JPH0896720A - 直流型プラズマディスプレイパネル - Google Patents

直流型プラズマディスプレイパネル

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JPH0896720A
JPH0896720A JP6225287A JP22528794A JPH0896720A JP H0896720 A JPH0896720 A JP H0896720A JP 6225287 A JP6225287 A JP 6225287A JP 22528794 A JP22528794 A JP 22528794A JP H0896720 A JPH0896720 A JP H0896720A
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JP
Japan
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cell
display
discharge
auxiliary
cells
Prior art date
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JP6225287A
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English (en)
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Yuuji Teronai
雄二 手呂内
Atsushi Takahashi
敦 高橋
Yoshihiko Kobayashi
芳彦 小林
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 放電を維持できる電圧の範囲を広げ、安定し
た駆動が望めるような直流型ディスプレイパネルを提供
すること。 【構成】 直流型プラズマディスプレイパネル10の、
背面パネル基板11上のセル隔壁15を挟んで隣り合う
表示セル17と補助放電セル19において、前面パネル
基板23側上方からこれを眺めたとき、表示セル17と
補助放電セル19を連通させるプライミングホール21
の幅方向の中心が、それぞれのセルの放電中心を結ぶ線
を通らない位置に存在するように、プライミングホール
21を設ける。これにより放電を維持できる電圧の範囲
を広げ、安定したパネル駆動ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、直流型プラズマディ
スプレイパネル、特に表示セルでの放電を安定にするた
めの補助放電を行う補助セルを有する直流型プラズマデ
ィスプレイパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、直流型プラズマディスプレイパネ
ル(以下、DC−PDPあるいは単にパネルという。)
においては、駆動のとき、放電を安定させるための補助
放電を起こすような仕組みのものが実用化されてきた。
以下、このような駆動を可能にする従来の構造のDC−
PDPの一例につき簡単に説明をする。
【0003】このパネルは、複数行の陰極が平行配置さ
れている第一基板と、複数列の表示陽極および補助陽極
が平行配置されている第二基板とを対向させ、放電ガス
を封入するための一定の間隙をもって貼り合わせたもの
である。これらの第一および第二基板間に、陰極にかみ
合わせるように設けられたセル隔壁によって互いに区分
けされている複数の表示セルと、これらの表示セルの間
の所定位置に配置されている補助セルとを有する。隣り
合う表示セルと補助セル(以下、両セルと称することが
ある。)とは、セル隔壁に設けてあるプライミングホー
ルにより連通している。このプライミングホールは、補
助セルでの放電により生成された、荷電粒子および準安
定粒子等のプライミング粒子が、補助セルから表示セル
へと移動するときの経路となる。プライミング粒子が表
示セル中に拡散されると、放電の立ち上がりが早くなる
ため、放電遅れ時間が短縮でき、放電を安定にすること
ができる。従来のパネルの第二基板側から第一基板(陰
極が設けてある側の基板)を見たとき、セル隔壁に設け
られたプライミングホールは、プライミング粒子の移動
経路が最短になるように、両セルの放電中心とプライミ
ングホールの幅方向の中心とが同一直線上に並んでい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構造を有する従来のDC−PDPにおいては、以下
に述べるような問題点があった。
【0005】このようなパネルにおいては、表示セルに
プラズマ放電を起こすことによりパネルを駆動し、書き
込みをする。書き込みとは、表示点灯していない表示セ
ルを点灯させることをいう。陰極および陽極にある値以
上の電圧(以下、「放電開始電圧」と称する。)を印加
すると、陰極と陽極の交差する空間部分で電位差が生
じ、放電が起こる。この放電を起こすことにより表示セ
ルが点灯する仕組みになっている。また、電圧を断続的
に印加して放電を維持、つまり表示セルの点灯を維持す
る。このことについて、いったん放電を開始させると、
この放電は、放電開始電圧よりも小さい電圧(以下、
