JPH0895472A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JPH0895472A
JPH0895472A JP6251577A JP25157794A JPH0895472A JP H0895472 A JPH0895472 A JP H0895472A JP 6251577 A JP6251577 A JP 6251577A JP 25157794 A JP25157794 A JP 25157794A JP H0895472 A JPH0895472 A JP H0895472A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image forming
temperature
image
during
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6251577A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3217217B2 (ja
Inventor
Junichi Nakayama
純一 中山
Makoto Jinzai
誠 陣在
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP25157794A priority Critical patent/JP3217217B2/ja
Publication of JPH0895472A publication Critical patent/JPH0895472A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3217217B2 publication Critical patent/JP3217217B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本出願に係る第1の発明の目的は、連続コピ
ー時においても、画像形成装置の昇温を防止し、さらに
定着部位の温度低下をできる限り防ぐことにより、定着
機能を維持することのできる画像形成装置を提供するこ
とにある。 【構成】 例えば、実施例1のように、温度センサーの
測定値が予め設定した温度20℃以下の時は、画像形成
動作の開始前及び終了後において排熱ファンの排出量を
最大とし、画像形成動作中のみ排熱ファンの排出量を1
/2にする。そして、温度センサーの測定値が20℃以
上の時は、終始排熱装置の排出量を最大にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電複写機、同プリン
タ等静電転写プロセスを利用する画像形成装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】この種の画像形成装置では、紙等の転写
材に静電的にトナー像を付着形成するため、該トナー像
を定着固定するための定着手段が必要であり、このため
の定着手段としては、従来から幾多のものが提案されて
いる。一般的には、トナー像を加熱溶融して転写材上に
固着させるものが使用され、特には、互いに圧接し、少
なくとも一方に熱源を備えた一対のローラーの圧接ニッ
プ部に転写材を搬送通過させて、トナー像を加圧加熱し
て定着するようなものが広く実用されていることは周知
の通りである。
【0003】しかし、これらの定着装置は、画像形成装
置内に少なからずの熱を排出するために、一般的に装置
内の画像形成装置のための各部位を昇温させ、さらには
定着ローラー表面の高離型性を目的としたシリコーンオ
イルから発するシリコーンオイルミスト等もこれらの装
置内に滞留する。
【0004】そこで、従来は、これらの装置内に滞留す
る熱及びシリコーンオイルミストを排出することを目的
として、一般的にファン等の排熱装置が後側板等に配設
されていて、装置内に滞留する熱等を装置外に排出して
いる。
【0005】図8はこのような画像形成装置の概略側面
図であって、紙面に垂直方向に延在して図示矢印方向に
回転走行する像担持体26の上方には、該像担持体表面
を一様に帯電させる一次帯電器20が配設されている。
そして、原稿Gを照射する光源10の反射光は、読み取
り素子11及び制御用のCPU12を経て画像変調され
たディジタル画像信号となり、レーザー13として上記
像担持体26の帯電面に投射され、その結果、上記像担
持体26の表面には静電潜像が形成される。さらに、こ
の静電潜像は、現像器21によってトナー像として現像
され、転写帯電器22によって紙上に転写された後、こ
の紙が分離帯電器23によって像担持体26から分離
し、搬送路25を介して定着装置51に搬送されるよう
になっている。なお、転写後の像担持体26の表面は、
クリーニングブレード24によってクリーニングされ、
次の潜像形成に供される。
【0006】そして、搬送路25を通過した紙は、ガイ
ド3を経て、ハロゲンヒーター等の適宜の加熱源6を内
蔵する定着ローラー4と、これに圧接する加圧ローラー
5とのニップ部に搬送され、これを通過する際にトナー
は紙に溶融固定されてハードコピーが形成され、機外に
