JPH0895861A - キャッシュメモリを有する電子計算機 - Google Patents

キャッシュメモリを有する電子計算機

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JPH0895861A
JPH0895861A JP6227617A JP22761794A JPH0895861A JP H0895861 A JPH0895861 A JP H0895861A JP 6227617 A JP6227617 A JP 6227617A JP 22761794 A JP22761794 A JP 22761794A JP H0895861 A JPH0895861 A JP H0895861A
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memory
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Tsutomu Azezaki
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Abstract

(57)【要約】 【目的】キャッシュフラッシュ動作中に発生したMPU
からの処理要求を実行することを可能にする。 【構成】キャッシュメモリ18aを管理するステータス
として、有効ビットV、ダーティビットDを用いて管理
を行なうものであって、キャッシュステータスを検査し
て、データが更新されたキャッシュブロックのデータを
メモリエレメント12に書き戻すキャッシュフラッシュ
を実行すると共に、キャッシュフラッシュ中であること
を表すフラッシュ実行通知DF、及びMPU16aから
のアクセス要求に応じてキャッシュフラッシュを中断し
ていることを表すフラッシュ中断通知AFを行なうフラ
ッシュオペレーションブロック58を備え、フラッシュ
実行中にMPU16aによりアクセス要求があった場合
に、キャッシュフラッシュを中断してMPU16aによ
るアクセス処理を実行可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キャッシュメモリを有
する計算機に関する。
【0002】
【従来の技術】多重化計算機においては、プログラムの
実行の途中経過(チェックポイント)をメインメモリに
保存しておき、障害が発生したときにチェックポイント
から再実行をはかるチェックポイントリスタート方式を
採用して、システムダウンを回避する構成としたものが
ある。
【0003】チェックポイントリスタート方式について
は、例えばUSP4,819,154号、USP4,6
54,819号、特開昭59−160899号、また論
文Philip A. Bernstein, "Sequoia: A Fault-Tolerant
Tightly Coupled Multiprocessor for Transaction Pro
cessing," IEEE Computer, Feb. 1988, pp.37-45. に記
載されている。
【0004】図6には、チェックポイントリスタート方
式を採用する多重化計算機のシステム構成の一例を示し
ている。図6に示す多重化計算機は、2つのプロセッサ
エレメント(PE1)10a,(PE2)10bと、1
つのメモリエレメント(ME1)12が、システムバス
14を介して相互に接続されて構成されている。それぞ
れのプロセッサエレメント(PE1)10a,(PE
2)10bは、独立に動作している。各プロセッサエレ
メント(PE1)10a,(PE2)10bには、MP
U16a,16b、キャッシュメモリ18a,18b、
及びキャッシュコントローラ19a,19bが設けられ
ている。キャッシュメモリ18a,18b内のデータの
管理は、それぞれ専用のハードウェアであるキャッシュ
コントローラ19a,19bによって行なう。また、M
PU16a,16bには、複数のレジスタが存在し、図
中R1 ,…,Rn によって示している。
【0005】また、図7には、チェックポイント方式に
おいて障害が発生した場合の処理の流れを示している。
図7に示す流れに従って、図6に示す多重化計算機の動
作について以下に説明する。
【0006】チェックポイント処理を行なう時間t
(n)になると、プロセッサエレメント(PE1)10
aのMPU18aは、一時処理を中断し、全てのレジス
タの内容R1 ,…,Rn をメモリエレメント(ME1)
12の固定領域C1に直接書き込む。そして、キャッシ
ュの更新されたデータDB1 ,…,DBk を、メモリエ
レメント(ME1)12に書き戻す(図7,P0)。
【0007】チェックポイント処理が完了すると、中断
していた処理を再開する。その後、障害Xがプロセッサ
エレメント(PE1)10aで発生すると、プロセッサ
エレメント(PE1)10aをシステム構成から切り離
し、プロセッサエレメント(PE2)10bによって、
プロセッサエレメント(PE1)10aが行なっていた
処理を引き継ぐ。
【0008】この時、プロセッサエレメント(PE2)
12bは、チェックポイントt(n)で、メモリエレメ
ント(ME1)12に保存されたプログラムの状態から
処理を再開する。
【0009】プロセッサエレメント(PE2)10b
は、プロセッサエレメント(PE1)10aが行なって
いた処理をP0の時点から再開するので、図7中に示す
P0からXまでにプロセッサエレメントPE1が行なっ
ていた処理結果が無効化されなければならない。
【0010】これは、チェックポイント以外では、更新
されたキャッシュブロックCBのデータをメモリエレメ
ント(ME1)12に書き戻さないようにして実現す
る。このため、チェックポイント処理を頻繁に行なわな
いように、キャッシュ方式は、例えばnウェイ・セット
・アソシエイティブ方式をとり、数MBの大容量のキャ
ッシュにするのが一般的である。
