JPH0899182A - インバータ式溶接電源ユニット - Google Patents

インバータ式溶接電源ユニット

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JPH0899182A
JPH0899182A JP25915694A JP25915694A JPH0899182A JP H0899182 A JPH0899182 A JP H0899182A JP 25915694 A JP25915694 A JP 25915694A JP 25915694 A JP25915694 A JP 25915694A JP H0899182 A JPH0899182 A JP H0899182A
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JP
Japan
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unit
cooling
power source
inverter
fan
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JP25915694A
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Inventor
Hiroshi Shimada
博司 島田
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Miyachi Technos Corp
Original Assignee
Miyachi Technos Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 [目的]ユニットと周囲との間の塵埃や水滴等による相
互干渉をなくし、信頼性を向上させ、ユニット設置の自
由度を大きくする。 [構成]ユニット本体20に電源部(36,62,6
4,70等)、水冷式の冷却板60およびファン74が
搭載され、このユニット本体20が前扉14付きの実質
的に密閉可能なユニット筐体12に前面開口部から出し
入れ可能に収容される。実質的な密閉状態のユニット筐
体12内でファン74が回転することにより空気が攪拌
され空気流が生成する。この空気流は、ユニット筐体1
2内で対流して電源部(36,62,64,70等)の
各回路素子または基板に触れるとともに冷却板60にも
触れ、各回路素子または基板から熱を吸収し、冷却板6
0で冷やされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インバータ式の電源部
を内蔵するインバータ式溶接電源ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】インバータ式の抵抗溶接機では、商用周
波数の交流をいったん直流に変換し、この直流をインバ
ータ回路によって商用周波数よりも高い周波数(たとえ
ば1KHz)の交流に変換し、この高周波交流を溶接ト
ランスに通してのち二次側で再び直流に整流し、この二
次側の直流を被溶接材に供給するようにしている。溶接
トランスを流れる交流の周波数が高いため、溶接トラン
スの小型軽量化が可能であり、このため、小型軽量の溶
接トランスをロボットに搭載して溶接ガンに直結するこ
ともよく行われている。
【0003】従来より、抵抗溶接の分野では、溶接トラ
ンスよりも前段の回路を電源部として定置型の電源ユニ
ットに収容し、その中で溶接電流の制御を行うようにし
ている。インバータ式の溶接電源ユニットでは、電源部
のインバータ回路や整流回路から多量の熱が出るため、
水冷式の冷却板を設け、この冷却板にインバータ回路素
子や整流回路素子等を取り付けている。また、冷却板以
外の場所に取り付けられる回路素子または電気部品を空
冷式で冷却するために、ユニットの2つの壁面(たとえ
ば上面および側面)にそれぞれ通気孔(入口および出
口)を設けるとともに、片側の通気孔付近にファンを取
り付けて、ユニット内に風を流すようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のインバータ式溶
接電源ユニットでは、ユニット内の電源部を空冷式で冷
却するためにユニット壁面に通気孔を設けているが、こ
の通気孔を通って空気だけでなく塵埃や水滴等も出入り
