JPH089547B2 - 改良された静脈内投与可能な免疫性グロブリン組成物 - Google Patents

改良された静脈内投与可能な免疫性グロブリン組成物

Info

Publication number
JPH089547B2
JPH089547B2 JP59067798A JP6779884A JPH089547B2 JP H089547 B2 JPH089547 B2 JP H089547B2 JP 59067798 A JP59067798 A JP 59067798A JP 6779884 A JP6779884 A JP 6779884A JP H089547 B2 JPH089547 B2 JP H089547B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
igg
globulin
solution
gamma
natural
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59067798A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59225125A (ja
Inventor
ウイリ−・エム・カリ−
デビツド・エル・フアブ
Original Assignee
アーマー ファーマシューティカル カンパニー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アーマー ファーマシューティカル カンパニー filed Critical アーマー ファーマシューティカル カンパニー
Publication of JPS59225125A publication Critical patent/JPS59225125A/ja
Publication of JPH089547B2 publication Critical patent/JPH089547B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/06Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies from serum
    • C07K16/065Purification, fragmentation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/12Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from bacteria
    • C07K16/1203Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from bacteria from Gram-negative bacteria
    • C07K16/1214Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from bacteria from Gram-negative bacteria from Pseudomonadaceae (F)
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S530/00Chemistry: natural resins or derivatives; peptides or proteins; lignins or reaction products thereof
    • Y10S530/861Chemistry: natural resins or derivatives; peptides or proteins; lignins or reaction products thereof involving IgG3, IgG4, IgA, or IgY

