JPH0895145A - カメラの電動絞り駆動機構およびオートフォーカス駆動機構におけるレンズ交換マウント部連結機構 - Google Patents

カメラの電動絞り駆動機構およびオートフォーカス駆動機構におけるレンズ交換マウント部連結機構

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JPH0895145A
JPH0895145A JP22759394A JP22759394A JPH0895145A JP H0895145 A JPH0895145 A JP H0895145A JP 22759394 A JP22759394 A JP 22759394A JP 22759394 A JP22759394 A JP 22759394A JP H0895145 A JPH0895145 A JP H0895145A
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coupler
lens
camera
couplers
lens body
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JP22759394A
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Inventor
Yoshito Konishi
義人 小西
Junichi Tanii
純一 谷井
Masaaki Miyano
正明 宮野
Hidehiko Fujii
秀彦 藤井
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 レンズ交換式カメラの絞り駆動機構とフォー
カス駆動機構を、レンズマウント部の2組のカプラーで
連結するに際して、2組のカプラー間での誤連結を防止
し、レンズマウント部の大型化を招かず、しかもカプラ
ーの共通化を可能にし、さらに両カプラーのコジレも防
止する。 【構成】 絞りカプラー23,30の対とフォーカスカ
プラー22,33の対とが、当該カメラの撮影光学系の
光軸を中心として90°よりも大きな中心角位置に配置
されている。さらに、レンズボディ20側の絞りカプラ
ーおよびレンズボディ側のフォーカスカプラーがそれぞ
れ別の固定部材としてのマウント板および固定筒に対し
て軸受支持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラの電動絞り駆動
機構およびオートフォーカス駆動機構におけるレンズ交
換マウント部の連結機構に関する。
【0002】
【従来の技術・発明の解決課題】レンズ交換式カメラの
場合、レンズ側の絞り動作を交換レンズ内に搭載したモ
ータで行おうとすると、交換レンズ毎にモータが必要に
なり、システム全体のコスト上昇を招き、交換レンズの
小型化も難しくなる。
【0003】また、レンズマウント部で係脱可能なカプ
ラーを介し、カメラボディ側のモータでレンズ内の絞り
を駆動すると、カメラ全体のシステムコスト(特にレン
ズコスト)の低減に有利であり、機構的にも絞りストロ
ークを変えられるという利点がある。しかしながら、カ
プラー伝達方式は、従来からフォーカス駆動に用いられ
ているので、さらに絞り駆動もカプラー伝達方式とする
と、マウント部に二つのカプラーを設けることになる。
このような場合、カメラボディ側とレンズボディ側との
間の駆動機構の連結系の機構上の都合のため、カプラー
の設置位置には善し悪しがあった。
【0004】特に、バヨネットマウント方式で、レンズ
ボディ装着の際にレンズボディを回転させるとき、カメ
ラボディ側とレンズボディ側とで絞りカプラーおよびフ
ォーカスカプラーがそれぞれ確実に対応して連結される
ようにする必要がある。このように、2組以上のカプラ
ー対をマウント部に設ける場合に誤った連結を避けなけ
ればならない。このため、例えばカプラー形状を対ごと
に異ならせたり、あるいは、レンズボディの回転中心か
らのカプラー配置位置の径寸法を対ごとに異ならせる方
法がある。
【0005】しかしながら、上述のような手法では、カ
プラーの共通化ができなかったり、あるいはマウント板
の幅を大きくする必要のためにカメラの小型化を阻害す
ることになる。
【0006】さらに、回転運動を伝達する二つのカプラ
ーが、マウント部で同一部材によって軸受される場合、
二つの軸受の位置関係に少しでもズレがあると、二つの
カプラーにはコジレ(回転時の軸受偏荷重)が生じ、作
動が円滑でなくなる虞れがあった。
【0007】本発明は上述のごとき従来の技術的課題に