排出される。
【0007】なお、上記定着ローラー4の表面には、オ
フセット防止のために、PTFE等フッ素樹脂膜を形成
するのがよく、加圧ローラー5は耐熱性のゴムのような
弾性材から形成して必要なニップ幅を得られるようにす
るのが好適である。
【0008】以上のような画像形成装置において、多量
のコピーを連続的に行うと、定着装置51から少なから
ずの熱が画像形成装置内に滞留し、これを放置しておく
と、画像形成装置の各部位を昇温させ、特にひどい場合
には、現像器21内でトナーが固まるブロッキング現
象、クリーニングブレード24で像担持体26のトナー
をクリーニングできなくなるクリーニング不良や融着現
象が発生する。
【0009】そこで、これらの問題を解決するために、
排熱ファン50等の排熱装置により装置内に滞留する熱
を装置外に排出し、装置内の昇温を防止することが一般
的に行われており、特に画像形成動作中には排熱ファン
50の排出量を最大にして、できる限り装置内の昇温を
防止していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例によれば、少量のコピーを行う場合には、特に問題
はないが、多量のコピーを連続的に行うと、定着部位を
低温の転写材が連続的に多量通過するために、定着ロー
ラーの温度制御機能を超えて定着部位の温度が次第に低
下して、定着機能が低下する傾向になる。このような事
態は、特に高速で多量のコピーを行い得るような大型の
装置において顕著で、特には、定着装置及び画像形成装
置の各部位及び内部の空気が冷えているメインスイッチ
投入直後のいわゆる朝一状態において顕著である。
【0011】従って、このよう状態において、従来のよ
うに画像形成動作中に排熱ファン50の排出量を最大に
すると、定着機能がより一層低下し、定着不良を発生さ
せるという問題があった。
【0012】このような問題を回避するためには、定着
部位で単位時間に発生する熱量を大きくする、即ち加熱
源6の出力を大きくすればよいが、画像形成装置全体の
電源容量が無制限でない以上限界がある。
【0013】そこで、従来は、環境温度測定するための
温度センサー52を取り付け、制御装置12において、
温度センサー52により検知した環境温度に基づき、低
温時のみ定着ローラー4の設定温度を上げる等の方法を
用いていた。
【0014】しかし、このような制御を行った場合に
は、コピー開始初期においては良好な効果が得られるも
のの、コピーを連続的に行うにつれて定着部位の温度降
下率が減少するため、逆に定着部位の温度を上昇させ、
上述のような機内昇温等の問題が発生した。
【0015】このように、画像形成装置内の昇温の防止
と、定着部位の温度低下は、相反する課題であった。
【0016】即ち、本出願に係る第1の発明の目的は、
連続コピー時においても、画像形成装置の昇温を防止
し、さらに定着部位の温度低下をできる限り防ぐことに
より、定着機能を維持することのできる画像形成装置を
提供することにある。
【0017】また、本出願に係る第2の発明の目的は、
上記目的の他、特に多量の連続コピーを行った場合で
も、コピー終了後における昇温をより一層確実に防止す
ることのできる画像形成装置を提供することにある。
【0018】さらに、本出願に係る第3の発明の目的
は、上記目的の他、特にメインスイッチ投入直後のいわ
ゆる朝一状態にて、環境温度が低い場合に、温度低下を
より一層確実に防止することのできる画像形成装置を提
供することにある。
【0019】また、本出願に係る第4の発明の目的は、
上記目的の他、特にメインスイッチ投入直後のいわゆる
朝一状態にて、環境温度が低い場合に、温度低下をより
一層確実に防止しつつ、投入直後から多量の連続コピー
が行われた場合でも、コピー終了後における昇温をより
一層確実に防止することすることのできる画像形成装置
を提供することにある。
【0020】さらに、本出願に係る第5の発明の目的
は、上記目的の他、特にメインスイッチ投入直後のいわ
ゆる朝一状態にて、画像形成枚数が所定枚数に達する以
前の温度低下をより一層確実に防止することのできる画
像形成装置を提供することにある。
【0021】また、本出願に係る第6の発明の目的は、
上記目的の他、特にメインスイッチ投入直後のいわゆる
朝一状態にて、画像形成枚数が所定枚数に達する以前の
温度低下をより一層確実に防止しつつ、投入直後から多
量の連続コピーが行われた場合でも、コピー終了後にお
ける昇温をより一層確実に防止することすることのでき
る画像形成装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本出願に係る第1の発明
によれば、上記目的は、像担持体上のトナー像を転写材
に静電的に転写し、形成された未定着画像を加熱・定着
する定着装置と、排出量を少なくとも2段階以上に切り
替え自在な画像形成装置内に滞留する熱を排出するため
の排熱装置と、環境温度測定のための温度センサーと、
これらを制御する制御装置とを有する画像形成装置にお
いて、上記制御装置は、上記温度センサーの測定温度が
予め設定した所定温度以下の場合には、画像形成動作中
における上記排熱装置の排出量を、画像形成終了後より
