JPH0928018A - ロック構造及びロック解除用治具及びロック解除方法 - Google Patents

ロック構造及びロック解除用治具及びロック解除方法

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JPH0928018A
JPH0928018A JP7176234A JP17623495A JPH0928018A JP H0928018 A JPH0928018 A JP H0928018A JP 7176234 A JP7176234 A JP 7176234A JP 17623495 A JP17623495 A JP 17623495A JP H0928018 A JPH0928018 A JP H0928018A
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治義 室伏
Kunihiko Takeuchi
邦彦 竹内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケース相互の合体および離脱を容易かつ確実
に成し得るようにすると同時に、ロック解除操作時にお
けるロック手段の破損を防止することができるロック構
造及びロック解除用治具及びロック解除方法を提供す
る。 【解決手段】 下部ケース7と上部ケース8との内の一
方のケースの外周壁13上の複数箇所に装備されたロッ
ク片4と、他方のケースの外周壁15上でロック片4に
対応する各位置に装備されてケース相互の嵌合が完了し
たときにロック片4を係合保持してケース相互を連結固
定するロック片受容部16とが備えられている。また、
互いに係合しているロック片4とロック片受容部16と
の係合を外すロック解除片24を挿入するための解除片
挿通間隙25が、ロック片受容部16に係合したロック
片4に臨んで確保されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下部ケースおよび
上部ケースを合体させることによってこれらの各ケース
に収容保持されている接続端子相互の電気的接続を実現
する電気接続箱や多極コネクタ等において合体させるケ
ース相互の連結固定を行うロック構造及びロック解除用
治具及びロック解除方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】下部ケースおよび上部ケースを合体させ
ることによってこれらの各ケースに収容保持されている
接続端子相互の電気的接続を実現する電気接続箱や多極
コネクタ等において、前記下部ケースおよび上部ケース
は、絶縁性の合成樹脂による一体成形品として形成され
ることが多い。そして、これまでに開発された電気接続
箱や多極コネクタ等において前記下部ケースと上部ケー
スとを連結固定するためのロック構造は、いわゆる、ね
じ式のものと、ロック片による係合式のものとに大別す
ることができる。
【0003】ねじ式のロック構造は、例えば特開昭54
−116694号公報に開示されているように、一方の
ケースに組み付けた金属製のボルトを、他方のケースに
埋設された金属製のナットに螺合させることで、ケース
相互を連結固定するものである。
【0004】これに対し、ロック片による係合式のロッ
ク構造は、例えば実開昭61−53874号公報に開示
されているように、一方のケースの外周壁上の複数箇所
に装備されたロック片と、他方のケースの外周壁上で前
記ロック片に対応する各位置に装備されてケース相互の
嵌合が完了したときに前記ロック片を係合保持してケー
ス相互を連結固定するロック片受容部とを備えた構成で
ある。これらのロック片およびロック片受容部の係合に
よってケース相互を連結固定するものである。このロッ
ク片は、例えば、他方のケースとの嵌合方向に沿って延
出する弾性片と該弾性片の先端側より該弾性片の板厚方
向に突出した係止突起とを具備した構成とされる。ま
た、ロック片受容部は、ケース相互の嵌合時に、弾性片
の先端側を板厚方向に撓ませた状態とすることで係止突
起の挿通を許容するロック片挿通部と、ケース相互の嵌
合が完了した時に弾性片の弾性付勢力によって係止突起
が突入して該係止突起と係合状態となる係止突起受容部
とを具備した構成とされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上のような
従来のロック構造において、ねじ式のものは、ケースを
構成する部品点数が増え、ケース全体で考えた場合に製
造コストの増大を招くという問題がある。また、ロック