鑑み、これを有効に解決すべく創案されたものである。
したがって本発明の目的は、電動絞り駆動機構のための
カプラーと、オートフォーカス駆動機構のためのカプラ
ーをマウント部に配置し、これらの連結を確実にすると
ともに、カプラーの共通化、カメラの小型化にも寄与し
得、さらに、2組のカプラーを有していても両カプラー
間でコジレを生じることなく、カプラーの円滑な作動を
実現できる連結機構を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る連結機構
は、上述のごとき従来技術の課題を解決し、その目的を
達成するために以下のような構成を備えている。即ち、
カメラの電動絞り駆動機構およびオートフォーカス駆動
機構におけるレンズ交換マウント部の連結機構にして、
カメラボディとレンズボディとの間で上記電動絞り駆動
機構を連結すべくレンズ交換マウント部に配設された第
1カプラー対と、カメラボディとレンズボディとの間で
上記オートフォーカス駆動機構を連結すべく上記レンズ
交換マウント部に配設された第2カプラー対とを備え、
上記第1カプラー対と第2カプラー対とが、当該カメラ
の撮影光学系の光軸を中心として90°よりも大きな中
心角位置に配置されており、上記第1カプラー対が、第
1カメラボディ側カプラーおよび第1レンズボディ側カ
プラーとからなり、上記第2カプラー対が、第2カメラ
ボディ側カプラーおよび第2レンズボディ側カプラーと
からなり、上記第1レンズボディ側カプラーおよび第2
レンズボディ側カプラーがそれぞれ別の固定部材に対し
て軸受支持されている。
【0009】
【作用および発明の効果】本発明に係る連結機構では、
第1カプラー対(絞りカプラー)を光軸からの半径距離
が第2カプラー対(フォーカスカプラー)と同じになる
ように配置できるので、マウント部の幅を大きくする必
要はない。しかも両カプラー間の中心角が90°よりも
大きくされているので、マウント爪が最小枚数(2枚)
の場合のレンズボディ最大回転角よりも大きく、レンズ
ボディ脱着時に一方のカプラーが他方のカプラーの上を
通過することがなく、誤った連結が生じることがない。
【0010】また、レンズボディ側の二つのカプラー
は、例えばマウント板と固定筒のように、それぞれ別の
固定部材に対して軸受支持されるので、両カプラーの動
作にコジレが生じることなく、円滑に作動する。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係るレンズ交換マウント部の
連結機構の一実施例について、図1から図7を参照して
説明する。
【0012】図1は、本実施例の連結機構を有するカメ
ラボディ側の要部機構を透視して示す正面図である。カ
メラボディ10は、その前面にレンズボディ20(図
2,3,4参照)をバヨネット式に着脱可能に受けるカ
メラマウント板11を有している。マウント板11は、
撮影光学系の光軸を中心にする円形環状板に形成されて
いる。バヨネットマウントでは、マウント爪がn枚の場
合、マウント着脱時のレンズボディ回転角は(360/
2n)度となる。マウント爪の最小枚数は2枚であり、
したがってマウント着脱時のレンズボディ20の最大回
転角は90°となる。なお、図中12は、フィルム画枠
(図示せず)の直前に配置されてこれを覆っているフォ
ーカルプレーンシャッタ12であり、その前方に配置さ
れて描かれているのは主ミラー14およびそのミラー枠
13でり、これらは上記撮影光学系の光軸上に配置され
ている。
【0013】マウント板11内には、レンズボディ20
内の絞り羽根28(図3参照)およびフォーカスレンズ
38(図4参照)の動作をそれぞれ駆動するための駆動
力をカメラボディ側からレンズボディ側へ伝達するため
の係脱可能な連結機構として、二つのカプラー30,3
3が配置されている。一方が絞りカプラー30であり、
もう一方がフォーカスカプラー33である。また、この
マウント板11内には、二つのカプラー30,33以外
の係脱可能な機構として、カメラボディ10に装着され
たレンズボディ20の移動または脱落を防止するための
ロックピン17も配置されている。それぞれのカプラー
30,33およびロックピン17は、マウント板11の
接合面から突出する方向にバネ付勢されており、また、
レンズボディ20の着脱に際してレンズボディ20の光
軸周りの回転を許容するように、マウント板11の接合
面から後退した位置に引っ込むことができるように構成
されている。
【0014】絞りカプラー30とフォーカスカプラー3
3は、上述の撮影光学系の光軸に関して点対称の位置に