【0011】この種、キャッシュ方式においては、キャ
ッシュブロックのデータをメモリエレメントに書き戻す
必要がある場合には、MPUに対して割り込みが発生さ
れる。MPUは、データをメモリエレメントに書き戻す
処理、すなわちフラッシュ動作を実行させるためのフラ
ッシュ特殊命令FCを、キャッシュコントローラに出力
する。
【0012】キャッシュコントローラは、フラッシュ動
作を開始し、キャッシュメモリに格納されたデータをキ
ャッシュブロック単位で管理するためのキャッシュタグ
(データが有効であることを示す有効ビットV、及びデ
ータが書き替えられたことを示すダーティビットDを含
む)を順次検索する。ここで、書き替えられたデータ、
すなわちダーティビットDが「1」(書き替えられてい
ることを示す)のブロックがあればメモリエレメントに
書き戻す。この動作を、キャッシュの全領域について実
施する。
【0013】従来では、前述のようなフラッシュ動作が
実行されている間に、MPUからのアクセス要求があっ
た場合には、MPUは、フラッシュ動作が完了するまで
待っていなければならない。すなわち、フラッシュ動作
中に、MPUからのアクセス要求に応じて、キャッシュ
メモリ中のデータを変更してしまうと、メモリエレメン
トに書き戻したデータとの一貫性が失われてしまうこと
があるためである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の多重
化計算機においては、フラッシュ動作中にはデータの一
貫性を保つために、MPUからの処理要求があったとし
ても、MPUを待機させる必要があった。フラッシュ機
構はハードウェアにより実現されているが、キャッシュ
の全ブロックのタグを検索しなければならないので非常
に時間がかかってしまう。従って、フラッシュ動作中に
処理を要求したMPUは、非常に長い時間待機させられ
てしまうことがあった。
【0015】本発明は前記のような事情を考慮してなさ
れたもので、キャッシュブロックのデータをメインメモ
リに書き戻すフラッシュ動作中に発生したMPUからの
処理要求を実行することが可能な計算機を提供すること
を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、演算
処理を行なう処理手段と、前記処理手段によって用いら
れる複数のキャッシュブロックに分割されたキャッシュ
メモリと、前記キャッシュメモリを制御するキャッシュ
制御手段とを備えたプロセッサエレメントが、前記処理
手段により扱われる命令及びデータを格納するメモリエ
レメントとシステムバスを介して接続された電子計算機
において、前記キャッシュ制御手段は、前記キャッシュ
メモリを管理するステータスとして、キャッシュブロッ
クに有効なデータがあることを示す有効ビットV、キャ
ッシュブロックに格納されているデータが更新されてい
ることを表すダーティビットDを用いて管理を行なうも
のであって、前記処理手段からの特殊命令に応じて、全
キャッシュブロックに関する前記キャッシュステータス
を検査して、データが更新されたキャッシュブロックの
データを前記メモリエレメントに書き戻すキャッシュフ
ラッシュを実行すると共に、キャッシュフラッシュ中で
あることを表すフラッシュ実行通知、及び前記処理手段
からのアクセス要求によってキャッシュフラッシュを中
断していることを表すフラッシュ中断通知を行なうフラ
ッシュ手段を備え、前記フラッシュ手段は、前記フラッ
シュ実行通知がフラッシュ実行中を示す際に前記処理手
段によりアクセス要求があった場合に、キャッシュフラ
ッシュを中断してフラッシュ中断通知を行ない、前記処
理手段によるアクセス処理を実行可能にすることを特徴
とする。
【0017】これにより、フラッシュ実行中であって
も、処理手段(MPU)からのアクセス要求を優先して
実行させることができるので、処理手段を待ち状態にす
ることが回避される。
【0018】また、前記キャッシュ制御手段は、新たに
キャッシュブロックの更新されたデータをメモリエレメ
ントに書き戻したことを表すフラッシュ完了ビットF
を、さらに前記ステータスとして設けて前記キャッシュ
メモリを管理するもので、前記処理手段からのライトア
クセス要求があった場合に、前記ライトアクセス要求の
対象となるキャッシュブロックに対してライト処理を実
行するライト処理手段と、前記ライト処理手段によるラ
イト処理の対象となるキャッシュブロックが、ダーティ
ブロックであり、前記フラッシュ手段によるフラッシュ
の中断前にキャッシュフラッシュが完了したブロックで
はない場合に、当該キャッシュブロックのデータを前記
メモリエレメントに書き戻し、当該キャッシュブロック
に対応するステータスのフラッシュ完了ビットをフラッ
シュ済みにセットする書き戻し手段と、をさらに具備
し、前記処理手段は、前記書き戻し手段によりフラッシ
ュ済みにセットされていれば、前記メモリエレメントへ
の書き戻しを行なわないことを特徴とする。
【0019】これにより、キャッシュフラッシュが中断
された際のアクセス要求の対象ブロックが、フラッシュ
中断前にフラッシュが完了しているか否かで、データの
不整合が生じないように管理される。
【0020】また、前記書き戻し手段は、前記フラッシ
ュ手段によるキャッシュフラッシュの実行中に前記処理
手段からアクセス要求があり、前記キャッシュメモリに
対してキャッシュアロケートを行なう場合に、前記ステ
ータスに基づいて有効でないブロックまたはダーティで
ないブロックを優先的に追い出し、追い出すべきブロッ
クが存在しない場合に、前記処理手段によるアクセス対
象とするブロックがフラッシュの完了したブロック以外
であって、フラッシュ完了ビットFがフラッシュ済みに
セットされていないキャッシュブロックをメモリエレメ
ントに書き戻すことを特徴とする。
【0021】これにより、キャッシュオーバフローが発
生する場合には、フラッシュ完了ビットFを参照して本