「維持電圧」と称する。)で放電を維持することができ
る。しかしある電圧(以下、「最小維持電圧」と称す
る。)よりも小さくなると、放電は維持されなくなる。
また、最小維持電圧以上であり、放電開始電圧以下のあ
る値(以下、「最大維持電圧」と称する。)よりも大き
くすると、選択的表示が困難になり、誤点灯が生ずる。
【0006】維持放電を行うためには、陰極陽極間にか
ける電圧を、最小維持電圧以上であって、かつ最大維持
電圧以下とする必要がある。この電圧の差のことをメモ
リーマージンといい、それぞれの表示セルにかかるメモ
リーマージンと、パネル全体、つまりすべての表示セル
にあてはまるようなメモリーマージンとの二つが考えら
れる。前者を個別メモリーマージン、後者を全体メモリ
ーマージンと称する。
【0007】上記の、最小維持電圧の値はそれぞれの表
示セルによって違う。従来のパネルにおいては、この最
小維持電圧のばらつきと、個別メモリーマージンとがほ
ぼ同じ値であった。このことは以下のようなことを意味
する。
【0008】最小維持電圧の値が最も小さい値のセル
と、最も大きい値のセルについて考えると、最も小さい
値のセルの場合は最小維持電圧に個別メモリーマージン
を加算した値が、最も大きい値のセルの最小維持電圧の
値とほぼ同じことになり、この間の値に維持電圧の値を
設定しなければ、すべての表示セルを正常に維持動作さ
せることができない。つまり全体メモリーマージンが非
常に小さいため、安定した駆動を行うことが容易ではな
い。
【0009】パネルの構成成分は厚膜印刷により作製さ
れているが、個々の表示セルの最小維持電圧のばらつき
を小さくするようなパネルを作製することは印刷プロセ
ス上限度があると考えられている。このため、安定した
駆動をメモリーマージンの拡大により達成できるような
構造のDC−PDPの出現が望まれていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、この発明によ
れば、複数行の陰極が平行配置されている第一基板と、
複数列の表示陽極および複数列の補助陽極が平行配置さ
れている第二基板と、これら第一および第二基板間であ
って、かつ陰極にかみ合わせるように設けられたセル隔
壁により互いに区分けされている複数の表示セルと、こ
れら表示セルの間の所定位置に配置されている補助セル
と、表示セルおよび補助セル間を連通させるようにセル
隔壁に設けられたプライミングホールとを具えた直流型
プラズマディスプレイパネルにおいて、陽極が設けられ
ている第二基板側から陰極が設けてある第一基板をみた
とき、プライミングホールの幅方向の中心が、このプラ
イミングホールが設けてあるセル隔壁を挟んで隣り合
う、両セルのそれぞれの放電中心を結ぶ線を通らない位
置になるように、プライミングホールを設けたことを特
徴とする。
【0011】この発明の実施にあたり、上述のプライミ
ングホールを、隣り合う両セルのそれぞれの放電中心
と、プライミングホールの幅方向の中心とを結ぶ線が最
も長くなるようにして、表示セルを囲むセル隔壁に設け
るのがよい。
【0012】
【作用】上述したこの発明のDC−PDPの構造によれ
ば、セル隔壁を挟んで隣り合う表示セルと補助セルを連
通させるプライミングホールを、以下に述べるような位
置に設けた。すなわち、陽極が設けてある第二基板側か
ら陰極が設けてある第一基板をみたとき、プライミング
ホールの幅方向の中心が、このプライミングホールが設
けてあるセル隔壁を挟んで隣り合う、両セルのそれぞれ
の放電中心を結ぶ線を通らない位置になるように、プラ
イミングホールを設けた。このことにより、補助セルで
の補助放電により生成されたプライミング粒子(荷電粒
子、準安定粒子等)の移動経路が従来の移動経路と比較
して迂回するような形となる。プライミング粒子の移動
経路が迂回するような位置にプライミングホールを設け
ることで、プライミングホールがもつ本来の機能を損な
わずにパネルの全体メモリーマージンを大きくすること
ができる。
【0013】また、上述のプライミングホールを、隣り
合う両セルのそれぞれの放電中心と、プライミングホー
ルの幅方向の中心との距離が最も長くなるように表示セ
ルを囲むセル隔壁に設けると、全体メモリーマージンを
最も大きくする効果が期待できる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例に
つき説明をする。なお、各図は発明が理解できる程度に
概略的に示してあるにすぎない。また、この実施例で用
いたDC−PDPは、陰極にニッケルペースト、陽極に
アルミペーストを用いて、これらを厚膜印刷技術で印
刷、焼成し、これらの陰極および陽極間を、放電ガス封
入のため200〜300μmの間隙をもって貼り合わせ
た構造のものである。また、各表示セルのサイズは48
0×570μmである。このパネルをパルスメモリ駆動
により書き込み放電を起こし、表示セルを点灯させる実
験を行った。すでに述べてあるように、書き込みとは表
示点灯していない表示セルを点灯させることをいう。実
験で用いたDC−PDPは単なる実験用であるから、こ
の発明を適用し得るパネルは、何らこれに限定されるも
のではない。
【0015】図1および図2は、この発明のDC−PD
Pのプライミングホールの位置を説明するための概略図