操作時のねじの締め付け作業やロック解除操作時におけ
るねじの緩め作業に相当の手間がかかり、結局、ケース
相互の合体作業や離脱作業を速やかに完遂させることが
難しいという問題があった。
【0006】一方、ロック片による係合式のものの場合
は、ロック片やロック片受容部を各ケースに一体成形す
ることで部品点数の削減を行い、ケース全体で考えた場
合に製造コストの低減を図ることができる。また、下部
ケースと上部ケースとを所定の押圧力で嵌合させる等の
手間の少ない作業でケース相互を合体させることがで
き、ケース相互の合体作業を速やかに完遂させることが
できる。
【0007】しかし、ケース相互の離脱作業が極めて困
難であり、特にケースが大型で、ロック片やロック片受
容部の装備箇所が多くなる場合には、ケース相互の離脱
作業時に一部のロック片やロック片受容部を破損する危
険があった。このロック片やロック片受容部の破損とい
う問題は、次のような理由により発生していると考えら
れる。つまり、合体しているケース相互を離脱させるに
は、複数箇所に装備されているロック片およびロック片
受容部の係合を全て解除した上で、ケース相互を引き離
す力を作用させる必要がある。しかしながら、現状では
ロック片およびロック片受容部の係合の解除は、これら
のロック片とロック片受容部との間にマイナス・ドライ
バーの先端をこじ入れるなどして各係合箇所毎に個別に
係合の解除を行うことが多く、複数箇所の係合を速やか
に、かつ確実に外すことができない。その結果、一部に
係合の解除が不完全なロック片とロック片受容部とが残
っているのを知らずに無理にケース相互を離脱させよう
として、一部の係合箇所に過度の引張力が作用して破損
してしまうものである。
【0008】なお、車両の電気系統の配線処理に使用さ
れる電気接続箱や多極コネクタ等は、車両に装備される
電気・電子機器や制御機器の高機能化及び高性能化に伴
って、収容する接続端子数や電子部品数の増大や多極化
が年々進んでいる。それに伴って、ケースへの誤配線等
の発生頻度も増える危険があり、誤配線等に対する保守
のためにも、ケース相互の合体および離脱が容易に成し
得るようにロック構造を改善することは、今後の重要な
課題となっている。
【0009】そこで、本発明の目的は上記課題を解消す
ることにあり、ケース相互の合体および離脱を容易かつ
確実に成し得ると同時に、ロック解除操作時におけるロ
ック手段の破損を防止することのできるロック構造及び
ロック解除用治具及びロック解除方法を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
部ケースと該下部ケースの上部に嵌合により合体させる
上部ケースとの内の一方のケースの複数箇所に装備され
たロック片と、他方のケースのロック片に対応する各位
置に装備されてケース相互の嵌合が完了したときにロッ
ク片を係合保持してケース相互を連結固定するロック片
受容部とを備え、ロック片が他方のケースとの嵌合方向
に沿って延出する弾性片と該弾性片の先端側より該弾性
片の板厚方向に突出した係止突起とを具備し、ロック片
受容部がケース相互の嵌合時に弾性片の先端側を板厚方
向に撓ませた状態とすることで係止突起の挿通を許容す
るロック片挿通部と、ケース相互の嵌合が完了した時に
弾性片の弾性付勢力によって係止突起が突入して該係止
突起と係合状態となる係止突起受容部とを具備したロッ
ク構造において、互いに係合しているロック片とロック
片受容部との間に挿入されることによってロック片の弾
性片を弾性変形させて係止突起を係止突起受容部から脱
出する位置に変位させるロック解除片を使用するための
解除片挿通間隙が、ロック片受容部に係合したロック片
に臨んで確保される構成としたことを特徴とするロック
構造により達成される。
【0011】また、上記のロック構造において、弾性片
上には係止突起側に向って徐々に突出量が大きくなる傾
斜面を有した解除片挿通間隙の確保を行うテーパ突起が
装備された構成としても、上記目的を達成することがで
きる。
【0012】さらに、上記のロック構造において、ロッ
ク片受容部が装備されるケースの一部にロック片受容部
の係止突起受容部に係合した係止突起の先端傾斜面に向
けてロック解除片の挿入を可能ならしめる解除片挿通孔
を開設することで、解除片挿通間隙の確保を行う構成と
しても、上記目的を達成することができる。
【0013】また、本発明の上記目的は、下部ケースと
該下部ケースの上部に嵌合により合体させる上部ケース
との一方のケースの複数箇所に装備されたロック片と、