配置されている。各カプラー30,33には、それぞれ
のモータ駆動機構15,16がカプラー30,33に隣
接して撮影光学系の光路の外に位置するように設けられ
ている。
【0015】絞り駆動機構15は、図1および図4に示
すように、正面側から見て左上に配置する場合、絞りモ
ータ31をシャッタ駆動機構12aの上方に、減速ギア
列39をシャッタ駆動機構12aの前方に配置すること
で比較的コンパクトに納めることができる。なお、絞り
モータをシャッタ駆動機構12aの下方に配置するのも
コンパクト化には有効である。図中18はカプラー退避
レバーであり、ミラー枠13の上方に回転軸を有してお
り、この回転軸を中心に揺動して前後に僅かに傾けるこ
とができる。このレバー18は、これを後方へ傾けるこ
とによってカプラー30,33およびロックピン17を
後退位置へ引っ込ませることができる。
【0016】カメラボディ10とレンズボディ20との
間の電流供給やデータ交信のための電気接点として、カ
メラマウント板11の内周側上部には、カメラ側信号接
点19が設けられている。
【0017】図2は、本実施例の連結機構を有するレン
ズボディ20の背面図である。レンズボディ20は、カ
メラマウント板11に対応するレンズマウント板21を
有している。レンズマウント板21には、カプラー3
0,33に対応するレンズ側のカプラー22,23と、
ロックピン17に対応するレンズロック溝27が配設さ
れている。
【0018】絞りカプラー23とフォーカスカプラー2
2は、レンズ群の光軸に関して点対称配置となっている
ので、カプラー22,23から先の絞り駆動機構24お
よびフォーカス駆動機構37への連結機構が配置スペー
スで交錯しあうことはなく、それぞれ独自のスペースを
とることができる。
【0019】なお、レンズのフランジバックの調整は、
一般に、マウント板の取付時にマウント板と本体との間
にバックワッシャを挟み込み、バックワッシャの枚数や
厚さを変えることで調整される。このワッシャは、カプ
ラーが一つの場合にはマウント板の外径と略同径で幅が
数mmのC字状リング(カプラーのある部分で切欠かれ
ている)が用いられていたが、本発明のように二つのカ
プラーをマウント部に配置する場合、これらに対応する
2カ所の切欠部分が必要になるので、ワッシャは2枚で
1組となる。本実施例の場合、二つのカプラー22.2
3が光軸に関して点対称配置となっているので2枚のワ
ッシャは同一形状のものが利用でき、異なる形状のワッ
シャを準備する必要がない。
【0020】絞りカプラー23の回転は、レンズ群の外
周側を通って絞り駆動機構24の絞りカム板ギア25に
伝達され、カム板が回転することによって絞り羽根28
が駆動される。このカム板ギア25は、ガタ寄せのため
に不図示のバネによって開放方向に付勢されており、そ
の一端には、開放端を検知するリミットスイッチ26が
設けられている。このリミットスイッチ26は、カム板
ギア25が開放端位置にあるとき、レンズ側信号接点2
9から取り出されたスイッチ接片と接触してオン状態と
なり、カメラボディ10側へ絞り開放状態を示す信号が
伝達される。
【0021】カメラボディ10側から絞り羽根28を駆
動する場合には、駆動力伝達系のガタを取り切って絞り
が開放状態から実質的に動き始めるとリミットスイッチ
26がオフとなるので、このタイミングを基準にして絞
り込み量を制御することができる。図3は、このように
して絞りが所定量絞り込まれたときの状態をレンズボデ
ィ20の背面側から見て示す図である。
【0022】レンズ装着時のカメラは、両マウント板1
1,21の接合面を貫通するカプラー22,23,3
0,33どうしの係合により、カメラボディ10側から
レンズボディ20内の絞り駆動機構24およびフォーカ
ス駆動機構37への駆動力伝達系が連結される。また、
レンズボディ20を取り外すときには、図5に示すよう
に、カプラー退避レバー18がカメラボディ10の内側
へ僅かに傾くことにより、両カプラー30,33および
ロックピン17をカメラマウント板11の接合面よりも
内方へ後退させるので、レンズボディ20が接合面上で
撮影光学系の光軸の周りに回転でき、取り外し可能とな
る。この着脱時のレンズボディ20の回転角(最大で9
0°)は、二つのカプラー30,33がなす中心角(1
80°)よりも小さく、したがって両カプラー30,3
3を同一形状としても絞り駆動機構とフォーカス駆動機
構とが誤って逆に連結されることはない。この関係は、
二つのカプラーがなす中心角を90°よりも大きくする
ことで満足される。
【0023】ところで、レンズ側のカプラー22,23
