホン酸化合物が3−メルカプトプ
ロパンスルホン酸又は4−メルカプトブタンスルホン酸
であり、そして約45℃〜約60℃の温度で行なわれる
請求項2記載の方法。 - 【請求項13】 ケトンがアセトンであり、フェノール
が非置換フェノールであり、そして生成物が2,2−ビ
ス−(4−ヒドロキシフェニル)プロパンであり、フェ
ノール:アセトンのモル比が約6:1〜約15:1であ
り、反応混合物がアセトンのモル当り約0.10〜約
0.50当量のメルカプトスルホン酸を含有し、メルカ
プトスルホン酸化合物が3−メルカプトプロパンスルホ
ン酸又は4−メルカプトブタンスルホン酸であり、そし
て約15℃〜約60℃の温度で行なわれる請求項2記載
の方法。 - 【請求項14】 縮合反応から得られる粗製生成物を水
で抽出して生成物から(HS)a −θ−(SO3 H)b
を除去し、アルカリ金属の水酸化物、炭酸塩又は重炭酸
塩の水溶液で抽出して生成物から(HS)a −θ−(S
O3 H)b を除去するか、又はアニオン−交換樹脂で処
理して生成物から(HS)a −θ−(SO3 H)b を除
去する請求項2記載の方法。 - 【請求項15】 反応混合物に可溶な触媒量のメルカプ
トスルホン酸触媒の存在下に、アルデヒド又はケトンを
過剰量のフェノール性化合物と、反応混合物中でビスフ
ェノールが形成され且つ晶出するように選ばれた温度
で、接触させる工程によってビスフェノールを製造する
方法をもつ請求項2記載の方法。 - 【請求項16】 ケトンがアセトンであり、フェノール
性化合物がフェノールであり、そしてビスフェノールが
ビスフェノールAであり、反応温度が約0℃〜約50℃
の間にあり、触媒が式 (HS)−θ−(SO3 H) 但しθは2〜約10の炭素原子をもつアルキレン、シク
ロアルキレン又はアリーレン部分である、で示される請
求項15記載の方法。 - 【請求項17】 メルカプトスルホン酸が式 【化3】 但しθ′はアルキレン、環状脂肪族、アリーレン、アル
キレンアリーレン、アルキレン環状脂肪族、アルキレン
アリール、異節環状又はアルキレン異節環状残基であ
り、a及びbは独立に1〜約20の整数から選ばれ、L
は任意の連結基であり、−は結合である、で示される触
媒的に活性な種でありこの触媒的に活性な種は結合−に
よって不溶性有機又は無機支持体に結合している、か又
は単位式 【化4】 但しθ″はアルキレン、アリーレン、環状脂肪族、アル
キレンアリーレン、アルキレン環状脂肪族、アルキレン
アリール、異節環状又はアルキレン異節環状残基であ
り、a及びbは独立に1〜約20の整数から選ばれ、
L′は任意の連結基であり、−は結合である、で示され
る触媒的に活性な種であり、この触媒的に活性な種は少
なくとも1つのエチレン性モノマーからのポリマーの主
鎖に結合しているか又はポリスチレン樹脂中に含まれて
いるものである請求項1記載の方法。 - 【請求項18】 該混合物から触媒的に活性な物質を分
離し、この触媒的に活性な物質をフェノールとアルデヒ
ド又はケトンとの混合物で洗浄し、そしてこの洗浄した
物質を循環使用する諸工程を更に含む請求項17記載の
方法。 - 【請求項19】 ポリスチレン樹脂が式 【化5】 但しBは連結基であり、RとR1 は独立にH、アルキル
及びアリールから選ばれ、−Cn H2n−は直鎖又は側鎖
アルキレンであり、nは0〜20の整数である、で示さ
れる単位構造をもつか又はポリスチレン樹脂が式 【化6】 で示される単位構造をもつ請求項17記載の方法。 - 【請求項20】 粗製生成物をメルカプトスルホン酸化
合物の存在下に異性化して混合物中の4,4−異性体の
量を増加させる工程を更に含む請求項1記載の方法。 - 【請求項21】 稀釈剤としてジフェニルメタンの存在
下に行なう請求項1記載の方法。 - 【請求項22】 アルデヒド又はケトンを過剰量のフェ
ノール性化合物と、反応混合物に可溶な触媒量のメルカ
プトスルホン酸触媒の存在下に、ビスフェノールが反応
混合物中に形成し且つ晶出するように選ばれた温度にお
いて接触させると共に、ケトンがアセトンであり、フェ
ノール性化合物がフェノールであり、ビスフェノールが
ビスフェノールAであることを特徴とするビスフェノー
ルの製造法。 - 【請求項23】 反応温度が約0℃〜50℃の間にあ
り、触媒が式 (HS)a −θ−(SO3 H)b 但しθはアルキレン、環状脂肪族、アリーレン、アルキ
レンアリーレン、アルキレン環状脂肪族、アルキレンア
