JPH0897792A - ディジタル多重化伝送方式 - Google Patents

ディジタル多重化伝送方式

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Publication number
JPH0897792A
JPH0897792A JP7187471A JP18747195A JPH0897792A JP H0897792 A JPH0897792 A JP H0897792A JP 7187471 A JP7187471 A JP 7187471A JP 18747195 A JP18747195 A JP 18747195A JP H0897792 A JPH0897792 A JP H0897792A
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JP
Japan
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signal
speed
coding
parallel signals
channel
Prior art date
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Pending
Application number
JP7187471A
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English (en)
Inventor
Yoshihiko Uematsu
芳彦 植松
Yoshiaki Yamabayashi
由明 山林
Yukio Kobayashi
由紀夫 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多重化信号に符号化によりフレーム信号を併
せて伝送する伝送方式において、多重数が増大した場合
には、高速の符号化回路、複合回路の構成が難しくな
る。 【解決手段】 送信側では原情報信号を多重化する過程
において、同時に多重化フレームの先頭位置が識別可能
となるような符号化を複数の低速符号化回路を用いて行
い、その際に少なくとも1つの符号化回路は他と異なる
符号化則により行い、受信側では複数の復号化回路がそ
の符号化則を手がかりとして多重化フレームを検出し、
それに基づいた分離を行って原情報信号を再生する。 【効果】 さらなる大容量化に容易に対応可能であり、
かつ回路構成が容易で安価な伝送回路を実現することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル多重通
信に利用する。本発明は、ディジタル多重信号の同期に
関する。本発明は、送信すべきディジタル多重信号に符
号変換を施し、受信側でその逆変換を行うディジタル通
信に利用する。本発明は、その符号変換に伴い挿入され
る信号により受信側で同期を検出する多重通信に利用す
る。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ通信方式を初めとする現在実
用化されている通信方式にみられるとおり、遠隔2点間
で複数のディジタル情報信号の通信を行う場合には、そ
れらの情報信号を時分割多重化して1本の高速伝送路に
収容する方法が一般的である。その方が、ディジタル信
号相互間を1:1で結ぶ低速伝送路を何本も設置するよ
りも経済的でシンプルな構成となり、また信頼性が最も
低い発光器、受光器の個数を削減することによりシステ
ムの信頼性も格段に向上するからである。
【0003】また、LANその他にみられる高々数mの
信号転送、装置内の信号転送などの場合も上記の理由お
よびハードウェア規模の縮小という理由で多重伝送が有
効である。
【0004】通常、Nチャネルの情報信号をビットある
いはブロック単位に時分割多重化する場合には、Nビッ
ト(あるいはブロック)で構成される多重フレームの先
頭(あるいは最後)にフレームの境界を識別するための
フレームビットが付与され、受信側ではフレームビット
を検出することにより多重フレームを検出し、それに基
づいてNチャネルの原ディジタル信号を分離する。受信
側で多重化フレームが判別出来ない場合には、分離回路
の出力信号チャネルが本来出力されるべきチャネルから
ずれてしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、多重フレ
ームを検出することは、重要なことである。多重フレー
ム先頭位置表示信号を主信号に併せて伝送して分離回路
の出力チャネルを制御する方法も考えられるが、この場
合には、多重信号用、フレーム信号用の2本の送信・受
信手段が必要であり、ハードウェア規模が大きくなると
いう難点の他に、2本の配線長を1タイムスロットより
充分小さい範囲に合わせ込む必要がある。例えば、5G
bit/sの多重化信号にフレーム信号を併せて伝送す
る場合、両配線の長さの差を1cm以内とする必要があ
る。
【0006】本発明は、このような背景に行われたもの
であり、受信側において多重化フレームの境界を識別す
るときに、送信側で原情報信号を多重化する過程におい
て同時に多重化フレームの先頭位置が識別可能となるよ
うな符号化を用い、受信側においては、その符号化則を
手がかりとして多重化フレームを検出し、それに基づい
た分離を行って原ディジタル信号を再生することができ
る多重化伝送方式を提供することを目的とする。本発明
は、別に専用線を設けることなく、多重化フレームの境
界を識別する情報を送信側から受信側に伝送することが
できる多重化伝送方式を提供することを目的とする。
【0007】また、被多重信号が高速化、あるいは多重
数が増大した場合には、電子回路の高速化、集積化に関
する技術的制限により、高速の符号化・復号化回路の製
作が困難となる。本発明は、このような場合の有効な手
段として、送信部では複数の低速で動作する符号化回路
において符号化を行った後に1本に多重化し、受信部で
は低速並列信号へと分離後に複数の低速復号化回路で復
号化を行うことができる多重化伝送方式を提供すること
を目的とする。本発明は、ハードウェア構成を簡単化お
よび低価格化することができる多重化伝送方式を提供す
ることを目的とする。本発明は、光通信システムに適用
するに適する多重化伝送方式を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、別に専用線を
