JPH0896307A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH0896307A
JPH0896307A JP6230065A JP23006594A JPH0896307A JP H0896307 A JPH0896307 A JP H0896307A JP 6230065 A JP6230065 A JP 6230065A JP 23006594 A JP23006594 A JP 23006594A JP H0896307 A JPH0896307 A JP H0896307A
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Junko Ishimoto
順子 石本
Yoshiyuki Inoue
禎之 井上
Takeshi Onishi
健 大西
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  • Digital Magnetic Recording (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 1Ch×2、2Ch×1、2Ch×2のいず
れのドラム構成にかかわらず、トラック曲がりや走査軌
跡の曲がりが発生しても高速再生用の特再データを確実
に再生できる信頼性の高い磁気記録再生装置を得る。 【構成】 2種類のアジマスのヘッドを装架した回転ド
ラムにより磁気テープ表面に形成した傾斜トラックに信
号を記録し再生する装置において、通常の記録信号から
高速再生に用いる信号を取り出す手段と、高速再生に用
いる信号を所定のトラックの所定の領域に記録する手段
と、高速再生に用いる信号を記録したトラックを識別す
る信号を記録する手段と、トラックを識別する信号を再
生する手段を有するとともに、複数の所定の倍速数(n
倍速)で高速再生を行う際に、前記高速再生に用いる信
号を各倍速数毎に予め定められたアジマスのトラックに
記録するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル映像信号と
ディジタルオーディオ信号とを、斜めトラックのそれぞ
れ決められたエリアに記録するようなトラックフォーマ
ットを有するディジタルビデオテープレコーダ(以下、
ディジタルVTRという)において、ディジタル映像信
号とディジタルオーディオ信号とがビットストリームで
入力され、このビットストリームを記録する磁気記録再
生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図38に、一般的な家庭用ディジタルV
TRのトラック図を示す。図38において、磁気テープ
には斜めトラックが構成されており、一つのトラックは
ディジタル映像信号を記録する映像エリアと、ディジタ
ルオーディオ信号を記録するオーディオエリアの二つの
エリアに分割されている。
【0003】さて、このような家庭用ディジタルVTR
に映像およびオーディオ信号を記録するには二つの方法
がある。一つは、アナログ映像信号とオーディオ信号を
入力として、映像やオーディオの高能率符号化器を用い
て記録する、いわゆるベースバンド記録方式である。も
う一つは、ディジタル伝送されたビットストリームを記
録する、いわゆるトランスペアレント記録方式である。
【0004】アメリカ合衆国で審議されているATV
(Advanced Television)信号を記
録するには、後者のトランスペアレント記録方式が適し
ている。その理由は、ATV信号は既にディジタル圧縮
された信号であり、高能率符号化器や復号化器が不要で
あることや、そのまま記録するので画質の劣化がないこ
となどである。一方、短所としては、高速再生や、スチ
ル、スローなどの特殊再生時の画質である。特に、ビッ
トストリームを斜めトラックにそのまま記録しただけで
は、高速再生時はほとんど画像を再生することができな
い。
【0005】さて、このようなATV信号を記録するデ
ィジタルVTRの方式として、1993年10月26日
から28日にカナダ国オタワ市で開催された“Inte
rnational Workshop on HDT
V’93”における技術発表に、“A Recordi
ng Method of ATV data ona
Consumer Digital VCR”があ
る。以下、この内容を従来例として述べる。
【0006】家庭用ディジタルVTRのプロトタイプの
基本仕様として、SD(Standard Defin
ition)モード時、ディジタル映像信号の記録レー
トを25Mbpsとして、フィールド周波数が60Hz
の場合、映像の1フレームを10トラックの映像エリア
に記録するものがある。ここで、ATV信号のデータレ
ートを17−18Mbpsとすると、このSDモードで
ATV信号のトランスペアレント記録が可能になる。
【0007】図39は、ディジタルVTRの通常再生時
と、高速再生時におけるヘッドトレース図である。図3
9において、各トラックは違ったアジマス角度を持つヘ
ッドにより交互に斜め記録されている。通常再生時は、
テープ送り速度が記録時と同じであるので、ヘッドは記
録トラックに沿って、図39(a)のようにトレースす
ることができる。しかし、高速再生時はテープ速度が異
なるためいくつかのトラックを横切ってトレースし、各
同一アジマストラックの断片のみを再生することができ
る。図39(b)では5倍速の早送りの場合を示す。
【0008】MPEG2のビットストリームでは、イン
トラ符号化されたブロックのみが他のフレームを参照せ
ずに独立に復号できる。もし、MPEG2のビットスト
リームが順番に各トラックに記録されているとしたら、
高速再生時の再生データはバーストからイントラ符号の
みで画像を再構成することになる。このとき、スクリー
ン上では、再生されるエリアは連続ではなく、また、ブ
ロックの断片がスクリーンに広がることになる。さら
に、ビットストリームは可変長符号化されているので、
スクリーンのすべてが周期的に更新される保証はなく、
ある一部が長い時間更新されないこともある。結果とし
て、高速再生時の画質は十分とは言えず、家庭用ディジ
タルVTRでは受け入れられないだろう。
【0009】図40に高速再生が可能なビットストリー
ム記録装置のブロック図を示す。ここでは、各トラック
の映像エリアを、すべてのATV信号のビットストリー
ムを記録するメインエリアと、高速再生時に画像の再構
成に用いるビットストリームの重要な部分(HPデー
タ)を記録する複写エリアとに分ける。高速再生時は、
イントラ符号化ブロックのみが有効であるので、複写エ
リアにこれを記録するが、さらにデータを削減するため
に、すべてのイントラ符号化ブロックから低域周波数成
分を抜き出して、HPデータとして記録する。図40に
おいて、1はビットストリームの入力端子、2はメイン
エリア用のビットストリームの出力端子、3はHPデー
タの出力端子、4は可変長復号器、5はカウンタI、6
はデータ抜き取り回路I、7はEOB(End of
Block)付加回路である。8はそれぞれの信号のフ
ォーマット回路I、9は記録データの出力端子である。
【0010】MPEG2のビットストリームは入力端子
1から入力され、出力端子2からそのまま出力されて、
メインエリアに順次記録される。一方、入力端子1から
のビットストリームは可変長復号器4にも入力され、M
PEG2のビットストリームのシンタックスが解析さ
れ、イントラ画像を検出し、カウンタI5にてタイミン
グを発生し、データ抜き取り回路I6でイントラ画像の
すべてのブロックの低域周波数成分を抜き出し、さら
に、EOB付加回路7でEOBを付加して、HPデータ
を構成し、複写エリアに記録する。
【0011】図41に再生時の概念図を示す。通常再生
時はメインエリア30に記録されているすべてのビット
ストリームが再生され、ディジタルVTRの外にあるM
PEG2復号器に送られる。複写エリアに記録されたH
Pデータは捨てられる。この選択はデータ分離で行われ
る。一方、高速再生時は、複写エリアのHPデータのみ
が集められて復号器に送られ、メインエリアのビットス
トリームは捨てられる。この選択もまたデータ分離で行
われる。
【0012】次に、図42に高速再生時のヘッドトレー
スの例を示す。テープ速度が整数倍速で、位相ロック制
御されておれば、ヘッドスキャンニングは同じアジマス
トラックに同期する。従って、再生されるデータの位置
は固定される。図42において、再生信号の出力レベル
が−6dBより大きい部分が再生されると仮定すると、
一つのヘッドにより網掛けした領域が再生されることに
なる。図42では9倍速の例を示しており、9倍速では
この網掛け領域の信号読みだしが保証される。従って、
HPデータをこのエリアに記録すれば良い。しかし、他
の倍速では、信号読みだしは保証されず、いくつかのテ
ープ速度で読み出せるようこの領域を選ぶ必要がある。
【0013】図43にヘッドが同一アジマストラックに
同期する3つのテープ速度のスキャン領域の例を示す。
各テープ速度でスキャンされる領域には、いくつかの重
複領域がある。これらの領域から複写エリアを選択し、
異なるテープ速度でのHPデータの読みだしを保証す
る。図43では、4倍、9倍、17倍の早送りの場合を
示しているが、これらのスキャン領域は、−2倍、−7
倍、−15倍の早送りの場合と同じになる。
【0014】いくつかのテープ速度で、全く同じ領域を
ヘッドがトレースするのは不可能である。それは、テー
プ速度によりヘッドが横切るトラック数が異なるからで
ある。さらに、どの同一アジマストラックからもトレー
スできる必要がある。図44に、異なるテープ速度のヘ
ッドトレースの例を示す。図44では、5倍速と9倍速
の重複領域から領域1、2、3が選択されている。同じ
HPデータを9トラックに繰り返し記録することによ
り、HPデータは5倍速、9倍速どちらでも読み出せ
る。
【0015】図45は5倍速時のヘッドトレースの例で
ある。図45からわかるように、テープ速度と同じトラ
ック数に同じHPデータを繰り返し記録することによ
り、HPデータは、同一アジマストラックに同期したヘ
ッドにより、読み出すことができる。したがって、規定
倍速内の最大の高速再生を行う場合のテープ速度と同じ
トラック数に、HPデータの複製を繰り返すことによ
り、HPデータは、いくつかのテープ速度で、正方向、
逆方向の読み出しを行う。
【0016】図46に、メインエリアと複写エリアの例
を示す。家庭用ディジタルVTRでは、各トラックの映
像エリアは135のシンクブロックから構成されてお
り、メインエリアは97シンクブロック、複写エリアは
32シンクブロックとした。この複写エリアは、図43
で示した、4、9、17倍速に対応する重複領域を選ん
でいる。この場合、メインエリアのデータレートは約1
7.46Mbps、複写エリアは17回同じデータが記
録されるので、約338.8kbpsとなる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来の磁気記録再生装
置は以上のように構成されているので、高速再生を行う
際にトラックの曲がりや、走査軌跡の曲がりが発生した
場合、あるいはテープ下端部分におけるトラック記録開
始点の誤差がある場合にはこれらの発生した部分の高速
再生領域のデータが再生できないという問題点があっ
た。
【0018】また、複数の高速再生領域のデータをヘッ
ドの1回の走査で再生する必要があるのでこれを満足で
きる所定の速度以外では再生ができないため、再生可能
な速度が制限を受けるので少ないという問題点があっ
た。
【0019】また、2ヘッド構成のドラムと4ヘッド構
成のドラムでは4ヘッド構成のドラムの方がドラムの回
転速度が半分であるのでヘッドの走査軌跡とトラックの
交差角度が大きく、この結果2ヘッド構成のドラムで再
生可能な高速再生領域を4ヘッド構成のドラムでは半分
の高速再生速度でしか再生できないという問題点があっ
た。
【0020】また、全ての再生速度で高速再生のデータ
を共通に使用しているので、1枚の高速再生用の画面が
記録されているテープの長さ方向の領域を通過する時間
によって、各速度の高速再生において1枚の画面データ
を再生し表示できる周期が決まるので1枚の画面データ
が再生される時間が速度に反比例して変化し、このため
高速では画面の変化が早く、低速では変化が遅く、これ
らの結果全ての速度で見やすい画像を表示することがで
きにくいという問題点があった。
【0021】本発明は以上のような問題点を解決するた
めになされたもので、トラック曲がりや走査軌跡の曲が
り、及びテープ下端部分におけるが発生しても高速再生
用のデータを確実に再生できる信頼性の高い磁気記録再
生装置を得ることを目的とする。
【0022】また、本発明は多くの速度で高速再生が可
能な使い勝手の良い磁気記録再生装置を得ることを目的
とする。
【0023】また、本発明は2ヘッドと4ヘッドのどち
らのヘッド構成でも同じ速度で高速再生を行うことがで
きる磁気記録再生装置を得ることを目的とする。
【0024】また、本発明は複数の速度で高速再生を行
うことができるとともに、どの速度でも見やすい間隔で
画面の切り替えを行うことのできる磁気記録再生装置を
得ることを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁気記録再
生装置は、請求項1では、2種類のアジマスのヘッドを
装架した回転ドラムにより磁気テープ表面に形成した傾
斜トラックに信号を記録し再生する装置において、通常
の記録信号から高速再生に用いる信号を取り出す手段
と、高速再生に用いる信号を所定のトラックの所定の領
域に記録する手段と、高速再生に用いる信号を記録した
トラックを識別する信号を記録する手段と、トラックを
識別する信号を再生する手段を有するとともに、複数の
所定の倍速数(n倍速)で高速再生を行う際に、前記高
速再生に用いる信号を各倍速数毎に予め定められたアジ
マスのトラックに記録するように構成する。
【0026】また、請求項2では、前記請求項1記載の
装置において複数の偶数倍速の高速再生に用いる信号の
うち、低速倍速再生用の信号を第1のアジマスのトラッ
クの領域のうちヘッドの1走査につき1本のトラックの
1箇所の領域に記録し、高速倍速再生用の信号を第2の
アジマスのトラックの領域のうちヘッドの1走査につき
1本のトラックの複数の領域に記録するように構成す
る。
【0027】また、請求項3では、前記請求項1又は請
求項2記載の装置において複数の偶数倍速の高速再生に
用いる信号のうち、低速倍速再生用の信号を第1のアジ
マスのトラックの領域のうちヘッドの1走査につき1本
のトラックの1箇所の領域に記録し、高速倍速再生用の
信号を第2のアジマスのトラックの領域のうちヘッドの
1走査につき1本のトラックの複数の領域に記録し、各
倍速数再生時にヘッドがトラッキング信号エリア(以
下、ITIエリアという)、及びサブコードエリアを走
査するように構成する。
【0028】また、請求項4では、前記請求項1ないし
請求項3のいずれかに記載の装置において低速倍速再生
用の信号を記録する第1のアジマスのトラックの領域
A、及び高速倍速再生用の信号を記録する第2のアジマ
スのトラックの領域Bとし、領域の大きさを領域A>領
域Bとし、該領域A、及び領域Bの両端に同一データを
記録するコピーエリアを設けるように構成する。
【0029】また、請求項5では、前記請求項1ないし
請求項4のいずれかに記載の装置において低速倍速再生