するという不具合がある。溶接作業場の中には、塵埃や
水滴だけでなくオイルミストやスプラッシュの鉄粉等も
漂っているところがある。そのような塵埃、水滴、オイ
ルミスト等が通気孔からユニットに入り込むと、電源部
の電気部品や回路基板に付着して回路を故障させるおそ
れがある。他方において、クリーンルーム並みに防塵対
策を施している溶接作業場もあり、そのような作業場に
従来のユニットを設置した場合には、逆にユニットから
周囲に塵埃等を撒き散らしてしまい、品質管理に害悪を
もたらすこととなる。
【0005】また、従来のユニットでは、通気孔の少な
くとも1つをユニット側壁に設ける構成であるため、そ
の通気孔の外側には通気性をよくするためのスペースを
確保しなくてはならず、他の物体を接近配置できないと
いう不便もある。さらに、入口側の通気孔付近では、外
の空気が温まっているとユニット内の冷却効果が薄れる
ため、発熱性の物体を配置できないという不便もある。
【0006】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
もので、ユニットと周囲との間で塵埃や水滴等による相
互干渉をなくして電源部の信頼性の向上と周囲の環境の
保護を図り、さらにはユニット設置の自由度を大きくし
たインバータ式溶接電源ユニットを提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のインバータ式溶接電源ユニットは、実質
的に密閉可能なユニット筐体を有し、前記ユニット筐体
の中にインバータ式の電源部と、前記電源部を液冷式で
冷却するための冷却部と、前記ユニット筐体内で空気流
を形成するためのファンとを内蔵してなる構成とした。
【0008】
【作用】上記の構成においては、実質的に密閉されたユ
ニット内で、ファンが回転することにより、空気が攪拌
され、空気流が生成する。この空気流は、ユニット内で
対流して電源部の回路素子や基板に触れるとともに液冷
式の冷却部に触れ、回路素子または基板から熱を吸収
し、冷却部で冷やされる。これにより、外気がユニット
内を通り抜けなくても、ユニット内の電源部の回路素子
または電気部品は効果的に空冷され、熱がこもるおそれ
はない。また、ユニットの壁面には通気孔がないので、
外の塵埃、水滴等が入り込むことがなく、ユニット側か
ら周囲に塵埃を撒き散らすおそれはない。
【0009】
【実施例】以下、添付図を参照して本発明の実施例を説
明する。
【0010】図1〜図5は本発明の一実施例によるイン
バータ式溶接電源ユニットの構成を示す図であり、図1
は前扉が閉まっているときの外観構成を示す斜視図、図
2は前扉が開いているときのユニット前面部の構成を示
す斜視図、図3はユニット本体の構成を示す斜視図、図
4はユニットの内部の構成を示す右側面図、図5はユニ
ットの内部の構成を示す左側面図である。なお、図解の
便宜上、図3〜図5ではケーブル類や配管類を省いてい
る。
【0011】図1に示すように、本実施例のインバータ
式溶接電源ユニット10は、ボックス型のユニット筐体
12を有している。ユニット筐体12の前面には扉また
はカバー14が開閉可能または着脱可能に取り付けられ
ており、前面上端部にはたとえば動作状況を表示するラ
ンプ表示器や液晶型の表示器16が固定して取り付けら
れている。ユニット筐体12は、筐体底の左右両端より
下方に延在する一対の断面L形脚部18を有し、床面と
の間に脚部18の高さに相当する分の隙間または空間G
Pを設けている。
【0012】図2に示すように、ユニット筐体12の前
扉14を開けると、ユニット本体20の前部が露出する
ようになっている。ユニット本体20には後述するよう
に電源部および水冷式の冷却部が搭載されており、それ
らの外部接続端子および外部配管接続口の全てが図示の
ようにユニット本体20の前部に集められている。
【0013】すなわち、正面から見て、ユニット本体2
0の前面左上部には溶接電流検出信号入力端子24,チ
ップ間電圧検出信号入力端子26、プログラム/モニタ
ユニット接続端子28等の溶接電源部のモニタ信号系端
子が設けられ、前面右上部にはインバータ出力端子30
が設けられ、前面右下部には三相商用交流入力端子32
が設けられ、前面下部中心部に冷却部の外部配管接続口
34(入口34a,出口34b)が設けられている。ま
た、ユニット本体20の上面に制御回路を実装した制御