は、同一部材によって軸受される場合、二つの軸受の位
置関係に少しでもズレがあると、二つのカプラーにはコ
ジレが生じ、作動が円滑でなくなる虞れがある。本実施
例では、カプラー退避レバー18の回転半径が小さいほ
うに位置された絞りカプラー30に対応するレンズ側絞
りカプラー23がマウント板21によって軸受され、一
方、回転半径の大きいほうに位置されたフォーカスカプ
ラー33に対応するレンズ側フォーカスカプラー22が
マウント板21を貫通してレンズボディ20の固定筒
(図示せず)に軸受されている。このように一方のカプ
ラーがマウント板に、他方のカプラーが別部材に軸受さ
れていることで、互いにコジレることがなく作動がスム
ーズになり、またマウント板21をレンズボディ20側
にビス止めして組み立てるときにも調整が可能になる。
【0024】次に、フォーカス駆動について説明する。
撮影が可能な準備完了状態では、レンズ系および主ミラ
ー14(ハーフミラー)を通過した光束は、サブミラー
36によって方向転換されて測距センサ(図示せず)に
導かれ、測距が行われる。この測距センサによる出力デ
ータに基づいて演算が行われて適切なフォーカス駆動量
と方向が算出される。続いてフォーカスモータ34に通
電され、モータ34の総回転量と回転速度が逐次モニタ
されつつ、既に算出済みのフォーカス駆動量分の駆動が
行われて停止される。このとき、まだ合焦状態に達して
いない場合には、再び測距および演算が行われ、その結
果によって出力データおよび演算結果がフィードバック
され、合焦状態となるまでフォーカス駆動が繰り返され
る。フォーカスモータ34の総回転量と回転速度の制御
は、このモータの減速ギア系に設けられたフォーカスモ
ータエンコーダ35によって行われる。このエンコーダ
には、フォトインタラプタ等のセンサが用いられる。
【0025】本実施例の連結機構を有するカメラによっ
て1コマ撮影が行われる場合のカメラシーケンス(図6
参照)は次のとおりである。ここでは、絞りモータ31
が絞り駆動専用のDCモータである場合について説明す
る。撮影待機状態にあるカメラは、操作スイッチS1が
オンになったときから撮影準備動作に入る(#10
1)。露出およびフォーカス制御が自動のモードでは、
まず測光(#102)および測距(#103)が並行し
て行われる。測光データは、予め決められた露出演算ア
ルゴリズムで処理され、前述したようにフォーカスモー
タ34に通電することでフォーカスカプラー22,33
を介してレンズボディ20側のフォーカス駆動機構37
を駆動する。
【0026】次に、操作スイッチS2がオンになるとカ
メラは撮影動作に入る(#104)。撮影動作の最初に
は、ミラー14,36、シャッタ12および絞りの各機
構部のレリーズ動作(#105,106,107,10
8,109)が並行して行われる。シャッタ12は、ま
ずシャッタ羽根走行制御用のマグネットに通電して走行
片を電磁吸着(#105)した後、レリーズ機構によっ
てシャッタ羽根走行系の機械的係止が解除され、主ミラ
ー14およびサブミラー36は同じくレリーズ機構によ
って撮影光路の外へ退避させられる(#106)。これ
らシャッタ12およびミラー14,36のレリーズ動作
は、図示していないが、モータ等の別のアクチュエータ
によって行われる。
【0027】絞りは、絞りモータ31を正転駆動する
(#107)ことで、絞りカプラー23,30を介して
レンズボディ20側の絞り駆動機構24を絞り込み、先
に決定した絞り値に設定される。絞りモータ31に通電
すると、その正転量に応じて減速ギア系に設けられた絞
りモータエンコーダ32からエンコーダパルス信号が出
力される。絞りモータ31が少し回転してレンズボディ
20側の絞りカム板ギア25までのバックラッシなどの
ガタが取れて絞り駆動機構24が実質的に動き始める
と、リミットスイッチ26がオフになる。絞り込み量
は、このリミットスイッチ26がオフになってからの絞
りモータエンコーダ32のパルスの総カウント数に比例
する(#108)。次に、目標の絞り値で駆動機構を停
止するために、本実施例では絞りモータ31に逆通電し
てブレーキ制御を行っている(#109)。所定の回転
速度からかけた逆通電ブレーキによるオーバーラン量
は、幾つかのパラメータ(電源電圧、回転機構の慣性、
負荷トルク、モータ特性等)によって予測できるので、
目標の絞り値よりその見込みオーバーラン量の分だけ手
前から逆通電ブレーキを開始し、モータ回転速度が0に
なった時点で逆通電を停止する。
【0028】シャッタ走行機構の係止解除、ミラーの退
避、絞り設定の一連のレリーズ動作が終了すると、シャ
