JPH0899810A - 2剤型カビとり剤 - Google Patents
2剤型カビとり剤Info
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- JPH0899810A JPH0899810A JP25967894A JP25967894A JPH0899810A JP H0899810 A JPH0899810 A JP H0899810A JP 25967894 A JP25967894 A JP 25967894A JP 25967894 A JP25967894 A JP 25967894A JP H0899810 A JPH0899810 A JP H0899810A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 漂白力が大きく、臭いがおだやかで、酸性洗
浄剤と混合したときの有毒ガスの発生が抑制された2剤
型カビとり剤を提供する。 【構成】 次の組成物(I)および(II) (I) 二塩化イソシアヌル酸アルカリ金属塩を含有する
固形剤、 (II)次の成分(a)〜(d) (a)ポリオキシエチレン・フェニルエーテルまたは炭
素数1ないし4のアルキル基を有するポリオキシエチレ
ン・アルキルフェニルエーテルから選ばれるハロゲン捕
捉剤 0.1ないし30重量% (b)アルカリ金属臭化物 0.1ないし30重量% (c)アルカリ金属水酸化物 0.5ないし10重量% (d)界面活性剤 0.1ないし20重量% を含有する水溶液剤から成る2剤型カビとり剤。
浄剤と混合したときの有毒ガスの発生が抑制された2剤
型カビとり剤を提供する。 【構成】 次の組成物(I)および(II) (I) 二塩化イソシアヌル酸アルカリ金属塩を含有する
固形剤、 (II)次の成分(a)〜(d) (a)ポリオキシエチレン・フェニルエーテルまたは炭
素数1ないし4のアルキル基を有するポリオキシエチレ
ン・アルキルフェニルエーテルから選ばれるハロゲン捕
捉剤 0.1ないし30重量% (b)アルカリ金属臭化物 0.1ないし30重量% (c)アルカリ金属水酸化物 0.5ないし10重量% (d)界面活性剤 0.1ないし20重量% を含有する水溶液剤から成る2剤型カビとり剤。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカビとり剤に関するもの
であり、詳しくは、固形剤と水溶液剤の2つの組成物か
らなり、漂白力が大きく、臭いのおだやかで、誤って酸
性洗浄剤と混合したときも有毒ガスの発生を抑制した安
全な2剤型カビとり剤に関するものである。
であり、詳しくは、固形剤と水溶液剤の2つの組成物か
らなり、漂白力が大きく、臭いのおだやかで、誤って酸
性洗浄剤と混合したときも有毒ガスの発生を抑制した安
全な2剤型カビとり剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】浴室、トイレ、台所や洗濯槽の裏側など
室内の湿度の高い場所には、カビが生え易く、特に近年
住宅の密閉度の向上に伴い、大きな問題になっている。
このようなカビの汚れを除去するカビとり剤として
は、浴室、トイレ、台所用としては、主として次亜塩素
酸塩を有効成分とするものが、また、洗濯槽用には、次
亜塩素酸塩を有効成分とするものの他、過炭酸塩を有効
成分とするものがそれぞれ使用されている。
室内の湿度の高い場所には、カビが生え易く、特に近年
住宅の密閉度の向上に伴い、大きな問題になっている。
このようなカビの汚れを除去するカビとり剤として
は、浴室、トイレ、台所用としては、主として次亜塩素
酸塩を有効成分とするものが、また、洗濯槽用には、次
亜塩素酸塩を有効成分とするものの他、過炭酸塩を有効
成分とするものがそれぞれ使用されている。
【0003】しかし、過炭酸塩は漂白力が小さという問
題があり、一方、次亜塩素酸塩は漂白力は大きいが、酸
性洗浄剤と混合したとき塩素ガスが発生して危険であ
り、また、刺激臭が強いという問題があった。
題があり、一方、次亜塩素酸塩は漂白力は大きいが、酸
性洗浄剤と混合したとき塩素ガスが発生して危険であ