リール、異節環状又はアルキレン異節環状残基であり、
a及びbは独立に1〜4の整数から選ばれ、そしてθが
アルキレン部分であるときそれは2〜6の炭素原子をも
つ請求項22記載の方法。 - 【請求項24】 触媒が、反応中に晶出するビスフェノ
ールAの少なくとも99モル%がp,p′−ビスフェノ
ールAであるように選ばれる請求項23記載の方法。 - 【請求項25】 式 【化7】 但しθ′はアルキレン、環状脂肪族、アリーレン、アル
キレンアリーレン、アルキレン環状脂肪族、アルキレン
アリール、異節環状又はアルキレン異節環状残基であ
り、a及びbは独立に1〜20の整数から選ばれ、Lは
任意の連結基であり、−は結合である、で示されるメル
カプトスルホン酸残基を含有する不溶性の有機又は無機
支持体をもち且つ結合−によって上記の触媒的に活性な
種が上記の不溶性の有機又は無機支持体に結合している
触媒的に活性な物質。 - 【請求項26】 式 【化8】 但しBは連結基であり、RとR1 は独立にH、アルキル
及びアリールから選ばれ、−Cn H2n−は直鎖又は側鎖
アルキレンであり、nは0〜20の整数である、で示さ
れる単位構造をもつポリスチレンからなる請求項25記
載の触媒的に活性な物質。 - 【請求項27】 BがCH2 であり、−Cn H2n−が−
CH2 CH2 −又は−CH2 −である請求項26記載の
触媒的に活性な物質。 - 【請求項28】 式 【化9】 但しR,R1 ,R2 及びR3 は独立にH、アルキル又は
アリールから選ばれ、mは0〜10である、で示される
単位構造をもつポリスチレンからなる請求項25記載の
触媒的に活性な物質。 - 【請求項29】 R,R1 ,R2 及びR3 が各々Hであ
り、mが0であり、式 【化10】 で示される単位構造をもつことを特徴とする請求項28
記載の触媒的に活性な物質。 - 【請求項30】 R,R1 及びR3 が各々Hであり、R
2 がメチルであり、mが2であり、式 【化11】 で示される単位構造をもつことを特徴とする請求項28
記載の触媒的に活性な物質。 - 【請求項31】 式 【化12】 但しnは0〜10の整数である、で示される請求項25
記載の触媒的に活性な物質。 - 【請求項32】 bが2又は3である請求項25記載の
触媒的に活性な物質。 - 【請求項33】 (a)ハロアルキルスチレンポリマー
をリチェート化したサルトンと反応させ、(b)生成す
るサルトン−官能化ポリマーを反応性チオレートで処理
し、そして(c)生成する中間体を酸性化して(メルカ
プトスルホアルキル)スチレン単位をもつポリマーを生
成させることを特徴とする請求項26記載の触媒的に活
性な物質の製造法。 - 【請求項34】 ハロアルキルスチレンポリマーがクロ
ロメチル化したスチレン/ジビニルベンゼンポリマーで
あり、サルトンが1,4−ブタンサルトン又は1,3−
プロパンサルトンであり、生成ポリマーが(ε−メルカ
プト−β−スルホペンチル)スチレン又は(δ−メルカ
プト−β−スルホブチル)スチレン単位をもつ請求項3
3記載の方法。 - 【請求項35】 (b)ハロアルキルポリスチレンをス
ルホン化してスルホ官能基をもつ中間体を生成し、
(c)任意にこのスルホ官能基をナトリウム又はカリウ
ムスルホネート官能基に変換し、(d)ハロ官能基を反
応性チオレートと反応させて前工程で生成したスルホス
チレン中間体をチオール化して対応するメルカプト官能
基又はその前駆体を生成させ、(e)任意にかくしてチ
オール化した中間体を、チオール化した基が必要とする
場合には酸又は塩基で加水分解し、そして(f)任意
に、(必要とする場合aは)酸性化してスルホン酸官能
基を生成させる工程からなる請求項28記載の触媒的に
活性な物質の製造法。 - 【請求項36】 (a)ポリスチレンを式 R(R1 )C=C(R2 )Cm H2mCH(R3 )X 但しR,R1 ,R2 及びR3 は独立にH、アルキル又は
アリールから選ばれ、XはF,Cl,Br又はIであ
り、mは0〜10である、で示されるアルケニルハライ
ドでアルキル化してハロアルキルポリスチレン中間体を
生成させる工程を工程(b)〜(f)の前にもつ請求項
35記載の方法。 - 【請求項37】 アルケニルハライドがアリルブロミ
ド、5−ブロモ−1−ペンテン又は11−ブロモ−1−
ウンデセンである請求項36記載の方法。 - 【請求項38】 上記工程(a)を工程(b)〜(f)
の前にもつ請求項35記載の方法: (a)ポリスチレン樹脂をハロメチルハロアルキルアリ
