JPH08987A - ポリマーマイクロカプセルの製造方法 - Google Patents

ポリマーマイクロカプセルの製造方法

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JPH08987A
JPH08987A JP14339394A JP14339394A JPH08987A JP H08987 A JPH08987 A JP H08987A JP 14339394 A JP14339394 A JP 14339394A JP 14339394 A JP14339394 A JP 14339394A JP H08987 A JPH08987 A JP H08987A
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ethylene
polymer microcapsules
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Yasuharu Suda
康晴 須田
Katsuaki Makino
勝昭 槙野
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 任意の粒径のポリマーマイクロカプセルを
再現性よく形成でき、後処理を容易に行うことがで
き、ポリマーマイクロカプセルをインキや塗料のビヒ
クル中あるいは有機溶媒中に容易に分散させることがで
きる。 【構成】 非水溶媒中に微粒子を分散させて加熱混合
し、同分散液に、予め非水溶媒にエチレン共重合体を加
熱溶解しておいた液を添加し、同添加後の液をさらに前
記エチレン共重合体の溶解温度以上に加熱して混合分散
させ、その後、冷却して、ポリマーマイクロカプセルを
析出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、顔料、セラミックス等
の微粒子を内包したポリマーマイクロカプセルの製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、非水溶媒中におけるポリマーマイ
クロカプセルの製造方法として樹脂再析出法と重合法と
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記樹脂再析出法に
は、例えば着色剤を混練したオレフィン系樹脂をトルエ
ン中に加熱溶解した後、冷却して、着色粒子を析出させ
る方法があるが、この方法は、加熱溶解した樹脂を、顔
料、セラミックス等の微粒子を分散した非水溶媒に加え
る方法ではない。また非水溶媒の溶解度バラメータ(以
下SP値と称する)を変化させることにより、粒径を制
御する方法ではない。
【0004】また前記重合法により、水系でポリマーマ
イクロカプセルを製造した例は少なくないが、非水溶媒
中での重合例は少なく、重合条件の制御が難しい。また
重合法で製造したポリマーマイクロカプセルの表面に、
分散剤、界面活性剤、重合開始剤、未反応モノマー等の
付着を避けられず、各種機能材としてマイクロカプセル
を用いる場合、それらの不純物を除去して、精製する必
要があるが、微粒子になるほど精製が困難になるという
問題があった。
【0005】本発明は前記の問題点に鑑み提案するもの
であり、その目的とする処は、任意の粒径のポリマー
マイクロカプセルを再現性よく形成でき、後処理を容
易に行うことができ、ポリマーマイクロカプセルをイ
ンキや塗料のビヒクル中あるいは有機溶媒中に容易に分
散させることができるポリマーマイクロカプセルの製造
方法を提供しようとする点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のポリマーマイクロカプセルの製造方法
は、非水溶媒中に微粒子を分散させて加熱混合し、同分
散液に、予め非水溶媒にエチレン共重合体を加熱溶解し
