JPH0894800A - 電子線照射装置 - Google Patents

電子線照射装置

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JPH0894800A
JPH0894800A JP25610394A JP25610394A JPH0894800A JP H0894800 A JPH0894800 A JP H0894800A JP 25610394 A JP25610394 A JP 25610394A JP 25610394 A JP25610394 A JP 25610394A JP H0894800 A JPH0894800 A JP H0894800A
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JP
Japan
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electron beam
rays
conveying passage
conveying
path
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JP25610394A
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English (en)
Inventor
Shinji Oyama
信次 大山
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Iwasaki Denki KK
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Iwasaki Denki KK
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Publication date
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  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、搬送装置をコンパクトに構成して
X線の外部への漏洩防止及び装置全体を小形にすること
ができる。又、被処理物の搬送速度を上げることにより
処理時間を短縮し、処理効率が良い自己遮蔽型の電子線
照射装置を提供することを目的とする。 【構成】 電子線発生部と、搬送装置と、電子線を搬送
装置内の搬送路に取り出す窓部とを備え搬送装置を移動
する被処理物に電子線を照射する電子線照射装置におい
て、搬送装置は、迷路状に構成した搬送路に沿って曲線
搬送用チェーンを配置し、搬送路内面に電子線発生装置
から発生するX線を遮蔽する遮蔽壁を形成して構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被照射物にカーテン状
の電子線を照射する電子線照射装置の改良に関し、特に
被照射物を搬送する搬送装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】電子線を照射して大腸菌等を滅菌するよ
うにした電子線照射装置が開発され、該装置は加速電圧
を300KV以下とした自己遮蔽型の電子線照射装置と
して提案されている。一般的に前記電子線照射装置とし
て図3及び図4に示すような装置が用いられており、図
3は概略正面図、図4は同平面図である。同図におい
て、Aはトレイであり該トレイに被処理物等を載置して
いる。20は被処理物が通過する搬送路、30は搬送路
内の被処理物を移動させる搬送装置、40は電子線を照
射する電子線発生部である。
【0003】搬送路20の左側端部はトレイAを送入す
る搬入路21であり、その中央部は被処理物に電子線を
照射する中央搬送路22、右側端部はトレイを送出する
搬出路23である。又、搬入路21には開閉扉21a,
21bが、搬出路23には開閉扉23a,23bが設け
られている。更に、搬送路の床部中央には後述する搬送
用チェーンの係止片が移動自在に嵌入されるスリット2
4が形成されている。搬送装置30は、搬送路20内の
スリット24に沿ってトレイAを搬入路21から中央搬
送路22を通って搬出路23へ移動させる搬送用チェー
ン31と、該チェーンに取り付けられた係止片32と該
チェーンを駆動するためのモータ33とを含み、搬送路
20の下方に設けられている。
【0004】電子線発生部40は中央搬送路22の上部
に設けられ、その下部には電子線ビームを被処理物に照
射するための金属箔を有する窓部41が設けられてい
る。該電子線発生部は、加速管42と該加速管内に図示
しないターミナルが図4に示す窓部41の長手方向に沿
って配置され、かつ該ターミナル内には熱電子を放出す
る線状のタングステンフィラメントと、該フィラメント
を支持するガン構造体と、フィラメントで発生した熱電
子をコントロールするグリッドとが配置されている。
又、電子線発生部にはフィラメントを加熱して熱電子を
発生させる加熱用電源とフィラメントとグリッドとの間
に電圧を印加する制御用直流電源と、グリッドと窓箔と
の間に電圧を印加する加速用直流電源とが設けられてい
る。
【0005】そして、前記搬送路20の周囲、開閉扉2
1a,21b,23a,23b、搬送用チェーン31及
び電子線発生部40の周囲には電子線照射時に発生する
X線が外部に漏出しないように鉛遮蔽が施されている。
又、搬送路、搬送装置及び電子線発生部は外函50内に
収納され、外函の前面51には各制御装置の制御ボタン
等を配置した操作部が設けられている。なお、矢印Xは
トレイAの移動方向を示す。
【0006】本装置により被処理物に電子線を照射する