他方のケースのロック片に対応する各位置に装備されて
ロック片を係合保持してケース相互を連結固定するロッ
ク片受容部とを備え、互いに係合しているロック片とロ
ック片受容部との間の解除片挿通間隙の配置に対応して
一つの基板上に突設されている複数個のロック解除片を
備えていることを特徴とするロック解除用治具により達
成される。
【0014】さらに、本発明の上記目的は、下部ケース
と該下部ケースの上部に嵌合により合体させる上部ケー
スとの一方のケースの複数箇所に装備されたロック片
と、他方のケースのロック片に対応する各位置に装備さ
れてケース相互の嵌合が完了したときにロック片を係合
保持してケース相互を連結固定するロック片受容部とを
備え、互いに係合しているロック片とロック片受容部と
の間の各解除片挿通間隙がロック解除用治具の各ロック
解除片に対峙され、各ロック解除片を同時に解除片挿通
間隙に挿入することで、下部ケースと上部ケースとの連
結固定に関与している複数個のロック片とロック片受容
部との係合を一括して解除することを特徴とするロック
解除方法により達成される。
【0015】
【作用】本発明の上記構成によれば、いわゆるロック片
による係合式のもので、ロック手段であるロック片やロ
ック片受容部は、それぞれ下部ケースや上部ケースと一
体成形することができる。従って、ケース全体で考えた
場合に、部品点数の削減によって製造コストの低減を図
ることができる。
【0016】また、ケース相互の合体は、下部ケースと
上部ケースとを所定の押圧力で嵌合させるという手間の
少ない作業で速やかに完遂することができる。そして、
合体している下部ケースと上部ケースとを離脱させるに
は、下部ケース又は上部ケースに装備された各解除片挿
通間隙がロック解除用治具の各ロック解除片に対向する
ように、解除片挿通間隙が装備されているケースとロッ
ク解除用治具とを対峙させる。そして、ロック解除用治
具上の各ロック解除片を同時に該当ケース上の解除片挿
通間隙に挿入すれば、下部ケースと上部ケースとの連結
固定に関与している複数個のロック片とロック片受容部
との係合を一括して簡単かつ確実に解除することがで
き、その状態で下部ケースと上部ケースとを引き離すよ
うに付勢すれば、ケース相互を速やかに離脱させること
ができる。したがって、一部のロック片とロック片受容
部とにおいて係合の解除が不完全のままケース相互を引
き離そうと無理な力が加えられることがなくなり、下部
ケースと上部ケースとの合体および離脱を容易かつ確実
に成し得ると同時に、ロック解除操作時におけるロック
手段の破損を防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1乃至図6は本発明に係るロッ
ク構造及びロック解除用治具の一実施の形態を示したも
ので、図1は本発明のロック構造を示すケース要部の断
面図、図2は図1におけるケースとロック解除用治具と
の分解斜視図、図3は図2におけるケースの合体途中の
状態を示す斜視図、図4は図1におけるロック片の構成
を示す拡大斜視図、図5および図6は合体状態にある下
部ケースと上部ケースとを離脱させるロック解除方法の
説明図である。
【0018】本実施の形態のロック構造1が適用された
ケース2は、車両の電気系統の配線処理に利用される電
気接続箱で、図2および図3に示すように、上部を開口
した略箱形を呈した下部ケース7と、該下部ケース7の
上部に嵌合により合体する上部ケース8とから構成され
ている。この下部ケース7は、ワイヤハーネス10の各
電線の先端に接続された接続端子を収容保持する端子収
容部をケース底部に有している。また、上部ケース8
は、リレーボックス11やヒューズ装着部12をケース
上部に有している。これらの下部ケース7および上部ケ
ース8は、それぞれ絶縁性の合成樹脂による一体成形に
より形成されており、嵌合による合体によって、各ワイ
ヤハーネス10の電線を所定のリレーボックス11また
はヒューズ装着部12の端子に電気接続する。
【0019】図1乃至図3に示すように、このロック構
造1は、下部ケース7の外周壁13上の複数箇所に装備
されたロック片4と、上部ケース8の外周壁15上でロ
ック片4に対応する各位置に装備されてケース相互の嵌
合が完了したときにロック片4を係合保持してケース相
互を連結固定するロック片受容部16とを備えた構成を
なしている。
【0020】このロック片4は、下部ケース7に一体成
形されたもので、図4にも示しているように、上部ケー
ス8との嵌合方向に沿って延出する略板状の弾性片18