ておいた液を添加し、同添加後の液をさらに前記エチレ
ン共重合体の溶解温度以上に加熱して混合分散させ、そ
の後、冷却して析出させることを特徴としている(請求
項1)。
【0007】前記請求項1のポリマーマイクロカプセル
の製造方法において、エチレン共重合体として非水溶媒
に常温では難溶性若しくは不溶性を有し加熱することに
より非水溶媒に溶解するエチレン酢酸ビニル共重合体及
びエチレン酢酸ビニル共重合体部分ケン化物の少なくと
も一方を使用してもよい(請求項2)。また本発明のポ
リマーマイクロカプセルの製造方法は、非水溶媒中に顔
料、セラミックス等の微粒子を分散させて加熱混合し、
同分散液に、予め非水溶媒に上記微粒子を被覆するエチ
レン共重合体を加熱溶解しておいた液を添加し、同添加
後の液をさらに前記エチレン共重合体の溶解温度以上に
加熱して混合分散させ、その後、冷却して析出させるこ
とを特徴としている(請求項3)。
【0008】前記請求項3のポリマーマイクロカプセル
の製造方法において、非水溶媒の溶解度バラメータを変
化させることにより、粒径を制御するようにしてもよい
(請求項4)。前記請求項3乃至4のポリマーマイクロ
カプセルの製造方法において、非水溶媒として直鎖また
は分岐鎖脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、炭素数10
以下の直鎖または分岐鎖脂肪族アルコールの中から単一
または2種以上の混合溶媒を使用してもよい(請求項
5)。
【0009】前記請求項3乃至5記載のポリマーマイク
ロカプセルの製造方法において、エチレン共重合体とし
てメルトインデックス50以上で、分子量10.000
以上100.000以下であり且つ前記非水溶媒中に常
温では難溶性若しくは不溶性を有し加熱することにより
非水溶媒に溶解するエチレン酢酸ビニル共重合体及びエ
チレン酢酸ビニル共重合体部分ケン化物の少なくとも一
方とエチレンアクリル酸とエチレンアクリル酸エステル
とを使用してもよい(請求項5)。
【0010】
【作用】本発明のポリマーマイクロカプセルの製造方法
は前記のように非水溶媒中に微粒子(例えば顔料、セラ
ミックス等)を分散させて加熱混合し、同分散液に、予
め非水溶媒にエチレン共重合体を加熱溶解しておいた液
を添加し、同添加後の液をさらに前記エチレン共重合体
の溶解温度以上に加熱して混合分散させ、その後、冷却
して、ポリマーマイクロカプセルを析出させる。前記微
粒子を分散させた非水溶媒中に、溶解したエチレン共重
合体を加えることにより、エチレン共重合体を粉末また
はペレット状で加えた場合に起きる粉末またはペレット
表面への微粒子の吸着、濃縮に起因する微粒子凝集体の
生成を抑制し、結果としてポリマーマイクロカプセルの
小粒径化、粒度分布のシャープ化を容易に行うことがで
きる。またこの非水溶媒のSP値を変化させて、エチレ
ン共重合体と非水溶媒との親和性を調節することによ
り、ポリマーマイクロカプセルの粒子径を制御できる。
エチレン共重合体と非水溶媒とのSP値の差が小さいほ
どポリマーマイクロカプセルの粒子径は小さく、逆にS
P値の差が大きいほど粒子径は大きくなる。
【0011】
【実施例】
(第1実施例)攪拌機、温度計、還流冷却器を具えた2
つの容器のうち、一方の容器1に、 分岐鎖脂肪族炭化水素 アイソバーG(エクソン社製): 162部 芳香族炭化水素 トルエン(片山化学社製) : 108部 脂肪族アルコール エタノール(片山化学社製) : 270部 を投入して、SP値10.73の非水溶媒とした。この
中に顔料カーミンB6(大日精化工業社製)4.8部を
加えて、70℃で混合分散を行った。他方の容器2に、 分岐鎖脂肪族炭化水素 アイソパーG(エクソン社製): 378部 芳香族炭化水素 トルエン(片山化学社製) : 252部 脂肪族アルコール エタノール(片山化学社製) : 630部 を投入して、SP値9.18の非水溶媒とした。この中