設けることなく、多重化フレームの境界を識別する情報
をデータ信号に挿入できること、および、符号化または
復号化を低速信号の段階で行うためにその処理が簡単で
あることを主要な特徴とする。
【0009】すなわち、本発明は、送信すべきパラレル
信号を符号化する符号化部(16)と、この符号化部
(16)により符号化されたパラレル信号を1チャネル
のシリアル信号に多重化する高速多重化部(17)と、
このシリアル信号を伝送路に送出する送信部(t)とを
含む送信装置(T)を備え、この送信装置(T)から伝
送路(50)を経由して到来する前記1チャネルのシリ
アル信号をパラレル信号に分離する高速分離部(18)
と、このパラレル信号を復号化する復号化部(19)と
を含む受信装置(R)を備えたディジタル多重化伝送方
式である。
【0010】ここで、本発明の特徴とするところは、前
記符号化部(16)は、送信すべきNチャネルのパラレ
ル信号をm(m<N)チャネル毎に1本の多重化を行い
低速多重化信号を生成しk(k=N/m)本の前記低速
多重化信号の多重化フレーム位置情報を表示するために
あらかじめ定められた符号則にしたがって符号化を行う
k個の符号化多重手段(31 〜3k 、21 〜2k )を備
え、このk個の符号化多重手段の少なくとも一つには、
前記符号則とは異なる符号則により符号化を行う異符号
化多重手段を含み、前記高速多重化部(17)はk本の
パラレル信号を1本のシリアル信号に多重化する手段
(1)を備え、前記高速分離部(18)は、受信したシ
リアル信号をk本のパラレル信号に分離する手段(1
0)を備え、前記復号化部(19)は、k本のパラレル
信号の各々に対して復号処理を行い前記低速多重化信号
を再生するとともにその多重化フレーム位置情報を検出
しk本のパラレル信号中で異なる符号則となっている信
号列を検出することにより前記高速分離部の出力チャネ
ルずれ量を検出しその補正を行うk個の復号化手段(1
1 〜12k )と、前記検出された低速多重化信号の多
重化フレーム位置情報に基づきk本のパラレル信号をN
本のパラレル信号へと分離する低速分離手段(131
13k )とを備えたところにある。
【0011】前記符号化多重手段は、前記送信すべきN
チャネルのパラレル信号のうちのm(m<N)チャネル
分の信号を1本の低速多重化信号に多重化する低速多重
化回路と、この低速多重化信号の多重化フレームにCM
I符号則にしたがって符号化を行う符号化回路とを備
え、前記異符号化多重手段は、前記低速多重化信号の多
重化フレームに同期してCMI符号則のバイオレーショ
ン部を作る手段を含み、前記k個の復号化手段は、k本
のパラレル信号に対してCMI復号処理を行う手段と、
前記CMI符号則のバイオレーション部を検出すること
により前記低速多重化信号の多重化フレーム位置情報を
検出するとともに前記高速分離部の出力チャネルずれ量
を検出してその補正を行う手段とを備え、前記低速分離
手段は、前記検出された多重化フレーム位置情報に基づ
きk本のパラレル信号をN本のパラレル信号へと分離す
る手段を備えることが望ましい。
【0012】あるいは、前記符号化多重手段は、前記送
信すべきNチャネルのパラレル信号のうちのm(m<
N)チャネル分の信号にmB1C符号則にしたがって符
号化を行いこのmチャネル分の信号を1本のシリアル信
号に多重化する符号化回路を備え、前記異符号化多重手
段は、入力されるmチャネルの信号のうち挿入Cビット
の補符号関係となるチャネルが前記符号化多重手段とは
異なるmB1C符号を作る手段を含み、前記k個の復号
化手段は、k本のパラレル信号に対してCビット挿入位
置を検出することによりmB1C復号処理を行う手段
と、挿入Cビット位置が他と異なるmB1C符号が検出
されたチャネルを特定することにより前記高速分離部の
出力チャネルずれ量を検出してその補正を行う手段とを
備え、前記低速分離手段は、前記Cビット挿入位置に基
づきk本のパラレル信号をN本のパラレル信号へと分離
する手段を備える構成とすることもできる。
【0013】また、前記異符号化多重手段は、mB1M
符号則にしたがって符号化を行う手段を含み、前記k個
の復号化手段は、k本のパラレル信号に対してCビット
挿入位置またはMビット挿入位置を検出することにより
mB1C復号処理またはmB1M復号処理を行う手段
と、k本のパラレル信号中にmB1M符号則が検出され
たチャネルを特定することにより前記高速分離部の出力
チャネルずれ量を検出してその補正を行う手段とを備
え、前記低速分離手段は、前記Cビット挿入位置または
Mビット挿入位置に基づきk本のパラレル信号をN本の
パラレル信号へと分離する手段を備える構成とすること
もできる。
【0014】前記符号化多重手段は、前記送信すべきN
チャネルのパラレル信号のうちのm(m<N)チャネル
分の信号にDmB1C符号則にしたがって符号化を行い
このmチャネル分の信号を1本のシリアル信号に多重化
する符号化回路を備え、前記異符号化多重手段は、入力
されるmチャネルの信号のうち、挿入Cビットの補符号
関係となるチャネルが前記符号化多重手段とは異なるD
mB1C符号を作る手段を含み、前記k個の復号化手段
は、k本のパラレル信号に対してDmB1C復号処理を
行う手段と、挿入Cビット位置が他と異なるDmB1C
符号が検出されたチャネルを特定することにより前記高
速分離部の出力チャネルずれ量を検出してその補正を行
う手段とを備え、前記低速分離手段は、前記Cビット挿
入位置に基づきk本のパラレル信号をN本のパラレル信
号へと分離する手段を備える構成とすることもできる。
【0015】前記符号化多重手段は、前記送信すべきN
チャネルのパラレル信号のうちのm(m<N)チャネル
分の信号にDmB1M符号則にしたがって符号化を行い
このmチャネル分の信号を1本のシリアル信号に多重化
する符号化回路を備え、前記異符号化多重手段は、挿入
Mビットの時間的位置が前記符号化多重手段とは異なる
DmB1M符号を作る手段を含み、前記k個の復号化手
段は、k本のパラレル信号に対してDmB1M復号処理
を行う手段と、挿入Mビットの時間的位置が他と異なる
DmB1M符号が検出されたチャネルを特定することに
より前記高速分離部の出力チャネルずれ量を検出してそ
の補正を行う手段とを備え、前記低速分離手段は、前記
Mビット挿入位置に基づきk本のパラレル信号をN本の
