JPH0894852A - 導光板 - Google Patents

導光板

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JPH0894852A
JPH0894852A JP6254350A JP25435094A JPH0894852A JP H0894852 A JPH0894852 A JP H0894852A JP 6254350 A JP6254350 A JP 6254350A JP 25435094 A JP25435094 A JP 25435094A JP H0894852 A JPH0894852 A JP H0894852A
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light guide
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 偏光膜保護フィルムが集光機能および/また
は拡散機能も兼ねるため、特に液晶ディスプレイに用い
る場合に液晶ディスプレイを構成するフィルムの枚数を
減らすことにより該ディスプレイの生産性が改善される
ほか、薄型化・軽量化、明度の向上に寄与することので
きるフィルムを得る。 【構成】 偏光膜の両側に保護フィルムが積層されてな
り、かつ一方の保護フィルムが集光機能および/または
拡散機能を有する形状のフィルムからなることを特徴と
する偏光フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は導光板に関し、特に液晶
ディスプレイに用いた場合、導光板が光反射シート、集
光シートまたは拡散フィルムとしての機能も兼ねるた
め、構成フィルム枚数を減らすことにより該ディスプレ
イの生産性が改善され薄型化、軽量化、明度の向上に寄
与することのできる導光板に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶ディスプレイは、液晶、液晶配向
膜、透明電極、偏光フィルム、位相差フィルム、集光シ
ート、拡散フィルム、導光板、光反射シートなど多くの
それぞれの異なった機能を有するフィルムやシートから
構成されている。このフィルム、シート種が多いため、
組立工程が複雑であり、低コスト化に制約が生じてお
り、また積層枚数が増えるにしたがい、光透過性が低下
し画像が暗くなるため、使用枚数を減らしたい要望が強
かった。例えば、従来のバックライト部分は、図8に示
すように、導光板の液晶セル側面ぬ拡散フィルムもしく
は集光シートが粘着剤または接着剤を介して積層されて
おり、該導光板の液晶セル側面とは反対面に光反射シー
トが粘着剤または接着剤を介して積層されている。この
ように従来のバックライトは、多数のシートによって構
成されるため、シートの積層による輝度の低下が避けら
れず、近年液晶ディスプレイのカラー化に伴いさらなる
輝度向上の要求に応えることが難しくなってきた。ま
た、従来バックライトを構成する各機能を有するフィル
ムとして広く用いられるフィルムそのものにも問題が多
い。例えば導光板は通常ポリメチルメタクリレート樹脂
(PMMA)からなる板からなるが、アクリル系樹脂は
熱変形温度が90℃程度であり、また吸水率が比較的大
きいので、液晶ディスプレイの組立工程や高温高湿下で
の長時間使用により板が変形する問題がある。また、光
反射シートは通常ポリエチレンテレフタレート(PE
T)に白色顔料で着色したシートが主に用いられている
がPETは耐熱性に劣りまた、吸水率も比較的大きいの
で、高温高湿下で熱や水分よりシートが変形し、場合に
よっては導光板から剥離するおそれがあった。また、集
光シートや拡散フィルムは、一般に透明なシートまたは
フィルムの表面にエンボス加工や光硬化性樹脂の塗布な
どによりファインパターンを形成してなるものである
が、これら集光シートや拡散フィルムの基材として通常
用いられているものにポリカーボネート樹脂(PC)や
ポリエチレンテレフタレート(PET)からなるシート
