JPH0895070A - 液晶の注入装置および注入方法 - Google Patents

液晶の注入装置および注入方法

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JPH0895070A
JPH0895070A JP23315694A JP23315694A JPH0895070A JP H0895070 A JPH0895070 A JP H0895070A JP 23315694 A JP23315694 A JP 23315694A JP 23315694 A JP23315694 A JP 23315694A JP H0895070 A JPH0895070 A JP H0895070A
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JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
injection
control valve
panel
crystal composition
Prior art date
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Pending
Application number
JP23315694A
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English (en)
Inventor
Hideaki Mochizuki
秀晃 望月
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0895070A publication Critical patent/JPH0895070A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 真空注入法では組成を変化させてしまう揮発
性の液晶組成物を、組成変化を起こさずに注入でき、し
かも廃棄される液晶量を大幅に低減できる注入装置およ
び注入方法を提供する。 【構成】 二つの開口部を有する密閉構造の未注入パネ
ルの一方の開口部304に連結して液晶組成物の注入量
を制御する注入制御弁306と、液晶組成物315を貯
留した容器309とを有する注入器310と、他方の開
口部305に連結してパネルからあふれる余剰の液晶組
成物を溜める液晶溜まり308と、該保管部の圧力を制
御する減圧制御弁307を有する減圧機構とを備え、先
ず、減圧制御弁307を開けてパネル内を減圧状態に保
った状態で前記減圧制御弁を閉じ、次に、注入制御弁3
06を開けて液晶組成物をパネル内に一定量充填する一
連の工程により液晶材料を注入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶の注入装置および
注入方法に関する。さらに詳しくは揮発性化合物を含む
液晶組成物の注入装置および注入方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、対向する基板をスペーサを介して
貼り合わせ、その後基板の間隙に液晶を注入する液晶表
示パネルの液晶注入方法については、種々の方法が提案
されているが、生産性がよく、最も一般的に行われてい
るのは以下の真空注入方法である。即ち、排気系を接続
した液晶注入容器に、昇降可能に支持された注入口のみ
を開口部とした密封構造の液晶表示パネルおよび液晶を
入れた液晶皿を入れ、前記液晶注入容器を排気して残存
空気を排除したのち、液晶表示パネルの注入口を前記液
晶皿中の液晶に浸し、前記液晶注入容器の中に空気また
は窒素を徐々に満たしながら、液晶表示パネルの圧力
(ほぼ真空)と前記液晶注入容器内の気体の圧力差を利
用し、常温で液晶を充填させる方法が行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通常の
真空注入法で揮発成分を含有する液晶組成物を注入しよ
うとすると、実際の注入される量よりはるかに多量の液
晶組成物が、長時間減圧下に置かれるため、減圧過程で
揮発成分が蒸発してしまう。特に、光硬化性の低分子化
合物(モノマー)を混合してなる液晶・高分子混合組成
物の場合、液晶材料に比べて著しく揮発性が高く、容易
に組成変化を起こしてしまう。このような組成変化が生
じると、駆動電圧や応答特性が変化する。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明の液晶注入装置は、液晶組成物を貯留する容器
部と、液晶組成物の流量を制御する注入制御弁とを有す
る注入器と、余剰の液晶組成物を溜める保管部と、該保
管部の圧力を制御する減圧制御弁とを有する吸引器とか
らなることを特徴とする。
【0005】また、前記構成において、液晶組成物が未
注入のパネルの一方の開口部に注入制御弁を介して液晶
組成物を貯留した容器を連結するように注入器を構成
し、前記未注入パネルの他方の開口部に余剰液晶組成物
を溜める保管部と減圧制御弁を介して連結するように吸
引器を構成することが好ましい。
【0006】本発明の液晶の注入方法は、二つの開口部
を除き密封構造の未注入パネルの一方の開口部を注入制
御弁を介して液晶組成物を貯留した容器と連結し、他方
の開口部を余剰液晶組成物を溜める保管部と減圧制御弁
を介して減圧機構と連結し、先ず、減圧制御弁を開けて
パネル内を減圧状態に保った状態で前記減圧制御弁を閉
じ、次に、注入制御弁を開けて液晶組成物をパネル内に
一定量充填する一連の工程を含むことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の液晶注入装置は、液晶組成物を貯留す
る容器部と、液晶組成物の流量を制御する注入制御弁と
を有する注入器と、余剰の液晶組成物を溜める保管部
と、該保管部の圧力を制御する減圧制御弁とを有する吸
引器とからなるので、光硬化性の低分子化合物(モノマ
ー)を混合してなる液晶・高分子混合組成物を揮発成分
を蒸発させてしまうことなく、組成変化を起こすことな
く注入でき、その結果、液晶組成物自体に揮発が生じる
ことなく、あるいは、液晶・高分子組成物の重合の形成
される液晶小滴の構造変化が生じないので、駆動電圧や
応答特性を変化させることがない。しかも注入時に必要
な余分な液晶組成物の量を大幅に減らすことができる。
【0008】また前記液晶注入装置の構成を、未注入の
パネルの、一方の開口部に注入制御弁を介して液晶組成
物を貯留した容器を連結するように注入器を構成し、前
記未注入パネルの他方の開口部に余剰液晶組成物を溜め
る保管部と減圧制御弁を介して連結するように吸引器を
構成した弁を介して液晶組成物を貯留した容器を連結す
るように注入器を構成し、前記未注入パネルの他方の開
口部に余剰液晶組成物を溜める保管部と減圧制御弁を介
して連結するように吸引器を構成するので、注入の作業
において減圧下に置かれるのは1回の注入に必要な液晶
量だけであり、しかも短時間であるため、揮発成分の蒸
発を防ぐことができ、注入時に無駄になる余分な液晶組
成物の量を大幅に減らすことができる。
【0009】本発明の液晶の注入方法は、二つの開口部
を除き密封構造の未注入パネルの、一方の開口部を注入
制御弁を介して液晶組成物を貯留した容器と連結し、他
方の開口部を余剰液晶組成物を溜める保管部と減圧制御
弁を介して減圧機構と連結し、先ず、減圧制御弁を開け
てパネル内を減圧状態に保った状態で前記減圧制御弁を
閉じ、次に、注入制御弁を開けて液晶組成物をパネル内
に一定量充填する一連の工程を含むことを特徴とする。
このように構成した本発明の液晶注入方法を用いること
により、減圧状態に置かれる液晶・高分子混合組成物
は、実際にパネルに注入される部分に加えて、僅かな余
剰部分だけとなる。そのため、従来の注入法の場合のよ
うに、実際にパネルに注入される量の数倍以上の液晶が
減圧下に置かれて組成変化をきたすという障害を防ぐこ
とができる。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を図を用いて説明する。 (実施例1)図1に、注入後の完成状態の捻れネマチッ
ク液晶表示素子(TN−LCD)の断面図を示す。即
ち、上下の透明基板(101、103)上にインジウム
−錫酸化物(ITO)からなる透明電極(102、10
4)を形成した。ガラス基板の寸法は50mm×60m
mで、基板面上に、50mm幅方向の両端2mmずつを
残して46mm×60mmの透明電極を形成した。上下
電極上に、市販のポリイミドワニス(日産化学製、商品
名SE−4110)を用いて50nmの厚さで配向膜
(105、106)を塗布形成し、250℃で2時間、
加熱硬化させた。この後、図2に示すように上下透明基
板(201、202)の配向膜表面を通常の方法に従っ
てラビング配向処理した後、片方のガラス基板面にエポ
キシ接着剤を用いて42mm角のシール203(或いは
109)をスクリーン印刷で形成し、他方のガラス基板
面には略100個/mm密度で5μm径のプラスチッ
クスペーサ(積水ファイン製、商品名ミクロパール)1
08を散布した基板を図2に示すように貼り合わせ、1
50℃で2時間加熱してシールを硬化した。尚、予め、
一方の基板のシール部分より内側になる位置に二カ所の
円形の孔204、205が穿設されている(一方が注入
孔で他方が吸引孔)。
【0011】このようにして作製した空セルへの注入方
法を図3を用いて説明する。液晶315を定量貯留する
容器309と、注入バルブ306を有する注入器310
と空セルとを、注入孔304を介して接続した。接続管
312は注入孔304と接続して空気のモレが無いよう
本実施例ではテフロン製とした。次に、空セルの他の一
つの吸引孔305を接続管313を介して吸引器本体3
11と接続した。吸引器311は吸引バルブ(減圧制御
弁)307と余剰液晶溜まり308と接続管313とリ
ークバルブ314とを有しており、吸引バルブ307を
介して図示していないコンプレッサー等の減圧機構につ
ながっている。
【0012】このように空セルを注入器と吸引器とに接
続した上で、先ず他の全てのバルブは閉状態のままで吸
引バルブ307を開けて空セル内を減圧にし、減圧状態
で吸引バルブ307を閉じた。次に、注入バルブ306
を開けて液晶315を空セル内に導入し、空セル内に液
晶が充満し、吸引孔から溢れ出る状態を見計らってリー
クバルブ314を開け、大気圧に復した上で、注入バル
ブ306を閉じた。
【0013】このようにして注入後、注入孔304と吸
引孔305とを市販の光硬化型樹脂で封孔して液晶セル
を作製した。作製された液晶セルには気泡が発生せず均