パラレル信号へと分離する手段を備える構成とすること
もできる。
【0016】前記異符号化多重手段は、DmB1M符号
則にしたがって符号化を行う手段を含み、前記k個の復
号化手段は、k本のパラレル信号に対してDmB1C復
号処理またはDmB1M復号処理を行う手段と、k本の
パラレル信号中にDmB1M符号則が検出されたチャネ
ルを特定することにより前記高速分離部の出力チャネル
ずれ量を検出してその補正を行う手段とを備え、前記低
速分離手段は、前記Cビット挿入位置またはMビット挿
入位置に基づきk本のパラレル信号をN本のパラレル信
号へと分離する手段を備える構成とすることもできる。
【0017】ここで、CMI符号則とは、原情報信号
“1”を符号“11”、“00”の交番に対応させ、原
情報信号“0”を符号“01”に対応させる符号則であ
る。
【0018】ここで、mB1M符号とは、ディジタル信
号系列のmタイムスロット毎に、(m+1)/m倍に速
度変換されて得られた余剰パルスの位置に、同符号連続
をなくすためその直前の信号に挿入する論理値“1”の
符号である。
【0019】ここで、DmB1C符号とは、ディジタル
信号系列のmタイムスロット毎に、そのタイムスロット
中のあるビットの補符号を付加して(m+1)/m倍の
クロック速度の信号列とし、その信号にさらに和分論理
変換を施して得られる符号をDmB1C符号と呼ぶ。
【0020】ここで、DmB1M符号とは、ディジタル
信号系列のmタイムスロット毎に1個の論理値“1”を
付加して(m+1)/m倍のクロック速度の信号列と
し、その信号にさらに和分論理変換を施して得られる符
号をDmB1M符号と呼ぶ。
【0021】送信すべきNチャネルのパラレル信号は所
定の符号則により符号化され、1本のシリアル信号とし
て多重化され送信されるが、このとき本発明では、いき
なりN:1の高速多重化を行うのではなく、まず、N:
k(k=N/m)の低速多重化を行う。この時点で符号
化を行い、この符号化された低速多重化信号をk:1に
高速多重化を行う。復号化はこの反対に、まず、1:k
に高速分離された低速多重化信号を生成し、この低速多
重化信号について復号化を行い、その後に、k:Nに低
速分離を行う。これにより、符号化および復号化は低速
信号の段階で行うことができるため、これに係わる処理
を簡単に行うことができる。また、ハードウェア構成も
簡単にすることができる。
【0022】また、本発明では、多重化フレームの境界
を表示するための制御情報を情報信号に挿入しているた
め、別に専用線を設ける必要がなく、ハードウェア構成
および調整手順を簡単にすることができる。具体的に
は、例えば、一つの多重化フレームの中の先頭に位置す
るフレームだけを他のフレームとは異なる符号則にした
がって符号化しておけば、それが目印となり、受信装置
側において、フレームの境界を識別することができる。
ここでは先頭に位置するフレームと説明したが、あらか
じめ識別則を定めておけば、先頭にこだわる必要はな
い。
【0023】この境界の情報にしたがって、受信装置側
では1本のシリアル信号をk本のパラレル信号にチャネ
ルずれなく分離することができる。
【0024】すなわち、本発明の符号化・多重化伝送方
式は、送信側で多重化と同時に符号化を行い、符号則中
に多重化フレーム情報を重畳して送信する。受信側では
符号則から多重化フレーム情報を抽出し、分離回路をそ
れに同期して動作させることにより、出力チャネルを補
正して原ディジタル情報信号を再生する。ここで送信側
では1つないし複数の符号化回路で符号化を行った後
に、高速ビット多重化回路でビットまたはブロック単位
に多重化し、受信側では高速分離回路にてビットまたは
ブロック単位に分離した後に復号化している。ここで、
複数の符号化回路の中の少なくとも一つにおいては他と
異なる符号化則を用いて符号化を行っており、受信側で
はその異符号化則を見つけ出すことにより高速分離回路
のチャネルずれ量を検出し、高速分離回路の出力チャネ
ルを補正する。また、復号・低速分離部については、m
B1C、DmB1C、DmB1M符号を用いる場合には
挿入C(またはM)ビット位置を検出、CMI符号則の
場合にはバイオレーション位置を検出し、それを基準と
して分離出力の出力チャネルをアサインする。
【0025】多重化伝送を行う場合、分離部においてい
かにして多重化フレームをアサインし、分離出力の出力
チャネルを正常化するかは重要な問題である。本発明の
CMI、mB1C、DmB1C、DmB1M型符号化回
路およびそれらを組み合わせた符号化回路による多重伝
送方式においては、送信側で多重化フレームに同期して
符号化を行い、符号内に多重化フレーム情報を重畳して
伝送する。受信側では復号と同時に多重化フレームを検
出し、それに同期して分離回路を動作させることにより
チャネルアサインを実現している。
【0026】また、被多重信号が高速化、あるいは多重
数が増大した場合には、電子回路の高速化、集積化に関
する技術的制限により、高速の符号化・復号化回路の構
成が難しくなる。本発明では、そのような場合の対処策
として、複数の低速符号化・復号化回路を用いた多重化
伝送方式を提案した。本構成は、特に符号化回路をCM
OS等の微細プロセスを用いて論理LSI上に集積化
し、部品点数の削減を図る場合などに有効である。
【0027】上記符号化による多重化伝送は、特に光通
信システムに適用する場合に多大な効果を発揮する。す
なわち、原信号を単純に多重化して伝送する場合に比べ
て最大2倍の伝送速度の上昇を招くことになるが、現在
の電子回路、LD、PDの高性能、SM光ファイバなど
の光導波路の広帯域性を考えれば、充分許容できる範囲
である。むしろ同符号連続が抑圧でき、直流平衡がよい
符号則を用いているため、電気/光、光/電気変換部を
交流結合とすることができ、識別電圧制御系は不要とな
る。また、構成光通信網、装置内光インタコネクション
(2)(3)の場合のように伝送距離が高々数10mで
あるとすると、光ファイバの損失はほぼ無視することが
できる。したがって、受光部の利得を小さくとることが
でき、プリポストアンプおよびその利得制御系をリミッ
タアンプで置き換えるなど回路構成をさらに簡易化し、
安価な伝送回路を提供することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1を参照
して説明する。図1は本発明第一実施例方式のブロック
