JPH0895092A - 強誘電性液晶表示素子 - Google Patents

強誘電性液晶表示素子

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JPH0895092A
JPH0895092A JP6254224A JP25422494A JPH0895092A JP H0895092 A JPH0895092 A JP H0895092A JP 6254224 A JP6254224 A JP 6254224A JP 25422494 A JP25422494 A JP 25422494A JP H0895092 A JPH0895092 A JP H0895092A
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voltage
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ferroelectric liquid
pair
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JP6254224A
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Inventor
Tetsushi Yoshida
哲志 吉田
Katsuto Sakamoto
克仁 坂本
Jun Ogura
潤 小倉
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コントラストの高い階調画像を表示できる強
誘電性液晶表示素子を提供することである。 【構成】 強誘電性液晶表示素子を、電極13、17が
形成された基板11、12と、基板11、12間に配置
され、印加電圧に応じて分子が第1の方向にほぼ配列し
た第1の配向状態と、液晶分子が第2の方向にぼぼ配列
した第2の配向状態と、液晶分子がその平均的な配列方
向を第1と第2の方向の間の任意の方向に向けて配列し
た中間の配向状態とに配向する強誘電性液晶21と、強
誘電性液晶21に添加された二色性染料26と、一対の
基板を挟んで配置された1対の偏光板23、24と、か
ら構成する。電極13、17間の印加電圧を制御すると
強誘電性液晶21と二色性染料26の配向状態が共に変
化し、入射側偏光板23を透過した直線偏光の偏光状態
と二色性染料26による吸収量が変化し、出射側偏光板
24から出射する光の光量が変化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は強誘電性を有する強誘
電性液晶(反強誘電性液晶を含む)を用いた液晶表示素
子に関し、特に、二色性染料が添加された強誘電性液晶
を用いた強誘電性液晶表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】強誘電性液晶表示素子としては、強誘電
性液晶を用いた強誘電性液晶表示素子と反強誘電性液晶
を用いた反強誘電性液晶表示素子とが知られている。
【0003】従来の強誘電性液晶表示素子は、図11に
示すように、対向面に電極33、34が形成された一対
の透明基板31、32間に強誘電性液晶35を封入し、
両基板31、32を一対の偏光板36、37で挟んで構
成される。透明基板31、32の電極形成面には、それ
ぞれ配向膜38、39が設けられている。
【0004】従来の強誘電性液晶表示素子においては、
一方の偏光板、例えば、偏光板36から入射した直線光
は、強誘電性液晶35の配向状態に応じた複屈折効果を
受けて偏光し、偏光板37を通過する際の通過光量が変
化する。例えば、強誘電性液晶35の平均的な配向方向
が偏光板36の透過軸の方向と一致した時、偏光板36
を透過した直線偏光が直線偏光のまま強誘電性液晶35
の層を通過し、偏光板37で吸収され、透過率が最も低
くなる。一方、強誘電性液晶35の平均的な配向方向が
偏光板36の透過軸の方向と非平行となると、偏光板3
6を透過した直線偏光は強誘電性液晶35の配向状態に
応じて楕円偏光となり、この楕円偏光の偏光板37の透
過軸と同一方向の成分が偏光板37を透過して出射す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】強誘電性液晶31の配
向状態は、マクロ的には、印加電圧に応じて一様に変化
するが、ミクロ的には、配向処理の方向等にバラツキが
存在するため、1つの画素内でも、一定とならない。こ
のため、液晶分子の平均的な配向方向がマクロ的に偏光
板76の透過軸と平行となった場合であっても、ミクロ
的には平均的な配向方向が偏光板76の透過軸と非平行
なドメインが1つの画素内に発生し、出射側偏光板77
から光が漏れてしまう。このため、従来の強誘電性液晶
表示素子では、漏れ光が多く、表示コントラストが低い
という問題がある。
【0006】この発明は、上記実状に鑑みてなされたも
ので、コントラストの高い画像を表示できる強誘電性液
晶表示素子を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の強誘電性液晶表示素子は、画素電極と該
画素電極に接続されたアクティブ素子とがマトリクス状
に配列された第1の基板と、前記画素電極に対向する対
向電極が形成された第2の基板と、前記第1と第2の基
板間に配置され、層構造をもち、前記画素電極と前記対
向電極間に印加された電圧に応じて液晶分子が第1の配
