JPH089396A - 電子カメラ - Google Patents

電子カメラ

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JPH089396A
JPH089396A JP6156818A JP15681894A JPH089396A JP H089396 A JPH089396 A JP H089396A JP 6156818 A JP6156818 A JP 6156818A JP 15681894 A JP15681894 A JP 15681894A JP H089396 A JPH089396 A JP H089396A
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prism
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light flux
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Makoto Mogamiya
誠 最上谷
Yasuhiro Yamamoto
康裕 山元
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Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】電子カメラは、撮影光学系、プリズム組立体、
第1のCCD3、第2のCCD4、ファインダ光学系、
制御手段、移動手段等を有している。プリズム組立体
は、撮影光学系を経た光束のG成分を第1および第2の
CCD3、4へそれぞれ導く第1のプリズム21と、撮
影光学系を経た光束のR成分およびB成分をそれぞれ第
1および第2のCCD3、4へ導く第2のプリズム22
と、撮影光学系を経た光束をファインダ光学系へ導く第
3のプリズム23とをこの順序でz方向に接合したもの
である。 【効果】2つの撮像素子を持つ電子カメラでありながら
3板式または4板式の電子カメラと同等の水平解像度を
有し、しかも撮影レンズから第1および第2の各撮像素
子までの光路長を短くできるので、撮影レンズを小さく
でき、装置の小型化を図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】高精細、高解像度の電子カメラとして、
3板式や4板式の撮像装置を備えたものが提案されてい
る(1993年テレビジョン学会年次大会において発表
された「4板式CCDハイビジョン撮像実験」)。この
4板式の撮像装置は、被写体像を光学的に4つの色成分
に分解するダイクロイックプリズムと、このプリズムの
4つの出射面にそれぞれ設けられた撮像素子(CCD)
とを備えている。すなわち撮影レンズを経てプリズムへ
入射した光束は、このプリズム内においてブルー(B)
光、レッド(R)光および2つのグリーン(G)光に分
解されて、4つのCCDへ導かれ、各CCDからの出力
信号に基づいて高精細モードのカラーの画像信号が得ら
れる。
【0003】しかしながら、前記の構成のプリズムはそ
の寸法が大きく、このため撮影レンズからCCDの受光
面までの光路長が長くなるので、撮影レンズは長いバッ
クフォーカル・ディスタンス(バックフォーカス)を有
していることが必要となって、撮影レンズの光軸方向の
長さおよび径が大きくなり、装置全体が大型化するとい
った問題がある。
【0004】また、このように4つのCCDを設ける構
成によると、CCDの設置位置調整に多くの手間がかか
り、しかもCCDの合計消費電力が大きく、大容量の電
源装置を必要とし、また、CCDは高価であるのでCC
D数が多くなるほど電子カメラのコストが上昇するとい
う問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、3板
式または4板式の電子カメラと同等の性能(例えば、解
像度等)を持ち、かつ撮影光学系および装置全体の小型
化が可能な2板式の電子カメラを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(10)の本発明により達成される。
【0007】(1) カメラ本体と、撮影光学系と、前
記カメラ本体に固定的に設置された第1の撮像素子およ
び第2の撮像素子と、第1のプリズムおよび第2のプリ
ズムを有するプリズム組立体と、前記プリズム組立体を
移動し得る移動手段とを有する電子カメラであって、前
記第1のプリズムは、前記撮影光学系を経た光束を分岐
させ、かつその第1の色成分および第2の色成分をそれ
ぞれ前記第1の撮像素子および第2の撮像素子へ導くこ
とが可能なものであり、前記第2のプリズムは、前記撮
影光学系を経た光束を分岐させ、かつその第3の色成分
および第4の色成分をそれぞれ前記第1の撮像素子およ
び第2の撮像素子へ導くことが可能なものであり、前記
移動手段は、前記プリズム組立体を、少なくとも、前記
第1のプリズムが前記撮影光学系を経た光束の光路上に
位置する第1の位置と、前記第2のプリズムが前記撮影
光学系を経た光束の光路上に位置する第2の位置とに移
動させ得るよう構成され、前記プリズム組立体が前記第
1の位置に位置しているときに受光した前記第1および
第2の撮像素子からの信号と、前記プリズム組立体が前
記第2の位置に位置しているときに受光した前記第1お
よび第2の撮像素子からの信号とに基づいて被写体の画
像信号を得ることを特徴とする電子カメラ。
【0008】(2) 前記第1のプリズムは、前記撮影
光学系からの該第1のプリズムへの入射光束を該入射光
束と同方向およびこれに垂直な方向に分ける第1の光束
分離面と、該第1のプリズムの側面に設けられ、所定の
色成分を透過させるフィルターとを有し、前記第2のプ
リズムは、前記撮影光学系からの該第2のプリズムへの
入射光束の異なる色成分を該入射光束と同方向およびこ
れに垂直な方向に分ける第2の光束分離面と、該第2の
プリズムの側面に設けられ、所定の色成分を透過させる
フィルターとを有する上記(1)に記載の電子カメラ。
【0009】(3) 前記第1のプリズムは、前記撮影
光学系からの該第1のプリズムへの入射光束を該入射光
束と同方向およびこれに垂直な方向に分けるハーフミラ
ー面と、前記第1の撮像素子と対向する該第1のプリズ
ムの側面に設けられ、前記第1の色成分を透過させるフ
ィルターと、前記第2の撮像素子と対向する該第1のプ
リズムの側面に設けられ、前記第2の色成分を透過させ
るフィルターとを有し、前記第2のプリズムは、前記撮
影光学系からの該第2のプリズムへの入射光束の前記第
3の色成分および第4の色成分をそれぞれ該入射光束と
同方向およびこれに垂直な方向に分けるダイクロイック
面と、前記第1の撮像素子と対向する該第2のプリズム
の側面に設けられ、前記第3の色成分を透過させるフィ
ルターとを有する上記(1)に記載の電子カメラ。
【0010】(4) 前記第1および第2の色成分はそ
れぞれグリーン成分、前記第3の色成分はレッド成分、
前記第4の色成分はブルー成分である上記(1)ないし
(3)のいずれかに記載の電子カメラ。
【0011】(5) カメラ本体と、撮影光学系と、前
記カメラ本体に固定的に設置された第1の撮像素子およ
び第2の撮像素子と、第1のプリズムおよび第2のプリ
ズムを有するプリズム組立体と、前記プリズム組立体を
移動し得る移動手段とを有する電子カメラであって、前
記第1のプリズムは、前記撮影光学系を経た光束を分岐
させ、かつその第1の色成分および第2の色成分をそれ
ぞれ前記第1の撮像素子および第2の撮像素子へ導くこ
とが可能なものであり、前記第2のプリズムは、前記撮
影光学系を経た光束の第3の色成分を前記第1の撮像素
子へ導くことが可能なものであり、前記移動手段は、前
記プリズム組立体を、少なくとも、前記第1のプリズム
が前記撮影光学系を経た光束の光路上に位置する第1の
位置と、前記第2のプリズムが前記撮影光学系を経た光
束の光路上に位置する第2の位置とに移動させ得るよう
構成され、前記プリズム組立体が前記第1の位置に位置
しているときに受光した前記第1および第2の撮像素子
からの信号と、前記プリズム組立体が前記第2の位置に
位置しているときに受光した前記第1の撮像素子からの
信号とに基づいて被写体の画像信号を得ることを特徴と
する電子カメラ。
【0012】(6) 前記第1のプリズムは、前記撮影
光学系からの該第1のプリズムへの入射光束の異なる色
成分を該入射光束と同方向およびこれに垂直な方向に分
ける光束分離面と、該第1のプリズムの側面に設けら
れ、所定の色成分を透過させるフィルターとを有し、前
記第2のプリズムは、その側面に設けられ、前記撮影光
学系からの該第2のプリズムへの入射光束の所定の色成
分を透過させるフィルターを有する上記(5)に記載の
電子カメラ。
【0013】(7) 前記第1のプリズムは、前記撮影
光学系からの該第1のプリズムへの入射光束の前記第1
の色成分および第2の色成分をそれぞれ該入射光束と同
方向およびこれに垂直な方向に分けるダイクロイック面
と、前記第1の撮像素子と対向する該第1のプリズムの
側面に設けられ、前記第1の色成分を透過させるフィル
