JPH0895159A

JPH0895159A - フィルム表示装置

Info

Publication number: JPH0895159A
Application number: JP23482094A
Authority: JP
Inventors: Katsutoshi Nishiuchi; 勝敏西内
Original assignee: Olympus Optical Co Ltd
Current assignee: Olympus Corp
Priority date: 1994-09-29
Filing date: 1994-09-29
Publication date: 1996-04-12

Abstract

(57)【要約】【目的】ネガティブフィルムを直視する場合において、
フィルムの磁気記録層に記録された撮影情報等を参照す
ることを可能ならしめる。【構成】撮影像表示部２は、所謂ネガティブフィルム直
視式のライティングテーブルで構成されている。磁気記
録表示部２はフィルムの磁気記録層に記録された情報を
表示し、上記撮影像表示部３はフィルムの撮影像を表示
する。そして、操作者は上記表示切換スイッチ４により
表示の切り換えを指示することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも撮影部と磁
気記録部とを有するフィルムを使用して、磁気データを
液晶表示素子などを用いて表示させるフィルム表示装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、照明光をネガティブフィルムに照
射して、その透過光を光電変換手段により電気信号に変
換し、撮影像に係る映像をディスプレイ画面上に表示す
る技術が提案されている。かかる技術では、電気的にネ
ガティブ／ポジティブ反転を行って、撮影像をディスプ
レイ画面上に表示していた。さらに、撮影像と磁気記録
部のデータとを重ねて表示する技術についても種々の提
案がなされている。

【０００３】例えば、特開平４−１３４９７８号公報で
は、磁気記録層に記録されたデータをデコードし、その
内容を撮影像と重ねて表示する「画像表示装置」に関す
る技術が開示されている。この技術は、表示手段に撮影
像と必要な写真に係る情報とを同時に表示できることに
特徴と有するものであった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この特
開平４−１３４９７８号公報により開示された技術で
は、撮影像を光電変換手段により電気信号に変換してデ
ィスプレイ画面上に再生している為、機器の規模が大き
くなり、コストアップを招いていた。

【０００５】そして、単にネガティブフィルム直視式の
ライティングテーブルにてネガの撮影像を確認する場合
において、フィルムの磁気記録層に記録された撮影情報
を参照する場合等には適用することができなかった。

【０００６】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、ネガティブフィルムを直
視する場合において、フィルムの磁気記録層に記録され
た撮影情報等を参照することを可能とする、操作が簡単
で且つ簡単な構成の安価なフィルム表示装置を提供する
ことにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第１の態様によるフィルム表示装置は、撮
影情報が記憶された磁気記録部を有する現像済みフィル
ムを装填し、該装填されたフィルムを給送する給送手段
と、上記給送された現像済みフィルムを照明することに
より、撮影画面を投影し、表示する撮影画像表示手段
と、上記表示されている撮影画像に関する撮影情報を、
上記磁気記録部から読み出す情報読み出し手段と、上記
情報読み出し手段からの撮影情報を、上記撮影画像表示
手段とは別に表示する撮影情報表示手段とを具備したこ
とを特徴とする。

【０００８】そして、第２の態様によるフィルム表示装
置は、上記磁気記録部から読み出された撮影情報を記憶
する記憶手段と、上記記憶手段に記憶された撮影情報を
選択する選択手段とを更に具備し、選択された撮影情報
を所定のパターンで上記撮影情報表示手段に表示するよ
うにしたことを特徴とする。さらに、第３の態様による
フィルム表示装置は、上記給送手段が、電気的に制御さ
れるか、又は手動で制御されることを特徴とする。

【０００９】

【作用】即ち、本発明の第１の態様によるフィルム表示
装置では、給送手段により、撮影情報が記憶された磁気
記録部を有する現像済みフィルムが給送され、撮影画像
表示手段により、上記給送された現像済みフィルムが照
明されることにより撮影画面が投影され表示され、情報
読み出し手段により、上記表示されている撮影画像に関
する撮影情報が上記磁気記録部から読み出され、撮影情
報表示手段により、上記情報読み出し手段からの撮影情
報が上記撮影画像表示手段とは別に表示される。