である。図1は特にパネルの主要構成部分を表す一部切
欠斜視図、図2は図1の1部であり、かつ発明に係る要
部の平面図である。
【0016】この実施例の直流型プラズマディスプレイ
パネル10では、図1に示したように、第一基板として
の背面パネル基板11上に、複数行の陰極13が平行配
置されており、さらに陰極13にかみ合わせるようにし
てセル隔壁15が設けられている。このセル隔壁15に
よって表示セル17が互いに区分けされており、これら
表示セル17の間の所定位置に補助セル19が配置され
ている。また、隣り合う表示セル17と補助セル19間
を空間的に連通させるプライミングホール21が、セル
隔壁15に設けられている。また、第二基板としての前
面パネル基板23上に、表示陽極25および補助陽極2
7が、補助陽極1列、表示陽極2列という順で、複数回
繰り返し平行配置されており、さらにこの前面パネル基
板23上であって、表示セル17と対応する部分に3原
色の蛍光体(図示せず)が形成されている。既に述べて
いるように、これらの陰極等を有する背面パネル基板1
1と陽極等を有する前面パネル基板23とが、放電ガス
封入のための間隙をもって貼り合わせてある。背面パネ
ル基板11を前面パネル基板23側からみたとき、プラ
イミングホール21の幅方向の中心は、このプライミン
グホール21が設けてあるセル隔壁15を挟んで隣り合
う表示セル17および補助セル19のそれぞれの放電中
心を結ぶ線を通らない。しかもこの3点を結ぶ線が最も
長くなるような位置にプライミングホールを設けてあ
る。ここでいう、表示セル17および補助セル19の放
電中心、ならびにプライミングホール21の幅方向の中
心について、図2を参照して説明する。
【0017】図2は、すでに述べたように発明にかかる
要部の概略的な平面図であり、陰極が設けてある背面パ
ネル基板11を、陽極が設けてある前面パネル基板23
側から見た図である。陰極13にかみ合わせるようにし
てセル隔壁15が設けられ、このセル隔壁15によって
表示セル17が区分けされている。表示セル17におい
ては、表示セル17中の、表示陽極25と陰極13が交
差する部分の空間に生じた電位差により、書き込み放電
が起こる。このときの放電空間を、表示セル17中の点
線の楕円で表した。この楕円の中心であって、かつ表示
陽極25と陰極13の交差する部分の中心である部分を
実線の丸で表した。この丸を、表示セル17の放電中心
17X とした。また、同様に、表示セル17の間の所定
位置に配置されている補助セル19において、補助陽極
27と陰極13とが交差する部分の空間に生じた電位差
により、補助放電が起こる。このときの放電空間を、2
点鎖線の楕円で表した。この楕円の中心であって、かつ
補助陽極27と陰極13の交差する部分の中心である部
分を実線の丸で表した。この丸を補助セル19の放電中
心19X とした。プライミングホール21の幅方向と
は、プライミングホール21のうち、基板に平行な方向
であって、セル隔壁15の幅を示す方向ではなく、表示
陽極25および補助陽極27が走る方向(延在する方
向)における長さのことであり、図2に矢印で示した。
この長さを表す線分の中心をプライミングホール21の
幅方向の中心21X とし、図中に実線の丸で示した。プ
ライミングホール21は、補助セル19の補助放電によ
り生成された、荷電粒子あるいは準安定粒子等のプライ
ミング粒子が表示セル17に移動するときの経路とな
る。プライミング粒子が表示セル17に拡散されること
により、表示セルにおける放電の立ち上がりが早くな
り、放電遅れ時間が短縮されて、安定したパネル駆動を
することができる。補助放電により生成されたプライミ
ング粒子は、おもに補助放電の起こる空間の両隣にある
表示セル17のそれぞれに移動する。したがって、表示
セル17の放電中心17X と、補助放電セル19の放電
中心19X と、プライミングホール21の幅方向の中心
21X とを結ぶ線が最も長くなるようにするには、表示
セル17を囲む隔壁15のうち、補助セル側に面してい
て、しかも一つ一つの表示セルの可能な限り隅の方であ
る隔壁15に、プライミングホール21を設ければよ
い。
【0018】このようなパネル10においては、既に述
べているように、陰極13と陽極(表示陽極25および
補助陽極27)間に放電開始電圧を印加すると放電が生
じ、表示セル17が点灯する。そして、放電開始電圧印
加後に維持電圧を断続的に印加して放電を維持し、同時
に表示点灯を維持する。このような放電維持の特性を生
かした駆動法として、パルスメモリ方式という駆動法が
知られている。この実施例では、特にこのパルスメモリ
方式による駆動法を用いた実験を行っている。図3は、
この発明のDC−PDPの駆動に係る概略的な電極結線
図であり、パネルの電極結線の一部を示すものである。
29はアースである。
【0019】パネル10の駆動を行うため、陰極13
(13a、13b、13c、…)を走査パルス回路およ
び消去パルス回路31と接続し、表示陽極25(25
a、25b、…)を維持パルス回路33と接続する。
【0020】図4は、この発明のDC−PDPのパルス
メモリ駆動を説明するためのタイムチャートの一部であ
り、図3と対応させてある。35は時間であり、矢印は
時間の進む方向を表す。走査パルスPk (パルス幅1.
