JPH0892900A - 耐水モールドトレー並びにその製造方法 - Google Patents

耐水モールドトレー並びにその製造方法

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JPH0892900A
JPH0892900A JP24874594A JP24874594A JPH0892900A JP H0892900 A JPH0892900 A JP H0892900A JP 24874594 A JP24874594 A JP 24874594A JP 24874594 A JP24874594 A JP 24874594A JP H0892900 A JPH0892900 A JP H0892900A
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JP
Japan
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beating
pulp fiber
pulp
low
pulp fibers
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JP24874594A
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Yukio Sugimoto
行夫 杉本
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Fuji Cone Seisakusho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、例えば各種流通資材に用いる主と
してパルプ原料から成る抄造製品並びにその製造方法に
関するものであって、特に耐水性を向上させた耐水モー
ルドトレー並びにその製造方法に係るものである。 【構成】 本発明の耐水モールドトレー4は、主原料た
る低叩解度パルプ繊維Pを一定形状にモールド成形して
成り、且つこの低叩解度パルプ繊維P間の空隙を高叩解
度パルプ繊維Ppにより充填したことを特徴とする。ま
た低叩解度パルプ繊維Pの叩解度はフリーネス値400
cc〜600ccであり、高叩解度パルプ繊維Ppの叩
解度は100cc〜300ccであることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば各種流通資材に
用いる主としてパルプ原料から成る抄造製品並びにその
製造方法に関するものであって、特に耐水性を向上させ
た耐水モールドトレー並びにその製造方法に係るもので
ある。
【0002】
【発明の背景】従来、各種流通資材として紙製トレーが
用いられているが、このものは水分を吸いやすい性状が
あり、湿潤強度を高めにくいものであった。ところで紙
製トレーが湿潤強度を高められないのは、パルプそのも
のに起因するものではなく、むしろその間のポーラス空
間に水が入り込むためであることが知られている。この
ためポーラス空間を埋め、ないしはそこに行く前段で水
分をシャットアウトすることによって湿潤強度を強化す
ることが行われている。具体的にはプラスチック片、白
土、タルク、炭酸カルシウム、二酸化チタン等の小片に
よりポーラス空間を埋めるのである。しかしプラスチッ
ク片を用いる場合、再生紙として利用の際にこれを分離
せねばならず、プラスチック片を含んだ液も公害に対す
る考慮をした処置が必要となる。また白土はそれ自体が
吸湿性があり更に流れ出しやすいため、耐水性が要求さ
れる製品への適用は不向きである等の欠点があった。
【0003】そこで紙製トレーと同一の素材を高叩解し
てパウダー状にし、これによってポーラス空間を埋める
ことで湿潤強度を高め、ひいては製品の耐水性を向上さ
せるという本発明の着想がなされた。
【0004】
【開発を試みた技術的事項】本発明はこの知見を更に発
展させてなされたものであって、従来、プラスチック
片、白土、タルク、炭酸カルシウム、二酸化チタン等の
小片によりポーラス空間を埋めていた手法を、紙製トレ
ーと同一の素材であるパルプを高叩解してパウダー状に
し、これによってポーラス空間を埋め、耐水性を向上さ
せることができる新規な耐水モールドトレー並びにその
製造方法の開発を試みたものである。
【0005】
【発明の構成】
【目的達成の手段】本出願の請求項1記載の耐水モール