り、また、刺激臭が強いという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、漂白力が大
きく、酸性洗浄剤と混合したときの有毒ガスの発生が抑
制され、かつ臭いのおだやかなカビとり剤を提供するこ
とを目的とする。
きく、酸性洗浄剤と混合したときの有毒ガスの発生が抑
制され、かつ臭いのおだやかなカビとり剤を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは先に、ハロ
ゲン系漂白剤と酸性洗浄剤を混合した時のハロゲンガス
の発生を抑制する一連のハロゲン捕捉能を有する化合物
(ハロゲン捕捉剤)を見出し、特許出願した(特開平5
−111546号)。
ゲン系漂白剤と酸性洗浄剤を混合した時のハロゲンガス
の発生を抑制する一連のハロゲン捕捉能を有する化合物
(ハロゲン捕捉剤)を見出し、特許出願した(特開平5
−111546号)。
【0006】引き続き、本発明者らは、このハロゲン捕
捉剤を利用した実用性に優れたカビとり剤を調製すべく
鋭意検討を行った結果、特定のハロゲン捕捉剤を選定
し、二塩化イソシアヌル酸塩、アルカリ金属臭化物、ア
ルカリ金属水酸化物および界面活性剤の混合物にこれを
配合することによって、優れた漂白力を有し、しかも酸
性洗浄剤と混合したときのハロゲンガスの発生を抑制し
た安全でかつ臭いのおだやかなカビとり剤が得られるこ
とを見出した。
捉剤を利用した実用性に優れたカビとり剤を調製すべく
鋭意検討を行った結果、特定のハロゲン捕捉剤を選定
し、二塩化イソシアヌル酸塩、アルカリ金属臭化物、ア
ルカリ金属水酸化物および界面活性剤の混合物にこれを
配合することによって、優れた漂白力を有し、しかも酸
性洗浄剤と混合したときのハロゲンガスの発生を抑制し
た安全でかつ臭いのおだやかなカビとり剤が得られるこ
とを見出した。
【0007】さらに、これらの成分を固形剤と水溶液剤
の二剤に分けて調製し、使用時に混合する方法をとるこ
とにより、保存安定性にも優れた2剤型カビとり剤とな
ることを見出し、本発明を完成した。
の二剤に分けて調製し、使用時に混合する方法をとるこ
とにより、保存安定性にも優れた2剤型カビとり剤とな
ることを見出し、本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明は次の組成物(I)およ
び(II) (I) 二塩化イソシアヌル酸アルカリ金属塩を含有する
固形剤、 (II)次の成分(a)〜(d) (a)ポリオキシエチレン・フェニルエーテルまたは炭
素数1ないし4のアルキル基を有するポリオキシエチレ
ン・アルキルフェニルエーテルから選ばれるハロゲン捕
捉剤 0.1ないし30重量% (b)アルカリ金属臭化物 0.1ないし30重量% (c)アルカリ金属水酸化物 0.5ないし10重量% (d)界面活性剤 0.1ないし20重量% を含有する水溶液剤から成る2剤型カビとり剤を提供す
るものである。
び(II) (I) 二塩化イソシアヌル酸アルカリ金属塩を含有する
固形剤、 (II)次の成分(a)〜(d) (a)ポリオキシエチレン・フェニルエーテルまたは炭
素数1ないし4のアルキル基を有するポリオキシエチレ
ン・アルキルフェニルエーテルから選ばれるハロゲン捕
捉剤 0.1ないし30重量% (b)アルカリ金属臭化物 0.1ないし30重量% (c)アルカリ金属水酸化物 0.5ないし10重量% (d)界面活性剤 0.1ないし20重量% を含有する水溶液剤から成る2剤型カビとり剤を提供す
るものである。
【0009】本発明において、組成物(I)の固形剤成
分として用いられる二塩化イソシアヌル酸アルカリ金属
塩としては、そのナトリウム塩またはカリウム塩の無水
塩または二水塩を用いることができる。
分として用いられる二塩化イソシアヌル酸アルカリ金属
塩としては、そのナトリウム塩またはカリウム塩の無水
塩または二水塩を用いることができる。
【0010】この組成物(I)は、二塩化イソシアヌル
酸アルカリ金属塩のみで調製しても良いが、必要に応じ
て他の任意成分、例えば、硫酸ナトリウム、重炭酸ナト
リウムなどの無機塩や、顔料等を配合し、調製しても良
