JPH0899376A - 射出成形用金型 - Google Patents
射出成形用金型Info
- Publication number
- JPH0899376A JPH0899376A JP6261069A JP26106994A JPH0899376A JP H0899376 A JPH0899376 A JP H0899376A JP 6261069 A JP6261069 A JP 6261069A JP 26106994 A JP26106994 A JP 26106994A JP H0899376 A JPH0899376 A JP H0899376A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- sole
- molds
- flow
- shoe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 射出成形靴の靴底の爪先部及び踵部の極端な
厚みの違いによる射出樹脂の流れ不良を解消し、フロー
ライン及び空気やガス溜まり、ヒケ等の発生を防止す
る。 【構成】 射出成形用金型のサイドモールドの内面及び
ソールモールドの上面にテフロン加工を施す。
厚みの違いによる射出樹脂の流れ不良を解消し、フロー
ライン及び空気やガス溜まり、ヒケ等の発生を防止す
る。 【構成】 射出成形用金型のサイドモールドの内面及び
ソールモールドの上面にテフロン加工を施す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形する際に射出
樹脂の流れを良好にし、射出時の靴底のサイドに生じる
フローラインの防止に関するものである。
樹脂の流れを良好にし、射出時の靴底のサイドに生じる
フローラインの防止に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ダイレクト射出成形靴の発泡ポリウレタ
ン底は、耐久性を有している上に軽くてクッション性に
優れ疲れを生じさせない為に、近年靴底の材料として主
流をなしている。特に婦人用パンプス等には多く用いら
れている。該、婦人用パンプスに限らず一般的に靴底を
射出成形する際は、胛被を吊込んだラストモールド及び
サイドモールドとソールモールドを型組みし、その空隙
に靴底用樹脂を射出し、靴底用樹脂が発泡し所定の底厚
になるようにソールモールドを上昇させ、胛被と一体に
成形するが、その際射出する発泡樹脂は、爪先部及び踵
部への樹脂の流れを考慮し、バランス良く成形する為に
通常は踏付部に射出する。
ン底は、耐久性を有している上に軽くてクッション性に
優れ疲れを生じさせない為に、近年靴底の材料として主
流をなしている。特に婦人用パンプス等には多く用いら
れている。該、婦人用パンプスに限らず一般的に靴底を
射出成形する際は、胛被を吊込んだラストモールド及び
サイドモールドとソールモールドを型組みし、その空隙
に靴底用樹脂を射出し、靴底用樹脂が発泡し所定の底厚
になるようにソールモールドを上昇させ、胛被と一体に
成形するが、その際射出する発泡樹脂は、爪先部及び踵
部への樹脂の流れを考慮し、バランス良く成形する為に
通常は踏付部に射出する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記、従来の技術の項
に記載した踏付部に発泡樹脂を射出することが靴底の爪
先及び踵の為に最良であるが、該射出方法で婦人用パン
プスを成形すると、婦人用パンプスは踵の厚みが厚く踏
付部から爪先にかけて極端に厚みが薄い為に、発泡樹脂
が急速に踵方向に流れ靴底の踵部に色を帯びたフローラ
インが発生する。フローラインが発生した場合は成形後
にスプレー等によって目立たないように色を塗布してい
る。
に記載した踏付部に発泡樹脂を射出することが靴底の爪
先及び踵の為に最良であるが、該射出方法で婦人用パン
プスを成形すると、婦人用パンプスは踵の厚みが厚く踏
付部から爪先にかけて極端に厚みが薄い為に、発泡樹脂
が急速に踵方向に流れ靴底の踵部に色を帯びたフローラ
インが発生する。フローラインが発生した場合は成形後
にスプレー等によって目立たないように色を塗布してい
る。
【0004】此れを防止する為に、射出圧を落として踵
部にゆっくりと射出すると、踵に発生していた色を伴っ
たフローラインを防止することは出来るが、今度は爪先
への流れが悪く、流れ不良や空気及び発生ガスが溜まる
という欠点を生じる。これらの、踵及び爪先の厚みの違
いに対して発泡樹脂の射出位置をバランスの良い位置に
決めることは、射出樹脂の材質、金型の形状、射出条件
等諸々の条件が異なる為になかなか困難である。本発明
はこれらの諸問題を解決する為に行われたものである。
部にゆっくりと射出すると、踵に発生していた色を伴っ
たフローラインを防止することは出来るが、今度は爪先
への流れが悪く、流れ不良や空気及び発生ガスが溜まる
という欠点を生じる。これらの、踵及び爪先の厚みの違
いに対して発泡樹脂の射出位置をバランスの良い位置に
決めることは、射出樹脂の材質、金型の形状、射出条件