ドトレーは、主原料たる低叩解度パルプ繊維を一定形状
にモールド成形して成り、且つこの低叩解度パルプ繊維
間の空隙を高叩解度パルプ繊維により充填したことを特
徴とする。
【0006】また本出願の請求項2記載の耐水モールド
トレーは、請求項1記載の要件に加え、前記高叩解度パ
ルプ繊維を充填するにあたっては、主原料たる低叩解度
パルプ繊維を含む原料液に対し、高叩解度パルプ繊維を
内添し、これを抄造したことを特徴とする。
【0007】更にまた本出願の請求項3記載の耐水モー
ルドトレーは、請求項1記載の要件に加え、前記高叩解
度パルプ繊維を充填するにあたっては、低叩解度パルプ
繊維を一定形状にモールド成形した後、圧入、塗布もし
くは浸漬によって高叩解度パルプ繊維を外添したことを
特徴とする。
【0008】更にまた本出願の請求項4記載の耐水モー
ルドトレーは、請求項1、2、または3記載の要件に加
え、前記低叩解度パルプ繊維の叩解度はフリーネス値4
00cc〜600ccであり、また前記高叩解度パルプ
繊維の叩解度は100cc〜300ccであることを特
徴とする。
【0009】更にまた本出願の請求項5記載の耐水モー
ルドトレーの製造方法は、主原料たる低叩解度パルプ繊
維に対し、高叩解度パルプ繊維を内添して原料液とし、
これを抄造して一定形状に成形することを特徴とする。
【0010】更にまた本出願の請求項6記載の耐水モー
ルドトレーの製造方法は、低叩解度パルプ繊維を主原料
とする抄造製品に、圧入、塗布もしくは浸漬によって高
叩解度パルプ繊維を外添することを特徴とする。これら
発明により前記目的を達成しようとするものである。
【0011】
【発明の作用】まず本出願の請求項1記載の発明によれ
ば、主原料たる低叩解度パルプ繊維を一定形状にモール
ド成形して成り、且つこの低叩解度パルプ繊維間の空隙
を高叩解度パルプ繊維により充填したので、耐水性が向
上する。
【0012】更に本出願の請求項2記載の発明によれ
ば、前記高叩解度パルプ繊維を充填するにあたっては、
主原料たる低叩解度パルプ繊維を含む原料液に対し、高
叩解度パルプ繊維を内添したので、抄造の際にポーラス
空間を高叩解度パルプ繊維が塞ぐ。
【0013】更に本出願の請求項3記載の発明によれ
ば、前記高叩解度パルプ繊維を充填するにあたっては、
低叩解度パルプ繊維を一定形状にモールド成形した後、
圧入、塗布もしくは浸漬によって高叩解度パルプ繊維を
外添したので、低叩解度パルプ繊維間のポーラス空間を
高叩解度パルプ繊維が塞ぐ。
【0014】更に本出願の請求項4記載の発明によれ
ば、前記低叩解度パルプ繊維の叩解度はフリーネス値4
00cc〜600ccであり、また前記高叩解度パルプ
繊維の叩解度は100cc〜300ccであるので、低
叩解度パルプ繊維間のポーラス空間を高叩解度パルプ繊
維が効果的に塞ぐ。
【0015】更に本出願の請求項5記載の発明によれ
ば、主原料たる低叩解度パルプ繊維に対し、高叩解度パ
ルプ繊維を内添して原料液とし、これを抄造して一定形
状に成形するので、抄造の際にポーラス空間を高叩解度
パルプ繊維が塞ぐ。
【0016】更に本出願の請求項6記載の発明によれ
ば、低叩解度パルプ繊維を主原料とする抄造製品に、圧
入、塗布もしくは浸漬によって高叩解度パルプ繊維を外
添するので、低叩解度パルプ繊維間のポーラス空間を高
叩解度パルプ繊維が塞ぐ。
【0017】
【実施例】まず、本発明を実施するための装置について
図面に基づいて概略的に説明し、その装置の作動状態を
述べながら併せ本発明の耐水モールドトレー4並びにそ
の製造方法を概略的に説明する。なお、後述する高叩解
度パルプ繊維Ppをあらかじめ原料液Fへ混入した状態
を内添と定義する。また後述するキャリヤネット13上
に残った所定形状の固形成分を以下基材5と称し、この
ものを乾燥処理したものを抄造製品3と称する。そして
基材5あるいは抄造製品3を形成した後、高叩解度パル
プ繊維Ppを一体化する状態を外添と定義する。因みに
原料液Fに対しては、従来公知の添料を加えても構わな
い。
【0018】抄造装置1は図2に示すように、原料液F
から液体成分Lを抜き取り、基材5を抄き出す作用を行
う装置である。図2に示すのがこのものの主要部材であ
る抄造カップ10であり、ここにおいて基材5の抄造が
行われる。抄造カップ10は抄造する製品スペックに応
じて適宜の容積のものが選択され、原料液Fが投入され
る。このものには下端に管が接続され、ここに接続され