ターとを有し、前記第2のプリズムは、その側面に設け
られ、前記撮影光学系からの該第2のプリズムへの入射
光束の前記第3の色成分を透過させるフィルターを有す
る上記(5)に記載の電子カメラ。
【0014】(8) 前記第1の撮像素子と前記第2の
撮像素子とは、光学的に1/2画素分ずらして配置され
ている上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の電子
カメラ。
【0015】(9) 前記プリズム組立体は、さらに、
前記撮影光学系を経た光束をファインダ光学系へ導くこ
とが可能な第3のプリズムを有し、前記移動手段は、前
記プリズム組立体を、前記第3のプリズムが前記撮影光
学系を経た光束の光路上に位置する第3の位置へも移動
させ得るよう構成されている上記(1)ないし(8)の
いずれかに記載の電子カメラ。
【0016】(10) 前記プリズム組立体の移動量を
検出する移動量検出手段を有し、該移動量検出手段から
の信号に基づいて前記プリズム組立体の移動を制御する
上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の電子カメ
ラ。
【0017】
【実施例】以下、本発明の電子カメラを添付図面に示す
好適実施例に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明
の電子カメラの第1実施例を示すブロック図である。同
図に示すように、第1実施例における電子カメラ(電子
スチルカメラ)1aは、撮影光学系11と、プリズム組
立体2と、第1の撮像素子(CCD)3と、第2の撮像
素子(CCD)4と、制御手段10と、CCD駆動回路
17と、CCD駆動回路18と、CCDクロック発生器
・同期信号発生器19と、タイミングパルス発生器65
と、図示しないカメラ本体とを有している。
【0018】前記撮影光学系11は、カム環内に移動可
能に設置されている撮影レンズ12と、絞り13とで構
成されている。絞り13は、複数の羽根を有しており、
絞り駆動回路16による羽根の移動や回転により、その
開口径を変更し得るよう構成されている。なお、プリズ
ム組立体2、第1のCCD3および第2のCCD4の構
成については、それぞれ後に詳述する。
【0019】制御手段10は、通常、マイクロコンピュ
ータ(CPU)で構成され、後述するプリズム組立体2
の移動に関する制御の他、シーケンス制御、露出演算、
自動露出や自動焦点合わせの実行等の電子カメラ1aに
おける諸機能の制御等を行う。
【0020】制御手段10には、操作部66および表示
部67が接続されている。操作部66には、例えば、メ
インスイッチ(電源スイッチ)、レリーズスイッチ、撮
影レンズ12のうちのズームレンズを駆動して焦点距離
を望遠側または広角側に変更するためのズームスイッチ
等が必要に応じて設置されている。このうち、レリーズ
スイッチは、2段スイッチとなっている。レリーズスイ
ッチの1段目をオンすると、後述する測光手段68およ
び測距手段69がそれぞれ作動し、さらに、2段目をオ
ンすると、CCD駆動回路17により第1のCCD3お
よび第2のCCD4がそれぞれ駆動して撮影が行われ
る。
【0021】表示部67には、例えば、メインスイッチ
等のオン/オフの別、撮影の年月日等の情報、ズーム倍
率、現在の時間等のうちの必要な情報が、例えば、液晶
表示素子(LCD)や発光素子により表示される。
【0022】また、電子カメラ1aは、ズーム駆動回路
14、フォーカス駆動回路15、絞り駆動回路16、測
光手段68および測距手段69を有している。測光手段
68は、後述するファインダ光学系5を通過する光束に
基づいて被写体の輝度を測定し、その情報を制御手段1
0へ入力する。測距手段69は、例えば、アクティブ方
式、パッシブ方式により電子カメラ1aから被写体まで
の距離情報あるいは電子カメラ1a内の予定焦点面(C
CD3、4の受光面)に対する焦点ずれ量(ディフォー
カス量)を測定し、その情報(測距情報)を制御手段1
0へ入力する。
【0023】ズーム駆動回路14は、カム環を回転させ
ることにより撮影光学系11の焦点距離を望遠側または
広角側へ駆動する回路であり、ズーム駆動用のモータを
有している。このズーム駆動回路14は、前記ズームス
イッチの操作により作動する。
【0024】フォーカス駆動回路15は、合焦点駆動用
のモータを有している。前述したように、測距手段69
から制御手段10に測距情報が入力され、制御手段10
は、この測距情報に基づいて、合焦させるための指令信
号をフォーカス駆動回路15へ入力する。フォーカス駆
動回路15は、この合焦指令により合焦点駆動用のモー
タを所定量回転駆動させて、撮影レンズ12のうちの焦
点合わせレンズを駆動し、合焦状態を得る。
【0025】絞り駆動回路16は、絞り駆動用のモータ
を有している。前述したように、測光手段68から制御
手段10に被写体の輝度情報が入力され、制御手段10
は、この輝度情報に基づいて、露出演算を行い適正な絞
り値およびシャッター速度(CCD3、4での電荷蓄積
時間)を決定する。そして、絞り13を前記適正絞り値
にする指令信号を絞り駆動回路16へ入力する。絞り駆
動回路16は、この指令により絞り駆動用のモータを所
定量回転駆動させて、絞り13の羽根を駆動する。
【0026】次に、電子カメラ1aにおけるプリズム組
立体2、第1のCCD3および第2のCCD4の構成に
ついて説明する。図2、図3、図4、図5および図6
は、それぞれ、電子カメラ1aのプリズム組立体2の構
成例を示す斜視図、側面図、斜視図、斜視図および平面
図である。なお、撮影光学系11の光軸をx軸とするx
−y−z座標系を想定して説明する。この場合、矢印の
方向を「正の方向」とする。
【0027】図2および図3に示すように、電子カメラ
1aは、ファインダ光学系5を有している。プリズム組
立体2は、ビームスプリッタとしての機能を有してお
り、撮影光学系11を経た光束のグリーン(G)成分を
第1のCCD3および第2のCCD4へそれぞれ導く第
1のプリズム(第1段目のプリズム)21と、撮影光学
系11を経た光束のレッド(R)成分およびブルー
(B)成分をそれぞれ第1のCCD3および第2のCC
D4へ導く第2のプリズム(第2段目のプリズム)22
と、撮影光学系11を経た光束をファインダ光学系5へ
導く第3のプリズム(第3段目のプリズム)23とをこ
の順序でz方向に接合したものである。
【0028】第1のプリズム21は、図5および図6
(a)に示すように、側面形状が直角二等辺三角形のプ
リズム(直角プリズム)211および212をその斜面
(直角二等辺三角形の底辺を含む面)同士で貼り合せた
もので、一方の斜面にはハーフミラー(第1の光束分離
膜)が形成されている。以下、この面をハーフミラー面
(第1の光束分離面)24という。また、第1のプリズ
ム21の両出射面(側面)には、それぞれ、G成分(G
光)を透過するG透過フィルター31および32が設け
られている。
【0029】図5および図6(a)に示すように、撮影
光学系11から第1のプリズム21へ入射した光束(x
方向に進む光束)は、ハーフミラー面24で2方向に分
岐される。ハーフミラー面24でy方向へ反射した光束
は、G透過フィルター32を透過し、その際G成分のみ
が抽出され第1のプリズム21から出射して第2のCC
D4の受光面に結像する。また、ハーフミラー面24を
透過した光束は、さらにx方向へ進みG透過フィルター
31を透過し、その際G成分のみが抽出され第1のプリ
ズム21から出射して第1のCCD3の受光面に結像す
る。
【0030】また、第2のプリズム22は、図4および
図6(b)に示すように、直角プリズム221および2
22をその斜面同士で貼り合せたもので、一方の斜面に
は、B成分(B光)を反射し、R成分(R光)およびG
成分(G光)を透過するダイクロイック膜(第2の光束
分離膜)が形成されている。以下、この面をダイクロイ
ック面(第2の光束分離面)25という。なお、第2の
プリズム22のダイクロイック面25は、第1のプリズ
ム21のハーフミラー面24と平行になるよう形成され
ている。また、第2のプリズム22の第1のCCD3側
の出射面(側面)には、R成分を透過するR透過フィル
ター33が設けられている。
【0031】図4および図6(b)に示すように、撮影
光学系11から第2のプリズム22へ入射した光束(x
方向に進む光束)は、ダイクロイック面25で2方向に
色分離される。B成分は、ダイクロイック面25でy方
向へ反射され、第2のCCD4の受光面に結像する。ま
た、R成分およびG成分は、ダイクロイック面25を透
過し、さらにx方向へ進みR透過フィルター33を透過
し、その際R成分のみが抽出され第2のプリズム22か
ら出射して第1のCCD3の受光面に結像する。
【0032】また、第3のプリズム23は、図2および
図3に示すように、3つの直角プリズム231、232
および233を有している。直角プリズム231および
232のうちの一方の斜面には、全反射膜が形成されて
いる。以下、この面を全反射面26という。
【0033】直角プリズム233はz方向端部(図3中
最上部)に配置されており、直角プリズム233と直角