構成図であるが、ここでは本発明実施例方式の全体構成
図として用いる。
【0029】本発明は、送信すべきパラレル信号を符号
化する符号化部16と、この符号化部16により符号化
されたパラレル信号を1チャネルのシリアル信号に多重
化する高速多重化部17と、このシリアル信号を伝送路
に送出する送信部tとを含む送信装置Tを備え、この送
信装置Tから伝送路を経由して到来する前記1チャネル
のシリアル信号をパラレル信号に分離する高速分離部1
8と、このパラレル信号を復号化する復号化部19とを
含む受信装置Rを備えたディジタル多重化伝送方式であ
る。
【0030】ここで、本発明の特徴とするところは、符
号化部16は、送信すべきNチャネルのパラレル信号を
m(m<N)チャネル毎に1本の多重化を行い低速多重
化信号を生成しk(k=N/m)本の前記低速多重化信
号の多重化フレーム位置情報を表示するためにあらかじ
め定められた符号則にしたがって符号化を行うk個の低
速多重化回路31 〜3k およびCMI型符号化回路21
〜2k を備え、このk個のCMI型符号化回路21 〜2
k の少なくとも一つには、前記符号則とは異なる符号則
により符号化を行う異符号化多重手段を含む。図1では
CMI型符号化回路21 がこの異符号化多重手段に相当
する。高速多重化部17はk本のパラレル信号を1本の
シリアル信号に多重化する高速多重化回路1を備え、高
速分離部18は、受信したシリアル信号をk本のパラレ
ル信号に分離する高速分離回路10を備え、復号化部1
9は、k本のパラレル信号の各々に対して復号処理を行
い前記低速多重化信号を再生するとともにその多重化フ
レーム位置情報を検出しk本のパラレル信号中で異なる
符号則となっている信号列を検出することにより高速分
離回路10の出力チャネルずれ量を検出してその補正を
行うk個の復号化手段としてのCMI型復号化回路12
1 〜12k と、前記検出された低速多重化信号の多重化
フレーム位置情報に基づきk本のパラレル信号をN本の
パラレル信号へと分離する低速分離回路131 〜13k
とを備えたところにある。
【0031】
【実施例】
(第一実施例)本発明第一実施例の構成を図1を参照し
て説明する。図1は本発明第一実施例方式のブロック構
成図である。
【0032】本発明第一実施例では、前記符号化多重手
段は、前記送信すべきNチャネルのパラレル信号のうち
のm(m<N)チャネル分の信号を1本の低速多重化信
号に多重化する低速多重化回路31 〜3k と、この低速
多重化信号の多重化フレームにCMI符号則にしたがっ
て符号化を行うCMI型符号化回路21 〜2k とを備
え、前記異符号化多重手段は、CMI符号則のバイオレ
ーション部をつくる手段を含む。本発明第一実施例で
は、CMI型符号化回路21 がこの異符号化多重手段に
相当する。
【0033】高速分離部18は、このバイオレーション
部を検出しこの検出されたバイオレーション部の位置情
報にしたがって前記シリアル信号のチャネルずれを補正
しこのシリアル信号をk本のパラレル信号に分離する高
速分離回路10を備え、復号化部19は、この高速分離
回路10により分離されたこのk本のパラレル信号をそ
れぞれ入力し前記バイオレーション部をトリガとして復
号化するk個のCMI型復号化回路121 〜12k と、
この復号化されたk個の多重化フレームをそれぞれ入力
し前記トリガに同期してN本のパラレル信号に分離する
低速分離回路131 〜13k とを備えている。
【0034】次に、本発明第一実施例の動作を説明す
る。本発明第一実施例の動作をとりあえず大まかに説明
すると、送信装置Tにおいては、k個の低速多重化回路
1 〜3k が、Nチャネルの入力信号をmチャネル毎に
多重化してk(k=N/m)個の低速多重化信号を生成
し、このk個の低速多重化信号はCMI型符号化回路2
1 〜2k にそれぞれ入力されてCMI符号化される。続
いて、高速多重化回路1がkチャネルのCMI符号化信
号列を多重化し送信部tに出力する。
【0035】この高速多重化された信号は、伝送路50
を伝播して受信装置Rに到達し、受信装置Rにおいて
は、受信部rから入力される高速多重化信号を高速分離
回路10がkチャネルの低速多重化信号に分離し、この
kチャネルの低速多重化信号は、k個のCMI型復号化
回路121 〜12k に入力されたCMI復号化される。
この復号化されたkチャネルの低速多重化信号は、k個
の低速分離回路131 〜13k に入力され、mチャネル
に分離されて原ディジタル情報信号が再生される。
【0036】次に、本発明第一実施例の動作の細部を図
2を参照して説明する。図2は低速多重化信号および高
速多重化信号を示す図であるが、このとき、送信装置T
の多重化フレーム信号生成回路15においては、低速多
重化回路31 〜3k の多重化フレームに位相同期した多
重化フレーム信号を生成し(図2#2)、CMI型符号
化回路21 に入力する。CMI型符号化回路21 は入力
されたフレーム信号に同期して出力されるCMI符号化
信号系列中に符号則のバイオレーション部を生成する
(図2#3および#4)。
【0037】受信装置Rでは、それぞれのCMI型復号
化回路121 〜12k がCMI符号則のバイオレーショ
ン部の有無を出力チャネル制御回路14に通知し、出力
チャネル制御回路14は、バイオレーション部が検出さ
れた出力ポート番号を認識してこれを目印として高速分
離回路10のチャネルずれ量を判定し、それに応じて出
力チャネルを補正する。また、CMI型復号化回路12
1 〜12k は、符号則のバイオレーション部に位相同期
して多重化フレーム信号を再生し、低速分離回路131
〜13k はそれに同期して動作することにより出力チャ
ネルが補正される構成である。
【0038】以下、本発明第一実施例の応用例として、
本発明を短距離光伝送回路に適用した場合を図3を参照
して説明する。図3は本発明第一実施例方式の応用例を
示すブロック構成図である。ここでは、16本のビット
レート15Mbit/sの情報信号を本発明第一実施例
方式により伝送する場合の送受信回路構成例を示してい
る。前記符号化による多重化伝送は、原信号を単純に多
重化して伝送する場合に比べて最大2倍の伝送速度の上
昇を招くことになるが、現在の電子回路、LD(Laser D
iode) 、PD(Photo Diode) の高速性、SM(Single Mo
de) 光ファイバなど光導波路の広帯域性を考えれば充
