JPH089238A - 動きベクトル検出装置 - Google Patents

動きベクトル検出装置

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JPH089238A
JPH089238A JP13717394A JP13717394A JPH089238A JP H089238 A JPH089238 A JP H089238A JP 13717394 A JP13717394 A JP 13717394A JP 13717394 A JP13717394 A JP 13717394A JP H089238 A JPH089238 A JP H089238A
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image
motion vector
sampling
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JP13717394A
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English (en)
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Masayoshi Sekine
正慶 関根
Hisanori Hirose
久敬 広瀬
Kazuya Inao
和也 稲生
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 検出タイミングが早く、しかも遅延メモリの
容量が少なくて済み、かつ検出精度が高い動きベクトル
検出装置を提供できるようにする。 【構成】 入力される映像信号SINを第1のサンプリン
グ間隔でサンプリングして被探索領域画像SD を生成す
る被探索領域画像生成手段と、上記映像信号S INを第
2のサンプリング間隔でサンプリングして、各々位相が
異なったサンプリング状態の複数の参照画像Sa 、Sb
を生成する参照画像生成手段と、上記参照画像生成手
段から与えられる複数の参照画像Sa 、Sb を交互に
切り換えながら相関演算手段に導出し、上記被探索領
域画像SD と上記複数の参照画像S a 、Sb とによる相
関演算を行わせるようにする参照画像切換手段とを設
け、上記被探索領域画像SD と上記位相が異なる複数複
数の参照画像Sa 、Sb と交互に相関演算することによ
り、上記被探索領域画像SD が間引かれていても、等価
的に全画素をサンプリングした場合と同等な精度が得ら
れるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は動きベクトル検出装置に
係わり、特に、画像から被写体の動きを検出するように
した動きベクトル検出装置に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】テレビ信号などの画像信号から、カメラ
と被写体との相対的な移動量を検出する動きベクトル検
出のために、従来よりテンプレートマッチング法が多く
用いられている。
【0003】上記テンプレートマッチング法は、時系列
的に得られる画像信号において、ある画面の一部を矩形
状に切り取った画像を参照画像またはテンプレート画像
とする。そして、上記テンプレート画像を上下左右方向
にシフトしながら異なった画面の各部の画像と比較演算
し、最も相関が高くなるシフト量を求め、上記求めた値
を画像の動きベクトルとするものである。
【0004】そして、上記相関を調べる範囲を探索範囲
といい、その画像を被探索領域画像またはサーチエリア
画像という。このテンプレートマッチング法は、演算の
検出精度が高いことが知られているが、テレビ画面が走
査される期間(NTSC方式の場合インターレースで走
査するのに16.7ms)に同期して連続的に行うため
には、多くの高速演算回路が必要である。
【0005】そこで、回路構成を簡素化するために、特
開昭61−201581のように、テンプレート画像デ
ータを間引く方法や、または特開平5−10176のよ
うに、画像データの階調を減らす方法等により、マッチ
ング演算の演算量を削減することが行われている。
【0006】上記のようなテンプレートマッチング法を
用いた動きベクトル検出回路の一般的な構成を、図9に
示す。図9において、SINは入力映像信号、1002は
テンプレート画像を記憶するテンプレートメモリ、10
03はサーチエリア画像を記憶するサーチエリアメモ
リ、1004は演算用レジスタ、1005はシフトレジ
スタ、1006は2つの入力の差の絶対値により相関を
評価する相関演算回路、1007は最小値検出回路、1
008はカウンタ、1009はコントロール信号SC
導出して全体の動作を制御するコントローラである。
【0007】このように構成された動きベクトル検出回
路によれば、入力映像信号SINはメモリ1002に入力
されてほぼ1フィールド遅延され、前フィールドの画像
データが演算用レジスタ1004にロードされる。
【0008】また、サーチエリアメモリ1003に一旦
ストアされていた現フィールドの画像データが、シフト
レジスタ1005にロードされる。この場合、サーチエ
リアメモリ1003は、走査されているテレビ信号とシ
フトレジスタ1005にロードするタイミングを合わせ
るために用いられるものであり、メモリ容量は比較的小
さくてよい。
【0009】そして、シフトレジスタ1005が次々サ
ーチエリアデータをシフトし、これと同時に相関演算回
路1006が2つのレジスタ1004および1005の
内容の相関性を評価する。
【0010】これらの演算レジスタ1004、シフトレ
ジスタ1005および相関演算回路1006で構成さ
れ、画像をシフトしながら差の絶対値を評価する回路を
マッチング演算回路とよび、この出力がマッチング相関
係数である。
【0011】最小値検出回路1007は、マッチング相
関係数の最小値を検出し、カウンタ1008はその最小
値が与えられるシフト量を数え、このカウント値が画像
の動きベクトルとして、シフト画素の単位の精度で出力
される。
【0012】この構成において、1フィールド遅延する
画像としてテンプレートデータを使用し、現フィールド
画像としてサーチエリアデータを使用している。この組
み合わせは、反対でも検出値の符号が反転するだけで同
等な精度で動作するが、サーチエリアデータはテンプレ
ートデータが探索する範囲の全ての画像情報を持ってい
るため、長い時間遅延するデータ、すなわちテンプレー
トデータを前フィールドに割り当てるようにした、図9
のような構成がほぼ一般的になっている。
【0013】このように、ビデオ信号からリアルタイム
に動きベクトル検出を行って、機器を制御するようなシ
ステムの例として、カメラ撮影時の手揺れなどによって
生じる画像揺れを自動的に補正する防振システムがあ
る。このようなシステムでは、動きベクトルを検出して
から次の画面の走査が始まるまでに、動きベクトルの処
理に関する演算をすべて終了しなければならない。
【0014】また、動きベクトルを用いて機械的な部材
を制御するようなシステムにおいても、動きベクトルが
検出終了するタイミングが早くなればなるほど、駆動の
応答特性が良くなるので、動きベクトル検出の終了タイ
ミングを早くすることが望まれていた。
【0015】また、防振カメラシステムのように小型で
低価格に抑えなければならない機器においては、動きベ
クトル検出回路を小型化することと、検出タイミングを
早くすることの両立が要求されていた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例の構成では、以下に述べるような問題点があった。
すなわち、走査されたテレビ信号から動きベクトルを検
出する場合、当然ながら、その検出に必要な画像データ
が走査されてからでないと、検出処理を開始することが
できなかった。
【0017】ここで、演算処理時間が一定である場合に
は、演算開始時間が遅いということは演算終了時間が遅
くなるので、システムの応答特性が低下することにな
る。テレビ信号の走査と演算開始タイミングとの関係
を、図3の演算開始時刻の概念図に示す。
【0018】図3は、テレビ画面を正面から見た状態で
示されており、テンプレート画像はサーチエリア画像の
中央に位置されていて、上下左右方向に、例えば16画
素シフトするようになされている。
【0019】ここで、テンプレート画像は前フィールド
画像から切り取られたものであり、検出処理開始の時点
でメモリから読み出すことで、演算レジスタ1004に
ロードすることができる。しかし、サーチエリアデータ
は現フィールドであるため、この演算を行うには、テレ
ビ信号が201の画素を走査し終わるまで演算を開始で
きない。
【0020】逆に言えば、サーチデータを前フィール
ド、テンプレートデータを現フィールドに割り当てた場
合、演算開始時刻は202の画素となり、タイミングを
16H(約1mS)早くすることができる。しかし、こ
のようにした場合には、面積の大きいサーチエリア画像
を1フィールド遅延しなくてはならくなるので、メモリ
容量の増大を招いてしまう。
【0021】そこで、サーチエリア画像を間引いてメモ
リ容量を削減するようにすることが考えられる。しか
し、この場合、以下の理由で動きベクトル検出精度が低
下する問題が生じる。
【0022】すなわち、シフトレジスタ1005でシフ
トする最小単位は、サーチエリア画像の画素間隔と一致
する。したがって、このサーチエリア画像のサンプリン
グが粗いものであると、等価的に数画素飛びにシフトし
たのと同様になり、相関係数も粗い間隔で得られること
になるため、検出される検出される動きベクトル量子化
誤差が増大してしまう。
【0023】本発明は上述の問題点にかんがみ、検出タ
イミングが早く、しかも遅延メモリの容量が少なくて済
み、かつ検出精度が高い動きベクトル検出装置を提供で
きるようにすることを目的とする。すなわち、
【0024】本発明の第1の目的は、画像面積が大きい
サーチエリア画像を記憶するためのメモリ容量を小さく
できるようにするとともに、探索の最小ステップ幅を小
さく保つことで、動きベクトルの検出精度を低下させな
いようにすることである。
【0025】第2の目的は、上記第1の目的を達成した
上で、更に、画像メモリの容量を小さくし、かつ演算終
了タイミングを早めるようにすることである。
【0026】第3の目的は、上記第1および第2の目的
を達成した上で、更に、複数のテンプレート画像の切り
替え処理や、内挿演算精度から考慮した最適な数値を示
すようにすることである。
【0027】第4の目的は、上記第1から第3までの目
的を達成した上で、更に、動きベクトルの誤差分布が真
値に対して正か負に偏らないようにする装置を構成する
ようにすることである。
【0028】第5の目的は、上記第1から第4までの目
的を達成した上で、更に、内挿補間演算における誤差を
低減できるようにすることである。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明の動きベクトル検
出装置は、映像信号から入力した連続する複数の画像の
相関演算を行って動きベクトルを検出するようにした動
きベクトル検出装置において、上記映像信号を第1のサ
ンプリング間隔でサンプリングして被探索領域画像を生
成する被探索領域画像生成手段と、上記映像信号を第2
のサンプリング間隔でサンプリングして、各々位相が異
なったサンプリング状態の複数の参照画像を生成する参
照画像生成手段と、上記参照画像生成手段から与えられ
る複数の参照画像を切り換えながら上記相関演算を行う
ための相関演算手段に導出し、上記被探索領域画像と上
記複数の参照画像とによる相関演算を行わせるようにす
る参照画像切換手段とを具備している。
【0030】本発明の他の特徴とするところは、過去に
走査した画像を被探索領域画像とするとともに、現在走
査中の画像を参照画像とするようにしている。
【0031】本発明のその他の特徴とするところは、上
記第1のサンプリング間隔の2倍の間隔でサンプリング
して2つの参照画像を生成するとともに、上記2つの参
照画像の位相が互いに反転するようにサンプリングして
いることを特徴としている。
【0032】本発明のその他の特徴とするところは、上
記被探索領域画像のサンプリングポイントは、2つの参
照画像のサンプリングポイントの中間に位置するように
なされている。
【0033】本発明のその他の特徴とするところは、そ
れぞれの1つの参照画像ごとに類似度の最大値を与える
画像シフト量を、相関係数を内挿補間することで求め、
得られた複数の内挿補間値を合致させるか、或いは1つ
を選択することで、動きベクトル値を推測するようにし
ている。
【0034】
【作用】本発明は上記技術手段を有するので、参照画像
生成手段において、第2のサンプリング間隔でサンプリ
ングして生成した、各々位相が異なったサンプリング状
態の複数の参照画像が交互に選択されて導出され、それ
が上記被探索領域画像生成手段で生成された被探索領域
画像と相関演算されるので、例えば、サーチエリア画像
が1/2に間引かれていても、等価的にサーチデータ画
像の全画素をサンプリングした場合と同等な精度を得る
ことができるようになる。
【0035】また、本発明の他の特徴によれば、相関係
数の最小値近辺の値を内挿補間することにより、より細
かい単位で滑らかな相関係数の分布を求めることができ
るようになるので、この処理を加えることによって、高
い精度で相関係数最小値とその座標を求めることが可能
となり、正確な動きベクトルを求めることができるよう
になる。
【0036】
【実施例】以下、本発明の動きベクトル検出装置の一実
施例を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の
一実施例を示す動きベクトル検出装置の概略構成を示す
機能構成図である。
【0037】図1において、は被探索領域画像生成手
段、は参照画像生成手段、aは第1の生成手段、
bは第2の生成手段、は参照画像切換手段、は相関
演算手段、は最小値検出手段、はシフト量検出手
段、SINは入力映像信号をそれぞれ示している。
【0038】被探索領域画像生成手段は、上記映像信
号SINを第1のサンプリング間隔でサンプリングして被
探索領域画像を生成するためのものである。また、参照
画像生成手段は、上記映像信号を第2のサンプリング
間隔でサンプリングして、各々位相が異なったサンプリ
ング状態の複数の参照画像を生成するためのものであ
る。
【0039】上記参照画像生成手段は、第1の生成手
段aと第2の生成手段bとを有しており、上記第1
の生成手段aにより第1のテンプレートデータSa
生成されるとともに、第2の生成手段bにより第2の
テンプレートデータがSb が生成される。
【0040】上記参照画像切換手段は、上記参照画像
生成手段から与えられる複数の参照画像Sa およびS
b を交互に切り換えながら上記相関演算を行うための相
関演算手段に導出し、上記被探索領域画像SD と上記
複数の参照画像Sa 、Sb とによる相関演算を行わせる
ようにするためのものである。
【0041】本実施例の上記被探索領域画像生成手段
は、過去に走査した画像を被探索領域画像SD とすると
ともに、現在走査中の画像を参照画像Sa およびSb
するようにしている。
【0042】また、本実施例の他の例によれば、上記第
1のサンプリング間隔の2倍の間隔でサンプリングして
2つの参照画像Sa 、Sb を有し、上記2つの参照画像
a、Sb は、位相が互いに反転するようにサンプリン
グされている。
【0043】また、本実施例の他の例によれば、上記被
探索領域画像SD のサンプリングポイントは、2つの参
照画像のサンプリングポイントの中間に位置するように
なされている。
【0044】また、本実施例の他の例によれば、それぞ
れの1つの参照画像ごとに類似度の最大値を与える画像
シフト量を、相関係数を内挿補間することで求め、得ら
れた複数の内挿補間値を合致させるか、或いは1つを選
択することで、動きベクトル値を推測するようにしてい
る。
【0045】次に、図2〜図8を参照して本発明の動き
ベクトル検出装置を、更に詳細に説明する。図2は、本
発明の動きベクトル検出装置の構成例を示すブロック図
である。図2において、1102は第1のサンプラー、
1103は第2のサンプラー、1104は第1のテンプ
レートメモリ、1105は第2のテンプレートメモリ、
1106はテンプレートデータを保持するレジスタ、1
107はサーチデータを間引くサンプラー、1108は
サーチデータメモリ、1109はサーチデータをシフト
させるシフトレジスタである。
【0046】上記第1のサンプラー1102および第1
の第1のテンプレートメモリ1104により第1の生成
手段aが構成され、上記第2のサンプラー1103お
よび第2の第1のテンプレートメモリ1105により第
1の生成手段bが構成されている。
【0047】なお、入力映像信号SIN、相関演算回路1
006、最小値検出回路1007、カウンタ1008、
コントローラ1009は、図9の従来例で説明したもの
と同一のものである。
【0048】本実施例では、前フィールドの画像をサー
チデータ、現フィールドの画像をテンプレートデータと
して、動きベクトルを検出するようにしている。すなわ
ち、入力された映像信号SINは、サンプラー1107に
よって、例えば1つ飛びの画素に間引くように処理され
てから、サーチエリアメモリ1108に記憶され、約1
フィールド期間遅延される。
【0049】一方、サンプラー1102およびサンプラ
ー1103では、やはり1つ飛びの画素に間引き処理さ
れるが、サンプラー1102とサンプラー1103とで
は、位相が相互に反転した関係になっている。
【0050】図4に、2つのサンプラー1102および
1103によって切り分けられたテンプレート画像の概
念を示す。図4において、画面正面から見て、相対的に
左側の画素からなるテンプレートデータをLTD、右側
の画素からなるテンプレートデータをRTDとし、それ
ぞれ元の画像の1/2の容量のデータが2つのメモリ1
104および1105にそれぞれ記憶される。
【0051】ここで、被探索領域画像SD の間引きは、
右側のテンプレートデータRTDと一致しているので、
サンプラー1107とサンプラー1103とを同一の回
路で構成することによって、装置を更に小さくすること
ができるようになる。
【0052】テンプレートメモリ1104とテンプレー
トメモリ1105は、間引き処理された信号をそれぞれ
記憶するようにしている。そして、演算開始時にテンプ
レートSa とSb 、および被探索領域画像SD がそれぞ
れのレジスタ1106、1109にロードされる。
【0053】相関演算回路1006は、入力されたデー
タの相関演算を行うことによりマッチング相関係数求
め、最小値検出回路1007に出力する。最小値検出回
路1007は相関係数の最小値を検出してカウンタ10
08に出力する。カウンタ1008は、相関係数最小を
与えるカウント値を動きベクトルとして出力する。
【0054】このように構成された本実施例の動きベク
トル検出装置では、テンプレートデータが現フィールド
に割り当てられているので、検出処理の開始時刻を、図
3で示した202とすることができる。すなわち、従来
例に比べ16Hだけ、すなわち、約1msだけタイミン
グを早くすることができる。
【0055】しかも、1フィールド遅延するサーチエリ
ア画像は1/2に間引かれているので、サーチエリアメ
モリ1108のメモリ容量も半分でよくなり、動きベク
トル検出装置の小型化および低価格化を図ることができ
る。
【0056】なお、シフト単位が1画素飛びになるた
め、動きベクトルの量子化誤差増大を以下の方法で防い
でいる。すなわち、本実施例においてはマッチング演算
は1/2に間引かれたサーチデータと、1/2に間引か
れた2つのテンプレート画像との間で行われる。
【0057】図5は、テンプレート・サーチエリアの画
像パターンがシフトする状態を示している。図5に示し
たように、第0クロックにおいて、サーチエリアデータ
SADと右のテンプレートデータRTDとの相関演算を
行い、次のクロックである第1クロックではサーチエリ
アデータSADをシフトさせずに左側のテンプレートデ
ータLTDとの相関演算を行う。
【0058】ここで、1画素だけ左側にずれたテンプレ
ート画像とのマッチング演算を行うことで、相対的にサ
ーチ画像が1画素ずれたものと類似な演算を行った場合
と同様な結果を得ることができる。
【0059】以降、左右のテンプレートデータLTDお
よびRTDは、毎クロックごとに入れ替わる。第2クロ
ックでは、サーチエリアデータSADが1サンプル分、
すなわち、2画素分シフトされ、右のテンプレートデー
タRTDとマッチング演算を行う。
【0060】本実施例では、このようにサンプリングが
互いにずれたテンプレートデータを交互に用いること
で、サーチエリア画像が1/2に間引かれていても、等
価的にサーチデータ画像の全画素についてサンプリング
した場合と同等な精度を得ることができるようになる。
【0061】さらに、本実施例において、相関演算回路
1006で出力された相関係数の最小値近辺の値を内挿
補間して、より細かい単位で滑らかな相関係数の分布を
求めることができるようにしている。この処理を加える
ことにより、高い精度で相関係数最小値とその座標を求
めることができるようになるので、正確な動きベクトル
を求めることができる。しかも、この内挿補間が後段の
処理器で行われる時間を考慮しても、本実施例では正確
で、かつタイミングの早い動きベクトル検出を行うこと
ができる。
【0062】なお、上記説明においては右のテンプレー
トデータRTDと左のテンプレートLTDとを各クロッ
ク毎に入れ換えて演算をするようにした場合について説
明したが、いずれか一方のテンプレート画像とサーチエ
リア画像との相関を先に全て演算しておき、後でもう一
方のテンプレート画像とサーチエリア画像との演算を行
うようにする。そして、両方の相関係数の中から最小値
とその時のシフト量を求めて、動きベクトルとするよう
に構成してもよい。
【0063】このように構成した場合、相関係数の最小
値検出方法が多少複雑になるが、テンプレート画像を高
速に切り換えなくて済むようになるので、マッチング回
路自体は簡単な回路で構成することができるようにな
る。
【0064】次に、図6および図7を参照しながら本発
明の動きベクトル検出装置の第2の実施例を説明する。
本実施例の動きベクトル検出装置の構成は、図2に示し
た第1の実施例の動きベクトル検出装置の構成と同様で
あるが、サンプリングのタイミングが第1の実施例の動
きベクトル検出装置とは異なっている。
【0065】図6は、図4と同様にテンプレートとサー
チエリア画像の位置関係およびサンプリング関係を示し
た概念図であり、上述したものと異なっている点は、サ
ーチエリア画像のサンプリングポイントが、テンプレー
ト画像のサンプリングポイントの中央に位置しているこ
とである。
【0066】ここで、元の画像のサンプリングポイン
ト、すなわち、CCDなどの撮像素子の画素位置や、映
像信号をA/D変換した時のサンプリングポイントが、
このサンプリングポイントとずれている場合には、内挿
補間によって推測値を挿入するようにしてもよい。この
ように構成することによって、撮像素子の画素数やA/
D変換サンプリング数を増やさずに、上記位置関係のサ
ーチエリア画像を得ることができる。
【0067】図7は、図5と同様にデータシフトの状態
を示したもので、第0と第1クロック目ではサーチエリ
アデータはシフトせず、2つのテンプレートデータが交
互に入れ替わる動作は、上述した第1の実施例と同様で
ある。
【0068】この動きベクトル検出装置では、相関係数
が出力される間隔は1画素間隔であるが、常にm+0.
5画素(mは整数)の関係にある。したがって、被写体
が全く動いていない場合、出力される値は0とならず、
+0.5画素または−0.5画素のどちらかになる。な
お、より細かい精度で動きベクトル検出を行いたい場
合、相関係数の最小値付近の値を補間することで、正確
な最小値およびその座標を求めることができる。
【0069】この第2の実施例では、サンプラーを3種
類または画像の補間を必要とするが、第1の実施例の構
成よりも以下の点で優れている。すなわち、上述した第
1の実施例では、サーチエリア画像と右側テンプレート
画像とのサンプリングポイントが等しくなっていた。し
たがって、この組み合わせで演算したときの相関係数は
信頼性が高いが、左側テンプレート画像と演算した相関
係数は信頼性が低下していた。
【0070】そのため、画像ノイズがある中で検出され
た動きベクトル誤差分散は、真値に対しては左右対称に
分布せず、右か左に偏ってしまうことがあった。しか
し、この第2の実施例の装置では、サーチエリア画像の
サンプリングがテンプレート画像の中央に位置している
ため、各組み合わせから得られた相関係数の信頼性は均
等であり、誤差が左右均等に分布する。このため、画像
ノイズが多い装置に組み込んでシステムを制御するよう
な場合に優れた特性を発揮することができる。
【0071】次に、図8を参照しながら本発明の第3の
実施例を説明する。この第3の実施例は、相関係数を適
切に補間するようにしたものである。図8は、出力され
た相関係数のうち、最小値近辺の値を示しており、横軸
がシフト量V、縦軸が相関係数Cの値である。
【0072】ここで、内挿補間した真の最小値を求め、
そのX座標が補間後の動きベクトルとなる。図中、白い
○で示したL1 、L2 、L3 は左のテンプレートデータ
LTDとサーチエリアデータSADとのマッチング結
果、黒い●示したR1 、R2 、R3 は右のテンプレート
データRTDとサーチエリアデータSADとのマッチン
グ結果である。
【0073】ところで、従来のように、1つのテンプレ
ート画像を1つのサーチエリア画像に対してシフトしな
がら得た相関係数値は、画像のパターンやノイズが同一
な条件のものから得た値なので、その分布を補間すれ
ば、ほぼ真の最小値の座標を推測することができる。
【0074】しかし、本実施例では、左のテンプレート
データLTDと右のテンプレートデータRTDと2つの
画像を持っている。これらのデータは、1つの画像から
切り出された画像データではあるが、実際には画像パタ
ーンやノイズの状態が異なっている。そのため、2つの