ッタ12が実質的に走行してフィルムへの露光が行われ
る(#110)。
【0029】露光が終了すると、これまでのレリーズ過
程で動かした各機構の復帰チャージとフィルムの1コマ
巻き上げが行われる。退避位置にあるミラー14,36
の復帰と、走行したシャッタ12の初期位置までの復帰
チャージとその初期位置への係止は、図示していないが
別に設けられたチャージ用のモータによって行われる
(#111)。また、この動作と並行して、フィルムの
1コマ巻き上げがフィルム給送モータ(図示せず)によ
って行われる(#112)。さらにこれらの動作と並行
して、絞りの開放復帰を、絞りモータ31の逆転駆動に
より行う(#113)。絞りモータ31を逆転させてい
くと、開放位置まで駆動したときにリミットスイッチ2
6がオンとなるので、このタイミングで通電をオフにす
れば開放復帰できる。このとき、開放端では機構の衝突
が起こるものと考えられるが、この衝突が問題となる場
合には、絞り駆動伝達系にトルクリミッタを設けるか、
逆転駆動中にも絞りモータエンコーダ32のパルスをモ
ニタし、予めブレーキをかけて開放復帰させれば、この
ような衝突を避けることができる。
【0030】以上で1コマの撮影シーケンスは終了し、
カメラは再び次の撮影待機状態に入る。
【0031】図7は、本実施例における絞りカプラーの
連結動作のシーケンスを示すフローチャート図である。
本実施例の絞りカプラー23,30のカップリングは、
図1〜3に示すように、カメラ側絞りカプラー30が先
端に凸状キー部を有しており、レンズ側カプラー23が
凹状キー部を有して、互いが係合可能に形成されてい
る。しかしながら、レンズボディ20がカメラボディ1
0に装着されている状態であっても、カプラー同士の位
相が一致していなければ、カメラ側からの駆動力はレン
ズ側へ伝達されなくなる。このことはフォーカスカプラ
ーの場合も同様である。したがって、このカプラー位相
の不一致状態を避ける必要があり、図7に示すようなシ
ーケンスフローで両カプラーの連結が行われる。
【0032】カメラが電源オンの状態のとき、レンズの
装着または交換を行った場合(#202でイエス)は、
レンズの着脱が信号接点19,29を介したデータ交信
の際に判別できるので、これによってレンズ装着を知
り、そのときカプラー合わせが行われる。一方、カメラ
の電源がオフ状態のときにレンズの装着または交換を行
った場合は、その間のレンズの着脱がモニタできない。
したがって、カプラー合わせは電源スイッチS0がオン
状態となるたびに行えばよい(#201でイエス)。
【0033】絞りカプラーの位相合わせのための駆動
は、絞りモータ31を最初正転駆動して所定量回転させ
(#203)、カメラ側絞りカプラー30の位相をレン
ズ側絞りカプラー23に合わせて係合させ、その後、逆
転駆動(#204)してレンズボディ20側の絞り駆動
機構24を開放復帰させることで行える。本実施例の場
合、絞りカプラー23,30のキー係合はカプラー1回
転で2カ所可能であるから、絞りモータ31の正転駆動
量は少なくとも1/2回転必要である。
【0034】また、このカプラー部に、カプラーの突出
/退避状態を判別するスイッチを設けておけば、不要な
カプラー合わせ動作を減らすことができる。この場合、
カプラー合わせ動作は、『レンズ装着状態かつカプラー
退避状態』のときに行い、その際の正転駆動は、『カプ
ラー突出状態』を検出するまでとなる。
【0035】以上のように、絞りカプラー23,30
は、光軸からの半径距離がフォーカスカプラー22,3
3と同じ位置に配置できるのでマウント部の幅を大きく
する必要はない。しかも両カプラー間の中心角が180
°であり、マウント爪が最小枚数(2枚)の場合のレン
ズボディ最大回転角90°よりも大きいので、レンズボ
ディ脱着時に一方のカプラーが他方のカプラーの上を通
過することがなく、誤った連結が生じることがない。し
かも、絞りカプラーとフォーカスカプラーとは共通のも
のを用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例の連結機構を有するカメラボディ側
の要部機構を透視して示す正面図である。
【図2】 本実施例の連結機構を有するレンズボディの
背面図である。
【図3】 絞りが所定量絞り込まれたときの状態をレン
ズボディの背面側から見て示す図である。
【図4】 本実施例の連結機構を有するカメラボディに
レンズボディが装着された状態で絞り駆動機構およびフ
ォーカス駆動機構を透視して示す側面図である。
【図5】 図4においてレンズボディをカメラボディか