分、許容できる範囲である。むしろ同符号連続が抑圧で
き、直流平衡がよい符号則を用いているため、電気/
光、光/電気変換部を交流結合とすることができ、識別
電圧制御系は不要となる。また、伝送距離が高々数10
mであるとすると光ファイバ損失はほぼ無視することが
できる。したがって受光部の利得を小さくとることがで
きるため、プリポストアンプおよびその利得制御系をリ
ミッタアンプで置き換えるなど、回路構成を簡単化する
ことができる。
【0039】図3は、二つのCMI型符号化回路21
2 を用いた構成例である。送信側では、原信号を8本
毎に、多重化器201 、202 により多重化してCMI
型符号化回路21 、22 によりCMI符号化し、それら
を多重化器4により2:1多重化した後に、ドライバ5
およびレーザダイオード6により電気−光変換して伝送
する。受信側では、フォトダイオード7およびリミッタ
アンプ8により光−電気変換し、分離器9により1:2
分離された2本の受信信号それぞれに対しCMI型復号
化回路121 、122 によりCMI復号化し、分離器4
1 、402 により1:8分離を行って原情報信号を再
生する。
【0040】送信側では片方のCMI符号回路21 に多
重化フレームに同期したトリガ信号を多重フレーム信号
生成回路15から印加し、情報信号内に意図的にCMI
符号化則のバイオレーション部分をつくる。このとき、
2つの8:1の多重化器201 、202 にも同時にトリ
ガ信号を入力して出力タイミングを調整し、多重化フレ
ームの先頭位置をバイオレーション部に一致させる。
【0041】受信部では、2つのCMI型復号化回路1
1 、122 はバイオレーション部の有無を検出して出
力チャネル制御回路14に通知し、このバイオレーショ
ン部の位置情報にしたがって判定された分離器9の出力
チャネルが正しくない場合には、制御信号を発して分離
器9の動作を矯正する。また、バイオレーション部から
多重化フレーム信号を再生し、それにより下位の2つの
分離器401 、402に同期をかけ、出力チャネルを正
常化して原信号を再生する。
【0042】CMI型符号化回路21 、22 の構成例を
図4に示す。CMI型復号化回路121 、122 の構成
例を図5に示す。また、CMI型符号化回路21 、22
およびCMI型復号化回路121 、122 の回路構成に
おいて、1多重化フレームを8ビットとした場合のタイ
ムチャート例を図6および図7に示す。信号名は図4、
5の端子番号に対応している。本回路では多重化フレー
ムに同期してCMI符号則を反転させることにより、意
図的にバイオレーション部を作っている。
【0043】(第二実施例)次に、図8を参照して本発
明第二実施例を説明する。図8は本発明第二実施例装置
のブロック構成図である。本発明第二実施例では、符号
則としてmB1C符号則を用いる。送信装置Tでは、k
個のmB1C型符号化回路211 〜21k のそれぞれ
が、Nチャネルの入力信号をmチャネル毎に多重化し、
それぞれにCビットを挿入することによりmB1C符号
列を生成する。高速多重化回路1がkチャネルのmB1
C符号化信号列を多重化し送信部tに出力する。受信装
置Rでは、受信部rから入力される高速多重化信号を高
速ビット分離回路10がkチャネルの低速多重化信号に
分離し、k個のmB1C型復号化回路411 〜41k
それぞれが、Cビット分離およびmチャネルへのビット
分離を行って原ディジタル情報信号を再生する。
【0044】このとき、送信装置TのmB1C型符号化
回路211 〜21k の内の少なくとも一つにおいて、入
力されるmチャネル中で、挿入されるCビットと補符号
関係となるチャネル番号が他のmB1C型符号化回路2
1 〜21k と異なるような構成とする。すなわち、高
速多重化回路1に入力されるk本のmB1C符号の少な
くとも一つにおいては、Cビットと補符号関係を結ぶタ
イムスロット位置が異なることになり、受信装置Rで
は、この異なる符号則を目印にして高速分離回路10の
チャネルずれを認識する。
【0045】受信装置RのmB1C型復号化回路411
〜41k は、上記の異なる符号則を受信している場合に
はそれを高速分離回路10に備えられた出力チャネル制
御回路14に通知し、出力チャネル制御回路14は異符
号則が検出された出力チャネル番号を認識して高速分離
回路10のチャネルずれ量を判断し、出力信号チャネル
を補正する。さらに、mB1C型復号化回路411 〜4
k においては、挿入されたCビット位置を基準として
出力チャネルの補正を行い、原ディジタル信号列を再生
する。
【0046】図9は本発明第二実施例方式の応用例を示
すブロック構成図である。ここでは、16本のビットレ
ート156Mbit/sの情報信号を本発明第二実施例
方式により伝送する場合の送受信回路構成例を示してい
る。本発明第二実施例では、2つの8B1C符号化を用
いた構成例を示す。送信側では、Ch.1からCh.8
の情報信号にCh.8の補符号を加えた9本の信号を多
重化器221 により9:1多重化して8B1C信号を生
成し、また一方でCh.9からCh.16にCh.15
の補符号を加えた9本の信号を多重化器222 により
9:1多重化して8B1C信号を生成し、それらを多重
化器4により2:1多重化した後に、ドライバ5および
レーザダイオード6により電気−光変換して伝送する。
【0047】受信側ではフォトダイオード7およびリミ
ッタアンプ8により光−電気変換された受信信号を1:
2の分離器9および1:9の分離器421 、422 によ
り1:18に分離し、2つの8B1C型復号化回路44
1 、442 により原信号を再生する。ここで2つの復号
化回路441 、442 においては補符号関係となるチャ
ネル番号が異なっており、復号化回路441 、442
それを検出して出力チャネル制御回路14に通知する。
出力チャネル制御回路14は補符号関係となるチャネル
番号が異なる信号を目印として1:2の分離器9におけ
るチャネルずれを検出し、チャネルずれが起こっている
場合には制御信号を発して分離器9の出力チャネルを補
正する。1:9の分離器421 、422 のチャネルずれ
は復号化回路441 、442 内部で補正するか、または
復号化回路441 、442 にて検出したチャネルずれ量
に応じて1:9の分離器421 、422 の動作を矯正す
る方法のいずれを用いてもよい。
【0048】(第三実施例)次に、図10を参照して本