【００１０】そして、第２の態様によるフィルム表示装
置では、記憶手段により上記磁気記録部から読み出され
た撮影情報が記憶され、選択手段により上記記憶手段に
記憶された撮影情報が選択され、選択された撮影情報が
所定のパターンで上記撮影情報表示手段に表示される。
さらに、第３の態様によるフィルム表示装置は、上記給
送手段が、電気的に制御されるか、又は手動で制御され
る。

【００１１】

【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。先ず図１には本発明の一実施例に係るフ
ィルム表示装置の概念図を示し説明する。この図１に示
されるように、本実施例のフィルム表示装置は、本体１
に、磁気記録表示部２と撮影像表示部３、表示切換スイ
ッチ４が配設された構成となっている。上記撮影像表示
部２は、所謂ネガティブフィルム直視式のライティング
テーブルで構成されている。かかる構成において、上記
磁気記録表示部２はフィルムの磁気記録層に記録された
情報を表示し、上記撮影像表示部３はフィルムの撮影像
を表示する。そして、操作者は上記表示切換スイッチ４
により表示の切り換えを指示することができる。

【００１２】この実施例に係るフィルム表示装置の詳細
な構成は図２に示される。即ち、照明部１２の光が照射
される平面には拡散板１３が配置されており、当該拡散
板１３と平行にフィルム１１が配置される。この照明部
１２と拡散板１３とで上記ネガティブフィルム直視式の
ライティングテーブル、即ち上記撮影像表示部３を構成
する。また、上記フィルム１１には、当該フィルム１１
の給送、巻取を行うべくスプール１４，２０が配設され
ている。

【００１３】さらに、上記フィルム１１の不図示の磁気
記録層に当接する位置には磁気読取部１５が配設されて
おり、当該磁気読取部１５の出力はデコーダ１８を介し
て記憶部１６の入力に電気的に接続されている。そし
て、この記憶部１６の出力は表示部１７の入力に電気的
に接続されている。この他、ＣＰＵ１９の出力は上記ス
プール１４，２０、デコーダ１８、記憶部１６、表示部
１７の各入力に電気的に接続されている。

【００１４】このような構成において、照明部１２によ
り照射された光は拡散板１３により拡散されフィルム１
１に照射される。従って、操作者は図中、方向Ａよりフ
ィルム１１の撮影像を直視することができる。即ち、操
作者は図１の撮影像表示部３にて撮影像を直視すること
ができる。

【００１５】また、フィルム１１の不図示の磁気記録層
に記録された磁気情報は磁気読取部１５により読み取ら
れ、当該情報はデコーダ１８にてデコードされた後、記
憶部１６に記憶され、表示部１７により表示される。即
ち、図１の磁気記録表示部２に磁気情報が表示される。
上記表示切換スイッチ４を操作すると、記憶部１６に記
憶されたデータの読み出しが行われ、順次表示の切り換
えが行われる。尚、上記各部の動作はＣＰＵ１９により
制御される。

【００１６】上記磁気記録表示部２では、不図示の液晶
表示素子やＬＥＤなどを用いて表示を行うのだが、表示
内容としては、例えば日付、ＡＶ値、ＴＶ値、焦点距
離、フィルムコマ数等がある。実際の表示態様として
は、図３（ａ）に示されるように、これら表示内容を表
示切換スイッチ４の操作に基づいて磁気記録表示部３に
順次表示する態様や、図３（ｂ）に示されるように、上
記表示内容を一度に全て表示する態様等が考えられる。
この他、全てのデータを２分割、３分割等して表示させ
てもよい。さらに、上記表示内容は一例にすぎず、フィ
ルムの磁気記録層に記録されているデータの全てを表示
できることは勿論である。

【００１７】以下、図４のフローチャートを参照して、
図３（ａ）に示す表示切り換えを行う場合のＣＰＵ１９
の動作を説明する。フィルム１１の不図示の磁気記録層
より磁気情報を磁気読取部１５により読取り、当該デー
タをデコード部１８にてデコードした後、記憶部１６に
記憶する（ステップＳ１，Ｓ２）。フィルム１１が巻き
上げられると、ステップＳ１に戻り、再び新たなデータ
が読み出されることになる（ステップＳ３，Ｓ４）。そ
して、フィルム１１を巻き上げていなければ（ステップ
Ｓ３）、上記記憶部１６に記憶されている情報を読み出
し、表示切換スイッチ４が操作されていれば、該当する
データを呼び出して、表示部１７に表示する。一方、表
示切換スイッチ４が操作されていない場合には、任意の
データを表示する（ステップＳ５〜Ｓ７）。このよう
に、表示切換スイッチ４の操作に基づいて、表示内容も
図３（ａ）に示すように変化する。

