JPH089535A - 電気接続箱 - Google Patents

電気接続箱

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JPH089535A
JPH089535A JP6135827A JP13582794A JPH089535A JP H089535 A JPH089535 A JP H089535A JP 6135827 A JP6135827 A JP 6135827A JP 13582794 A JP13582794 A JP 13582794A JP H089535 A JPH089535 A JP H089535A
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Hidetoshi Sato
秀俊 佐藤
Keiji Ushiyama
圭司 牛山
Koji Miyakoshi
浩司 宮腰
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ナットを締め付ける際にボルトが破損して
も、ボルトのみの交換が容易にできるようにした電気接
続箱を提供する。 【構成】 端子やブスバーを固定する電気接続箱におい
て、箱本体22と、ネジ部54を外に突出させて箱本体
22に着脱自在に装着されるボルト50Aと、箱本体2
2に形成されボルト50Aの頭部52を回り止めした状
態で収容するボルト固定穴24と、ボルト固定穴24か
らのボルト50Aの抜けを防止する可撓ロック片32と
を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スタッドボルトを用い
て端子やブスバーを箱本体に固定する電気接続箱に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車の電気接続箱において、電源供給
用のブスバーとLA端子をネジ止めする際、電気接続箱
の箱本体にスタッドボルトを取り付けておき、このスタ
ッドボルトにブスバーやLA端子をナットで締結するこ
とがよく行われる。
【0003】図7は、実開平3−62474号公報に記
載された従来の電気接続箱の例を分解して示している。
この電気接続箱1の箱本体2は樹脂で成形されたもの
で、ブスバー3の挿入部2aとボルト収容部2bとを有
している。ボルト収容部2bには、頭部6aが四角形に
形成されたボルト6が、ネジ部6bを上に向けて圧入さ
れている。ブスバー3の端部には、固定孔7aのあいた
固定板部7が一体に形成されている。また、電線4の端
部には、固定孔5aの付いたLA端子5が取り付けられ
ている。
【0004】LA端子5とブスバー3を固定するには、
ブスバー3の固定板部7とLA端子5とを重ねた状態
で、両固定孔7a、5aをボルト6のネジ部6bに嵌
め、その上からボルト6のネジ部6bにナットを螺合し
て締め付ける。それにより、ブスバー3とLA端子5の
固定と、両者の電気接続とが同時に達成される。
【0005】また、図8、図9はボルトを箱本体にイン
サート成形した電気接続箱を示している。図8はLA端
子5やブスバー13を固定する前の状態を示し、図9は
固定した後の状態を示している。
【0006】この電気接続箱11では、ボルト16を成
形型内に位置決めした状態で、箱本体12をインサート
成形している。この場合、ボルト16の頭部16aが、
箱本体12を構成する樹脂内に埋設され、ネジ部16b
が樹脂外に突出している。また、箱本体12には、ブス
バー13の収容溝12aが形成されると共に、該収容溝
12a内には、ブスバー13の係止孔13bに係合する
ランス12bが設けられている。また、箱本体12には
ブスバー13を載置する載置面12cが形成されてお
り、ボルト16のネジ部16bは、この載置面12cを
基準にして、外に突出している。
【0007】この電気接続箱11にLA端子5およびブ
スバー13を固定する場合は、図9に示すように、LA
端子5とブスバー13の固定板部17とを重ねて、両固
定孔17aをボルト16のネジ部16bに嵌め、その上
からボルト16のネジ部16bにナット18を螺合して
締め付ける。それにより、ブスバー13とLA端子5の
固定と、両者の電気接続とが同時に達成される。
【0008】なお、ボルトを電気接続箱に一体化するの
