JPH0896548A - 圧切方法及び装置 - Google Patents

圧切方法及び装置

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JPH0896548A
JPH0896548A JP22757594A JP22757594A JPH0896548A JP H0896548 A JPH0896548 A JP H0896548A JP 22757594 A JP22757594 A JP 22757594A JP 22757594 A JP22757594 A JP 22757594A JP H0896548 A JPH0896548 A JP H0896548A
Authority
JP
Japan
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roll
cutting
die
workpiece
cutting blade
Prior art date
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Pending
Application number
JP22757594A
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English (en)
Inventor
Masao Nakagi
雅夫 中木
Susumu Aoyama
進 青山
Hisao Otomo
久男 大友
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Hitachi Setsubi Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Setsubi Engineering Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Setsubi Engineering Co Ltd filed Critical Hitachi Setsubi Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ダイロールとアンビルロールを用いた装置で
も、連続的な被加工物は無論の事、そうでない被加工物
であっても容易に所定の形状に合った圧切加工を可能に
する。 【構成】ダイロール1とアンビルロール2との間に非連
続の被加工物6を搬入ラインに載せて一つづつダイロー
ル・アンビルロール間に向けて送り込み、ダイロール1
に設けた裁断刃11で圧切を行なう場合、予め、裁断刃
11の一つをアンビルロール対向位置にてその背の部分
11´(或いは位置合わせストッパ)がダイロール・ア
ンビルロール間の中心を結ぶ線Pより設定角度θだけ搬
入ライン側に位置させる。この裁断刃11の背に被加工
物6を当接して位置合わせする。その後、ダイロール1
を所定角度回転させて、アンビルロール対向位置に次に
来るべき裁断刃11により裁断を行ない、その次に来る
裁断刃11を再び位置合わせに用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイロールとアンビル
ロールを用いた圧切方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、連続的につながった帯状素材(被
加工物)から所期の製品を切り出す装置としてダイロー
ルとアンビルロールを使用した圧切装置がある。
【0003】例えば特開平3ー130979号公報に
は、ダイロール及びアンビルロールを用いて帯状の不織
布(被加工物)から磁気ディスクのライナ半製品或いは
ライナ製品を順次圧切(ロールによる圧力を加えた裁断
加工)する製造方法が提案されている。また、他の例と
しては特開昭62ー255098号公報にも、不織布を
圧切する同様の装置が提案されている。
【0004】ところで、従来のこの種圧切方式は、既述
したように、被加工物が連続的につながった帯状の素材
であることを前提条件として構成されていた。具体的に
は、目的とする製品を圧切するため、連続的な帯状の素
材をダイロールとアンビルロール間に定められた速度で
通しながら、ダイロールの刃の部分で裁断するようにし
ていた。
【0005】このため被加工物が非連続のものの場合
は、基本的にこの種装置による圧切はできないと考えら
れていた。
【0006】すなわち、被加工物が連続した帯状素材の
場合には、ダイロール・アンビルロール間の上流側に帯
状素材の送り出しロールを、下流側に巻取りロールを配
置して、この巻取りロールと送り出しロールの回転によ
り、その被加工物をダイロール・アンビルロール間に通
すことができるが、被加工物が非連続な短い材料でこれ
を一つづつ搬入ベルト等でダイロール・アンビルロール
間に送る場合には、ダイロールに設けた型抜き用の裁断
刃と被加工物との相対的な位置決めを行なうことができ
ないため、正確な圧切が不可能である。そのため、従来
から非連続な被加工物、例えばプリント基板のように正
確に位置を決めて切り出し加工を行わねばならないよう
な被加工物の作業に関して提供されている装置を考えて
見ると、そのほとんどは例えば特開平1ー78797号
公報に記載されているように調整テーブルに構成された
独立した機構としての停止ピンを設け、その停止ピンに
原板を押し当てることで、正確な位置決めを行い、プレ
スによって打ち抜く方法が一般的であった。
【0007】また、不織布の場合、例えば、一度連続し
た被加工物から必要とするフロッピーディスク用ライナ
製品或いは半製品を切り出した後、その製品の中抜きを
した残片を再利用して、さらに同様の小さな製品を切り