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高純度の静脈注射可能なガンマー・グロブリ
ン(IgG)製剤及び同上物の調製方法に関する。特に
は、本発明は無変性、無変質、性質を変えていない天然
のままの、静脈内投与のための高純度のガンマー・グロ
ブリン分子の生成物及び製造方法に関する。
本発明は又、シユードモナス・アエルギノーサ(Pesu
domonas aeruginosa:緑濃菌)の16種の血清特異性菌株
に対して増大した抗体力価を有する高純度静脈(注射)
用超免疫性グロブリン製剤及びかかる製剤の製造方法に
関する。
かなり長い間、ある種の患者が急性又は慢性の感染に
対して液素性の免疫欠如の可能があり、その感染はある
場合には一生の間続くことが知られていた。これらの患
者は必要なレベルの抗体を自己生産することが出来ず、
かかる感染の予防と治療にはこの抗体の供給を受ける必
要がある。
ヒトの合同血漿の免疫性ガンマー・グロブリンのフラ
クシヨン(分画)は多くのビールス及びバクテリヤに対
する抗体を含んでおり、従つてStraphylococci(ブドウ
球菌)、Streptococci(連鎖球菌)、Coli(大腸菌)、
Pseudomonas(シユードモナス属)、Herpeszoster(帯
状疱疹)及びPyocyaneus septicemiasに付属する様々の
疾病の処置に有効である。正常の抗体レベルを持つ患者
も例えばPseudomonas aeruginonaにより惹起された圧倒
的に激しい感染には付加的防御を必要とする。保護抗体
の高くした力価及び食細胞活性を高めてある免疫的シユ
ードモナス(pseudomona)ワクチン及びグロブリンかP
s.aeruginosaに依つてひき起された感染の治療に有効で
あることが見出されていた。
ヒトの免疫性グロブリンは1940年代にF.J.Cohnによつ
て大規模にはじめて単離された。フラクシヨネーシヨン
(分画)中に生成した集合体が抗補体活性を生じ、また
臨床的利用では患者に逆の反応を生じさせることも観察
された。所謂Cohn法によつてヒトの血漿の分画に依つて
抗体を含有する免疫性グロブリンを調製することが既知
である。筋肉内又は静脈内の投与のために免疫性グロブ
リンを更に精製することも知られている。所望の効果を
生じているが、上記の二つの投与方法のいずれでも若干
の不都合があり、それは時には危険であるか人命にかか
わることもあろう。
免疫グロブリンの筋肉注射が循環免疫グロブリンのレ
ベルの向上及び患者の感染期間、頻度及び過酷度の低減
に有効であることが確められている。然し、免疫性グロ
ブリンの筋肉注射によつて充分な免疫グロブリンのレベ
ルに到達出来ずそして感染から保護されていない患者も
ある。かかる患者は血漿療法によつて治療した時に良好
な結果を示し、静脈内投与が筋肉内法よりも利点を有す
る可能性のあることを示している。免疫グロブリンの筋
肉内投与のその他の欠点には、この物質がゆつくりと循
環系に拡散してゆくために生ずる反応開始の遅れ、及び
一貫しない吸収及び注射を行つた筋肉内だけでの部分的
減成がある。
静脈内に投与する免疫グロブリンによつて充分なレベ
ルの循環抗体に即刻到達出来、そして注入速度によつて
そのレベルを調節出来る。静脈内への投与方法は一貫し
ない吸収及び一部の筋肉内だけでの部分減成の影響を無
くすることも出来る。筋肉量が少いか又は出血成素因の
患者は筋肉注射よりも静脈注射に良く耐えられる。
静脈内投与が好ましい投与経路であるが、かく投与し
た結果には若干な危険が無いわけではない。静脈内に投
与した免疫グロブリンは、発熱、喘鳴音、背及び筋肉
痛、苦心及び低血症の様な好ましからざる副作用を起す
可能性のあることが知られている。これらの副作用は補
体の活性化のため、第二には免疫複合体、免疫グロブリ
ンの集合体の形成及び貯蔵期間中に生じた変性したグロ
ブリンによるものであろうと考えられている。
先行技術では、主として集合した又は変性したグロブ
リンの分解又は除去によつて、より補体活性の低い免疫
グロブリンの調製に多きな努力を払つて来た。かかる方
法には、ペプシン、プラズミン、パパイン又はバクテリ
ア性のプロテアゼーを用いた酵素的加水分解;酸、プロ
ピオラクトン等による化学的処理;免疫グロブリンのア
ミド化、アルキル化又はS−スルホン化等による化学的
誘導体への変換;及びポリエチレングリコール等を用い
る免疫グロブリンの分別沈澱等がある。
これらの方法は最終生成物中の集合した又は変性した
グロブリンの存在を少くし、その結果、補体活性を低く
している様に見えるが、一方、抗体の低い活性、血液中
の免疫グロブリンの半減期の短縮、免疫グロブリンの効
能を低下させる原因となると信じられている若干の変性
した不純物の存在等のその他の欠点を避けることは出来
ない。
上述の欠点克服のために、先行技術では静脈用の免疫
グロブリンの様々の調製法が更に提案されている。それ
らの代表例は以下の特許中で開示された方法である。
米国特許第4,256,631号は一種又は二種以上の二価又
は三価の金属塩を免疫グロブリンの水溶液に添加する分
別沈澱と上澄み液をヒトのIgGとポリヒドロキシ−ポリ
マー化合物との複合物を吸着剤として用いる親和クロマ
トグラフイーとを組合わせた免疫グロブリンの精製法に
より成る静脈内投与用の免疫グロブリンの調製方法を開
示している。
米国特許第4,305,870号はベントナイトと外因性活性
分を含んだ血清誘導体水溶液とを、外因性活性分を吸着
するのに足るベントナイトの量と時間の間、混合し、そ
してベントナイトから水相を分離する工程を含んだ静脈
用血漿誘導体の製造方法に関する。場合によつては残留
する外因性活性除去のために、ベントナイト処理した水
相を更にイオン交換クロマトグラフイーによつて精製す
る。かくして得た生成物は外部的に有害な又は外因性の
活性が許容し得る低い含量を有していると言われてい
る。
先行技術による上述の企図は様々の感染性疾病の治療
の成功率を、かかる治療についての満足すべき免疫グロ
ブリンを製造することによつて、大幅に増しているが、
以下の特徴を好ましくは有しているべきである天然の、
無変性、無変質及び特性を変えていない生成物について
は一切われわれの頭に浮かばなかつた。その特徴は、 それは、実質上純粋な免疫グロブリンG(IgG)を含
有せねばならず、従つて天然産のIgA及びIgM抗体が実質
上無い;それは血漿中にある比率ですべてのIgGの亜
群、即ちIgG1、IgG2、IgG3及びIgG4、を含有していなけ
ればならず;自発補体活性は極めて低いか無いかであ
る;それは重合体のIgGが無く;そしてそれは貯蔵中にI
gGを減衰及び不安定化させる傾向のある酵素の様な痕跡
成分が極めて低いレベルであるべきである。
以下の簡単な説明によつてかかる天然産生成物を製造
する基本的理由が当業者に容易に納得されるであろう。
天然のIgG分子は二つのタイプの生物学的活性、即ち
免疫特異性活性及び非免疫特異性又は“エフエクター”
活性、を持つことが知られている。免疫特異性活性は特
定の抗原と結合し、その際IgG分子が抗体として働く性
質によつて特徴付けられる。非免疫特異性又は“エフエ
クター”活性には補体と結合して活性化し、オプソニン
活性化、及び分子のFc部分に対して特異的な細胞受体と
結合することが含まれる。天然IgG分子を変質し、これ
らの二つのタイプの活性を減少させるか又は無くする変
化は、その変性が意図的な無意図的な化学的又は酵素的
変性であろうとも、変性(denaturation)と呼ばれてい
る。化学変性無しで製造される市販の筋肉用IgG製剤
は、高いレベルの自発性固定及び活性化補体を惹起する