にエチレン・酢酸ビニル共重合体部分ケン化物デュミラ
ン(−2280(武田薬品工業製(SP値8.93):
24部(粉末)を加え、70℃で混合して、デュミラン
を完全に溶解した。
【0012】他方の容器2中の70℃のデュミラン溶液
を一方の容器1の顔料分散液に20分間かけて添加した
後、一方の容器1の混合液を70℃で30分間混合、分
散し、次いで一方の容器1中の混合液を室温まで180
分間かけて冷却することにより、顔料を内包したポリマ
ーマイクロカプセルを形成した。このようにして得られ
たポリマーマイクロカプセルは、体積基準の50%粒径
が2.4μmであった(図1参照)。
【0013】次に第1実施例の比較例を説明する。攪拌
機、温度計、還流冷却器を具えた容器に、 分岐鎖脂肪族炭化水素 アイソパーG(エクソン社製): 540部 芳香族炭化水素 トルエン(片山化学社製) : 360部 脂肪族アルコール エタノール(片山化学社製) : 900部 を投入して、SP値10.73の非水溶媒とした。この
中にエチレン・酢酸ビニル共重合体部分ケン化物デュミ
ラン(−2280(武田薬品工業製(SP値8.9
3): 24部(粉末)、顔料カーミンB6(大日精化工
業製): 4.8部を加え、70℃で混合分散して、デュ
ミランを完全に溶解した後、室温まで180分間かけて
冷却することにより、顔料を内包したポリマーマイクロ
カプセルを形成した。このようにして得られたポリマー
マイクロカプセルは、体積基準の50%粒径が10.8
μmであった(図2参照)。
【0014】(第2実施例)第1実施例において、容器
1及び容器2の非水溶媒組成を表1に示すように変更す
る以外は同様にして、ポリマーマイクロカプセルを形成
した。このようにして得られたポリマーマイクロカプセ
ルの体積基準の50%粒径を表1に併せて示す。また非
水溶媒のSP値とポリマーマイクロカプセルの平均粒径
との関係を図3に示す。なお表1には、第1実施例(溶
媒SP値10.73の場合)も併記している。
【0015】
【表1】 (第3実施例)第1実施例において、容器1の非水溶媒
組成をアイソバーG: 238部、トルエン: 158部、
エタノール: 144部(非水溶媒SP値9.54)に変
更し、デュミランC−2280の代わりにエチレン・酢
酸ビニル共重合体部分ケン化物デュミランC−5791
(武田薬品工業製): 24部(粉末)、容器2の非水溶
媒組成をアイソバーG: 554部、トルエン: 370
部、エタノール: 336部(非水溶媒SP値9.54)
に変更する他は同様にして、体積基準の50%粒径が
2.4μmのポリマーマイクロカプセル(紅色)分散液
を得た。
【0016】この分散液中の混合溶媒をアイソバーGに
置換し、帯電付与剤等の常用添加剤を加えて、静電写真
液体現像液にした(固定分3%)。この現像液を市販の
湿式電子写真複写機に入れて、市販のコート紙上にコピ
ーしたところ、画像濃度1.52D 、転写率98%、地
汚れ0.01D 以下の優れた像が得られた。なお濃度、
地汚れの測定には、マクベス濃度計を用いた。また転写
率は、次式により計算した。
【0017】転写率(%)={1−(転写後の感光面上
のトナー濃度/転写前の感光面上のトナー濃度)}×1
00 比較例として大日本イキ化学工業製の電子写真用液体現
像液CBR−310を用いて同様にコピーしたところ、
転写率85%であった。 (第4実施例)攪拌機、温度計、還流冷却器を具えた2
つの容器のうち、一方の容器1に、 分岐鎖脂肪族炭化水素 アイソバーG(エクソン社製): 270部 芳香族炭化水素 トルエン(片山化学社製) : 180部 脂肪族アルコール エタノール(片山化学社製) : 90部 を投入して、SP値8.99の非水溶媒とした。この中
に顔料フタロシアニンブルー(大日精化工業社製)4.