出すことができる場合がある。従来はこのような場合、
その残片を纏めてプレス機械に持ち込むことで、再利用
をすることが可能であった。しかし実際には作業性の面
で非常に煩雑な点は免れない。まして、経済性を考える
と、2台の機械を備える必要があること、残片を整理し
なければプレス機械に掛けられないこと等の欠点があ
り、当然のように廃棄処分されるものと決められてい
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のかか
る不都合を改善し、ダイロールとアンビルロールから構
成された装置でも、連続的な被加工物は無論の事、そう
でない被加工物であっても容易に所定の形状に合った圧
切による切断加工を可能にすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、基本的には、次のような圧切方法及び装
置を提案する。
【0010】(1)一つは、被加工物をダイロールとア
ンビルロールとの間に通してダイロール面に設けた裁断
刃により所定形状の圧切を行なう方法において、(イ)
前記被加工物は非連続のもので搬入ラインに載せて一つ
づつダイロール・アンビルロール間に向けて送り込み、
(ロ)一方、前記ダイロールには、1個以上の裁断刃が
設けてあり(ここで、裁断刃の数の単位は、被加工物一
つあたりの型抜き成形に必要な裁断刃を1個とする)、
圧切に際して、この裁断刃の一つをアンビルロール対向
位置にてその背の部分(ここで、背になる部分とは、ア
ンビルロール対向位置にある裁断刃をダイロール回転方
向に向いてみた場合のその裁断刃の最後部となる部分で
ある)が前記ダイロール・アンビルロール間の中心を結
ぶ線より設定角度θだけ前記搬入ライン側に位置させ、
この裁断刃の背に前記搬入ラインにより送り込まれてく
る一個あたりの被加工物を当接させて、該被加工物をア
ンビルロール対向位置に次に来るべき裁断刃との関係で
位置合わせし、(ハ)この位置合わせがなされると、前
記ダイロール及びアンビルロールを回転制御し、この回
転制御は、アンビルロール対向位置に次に来る裁断刃に
より前記位置合わせした被加工物を前記ダイロール・ア
ンビルロール間に引き込んで圧切した後、アンビルロー
ル対向位置にその次に来る裁断刃が前記設定角度θ条件
を成立するまでダイロール及びアンビルロールを回転さ
せる制御で、この回転制御により前記設定角度θの条件
を成立させて停止した裁断刃を、再び前記(ロ)の工程
の位置合わせに用いることで、ダイロールの回転により
アンビルロール対向位置に来る裁断刃を交互に位置合わ
せ用,圧切用として用いることを特徴とする。
【0011】なお、この方法において、最適例としては
次のように設定する。
【0012】すなわち前記ダイロールは、そのロール面
に前記裁断刃を1個配設するか、或いは複数個,周方向
に等間隔で配設して成り、この裁断刃の一つをアンビル
ロール対向位置にてその背の部分が前記ダイロール・ア
ンビルロール間の中心を結ぶ線より設定角度θだけ前記
搬入ライン側に位置するよう初期設定し、且つ前記裁断
刃の数をn個(ここで、nは1以上の整数)とした場
合、前記ダイロールの前記(ハ)の工程による回転制御
は、ダイロールを(360°/n)×2だけ回転させる
ことを制御内容とする。
【0013】次に上記(1)に代わる切断加工方法とし
て、 (2)被加工物をダイロールとアンビルロールとの間に
通してダイロール面に設けた裁断刃により所定形状の圧
切を行なう方法において、(イ)前記被加工物は非連続
のもので搬入ラインに載せて一つづつダイロール・アン
ビルロール間に向けて送り込み、(ロ)一方、前記ダイ
ロールのロール面に前記裁断刃と前記被加工物の位置決
めを行うための位置決め用ストッパとをロール周方向に
向けて交互に設けあり、圧切に際して、このストッパの
一つをアンビルロール対向位置にて前記ダイロール・ア
ンビルロール間の中心を結ぶ線より設定角度θだけ前記
搬入ライン側に位置させ、このストッパに前記搬入ライ
ンにより送り込まれてくる1個あたりの被加工物を当接
させて、該被加工物をアンビルロール対向位置に次に来
るべき裁断刃との関係で位置合わせし、(ハ)この位置
合わせ後に前記ダイロール及びアンビルロールを回転制
御し、この回転制御は、アンビルロール対向位置に次に
来る裁断刃により前記位置合わせした被加工物を前記ダ
イロール・アンビルロール間に引き込んで圧切した後、
アンビルロール対向位置にその次に来るストッパが前記
設定角度θ条件を成立するまでダイロール及びアンビル
ロールを回転させる制御で、この回転制御によりアンビ
ルロール対向位置で設定角度θの条件を成立させて停止
したストッパを、再び前記(ロ)の工程の位置合わせに
用いることを特徴とする圧切方法を提案する。
【0014】また、上記(1)の切断加工法に使用する
装置として、 (3)被加工物をダイロールとアンビルロールとの間に
通してダイロール面に設けた裁断刃により所定形状の圧
切を行なう圧切装置において、ダイロール・アンビルロ
ール間の前段に非連続の被加工物を一つづつ載せて前記
ダイロール・アンビルロール間に向けて送り込む搬送ラ
インが配置され、前記ダイロールのロール面に配設され
る裁断刃は1個或いは複数個で、複数個の場合にはロー
ル面周方向に等間隔に配設してあり、この裁断刃の数を
n個(nは1以上の整数)とした場合、前記ダイロール
は(360°/n)×2の単位で回転すると、前記裁断
刃の一つがアンビルロール対向位置にきてその裁断刃の
背の部分が前記ダイロール・アンビルロール間の中心を
結ぶ線より設定角度θだけ前記搬入ライン側に位置し
て、前記被加工物の送り込みを待つようにしてあり、且
つ、前記被加工物が前記搬入ラインにより送られて前記
設定角度θの位置にある前記裁断刃の背に当接したこと