場合、開閉扉21a,21bを開け搬入路21からトレ
イAを入れて、モータ33により搬送用チェーン31を
駆動してトレイAを中央搬送路22に移動させ、該トレ
イが電子線発生部40の窓部41の下部に達するとカー
テン状の電子線ビームが被処理物に照射され、トレイA
は搬出路23側に移動される。そして、照射終了後搬出
路23の開閉扉23a,23bを開けることによりトレ
イAを取り出すことにより、処理が終わる。このよう
に、トレイを出し入れする場合は搬送路の左右に設けた
二重の開閉扉を順次開閉することによって、電子線の照
射によって発生するX線の外部への漏洩を防止してい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3,
図4に示す従来の電子線照射装置は、搬送路が直線状に
形成されているので、X線の外部への漏洩を防止するた
めに、開閉扉を出入口に2個所、合計4個の扉を設けな
ければならず、構造が複雑で装置全体が大きくなるばか
りでなく、製造が容易でないという欠点があった。又、
前記中央搬送路の上部に設ける電子線照射部は被照射物
の移動方向に対して垂直に配置されているので、十分な
照射時間を確保するためには一定の処理速度に低下せざ
るを得ず、前記の二重扉構造による被処理物の出し入れ
及び照射処理という間欠運動と相まって、処理速度を上
げることができないという問題がある。更に、装置内の
X線遮蔽構造として、被処理物の搬送路の出入口に一定
の角度、例えば10〜30度の傾斜面を形成するように
して、X線の減衰を図る装置が提案されているが、搬送
装置が複雑になるばかりか、丈がある立体物を照射する
場合、X線遮蔽装置を大きくしなければならず装置全体
が大形となるという問題がある。
【0008】本発明は前記に鑑みてなされたもので、非
処理物の搬送路の出入口に開閉扉等を設けることなく、
電子線発生部から生じるX線を減衰させて外部に漏洩さ
せることがない自己遮蔽型の電子線照射装置を提供する
ことができ、装置内の搬送路をコンパクトに構成してX
線の外部への漏洩防止及び装置全体を小形にすることが
でき、かつ被処理物の搬送速度を上げ、処理時間を短縮
して処理効率を上げることができる電子線照射装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、電子線を発生
する電子線発生部と被処理物を搬送する搬送装置と、電
子線発生部で発生した電子線を前記搬送装置内の搬送路
内に取り出す窓部とを備え、前記搬送装置を移動する被
処理物に電子線を照射する電子線照射装置において、前
記搬送装置は装置本体内の迷路状に構成した搬送路に沿
って曲線搬送用チェーンを配置し、かつ搬送路内面に電
子線発生装置から発生するX線を遮蔽する遮蔽壁を形成
してなる。又、前記搬送路内の中央部に被処理物の移動
方向である加速管内のフィラメントの長手方向に沿って
加速管を配置して構成する。
【0010】
【作用】前記構成により、発生するX線は搬送路内で反
射・吸収を繰り返えして減衰し、外部への放出は極めて
少量となり、出入口に扉等がなくても人体等に影響を与
える恐れはない。又、搬送路は直線状に形成することな
く、X線の減衰を考慮して所定の形状、寸法となるよう
に蛇行しているので、装置全体が小形となる。更に、搬
送路内の被照射物の移動方向に沿ってフィラメントを配
置しているので、照射時間を長くとり、処理速度を速く
することが可能となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づき説明す
る。図1は電子線照射装置の外函を取り外した場合の平
面図、図2はその拡大側面図である。電子線照射装置
は、電子線を発生する電子線発生部と被処理物が搬送さ
れる搬送装置と、前記電子線発生部で発生した電子線を
前記搬送装置内に取り出す窓部とを備え、該装置本体を
収納する外函とよりなる。又、外函の前面には制御装置
等の制御ボタン等が配置されている。図中1は搬送装置
であり、装置本体の蛇行した搬送路2内を移動する曲線
搬送用チェーン3と、該チェーンの駆動装置であるモー
タ4よりなる。該チェーンはその上部に被照射物Aを載
置する平面部3aと後述するスプロケット6との歯が嵌
合する環状部とよりなり、直線運動するように一連に接
続されている。又、チェーン3は被照射物の入口から出
口にかけて前記搬送路に沿って、平面上で多段に曲げて
おり、かつ出口側から図1の紙面の裏側を通って入口側
に戻るように構成されている。なお、搬送路内の内壁は
発生するX線を吸収し、反射するために鉛遮蔽5が施さ
れている。
【0012】又、搬送路1内の曲線搬送用チェーン2の
曲線部にはスプロケット6が配置されており、該スプロ
ケット6の歯がチェーン2の環状部に嵌合するようにな
っている。該スプロケット6は図2に示すように、モー
タ4に接続したカップリング7と、スプロケット6を回
転させる軸受け部8とに接続されており、モータ4を駆
動させることによりスプロケット6が回転してその歯が
チェーン2の環状部に引っかかりチェーン2が移動する
こととなる。なお、本搬送装置では1個のモータ及び6
個のスプロケットを用いてチェーンが蛇行するようにし
ている。
【0013】電子線発生部10は、搬送路の照射領域の
上部に設けられ、照射領域を通過する被処理物にカーテ
ン状の電子ビームを照射する。電子線発生部10は加速
管11内に図示しないターミナルが図1に示す窓部12
の長手方向に沿って配置され、かつ該ターミナル内には
熱電子を放出する線状のタングステンフィラメントと、
該フィラメントを支持するガン構造体と、フィラメント
で発生した熱電子をコントロールするグリッドとが配置
されている。又、加速管内の真空部と搬送路の照射領域
とはチタン等の窓箔よりなる窓部12を介して区分され