い。 組成物(I)の形状としては、粉状、顆粒状あるい
は錠剤状とすることができる。
酸アルカリ金属塩のみで調製しても良いが、必要に応じ
て他の任意成分、例えば、硫酸ナトリウム、重炭酸ナト
リウムなどの無機塩や、顔料等を配合し、調製しても良
い。 組成物(I)の形状としては、粉状、顆粒状あるい
は錠剤状とすることができる。
【0011】一方、本発明の組成物(II)の水溶液剤に
おける(a)成分は、ポリオキシエチレンフェニルエー
テル及び炭素数1ないし4のアルキル基を有するポリオ
キシエチレンアルキルフェニルエーテルから選ばれるも
のであり、いずれか1種またはこれらの2種以上を組合
せて用いることができる。
おける(a)成分は、ポリオキシエチレンフェニルエー
テル及び炭素数1ないし4のアルキル基を有するポリオ
キシエチレンアルキルフェニルエーテルから選ばれるも
のであり、いずれか1種またはこれらの2種以上を組合
せて用いることができる。
【0012】この(a)成分は、例えば、フェノールま
たは炭素数1ないし4のアルキル基を有するアルキルフ
ェノールにエチレンオキサイドを付加することにより製
造されるが、このうち、アルキルフェノールの具体的な
例としては、クレゾール、エチルフェノール、プロピル
フェノール、t−ブチルフェノール、キシレノール、メ
チルエチルフェノール、ジ−t−ブチルフェノール等を
挙げることができる。
たは炭素数1ないし4のアルキル基を有するアルキルフ
ェノールにエチレンオキサイドを付加することにより製
造されるが、このうち、アルキルフェノールの具体的な
例としては、クレゾール、エチルフェノール、プロピル
フェノール、t−ブチルフェノール、キシレノール、メ
チルエチルフェノール、ジ−t−ブチルフェノール等を
挙げることができる。
【0013】本発明の(a)成分は、発生するハロゲン
ガスと等モルで反応すると考えられるので、経済性の点
より分子量の小さい方が有利である。 更に、溶剤とし
ての性能をも考慮すればポリオキシエチレンフェニルエ
ーテルが最も好ましい。上記(a)成分におけるエチレ
ンオキサイドの付加モル数は、1ないし30程度のもの
を用いることができるが、経済性の点から水溶性を失わ
ない範囲でモル数の小さいことが望ましく、例えば平均
付加モル数が3〜5程度のものが好ましい。
ガスと等モルで反応すると考えられるので、経済性の点
より分子量の小さい方が有利である。 更に、溶剤とし
ての性能をも考慮すればポリオキシエチレンフェニルエ
ーテルが最も好ましい。上記(a)成分におけるエチレ
ンオキサイドの付加モル数は、1ないし30程度のもの
を用いることができるが、経済性の点から水溶性を失わ
ない範囲でモル数の小さいことが望ましく、例えば平均
付加モル数が3〜5程度のものが好ましい。
【0014】組成物(II)中の(a)成分の添加量は、
0.1ないし30重量%(以下、「%」と略す)であ
り、好ましくは1ないし20%である。 実際の添加量
は、組成物(I)と組成物(II)を混合して得られるカ
ビとり剤に、更に酸性洗浄剤が混ざった時に発生するハ
ロゲンガスの発生量、すなわち、カビとり剤中の次亜ハ
ロゲン酸塩の種類と量および許容されるハロゲンガスの
発生量に基づいて決定されるべきである。
0.1ないし30重量%(以下、「%」と略す)であ
り、好ましくは1ないし20%である。 実際の添加量
は、組成物(I)と組成物(II)を混合して得られるカ
ビとり剤に、更に酸性洗浄剤が混ざった時に発生するハ
ロゲンガスの発生量、すなわち、カビとり剤中の次亜ハ
ロゲン酸塩の種類と量および許容されるハロゲンガスの
発生量に基づいて決定されるべきである。
【0015】また、組成物(II)中の(b)成分である
アルカリ金属臭化物としては、好ましくは、臭化ナトリ
ウムあるいは臭化カリウムが用いられる。 組成物(I
I)中における(b)成分の添加量は、0.1ないし30
%、好ましくは0.5ないし20%である。
アルカリ金属臭化物としては、好ましくは、臭化ナトリ
ウムあるいは臭化カリウムが用いられる。 組成物(I
I)中における(b)成分の添加量は、0.1ないし30
%、好ましくは0.5ないし20%である。