を検出する位置検出センサと、この位置検出センサによ
り前記被加工物が前記裁断刃の背に当接したことを検出
されると、前記ダイロールの前記(360°/n)×2
回転を実行するロール回転制御系とを備えて成る圧切装
置を提案する。
【0015】また、上記(2)の切断加工法に使用する
装置として、 (4)被加工物をダイロールとアンビルロールとの間に
通してダイロール面に設けた裁断刃により所定形状の圧
切を行なう圧切装置において、ダイロール・アンビルロ
ール間の前段に非連続の被加工物を一つづつ載せて前記
ダイロール・アンビルロール間に向けて送り込む搬送ラ
インが配置され、前記ダイロールのロール面に前記裁断
刃と前記被加工物の位置決めを行うための位置決め用ス
トッパとをロール周方向に向けて交互に設け、前記ダイ
ロールは所定角度回転すると、前記裁断刃の一つが前記
アンビルロール対向位置を通過した後に前記ストッパの
一つが前記ダイロール・アンビルロール間の中心を結ぶ
線より設定角度θだけ前記搬入ライン側に位置して前記
被加工物の送り込みを待つように設定してあり、且つ、
前記被加工物が前記搬入ラインにより送られて前記設定
角度θの位置にある前記ストッパに当接したことを検出
する位置検出センサと、この位置検出センサにより前記
被加工物が前記ストッパに当接したことを検出される
と、前記ダイロールの前記所定角度の回転を実行するロ
ール制御系とを備えて成る圧切装置を提案する。
【0016】
【作用】
(1),(3)の発明の作用…圧切に際して、ダイロー
ルに設けた裁断刃の一つは、アンビルロール対向位置に
てその背の部分がダイロール・アンビルロール間の中心
を結ぶ線より設定角度θだけ被加工物の搬入ライン側に
あるので、搬入ラインに載って送られてくる非連続の被
加工物はダイロール・アンビルロール間に至る直前で上
記裁断刃の背の部分に当接し、その背の部分で受け止め
られる。この場合に1個当たりの被加工物だけが前記裁
断刃の背の部分に当接し、後続となるべき被加工物が数
珠続きにならないように被加工物の送りタイミングを定
める。
【0017】裁断刃の背の部分で被加工物が受け止めら
れることで(被加工物の進行停止)、設定角度θを適宜
設定しておけば、該被加工物をアンビルロール対向位置
に次に来るべき裁断刃との関係で相対的な位置合わせす
ることが可能になる。
【0018】上記位置合わせがなされた後に、ダイロー
ル及びアンビルロールを回転制御すると、まず、アンビ
ルロール対向位置に次に来る裁断刃が前記位置合わせし
た被加工物をダイロール・アンビルロール間に引き込ん
で圧切により裁断(切断加工)する。次いで、その次に
アンビルロール対向位置に来る裁断刃がダイロール・ア
ンビルロール間に途中まで通過して停止する(この裁断
刃は、圧切を行なわないで、背の部分が上記設定角度θ
の条件を成立する)。
【0019】そして、この設定角度θの条件を満たす裁
断刃の背の部分に次に送られて来る被加工物を上記同様
に当接して位置合わせすると、再びダイロール及びアン
ビルロールの上記回転制御が実行されて、圧切がなされ
る。
【0020】したがって、以上の動作を繰り返すこと
で、ダイロールに設けた裁断刃が交互に位置決めと裁断
の役割を担う。
【0021】例えば、前記ダイロールのロール面に裁断
刃が1個配設されるか、或いは複数個,周方向に等間隔
で配設してある場合には、この裁断刃の一つをアンビル
ロール対向位置にてその背の部分がダイロール・アンビ
ルロール間の中心を結ぶ線より設定角度θだけ前記搬入
ライン側に位置するよう初期設定しておく。また、裁断
刃の数をn個(ここで、nは1以上の整数)とした場
合、前記ダイロールの前記(ハ)の工程による回転制御
は、ダイロールを(360°/n)×2だけ回転させ
る。
【0022】この回転制御により、裁断刃が複数個の場
合には、一つ置きの裁断刃が、常にアンビルロール対向
位置にきたときに、その裁断刃の背になる部分がダイロ
ール・アンビルロール間の中心を結ぶ線より設定角度θ
だけ搬入ライン側に位置する。
【0023】その結果、搬入ラインにより送り込まれる
1個あたりの被加工物は、その先端がダイロール・アン
ビルロール間に至る直前でアンビルロール対向位置にあ
る裁断刃の背に前記設定角度θの位置で位置合わせさ
れ、上記(360°/n)×2の回転により、上記位置
決めに用いた裁断刃の次にアンビルロール対向位置に来
る裁断刃が被加工物をダイロール・アンビルロール間に
引き込んで圧切した後、その次の裁断刃,換言すれば一
つ置きの裁断刃がアンビルロール対向位置に来て上記設
定角度θの条件を満たす。以上の動作を繰り返すこと
で、裁断刃は一つ置きのものが被加工物の位置合わせ
用、残りの裁断刃は圧切用として使用される。なお、こ
の具体例は図1,図2を用いて実施例の項で説明する。
【0024】また、裁断刃をダイロールに1個配設した
場合にも、裁断刃について、予め設定角度θだけ初期設
定しておく。このθ設定の下に、被加工物をダイロール
・アンビルロール間に向けて搬入ラインを介して送り込
むと、被加工物はその先端が裁断刃の背になる部分に設
定角度θの位置で当接して停止し、位置決めされる。
【0025】次にダイロール1を(360°/1)×2
すなわち2回転させると、1回転目で裁断刃が被加工物
をダイロール・アンビルロール間に引き込んで1回転+
θ回転(すなわち2回転目の途中)で裁断が完了し、2
回転目の位置で再び裁断刃の背の部分が設定角度θに位
置することになる。
【0026】そして、再び裁断刃の背の部分で新たに送
り込まれて来る被加工物の位置合わせを行ない、その後
ダイロールを2回転させるといったパターンを繰り返す
ことで、1個の裁断刃は被加工物の位置合わせ用と裁断