は、部品管理の合理化およびボルトの回り止めや抜け止
めを確実にするためである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常、LA
端子の固定やブスバーの最終的な固定は、ワイヤーハー
ネス組立工程あるいは艤装工程といった、電気接続箱の
製造とは異なる作業区域あるいはメーカーで行われる。
その際、ナットの締め付けにより、ボルトのネジ部等を
破損する場合があったが、従来では、ボルトが圧入やイ
ンサート成形で箱本体に一体化されていたので、ボルト
のみを交換することができず、電気接続箱ごと、あるい
はワイヤーハーネスごと交換せざるを得ず、不経済であ
るという問題があった。圧入の場合は、ボルトを抜くこ
とは可能であるが、こじったりする必要があるため、結
局箱本体の再使用が難しくなるという問題があった。
【0010】本発明は、上記事情を考慮し、ナットを締
め付ける際にボルトが破損しても、ボルトのみの交換が
容易にできるようにした電気接続箱を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、箱本
体と、ネジ部を外に突出させて前記箱本体に着脱自在に
装着されるボルトと、前記箱本体に形成され前記ボルト
の頭部を回り止めした状態で収容するボルト固定穴と、
前記ボルト固定穴からのボルトの抜けを防止する可撓ロ
ック片とを備えたことを特徴とする。
【0012】請求項2の発明は、請求項1記載の電気接
続箱であって、前記可撓ロック片が、前記ボルト固定穴
の周壁に形成されていることを特徴とする。
【0013】請求項3の発明は、請求項2記載の電気接
続箱であって、前記可撓ロック片は、ボルト固定穴の奥
側で片持支持され、自由端がボルト固定穴の開口縁に延
出されており、その外周側に、該可撓ロック片の可撓空
間が確保されていることを特徴とする。
【0014】請求項4の発明は、請求項3記載の電気接
続箱であって、前記可撓ロック片の自由端と、前記ボル
ト固定穴に収容したとき前記自由端と隣接するボルトの
頭部外周との間に、解除治具挿入用の隙間を確保したこ
とを特徴とする。
【0015】請求項5の発明は、請求項4記載の電気接
続箱であって、前記隙間は、前記可撓ロック片の自由端
と、それに隣接する前記ボルトの頭部外周との、少なく
とも一方に形成された切欠によって形成されていること
を特徴とする。
【0016】請求項6の発明は、請求項3〜5のいずれ
かに記載の電気接続箱であって、前記可撓空間は、前記
ボルト固定穴の周壁に形成された縦溝により形成され、
該縦溝内に前記可撓ロック片が収容されていることを特
徴とする。
【0017】請求項7の発明は、請求項3〜6のいずれ
かに記載の電気接続箱であって、前記可撓ロック片に
は、前記ボルトの頭部に形成された係合溝に係合する係
合凸部が形成され、該係合凸部には、前記ボルトをボル
ト固定穴内に挿入する際に、ボルトの頭部に押されて、
前記可撓ロック片を係合解除方向に撓ませる案内斜面が
形成されていることを特徴とする。
【0018】請求項8の発明は、請求項7記載の電気接
続箱であって、前記ボルトの頭部の係合溝が、該頭部の
全周に連続形成されていることを特徴とする。
【0019】請求項9の発明は、請求項1〜8のいずれ
かに記載の電気接続箱であって、前記可撓ロック片が、
前記ボルト固定穴の周方向に間隔的に複数個配置されて
いることを特徴とする。
【0020】請求項10の発明は、請求項1〜9のいず
れかに記載の電気接続箱であって、前記ボルトの頭部が
断面多角形に形成され、前記ボルト固定穴が前記断面多
角形のボルトの頭部に対応した多角形穴に形成されてい
ることを特徴とする。
【0021】請求項11の発明は、請求項10記載の電
気接続箱であって、前記可撓ロック片が、前記多角形穴
で構成されたボルト固定穴の角と角の間の平坦な周壁に
それぞれ形成されていることを特徴とする。
【0022】
【作用】請求項1の発明では、ボルトの頭部をボルト固
定穴に挿入することで、ボルトが回り止めされ、かつ可
撓ロック片によって抜け止めされる。したがって、箱本
体とボルトを一体化でき、この状態でボルトのネジ部
に、端子やブスバーの固定孔を嵌合して、ナットをネジ
部に螺合することにより、端子やブスバーをボルトに固
定することができ、併せて端子やブスバーを電気接続す