用、及び高速倍速再生用のデータを記録する領域A、及
び領域Bの両端に設けるコピーエリアを5シンクブロッ
ク単位で設けるように構成する。
【0030】また、請求項6では、前記請求項1ないし
請求項5のいずれかに記載の装置において低速倍速再生
用の信号を記録する第1のアジマスのトラックの領域A
をほぼ5等分し、該領域をA1、A2、A3、A4、A
5とするときに、領域A1、及び領域A5に記録する信
号を同一信号とし、高速倍速再生用の信号を記録する第
2のアジマスのトラックの領域Bをほぼ3等分し、該領
域をB1、B2、B3とするときに、領域B1、及び領
域B3に記録する信号を同一信号とするように構成す
る。
【0031】また、請求項7では、前記請求項1ないし
請求項5のいずれかに記載の装置において2種類のアジ
マスを有するヘッドで2ヘッドで2n倍速、4ヘッドで
倍速(nは偶数)のヘッド走査軌跡の中間の軌跡位置に
高速再生用データを記録するように構成する。
【0032】また、請求項8では、前記請求項1ないし
請求項5、及び請求項7のいずれかに記載の装置におい
て低速倍速再生用、及び高速倍速再生用のデータを記録
する領域A、及び領域Bの両端に設けるコピーエリアを
テープの外側ほど多く設けるように構成する。
【0033】また、請求項9では、前記請求項1記載の
装置において高速再生に用いる信号として偶数倍速の低
速倍速、正方向の高速倍速、及び逆方向の高速倍速に用
いる信号を記録するように構成する。
【0034】また、請求項10では、前記請求項1、請
求項4、及び請求項6のいずれかに記載の装置において
複数の偶数倍速の高速再生に用いる信号のうち、低速倍
速再生用の信号を第1のアジマスのトラックの領域のう
ちヘッドの1走査につき1本のトラックの1箇所の領域
に記録し、正方向の高速倍速再生用の信号を第2のアジ
マスのトラックの領域のうちヘッドの1走査につき1本
のトラックの複数の領域に記録し、逆方向の高速倍速再
生用の信号を第2のアジマスのトラックの領域のうちヘ
ッドの1走査につき1本のトラックの複数の領域に記録
するように構成する。
【0035】また、請求項11では、前記請求項1、請
求項4、請求項9、及び請求項10のいずれかに記載の
装置において複数の偶数倍速の高速再生に用いる信号の
うち、低速倍速再生用の信号を第1のアジマスのトラッ
クの領域のうちヘッドの1走査につき1本のトラックの
1箇所の領域に記録し、高速倍速再生用の信号を第2の
アジマスのトラックの領域のうちヘッドの1走査につき
1本のトラックの複数の領域に記録し、逆方向の高速倍
速再生用の信号を第2のアジマスのトラックの領域のう
ちヘッドの1走査につき1本のトラックの複数の領域に
記録し、各倍速数再生時にヘッドがITIエリア、及び
サブコードエリアを走査するように構成する。
【0036】また、請求項12では、前記請求項1、請
求項4、及び請求項9ないし請求項11のいずれかに記
載の装置において第1のアジマスのトラックにおいて低
速倍速再生用の信号を記録する領域Aを設け、後続する
第2のアジマスのトラックにおいて低速倍速再生用の信
号を記録する領域Bを設けるとともに、領域Bの長さを
領域Aの長さのほぼ2倍とし、領域Bの中心のトラック
内での位置をほぼ領域Aの中心のトラック内での位置と
同一にするように構成する。
【0037】また、請求項13では、前記請求項1、請
求項4、及び請求項9ないし請求項12のいずれかに記
載の装置において領域Bをほぼ3等分し、該領域をB
1、B2、B3とするときに、領域Aに記録する信号を
領域B1および領域B3に記録する信号と同一とするよ
うに構成する。
【0038】また、請求項14では、前記請求項1ない
し請求項13のいずれかに記載の装置において高速再生
を行う速度ごとに記録する信号を各々の速度専用に構成
し、複数の再生速度の信号をテープ上の異なる位置に記
録するように構成する。
【0039】また、請求項15では、前記請求項14記
載の装置において連続するM本のトラックにおいて、所
定のトラックの所定の位置に所定の速度の高速再生の信
号を配置するとともに、該Mトラックの信号の配置を単
位として繰り返し記録を行うとともに、複数のM×n倍
速(ただしnは自然数)の高速再生用の信号を記録し、
各々の速度の信号をMトラックを単位として2×n回繰
り返し記録するように構成する。
【0040】また、請求項16では、前記請求項15記
載の装置においてMを4とするとともに、テープ速度の
制御に3種類の周波数信号f0、f1、f0、f2の繰
り返しによるパイロット信号を用いるように構成する。
【0041】また、請求項17では、前記請求項16記
載の装置においてM×n倍速再生用として記録した信号
を用いてM×n倍以下の任意の偶数倍速再生を行うよう
に構成する。
【0042】また、請求項18では、前記請求項4記載
の装置において低速倍速再生用の信号を記録する第1の
アジマスのトラックの領域A、及び高速倍速再生用の信
号を記録する第2のアジマスのトラックの領域Bとし、
該領域A、及び領域Bの両端にそれぞれ同一データを記
録するコピーエリアとしてA1、A2、及びB1、B2
を設けるときに、領域Aの両端のコピーエリアA1、及
びA2に記録する信号を、それぞれ誤り訂正を行うため
のECCデータと画像データから成る同一の信号とし、
領域Bの両端のコピーエリアB1、及びB2に記録する
信号を、それぞれ誤り訂正を行うためのECCデータと
画像データから成る同一の信号とするように構成する。
【0043】また、請求項19では、前記請求項4記載
の装置において低速倍速再生用の信号を記録する第1の
アジマスのトラックの領域A、及び高速倍速再生用の信
号を記録する第2のアジマスのトラックの領域Bとし、
該領域A、及び領域Bの両端にそれぞれ同一データを記
録するコピーエリアとしてA1、A2、及びB1、B2
を設けるときに、領域Aの両端のコピーエリアA1、及
びA2に記録する信号を、それぞれ異なるECCデータ
と同一の画像データを含む信号とし、領域Bの両端のコ
ピーエリアB1、及びB2に記録する信号をそれぞれ異
なるECCデータと同一の画像データを含む信号とする
ように構成する。
【0044】また、請求項20では、前記請求項4記載
の装置において低速倍速再生用の信号を記録する第1の
アジマスのトラックの領域A、及び高速倍速再生用の信
号を記録する第2のアジマスのトラックの領域Bとし、
該領域A、及び領域Bの両端にそれぞれ同一データを記
録するコピーエリアとしてA1、A2、及びB1、B2
を設けるときに、領域Aの両端のコピーエリアA1、及
びA2に記録する信号をそれぞれ異なるECCデータと
し、領域BのコピーエリアB1、及びB2に記録する信
号をそれぞれ異なるECCデータとするように構成す
る。
【0045】また、請求項21では、前記請求項4又は
請求項5記載の装置において低速倍速再生用の信号を記
録する第1のアジマスのトラックの領域Aをほぼ5等分
し、該領域をA1、A2、A3、A4、A5とするとき
に、領域A1、及び領域A5に記録する信号を誤り訂正
を行うためのECCデータと画像データを含む同一の信
号とし、高速倍速再生用の信号を記録する第2のアジマ
スのトラックの領域Bをほぼ3等分し、該領域をB1、
2、B3とするときに、領域B1、及び領域B3に記録
する信号をECCデータと画像データを含む同一の信号
とするように構成する。
【0046】また、請求項22では、前記請求項4又は
請求項5記載の装置において低速倍速再生用の信号を記
録する第1のアジマスのトラックの領域Aをほぼ5等分
し、該領域をA1、A2、A3、A4、A5とするとき
に、領域A1、及び領域A5に記録する信号をそれぞれ
異なるECCデータと同一の画像データを含む信号と
し、高速倍速再生用の信号を記録する第2のアジマスの
トラックの領域Bをほぼ3等分し、該領域をB1、2、
B3とするときに、領域B1、及び領域B3に記録する
信号をそれぞれ異なるECCデータと同一の画像データ
を含む信号とするように構成する。
【0047】また、請求項23では、前記請求項4また
は請求項5記載の装置において低速倍速再生用の信号を
記録する第1のアジマスのトラックの領域Aをほぼ5等
分し、該領域をA1、A2、A3、A4、A5とすると
きに、領域A1、及び領域A5に記録する信号をそれぞ
れ異なるECCデータとし、高速倍速再生用の信号を記
録する第2のアジマスのトラックの領域Bをほぼ3等分
し、該領域をB1、B2、B3とするときに、領域B
1、及び領域B3に記録する信号をそれぞれ異なるEC
Cデータとするように構成する。
【0048】
【作用】本発明に係る磁気記録再生装置は、請求項1に
おいては、2種類のアジマスのヘッドを装架した回転ド
ラムにより磁気テープ表面に形成した傾斜トラックに信
号を記録し再生する装置において、通常の記録信号から
高速再生に用いる信号を取り出し、高速再生に用いる信
号を所定のトラックの所定の領域に記録し、高速再生に
用いる信号を記録したトラックを識別する信号を記録
し、トラックを識別する信号を再生するとともに、複数
の所定の倍速数(n倍速)で高速再生を行う際に、前記
高速再生に用いる信号を各倍速数毎に予め定められたア
ジマスのトラックに記録するものである。
【0049】また、請求項2においては、前記請求項1
記載の装置において複数の偶数倍速の高速再生に用いる
信号のうち、低速倍速再生用の信号を第1のアジマスの
トラックの領域のうちヘッドの1走査につき1本のトラ
ックの1箇所の領域に記録し、高速倍速再生用の信号を
第2のアジマスのトラックの領域のうちヘッドの1走査
につき1本のトラックの複数の領域に記録するものであ
る。
【0050】また、請求項3においては、前記請求項1
又は請求項2の装置において複数の偶数倍速の高速再生
に用いる信号のうち、低速倍速再生用の信号を第1のア
ジマスのトラックの領域のうちヘッドの1走査につき1
本のトラックの1箇所の領域に記録し、高速倍速再生用
の信号を第2のアジマスのトラックの領域のうちヘッド
の1走査につき1本のトラックの複数の領域に記録し、
各倍速数再生時にヘッドがITIエリア、及びサブコー
ドエリアを走査するものである。
【0051】また、請求項4においては、前記請求項1
ないし請求項3のいずれかに記載の装置において低速倍
速再生用の信号を記録する第1のアジマスのトラックの
領域A、及び高速倍速再生用の信号を記録する第2のア
ジマスのトラックの領域Bとし、領域の大きさを領域A
>領域Bとし、該領域A、及び領域Bの両端に同一デー
タを記録するコピーエリアを設けるものである。
【0052】また、請求項5においては、前記請求項1
ないし請求項4のいずれかに記載の装置において低速倍
速再生用、及び高速倍速再生用のデータを記録する領域
A、及び領域Bの両端に設けるコピーエリアを5シンク
ブロック単位で設けるものである。
【0053】また、請求項6においては、前記請求項1
ないし請求項5のいずれかに記載の装置において低速倍
速再生用の信号を記録する第1のアジマスのトラックの
領域Aをほぼ5等分し、該領域をA1、A2、A3、A
4、A5とするときに、領域A1、及び領域A5に記録
する信号を同一信号とし、高速倍速再生用の信号を記録
する第2のアジマスのトラックの領域Bをほぼ3等分
し、該領域をB1、B2、B3とするときに、領域B
1、及び領域B3に記録する信号を同一信号とするもの
である。
【0054】また、請求項7においては、前記請求項1
ないし請求項5のいずれかに記載の装置において2種類
のアジマスを有するヘッドで2ヘッドで2n倍速、4ヘ
ッドで倍速(nは偶数)のヘッド走査軌跡の中間の軌跡
位置に高速再生用データを記録するものである。
【0055】また、請求項8においては、前記請求項1
ないし請求項5、及び請求項7のいずれかに記載の装置
において低速倍速再生用、及び高速倍速再生用のデータ
を記録する領域A、及び領域Bの両端に設けるコピーエ
リアをテープの外側ほど多く設けるものである。
【0056】また、請求項9においては、前記請求項1
記載の装置において高速再生に用いる信号として偶数倍
速の低速倍速、正方向の高速倍速、及び逆方向の高速倍
速に用いる信号を記録するものである。
【0057】また、請求項10においては、前記請求項
1、請求項4、及び請求項6のいずれか記載の装置にお
いて複数の偶数倍速の高速再生に用いる信号のうち、低
速倍速再生用の信号を第1のアジマスのトラックの領域
のうちヘッドの1走査につき1本のトラックの1箇所の
領域に記録し、正方向の高速倍速再生用の信号を第2の
アジマスのトラックの領域のうちヘッドの1走査につき
1本のトラックの複数の領域に記録し、逆方向の高速倍
速再生用の信号を第2のアジマスのトラックの領域のう
ちヘッドの1走査につき1本のトラックの複数の領域に
記録するものである。
【0058】また、請求項11においては、前記請求項
1、請求項4、請求項9、及び請求項10のいずれかに
記載の装置において複数の偶数倍速の高速再生に用いる
信号のうち、低速倍速再生用の信号を第1のアジマスの
トラックの領域のうちヘッドの1走査につき1本のトラ
ックの1箇所の領域に記録し、高速倍速再生用の信号を
第2のアジマスのトラックの領域のうちヘッドの1走査
につき1本のトラックの複数の領域に記録し、逆方向の
高速倍速再生用の信号を第2のアジマスのトラックの領
域のうちヘッドの1走査につき1本のトラックの複数の
領域に記録し、各倍速数再生時にヘッドがITIエリ
ア、及びサブコードエリアを走査するものである。
【0059】また、請求項12においては、前記請求項
1、請求項4、及び請求項9ないし請求項11のいずれ
かに記載の装置において第1のアジマスのトラックにお
いて低速倍速再生用の信号を記録する領域Aを設け、後
続する第2のアジマスのトラックにおいて低速倍速再生
用の信号を記録する領域Bを設けるとともに、領域Bの
長さを領域Aの長さのほぼ2倍とし、領域Bの中心のト
ラック内での位置をほぼ領域Aの中心のトラック内での
位置と同一にするものである。
【0060】また、請求項13においては、前記請求項
1、請求項4、及び請求項9ないし請求項12のいずれ
かに記載の装置において領域Bをほぼ3等分し、該領域
をB1、B2、B3とするときに、領域Aに記録する信
号を領域B1および領域B3に記録する信号と同一とす
るものである。
【0061】また、請求項14においては、前記請求項
1ないし請求項13のいずれかに記載の装置において高
速再生を行う速度ごとに記録する信号を各々の速度専用
に構成し、複数の再生速度の信号をテープ上の異なる位
置に記録するものである。
【0062】また、請求項15においては、前記請求項
14記載の装置において連続するM本のトラックにおい
て、所定のトラックの所定の位置に所定の速度の高速再
生の信号を配置するとともに、該Mトラックの信号の配
置を単位として繰り返し記録を行うとともに、複数のM
×n倍速(ただしnは自然数)の高速再生用の信号を記
録し、各々の速度の信号をMトラックを単位として2×
n回繰り返し記録するものである。
【0063】また、請求項16においては、前記請求項
15記載の装置においてMを4とするとともに、テープ
速度の制御に3種類の周波数信号f0、f1、f0、f
2の繰り返しによるパイロット信号を用いるものであ
る。
【0064】また、請求項17においては、前記請求項
16記載の装置においてM×n倍速再生用として記録し
た信号を用いてM×n倍以下の任意の偶数倍速再生を行
うものである。
【0065】また、請求項18においては、前記請求項