用として兼用される。なお、この具体例は図5を用いて
実施例の項で説明する。
【0027】(2),(4)の発明の作用…本発明で
は、ダイロールに設けたストッパを予め設定角度θだけ
初期設定しておく。このθ設定の下に、被加工物をダイ
ロール・アンビルロール間に向けて搬入ラインを介して
送り込むと、被加工物はその先端がストッパに設定角度
θの位置で当接して停止し、位置決めされる。
【0028】この位置決めを条件に、ダイロール及びア
ンビルロールを所定角度だけ回転させると、ダイロール
回転過程で、前記ストッパの次にアンビルロール対向位
置にくる裁断刃で被加工物が所定形状に裁断され、その
次にストッパが前記設定角度θの位置に来て、ダイロー
ルの回転が停止する。そして、新たに送り込まれて来る
被加工物をストッパにより次にアンビルロール対向位置
に来る裁断刃との関係で位置合わせすることにより、被
加工物の位置決めがなされ、その後、ダイロールを所定
角度だけ回転させるといったパターンを繰り返すこと
で、被加工物の位置合わせと圧切が繰り返し可能にな
る。
【0029】
【実施例】本発明の実施例を図面により説明する。
【0030】図1は、本発明の第1実施例を示す要部説
明図、図2は第1実施例の圧切動作をダイロールを展開
して示す説明図、図3は、上記実施例に用いる圧切装置
に係る全体構成図、図4は、その制御系を示す説明図で
ある。
【0031】まず、図3により、本実施例の圧切装置の
基本的な概要を説明する。
【0032】図中、1はロール面に裁断刃11(図1参
照)が配設してあるダイロール、2はダイロール1から
の力を受けるアンビルロールである。本実施例では、ダ
イロール1に設ける裁断刃11は、図1及びその展開図
である図2に示すように、フロッピーディスクのライナ
製品或いはライナ半製品と同一形(ドーナツ形)を呈す
る突起刃で、ロール面の周方向に複数個(ここでは4
個)等間隔(90°間隔)に配設してある。ここで、裁
断刃11の数の単位は、被加工物(素材)一つあたりの
型抜き成形に必要な裁断刃を1個とする。
【0033】これらのロール1,2は、架台に設置され
て互いの位置関係を維持しているが、この点について
は、例えば金属圧延機と同様の周知構造なので説明を省
略する。本実施例では、アンビルロール2に駆動系の動
力3が動力伝達手段3A´を介して結合され、ダイロー
ル1がアンビルロール2と連動する機構にしてある。
【0034】ダイロール1・アンビルロール2間より上
流側に搬入ベルト(搬入ライン)4が、下流側に搬出ベ
ルト(搬出ライン)5が配置され、これらのベルト4,
5が被加工物たる素材6の搬入,搬出のための搬送ライ
ンを構成する。搬入ベルト4,搬出ベルト5は独立した
駆動機構7,7´を備えている。このうち、搬出ベルト
5の駆動機構7´は、アンビルロール2の動力3を利用
して駆動される。
【0035】8はエアを吹き出すノズルであり、ダイロ
ール1・アンビルロール2間の上流側の近傍の被加工物
通過コース(被加工物が位置決めされる箇所)をめがけ
てエアが吹き出されるように配置してある。このノズル
8は被加工物の位置合わせに時に被加工物6が部分的に
浮き上がったり、しわが生じるのを防止するために使用
する。
【0036】ここで、図4によりダイロール1及びアン
ビルロール2及び搬入ベルト4の制御系について説明す
る。
【0037】ダイロール1のロール面に配設される裁断
刃11の数をn個(本実施例では4個)とした場合、ダ
イロール1及びアンビルロール2を(360°/n)×
2の単位で回転させるようにしてある。この回転制御
は、制御部12がアンビルロール・ダイロール駆動系動
力部3の回路3Aに回転角度指令を出力することで実行
され、ダイロール1及びアンビルロール2の回転量(回
転角度)を回転角検出センサ(例えばエンコーダ)13
により検出して、所定の回転量すなわち(360°/
4)×2=180°回転すると、駆動系動力回路3Aに
停止指令を与えるようにしてある。
【0038】また、ダイロール1は、図1に示すよう
に、その裁断刃11のうち任意の一の裁断刃がアンビル
対向位置でその裁断刃の背になる部分(ここで、裁断刃
の背になる部分とは、アンビルロール対向位置にある裁
断刃をダイロール回転方向に向いてみた場合のその裁断
刃の最後部となる部分である)11´がダイロール1・
アンビルロール2間の中心を結ぶ線Pより設定角度θ
(図1ではθ1或いはθ2)だけ搬入ベルト(搬入ライ
ン)4側にするように設定してある。
【0039】したがって、ダイロール1が180°だけ
回転する度にアンビルロール対向位置にくる裁断刃11
は、その裁断刃の背になる部分11´が前記設定角度θ
の関係となる位置にくる。また、制御部12は、搬入ベ
ルト4を駆動制御するための信号をベルト駆動系動力回
路7Aに与える。搬入ベルト4は、ベルト駆動系動力回
路7Aによって被加工物6の圧切加工の運転中に常時駆
動するように設定してある。
【0040】ダイロール1・アンビルロール2の上流側
すなわち前段側(搬入ライン4側)には、ダイロール1
の回転停止時に搬入ベルト4から送り込まれてきた被加
工物6の先端がアンビルロール対向位置にある裁断刃1
1の背の部分11´に当接して位置合わせ(位置決め)
されたことを検出する位置検出センサ9が配置してあ
る。位置検出センサ9の位置検出信号が制御部12に入
力されると、制御部12は、再びダイロール・アンビル
ロールの駆動系動力回路3Aに上記所定の回転角度指令
を与えるようにしてある。
【0041】14は、圧切装置を駆動制御するための条
件を入力する手段であり、例えば、駆動制御系の運転開
始,停止やダイロールの回転角度の入力を行なう。
【0042】ここで、図4及び図1,図2を参照して本
実施例における被加工物6の位置合わせから圧切加工ま