IgGの集合型(aggregated forms)を含んでおり、無意
図的変性の例である。意図的に変性したIgG分子の例に
は静脈内投与のための安全性を改善する意図で薬品及び
/又は酵素を用いて変性したIgG製剤がある。かかる意
図的変性はIgGのエフエクター機能を減少させるか完全
に無くすることさえもあり、そしてIgGの有効な生物学
的総合効力を減少させる。
上述の所望の特性に加えて、シユードモナス(Pseudo
monas)免疫性グロブリン製剤は予め調製した、特異的
な抗シユードモナス抗体を所有する必要がある。シユー
ドモナスに対する客体の防御は「充分な数の官能性食細
胞の細胞+血清のオプソニン活性」に左右される。最大
のシユードモナス食作用はタイプ特異性シユードモナス
抗体の存在で起る。少くとも17種のPs.aeruginosaの単
離菌株が世界保護機構によつて同定されており、その多
くは抗生物質薬品による治療に対して異常な耐性を示し
ている。それぞれの菌株は客体組織を崩壊させる可能性
のある局部感染によつて特徴付けられている。客体の防
御機能を更に弱体化させるためにエンドトキシン、トキ
シンA、エラスターゼ及びプロテアーゼが放出される。
火傷、がん、膿胞状繊維症の場合の様な、正常な免疫防
御が危ぶまれる臨床的ケースでは特にPs.aeruginosaに
感染し易い。特異的、抗体活性増大のための超免疫性多
価ガンマー・グロブリンの迅速に作用する静脈注射がこ
れらの患者の一命をとりとめることが出来る。
抗シユードモナス免疫性グロブリン、免疫性全血液及
び免疫性血漿は当業界公知である。それらの有益な特性
にもかかわらず、限られた抗体力価、Ps.aeruginosaの
確認菌株の若干のみに対する防御力及び高純度を欠く等
の欠点がある。
本発明は、無変性、天然のままの(以下「天然の」と
略記)で免疫性ガンマー・グロブリンの静脈内投与のた
めの製剤で、該製剤はヒト血清アルブミン1部に対して
1乃至5重量部の少なくとも99%純度の天然ガンマー・
グロブリンより成り、該ガンマー・グロブリンは化学的
又は酵素的変性を一切受けておらず、約1.0%以下のIgA
を含有し、実質上IgM及び分子凝集塊が無く、約0.1C′5
0単位/mg以下の抗補体活性を持ち、且つポリエチレング
リコール(PEG)を含まないものである、に関する。本
発明は又、水性−アルコール媒体中のコーン(Cohn)フ
ラクシヨン(分画)IIより約1−19℃の温度及び約7乃
至9のpHで不純物を沈澱させ、該沈澱不純物を除去し、
アルブミンで溶液を安定化し、該溶液を濃縮し且つそれ
よりアルコールを除去する諸工程より成る静脈内投与の
ための無変性、天然の免疫性ガンマー・グロブリン(製
剤)の調製方法に関する。
本発明によれば、無変質、無変性、性状が変つていな
い又は天然の免疫性ガンマー・グロブリン製剤が静脈内
投与に対して提供される。該製剤は一切の化学的又は酵
素的変性を受けていない、少くとも99.0%のヒトのガン
マー・グロブリンより成り、0.1%以下のIgAを含有し、
実質上IgM及び集合体が無く、そして0.1又はそれ以下の
C′50単位/mgの抗補体活性を有する。本発明の免疫性
ガンマー・グロブリン製剤は出発物質中に存在する大約
の比率、即ち64%IgG1、29%IgG2、6%IgG3及び1%Ig
G4と同一の比率のIgGのすべての亜群より成る。
本発明の抗シユードホナス超免疫性グロブリンの態様
は、免疫ガンマー・グロブリンの上述の特性に加えて、
Pseudomonas aeruginosaの16種の血清特異性菌株に対し
て増加した抗体力価も有している。超免疫性グロブリン
生成物とここで名付けるものは、無免疫の供血者から得
られる血液生成物中で見出される量よりも多量の抗体を
持つた生成物である。
IgG製剤の製法は次の諸工程を含む。
a. CohnフラクシヨンII又は血漿搬出法で得た血漿フラ
クシヨンから、水性−アルコーク媒体中、約1−10℃の
温度及び約7から9のpHで不純物を沈澱させ、 b. 沈澱した不純物を除去し; c. 溶液をアルブミンで安定化し;且つ d. 溶液を濃縮し、そしてアルコールをそれから除去す
る諸工程 濃縮した溶液に塩及び/又は炭水化物を添加して処方
する。調合したIgGは無菌過して小瓶に入れる。
本発明によれば、免疫性ガンマー・グロブリンの調製
方法は、 a.正常又は超免疫性血漿から得たCohnフラクシヨンII中
に存在する蛋白質を、約0乃至16%W/V及び好ましくは
約2から10%W/Vのアルコールの水溶液中に、約1から
8%W/V及び好ましくは約1から4%W/Vの蛋白質濃度
で、1−19℃の温度及び好ましくは2−5℃温度で懸濁
させ; b. 懸濁液のpHを約7.8±0.2及び好ましくは約7.6±0.2
とし; c. 懸濁液にNaClを加えて0から2mM NaClの塩濃度と
し; d. 懸濁液を2から24時間及び好ましくは6から18時間
の間静置して、IgM、IgA、酵素及びIgG不純物の重合体
型を沈澱させ、そして沈澱した不純物と溶解しているIg
Gとの間の平衡に達しさせ; e. 過又は遠心分離によつて沈澱した不純物を除去し
て稀IgG溶液を得; f. 精製したヒトの血清アルブミンを1/1から5/1及び好
ましくは1/1から2/1のIgG/アルブミン比となる様に添加
して稀IgG溶液を安定化し; g. 溶液のNaCl濃度を0から0.9%W/V NaClにし; h. 溶液のpHを約6.9±0.4とし; i. 限外過に依り溶液を濃縮して3.8から4.5%W/V Ig
G及び好ましくは約4%W/V IgGの濃度とし; j. アルコールを除去し、そして透析過に依り、約4
から6%W/V IgGに溶液を濃縮し;且つ k. 溶液を塩化ナトリウム及び/又は炭水化物の添加に
よつて調剤する 諸工程より成る。
本発明によれば、天然IgGからの不純物が、IgGを変性
する傾向のある薬品を使用すること無く、先行技術によ
つて何の示唆を受けず、本製造法で使用する化合物の既
知の特性からは予測出来ない、明確に定められた条件下
で、除去出来ることが見出された。この条件は低いイオ
ン強度のアルコール溶液の使用、及び特定された温度及
びpHでの寒冷沈澱(Cryoprecipitation)より本質上成
る。
抗シユードモナス(Anti−Pseudomonas)超免疫性グロ
ブリン調製の出発物質 本発明の多価抗シユードモナス超免疫性グロブリン
は、Pseudomonas aeruginosaの特定の菌株から得られた
免疫抗原を先ず単離し、Pseudomonas aeruginosaの16種
の確認された血清型のどの感染に対しても免疫化し得る
多価ワクチンとして使用するため組合わせることによつ
て調製される。次にヒトである供血者に多価ワクチンを
接種して16種の血清型のすべてに対する抗体力価として
の応答を引出し、ついでワクチン接種を行つた供血者か
ら血漿を採取し、得られた高力価ガンマーグロブリンの
精製を行う。
先行技術では、Ps.aeruginosaの血清型分類に別の方
法を用いていたが、然しHabsの研究(Habs.I.Zschr.f.H
yg.144:218−228,1957)を基礎とした国際的に確立され
た血清型分類システムによつてとつてかわられている。
本発明に使用した16種の菌株はthe Central Public Hea
lth Laboratory,Colindale.Londonによつて分類され、
凍結乾燥した型でthe Wellcome Bacterial Culture Col
lection,Londonで厳重に保存されているものである。表
1はWellcome Bacterial Collectionにある16菌株とそ