プリズム232は、その面233aと面232aとで貼
り合されている。そして、直角プリズム233の斜面に
は全反射膜が形成され、前記全反射面26とほぼ平行な
全反射面27となっている。
【0034】なお、第2のプリズム22のダイクロイッ
ク面25と、第3のプリズム23の全反射面26とは、
互いに、撮影光学系11の光軸(x軸)の回りに90°
ずれた位置関係にある。すなわち、第3のプリズム23
の全反射面26は、第2のプリズム22のダイクロイッ
ク面25を撮影光学系11の光軸の回りに90°回転さ
せた面と平行になるよう形成されている。
【0035】また、第3のプリズム23において、第1
および第2のCCD3、4の受光面に対向する側面23
4、235および側面235の対向面(側面)には、そ
れぞれ、遮光用塗料が塗布されている。
【0036】図2および図3に示すように、撮影光学系
11から第3のプリズム23へ入射した光束(x方向に
進む光束)は、全反射面26でz方向に反射し、さらに
全反射面27でx方向に反射する。すなわち、z方向の
正方向(図中上方)へ所定距離平行にシフトし、ファイ
ンダ光学系5へ導かれる。なお、プリズム組立体2の各
プリズムの材質としては、例えば、各種樹脂(プラスチ
ック)、ガラス材等を用いることができる。
【0037】第1および第2のCCD3、4は、それぞ
れカメラ本体に固定的に設置されているのに対し、プリ
ズム組立体2は、撮影光学系11の後方に配置され、図
5および図6(a)に示す第1の位置と、図4および図
6(b)に示す第2の位置と、図2および図3に示す第
3の位置とを採り得るよう、第1のCCD3および第2
のCCD4に対し移動可能に設置されている。なお、プ
リズム組立体2を移動させる移動手段70については後
に詳述する。
【0038】第1のCCD3および第2のCCD4は、
それぞれ、多数の画素が行列状に配置され、各画素のそ
れぞれが受光光量に応じた電荷を蓄積し、この電荷を所
定時に順次転送するように構成されている。この第1お
よび第2のCCD3、4は、それぞれ、CCD駆動回路
17および18によって駆動される。
【0039】図6に示すように、第1および第2のCC
D3、4は、それぞれ、受光面がy−z平面およびx−
z平面と平行になるよう設置されており、前記プリズム
組立体2は、その側面が第1および第2のCCD3、4
の受光面と平行になるよう設置されている。
【0040】この場合、撮影光学系11の光軸中心延長
上に、第1および第2のCCD3、4の中心がほぼ位置
し、かつ、それらの受光面同士がハーフミラー面24、
ダイクロイック面25を介して光学的に共役な位置関係
となるように配置されている。さらに、第1および第2
のCCD3、4は、第1のCCD3が第2のCCD4に
対しy方向へ光学的に1/2画素分ずれるように配置さ
れている。従って、図6に示すように、第1のCCD3
から出力されるG1 信号(画素信号)と、第2のCCD
4から出力されるG2 信号(画素信号)とにより、実質
的なG成分の画素数を倍増することとなるので、解像度
が向上する。
【0041】次に、プリズム組立体2を移動させる移動
手段70について説明する。図7は、移動手段70の構
成例を示す斜視図である。同図に示すように、カメラ本
体内部には、z方向に延びる棒状の一対のガイド部材7
1、72が設置されている。
【0042】また、第2のCCD4の受光面と対向する
プリズム組立体2の側面29の反対側の側面30には、
スライダ73が設けられている。このスライダ73に
は、前記一対のガイド部材71、72を挿入し得る挿通
孔が形成されており、スライダ73は前記一対のガイド
部材71、72に沿ってz方向に摺動する。
【0043】また、プリズム組立体2の側面29の第1
のCCD3側端部には、z方向に沿ってラックギヤ74
が設置されている。また、移動手段70は、プリズム組
立体駆動用のモータ(DCモータ)77を有し、このモ
ータ77の回転軸76には、ラックギヤ74に噛合する
ピニオンギヤ75が固定されている。
【0044】プリズム組立体2の移動手段70は、前記
一対のガイド部材71、72と、スライダ73と、ラッ
クギヤ74と、ピニオンギヤ75と、モータ77とで構
成されており、図1に示すように、移動手段70のモー
タ77は、制御手段10に接続され、制御手段10によ
ってその駆動が制御されるようになっている。
【0045】また、電子カメラ1aは、所定の角度間隔
で遮光部と透過部(透明部)とが交互に形成された円盤
81と、円盤81の回転数(回転量)を検出するフォト
インタラプタ82とで構成されているエンコーダ80を
有している。このエンコーダ80は、所定の基準位置か
らのプリズム組立体2の移動量を検出する移動量検出手
段であり、エンコーダ80の円盤81は回転軸76に固
定され、図1に示すように、エンコーダ80のフォトイ
ンタラプタ82は制御手段10に接続されている。該エ
ンコーダ80の作用については後述する。
【0046】次に、前述した電子カメラ1aの動作につ
いて説明する。図2および図3に示すように、非撮影時
(観察時)、すなわちレリーズスイッチの2段目がオン
されるまでは、移動手段70の所望の制御により、プリ
ズム組立体2は、第3の位置に位置している。この場
合、絞り13は開放(全開)になっている。
【0047】プリズム組立体2が第3の位置に位置して
いる場合には、撮影光学系11を経てx方向へ進む光束
は、第3のプリズム23に入射した後、全反射面26で
z方向へ反射し、さらに全反射面27でx方向へ反射し
て、ファインダ光学系5に導かれる。これにより、撮影
光学系11を介して(TTL方式)、被写体像を視認す
ることができる。
【0048】この場合、前述したようにプリズム組立体
2の側面234および235は、それぞれ遮光面となっ
ているので、第1および第2のCCD3、4への光照射
はなされず、焼き付き等のCCDの劣化、破損が防止さ
れる。
【0049】なお、第3のプリズム23の側面234、
235が第1および第2のCCD3、4の受光面と対向
する位置(プリズム組立体2が第3の位置)にあると
き、全反射面26を撮影光学系11の光軸(x軸)の回
りに90°回転させた面は、第2のプリズム22の側面
が第1および第2のCCD3、4の受光面と対向する位
置(プリズム組立体2が第2の位置)にあるときのダイ
クロイック面25と一致する位置関係にある。すなわ
ち、反射光の方向が光軸の回りに90°異なるようにな
っている。レリーズスイッチの1段目がオンされると、
前述したように、測光やオートフォーカス等、所定の各
動作が行われる。
【0050】そして、撮影時、すなわちレリーズスイッ
チの2段目がオンされると、プリズム組立体2が第3の
位置から第2の位置へ移動し、CCD駆動回路17、1
8により駆動するCCD3、4により撮影し、続いて、
プリズム組立体2が第2の位置から第1の位置へ移動
し、同様にCCD3、4により撮影する。以下、この動
作について詳述すると、まず、制御手段10の制御によ
り、図7に示すように、プリズム組立体駆動用のモータ
77の回転軸76およびピニオンギヤ75が図7中反時
計回りに所定量回転し、ラックギヤ74とピニオンギヤ
75とによりピニオンギヤ75の回転運動がプリズム組
立体2の直線運動に変換され、プリズム組立体2は、ガ
イド部材71、72に沿ってz方向の正方向(図中上
側)に移動する。
【0051】この場合、回転軸76の回転によってエン
コーダ80の円盤81が回転し、このエンコーダ80の
フォトインタラプタ82から制御手段10に、円盤81
の回転速度に対応したパルス信号が入力される。制御手
段10では、このパルス数をカウントし、パルス数が、
第3の位置から第2の位置までの距離に相当するパルス
数N1 に達したら、制御手段10はモータ77の駆動を
停止するよう制御する。これにより、図4に示すよう
に、プリズム組立体2は第2の位置で停止する。
【0052】また、絞り13は、前述したように絞り駆
動回路16により適正絞り値になるよう駆動される。こ
の場合の絞り駆動量は、前記エンコーダ80と同様の構
造を有するエンコーダ(図示せず)に基づいて制御され
る。
【0053】図4および図6(b)に示すように、プリ
ズム組立体2が第2の位置に位置している場合、前述し
たように、第1のCCD3および第2のCCD4では、
それぞれ、被写体像のR光およびB光が受光され、これ
らよりそれぞれ、R信号およびB信号が出力される。
【0054】この第2の位置において、第1および第2
のCCD3、4での露光(電荷蓄積)が完了すると、制
御手段10の制御により、図7に示すように、プリズム
組立体駆動用のモータ77の回転軸76が前記と同一方
向に所定量回転し、これにより前記と同様にして、プリ
ズム組立体2は、ガイド部材71、72に沿ってz方向
の正方向(図中上側)に移動する。
【0055】この場合も制御手段10では、エンコーダ
80のフォトインタラプタ82から入力されるパルス信
号のパルス数をカウントし、パルス数が、第2の位置か
ら第1の位置までの距離に相当するパルス数N2 に達し
たら、制御手段10はモータ77の駆動を停止するよう