る適宜の吸引装置により、もしくは自然流下による液体
成分Lの排出が行われる。抄造カップ10は下部に多数
の液抜孔を具えたサポーター12を配する。このものは
基材5の型であるキャリヤネット13とほぼ同形であ
り、キャリヤネット13がサポーター12上に保持され
る。
【0019】このような抄造装置1を用いて基材5を得
るには、まず原料としてはパルプ繊維の分散液を用い、
このものを一定量ずつ取り出し、抄造カップ10に投入
する。するとパルプ繊維はキャリヤネット13上に抄出
されて一定の厚みのウェブ状の層を形成するとともに、
液体成分Lはキャリヤネット13の目を抜けて更に下方
に流下する。このとき下方より強制吸引を行えば抄出速
度を速めることができる。このようにして液体成分Lの
流下が終了すると、キャリヤネット13上に所定形状の
固形成分である基材5が残り、これをこの位置であるい
は図示しない移送装置により乾燥工程に移送して、適宜
の手段によって乾燥処理を施し、抄造製品3を得るので
ある。以上が本発明の概略的説明であって、以下、各態
様ごとに詳細に説明する。
【0020】まず請求項1、2、4及び5で定義した、
耐水モールドトレー4並びにその製造方法について工程
を追って説明する。 (i)高叩解度パルプ繊維Ppの内添 原料液 この方法で用いる原料液Fは、低叩解度パルプ繊維Pと
高叩解度パルプ繊維Ppとの分散液である。因みにこの
原料の状態を高叩解度パルプ繊維Ppの内添状態とい
う。また請求項4で定義したように、低叩解度パルプ繊
維Pの叩解度はフリーネス値400cc〜600cc、
好ましくは500ccであり、この叩解度の低叩解度パ
ルプ繊維Pを用いたときの高叩解度パルプ繊維Ppのフ
リーネス値は100cc〜300cc、好ましくは20
0ccである。
【0021】自然流下 抄造工程においてはまず原料液Fを抄造カップ10に投
入し自然流下させる。すると図3(a)に示すように比
重の重い低叩解度パルプ繊維Pがキャリヤネット13上
に堆積すると同時に、一部の高叩解度パルプ繊維Ppが
低叩解度パルプ繊維Pの隙間やポーラス空間に入り込み
基材5を形成する。
【0022】強制吸引 このような自然流下を継続するとやがて図3(b)に示
すように基材5上に高叩解度パルプ繊維Ppが堆積す
る。この状態で自然流下をやめ、下方から強制吸引す
る。この強制吸引により図3(c)に示すように基材5
上に堆積した高叩解度パルプ繊維Ppが更に低叩解度パ
ルプ繊維Pの空隙やポーラス空間に充填され基材5を高
密度にする。因みに過度の吸引は、高叩解度パルプ繊維
Ppを基材5を通過させキャリヤネット13の目を抜け
て下方に流下させてしまうため、吸引は適度にする必要
がある。
【0023】自然流下 最後に強制吸引をやめた後、更に自然流下をさせる。こ
の自然流下により図3(d)に示すように、基材5の表
面に高密度に高叩解度繊維Ppが充填されるのである。
これをこの位置であるいは図示しない移送装置により乾
燥工程に移送して、適宜の手段によって乾燥処理を施
し、図1に示す耐水モールドトレー4を得るのである。
【0024】次に請求項1、3、4及び6で定義した、
耐水モールドトレー4並びにその製造方法について説明
する。 (ii) 高叩解度パルプ繊維の外添 この方法で用いる原料液Fは低叩解度パルプ繊維Pの分
散液であり、高叩解度パルプ繊維Ppは内添していな
い。また請求項4で定義したように、低叩解度パルプ繊
維Pのフリーネス値は400cc〜600cc、好まし
くは500ccである。また請求項4で定義したよう
に、後述する高叩解度パルプ繊維Ppのフリーネス値は
100cc〜300cc、好ましくは200ccであ
る。
【0025】まず抄造工程においては原料液Fを自然流
下あるいは強制吸引により液体成分Lを排出させる。す
ると低叩解度パルプ繊維Pがキャリヤネット13上に堆
積し、低叩解度パルプ繊維Pだけによって基材5を形成
する。これをこの位置であるいは図示しない移送装置に
より乾燥工程に移送して、適宜の手段によって乾燥処理
を施せば抄造製品3を得る。
【0026】まず高叩解度パルプ繊維Ppを基材5もし
くは抄造製品3に圧入する二通りの方法について説明す
る。 a)圧入1 まず図4(a)(b)に示すように低叩解度パルプ繊維
Pだけによって基材5′を形成する。次いで図4(c)
に示すように抄造カップ10に対して高叩解度パルプ繊
維Ppの分散液を投入し下方より強制吸引を行うと図4