ている。更に、電子線発生部には、フィラメントを加熱
して熱電子を発生させる加熱用電源と、フィラメントと
グリッドとの間に電圧を印加する制御用直流電源と、グ
リッドと窓箔との間に電圧を印加する加速用直流電源等
よりなる高電圧発生装置がティー13を介して接続され
ている。
【0014】上記の構成により、試料等の被処理物に電
子線を照射する場合、制御装置等の制御ボタンを操作す
ることにより、搬送装置1のモータ4を回転させ、スプ
ロケット6を駆動させてチェーン3を連動させ、入口側
の平面部3aに載置した被処理物を矢印方向に移動させ
る。照射領域に到達すると線状フィラメントから電子線
が放出されており、窓箔を介して被処理物に照射され
る。電子線照射後、被処理物は更に搬送され、矢印方向
に移動し、搬送路の出口側に到達して、装置より取り出
すこととなる。
【0015】上記実施例によれば、搬送路を従来の直線
状の搬送路に比べて蛇行するように迷路状に形成してい
るので、搬送路内壁面での鉛によるX線の吸収及び反射
が数多く行なわれ、出入口側では漏洩するX線の量は極
僅かとなる。これは、発生したX線15a(太線)が搬
送路の内壁2a,2aに衝突して鉛に吸収されると共に
その一部は減衰X線15b(実線)として反射される
が、内壁2c,2cに再度衝突して鉛に吸収され、更
に、減衰したX線15c(点線)が反射することとな
り、外部にはほとんど漏洩することがない。
【0016】このように、加速電圧が300KV以下の
自己遮蔽型の電子線照射装置において、装置本体内の搬
送装置における搬送路を迷路状に構成することにより、
発生するX線が外部に漏洩することがない。
【0017】
【発明の効果】以上のように、本発明は電子線発生部か
ら生じるX線を減衰させて外部に漏洩させることがない
自己遮蔽型の電子線照射装置を得ることができる。又、
装置の構造を簡易化することができ、コンパクトに構成
してX線の外部への漏洩防止及び装置全体を小形にする
ことができる。更に、被処理物の搬送速度を上げること
により、処理時間を短縮して処理効率が良好な電子線照
射装置を得ることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる電子線照射装置の外函を取り外
した状態の概略平面図である。
【図2】同じく図1の要部拡大側面図である。
【図3】従来の電子線照射装置の概略正面図である。
【図4】同じく図3の概略平面図である。
【符号の説明】
1 搬送装置 2 搬送路 3 曲線搬送用チェーン 4 モータ 5 X線遮蔽用鉛 6 スプロケット 7 カップリング 8 軸受け部 10 電子線発生部 11 加速管 12 窓部 13 ティー 15 X線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子線を発生する電子線発生部と、被処
    理物を搬送する搬送装置と、前記電子線発生部で発生し
    た電子線を前記搬送装置内の搬送路内に取り出す窓部と
    を備え、前記搬送装置を移動する被処理物に電子線を照
    射する電子線照射装置において、前記搬送装置は装置本
    体内の迷路状に構成した搬送路に沿って曲線搬送用チェ
    ーンを配置し、かつ搬送路内面に電子線発生装置から発
    生するX線を遮蔽する遮蔽壁を形成してなる電子線照射
    装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送路内の中央部に被処理物の移動
    方向である加速管内のフィラメントの長手方向に沿って
    加速管を配置するように構成してなる請求項第1項記載
    の電子線照射装置。
JP25610394A 1994-09-27 1994-09-27 電子線照射装置 Pending JPH0894800A (ja)

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JP25610394A JPH0894800A (ja) 1994-09-27 1994-09-27 電子線照射装置

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JP25610394A JPH0894800A (ja) 1994-09-27 1994-09-27 電子線照射装置

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JPH0894800A true JPH0894800A (ja) 1996-04-12

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ID=17287936

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JP25610394A Pending JPH0894800A (ja) 1994-09-27 1994-09-27 電子線照射装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005049352A (ja) * 1998-06-23 2005-02-24 Titan Corp 物品を搬送するコンベヤ装置のループ内の放射線遮蔽材製中間壁部を有する物品照射装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005049352A (ja) * 1998-06-23 2005-02-24 Titan Corp 物品を搬送するコンベヤ装置のループ内の放射線遮蔽材製中間壁部を有する物品照射装置

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