【0016】本発明の2剤型カビとり剤は、組成物
(I)である固形剤と組成物(II)である水溶液剤を混
合することにより次亜塩素酸塩と次亜臭素酸塩が生成
し、これらが漂白活性成分となるものであるが、生成す
る次亜塩素酸塩と次亜臭素酸塩の比は、(b)成分と二
塩素化イソシアヌル酸塩とのモル比によって決定され
る。すなわち、この比が2より大きいときは、活性成分
のほとんどが次亜臭素酸塩となるが、2より小さいとき
は両成分が共存する。 したがって、実際の(b)成分
の添加量は、二塩化イソシアヌル酸塩の量と目的とする
両活性成分の比率によって決められる。
(I)である固形剤と組成物(II)である水溶液剤を混
合することにより次亜塩素酸塩と次亜臭素酸塩が生成
し、これらが漂白活性成分となるものであるが、生成す
る次亜塩素酸塩と次亜臭素酸塩の比は、(b)成分と二
塩素化イソシアヌル酸塩とのモル比によって決定され
る。すなわち、この比が2より大きいときは、活性成分
のほとんどが次亜臭素酸塩となるが、2より小さいとき
は両成分が共存する。 したがって、実際の(b)成分
の添加量は、二塩化イソシアヌル酸塩の量と目的とする
両活性成分の比率によって決められる。
【0017】しかし、次亜臭素酸塩は次亜塩素酸塩より
活性が大きく、かつ臭いがおだやかであるため、実用上
は、ほとんどの活性成分を次亜臭素酸塩とすることが好
ましく、このためには上記比率を2以上、好ましくは2
〜4とすべきである。
活性が大きく、かつ臭いがおだやかであるため、実用上
は、ほとんどの活性成分を次亜臭素酸塩とすることが好
ましく、このためには上記比率を2以上、好ましくは2
〜4とすべきである。
【0018】更に、組成物(II)中の(c)成分である
アルカリ金属水酸化物としては、好ましくは、水酸化ナ
トリウムあるいは水酸化カリウムが用いられる。 組成
物(II)中のこれらの添加量は、0.5ないし10%、
好ましくは1.5ないし8%、更に好ましくは2ないし
5%である。 この(c)成分の添加量が小さい時は、
混合後のカビとり剤が沈殿を生成することがある。
アルカリ金属水酸化物としては、好ましくは、水酸化ナ
トリウムあるいは水酸化カリウムが用いられる。 組成
物(II)中のこれらの添加量は、0.5ないし10%、
好ましくは1.5ないし8%、更に好ましくは2ないし
5%である。 この(c)成分の添加量が小さい時は、
混合後のカビとり剤が沈殿を生成することがある。
【0019】更にまた、組成物(II)中の(d)成分で
ある界面活性剤としては、陰イオン、陽イオン、非イオ
ン、両性の広い範囲の化合物が用いられる。 従来の次
亜塩素酸塩から成るカビとり剤では、耐酸化物のある特
定の界面活性剤に限られていたが、本発明の組成物は水
溶液剤に酸化剤が含まれていないため、広い範囲の界面
活性剤を用いることができるのが、ひとつの特徴であ
る。
ある界面活性剤としては、陰イオン、陽イオン、非イオ
ン、両性の広い範囲の化合物が用いられる。 従来の次
亜塩素酸塩から成るカビとり剤では、耐酸化物のある特
定の界面活性剤に限られていたが、本発明の組成物は水
溶液剤に酸化剤が含まれていないため、広い範囲の界面
活性剤を用いることができるのが、ひとつの特徴であ
る。
【0020】このうち、陰イオン界面活性剤としては、
脂肪族モノカルボン酸塩、N−アシロイルサルコシン
塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルカンスルホン酸
塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルジフェニ
ルエーテルスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキル
フェノールスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステ
ル塩等が用いられる。
脂肪族モノカルボン酸塩、N−アシロイルサルコシン
塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルカンスルホン酸
塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルジフェニ
ルエーテルスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキル
フェノールスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステ
ル塩等が用いられる。
【0021】また、非イオン界面活性剤としては、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレングリコール、グリセリン脂肪酸部分エス
テル、しょ糖脂肪酸部分エステル、脂肪塩ジエタノール
アミド、トリアルキルアミンオキシドなどが用いられ
る。
オキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレングリコール、グリセリン脂肪酸部分エス
テル、しょ糖脂肪酸部分エステル、脂肪塩ジエタノール
アミド、トリアルキルアミンオキシドなどが用いられ
る。
【0022】陽イオン界面活性剤としては、テトラアル
キルアンモニウム塩、トリアルキルベンジルアンモニウ
ム塩等が用いられ、両性界面活性剤としては、カルボキ
シベタイン型、スルホベタイン型、イミダゾリン型など
の両性界面活性剤が用いられる。
キルアンモニウム塩、トリアルキルベンジルアンモニウ
ム塩等が用いられ、両性界面活性剤としては、カルボキ
シベタイン型、スルホベタイン型、イミダゾリン型など
の両性界面活性剤が用いられる。
【0023】これらの界面活性剤はカビとり剤の使用目
的に応じて適当に選択することができるが、洗濯槽用カ
ビとり剤のように特に洗浄力が要求される場合には、ア
ルカンスルホン酸塩やアルキル硫酸エステル塩のような
陰イオン界面活性剤が好ましい。
的に応じて適当に選択することができるが、洗濯槽用カ
ビとり剤のように特に洗浄力が要求される場合には、ア
ルカンスルホン酸塩やアルキル硫酸エステル塩のような
陰イオン界面活性剤が好ましい。
【0024】一方、浴室やタイルのカビとり剤のように
壁面への付着性が特に要求される場合には、脂肪族モノ
カルボン酸塩とトリアルキルアミンオキシドやベタイン
との組合せのような起泡・増粘作用をもつ界面活性剤が
好ましい。 さらに防カビ効果を賦与する場合には、テ
トラアルキルアンモニウム塩等のカチオン界面活性剤の
添加が好ましい。
壁面への付着性が特に要求される場合には、脂肪族モノ
カルボン酸塩とトリアルキルアミンオキシドやベタイン
との組合せのような起泡・増粘作用をもつ界面活性剤が
好ましい。 さらに防カビ効果を賦与する場合には、テ
トラアルキルアンモニウム塩等のカチオン界面活性剤の
添加が好ましい。
【0025】組成物(II)中における(d)成分の添加
量は、0.1ないし20%、好ましくは1ないし5%で
ある。
量は、0.1ないし20%、好ましくは1ないし5%で
ある。
【0026】本発明の組成物(II)中には、上記必須成
分の他、防カビ剤を加えることもできる。 防カビ剤と
しては、上記したテトラアルキルアンモニウム塩等のカ
チオン界面活性剤の他、アルキルクロロフェノール等の
防カビ剤を使用することができる。
分の他、防カビ剤を加えることもできる。 防カビ剤と
しては、上記したテトラアルキルアンモニウム塩等のカ
チオン界面活性剤の他、アルキルクロロフェノール等の
防カビ剤を使用することができる。
【0027】更に組成物(II)には、上記各成分の他、
必要に応じて他の成分、たとえばポリカルボキシレート
重合体のような増粘剤、香料、色素等を加えることがで
きる。 これらの添加剤も酸化剤存在下での長期安定性
を要求されることがないため、広い範囲の化合物を用い
ることができる。
必要に応じて他の成分、たとえばポリカルボキシレート
重合体のような増粘剤、香料、色素等を加えることがで
きる。 これらの添加剤も酸化剤存在下での長期安定性
を要求されることがないため、広い範囲の化合物を用い
ることができる。
【0028】本発明の2剤型カビとり剤の使用に当って
の、組成物(I)(固形剤)と組成物(II)(水溶液
剤)の比率は、組成物(I)の1重量部に対して組成物