制御する。これにより、図5に示すように、プリズム組
立体2は第1の位置で停止する。
【0056】図5および図6(a)に示すように、プリ
ズム組立体2が第1の位置に位置している場合、前述し
たように、第1のCCD3および第2のCCD4では、
それぞれ、被写体像のG光およびG光が受光され、これ
らよりそれぞれ、G1 信号およびG2 信号が出力され
る。
【0057】この第1の位置において、第1および第2
のCCD3、4での露光(電荷蓄積)が完了すると、制
御手段10の制御により、図7に示すように、プリズム
組立体駆動用のモータ77の回転軸76が前記とは反対
方向に所定量回転し、これにより前記と同様にして、プ
リズム組立体2は、ガイド部材71、72に沿ってz方
向の負方向(図中下側)に移動する。
【0058】この場合も前記と同様、エンコーダ80の
フォトインタラプタ82から制御手段10にパルス信号
がN1 +N2 個入力されたら、制御手段10はモータ7
7の駆動を停止する。これにより、図2および図3に示
すように、プリズム組立体2は第3の位置に戻る。ま
た、このとき、絞り13は、絞り駆動回路16により開
放(全開)になるよう駆動される。なお、前述のプリズ
ム組立体駆動制御および絞り駆動制御は、それぞれパル
スモータを用いてオープンループ制御としてもよい。
【0059】次に、前述したプリズム組立体2の移動お
よび絞り13の駆動の際の制御手段10の制御動作につ
いて具体的に説明する。図8および図9は、レリーズス
イッチがオンした後の制御手段10の動作を示すフロー
チャートである。以下、このフローチャートに基づいて
説明する。レリーズスイッチの2段目がオンすると、前
述したようにしてプリズム組立体2を図2に示す第3の
位置から図4に示す第2の位置へ移動する(ステップ1
01)。
【0060】次いで、エンコーダ80から出力されるパ
ルス信号に基づいて、プリズム組立体2が停止したか否
かを判断し(ステップ102)、すなわち、パルス数が
1となったか否かを判断し、プリズム組立体2が停止
したと判断した場合には、絞り13を適正絞り値になる
よう駆動する(ステップ103)。
【0061】次いで、絞り13の駆動が停止したか否か
を判断し(ステップ104)、絞り13の駆動が停止し
たと判断した場合には、第1および第2のCCD3、4
のフォトダイオードに蓄積された不要電荷の掃き出し動
作を行った後、前述したように、測光結果に基づいて算
出された電荷蓄積時間だけ第1および第2のCCD3、
4への電荷蓄積を行う(ステップ105)。
【0062】次いで、第1および第2のCCD3、4へ
の電荷蓄積が終了したか否かを判断し(ステップ10
6)、電荷蓄積が終了したと判断した場合には、プリズ
ム組立体2を図4に示す第2の位置から図5に示す第1
の位置へ移動する(ステップ107)。
【0063】次いで、エンコーダ80から出力されるパ
ルス信号に基づいて、プリズム組立体2が停止したか否
かを判断し(ステップ108)、すなわち、パルス数が
2となったか否かを判断し、プリズム組立体2が停止
したと判断した場合には、第1および第2のCCD3、
4のフォトダイオードに蓄積された不要電荷の掃き出し
動作を行った後、前述したように、測光結果に基づいて
算出された電荷蓄積時間だけ第1および第2のCCD
3、4への電荷蓄積を行う(ステップ109)。
【0064】次いで、第1および第2のCCD3、4へ
の電荷蓄積が終了したか否かを判断し(ステップ11
0)、電荷蓄積が終了したと判断した場合には、プリズ
ム組立体2を図5に示す第1の位置から図2に示す第3
の位置へ移動する(ステップ111)。次いで、絞り1
3を開放(全開)にする(ステップ112)。以上でこ
のプログラムは終了する。
【0065】次に、前記撮影において第1および第2の
CCD3、4に蓄積された電荷、すなわち第1および第
2のCCD3、4から出力されるG1 、G2 、Rおよび
B信号から、被写体の画像信号を得る際の動作について
説明する。
【0066】図10は、第1および第2のCCD3、4
から出力される各画素信号の第1および第2フィールド
において読み出される画素の配列を示した図である。同
図に示すように、第1のCCD3から出力されるR信号
(画素信号)と第2のCCD4から出力されるB信号
(画素信号)とは、画像の水平方向(画素の配列に対し
行方向)に関して相互に1/2画素分ずれており、同様
に、第1のCCD3から出力されるG1 信号(画素信
号)と第2のCCD4から出力されるG2 信号(画素信
号)とは画像の水平方向(画素の配列に対し行方向)に
関して相互に1/2画素分ずれている。これにより、再
生画像において水平方向の解像度が高められる。
【0067】第1および第2のCCD3、4において、
列方向(図10中、上下方向)に隣接する2つのフォト
ダイオードからの画素信号は、それぞれ垂直転送部で混
合され、例えば、各一対の画素信号A1、A2、A3お
よびA4は、それぞれ、第1および第2のCCD3、4
から1画素の信号として出力される。
【0068】このように、プリズム組立体2が第2の位
置に位置しているとき受光したR信号およびB信号が第
1フィールド期間で読み出され、プリズム組立体2が第
1の位置に位置しているとき受光したG1 信号およびG
2 信号が第2フィールド期間で読み出される。
【0069】図1に示すように、第1のCCD3から
は、プリズム組立体2が第2の位置に位置しているとき
受光したR信号および第1の位置に位置しているとき受
光したG1 信号がそれぞれ時間をずらして出力される。
同様に、第2のCCD4からは、プリズム組立体2が第
2の位置に位置しているとき受光したB信号および第1
の位置に位置しているとき受光したG2 信号がそれぞれ
時間をずらして出力される。この第1および第2のCC
D3、4からの信号の読出動作は、それぞれCCD駆動
回路17、18によって制御される。
【0070】CCD駆動回路17、18は、それぞれC
CDクロック発生器・同期信号発生器19により生成さ
れるクロック信号に基づいて作動し、このクロック信号
はCCDクロック発生器・同期信号発生器19におい
て、制御手段10から出力される指令信号に基づいて生
成される。
【0071】R信号およびG1 信号は、サンプルホール
ド回路41においてサンプルホールドされ、B信号およ
びG2 信号は、サンプルホールド回路42においてサン
プルホールドされる。サンプルホールド回路41、42
から出力されたR信号およびB信号は、それぞれRプロ
セス回路45およびBプロセス回路46に入力される。
一方、サンプルホールド回路41、42から出力された
1 信号およびG2 信号は、加算器43において相互に
加算され、G信号として交互にGプロセス回路44に入
力される。すなわちG1 信号とG2 信号は、上述したよ
うに、相互に1/2画素分ずれた状態で、Gプロセス回
路44に入力される。
【0072】G信号、R信号およびB信号は、それぞ
れ、プロセス回路44、45および46においてガンマ
補正等の信号処理を施され、A/D変換器47、48お
よび49においてデジタル信号に変換される。デジタル
のG信号、R信号およびB信号は、それぞれ、Gメモリ
51、Rメモリ52およびBメモリ53に一旦格納さ
れ、これらの各メモリから読み出されてD/A変換器5
4、55および56によりアナログ信号に変換される。
【0073】アナログのG信号、R信号およびB信号
は、それぞれマトリクス回路57において所定の演算処
理を施され、これにより輝度信号と2つの色差信号とが
求められる。これらの輝度信号と2つの色差信号とは、
それぞれ、加算器58、59および61において、CC
Dクロック発生器・同期信号発生器19から出力される
複合同期信号(C.SYNC)を付加された後、増幅器
62、63および64において増幅され、ハイビジョン
方式等の高精細モードに準じたY信号(輝度信号)、P
r信号(色差信号)およびPb信号(色差信号)として
図示しないモニタ装置等に出力される。また、これらの
Y信号、Pr信号およびPb信号は、所定のフォーマッ
トに従い、図示しない記録媒体(例えば、磁気記録媒
体)に記録される。
【0074】サンプルホールド回路41、42、A/D
変換器47〜49、Gメモリ51、Rメモリ52、Bメ
モリ53およびD/A変換器54〜56は、後述するよ
うに、それぞれ、タイミングパルス発生器65から出力
されるクロック信号(CLK1、CLK2、CLK3)
あるいはフィールド信号(F1、F2)に基づいて作動
する。Gプロセス回路44、Rプロセス回路45および
Bプロセス回路46は、それぞれCCDクロック発生器
・同期信号発生器19から出力される制御信号(BL
K、CP、FLD)に基づいて作動する。制御信号(C
P)はクランプパルスであり、この信号によりGプロセ
ス回路44、Rプロセス回路45およびBプロセス回路
46において画像信号の基準レベルが所定値に定められ
る。制御信号(BLK)はブランキング信号であり、こ
の信号によりブランキング期間が挿入される。制御信号
(FLD)はフィールドインデックス信号であり、この
信号に基づいて第1フィールドと第2フィールドとの識
別が行われる。