での一連の動作を説明する。本例のダイロール1に設け
た4個の裁断刃11については、それぞれが識別できる
よう、A,B,C,Dとして説明する。
【0043】今、アンビルロール対向位置にある裁断刃
Aについて、その背の部分11´が予め設定角度θ(こ
こではθ1)の位置にあるものとする。このθ1設定の下
に、被加工物6を一個当たり搬入ベルト4を介してダイ
ロール1・アンビルロール2間に向けて送り込むと、被
加工物6はその先端が裁断刃Aの背になる部分11´に
設定角度θ1の位置で当接して制止されて、この被加工
物6が次にアンビルロール対向位置に来るべき裁断刃D
との関係で位置合わせがなされる〔図2(a)の状
態〕。この場合、搬入ベルト4は駆動を続け、このベル
ト駆動力で被加工物6が裁断刃Aの背の部分11´に当
接するが、被加工物6が薄くて柔らかい素材の場合に
は、その裁断刃Aに当接した部分が押し曲ったりしわが
生じたりする可能性があるので、この場合には被加工物
6の当接した部分にノズル8を用いて空気を吹き付けて
上記の押し曲がり等の変形を防止することができる。
【0044】位置検出センサ9は、被加工物6がこの当
接位置(設定角度θ位置)に至ったことを検出すると、
この検出信号が制御部12に入力され、制御部12は、
ダイロール1を(360°/4)×2=180°だけ回
転させる。この回転の過程で次にアンビルロール対向位
置にくる裁断刃Dによって被加工物6をダイロール1・
アンビルロール2間に引き込み(この引き込みは、搬送
ベルトの送り込み力と共働してなされる)、その裁断刃
Dにより被加工物6が所定形状に裁断された後〔図2
(b)の状態は、その回転途中で90°だけ回転した状
態を示す〕、その次の裁断刃Cがアンビルロール対向位
置にきて、その裁断刃Cの背の部分11´がθ1の位置
にくる〔図2(c)の状態〕。
【0045】そして、裁断刃Cがアンビルロール対向位
置に来るのに合わせて、次の被加工物6〔図2(c)の
2点鎖線で示す〕をダイロール1・アンビルロール2間
に向けて送り込むと、被加工物6はその先端が裁断刃C
の背になる部分11´に設定角度θ1の位置で当接して
停止し、次にアンビルロール対向位置に来るべき裁断刃
Bとの関係で位置合わせがなされる。この位置合わせが
なされると、再びダイロール1が(360/4)×2だ
け回転制御され、次の裁断刃Bによって被加工物6がダ
イロール・アンビルロール間に引き込まれ且つその裁断
刃Bにより被加工物6が裁断された後、その次の裁断刃
Aがアンビルロール対向位置にきて、その裁断刃Aの背
の部分11´がθ1の位置にくる。
【0046】以上のように、θの設定、(360°/
n)×2の回転につき一つの被加工物をダイロール・ア
ンビルロール間に送ることで、ダイロールに設けた裁断
刃が交互に位置合わせ用,切断加工(裁断)用として使
用されることになる。
【0047】裁断された被加工物6は製品としての形が
整えられたことになり、ダイロールの反対側に構成され
た搬出ベルト5によって搬出され、次工程の処理に移さ
れる。
【0048】この搬出ベルト5は、アンビルロール2の
回転駆動力をそのまま得て動く。これによって、切断さ
れた被加工物はアンビルロールの回転範囲を直線運動に
替えて矢印方向に搬出され、アンビルロールに同期して
停止する。その位置を事前に知ることは容易であり、そ
の位置に例えば図3の点線で図示した如きピックアップ
方式の吸着式ハンドリング機構10を構成することで被
加工物を掴み、次工程に移すことができる。
【0049】次に被加工物6の厚さを変えた場合につい
て説明する。被加工物6が図1の2点鎖線に示すよう
に、今までの素材の厚さt1からt2に変わり、著しく厚
くなった場合には、位置合わせに用いる裁断刃11(図
1では符号Aに相当のもの)の今までの設定角度θ1
は、送り込まれる被加工物6が裁断刃Aに当接する前に
ダイロール1の周面或いはアンビルロール対向位置に次
に来るべき裁断刃11(図1では符号Dに相当のもの)
に当たって正確な位置合わせが困難となる。
【0050】そこで、このような場合には、位置合わせ
に用いる裁断刃11の背の部分11´の角度θをθ1
らθ2に設定し直す(θ1<θ2)。このθを適宜に可変
調整することで、位置合わせ用として働く裁断刃11に
当接して制止された被加工物6とアンビルロール対向位
置に次に来るべき裁断刃11との相対的位置関係を常に
一定に保つことができるし、或いは任意に変えることが
可能になる。
【0051】上記のように被加工物6の厚さt1,t2
応じて設定角度θを変えた場合、これを制御部12にt
−θテーブルとして記憶させておき、学習制御により、
θを自動設定することも可能である。具体的には、図4
に示すように、被加工物6の厚みを検出するセンサ(厚
み測定器;例えば光電管等を利用したもの)15を適宜
箇所に設置し、このセンサ15からの厚み検出信号を制
御部12が入力して、この厚み検出信号に対応するθデ
ータがt−θテーブルにあれば、該当の設定角度θを検
索してダイロール1の裁断刃11の一つが上記θ位置に
あるように回転調整する。
【0052】本実施例によれば、ダイロール,アンビル
ロールを用いた圧切方式においても、非連続の短い被加
工物をダイロールに設けた裁断刃との関係で位置合わせ
して正確に圧切することができると共に、被加工物の厚
みが変化しても設定角度θを適宜可変調整することがで
きる。しかも、搬入ベルトのラインの流れに載せて被加
工物を一つづつダイロール・アンビルロールに向けて送
り込むと共に、被加工物の自動位置合わせ,自動圧切が
可能になるので、作業効率を高めると共に、上記位置合
わせ手段は、ダイロールに用いた裁断刃そのものを利用
しているので、特別な位置合わせ機構を不要とし、装置