(II)を10ないし200重量部、好ましくは20ない
し100重量部とすることが好ましく、実際の比率は、
上記した組成物(II)の各成分の実際の添加量の基準に
従って決定される。
の、組成物(I)(固形剤)と組成物(II)(水溶液
剤)の比率は、組成物(I)の1重量部に対して組成物
(II)を10ないし200重量部、好ましくは20ない
し100重量部とすることが好ましく、実際の比率は、
上記した組成物(II)の各成分の実際の添加量の基準に
従って決定される。
【0029】
【作用】本発明の2剤型カビとり剤は、固形剤と水溶液
剤を混合せしめることにより、固形の二塩化イソシアヌ
ル酸塩と水溶液剤の(b)成分であるアルカリ金属臭化
物、(c)成分であるアルカリ金属水酸化物および水が
反応して次亜塩素酸塩および次亜臭素酸塩が生成するも
のである。 そして、次亜臭素酸塩は次亜塩素酸塩に比
して活性が大きく、かつ臭いがおだやかな特徴を有する
ため、優れた漂白力とおだやかな臭いを示すものであ
る。
剤を混合せしめることにより、固形の二塩化イソシアヌ
ル酸塩と水溶液剤の(b)成分であるアルカリ金属臭化
物、(c)成分であるアルカリ金属水酸化物および水が
反応して次亜塩素酸塩および次亜臭素酸塩が生成するも
のである。 そして、次亜臭素酸塩は次亜塩素酸塩に比
して活性が大きく、かつ臭いがおだやかな特徴を有する
ため、優れた漂白力とおだやかな臭いを示すものであ
る。
【0030】また、水溶液剤に含まれる(a)成分であ
るハロゲン捕捉剤は、万一酸性洗浄剤とまざった場合の
ハロゲンガスの発生を抑制するとともに、水溶性溶剤と
しての性能も有するため(d)成分である界面活性剤と
の相互作用により、洗浄力を向上させる効果ももってい
る。
るハロゲン捕捉剤は、万一酸性洗浄剤とまざった場合の
ハロゲンガスの発生を抑制するとともに、水溶性溶剤と
しての性能も有するため(d)成分である界面活性剤と
の相互作用により、洗浄力を向上させる効果ももってい
る。
【0031】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれら実施例になんら制約されるもの
ではない。
するが、本発明はこれら実施例になんら制約されるもの
ではない。
【0032】実 施 例 1 カビとり剤用水溶液剤の調製:下記表1に示す組成で、
種々の塩素捕捉剤、アルカリ臭化物、アルカリ水酸化
物、界面活性剤等を混合し、カビとり剤用水溶液剤(組
成物(II))を調製した。
種々の塩素捕捉剤、アルカリ臭化物、アルカリ水酸化
物、界面活性剤等を混合し、カビとり剤用水溶液剤(組
成物(II))を調製した。
【0033】
【表1】
【0034】実 施 例 2 カビとり効果およびハロゲン発生量試験:実施例1で調
製した水溶液剤と無水二塩化イソシアヌル酸ナトリウム
から成る固形剤を混合してカビとり剤(本発明製剤)を
調製した。 調製されたカビとり剤は、本発明製剤4に
ついては調製後2時間において僅かな沈殿の生成が認め
られたが、その他は1日後においても透明な液体であっ
た。また、実施例1で調製した比較液剤についても同様
に固形剤を混合してカビとり剤(比較製剤)を調製し
た。これらのカビとり剤について、そのカビとり効果お
よび塩酸と混合した時のハロゲンガスの発生量を下記試
験方法に従って測定した。 これらの結果を表2に示
す。
製した水溶液剤と無水二塩化イソシアヌル酸ナトリウム
から成る固形剤を混合してカビとり剤(本発明製剤)を
調製した。 調製されたカビとり剤は、本発明製剤4に
ついては調製後2時間において僅かな沈殿の生成が認め
られたが、その他は1日後においても透明な液体であっ
た。また、実施例1で調製した比較液剤についても同様
に固形剤を混合してカビとり剤(比較製剤)を調製し
た。これらのカビとり剤について、そのカビとり効果お
よび塩酸と混合した時のハロゲンガスの発生量を下記試
験方法に従って測定した。 これらの結果を表2に示
す。
【0035】〔 試 験 法 〕 (1)カビとり効果 カビを育成した木片に、調製されたカビとり剤10ml
を散布し、3分後の状態を目視により観察した。 (2)ハロゲンガス発生量 容量20リットルの図1に示す装置を用いた。 図1の