【0075】タイミングパルス発生器65において、ク
ロック信号(CLK1、CLK2、CLK3)は、それ
ぞれCCDクロック発生器・同期信号発生器19から出
力される基本クロック信号(基本CLK)に基づいて生
成され、第1フィールド信号(F1)および第2フィー
ルド信号(F2)は、それぞれCCDクロック発生器・
同期信号発生器19から出力されるフィールドインデッ
クス信号(FLD)に基づいて生成される。
【0076】次に、第1および第2のCCD3、4から
出力される画素信号が図1に示す回路において処理され
るタイミングについて説明する。図11は、画素信号を
メモリ51〜53へ書き込む動作等に用いられる各クロ
ック信号を示すタイミングチャート、図12は、第1フ
ィールド信号(F1)および第2フィールド信号(F
2)を示すタイミングチャートである。
【0077】図11に示すように、クロック信号(CL
K1)の周期は、CCDクロック発生器・同期信号発生
器19から出力される基本クロック信号(基本CLK)
と等しい。また、クロック信号(CLK2、CLK3)
の周期は、クロック信号(CLK1)の2倍であり、ク
ロック信号(CLK2)とクロック信号(CLK3)の
位相は、相互に半周期だけずれている。各クロック信号
(CLK1、CLK2、CLK3)の立ち上がりにおい
て、1つの画素信号に対するサンプリング等の処理が行
われる。
【0078】図12に示すように、タイミングパルス発
生器65から第1フィールド信号(F1)が出力されて
いるとき、第1および第2のCCD3、4からは、それ
ぞれR信号およびB信号が出力される。また、タイミン
グパルス発生器65から第2フィールド信号(F2)が
出力されているとき、第1および第2のCCD3、4か
らは、それぞれG1 信号およびG2 信号が出力される。
【0079】サンプルホールド回路41では、クロック
信号(CLK3)の立ち上がりRS3に同期して画素信
号(R信号またはG1 信号)がサンプリングされ、その
レベルは次の画素信号が入力されるまで、すなわち次の
立ち上がりRS3まで保持される。同様に、サンプルホ
ールド回路42では、クロック信号(CLK2)の立ち
上がりRS2に同期して画素信号(B信号またはG2
号)がサンプリングされ、そのレベルは次の画素信号が
入力されるまで、すなわち次の立ち上がりRS2まで保
持される。
【0080】Gプロセス回路44、Rプロセス回路45
およびBプロセス回路46では、それぞれ、加算器4
3、サンプルホールド回路41およびサンプルホールド
回路42から出力される画素信号に対して所定の信号処
理が施され、A/D変換器47、48および49に出力
される。
【0081】A/D変換器48、Rメモリ52、D/A
変換器55におけるR信号の処理は、クロック信号(C
LK3)の立ち上がりRS3に同期して行われる。ま
た、A/D変換器49、Bメモリ53、D/A変換器5
6におけるB信号の処理は、クロック信号(CLK2)
の立ち上がりRS2に同期して行われる。R信号および
B信号のRメモリ52およびBメモリ53への書込み動
作は、図12に示すように第1フィールド信号(F1)
がハイレベル(H)の時行われる。すなわち、第1およ
び第2のCCD3、4からR信号、B信号が出力されて
いる時、このR信号およびB信号は、それぞれRプロセ
ス回路45およびBプロセス回路46において処理され
るので、これに同期してR信号およびB信号は、それぞ
れRメモリ52およびBメモリ53に書き込まれる。こ
のR信号は、クロック信号(CLK3)の立ち上がりR
S3に同期してRメモリ52から読み出されてD/A変
換される。また、B信号は、クロック信号(CLK2)
の立ち上がりRS2に同期してBメモリ53から読み出
されてD/A変換される。
【0082】同様に、A/D変換器47、Gメモリ5
1、D/A変換器54では、クロック信号(CLK1)
の立ち上がりRS1に同期してG信号の処理が行われ
る。すなわち、クロック信号(CLK1)の立ち上がり
RS1に同期して、G信号はA/D変換されるとともに
Gメモリ51に書き込まれる。この書込み動作は、図1
2に示すように第2フィールド信号(F2)がハイレベ
ル(H)の時行われる。すなわち、第1および第2のC
CD3、4からG1 信号、G2 信号が出力されている
時、この画素信号がGプロセス回路44において処理さ
れるので、これに同期してG信号はGメモリ51に書き
込まれる。G信号は、クロック信号(CLK1)の立ち
上がりRS1に同期してGメモリ51から読み出されて
D/A変換される。
【0083】以上説明したように、第1実施例の電子カ
メラ1aは、2つの撮像素子を持つ電子カメラでありな
がら従来の4板式の電子カメラと同等の水平解像度等の
性能を有し、特に電子カメラ1aでは、第1のCCD3
と第2のCCD4とは、光学的に1/2画素分ずらして
配置されているので、極めて高い解像度が得られる。さ
らに、撮影レンズからの入射光束を3つのCCDまたは
4つのCCDに結像させるプリズムを有する3板式の電
子カメラや4板式の電子カメラ等に比べ、撮影レンズ1
2から第1および第2のCCD3、4の受光面までの光
路長を短くすることができる。このため、撮影レンズ1
2の光軸方向の長さおよび径や、レンズ駆動量を小さく
することができ、撮影ユニットがコンパクトになり、こ
れにより装置の小型化、軽量化を図ることができる。
【0084】また、高価なCCDの数が減少し、これと
撮影レンズや撮影ユニットの小型化とにより、コストの
低減を図ることができる。また、第1および第2のCC
D3、4はそれぞれカメラ本体に固定的に設置されてお
り、第1のCCD3に対する第2のCCD4の位置は常
に一定であるので、高精度で位置調整された各CCDの
配置がずれることがなく、これにより高解像度が保持さ
れる。
【0085】また、電子カメラ1aはTTL方式のファ
インダを有しており、プリズム組立体2を撮影レンズ1
2(撮影光学系11)からの入射光束をファインダ光学
系5へ導くことが可能な第3の位置へも移動させること
が可能なように構成されているので、撮影レンズからの
入射光束を3方向に分岐させ、2つのCCDとファイン
ダ光学系にそれぞれ導くことが可能なビームスプリッタ
を設けた電子カメラや、撮影レンズとビームスプリッタ
の間にクイックリターンミラー等を配設した電子カメラ
に比べ、撮影レンズ12から第1および第2のCCD
3、4の受光面までの光路長を短くすることができる。
このため、撮影レンズ12の光軸方向の長さおよび径
や、レンズ駆動量を小さくすることができ、撮影ユニッ
トがコンパクトになり、これにより装置の小型化、軽量
化を図ることができる。
【0086】次に、本発明の電子カメラの第2実施例に
ついて説明する。図13は、本発明の電子カメラの第2
実施例を示すブロック図であり、図14および図15
は、それぞれ、電子カメラ1bのプリズム組立体2の構
成例を示す斜視図および平面図である。以下、前述した
電子カメラ1aとの共通点については説明を省略し、相
違点を説明する。
【0087】図14に示すように、第2実施例における
電子カメラ1bのプリズム組立体2は、ビームスプリッ
タとしての機能を有しており、撮影光学系11を経た光
束のR成分およびG成分をそれぞれ第1のCCD3およ
び第2のCCD4へ導く第1のプリズム(第1段目のプ
リズム)21と、撮影光学系11を経た光束のB成分を
第1のCCD3へ導く第2のプリズム(第2段目のプリ
ズム)22と、撮影光学系11を経た光束をファインダ
光学系5へ導く第3のプリズム(第3段目のプリズム)
23とをこの順序でz方向に接合したものである。
【0088】第1のプリズム21は、図14および図1
5(a)に示すように、直角プリズム211および21
2をその斜面同士で貼り合せたもので、一方の斜面に
は、R成分およびB成分を透過し、G成分を反射するダ
イクロイック膜(光束分離膜)が形成されている。以
下、この面をダイクロイック面(光束分離面)28とい
う。また、第1のプリズム21の第1のCCD3側の出
射面(側面)には、R成分を透過するR透過フィルター
33が設けられている。
【0089】図15(a)に示すように、プリズム組立
体2が第1の位置に位置しているとき、撮影光学系11
から第1のプリズム21へ入射した光束(x方向に進む
光束)は、ダイクロイック面28で2方向に色分離され
る。G成分は、ダイクロイック面25でy方向へ反射さ
れ、第2のCCD4の受光面に結像する。また、R成分
およびB成分は、ダイクロイック面28を透過し、さら
にx方向へ進みR透過フィルター33を透過し、その際
R成分のみが抽出され第1のプリズム21から出射して
第1のCCD3の受光面に結像する。これにより、第1
のCCD3および第2のCCD4からそれぞれR信号お
よびG信号が出力される。
【0090】また、第2のプリズム22は、図14およ
び図15(b)に示すように、直角プリズム221およ
び222をその斜面同士で貼り合せたものである。第2
のプリズム22の入射面(側面)には、B成分(B光)
を透過するB透過フィルター34が設けられている。
【0091】図15(b)に示すように、プリズム組立