ることができる。また、ボルトを外す場合は、可撓ロッ
ク片を係合解除方向に撓ませることで、ボルトをボルト
固定穴から抜くことができ、ボルトを自由に交換でき
る。
【0023】請求項2の発明によれば、可撓ロック片が
ボルト固定穴の周壁にあり、通常の取扱い時に外から隠
れるので、不用意に可撓ロック片を操作して、ボルトが
外れることを防げる。
【0024】請求項3の発明では、片持支持された可撓
ロック片の自由端が、ボルト固定穴の開口縁に延びてい
るので、この開口縁に延びた自由端を可撓空間側に撓ま
せることで、可撓ロック片による係合を解除できる。
【0025】請求項4の発明では、解除治具を隙間に挿
入して、可撓ロック片を可撓空間側に撓ませることがで
き、容易にボルトを抜くことができる。
【0026】請求項5の発明では、隙間が切欠で形成さ
れているので、隙間があるものの、ボルトのがたつきが
発生しない。
【0027】請求項6の発明では、可撓ロック片が、ボ
ルト固定穴の周壁に形成された縦溝内に収容されている
ので、可撓ロック片に邪魔されずに、ボルト固定穴の周
壁でボルトの頭部を保持できる。
【0028】請求項7の発明では、ボルトをボルト固定
穴に挿入するに従い、案内斜面の作用により、可撓ロッ
ク片が自動的に撓んで、ボルトの頭部と係合する。
【0029】請求項8の発明では、ボルトの係合溝が頭
部全周にあるので、ボルトの回転方向に位置によらず、
可撓アームとボルトの頭部を係合できる。
【0030】請求項9の発明では、等間隔に複数の可撓
ロック片があるので、ボルトがバランス良く抜け止めさ
れる。
【0031】請求項10の発明では、ボルトが多角形穴
で構成されたボルト固定穴によって確実に回り止めされ
る。
【0032】請求項11の発明では、ボルトの回り止め
を行う多角形穴の角部を避けた位置に可撓ロック片があ
るので、可撓ロック片に無理な力が作用しない。
【0033】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0034】図1は実施例の電気接続箱の箱本体の構成
を示す図、図2は箱本体にボルトを装着した状態を示す
図、図3はボルトにLA端子とブスバーを固定した状態
を示す図、図4はボルトの構成を示す図である。
【0035】まず、ボルト50Aの構成について先に説
明する。ボルト50Aは、図1または図4に示すよう
に、四角柱状の頭部52とネジ部54とを有し、頭部5
3の高さ方向中間部に、全周にわたって連続した断面矩
形の係合溝53が形成されている。係合溝53の底面
は、頭部52の外周面(四角筒面)と同心状の四角筒面
として形成されている。
【0036】箱本体22は、上からボルト50Aの頭部
52を挿入し得るボルト固定穴24を有している。ボル
ト固定穴24は、ボルト50Aの頭部52の形状に対応
した四角穴として形成されている。ボルト固定穴24
は、底部が奥壁26によって塞がれており、ボルト50
Aの頭部52がちょうど収まる深さに形成さている。ボ
ルト固定穴24の奥壁26には、ボルト50Aを突き上
げるための治具挿入孔28が適当にあいている。
【0037】ボルト固定穴24の4つの平坦な周壁に
は、それぞれの幅方向中央に位置させて、ボルト50A
の挿入方向に沿う縦溝30が形成されている。各縦溝3
0は、ボルト固定穴24の開口縁から奥に向かって形成
され、断面矩形をなしている。そして、その断面の中央
には、周囲の壁との間に所定の隙間をあけた状態で、可
撓ロック片32が収容されている。この可撓ロック片3
2は、その奥端でボルト固定穴24の周壁に一体化され
ており、自由端32aがボルト固定穴24の開口縁にま
で延びた片持状のものとして構成されている。そして、
可撓ロック片32の外周面と縦溝30の内周面との間の
隙間が、可撓ロック片32の可撓空間として構成されて
いる。
【0038】可撓ロック片32の長さ方向中間部の内面
には、ボルト50Aの頭部52に形成された係合溝53
に係合する係合凸部34が形成され、該係合凸部34に
は、ボルト50Aをボルト固定穴24内に挿入する際
に、ボルト50Aの頭部52に押されて、可撓ロック片
32を可撓空間側に撓ませる案内斜面34aが形成され
ている。
【0039】その他は、ボルト固定穴24の側方に位置
させてブスバー13の収容溝22aが形成され、そのブ