の命名番号(Designation Number)及びHabs血清型との
対応を示している。
抗原の単離、多価ワクチン製造、供血者の免疫化及び
血漿採取の諸方法は先行技術で使用された公知の技術に
よるものである。
ワクチン ワクチンはMiler et al,J.Med.Microbiol.Vo.10,pp.1
9−27,1977の報告に従つて調製出来る。Pseudomonas ae
ruginosaの16種の確認された有毒血清型は別々の臨床的
単離によつて同定され、16種の別々のマスター血清型肉
汁として培養した。各マスター培養は乳酸アンモニウム
及びその他の栄養分の存在で生長した。(各マスター培
養の一部を次のワクチン調製の出発物質として凍結し
た)。微生物を遠心分離によつて採取し、新媒体中に再
懸濁して洗浄し、遠心分離し、次にグリセリンとエチレ
ンジアミン四酢酸含有の抽出溶液に再懸濁させた。遠心
分離によつて微生物を取出して破壊した。バクテリヤか
らの細胞壁成分を含有する抽出溶液は各菌株の血清型は
特異的なものである。新抽出液をホルマリン処理して毒
性を最小にした。エチレンジアミン四酢酸と過剰のホル
マリンを透析に依つて除き、108個のバクテリヤからの
抽出液が1mlの溶液になる迄濃縮した。16種のそれぞれ
の一価ワクチンでマウスを免疫化し、それぞれの場合に
血清特異性を示す、バクテリヤ菌株に対応する抗体応答
を引き出した。結果をEnzyme−Linked Immunosorbent A
ssay(EIISA)で求めた。
ELISA効力検定(酵素免疫側定法) 山羊を使つたELISA効力検定ではアルカリホスフアタ
ーゼ(Sigma Chemical Co.)及びp−ニトロフエニルホ
スフエートと共役した抗ヒト免疫性グロブリン(IgG)
を指示薬系に用い、Tha Wellcome Pseudomonas Vaccine
に含まれた16種の個々のシユードモナス血清型に対する
抗体応答を測定した。要約すると、Immunlon Iポリスチ
レンミクロ力価測定プレート(Dynatech Labs)の穴を
4℃、4時間の培養によつて、0.1Mグリセリン緩衝液
(pH9.5)中の個々の血清型抗原の50μで覆つた。各
形成型抗原の最上の濃度をWellcome多価シユードモナス
抗体対照に対するブロツク滴定によつて求めた。培養期
間の終了時にプレートを4回0.02M PBS−Tween20(pH7.
2)で洗つた。
1:50のPBS−Tween中の稀釈で出発した血清試料を自動
稀釈器(Dynatech Labs)を用いて50μ量で2倍宛に
稀釈した。プレートを次に室温で3時間培養した。各プ
レートには適当な正及び負の対照を有する。培養後、プ
レートを3回PBS−Tweenで洗つた。アルカリホスフアタ
ゼート共役した抗−ヒトIgGのPBS−Tween中での予め定
められている最上稀釈物をつくり、ミクロ力価測定プレ
ートの各穴に50μ宛配つた。プレートを次に室温で1
時間培養した。培養後、プレートを4回PBS−Tween中で
洗い、10%ジエタノールアミン(pH9.8)中の1mg/ml p
−ニトロフエニルホスフエートの50μを加えた。次に
プレートを4℃で18時間培養した。
培養後、50μのクエンチング溶液0.1M EDTA(pH7.
0)を各穴に加えた。各穴の溶液に対して自動記録式分
光光度計(Dynatech Labs)を用いて光学濃度を分光光
度的に求めた。
抗体の力価は0.3又はそれ以上の光学濃度を与える試
料最大稀釈率によつて求められる。
一般に、一価のワクチンと接種したマウスによるそれ
に対する応答、即ち各血清型の一価ワクチンが特定の血
清型に対して免疫応答する、相関が見出された。haemag
glutination効力検定を用いたR.J.Jones and E.A.Roe
(Br.J.Exp.Path.56:34−43,1975)の研究でも同様な発
見が示された。
免疫法 ヒトのワクチン注射のために16種の一価ワクチンの各
々を調合して1mlの溶液が各菌株の108個のバクテリヤか
らの抽出物となる様に濃縮した。1mlの多価ワクチンを
供血者に1週間間隔で3回皮下注射し、抗体生産を発現
させた。16種の血清型のそれぞれに対する血漿中の抗体
力価の増加が起つた。然し表2は高い平均力価で応答す
る者もあるがELISA効力検定によると一方ではずつと低
い力価で応答することを示している。応答はワクチン注
射後3から6週間の間の高いレベルに通常維持されてい
る力価によつて示されている。
従つて、免疫化した供血者から血液を採取する日時は
高い抗体レベルを持つ免疫グリブリン生産物を得る重要
因子となる。一般に免疫後約3週間で抗体レベルが最高
値となり、以後次第に減少する。
血漿選定 ワクチン注射の結果、ヒト供血者に生じた抗体を血漿
搬出法で採取する。表3は28人の免疫化した供血者から
得た血漿プール(合同血漿)の力価の値を示しており、
一群は高い応答を示し、他方は免疫に低い応答を示して
いた。非免疫の供血者から単離させた血漿はPs.aerugin
osaの16種の血清型のそれぞれに対して低い抗体力価を
持つていることも示してある。
多価ガンマー・グロブリンの精製 一方は低いそして他方は高い抗体力価レベルを有して
いる合同血漿は両方とも免疫性ガンマー・グロブリンの
調製に使用出来るが、高力価血漿が超免疫性ガンマー・
グロブリンの製造の出発原料として好ましい。
本発明の方法に依る精製を行う前に、凝固因子、第VI
II因子及び第IX因子複合体を除去し、血漿はCohnフラク
シヨネーシヨン(分画)を施す。本発明の精製方法はCo
hnフラクシヨン(Fraction)IIの物質に実質上等しい血
漿フラクシヨンを用いて始める。
免疫グロブリン(通常の免疫性グロブリン)調製のため
の出発物質 通常の免疫性ガンマー・グロブリンのための出発原料
は衆知のCohnフラクシヨンIIペースト、又は天然のIgG
と(天然のままの)亜群を持つたその他の出発原料であ
る。然し、安全についての歴史と、筋肉用用量形態で治
療用製品としての効能を有しており、市場で入手可能で
あるためCohnフラクシヨンIIを使用するのが好ましい。
別の方法として、ヒトの血漿からの凝固因子、第VIII因
子、及び第IX因子複合体を、Cohnフラクシヨネーシヨン
を実施する前に除いてあるヒトの血漿を処理して活性成
分を得ることが可能である。
第VIII因子及び第IX因子の除去に続いて、Cohnの冷エ
タノール・フラクシヨネーシヨン方法は一連の蛋白フラ
クシヨン:フラクシヨンI、フラクシヨンII+III、フ
ラクシヨンIV1+IV4及びフラクシヨンVをつくり出す。
IgG、IgM及びIgA以外に、フラクシヨンII+IIIは脂質、
リポ蛋白質、カロチノイドの様な色素物質並びに蛋白質
分解酵素に富む。これらの物質をすべてIgGから取除く
必要がある。これらの好ましからざる物質の除去後、フ
ラクシヨンIIは約95%純度のIgGを含有し、これは原料
血漿のIgG含有の約40から50%に当る。フラクシヨンII
はIgGの4種のすべての亜群、即ちIgG1、IgG2、IgG3
びIgG4、を血漿中にそれらがあるのと同一の比率で含ん
でいる。この95%純度のIgGはいくつかの理由でそのま
ま静脈用製品に処方するのに不適当である。IgGは容易
に変性されそしてその結果、大きな高分子量集合体に形
成する。これらの集合体は、IgGの静脈注入を受ける患
者にとつて危険となる補体カスケード(cascade)を制
動している抗原無しに補体を作る。ChonフラクシヨンII
中の約5%の不純物量も好ましくない、例えば:IgM、こ
れは変性し易くそして補体を作り易い;IgA、これはIgA
−欠乏患者中でアナフラクトイド反応をひき起こすこと