4記載の装置において低速倍速再生用の信号を記録する
第1のアジマスのトラックの領域A、及び高速倍速再生
用の信号を記録する第2のアジマスのトラックの領域B
とし、該領域A、及び領域Bの両端にそれぞれ同一デー
タを記録するコピーエリアとしてA1、A2、及びB
1、B2を設けるときに、領域Aの両端のコピーエリア
A1、及びA2に記録する信号を、それぞれ誤り訂正を
行うためのECCデータと画像データから成る同一の信
号とし、領域Bの両端のコピーエリアB1、及びB2に
記録する信号を、それぞれ誤り訂正を行うためのECC
データと画像データから成る同一の信号とするものであ
る。
【0066】また、請求項19においては、前記請求項
4記載の装置において低速倍速再生用の信号を記録する
第1のアジマスのトラックの領域A、及び高速倍速再生
用の信号を記録する第2のアジマスのトラックの領域B
とし、該領域A、及び領域Bの両端にそれぞれ同一デー
タを記録するコピーエリアとしてA1、A2、及びB
1、B2を設けるときに、領域Aの両端のコピーエリア
A1、及びA2に記録する信号を、それぞれ異なるEC
Cデータと同一の画像データを含む信号とし、領域Bの
両端のコピーエリアB1、及びB2に記録する信号をそ
れぞれ異なるECCデータと同一の画像データを含む信
号とするものである。
【0067】また、請求項20においては、前記請求項
4記載の装置において低速倍速再生用の信号を記録する
第1のアジマスのトラックの領域A、及び高速倍速再生
用の信号を記録する第2のアジマスのトラックの領域B
とし、該領域A、及び領域Bの両端にそれぞれ同一デー
タを記録するコピーエリアとしてA1、A2、及びB
1、B2を設けるときに、領域Aの両端のコピーエリア
A1、及びA2に記録する信号をそれぞれ異なるECC
データとし、領域BのコピーエリアB1、及びB2に記
録する信号をそれぞれ異なるECCデータとするもので
ある。
【0068】また、請求項21においては、前記請求項
4又は請求項5記載の装置において低速倍速再生用の信
号を記録する第1のアジマスのトラックの領域Aをほぼ
5等分し、該領域をA1、A2、A3、A4、A5とす
るときに、領域A1、及び領域A5に記録する信号を誤
り訂正を行うためのECCデータと画像データを含む同
一の信号とし、高速倍速再生用の信号を記録する第2の
アジマスのトラックの領域Bをほぼ3等分し、該領域を
B1、2、B3とするときに、領域B1、及び領域B3
に記録する信号をECCデータと画像データを含む同一
の信号とするものである。
【0069】また、請求項22においては、前記請求項
4又は請求項5記載の装置において低速倍速再生用の信
号を記録する第1のアジマスのトラックの領域Aをほぼ
5等分し、該領域をA1、A2、A3、A4、A5とす
るときに、領域A1、及び領域A5に記録する信号をそ
れぞれ異なるECCデータと同一の画像データを含む信
号とし、高速倍速再生用の信号を記録する第2のアジマ
スのトラックの領域Bをほぼ3等分し、該領域をB1、
2、B3とするときに、領域B1、及び領域B3に記録
する信号をそれぞれ異なるECCデータと同一の画像デ
ータを含む信号とするものである。
【0070】また、請求項23においては、前記請求項
4又は請求項5記載の装置において低速倍速再生用の信
号を記録する第1のアジマスのトラックの領域Aをほぼ
5等分し、該領域をA1、A2、A3、A4、A5とす
るときに、領域A1、及び領域A5に記録する信号をそ
れぞれ異なるECCデータとし、高速倍速再生用の信号
を記録する第2のアジマスのトラックの領域Bをほぼ3
等分し、該領域をB1、2、B3とするときに、領域B
1、及び領域B3に記録する信号をそれぞれ異なるEC
Cデータとするものである。
【0071】
【実施例】
実施例1.本発明の一実施例を図1に示す。図1におい
て、101はビットストリーム入力端子、102はメイ
ンエリア用ビットストリーム出力端子、103は低速倍
用データ出力端子、104は高速倍用データ出力端子で
ある。105はトランスポートヘッダを解析し、トラン
スポートヘッダ及びイントラデータを含んだトランスポ
ートパケットを出力するTPヘッダ解析回路、106は
分離されたトランスポートヘッダに修正を加えるTPヘ
ッダ修正回路、107はトランスポートパケットをビッ
トストリームに変換するde−Packet回路、10
8はビットストリーム中に含まれるシーケンスヘッダや
ピクチャヘッダ等のヘッダを解析し、各ヘッダとイント
ラデータを出力するヘッダ解析回路、109はイントラ
のビットストリームから各再生速度における特再データ
を形成し、出力する特再データ作成回路である。111
は低速倍用データにヘッダ解析回路108で取りだした
各ヘッダの中から必要なヘッダを付加していくヘッダ付
加回路、111はトランスポートパケットのデータの大
きさにパケット化する為のPacket回路、112は
修正したトランスポートヘッダを付加する修正TPヘッ
ダ付加回路、113はTPヘッダ修正回路106とヘッ
ダ付加回路110とPacket回路111と修正TP
ヘッダ付加回路112を合わせたもので低速倍用データ
作成回路である。114は高速倍用データ作成回路であ
る。ここで高速倍用データ作成回路114は低速倍用デ
ータ作成回路113と同様の構成になっている。
【0072】次に動作について説明する。ビットストリ
ーム入力端子101から入力されたビットストリーム
は、メインエリア用のデータとしてメインエリア用ビッ
トストリーム出力端子102から出力される。またTP
ヘッダ解析回路105にも導かれる。TPヘッダ解析回
路105では入力されたビットストリームからトランス
ポートパケットのヘッダを検出し、該ヘッダを解析し、
続くビットストリーム中にイントラデータが含まれてい
る場合にはそのトランスポートパケットをde−Pac
ket回路107に出力し、またそのトランスポートヘ
ッダをTPヘッダ修正回路106に出力する。
【0073】de−Packet回路107では、入力
されたトランスポートパケットのパケットを分解し、ビ
ットストリームとしてヘッダ解析回路108に出力す
る。ヘッダ解析回路108では、入力されたビットスト
リームからシーケンスヘッダ、ピクチャヘッダ等のヘッ
ダを解析し、イントラデータのみを特再データ作成回路
109に出力し、該ヘッダをヘッダ付加回路110に出
力する。
【0074】特再データ作成回路109では入力された
イントラデータから低速倍用の特再データ、高速倍用の
特再データを形成する。続く処理は各再生速度において
同様であるので、ここでは低速倍用データ作成について
述べる。特再データ作成回路109から出力された低速
倍用データは低速倍用データ作成回路113に入力され
る。低速倍用データ作成回路113内のヘッダ付加回路
110に入力された低速倍用データは、ヘッダ解析回路
108から入力される各ヘッダのうち必要なヘッダが随
時付加され、Packet回路111に出力される。P
acket回路111では、ヘッダ付加回路110で必
要なヘッダが付加された低速倍用のデータをトランスポ
ートパケットのデータの大きさ毎にパケット化する。パ
ケット化された低速倍用のデータは修正TPヘッダ付加
回路112で修正トランスポートヘッダを付加されて出
力される。修正トランスポートヘッダはTPヘッダ解析
回路105で分離されたトランスポートヘッダをTPヘ
ッダ修正回路106で適当な形に修正したものである。
こうして低速倍用の特再データをトランスポートパケッ
トの形に変換し、低速倍用データ出力端子103から出
力する。
【0075】ここでは低速倍用データのトランスポート
パケット化について述べたが、高速倍用データも同様の
処理が施される。特再データ作成回路109から出力さ
れる高速倍用の特再データは高速倍用データ作成回路1
14に入力され、それぞれヘッダ、修正トランスポート
ヘッダが付加され、トランスポートパケットの形で高速
倍用データ出力端子104から出力される。
【0076】さらに特再データ作成回路109について
詳しく述べる。図2に特再データ作成回路109の1実
施例を示す。120はイントラデータのビットストリー
ムを入力する入力端子、121は低速倍用のデータを作
成するための可変長復号器A、122は高速倍用の特再
データを作成するための可変長復号器Bである。123
はカウンタA、124はカウンタB、125は低速倍用
の特再データを抜き取るデータ抜き取り回路A、126
は高速倍用の特再データを抜き取るデータ抜き取り回路
B、127は低速倍用の特再データにEOB(End
Of Block)コードを付加するEOB付加回路
A、128は高速倍用の特再データにEOBを付加する
EOB付加回路Bである。129は低速倍用の特再デー
タを出力する出力端子、130は高速倍用の特再データ
を出力する出力端子である。
【0077】図2の動作について説明する。可変長復号
器A121では入力されたビットストリームを可変長復
号する。その結果から復号されたDCT係数の個数をカ
ウンタA123がカウントし、データ抜き取り回路A1
25にその結果を出力する。データ抜き取り回路A12
5では、カウンタA123からの入力で所定のタイミン
グで入力ビットストリームから所定個数のDCT係数分
のビットストリームを抜き取る。カウンタB124とデ
ータ抜き取り回路B126も上記と同様の動作を行う。
データ抜き取り回路A125では低速倍用の特再データ
を入力されたビットストリームから抜き取り、データ抜
き取り回路B126は高速倍用の特再データを入力され
たビットストリームから抜き取る。抜き取られた低速倍
用の特再データはEOB付加回路A127でEOBコー
ドを付加され、出力端子129から低速倍用データとし
て出力される。抜き取られた高速倍用の特再データはE
OB付加回路B130でEOBコードを付加され、出力
端子130から高速倍用データとして出力される。
【0078】この時データを抜き取るタイミングはそれ
ぞれのデータ抜き取り回路において同一でもかまわない
し、異なっていてもかまわない。タイミングが異なると
いうことは、記録される1映像ブロック(符号化器側で
直行変換を行った単位)内のDCT係数の個数が異なる
ことになる。特再データが記録される特再エリアは後述
するように限られているので、該特再エリアが同一面積
で有れば、1映像ブロックのDCT係数の個数を多くす
ると記録する特再エリアが多く必要となり、再生時の画
面のリフレッシュが遅くなる。そのかわり画質は良くな
る。このリフレッシュと画質のトレードオフでデータを
抜き取るタイミングを決定すれば良い。
【0079】続いて図3において、メインエリア用のビ
ットストリームと各倍速用の特再データの合成について
説明する。140はメインエリア用のビットストリーム
を入力する入力端子、141は低速倍用の特再データを
入力する入力端子、142は高速倍用の特再データを入
力する入力端子である。143は入力されてくるそれぞ
れのデータ及びビットストリームをシンクブロックのフ
ォーマットに変換するSBフォーマット回路 、144
はSBデータを出力するSB出力端子である。
【0080】図3の動作について説明する。各入力端子
から入力されたデータ及びビットストリームは、SBフ
ォーマット回路143に入力される。SBフォーマット
回路143では、トラック毎、シンクブロック毎に各シ
ンクブロックに記録するデータを各入力から選択する。
各データにはシンクブロック単位でヘッダを付加して、
後述する所定のパターンに成るようにトラック内のシン
クブロックを構成し、SB出力端子144から出力す
る。
【0081】SBフォーマット回路143の動作につい
て詳細に述べる。なお本実施例では、ドラム構成は図4
に示す3つのドラム構成のうちのいずれの構成でもかま
わない。(ただし、2つのアジマス角をもち、一方のア
ジマス角を有するヘッドAチャンネル、他方をBチャン
ネルとする。)図4(a)は1Ch×2、(b)は2C
h×1、(c)は2Ch×2の構成を示す。以下、本実
施例では低速倍速として4倍速、高速倍速として16倍
速を採用する場合について説明する。
【0082】まず、特再エリアの構成を図に示す。図5
において、150はBチャンネルのヘッドによる低速倍
速用のデータを記録するBチャンネル低速倍速用記録エ
リア、151a〜151dはAチャンネルのヘッドによ
る高速倍速用のデータを記録するAチャンネル高速倍速
用記録エリアである。なお2Ch×2のドラム構成を使
用した場合には150のデータは上記Bチャンネル低速
倍速用データの低速再生倍速数の1/2の速度用のデー
タとなり、151a〜151dのデータは上記Aチャン
ネル高速再生用データの高速再生倍速数の1/2の速度
用のデータとなる。これは2Ch×2のドラム構成の場
合、他のドラム構成に比較して、同一倍速を使用した場
合にトラックと交差する回数が多くなるため、1トラッ
ク当りの再生できるシンクブロック数(以下、1トラッ
ク当りに再生できるエリアを1バーストと記す。)がほ
ぼ1/2となることによるものである。すなわち、1C
h×2、および2Ch×1のドラム構成で使用したN倍
速再生時に1トラック当りの再生できるシンクブロック
数と、2Ch×2のドラム構成でN/2倍速再生時に1
トラック当りの再生できるシンクブロック数はほぼ等し
くなる。
【0083】また図5の各ブロックに割り振った番号1
〜10は同一番号であれば同一データを示すものであ
る。なお、データ構成の詳細については後述する。
【0084】また、図5の150のデータは50シンク
ブロックから成るデータであり、151a〜151dの
データは15シンクブロックから成るデータである。な
お、各データに割り当てたシンクブロック数は、高速再
生時に各倍速数において収得可能なシンクブロック数を
算出した結果に基づくものである。図6に各倍速再生時
に1トラックより収得可能なシンクブック数を示す。図
において9000rpmシステムとは図4(a)、及び
(b)に示すヘッド配置のシステムを示し、4500r
pmとは図4(c)に示すヘッド配置のシステムを示す
ものである。図中の各値は10μm(なお、SD規格に
おけるトラックピッチは10μmとなっている。)の回
転ヘッドを用いて高速再生を行った場合に各再生速度に
おいて1本のトラックより再生できるシンクブロック数
を示したものである。なお、計算は1トラック(180
度相当)のシンクブロック数を186シンクブロックと
し、再生出力レベルが−6dBより大きい部分が得られ
るものと仮定して算出したものである。
【0085】図6により、9000rpmシステムにお
いて4倍速再生時には1トラックより62シンクブロッ
クが収得可能である。また、16倍速再生時には1トラ
ックより12シンクブロックが収得可能である。これに
基づいた上で、さらにトラック曲がりや、ヘッド走査軌
跡の曲がり、あるいはテープ下端部におけるトラックの
記録開始位置の誤差が起こる場合を考慮したデータ構成
が図5に示すものである。150に示す4倍速再生デー
タの中心に30シンクブロックのデータ2を配置し、デ
ータ2の上下に10シンクブロックのデータ1を配置す
る。また、151a〜151dに示す16倍速再生デー
タの中心に5シンクブロックのデータ4を配置し、デー
タ4の上下に5シンクブロックのデータ3を配置する。
151b〜151dは151aと同様であるので説明は
省略する。このように1バーストの中心に配置するデー
タ(図5においては4倍速データではデータ1、16倍
速データではデータ4、6、8、10)の上下に同一の