テンプレート画像から得られたそれぞれの相関係数分布
形状(全体的な高さや傾斜の程度)が異なっている。
【0075】図8の例では、左のテンプレートデータL
TDから得られた値L1 、L2 、L 3 の方が右のテンプ
レートデータRTDから得られた値R1 、R2 、R3
り全体的に小さくなっている。このような相関係数の全
てを同様に扱って内挿補間をすると、誤差が増えたり、
誤差分散が真値に対して正または負の一方に偏りが生じ
る場合がある。
【0076】そこで、本実施例では左のテンプレートデ
ータLTDで得られた相関係数同志、および右のテンプ
レートデータRTDで得られた相関係数同志で補間処理
を行い、各々最小値を推測するようにしている。
【0077】したがって、この場合は2つの推測値が得
られることになり、最小値はノイズなどの画像条件が異
なるため両者で異なるが、そのX座標は、原理的に同一
である。そこで、この2つの内挿して求められた最小値
のX座標値を平均し、最終的な動きベクトル量とするよ
うにしている。
【0078】この方法では、同一な画像から得られた相
関係数を補間しているので補間誤差は少なく、かつ2つ
の値を平均化しているのでノイズなどの影響による算出
値の変動が少ない利点が得られる。
【0079】次に、相関係数の最小値近辺3点を用いた
場合の内挿方法の具体例を以下に示す。すなわち、第1
の右のテンプレートR1 、第2の右のテンプレート
2 、第3の右のテンプレートR3 の相関係数値をそれ
ぞれ、CR1、CR2、CR3とし、において右のテンプレー
トR2 のシフト量(内挿前の動きベクトル)がVR2だと
すると、内挿した動きベクトルVIRは、 VIR= VR2+ 2{( CR3−CR1) }/{2(CR3+CR1−2 CR2) }( 式1) で与えられる。
【0080】同様に、第1の左のテンプレートL1 、第
2の左のテンプレートL2 、第3の左のテンプレートL
3 の相関係数をCL1、CL2、CL3、第2の左のテンプレ
ートL2 のシフト量をVL2とした場合、 VIL=VL2+2 {( CL3−CL1) }/{2(CL3+CL1−2CL2) }(式2) で求められる。
【0081】また、上記のようにして平均化する方法の
ほかに、2つの補間値のうち信頼度が高い方のみを選択
する方法を用いるようにしてもよい。この場合、信頼度
は内挿して求められた最小値の大きさを評価し、この値
が小さい方、すなわち、テンプレート画像とサーチエリ
ア画像との類似度が高い方のX座標値を選択すればよ
い。図8の例では、左のテンプレートデータLTDから
得られた内挿補間値の方が小さいため、左のテンプレー
トL2 のシフト量VILを採用する。
【0082】本実施例では、このように複数のテンプレ
ートデータから得られた相関係数のうち、同一のテンプ
レート画像から得られた相関係数同志で内挿補間し、そ
の結果を平均化または選択するので、検出誤差が少なく
できるとともに、誤差分布に偏りなどが生じないように
することができる。
【0083】
【発明の効果】本発明は上述したように構成したので、
本発明の第1の発明によれば、画像面積が大きいサーチ
エリア画像を記憶するために必要なメモリの容量を小さ
くすることができるようになる。また、探索の最小ステ
ップ幅を小さく保つことで、動きベクトルの検出精度を
低下させないようにすることができる。
【0084】第2の発明によれば、上記第1の効果を得
た上に、更に、画像メモリの容量を小さくすることがで
き、かつ演算終了タイミングを早めることができる。
【0085】第3の発明によれば、上記第1と第2の効
果を得た上に、更に、複数のテンプレート画像の切り替
え処理、内挿演算精度から考慮した最適な数値を示すよ
うにすることができる。
【0086】第4の発明によれば、上記第1〜3の効果
を得た上に、更に、動きベクトルの誤差分布が真値に対
して正か負に偏らないようにすることができる。
【0087】第5の発明によれば、上記第1〜4の効果
を得た上に、更に、相関係数分布の内挿補間の誤差を低
減させることできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動きベクトル検出装置の概略構成を示
す機能ブロック図である。
【図2】本発明の動きベクトル検出装置の構成の一例を
示すブロック図である。
【図3】演算開始時刻を示す概念図である。
【図4】サンプリング状態を示す概念図である。