等諸々の条件が異なる為になかなか困難である。本発明
はこれらの諸問題を解決する為に行われたものである。
【0005】
【課題を解決する為の手段】ラストモールド、サイドモ
ールド、ソールモールドを型組みし、発泡樹脂を射出し
靴底を成形する際に、サイドモールドの内面及びソール
モールドの上面に弗素樹脂加工を施し、極端に厚みが薄
い踏付部から爪先にかけても発泡樹脂の流れをスムーズ
にした金型を提供するものである。
ールド、ソールモールドを型組みし、発泡樹脂を射出し
靴底を成形する際に、サイドモールドの内面及びソール
モールドの上面に弗素樹脂加工を施し、極端に厚みが薄
い踏付部から爪先にかけても発泡樹脂の流れをスムーズ
にした金型を提供するものである。
【0006】
【作用】弗素樹脂の加工を施したことで、その滑性作用
により、極端に厚みが薄い踏付部から爪先にかけても射
出樹脂が充分に流れる。
により、極端に厚みが薄い踏付部から爪先にかけても射
出樹脂が充分に流れる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は、婦人用パンプスを成形する際の射出成形用金型
(6)の型組み図であり、胛被(7)を吊込んだラスト
モールド(1)、及びサイドモールド(2)、ソールモ
ールド(3)を型組みして出来た空隙(8)に発泡ウレ
タンを射出し靴底の成形が完了した図である。図2は射
出時のモールドの型組みを示し、従来の射出位置(9)
は仮想線で示した位置であり、本発明による射出位置
(10)は実線で示した位置である。
1は、婦人用パンプスを成形する際の射出成形用金型
(6)の型組み図であり、胛被(7)を吊込んだラスト
モールド(1)、及びサイドモールド(2)、ソールモ
ールド(3)を型組みして出来た空隙(8)に発泡ウレ
タンを射出し靴底の成形が完了した図である。図2は射
出時のモールドの型組みを示し、従来の射出位置(9)
は仮想線で示した位置であり、本発明による射出位置
(10)は実線で示した位置である。
【0008】婦人用パンプスの底を成形する空隙(8)
は、踏付部(11)から爪先部(12)にかけて極端に薄く
踵部(13)は厚い。従って従来の射出位置(9)に射出
したのでは踵部(13)に急速に流れ、踵部(13)にフロ
ーラインが発生する。テフロン加工を施す前の金型にて
射出位置(10)に射出したのでは爪先部(12)への流れ
が悪い。其処で本発明はサイドモールド(2)の内面
(4)及びソールモールド(3)の上面(5)にテフロ
ン加工を施したのである。
は、踏付部(11)から爪先部(12)にかけて極端に薄く
踵部(13)は厚い。従って従来の射出位置(9)に射出
したのでは踵部(13)に急速に流れ、踵部(13)にフロ
ーラインが発生する。テフロン加工を施す前の金型にて
射出位置(10)に射出したのでは爪先部(12)への流れ
が悪い。其処で本発明はサイドモールド(2)の内面
(4)及びソールモールド(3)の上面(5)にテフロ
ン加工を施したのである。
【0009】テフロン加工の方法としては、下記方法に
て行う。モールドはアルミ製であるから、該アルミモー
ルドにテフロン加工を施す際は、先ずアルミモールドの
表面をサンドブラスト処理を行い、脱脂後にカラ焼を行
う。続いてダイキン(メーカー名)製のポリフロンTE
Fエナメル(商品名)にて塗装し乾燥後、380℃×1
0分間焼成、ネオフロンFEPディスバージョン(商品
名)を塗装し乾燥、380℃×40分間焼成することに
より行った。
て行う。モールドはアルミ製であるから、該アルミモー
ルドにテフロン加工を施す際は、先ずアルミモールドの
表面をサンドブラスト処理を行い、脱脂後にカラ焼を行
う。続いてダイキン(メーカー名)製のポリフロンTE
Fエナメル(商品名)にて塗装し乾燥後、380℃×1
0分間焼成、ネオフロンFEPディスバージョン(商品
名)を塗装し乾燥、380℃×40分間焼成することに
より行った。
【0010】胛被(7)を吊込んだラストモールド
(1)と内面(4)にテフロン加工を施したサイドモー
ルド(2)及び上面(5)にテフロン加工を施した各モ
ールドを型組みして、その空隙(8)の踵部(13)にゆ
っくりと射出する。
(1)と内面(4)にテフロン加工を施したサイドモー
ルド(2)及び上面(5)にテフロン加工を施した各モ
ールドを型組みして、その空隙(8)の踵部(13)にゆ
っくりと射出する。
【0011】
【効果】踵部が厚く爪先部が薄い射出成形靴の成形にお
いて、サイドモールド、ソールモールドにテフロン加工
することに依り、射出位置を変更することなく成形する
ことが可能となった。従来、この手の靴底の成形は厚い
部分への急速な射出樹脂の流れによるフローラインが出
来ていたが、これの防止、薄い部分の流れ不良による爪
先上面部に発生していた内部空気溜り或いは発生ガスの
溜り、表面のヒケ等の欠陥を解消し、商品価値を向上さ
せることが出来た。さらに成形時に出来たフローライン
を成形後修正する必要もなく、生産性も向上し経済的効
果もある。
いて、サイドモールド、ソールモールドにテフロン加工