小さくし、上記温度センサーの測定温度が予め設定した
所定温度を超える場合には、画像形成動作中における上
記排熱装置の排出量を、上記温度センサーの測定温度が
予め設定した所定温度以下の場合の画像形成動作中にお
ける排出量よりも大きくするように設定されていること
により達成される。
【0023】また、本出願に係る第2の発明によれば、
上記目的は、上記第1の発明において、制御装置は、温
度センサーの測定温度が予め設定した所定温度以下の場
合には、画像形成終了後から所定時間のみ、排熱装置の
排出量を画像形成開始前及び画像形成動作中よりも大き
くするように設定されていることにより達成される。
【0024】さらに、本出願に係る第3の発明によれ
ば、上記目的は、上記第1の発明において、制御装置
は、画像形成装置への電源投入直後から所定時間まで
は、温度センサーの測定温度が予め設定した所定温度以
下の場合には、画像形成動作中の排熱装置の排出量を、
画像形成終了後より小さくすることにより達成される。
【0025】また、本出願に係る第4の発明によれば、
上記目的は、上記第1の発明において、制御装置は、画
像形成装置への電源投入直後から所定時間までは、温度
センサーの測定温度が予め設定した所定温度以下の場合
に、画像形成動作終了後から所定時間のみ、排熱装置の
排出量を、画像形成開始前及び画像形成動作中よりも大
きくするように設定されていることにより達成される。
【0026】さらに、本出願に係る第5の発明によれ
ば、上記目的は、上記第1の発明において、制御装置
は、画像形成装置への電源投入直後から所定枚数の画像
形成動作中に、温度センサーの測定温度が予め設定した
所定温度以下の場合には、画像形成動作中の排熱装置の
排出量を、画像形成終了後よりも小さくするように設定
されていることにより達成される。
【0027】また、本出願に係る第6の発明によれば、
上記目的は、上記第1の発明または第2の発明におい
て、制御装置は、画像形成装置への電源投入直後から所
定枚数の画像形成動作中に、温度センサーの測定温度が
予め設定した所定温度以下の場合には、画像形成終了後
から所定時間のみ、排熱装置の排出量を、画像形成開始
前及び画像形成動作中よりも大きくするように設定され
ていることにより達成される。
【0028】
【作用】本出願に係る第1の発明によれば、連続した画
像形成動作中には、定着部位の熱量が転写材及び加圧ロ
ーラー等に連続して与えられて定着部位の温度が低下
し、さらに、低温環境では定着部位の温度低下が助長さ
れ、装置内の昇温は抑えられるので、画像形成動作中に
おける排熱装置の排出量を画像形成終了後より小さくす
る。その結果、定着部位の温度低下が抑えられる。一
方、画像形成動作終了後においては、転写材及び加圧ロ
ーラー等へは熱は与えられず、さらに画像形成中に低下
した温度を補うために、ヒーター等の加熱手段が駆動さ
れるため、一気に装置内の昇温を助長するが、排熱装置
の排出量を画像形成動作中よりは大きくするので、昇温
が防止される。また、高温環境では装置内の昇温が容易
に発生し、その程度は大きなものとなるので、画像形成
動作中であっても排熱装置の排出量を上記の低温環境下
の場合よりも大きくし、昇温を防止する。
【0029】また、本出願に係る第2の発明によれば、
低温環境下の場合でも、画像形成終了後から所定時間ま
では、転写材及び加圧ローラー等へは熱は与えられず、
さらに画像形成中に低下した温度を補うために、ヒータ
ー等の加熱手段が駆動され、一気に装置内の昇温を助長
するが、排熱装置の排出量を、画像形成開始前及び画像
形成動作中よりも大きく、つまり排熱装置の全駆動期間
中最大とするので、昇温を確実に抑える。
【0030】さらに、本出願に係る第3の発明によれ
ば、画像形成装置への電源投入直後から所定時間まで
は、定着部位が十分に温まっておらず、特に、低温環境
下の場合には、上述のように温度低下が大きいので、画
像形成動作中の排熱装置の排出量を、画像形成終了後よ
り小さくして、温度低下を確実に防ぐ。
【0031】また、本出願に係る第4の発明によれば、
画像形成装置への電源投入直後から所定時間までは、定
着部位が十分に温まっておらず、特に、低温環境下の場
合には温度低下が大きいが、画像形成動作終了後から所
定時間までは、転写材及び加圧ローラー等へは熱は与え
られず、さらに画像形成中に低下した温度を補うため
に、ヒーター等の加熱手段が駆動され、一気に装置内の
昇温を助長するので、排熱装置の排出量を、画像形成開
始前及び画像形成動作中よりも大きく、つまり排熱装置
の全駆動期間中最大とし、昇温を確実に抑える。
【0032】さらに、本出願に係る第5の発明によれ
ば、画像形成装置への電源投入直後から所定枚数の画像
形成動作中は、定着部位が十分に温まっておらず、特
に、低温環境下の場合には、上述のように温度低下が大
きいので、画像形成動作中の排熱装置の排出量を、画像
形成終了後より小さくして、温度低下を確実に防ぐ。
【0033】また、本出願に係る第6の発明によれば、
画像形成装置への電源投入直後から所定枚数の画像形成
動作中は、定着部位が十分に温まっておらず、特に、低
温環境下の場合には、上述のように温度低下が大きい
