JPH0898759A - 皮剥きを当てるだけでリンゴの皮を剥ける皮剥き補助器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】リンゴなどの果物をモーターによって回転させ
ることにより、皮剥き器を当接させるだけで手はあまり
動かさなくても簡単に、かつ短時間に果物の皮剥きが出
来る皮剥き補助器を提供する。 【構成】モーターによって回転する回転軸に、孔を持つ
汁受け皿を嵌挿し、側面から突き抜けて回転軸を係着す
るネジが貫設され上端が閉じている中空管を回転軸に被
嵌し、ネジ（４）で固定する。そして上部開口部が広が
っている果物取り外し器を中空管にゆるやかに嵌挿し、
切っ先が尖っていて側面が平らな刃を、外側に刃先が向
き切っ先（８）が上を向くように配置した状態で中空管
に結合させた、果物の回転式皮剥き補助器。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、市販の皮剥き器を当て
るだけで楽に果物の皮が剥けるようにするために果物を
回転させる、果物の回転式皮剥き補助器である。

【０００２】

【従来の技術】従来の皮剥きは、左手に果物を持ち右手
に包丁を持って、少し剥いては右手を休止して左手の持
っている部分をずらすために持ち替えて、また剥いて、
ということの繰り返しにより、果物全体の皮を剥いてい
た。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】果物を持ち替えるたび
に右手を休止させるので、時間のロスがある。また、こ
の技術を熟練していないと時間がかかるし誤って怪我を
しやすい。そして、片手の使えない身体障害者には出来
ない方法である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】モーター（１）によって
回転する回転軸（２）に、辺縁部が盛り上がっていて中
央に孔を持つドーナツ型の汁受け皿（３）を嵌挿させ、
回転軸（２）の下方に、取り外し可能に取り付ける。

【０００５】次に側面から突き抜けて下端が回転軸
（２）を係着するネジ（４）が貫設され、上端が閉じて
キャップのようになっていて、かつ、下部の内径がやや
広がっている中空杆（５）を、下部が汁受け皿（３）の
内側辺縁部を接触しない状態で囲むように、ネジ（４）
によって回転軸（２）に係着させる。

【０００６】さらに上部開口部がラッパの口のように裾
広がりになっている果物取り外し器（６）を中空杆
（５）にゆるやかにはめる。

【０００７】そして切っ先（８）が尖っていて側面が平
らな刃（７）を、外側に刃先（９）が向き切っ先（８）
が上を向くように配置した状態で中空杆（５）の上端に
結合させる。

【０００８】最後に、測壁面にグリップ（１２）のつい
たコの字型支持板（１３）の上壁面に穿孔を設け、ここ
に、上部に把手（１４）を持ち、かつコイルバネ（１
５）を嵌挿した支持棒（１６）を上方より貫設し、支持
棒（１６）下端に凹みのある円盤型嵌入器（１７）をつ
ける。なお、円盤型嵌入器（１７）を取り付ける位置
は、把手（１４）を最大限に下げても切っ先（８）に当
たらない位置に調節する。本考案は、以上のような構成
よりなる回転式皮剥き補助器である。

【０００９】

【作用】リンゴ等の果物の底部中央を切っ先（８）の上
に少し刺しながら乗せる。

【００１０】次に把手（１４）を下げ、円盤型嵌入器
（１７）により果物を押し下げて刃（７）に完全に刺す
ことによって、固定する。

【００１１】そして、刃（７）に固定された果物をモー
ター（１）により回転させ、ジャガイモ等の皮剥き器を
果物表面に刃（７）の回転方向に垂直に手で適当な圧力
を加えながら当接する。すると、回転にしたがって、手
を動かさなくても皮剥き器の当接している幅で１周皮が
剥ける。一周剥けたら剥いていない面に皮剥き器の当接
場所をずらす。するとまた一周剥ける。これを繰り返す
ことで果物全体の皮を剥く。

【００１２】剥き終わったら果物取り外し器（６）を把
握し、上に押し上げて果物を外す。

【００１３】なお、汁が汁受け皿（３）に溜まったら、
汁受け皿（３）を外して汁の除去を行う。

【００１４】

【実施例】他の実施例として、以下の方法がある。

【００１５】汁受け皿（３）は、回転軸（２）を嵌挿
するための孔があれば、四角形、三角形など、円形でな
くても良い。

【００１６】本考案における回転軸（２）と中空杆
（５）を係着する道具が、ネジ（４）ではなく、掛け金
など他の道具を用いたもの。

【００１７】果物取り外し器（６）は、裾広がりのラ
ッパのような形でなくても、グラスの口ような広がり方
のもの、もしくは、筒上方に突起を創設したものなど、
果物にある程度以上の面積が圧接出来る形なら別の形で
も良い。