することに依り、射出位置を変更することなく成形する
ことが可能となった。従来、この手の靴底の成形は厚い
部分への急速な射出樹脂の流れによるフローラインが出
来ていたが、これの防止、薄い部分の流れ不良による爪
先上面部に発生していた内部空気溜り或いは発生ガスの
溜り、表面のヒケ等の欠陥を解消し、商品価値を向上さ
せることが出来た。さらに成形時に出来たフローライン
を成形後修正する必要もなく、生産性も向上し経済的効
果もある。
【図1】本発明の射出成形の完了を示す図。
【図2】射出成形時の図。
【図3】従来の方法で成形した靴底の側面図(胛被部は
省略している)。
省略している)。
1 ラストモールド 2 サイドモールド 3 ソールモールド 4 内面 5 上面 6 射出成形用金型 7 胛被 8 空隙 9 従来の射出位置 10 本発明後の射出位置 11 踏付部 12 爪先部 13 踵部 14 フローライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 31:50
Claims (1)
- 【請求項1】 ラストモールド(1)、サイドモールド
(2)、ソールモールド(3)を型組みし、発泡ポリウ
レタンを射出し靴底を成形する際に、サイドモールド
(2)の内面(4)及びソールモールド(3)の上面
(5)に弗素樹脂加工を施したことを特徴とする射出成
形用金型(6)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6261069A JPH0899376A (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | 射出成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6261069A JPH0899376A (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | 射出成形用金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0899376A true JPH0899376A (ja) | 1996-04-16 |
Family
ID=17356654
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6261069A Pending JPH0899376A (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | 射出成形用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0899376A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013053323A1 (zh) * | 2011-10-11 | 2013-04-18 | Chen Ming-Te | 鞋底制造模具 |
JP2013095043A (ja) * | 2011-10-31 | 2013-05-20 | Kaneka Corp | 射出発泡成型用金型 |
CN112368120A (zh) * | 2018-12-17 | 2021-02-12 | 株式会社Lg化学 | 注塑模具、包括该注塑模具的注模机及使用注模机制造注塑制品的方法 |
-
1994
- 1994-09-29 JP JP6261069A patent/JPH0899376A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013053323A1 (zh) * | 2011-10-11 | 2013-04-18 | Chen Ming-Te | 鞋底制造模具 |
JP2013095043A (ja) * | 2011-10-31 | 2013-05-20 | Kaneka Corp | 射出発泡成型用金型 |
CN112368120A (zh) * | 2018-12-17 | 2021-02-12 | 株式会社Lg化学 | 注塑模具、包括该注塑模具的注模机及使用注模机制造注塑制品的方法 |
JP2021532002A (ja) * | 2018-12-17 | 2021-11-25 | エルジー・ケム・リミテッド | 射出金型、これを含む射出成形機及びこれを用いた射出製品の製造方法 |
US11981055B2 (en) | 2018-12-17 | 2024-05-14 | Lg Chem, Ltd. | Injection mold, injection molding machine including injection mold, and method for manufacturing injection-molded product using injection molding machine |
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