基板36が配設され、この制御基板36の前端部に溶接
電源の外部インタフェース系の信号入出力端子38が取
り付けられている。なお、検出信号入力端子24,26
の上隣には、後述するチャージランプ40と放電スイッ
チ42が設けられている。
【0014】電源部の外部接続端子24,26,28,
30,32,38および冷却部の外部配管接続口34
a,34bには、次のようにそれぞれ所要のケーブルま
たは配管(ホース)が接続取付される。
【0015】溶接電流検出信号入力端子24、溶接電極
間電圧検出信号入力端子26および信号入出力端子38
には、溶接電流センサ、溶接電極および外部制御装置
(いずれも図示せず)からのセンス線または信号ケーブ
ル44,46,48がそれぞれ接続取付される。プログ
ラム/モニタユニット接続端子28には、外部プログラ
ム/モニタユニット(図示せず)からの信号ケーブル
(図示せず)が接続取付される。インバータ出力端子3
0および三相商用交流入力端子32には、溶接トランス
(図示せず)の一次側コイルおよび三相商用交流電源端
子(図示せず)からの電力ケーブル50,52がそれぞ
れ接続取付される。外部配管接続口34a,34bに
は、冷却水供給部(図示せず)からの給水管54,排水
管56がそれぞれ接続取付される。
【0016】これらのケーブル類および配管類は、通常
はユニット背面側から底の隙間GPを通ってユニット前
部まで回されるが、脚部18に開口を設けてユニット側
面から回してもよい。
【0017】図3に示すように、ユニット本体20は、
その前面、底面、上面および背面をそれぞれ板20a,
20b,20c,20dで囲い、両側面を開口させてい
る。ユニット本体20の底面には水冷式の冷却板60が
板面を垂直に立てるようにして配設され、この冷却板6
0の表面(部品取付面)に発熱量の多い回路たとえばイ
ンバータ回路62、整流回路64等の各素子が取り付け
られている。
【0018】冷却板60は熱伝導率の高い金属たとえば
アルミニウムからなり、板の中に水冷パイプが内蔵また
は挿着されており、その水冷パイプの両端に本体前部の
外部配管接続口34a,34bが取り付けられている。
なお、水冷パイプは蛇管に形成され、冷却板60の外側
ではジョイント管34cによって連通している。
【0019】入口側の外部配管接続口34aより導入さ
れた冷却水は、冷却板60の中の水冷パイブを流れ、出
口側の外部配管接続口34bより排出される。このよう
にして冷却板60に冷却水が供給されることで、冷却板
60が冷やされ、ひいては冷却板60上の回路素子また
は電気部品から発生する熱が速やかに放熱されるように
なっている。
【0020】図5に示すように、冷却板60の裏側に
は、整流回路64とインバータ回路62との間に電気的
に接続され、互いに直列、並列または直並列に接続され
る複数個の平滑用コンデンサ66が一列に配置されてい
る。冷却板60の上には垂直支持板68が設けられ、こ
の支持板68に発熱量の比較的少ないインバータドライ
ブ回路70や他の電力系部品が取り付けられる。制御回
路部品を実装した上記制御基板36は、カラー72を介
して上板20cの上に水平に配設されている。
【0021】ユニット本体20の背板20dには、1台
または複数台のファン74が取り付けられている。これ
らのファン74は、ユニット本体20の外から中へ空気
を流す向きに回転し、好ましくは空気流を冷却板60に
当てるように配置される。図5に示すように、冷却板6
0の裏面には多数の放熱フィン60aが一体に形成され
ており、ファン74からの空気流は放熱フィン60aに
沿って(触れて)流れるようになっている。
【0022】図4および図5は、ユニット筐体12にユ
ニット本体20が収容され、かつ前扉16が閉じている
状態を示している。この状態では、ユニット筐体12の
底面の前部にケーブルおよび配管を通すための開口12
aが存在するものの、ユニット本体20はユニット筐体
12の外から実質的に遮蔽されている。このため、ファ
ン74の回転によって生じる空気流は、ユニット筐体1
2の中で移動または対流するだけで、外へ出ることはな
い。また、この空気流はファン74を抜けた直後に冷却
板60に触れて、そこで冷やされるため、気温が上がる
ことはない。
【0023】このように、本実施例の溶接電源ユニット
10では、ユニット本体20に電源部(36,62,6