データ(図5においては4倍速データではデータ2、1
6倍速データでは3、5、7、9)を2重書きすること
により、上述のようなトラック曲がり、ヘッド走査軌跡
の曲がり、あるいはテープ下端部におけるトラックの記
録開始位置の誤差が起こり、再生位置が上下にずれる場
合の影響を最小限に抑えることが出来る。
【0086】各特再エリアをトラックに配した一例が図
7である。図の左端にトラックの下端から上端まで記録
されるデータエリアの内容を示した。トラック下端から
順にITIエリア、オーディオエリア、ビデオエリア、
サブコードエリアである。また、図中に示したメモリは
シンクブロックアドレスを示すものであり、1トラック
(180度相当)で186シンクブロックを含む。図に
おいて、下端の0シンクブロックより、上端の185シ
ンクブロックまでの合計186シンクブロックより構成
される。160はAチャンネルのヘッドによって記録さ
れる第1のトラックであり、161はBチャンネルのヘ
ッドによって記録される第2のトラック、162はAチ
ャンネルのヘッドによって記録される第3のトラック、
163はBチャンネルのヘッドによって記録される第4
のトラックである。第1のトラック160から第4のト
ラック163の4本のトラックを1単位とする。f0、
f1、f2はトラッキングを行うための各トラックに記
録されるパイロット信号を示している。エリア150、
及び151a〜151d以外のトラックのエリアは通常
再生用のデータを記録するメインエリアとして使用され
る。4倍速のエリア150は9000rpmのドラム構
成の場合、4倍速再生時にヘッドの1スキャンで1つの
集中したエリアのデータとして再生することができる。
また、4500rpmのドラム構成の場合には、4倍速
の1/2の速度である2倍速再生時にヘッドの1スキャ
ンで1つの集中したエリアのデータとして再生すること
ができる。また、16倍速のエリア151a〜151d
は9000rpmのドラム構成の場合、16倍速再生時
にヘッドの1スキャンで4つのエリアのデータとして再
生することができる。また、4500rpmのドラム構
成の場合には、16倍速の1/2の速度である8倍速再
生時にヘッドの1スキャンで4つのエリアのデータとし
て再生することができる。
【0087】また、図7において、16倍速用データエ
リアは、テープの外側のデータエリアほど同一データの
二重書き部分を多くしてもよい。図7においてはテープ
の中心に位置する151b、及び151cのエリアより
テープの外側にあたる151a、及び151dのエリア
を多くしてもよい。このようにエリアを確保することに
より、9000rpmシステムでの16倍速再生と、4
500rpmシステムでの8倍速とのヘッド走査軌跡の
多少のずれに対応することができ、より確実に高速再生
を行うことが出来る。
【0088】なお、4倍速用データエリア、及び16倍
速用データエリアのエリア数はこれに限るものではな
い。
【0089】また、図7に示した1単位のデータ配置に
よれば、4倍速再生時、及び16倍速再生時に図に示す
ITIのエリアと、サブコードのエリアをヘッドがスキ
ャンする。すなわち、ITIエリアでトラッキングを制
御するためのパイロット信号f0、f1、f2を得るこ
とができ、また、サブコードエリアもヘッドがスキャン
するため、サブコードエリアに頭出し機能である時間情
報や曲番情報等の付加情報を記録することにより機能を
加えることが可能である。
【0090】図7に示した1単位を繰り返し、記録して
いくことで磁気テープ上に記録パターンを形成してい
く。図8にその記録パターンを示す。ここで、本実施例
では4倍速用のデータは2回繰り返し記録し、16倍速
用のデータは8回繰り返し記録する。
【0091】このように記録パターンを形成する事で、
トラック曲がり、ヘッド走査軌跡の曲がり、テープ下端
部におけるトラックの記録開始位置の誤差の影響を最小
限に抑えることができる。またそれぞれ倍速の専用エリ
アを設けているので、リフレッシュや、画質をそれぞれ
の倍速に応じて設定することができる。また、高速再生
時にITIエリア、及びサブコードエリアをヘッドがス
キャンするため、トラッキング制御しながら、サブコー
ドエリアに記録する信号を用いて頭出し機能等の付加機
能を得ることが可能となる。
【0092】なお、図5に示した、150及び151a
〜151dのデータ構成はこれに限るものではない。
【0093】実施例2.実施例1の特再データ作成回路
109では図2に示した形で特再データを作成したが、
これにこだわるものではなく図9に示した構成でもかま
わない。実施例2では特再データ作成回路109の別な
構成について述べる。
【0094】図9は特再データ作成回路109の別な構
成の一例である。120、127、128、129、1
30は図2と同様である。500は入力されたビットス
トリームを可変長復号化する可変長復号器C、501は
カウンタC、502は低速倍用のデータを抜き取るデー
タ抜き取り回路A、503は高速倍用のデータを抜き取
るデータ抜き取り回路Bである。
【0095】次にその動作について説明する。入力端子
120から入力されたイントラデータは可変長復号器C
500、データ抜き取り回路A502、データ抜き取り
回路B503に入力される。可変長復号器C500で
は、ビットストリームを可変長復号する。その結果から
カウンタC501は、復号されたDCT係数をカウント
し、データ抜き取り回路A502、データ抜き取り回路
B503にそれぞれ出力する。データ抜き取り回路A5
02は、カウンタC501からの入力によって予め設定
されたタイミングでデータを抜き取る。データ抜き取り
回路B503も同様にそれぞれ独立に予め設定されたタ
イミングでデータを抜き取る。それぞれ抜き取られたデ
ータはEOB付加回路A127、EOB付加回路B12
8でEOBコードを付加され、それぞれ出力端子12
9、出力端子130から出力される。このように構成す
ることで図2の場合と同様の特再データを作成すること
ができる。
【0096】実施例3.実施例3では、実施例1のよう
に記録した磁気テープの再生を説明する。実施例1では
9000rpmシステムでは低速倍速として4倍速、高
速倍速として16倍速を設定した。また、4500rp
mシステムでは低速倍速として2倍速、高速倍速として
8倍速を設定した。実施例3ではそれぞれの設定倍速で
の再生を行う。
【0097】図10は1Ch×2のドラム構成で4倍速
再生したときの図である。矢印は4倍速再生時のヘッド
のスキャンを示す。この時4倍速再生用の特再エリアで
トラッキング制御を行うようにする。4倍速用の特再デ
ータはBチャンネルで記録されており、また2単位繰り
返し記録されているので、2単位の一方をAチャンネル
のヘッドがスキャンし、他方をBチャンネルのヘッドが
スキャンするためBチャンネルのヘッドによって記録さ
れた4倍速用の特再データを再生することができる。ま
たこのとき、ヘッドはサブコードエリアもスキャンし、
サブコードエリアの信号を得ることが出来る。
【0098】図11は2Ch×1のドラム構成で4倍速
再生したときの図である。矢印は4倍速再生時のヘッド
のスキャンを示す。このとき4倍速用の特再エリアでサ
ーボをロックするようにする。4倍速用の特再データは
Bチャンネルで記録されており、また2単位繰り返し記
録されているので、2単位の一方を必ず2Chのヘッド
がスキャンする。よってBチャンネルのヘッドによって
記録された4倍速用の特再データを再生することができ
る。またこのとき、ヘッドはサブコードエリアをスキャ
ンし、サブコードエリアの信号を得ることが出来る。
【0099】図12は2Ch×2のドラム構成で2倍速
再生したときの図である。矢印は2倍速再生時のヘッド
のスキャンを示す。このとき4倍速用の特再エリアでサ
ーボをロックするようにする。4倍速用の特再データは
Bチャンネルで記録されており、また2単位繰り返し記
録されているので、2単位の一方を必ず2Chのヘッド
がスキャンする。よってBチャンネルのヘッドによって
記録された4倍速用の特再データを2倍速再生時に再生
することができる。またこのとき、ヘッドはサブコード
エリアをスキャンし、サブコードエリアの信号を得るこ
とが出来る。
【0100】図13は1Ch×2のドラム構成で16倍
速再生したときの図である。矢印は16倍速再生時のヘ
ッドのスキャンを示す。16倍速用の特再データはAチ
ャンネルで記録されており、また8単位繰り返し記録さ
れているので、8単位のうちの1単位の16倍速用の特
再データをAチャンネルのヘッドがスキャンし、8単位
のうちの別の1単位の16倍速用の特再データをBチャ
ンネルのヘッドがスキャンする。よってAチャンネルの
ヘッドによって記録された16倍速用のデータを再生す
ることができる。またこのとき、ヘッドはサブコードエ
リアをスキャンし、サブコードエリアの信号を得ること
が出来る。なお、ITIエリアに記録されているパイロ
ット信号によりトラッキングをかけることもできる。
【0101】図14は2Ch×1のドラム構成で16倍
速再生したときの図である。矢印は16倍速再生時のヘ
ッドのスキャンを示す。16倍速用の特再データは8単
位繰り返し記録されているので、8単位のうちの1単位
の16倍速用の特再データを必ず2Chのヘッドがスキ
ャンする。よって、Aチャンネルのヘッドによって記録
された16倍速用の特再データを再生することができ
る。またこのとき、ヘッドはサブコードエリアをスキャ
ンし、サブコードエリアの信号を得ることが出来る。な
お、ITIエリアに記録されているパイロット信号によ
りトラッキングをかけることもできる。
【0102】図15は2Ch×2のドラム構成で8倍速
再生したときの図である。矢印は8倍速再生時のヘッド
のスキャンを示す。16倍速用の特再データは8単位繰
り返し記録されているので、8単位のうちの1単位を必
ず2Chのヘッドがスキャンする。よってAチャンネル
のヘッドによって記録された16倍速用の特再データを
8倍速再生時に再生することができる。
【0103】次に、再生時の信号の処理について図16
に示す。図において、200は再生データの再生データ
入力端子、201はシスコン等からのモード信号を入力
するモード信号入力端子、202は再生されたシンクブ
ロックのIDを解析し、再生データを選択するID解析
回路、203はシンクブロック単位で付加されたヘッダ
を解析し、再生データを選択するSBヘッダ解析回路、
204は再生されたシンクブロックをトランスポートパ
ケットに変換するSBtoTP変換回路I、205は再
生SB出力端子である。
【0104】次に、その動作について説明する。再生デ
ータ入力端子から入力された再生データは(このとき既
にSD仕様の誤り訂正復号が行われている。)、ID解
析回路202に入力される。このID解析回路202に
は同時に再生モードを示す信号がモード入力端子201
より入力され、ID解析回路202に入力される。ID
解析回路202では、再生モード信号より通常再生か特
再かを認識し、通常再生の場合には、メインエリアに記
録された通常再生用のデータをシンクブロック単位で次
段に出力する。また特再であった場合は、特再エリアに
記録されたデータをシンクブロック単位で次段に出力す
る。よって、それぞれの再生モードのときには他方のモ
ードのデータはシンクブロック単位で捨てられる。現在
のシンクブロックがメインエリアのものか特再エリアの
ものかはID、もしくはシンクブロック単位で付加され
たヘッダを解析することで判別する。
【0105】ID解析回路202で選択され、出力され
たデータはSBヘッダ解析回路203に入力される。S
Bヘッダ解析回路203では、再生モード信号の情報か
ら再生倍速数を認識し、再生倍速数に合致した特再エリ
アのシンクブロックを出力する。再生モード信号と合致
しなかった特再エリアのデータは捨てられる。通常再生
時には入力されたデータをそのまま出力する。その判別
はID、もしくはシンクブロック単位で付加されたヘッ
ダを解析することで行う。
【0106】SBヘッダ解析回路203から出力された
データはSBtoTP変換回路204に入力される。S
BtoTP変換回路204では、シンクブロックからト
ランスポートパケットに変換して再生SB出力端子20
5から出力する。
【0107】このように通常再生時にはメインエリアに
記録したデータのみを使用し、各種再生速度における特
再の場合には各特再エリアに記録したデータのみを使用
することでディジタルVTRに要求される通常再生、各
再生速度における特再を達成することができる。
【0108】実施例4.実施例3では、実施例1で設定
した倍速数についての再生を行ったが、実施例4では、
実施例1で設定された再生速度の特再エリアをその再生
速度以下の再生速度で再生する。
【0109】図17は1Ch×2のドラム構成で2倍速
再生ときの図である。矢印で示したものがヘッドのスキ
ャンを示している。このとき4倍速用の特再データエリ
アでトラッキング制御を行うようにする。4倍速用の特
再データは2単位繰り返し記録された2倍速用の特再エ
リアに記録された4倍速用の特再データを利用すること
で行う。このように再生すると同一の特再データを2回
再生することが生じる。この場合には、どちらかのデー
タを捨てることで2倍速の再生を達成することができ
る。
【0110】図18は2Ch×1のドラム構成で2倍速
再生したときの図である。矢印で示したものがヘッドの
スキャンを示している。このとき4倍速用の特再データ
エリアでサーボをロックするようにする。2倍速用の特
再データは2単位繰り返し記録された4倍速用の特再エ
リアに記録された4倍速用の特再データをを利用するこ
とで行う。このように再生すると同一の特再データを2
回再生することが生じる。この場合にはどちらかのデー
タを捨てることで2倍速の再生を達成することができ
る。
【0111】以上実施例4では4倍速用のエリアを2倍
速で再生する例について述べたがこれに限るものではな
く、本実施例の4倍速再生用データのように一箇所に固
めて特再データを記録する場合には、設定された再生速
度の特再エリアをその再生速度以下の再生速度で再生し
てもよい。
【0112】実施例5.実施例5では実施例1の記録フ
ォーマットと異なる記録フォーマットについて説明す
る。本実施例では低速倍速数として4倍速の場合を例に
説明する。また、高速倍速数として、本実施例では正方
向、及び逆方向の両方を設定する。正方向の高速倍速数
として16倍速、逆方向の高速倍速数として−16倍速
の場合を例に説明する。
【0113】なお、本実施例の回路、及び動作は上記実
施例1において図1、図2(あるいは実施例2の図
9)、図3に示したものと同一であるので説明は省略す
る。
【0114】まず、特再エリアの構成を図19に示す。
図19において、170はAチャンネルのヘッドによる
低速倍速用のデータを記録するAチャンネル低速倍速用
記録エリア、171はBチャンネルのヘッドによる低速
倍速用のデータを記録するBチャンネル低速倍速用記録
エリア、172a〜172fはAチャンネルのヘッドに
よる正方向の高速倍速用のデータを記録するAチャンネ
ル正方向高速倍速用記録エリア、173a〜173fは
Aチャンネルのヘッドによる逆方向の高速再生用のデー
タを記録するAチャンネル逆方向高速倍速再生用記録エ
リアである。なお、2Ch×2のドラム構成を使用した
場合には172a〜172fのデータは上記Aチャンネ
ル高速倍速用データの正方向高速再生倍速数の1/2の