が知られている;Prekallikrein Activatorは投与で血管
活性化効果を起す;プラズミノーゲン/プラズミン、こ
れはIgGを破断し、循環系での半減期を短縮させる。従
つて、CohnフラクシヨンIIを更に精製し、しかも本発明
の方法で詳細に、以下に更に記述されている注意深い取
扱い方法及び安定化によつて、分子の天然のままの特性
を保たねばならぬ。
IgGの調製法 CohnフラクシヨンIIペースト又はその相当物をアルコ
ールの水溶液に懸濁し、その可溶性部分を溶解させる。
好ましいアルコールはエタノールであるが、その他の製
薬上許容し得るアルコールも使用できる。IgM、IgA、酵
素、重合体の型のIgG及び痕跡量の汚染物質より成る沈
澱の沈降後、これを過又は遠心分離によつて取除い
た。
過は、懸濁液にHyflo−Super Celの様なケイソウ土
過助剤を加え、懸濁液とこれを混合し、Cuno60SPの様
な0.2から0.5ミクロンの過パツド(pad)を通して
過することによつて達成出来る。物の方法では、通常の
装置を用いた遠心分離によつて沈澱を除去する。液は
Pallフイルター・カートリツジの様な、1.5ミクロンの
フイルターと組合わせた10,000又は20,000m.w.を限度と
するPTシリーズ膜を包合しているPelliconシステムの様
な半透膜での限界過によつて濃縮する。pHを7.3±0.5
に合わせ、アルブミンを添加して精製したガンマー・グ
ロブリンを安定化し、NaClを添加して溶解性を改善す
る。一定容積で5−10倍容積の0.2%W/V NaClを用いる
透析過に依りアルコールを除去する。アルコール除去
後、溶液を更に約6.0%W/V IgGに濃縮する。アルコール
の無いIgG/アルブミン溶液をクエン酸を用いてpH6.9±
0.4とする。次にこの溶液を、塩又は糖の溶液と調合す
ることに依り約5%W/V IgGに稀釈する。塩と調合した
場合は塩の最終濃度は約0.9%W/Vであるべきであり、糖
と調合した時は、糖濃度は、一般に、約2.5−10%W/Vの
範囲であるべきである。かかる濃度は使用する個々の糖
によつて変るものであろうし、例えば単糖類では最終濃
度は5.0W/V、二糖類では約10.0%W/Vでなければなら
ぬ。更に、例えば2.5%W/Vグルコース+0.45%W/V NaC
l、又は5.0%W/Vスクロース+0.45%W/V NaClの様に糖
/塩の組合わせで調剤されることもある。この様にして
調合したIgG溶液を、Cuno60SP又はCuno IDEPの様な、
0.2−0.5ミクロンのパツド又はカートリツジを通して
過し、この濾過後1.5乃至0.2ミクロンの多孔度を持つ清
澄化及び滅菌フイルター群で過する。
本発明の方法はPseudomonas aeruginosaの一種又は二
種以上の血清型に対する超免疫性グロブリンを含有する
様々の超免疫性グロブリン製剤の調製に使用できること
を銘記されたい。更に、製造方法も、その他の病源体に
対して効力のある高度精製超免疫性グロブリンを得るた
めにも使用出来る。また更に少くとも2種以上の、然し
好ましくはPseudomonas aeruginosaの血清型の16種すべ
てに対し増大した力価を有する静脈用に使用する多価免
疫性グロブリン製剤で、本発明の方法又は本発明の範囲
に属すると当業者が認める他の方法で製造されたものも
本発明の対象である。
以下の実施例で本発明を更に例示する。
実施例 1 1kgのCohnフラクシヨンIIペーストを10の冷純水に
懸濁させた。pH7.5として、懸濁液を2±1.0℃で4時間
静置した。集合IgG、IgM、PKa、プラズミノーゲン及び
他の痕跡汚染物質を含む沈澱を、3000Xg20分間の遠心分
離又はCuno60SPの様な0.2−0.5ミクロンの過パツドに
よる過で除去した。溶液をpH6.8とし、2部のIgGに対
して1部のアルブミンの割合でアルブミンを加えて安定
化し、濃縮し、0.2%W/V NaClを用いて透析過し、所
望の糖及び/又は塩を加えて調合した。溶液のpHを6.8
に再調整して稀釈し、5.0W/V IgG最終濃度と所望の塩及
び/又は糖濃度とした。
実施例 2 1kgのCohnフラクシヨンIIを15の冷純水−エタノー
ル溶液に懸濁させ、エタノールの最終濃度が4%W/Vと
なる様にした。pHを7.6にして懸濁液を2時間、2±1.0
℃で載置した。沈澱を除去し、IgG2部に対してアルミン
1部の割合でアルブミンを加え、濃縮し、0.2%W/V Na
Clを用いて一定容積で透析過し、所望の糖及び/又は
塩と調合した。pHを6.8に合わせ、所望の濃度の塩及び
/又は糖を含んだ5%W/V(IgG)溶液に稀釈した。
実施例 3 1kgのCohnフラクシヨンIIを15の冷水−アルコール
に懸濁させ、4%W/Vアルコールの最終濃度となる様に
加えた。懸濁液のpHを7.6として、2時間、2±1.04℃
で載置した。沈澱を除去し、液のpHを6.8とした。(I
gG)2に対して1の割合でアルブミンを加えた。溶液を
濃縮し、パイロゲンの無い冷水を用い等容積で透析過
した。溶液を希釈し、5%W/V IgG溶液で所望濃度の塩
及び/又は糖を含むものとした。溶液のpHを6.8に再調
整し、清澄化及び滅菌フイルターを通し、無菌の瓶に無
菌的に充填し、栓をして密封した。
実施例 3 最終アルコール濃度が4%W/Vとなる様に1kgのCohnフ
ランシヨンIIを20の冷純水−エタノール溶液に懸濁さ
せた。pHをpH7.4に調整して、懸濁液を16時間2±1.0℃
で静置した。沈澱を除去し、液をpH6.8に合わせた。
1−1の比でアルブミンを加え、溶液を濃縮し、10容積
のパイロゲンの無い冷水を用いて一定容積で透析過し
た。所望の糖及び/又は塩を加えて溶液を調合し、pHを
再び6.8に合わせ、所望濃度の塩及び/又は糖も含んで
いる5%W/V IgG溶液となる様に溶液をうすめた。
実施例 5 15人の免疫化していない供血者の合同血漿から得た1k
gのCohnフラクションIIペーストを15の冷純水に懸濁
させ、そしてアルコールをこの懸濁液に加えて3.2%w/v
の最終濃度を得た。pHをpH7.85±0.1に調整しそして2
〜5℃の温度で3〜20時間静置した。沈澱物を濾過によ
って除き、そしてこの溶液に精製したヒト血清アルブミ
ン加えて安定化させて2:1のIgG/アルブミンの比を得
た。この溶液を限外濾過によって4%w/vIgG溶液に濃縮
した。アルコールを0.2%w/vNaClを用いて一定容積で透
析濾過によって除去し、そしてこの溶液のpHをpH6.8±
0.2に調整した。この溶液をさらに6%w/vIgGに濃縮
し、そして0.5%NaCl及び5%ショ糖の所望の塩及び糖
濃度に調剤化した。合同血漿及び精製ガンマー・グロブ
リンの抗体力価を測定した。表4に、Ps.aeruginosaの1
6血清型のすべてに対する血漿及びIgGの力価の並列的結
果を示す。
実施例 6 正常な非免疫の供血者の大規模の市場プール(約2,00
0人の供血者)から天然IgGを単離させ、実施例5の方法
で精製した。精製ガンマー・グロブリンの抗体力価を測
定し、Ps.aeruginosaの16種の血清型のすべてについて
の結果を表5に示した。
実施例 7 多価シユードモナス・ワクチンで免疫化した13人の低
応答供血者をワクチン接種後3週間に、血漿搬出のため
にえらび出した。実施例5と同様にこれらの供血者から
得た合同血漿から天然IgGを単離した。合同血漿及び精
製したガンマー・グロブリンの抗体力価を測定した。16
種の血液型すべてについての血漿とIgGの力価の結果を
表6に示す。
実施例 8 多価シユードモナス・ワクチンで免疫化した13人の高
応答供血者をワクチン接種後3週間での血漿搬出のため