体2が第2の位置に位置しているとき、撮影光学系11
からx方向に進む光束は、B透過フィルター34を透過
し、その際B成分のみが抽出され第2のプリズム22へ
入射し、さらにx方向へ進み第2のプリズム22から出
射して第1のCCD3の受光面に結像する。これによ
り、第1のCCD3からB信号が出力される。第3のプ
リズム23については、前述した電子カメラ1aのプリ
ズム組立体2と同様であるので説明を省略する。
【0092】図15に示すように、プリズム組立体2が
第2の位置に位置しているとき受光したB信号(画素信
号)が第1フィールド期間で読み出され、プリズム組立
体2が第1の位置に位置しているとき受光したR信号
(画素信号)およびG信号(画素信号)が第2フィール
ド期間で読み出される。
【0093】次に、撮影により第1および第2のCCD
3、4に蓄積された電荷、すなわち第1および第2のC
CD3、4から出力されるR、GおよびB信号から、被
写体の画像信号を得る際の動作について説明する。
【0094】図13に示すように、第1のCCD3から
は、プリズム組立体2が第2の位置に位置しているとき
受光したR信号および第1の位置に位置しているとき受
光したB信号がそれぞれ時間をずらして出力される。同
様に、第2のCCD4からは、プリズム組立体2が第2
の位置に位置しているとき受光したG信号が出力され
る。
【0095】R信号およびB信号は、サンプルホールド
回路41においてサンプルホールドされ、G信号は、サ
ンプルホールド回路42においてサンプルホールドされ
る。サンプルホールド回路41、42から出力されたR
信号およびB信号は、それぞれRプロセス回路45およ
びBプロセス回路46に入力される。一方、サンプルホ
ールド回路42から出力されたG信号は、Gプロセス回
路44に入力される。
【0096】G信号、R信号およびB信号は、それぞ
れ、プロセス回路44、45および46においてガンマ
補正等の信号処理を施され、A/D変換器49、47お
よび48においてデジタル信号に変換される。デジタル
のG信号、R信号およびB信号は、それぞれ、Gメモリ
51、Rメモリ52およびBメモリ53に一旦格納さ
れ、これらの各メモリから読み出されてD/A変換器5
6、54および55によりアナログ信号に変換される。
【0097】アナログのG信号、R信号およびB信号
は、それぞれマトリクス回路57において所定の演算処
理を施され、これにより輝度信号と2つの色差信号とが
求められる。これらの輝度信号と2つの色差信号とは、
それぞれ、加算器58、59および61において、CC
Dクロック発生器・同期信号発生器19から出力される
複合同期信号(C.SYNC)を付加された後、増幅器
62、63および64において増幅され、ハイビジョン
方式等の高精細モードに準じたY信号(輝度信号)、P
r信号(色差信号)およびPb信号(色差信号)として
図示しないモニタ装置等に出力される。また、これらの
Y信号、Pr信号およびPb信号は、所定のフォーマッ
トに従い、図示しない記録媒体(例えば、磁気記録媒
体)に記録される。
【0098】次に、第1および第2のCCD3、4から
出力される画素信号が図13に示す回路において処理さ
れるタイミングについて説明する。図16は、画素信号
をメモリ51〜53へ書き込む動作等に用いられる各ク
ロック信号を示すタイミングチャート、図17は、第1
フィールド信号(F1)および第2フィールド信号(F
2)を示すタイミングチャートである。
【0099】図16に示すように、クロック信号(CL
K1)およびクロック信号(CLK2)の周期は、それ
ぞれ、CCDクロック発生器・同期信号発生器19から
出力される基本クロック信号(基本CLK)の2倍であ
る。また、クロック信号(CLK1)とクロック信号
(CLK2)の位相は、相互に半周期だけずれている。
各クロック信号(CLK1、CLK2)の立ち上がりに
おいて、1つの画素信号に対するサンプリング等の処理
が行われる。
【0100】図17に示すように、タイミングパルス発
生器65から第1フィールド信号(F1)が出力されて
いるとき、第1および第2のCCD3、4からは、それ
ぞれR信号およびG信号が出力される。また、タイミン
グパルス発生器65から第2フィールド信号(F2)が
出力されているとき、第1のCCD3からは、B信号が
出力される。
【0101】サンプルホールド回路41では、クロック
信号(CLK2)の立ち上がりRS2に同期して画素信
号(R信号またはB信号)がサンプリングされ、そのレ
ベルは次の画素信号が入力されるまで、すなわち次の立
ち上がりRS2まで保持される。同様に、サンプルホー
ルド回路42では、クロック信号(CLK1)の立ち上
がりRS1に同期して画素信号(G信号)がサンプリン
グされ、そのレベルは次の画素信号が入力されるまで、
すなわち次の立ち上がりRS1まで保持される。
【0102】Gプロセス回路44、Rプロセス回路45
およびBプロセス回路46では、それぞれ、サンプルホ
ールド回路42、サンプルホールド回路41およびサン
プルホールド回路41から出力される画素信号に対して
所定の信号処理が施され、A/D変換器49、47およ
び48に出力される。
【0103】A/D変換器47、Rメモリ52、D/A
変換器54におけるR信号の処理は、クロック信号(C
LK2)の立ち上がりRS2に同期して行われる。ま
た、A/D変換器49、Gメモリ51、D/A変換器5
6におけるG信号の処理は、クロック信号(CLK1)
の立ち上がりRS1に同期して行われる。R信号および
G信号のRメモリ52およびGメモリ53への書込み動
作は、図17に示すように第1フィールド信号(F1)
がハイレベル(H)の時行われる。すなわち、第1およ
び第2のCCD3、4からR信号、G信号が出力されて
いる時、このR信号およびG信号は、それぞれRプロセ
ス回路45およびBプロセス回路46において処理され
るので、これに同期してR信号およびG信号は、それぞ
れRメモリ52およびGメモリ51に書き込まれる。こ
のR信号は、クロック信号(CLK2)の立ち上がりR
S2に同期してRメモリ52から読み出されてD/A変
換される。また、G信号は、クロック信号(CLK1)
の立ち上がりRS1に同期してGメモリ51から読み出
されてD/A変換される。
【0104】同様に、A/D変換器48、Bメモリ5
3、D/A変換器55におけるB信号の処理は、クロッ
ク信号(CLK2)の立ち上がりRS2に同期して行わ
れる。B信号のBメモリ53への書込み動作は、図17
に示すように第2フィールド信号(F2)がハイレベル
(H)の時行われる。すなわち、第1のCCD3からB
信号が出力されている時、このB信号は、Bプロセス回
路46において処理されるので、これに同期してB信号
は、Bメモリ53に書き込まれる。このB信号は、クロ
ック信号(CLK2)の立ち上がりRS2に同期してB
メモリ53から読み出されてD/A変換される。
【0105】以上説明したように、第2実施例の電子カ
メラ1bは、2つの撮像素子を持つ電子カメラでありな
がら従来の3板式の電子カメラと同等の水平解像度等の
性能を有する。
【0106】次に、本発明の電子カメラの第3実施例に
ついて説明する。この実施例で示される電子カメラ1c
は、撮影光学系11とは独立したファインダ光学系を有
し、よって、プリズム組立体2は、第3のプリズムを有
していない。
【0107】図18および図19は、それぞれ、電子カ
メラ1cのプリズム組立体2が第2の位置に位置してい
るときのプリズム組立体2の構成例を示す斜視図および
第1の位置に位置しているときのプリズム組立体2の構
成例を示す斜視図である。以下、前述した電子カメラ1
aとの共通点については説明を省略し、相違点を説明す
る。
【0108】図18に示すように、電子カメラ1cのプ
リズム組立体2は、ビームスプリッタとしての機能を有
しており、撮影光学系11を経た光束のG成分を第1の
CCD3および第2のCCD4へそれぞれ導く第1のプ
リズム(第1段目のプリズム)21と、撮影光学系11
を経た光束のR成分およびブルーB成分をそれぞれ第1
のCCD3および第2のCCD4へ導く第2のプリズム
(第2段目のプリズム)22とをこの順序でz方向に接
合したものである。なお、第1のプリズム21および第
2のプリズム22の構成は、それぞれ、前述した電子カ
メラ1aの第1のプリズム21および第2のプリズム2
2と同様であるので、説明は省略する。
【0109】次に、電子カメラ1cの動作について説明
する。図18に示すように、非撮影時、すなわちレリー
ズスイッチの2段目がオンされるまでは、移動手段70
の所望の制御により、プリズム組立体2は、第2の位置
に位置している。レリーズスイッチの1段目がオンされ
ると、前述したように、測光やオートフォーカス等、所
定の各動作が行われる。
【0110】そして、レリーズスイッチの2段目がオン
されると、制御手段10の制御により撮影が開始され
る。すなわち、前述した電子カメラ1aの場合と同様、
絞り13は、絞り駆動回路16により適正絞り値になる
よう駆動され、この第2の位置において第1および第2
のCCD3、4での露光(電荷蓄積)が行われる。この