スバー収容溝22a内にランス22bが形成されてい
る。また、ボルト固定穴24の開口縁の周辺には、ブス
バー載置面22cが形成されている。
【0040】そして、このように構成された箱本体22
のボルト固定穴24内に、ボルト50Aの頭部52を挿
入することにより、図2に示すような組立品としての電
気接続箱20Aが構成されている。
【0041】この際、ボルト50Aの頭部52をボルト
固定穴24に挿入すると、可撓ロック片32の係合凸部
34の案内斜面34aの作用で、可撓ロック片32が可
撓空間である縦溝30側に撓み変形し、ボルト50Aの
係合溝53が係合凸部34と合致した段階で、可撓ロッ
ク片32が元の位置に復元して、係合凸部34と係合溝
53が係合し、ボルト50Aの抜け止めを果たす。した
がって、ボルト50Aの組み付けが簡単にできる。ま
た、ボルト50Aの頭部52の係合溝53は、頭部全周
に連続形成されているので、ボルト50Aをどの向きで
挿入しても、確実に係合できる。
【0042】この状態で一つの部品として取り扱うの
で、ボルト50Aを単品で管理する必要がなく、管理し
やすい。特に、可撓ロック片32がボルト固定穴24の
周壁に形成されているので、通常の搬送等の取扱い時
に、可撓ロック片32が不用意に操作されて、ボルト5
0Aが外れるようなことがない。また、縦溝30内に可
撓ロック片32が位置しているので、可撓ロック片32
に邪魔されずに、ボルト固定穴24の周壁で、ボルト5
0Aの頭部52を強く保持できる。また、4つの平坦な
周壁全部に可撓ロック片32がそれぞれ配置されている
ので、ボルト50Aがバランス良く抜け止めされる上、
複数の可撓ロック片32を全部解除操作しないと、ボル
ト50が抜けないから、不用意にボルト50が脱落する
心配が全くない。
【0043】なお、この時点でブスバー13を装着して
もよい。ブスバー13の装着は、箱本体22の収容溝2
2aにブスバー13の基端部を挿入することで行う。ブ
スバー13を挿入すると、図3に示すようにブスバー1
3がランス22bで係止される。同時に、ブスバー13
の固定板部17の固定孔17aを、ボルト50Aのネジ
部54に嵌め、これにより組立品としての電気接続箱2
0が構成される。
【0044】ついで、この電気接続箱20Aをワイヤー
ハーネス組立工程等に搬入して、図3に示すように、ボ
ルト50Aのネジ部54にLA端子5の固定孔5aを嵌
め、その上からナット18を螺合することにより、組み
付けを完了する。
【0045】ナット18の締め付けの際に、ボルト50
Aが四角形のボルト固定穴24によって確実に回り止め
され、かつ可撓ロック片32によって抜け止めされてい
るので、簡単に締め付けが行える。また、ボルト50A
の回り止めを行う四角穴の角部を避けた位置に可撓ロッ
ク片32があるので、可撓ロック片32に無理な力が加
わる心配がなく、破損のおそれがない。
【0046】ここで、もしナット18の締め付け時に、
ボルト50Aのネジ部54が損傷したような場合は、ブ
スバー13を取り外して図2に示す状態にし、全部の可
撓ロック片32を外側に撓ませる。可撓ロック片32を
外側に撓ませると、係合凸部34と係合溝53の係合が
外れ、ボルト50が抜ける。そして、破損したボルト5
0Aを抜いて新しいものと交換し、作業を続行する。こ
のように、ボルト50Aが破損した場合は、可撓ロック
片32を撓ませることによりボルト50Aを抜くことが
できるので、ボルト50Aのみの交換が可能であり、箱
本体22はそのまま利用することができる。
【0047】可撓ロック片32を外側に撓ませる際に
は、各可撓ロック片32の自由端32aが、ボルト固定
穴24の開口縁に延びているので、この開口縁に延びた
自由端32aと、ボルト50Aの頭部52との間の隙間
Pに解除治具を挿入して、可撓ロック片32を撓ませる
ことができる。
【0048】この場合、予め図5に示すボルト50Bを
用いておけば、より簡単にボルト50Bの取り外しを行
うことができる。
【0049】このボルト50Bは、頭部52の縁の可撓
ロック片32の自由端32aが隣接する部分に、斜めに
カットした切欠56を入れたものである。それ以外は、
先のボルト50Aと全く同じである。
【0050】これを用いると、図6に示すように、隙間
Pが大きくとれるので、解除治具が挿入しやすくなり、
ボルト50Bの抜き取りがより簡単にできるようにな