来書き戻す必要があるブロックを追い出すことにより、
フラッシュ中断に関係なくデータ整合性が保たれる。
【0022】さらに前記メモリエレメントが2重化され
た電子計算機であって、前記フラッシュ手段は、第1の
メモリエレメントに対してキャッシュフラッシュを行な
う時は、前記処理手段からの全てのライトアクセス要求
に対して、フラッシュ完了ビットFをフラッシュ済みに
セットし、第2のメモリエレメントに対するキャッシュ
フラッシュを前記フラッシュ完了ビットFを含む前記ス
テータスに基づいてキャッシュフラッシュを行なうこと
を特徴とする。
【0023】これにより、メモリエレメントが2重化さ
れたシステムであっても、各メモリエレメントに対する
キャッシュフラッシュが中断されても、データの整合性
を保ちながら処理手段(MPU)のアクセス要求を実行
させることができる。
【0024】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1は本実施例に係わる多重化計算機における
キャッシュコントローラの詳細な構成を説明するための
ブロック図である。多重化計算機の概略構成は、従来技
術の説明で用いた図6と同じであるものとする。図1で
は1つのプロセッサエレメント(PE1)10aとメモ
リエレメント(ME1)12のみを示している。
【0025】プロセッサエレメント10aには、MPU
16a、キャッシュメモリ(CM)18a、及びキャッ
シュコントローラ51が設けられている。なお、他のプ
ロセッサエレメント(PE2)10bにもキャッシュコ
ントローラ51と同様の構成によるキャッシュコントロ
ーラが設けられているものとする。
【0026】本実施例において、キャッシュメモリ(C
M)18aは、32Kライン、4ブロック/ライン、3
2バイト/ブロック構成であるものとする。MPU16
aが出力するMPUアドレスMAは、図2に示すよう
に、32ビットであるものとする。キャッシュメモリ1
8a中のキャッシュブロックCBは、MPUアドレスM
Aのビット18から5(ブロックアドレスBA)でアド
レスされ、キャッシュブロックCB内の各バイトは、M
PUアドレスMAのビット4から0でアドレスされる。
MPUアドレスMAのビット31から19(アドレスタ
グTA)は、後述するキャッシュタグによってキャッシ
ュのヒット/ミスを判定するために用いられる。
【0027】キャッシュコントローラ51は、キャッシ
ュメモリ18aのデータの管理を行なう専用のハードウ
ェアである(詳細については後述する)。なお、本実施
例では、4ウェイ・セット・アソシアティブ方式を用い
ているものとする。
【0028】図1に示すように、キャッシュコントロー
ラ51は、タグ(TAG)ブロック52、プロセッサイ
ンタフェース(PIF)ブロック53、リードオペレー
ション(ROP)ブロック54、ライトオペレーション
(WOP)ブロック55、キャッシュアロケート(C
A)ブロック56、コピーバック(WB)ブロック5
7、フラッシュオペレーション(FOP)ブロック5
8、システムバスインタフェース(SIF)ブロック5
9、及びマルチプレクサ(MUX)60によって構成さ
れている。
【0029】TAGブロック52は、キャッシュメモリ
18a内のデータを管理するためのキャッシュタグを記
憶しておくものである。キャッシュタグの構成を、図3
に示す。キャッシュタグは、MPUアドレスMAのブロ
ックアドレスBAでアドレスされ、一度に1ライン分の
ブロック(4ブロック)が読み出される。1ライン中の
各ブロックのキャッシュタグは、TAG0 ,TAG1 ,
TAG2 ,TAG3 で区別される。また、キャッシュタ
グは、アドレスタグTAとキャッシュステータスSTA
Tで構成される。アドレスタグTAには、MPUアドレ
スMAのビット31から19が格納されており、アクセ
スの対象とするデータがキャッシュメモリ18aに存在
するか否か(キャッシュのヒット/ミス)の判定に使用
される。キャッシュステータスSTATは、ブロックが
有効であることを表す有効ビットV(V=1で有効を示
す)、ブロックが更新されていることを表すダーティビ
ットD(D=1でダーティを示す)、先行してキャッシ
ュメモリ18a中のデータのフラッシュが完了したこと
を表すフラッシュビットF(F=1でフラッシュ完了を
示す)からなる。以下の説明では、単にTAG,TA,
STATと表した場合、キャッシュにヒットしたブロッ
クを示すものとする。TAGi ,TAi ,STATi と
表した場合は、1ライン全てのタグを示すものとする
(i=0,1,2,3)。
【0030】PIFブロック53は、MPU16aとの
インタフェースを司るもので、MPUアドレスMA、各
種命令(リードアクセス要求RD、ライトアクセス要求
WD、フラッシュ特殊命令FC等)の入力、及びデータ
の授受を行なう。PIFブロック53は、MPU16a
からリードアクセス要求(RD)があるとROPブロッ
ク54を起動し、MPU16aからライトアクセス要求
(WR)とWOPブロック55を起動する。また、フラ
ッシュ特殊命令FCがMPU16aから発行されると、
PIFブロック53は、FOPブロック58を起動し
て、フラッシュ処理を実行させる。また、MPU16a
からのアクセス要求があった場合に、この旨を示すMP
Uアクセス信号DP(DP=1でアクセス要求有りを示
す)をFOPブロック58に通知する。すなわち、MP
Uアクセス信号DPにより、FOPブロック58による
フラッシュ動作を中断させて、アクセス要求の処理を実
行できるようにする。
【0031】ROPブロック54は、PIFブロック5
3によって起動され、キャッシュヒット(TAGブロッ
ク52からのHit=1の通知)時に、TAGブロック
52から得られるタグ(TA,STAT)をもとに、キ
ャッシュメモリ18aからデータの読み込みを行なう。
キャッシュミス時には、CAブロック56を起動して、