またはフィルムが挙げられるが、PCからなるフィルム
は表面硬度が低いのでフィルムが傷つきやすく、ファイ
ンパターンの形成時や、ディスプレイなどの組立作業に
おいてフィルムが傷つくことによりディスプレイの外
観、透明性が損なわれるなどの問題がある。また、PE
Tからなるフィルムは透明性に劣り、このようなフィル
ムを用いた液晶ディスプレイは明るさに欠け、見ずらい
画像となる問題がある。また、耐熱性が充分ではなく、
ファインパターン形成時にフィルムにソリが生じるなど
均一なファインパターン形成が困難であった。このよう
に、液晶ディスプレイに使用される導光板、集光シート
および拡散フィルムは、用いられる素材そのものの特性
に帰因する問題点があるのみでなく、フィルムそれぞれ
が要求される機能を与えているため、液晶ディスプレイ
の薄型化、軽量化のニーズが強いにもかかわらずフィル
ム数を減らすことは困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は導光板として
用いられるPMMAの耐熱性、吸水性を改良し、集光シ
ートや拡散フィルムとして用いられるPC、PETから
なるフィルムの光学的布均一性を改良し、かつ導光板と
光反射シート、集光シートまたは拡散フィルムの機能を
一体化することで接着等の工程を省き、接着に帰因する
信頼性の低下をなくし、かつ、用いるフィルム枚数の低
減による液晶ディスプレイの薄型化、軽量化、積層フィ
ルムの光透過性の向上による液晶ディスプレイの明度の
向上を一挙に達成する導光板を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、片面が光反射
処理を施されたことを特徴とする液晶ディスプレイ用導
光板、片面が光拡散処理または集光処理されたこと特徴
とする液晶ディスプレイ用導光板、光反射処理を施され
た面の反対側の面が光拡散処理または集光処理されたこ
とを特徴とする液晶ディスプレイ用導光板を提供するも
のである。以下、本発明を詳細に説明する。図1〜図3
は本はつめいの導光板の模式断面図である。図は導光板
1の片面に光反射層2が形成された例である。図2は、
光拡散処理または集光処理が施された導光板1’の例で
ある。図3は光拡散処理または集光処理が施された導光
板1’の戦記処面とは反対側の面に光反射層2が形成さ
れた例である。本発明の導光板には、ポリメチルメタク
リレートなどのアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、
熱可塑性ノルボルネン系樹脂などを用いることができ
る。これらの中では熱可塑性ノルボルネン系樹脂を用い
ることが、透明性が高く、光学的に均一であり、しかも
耐熱性。耐湿性にすぐれるので、本発明のように光拡散
パターンや、集光パターンを直接導光板表面に形成した
ものでも光学的に均一なパターンが得られ、しかも高温
高湿の条件下で長時間使用しても板の変形がなく信頼性
の高い導光板が得られるので好ましい。
【0005】本発明に用いられる熱可塑性ノルボルネン
系樹脂は、その繰り返し単位中にノルボルナン骨格を有
するものである。例えば、この熱可塑性樹脂としては、
一般式(I)〜(IV)で表わされるノルボルナン骨格
を含むものである。
【0006】
【化1】
【0007】
【化2】
【0008】
【化3】
【0009】
【化4】
【0010】(式中、A、B、CおよびDは、水素原子
または1価の有機基を示す。) 本発明で使用されるノルボルナン骨格を有する熱可塑性
樹脂は、十分な強度を得るために、その重量平均分子量
は5,000〜100万、好ましくは8,000〜20
万である。本発明において使用することのできるノルボ
ルナン骨格を有する熱可塑性樹脂としては、例えば特開
昭60−168708号公報、特開昭62−25240
6号公報、特開昭62−252407号公報、特開平2
−133413号公報、特開昭63−145324号公
報、特開昭63−264626号公報、特開平1−24
0517号公報、特公昭57−8815号公報などに記
載されている樹脂などを挙げることができる。これらの