8部を加えて、70℃で混合分散を行った。他方の容器
2に、 分岐鎖脂肪族炭化水素 アイソパーG(エクソン社製): 630部 芳香族炭化水素 トルエン(片山化学社製) : 420部 脂肪族アルコール エタノール(片山化学社製) : 210部 を投入して、SP値8.99の非水溶媒とした。この中
にエチレン・酢酸ビニル共重合体エバフレックス220
(三井・デュポンケミカル製): 24部(粉末)を加
え、70℃で混合して、エバフレックスを完全に溶解し
た。
【0018】他方の容器2中の70℃のエバフレックス
溶液を一方の容器1の顔料分散液に20分間かけて添加
した後、第1実施例と同様にして顔料を内包したポリマ
ーマイクロカプセルを形成した。このようにして得られ
たポリマーマイクロカプセルは、体積基準の50%粒径
が2.0μmであった(図4参照)。次に第4実施例の
比較例を説明する。攪拌機、温度計、還流冷却器を具え
た容器に、 分岐鎖脂肪族炭化水素 アイソパーG(エクソン社製): 900部 芳香族炭化水素 トルエン(片山化学社製) : 600部 脂肪族アルコール エタノール(片山化学社製) : 300部 を投入して、SP値10.73の非水溶媒とした。この
中にエチレン・酢酸ビニル共重合体エバフレックス22
0(三井・デュポンケミカル製): 24部(粉末)、顔
料フタロシアニンブルー(大日精化工業社製): 4.8
部を加え、70℃で混合分散して、エバフレックスを完
全に溶解した後、第4実施例と同様にして顔料を内包し
たポリマーマイクロカプセルを形成した。このようにし
て得られたポリマーマイクロカプセルは、体積基準の5
0%粒径が8.7μmであった(図5参照)。
【0019】(第5実施例)第4実施例において、容器
2に加えるエチレン・酢酸ビニル共重合体エバフレック
ス220: 24部をエチレン・アクリル酸エステル共重
合体A・704(三井・デュポンケミカル製): 24部
(粉末)に変更する以外は同様にして、ポリマーマイク
ロカプセルを形成した。このようにして得られたポリマ
ーマイクロカプセルは、体積基準の50%粒径が2.0
μmであった(図6参照)。
【0020】次に第5実施例の比較例を説明する。第4
実施例の比較例において、容器中に加えるエチレン・酢
酸ビニル共重合体エバフレックス220: 24部をエチ
レン・酢酸ビニル共重合体A−704(三井・デュポン
ケミカル製): 24部(粉末)に変更する以外は同様に
して、ポリマーマイクロカプセルを形成した。このよう
にして得られたポリマーマイクロカプセルは、体積基準
の50%粒径が9.8μmであった(図7参照)。
【0021】なお本発明のポリマーマイクロカプセルの
製造方法で使用されるエチレン共重合体としては、エチ
レン酢酸ビニル共重合体、エチレン拡散ビニル共重合体
部分ケン化物、エチレンアクリル酸共重合体、エチレン
アクリル酸エステル共重合体等が挙げられる。特にメル
トインデックス(MI)が50以上で、分子量が10.
000以上100.000以下であるものが好ましい。
MIが50未満であくと、マイクロカプセルの分散安定
性に欠ける場合があり、好ましくない。また分子量が1
0.000未満では、生成したポリマーマイクロカプセ
ルが相互に凝集、融着する場合があり、好ましくない。
また分子量が100.000以上では、非水溶媒中への
エチレン共重合体の加熱溶解性が悪くなる場合があり、
好ましくない。
【0022】本発明でマイクロカプセルの芯物質として
用いられる微粒子には、インキ、塗料、電子写真用トナ
ー等で使用されている公知の顔料や機能材として使用可
能な各種セラミックス微粒子を用いることができる。こ
れらの芯物質は、分散剤または界面活性剤の吸着、ある
いは樹脂によるフラッシング処理等の前処理を行ってか
ら用いてもよい。
【0023】また本発明で用いる非水溶媒には、直鎖ま
たは分岐鎖の脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、炭素数
10以下の直鎖または分岐鎖脂肪族アルコール等が挙げ
られる。脂肪族炭化水素の具体例としては、炭素数6〜
12の直鎖または分岐鎖の脂肪族炭化水素、炭素数の異
なる脂肪族炭化水素の混合物であるアイソパー(エクソ
ン化学社製)等がある。芳香族炭化水素の具体例として
は、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等
が挙げられる。
【0024】
【発明の効果】本発明のポリマーマイクロカプセルの製
造方法によれば、粒度分布がシャープで、平均粒径が
0.1〜50μmの範囲で任意の粒径をもつポリマーマ
イクロカプセルの形成を再現性よく行うことができる。
また重合法に比べてポリマーマイクロカプセルの形成条
件を制御し易く、また重合法により形成したポリマーマ
イクロカプセルのように表面が分散剤、重合開始剤等の