メモリエレメント12からデータの読み込みを実行させ
る。
【0032】WOPブロック55は、PIFブロック5
3によって起動され、キャッシュヒット(TAGブロッ
ク52からのHit=1の通知)時にTAGブロック5
2から得られるタグ(TA,STAT)をもとに、キャ
ッシュメモリ18aに対する書き込みを行なう。キャッ
シュミス時には、CAブロック56を起動して、メモリ
エレメント12からデータの読み込みを実行させる。
【0033】CAブロック56は、ROPブロック5
4、及びWOPブロック55から起動され、キャッシュ
ミス時に、有効なデータをSIFブロック59を介して
メモリエレメント12から読み出してキャッシュメモリ
18aに書き込む。
【0034】WBブロック57は、FOPブロック5
8、WOPブロック55、またはCAブロック57から
起動され、キャッシュメモリ18aの書き戻すべきデー
タ(キャッシュステータスSTAT(D)が「1」)を
SIFブロック59を介してメモリエレメント12に書
き戻す(コピーバック)。
【0035】FOPブロック58は、フラッシュ処理を
制御するもので、TAGブロック52に格納されたタグ
に基づいて、WBブロック57を用いてキャッシュメモ
リ18a中の書き戻すべきデータをメモリエレメント1
2にフラッシュするものである。FOPブロック58
は、MPU16aからフラッシュ特殊命令FCが出力さ
れた際に、PIFブロック53によって起動され(FC
通知)、MPUアドレスMAに応じてTAGブロック5
2からキャッシュタグTAGi (i=0,1,2,3)
を読出して、タグアドレスTA、キャッシュステータス
STAT(有効ビットV、ダーティビットD、フラッシ
ュビットF)の検査を行なう。また、FOPブロック5
8は、FC通知に応じてフラッシュ操作を開始した際に
はフラッシュ実行信号DF(DF=1でフラッシュ実行
中を示す)を、またフラッシュ操作中にMPU16aか
らのアクセス要求(MPUアクセス信号DP=1)に応
じてフラッシュ操作を中断した際にはフラッシュ中断信
号AF(AF=1でフラッシュ中断を示す)を、PIF
ブロック53を介してROP54またはWOPブロック
55に出力する。なお、FOPブロック58には、TA
Gブロック52の検索すべき位置(ライン)を示す検索
アドレスカウンタ(SA)58aが設けられている。
【0036】システムバスインタフェース(SIF)ブ
ロック59は、メモリエレメント12とのインタフェー
スを司るもので、ROPブロック54、WOPブロック
55、CAブロック56、WBブロック57と接続され
ている。
【0037】マルチプレクサ(MUX)60は、MPU
16aからのMPUアドレスMA(ブロックアドレスB
A)、及びFOPブロック58からのMPUアドレスM
Aを入力し、択一的にTAGブロック52に供給するも
のである。通常は、MPU16aからのMPUアドレス
MAを選択しており、必要に応じてFOPブロック58
からのMPUアドレスMAを選択して供給する。
【0038】次に、本実施例における計算機システムの
動作について説明する。はじめに、フラッシュ動作につ
いて説明する。まず、MPU16aからのフラッシュ特
殊命令FCを、キャッシュコントローラ51は、PIF
ブロック53によって受けとる。PIFブロック53
は、FOPブロック58を起動し(FC通知)、フラッ
シュ動作を開始させる。一方で、MPU16aに対して
は、バストランザクションを完了させる。
【0039】FOPブロック58は、起動されると検索
アドレスカウンタ(SA)58aを「0」にクリアし、
フラッシュ実行信号DFを「1」にセットする。フラッ
シュ実行信号DFは、フラッシュ操作が完了するまで
「1」に保持される。
【0040】次に、FOPブロック58は、TAGブロ
ック52から、検索アドレスカウンタ(SA)58aが
指すキャッシュタグTAGi (i=0,1,2,3)を
読出し、キャッシュステータスの有効ビットSTATi
(V)(i=0,1,2,3)、及びダーティビットS
TATi (D)(i=0,1,2,3)とフラッシュビ
ットSTATi (F)(i=0,1,2,3)を検査す
る。
【0041】ここで、各ブロックのフラッシュビットF
が「0」、有効ビットVが「1」で、かつダーティビッ
トDが「1」であれば、そのキャッシュブロックCBが
更新されているため(ダーティブロック)、FOP58
は、WBブロック57を起動する。WBブロック57
は、該当するTAGi (i=0,1,2,3)に応じ
て、該当するブロックのデータをキャッシュメモリ18
aから読出し、SIFブロック59を介してメモリエレ
メント12に書き戻す(コピーバック)。
【0042】1ライン中の各ブロックについてコピーバ
ックが完了すると、FOPブロック58は、検索アドレ
スカウンタ(SA)58aをカウントアップ(+1)す
る。また、1ライン中の全てのブロックのダーティビッ
トDが「0」の時は、FOPブロック58は、メモリエ
レメント12に書き戻すべきデータがないので、検索ア
ドレス(SA)58aをカウントアップ(+1)するだ
けで、次のラインに検索対象を移す。
【0043】この時、キャッシュステータスSTATの
フラッシュ完了ビットSTATi (F)が「1」であれ
ば、すでにそのブロックはメモリエレメントにコピーバ
ックされているので、ダーティビットD=1であっても
コピーバックを行なわずに、フラッシュ完了ビットST
ATi (F)を「0」にクリアする。
【0044】以上の処理をキャッシュの全領域、すなわ
ちTAGブロック52の全てキャッシュタグを検索し、
各キャッシュブロックについて実施する。ところで、前
述のようなフラッシュ動作の実行中に、MPU16aか
らのアクセス要求があった場合、あるトランザクション
が完了した切りが良い時点、例えばFOPブロック58
が検索アドレス(SA)58aをカウントアップ(+
1)した後で、フラッシュ中断信号AFを「1」にセッ