樹脂の中でも、特にノルボルネン系モノマーの開環重合
体を水素添加した樹脂が非晶性ポリマーであるため、光
学的に均一な導光板が容易に得られるので好ましい。一
般に熱可塑性ノルボルネン系樹脂は光学特性、耐熱性、
耐湿性に優れた樹脂であるが、さらに本発明の導光板が
車載用液晶ディスプレイなど厳しい環境下で用いられる
場合、長時間使用により光学特性の劣化が起こらないた
めには樹脂のガラス転移温度(Tg)と飽和吸水率を特
定することが望ましく、Tgが120℃以上、飽和吸水
率が1.0%以下であることが好ましい。本発明におい
て、上記一般式(I)〜(IV)で表わされる構造のノ
ルボルナン骨格を有する熱可塑性樹脂のTgおよび飽和
吸水率は置換基A、B、C、Dの種類、エステル基の場
合のR′の種類により制御可能である。この熱可塑性樹
脂の具体例としては、下記一般式(V)で表わされる少
なくとも1種のテトラシクロドデセン誘導体または該テ
トラシクロドデセンと共重合可能な不飽和環状化合物と
をメタセシス重合して得られる重合体を水素添加して得
られる水添重合体を挙げることができる。
【0011】
【化5】
【0012】(式中、A〜Dは前記に同じ。) 前記一般式(V)で表わされるテトラシクロドデセン誘
導体において、A、B、CおよびDのうちに極性基を含
むことが他材料との密着性、耐熱性の点から好ましい。
さらに、この極性基が−(CH2 )nCOOR3 (ここ
で、R3 は炭素数1〜20の炭化水素基、nは0〜10
の整数を示す)で表わされる基であることが得られる水
添重合体が高いガラス転移温度を有するものとなるので
好ましい。特に、この−(CH2 )nCOOR3 で表わ
される極性置換基は、一般式(V)のテトラシクロドデ
セン誘導体の1分子あたりに1個含有されることが吸水
性を低下させる点から好ましい。前記一般式において、
3 は炭素数1〜20の炭化水素基であるが、炭素数が
多くなるほど得られる水添重合体の吸湿性が小さくなる
点では好ましいが、得られる水添重合体のガラス転移温
度とのバランスの点から、炭素数1〜4の鎖状アルキル
基または炭素数5以上の(多)環状アルキル基であるこ
とが好ましく、特にメチル基、エチル基、シクロヘキシ
ル基であることが好ましい。
【0013】さらに、−(CH2 )nCOOR3 で表わ
される基が結合した炭素原子に、同時に炭素数1〜10
の炭化水素基が置換基として結合されている一般式
(V)のテトラシクロドデセン誘導体は、吸湿性を低下
させるので好ましい。特に、この置換基がメチル基また
はエチル基である一般式(V)のテトラシクロドデセン
誘導体は、その合成が容易な点で好ましい。具体的に
は、8−メチル−8−メトキシカルボニルテトラシクロ
〔4,4,0,12.5 7.10〕ドデカ−8−エンが好ま
しい。これらのテトラシクロドデセン誘導体、あるいは
これと共重合可能な不飽和環状化合物の混合物は、例え
ば特開平4−77520号公報第4頁右上欄12行〜第
6頁右下欄第6行に記載された方法によってメタセシス
重合、水素添加され、本発明に使用される熱可塑性樹脂
とすることができる。本発明において、ノルボルナン骨
格を有する熱可塑性樹脂は、クロロホルム中、30℃で
測定される固有粘度(ηinh )が、0.2〜1.5dl
/g、好ましくは0.3〜1.0dl/gである。固有
粘度(ηinh )が0.2dl/g未満では、機械的特性
に劣り耐衝撃性が低下し、一方1.5dl/gを超える
と加工性が劣り、またフィルム成形性が劣る。また、水
添重合体の水素添加率は60MHz、 1H−NMRで測
定した値が50%以上、好ましくは90%以上、さらに
好ましくは98%以上である。水素添加率が高いほど熱
や光に対する安定性が優れる。なお、本発明においてノ
ルボルナン骨格を有する熱可塑性樹脂として使用される
水添重合体は、成形板の成形におけるシルバーストリー
クなどの不良発生防止の面から該水添重合体中に含まれ
るゲル含有量が5重量%以下であることが好ましく、さ
らに1重量%以下であることが特に好ましい。
【0014】本発明において熱可塑性ノルボルネン系樹