速度用のデータとなり、173a〜173fのデータは
上記Aチャンネル逆方向高速再生用データの高速再生倍
速数の1/2の速度用のデータとなる。理由は実施例1
で述べたとおりである。
【0115】ここで、低速倍速用記録エリアについて説
明する。上記のように本実施例では低速倍速用記録エリ
アとしてAチャンネル低速倍速用記録エリアとBチャン
ネル低速倍速用記録エリアを設ける。上記のように45
00rpmシステムのドラム構成を使用する場合、90
00rpmのドラム構成に比較して同一倍速を使用した
場合、トラックと交差する回数が多くなるため、1バー
ストで収得できるシンクブロック数がほぼ1/2とな
る。本実施例の低速倍速用記録エリアは、このことを踏
まえ、4500rpmシステムのドラム構成を使用する
場合に9000rpmシステムのドラム構成を使用する
場合と同一の再生速度で、同等の再生シンクブロック数
を得ることができるものである。すなわち、4500r
pmのドラム構成を使用する場合には、Bチャンネルの
ヘッドによるBチャンネル低速倍速用記録エリアから再
生することができないエリアをAチャンネルのヘッドに
よりAチャンネル低速倍速用記録エリアからの再生信号
により補うことができる。
【0116】また、図19のブロックに割り振った番号
1〜18は同一番号であれば同一データを示すものであ
る。図においてBチャンネル低速倍速用記録エリア17
1の上下端部分のデータよりAチャンネル低速倍速用記
録エリア170のデータを構成している。理由は上述し
た通りである。
【0117】また、図19の170のデータは20シン
クブロックから成るデータであり、171のデータは3
0シンクブロックから成るデータであり、172a〜1
72f、及び173a〜173fのデータは5シンクブ
ロックから成るデータである。なお、各データに割り当
てたシンクブロック数は、実施例1と同様に高速再生時
に各倍速数において収得可能なシンクブロック数を算出
した結果(図6参照)に基づくものである。
【0118】各特再エリアをトラックに配した1例が図
20である。図の見方は実施例1の図7と同様であるの
で説明は省略する。160〜163は図7に示したもの
と同一であるので説明は省略する。f0、f1、f2は
それぞれのトラックを識別するためのパイロット信号を
示している。エリア170、171、172a〜172
f、及び173a〜173f以外のトラックのエリアは
通常再生用のデータを記録するメインエリアとして使用
される。4倍速のエリア171は9000rpmのドラ
ム構成の場合、4倍速再生時にヘッドの1スキャンで1
つの集中したエリアのデータとして再生することができ
る。また、4500rpmのドラム構成の場合には、エ
リア171からの再生データを隣接するエリア170の
データで補うことにより4倍速用記録データを全て再生
することができる。また、16倍速のエリア172a〜
172fは9000rpmのドラム構成の場合、16倍
速再生時にヘッドの1スキャンで6つのエリアのデータ
として再生することができる。また、4500rpmの
ドラム構成の場合には、16倍速の1/2の速度である
8倍速再生時にヘッドの1スキャンで6つのエリアのデ
ータとして再生することができる。また、−16倍速の
エリア173a〜173fは9000rpmのドラム構
成の場合、−16倍速再生時にヘッドの1スキャンで6
つのエリアのデータとして再生することができる。ま
た、4500rpmのドラム構成の場合には、−16倍
速の1/2の速度である−8倍速再生時にヘッドの1ス
キャンで6つのエリアのデータとして再生することがで
きる。
【0119】なお、16倍速用記録データと、−16倍
速用記録データはデータレート等の内容は同一のもので
あり、図3に示すSBフォーマット回路143により各
データのトラック上への配置位置が16倍速用と−16
倍速用で逆になるようフォーマット生成する。すなわち
図20において、16倍速用データエリアであるエリア
172aに記録するデータと同一のデータを−16倍速
用データエリアであるエリア173fに記録し、以下、
エリア172bとエリア173e、エリア172cとエ
リア173d、エリア172dとエリア173c、エリ
ア172eとエリア173b、そして最後にエリア17
2fとエリア173aが同一データを記録するエリアと
なるように記録フォーマットを生成する。
【0120】また、図20において、16倍速用データ
エリア、及び−16倍速用データエリアは、テープの外
側のデータエリアほど同一データの二重書き部分を多く
してもよい。図20においてはテープの中心に位置する
172c、及び172d、あるいは173c、及び17
3dのエリアよりテープの外側にあたる172b、及び
172e、あるいは173b、及び173eのエリアを
多くとり、さらに172a、及び172f、あるいは1
73a、及び173fのエリアを多くしてもよい。この
ようにエリアを確保することにより、9000rpmシ
ステムでの16倍速再生、及び−16倍速再生と、45
00rpmシステムでの8倍速、及び−8倍速とのヘッ
ド走査軌跡の多少のずれに対応することができ、より確
実に高速再生を行うことが出来る。
【0121】なお、4倍速用データエリア、16倍速用
データエリア、及び−16倍速用データエリアのエリア
数はこれに限るものではない。
【0122】上記説明を、具体的に画面の再生位置を示
すことにより説明する。図21に(1)フレームの再生
画面図を示す。本実施例では1フレームを6つのエリア
に分割した場合について説明する。(なお、画面の分割
数はこれに限るものではない。)図のように6等分され
たデータを図20に示す16倍速用データエリア、及び
−16倍速用データエリアに配置する。16倍速用につ
いては(1)の部分のデータはエリア172aに記録さ
れ、以下、(2)はエリア172b、(3)はエリア1
72c、(4)はエリア172d、(5)はエリア17
2e、(6)はエリア172fに記録される。一方、−
16倍速用については(6)の部分のデータが173a
に記録され、以下、(5)はエリア173b、(4)は
エリア173c、(3)はエリア173d、(2)はエ
リア173e、(1)はエリア173fに記録される。
このようにデータを記録することにより−16倍速再生
のような逆方向の高速再生時においても、正方向の高速
再生時と同様に再生時に画面の上端部分から下端部分に
向かう順に再生データが得られるため、逆方向再生時に
も、特別な逆方向再生用の並べ換え用メモリを設けるこ
となく、高速再生を実現することができる。
【0123】また、図20に示した1単位のデータ配置
によれば、4倍速再生時、16倍速再生時、及び−16
倍速再生時に図に示すITIのエリアと、サブコードの
エリアをヘッドがスキャンする。すなわちITIエリア
でトラッキングを制御するためのパイロット信号f0、
f1、f2を得ることができ、また、サブコードエリア
もヘッドがスキャンするため、サブコードエリアに頭出
し機能である時間情報や曲番情報等の付加情報を記録す
ることにより機能を加えることが可能である。
【0124】図20に示した1単位を繰り返し、記録し
ていくことで磁気テープ上に記録パターンを形成してい
く。図22にその記録パターンを示す。ここで、本実施
例では4倍速用のデータは2回繰り返し記録し、16倍
速用、及び−16倍速用のデータは8回繰り返し記録す
る。
【0125】このように記録パターンを形成する事で、
トラック曲がりやヘッド走査軌跡の曲がり等の影響を最
小限に抑えることができる。またそれぞれ倍速の専用エ
リアを設けているので、リフレッシュや、画質をそれぞ
れの倍速に応じて設定することができる。また、高速再
生時にITIエリア、及びサブコードエリアをヘッドが
スキャンするため、サブコードエリアに記録する信号を
用いて頭出し機能等の付加機能を得ることが可能とな
る。また、逆方向の高速再生用記録エリアを設けること
により、逆方向再生時に専用の並べ変え用メモリを搭載
することなく逆方向の高速再生を実現することが出来
る。
【0126】実施例6.実施例6では、実施例5のよう
に記録した磁気テープの再生を説明する。実施例5では
低速倍速として4倍速を採用した。また、9000rp
mシステムでは正方向の高速倍速として16倍速、およ
び逆方向の高速倍速数として−16倍速を設定し、ま
た、4500rpmシステムでは正方向の高速倍速とし
て8倍速、逆方向の高速倍速として−8倍速を設定し
た。実施例6ではそれぞれの設定倍速での再生を行う。
【0127】図23は1Ch×2のドラム構成で4倍速
再生したときの図である。矢印は4倍速再生時のヘッド
のスキャンを示す。このとき4倍速用の特再データエリ
アでトラッキングを制御するようにする。4倍速用の特
再データはBチャンネルで記録されており、また2単位
繰り返し記録されているので、2単位の一方をAチャン
ネルのヘッドがスキャンし、他方をBチャンネルのヘッ
ドがスキャンするためBチャンネルのヘッドによって記
録された4倍速用の特再データを再生することができ
る。またこのとき、ヘッドはサブコードエリアをスキャ
ンし、サブコードエリアの信号を得ることが出来る。
【0128】図24は2Ch×1のドラム構成で4倍速
再生したときの図である。矢印は4倍速再生時のヘッド
のスキャンを示す。このとき4倍速用の特再データエリ
アでトラッキングを制御するようにする。4倍速用の特
再データはBチャンネルで記録されており、また2単位
繰り返し記録されているので、2単位の一方を必ず2C
hのヘッドがスキャンする。よってBチャンネルのヘッ
ドによって記録された4倍速用の特再データを再生する
ことができる。またこのとき、ヘッドはサブコードエリ
アをスキャンし、サブコードエリアの信号を得ることが
出来る。
【0129】図25は2Ch×2のドラム構成で4倍速
再生したときの図である。矢印は4倍速再生時のヘッド
のスキャンを示す。このとき4倍速用の特再データエリ
アでトラッキングを制御するようにする。4倍速用の特
再データはBチャンネルで記録されており、また2単位
繰り返し記録されているので、2単位の一方を必ず2C
hのヘッドがスキャンする。しかし、実施例5に示した
理由によりBチャンネルだけでは4倍速の特再データ全
てを再生することができない。よって、Aチャンネルの
ヘッドによって再生されるAチャンネルのヘッドにより
記録された4倍速用の特再データと合成することで再生
することができる。またこのとき、ヘッドはサブコード
エリアをスキャンし、サブコードエリアの信号を得るこ
とが出来る。
【0130】図26は1Ch×2のドラム構成で16倍
速再生したときの図である。矢印は16倍速再生時のヘ
ッドのスキャンを示す。16倍速用の特再データはAチ
ャンネルで記録されており、また8単位繰り返し記録さ
れているので、8単位のうちの1単位の16倍速用の特
再データをAチャンネルのヘッドがスキャンし、8単位
のうちの別の1単位の16倍速用の特再データをBチャ
ンネルのヘッドがスキャンする。よってAチャンネルの
ヘッドによって記録された16倍速用のデータを再生す
ることができる。またこのとき、ヘッドはサブコードエ
リアをスキャンし、サブコードエリアの信号を得ること
が出来る。なお、ITIエリアに記録されているパイロ
ット信号によりトラッキングをかけることもできる。
【0131】図27は2Ch×1のドラム構成で16倍
速再生したときの図である。矢印は16倍速再生時のヘ
ッドのスキャンを示す。16倍速用の特再データは8単
位繰り返し記録されているので、8単位のうちの1単位
の16倍速用の特再データを必ず2Chのヘッドがスキ
ャンする。よって、Aチャンネルのヘッドによって記録
された16倍速用の特再データを再生することができ
る。またこのとき、ヘッドはサブコードエリアをスキャ
ンし、サブコードエリアの信号を得ることが出来る。な
お、ITIエリアに記録されているパイロット信号によ
りトラッキングをかけることもできる。
【0132】図28は2Ch×2のドラム構成で8倍速
再生したときの図である。矢印は8倍速再生時のヘッド
のスキャンを示す。16倍速用の特再データは8単位繰
り返し記録されているので、8単位のうちの1単位を必
ず2Chのヘッドがスキャンする。よって、Aチャンネ
ルのヘッドによって記録された16倍速用の特再データ
を8倍速再生時に再生することができる。
【0133】図29は1Ch×2のドラム構成で−16
倍速再生したときの図である。矢印は−16倍速再生時
のヘッドのスキャンを示す。−16倍速用の特再データ
はAチャンネルで記録されており、また8単位繰り返し
記録されているので、8単位のうちの1単位の−16倍
速用の特再データをAチャンネルのヘッドがスキャン
し、8単位のうちの別の1単位の−16倍速用の特再デ
ータをBチャンネルのヘッドがスキャンする。よって、
Aチャンネルのヘッドによって記録された−16倍速用
のデータを再生することができる。またこのとき、ヘッ
ドはサブコードエリアをスキャンし、サブコードエリア
の信号を得ることが出来る。なお、ITIエリアに記録
されているパイロット信号によりトラッキングをかける
こともできる。
【0134】図30は2Ch×1のドラム構成で−16
倍速再生したときの図である。矢印は−16倍速再生時
のヘッドのスキャンを示す。−16倍速用の特再データ
は8単位繰り返し記録されているので、8単位のうちの
1単位の−16倍速用の特再データを必ず2Chのヘッ
ドがスキャンする。よって、Aチャンネルのヘッドによ
って記録された−16倍速用の特再データを再生するこ
とができる。またこのとき、ヘッドはサブコードエリア
をスキャンし、サブコードエリアの信号を得ることが出
来る。なお、ITIエリアに記録されているパイロット
信号によりトラッキングをかけることもできる。
【0135】図31は2Ch×2のドラム構成による−
8倍速再生の図である。矢印は−8倍速再生時のヘッド
のスキャンを示す。−16倍速用の特再データは8単位
繰り返し記録されているので、8単位のうちの1単位を
必ず2Chのヘッドがスキャンする。よって、Aチャン
ネルのヘッドによって記録された−16倍速用の特再デ
ータを−8倍速再生時に再生することができる。
【0136】再生時の信号の処理については図16に示
すものと構成も動作も同一であるので説明は省略する。
【0137】このように、通常再生時にはメインエリア
に記録したデータのみを使用し、各種再生速度における
特再の場合には各特再エリアに記録したデータのみを使
用することでディジタルVTRに要求される通常再生、
各再生速度における特再を達成することができる。
【0138】実施例7.実施例7では、実施例1におい
て図5に示した特再エリアのデータ構成の一例を説明す
る。図32に本実施例の特再エリアのデータ構成を示
す。実施例1において図5中の1〜10までのエリアは
同一番号のものは同一のデータを記録するエリアである
ものとした。本実施例においては図5に基づき、さらに
特再データを特再用の画像データ、及び高速再生時に発
生する誤りを訂正するため、特再データに付加される特
再用の誤り訂正符号(ECC)データに分けた場合のデ
ータ構成、及びデータ配置について説明する。図5にお
いて150のエリア1、及び151aのエリア3、15
1bのエリア5、151cのエリア7、151dのエリ
ア9は同一データの2重書きエリアであった。図32で
はこれらの2重書きエリアに記録するデータの内部構成
を示す。まず、150の2つのエリア1は図のようにと
もに5シンクブロックから成るデータ1、及びECC1