4,70等)、水冷式の冷却板60および空冷用のファ
ン74を搭載し、このユニット本体20を前扉14付き
の実質的に密閉可能なユニット筐体12に前面開口部か
ら出し入れ可能に収容している。
【0024】かかる構成によれば、実質的な密閉された
ユニット筐体12内でファン74の回転により空気が攪
拌されるようにして空気流が生成する。この空気流は、
ユニット筐体12内で対流して電源部(36,62,6
4,70等)の各回路素子または基板に触れるとともに
冷却板60にも触れ、各回路素子または基板から熱を吸
収し、冷却板60で冷やされる。特に、本実施例のよう
に、冷却板60に放熱フィン60aが設けられ、この放
熱フィン60aにファン74からの空気流が当たること
で、筐体12内の空気流は一層効果的に冷やされ、ひい
ては冷却板60以外の支持板60または基板38に取り
付けられている回路素子または電気部品が冷たい空気流
に当たることになり、冷却効果が高められている。した
がって、ユニット筐体12の壁面に通気孔がなくても筐
体12内の全ての電気部品または回路素子が効果的に空
冷される。
【0025】このように、本溶接電源ユニット10内に
外の塵埃、水滴等が入り込むおそれはなく、しかもユニ
ット12内で熱がこもるようなこともなく、電源部の各
部の機能が正常に保たれる。したがって、一般の溶接作
業場はもちろんのこと、オイルミストやスプラッシュの
屑等が漂っていたり、温度が高くなっている溶接作業場
でも、信頼性の高い動作を保証できる。
【0026】また、本溶接電源ユニット12から外部へ
の排気はなく、したがって塵埃を周囲に撒き散らすこと
もないので、周囲の環境に害悪を及ぼすおそれがなく、
防塵対策を施している清浄な溶接作業場にも安心して設
置できる。
【0027】また、溶接電源ユニット12には壁面に通
気孔がないため、ユニット12を他の物体や壁面等に密
着または近接配置することが可能であり、省スペース化
を図ることもできる。
【0028】なお、ユニット筐体12内において、ファ
ン74によって形成される空気流はユニット本体20の
前部には届き難い。ユニット本体20の前部は、ユニッ
ト本体20の前板20aとユニット筐体12の前扉14
との隙間FGに位置し、ユニット本体20に搭載されて
いる電源部(36,62,64,70等)および冷却部
60から隔離されている。
【0029】このことは、本電源ユニット10の防塵・
防水機能上の利点となっている。つまり、前扉14の隙
間から外の塵埃または水滴がユニット筐体12内に入っ
たとしても、それらの塵埃または水滴はこの前部の隙間
FG内に閉じ込められ、内奥へは進入し難く、電源部の
回路部品等に付着するおそれが少ない。このようなユニ
ット筐体12内におけるユニット本体20の前部の隔離
性を確実なものとするには、ユニット本体20の前板2
0aとユニット筐体12の内壁面との間にシール部材等
を着脱可能に設けるのが好ましい。
【0030】図3、図4および図5では、図解の簡略化
を図るため、インバータ回路62、整流回路64および
ドライブ基板70、制御基板36等をそれぞれ1つのブ
ロックまたは1枚の板として示しているが、実際は各回
路または基板毎に多数の電気部品または回路素子が露出
した状態で取り付けられている。
【0031】図2および図3に示すように、ユニット本
体20の底には左右両端に一対の断面L形の脚部76が
取り付けられており、これらの脚部76をユニット筐体
12の底板の上で前後方向に滑らせることによって、ユ
ニット本体20をユニット筐体12の前面の開口から出
し入れすることができる。この出し入れを簡単に行える
ように、ユニット筐体12に案内部材やローラ手段等を
設けてもよい。
【0032】図6は、インバータ式抵抗溶接機に適用し
た本実施例のインバータ式溶接電源ユニット10の回路
構成を示す。図6において、図1〜図5中の部分と対応
する部分には同一の符号を付してある。
【0033】上記した三相商用交流入力端子10にはブ
レーカ78を介して三相整流回路64の入力端子が接続
され、三相整流回路64の出力端子にはリップルを含む
直流が得られる。この直流は平滑コンデンサ66に充電
されることで、リップルを含まない安定したレベルの直
流になる。コンデンサ66からの直流はインバータ回路
62に入力される。
【0034】インバータ回路62は、GTRまたはIG
BTをスイッチング素子とする周知のものであって、入