5μs、振幅−230V)を、第a行目、第b行目、第
c行目、…の陰極13a、13b、13c、…に順次印
加する。また、維持パルスPsp(パルス幅1.0μs、
振幅150V)を、4.0μsの周期で、同じように第
a列目、第b列目、第c列目、…の表示陽極25a、2
5b、…に順次印加する。このとき、走査パルスPk
維持パルスPspは、タイミングが重ならないように印加
する。
【0021】以下、図3と図4を参照して、この発明の
DC−PDPにおける、パネル10の駆動方法を、特に
任意の表示セル17bb(第b行目の陰極および第b列
目の表示陽極に対応している表示セル)で書込み放電を
起こす場合につき説明する。書込みとは、表示点灯して
いない表示セルを点灯させることをいう。
【0022】補助陽極27a、27b、…には、常時一
定の正電位(100V)が電源37によって印加されて
いる。走査パルスPk が印加されると、陰極13(13
a、13b、…)の補助セルは順次に放電していく。こ
の場合、時刻t3 からt4 の期間に走査パルスPk が第
b行目の陰極13bに印加されるため、第b行目の補助
セルに放電電流が流れる。このとき、任意の表示セル1
7bb近傍で放電する補助セル19bbからの荷電粒子
あるいは準安定粒子等のプライミング粒子が、前述のプ
ライミングホール21を通って17bbへ拡散される。
この表示セルの第b行の陰極13bに走査パルスPk
印加されるt3 からt4 の期間とほぼ同じタイミングで
書込み回路39より書込みパルスPw (パルス幅1.5
μs、振幅100V)を表示陽極25bに印加すること
により書込み放電を行う。前述のプライミング粒子の拡
散により、書込み放電の立ち上がりが早い。
【0023】この書込み放電の後、次の放電が起こりや
すくなっているときに、維持パルスPspを表示陽極25
bに印加する。よって、次の放電からは、表示陽極25
bに印加される維持パルスPspと陰極バイアス電圧VB
(振幅100V)により、任意の表示セル17bbの放
電は維持される。また、陰極13bに消去パルスP
(0V)を印加することにより、任意の表示セル17
bbの放電の維持パルスPspを中止させる。
【0024】上記のような書込み放電を、パネル全体に
ついて行い、以下のような結果を得た。
【0025】図5は、DC−PDPの背面基板側の構成
成分を前面基板側から見たときの部分的平面図(模式的
なもの)であり、図6は図5のA部を拡大した構造図で
ある。図6における表示セル17の中心17X と補助セ
ル19の中心19X を結ぶ線41と、プライミングホー
ル21の中心21X を通り上記41の線に平行な線(プ
ライミングホールの幅方向の中心を通る線)43の距離
をXとして、この距離を大きくしていったときの、距離
Xと全体メモリーマージンの関係を調べた。
【0026】図7は、上記の実験の結果、距離Xを横軸
にとり、全体メモリーマージンを縦軸にとったグラフで
あり、この発明の実施例に係る効果の説明図である。
【0027】この結果、図7からも明らかなように、距
離Xを大きくするにつれ、つまり隣り合う補助セル19
から表示セル17へプライミング粒子が移動するときの
経路を長く取るにつれ、全体メモリーマージンが大きく
なり、この距離が、表示セル17の、補助セル側に面し
ている隔壁にプライミングホールを設けることを条件と
して最長となったとき、全体メモリーマージンも最大の
値となることがわかった。横軸の値がゼロのときの全体
メモリーマージンの値、つまり従来の位置にプライミン
グホール21が設けられているときの全体メモリーマー
ジンの値(15V)と比較して、Xの値が最大のとき
(245μm)の全体メモリーマージンの値(20V)
は、変化分が5V/20Vであるので、25%増加した
ことになる。つまり、メモリーマージンが25%改善さ
れたことになった。
【0028】この発明は上述した実施例に限定されるも
のではないことは明らかである。例えば、この実施例で
はパルスメモリ駆動するDC−PDPを用いたが、表示
セルの放電を安定にする補助放電セルを有するDC−P
DPであれば、駆動にかかわらず適用できる。
【0029】
【発明の効果】上述した説明からも明らかなように、こ
の発明の直流型プラズマディスプレイパネルの構造によ
れば、セル隔壁を挟んで隣り合う表示セルと補助セルと
を連通するプライミングホールを、以下に述べるような
位置に設けた。すなわち、陽極が設けてある第二基板側
から陰極が設けてある第一基板を見たとき、プライミン
グホールの幅方向の中心が、このプライミングホールが
設けてあるセル隔壁を挟んで隣り合う両セルのそれぞれ
の放電中心を結ぶ線を通らない位置になるように、プラ
イミングホールを設けた。このように、補助セルの放電
により生成されたプライミング粒子が表示セルに移動す
るときの経路を迂回させるような位置にプライミングホ