の簡略化,合理化を図ることができる。
【0053】さらに、本実施例におけるダイロール及び
アンビルロールは、被加工物が連続した帯状の被加工物
であっても、搬入,搬出ベルトに換えて巻取り,送り出
しロールを介して帯状被加工物をダイロール・アンビル
ロール間に通せば、今まで通りの帯状被加工物に対する
圧切による裁断加工を可能にする。
【0054】また、ライナ製品のみならず、プリント板
の裁断も可能にする。すなわち、従来プリント板の裁断
(切断、切り出し)、または形状整形等には打ち抜き式
のプレス機械が必須の工作機械だったのに、本装置を利
用することでその作業が可能になり、工作機械の適用範
囲を広げられる効果がある。さらに、例えば、一度連続
した被加工物から必要とする製品(例えばフロッピーデ
ィスク用ライナ製品或いは半製品)を切り出した後、そ
の製品の中抜きをした残片を再利用して、さらに同様の
小さな製品を切り出すこともできる。
【0055】なお、上記例では裁断刃の数を偶数とした
が、裁断刃の数を奇数とした場合、例えば3個の裁断刃
A,B,C(配列順は図1,図2同様とする)を考えた
場合、本発明では、裁断刃Aによる位置合わせ,裁断刃
Cによる裁断動作,裁断刃Bによる位置合わせ,裁断刃
Aによる裁断動作,…といったパターンで交互位置合わ
せ,裁断が行なわれる。この場合には、全ての裁断刃が
位置合わせと裁断を一回転ごとに担当換えするので、裁
断刃すべてが裁断作業を均等に負担して(負担軽減)、
裁断刃の寿命を長くする利点も有する。
【0056】次に、第2実施例の圧切方法として、裁断
刃をダイロールに単数配設した場合について図5により
述べる。ロール制御系は図4同様のものが用いられる。
【0057】この場合にも、裁断刃11について、背の
部分11´について予め設定角度θ(図5ではθ1に相
当)だけ初期設定しておく。このθ1設定の下に、被加
工物6をダイロール1・アンビルロール2間に向けて搬
入ラインを介して送り込むと、被加工物6はその先端が
裁断刃11の背になる部分11´に設定角度θの位置で
当接して停止し、位置合わせされる。
【0058】次にダイロール1を(360°/1)×2
=720°すなわち2回転させると、1回転目で裁断刃
11が被加工物6をダイロール1・アンビルロール2間
に引き込んで1回転+θ回転(すなわち2回転目の途
中)で裁断が完了し、2回転の位置で再び裁断刃11の
背の部分11´が設定角度θに位置することになる。
【0059】そして、再び裁断刃11の背の部分11´
で新たに送り込まれて来る被加工物6の位置合わせを行
ない、その後ダイロール1を2回転させるといったパタ
ーンを繰り返すことで、裁断刃11は被加工物の位置合
わせ用と切断加工用として兼用される。
【0060】本実施例においても、第1実施例同様の効
果を奏することができる。
【0061】なお、搬入ベルト4上に被加工物6を載置
する手段は、図示していないが種々の方法がある。一例
を説明するならば、吸着式のハンドリング機構を用いて
他の個所から移送し、搬入することができる。この搬入
ベルト4上の被加工物6は、載置される前に方向性を考
慮して行われる。すなわち、被加工物6は搬入ベルト4
によってダイロール1に構成されたストップ機構(ここ
では、裁断刃)にその先端を当接して位置合わせをする
必要があるため、当該被加工物6が送られる方向はダイ
ロール1に形成された刃の形状に合わせた方向性を加味
して送る必要がある。
【0062】なお、上記各実施例では、被加工物の搬入
方向の位置規制(位置合わせ)のみを行なっているが、
必要に応じて側方向(搬入方向と直角方向)の位置規制
を行なう手段を搬入ライン等の適宜箇所に設けてもよ
い。
【0063】図6,図7は、ダイロール1の他の実施例
を図面化したものである。
【0064】本実施例では、被加工物6の位置合わせと
して、専用のストッパとなる21をダイロール1に設け
たものである。
【0065】すなわち、ダイロール1のロール面に裁断
刃11と位置合わせ用ストッパ21とをロール周方向に
向けて交互に設けてある。ここでは、ストッパ21及び
裁断刃11をそれぞれ2個づつとし、これらの要素1
1,21を等間隔で配設してある。
【0066】ダイロール1はストッパ21と裁断刃11
の総計をn個としたとき、(360°/n)×2だけ回
転するようにしてあり、本実施例では180°回転する
と、裁断刃11の一つがアンビルロール対向位置を通過
した後にストッパ21の一つがダイロール・アンビルロ
ール間の中心を結ぶ線より設定角度θ=θ1だけ搬入ラ
イン側に位置して被加工物6の送り込みを待つように設
定してある。
【0067】また、図4同様の位置検出センサ9を有し
て、被加工物6が搬入ラインにより送られて設定角度θ
の位置にあるストッパ21に当接したことを検出し、被
加工物6がストッパ21に当接したことを検出される
と、ダイロール1の前記所定角度(180°)の回転を
実行するロール制御系とを備える。
【0068】本実施例では、ストッパ21を予め設定角
度θ=θ1だけ初期設定しておく。このθ設定の下に、
被加工物6をダイロール1・アンビルロール2間に向け
て搬入ラインを介して送り込むと、被加工物6はその先
端がストッパ21に設定角度θの位置で当接して停止
し、位置決めされる。
【0069】この位置決めを条件に、ダイロール1及び
アンビルロール2を180°だけ回転させると、ダイロ
ール回転過程で、ストッパ21の次にアンビルロール対
向位置にくる裁断刃11で被加工物6が裁断加工され、
その次にストッパ21が設定角度θの位置に来て、ダイ
ロール1の回転が停止する。そして、新たに送り込まれ
て来る被加工物6をストッパにより次にアンビルロール
対向位置に来る裁断刃11との関係で位置合わせするこ