ら取り外した状態を示す側面図である。
【図6】 本実施例の連結機構を有するカメラによって
1コマ撮影が行われる場合のカメラシーケンスを示すフ
ローチャート図である。
【図7】 本実施例における絞りカプラーの連結動作の
シーケンスを示すフローチャート図である。
【符号の説明】 10 カメラボディ 11 カメラマウント板 12 フォーカルプレーンシャッタ 12a シャッタ駆動機構 13 ミラー枠 14 主ミラー 15 絞り駆動機構 16 フォーカス駆動機構 17 ロックピン 18 カプラー退避レバー 19 カメラ側信号接点 20 レンズボディ 21 レンズマウント板 22 フォーカスカプラー 23 絞りカプラー 24 絞り駆動機構 25 カム板ギア 26 リミットスイッチ 27 レンズロック溝 28 絞り羽根 29 レンズ側信号接点 30 絞りカプラー 31 絞りモータ 32 絞りモータエンコーダ 33 フォーカスカプラー 34 フォーカスモータ 35 フォーカスモータエンコーダ 36 サブミラー 37 フォーカス駆動機構 38 フォーカスレンズ 39 減速ギア列
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮野 正明 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 藤井 秀彦 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラの電動絞り駆動機構およびオート
    フォーカス駆動機構におけるレンズ交換マウント部の連
    結機構にして、 カメラボディ(10)とレンズボディ(20)との間で
    上記電動絞り駆動機構を連結すべくレンズ交換マウント
    部(11,21)に配設された第1カプラー対(23,
    30)と、 カメラボディ(10)とレンズボディ(20)との間で
    上記オートフォーカス駆動機構を連結すべく上記レンズ
    交換マウント部(11,21)に配設された第2カプラ
    ー対(22,33)とを備え、 上記第1カプラー対(23,30)と第2カプラー対
    (22,33)とが、当該カメラの撮影光学系の光軸を
    中心として90°よりも大きな中心角位置に配置されて
    おり、 上記第1カプラー対が、第1カメラボディ側カプラー
    (30)および第1レンズボディ側カプラー(23)と
    からなり、 上記第2カプラー対が、第2カメラボディ側カプラー
    (33)および第2レンズボディ側カプラー(22)と
    からなり、 上記第1レンズボディ側カプラー(23)および第2レ
    ンズボディ側カプラー(22)がそれぞれ別の固定部材
    に対して軸受支持されていることを特徴とする連結機
    構。
JP22759394A 1994-09-22 1994-09-22 カメラの電動絞り駆動機構およびオートフォーカス駆動機構におけるレンズ交換マウント部連結機構 Pending JPH0895145A (ja)

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JPH0895145A true JPH0895145A (ja) 1996-04-12

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JP22759394A Pending JPH0895145A (ja) 1994-09-22 1994-09-22 カメラの電動絞り駆動機構およびオートフォーカス駆動機構におけるレンズ交換マウント部連結機構

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6640056B2 (en) 2000-08-23 2003-10-28 Minolta Co., Ltd. Camera for driving lens unit removably attached thereto and method for controlling drive therebetween
JP2004258641A (ja) * 2003-02-03 2004-09-16 Pentax Corp レンズ鏡筒
US6979138B2 (en) 2003-01-09 2005-12-27 Pentax Corporation Mount lock apparatus for camera

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