にえらんだ。実施例5の記載の如く供血者から得た合同
血漿から天然IgGを単離した。合同血漿及び精製したガ
ンマー・グロブリンの抗体力価を測定した。表7に血漿
及びIgGの16血清型すべてについての結果を示す。
実施例 9 多価シユードモナス・ワクチンで免疫化した15人の高
応答供血者をワクチン接種後3週目での血漿搬出のため
にえらび出した。実施例5の記載の如く供血者から得た
合同血漿より天然IgGを単離した。合同血漿及び精製し
たガンマー・グロブリンの抗体力価を測定した。16血清
型すべてについての血漿及びIgGの力側の結果を表8に
示す。
実施例 10 多価シユードモナス・ワクチンにより免疫化した15人
を高応答供血者をワクチン接種後18週間目の血漿搬出の
ためにえらんだ。これら供血者から得た合同血漿から天
然IgGを単離した。合同血漿及び精製したガンマー・グ
ロブリンの抗体力価を測定した。16種の血清型すべてつ
いての血漿とIgGの力価の結果を表9に示す。
実施例 11 Stieritz & Holder(J.Infect.Dis.131:688−691,19
75)法により、火傷させたマウスのモデルで実施例5、
6、7、9及び10で得たIgGをその効能を測定するため
検討した。
表10及び11から明らかな如く、抗体力価と106Ps.aeru
ginosaで感染させたマウスの生存率と相関関係にある傾
向がある。
上述の実施例によつて得られた生成物、及び明細書の
教示に従つて製造された生成物は、先述の如く抗体力価
及び効能を試験した上に、IgG製品のその他の特質を保
証、規定するために適切な方法を用いて試験した。一般
的に言つて、以下に明示した方法によつて分析を行つた
時、次の品質が本発明の生成物の特徴となる。
本発明の生成物は少くとも99%純度の免疫ガンマー・
グロブリンである;Radial Immune Diffusion(RID)法
〔Mancini,G.,Caronara,A.D.,Hermans Immuno−chemist
ry 235(1965)による〕及びSchultz et al.,J,Immu
nological Methods 31 31−40(1979)により報告され
た抗体−抗原複合体測定にもとづくレーザー・比濁法で
測定して、IgA及びIgMは実質上無い。Silverstein,R.M.
Analytical Biochemistry 65 500−506(1975)記載の
方法で示される、ストレプトキナーゼ(streptokinas
e)及びCBZ−1yz−p−ニトロフエノールを用いて測定
したところプラズミン又はプラズミノーゲンは測定され
ない。
Kabet,E.A.and Mayer,M″Experimental Immunochemis
try第2版Thamas Springfield(1961)の改良法で測定
した抗補体活性(ACA)は0.10C′50単位/mg IgG以下で
ある。
生成物をTSK 3000 SWカラムを用いる高性能液体クロ
マトグラフ(HPLC)とLKB ultragel AcA 34を充填した
90cmカラムを用いるゲル・パーメーシヨン・クロマトグ
ラフのいずれで分析しても集合したIgGは測定されなか
つた。Electro−Nucleonics Laboratorises,Ins.から購
入したRIASURE IIテスト・キツトを用いたラジオイル
(放射化免疫)測定(radio immue assay)で測定した
時、生成物は測定可能な肝炎表面抗原Bを含有してはい
ない。この生成物はIgGのすべての亜群、即ちIgG1、IgG
2、IgG3及びIgG4、を含有し、そしてこれらの亜群のそ
れぞれの割合は約64%、29%、6%と1%で、これは上
述のRadial Immune Diffusion(RID)法でCohnフラクシ
ヨンIIペーストを測定した時に見出される分布割合と実
質上同一である。麻疹、ポリオ、ジフテリヤ及び肝炎に
対する抗体力価は市販の筋肉用免疫血清グロブリン製品
での力価と等価であつた。
先に述べた如く、本発明の方法によつて得られた純Ig
G分子は静脈投与に適した製薬上の用量の型に処方され
る。かかる用量型態にはIgGの連結乾燥型態及びIgGの液
状用量型態が包含される。
連結乾燥用量型態では、マルトース、スクロース又は
グルコースの様な製薬上許容し得る糖を純生成物に加え
てIgGを保護し、連結、乾燥の間の嵩高さを提供する。
かかる凍結乾燥した組成物の例を実施例12で示した、こ
れは少くとも1年間、冷凍及び室温のいずれでも抗補体
活性が0.03から0.04C′50単位/mgの平均値であつて安定
であることが見出された。集合体及びフラグメントも見
出されなかつた。
実施例 12 成 分 g/50ml 免疫性グロブリン 2.5 通常の血清アルブミン 1.25 塩化ナトリウム 0.1 マルトース 5.0 注射用の水 50ml迄の必要量 (* 水は凍結乾燥で除去) 実施例13、14、及び15に5%W/V IgG及び2.5%W/V通
常の血清アルブミンを含有し、また10%のマルトースか
5%のスクロースかを含むか、炭水化物を含んでいない
液状用量処方を示す。製剤を等滲透圧にするためにどの
場合も適当量の塩化ナトリウムが加えてあつた。実験に
よると、マルトース含有IgGは室温で6ケ月間、冷凍条
件で少くとも1年間安定であつた。抗補体活性は初期値
より際立つて変化せず、0.025と0.045C′50単位/mgの平
均値であつた。更に集合体とフラグメントは認められな
かつた。
スクロース含有及び炭化水素の無いIgGの液状処方は
少くとも6ケ月間、冷凍及び室温条件下のいずれでも安
定であると判明した。抗補体活性は初期値より際立つて
変化せず、0.07から0.1C′50単位/mgの間の平均値であ
つた。前列同様、集合体又はフラグメントは認められな
かつた。
実施例 13 成 分 g/50ml 免疫性グロブリン 2.5 通常の血清アルブミン 1.25 塩化ナトリウム 0.1 マルトース 5.0 注射のための水 50ml迄の充分量 実施例 14 成 分 g/50ml 免疫性グロブリン 2.5 通常の血清アルブミン 1.25 塩化ナトリウム 0.25 スクロース 2.5 注射用の水 50ml迄の充分量 実施例 15 成 分 g/50ml 免疫性グロブリン 2.5 通常の血清アルブミン 1.25 塩化ナトリウム 0.45 注射のための水 50ml迄の充分量 本発明によつて調製した処方剤の結果を表12に示す。
表13は本発明のIgGと市販製品の分析結果を対比して
示したものである。
本発明の製剤は静脈内に投与される。一般に、1から
10gのガンマー・グロブリンを一度に使用出来る。然
し、静脈内への投与に用いるガンマー・グロブリンの使
用量は、年令、肉体的条件、特定の製剤の抗体力価等に
よつて変るものであり、医師は種々の因子及び環境に対
する考慮に基ずいて効果的な処置のためにその場に応じ
た用量を決定するであろう。
本発明の趣旨及び範囲を離れずに、本発明の改良及び
変更が行われ得ることは明白である。これ迄に述べた特
定の態様は例示のためのみに示したものであり、本発明
の範囲は特許請求の範囲の記載によつて限定されるだけ
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デビツド・エル・フアブ アメリカ合衆国ニユ−ヨ−ク州ラグランビ ル・ト−マス・ウエイ・ロ−ド(番地な し) (56)参考文献 特開 昭51−91321(JP,A) 特開 昭52−96731(JP,A) 特開 昭53−72816(JP,A) 特開 昭57−81416(JP,A) 特開 昭58−55432(JP,A) 特公 昭45−20718(JP,B1)