脂には、公知の酸化防止剤、例えば2,6−ジ−t−ブ
チル−4−メチルフェノール、2,2′−ジオキシ−
3,3′−ジ−t−ブチル−5,5′−ジメチルフェニ
ルメタン、テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト]メタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒ
ドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,
5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、ステア
リル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート、2,2′−ジオキシ−3,
3′−ジ−t−ブチル−5,5′−ジエチルフェニルメ
タン、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−〔β−
(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ル)プロピオニルオキシ〕エチル]、2,4,8,10
−テトラオキスピロ[5,5]ウンデカン、トリス
(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、サ
イクリックネオペンタンテトライルビス(2,4−ジ−
t−ブチルフェニル)ホスファイト、サイクリックネオ
ペンタンテトライルビス(2,6−ジ−t−ブチル−4
−メチルフェニル)ホスファイト、2,2−メチレンビ
ス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)オクチルホスフ
ァイト;紫外線吸収剤、例えば2,4−ジヒドロキシベ
ンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフ
ェノンなどを添加することによって安定化することがで
きる。また、加工性を向上させる目的で滑剤などの添加
剤を添加することもできる。これらの酸化防止剤の添加
量は、特定重合体100重量部に対して、通常0.1〜
3重量部、好ましくは0.2〜2重量部である。酸化防
止剤の使用量が少なすぎる場合には耐久性の改良効果が
不十分であり、多すぎる場合には成形表面からブリード
したり、透明性が低下するなどの問題点が生じ好ましく
ない。
【0015】本発明の導光板は、上記に挙げた樹脂を射
出成形、射出圧縮成形、押出成形なそ公知の方法を用い
て成形することにより得られる。さらに、導光板に光拡
散または集光機能を有するパターンを形成する方法には
特に制限はなく、上記の方法によって得られる導光板の
表面にエンボス加工または紫外線などの光硬化性樹脂を
塗布、硬化することにより上記パターンを形成してもよ
く、また、コート材により光拡散機能を持たせてもよ
く、金型を用いる場合は予め金型表面に所望のパターン
を形成しておき、導光板成形時と同時にパターン転写さ
れるものであってもよい。上記のようにして得られた導
光板の厚さは、特に限定されないが、0.05〜5mm
の範囲であることが好ましい。この導光板に、光拡散機
能あるいは集光機能を有するパターン形成面と反対側の
面に、光反射層を形成することができるが、光反射層の
形成方法は特に限定されず、導光板の全面にわたって塗
布または印刷されたものであってもよく、また、導光板
の輝度を光源の場所によらず一定のものとするために例
えば点状、線状やくしの歯状など任意の形状、面積、分
布を有するパターンで印刷されたものであってもよい。
この光反射層に用いられる塗料としては、酸化チタンな
どの無機顔料を主成分とする白色顔料が好ましく用いら
れる。また、導光板の光入射面以外の側面を上記白色塗
料またはミラー状の反射層で覆うことにより光の出光口
を防ぎ、輝度の向上が可能である。
【0016】本発明の導光板には、光反射層形成面に、
さらに光反射シートが積層されていてもよい。光反射シ