により構成する。た、150のエリア2はデータ2のみ
により構成する。さらに、151aの2つのエリア3は
ともにデータ3により構成する。また、151aのエリ
ア4はデータ4により構成する。以下、151bの2つ
のエリア5はともにデータ5により構成し、151bの
エリア6はデータ6により構成し、同様に151cの2
つのエリア7はともにデータ7により構成し、151c
のエリア8はデータ8により構成する。最後の151d
の2つのエリア9はともにECC9により構成し、15
1dのエリア10はデータ10により構成する。
【0139】以上のようにデータの2重書きエリアに画
像データとECCデータをともに2重書きするようにデ
ータ構成をすることにより、150のエリアより再生さ
れる4倍速用データのECC符号の構成は(40,3
5,6)RS符号((符号長40、情報数35、距離
6)の積符号形式誤り訂正符号であるリードソロモン符
号。)となる。
【0140】この時のデータの再生状態と誤り訂正能力
について図33(1)を用いて説明する。図33(1)
(a)のように50シンクブロックの150のエリアの
データが全て再生される場合(図中の矢印で再生された
部分を示す。)は、情報数35個に対し、5個までの誤
りを訂正することができる。また、図33(1)(b)
のように50シンクブロックの150エリアのうちトラ
ック下端部分のエリア1に記録されたデータ1の5シン
クブロック分が再生されない場合も同様に、情報数35
個に対し、5個までの誤りを訂正することができる。ま
た、図33(1)(c)のように50シンクブロックの
150エリアのうち下端部分のエリア1に記録された各
5シンクブロックのデータ1、及びECC1の計10シ
ンクブロック分が再生されない場合も同様に、情報数3
5個に対し、5個までの誤りを訂正することができる。
また、図33(1)(d)のように50シンクブロック
の150エリアのうち上端部分のエリア1に記録された
ECC1の5シンクブロック分が再生されない場合も同
様に、情報数35個に対し、5個までの誤りを訂正する
ことができる。また、図33(1)(e)のように50
シンクブロックの150エリアのうち上端部分のエリア
1に記録された各5シンクブロックのデータ1、及びE
CC1の計10シンクブロック分が再生されない場合も
同様に、情報数35個に対し、5個までの誤りを訂正す
ることができる。
【0141】また、16倍速用データのECC符号の構
成も(40,35,6)RS符号となる。この時のデー
タの再生状態と誤り訂正能力について図33(2)を用
いて説明する。なお、4つの16倍速エリアである15
1a〜151dはヘッド1走査により再生されるもので
あり、各エリアの再生状態はほぼ同一として説明する。
図33(2)(a)のように15シンクブロックの15
1a〜151dのエリアのデータが全て再生される場合
(図中の矢印で再生された部分を示す。)は、情報数3
5個に対し、5個までの誤りを訂正することができる。
また、図33(2)(b)のように15シンクブロック
の151a〜151dの各エリアのうちトラック下端部
分のエリア3、エリア5、エリア7、エリア9に記録さ
れた、それぞれ順にデータ3、データ5、データ7、E
CC9の各5シンクブロック分が再生されない場合も同
様に、情報数35個に対し、5個までの誤りを訂正する
ことができる。また、図33(2)(c)のように15
シンクブロックの151a〜151dの各エリアのうち
トラック上端部分のエリア3、エリア5、エリア7、エ
リア9に記録された、それぞれ順にデータ3、データ
5、データ7、ECC9の各5シンクブロック分が再生
されない場合も同様に、情報数35個に対し、5個まで
の誤りを訂正することができる。このようにデータ構成
をすることにより4倍速用、及び16倍速用の特再デー
タでECCの構成が共通のものとなり、ECC回路が共
有できるため回路規模の削減を図ることができる。
【0142】実施例8.実施例8においても上記実施例
7と同様に、実施例1において図5に示した特再エリア
のデータ構成の一例を説明する。図34に本実施例の特
再エリアに記録する特再データを特再用の画像データ、
及び特再用のECCデータに分けた場合のデータ構成、
及びデータ配置について説明する。図34において、ま
ず、150の2つのエリア1は図のように、トラックの
下端部分にあたる方(エリア2の下の部分)は5シンク
ブロックから成るデータ1、及びECC1Aにより構成
する。一方、トラックの上端部分にあたる方(エリア2
の上の部分)は5シンクブロックから成るデータ1、及
びECC1Bにより構成する。なお、ECC1A、及び
ECC1Bは異なるECCデータである。また、150
のエリア2はデータ2のみにより構成する。さらに、1
51aの2つのエリア3はともにデータ3により構成す
る。また、151aのエリア4はデータ4により構成す
る。以下、151bの2つのエリア5はともにデータ5
により構成し、151bのエリア6はデータ6により構
成し、同様に151cの2つのエリア7はともにデータ
7により構成し、151cのエリア8はデータ8により
構成する。最後の151dの2つのエリア9は図のよう
に、トラックの下端部分にあたる方(エリア10の下の
部分)は5シンクブロックから成るECC9Aにより構
成する。一方、トラックの上端部分にあたる方(エリア
10の上の部分)は5シンクブロックから成るECC9
Bにより構成する。なお、ECC9A、及びECC9B
はそれぞれ異なるデータである。また、151dのエリ
ア10はデータ10により構成する。
【0143】以上のようにデータの2重書きエリアに画
像データは2重書きし、またECCデータは同一データ
を1度だけ書くようにデータ構成をすることにより、1
50のエリアより再生される4倍速用データのECC符
号の構成は(45,35,11)RS符号((符号長4
5、情報数35、距離11)の積符号形式誤り訂正符号
であるリードソロモン符号。)となる。
【0144】この時のデータの再生状態と誤り訂正能力
について図35(1)を用いて説明する。図35(1)
(a)のように50シンクブロックの150のエリアの
データが全て再生される場合(図中の矢印で再生された
部分を示す。)は、情報数35個に対し、10個までの
誤りを訂正することができる。また、図35(1)
(b)のように50シンクブロックの150エリアのう
ちトラック下端部分のエリア1に記録されたデータ1の
5シンクブロック分が再生されない場合も同様に、情報
数35個に対し、10個までの誤りを訂正することがで
きる。また、図35(1)(c)のように50シンクブ
ロックの150エリアのうち下端部分のエリア1に記録
された各5シンクブロックのデータ1、及びECC1A
の計10シンクブロック分が再生されない場合は情報数
35個に対し、5個までの誤りを訂正することができ
る。また、図35(1)(d)のように50シンクブロ
ックの150エリアのうち上端部分のエリア1に記録さ
れたECC1Bの5シンクブロック分が再生されない場
合は、情報数35個に対し、5個までの誤りを訂正する
ことができる。また、図35(1)(e)のように50
シンクブロックの150エリアのうち上端部分のエリア
1に記録された各5シンクブロックのデータ1、及びE
CC1Bの計10シンクブロック分が再生されない場合
は、情報数35個に対し、5個までの誤りを訂正するこ
とができる。
【0145】また、16倍速用データのECC符号の構
成も(45,35,11)RS符号となる。この時のデ
ータの再生状態と誤り訂正能力について図35(2)を
用いて説明する。なお、4つの16倍速エリアである1
51a〜151dはヘッド1走査により再生されるもの
であり、各エリアの再生状態はほぼ同一として説明す
る。図35(2)(a)のように15シンクブロックの
151a〜151dのエリアのデータが全て再生される
場合(図中の矢印で再生された部分を示す。)は、情報
数35個に対し、10個までの誤りを訂正することがで
きる。また、図35(2)(b)のように15シンクブ
ロックの151a〜151dの各エリアのうちトラック
下端部分のエリア3、エリア5、エリア7、エリア9に
記録された、それぞれ順にデータ3、データ5、データ
7、ECC9Aの各5シンクブロック分が再生されない
場合は、情報数35個に対し、5個までの誤りを訂正す
ることができる。また、図35(2)(c)のように1
5シンクブロックの151a〜151dの各エリアのう
ちトラック上端部分のエリア3、エリア5、エリア7、
エリア9に記録された、それぞれ順にデータ3、データ
5、データ7、ECC9Bの各5シンクブロック分が再
生されない場合は、情報数35個に対し、5個までの誤
りを訂正することができる。このようにデータ構成をす
ることにより4倍速用、及び16倍速用の特再データで
ECCの構成が共通のものとなり、ECC回路が共有で
きるため回路規模の削減を図ることができる。
【0146】実施例9.実施例9においても上記実施例
7、及び実施例8と同様に、実施例1において図5に示
した特再エリアのデータ構成の一例を説明する。図36
に本実施例の特再エリアに記録する特再データを特再用
の画像データ、及び特再用のECCデータに分けた場合
のデータ構成、及びデータ配置について説明する。図3
6において、まず、150の2つのエリア1は図のよう
に、トラックの下端部分にあたる方(エリア2の下の部
分)は10シンクブロックから成るECC1Aにより構
成する。一方、トラックの上端部分にあたる方(エリア
2の上の部分)は10シンクブロックから成るECC1
Bにより構成する。なお、ECC1A、及びECC1B
はそれぞれ異なるECCデータである。また、150の
エリア2はデータ2により構成する。さらに、151a
の2つのエリア3はともにデータ3により構成し、15
1aのエリア4はデータ4により構成する。以下同様
に、151bの2つのエリア5はともにデータ5により
構成し、151bのエリア6はデータ6により構成す
る。また、151cの2つのエリア7は図のように、ト
ラックの下端部分にあたる方(エリア8の下の部分)は
5シンクブロックから成るECC7Aにより構成する。
一方、トラックの上端部分にあたる方(エリア8の上の
部分)は5シンクブロックから成るECC9Bにより構
成する。なお、ECC7A、及びECC7Bはそれぞれ
異なるデータである。また、151cのエリア8はデー
タ8により構成する。最後の151dの2つのエリア9
は図のように、トラックの下端部分にあたる方(エリア
10の下の部分)は5シンクブロックから成るECC9
Aにより構成する。一方、トラックの上端部分にあたる
方(エリア10の上の部分)は5シンクブロックから成
るECC9Bにより構成する。なお、ECC9A、及び
ECC9Bはそれぞれは異なるデータである。また、1
51dのエリア10はデータ10により構成する。
【0147】以上のように実施例1において図5に示し
たデータの2重書きエリアに画像データ、及びECCデ
ータをともに同一データを1度だけ書くようにデータ構
成をすることにより、150のエリアより再生される4
倍速用データのECC符号の構成は(50,30,2
1)RS符号(((符号長50、情報数30、距離2
1)の積符号形式誤り訂正符号であるリードソロモン符
号。)となる。
【0148】この時のデータの再生状態と誤り訂正能力
について図37(1)を用いて説明する。図37(1)
(a)のように50シンクブロックの150のエリアの
データが全て再生される場合(図中の矢印で再生された
部分を示す。)は、情報数30個に対し、20個までの
誤りを訂正することができる。また、図37(1)
(b)のように50シンクブロックの150エリアのう
ちトラック下端部分のエリア1に記録されたECC1A
の10シンクブロック分が再生されない場合は、情報数
30個に対し、10個までの誤りを訂正することができ
る。また、図37(1)(c)のように50シンクブロ
ックの150エリアのうち上端部分のエリア1に記録さ
れた10シンクブロックのECC1Bの10シンクブロ
ック分が再生されない場合は、情報数30個に対し、1
0個までの誤りを訂正することができる。
【0149】また、16倍速用データのECC符号の構
成も(50,30,21)RS符号となる。この時のデ
ータの再生状態と誤り訂正能力について図37(2)を
用いて説明する。なお、4つの16倍速エリアである1
51a〜151dはヘッド1走査により再生されるもの
であり、各エリアの再生状態はほぼ同一として説明す
る。図37(2)(a)のように15シンクブロックの
151a〜151dのエリアのデータが全て再生される
場合(図中の矢印で再生された部分を示す。)は、情報
数30個に対し、20個までの誤りを訂正することがで
きる。また、図37(2)(b)のように15シンクブ
ロックの151a〜151dの各エリアのうちトラック
下端部分のエリア3、エリア5、エリア7、エリア9に
記録された、それぞれ順にデータ3、データ5、ECC
7A、ECC9Aの各5シンクブロック分が再生されな
い場合は、情報数30個に対し、10個までの誤りを訂
正することができる。また、図37(2)(c)のよう
に15シンクブロックの151a〜151dの各エリア
のうちトラック上端部分のエリア3、エリア5、エリア
7、エリア9に記録された、それぞれ順にデータ3、デ
ータ5、ECC7B、ECC9Bの各5シンクブロック
分が再生されない場合は、情報数30個に対し、10個
までの誤りを訂正することができる。このようにデータ
構成をすることにより4倍速用、及び16倍速用の特再
データでECCの構成が共通のものとなり、ECC回路
が共有できるため回路規模の削減を図ることができる。
【0150】なお、上記実施例7〜実施例9において特
再用データエリアにおけるECCデータの配置位置を、
実施例1において図5に示した各倍速再生用データエリ
アの両端に位置する特再データの2重書きエリアに配置
する場合について説明したが、これに限るものではな
く、各倍速数再生用データエリアの中央に位置する特再
データの1度書き部分(図5の4倍速用エリアの例では
エリア2)に配置してもよい。
【0151】また、上記実施例7〜実施例9において本
実施例1の記録フォーマットを採用する場合の特再エリ
アについて説明したが、記録フォーマットはこれに限る
ものではなく、上記実施例7〜実施例9に示すデータ構
成は実施例5に示すフォーマット等においても有効なも
のである。
【0152】
【発明の効果】以上のように、本発明になる磁気記録再
生装置は、請求項1によれば、複数の所定の倍速数(n
倍速)で高速再生を行う際に、高速再生に用いる信号を
各倍速数毎に予め定められたアジマスのトラックに記録
することで、効率のよい高速再生データ配置が行うこと
ができるのでより高画質な高速再生画像を実現する装置
を得ることができる。
【0153】また、請求項2によれば、複数の偶数倍速
の高速再生に用いる信号のうち、低速倍速再生用の信号
を第1のアジマスのトラックの領域のうちヘッドの1走
査につき1本のトラックの1箇所の領域に記録し、高速
倍速再生用の信号を第2のアジマスのトラックの領域の
うちヘッドの1走査につき1本のトラックの複数の領域
に記録するので、高速再生時に効率よくデータ再生を行
うことでき、また低速倍速再生時にはヘッドの1走査に
つき1つのトラックの1箇所だけで高速再生データを再
生するようにしたので、トラックの曲がりや走査軌跡の
曲がりが発生した場合でも該1箇所の高速再生データの
記録領域を基準にヘッドを走査することで、正確にデー