が、画像形成動作終了後から所定時間までは、転写材及
び加圧ローラー等へは熱は与えられず、さらに画像形成
中に低下した温度を補うために、ヒーター等の加熱手段
が駆動され、一気に装置内の昇温を助長するので、排熱
装置の排出量を、画像形成開始前及び画像形成動作中よ
りも大きく、つまり排熱装置の全駆動期間中最大とし、
昇温を確実に抑える。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0035】(第1の実施例)まず、本発明の第1実施
例を図1ないし図6に基づいて説明する。本実施例にお
ける画像形成装置の概略構成は、図8に示すものと同様
であるが、制御装置12によって制御される排熱装置と
しての排熱ファン50の制御が異なる。
【0036】以下、本実施例の画像形成装置の構成を図
8に基づいて説明する。まず、定着ローラー4には、厚
み7mmの金属等の剛性材料からなる円筒部材を直径5
0mmに構成したものを、また、加圧ローラー5にはゴ
ム硬度30°(JIS−A)のものを直径50mmに形
成して用い、加熱源6には、800Wのハロゲンヒータ
ーを使用した。
【0037】排熱装置としての排熱ファン50は、12
cm×12cmの市販の冷却ファンで、定着装置51と
像担持体26との間の後側板部に取り付けられ、装置内
に滞留する熱及び空気を外部へ排出する構成になってい
る。この排熱ファン50の排出量は、印加する直流電圧
の大きさにより制御され、具体的には、0、+12、+
24(V)の3段階に切り替えられる。
【0038】温度センサー52は、画像形成装置最下部
に取り付けられ、装置内昇温の影響を受けにくく、装置
周囲の環境温度を検知し、制御装置12にフィードバッ
クできるようになっている。センサーとしては、具体的
には、サーミスタ、熱電対等を用いる。
【0039】制御装置12は、画像形成装置の動作全体
のタイミングを制御するものであり、像担持体26上の
トナー画像の形成、転写分離部位22、23での転写材
への転移、定着装置51での転写材への溶融固定等の一
連の画像の形成及び排熱ファン50等の動作を一括して
制御している。
【0040】図1は、以上に説明した本画像形成装置の
画像形成動作及び排熱ファン50の動作のタイミングを
示すものである。図1に示す実施例1〜実施例3は、制
御装置12の共通の画像形成動作の信号に対する排熱フ
ァン50の動作信号で、時間aは画像形成動作を行って
いる時間、時間bは画像形成終了後の予め設定した一定
時間を示している。
【0041】また、いずれの場合でも、排熱ファン50
の制御方法には、2通りの方法を用意しておき、温度セ
ンサー52の測定値が予め設定された所定の温度(本実
施例では20℃)より高いか、低いかによって、制御方
法を切り替えている。これは、環境温度によって、定着
装置による温度の変動傾向が異なるからである。
【0042】次に、実施例1〜3について説明する。実
施例1は、温度センサー52の測定値が予め設定した温
度20℃以下の時は、画像形成動作の開始前及び終了後
において排熱ファン50の排出量を最大とし、画像形成
動作中のみ排熱ファン50の排出量を1/2にするが、
温度センサー52の測定値が20℃以上の時は、終始排
熱装置の排出量を最大にする場合である。
【0043】実施例2は、温度センサー52の測定値が
20℃以下の時は、画像形成動作終了から予め設定した
時間bのみ排熱ファン50の排出量を最大にし、それ以
外は排出量を1/2にするが、温度センサー52の測定
値が20℃以上の時は、画像形成動作中、及び画像形成
動作終了から予め設定した時間bの間、排熱ファン50
の排出量を最大にし、それ以外は排出量を1/2にする
場合である。
【0044】実施例3は、温度センサー52の測定値が
20℃以下の時は、画像形成動作中のみ排熱ファン50
の排出を停止し、画像形成動作終了から予め設定した時
間bのみ排出量を最大にし、それ以外は排出量を1/2
にするが、温度センサー52の測定値が20℃以上の時
は、画像形成動作中のみが全速でそれ以外は半速にする
場合である。
【0045】以上説明した実施例1〜3は、共に温度セ
ンサー52の測定値が予め設定した所定の温度以下であ
る低温環境下の場合には、画像形成動作中の排熱ファン
50の装置の排出量を小さくすることにより、低温環境
下で見られる特に激しい定着部位の温度低下を最小限に
留められ、かつ画像形成終了後の排出量を大きくするこ
とにより、装置内の昇温も最小限に留められ、また、温
度センサー52の測定値が予め設定した所定の温度以上
であり、高温環境下の場合には、画像形成動作中の排熱
ファン50の排出量を大きくすることにより高温環境下
では特に激しい装置内の昇温も最小限に留めることが可
能となった。
【0046】一方、図2は従来の排熱ファン50の動作
のタイミングをまとめたタイミングチャートであり、以
下にこれらの動作について簡単に説明する。
【0047】従来例1は画像形成動作中のみ排熱ファン
50を動作させる場合であり、従来例2は画像形成動作
中及び画像形成終了後から決められた一定時間のみ排熱
ファン50を動作させる場合である。そして、従来例3