る。
【0051】なお、切欠を可撓ロック片32側に設けて
も同じ効果が得られる。
【0052】このように、切欠56によって隙間を確保
した場合は、可撓ロック片32の内面とボルト50Bの
頭部52周面との間にあえて隙間を確保する必要がな
く、ボルト50Bと箱本体22の一体性をより高められ
るし、ボルト50Bのがたつきも防止できる。
【0053】上記実施例においては、ボルト50A、5
0Bの頭部52の断面形状が四角形になっているが、そ
れ以外でもよい。ただし、多角形であるのが望ましい。
ボルト50A、50Bの頭部形状が変更になった場合
は、ボルト固定穴24もそれに対応して当然変更する。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、ボルト固定穴にボルトの頭部を収容すると、ボ
ルトが抜け止めされるので、箱本体とボルトの一体性を
確保することができる。よっって、一部品としての取扱
いが可能であり、管理しやすい。また、ボルトのネジ部
等が破損した場合は、可撓ロック片を撓ませることによ
りボルトを抜くことができるので、ボルトのみの交換が
可能であり、箱本体はそのまま利用することができる。
したがって、無駄が少ない上、ボルトを交換するだけ
で、今までの作業を続行することができる。
【0055】請求項2の発明によれば、可撓ロック片が
ボルト固定穴の周壁にあり、通常の取扱い時に外から隠
れるので、不用意に可撓ロック片を操作して、ボルトが
外れることを防げる。
【0056】請求項3の発明によれば、ボルト固定穴の
開口縁に延びた可撓ロック片の自由端を可撓空間側に撓
ませることで、簡単に可撓ロック片による係合を解除す
ることができ、ボルトをボルト固定穴から抜くことがで
きる。
【0057】請求項4の発明によれば、解除治具を用い
て簡単に可撓ロック片を撓ませて、ボルトを抜くことが
できる。
【0058】請求項5の発明によれば、ボルトのがたつ
きのおそれがなく、解除治具を用いてボルトを簡単に外
すことができる。
【0059】請求項6の発明によれば、ボルト固定穴の
周壁で確実にボルトの頭部を保持でき、保持強度が高ま
る。
【0060】請求項7の発明によれば、ボルトをボルト
固定穴に挿入するだけでロックできるので、ボルトの組
み付けが簡単にできる。
【0061】請求項8の発明によれば、ボルトをどの向
きでも係合できるので、組み付けが容易にできる。
【0062】請求項9の発明によれば、ボルトをバラン
ス良く確実に抜け止めすることができる。また、複数の
可撓ロック片を全部解除操作しないと、ボルトが抜けな
いから、不用意にボルトの脱落を起こす心配がない。
【0063】請求項10の発明によれば、ボルトを確実
かつ強固に回り止めできる。
【0064】請求項11の発明によれば、可撓ロック片
に無理な力が作用しないので、破損のおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電気接続箱のスタッドボル
ト装着前の状態を示す図で、(a)は平面図、(b)は
スタッドボルトと共に示す(a)図のIb−Ib矢視断
面図である。
【図2】本発明の一実施例の電気接続箱のスタッドボル
ト装着状態を示す図で、(a)は平面図、(b)は
(a)図のIIb−IIb矢視断面図である。
【図3】本発明の一実施例の電気接続箱のスタッドボル
トにブスバーおよび端子を接続した状態を示す図で、
(a)は平面図、(b)は(a)図のIIIb−III
b矢視断面図である。
【図4】本発明の一実施例に用いるスタッドボルトを示
し、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は背面図
である。
【図5】本発明の他の実施例に用いるスタッドボルトを
示し、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は背面
図である。
【図6】本発明の他の実施例の電気接続箱のスタッドボ
ルト装着状態を示す図で、(a)は平面図、(b)は
(a)図のVIb−VIb矢視断面図である。
【図7】従来の電気接続箱の一例を示す斜視図である。
【図8】従来の電気接続箱の他の例を示し、(a)は平
面図、(b)は(a)図のIIXb−IIXb矢視断面
図である。
【図9】図8の電気接続箱のスタッドボルトにブスバー