タを再生することができるので信頼性の高い装置を得る
ことができる。
【0154】また、請求項3によれば、複数の偶数倍速
の高速再生に用いる信号のうち、低速倍速再生用の信号
を第1のアジマスのトラックの領域のうちヘッドの1走
査につき1本のトラックの1箇所の領域に記録し、高速
倍速再生用の信号を第2のアジマスのトラックの領域の
うちヘッドの1走査につき1本のトラックの複数の領域
に記録し、各倍速数再生時にヘッドがITIエリア、及
びサブコードエリアを走査するので、サブコードエリア
に付加情報を記録し、高速再生時に使用することができ
るのでより多機能な装置を得ることができる。
【0155】また、請求項4によれば、低速倍速再生用
の信号を記録する第1のアジマスのトラックの領域A、
及び高速倍速再生用の信号を記録する第2のアジマスの
トラックの領域Bとし、領域の大きさを領域A>領域B
とし、該領域A、及び領域Bの両端に同一データを記録
するコピーエリアを設けるので、高速再生時にトラック
曲がりやヘッド走査軌跡の曲がり、あるいはテープ下端
部分におけるトラックの記録開始点の誤差がある場合に
も、データの2重書きにより高速再生データを補間する
ことができるので上記による影響を最小限に抑えること
ができより信頼性の高い装置を得ることができる。
【0156】また、請求項5によれば、低速倍速再生
用、及び高速倍速再生用のデータを記録する領域A、及
び領域Bの両端に設けるコピーエリアを5シンクブロッ
ク単位で設けるので、高速再生時にトラック曲がりやヘ
ッド走査軌跡の曲がり、あるいはテープ下端部分におけ
るトラックの記録開始点の誤差がある場合にも、データ
の2重書きにより高速再生データを補間することができ
るので上記による影響を最小限に抑えることができより
信頼性の高い装置を得ることができる。
【0157】また、請求項6によれば、低速倍速再生用
の信号を記録する第1のアジマスのトラックの領域Aを
ほぼ5等分し、該領域をA1、A2、A3、A4、A5
とするときに、領域A1、及び領域A5に記録する信号
を同一信号とし、高速倍速再生用の信号を記録する第2
のアジマスのトラックの領域Bをほぼ3等分し、該領域
をB1、2、B3とするときに、領域B1、及び領域B
3に記録する信号を同一信号とするので、高速再生時に
トラック曲がりやヘッド走査軌跡の曲がり、あるいはテ
ープ下端部分におけるトラックの記録開始点の誤差があ
る場合にも、データの2重書きにより高速再生データを
補間することができるので上記による影響を最小限に抑
えることができより信頼性の高い装置を得ることができ
る。
【0158】また、請求項7によれば、2種類のアジマ
スを有するヘッドで2ヘッドで2n倍速、4ヘッドで倍
速(nは偶数)のヘッド走査軌跡の中間の軌跡位置に高
速再生用データを記録するので、ヘッド構成によって高
速再生速度が制限されることがなく、使い勝手の良い装
置が得られる。
【0159】また、請求項8によれば、低速倍速再生
用、及び高速倍速再生用のデータを記録する領域A、及
び領域Bの両端に設けるコピーエリアをテープの外側ほ
ど多く設けるので、ヘッド構成によって高速再生速度が
制限されることがなく、また、高速再生時にトラック曲
がりやヘッド走査軌跡の曲がり、あるいはテープ下端部
分におけるトラックの記録開始点の誤差がある場合に
も、データの2重書きにより高速再生データを補間する
ことができるので上記による影響を最小限に抑えること
ができ、より信頼性の高く使い勝手の良い装置を得るこ
とができる。
【0160】また、請求項9によれば、高速再生に用い
る信号として偶数倍速の低速倍速、正方向の高速倍速、
及び逆方向の高速倍速に用いる信号を記録するので、逆
方向の再生時にも逆方向再生専用の再生データを並べ変
えるための並べ変えメモリが不要となり、回路規模の削
減を図ることができる。
【0161】また、請求項10によれば、複数の偶数倍
速の高速再生に用いる信号のうち、低速倍速再生用の信
号を第1のアジマスのトラックの領域のうちヘッドの1
走査につき1本のトラックの1箇所の領域に記録し、正
方向の高速倍速再生用の信号を第2のアジマスのトラッ
クの領域のうちヘッドの1走査につき1本のトラックの
複数の領域に記録し、逆方向の高速倍速再生用の信号を
第2のアジマスのトラックの領域のうちヘッドの1走査
につき1本のトラックの複数の領域に記録するので、低
速倍速再生時には1箇所の低速倍速再生データの記録領
域を基準にヘッドを走査することにより正確にデータを
再生することができ、また、正方向、及び逆方向の高速
再生時にも1走査につき1本のトラックの複数の領域の
高速再生用データが再生できるので効率のよい高速再生
を行う装置を得ることができる。
【0162】また、請求項11によれば、複数の偶数倍
速の高速再生に用いる信号のうち、低速倍速再生用の信
号を第1のアジマスのトラックの領域のうちヘッドの1
走査につき1本のトラックの1箇所の領域に記録し、高
速倍速再生用の信号を第2のアジマスのトラックの領域
のうちヘッドの1走査につき1本のトラックの複数の領
域に記録し、逆方向の高速倍速再生用の信号を第2のア
ジマスのトラックの領域のうちヘッドの1走査につき1
本のトラックの複数の領域に記録し、各倍速数再生時に
ヘッドがITIエリア、及びサブコードエリアを走査す
るので、サブコードエリアに付加情報を記録し、高速再
生時に使用することができるのでより多機能な装置を得
ることができる。
【0163】また、請求項12によれば、第1のアジマ
スのトラックにおいて低速倍速再生用の信号を記録する
領域Aを設け、後続する第2のアジマスのトラックにお
いて低速倍速再生用の信号を記録する領域Bを設けると
ともに、領域Bの長さを領域Aの長さのほぼ2倍とし、
領域Bの中心のトラック内での位置をほぼ領域Aの中心
のトラック内での位置と同一にするので、これを再生す
る装置においてヘッド構成が2ヘッドの場合には第2の
アジマスのトラックにおける高速再生領域を再生し、4
ヘッド構成の場合には第1および第2のアジマスのトラ
ックの高速再生領域を再生することが可能で、2つのア
ジマスのヘッドの合計では両ヘッド構成とも同じ長さの
トラック領域を再生できるので、同じ速度での高速再生
で同じデータ量の高速再生データを用いることができ
る。このためヘッド構成によって高速再生速度が制限さ
れることがなく、またどのヘッド構成でも高速再生の画
像の品質を同一にできるので使い勝手の良い装置が得ら
れる。
【0164】また、請求項13によれば、第2のアジマ
スのトラックに記録する領域Bをほぼ3等分し、3等分
したデータの第1と第3のデータを第1のアジマスのト
ラックに記録するので、第1のアジマスのトラックに記
録するデータが簡単な並べ変え手段により構成できる。
【0165】また、請求項14によれば、高速再生を行
う速度に応じて記録するデータを構成し、各々異なるテ
ープ領域に記録するので、各々の速度で高速再生を行う
ときに最も見やすい周期で切り替わる画面を記録するこ
とができる。
【0166】また、請求項15によれば、Mトラック単
位で所定の配置のデータを繰り返し記録するようにした
ので,高速再生を行うときにはMトラックに1カ所記録
されている高速再生データを再生するようにドラムの回
転制御とテープ送りの速度制御をおこなえばよく、例え
ばM×n倍速で高速再生を行うときにM×nトラックに
1カ所高速再生データが記録されている場合と比較する
と、再生速度を変更した場合の遷移状態での所定トラッ
クへの移動量が平均して少なく、迅速に高速再生データ
を再生できる利点がある。
【0167】また、請求項16によれば、4トラック単
位の所定の配置で高速再生データを記録するとともに、
3種類のパイロット信号f0,f1,f0,f2を用い
て、4つのトラックの任意のトラックを選んでヘッドを
走査することができるので、パイロット信号をもとに所
定の領域に記録した高速再生データを再生できる利点が
ある。
【0168】また、請求項17によれば、M×n倍速用
として記録したデータを用いてM×n倍速以下の任意の
偶数倍速度で再生ができるので使い勝手が良い装置が得
られる。
【0169】また、請求項18によれば、低速倍速再生
用の信号を記録する第1のアジマスのトラックの領域
A、及び高速倍速再生用の信号を記録する第2のアジマ
スのトラックの領域Bとし、該領域A、及び領域Bの両
端にそれぞれ同一データを記録するコピーエリアとして
A1、A2、及びB1、B2を設けるときに、領域Aの
両端のコピーエリアA1、及びA2に記録する信号を、
それぞれ誤り訂正を行うためのECCデータと画像デー
タから成る同一の信号とし、領域Bの両端のコピーエリ
アB1、及びB2に記録する信号を、それぞれ誤り訂正
を行うためのECCデータと画像データから成る同一の
信号とするので、安定した誤り訂正を行うことができ、
信頼性の高い装置を得ることが出来る。また、高速倍速
用と低速倍速用の誤り訂正符号が共通となるので、EC
C回路が共有できるため回路規模の削減が図れる。
【0170】また、請求項19によれば、低速倍速再生
用の信号を記録する第1のアジマスのトラックの領域
A、及び高速倍速再生用の信号を記録する第2のアジマ
スのトラックの領域Bとし、該領域A、及び領域Bの両
端にそれぞれ同一データを記録するコピーエリアとして
A1、A2、及びB1、B2を設けるときに、領域Aの
両端のコピーエリアA1、及びA2に記録する信号を、
それぞれ異なるECCデータと同一の画像データを含む
信号とし、領域Bの両端のコピーエリアB1、及びB2
に記録する信号をそれぞれ異なるECCデータと同一の
画像データを含む信号とするので安定した誤り訂正を行
うことができ、信頼性の高い装置を得ることが出来る。
また、高速倍速用と低速倍速用の誤り訂正符号が共通と
なるので、ECC回路が共有できるため回路規模の削減
が図れる。
【0171】また、請求項20によれば、低速倍速再生
用の信号を記録する第1のアジマスのトラックの領域
A、及び高速倍速再生用の信号を記録する第2のアジマ
スのトラックの領域Bとし、該領域A、及び領域Bの両
端にそれぞれ同一データを記録するコピーエリアとして
A1、A2、及びB1、B2を設けるときに、領域Aの
両端のコピーエリアA1、及びA2に記録する信号をそ
れぞれ異なるECCデータとし、領域Bのコピーエリア
B1、及びB2に記録する信号をそれぞれ異なるECC
データとするので、安定した誤り訂正を行うことがで
き、信頼性の高い装置を得ることが出来る。また、高速
倍速用と低速倍速用の誤り訂正符号が共通となるので、
ECC回路が共有できるため回路規模の削減が図れる。
【0172】また、請求項21によれば、低速倍速再生
用の信号を記録する第1のアジマスのトラックの領域A
をほぼ5等分し、該領域をA1、A2、A3、A4、A
5とするときに、領域A1、及び領域A5に記録する信
号を誤り訂正を行うためのECCデータと画像データを
含む同一の信号とし、高速倍速再生用の信号を記録する
第2のアジマスのトラックの領域Bをほぼ3等分し、該
領域をB1、2、B3とするときに、領域B1、及び領
域B3に記録する信号をECCデータと画像データを含
む同一の信号とするので、安定した誤り訂正を行うこと
ができ、信頼性の高い装置を得ることが出来る。また、
高速倍速用と低速倍速用の誤り訂正符号が共通となるの
で、ECC回路が共有できるため回路規模の削減が図れ
る。
【0173】また、請求項22によれば、低速倍速再生
用の信号を記録する第1のアジマスのトラックの領域A
をほぼ5等分し、該領域をA1、A2、A3、A4、A
5とするときに、領域A1、及び領域A5に記録する信
号をそれぞれ異なるECCデータと同一の画像データを
含む信号とし、高速倍速再生用の信号を記録する第2の
アジマスのトラックの領域Bをほぼ3等分し、該領域を
B1、2、B3とするときに、領域B1、及び領域B3
に記録する信号をそれぞれ異なるECCデータと同一の
画像データを含む信号とするので、安定した誤り訂正を
行うことができ、信頼性の高い装置を得ることが出来
る。また、高速倍速用と低速倍速用の誤り訂正符号が共
通となるので、ECC回路が共有できるため回路規模の
削減が図れる。
【0174】また、請求項23によれば、低速倍速再生
用の信号を記録する第1のアジマスのトラックの領域A
をほぼ5等分し、該領域をA1、A2、A3、A4、A
5とするときに、領域A1、及び領域A5に記録する信
号をそれぞれ異なるECCデータとし、高速倍速再生用
の信号を記録する第2のアジマスのトラックの領域Bを
ほぼ3等分し、該領域をB1、2、B3とするときに、
領域B1、及び領域B3に記録する信号をそれぞれ異な
るECCデータとするので、安定した誤り訂正を行うこ
とができ、信頼性の高い装置を得ることが出来る。ま
た、高速倍速用と低速倍速用の誤り訂正符号が共通とな
るので、ECC回路が共有できるため回路規模の削減が
図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す図である。
【図2】 本発明の特再データ作成回路のブロック図の
1例である。
【図3】 本発明のシンクブロック構成を行うブロック
図の1例である。
【図4】 本発明で採用する3種類のドラム構成を示す
図である。
【図5】 本発明の実施例1の特再エリアの構成を示す
図である。
【図6】 図4に示す3種類のドラム構成を採用した場
合の高速再生時に収得可能なシンクブロックを示す図で
ある。
【図7】 本発明の実施例1の特再エリアの配置を含む
トラックパターンを示す図である。
【図8】 本発明の実施例1の記録パターンを示す図で
ある。
【図9】 本発明の特再データ作成回路の別な構成を示
すブロック図である。
【図10】 本発明の実施例1で構成した記録パターン
を1Ch×2のドラム構成で4倍速再生したときの図で
ある。
【図11】 本発明の実施例1で構成した記録パターン
を2Ch×1のドラム構成で4倍速再生したときの図で
ある。
【図12】 本発明の実施例1で構成した記録パターン
を2Ch×2のドラム構成で2倍速再生したときの図で
ある。
【図13】 本発明の実施例1で構成した記録パターン
を1Ch×2のドラム構成で16倍速再生したときの図
である。
【図14】 本発明の実施例1で構成した記録パターン
を2Ch×1のドラム構成で16倍速再生したときの図
である。
【図15】 本発明の実施例1で構成した記録パターン
を2Ch×2のドラム構成で8倍速再生したときの図で
ある。
【図16】 本発明の実施例1で構成した記録パターン
を再生したときの信号の処理を示す図である。
【図17】 本発明の実施例1で構成した記録パターン
を1Ch×2のドラム構成で4倍速用の特再エリアを2
倍速再生したときの図である。
【図18】 本発明の実施例1で構成した記録パターン
を2Ch×1のドラム構成で4倍速用の特再エリアを2
倍速再生したときの図である。
【図19】 本発明の実施例5の特再エリアの構成を示
す図である。
【図20】 本発明の実施例5の特再エリアの配置を含
むトラックパターンを示す図である。
【図21】 正方向の高速再生と逆方向の高速再生のデ
ータの構成を説明するための再生画面図である。
【図22】 本発明の実施例5の記録パターンを示す図
である。
【図23】 本発明の実施例5で構成した記録パターン
を1Ch×2のドラム構成で4倍速再生したときの図で
ある。
【図24】 本発明の実施例5で構成した記録パターン
を2Ch×1のドラム構成で4倍速再生したときの図で
ある。
