JPH0892770A - ブライト鋼板の防錆油塗布方法 - Google Patents

ブライト鋼板の防錆油塗布方法

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JPH0892770A
JPH0892770A JP25271994A JP25271994A JPH0892770A JP H0892770 A JPH0892770 A JP H0892770A JP 25271994 A JP25271994 A JP 25271994A JP 25271994 A JP25271994 A JP 25271994A JP H0892770 A JPH0892770 A JP H0892770A
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JP
Japan
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rust preventive
preventive oil
steel sheet
oil
rust
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Withdrawn
Application number
JP25271994A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Misawa
泰之 三澤
Takeshi Sagisaka
剛 鷺坂
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nisshin Steel Co Ltd filed Critical Nisshin Steel Co Ltd
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  • Winding, Rewinding, Material Storage Devices (AREA)
  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ブライト鋼板の巻き取り工程における防錆油の
塗布量を適正化し、防錆効果を確保しつつ、塗布量過多
に起因する不具合(巻き取りコイルの内径変形、バック
リング)を防止する。 【構成】表面粗度がRa=0.2μm以下、Rmax =
2.5μm以下のブライト鋼板に、粘度が8.0(40
℃cst)以上の防錆油を50〜150mg/m2の範
囲で塗布する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブライト鋼板へ防錆油
を塗布して巻き取るに際して、コイル変形防止及びバッ
クリング防止に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ブライト鋼板は、調質圧延にて高度の表
面光沢に仕上げた後、防錆油を塗布しながら巻き取り、
精整ラインで検査巻き直しをした後、再度、防錆油を塗
布しながら巻き取り、出荷等に供される。このとき防錆
油は、鋼板の錆防止及び巻き取り、巻き戻し時の疵防止
を目的に塗布されている。しかし、防錆油の付着量が多
すぎると、リールと鋼板あるいは鋼板と鋼板の間で滑り
が生じ、鋼板間の摩擦力による保持力がなくなり、図2
に示す如く“内径変形”といわれる現象が生じる。また
内径変形を生じない範囲であっても、巻き取り中やコイ
ルの抜き取り時に横ズレを起こすことがある。
【0003】このような現象を解決する手段として、特
開昭61−226120に開示されたブライト鋼板の巻
き取り方法がある。これによれば、防錆油の噴霧量を巻
き取りリールの電流に反比例させて塗布するものである
が、塗布量が開示されていないので、前記トラブルを完
全に解消することはできない。
【0004】また、同様な現象を防止するため、巻き取
り開始から、数10メートル程度までの長さを無塗油状
態で巻き取り、内周部のリールと鋼板及び鋼板間での摩
擦係数が大きい状態で巻き取り、コイルの内径部が変形
するのを防止していた。しかし、この方法では無塗油部
分に錆が生じやすいという問題があった。
【0005】一方、コイル全長に防錆油を塗布するが、
図3に示すごとく、コイル内径にスリーブ8を挿入して
コイル7の内径変形を防止する手段も提案されている。
しかし、この方法は、スリーブ挿入作業のため、生産性
を阻害するだけでなく、スリーブの費用や出荷先でのス
リーブの処置等問題が多い。
【0006】防錆油の塗布量が少ないと、巻き取り、巻
き戻し時に鋼板同士が直接接触して疵を生じやすい。ま
た鋼板同士の摩擦係数が大き過ぎると巻き取り張力の調
整が難しく、巻締め力が過大となり、図4に示すように
コイルの内周部が挫屈し“バックリング”という現象が
生じる。これらを防止するためコイル間にクラフト紙を
挿入し、疵及びバックリングを防止する対策がとられて
いるが、クラフト紙の費用およびシワが鋼板に転写する
