JPH0899923A - 不飽和エーテルの製造方法 - Google Patents

不飽和エーテルの製造方法

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JPH0899923A
JPH0899923A JP7240098A JP24009895A JPH0899923A JP H0899923 A JPH0899923 A JP H0899923A JP 7240098 A JP7240098 A JP 7240098A JP 24009895 A JP24009895 A JP 24009895A JP H0899923 A JPH0899923 A JP H0899923A
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acetal
acid
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ketal
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JP7240098A
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Manfred Dr Kaufhold
カウフホルト マンフレート
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Huels AG
Original Assignee
Huels AG
Chemische Werke Huels AG
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C41/00Preparation of ethers; Preparation of compounds having groups, groups or groups
    • C07C41/01Preparation of ethers
    • C07C41/18Preparation of ethers by reactions not forming ether-oxygen bonds
    • C07C41/28Preparation of ethers by reactions not forming ether-oxygen bonds from acetals, e.g. by dealcoholysis

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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単に実施できる不飽和エーテルの製造方法
を提供する。 【解決手段】 式2: 【化1】 のアセタールまたはケタールから、式1: 【化2】 の不飽和エーテルを製造する方法において、式2のアセ
タールまたはケタールを高沸点の、分枝鎖状のカルボン
酸中で100〜250℃に加熱し、不飽和エーテルを留
出物として収得する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、以下の反応式によ
り、式2のアセタールまたはケタールから式1の不飽和
エーテルを製造する新規方法に関する。
【0002】
【化3】
【0003】上記式中、R1はHまたは1〜8個のC原
子を有するアルキル基、R2はH,CH3,C25または
Cl、R3は1〜8個のC原子を有するアルキル基、お
よびR4はH,CH3,C25またはC37であってもよ
い。
【0004】R1およびR4は互いに結合して5〜7員環
を形成することができる。
【0005】
【従来の技術】不飽和エーテルは医薬品および香料を製
造するための重要な出発化合物である。
【0006】アセタールまたはケタールから不飽和エー
テルを製造することは文献から公知である。たとえば米
国特許第2667517号明細書には、炭化水素または
塩素を含有する炭化水素の物質群からなる溶剤および芳
香族およびアルキル芳香族スルホン酸の群からなる酸性
触媒を用いて作動する方法が記載されている。この方法
においては形成される高沸点の物質により溶剤が著しく
汚染されるので、欧州特許公開第0197283号明細
書は同様の方法において溶剤として使用後に燃焼する鉱
油を提案している。
【0007】ドイツ特許公開第4039950号明細書
の方法は溶剤を使用せずに160〜200℃で酸および
アミンからなる触媒を用いて作動する。これは特定のア
セタール、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒドお
よびバレルアルデヒドのアセタールにのみ良好に適して
いる。この方法においても形成される高沸点物を有する
触媒により汚染される。
【0008】低沸点のアセタール、たとえばアセトアル
デヒドまたはアセトンのメチル−およびエチルアセター
ルは高い反応温度のためにこの方法により常圧では反応
できない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、通常の撹拌装置中で常圧で実施することができ、触
媒の使用が少なく、少ない高沸点廃棄物のみを生じ、か
つ多くの異なるアセタールおよびケタールの分解に適し
た簡単な方法を提供することであった。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題は、本発明によ
り、反応を高沸点の、分枝鎖状のカルボン酸中で100
〜250℃で実施し、その際留出物として不飽和エーテ
ルを収得することにより解決される。
【0011】式1のアセタール(R4はHである)とし
て、特に有利には2つの同じアセタール基R3を有する
開鎖化合物が該当する。この種のアセタールの例は、一
般式:R1−CHR2−CHO(R1およびR2は前記のも
のを表す)のアルデヒドのジメチルアセタール、ジエチ
ルアセタール、ジ−n−プロピルアセタール、ジ−n−
ブチルアセタール、ジ−i−ブチルアセタール、ジ−n
−ペンチルアセタール、ジ−i−ペンチルアセタール、
ジ−n−ヘキシルアセタールおよびジ−i−ヘキシルア
セタールである。
【0012】この種のアセタールの例は以下のものであ
る。
【0013】アセトアルデヒド−ジメチルアセタール、
アセトアルデヒド−ジエチルアセタール、アセトアルデ
ヒド−ジプロピルアセタール、プロピオンアルデヒド−
ジメチルアセタール、プロピオンアルデヒド−ジエチル
アセタール、プロピオンアルデヒド−ジプロピルアセタ
ール、プロピオンアルデヒド−ジブチルアセタール、ブ
チルアルデヒド−ジメチルアセタール、ブチルアルデヒ
ド−ジエチルアセタール、ブチルアルデヒド−ジプロピ
ルアセタール、ブチルアルデヒド−ジブチルアセター
ル、ブチルアルデヒド−ジペンチルアセタール、バレル
アルデヒド−ジメチルアセタール、バレルアルデヒド−
ジエチルアセタール、バレルアルデヒド−ジプロピルア
セタール、バレルアルデヒド−ジブチルアセタール、バ
レルアルデヒド−ジペンチルアセタール、イソバレルア
ルデヒド−ジメチルアセタール、イソバレルアルデヒド
−ジエチルアセタール、イソバレルアルデヒド−ジプロ
ピルアセタール、イソバレルアルデヒド−ジブチルアセ
タール、イソバレルアルデヒド−ジペンチルアセター
ル、ヘキサナール−ジメチルアセタール、ヘキサナール
−ジエチルアセタール、ヘキサナール−ジプロピルアセ
タール、ヘキサナール−ジブチルアセタール、ヘキサナ
ール−ジペンチルアセタール、ヘキサナール−ジヘキシ
ルアセタール、2−エチルヘキサナール−ジメチルアセ
タール、2−エチルヘキサナール−ジエチルアセター
ル、2−エチルヘキサナール−ジプロピルアセタール、
2−エチルヘキサナール−ジブチルアセタール、2−エ
チルヘキサナール−ジペンチルアセタール、2−エチル
ヘキサナール−ジヘキシルアセタールおよびn−ジメチ
ルアセタール。
【0014】置換基として塩素を有するアセタールの例
としてはクロロアセトアルデヒドアセタールが挙げられ
る。
【0015】式1のケタール(R4はHでない)として
たとえば以下のものが該当する。
【0016】アセトン、ブタノン−2、ペンタノン−2
または−3、ヘキサノン−2または−3、シクロペンタ
ノンまたはシクロヘキサノンのジメチルケタール、ジエ
チルケタール、ジ−n−プロピルケタール、ジ−n−ブ
チルケタール、ジ−i−ブチルケタール。これらのケタ
ールは置換基としてアルキル置換基または塩素を含有す
ることができる。
【0017】反応に使用される酸は一般に120℃より
高い沸点を有する。これらの酸は環流下で反応条件で沸
騰できるにもかかわらず、反応中に一緒に蒸留すべきで
ない。有利には140〜400℃の沸点、特に250〜
400℃の沸点を有するカルボン酸を使用する。高沸点
の、分枝鎖状のカルボン酸は多くの場合に5〜20個の
C原子を有する。有利には2,2−ジ置換されたC7
18−カルボン酸を使用する。これらの酸はα位にカル
ボキシル基に対して2個の置換基を有する。この種のネ
オ酸はたとえばコッホ合成の際に得られる。これらの酸
の媒介物はピバリン酸、ネオオクタン酸、ネオノナン
酸、ネオデカン酸、ネオドデカン酸および2,2,5−
トリメチルデカン酸である。経済的な理由からしばしば
市販の製品混合物、たとえば室温で液体であり、技術的
に良好に処理できる、9個以上のC原子を有するいわゆ
るネオ酸を選択する。
【0018】触媒、たとえば硫酸、p−トルエンスルホ
ン酸およびほかのアルキルベンゼンスルホン酸または燐
酸を使用せずに処理できることが本発明による方法の特
別の利点である。付加的に使用できるにもかかわらず、
有利にはこれらの触媒を使用せずに作動する。
【0019】これらのカルボン酸が触媒作用を有するこ
とはきわめて意想外なことである、それというのもこれ
らは弱酸であり、かつ技術水準により触媒として強酸と
共に作動するからである。意想外にも底部生成物を汚染
し、後処理を必要とする高沸点の副生成物がほとんど得
られない。高沸点の、分枝鎖状のカルボン酸はむしろつ
ねに再び反応に戻すことができ、これは大きな経済的利
点である。
【0020】本発明による方法は、更に汚染物質に対し
てきわめて反応しにくい。従って、アセタールおよびケ
タールは少量の塩基を含有することができ、これは過酸
化物を精製および分離するために使用され、それにより
媒体の活性を低下させない。
【0021】有利には本発明による方法を連続的に実施
する。その際、たとえば水酸化ナトリウム溶液を装入生
成物と共に反応器に供給し、カルボン酸の一部が中和す
るにもかかわらず、媒体を交換せずに長い作動時間が達
成される。前記方法のもう1つの利点は、こうして得ら
れたナトリウム塩が沈殿せず、酸に溶けていることであ
る。その際カルボン酸の塩を希釈した無機酸水溶液で洗
浄することによりきわめて簡単なやり方で遊離したカル
ボン酸に戻すことができる。
【0022】本発明による方法においては一般にほかの
溶剤を必要としない。装入生成物から所望される特別の
場合に、通常の、前記条件下で安定な溶剤、たとえばパ
ラフィン、アルキル芳香族化合物、または塩素化炭化水
素、たとえば1−クロロアルカンを添加することができ
る。
【0023】特別の反応器を必要とせず、すべてのカラ
ムを有する撹拌装置内で実施できることは本発明による
方法の大きな利点である。
【0024】本発明による方法は最終的に不飽和エーテ
ルを製造するために利用することができ、これに続いて
アルコキシ基をアルコールを用いて式: CHR=CH−OR′+R″OH→CHR=CH−O
R″+R′OH により交換する。
【0025】本発明による方法を実施するために、高沸
点の、分枝鎖状のカルボン酸を装入し、100〜250
℃、有利には120〜220℃に加熱し、アセタールま
たはケタールを連続的に供給し、この間に同時に不飽和
エーテル、分解したアルコールおよび未反応のアセター
ルまたはケタールからなる混合物を蒸留する。この留出
物を、場合により水溶性のアルコールを除去するために
予め洗浄した後で分別蒸留する。エーテルとアルコール
との共沸混合物が生じる場合は、アルコールをたとえば
水洗により除去する。
【0026】反応は一般に常圧またはほんの少し高めた
圧力で実施するが、減圧下で作動することも可能であ
る。
【0027】
【実施例】本発明を以下の実施例により詳細に説明す
る。本発明は実施例に限定されない。
【0028】例1 2−メトキシプロペン(MPP) 温度計、撹拌器および出口管がフラスコの最も深い位置
まで通じている滴加漏斗を有する5首フラスコおよびそ
の上に装填された蒸留装置からなるガラス装置を用い
た。
【0029】5首フラスコにネオノナン酸250gおよ
び蒸留受け器に炭酸カリウム1gを装入した。引き続
き、130℃で2,2−ジメトキシプロパン(DMP)
340g(3.21モル)、98.2%を連続的にネオ
ノナン酸に供給した。
【0030】還流と取り出しの比を蒸留装置で2:1に
調整した。4時間後反応が終了し、留出物340gが沈
殿した。底部生成物は1g増加し、ごく淡い黄色に着色
した。
【0031】留出物は以下の組成を有した。
【0032】MPP 48.7% アセトン 1.2% DMP 22.4% メタノール 27.7% DMPの転化率は78であり、MPPの収率は反応に対
して91%であった。
【0033】後処理のためにMPPを蒸留し、水で2回
洗浄し、留出物からメタノールを分離した。純度99.