向方向にほぼ配列した第1の配向状態と、液晶分子が第
2の配向方向にぼぼ配列した第2の配向状態と、液晶分
子が前記第1と第2の配向方向の間の任意の方向に配列
した中間の配向状態とに配向する強誘電性液晶と、前記
強誘電性液晶に添加された二色性染料と、前記第1と第
2の基板を挟んで配置された一対の偏光板と、を備えた
ことを特徴とする。
【0008】
【作用】二色性染料は強誘電性液晶の液晶分子の平均的
な配向方向とほぼ平行に配向し、その吸収異方性によ
り、光吸収軸に平行な成分の光を吸収し、光吸収軸に直
交する成分の光を透過させる。このため、対向する前記
電極間に印加する電圧を制御して液晶分子と共に二色性
染料の配向方向を制御することによって、二色性染料に
よって前記強誘電性液晶の漏れ光を吸収させることがで
きる。
【0009】前記一対の基板を挟んで一対の偏光板を配
置する場合、一対の偏光板と液晶層の複屈折効果による
光の吸収作用(遮断)と二色性染料により漏れ光を少な
くして、より暗い黒を表示できる。従って、偏光板の光
学軸の方向の組み合わせ及び強誘電性液晶の液晶分子の
配向方向を適当に設定することにより、コントラストの
高い階調画像を表示可能となる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。 (第1実施例)図1はこの発明の第1実施例の強誘電性
液晶表示素子の断面図、図2は強誘電性液晶表示素子の
画素電極とアクティブ素子を形成した透明基板の平面図
である。この強誘電性液晶表示素子は、アクティブマト
リクス方式のものであり、図1に示すように、一対の透
明基板(例えば、ガラス基板)11、12間に液晶21
を封入して形成した液晶セル25と、該液晶セル25を
挟んで配置された偏光板23、24と、から構成され
る。
【0011】図1において下側の透明基板(以下、下基
板)11には、図1、図2に示すように、ITO等の透
明導電材料から構成された画素電極13と画素電極13
にソースが接続された薄膜トランジスタ(以下、TF
T)14とがマトリクス状に形成されている。
【0012】図2に示すように、画素電極13の行間に
ゲートライン15が配線され、画素電極13の列間にデ
ータライン(階調信号ライン)16が配線されている。
各TFT14のゲート電極は対応するゲートライン15
に接続され、ドレイン電極は対応するデータライン16
に接続されている。ゲートライン15は、行ドライバ3
1に接続され、データライン16は列ドライバ32に接
続される。行ドライバ31は、後述するゲート電圧を印
加して、ゲートライン15をスキャンする。一方、列ド
ライバ32は、画像データ(階調信号)を受け、データ
ライン16に画像データに対応するデータ信号を印加す
る。
【0013】図1において、上側の透明基板(以下、上
基板)12には、下基板11の各画素電極13と対向
し、基準電圧V0が印加されている対向電極17が形成
されている。対向電極17は、例えば、ITO等から形
成された透明電極である。下基板11と上基板12の電
極形成面には、それぞれ配向膜18、19が設けられて
いる。配向膜18、19はポリイミド等の有機高分子化
合物からなる水平配向膜であり、その対向面にはラビン
グによる配向処理が施されている。
【0014】下基板11と上基板12は、その外周縁部
において枠状のシール材20を介して接着されている。
配向膜18、19の間隔は、シール材20及びギャップ
材22により、例えば、2μm(1.7μm〜2.4μ
m)の一定間隔に規制されており、基板11、12とシ
ール材20で囲まれた領域には液晶21が封入されてい
る。液晶21は、カイラルスメクティックC相の螺旋ピ
ッチが両基板11、12の間隔より小さく、かつ、配向
状態のメモリ性を有さない強誘電性液晶(以下、DHF
(Deformed Helix Ferroelectric)液晶)である。DHF
液晶21は、螺旋ピッチが、可視光帯域の波長である7
00nm〜400nm以下(例えば、400nm〜300nm)
であり、自発分極が大きく、コーンアングルが約27度
ないし45゜(望ましくは、27゜ないし30゜)の強
誘電性液晶組成物からなる。
【0015】DHF液晶21は、カイラルスメクティッ
クC相が有する層構造の層の法線を配向膜18、19の
配向処理の方向に向けて均一な層構造を形成する。ま
た、その螺旋ピッチが基板間隔より小さいため、螺旋構
造をもった状態で基板11、12間に封入されている。
画素電極13と対向電極17との間に絶対値が十分大き
い電圧を印加したとき、DHF液晶21は印加電圧の極
性に応じて、液晶分子の平均的な配向方向(ダイレク
タ)が第1の配向方向となる第1の配向状態(第1の強
誘電相)と液晶分子の平均的な配向方向が第2の配向方
向となる第2の配向状態(第2の強誘電相)のいずれか
の状態に設定される。また、絶対値が液晶分子を第1又
は第2の配向状態に配向させる電圧より低い電圧を画素
電極13と対向電極17間に印加したとき、DHF液晶
21の分子配列の螺旋が歪み、DHF液晶21の平均的
な配向方向が第1の配向方向と第2の配向方向の間の方
向となる中間配向状態となる。
【0016】DHF液晶21には、二色性染料(二色性
色素)26が添加されている。二色性染料26は、例え
ば、アゾ系或いはアントラキノン系の黒色で、二色比が
5〜12の色素等から構成される。その添加量は、DH
F液晶21の層の厚さ及び二色性染料26の二色比に応
じて適宜選択され、例えば、DHF液晶21に対し0.