という新たな問題が生じる。また、低粘度の防錆油を塗
布した場合、コイル内径側の付着防錆油は、巻き取り張
力による巻締め力によって、鋼板間でしごかれ、十分な
油膜厚さを保てずに疵が発生しやすいという問題があっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの問
題を解決し、内径変形やバックリングがなく、かつ、疵
及び錆の発生のないブライト鋼板の巻き取り方法を提供
することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ブライト鋼板
をリールに巻き取りながら防錆油を塗布する方法におい
て、面粗度がRa=0.2μm以下で、かつ、Rmax =
2.5μm以下であるブライト鋼板に、粘度が8.0
(40℃cst)以上の防錆油を50〜150mg/m
2 の範囲で付着させることを特徴とする、ブライト鋼板
の防錆油塗布方法である。
【0009】
【作用】この発明におけるブライト鋼板の防錆油塗布方
法によれば、リールと鋼板との間、及び鋼板と鋼板との
間の摩擦係数が適正な範囲で巻き取りが行われるので、
内径変形やバックリングがなく、かつ、コイル全長にわ
たって適正な防錆油の被膜を形成するので、疵及び錆の
ない冷延ブライト鋼板を製造することができる。
【0010】本発明において、防錆油の塗布量を50m
g/m2 以上としたのは、それより少ないと防錆力の不
足をきたすからであり、他方、150mg/m2 を上限
としたのは、それを越えると鋼板間で滑りが生じ、コイ
ル変形やバックリング等の不都合をきたすからである。
【0011】
【実施例】本発明の実施例について、図に基づいて説明
する。図1に示すようなリコイリングラインの後半にお
いて、鋼板1を巻き取る際に、塗油装置函体2の内部に
ある二流体式オイリングノズル3により防錆油を微粒子
状にして噴霧し、オイリングロール4で鋼板1の表面に
均一な油膜を形成した後、テンションパッド5により、
油膜厚み、すなわち防錆油付着量を調整しつつ、巻き取
りリール6に鋼板コイル7を巻き取った。
【0012】板厚0.4mm,板幅1219mm,表面粗度
Ra=0.04μm,Rmax =0.8μmの冷延ブライ
ト鋼板に、粘度8.0(40℃cst)の防錆油を塗布
しながら巻き取った。防錆油の塗布は、図1に示す塗油
装置により実施した。巻き取り性は、表1に示すとおり
防錆油付着量を変化させてテストを行い、疵付き,巻ズ
レ,変形等により、定性的に評価した。
【0013】
【表1】
【0014】その結果、防錆油付着量を50〜150m
g/m2 の範囲に調整することによって内径変形や巻ズ
レ、および疵を発生させることなく巻き取ることができ
る。防錆油の付着量が、50mg/m2 より少ないと鋼
板間の油膜が、とぎれて直接鋼板同士が接触して疵が発
生し、150mg/m2 より多いと巻き取りリールと鋼
板との間、及び鋼板と鋼板との間でスリップが生じ、内
径変形や巻ズレを生じてしまう。
【0015】ここで、低粘度の4.0(40℃cst)
の防錆油を塗布しながら巻き取ると、50mg/m2
付着量でも疵が発生し、付着量の適正範囲が極端に狭く
なり実用的でない。また表面粗度Ra=0.40μm,
Rmax=3.8μmのごとく光沢度の低いブライト材
を巻き取る際には、200mg/m2 以上の防錆油の塗
布量であっても鋼板表面の摩擦力は十分であるため、内
径変形や巻ズレ等を生じることはない。
【0016】
【発明の効果】本発明の方法により、ブライト鋼板巻き
取り時のコイルの内径変形やバックリングの問題が解消
されるとともに、コイル全長にわたって疵及び錆のない
ブライト鋼板を製造する方法が確立できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗油装置の概略図を示す。
【図2】内径変形を示す斜視図である。
【図3】内径にスリーブを挿入して巻き取った状態を表
わす斜視図である。
【図4】バックリング状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1:鋼板 2:塗油装置函体 3:オイリングノズル 4:オイリングロール 5:テンションパッド 6:巻き取りリール 7:コイル 8:スリーブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブライト鋼板に防錆油を塗布しながらリ
    ールに巻き取る方法において、表面粗度がRa=0.2
    μm以下で、かつ、Rmax =2.5μm以下であるブラ
    イト鋼板に、粘度が8.0(40℃cst)以上の防錆
    油を50〜150mg/m2 の範囲で付着させることを
    特徴とするブライト鋼板の防錆油塗布方法。
JP25271994A 1994-09-22 1994-09-22 ブライト鋼板の防錆油塗布方法 Withdrawn JPH0892770A (ja)

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