3%が得られた。
【0034】DMPを回収するために、MPPを含まな
い蒸留残渣にn−ペンタンを加え、同時にメタノールを
循環させ、その際良好な相分離を達するために、蒸留生
成物に連続的に水を混合した。
【0035】生じた水−メタノール相を分離し、取り出
した。その後ペンタンを留去し、最後にDMPを精製蒸
留した。
【0036】例2 2−メトキシプロペン(MPP) 例1で生じた底部生成物を例1による全部で13のほか
の試験に使用した。その際底部生成物の量の増加は14
gのみであった。底部生成物の触媒作用は活性損失を生
じなかった。生成物は液体であり、容易に運動した。
【0037】少ない高沸点物のみを生じた。
【0038】例3 エチルビニルエーテル 例1に記載された装置を用いて同様に作動した。
【0039】底部にネオノナン酸260gおよび蒸留受
け器に安定化のために水酸化ナトリウム溶液(50%)
3gを装入した。引き続きアセトアルデヒド−ジエチル
アセタール340gを連続的に供給した。
【0040】反応温度は200℃であり、頭部温度は6
8〜71℃であった。蒸留生成物324gを常圧で蒸留
した。フラクション1(159g)はエチルビニルエー
テルを純度96.8%でおよびエタノール2.5%を含
有した。フラクション2(150g)は以下の組成を有
した。
【0041】エチルビニルエーテル 1.6% アセトアルデヒド−ジエチルアセタール 23.8% エタノール 72.3% この反応の転化率は89%であり、収率は反応したアセ
タールに対して86%であった。
【0042】水洗によりエチルビニルエーテルが純度9
9.5%で得られた。
【0043】底部生成物はこの試験においては約1g増
加し、次の試験に再び使用した。
【0044】比較例A 例1と同様に実施した。ただしネオノナン酸の代りにジ
ベンゼントルエン(MARLOTHERM(R)Hue
ls社、D−45764Marl)300gおよびアル
キルベンゼンスルホン酸(MARLON(R)AS3
酸、Huels社)3gをフラスコに装入した。
【0045】引き続き、反応温度200℃でアセトアル
デヒド−ジエチルアセタール(98.5%)300gを
供給した。
【0046】反応終了後底部生成物の量は321gであ
り、3回の装入後に331gであった。従って増加の量
は3回の使用後にすでに10%であった。アセタールの
転化率は57%であり、収率は反応したアセタールに対
して76%であった。
【0047】例4 n−ブチルビニルエーテル 例1に記載された装置を使用して、ここに記載された方
法を実施した、ただしDMPの代りにアセトアルデヒド
−ジ−n−ブチルアセタールを使用し、温度を210℃
に加熱した。
【0048】ネオノナン酸250gを底部に装入し、ア
セトアルデヒド−ジ−n−ブチルアセタール340gを
添加した。
【0049】転化率83%および反応したアセタールに
対するn−ブチルビニルエーテルの収率70%が得られ
た。
【0050】例5 エチル−1−プロペニルエーテル 例1と同様に実施した。ただしDMPの代りにプロピオ
ンアルデヒド−ジエチルアセタールを使用した。
【0051】ネオノナン酸270gを底部に装入した。
引き続き、反応温度200℃でプロピオンアルデヒド−
ジエチルアセタール412g(97%)を添加した。
【0052】エチル−1−プロペニルエーテルが収率9
7%で得られた。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式2: 【化1】 のアセタールまたはケタールから、式1: 【化2】 [式中、 R1はHまたは1〜8個のC原子を有するアルキル基、 R2はH,CH3,C25またはCl、 R3は1〜8個のC原子を有するアルキル基、および R4はH,CH3,C25またはC37であってもよく、 R1およびR4は結合して5〜7員環を形成することがで
    きる]の不飽和エーテルを製造する方法において、式2
    のアセタールまたはケタールを高沸点の、分枝鎖状のカ
    ルボン酸中で100〜250℃に加熱し、その際不飽和
    エーテルを留出物として収得することを特徴とする不飽
    和エーテルの製造方法。
  2. 【請求項2】 C5〜C20−カルボン酸中で加熱する請求
    項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 2,2−ジ置換されたC7〜C18−カル
    ボン酸を使用する請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 120〜220℃に加熱する請求項1記
    載の方法。
  5. 【請求項5】 触媒を添加しない請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 反応を連続的に実施する請求項1記載の
    方法。
JP7240098A 1994-09-23 1995-09-19 不飽和エーテルの製造方法 Pending JPH0899923A (ja)

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EP0703211A1 (de) 1996-03-27
DE4433949A1 (de) 1996-03-28
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