不純物により汚染されることがないので、後処理を容易
に行うことができる。
【0025】また非水溶媒中においてポリマーマイクロ
カプセルを形成するので、生成したポリマーマイクロカ
プセルをインキや塗料のビヒクル中あるはい有機溶媒中
に容易に分散させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポリマーマイクロカプセルの製造方法
の第1実施例のポリマーマイクロカプセルの粒度分布を
示す説明図である。
【図2】同第1実施例の比較例のポリマーマイクロカプ
セルの粒度分布を示す説明図である。
【図3】同製造方法の第2実施例のポリマーマイクロカ
プセルの粒度分布を示す説明図である。
【図4】同製造方法の第4実施例のポリマーマイクロカ
プセルの粒度分布を示す説明図である。
【図5】同第4実施例の比較例のポリマーマイクロカプ
セルの粒度分布を示す説明図である。
【図6】同製造方法の第5実施例のポリマーマイクロカ
プセルの粒度分布を示す説明図である。
【図7】同第5実施例の比較例のポリマーマイクロカプ
セルの粒度分布を示す説明図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記樹脂再析出法に
は、例えば着色剤を混練したオレフィン系樹脂をトルエ
ン中に加熱溶解した後、冷却して、着色粒子を析出させ
る方法があるが、この方法は、加熱溶解した樹脂を、顔
料、セラミックス等の微粒子を分散した非水溶媒に加え
る方法ではない。また非水溶媒の溶解度パラメータ(以
下SP値と称する)を変化させることにより、粒径を制
御する方法ではない。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】前記請求項1のポリマーマイクロカプセル
の製造方法において、エチレン共重合体として非水溶媒
に常温では難溶性若しくは不溶性を有し加熱することに
より非水溶媒に溶解するエチレン酢酸ビニル共重合体、
エチレン酢酸ビニル共重合体部分ケン化物、エチレンア
クリル酸共重合体及びエチレンアクリル酸エステル共重
合体の中の少なくとも1種を使用してもよい(請求項
2)。また本発明のポリマーマイクロカプセルの製造方
法は、非水溶媒中に顔料、セラミックス等の微粒子を分
散させて加熱混合し、同分散液に、予め非水溶媒に上記
微粒子を被覆するエチレン共重合体を加熱溶解しておい
た液を添加し、同添加後の液をさらに前記エチレン共重
合体の溶解温度以上に加熱して混合分散させ、その後、
冷却して析出させることを特徴としている(請求項
3)。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】前記請求項3のポリマーマイクロカプセル
の製造方法において、非水溶媒の溶解度パラメータ(S
P値)を変化させることにより、粒径を制御するように
してもよい(請求項4)。前記請求項3乃至4のポリマ
ーマイクロカプセルの製造方法において、非水溶媒とし
て直鎖または分岐鎖脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、
炭素数10以下の直鎖または分岐鎖脂肪族アルコールの
中から単一または2種以上の混合溶媒を使用してもよい
(請求項5)。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】前記請求項3乃至5記載のポリマーマイク
ロカプセルの製造方法において、エチレン共重合体とし
てメルトインデックス50以上で、分子量10.000
以上100.000以下であり且つ前記非水溶媒中に常
温では難溶性若しくは不溶性を有し加熱することにより
非水溶媒に溶解するエチレン酢酸ビニル共重合体エチレ
ン酢酸ビニル共重合体部分ケン化物、エチレンアクリル
酸共重合体及びエチレンアクリル酸エステル共重合体の
中の少なくとも1種を使用してもよい(請求項6)。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【実施例】 (第1実施例)攪拌機、温度計、還流冷却器を具えた2
つの容器のうち、一方の容器1に、 分岐鎖脂肪族炭化水素 アイソバーG(エクソン社製): 162部 芳香族炭化水素 トルエン(片山化学社製) : 108部 脂肪族アルコール エタノール(片山化学社製) : 270部 を投入して、SP値10.73の非水溶媒とした。この
中に顔料カーミンB6(大日精化工業社製)4.8部を
加えて、70℃で混合分散を行った。他方の容器2に、 分岐鎖脂肪族炭化水素 アイソパーG(エクソン社製): 378部 芳香族炭化水素 トルエン(片山化学社製) : 252部 脂肪族アルコール エタノール(片山化学社製) : 630部 を投入して、SP値10.73の非水溶媒とした。この
中にエチレン・酢酸ビニル共重合体部分ケン化物デュミ