一な表示状態が得られた。尚、液晶はカイラル剤として
コレステリルノナノエ−トを添加したZLI−4792
(メルク社製)を用いた。
【0014】完成した空セルをクロスニコル下で、4
V、60Hzの矩形波を印可したところ、ムラがなく均
一な表示状態が得られた。このようにして1000パネ
ルを注入したところ、消費した液晶量は空セルの内容積
の110%強であった。即ち、10%程度が損失となっ
た。
【0015】一方、市販の注入機で同一サイズのパネル
を1000パネル注入したところ、損失率は100%に
も及んだ。(即ち、1000パネル注入するのに200
0パネル分の液晶を使用した。
【0016】(実施例2)実施例1と同一形状の空セル
を作製した。但し、実施例1と異なり配向膜は形成せ
ず、従って配向処理も行わなかった。この空セルに、実
施例と同一の方法で液晶、高分子組成物を注入した。組
成物は、液晶がE8(BDH社製)70%、2−エチル
ヘキシルアクリレート15%、ウレタンアクリレート
14%、光硬化開始剤(チバガイギー製、商品名イルガ
キュア651)1%からなる。
【0017】注入後、50mW/cmの紫外線を1分
間照射し相分離させていわゆる高分子分散液晶素子を作
製した。形成されたドロップレット径は1〜2μmで優
れた散乱性を示した。実施例1と同様に、封孔した後、
10V、60Hzの矩形波を印可したところ、均一な透
過状態を示した。
【0018】(比較例)実施例2の組成物を用いて、市
販の真空注入装置で注入したところ、低揮発性の2ーエ
チルヘキシルアクリレートが大量に失われ、顕著な組成
変化を引き起こした。その結果として、規則的なドロッ
プレット形状が得られず、十分な散乱性が得られなかっ
た。しかも、動作電圧が異常に高くなり、10Vでは十
分な透過状態にならなかった。
【0019】
【発明の効果】上述のように、本発明の注入装置および
注入方法を用いることにより、低揮発成分をを含む液晶
組成物のような、通常の真空注入方法では組成変化を起
こさずに注入できなかった液晶組成物の注入が出来るよ
うになった。それに加え、通常の液晶組成物の注入に関
しても、注入されずに廃棄される液晶を大幅に低減する
ことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例および、比較例の液晶パネル
の構造を示す断面図である。
【図2】 本発明の実施例に用いた液晶パネルの形態を
示す図である。
【図3】 本発明の実施例を説明する概念図である。
【符号の説明】
101 上側透明基板 102 上側透明電極 103 下側透明基板 104 下側透明電極 105 上側配向膜 106 下側配向膜 107 液晶材料 108 スペーサ 109 シール材料 110 偏光板 201 下側電極付き基板 202 上側電極付き基板 203 シール 204 注入孔(吸引孔) 205 吸引孔(注入孔) 301 上側基板 302 下側基板 303 シール 304 注入孔 305 吸引孔 306 注入バルブ 307 吸引バルブ 308 余剰液晶溜まり 309 容器 310 注入器 311 吸引器 312 接続管 313 接続管 314 リークバルブ 315 液晶
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶組成物を貯留する容器と、液晶組成
    物の流量を制御する注入制御弁とを有する注入器と、余
    剰の液晶組成物を溜める保管部と、該保管部の圧力を制
    御する減圧制御弁とを有する吸引器とからなることを特
    徴とする液晶注入装置。
  2. 【請求項2】 液晶組成物が未注入のパネルの一方の開
    口部に注入制御弁を介して液晶組成物を貯留した容器を
    連結するように注入器を構成し、前記未注入パネルの他
    方の開口部に余剰液晶組成物を溜める保管部と減圧制御
    弁を介して連結するように吸引器を構成した請求項1記
    載の液晶注入装置
  3. 【請求項3】 二つの開口部を除き密封構造の未注入パ
    ネルの一方の開口部を注入制御弁を介して液晶組成物を
    貯留した容器と連結し、他方の開口部を余剰液晶組成物
    を溜める保管部と減圧制御弁を介して減圧機構と連結
    し、先ず、減圧制御弁を開けてパネル内を減圧状態に保
    った状態で前記減圧制御弁を閉じ、次に、注入制御弁を
    開けて液晶組成物をパネル内に一定量充填する一連の工
    程を含むことを特徴とする液晶注入方法
JP23315694A 1994-09-28 1994-09-28 液晶の注入装置および注入方法 Pending JPH0895070A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100259740B1 (ko) * 1996-08-16 2000-06-15 가타오카 마사타카 액정 주입장치

Cited By (1)

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KR100259740B1 (ko) * 1996-08-16 2000-06-15 가타오카 마사타카 액정 주입장치

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