【図5】データシフトの状態を示す概念図である。
【図6】サンプリング状態を示す概念図である。
【図7】データシフトの状態を示す概念図である。
【図8】内挿演算の概念図である。
【図9】従来の動きベクトル検出装置の一例を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】 被探索領域画像生成手段 参照画像生成手段 a 第1の生成手段 b 第2の生成手段 参照画像切換手段 相関演算手段 最小値検出手段 シフト量検出手段 SIN 入力映像信号 1102 サンプラー 1103 サンプラー 1104 テンプレートメモリ 1105 テンプレートメモリ 1106 レジスタ 1107 サンプラー 1108 サーチエリアメモリ 1109 シフトレジスタ 1006 相関演算回路 1007 最小値検出回路 1108 カウンタ 1009 コントローラー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号から入力した連続する複数の画
    像の相関演算を行って動きベクトルを検出するようにし
    た動きベクトル検出装置において、 上記映像信号を第1のサンプリング間隔でサンプリング
    して被探索領域画像を生成する被探索領域画像生成手段
    と、 上記映像信号を第2のサンプリング間隔でサンプリング
    して、各々位相が異なったサンプリング状態の複数の参
    照画像を生成する参照画像生成手段と、 上記参照画像生成手段から与えられる複数の参照画像を
    切り換えながら上記相関演算を行うための相関演算手段
    に導出し、上記被探索領域画像と上記複数の参照画像と
    による相関演算を行わせるようにする参照画像切換手段
    とを具備することを特徴とする動きベクトル検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の動きベクトル検出装置におい
    て、 過去に走査した画像を被探索領域画像とするとともに、
    現在走査中の画像を参照画像とすることを特徴とする動
    きベクトル検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の動きベ
    クトル検出装置において、 上記第1のサンプリング間隔の2倍の間隔でサンプリン
    グして2つの参照画像を生成するとともに、 上記2つの参照画像の位相が互いに反転するようにサン
    プリングしていることを特徴とする動きベクトル検出装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の動
    きベクトル検出装置において、 上記被探索領域画像のサンプリングポイントは、2つの
    参照画像のサンプリングポイントの中間に位置するよう
    になされていることを特徴とする動きベクトル検出装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の動
    きベクトル検出装置において、 それぞれの1つの参照画像ごとに類似度の最大値を与え
    る画像シフト量を、相関係数を内挿補間することで求
    め、 得られた複数の内挿補間値を合致させるか、或いは1つ
    を選択することで、動きベクトル値を推測することを特
    徴とする動きベクトル検出装置。
JP13717394A 1994-06-20 1994-06-20 動きベクトル検出装置 Pending JPH089238A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007194973A (ja) * 2006-01-20 2007-08-02 Victor Co Of Japan Ltd 動きベクトル検出装置
JP2009009209A (ja) * 2007-06-26 2009-01-15 Nippon Soken Inc 画像認識装置および画像認識処理方法

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JP4674549B2 (ja) * 2006-01-20 2011-04-20 日本ビクター株式会社 動きベクトル検出装置
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