トしフラッシュ動作を中断する。
【0045】その後、MPU16aからのアクセス要求
に対する処理が終了すると(DP=0)、フラッシュ中
断信号AFを「0」にクリアしフラッシュ動作を再開す
る。すなわち、本発明のシステムでは、フラッシュ動作
中であってもMPU16aからのアクセス要求(リード
アクセス要求RD、ライトアクセス要求WD)がある場
合には、MPU16aをフラッシュ動作が完了するまで
待機させるのではなく、アクセス要求を優先させて実行
できるようにフラッシュ動作を中断させる。
【0046】MPU16aからアクセス要求があると、
PIFブロック53は、MPUアクセス信号DPを
「1」にセットする。この時、フラッシュ実行中(DF
=1)であれば、フラッシュ動作が中断されるのを待っ
て(AF=1)、要求された処理を起動させる。
【0047】フラッシュが中断されると(AF=1)、
MPU16aアクセスを行なう。なお、リードアクセス
要求RD、及びライトアクセス要求WDがあった場合の
それぞれの動作については後述する。
【0048】MPU16aアクセスが完了すると、MP
U16aアクセス信号DPを「0」にクリアし、フラッ
シュ動作が再開される。次に、MPU16aからリード
アクセス要求RDがあった場合について説明する。
【0049】MPU16aからリードアクセス要求RD
があると、PIFブロック53は、MPUアクセス信号
DPを「1」にセットし、フラッシュ動作の中断をFO
Pブロック58に要求する。
【0050】MPUアクセス信号DPによりフラッシュ
動作の中断を要求すると、フラッシュ実行中であれば、
FOPブロック58によって、前述したようなフラッシ
ュ中断のための処理が実行されフラッシュ中断信号AF
が「1」にセットされる。
【0051】フラッシュ動作が中断または完了すると
(AF=1orDF=0)、FOP58は、TAGブロ
ック52から、検索アドレスカウンタ(SA)58aが
指すキャッシュタグTAGi を読み出す。
【0052】ここで、キャッシュにヒットした場合(H
it=1)、ROP54は、ヒットしたTAG(TA,
STAT)に応じて、キャッシュメモリ18aからデー
タを読み出してMPU16aへデータを送信する。そし
て、ROP54は、フラッシュ動作が再開できるように
MPUアクセス信号DPを「0」にセット(PIFブロ
ック53を介してFOPブロック58に通知)する。ま
た、FOP58は、フラッシュ中断信号AFを「0」に
セットする。
【0053】一方、キャッシュにミスヒットした場合
(Hit=0)、ROP54は、メモリエレメント12
からデータを読み込み、キャッシュアロケートするため
にCAブロック56を起動し、SIFブロック59を介
してメモリエレメント12からデータを読み出す。
【0054】CAブロック56は、タグブロック53の
ブロックスアドレスBAにより指定されるライン中の全
てのブロックの有効ビットSTATi (V)(i=0,
1,2,3)と、ダーティビットSTATi (D)(i
=0,1,2,3)を検査する。
【0055】1ライン内に有効ビットSTATi (V)
が「1」にセットされていないブロックがあれば、その
ブロックのデータは不要なので、同ブロックに対しキャ
ッシュアロケートを行なう。
【0056】1ライン内の全てのブロックの有効ビット
STATi (V)が「1」にセットされている場合、何
れかのブロックをキャッシュから追い出す必要がある。
通常は、MPU16aにキャッシュオーバフローを通知
してフラッシュ操作を行なうが、フラッシュ動作中のア
クセス要求に対する処理の場合であれば、次のようにし
て何れかのブロックをキャッシュから追い出す。
【0057】一般に何れのブロックを追い出すかは、例
えばランダム法やLRU(Least Recentlt Used )法な
どに基づいて決定するが、本発明におけるキャッシュ追
い出しの方法は、さらにダーティビットSTATi
(D)が「1」にセットされていない(メモリエレメン
ト12にデータを書き戻す必要がない)ブロックを優先
的に追い出してキャッシュアロケートを行なう。
【0058】該当するブロックが存在せず(全てのダー
ティビットSTATi (D)が「1」)、検索アドレス
(SA)58aがブロックアドレスBAより小さい(S
A<BA)場合、すなわち図4(a)に示すように、対
象とするブロックのフラッシュが完了されておらず、フ
ラッシュビットSTATi (F)が「0」のブロックが
あれば、WBブロック57は、メモリエレメント12に
そのブロックのデータを書き戻す(コピーバック)。そ
して、そのキャッシュブロックにキャッシュアロケート
を行なう。
【0059】これに対して、図4(b)に示すように、
検索アドレスSAがブロックアドレスBA以上で(SA
≧BA)、1ライン内の全ブロックのダーティビットS
TATi (D)が「1」の時、または検索アドレスSA
がブロックアドレスBAより小さく(SA<BA、フラ
ッシュが完了していない)、1ライン内の全てのブロッ
クのフラッシュビットSTATi (F)が「1」でか
つ、ダーティビットSTATi (D)が「1」の場合に
は、キャッシュアロケートは失敗となる。
【0060】この場合、MPU16aへキャッシュオー
バフローが通知され、現在のフラッシュ動作が完了する
まで、MPU16aの全ての処理は待たされる。現在の
フラッシュ動作が完了すると、再度フラッシュ命令を実
行する必要がある。
【0061】キャッシュアロケートが成功すると、RO
Pブロック54は、MPU16aが要求したデータをキ
ャッシュメモリ18aから読み出して送信する。次に、
MPU16aからライトアクセス要求WDがあった場合
について説明する。
【0062】MPU16aからライトアクセス要求WR
があると、PIFブロック53は、MPUアクセス信号
DPを「1」にセットし、フラッシュ動作の中断をFO
Pブロック58に要求する。