(d)に示すように基材5′上に堆積した高叩解度パル
プ繊維Ppが低叩解度パルプ繊維Pの空隙やポーラス空
間に充填され基材5′を高密度にする、そしてこれを乾
燥すると耐水モールドトレー4を得る。因みに過度の吸
引は先の実施例と同様、高叩解度パルプ繊維Ppを基材
5′を通過させキャリヤネット13の目を抜けて下方に
流下させてしまうため、吸引は適度にする必要がある。
また図4に示した例では基材5′の開口部が下方を向い
ているが、耐水モールドトレー4において耐水性が要求
されるのは開口部側なので、この開口部を上方に向けて
前記した強制吸引を行うことが好ましい。
【0027】b)圧入2 まず図5(a)(b)に示すように低叩解度パルプ繊維
Pだけによって基材5′を形成する。次いで吸引手段を
具えた他の装置に基材5′を移送した後、図5(c)に
示すように基材5′の開口面に対して粉体状の高叩解度
パルプ繊維Ppを吹き付けると同時に下方から強制吸引
すると、基材5′に吹き付けられた高叩解度パルプ繊維
Ppが低叩解度パルプ繊維Pの空隙やポーラス空間に充
填され図5(d)に示すように基材5′を高密度にす
る。そしてこれを乾燥すると耐水モールドトレー4を得
る。
【0028】次に高叩解度パルプ繊維Ppを溶かしたパ
ルプ液PLを抄造製品3に塗布する方法について説明す
る。 c)塗布 まず低叩解度パルプ繊維Pだけによって基材5′を形成
し、これを乾燥して抄造製品3を得る。次いで図6に示
すようにこの抄造製品3の開口面または全面に対してパ
ウダー状の高叩解度パルプ繊維Ppを水に溶いたパルプ
液PLを、ブラシ、スプレー等により塗布すると、高叩
解度パルプ繊維Ppが低叩解度パルプ繊維Pの空隙やポ
ーラス空間に充填され、水の蒸発により低叩解度パルプ
繊維Pの空隙やポーラス空間に残留し抄造製品3を高密
度にし、耐水性を与えるため耐水モールドトレー4を得
る。もちろんこのような塗布を複数回行えば更に抄造製
品3を高密度にすることができる。
【0029】次に高叩解度パルプ繊維Ppを溶かしたパ
ルプ液PLに抄造製品3を浸漬する方法について説明す
る。 d)浸漬 まず低叩解度パルプ繊維Pだけによって基材5′を形成
し、これを乾燥して抄造製品3を得る。次いで図7
(a)に示すようにこの抄造製品3を高叩解度パルプ繊
維Ppを水に溶いたパルプ液PLに浸漬すると、高叩解
度パルプ繊維Ppが低叩解度パルプ繊維Pの空隙やポー
ラス空間に充填され、これを取り出し乾燥させると水の
蒸発によりパルプ繊維Pの空隙やポーラス空間に残留し
抄造製品3を高密度にし、耐水性を与えるため耐水モー
ルドトレー4を得る。もちろんこのような浸漬を複数回
行えば更に高密度な耐水モールドトレー4にすることが
できる。また量産時には図7(b)に示すような、コン
ベヤの軌道の一部がパルプ液PLを入れた槽に浸かるよ
うな工程を用いれば、効率良く浸漬が行える。
【0030】
【発明の効果】まず本出願の請求項1記載の発明によれ
ば、主原料たる低叩解度パルプ繊維Pを一定形状にモー
ルド成形して成り、且つこの低叩解度パルプ繊維P間の
空隙を高叩解度パルプ繊維Ppにより充填したので、耐
水性を向上させることができる。
【0031】更に本出願の請求項2記載の発明によれ
ば、前記高叩解度パルプ繊維Ppを充填するにあたって
は、主原料たる低叩解度パルプ繊維Pを含む原料液Fに
対し、高叩解度パルプ繊維Ppを内添したので、抄造の
際にポーラス空間を高叩解度パルプ繊維Ppが塞ぐこと
ができる。
【0032】更に本出願の請求項3記載の発明によれ
ば、前記高叩解度パルプ繊維Ppを充填するにあたって
は、低叩解度パルプ繊維Pを一定形状にモールド成形し
た後、圧入、塗布もしくは浸漬によって高叩解度パルプ
繊維Ppを外添したので、低叩解度パルプ繊維P間のポ
ーラス空間を高叩解度パルプ繊維Ppが塞ぐことができ
る。
【0033】更に本出願の請求項4記載の発明によれ
ば、前記低叩解度パルプ繊維Pの叩解度はフリーネス値
400cc〜600ccであり、また前記高叩解度パル
プ繊維Ppの叩解度は100cc〜300ccであるの
で、低叩解度パルプ繊維P間のポーラス空間を高叩解度
パルプ繊維Ppが効果的に塞ぐことができる。
【0034】更に本出願の請求項5記載の発明によれ
ば、主原料たる低叩解度パルプ繊維Pに対し、高叩解度
パルプ繊維Ppを内添して原料液Fとし、これを抄造し
て一定形状に成形するので、抄造の際にポーラス空間を