場合、前述した電子カメラ1aの場合と同様、第1のC
CD3および第2のCCD4では、それぞれ、被写体像
のR光およびB光が受光され、これらよりそれぞれR信
号およびB信号が出力される。
【0111】第2の位置において、第1および第2のC
CD3、4での露光(電荷蓄積)が完了すると、前述し
た電子カメラ1aの場合と同様、制御手段10によって
制御される移動手段70により、プリズム組立体2は、
z方向の正方向(図中上側)に移動する。
【0112】この場合、回転軸76の回転によってエン
コーダ80の円盤81が回転し、このエンコーダ80の
フォトインタラプタ82から制御手段10に、円盤81
の回転速度に対応したパルス信号が入力される。制御手
段10では、このパルス数をカウントし、パルス数が、
第2の位置から第1の位置までの距離に相当するパルス
数N3 に達したら、制御手段10はモータ77の駆動を
停止するよう制御する。これにより、図19に示すよう
に、プリズム組立体2は第1の位置で停止する。
【0113】次いで、第1の位置において第1および第
2のCCD3、4での露光(電荷蓄積)が行われる。こ
の場合、前述した電子カメラ1aの場合と同様、第1の
CCD3および第2のCCD4では、それぞれ、被写体
像のG光およびG光が受光され、これらよりそれぞれG
1 信号およびG2 信号が出力される。
【0114】この第1の位置において、第1および第2
のCCD3、4での露光(電荷蓄積)が完了すると、前
述した電子カメラ1aの場合と同様、制御手段10によ
って制御される移動手段70により、プリズム組立体2
は、z方向の負方向(図中下側)に移動する。
【0115】この場合も前記と同様、エンコーダ80の
フォトインタラプタ82から制御手段10にパルス信号
がN3 個入力されたら、制御手段10はモータ77の駆
動を停止する。これにより、図18に示すように、プリ
ズム組立体2は第2の位置に戻る。
【0116】次に、前述したプリズム組立体2の移動の
際の制御手段10の制御動作について具体的に説明す
る。図20は、レリーズスイッチがオンした後の制御手
段10の動作を示すフローチャートである。以下、この
フローチャートに基づいて説明する。移動手段70の所
望の制御により、プリズム組立体2は、図18に示す第
2の位置に位置しており、レリーズスイッチの2段目が
オンすると、絞り13を適正絞り値になるよう駆動する
(ステップ301)。
【0117】次いで、絞り13の駆動が停止したか否か
を判断し(ステップ302)、絞り13の駆動が停止し
たと判断した場合には、第1および第2のCCD3、4
のフォトダイオードに蓄積された不要電荷の掃き出し動
作を行った後、前述したように、測光結果に基づいて算
出された電荷蓄積時間だけ第1および第2のCCD3、
4への電荷蓄積を行う(ステップ303)。
【0118】次いで、第1および第2のCCD3、4へ
の電荷蓄積が終了したか否かを判断し(ステップ30
4)、電荷蓄積が終了したと判断した場合には、プリズ
ム組立体2を図18に示す第2の位置から図19に示す
第1の位置へ移動する(ステップ305)。
【0119】次いで、エンコーダ80から出力されるパ
ルス信号に基づいて、プリズム組立体2が停止したか否
かを判断し(ステップ306)、すなわち、パルス数が
3となったか否かを判断し、プリズム組立体2が停止
したと判断した場合には、第1および第2のCCD3、
4のフォトダイオードに蓄積された不要電荷の掃き出し
動作を行った後、前述したように、測光結果に基づいて
算出された電荷蓄積時間だけ第1および第2のCCD
3、4への電荷蓄積を行う(ステップ307)。
【0120】次いで、第1および第2のCCD3、4へ
の電荷蓄積が終了したか否かを判断し(ステップ30
8)、電荷蓄積が終了したと判断した場合には、プリズ
ム組立体2を図19に示す第1の位置から図18に示す
第2の位置へ移動する(ステップ309)。以上でこの
プログラムは終了する。
【0121】以上説明したように、第3実施例の電子カ
メラ1cは、2つの撮像素子を持つ電子カメラでありな
がら従来の4板式の電子カメラと同等の水平解像度等の
性能を有する。
【0122】以上、本発明の電子カメラを、図示の構成
例に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではない。例えば、電子カメラのプリズム組立体2
は、撮影光学系11を経た光束のR(またはB)成分お
よびG成分をそれぞれ第1のCCD3および第2のCC
D4へ導く第1のプリズム(第1段目のプリズム)21
と、撮影光学系11を経た光束のG成分およびB(また
はR)成分をそれぞれ第1のCCD3および第2のCC
D4へ導く第2のプリズム(第2段目のプリズム)22
と、撮影光学系11を経た光束をファインダ光学系5へ
導く第3のプリズム(第3段目のプリズム)23とをこ
の順序でz方向に接合したものであってもよい。
【0123】この場合、例えば、プリズム組立体2の第
1のプリズム21は、直角プリズム211と直角プリズ
ム212の貼り合せ面を、R成分およびB成分を透過
し、G成分を反射するダイクロイック面とし、第1のプ
リズム21の第1のCCD3側の出射面(側面)に、R
透過フィルターを設けた構成とし、第2のプリズム22
は、直角プリズム221と直角プリズム222の貼り合
せ面を、R成分およびG成分を透過し、B成分を反射す
るダイクロイック面とし、第2のプリズム22の第1の
CCD3側の出射面(側面)に、G透過フィルターを設
けた構成とすることができる。
【0124】また、本発明では、画素をずらす色信号の
組み合わせは上記に限定されず、また、前述した第2実
施例においては、このような画素ずらしを行わずに、す
なわち、第1のCCD3と第2のCCD4とを、光学的
に画素が一致するよう配置してもよい。
【0125】また、第1および第2実施例では、図3に
示すように、プリズム組立体2の第3のプリズム23に
おいて、直角プリズム232、233の角度θ1 、θ2
は、それぞれ45°であるが、本発明では、このθ1
θ2 は45°には限定されず、撮影光学系11からの入
射光束をファインダ光学系5へ導くことが可能であれば
任意である。
【0126】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電子カメ
ラによれば、2つの撮像素子を持つ電子カメラでありな
がら従来の3板式または4板式の電子カメラと同等の水
平解像度等の性能を有する。特に、撮影レンズからの入
射光束を3つの撮像素子または4つの撮像素子に結像さ
せるプリズムを有する3板式の電子カメラや4板式の電
子カメラ等に比べ、撮影レンズから第1および第2の撮
像素子の受光面までの光路長を短くすることができる。
このため、撮影レンズの光軸方向の長さおよび径や、レ
ンズ駆動量を小さくすることができ、撮影ユニットがコ
ンパクトになり、これにより装置の小型化、軽量化を図
ることができる。
【0127】また、撮像素子の数が減少し、これと撮影
レンズや撮影ユニットの小型化とにより、コストの低減
を図ることができる。また、第1および第2の撮像素子
はそれぞれカメラ本体に固定的に設置されており、第1
の撮像素子に対する第2の撮像素子の位置は常に一定で
あるので、高精度で位置調整された各撮像素子の配置が
ずれることがなく、これにより高解像度が保持される。
【0128】また、第1の撮像素子と第2の撮像素子と
を、光学的に1/2画素分ずらして配置した電子カメラ
によれば、解像度をさらに向上させることができ、鮮明
で高精細な画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子カメラの構成例を示すブロック図
である。
【図2】本発明におけるプリズム組立体の構成例を示す
斜視図である。
【図3】本発明におけるプリズム組立体の構成例を示す
側面図である。
【図4】本発明におけるプリズム組立体の構成例を示す
斜視図である。
【図5】本発明におけるプリズム組立体の構成例を示す
斜視図である。
【図6】本発明におけるプリズム組立体の構成例を示す
平面図である。
【図7】本発明におけるプリズム組立体の移動手段の構
成例を示す斜視図である。
【図8】本発明においてレリーズスイッチがオンした後
の制御手段の動作の一例を示すフローチャートである。
【図9】本発明においてレリーズスイッチがオンした後
の制御手段の動作の一例を示すフローチャート(図8の
続き)である。
【図10】本発明において、第1および第2のCCDか
ら出力される各画素信号の第1および第2フィールドに
おいて読み出される画素の配列を示した図である。
【図11】本発明において画素信号をメモリへ書き込む
動作等に用いられる各クロック信号を示すタイミングチ
ャートである。
【図12】本発明において第1フィールド信号(F1)
および第2フィールド信号(F2)を示すタイミングチ
ャートである。
【図13】本発明の電子カメラの構成例を示すブロック
図である。
【図14】本発明におけるプリズム組立体の構成例を示
す斜視図である。
【図15】本発明におけるプリズム組立体の構成例を示
す平面図である。
【図16】本発明において画素信号をメモリへ書き込む