【0063】MPUアクセス信号DPによりフラッシュ
動作の中断を要求すると、フラッシュ実行中であれば、
FOPブロック58によって、前述したようなフラッシ
ュ中断のための処理が実行され、フラッシュ中断信号A
Fが「1」にセットされる。
【0064】フラッシュ動作が中断または完了すると
(AF=1orDF=0)、FOP58は、TAGブロ
ック52から、検索アドレスカウンタ(SA)58aが
指すキャッシュタグTAGi を読み出す。
【0065】ここで、キャッシュにヒットした場合(H
it=1)でかつ、そのキャッシュステータスのフラッ
シュビットSTAT(F)が「1」なら、WOP55
は、キャッシュメモリ18aに対してライトを行なう。
キャッシュヒットでフラッシュが完了したブロック(S
A≧BA)に対するライト動作は成功する。
【0066】キャッシュにヒットした場合(Hit=
1)でかつ、そのブロックのフラッシュビットSTAT
(F)が「0」でダーティビットSTAT(D)が
「1」の時、検索アドレスSAがブロックアドレスBA
より小さい(SA<BA)なら、そのブロックはメイン
メモリへフラッシュされていないので、メモリエレメン
ト(ME1)12へそのブロックのデータを書き戻し
(コピーバック)、フラッシュビットSTAT(F)を
「1」にセットする。
【0067】一方、キャッシュにミスヒットした場合
(Hit=0)は、WOP55は、キャッシュアロケー
トを行なうため、CAブロック56を起動し、SIFブ
ロック59を介してメモリエレメント12からデータを
読み出す。
【0068】CAブロック56は、前述したリードアク
セス要求RDに対してキャッシュにミスヒットした(H
it=0)場合と同様にして、キャッシュアロケートを
行なう。
【0069】キャッシュアロケートが成功すると、CA
ブロック56は、MPU16aからのライトを行ない、
ダーティビットDと、検索アドレスSAがブロックアド
レスBAより小さい(SA<BA)なら、キャッシュス
テータスSTATのフラッシュビットFも「1」にセッ
トする。
【0070】MPU16aからのライトアクセスが完了
すると、PIFブロック53は、MPUアクセス信号D
Pを「0」にセットし、フラッシュ動作を再開させる。
同時に、FOP58は、再度TAGブロック52からキ
ャッシュタグを読み出し、キャッシュステータスSTA
Tを検査する。
【0071】検索アドレスSAがブロックアドレスBA
より小さく(SA<BA)、1ライン全てのキャッシュ
ブロックの有効ビットSTATi (V)とダーティビッ
トSTATi (D)、及びフラッシュ完了ビットSTA
Ti (F)が全て「1」の時、または検索アドレスSA
がブロックアドレスBA以上(SA≧BA)で、1ライ
ン全てのキャッシュブロックの有効ビットSTATi
(V)とダーティビットSTATi (D)が全て「1」
の時は、MPU16aに対してキャッシュオーバーフロ
ー割り込みを発生させる。
【0072】このようにして、キャッシュコントローラ
51は、MPU16aからのフラッシュ特殊命令FCを
受けると、FOPブロック58によってキャッシュタグ
のキャッシュステータスSTATを検査して、データが
更新されたブロックについてメモリエレメントに書き戻
す。その際、MPU16aからリードアクセス要求RD
あるいはライトアクセス要求WDがあると、キャッシュ
フラッシュ動作を中断して、フラッシュ中断信号AFに
よって通知し、アクセス要求を実行可能な状態にする。
これにより、フラッシュ動作を中断させて、MPU16
aのアクセス要求を優先させて実行させることができ
る。
【0073】また、MPU16aは、キャッシュコント
ローラ51によるフラッシュ動作が中断されると、リー
ドアクセスまたはライトアクセスを実行する。ライトア
クセスを行なう場合、キャッシュの対象ブロックが既に
ダーティ(D=1)で、フラッシュ動作の中断前にフラ
ッシュが完了していなければ(SA<BA)、メモリエ
レメント18aに書き戻して、キャッシュステータスの
フラッシュ完了ビットFを「1」にセットしておく。そ
して、フラッシュ動作を再開した際には、フラッシュ完
了ビットFが「1」のブロックについてはメモリエレメ
ント18aへの書き戻しを行なわないことにより、フラ
ッシュ中断に関係なくデータ整合性を保つことができ
る。
【0074】また、フラッシュ動作中のMPU16aか
らのアクセス要求によって、キャッシュアロケートが実
行される際に、キャッシュオーバフローが発生する場合
には、追い出すブロックを基本的にはランダム法やLR
U法などに基づいて決定するが、さらに有効でないブロ
ック(V=0)、ダーティでないブロック(D=0)を
優先的に追い出し、これらのブロックが存在しなければ
(V=1,D=1)、フラッシュ動作中断前のフラッシ
ュ動作でフラッシュが完了しておらず、フラッシュ完了
ビットFが「1」にセットされていなければ、すなわち
本来書き戻す必要があるブロックをメモリエレメント1
2に書き戻してキャッシュアロケートを行なう。これに
より、フラッシュ中断に関係なくデータ整合性を保つこ
とができる。
【0075】なお、前述した実施例は、図6に示すよう
に、1個のメモリエレメント(ME1)が設けられた設
けられた構成として説明しているが、図5に示すように
メモリが2重化されている構成の場合には、2度に渡っ
てキャッシュフラッシュ動作を行なう必要(それぞれの
メモリに対するフラッシュ動作)がある。
【0076】1回目のフラッシュ動作の間にMPUアク
セスがあると、ライトヒットで、キャッシュステータス
が既にダーティ(STATi (D)=1)で、フラッシ
ュビットSTAT(F)が1の時だけ、MPU16aは
待たされる。それ以外では、MPU16aは、キャッシ
ュコントローラのフラッシュ動作を中断させて、リード
アクセス要求、ライトアクセス要求を実行することがで
きる。
【0077】この場合、検索アドレスSAと、MPU1