とにより、被加工物の位置決めがなされ、その後、ダイ
ロールを180°だけ回転させるといったパターンを繰
り返すことで、被加工物の位置合わせと圧切が繰り返し
可能になる。すなわち、ストッパ21の一つは、ダイロ
ール1の回転停止時に常に設定角度θ1の位置にあるこ
とで、被加工物6と裁断刃11との位置合わせが可能に
なる。
【0070】本実施例においても、非連続の加工物を一
つづつ位置合わせしてダイロール及びアンビルロールを
用いての圧切加工を正確に行なうことができる。なお、
図6,図7では、ストッパ21として直線上の凸起を形
成した例が開示されているが、このようなストッパの場
合、被加工物が多少傾斜して送られてきても当該ストッ
パ21に当接した時、搬入ベルトとの相互作用でその凸
起(ストッパ)に並行に当接するまで押しつけられ、初
期の位置合わせができる。さらに、このストッパ21、
例えば角形のものとか、三角状の物等の変形例を適用す
ることができる。
【0071】
【発明の効果】第1,第3の発明によれば、ダイロー
ル,アンビルロールを用いた圧切方式においても、非連
続の短い被加工物をダイロールに設けた裁断刃との関係
で位置合わせして正確に圧切することができる。しか
も、搬入ベルトのラインの流れに載せて被加工物を一つ
づつダイロール・アンビルロールに向けて送り込むと共
に、被加工物の自動位置合わせ,自動圧切が可能になる
ので、作業効率を高めると共に、上記位置合わせ手段
は、ダイロールに用いた裁断刃そのものを利用している
ので、特別な位置合わせ機構を不要とし、装置の簡略
化,合理化を図ることができる。
【0072】さらに、本実施例におけるダイロール及び
アンビルロールは、被加工物が連続した帯状の被加工物
であっても、搬入,搬出ベルトに換えて巻取り,送り出
しロールを介して帯状被加工物をダイロール・アンビル
ロール間に通せば、今まで通りの帯状被加工物に対する
圧切による裁断加工を可能にする。
【0073】第2,第4の発明によれば、非連続の加工
物を一つづつ位置合わせしてダイロール及びアンビルロ
ールを用いての圧切加工を正確に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧切法の第1実施例を示す要部説明
図。
【図2】上記第1実施例の圧切作業工程をダイロールを
展開して示す説明図。
【図3】上記実施例に用いる圧切装置の全体構成図。
【図4】上記実施例に用いるロール制御系の説明図。
【図5】本発明の第2実施例を示す要部説明図。
【図6】本発明の第3実施例を示す要部説明図。
【図7】第3実施例に用いるダイロールの正面図。
【符号の説明】
1…ダイロール、2…アンビルロール、4…搬入ライン
(搬入ベルト)、6…被加工物、8…エアノズル、9…
位置検出センサ、11…裁断刃、11´…裁断刃の背の
部分、12…ロール・ベルト制御系、21…ストッパ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物をダイロールとアンビルロール
    との間に通してダイロール面に設けた裁断刃により所定
    形状の圧切を行なう方法において、(イ)前記被加工物
    は非連続のもので搬入ラインに載せて一つづつダイロー
    ル・アンビルロール間に向けて送り込み、(ロ)一方、
    前記ダイロールには、1個以上の裁断刃が設けてあり
    (ここで、裁断刃の数の単位は、被加工物一つあたりの
    型抜き成形に必要な裁断刃を1個とする)、圧切に際し
    て、この裁断刃の一つをアンビルロール対向位置にてそ
    の背の部分(ここで、背になる部分とは、アンビルロー
    ル対向位置にある裁断刃をダイロール回転方向に向いて
    みた場合のその裁断刃の最後部となる部分である)が前
    記ダイロール・アンビルロール間の中心を結ぶ線より設
    定角度θだけ前記搬入ライン側に位置させ、この裁断刃
    の背に前記搬入ラインにより送り込まれてくる一個あた
    りの被加工物を当接させて、該被加工物をアンビルロー
    ル対向位置に次に来るべき裁断刃との関係で位置合わせ
    し、(ハ)この位置合わせがなされると、前記ダイロー
    ル及びアンビルロールを回転制御し、この回転制御は、
    アンビルロール対向位置に次に来る裁断刃により前記位
    置合わせした被加工物を前記ダイロール・アンビルロー
    ル間に引き込んで圧切した後、アンビルロール対向位置
    にその次に来る裁断刃が前記設定角度θ条件を成立する
    までダイロール及びアンビルロールを回転させる制御
    で、この回転制御により前記設定角度θの条件を成立さ
    せて停止した裁断刃を、再び前記(ロ)の工程の位置合
    わせに用いることで、 ダイロールの回転によりアンビルロール対向位置に来る
    裁断刃を交互に位置合わせ用,圧切用として用いること
    を特徴とする圧切方法。
  2. 【請求項2】 前記ダイロールは、そのロール面に前記
    裁断刃を1個配設するか、或いは複数個,周方向に等間
    隔で配設して成り、この裁断刃の一つをアンビルロール
    対向位置にてその背の部分が前記ダイロール・アンビル
    ロール間の中心を結ぶ線より設定角度θだけ前記搬入ラ
    イン側に位置するよう初期設定し、 且つ前記裁断刃の数をn個(ここで、nは1以上の整
    数)とした場合、前記ダイロールの前記(ハ)の工程に
    よる回転制御は、ダイロールを(360°/n)×2だ
    け回転させることを制御内容とすることを特徴とする請
    求項1記載の圧切方法。
  3. 【請求項3】 被加工物をダイロールとアンビルロール