【図25】 本発明の実施例5で構成した記録パターン
を2Ch×2のドラム構成で4倍速再生したときの図で
ある。
【図26】 本発明の実施例5で構成した記録パターン
を1Ch×2のドラム構成で16倍速再生したときの図
である。
【図27】 本発明の実施例5で構成した記録パターン
を2Ch×1のドラム構成で16倍速再生したときの図
である。
【図28】 本発明の実施例5で構成した記録パターン
を2Ch×2のドラム構成で8倍速再生したときの図で
ある。
【図29】 本発明の実施例5で構成した記録パターン
を1Ch×2のドラム構成で−16倍速再生したときの
図である。
【図30】 本発明の実施例5で構成した記録パターン
を2Ch×1のドラム構成で−16倍速再生したときの
図である。
【図31】 本発明の実施例5で構成した記録パターン
を2Ch×2のドラム構成で−8倍速再生したときの図
である。
【図32】 本発明の実施例1の図5に示す特再エリア
のECCを含むデータ構成の一例を示す図である。
【図33】 本発明の実施例1の図5に示す特再エリア
のECCを含むデータ構成の一例における再生状態を説
明するための図である。
【図34】 本発明の実施例1の図5に示す特再エリア
のECCを含むデータ構成の一例を示す図である。
【図35】 本発明の実施例1の図5に示す特再エリア
のECCを含むデータ構成の一例における再生状態を説
明するための図である。
【図36】 本発明の実施例1の図5に示す特再エリア
のECCを含むデータ構成の一例を示す図である。
【図37】 本発明の実施例1の図5に示す特再エリア
のECCを含むデータ構成の一例における再生状態を説
明するための図である。
【図38】 一般的な家庭用ディジタルVTRのトラッ
クを示す図である。
【図39】ディジタルVTRの通常再生時と、高速再生
時におけるヘッドトレースを示す図である。
【図40】 従来の高速再生が可能なビットストリーム
記録装置のブロック構成を示す図である。
【図41】 従来の再生時の概念を示す図である。
【図42】 高速再生時のヘッドトレースの一例を示す
図である。
【図43】 3つのテープ速度のスキャン領域の一例を
示す図である。
【図44】 異なるテープ速度のヘッドトレースの一例
を示す図である。
【図45】 5倍速時のヘッドトレースの一例を示す図
である。
【図46】 メインエリアと複写エリアの一例を示す図
である。
【符号の説明】
150 Bチャンネル低速倍速用記録エリア、151a
〜151d Aチャンネル高速倍速用記録エリア、16
0 第1のトラック、161 第2のトラック、162
第3のトラック、163 第4のトラック、170
Aチャンネル低速倍速用記録エリア、171 Bチャン
ネル低速倍速用記録エリア、172a〜172f Aチ
ャンネル正方向の高速倍速用記録エリア、173a〜1
73fAチャンネル逆方向の高速倍速用記録エリア。

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2種類のアジマスのヘッドを装架した回
    転ドラムにより磁気テープ表面に形成した傾斜トラック
    に信号を記録し再生する装置において、通常の記録信号
    から高速再生に用いる信号を取り出す手段と、高速再生
    に用いる信号を所定のトラックの所定の領域に記録する
    手段と、高速再生に用いる信号を記録したトラックを識
    別する信号を記録する手段と、トラックを識別する信号
    を再生する手段を有するとともに、複数の所定の倍速数
    (n倍速)で高速再生を行う際に、前記高速再生に用い
    る信号を各倍速数毎に予め定められたアジマスのトラッ
    クに記録することを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 複数の偶数倍速の高速再生に用いる信号
    のうち、低速倍速再生用の信号を第1のアジマスのトラ
    ックの領域のうちヘッドの1走査につき1本のトラック
    の1箇所の領域に記録し、高速倍速再生用の信号を第2
    のアジマスのトラックの領域のうちヘッドの1走査につ
    き1本のトラックの複数の領域に記録することを特徴と
    する請求項1記載の磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 複数の偶数倍速の高速再生に用いる信号
    のうち、低速倍速再生用の信号を第1のアジマスのトラ
    ックの領域のうちヘッドの1走査につき1本のトラック
    の1箇所の領域に記録し、高速倍速再生用の信号を第2
    のアジマスのトラックの領域のうちヘッドの1走査につ
    き1本のトラックの複数の領域に記録し、各倍速数再生
    時にヘッドがトラッキング信号エリア、及びサブコード
    エリアを走査することを特徴とする請求項1又は請求項
    2記載の磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】 低速倍速再生用の信号を記録する第1の
    アジマスのトラックの領域A、及び高速倍速再生用の信
    号を記録する第2のアジマスのトラックの領域Bとし、
    領域の大きさを領域A>領域Bとし、該領域A、及び領
    域Bの両端に同一データを記録するコピーエリアを設け
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか
    に記載の磁気記録再生装置。
  5. 【請求項5】 低速倍速再生用、及び高速倍速再生用の
    データを記録する領域A、及び領域Bの両端に設けるコ
    ピーエリアを5シンクブロック単位で設けることを特徴
    とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の磁気
    記録再生装置。
  6. 【請求項6】 低速倍速再生用の信号を記録する第1の
    アジマスのトラックの領域Aをほぼ5等分し、該領域を
    A1、A2、A3、A4、A5とするときに、領域A
    1、及び領域A5に記録する信号を同一信号とし、高速
    倍速再生用の信号を記録する第2のアジマスのトラック
    の領域Bをほぼ3等分し、該領域をB1、B2、B3と
    するときに、領域B1、及び領域B3に記録する信号を
    同一信号とすることを特徴とする請求項1ないし請求項
    4のいずれかに記載の磁気記録再生装置。
  7. 【請求項7】 2種類のアジマスを有するヘッドで2ヘ
    ッドで2n倍速、4ヘッドで倍速(nは偶数)のヘッド
    走査軌跡の中間の軌跡位置に高速再生用データを記録す
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか
    に記載の磁気記録再生装置。
  8. 【請求項8】 低速倍速再生用、及び高速倍速再生用の
    データを記録する領域A、及び領域Bの両端に設けるコ
    ピーエリアをテープの外側ほど多く設けることを特徴と
    する請求項1ないし請求項5、請求項7のいずれかに記
    載の磁気記録再生装置。
  9. 【請求項9】 高速再生に用いる信号として少なくとも
    偶数倍速の低速倍速、正方向の高速倍速、及び逆方向の
    高速倍速に用いる信号を記録することを特徴とする請求
    項1記載の磁気記録再生装置。
  10. 【請求項10】 複数の偶数倍速の高速再生に用いる信
    号のうち、低速倍速再生用の信号を第1のアジマスのト
    ラックの領域のうちヘッドの1走査につき1本のトラッ
    クの1箇所の領域に記録し、正方向の高速倍速再生用の
    信号を第2のアジマスのトラックの領域のうちヘッドの
    1走査につき1本のトラックの複数の領域に記録し、逆
    方向の高速倍速再生用の信号を第2のアジマスのトラッ
    クの領域のうちヘッドの1走査につき1本のトラックの
    複数の領域に記録することを特徴とする請求項1、請求
    項4、及び請求項6のいずれかに記載の磁気記録再生装
    置。
  11. 【請求項11】 複数の偶数倍速の高速再生に用いる信
    号のうち、低速倍速再生用の信号を第1のアジマスのト
    ラックの領域のうちヘッドの1走査につき1本のトラッ
    クの1箇所の領域に記録し、高速倍速再生用の信号を第
    2のアジマスのトラックの領域のうちヘッドの1走査に
    つき1本のトラックの複数の領域に記録し、逆方向の高
    速倍速再生用の信号を第2のアジマスのトラックの領域
    のうちヘッドの1走査につき1本のトラックの複数の領
    域に記録し、各倍速数再生時にヘッドがトラッキング信
    号エリア、及びサブコードエリアを走査することを特徴
    とする請求項1、請求項4、請求項9、及び請求項10
    のいずれかに記載の磁気記録再生装置。
  12. 【請求項12】 第1のアジマスのトラックにおいて低
    速倍速再生用の信号を記録する領域Aを設け、後続する
    第2のアジマスのトラックにおいて低速倍速再生用の信
    号を記録する領域Bを設けるとともに、領域Bの長さを
    領域Aの長さのほぼ2倍とし、領域Bの中心のトラック
    内での位置をほぼ領域Aの中心のトラック内での位置と
    同一にすることを特徴とする請求項1、請求項4、及び
    請求項9ないし請求項11のいずれかに記載の磁気記録
    再生装置。
  13. 【請求項13】 領域Bをほぼ3等分し、該領域をB
    1、B2、B3とするときに、領域Aに記録する信号を
    領域B1および領域B3に記録する信号と同一とするこ
    とを特徴とする請求項1、請求項4、及び請求項9ない
    し請求項12のいずれかに記載の磁気記録再生装置。
  14. 【請求項14】 高速再生を行う速度ごとに記録する信
    号を各々の速度専用に構成し、複数の再生速度の信号を
    テープ上の異なる位置に記録することを特徴とする請求
    項1ないし請求項13のいずれかに記載の磁気記録再生
    装置。
  15. 【請求項15】 連続するM本のトラックにおいて、所
    定のトラックの所定の位置に所定の速度の高速再生の信
    号を配置するとともに、該Mトラックの信号の配置を単
    位として繰り返し記録を行うとともに、複数のM×n倍
    速(ただしnは自然数)の高速再生用の信号を記録し、
    各々の速度の信号をMトラックを単位として2×n回繰
    り返し記録することを特徴とする請求項14記載の磁気
    記録再生装置。
  16. 【請求項16】 Mを4とするとともに、テープ速度の
    制御に3種類の周波数信号f0、f1、f0、f2の繰
    り返しによるパイロット信号を用いることを特徴とする
    請求項15記載の磁気記録再生装置。
  17. 【請求項17】 M×n倍速再生用として記録した信号
    を用いてM×n倍以下の任意の偶数倍速再生を行うこと
    を特徴とする請求項16記載の磁気記録再生装置。
  18. 【請求項18】 低速倍速再生用の信号を記録する第1
    のアジマスのトラックの領域A、及び高速倍速再生用の
    信号を記録する第2のアジマスのトラックの領域Bと
    し、該領域A、及び領域Bの両端にそれぞれ同一データ
    を記録するコピーエリアとしてA1、A2、及びB1、
    B2を設けるときに、領域Aの両端のコピーエリアA
    1、及びA2に記録する信号を、それぞれ誤り訂正を行
    うためのECCデータと画像データから成る同一の信号
    とし、領域Bの両端のコピーエリアB1、及びB2に記
    録する信号を、それぞれ誤り訂正を行うためのECCデ
    ータと画像データから成る同一の信号とすることを特徴
    とする請求項4記載の磁気記録再生装置。
  19. 【請求項19】 低速倍速再生用の信号を記録する第1
    のアジマスのトラックの領域A、及び高速倍速再生用の
    信号を記録する第2のアジマスのトラックの領域Bと
    し、該領域A、及び領域Bの両端にそれぞれ同一データ
    を記録するコピーエリアとしてA1、A2、及びB1、
    B2を設けるときに、領域Aの両端のコピーエリアA
    1、及びA2に記録する信号を、それぞれ異なるECC
    データと同一の画像データを含む信号とし、領域Bの両
    端のコピーエリアB1、及びB2に記録する信号をそれ
    ぞれ異なるECCデータと同一の画像データを含む信号
    とすることを特徴とする請求項4記載の磁気記録再生装
    置。
  20. 【請求項20】 低速倍速再生用の信号を記録する第1
    のアジマスのトラックの領域A、及び高速倍速再生用の
    信号を記録する第2のアジマスのトラックの領域Bと
    し、該領域A、及び領域Bの両端にそれぞれ同一データ
    を記録するコピーエリアとしてA1、A2、及びB1、
    B2を設けるときに、領域Aの両端のコピーエリアA
    1、及びA2に記録する信号をそれぞれ異なるECCデ
    ータとし、領域BのコピーエリアB1、及びB2に記録
    する信号をそれぞれ異なるECCデータとすることを特
    徴とする請求項4記載の磁気記録再生装置。
  21. 【請求項21】 低速倍速再生用の信号を記録する第1
    のアジマスのトラックの領域Aをほぼ5等分し、該領域
    をA1、A2、A3、A4、A5とするときに、領域A
    1、及び領域A5に記録する信号を誤り訂正を行うため
    のECCデータと画像データを含む同一の信号とし、高
    速倍速再生用の信号を記録する第2のアジマスのトラッ
    クの領域Bをほぼ3等分し、該領域をB1、2、B3と
    するときに、領域B1、及び領域B3に記録する信号を
    ECCデータと画像データを含む同一の信号とすること
    を特徴とする請求項4又は請求項6記載の磁気記録再生
    装置。
  22. 【請求項22】 低速倍速再生用の信号を記録する第1
    のアジマスのトラックの領域Aをほぼ5等分し、該領域
    をA1、A2、A3、A4、A5とするときに、領域A
    1、及び領域A5に記録する信号をそれぞれ異なるEC
    Cデータと同一の画像データを含む信号とし、高速倍速
    再生用の信号を記録する第2のアジマスのトラックの領
    域Bをほぼ3等分し、該領域をB1、2、B3とすると
    きに、領域B1、及び領域B3に記録する信号をそれぞ
    れ異なるECCデータと同一の画像データを含む信号と
    することを特徴とする請求項4又は請求項6記載の磁気
    記録再生装置。
  23. 【請求項23】 低速倍速再生用の信号を記録する第1
    のアジマスのトラックの領域Aをほぼ5等分し、該領域
    をA1、A2、A3、A4、A5とするときに、領域A
    1、及び領域A5に記録する信号をそれぞれ異なるEC
    Cデータとし、高速倍速再生用の信号を記録する第2の
    アジマスのトラックの領域Bをほぼ3等分し、該領域を
    B1、2、B3とするときに、領域B1、及び領域B3
    に記録する信号をそれぞれ異なるECCデータとするこ
    とを特徴とする請求項4又は請求項6記載の磁気記録再
    生装置。
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