ートの種類は特に限定されず、例えば酸化チタン、硫酸
バリウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、炭酸
マグネシウムまたは酸アルミニウムなどの顔料をプラス
チック樹脂に添加したものを通常の方法でフィルムまた
はシート状に成形したものを用いてもよく、また、発泡
シートを用いてもよい。さらに、アルミニウム、金など
の金属板やメッキ、蒸着により金属光沢を持たせた板な
どの鏡面状態の反射板を用いることも可能である。上記
光反射シートに用いるシートのうち、プラスチックシー
トを用いるものは前述のごとく特に限定されるものでは
ないが、熱可塑性ノルボルネン系樹脂を含む材料からな
るシートが耐熱性、耐湿性にすぐれ、高温高湿などの厳
しい条件でも熱や水分による変形や導光板からのはがれ
がなく、信頼性が高いので好ましく用いることができ
る。本発明において、導光板の光源としては通常用いら
れているものを用いることができ、一個または複数個の
ランプや冷陰極管を導光板の片面あるいは両側に配置し
たものが好ましく用いられる。本発明の導光板は、集光
機能あるいは光拡散機能を有する形状面側にさらに光拡
散シートもしくは集光シートを積層することができる。
これらの光拡散シートや集光シートは公知のものを用い
ることができ、例えば、ポリエチレンテレフタレート、
ポリエチレンイソフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ートなどのポリエステル、ポリメチル(メタ)アクリレ
ート、ポリエチル(メタ)アクリレートなどのアクリル
樹脂、ポリカーボネート、ABS樹脂、熱可塑性ノルボ
ルネン系樹脂などをの透明樹脂からなるシートまたはフ
ィルムにエンボス加工または紫外線などの光硬化性樹脂
を塗布、硬化することにより所望のパターンを形成した
ものあるいは光拡散シートについてはコート材、例えば
無機顔料または有機顔料を溶剤に分散させてなるコート
材を塗布して得られるものなどが挙げられる。
【0017】本発明の導光板に上記のような光反射シー
トや集光シート、光拡散シートを積層するには、粘着剤
や接着剤を用いることができる。これらの粘着剤、接着
剤としては、透明性に優れたものが好ましく、具体例と
しては天然ゴム、合成ゴム、酢酸ビニル/塩化ビニルコ
ポリマー、ポリビニルエーテル、アクリル系、変性ポリ
オレフィン系、およびこれらにイソシアナートなどの硬
化剤を添加した硬化型粘着剤、ポリウレタン系樹脂溶液
とポリイソシアナート系樹脂溶液を混合するドライラミ
ネート用接着剤、合成ゴム系接着剤、エポキシ系接着剤
などが挙げられる。また、本発明の導光板には、液晶デ
ィスプレイの組立作業性を向上させるために、表面に予
め粘着剤層または接着剤層を積層することできる。粘着
剤としては前述のような粘着剤あるいは接着剤を用いる
ことができる。本発明の導光板は、上記のような光拡散
シート、集光シートのほかに公知の液晶基板、透明電極
層、液晶配向層、ガスバリア層、ハードコート層、偏光
フィルム、位相差フィルムを積層し、液晶ディスプレイ
とすることができる。本発明の導光板を用いた液晶ディ
スプレイは携帯電話、ディジタル情報端末、ポケットベ
ル、ナビゲーションなどの車載用液晶ディスプレイ、液
晶モニター、調光パネル、OA機器用ディスプレイ、A
V機器用ディスプレイなどに用いることができる。
【0018】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもの
ではない。なお実施例中、部および%は特に断わらない
限り重量基準である。 参考例1(熱可塑性ノルボルネン系樹脂の製造) 8−メチル−8−メトキシカルボニルテトラシクロ
[4,4,0,12.5 ,17.10]ドデカ−3−エン10
0g、1,2−ジメトキシエタン60g、シクロヘキサ
ン240g、1−ヘキセン9g、およびジエチルアルミ
ニウムクロライド0.96モル/リットルのトルエン溶
液3.4mlを内容積1リットルのオートクレーブに加
えた。一方、別のフラスコに六塩化タングステンの0.
