JPH0893022A - 浴室の防水パン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ユニットバス等の浴室洗い場の床面を構成す
る防水パンの凸状の床表面部の水きれを良くする。 【構成】 互いに交わりながら連結し、床表面全体を区
切るように設けた凹状の排水溝が形成する、凸状の床面
の表面部の頂部を、球周面もしくは円柱周面状に形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、ユニットバス等の浴
室の床面を構成する、合成樹脂等で形成される防水パン
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ユニットバス等の浴室の床面は、
一箇所の排水口に向かい適度な下りの勾配をもつよう
に、合成樹脂等で一体成形される防水パンで構成され
る。その洗い場の床面表面部分は、滑り止めの為や、強
度を上げる為、凹凸状に形成されることが多い。平面形
状も、プラスチック感をなくす為、自然石やタイル等の
形状を模倣したりして、凸状のブロックを並べたような
形に形成されることが多い。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに形成された床面の凸部の表面は平坦であり、水の表
面張力により水滴が溜まりやすく、溜まった水は、吸い
取るか自然に乾燥するまでなくならない。水が溜まると
浴室を使う人の足が滑りやすく、また、浴室に湿気もこ
もりがちになる。

【０００４】

【発明の目的】この発明の目的は、ユニットバス等の浴
室洗い場の床面を構成する、凸状の床表面の水きれを良
くすることを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決する為の手段】上記した課題を解決するた
めに、この発明は、ユニットバス等の浴室の床面を構成
する防水パンの床表面全体を、互いに交差しながら連結
するように設けた凹状の排水溝で区切り、区切られた面
が形成する凸状の床表面部の頂部を、球周面もしくは円
柱周面状に形成したものである。

【０００６】

【作用】すなわち、この発明は、上記の構成を採用する
ことにより、水滴が床表面凸部に溜まらず、凸部の周辺
にある排水溝となる凹部に流れ落ちるものである。

【０００７】

【実施例】以下、この発明を実施例を参照しながら詳細
に説明する。図２は、この発明に係わるユニットバス等
の床面を構成する防水パンの平面図である。この防水パ
ン１の床面に、凹状の排水溝４を、互いに交差しながら
連結し、床表面全体を区切るように設けることによっ
て、床表面部３を凸形状に形成する。排水溝４は、排水
口２に向かい下向きの勾配をつけてある。図１で示すこ
の発明の断面図のように、床表面部３の凸部の頂部５
を、円周の一部になるような断面をもつように形成す
る。すなわち、表面は球周面もしくは、円柱周面に形成
される。床面の凸状の床表面部３は排水溝４が、床面を
区切ることで形成されるが、図３、図４で示す他の実施
例のように、区切られた床表面部の形はこれに限られる
ものではなく、また図５で示す他の実施例の断面のよう
に、凸部の形状も頂部５の形状も球周面であっても円柱
周面であっても良く、それを構成する円の大きさも、排
水溝の断面形状も大きさもこれに限るわけではない。こ
の発明の要旨を変更しない範囲で様々に実施されるもの
である。

【０００８】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明に係わる防水パンの、凸状の床表面３に落ちた水は、
その凸部の頂部５が球周面もしくは円柱表面状である
為、床表面部３に留まらずに凹状の排水溝４に向かって
落ち、さらに溝の勾配にしたがって排水口２に流れ落ち
るものである。水滴が、床面の大部分を構成する床表面
部に溜まらず、その周辺の排水溝である凹部に流れ落ち
るので、水きれが良くなり、浴室を使う人が足を滑らせ
ることのない安全な洗い場が得られる。しかも浴室の防
湿にも効果があるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係わる防水パンの部分断面図である。

【図２】同じく本発明に係わる防水パンの平面図であ
る。

【図３】本発明の他の実施例を示す防水パンの平面図で
ある。

【図４】本発明の他の実施例を示す防水パンの平面図で
ある。

【図５】本発明の他の実施例を示す防水パンの部分断面
図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 排水口と、該排水口に向かって下りの勾
   配をもち、互いに交差しながら連結し、床表面全体を区
   切るように設けた凹状の排水溝と、該排水溝で区切られ
   た面が形成する凸状の床表面部から構成される浴室の防
   水パンにおいて、該床表面部の頂部が球周面もしくは円
   柱周面状に形成されたことを特徴とする浴室の防水パ
   ン。