Eに示されるビーカーに調製されたカビとり剤を3ml
取り、その中に10%塩酸水溶液3mlを加え、直ちに
蓋をし、マグネティックスターラーFで攪拌した。 ま
た、容器中のファンDにより下方に送風した。5分経過
後、検知管Bを備えたガス採取器Cによりガスを吸引
し、容器中のハロゲンガス濃度を測定した。
を散布し、3分後の状態を目視により観察した。 (2)ハロゲンガス発生量 容量20リットルの図1に示す装置を用いた。 図1の
Eに示されるビーカーに調製されたカビとり剤を3ml
取り、その中に10%塩酸水溶液3mlを加え、直ちに
蓋をし、マグネティックスターラーFで攪拌した。 ま
た、容器中のファンDにより下方に送風した。5分経過
後、検知管Bを備えたガス採取器Cによりガスを吸引
し、容器中のハロゲンガス濃度を測定した。
【0036】
【0037】1) カビとり効果評価基準: ○ 完全にカビがとれた △ カビが少し残っていた
【0038】上記結果から明らかなように、本発明製剤
では優れたカビとり効果が得られ、またハロゲンガスの
発生も認められなかった。 これに対し、比較製剤では
ハロゲンガスの発生が多く、安全性に問題があった。
では優れたカビとり効果が得られ、またハロゲンガスの
発生も認められなかった。 これに対し、比較製剤では
ハロゲンガスの発生が多く、安全性に問題があった。
【0039】実 施 例 3 長時間使用した全自動電気洗濯機を分解し、回転槽を取
り出した。 槽の外側には一面にカビが生えていた。 そ
の部分に、試料1と同様にして調製したカビとり剤35
0mlを散布し、30分間放置後水洗した。その結果、
カビは完全にとれた。
り出した。 槽の外側には一面にカビが生えていた。 そ
の部分に、試料1と同様にして調製したカビとり剤35
0mlを散布し、30分間放置後水洗した。その結果、
カビは完全にとれた。
【0040】実 施 例 4 試料5と同様にして調製したカビとり剤350mlをト
リガー付容器に入れ、カビの生えた浴室のタイルに散布
した。3分間放置したのち水洗した結果、カビは完全に
とれた。
リガー付容器に入れ、カビの生えた浴室のタイルに散布
した。3分間放置したのち水洗した結果、カビは完全に
とれた。
【0041】
【発明の効果】本発明の2剤型カビとり剤は、漂白力が
大きく、臭いのおだやかなものであり、かつ酸性洗浄剤
と混合したときの有毒ガスの発生が抑制された安全なも
のであった。 従って、本発明の2剤型カビとり剤は、
浴室、トイレ、台所用あるいは洗濯槽用のカビとり剤と
して有利に使用することのできるものである。
大きく、臭いのおだやかなものであり、かつ酸性洗浄剤
と混合したときの有毒ガスの発生が抑制された安全なも
のであった。 従って、本発明の2剤型カビとり剤は、
浴室、トイレ、台所用あるいは洗濯槽用のカビとり剤と
して有利に使用することのできるものである。
【図1】 ハロゲンガス濃度を測定するために用いる装
置を示す図面。
置を示す図面。
A 測定容器 B ハロゲンガス検知管 C ガス採取器 D 撹拌用ファン E ビーカー F スターラービーズ G マグネティックスターラー 以 上
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 33/24 37/02 37/06 41/04 Z C09K 3/00 S
Claims (10)
- 【請求項1】 次の組成物(I)および(II) (I) 二塩化イソシアヌル酸アルカリ金属塩を含有する
固形剤、 (II)次の成分(a)〜(d) (a)ポリオキシエチレン・フェニルエーテルまたは炭
素数1ないし4のアルキル基を有するポリオキシエチレ
ン・アルキルフェニルエーテルから選ばれるハロゲン捕
捉剤 0.1ないし30重量% (b)アルカリ金属臭化物 0.1ないし30重量% (c)アルカリ金属水酸化物 0.5ないし10重量% (d)界面活性剤 0.1ないし20重量% を含有する水溶液剤から成る2剤型カビとり剤。 - 【請求項2】 1重量部の組成物(I)に対し、10な
いし200重量部の組成物(II)を使用時に混合する請