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒト血清アルブミン1部に対して1〜5重
    量部の少なくとも99%純度の天然ガンマー・グロブリン
    を含有しており、該ガンマー・グロブリンは化学的又は
    酵素的変性を一切受けておらず、約0.1%以下のIgAを含
    有し、実質上IgM及び分子凝集塊が無く、約0.1C′50単
    位/mg以下の抗補体活性を持ち、且つポリエチレングリ
    コールを含まないものである、 静脈内投与のための無変性、天然免疫ガンマー・グロブ
    リン製剤。
  2. 【請求項2】該ガンマー・グロブリンが出発物質中に存
    在するすべてのガンマー・グロブリン亜群よりなる特許
    請求の範囲第1項記載の無変性、天然免疫ガンマー・グ
    ロブリン製剤。
  3. 【請求項3】該ガンマー・グロブリン亜群がIgG1,IgG2,
    IgG3及びIgG4を含む特許請求の範囲第1項記載の無変
    性、天然免疫ガンマー・グロブリン製剤。
  4. 【請求項4】該ガンマー・グロブリン亜群の割合が:64
    %IgG1、29%IgG2、6%IgG3及び1%IgG4である、特許
    請求の範囲第3項記載の無変性、天然免疫ガンマー・グ
    ロブリン製剤。
  5. 【請求項5】約0.9%W/V以下の塩化ナトリウムの溶液を
    さらに含む特許請求の範囲第1項〜第4項のいずれか一
    つの項記載の無変性、天然免疫ガンマー・グロブリン製
    剤。
  6. 【請求項6】約2.5〜10%W/Vの製薬上許容し得る炭水化
    物をさらに含む特許請求の範囲第1項〜第5項のいずれ
    か一つの項記載の無変性、天然免疫ガンマー・グロブリ
    ン製剤。
  7. 【請求項7】該製薬上許容し得る炭水化物がマルトー
    ス、スクロース又はグルコースである特許請求の範囲第
    6項記載の無変性、天然免疫ガンマー・グロブリン製
    剤。
  8. 【請求項8】約0.45%W/Vの塩化ナトリウムの溶液及び
    約2.5〜5%W/Vの製薬上許容し得る炭水化物をさらに含
    む特許請求の範囲第1項〜第7項のいずれか一つの項記
    載の無変性、天然免疫ガンマー・グロブリン製剤。
  9. 【請求項9】約2.5gの少なくとも99%純度の天然ガンマ
    ー・グロブリン; 約1.25gの正常血清アルブミン; 約0.1gの塩化ナトリウム; 約5.0gのマルトース;及び50mlにする充分な水よりなる
    静脈内投与のための薬剤投与量の型態とした、ヒトの血
    清アルブミン1部に対して1〜5重量部の少なくとも99
    %純度の天然ガンマー・グロブリンを含有しており、該
    ガンマー・グロブリンは化学的又は酵素的変性を一切受
    けておらず、約0.1%以下のIgAを含有し、実質上IgM及
    び分子凝集塊が無く、約0.1C′50単位/mg以下の抗補体
    活性を持ち、且つポリエチレングリコールを含まないも
    のである、 静脈内投与のための無変性、天然免疫ガンマー・グロブ
    リン製剤。
  10. 【請求項10】約2.5gの少なくとも99%純度の天然ガン
    マー・グロブリン; 約1.25gの正常血清アルブミン; 約0.25gの塩化ナトリウム; 約2.5gのスクロース;及び50mlにするに充分な水より成
    る静脈内投与のための薬剤投与量の型態とした特許請求
    の範囲第9項記載の無変性、天然免疫ガンマー・グロブ
    リン製剤。
  11. 【請求項11】約2.5gの少なくとも99%純度の天然ガン
    マー・グロブリン; 約1.25gの正常血清アルブミン; 約0.45gの塩化ナトリウム;及び50mlにするに充分な水 より成る静脈内投与のための薬剤投与量の型態とした特
    許請求の範囲第9項記載の無変性、天然免疫ガンマー・
    グロブリン製剤。
  12. 【請求項12】少なくとも99.5%純度の天然ガンマー・
    グロブリンを存在させた特許請求の範囲第1項〜第11項
    のいずれか一つの項記載の無変性、天然免疫ガンマー・
    グロブリン製剤。
  13. 【請求項13】グロブリンが無変性、天然過免疫ガンマ
    ー・グロブリンである特許請求の範囲第1項〜第12項の
    いずれか一つの項記載の無変性、天然免疫ガンマー・グ
    ロブリン製剤。
  14. 【請求項14】該過免疫グロブリンがシュードモナス・
    アエルギノーサの少なくとも一つの血清特異的菌株に対
    して増加した抗体力価レベルを有していることを特徴と
    する特許請求の範囲第13項記載の無変性、天然免疫ガン
    マー・グロブリン製剤。
  15. 【請求項15】該過免疫グロブリンがシュードモナス・
    アエルギノーサの16種の血清特異的菌株に対して増加し
    た抗体力価を有する特許請求の範囲第14項記載の無変
    性、天然免疫ガンマー・グロブリン製剤。
  16. 【請求項16】該抗体力価レベルが正常ガンマー・グロ
    ブリンの力価レベルに比して2〜4倍高い特許請求の範
    囲第13項〜第15項のいずれか一つの項記載の無変性、天
    然免疫ガンマー・グロブリン製剤。
  17. 【請求項17】製剤が凍結乾燥した型態である特許請求
    の範囲第1項〜第16項のいずれか一つの項記載の無変
    性、天然免疫ガンマー・グロブリン製剤。
  18. 【請求項18】静脈内投与のための無変性、天然免疫ガ
    ンマー・グロブリン製剤の調製方法に於いて、 a. 水性アルコール媒体中のコーンフラクションIIから
    約1〜19℃の温度及び約7〜9のpHで不純物を沈澱さ
    せ; b. 該沈澱不純物を除去し; c. 該溶液をアルブミンで安定化し; d. 該溶液を濃縮し;且つ e. 該溶液からアルコールを除去する諸工程よりなるこ
    とを特徴とする、 ヒトの血清アルブミン1部に対して1〜5重量部の少な
    くとも99%純度の天然ガンマー・グロブリン含有してお
    り、該ガンマー・グロブリンは化学的又は酵素的変性を
    一切受けておらず、約0.1%以下のIgAを含有し、実質上
    IgM及び分子凝集塊が無く、約0.1C′50単位/mg以下の抗
    補体活性を持ち、且つポリエチレングリコールを含まな
    いものである、 静脈内投与のための無変性、天然免疫ガンマー・グロブ
    リン製剤の調製方法。
  19. 【請求項19】諸工程を、 a. IgGコーンフラクションIIを0〜16%W/Vのアルコー
    ルの水溶液中に約1〜8%W/Vの蛋白質濃度、1〜19℃
    の温度で懸濁させ; b. 該懸濁液のpHを約7.8±0.4に調整し; c. 該懸濁液にNaClを添加して懸濁液中のNaCl濃度を0
    〜2mMとし; d. 該懸濁液を2〜24時間静置して不純物を沈澱させ、
    そして沈澱した不純物と溶解したIgGとを平衡させ; e. 沈澱不純物を除去し; f. 該稀IgG溶液を1/1〜5/1のIgG/アルブミン比になる
    様にヒト血清アルブミンを添加して安定化し; g. 該溶液のNaCl濃度を約0〜0.9%W/V NaClに調整
    し; h. 溶液のpHを約6.9±0.4に調整し; i. 限外濾過により溶液濃度を約3.8〜4.5W/V IgGに濃
    縮し; j. アルコールを除去し、そして透析濾過により溶液を
    約6〜7%W/Vに濃縮し; k. 該溶液を塩化ナトリウムゥ又は炭水化物又は両者を
    組合わせたものを加えることにより調剤化する ことにより実施する特許請求の範囲第18項記載の製剤の
    調製方法。
  20. 【請求項20】諸工程を、 a. IgGコーンフラクションIIを約2〜10%W/Vのエタノ
    ール水溶液中に、約1〜4%W/Vの蛋白質濃度、2〜5
    ℃の温度で懸濁させ; b. 該懸濁液のpHを約7.6±0.2に調整し; c. 該懸濁液にNaClを加えて0〜2mM NaClの塩濃度と
    し; d. 該懸濁液を6〜18時間静置してIgM,IgA,酵素、IgG
    不純物のポリマー型を沈澱させ、そして沈澱した不純物
    と溶解しているIgGとを平衡させ; e. 沈澱不純物を濾過によって除去し、稀IgG溶液を
    得; f. 該稀IgG溶液を1/1〜2/1のIgG/アルブミン比となる
    様にヒト血清アルブミンを加えて安定化し; g. 該溶液のNaCl濃度を0〜0.9%W/V NaClに調整し; h. 該溶液のpHを約6.9±0.4に調整し; i. 限外濾過によって該溶液を濃縮して約4%W/V IgG
    の濃度とし; j. アルコールを除去し、そして透析濾過により該溶液
    を4〜6%W/V IgGに濃縮し;そして k. 溶液を塩化ナトリウム、炭水化物又は両者の混合物
    を添加することにより調剤化する、 ことにより実施する特許請求の範囲第18項又は19項記載
    の製剤の調製方法。
  21. 【請求項21】該無変性、天然免疫ガンマー・グロブリ
    ンが過免疫ガンマー・グロブリンである特許請求の範囲
    第18項〜第20項のいずれか一つの項記載の製剤の調製方
    法。
  22. 【請求項22】該コーンフラクションIIをシュードモナ
    ス・アエルギノーサで免疫した供血者から集めた血漿か
    ら得る特許請求の範囲第18項〜第20項のいずれか一つの
    項記載の製剤の調製方法。
  23. 【請求項23】該アルコールがエタノールである特許請
    求の範囲第18項〜第22項のいずれか一つの項記載の製剤
    の調製方法。
  24. 【請求項24】該コーンフラクションIIが約95%純度で
    ある特許請求の範囲第18項〜第23項のいずれか一つの項
    記載の製剤の調製方法。
  25. 【請求項25】該95%純度の天然ガンマー・グロブリン
    がIgG1,IgG2,IgG3及びIgG4を含む特許請求の範囲第24項
    に記載の製剤の調製方法。
  26. 【請求項26】沈澱した不純物を濾過又は遠心分離によ
    って除去する特許請求の範囲第18項〜第25項のいずれか
    一つの項記載の製剤の調製方法。
  27. 【請求項27】IgG溶液をNaClと処方して、約0〜0.9%
    W/V NaClの最終濃度及び/又は約2.5〜10%W/Vの炭水化
    物濃度を得る特許請求の範囲第19項〜第26項のいずれか
    一つの項記載の製剤の調製方法。
JP59067798A 1983-04-06 1984-04-06 改良された静脈内投与可能な免疫性グロブリン組成物 Expired - Lifetime JPH089547B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US48269983A 1983-04-06 1983-04-06
US482699 1983-04-06
US06/529,079 US4482483A (en) 1983-04-06 1983-09-02 Composition of intravenous immune globulin
US529079 1990-05-25

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59225125A JPS59225125A (ja) 1984-12-18
JPH089547B2 true JPH089547B2 (ja) 1996-01-31

Family

ID=27047379

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59067798A Expired - Lifetime JPH089547B2 (ja) 1983-04-06 1984-04-06 改良された静脈内投与可能な免疫性グロブリン組成物

Country Status (6)

Country Link
US (1) US4482483A (ja)
EP (1) EP0122558B1 (ja)
JP (1) JPH089547B2 (ja)
AU (1) AU564958B2 (ja)
CA (1) CA1231643A (ja)
DE (1) DE3480378D1 (ja)

Families Citing this family (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59157017A (ja) * 1983-02-25 1984-09-06 Green Cross Corp:The 静脈投与用γ−グロブリン製剤
DK166763C (da) * 1983-03-16 1993-07-12 Immuno Ag Immunoglobulin-g-holdig fraktion
US4587121A (en) * 1983-06-14 1986-05-06 Miles Laboratories, Inc. High titer Pseudomonas immune serum globulin
CA1247527A (en) * 1983-06-14 1988-12-28 Michael S. Collins High titer pseudomonas immune serum globulin
GB8406560D0 (en) * 1984-03-13 1984-04-18 Central Lab Of The Blood Donor Organic compounds
US4650772A (en) * 1984-08-09 1987-03-17 Abbott Laboratories Monoclonal antibody stabilization
GB8519848D0 (en) * 1985-08-07 1985-09-11 Schweiz Rotes Kreuz Treatment of chronic inflammatory disease
US5019557A (en) * 1986-09-15 1991-05-28 Pitts Jr Ferris N Method for the effective treatment of disease conditions in humans associated with HTLV-III infection
US4772465A (en) * 1986-10-27 1988-09-20 Miles Laboratories, Inc. Method of treating polymicrobial burn wound sepsis with a combination therapy of ciprofloxacin and pseudomonas immune globulin
DE3640513A1 (de) * 1986-11-27 1988-06-09 Biotest Pharma Gmbh Verfahren zur herstellung eines virussicheren, lagerstabilen und intravenoes vertraeglichen immunglobulin-g-praeparates
DE3641115A1 (de) * 1986-12-02 1988-06-16 Lentia Gmbh Verfahren zur herstellung eines intravenoes anwendbaren und in fluessiger form stabilen immunglobulins
US5728383A (en) * 1987-10-05 1998-03-17 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Department Of Health And Human Services Treatment of tumors of the central nervous system with immunotoxins
DE3825429C2 (de) * 1988-07-27 1994-02-10 Biotest Pharma Gmbh Verfahren zur Herstellung eines intravenös verabreichbaren polyklonalen Immunglobulin-Präparates mit hohem IgM-Gehalt
US5945098A (en) * 1990-02-01 1999-08-31 Baxter International Inc. Stable intravenously-administrable immune globulin preparation
US5955074A (en) * 1990-10-22 1999-09-21 Henry M. Jackson Foundation For The Advancement Of Military Medicine Directed human immune globulin for the prevention and treatment of staphylococcal infections
US7279162B1 (en) 1990-10-22 2007-10-09 Henry M. Jackson Foundation For The Advancement Of Military Medicine Isolated broadly reactive opsonic immunoglobulin for treating a pathogenic coagulase-negative staphylococcus infection
US5219578A (en) * 1991-02-25 1993-06-15 Innovet, Inc. Composition and method for immunostimulation in mammals
US5861163A (en) * 1993-06-07 1999-01-19 Cheil Jedang Corporation Process for preparing a vaccine against pseudomonas aeruginosa using attenuated strains
CN100360184C (zh) * 1995-07-27 2008-01-09 基因技术股份有限公司 稳定等渗的冻干蛋白质制剂
US6267958B1 (en) * 1995-07-27 2001-07-31 Genentech, Inc. Protein formulation
US6685940B2 (en) 1995-07-27 2004-02-03 Genentech, Inc. Protein formulation
JP2014148555A (ja) * 1995-07-27 2014-08-21 Genentech Inc タンパク質の処方
US6610293B1 (en) 1997-06-16 2003-08-26 The Henry M. Jackson Foundation For The Advancement Of Military Medicine Opsonic and protective monoclonal and chimeric antibodies specific for lipoteichoic acid of gram positive bacteria
US7250494B2 (en) * 1998-06-15 2007-07-31 Biosynexus Incorporated Opsonic monoclonal and chimeric antibodies specific for lipoteichoic acid of Gram positive bacteria
JP2001151692A (ja) * 1999-09-09 2001-06-05 Toray Ind Inc イヌパルボウイルス感染症治療方法および治療剤
US6962700B1 (en) 2000-09-13 2005-11-08 Atopix Pharmaceuticals Corporation Method of manufacturing immune globulin
US6932967B2 (en) * 2001-03-22 2005-08-23 Michael R. Simon Human medical treatment by aerosol inhalation of immunoglobulin A
AU2003211991B2 (en) 2002-02-14 2008-08-21 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Antibody-containing solution formulations
WO2010148117A1 (en) 2009-06-17 2010-12-23 Scantibodies Laboratory, Inc. Therapeutic and diagnostic affinity purified specific polyclonal antibodies
AR087953A1 (es) 2011-08-26 2014-04-30 Baxter Int Metodo para reducir el potencial tromboembolico de una composicion de inmunoglobulina derivada de plasma
US9107906B1 (en) 2014-10-28 2015-08-18 Adma Biologics, Inc. Compositions and methods for the treatment of immunodeficiency
US10259865B2 (en) 2017-03-15 2019-04-16 Adma Biologics, Inc. Anti-pneumococcal hyperimmune globulin for the treatment and prevention of pneumococcal infection

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1667908B1 (de) * 1967-02-28 1970-12-03 Parke Davis & Co Polyvalenter Impfstoff gegen Pseudomonas aeruginosa Infektionen
AT287916B (de) * 1969-04-29 1971-02-10 Schwarz O Verfahren zur Herstellung eines in der Geburtshilfe wertvollen prophylaktischen Mittels
DE2500076C3 (de) * 1975-01-02 1982-11-18 SCHURA Blutderivate GmbH & Co KG, 4150 Krefeld Verfahren zur Gewinnung von intravenös-verträglichen Gammaglobulinen
US4021540A (en) * 1975-07-28 1977-05-03 Ortho Diagnostics Inc. Preparation of a hepatitis B immune globulin and use thereof as a prophylactic material
JPS5296731A (en) * 1976-02-05 1977-08-13 Green Cross Corp:The Prophylactics and remedies of cyanomycosis
US4165370A (en) * 1976-05-21 1979-08-21 Coval M L Injectable gamma globulin
US4124576A (en) * 1976-12-03 1978-11-07 Coval M L Method of producing intravenously injectable gamma globulin
JPS5822085B2 (ja) * 1977-07-19 1983-05-06 株式会社ミドリ十字 静注用ガンマ・グロブリン製剤
US4296027A (en) * 1977-08-31 1981-10-20 The Regents Of The University Of Minnesota Pure intravenous human and animal gamma globulins
AT359641B (de) * 1978-09-19 1980-11-25 Immuno Ag Verfahren zur herstellung eines intravenoes ver- abreichbaren antikoerperhaeltigen immunglobulin- praeparates
DE2856939A1 (de) * 1978-12-13 1980-07-03 Schura Blutderivate Gmbh & Co Verfahren zur gewinnung von intravenoes-vertraeglichen gammaglobulinen
JPS5781416A (en) * 1980-09-15 1982-05-21 Bactex Inc Cilia of pseudomonas aeruginosa and method of using cilia as vaccine of pseudomonas aeruginosa infections
EP0048422A3 (en) * 1980-09-15 1983-08-24 Bactex Incorporated Pili of pseudomonas aeruginosa and utilization of same as vaccines against infectionary p.aeruginosa
JPS5855432A (ja) * 1981-09-29 1983-04-01 Fujirebio Inc 静脈注射用免疫グロブリンの製法

Also Published As

Publication number Publication date
EP0122558A3 (en) 1985-06-12
EP0122558A2 (en) 1984-10-24
CA1231643A (en) 1988-01-19
AU2640584A (en) 1984-10-11
EP0122558B1 (en) 1989-11-08
JPS59225125A (ja) 1984-12-18
DE3480378D1 (en) 1989-12-14
AU564958B2 (en) 1987-09-03
US4482483A (en) 1984-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH089547B2 (ja) 改良された静脈内投与可能な免疫性グロブリン組成物
CA1341505C (en) Intravenously administered polyclonal immunoglobulin preparation containing igm and method of manufacture
EP0889730B1 (en) Pharmaceutical compositions of botulinum toxin or botulinum neurotoxin and methods of preparation
EP1084147B1 (en) Process for producing immunoglobulins for intravenous administration and other immunoglobulin products
US4468379A (en) Leukocyte extracts for affecting the immune system
AU618157B2 (en) Viral inactivation process
CA2576519C (en) Il-1 antagonist formulations
US20010051708A1 (en) Process for producing immunoglobulins for intravenous administration and other immunoglobulin products
US8343508B2 (en) Botulinum antitoxin compositions and methods
JPH08511015A (ja) 治療用抗体断片
KR910005888B1 (ko) 동결건조 b형 간염 왁진의 제조방법
JPH0694421B2 (ja) 静注可能な免疫グロブリン
US4876088A (en) Gamma-globulin injectable solutions containing sorbitol
EP0088303A2 (fr) Procédé de préparation de complexes polysaccharide-protéine de capsules bactériennes, produits obtenus et compositions immunogènes les contenant
Neftel et al. Effect of storage of penicillin-G solutions on sensitisation to penicillin-G after intravenous administration
US4719290A (en) Composition of intravenous immune globulin
Finlayson Immune globulins
US3966906A (en) Disaggregated gamma globulin and process for preparing it
KR900007644B1 (ko) 백일해 균의 배양 방법, 백일해 톡소이드 및 백일해 백신
US4033819A (en) Derivatives of diphtheria toxin, process for preparing them and agents containing them
US6646108B1 (en) Process for isolating IgG and IgA
JPH04346934A (ja) γ−グロブリンの液状製剤
JP4777599B2 (ja) ヒト抗胸腺細胞免疫グロブリンの製造方法
JP4003235B2 (ja) 静注用免疫グロブリン製剤の製造方法
US5324511A (en) Vaccines and immunoglobulin G-containing preparations active against pseudomonas aeruginosa

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term