    との間に通してダイロール面に設けた裁断刃により所定
    形状の圧切を行なう方法において、(イ)前記被加工物
    は非連続のもので搬入ラインに載せて一つづつダイロー
    ル・アンビルロール間に向けて送り込み、(ロ)一方、
    前記ダイロールのロール面に前記裁断刃と前記被加工物
    の位置決めを行うための位置決め用ストッパとをロール
    周方向に向けて交互に設けあり、圧切に際して、このス
    トッパの一つをアンビルロール対向位置にて前記ダイロ
    ール・アンビルロール間の中心を結ぶ線より設定角度θ
    だけ前記搬入ライン側に位置させ、このストッパに前記
    搬入ラインにより送り込まれてくる1個あたりの被加工
    物を当接させて、該被加工物をアンビルロール対向位置
    に次に来るべき裁断刃との関係で位置合わせし、(ハ)
    この位置合わせ後に前記ダイロール及びアンビルロール
    を回転制御し、この回転制御は、アンビルロール対向位
    置に次に来る裁断刃により前記位置合わせした被加工物
    を前記ダイロール・アンビルロール間に引き込んで圧切
    した後、アンビルロール対向位置にその次に来るストッ
    パが前記設定角度θ条件を成立するまでダイロール及び
    アンビルロールを回転させる制御で、この回転制御によ
    りアンビルロール対向位置で設定角度θの条件を成立さ
    せて停止したストッパを、再び前記(ロ)の工程の位置
    合わせに用いることを特徴とする圧切方法。
  4. 【請求項4】 前記裁断刃の背の部分が位置する設定角
    度θは、前記被加工物の厚さに応じて可変調整すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載の圧切方法。
  5. 【請求項5】 前記ストッパが位置する設定角度θは、
    前記被加工物の厚さに応じて可変調整することを特徴と
    する請求項3記載の圧切方法。
  6. 【請求項6】 前記搬入ラインの搬送力を利用して前記
    被加工物を前記裁断刃の背の部分或いはストッパに当接
    させるようにしたことを特徴とする請求項1ないし請求
    項5のいずれか1項記載の圧切方法。
  7. 【請求項7】 被加工物をダイロールとアンビルロール
    との間に通してダイロール面に設けた裁断刃により所定
    形状の圧切を行なう圧切装置において、 ダイロール・アンビルロール間の前段に非連続の被加工
    物を一つづつ載せて前記ダイロール・アンビルロール間
    に向けて送り込む搬送ラインが配置され、 前記ダイロールのロール面に配設される裁断刃は1個或
    いは複数個(ここで、裁断刃の数の単位は、被加工物一
    つあたりの型抜き成形に必要な裁断刃を1個とする)
    で、複数個の場合にはロール面周方向に等間隔に配設し
    てあり、この裁断刃の数をn個(nは1以上の整数)と
    した場合、前記ダイロールは(360°/n)×2の単
    位で回転すると、前記裁断刃の一つがアンビルロール対
    向位置にきてその裁断刃の背の部分(ここで、背になる
    部分とは、アンビルロール対向位置にある裁断刃をダイ
    ロール回転方向に向いてみた場合のその裁断刃の最後部
    となる部分である)が前記ダイロール・アンビルロール
    間の中心を結ぶ線より設定角度θだけ前記搬入ライン側
    に位置して、前記被加工物の送り込みを待つようにして
    あり、 且つ、前記被加工物が前記搬入ラインにより送られて前
    記設定角度θの位置にある前記裁断刃の背に当接したこ
    とを検出する位置検出センサと、 この位置検出センサにより前記被加工物が前記裁断刃の
    背に当接したことを検出されると、前記ダイロールの前
    記(360°/n)×2回転を実行するロール回転制御
    系とを備えて成ることを特徴とする圧切装置。
  8. 【請求項8】 被加工物をダイロールとアンビルロール
    との間に通してダイロール面に設けた裁断刃により所定
    形状の圧切を行なう圧切装置において、 ダイロール・アンビルロール間の前段に非連続の被加工
    物を一つづつ載せて前記ダイロール・アンビルロール間
    に向けて送り込む搬送ラインが配置され、 前記ダイロールのロール面に前記裁断刃と前記被加工物
    の位置決めを行うための位置決め用ストッパとをロール
    周方向に向けて交互に設け、前記ダイロールは所定角度
    回転すると、前記裁断刃の一つが前記アンビルロール対
    向位置を通過した後に前記ストッパの一つが前記ダイロ
    ール・アンビルロール間の中心を結ぶ線より設定角度θ
    だけ前記搬入ライン側に位置して前記被加工物の送り込
    みを待つように設定してあり、 且つ、前記被加工物が前記搬入ラインにより送られて前
    記設定角度θの位置にある前記ストッパに当接したこと
    を検出する位置検出センサと、 この位置検出センサにより前記被加工物が前記ストッパ
    に当接したことを検出されると、前記ダイロールの前記
    所定角度の回転を実行するロール制御系とを備えて成る
    ことを特徴とする圧切装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20180235082A1 (en) * 2017-02-16 2018-08-16 Ford Global Technologies, Llc Bending method for printed circuit board

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