と、該弾性片18の先端側より該弾性片18の板厚方向
で外周壁15に向って突出した係止突起19とを具備し
た構成をなしている。そして、この係止突起19は、先
端側の上面が傾斜面20となっている。この傾斜面20
は、下部ケース7の上に上部ケース8を嵌合する際、上
部ケース8上のロック片受容部16の先端部が当接する
ことで、弾性片18を板厚方向に弾性変形させて、ロッ
ク片4のロック片受容部16への進入を容易にする。
【0021】図1および図6から明らかなように、ロッ
ク片受容部16は、上下のケース相互の嵌合時に、弾性
片18の先端側を板厚方向に撓ませた状態とすることで
係止突起19の挿通を許容するロック片挿通部22と、
ケース相互の嵌合が完了した時に弾性片18の弾性付勢
力によって係止突起19が突入して該係止突起19と係
合状態となる係止突起受容部23とを具備した構成をな
している。この一実施の形態の場合、係止突起受容部2
3は、外周壁15の一部をケース内側にへこますことに
よって形成した段差部である。
【0022】また、図1に示すように、互いに係合して
いるロック片4とロック片受容部16との間に挿入され
ることによってロック片4の弾性片18を弾性変形させ
て係止突起19を係止突起受容部23から脱出する位置
に変位させるロック解除片24を使用するための解除片
挿通間隙25が、ロック片受容部16に係合したロック
片4に臨んで確保される。この解除片挿通間隙25は、
ロック片挿通部22の一部で、ロック片4の弾性片18
に沿って確保される。
【0023】そして、図1および図4に示すように、弾
性片18上には、係止突起19側に向って徐々に突出量
が大きくなる傾斜面27を有し、ロック片挿通部22の
内壁面に当接することによって解除片挿通間隙25の確
保を行うテーパ突起28が装備されている。
【0024】一方、ロック解除用治具3は、板金加工に
よって形成したもので、図2に示すように、解除片挿通
間隙25に挿通すべき複数個のロック解除片24が、ケ
ース上の解除片挿通間隙25の配置に対応して一つの基
板30上に突設された構成をなしている。
【0025】以上の構成で明らかなように、本実施の形
態のロック構造1は、いわゆるロック片4による係合式
のもので、ロック手段であるロック片4やロック片受容
部16は、それぞれ下部ケース7や上部ケース8と一体
成形されるため、ケース全体で考えた場合に、部品点数
の削減によって製造コストの低減を図ることができる。
【0026】また、ケース相互の合体は、下部ケース7
と上部ケース8とを所定の押圧力で嵌合させるという手
間の少ない作業で速やかに完遂することができる。そし
て、合体している下部ケース7と上部ケース8とを離脱
させるには、図1および図4に示すように、ケース上の
各解除片挿通間隙25がロック解除用治具3の各ロック
解除片24に対向するように、解除片挿通間隙25が装
備されているケースとロック解除用治具3とを対峙させ
る。そして、図5に示すように、ロック解除用治具3上
の各ロック解除片24を同時に該当ケース上の解除片挿
通間隙25に挿入すれば、下部ケース7と上部ケース8
との連結固定に関与している複数個のロック片4とロッ
ク片受容部16との係合を一括して簡単かつ確実に解除
することできる。そして、その状態で図6に矢印(イ)
で示すように、下部ケース7と上部ケース8とを引き離
すように、上部ケース8を引き上げれば、ケース相互を
速やかに離脱させることができる。
【0027】したがって、一部のロック片4とロック片
受容部16とにおいて係合の解除が不完全のままケース
相互を引き離そうと無理な力が加えられることがなくな
り、下部ケースと上部ケースとの合体および離脱を容易
かつ確実に成し得ると同時に、ロック解除操作時におけ
るロック手段の破損を防止することができる。
【0028】図7は本発明に係るロック構造の他の実施
の形態を示したものである。このロック構造31は、下
部ケース7の外周壁13上の複数箇所に装備されたロッ
ク片4と、上部ケース8の外周壁15上でロック片4に
対応する各位置に装備されてケース相互の嵌合が完了し
たときにロック片4を係合保持してケース相互を連結固
定するロック片受容部16とを備えた構成を成している
点では、前述の実施の形態のものと共通である。そし
て、ロック片4の構造およびロック片受容部16の構造
も共通である。しかし、この実施の形態のロック構造3
1では、上部ケース8の上壁部上でロック片受容部16
に係合したロック片4の係止突起19に対向する位置に
ロック解除片24を挿通する解除片挿通孔33が開設さ