ランC−2280(武田薬品工業製 SP値8.9
3): 24部(粉末)を加え、70℃で混合して、デュ
ミランを完全に溶解した。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】次に第1実施例の比較例を説明する。攪拌
機、温度計、還流冷却器を具えた容器に、 分岐鎖脂肪族炭化水素 アイソパーG(エクソン社製): 540部 芳香族炭化水素 トルエン(片山化学社製) : 360部 脂肪族アルコール エタノール(片山化学社製) : 900部 を投入して、SP値10.73の非水溶媒とした。この
中にエチレン・酢酸ビニル共重合体部分ケン化物デュミ
ランC−2280(武田薬品工業製 SP値8.9
3): 24部(粉末)、顔料カーミンB6(大日精化工
業製): 4.8部を加え、70℃で混合分散して、デュ
ミランを完全に溶解した後、室温まで180分間かけて
冷却することにより、顔料を内包したポリマーマイクロ
カプセルを形成した。このようにして得られたポリマー
マイクロカプセルは、体積基準の50%粒径が10.8
μmであった(図2参照)。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】
【表1】 (第3実施例)第1実施例において、容器1の非水溶媒
組成をアイソパーG: 238部、トルエン: 158部、
エタノール: 144部(非水溶媒SP値9.54)に変
更し、デュミランC−2280の代わりにエチレン・酢
酸ビニル共重合体部分ケン化物デュミランC−5791
(武田薬品工業製): 24部(粉末)、容器2の非水溶
媒組成をアイソパーG: 554部、トルエン: 370
部、エタノール: 336部(非水溶媒SP値9.54)
に変更する他は同様にして、体積基準の50%粒径が
2.4μmのポリマーマイクロカプセル(紅色)分散液
を得た。
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 101/00 LTB G03G 9/12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非水溶媒中に微粒子を分散させて加熱混
    合し、同分散液に、予め非水溶媒にエチレン共重合体を
    加熱溶解しておいた液を添加し、同添加後の液をさらに
    前記エチレン共重合体の溶解温度以上に加熱して混合分
    散させ、その後、冷却して析出させることを特徴とした
    ポリマーマイクロカプセルの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記エチレン共重合体として非水溶媒に
    常温では難溶性若しくは不溶性を有し加熱することによ
    り非水溶媒に溶解するエチレン酢酸ビニル共重合体及び
    エチレン酢酸ビニル共重合体部分ケン化物の少なくとも
    一方を使用した請求項1記載のポリマーマイクロカプセ
    ルの製造方法。
  3. 【請求項3】 非水溶媒中に顔料、セラミックス等の微
    粒子を分散させて加熱混合し、同分散液に、予め非水溶
    媒に上記微粒子を被覆するエチレン共重合体を加熱溶解
    しておいた液を添加し、同添加後の液をさらに前記エチ
    レン共重合体の溶解温度以上に加熱して混合分散させ、
    その後、冷却して析出させることを特徴としたポリマー
    マイクロカプセルの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記非水溶媒の溶解度バラメータを変化
    させることにより、粒径を制御する請求項3記載のポリ
    マーマイクロカプセルの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記非水溶媒として直鎖または分岐鎖脂
    肪族炭化水素、芳香族炭化水素、炭素数10以下の直鎖
    または分岐鎖脂肪族アルコールの中から単一または2種
    以上の混合溶媒を使用した請求項3乃至4記載のポリマ
    ーマイクロカプセルの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記エチレン共重合体としてメルトイン
    デックス50以上で、分子量10.000以上100.
    000以下であり且つ前記非水溶媒中に常温では難溶性
    若しくは不溶性を有し加熱することにより非水溶媒に溶
    解するエチレン酢酸ビニル共重合体及びエチレン酢酸ビ
    ニル共重合体部分ケン化物の少なくとも一方とエチレン
    アクリル酸とエチレンアクリル酸エステルとを使用した
    請求項3乃至5記載のポリマーマイクロカプセルの製造
    方法。
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