6aからのアクセスのブロックアドレスBAの大小関係
に関わらず(キャッシュ動作中断前に書き戻しが完了し
ているか否かに関係なく)、ライト動作には、キャッシ
ュフラッシュビットSTAT(F)を「1」にセットす
る。
【0078】また、1回目のフラッシュ動作中は、フラ
ッシュビットSTATi (F)はクリアしない。従っ
て、2回目のフラッシュ動作時には、フラッシュビット
STATi (F)が「1」にセットされたブロックにつ
いての書き戻しは実行されない。2回目のフラッシュ動
作は、前述した場合と同様の動作をする。
【0079】このようにして、メモリエレメントが2重
化されたシステムの場合には、フラッシュ動作を、それ
ぞれのメモリエレメントに対して行なう必要があるが、
1つめのメモリエレメントに対するフラッシュ動作中に
MPU16aからのアクセス要求があってフラッシュ動
作が中断され、ライトアクセスされると、全ての対象ブ
ロックのフラッシュ完了ビットFを「1」にセットす
る。これにより、1つめのメモリエレメントに対するフ
ラッシュ動作の中断を伴うライトアクセスの結果を、2
つめのメモリエレメントに反映させないようにすること
ができる。1つめのメモリエレメントに対しても、フラ
ッシュ動作中断前にフラッシュが完了しているブロック
(SA>BA)であれば書き込みは影響せず、フラッシ
ュ動作中断前にフラッシュが完了していないブロック
(SA≦BA)であってもフラッシュ完了ビットFを
「1」にセットすることで書き戻されない。MPUのラ
イトアクセスによって書き込まれたブロックの内容は、
次回のフラッシュ動作によってメモリエレメントに書き
戻される。こうして、メモリエレメントが2重化された
システムであっても、フラッシュ動作を中断させて、M
PUのアクセス要求を実行させることができる。
【0080】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、フ
ラッシュ動作中にMPUからのアクセス要求があった場
合には、フラッシュ動作を中断させて、MPUのアクセ
スを優先的に実行させるもので、その際にフラッシュ動
作中断の前後でデータの整合性が保たれるようにコピー
バック、及びキャッシュアロケートを行なうので、MP
Uは待たされることなく処理を進めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる多重化計算機における
キャッシュコントローラの詳細な構成を説明するための
ブロック図。
【図2】本実施例におけるMPUアドレスMAを説明す
るための図。
【図3】本実施例におけるキャッシュタグを説明するた
めの図。
【図4】本実施例におけるブロックの追い出しを説明す
るための図。
【図5】本発明の実施例に係わる多重化計算機の他の構
成を示すブロック図。
【図6】多重化計算機の構成の一例を示すブロック図。
【図7】チェックポイント処理を説明するためのシステ
ム構成図。
【符号の説明】
10a…プロセッサエレメント(PE1)、12…メモ
リエレメント(ME1)、16a…MPU、18a…キ
ャッシュメモリ(CM)、52…タグ(TAG)ブロッ
ク、53…プロセッサインタフェース(PIF)ブロッ
ク、54…リードオペレーション(ROP)ブロック、
55…ライトオペレーション(WOP)ブロック、56
…キャッシュアロケート(CA)ブロック、57…コピ
ーバック(WB)ブロック、58…フラッシュオペレー
ション(FOP)ブロック、59…システムバスインタ
フェース(SIF)ブロック。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演算処理を行なう処理手段と、前記処理
    手段によって用いられる複数のキャッシュブロックに分
    割されたキャッシュメモリと、前記キャッシュメモリを
    制御するキャッシュ制御手段とを備えたプロセッサエレ
    メントが、前記処理手段により扱われる命令及びデータ
    を格納するメモリエレメントとシステムバスを介して接
    続された電子計算機において、 前記キャッシュ制御手段は、前記キャッシュメモリを管
    理するステータスとして、キャッシュブロックに有効な
    データがあることを示す有効ビットV、キャッシュブロ
    ックに格納されているデータが更新されていることを表
    すダーティビットDを用いて管理を行なうものであっ
    て、 前記処理手段からの特殊命令に応じて、全キャッシュブ
    ロックに関する前記キャッシュステータスを検査して、
    データが更新されたキャッシュブロックのデータを前記
    メモリエレメントに書き戻すキャッシュフラッシュを実
    行すると共に、キャッシュフラッシュ中であることを表
    すフラッシュ実行通知、及び前記処理手段からのアクセ
    ス要求によってキャッシュフラッシュを中断しているこ
    とを表すフラッシュ中断通知を行なうフラッシュ手段を
    備え、 前記フラッシュ手段は、前記フラッシュ実行通知がフラ
    ッシュ実行中を示す際に前記処理手段によりアクセス要
    求があった場合に、キャッシュフラッシュを中断してフ
    ラッシュ中断通知を行ない、前記処理手段によるアクセ
    ス処理を実行可能にすることを特徴とする電子計算機。
  2. 【請求項2】 前記キャッシュ制御手段は、 新たにキャッシュブロックの更新されたデータをメモリ
    エレメントに書き戻したことを表すフラッシュ完了ビッ
    トFを、さらに前記ステータスとして設けて前記キャッ
    シュメモリを管理するもので、 前記処理手段からのライトアクセス要求があった場合
    に、前記ライトアクセス要求の対象となるキャッシュブ
    ロックに対してライト処理を実行するライト処理手段
    と、 前記ライト処理手段によるライト処理の対象となるキャ
    ッシュブロックが、ダーティブロックであり、前記フラ