発明第三実施例を説明する。図10は本発明第三実施例
方式のブロック構成図である。符号則としてmB1C符
号則、mB1M符号則を併用している。基本的な構成は
本発明第二実施例と同様であり、送信装置Tの高速多重
化回路1に入力されるkチャネルの内の特定のチャネル
をmB1M型符号化回路21′h 〜21′k によりmB
1M符号化することによって目印をつけ、受信装置Rで
は、この目印を基準にして高速ビット分離回路10の出
力チャネルずれ量を判断する構成である。mB1C復号
またはmB1M復号のどちらでも行うことができるmB
1C(M)型復号化回路41′1 〜41′k を用いてい
る。mB1M型符号化回路21′h 〜21′k の設置個
数は1以上であればよい。
【0049】(第四実施例)次に、図11を参照して本
発明第四実施例を説明する。図11は本発明第四実施例
方式のブロック構成図である。基本的な構成は本発明第
二実施例と同様であり、mB1C符号の代わりにDmB
1C符号を用いている。ここで、DmB1C符号化と
は、ディジタル信号系列のmタイムスロット毎に、その
タイムスロット中のあるビットの補符号を付加して(m
+1)/m倍のクロック速度の信号列とし、その信号に
さらに和分論理変換を施して得られる符号をDmB1C
符号と呼ぶ。このDmB1C符号は、差分変換し、mB
1C復号を施すことにより、原ディジタル信号列を再生
できる(特開昭60−199257号公報参照)。高速
ビット多重化回路1に入力される信号の特定チャネルに
目印をつける方法は、本発明第二実施例と同様に、補符
号関係を構成するタイムスロット位置が異なる信号列を
生成することにより行う。
【0050】図12は本発明第四実施例の応用例を示す
ブロック構成図である。ここでは、16本のビットレー
ト156Mbit/sの情報信号を本発明第四実施例方
式により伝送する場合の送受信回路構成例を示してい
る。またここでは、2つのD8B1C符号化を用いた構
成例を示す。送信側では、D8B1C型の符号化を行
い、受信側では、復号化と同時に多重化フレームを検出
し分離器のチャネル制御を行うのは本発明第二実施例と
同じである。本発明第三実施例では、D8B1C符号化
を用いることが本発明第二実施例とは異なる。D8B1
C符号化とは、ディジタル信号系列の8タイムスロット
毎に、そのタイムスロット中のあるビットの補符号を付
加して9/8倍のクロック速度の信号列とし、その信号
にさらに和分回路301 、302 において和分論理変換
を施して得られる符号をD8B1C符号と呼ぶ。送信側
の和分回路301 、302 (図12(b))は、マーク
が入力される毎に出力が反転する回路であり、原情報信
号がオールスペースの場合にもCビット部で必ず出力が
反転する。したがって本回路は8B1C型の信号の伝送
速度・最大同符号連続を変換前と同等に保持したまま、
マーク率がより1/2に近い信号系列に変換する。この
信号系列は受信側の差分回路501 、502 (図12
(c))により復号できる。
【0051】(第五実施例)次に、図13を参照して本
発明第五実施例を説明する。図13は本発明第五実施例
方式のブロック構成図である。基本的な構成は本発明第
四実施例と同様であり、DmB1C符号則のかわりにD
mB1M符号則(特開昭60−199257号公報参
照)を用いている。DmB1M符号とは、ディジタル信
号系列のmタイムスロット毎に1個の論理値“1”を付
加して(m+1)/m倍のクロック速度の信号列とし、
その信号にさらに和分論理変換を施して得られる符号を
DmB1M符号と呼ぶ。ここで、特定のmB1M符号に
目印をつけるため、k個のDmB1M型符号化回路2
3′1 〜23′k を同期動作させ、その中の少なくとも
1つにおいて、他のDmB1M型符号化回路23′1
23′k とは異なるタイムスロット位置にMビットを挿
入する。受信装置Rでは、DmB1M型復号化回路4
3′1 〜43′k のそれぞれがkチャネルの分離信号か
らMビット挿入されているタイムスロット位置を検出し
て出力チャネル制御回路14に通知し、出力チャネル制
御回路14がこのタイムスロット位置情報を目印として
高速分離回路10のチャネルずれ量を判断して補正を行
う。本発明第五実施例は、時間軸上でチャネルアサイン
を行う方法であって、DmB1M型符号化回路23′1
〜23′k間およびDmB1M型復号化回路43′1
43′k 間を同期させて動作させる必要があるため、そ
の分回路設計は複雑化する。
【0052】図14は、本発明第五実施例方式の応用例
を示すブロック構成図である。ここでは、16本のビッ
トレート156Mbit/sの情報信号を本発明第五実
施例方式により伝送する場合の送受信回路構成例を示し
ている。図14では、2つのD8B1M回路を用いた構
成例を示す。基本的な構成は本発明第四実施例と同じで
あり、送信側では補符号のかわりにマークを挿入し、受
信側ではオールマールチャネルを探すことにより多重化
フレームの同期を確立する。ここで2つの9:1の多重
化器221 、222 が同期して動作していることとす
る。2つの符号化のマーク挿入チャネルは異なっている
ため、受信部の1:2の分離器9にて正常な信号分離が
なされているかどうかは、2つの1:9の分離器4
1 、422 のオールマークとなる出力ポートの位置関
係から判断可能である。例えば、分離器9が正常なら
ば、分離器421 、422 の第6ポートよりオールマー
クが発出している場合には分離器421 、422 の第5
ポートがオールマークとなっているはずである。ポート
の位置関係が逆の場合には、それを監視する出力チャネ
ル制御回路14が制御信号を発出して分離器9の動作を
矯正する。オールマークチャネルを目印に分離器4
1 、422 のチャネルずれ量を検出し、出力チャネル
を補正して原ディジタル情報信号を再生する。 (本発明第六実施例)次に、図15を参照して本発明第
六実施例を説明する。図15は本発明第六実施例装置の
ブロック構成図である。基本的な構成は本発明第三実施
例と同様であり、mB1C符号およびmB1M符号の代
わりにDmB1C符号およびDmB1M符号を用いた構
成である。
【0053】図16は本発明第六実施例方式の応用例を
示すブロック構成図である。ここでは、16本のビット
レート156Mbit/sの情報信号を本発明第六実施
例方式により伝送する場合の送受信回路構成例を示して
いる。送信側では、原情報信号中のCh.1からCh.