動作等に用いられる各クロック信号を示すタイミングチ
ャートである。
【図17】本発明において第1フィールド信号(F1)
および第2フィールド信号(F2)を示すタイミングチ
ャートである。
【図18】本発明におけるプリズム組立体の構成例を示
す斜視図である。
【図19】本発明におけるプリズム組立体の構成例を示
す斜視図である。
【図20】本発明においてレリーズスイッチがオンした
後の制御手段の動作の一例を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1a〜1c 電子カメラ 2 プリズム組立体 21 第1のプリズム 211、212 直角プリズム 22 第2のプリズム 221、222 直角プリズム 23 第3のプリズム 231〜、233 直角プリズム 232a、233a 面 234、235 側面 24 ハーフミラー面 25、28 ダイクロイック面 26、27 全反射面 29、30 側面 31、32 G透過フィルター 33 R透過フィルター 34 B透過フィルター 3 第1のCCD 4 第2のCCD 5 ファインダ光学系 10 制御手段 11 撮影光学系 12 撮影レンズ 13 絞り 14 ズーム駆動回路 15 フォーカス駆動回路 16 絞り駆動回路 17、18 CCD駆動回路 19 CCDクロック発生器・同期信号発生器 41、42 サンプルホールド回路 43 加算器 44 Gプロセス回路 45 Rプロセス回路 46 Bプロセス回路 47〜49 A/D変換器 51 Gメモリ 52 Rメモリ 53 Bメモリ 54〜56 D/A変換器 57 マトリクス回路 58〜61 加算器 62〜64 増幅器 65 タイミングパルス発生器 66 操作部 67 表示部 68 測光手段 69 測距手段 70 移動手段 71、72 ガイド部材 73 スライダ 74 ラックギヤ 75 ピニオンギヤ 76 回転軸 77 モータ 80 エンコーダ 81 円盤 82 フォトインタラプタ 101〜112 ステップ 301〜309 ステップ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ本体と、撮影光学系と、前記カメ
    ラ本体に固定的に設置された第1の撮像素子および第2
    の撮像素子と、第1のプリズムおよび第2のプリズムを
    有するプリズム組立体と、前記プリズム組立体を移動し
    得る移動手段とを有する電子カメラであって、 前記第1のプリズムは、前記撮影光学系を経た光束を分
    岐させ、かつその第1の色成分および第2の色成分をそ
    れぞれ前記第1の撮像素子および第2の撮像素子へ導く
    ことが可能なものであり、前記第2のプリズムは、前記
    撮影光学系を経た光束を分岐させ、かつその第3の色成
    分および第4の色成分をそれぞれ前記第1の撮像素子お
    よび第2の撮像素子へ導くことが可能なものであり、 前記移動手段は、前記プリズム組立体を、少なくとも、
    前記第1のプリズムが前記撮影光学系を経た光束の光路
    上に位置する第1の位置と、前記第2のプリズムが前記
    撮影光学系を経た光束の光路上に位置する第2の位置と
    に移動させ得るよう構成され、 前記プリズム組立体が前記第1の位置に位置していると
    きに受光した前記第1および第2の撮像素子からの信号
    と、前記プリズム組立体が前記第2の位置に位置してい
    るときに受光した前記第1および第2の撮像素子からの
    信号とに基づいて被写体の画像信号を得ることを特徴と
    する電子カメラ。
  2. 【請求項2】 前記第1のプリズムは、前記撮影光学系
    からの該第1のプリズムへの入射光束を該入射光束と同
    方向およびこれに垂直な方向に分ける第1の光束分離面
    と、該第1のプリズムの側面に設けられ、所定の色成分
    を透過させるフィルターとを有し、 前記第2のプリズムは、前記撮影光学系からの該第2の
    プリズムへの入射光束の異なる色成分を該入射光束と同
    方向およびこれに垂直な方向に分ける第2の光束分離面
    と、該第2のプリズムの側面に設けられ、所定の色成分
    を透過させるフィルターとを有する請求項1に記載の電
    子カメラ。
  3. 【請求項3】 前記第1のプリズムは、前記撮影光学系
    からの該第1のプリズムへの入射光束を該入射光束と同
    方向およびこれに垂直な方向に分けるハーフミラー面
    と、前記第1の撮像素子と対向する該第1のプリズムの
    側面に設けられ、前記第1の色成分を透過させるフィル
    ターと、前記第2の撮像素子と対向する該第1のプリズ
    ムの側面に設けられ、前記第2の色成分を透過させるフ
    ィルターとを有し、 前記第2のプリズムは、前記撮影光学系からの該第2の
    プリズムへの入射光束の前記第3の色成分および第4の
    色成分をそれぞれ該入射光束と同方向およびこれに垂直
    な方向に分けるダイクロイック面と、前記第1の撮像素
    子と対向する該第2のプリズムの側面に設けられ、前記
    第3の色成分を透過させるフィルターとを有する請求項
    1に記載の電子カメラ。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2の色成分はそれぞれ
    グリーン成分、前記第3の色成分はレッド成分、前記第
    4の色成分はブルー成分である請求項1ないし3のいず
    れかに記載の電子カメラ。
  5. 【請求項5】 カメラ本体と、撮影光学系と、前記カメ
    ラ本体に固定的に設置された第1の撮像素子および第2
    の撮像素子と、第1のプリズムおよび第2のプリズムを
    有するプリズム組立体と、前記プリズム組立体を移動し
    得る移動手段とを有する電子カメラであって、 前記第1のプリズムは、前記撮影光学系を経た光束を分
    岐させ、かつその第1の色成分および第2の色成分をそ
    れぞれ前記第1の撮像素子および第2の撮像素子へ導く
    ことが可能なものであり、前記第2のプリズムは、前記
    撮影光学系を経た光束の第3の色成分を前記第1の撮像
    素子へ導くことが可能なものであり、 前記移動手段は、前記プリズム組立体を、少なくとも、
    前記第1のプリズムが前記撮影光学系を経た光束の光路
    上に位置する第1の位置と、前記第2のプリズムが前記
    撮影光学系を経た光束の光路上に位置する第2の位置と
    に移動させ得るよう構成され、 前記プリズム組立体が前記第1の位置に位置していると
    きに受光した前記第1および第2の撮像素子からの信号
    と、前記プリズム組立体が前記第2の位置に位置してい
    るときに受光した前記第1の撮像素子からの信号とに基
    づいて被写体の画像信号を得ることを特徴とする電子カ
    メラ。
  6. 【請求項6】 前記第1のプリズムは、前記撮影光学系
    からの該第1のプリズムへの入射光束の異なる色成分を
    該入射光束と同方向およびこれに垂直な方向に分ける光
    束分離面と、該第1のプリズムの側面に設けられ、所定
    の色成分を透過させるフィルターとを有し、 前記第2のプリズムは、その側面に設けられ、前記撮影
    光学系からの該第2のプリズムへの入射光束の所定の色
    成分を透過させるフィルターを有する請求項5に記載の
    電子カメラ。
  7. 【請求項7】 前記第1のプリズムは、前記撮影光学系
    からの該第1のプリズムへの入射光束の前記第1の色成
    分および第2の色成分をそれぞれ該入射光束と同方向お
    よびこれに垂直な方向に分けるダイクロイック面と、前
    記第1の撮像素子と対向する該第1のプリズムの側面に
    設けられ、前記第1の色成分を透過させるフィルターと
    を有し、 前記第2のプリズムは、その側面に設けられ、前記撮影
    光学系からの該第2のプリズムへの入射光束の前記第3
    の色成分を透過させるフィルターを有する請求項5に記
    載の電子カメラ。
  8. 【請求項8】 前記第1の撮像素子と前記第2の撮像素
    子とは、光学的に1/2画素分ずらして配置されている
    請求項1ないし7のいずれかに記載の電子カメラ。
  9. 【請求項9】 前記プリズム組立体は、さらに、前記撮
    影光学系を経た光束をファインダ光学系へ導くことが可
    能な第3のプリズムを有し、 前記移動手段は、前記プリズム組立体を、前記第3のプ
    リズムが前記撮影光学系を経た光束の光路上に位置する
    第3の位置へも移動させ得るよう構成されている請求項
    1ないし8のいずれかに記載の電子カメラ。
  10. 【請求項10】 前記プリズム組立体の移動量を検出す
    る移動量検出手段を有し、該移動量検出手段からの信号
    に基づいて前記プリズム組立体の移動を制御する請求項
    1ないし9のいずれかに記載の電子カメラ。
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