【００１８】次に図５のフローチャートを参照して、図
３（ｂ）に示す表示切り換えを行う場合のＣＰＵ１９の
動作を説明する。フィルム１１の不図示の磁気記録層よ
り磁気情報を磁気読取部１５により読取り、当該データ
をデコード部１８にてデコードした後、記憶部１６に記
憶する（ステップＳ１１，Ｓ１２）。フィルム１１が巻
き上げられると、再び新たなデータが読み出されること
になる（ステップＳ１３，Ｓ１４）。そして、フィルム
１１を巻き上げていなければ（ステップＳ１３）、上記
記憶部１６に記憶されている情報を読み出し、図３
（ｂ）に示されるようなデータを表示部１７に表示する
（ステップＳ１５〜Ｓ１７）。

【００１９】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はこれに限定されることなく種々の改良・変
更が可能であることは勿論である。例えば、フィルムの
駆動方法については、図６（ａ）に示されるように、巻
き上げスイッチ５、巻き戻しスイッチ６を本体１に配設
して、当該スイッチ５，６の動作に基づいて電動でフィ
ルム給送が行われるようにしたり、図６（ｂ）に示され
るように、巻き上げ・巻き戻しダイヤル７を配設して、
当該巻き上げ・巻き戻しダイヤル７を操作することによ
り、手動で巻き上げ・巻き戻りが行われるようにするこ
ともできる。但し、手動の場合においては、磁気データ
の読取り不良の可能性が高いため、単にネガチェッカと
しての機能しか発揮できない。

【００２０】この他、図６（ａ），（ｂ）の撮影像表示
部３に拡大鏡を取り付けることにより、ネガティブフィ
ルムを拡大視することも可能である。以上詳述したよう
に、本発明のフィルム表示装置では、磁気記録データ及
び該データが入力されているネガを直視することによっ
て、ネガチェック及びデータ読取を行うことができ、構
成が簡単な為、ポータブル且つコストダウンを実現する
ことができる。

【００２１】

【発明の効果】本発明によれば、ネガティブフィルムを
直視する場合において、フィルムの磁気記録層に記録さ
れた撮影情報等を参照することを可能ならしめる、操作
が簡単で且つ簡単な構成の安価なフィルム表示装置を提
供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例に係るフィルム表示装置の構成
を示す図である。

【図２】実施例に係るフィルム給送装置の詳細な構成を
示す図である。

【図３】（ａ）乃至（ｂ）は磁気記録表示部３の実際の
表示態様を示す図である。

【図４】図３（ａ）に示す表示切換を行う場合のＣＰＵ
の動作を示すフローチャートである。

【図５】図３（ｂ）に示す表示を行う場合のＣＰＵの動
作を示すフローチャートである。

【図６】フィルム駆動方法について説明する為の図であ
る。

【符号の説明】

１…本体２…磁気記録表示部３…撮影像表示部４…表示切換スイッチ５…巻き上げスイッチ６…巻き戻しスイッチ７…巻き上げ・巻き戻しダイヤル

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】撮影情報が記憶された磁気記録部を有す
る現像済みフィルムを装填し、該装填されたフィルムを
給送する給送手段と、上記給送された現像済みフィルムを照明することによ
り、撮影画面を投影し、表示する撮影画像表示手段と、上記表示されている撮影画像に関する撮影情報を、上記
磁気記録部から読み出す情報読み出し手段と、上記情報読み出し手段からの撮影情報を、上記撮影画像
表示手段とは別に表示する撮影情報表示手段と、を具備
したことを特徴とするフィルム表示装置。
【請求項２】上記磁気記録部から読み出された撮影情
報を記憶する記憶手段と、上記記憶手段に記憶された撮
影情報を選択する選択手段とを更に具備し、選択された
撮影情報を所定のパターンで上記撮影情報表示手段に表
示するようにしたことを特徴とする請求項１に記載のフ
ィルム表示装置。
【請求項３】上記給送手段は、電気的に制御される
か、又は手動で制御されることを特徴とする請求項１に
記載のフィルム表示装置。