2〜4重量%に設定される。なお、二色性染料26の添
加量が少ないと、低階調が表示しにくく、また、二色性
染料26の添加量が多すぎると、表示が暗くなり、二色
性染料26がDHF液晶21に溶解しにくくなると共に
DHF液晶21の適切な配向を阻害する。このため、添
加量は0.5〜3重量%程度、特に1〜3重量%が望ま
しい。なお、DHF液晶21の層厚が増加するに従って
その添加量を減少させてもよい。二色性染料26は液晶
分子の配向に従って螺旋状に配向し、その長軸の平均的
な方向はDHF液晶21の液晶分子の平均的な配向方向
に一致する。この実施例では、二色性染料26の吸収率
異方性を正とし、二色性染料26の吸収軸はその長軸と
ほぼ一致している。
【0017】配向膜18、19に施された配向処理の方
向と、偏光板23、24の光学軸の方向と、DHF液晶
21の液晶分子の配向方向との関係を図3を参照して説
明する。
【0018】図3において、符号21Cは配向膜18、
19に施された配向処理の方向を示し、DHF液晶21
は、カイラルスメクティックC相が有する層構造の層の
法線を配向処理の方向21Cに向けて配向している。一
方の極性でかつ絶対値が十分大きい電圧をDHF液晶2
1に印加した時、DHF液晶21は、第1の配向状態と
なり、液晶分子の平均的な配向方向は第1の配向方向2
1Aに平行となる。他方の極性でかつ絶対値が十分大き
い電圧をDHF液晶21に印加したとき、DHF液晶2
1は第2の配向状態となり、液晶分子の平均的な配向方
向は第2の配向方向21Bに平行となる。一方、印加電
圧が0のとき、液晶分子の平均的な配向方向は液晶のス
メクティック相の層の法線方向、即ち、第1と第2の配
向方向21Aと21Bの中間の方向(配向処理の方向)
21Cに平行となる。
【0019】第1の配向方向21Aと第2の配向方向2
1Bとのずれ角は、DHF液晶21の種類によって異な
るが、25゜〜45゜に選定され、望ましくは27゜〜
45゜である。二色性染料26は液晶分子の配向に沿っ
て配向し、その長軸の方向は第1の配向方向21Aと第
2の配向方向21Bの間で変化する。偏光板23の光学
軸(この実施例では透過軸)23Aは、第2の配向方向
21Bとほぼ平行に設定され、偏光板24の光学軸(透
過軸)24Aは、光学軸23Aに垂直に設定されてい
る。
【0020】次に、図1〜図3に示す構成の強誘電性液
晶表示素子の動作を説明する。DHF液晶21が第2の
配向状態の時、DHF液晶21の液晶分子の平均的な配
向方向は偏光板23の透過軸23Aと平行にある。従っ
て、偏光板23を透過した直線偏光は、直線偏光のまま
DHF液晶21の層内を進行する。この際、二色性染料
26の吸収軸(長軸)はこの直線偏光の偏光方向と平行
となり、偏光板23を透過した光は、二色性染料26に
吸収され、進行に伴って減衰する。この直線偏光の偏光
方向と偏光板24の吸収軸が平行であるため、DHF液
晶21の層から出射した透過した直線偏光は、偏光板2
4により吸収される。DHF液晶21の層を出射する光
自体が二色性染料26の吸収により減衰しているので、
液晶分子の配向むら等が存在する場合でも、液晶表示素
子から出射する光(漏光)は非常に少量となる。
【0021】一方、液晶分子の平均的な配向方向が第2
の配向方向21Bから第1の配向方向21Aに徐々に変
化していくと、偏光板23を透過した直線偏光と二色性
染料26の吸収軸23Aの交差角が徐々に大きくなり、
また、DHF液晶21の複屈折効果により、DHF液晶
21に入射した直線偏光は徐々に楕円偏光となる。従っ
て、DHF液晶21中の二色性染料26により吸収され
る光量が徐々に減少すると共にDHF液晶21の層から
出射した光の内の偏光板24の透過軸24Aに平行な成
分も増加する。このため、表示が徐々に明るくなり、D
HF液晶21の液晶分子の平均的な配向方向が第1の配
向方向21Aとなった時、透過率と表示階調は最高とな
る。
【0022】DHF液晶21の液晶分子の平均的な配向
方向は、画素電極13と対向電極17の間に印加する電
圧の極性と電圧値(絶対値)に応じて、第1の配向方向
21Aと第2の配向方向21Bの間で連続的に変化し、
それに応じて前述のようにDHF液晶21の層内での光
の吸収量及びその複屈折効果による出射光の偏光状態が
変化し、偏光板24を透過する光の強さが変化する。
【0023】このため、この強誘電性液晶表示素子の画
素電極13と対向電極17間に0.1Hz程度の低周波
の三角波電圧を印加した場合、透過率は図4に実線で示
すように印加電圧に対して連続的に変化し、階調画像を
表示可能となる。そして、この強誘電性液晶表示素子