力した直流を高周波のスイッチング動作によってパルス
状(矩形波)の高周波交流に変換する。インバータ回路
64のスイッチングひいてはその高周波交流出力のパル
ス幅は、インバータ・ドライブ回路70を介してCPU
80により制御される。
【0035】インバータ回路62より出力された高周波
交流は、上記したインバータ出力端子30よりケーブル
50を介して本溶接電源ユニット10の外に配置されて
いる溶接トランス82の一次側コイルに供給され、その
二次側コイルには降圧された高周波交流が得られる。こ
の高周波交流は一対のダイオード84a,84bからな
る整流回路によって直流に変換され、この直流の電流I
w が一対の電極チップ86a,86bを介して被溶接材
88a,88bに供給される。
【0036】CPU80は、ROM90に格納されてい
るプログラムにしたがってユニット内の全体および各部
の制御、特にファン74の運転を制御する。また、CP
U80は、インバータ制御部として機能し、たとえばパ
ルス幅変調(PWM)方式によりインバータ回路62の
高周波交流出力のパルス幅を制御する。
【0037】本実施例では、定電流制御を行えるように
溶接電流検出回路96が設けられるとともに、定電圧制
御または定電力制御を行えるようにチップ間電圧検出回
路98が設けられている。
【0038】溶接電流検出回路96の入力端子には、上
記した溶接電流検出信号入力端子24が接続されてい
る。一次側電流I1 を基に溶接電流を検出するときは、
一次側の導体に電流センサとしてカレントトランス10
0が取り付けられ、この電流トランス100の出力端子
が上記した信号ケーブル44を介して溶接電流検出信号
入力端子24に接続され、ひいては溶接電流検出回路9
6の入力端子に接続されることになる。あるいは、二次
側に電流センサとしてトロイダルコイル102が取り付
けられてもよい。溶接電流検出回路96では、ディップ
スイッチ等(図示せず)の切替によってカレントトラン
ス100を使用する場合とトロイダルコイル102を使
用する場合とに対応し、いずれの場合でも溶接電流IW
の電流値を表す信号またはデータをCPU80に与え
る。
【0039】チップ間電圧検出回路98の入力端子は、
上記したチップ間電圧検出信号入力端子26に接続され
ている。このチップ間電圧検出信号入力端子26には、
上記した電圧センス線46介して電極チップ88a,8
8bが接続される。したがって、チップ間電圧検出回路
98は、両チップ88a,88b間の電圧を入力し、そ
の電圧値を表す信号またはデータをCPU98に与え
る。
【0040】入出力インタフェース回路(I/O)94
は、CPU80をユニット内でディスプレイ16に接続
するとともに、上記した信号入出力端子38またはプロ
グラム/モニタユニット接続端子28(図6には図示せ
ず)を介してユニット外部のキーボードやシーケンサ等
に接続する。RAM92にはCPU80で演算されるデ
ータまたは演算結果のデータや設定値データ等が格納さ
れる。
【0041】インバータ回路62および三相整流回路6
4は、上記冷却板60に取り付けられている。ドライブ
回路70は、上記ドライブ基板70に取り付けられてい
る。CPU80、RAM90、ROM92、I/O9
4、溶接電流検出回路96およびチップ間電圧検出回路
98は、上記制御基板36(図6では図示せず)に取り
付けられている。
【0042】なお、平滑コンデンサ66と並列に上記チ
ャージランプ40および放電スイッチ42が接続されて
いる。正常時は、所定電圧に充電されているコンデンサ
66の電圧によってチャージランプ40は点灯してい
る。メンテナンスの作業時にはコンデンサ66が充電し
たままだと危険なため、放電スイッチ42を押圧(閉
成)して抵抗43を介して放電電流を流すようにしてい
る。この場合、コンデンサ66の電圧が十分低くなると
チャージランプ40が消灯し、これで放電が完了したこ
とを知らせるようになっている。
【0043】電極チップ86a,86b間の電圧を電圧
センス線46および入出力インタフェース94を介して
チップ間電圧検出回路98に入力させることも可能であ
り、その場合は、チップ間電圧検出信号入力端子26を
省略することが可能である。カレントトランス100を
インバータ出力端子30の内側つまりユニット10内に
設けることも可能であり、その場合は、溶接電流検出信
号入力端子24を介さずにユニット内部のケーブルでカ