    ッシュ手段によるフラッシュの中断前にキャッシュフラ
    ッシュが完了したブロックではない場合に、当該キャッ
    シュブロックのデータを前記メモリエレメントに書き戻
    し、当該キャッシュブロックに対応するステータスのフ
    ラッシュ完了ビットをフラッシュ済みにセットする書き
    戻し手段と、 をさらに具備し、 前記処理手段は、前記書き戻し手段によりフラッシュ済
    みにセットされていれば、前記メモリエレメントへの書
    き戻しを行なわないことを特徴とする請求項1記載の電
    子計算機。
  3. 【請求項3】 前記書き戻し手段は、 前記フラッシュ手段によるキャッシュフラッシュの実行
    中に前記処理手段からアクセス要求があり、前記キャッ
    シュメモリに対してキャッシュアロケートを行なう場合
    に、前記ステータスに基づいて有効でないブロックまた
    はダーティでないブロックを優先的に追い出し、 追い出すべきブロックが存在しない場合に、前記処理手
    段によるアクセス対象とするブロックがフラッシュの完
    了したブロック以外であって、フラッシュ完了ビットF
    がフラッシュ済みにセットされていないキャッシュブロ
    ックをメモリエレメントに書き戻すことを特徴とする請
    求項2記載の電子計算機。
  4. 【請求項4】 前記メモリエレメントが2重化された電
    子計算機であって、 前記フラッシュ手段は、 第1のメモリエレメントに対してキャッシュフラッシュ
    を行なう時は、前記処理手段からの全てのライトアクセ
    ス要求に対して、フラッシュ完了ビットFをフラッシュ
    済みにセットし、 第2のメモリエレメントに対するキャッシュフラッシュ
    を前記フラッシュ完了ビットFを含む前記ステータスに
    基づいてキャッシュフラッシュを行なうことを特徴とす
    る請求項2または請求項3記載の電子計算機。
  5. 【請求項5】 演算処理を行なう処理手段と、前記処理
    手段によって用いられる複数のキャッシュブロックに分
    割されたキャッシュメモリと、前記キャッシュメモリを
    制御するキャッシュ制御手段とを備えたプロセッサエレ
    メントが、前記処理手段により扱われる命令及びデータ
    を格納するメモリエレメントとシステムバスを介して接
    続された電子計算機において、 前記キャッシュ制御手段は、 前記キャッシュメモリを管理するステータスとして、キ
    ャッシュブロックに有効なデータがあることを示す有効
    ビットV、キャッシュブロックに格納されているデータ
    が更新されていることを表すダーティビットDを用いて
    管理を行なうものであって、 前記処理手段からの特殊命令に応じて、全キャッシュブ
    ロックに関する前記キャッシュステータスを検査して、
    データが更新されたキャッシュブロックのデータを前記
    メモリエレメントに書き戻すキャッシュフラッシュを実
    行すると共に、キャッシュフラッシュ中であることを表
    すフラッシュ実行通知を行ない、 キャッシュフラッシュの実行中に前記処理手段によりア
    クセス要求があった場合に、キャッシュフラッシュを中
    断してフラッシュ中断通知を行ない、 前記処理手段によるキャッシュフラッシュ動作中のアク
    セス処理を実行可能にすることを特徴とするキャッシュ
    制御方法。
  6. 【請求項6】 前記キャッシュ制御手段は、 新たにキャッシュブロックの更新されたデータをメモリ
    エレメントに書き戻したことを表すフラッシュ完了ビッ
    トFを、さらに前記ステータスとして設けて前記キャッ
    シュメモリを管理するもので、 キャッシュフラッシュ実行中に前記処理手段によるライ
    トアクセス要求があった場合に、 前記キャッシュメモリの当該キャッシュブロックが、既
    にダーティブロックであり、フラッシュの中断前にキャ
    ッシュフラッシュが完了したブロックである時、 当該キャッシュブロックのデータを前記メモリエレメン
    トに書き戻し、 当該キャッシュブロックに対応するステータスのフラッ
    シュ完了ビットをフラッシュ済みにセットし、 フラッシュ完了ビットFがフラッシュ済みにセットされ
    ているキャッシュブロックに対しては前記メモリエレメ
    ントへの書き戻しを行なわないことを特徴とする請求項
    5記載のキャッシュ制御方法。
  7. 【請求項7】 キャッシュフラッシュの実行中に前記処
    理手段からアクセス要求があり、前記キャッシュメモリ
    に対してキャッシュアロケートを行なう場合に、前記ス
    テータスに基づいて有効でないブロックまたはダーティ
    でないブロックを優先的に追い出し、 追い出すべきブロックが存在しない場合に、前記処理手
    段によるアクセス対象とするブロックがフラッシュの完
    了したブロック以外であって、フラッシュ完了ビットF
    がフラッシュ済みにセットされていないキャッシュブロ
    ックをメモリエレメントに書き戻すことを特徴とする請
    求項6記載のキャッシュ制御方法。
  8. 【請求項8】 前記メモリエレメントが2重化された電
    子計算機であって、 第1のメモリエレメントに対してキャッシュフラッシュ
    を行なう時は、前記処理手段からの全てのライトアクセ
    ス要求に対して、フラッシュ完了ビットFをフラッシュ
    済みにセットし、 第2のメモリエレメントに対するキャッシュフラッシュ
    を前記フラッシュ完了ビットFを含む前記ステータスに
    基づいてキャッシュフラッシュを行なうことを特徴とす
    る請求項6または請求項7記載のキャッシュ制御方法。
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