れており、該解除片挿通孔33によって、係止突起19
の上方側に解除片挿通間隙25が確保されるようになっ
ている。
【0029】図8に示すように、上部ケース8に開設し
た解除片挿通孔33から、ロック解除用治具3のロック
解除片24を挿入することで、ロック片4の係止突起1
9をロック片受容部16の係止突起受容部23から脱出
させる。そして、その状態のまま、上部ケース8とロッ
ク解除用治具3とを一緒に引き上げることで、下部ケー
ス7と上部ケース8とを離脱させることができる。この
下部ケース7と上部ケース8とを合体させる操作は、前
述の実施の形態の場合と同様である。
【0030】このように、解除片挿通間隙25を配備す
る位置を変更しても、前述の実施の形態の場合と同様
に、ケース全体で考えた場合に製造コストの低減を図る
ことができる。また、ケース相互の合体および離脱を容
易かつ確実に成し得ると同時に、ロック解除操作時にお
けるロック手段の破損を防止することができる。
【0031】なお、以上の実施の形態では、ロック解除
用治具3は板金製としたが、図10に示すように、平坦
で厚肉の基板35上にロック解除片24を植設するよう
にしても良い。そして、強度等の条件が満足するなら、
基板35およびロック解除片24を合成樹脂で一体形成
するようにしても良い。
【0032】なお、図10および図11に示した例の場
合、ケース2は、一つの上部ケース8と、該上部ケース
8に嵌合する3個の下部ケース71,72,73とを合
体する構成とされている。このように、下部ケースが複
数個に分割されている場合には、より多数のロック解除
片24を一つの基板35に立設する必要が有るため、厚
板上の基板35上にロック解除片24を植設する構造の
ロック解除用治具3が好ましい。
【0033】また、上記実施の形態では、本発明のロッ
ク構造が適用されるケースとして、電気接続箱の場合を
示したが、本発明のロック構造は、電気接続箱に限ら
ず、多極コネクタ、その他、一般のケース類にも利用す
ることが可能である。また、ロック片4は、上記の実施
の形態では下部ケース7に装備したが、上部ケース8側
に装備することも考えられる。その場合には、ロック片
受容部16を下部ケース7に装備することになる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明のロック構造
においては、いわゆるロック片による係合式のもので、
ロック手段であるロック片やロック片受容部は、それぞ
れ下部ケースや上部ケースと一体成形することができ
る。従って、ケース全体で考えた場合に、部品点数の削
減によって製造コストの低減を図ることができる。ま
た、ケース相互の合体は、下部ケースと上部ケースとを
所定の押圧力で嵌合させるという手間の少ない作業で速
やかに完遂することができる。
【0035】また、合体している下部ケースと上部ケー
スとを離脱させるには、下部ケース又は上部ケースに装
備された各解除片挿通間隙がロック解除用治具の各ロッ
ク解除片に対向するように、解除片挿通間隙が装備され
ているケースとロック解除用治具とを対峙させる。そし
て、ロック解除用治具上の各ロック解除片を同時に該当
ケース上の解除片挿通間隙に挿入すれば、下部ケースと
上部ケースとの連結固定に関与している複数個のロック
片とロック片受容部との係合を一括して簡単かつ確実に
解除することできる。したがって、その状態で下部ケー
スと上部ケースとを引き離すように付勢すれば、ケース
相互を速やかに離脱させることができる。よって、一部
のロック片とロック片受容部とにおいて係合の解除が不
完全のままケース相互を引き離そうと無理な力が加えら
れることがなくなり、下部ケースと上部ケースとの合体
および離脱を容易かつ確実に成し得ると同時に、ロック
解除操作時におけるロック手段の破損を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るロック構造の一実施の形態の断面
図である。
【図2】図1におけるケースとロック解除用治具との分
解斜視図である。
【図3】図1におけるケースの合体途中の状態を示す斜
視図である。
【図4】図1におけるロック片の構成を示す拡大斜視図
である。
【図5】図1における合体状態にある下部ケースと上部
ケースとを離脱させるロック解除方法の説明図である。
【図6】図5における下部ケースと上部ケースとの離脱
させるロック解除状態を示す説明図である。
【図7】本発明のロック構造の他の実施の形態を示す縦
断面図である。
【図8】図7における下部ケースと上部ケースとを離脱