ーレンでアルキル化して[(ハロアルキル)フェニルア
ルキル]スチレン単位をもつ中間体を生成させると共
に、ハロメチルハロアルキルアリーレン化合物がクロロ
ベンジルハライド、(クロロメチル)ベンジルハライ
ド、(2−クロロブチル)ベンジルハライド又は対応す
るフルオロ、ブロモ又はイオド類似体(ここでハライド
は塩素、臭素又はヨウ素から選ばれる)、特にブロモベ
ンジルクロリド、(ブロモメチル)ベンジルクロリド、
(2−ブロモエチル)ベンジルクロリド、(3−ブロモ
プロピル)ベンジルクロリド又は(4−ブロモブチル)
ベンジルクロリドから選ばれる。 - 【請求項39】 下記工程(a)を工程(b)〜(f)
の前にもつ請求項35記載の方法: (a)ハロアルキル化ポリスチレンをハロアルキルアリ
ーレン化合物でアルキル化して[(ハロアルキル)フェ
ニルアルキル]スチレン単位をもつ中間体を生成させる
と共に、ハロアルキルアリーレン化合物がクロロベンゼ
ン、(クロロメチル)ベンゼン、(2−クロロエチル)
ベンゼン、(3−クロロプロピル)ベンゼン、(4−ク
ロロブチル)ベンゼン又は対応するフルオロ、ブロモ又
はイオド類似体、特にブロモベンゼン、(ブロモメチ
ル)ベンゼン、(2−ブロモエチル)ベンゼン、(3−
ブロモプロピル)ベンゼン又は(4−ブロモブチル)ベ
ンゼン又はその混合物から選ばれる。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US46886395A | 1995-06-06 | 1995-06-06 | |
US468863 | 1995-06-06 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09100331A true JPH09100331A (ja) | 1997-04-15 |
Family
ID=23861552
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14245596A Pending JPH09100331A (ja) | 1995-06-06 | 1996-06-05 | ケトン又はアルデヒドとフェノールからのポリフェノールの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09100331A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005113118A (ja) * | 2003-10-08 | 2005-04-28 | Hynix Semiconductor Inc | フォトレジスト単量体、フォトレジスト重合体、フォトレジスト重合体の製造方法、フォトレジスト組成物及びフォトレジストパターン形成方法 |
JP2015182970A (ja) * | 2014-03-24 | 2015-10-22 | 田岡化学工業株式会社 | フルオレノン誘導体の製造方法 |
CN115364896A (zh) * | 2021-05-19 | 2022-11-22 | 中国石油化工股份有限公司 | 用于合成烷基膦酸二烷基酯的催化剂及其制备方法和应用 |
-
1996
- 1996-06-05 JP JP14245596A patent/JPH09100331A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005113118A (ja) * | 2003-10-08 | 2005-04-28 | Hynix Semiconductor Inc | フォトレジスト単量体、フォトレジスト重合体、フォトレジスト重合体の製造方法、フォトレジスト組成物及びフォトレジストパターン形成方法 |
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CN115364896A (zh) * | 2021-05-19 | 2022-11-22 | 中国石油化工股份有限公司 | 用于合成烷基膦酸二烷基酯的催化剂及其制备方法和应用 |
CN115364896B (zh) * | 2021-05-19 | 2024-03-26 | 中国石油化工股份有限公司 | 用于合成烷基膦酸二烷基酯的催化剂及其制备方法和应用 |
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