高叩解度パルプ繊維Ppが塞ぐことができる。
【0035】更に本出願の請求項6記載の発明によれ
ば、低叩解度パルプ繊維Pを主原料とする抄造製品3
に、圧入、塗布もしくは浸漬によって高叩解度パルプ繊
維Ppを外添するので、低叩解度パルプ繊維P間のポー
ラス空間を高叩解度パルプ繊維Ppが塞ぐ。以上のこと
から、原料液Fに対する高叩解度パルプ繊維Ppの内添
もしくは外添により、湿潤強度を高めるため、耐水性の
富んだ耐水モールドトレー4を容易に製造することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の耐水モールドトレーを一部破断して示
す斜視図並びにその破断面の一部を拡大して示す斜視図
である。
【図2】本発明の耐水モールドトレーの製造方法におい
て用いる抄造装置を破断して示す縦断側面図並びにその
破断面の一部を拡大して示す縦断側面図である。
【図3】高叩解度パルプ繊維が内添された原料液から耐
水モールドトレーを製造するようにした本発明の製造方
法を段階的に示す説明図である。
【図4】高叩解度パルプ繊維を外添する場合の実施例の
一つを示すものであって、このうち抄造時に基材に対し
て高叩解度パルプ繊維を圧入する方法を段階的に示す縦
断側面図である。
【図5】同上、基材に対して吹き付けにより高叩解度パ
ルプ繊維を圧入する方法を段階的に示す縦断側面図であ
る。
【図6】同上、基材に対して塗布により高叩解度パルプ
繊維を外添する方法を段階的に示す縦断側面図である。
【図7】同上、基材に対して浸漬により高叩解度パルプ
繊維を外添する二種の実施例を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1 抄造装置 3 抄造製品 4 耐水モールドトレー 5 基材 5′ 基材 10 抄造カップ 12 サポーター 13 キャリヤネット F 原料液 L 液体成分 P 低叩解度パルプ繊維 Pp 高叩解度パルプ繊維 PL パルプ液

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主原料たる低叩解度パルプ繊維を一定形
    状にモールド成形して成り、且つこの低叩解度パルプ繊
    維間の空隙を高叩解度パルプ繊維により充填したことを
    特徴とする耐水モールドトレー。
  2. 【請求項2】 前記高叩解度パルプ繊維を充填するにあ
    たっては、主原料たる低叩解度パルプ繊維を含む原料液
    に対し、高叩解度パルプ繊維を内添し、これを抄造した
    ことを特徴とする請求項1記載の耐水モールドトレー。
  3. 【請求項3】 前記高叩解度パルプ繊維を充填するにあ
    たっては、低叩解度パルプ繊維を一定形状にモールド成
    形した後、圧入、塗布もしくは浸漬によって高叩解度パ
    ルプ繊維を外添したことを特徴とする請求項1記載の耐
    水モールドトレー。
  4. 【請求項4】 前記低叩解度パルプ繊維の叩解度はフリ
    ーネス値400cc〜600ccであり、また前記高叩
    解度パルプ繊維の叩解度は100cc〜300ccであ
    ることを特徴とする請求項1、2または3記載の耐水モ
    ールドトレー。
  5. 【請求項5】 主原料たる低叩解度パルプ繊維に対し、
    高叩解度パルプ繊維を内添して原料液とし、これを抄造
    して一定形状に成形することを特徴とする耐水モールド
    トレーの製造方法。
  6. 【請求項6】 低叩解度パルプ繊維を主原料とする抄造
    製品に、圧入、塗布もしくは浸漬によって高叩解度パル
    プ繊維を外添することを特徴とする耐水モールドトレー
    の製造方法。
JP24874594A 1994-09-16 1994-09-16 耐水モールドトレー並びにその製造方法 Pending JPH0892900A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6521085B2 (en) 1998-02-23 2003-02-18 Kao Corporation Pulp molded article
CN102352580A (zh) * 2011-10-03 2012-02-15 广州市南亚纸浆模塑设备有限公司 一种纸浆模塑物流托盘的制作方法

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