は排熱ファン50の排出量が制御装置12により2段階
に切り替えられ、画像形成動作中のみ排出量を大きくし
た場合であり、従来例4は排熱ファン50の排出量が制
御装置12により2段階に切り替えられ、画像形成動作
及び画像形成終了後から決められた一定時間のみ排出量
を大きくした場合である。
【0048】以下に本実施例2、3と従来例3、4の実
験結果について説明する。図3は、このような各装置に
よってA4サイズ紙を15℃の環境に放置したものを1
5℃環境温度で50(枚/分)で1000枚連続複写し
た場合の、定着ローラーの温度変動及び装置内のクリー
ニングブレード近傍の温度変動を測定したものであり、
画像形成動作時間aは20分、画像形成終了後の一定時
間bは10分間とした。図4は複写の進行と定着能の低
下の関係を示すもので、図3と対比すると分かるよう
に、定着ローラーの表面温度の変動に対応して良好な定
着機能を保持することができた。定着能については、紙
に定着した黒ベタ画像をシルボン紙で規定回数こすり、
前後の濃度をマクベス濃度計で測定して、濃度の低下率
によって定着機能指標とした。また、クリーニングブレ
ード近傍の温度変動、特に画像形成動作中に関しては、
実施例の方が若干高く、悪化の傾向ではあるが、問題と
ならない範囲である。
【0049】図5は、図3、図4と同じ機械で紙の放置
環境及び連続複写の作業環境のみを30℃に変更し、他
は同じ条件で同じ実験を行った場合の定着ローラー温度
の変動及び装置内のクリーニングガイド近傍の温度変動
を測定したものであり、図6は複写の進行と定着能の低
下の関係を示すものである。
【0050】図5、図6から高温環境下での装置内のク
リーニングブレード近傍の昇温も従来例とまったく同程
度に抑えられていることが分かる。
【0051】このように、低温環境下の激しい定着部の
温度低下を最小限に留めつつ、高温環境下の激しい装置
内昇温に対しても、何の悪影響も与えることのない画像
形成装置を提供することができた。
【0052】(第2の実施例)次に、本発明の第2の実
施例を図7に基づいて説明する。なお、第1の実施例と
の共通箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0053】本実施例においても、画像形成装置本体
は、図8に示す実施例で説明したものと同一であり、画
像形成動作及び排熱装置の動作のタイミングのみが異な
る。
【0054】図7は実施例の画像形成動作及び排熱ファ
ン50の動作のタイミングを示すものである。本実施例
は温度センサー52の測定温度が20℃以下の時は、メ
インスイッチ投入後から60分間のみ画像形成動作中の
排熱ファン50の排出量を小さくするこを特徴とする。
【0055】即ち、本実施例においては、比較的定着装
置51の温度低下が大きい低温環境下におけるメインス
イッチ投入直後の画像形成動作中のみ画像形成動作中の
排熱ファン50の排出量を小さくした。本実施例におい
ても優れた定着機能を示し、かつ、装置内の昇温も極力
抑えることが可能となった。
【0056】(第3の実施例)次に、本発明の第3の実
施例を図7に基づいて説明する。なお、第1の実施例と
の共通箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0057】本実施例においても、画像形成装置本体
は、図8に示す実施例で説明したものと同一であり、画
像形成動作及び排熱装置の動作のタイミングのみが異な
る。
【0058】図7は実施例の画像形成動作及び排熱ファ
ン50の動作のタイミングを示すものである。本実施例
は温度センサー52の測定温度が20℃以下の時は、メ
インスイッチ投入後から積算して1000枚の複写の間
のみ画像形成動作中の排熱ファン50の排出量を小さく
するこを特徴とする。
【0059】即ち、本実施例においては、比較的定着装
置51の温度低下が大きい低温環境下におけるメインス
イッチ投入直後の画像形成動作中のみ画像形成動作中の
排熱ファン50の排出量を小さくした。本実施例におい
ても優れた定着機能を示し、装置内の昇温も極力抑える
ことが可能となった。
【0060】
【発明の効果】本出願に係る第1の発明によれば、低温
環境下の場合には、連続した画像形成動作中における排
熱装置の排出量を画像形成終了後より小さくし、高温環
境下の場合には、画像形成動作中であっても排熱装置の
排出量を上記の低温環境下の場合よりも大きくするの
で、定着部位の温度低下における定着機能の劣化及び全
温度環境下における画像形成装置内の昇温という相反す
る課題を同時に満足することが可能となった。
【0061】また、本出願に係る第2の発明によれば、
低温環境下の場合でも、画像形成終了後には、排熱装置
の排出量を、画像形成開始前及び画像形成動作中よりも
大きくするので、昇温を確実に抑えることができる。
【0062】さらに、本出願に係る第3の発明によれ
ば、画像形成装置への電源投入直後から所定時間まで
は、低温環境下の場合に、画像形成動作中の排熱装置の
排出量を、画像形成終了後より小さくするので、温度低
下を確実に防ぐことができる。
【0063】また、本出願に係る第4の発明によれば、
低温環境下の場合であって、電源投入直後から画像形成