【００１８】コの字型支持板（１３）は、コの字型で
なくても、円盤型嵌入器（１７）を切っ先（８）の上方
で支えられる形なら、例えば本体を左右上下の四面から
囲む形、あるいは左右と上の三面から囲む形で下方は本
体と接続していない形など、他の形でもよい。

【００１９】コの字型支持板（１３）のグリップ（１
２）は、測壁面でなくても上壁面等、機械を固定するの
に適切な、支えられる場所なら他の面にあってもよい。
また、コの字型支持板（１３）そのものをテーブルなど
にネジなどの支持盤留め具（１８）で固定するのであれ
ば、グリップ（１２）はなくてもよい。

【００２０】コイルバネ（１５）は他の弾性体でもよ
いし、また弾性体がなくても、円盤型嵌入器（１７）を
上部で仮固定できるような留め具があれば、例えば支持
棒に小突起（１９）を設けて、少し力を加えれば外れる
程度に仮留めするという方法でもよい。

【００２１】回転軸（２）の断面を弓形に切り欠いた
形にして、中空杆（５）の内空の断面の形も同様の弓形
に切り欠いた形にして互いに嵌合出来るようにし、ネジ
（４）の下端が回転軸（２）に接する部分を定めて、そ
こにネジ（４）の下端が圧着できるへこみをつければ、
より固定がしやすい。

【００２２】刃（７）の１枚１枚の切っ先（８）がそ
れぞれ上を向いているのであれば、刃（７）のそれぞれ
が組合わさらない状態で中空杆（５）に接続されている
のでもよい。特に、桃の皮を剥く場合などは、種を避け
て刃（７）に刺す必要があるのでこの方が都合がよい。

【００２３】

【考案の効果】上述のように、この考案により今までの
果物を持ち替える時間は不要となり、短時間で皮剥きが
出来る。また、ただ皮剥き器を果物の表面に接するだけ
で剥けるので、誤って手に切り傷を作るリスクも少な
い。そのうえ、コの字型支持板（１３）もしくはモータ
ー（１）をテーブルに支持板留め具（１８）により接続
固定すれば、片手しか使えない身体障害者にも、健常者
同様に楽に皮剥きが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の縦断面図である。ただし、支持棒（１
６）、円盤型嵌入器（１７）、及び刃（７）は、断面図
ではなく斜視図である。

【図２】本考案の、皮剥きをしているときの図面であ
る。

【図３】本考案の、皮剥き終了後の果物を取り外すとき
の図面である。

【図４】本考案の、実施例の回転軸と中空杆を示す横
断面図である。

【図５】本考案の、実施例を示す正面図である。

【図６】木考案の、実施例の小突起を示す斜視図であ
る。

【図７】本考案の実施例の、筒上方に突起を付けた例
を示す果物取り外し器（６）の図面である。

【符号の説明】

１ モーター ２ 回転軸 ３ 汁受け皿 ４ ネジ ５ 中空杆 ６ 果物取り外し器 ７ 刃 ８ 切っ先 ９ 刃先 １０ リンゴの皮 １１ 皮剥き器 １２ グリップ １３ コの字型支持板 １４ 把手 １５ コイルバネ １６ 支持棒 １７ 円盤型嵌入器 １８ 支持板留め具 １９ 小突起

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 モーター（１）によって回転する回転軸
   （２）に、孔を持つ汁受け皿（３）を嵌挿し、側面から
   突き抜けて回転軸（２）を係着するネジ（４）が貫設さ
   れ上端が閉じている中空杆（５）を回転軸（２）に被嵌
   し、ネジ（４）で固定する。そして上部開口部が広がっ
   ている果物取り外し器（６）を中空杆（５）にゆるやか
   に嵌挿し、切っ先（８）が尖っていて側面が平らな刃
   （７）を、外側に刃先（９）が向き切った先（８）が上
   を向くように配置した状態で中空杆（５）に結合させ
   た、果物の回転式皮剥き補助器。