および端子を接続した状態を示す図で、(a)は平面
図、(b)は(a)図のIXb−IXb矢視断面図であ
る。
【符号の説明】
22 箱本体 24 ボルト固定穴 30 縦溝(可撓空間) 32 可撓ロック片 32a 自由端 34 係合凸部 34a 案内斜面 50A ボルト 50B ボルト 52 頭部 53 係合溝 54 ネジ部 56 切欠 P 隙間

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱本体と、 ネジ部を外に突出させて前記箱本体に着脱自在に装着さ
    れるボルトと、 前記箱本体に形成され前記ボルトの頭部を回り止めした
    状態で収容するボルト固定穴と、 前記ボルト固定穴からのボルトの抜けを防止する可撓ロ
    ック片とを備えたことを特徴とする電気接続箱。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電気接続箱であって、 前記可撓ロック片が、前記ボルト固定穴の周壁に形成さ
    れていることを特徴とする電気接続箱。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の電気接続箱であって、 前記可撓ロック片は、ボルト固定穴の奥側で片持支持さ
    れ、自由端がボルト固定穴の開口縁に延出されており、
    その外周側に、該可撓ロック片の可撓空間が確保されて
    いることを特徴とする電気接続箱。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の電気接続箱であって、 前記可撓ロック片の自由端と、前記ボルト固定穴に収容
    したとき前記自由端と隣接するボルトの頭部外周との間
    に、解除治具挿入用の隙間を確保したことを特徴とする
    電気接続箱。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の電気接続箱であって、 前記隙間は、前記可撓ロック片の自由端と、それに隣接
    する前記ボルトの頭部外周との、少なくとも一方に形成
    された切欠によって形成されていることを特徴とする電
    気接続箱。
  6. 【請求項6】 請求項3〜5のいずれかに記載の電気接
    続箱であって、 前記可撓空間は、前記ボルト固定穴の周壁に形成された
    縦溝により形成され、 該縦溝内に前記可撓ロック片が収容されていることを特
    徴とする電気接続箱。
  7. 【請求項7】 請求項3〜6のいずれかに記載の電気接
    続箱であって、 前記可撓ロック片には、前記ボルトの頭部に形成された
    係合溝に係合する係合凸部が形成され、 該係合凸部には、前記ボルトをボルト固定穴内に挿入す
    る際に、ボルトの頭部に押されて、前記可撓ロック片を
    係合解除方向に撓ませる案内斜面が形成されていること
    を特徴とする電気接続箱。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の電気接続箱であって、 前記ボルトの頭部の係合溝が、該頭部の全周に連続形成
    されていることを特徴とする電気接続箱。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の電気接
    続箱であって、 前記可撓ロック片が、前記ボルト固定穴の周方向に間隔
    的に複数個配置されていることを特徴とする電気接続
    箱。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の電気
    接続箱であって、 前記ボルトの頭部が断面多角形に形成され、前記ボルト
    固定穴が前記断面多角形のボルトの頭部に対応した多角
    形穴に形成されていることを特徴とする電気接続箱。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の電気接続箱であっ
    て、 前記可撓ロック片が、前記多角形穴で構成されたボルト
    固定穴の角と角の間の平坦な周壁にそれぞれ形成されて
    いることを特徴とする電気接続箱。
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