ールを設けたことで、パネルの全体メモリーマージンを
大きくすることができた。しかも、プライミング粒子を
表示セルに拡散させることで、表示セルでの立ち上がり
を早くし、放電遅れ時間を短縮できるという、本来の機
能は依然として残したまま、メモリーマージン拡大の効
果を上げることを可能にしている。
【0030】また、補助セルから表示セルへのプライミ
ング粒子移動経路が長くなるにつれてメモリーマージン
も大きくなっていくので、表示セル17の、補助セル側
に面している隔壁にプライミングホールを設けることを
条件として、この粒子移動経路が最長となる位置にプラ
イミングホールを設けると、メモリーマージンの値も最
も大きくなり、安定した駆動が望める。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の説明に供する図であり、パ
ネルの主要構成成分の説明図である。
【図2】図1の一部であり、かつ発明に係る要部の平面
図である。
【図3】この発明の直流型プラズマディスプレイパネル
の駆動に係る概略的な電極結線図である。
【図4】この発明の直流型プラズマディスプレイパネル
のパルスメモリ駆動を説明するためのタイムチャートで
ある。
【図5】DC−PDPの背面基板側の構成成分を、前面
基板側上方から眺めたときの部分的平面図である。
【図6】図5のA部を拡大した構造図である。
【図7】この発明の実施例に係る効果の説明図である。
【符号の説明】
10:直流型プラズマディスプレイパネル(またはパネ
ル) 11:背面パネル基板 13:陰極 15:セル隔壁 17:表示セル 17X :表示セルの放電中心 19:補助セル 19X :補助セルの放電中心 21:プライミングホール 21X :プライミングホールの幅方向の中心 23:前面パネル基板 25:表示陽極 27:補助陽極 29:アース 31:走査パルス回路および消去パルス回路 33:維持パルス回路 35:時間 37:電源 39:書込みパルス回路 41:表示セルと補助セルの放電中心を結ぶ線 43:プライミングホールの幅方向の中心を通る線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数行の陰極が平行配置されている第一
    基板と、複数列の表示陽極および複数列の補助陽極が平
    行配置されている第二基板と、これら第一および第二基
    板間であって、かつ前記陰極にかみ合わせるように設け
    られたセル隔壁により互いに区分けされている複数の表
    示セルと、これら表示セルの間の所定位置に配置されて
    いる補助セルと、前記セル隔壁に設けられ、かつ隣り合
    う前記表示セルおよび前記補助セル間を連通させるプラ
    イミングホールとを具えた直流型プラズマディスプレイ
    パネルにおいて、前記第二基板側から前記第一基板をみ
    たとき、前記プライミングホールの幅方向の中心が、前
    記表示セルおよび前記補助セルの、それぞれの放電中心
    を結ぶ線を通らない位置になるように前記プライミング
    ホールを設けたことを特徴とする直流型プラズマディス
    プレイパネル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の直流型プラズマディス
    プレイパネルにおいて、隣り合う前記表示セルおよび前
    記補助セルのそれぞれの放電中心を結ぶ線と、これら表
    示セルおよび補助セルを連通するプライミングホールの
    幅方向の中心との距離が最も長くなるように、前記セル
    隔壁に前記プライミングホールを設けたことを特徴とす
    る直流型プラズマディスプレイパネル。
JP6225287A 1994-09-20 1994-09-20 直流型プラズマディスプレイパネル Withdrawn JPH0896720A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7230377B2 (en) * 2000-04-29 2007-06-12 Samsung Sdi Co., Ltd. Base panel having partition and plasma display device utilizing the same

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US7230377B2 (en) * 2000-04-29 2007-06-12 Samsung Sdi Co., Ltd. Base panel having partition and plasma display device utilizing the same

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