05モル/リットルの1,2−ジメトキシエタン溶液2
0mlとパラアルデヒドの0.1モル/リットルの1,
2−ジメトキシエタン溶液10mlを混合した。この混
合溶液4.9mlを前記オートクレーブ中の混合物に添
加した。密栓後、混合物を80℃に加熱して3時間撹拌
を行なった。得られた重合体溶液に1,2−ジメトキシ
エタンとシクロヘキサンの2/8(重量比)の混合溶媒
を加えて重合体/溶媒が1/10(重量比)にした後、
トリエタノールアミン20gを加えて10分間撹拌し
た。この重合溶液に、メタノール500gを加えて30
分間撹拌して静置した。2層に分離した上層を除き、再
びメタノールを加えて撹拌、静置後上層を除いた。同様
の操作をさらに2回行ない、得られた下層をシクロヘキ
サン、1,2−ジメトキシエタンで適宜希釈し、重合体
濃度が10%のシクロヘキサン−1,2−ジメトキシエ
タン溶液を得た。この溶液に20gのパラジウム/シリ
カマグネシア[日揮化学(株)製、パラジウム量=5
%]を加えて、オートクレーブ中で水素圧40kg/c
2 として165℃で4時間反応させた後、水添触媒を
ろ過によって取り除き、水添重合体溶液を得た。また、
この水添重合体溶液に、酸化防止剤であるペンタエリス
リチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]を水添重合
体に対して0.1%加えてから380℃で減圧下に脱溶
媒を行なった。次いで、溶融した樹脂をチッ素雰囲気下
で押出機によりペレット化し、固有粘度0.51dl/
g(30℃、クロロホルム中)、水添率99.5%、ガ
ラス転移温度168℃の熱可塑性樹脂Aを得た。
【0019】なお、各測定は以下のとおり行った。光透過率(%) 分光光度計により、波長400〜900nmの範囲につ
いて波長を連続的に変化させて測定し、最小の透過率を
そのフィルムの光線透過率とした。熱変形温度(℃) ASTM D648に従って測定した。吸水性(%) ASTM D570に従い、23℃水中で24時間放置
して増加重量を測定した。バックライト 以下の評価基準に従って傷の有無およびフィルムのそり
具合を評価した。 ○:傷やソリ、うねりがなく外観が良好であるもの ×:傷あるいはソリやうねりが顕著であり、使用に耐え
ないもの耐湿性 80℃、90%相対湿度の条件で1000時間保持した
後のバクライトの外観により、以下の評価基準に従って
耐湿性を評価した。 ○:ソリなどの変形がなく発光が均一であるもの ×:ソリなどの変形が顕著であり使用に耐えなもの
【0020】実施例1 参考例1で得られた熱可塑性樹脂Aを用いて市販の射出
成形機に鏡面仕上げの金型を取付け、樹脂温度320
℃、金型温度130℃で厚み1mmの導光板を成形し
た。得られた導光板はシルバーストリーク、ハクリなど
による傷の無い平滑性にすぐれたものであった。この導
光板の片面に、酸化チタンからなる白色顔料を全面に塗
布して光反射層を形成した。導光板の一方の側面に冷陰
極管からなる光源を置くと、輝度が良好でバックライト
としての使用に耐えるものであった。この導光板につい
て80℃、相対湿度90%の条件下で1000時間置く
ことによって耐湿性を評価したところ、ソリなどの変形
光反射層のはがれがなく、信頼性の高いものであった。 比較例1 ポリメチルメタクリレート樹脂を用いて市販の射出成形
機に両面鏡面仕上げの金型を取付け、樹脂温度230
℃、金型温度100℃で厚み1mmの導光板を成形し
た。この導光板の一方の面に酸化チタンで白着色したポ
リエチレンテレフタレートフィルムを光反射シートとし
て、n−ブチルアクリレート90重量%、エチルアクリ
レート7重量%、アクリル酸3重量%からなるアクリル
系樹脂100部とトリレンジイソシアナート(3モル)
のトリメチロールプロパン(1モル)付加物の75重量
%酢酸エチル溶液2部からなる架橋剤を混合して得られ
た粘着剤を用いて積層した。この導光板の一方の側面に
冷陰極管からなる光源を置くと輝度が良好でバックライ
トとしての使用に耐えるものであったが、実施例1と同
様の条件で耐湿性を評価したところ、ソリや変形が発生
し、光反射シートの一部が剥離した。
【0021】実施例2 参考例1で得られた熱可塑性樹脂Aを用いて市販の射出
成形機に鏡面仕上げの金型を取付け、樹脂温度32℃、
金型温度130℃、厚み1mmの導光板を成形した。こ
こで、金型表面の片側には、予めケガキバリで間隔6μ
m、深さ0.5μmの平行な直線をひくことにより光拡