8の8本を9:1多重化器221 および和分回路301
によりD8B1C符号化し、残りのCh.9からCh.
16の8本を9:1多重化器222 および和分回路30
2 によりD8B1M符号化し、両者を多重化器4により
2:1多重化して伝送する。
【0054】受信側では分離器9により1:2分離後に
各々を差分回路501 または502、1:9分離器42
1 または422 、8B1C/8B1M型復号化回路53
1 または532 によりD8B1C復号化またはD8B1
M復号化して原情報信号を再生する。ここで9:1多重
化器221 および和分回路301 と、9:1多重化器2
2 および和文回路302 においては別々の符号化則を
用いているため、1:2分離器9の信号分離が正常であ
るか否かは、既に説明した原理を用いて容易に判定でき
る。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
多重化フレームの境界を識別するための信号線を別に設
けることなく、多重信号中に挿入された情報を用いて多
重化フレームの境界を識別することができる多重化伝送
方式を実現することができる。これにより、別に専用線
を設けることなく、多重化フレームの境界を識別する情
報を送信側から受信側に伝送することができる。
【0056】また、本発明によれば、低速信号の段階で
符号化または復号化を行い、前述の多重化フレームの境
界を識別する情報を多重信号中に挿入することができる
多重化伝送方式を実現することができる。これにより、
ハードウェア構成を簡単化および低価格化することがで
きる。特に、本発明は光通信システムに適用するに適す
る。
【0057】本発明は、送信すべきパラレル信号の本数
が増大した場合にも、高速多重化部、高速分離部の構成
のみ変更すればよいため、さらなる大容量化に容易に対
応可能な多重化伝送方式である。高速多重化部、高速分
離部以外は汎用部品化することができるため、ハードウ
ェア構成を簡単化および低価格化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例方式のブロック構成図。
【図2】本発明第一実施例の動作を示すタイムチャー
ト。
【図3】本発明第一実施例方式の具体的なブロック構成
図。
【図4】CMI型符号化回路の構成例を示す図。
【図5】CMI型復号化回路の構成例を示す図。
【図6】CMI型符号化回路およびCMI型復号化回路
の回路構成において、1多重化フレームを8ビットとし
た場合のタイムチャート例を示す図。
【図7】CMI型符号化回路およびCMI型復号化回路
の回路構成において、1多重化フレームを8ビットとし
た場合のタイムチャート例を示す図。
【図8】本発明第二実施例方式のブロック構成図。
【図9】本発明第二実施例方式の応用例を示すブロック
構成図。
【図10】本発明第三実施例方式のブロック構成図。
【図11】本発明第四実施例方式のブロック構成図。
【図12】本発明第四実施例方式の応用例を示すブロッ
ク構成図。
【図13】本発明第五実施例方式のブロック構成図。
【図14】本発明第五実施例方式の応用例を示すブロッ
ク構成図。
【図15】本発明第六実施例方式のブロック構成図。
【図16】本発明第六実施例方式の応用例を示すブロッ
ク構成図。
【符号の説明】
1 高速多重化回路 21 〜2k CMI型符号化回路 31 〜3k 低速多重化回路 4 2:1多重化器 5 ドライバ 6 レーザダイオード 7 フォトダイオード 8 リミッタアンプ 9 1:2分離器 10 高速分離回路 121 〜12k CMI型復号化回路 131 〜13k 低速分離回路 14 出力チャネル制御回路 15 多重化フレーム信号生成回路 16 符号化部 17 高速多重化部 18 高速分離部 19 復号化部 201 、202 8:1多重化器 211 〜21k mB1C型符号化回路 21′h 〜21′k mB1M型符号化回路 221 、222 9:1多重化器 231 〜23k DmB1C型符号化回路 23′1 〜23′k DmB1M型符号化回路 301 、302 和分回路 401 、402 1:8分離器 411 〜41k mB1C型復号化回路 41′1 〜41′k mB1C(M)型復号化回路 421 、422 1:9分離器 431 〜43k DmB1C型復号化回路 43′1 〜43′k DmB1M型復号化回路 43″1 〜43″k DmB1C(M)型復号化回路 441 、442 8B1C型復号化回路 50 伝送路 501 、502 差分回路 531 、532 8B1C/8B1M型復号化回路 T 送信装置 R 受信装置 t 送信部 r 受信部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信すべきパラレル信号を符号化する符
    号化部と、この符号化部により符号化されたパラレル信
    号を1チャネルのシリアル信号に多重化する高速多重化
    部と、このシリアル信号を伝送路に送出する送信部とを
    含む送信装置を備え、 この送信装置から伝送路を経由して到来する前記1チャ
    ネルのシリアル信号をパラレル信号に分離する高速分離
    部と、このパラレル信号を復号化する復号化部とを含む
    受信装置を備えたディジタル多重化伝送方式において、 前記符号化部は、送信すべきNチャネルのパラレル信号
    をm(m<N)チャネル毎に1本の多重化を行い低速多
    重化信号を生成しk(k=N/m)本の前記低速多重化
    信号の多重化フレーム位置情報を表示するためにあらか
    じめ定められた符号則にしたがって符号化を行うk個の
    符号化多重手段を備え、 このk個の符号化多重手段の少なくとも一つには、前記
    符号則とは異なる符号則により符号化を行う異符号化多
    重手段を含み、 前記高速多重化部はk本のパラレル信号を1本のシリア
    ル信号に多重化する手段を備え、 前記高速分離部は、受信したシリアル信号をk本のパラ
    レル信号に分離する手段を備え、 前記復号化部は、k本のパラレル信号の各々に対して復
    号処理を行い前記低速多重化信号を再生するとともにそ
    の多重化フレーム位置情報を検出しk本のパラレル信号
    中で異なる符号則となっている信号列を検出することに
    より前記高速分離部の出力チャネルずれ量を検出しその
    補正を行うk個の復号化手段と、前記検出された低速多
    重化信号の多重化フレーム位置情報に基づきk本のパラ
    レル信号をN本のパラレル信号へと分離する低速分離手
    段とを備えたことを特徴とするディジタル多重化伝送方
    式。
  2. 【請求項2】 前記符号化多重手段は、前記送信すべき
    Nチャネルのパラレル信号のうちのm(m<N)チャネ
    ル分の信号を1本の低速多重化信号に多重化する低速多
    重化回路と、この低速多重化信号の多重化フレームにC
    MI符号則にしたがって符号化を行う符号化回路とを備
    え、 前記異符号化多重手段は、前記低速多重化信号の多重化
    フレームに同期してCMI符号則のバイオレーション部
    を作る手段を含み、 前記k個の復号化手段は、k本のパラレル信号に対して
    CMI復号処理を行う手段と、前記CMI符号則のバイ
    オレーション部を検出することにより前記低速多重化信
    号の多重化フレーム位置情報を検出するとともに前記高
    速分離部の出力チャネルずれ量を検出してその補正を行
    う手段とを備え、 前記低速分離手段は、前記検出された多重化フレーム位
    置情報に基づきk本のパラレル信号をN本のパラレル信
    号へと分離する手段を備えた請求項1記載のディジタル
    多重化伝送方式。
  3. 【請求項3】 前記符号化多重手段は、前記送信すべき
    Nチャネルのパラレル信号のうちのm(m<N)チャネ
    ル分の信号にmB1C符号則にしたがって符号化を行い
    このmチャネル分の信号を1本のシリアル信号に多重化
    する符号化回路を備え、 前記異符号化多重手段は、入力されるmチャネルの信号
    のうち挿入Cビットの補符号関係となるチャネルが前記
    符号化多重手段とは異なるmB1C符号を作る手段を含
    み、 前記k個の復号化手段は、k本のパラレル信号に対して
    Cビット挿入位置を検出することによりmB1C復号処
    理を行う手段と、挿入Cビット位置が他と異なるmB1
    C符号が検出されたチャネルを特定することにより前記
    高速分離部の出力チャネルずれ量を検出してその補正を
    行う手段とを備え、 前記低速分離手段は、前記Cビット挿入位置に基づきk
    本のパラレル信号をN本のパラレル信号へと分離する手
    段を備えた請求項1記載のディジタル多重化伝送方式。
  4. 【請求項4】 前記異符号化多重手段は、mB1M符号
    則にしたがって符号化を行う手段を含み、 前記k個の復号化手段は、k本のパラレル信号に対して
    Cビット挿入位置またはMビット挿入位置を検出するこ
    とによりmB1C復号処理またはmB1M復号処理を行
    う手段と、k本のパラレル信号中にmB1M符号則が検
    出されたチャネルを特定することにより前記高速分離部
    の出力チャネルずれ量を検出してその補正を行う手段と
    を備え、 前記低速分離手段は、前記Cビット挿入位置またはMビ
    ット挿入位置に基づきk本のパラレル信号をN本のパラ
    レル信号へと分離する手段を備えた請求項3記載のディ
    ジタル多重化伝送方式。
  5. 【請求項5】 前記符号化多重手段は、前記送信すべき
    Nチャネルのパラレル信号のうちのm(m<N)チャネ
    ル分の信号にDmB1C符号則にしたがって符号化を行
    いこのmチャネル分の信号を1本のシリアル信号に多重
    化する符号化回路を備え、 前記異符号化多重手段は、入力されるmチャネルの信号
    のうち、挿入Cビットの補符号関係となるチャネルが前
    記符号化多重手段とは異なるDmB1C符号を作る手段
    を含み、 前記k個の復号化手段は、k本のパラレル信号に対して
    DmB1C復号処理を行う手段と、挿入Cビット位置が
    他と異なるDmB1C符号が検出されたチャネルを特定
    することにより前記高速分離部の出力チャネルずれ量を
    検出してその補正を行う手段とを備え、 前記低速分離手段は、前記Cビット挿入位置に基づきk
    本のパラレル信号をN本のパラレル信号へと分離する手
    段を備えた請求項1記載のディジタル多重化伝送方式。
  6. 【請求項6】 前記符号化多重手段は、前記送信すべき
    Nチャネルのパラレル信号のうちのm(m<N)チャネ
    ル分の信号にDmB1M符号則にしたがって符号化を行
    いこのmチャネル分の信号を1本のシリアル信号に多重
    化する符号化回路を備え、 前記異符号化多重手段は、挿入Mビットの時間的位置が
    前記符号化多重手段とは異なるDmB1M符号を作る手
    段を含み、 前記k個の復号化手段は、k本のパラレル信号に対して
    DmB1M復号処理を行う手段と、挿入Mビットの時間
    的位置が他と異なるDmB1M符号が検出されたチャネ
    ルを特定することにより前記高速分離部の出力チャネル
    ずれ量を検出してその補正を行う手段とを備え、 前記低速分離手段は、前記Mビット挿入位置に基づきk
    本のパラレル信号をN本のパラレル信号へと分離する手
    段を備えた請求項1記載のディジタル多重化伝送方式。
  7. 【請求項7】 前記異符号化多重手段は、DmB1M符
    号則にしたがって符号化を行う手段を含み、 前記k個の復号化手段は、k本のパラレル信号に対して
    DmB1C復号処理またはDmB1M復号処理を行う手
    段と、k本のパラレル信号中にDmB1M符号則が検出
    されたチャネルを特定することにより前記高速分離部の
    出力チャネルずれ量を検出してその補正を行う手段とを
    備え、 前記低速分離手段は、前記Cビット挿入位置またはMビ
    ット挿入位置に基づきk本のパラレル信号をN本のパラ
    レル信号へと分離する手段を備えた請求項1または5記
    載のディジタル多重化伝送方式。
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