レントトランス100を溶接電流検出回路96に接続す
ることが可能である。ファン74は、CPU80による
運転制御を受けるまでもなく、ユニット10に商用交流
電力が入力されている限りは、間断なく回り続けるよう
になっていてもよい。
【0044】以上好適な実施例について説明したが、本
発明は上記実施例に限定されるものではなく、その技術
思想の範囲内で種々の変形・変更が可能である。たとえ
ば、空冷用ファン74の個数、配置位置、向き等は任意
に選択または設定することが可能である。
【0045】上記実施例では、ユニット本体20に電源
部、液冷式冷却部および空冷用ファンの全部を搭載した
が、その中の一部、たとえば空冷用ファンをユニット筐
体12側に取り付けることも可能であり、あるいはユニ
ット本体20を省いてユニット筐体12に電源部、液冷
式冷却部およびファンを取り付けるような構成も可能で
ある。
【0046】液冷式冷却部の冷却媒体に冷却水以外のも
のを用いることも可能である。さらに、液冷式冷却部の
形状・構造を任意に変形することが可能であり、たとえ
ば冷却板60に空冷用の(専ら空気流を冷やすための)
延長部を一体に設けたり、あるいは空冷用の別個の液冷
式冷却体を設けることも可能である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインバー
タ式溶接電源ユニットによれば、実質的に密閉状態のユ
ニット筐体の中でファンを回転させ空気流を対流させる
ことによって、電源部の回路素子が空気流を介して液冷
式の冷却部で冷却されるようにしたので、ユニットの壁
面に通気孔を設けなくて済み、これにより、ユニットと
周囲との間で塵埃や水滴等による相互干渉がなくなり、
ユニットの信頼性が向上するとともに、周囲の環境に害
を及ぼすことがなく、任意の場所に設置可能であり、省
スペース化を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるインバータ式溶接電源
ユニットの外観構成を示す斜視図である。
【図2】実施例のインバータ式溶接電源ユニットにおけ
るユニット本体の前部の構成を示す斜視図である。
【図3】実施例のインバータ式溶接電源ユニットにおけ
るユニット本体の全体の構成を示す斜視図である。
【図4】実施例のインバータ式溶接電源ユニットの内部
の構成を示す右側面図である。
【図5】実施例のインバータ式溶接電源ユニットの内部
の構成を示す左側面図である。
【図6】実施例のインバータ式溶接電源ユニットの回路
構成を示す回路図てある。
【符号の説明】
10 インバータ式溶接電源ユニット 12 ユニット筐体 14 前扉 20 ユニット本体 60 冷却板 62 インバータ回路 74 ファン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的に密閉可能なユニット筐体を有
    し、前記ユニット筐体の中にインバータ式の電源部と、
    前記電源部を液冷式で冷却するための冷却部と、前記ユ
    ニット筐体内で空気流を形成するためのファンとを内蔵
    してなることを特徴とするインバータ式溶接電源ユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】 前記ユニット筐体に出し入れ可能に収容
    されるユニット本体を有し、前記ユニット本体に前記電
    源部、前記冷却部および前記ファンを搭載してなること
    を特徴とする請求項1に記載のインバータ式溶接電源ユ
    ニット。
  3. 【請求項3】 前記冷却部は冷却液を流す水冷パイプを
    取り付けた熱伝導率の高い金属からなり、前記ファンは
    前記冷却部に向けて送風するように配置されることを特
    徴とする請求項1または2に記載のインバータ式溶接電
    源ユニット。
  4. 【請求項4】 前記冷却部は放熱フィンを有し、前記フ
    ァンは前記冷却部の放熱フィンに向けて送風するように
    配置されることを特徴とする請求項3に記載のインバー
    タ式溶接電源ユニット。
JP25915694A 1994-09-29 1994-09-29 インバータ式溶接電源ユニット Pending JPH0899182A (ja)

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