求項1記載の2剤型カビとり剤。 - 【請求項3】 組成物(II)の成分(d)の界面活性剤
が陰イオン界面活性剤である請求項第1項または第2項
記載の2剤型カビとり剤。 - 【請求項4】 陰イオン界面活性剤が2級アルカンスル
ホン酸ナトリウムである請求項第3項記載の2剤型カビ
とり剤。 - 【請求項5】 陰イオン界面活性剤がラウリル硫酸ナト
リウムである請求項第3項記載の2剤型カビとり剤。 - 【請求項6】 組成物(II)の成分(d)の界面活性剤
が脂肪族モノカルボン酸塩とトリアルキルアミンオキシ
ドである請求項第1項または第2項記載の2剤型カビと
り剤。 - 【請求項7】 脂肪族モノカルボン酸塩がヤシ脂肪酸カ
リウムであり、トリアルキルアミンオキシドがジメチル
ラウリルアミンオキシドである請求項第6項記載の2剤
型カビとり剤。 - 【請求項8】 脂肪族モノカルボン酸塩がパーム脂肪酸
カリウムであり、トリアルキルアミンオキシドがジメチ
ルラウリルアミンオキシドである請求項第6項記載の2
剤型カビとり剤。 - 【請求項9】 組成物(II)中の(b)成分と、組成物
(I)中の二塩化イソシアヌル酸塩とのモル比が2より
大である請求項第1項〜第8項の何れかの項記載の2剤
型カビとり剤。 - 【請求項10】 更に組成物(II)中に防カビ剤を加え
た請求項第1項〜第9項の何れかの項記載の2剤型カビ
とり剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25967894A JPH0899810A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 2剤型カビとり剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25967894A JPH0899810A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 2剤型カビとり剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0899810A true JPH0899810A (ja) | 1996-04-16 |
Family
ID=17337394
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25967894A Pending JPH0899810A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 2剤型カビとり剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0899810A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006016610A3 (ja) * | 2004-08-10 | 2006-04-20 | Nippon Catalytic Chem Ind | アミンオキシドの安定化方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05111546A (ja) * | 1991-06-06 | 1993-05-07 | S T Chem Co Ltd | ハロゲン捕捉剤 |
-
1994
- 1994-09-30 JP JP25967894A patent/JPH0899810A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05111546A (ja) * | 1991-06-06 | 1993-05-07 | S T Chem Co Ltd | ハロゲン捕捉剤 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006016610A3 (ja) * | 2004-08-10 | 2006-04-20 | Nippon Catalytic Chem Ind | アミンオキシドの安定化方法 |
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