散パターンを形成しておいた。得られた導光板にはシル
バーストリーク、ハクリなのによる傷は認められなかっ
た。この導光板について、ガラス転移温度、吸水率およ
び鏡面部の光透過率を測定した。次いで、この導光板の
光拡散パターン形成面と反対側の面に酸化チタンからな
る白色顔料を全面に塗布し、一方の側面に冷陰極管から
なる光源を設置することによりバックライトを得た。
このバックライトについて、その外観(傷、ソリの有
無)と耐湿性を評価した。以上の結果を表1に示す。
【0022】実施例3 参考例で得た熱可塑性樹脂Aを用い、押出機で270
℃、330℃で押出成形して厚さ1mmの板を得た。こ
の板の片面にクリアランス50μmのアプリケーターバ
ーを使用して、以下に示した組成の紫外線硬化型樹脂組
成物を塗布した。続いて、微小な凹凸のパターンを予め
パターニングしたスタンパーを、紫外線硬化型樹脂組成
物に圧着し、フィルム側より1J/cm2の紫外線を照
射して硬化させた。硬化後、スタンパーを剥離して、表
面に微小な凹凸の形状の光拡散パターンを有する導光板
を得た。 紫外線硬化型樹脂組成物 エポキシアクリレート 60g (共栄社油脂化学工業製 エポキシエステル3002A) トリメチロールプロパントリアクリレート 25g (東亜合成化学工業製 アロニックスM−309) アクリル酸 15g (大阪有機化学工業製) 光開始剤 4g (チバガイギー製 イルガキュアー184) この導光板について実施例2と同様に評価を行った。結
果を表1に示す。
【0022】 比較例2 ポリメチルメタクリレート樹脂を用いて市販の射出成形
機に両面鏡面仕上げの金型を取付け、樹脂温度230
℃、金型温度100℃で厚み1mmの導光板を成形し
た。この導光板について、光透過率、熱変形温度、吸水
率を測定した。次に光拡散シートとしてポリカーボネー
トフォルム(帝人社製)をエンボスロールを加圧ロール
の間にとおして得た厚さ100μm、エンボス深さ30
μmのシートについて、光透過率、熱変形温度、吸水率
を測定した。上記拡散シートを上記導光板の片面に比較
例1と同様の粘着剤をもちいて積層し、光拡散機能を有
する導光板を得た。また、光拡散機能を有する導光板と
しての透明性を導光板および光拡散機能を有する導光板
としての透明性を導光板および光拡散シートそれぞれの
光透過率の相乗によって表した。この光拡散機能を有す
る導光板について、実施例1と同様に評価を行った。結
果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明の導光板は光拡散シートまたは集
光シートの機能も有するものであり、液晶ディスプレイ
を構成する枚数を減らすことができ、液晶ディスプレイ
の薄型化、軽量化、生産性、信頼性、明度の向上に大き
く寄与しうるものである。また本発明において導光板に
熱可塑性ノルボルネン系樹脂からなるフィルムを用いる
と、特に透明性に優れ光学的に均一であり、耐熱性、耐
湿性に優れた導光板とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の導光板の一例を示す模式断面図であ
る。
【図2】本発明の導光板の一例を示す模式断面図であ
る。
【図3】本発明の導光板の一例を示す模式断面図であ
る。
【図4】本発明の導光板を用いたバックライトの一例を
示す模式断面図である。
【図5】本発明の導光板を用いたバックライトの一例を
示す模式断面図である。
【図6】従来の導光板を用いたバックライトの一例を示
す模式断面図である。
【符号の説明】
1 導光板 1’光拡散処理または集光処理が施された導光板 2 光反射層 3 光源 4 光反射シート 5 光反射シートまたは集光シート 6 接着剤層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片面が光反射処理を施されたことを特徴
    とする液晶ディスプレイ用導光板。
  2. 【請求項2】 片面が光拡散処理または集光処理された
    こと特徴とする液晶ディスプレイ用導光板。
  3. 【請求項3】 光反射処理を施された面の反対側の面が
    光拡散処理または集光処理されたことを特徴とする請求
    項1の液晶ディスプレイ用導光板。
  4. 【請求項4】 熱可塑性ノルボルネン樹脂からなる請求
    項1〜3の液晶ディスプレイ用導光板。
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