が行われた場合でも、画像形成終了後には、排熱装置の
排出量を、画像形成開始前及び画像形成動作中よりも大
きくするので、昇温を確実に抑えることができる。
【0064】さらに、本出願に係る第5の発明によれ
ば、画像形成装置への電源投入直後から所定枚数の画像
形成動作中であって、低温環境下の場合には、画像形成
動作中の排熱装置の排出量を、画像形成終了後より小さ
くするので、温度低下を確実に防ぐことができる。
【0065】また、本出願に係る第6の発明によれば、
画像形成装置への電源投入直後から所定枚数の画像形成
動作中であって、低温環境下の場合でも、画像形成終了
後には、排熱装置の排出量を、画像形成開始前及び画像
形成動作中よりも大きくするので、昇温を確実に抑える
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における排熱装置の制御
方法を説明する図である。
【図2】従来例1〜4の排熱装置の制御方法を説明する
図である。
【図3】本発明の第1の実施例の装置において、A4サ
イズ紙を15℃の環境に放置したものを15℃環境温度
で50(枚/分)で1000枚連続複写した場合の、定
着ローラーの温度変動及び装置内のクリーニングブレー
ド近傍の温度変動を測定した図である。
【図4】図3の場合の定着能の変化を示すグラフであ
る。
【図5】本発明の第1の実施例の装置において、A4サ
イズ紙を30℃の環境に放置したものを30℃環境温度
で50(枚/分)で1000枚連続複写した場合の、定
着ローラーの温度変動及び装置内のクリーニングブレー
ド近傍の温度変動を測定した図である。
【図6】図5の場合の定着能の変化を示すグラフであ
る。
【図7】本発明の第2及び第3の実施例における排熱装
置の制御方法を説明する図である。
【図8】従来の画像形成装置の概略側断面図である。
【符号の説明】
12 制御装置 26 像担持体 50 排熱ファン(排熱装置) 51 定着装置 52 温度センサー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上のトナー像を転写材に静電的
    に転写し、形成された未定着画像を加熱・定着する定着
    装置と、排出量を少なくとも2段階以上に切り替え自在
    な画像形成装置内に滞留する熱を排出するための排熱装
    置と、環境温度測定のための温度センサーと、これらを
    制御する制御装置とを有する画像形成装置において、上
    記制御装置は、上記温度センサーの測定温度が予め設定
    した所定温度以下の場合には、画像形成動作中における
    上記排熱装置の排出量を、画像形成終了後より小さく
    し、上記温度センサーの測定温度が予め設定した所定温
    度を超える場合には、画像形成動作中における上記排熱
    装置の排出量を、上記温度センサーの測定温度が予め設
    定した所定温度以下の場合の画像形成動作中における排
    出量よりも大きくするように設定されていることを特徴
    とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 制御装置は、温度センサーの測定温度が
    予め設定した所定温度以下の場合には、画像形成終了後
    から所定時間のみ、排熱装置の排出量を画像形成開始前
    及び画像形成動作中よりも大きくするように設定されて
    いることとする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 制御装置は、画像形成装置への電源投入
    直後から所定時間までは、温度センサーの測定温度が予
    め設定した所定温度以下の場合には、画像形成動作中の
    排熱装置の排出量を、画像形成終了後より小さくするこ
    ととする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 制御装置は、画像形成装置への電源投入
    直後から所定時間までは、温度センサーの測定温度が予
    め設定した所定温度以下の場合に、画像形成動作終了後
    から所定時間のみ、排熱装置の排出量を、画像形成開始
    前及び画像形成動作中よりも大きくするように設定され
    ていることとする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 制御装置は、画像形成装置への電源投入
    直後から所定枚数の画像形成動作中に、温度センサーの
    測定温度が予め設定した所定温度以下の場合には、画像
    形成動作中の排熱装置の排出量を、画像形成終了後より
    も小さくするように設定されていることとする請求項1
    に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 制御装置は、画像形成装置への電源投入
    直後から所定枚数の画像形成動作中に、温度センサーの
    測定温度が予め設定した所定温度以下の場合には、画像
    形成終了後から所定時間のみ、排熱装置の排出量を、画
    像形成開始前及び画像形成動作中よりも大きくするよう