は、アクティブマトリクス方式のものであるため、非選
択期間中もDHF液晶21を任意の配向状態に維持する
電圧を保持しておくことができる。このため、上記構成
の強誘電性液晶表示素子は、透過率を変化させて階調表
示を行わせることが可能である。
【0024】上記実施例では、偏光板23の透過軸23
Aを第2の配向方向21Bに一致させているが、第1の
配向方向21Aに一致させてもよい。この場合、図4に
破線で示すように、第1の配向状態において、透過率が
最低となり、第2の配向状態において透過率が最高とな
る。また、偏光板23の吸収軸を第1又は第2の配向方
向21A、21Bに一致させてもよい。
【0025】次に、上記構成の強誘電性液晶表示素子の
実用的な駆動方法を、図5(A)乃至(C)を参照し
て、DHF液晶と正の吸収率異方性を有する二色性染料
26とを用い、偏光板23、24の透過軸23A、24
Aを図3に示すように配置した強誘電性液晶表示素子を
例に説明する。
【0026】強誘電性液晶はその光学特性のヒステリシ
スが大きく、また印加電圧が高速でオン・オフされるた
め、対向電極17と画素電極13間に図4に実線又は破
線で示す表示階調に対応する電圧を単純に印加しただけ
では、所望の表示階調は得られない。そこで、この実施
例では、所望の透過率を得るため、DHF液晶21を一
旦第1の配向状態又は第2の配向状態に配向させ、その
後、表示階調に応じた電圧(書き込み電圧VD)をDH
F液晶21に印加することにより、書き込み電圧印加前
のDHF液晶21の配向状態を一定とし、書き込み電圧
に対応する階調を得ることとする。
【0027】図5(A)乃至(C)は、第1行の画素に
注目し、行ドライバ31がゲートライン15に印加する
ゲート信号と、列ドライバ32がデータライン16に印
加するデータ信号と、その画素の透過率をそれぞれ示
す。
【0028】また、図5(A)乃至(C)において、T
Fは1フレーム期間、TSはその画素の選択期間、TO
は非選択期間を示す。各選択期間TSは4つのスロット
t1、t2、t3、t4に4等分されている。各1スロ
ットの期間Δtは約45μ秒である。最初のスロットt
1は補償パルスP11の印加期間、スロットt2はリセ
ット補償パルスP12の印加期間、スロットt3はリセ
ットパルスP13の印加期間、最終スロットt4は書き
込みパルスP14の印加期間である。
【0029】書き込みパルスP14は画像データに対応
した電圧(書き込み電圧)VDを有するパルスである。
補償パルスP11は、書き込みパルスP14の印加によ
りDHF液晶21に直流電圧成分が片寄ってかかるのを
補償するためのパルスであり、書き込みパルスP14と
逆極性のパルスである。補償パルスP11の電圧−VD
(補償電圧)の絶対値は、書き込みパルスP14の電圧
VDと同一である。書き込みパルスP14の電圧VDは
画像データに応じて種々の値に制御され、これに対応し
て補償パルスP11の電圧−VDも制御される。
【0030】リセットパルスP13は、光学特性におけ
るヒステリシスの影響をなくすためのパルスであり、リ
セットパルスP13の電圧−VRは、DHF液晶21の
液晶分子のほとんどが第2の配向方向21Bに配向する
のに十分な値を有する。リセット補償パルスP12は、
リセットパルスP13の印加によりDHF液晶21に直
流電圧成分が片寄ってかかるのを補償するための逆極性
のパルスである。リセット補償パルスP12の電圧VR
の絶対値とリセットパルスP13の電圧−VRの絶対値
は同一である。
【0031】各パルスP11、P12、P13、P14
の極性及び電圧値は、データ信号の基準電圧V0に対す
る極性と電圧である。基準電圧V0は対向電極17の電
圧と同一である。
【0032】この駆動方法では、書き込み電圧VDの最
小値をV0とし、最大値VmaxをリセットパルスP13
の電圧−VRの絶対値より若干低い値として、V0乃至
Vmaxの範囲で書き込み電圧VDを制御する。
【0033】図5(A)と(B)に示す波形のゲート信
号とデータ信号とを用いて上記強誘電性液晶表示素子を
駆動すると、各行の選択期間TSに、補償パルスP11
の電圧(補償電圧)−VDと、リセット補償パルスP1
2の電圧VRと、リセットパルスP13の電圧−VR
と、書き込みパルスP14の電圧(書き込み電圧)VD
とが順次TFT14を介して画素電極13に印加され
る。
【0034】書き込みパルスP14を印加する直前にリ
セットパルスP13を印加して、液晶分子を第2の配向
方向に配向させているため、液晶分子と二色性染料26
の長軸の平均的な配向方向は、例えば、書き込み電圧V
DがV0のとき、第2の配向方向21Bにほぼ平行な状
態を維持して透過率がほぼ最低の状態を維持する。ま
た、書き込み電圧VDがVmaxのとき、第1の配向方向
21Aにほぼ平行となり、透過率がほぼ最高となる。ま
た、例えば、書き込み電圧VDがリセット電圧VRの1
/2であると、液晶分子及び二色性染料26の平均的な
配向方向は配向処理の方向21Cにほぼ一致し、その透
過率は最高と最低のほぼ中間の透過率となる。また、書
き込み電圧VDがリセット電圧VRの1/4のとき、液
晶分子と二色性染料26の平均的な配向方向は、配向処
理の方向21Cと第2の配向方向21Bの中間の方向に
なる。従って、液晶表示素子の透過率は、前記中間の透
過率と最も低い透過率とのほぼ中間の値になる。
【0035】非選択期間TOになると、TFT14がオ
フし、選択期間TSの最終スロットt4に印加された書
き込み電圧VDに応じた電圧が画素電極13と対向電極
17とその間のDHF液晶21とで形成される画素容量
に保持される。従って、各画素の透過率は、次の選択期
間TSまで、書き込み電圧VDに対応した値に維持され
る。
【0036】従って、この駆動方法では、書き込み電圧
VDをV0〜Vmaxの範囲で可変させることにより、D
HF液晶21の液晶分子の平均的配向方向と二色性染料
26の吸収軸の平均的方向を第1の配向方向21Aと第
2の配向方向21Bの間で変化させて、図6に示すよう
に、表示階調を制御することができる。
【0037】また、上記駆動方法では、選択期間TS毎
に、電極13、17間に電圧VRと−VRの対と書き込
み電圧VDと書き込み補償電圧−VDの対を印加してい
るため、DHF液晶21に印加される直流電圧成分が相
殺され、表示の焼き付き現象や液晶の劣化を生ずること
もない。
【0038】リセット補償パルスP12とリセットパル
スP13の印加順序は逆でもよい。電圧VR、−VR
は、液晶分子のほとんどが第1及び第2の配向方向21
A、21Bに配向する電圧であればよく、配向方向21
A、21Bに完全に配向する電圧でなくともよい。ま
た、補償パルスP11の電圧−VDとリセット補償パル
スP12の電圧VRを加算した電圧(VR−VD)を有
するパルスを補償パルスP11とリセット補償パルスP
12の代わりにDHF液晶21に印加してもよい。
【0039】(第2実施例)第1実施例においては、偏
光板23の透過軸23Aを第2の配向方向とほぼ平行に
配置したが、図7に示すように、第1と第2の配向方向
の中間方向21C(配向膜18、19に施された配向処
理の方向)に平行とし、偏光板24の透過軸24Aを偏
光板23の透過軸23Aに直交させてもよい。
【0040】次に、図7に示す光学配置を採用した強誘
電性液晶表示素子の動作を説明する。DHF液晶21の
平均的な配向方向を中間方向(配向処理の方向)21C
に設定すると、二色性染料26の吸収軸(長軸)と偏光
板23の透過軸23Aが平行となる。このため、偏光板
23を透過した直線偏光は、直線偏光のままDHF液晶
21の層を通過し、二色性染料26に吸収され、進行に
伴って減衰する。この直線偏光の偏光方向と偏光板24
の吸収軸が平行であるため、DHF液晶21の層を透過
した直線偏光は、偏光板24により吸収され、ほとんど
出射しない。特に、DHF液晶21の層を出射する光自
体が減衰しているので、液晶分子の配向等にむらがあ
り、配向状態の若干異なるドメインが画素内に存在する
場合でも、液晶表示素子から出射する光(漏光)は非常
に少量となる。
【0041】一方、液晶分子の平均的な配向方向が中間
方向21Cから第1又は第2の配向方向21A又は21
Bに徐々に変化していくと、偏光板23を透過した直線
偏光と二色性染料26の吸収の交差角が徐々に大きくな
り、また、DHF液晶21の複屈折効果により、DHF
液晶21に入射した直線偏光は徐々に楕円偏光となる。
このため、二色性染料26による光の吸収量が徐々に減
少し、DHF液晶21から出射する光の光量が増加する
と共にDHF液晶21から出射する光のうち偏光板24
の透過軸24Aに平行な成分が増加する。このため、表
示が明るくなる。そして、DHF液晶21が第1又は第
2の配向状態となった時、透過率と表示階調は最高とな
る。
【0042】DHF液晶21の平均的な配向方向は、画
素電極13と対向電極17の間に印加する電圧の極性と
電圧値(絶対値)に応じて、第1の配向方向21Aと第
2の配向方向21Bの間で連続的に変化し、それに応じ
て前述のようにDHF液晶21の層内での光の吸収量及
びその複屈折効果による出射光の偏光状態が変化し、偏
光板24を透過する光の強さが変化する。
【0043】このため、この強誘電性液晶表示素子の画
素電極13と対向電極17間に0.1Hz程度の低周波
の三角波電圧を印加した場合、透過率は図8に示すよう
に印加電圧に対して連続的に変化し、階調画像を表示可
能となる。そして、この強誘電性液晶表示素子は、アク
ティブマトリクス方式のものであるため、非選択期間中
もDHF液晶21を任意の配向状態に維持する電圧を保
持しておくことができる。このため、上記構成の強誘電
性液晶表示素子は、階調表示が可能である。
【0044】図7では、偏光板23の透過軸23Aを配
向処理の方向21Cに一致させているが、偏光板23の
吸収軸を配向処理の方向21Cに一致させてもよい。こ
の場合、中間配向状態において、透過率が高くなり、第
1及び第2の配向状態において透過率が最低となる。
【0045】次に、上記構成の強誘電性液晶表示素子の
実用的な駆動方法を、図9(A)、(B)を参照して、
DHF液晶21と正の吸収率異方性を有する二色性染料
26とを用い、偏光板23の透過軸23Aを図6に示す
ように配置した強誘電性液晶表示素子を例に説明する。
【0046】図9(A)は、行ドライバ31が第1行の
TFT14に接続されたゲートライン15に印加するゲ
ート信号の波形を示し、図9(B)は、列ドライバ32
がデータライン16に印加するデータ信号の波形を示
す。なお、理解を容易にするため、第1行の画素用のデ
ータ信号のみ示し、他の行用のデータ信号は図示しな
い。
【0047】図9(A)、(B)において、TFは1フ
レーム期間、TSは第1行の画素の選択期間、TOは非
選択期間を示す。各選択期間TSは、例えば、約45μ
秒である。この実施例においては、図9(B)に示すよ
うに、連続する2つのフレームTFodd(奇数番目のフ
レーム)とTFeven(偶数番目のフレーム)の選択期間
TSに、表示階調に応じ、極性が反対で絶対値が同一の
電圧値VD、−VDを有する駆動パルス(書き込みパル
ス)をデータライン16に印加する。即ち、1つの画像
データ(表示信号)について、電圧の絶対値が等しく、
極性が正と負との2つの駆動パルス+VDと−VDとを
2つのフレームの各選択期間にそれぞれ1つずつ印加す
る。
【0048】この駆動方法では、書き込み電圧VDの最
小値をV0とし、最大値Vmaxを透過率の飽和が起こる
電圧よりも若干低い値として、V0乃至Vmaxの範囲で
制御する。
【0049】上記のような波形のゲート信号とデータ信
号とを用いて上記強誘電性液晶表示素子を駆動すると、
任意の奇数番目のフレームTFoddの選択期間TSに、
書き込み電圧VDがゲートパルスによりオンしているT
FT14を介して画素電極13に印加される。書き込み
電圧VDにより、DHF液晶21の液晶分子はその平均
的な配向方向が配向処理の方向21Cと第1の配向方向
21Aの間になるように配向する。DHF液晶21の配
向に従って二色性染料26の配向状態が変化し、偏光板
23を透過した直線偏光を楕円偏光に変化させる液晶層
の複屈折作用と二色性染料26の光吸収作用により、各
画素の表示階調が書き込み電圧VDに対応する値とな
る。
【0050】ゲートパルスがオフして非選択期間TOに
なると、TFT14がオフし、書き込み電圧VDに応じ
た電圧が画素電極13と対向電極17とその間のDHF
液晶21とで形成される容量(画素容量)に保持され
る。このため、非選択期間TOの間、DHF液晶21及
び二色性染料26の配向状態が書き込み電圧VDに対応
した状態に保持され、その画素の透過率も書き込み電圧
VDに対応した値に維持される。
【0051】そして、次のフレームTFevenの選択期間
TSに、書き込み電圧−VDがゲートパルスによりオン
しているTFT14を介して画素電極13に印加され
る。書き込み電圧−VDが印加されると、DHF液晶2
1と二色性染料26の配向方向は配向処理の方向21C
を基準としてほぼ反転し、配向処理の方向21Cと第2
の配向方向21Bの間となる。しかし、二色性染料26
の吸収軸と偏光板23を透過した直線偏光の交差角は従
前のフレームとほぼ同一となり、直線偏光の吸収率もほ
ぼ同一となり、表示階調は直前のフレームTFoddでの
表示階調とほぼ同一となる。
【0052】非選択期間TOになると、TFT14がオ
フし、書き込み電圧−VDが画素容量に保持される。こ
のため、非選択期間TOの間、その画素の表示階調は書
き込み電圧−VDに対応した値に維持される。
【0053】即ち、この駆動方法では、図7に示す光学
配置を採用しているので、書き込み電圧VDと−VDに
対する透過率がほぼ等しくなり、連続する2フレームの
間、画像データにより指示される階調が表示される。ま
た、連続する2つのフレームで、1つの画素データに対
応する正負逆極性の電圧を印加しているので、図8の光
学特性が正負の電圧で若干異なっていてもこれらの光学
的変化の平均値が観察され、表示むら等を防止できる。
【0054】また、連続する2つのフレームで、極性が
逆で絶対値が等しい電圧を各画素(画素電極)に印加す
るので、液晶21に直流電圧成分が片寄って印加される
ことがない。従って表示の焼き付き現象や液晶の劣化を
生ずることもない。
【0055】なお、上記実施例では、各画像データに対
応する書き込み電圧を2つの連続するフレームで極性を
反転して各画素に印加したが、例えば、1つの画像デー
タについて、電圧値がVD又は−VDの1つの電圧を対
応する画素に、フレーム毎に極性を変えて印加するよう
にしてもよい。例えば、ある画素のフレーム毎の表示階
調がI1、I2、I3、・・・である場合、書き込み電圧
を各表示階調に対応する+VD1、−VD2、+VD
3、・・・と変化させるようにしてもよい。
【0056】第1及び第2実施例においては、透過型の
液晶表示素子について説明したが、偏光板23、24の
一方の背面に、例えば、図10に示すように反射板を配
置し、反射型強誘電性液晶表示素子としてもよい。
【0057】なお、この発明は第1及び第2実施例に限
定されず、種々の変更及び応用が可能である。例えば、
上記実施例では、二色性染料26として、正の吸収率異
方性を有するものを使用したが、負の吸収率異方性を有
するものを使用してもよい。アクティブ素子は、TFT
に限らず、MIMでもよい。また、液晶21としてSB
F液晶、強誘電相と反強誘電相をもった反強誘電性液晶
等も使用可能である。さらに、図1〜図3、図7に示す
構成の強誘電性液晶表示素子の特性が生かせるならば、
どのような駆動方法を採用してもよい。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、強誘電性液晶に二色性染料を添加しているので、強
誘電性液晶の配向状態と一対の偏光板とによる複屈折作
用を用いた透過光量の制御だけでなく、二色性染料の光
吸収による透過量の制御も用いて、コントラストの高い
階調画像を表示できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例にかかる強誘電性液晶表示素
子の構造を示す断面図である。
【図2】図1に示す強誘電性液晶表示素子の下基板の構
成を示す平面図である。
【図3】この発明の第1実施例にかかる配向処理の方向
と、液晶分子の配向方向と、偏光板の透過軸の方向との
関係を示す図である。
【図4】第1実施例にかかる強誘電性液晶表示素子の低
周波の印加電圧と透過率との関係を示すグラフである。
【図5】この発明の第1実施例にかかる強誘電性液晶表
示素子の実用的な駆動方法を説明するための波形図であ
り、(A)はゲートラインに供給されるゲート信号の波
形を示す図である。(B)はデータラインに供給される
データ信号の一例の波形を示す図である。(C)は透過
率の変化を示すグラフである。
【図6】図5(A)〜(C)に示す駆動方法を使用した
場合の、書き込み電圧と、透過率との関係を示すグラフ
である。
【図7】この発明の第2実施例にかかる配向処理の方向
と、液晶分子の配向方向と、偏光板の透過軸との方向の
関係を示す図である。
【図8】第2実施例にかかる強誘電性液晶表示素子の低
周波の印加電圧と透過率との関係を示すグラフである。
【図9】この発明の第2実施例にかかる強誘電性液晶表
示素子の実用的な駆動方法を説明するための波形図であ
り、(A)はゲートラインに供給されるゲート信号の波
形を示す図である。(B)はデータラインに供給される
データ信号の一例の波形を示す図である。
【図10】この発明の実施例にかかる反射型強誘電性液
晶表示素子の構造を示す断面図である。
【図11】従来の強誘電性液晶表示素子の構成を示す断
面図である。
【符号の説明】
11・・・透明基板、12・・・透明基板、13・・・画素電
極、14・・・TFT、15・・・ゲートライン、16・・・デ
ータライン、17・・・対向電極、18・・・配向膜、19・・
・配向膜、20・・・シール材、21・・・液晶、22・・・ギャ
ップ材、23・・・偏光板、25・・・液晶セル、26・・・二
色性染料、27・・・反射板、31・・・行ドライバ、32・・
・列ドライバ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02F 1/1337 505 1/137 500 G09G 3/36

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画素電極と該画素電極に接続されたアクテ
    ィブ素子とがマトリクス状に配列された第1の基板と、 前記画素電極に対向する対向電極が形成された第2の基
    板と、 前記第1と第2の基板間に配置され、層構造をもち、前
    記画素電極と前記対向電極間に印加された電圧に応じて
    液晶分子が第1の配向方向にほぼ配列した第1の配向状
    態と、液晶分子が第2の配向方向にぼぼ配列した第2の
    配向状態と、液晶分子が前記第1と第2の配向方向の間
    の任意の方向に配列した中間の配向状態とに配向する強
    誘電性液晶と、 前記強誘電性液晶に添加された二色性染料と、 前記第1と第2の基板を挟んで配置された一対の偏光板
    と、 を備えたことを特徴とする強誘電性液晶表示素子。
  2. 【請求項2】対向面にそれぞれ電極が形成された一対の
    基板と、 前記一対の基板間に配置され、層構造をもち、対向する
    前記電極間に印加された電圧に応じて液晶分子が第1の
    配向方向にほぼ配列した第1の配向状態と、液晶分子が
    第2の配向方向にぼぼ配列した第2の配向状態と、液晶
    分子が前記第1と第2の配向方向の間の任意の方向にほ
    ぼ配列した中間の配向状態とに配向する強誘電性液晶
    と、 前記強誘電性液晶に添加された二色性染料と、 前記一対の基板を挟んで配置された一対の偏光板と、 を備えたことを特徴とする強誘電性液晶表示素子。
  3. 【請求項3】前記一対の偏光板のうちの一方の偏光板
    は、その光学軸が前記第1の配向方向と前記第2の配向
    方向と前記第1と第2の配向方向の中央方向のいずれか
    と実質的に平行となるように配置され、 前記一対の偏光板のうちの他方の偏光板は、その光学軸
    が前記一方の偏光板の光学軸と実質的に直交するように
    配置されている、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の強誘電性液晶
    表示素子。
  4. 【請求項4】前記一対の偏光板の前記光学軸は光透過軸
    であり、前記二色性染料の光吸収軸は、前記液晶の平均
    的な配向方向と実質的に平行である、ことを特徴とする
    請求項1、2又は3に記載の強誘電性液晶表示素子。
  5. 【請求項5】前記一対の偏光板のうちの一方の偏光板
    は、その光学軸が前記第1の配向方向と前記第2の配向
    方向のいずれかと実質的に平行となるように配置され、 前記一対の偏光板のうちの他方の偏光板は、その光学軸
    が前記一方の偏光板の光学軸と実質的に直交するように
    配置されており、 表示画像に対応する信号を受け、この信号に対応する絶
    対値を有する第1の電圧と、前記強誘電性液晶を前記第
    1の配向状態と第2の配向状態のいずれかに設定する第
    2の電圧と、前記第1の電圧と前記第2の電圧を相殺す
    るための第3の電圧を、第3の電圧、第2の電圧、第1
    の電圧の順で、対向する前記電極間に印加する駆動手
    段、 をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れか1つに記載の強誘電性液晶表示素子。
  6. 【請求項6】前記一対の偏光板のうちの一方の偏光板
    は、その光学軸が前記第1の配向方向と前記第2の配向
    方向の中央方向と実質的に平行となるように配置され、 前記一対の偏光板のうちの他方の偏光板は、その光学軸
    が前記一方の偏光板の光学軸と実質的に直交するように
    配置されており、 画像データを受け、1つの画像データについて、電圧の
    絶対値が等しく、極性が正と負との2つの駆動パルスを
    2つのフレームの各選択期間にそれぞれ1つずつ、対向
    する前記電極間に印加する駆動手段をさらに備えること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の強
    誘電性液晶表示素子。
  7. 【請求項7】前記強誘電性液晶を透過した光を強誘電性
    液晶側に反射する反射板をさらに備えることを特徴とす
    る請求項1乃至6のいずれか1つに記載の強誘電性液晶
    表示素子。
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