させるロック解除途中の状態を示す説明図である。
【図9】図7における下部ケースと上部ケースとを離脱
させるロック解除完了の状態を示す説明図である。
【図10】本発明に係るロック解除用治具のさらに別の
実施の形態の構成を示す斜視図である。
【図11】図10におけるロック解除時の状態を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 ロック構造 2 ケース 3 ロック解除用治具 4 ロック片 7 下部ケース 8 上部ケース 13,15 外周壁 16 ロック片受容部 18 弾性片 19 係止突起 22 ロック片挿通部 23 係止突起受容部 24 ロック解除片 25 解除片挿通間隙 30 基板 31 ロック構造 33 解除片挿通孔 35 基板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部ケースと該下部ケースの上部に嵌合
    により合体させる上部ケースとの一方のケースの複数箇
    所に装備されたロック片と、他方のケースの前記ロック
    片に対応する各位置に装備されてケース相互の嵌合が完
    了したときに前記ロック片を係合保持してケース相互を
    連結固定するロック片受容部とを備え、前記ロック片が
    他方のケースとの嵌合方向に沿って延出する弾性片と、
    該弾性片の先端側より該弾性片の板厚方向に突出した係
    止突起を備えると共に、前記ロック片受容部がケース相
    互の嵌合時に前記弾性片の先端側を板厚方向に撓ませた
    状態とすることで前記係止突起の挿通を許容するロック
    片挿通部と、ケース相互の嵌合が完了した時に前記弾性
    片の弾性付勢力によって前記係止突起が突入して該係止
    突起と係合状態となる係止突起受容部とを具備したロッ
    ク構造において、 互いに係合している前記ロック片と前記ロック片受容部
    との間に挿入されることによって前記ロック片の弾性片
    を弾性変形させて前記係止突起を前記係止突起受容部か
    ら脱出する位置に変位させるロック解除片を使用するた
    めの解除片挿通間隙が、前記ロック片受容部に係合した
    前記ロック片に臨んで確保される構成としたことを特徴
    とするロック構造。
  2. 【請求項2】 前記弾性片上には、前記係止突起側に向
    って徐々に突出量が大きくなる傾斜面を有した前記解除
    片挿通間隙の確保を行うテーパ突起が装備されたことを
    特徴とする請求項1に記載のロック構造。
  3. 【請求項3】 前記ロック片受容部が装備されるケース
    の一部に、前記ロック片受容部の係止突起受容部に係合
    した係止突起の先端傾斜面に向けて前記ロック解除片の
    挿入を可能ならしめる解除片挿通孔を開設することで前
    記解除片挿通間隙の確保を行うことを特徴とする請求項
    1に記載のロック構造。
  4. 【請求項4】 下部ケースと該下部ケースの上部に嵌合
    により合体させる上部ケースとの一方のケースの複数箇
    所に装備されたロック片と、他方のケースの前記ロック
    片に対応する各位置に装備されて前記ロック片を係合保
    持してケース相互を連結固定するロック片受容部とを備
    え、互いに係合している前記ロック片と前記ロック片受
    容部との間の解除片挿通間隙の配置に対応して一つの基
    板上に突設されている複数個のロック解除片を備えてい
    ることを特徴とするロック解除用治具。
  5. 【請求項5】 下部ケースと該下部ケースの上部に嵌合
    により合体させる上部ケースとの一方のケースの複数箇
    所に装備されたロック片と、他方のケースの前記ロック
    片に対応する各位置に装備されてケース相互の嵌合が完
    了したときに前記ロック片を係合保持してケース相互を
    連結固定するロック片受容部とを備え、互いに係合して
    いる前記ロック片と前記ロック片受容部との間の各解除
    片挿通間隙がロック解除用治具の各ロック解除片に対峙
    され、前記各ロック解除片を同時に前記解除片挿通間隙
    に挿入することで、前記下部ケースと上部ケースとの連
    結固定に関与している複数個の前記ロック片と前記ロッ
    ク片受容部との係合を一括して解除することを特徴とす
    るロック解除方法。
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