    に設定されていることとするする請求項1または請求項
    2に記載の画像形成装置。
JP25157794A 1994-09-21 1994-09-21 画像形成装置 Expired - Fee Related JP3217217B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25157794A JP3217217B2 (ja) 1994-09-21 1994-09-21 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25157794A JP3217217B2 (ja) 1994-09-21 1994-09-21 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0895472A true JPH0895472A (ja) 1996-04-12
JP3217217B2 JP3217217B2 (ja) 2001-10-09

Family

ID=17224889

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25157794A Expired - Fee Related JP3217217B2 (ja) 1994-09-21 1994-09-21 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3217217B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014102329A (ja) * 2012-11-19 2014-06-05 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6309618B1 (en) 1999-03-12 2001-10-30 Showa Denko K. K. Method for treating exhaust gas containing fluorine-containing interhalogen compound, and treating agent and treating apparatus

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014102329A (ja) * 2012-11-19 2014-06-05 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3217217B2 (ja) 2001-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6580883B2 (en) Image heating apparatus
JP4382050B2 (ja) 定着装置及びそれを備えた画像形成装置
JPH056043A (ja) 画像形成装置
JP2007248654A (ja) 定着装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2000267507A (ja) 画像形成装置
JPS62113183A (ja) 融着装置の制御装置
US20090060561A1 (en) Image forming apparatus
JPH0895472A (ja) 画像形成装置
JP4817525B2 (ja) 画像形成装置
US6487381B1 (en) Fixing apparatus in which heating conditions can be changed in accordance with temperature of releasing oil
JP2006220974A (ja) 転写装置及び画像形成装置
JP2007187833A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP2009186752A (ja) 画像形成装置
JPH1020718A (ja) 画像形成装置
JPH08146818A (ja) 画像形成装置
JPH09185276A (ja) 画像形成装置
JP2008040401A (ja) 画像形成装置
JP2019128476A (ja) 画像形成装置および画像加熱装置
JPH11109781A (ja) 画像形成装置と画像形成方法
JP3102448B2 (ja) 定着装置の温度制御装置
JP3077395B2 (ja) 定着装置
JP2008216571A (ja) 画像形成装置
JPH04178677A (ja) 熱ローラ型定着装置の温度制御方法
JP3267525B2 (ja) 画像形成装置
JP3950639B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070803

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080803

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees