JPH089136Y2 - 真空焼結炉 - Google Patents

真空焼結炉

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Publication number
JPH089136Y2
JPH089136Y2 JP1991008390U JP839091U JPH089136Y2 JP H089136 Y2 JPH089136 Y2 JP H089136Y2 JP 1991008390 U JP1991008390 U JP 1991008390U JP 839091 U JP839091 U JP 839091U JP H089136 Y2 JPH089136 Y2 JP H089136Y2
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JP
Japan
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filter
trapper
sintering
exhaust
vacuum
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JP1991008390U
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JPH0572929U (ja
Inventor
典房 林
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、金属、セラミックス、
カーボン、複合材などの被処理物を焼結処理する真空焼
結炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、被処理物を真空条件下で焼結
処理するための炉として用いられているものの一つに、
真空焼結炉がある。
【0003】この真空焼結炉は、被処理物を収容してこ
れを焼結処理する焼結室と、該焼結室に接続された排気
配管を介して、焼結室内を真空排気する排気設備とを備
えてなるものである。また、前記焼結室から排気された
ガス中の不純物が排気設備の中に吸引されて真空ポンプ
のポンプ油などの中に混入してしまうことを防止するた
めに、この不純物を捕集するフィルターを備えたトラッ
パーが、排気配管の途中に設けられている。このトラッ
パーには、例えば、図7に示す構成のものが用いられて
いる。
【0004】図7に示したトラッパー1は、排気配管の
経路に取り付けられる略円筒形状のトラッパー本体1a
と、このトラッパー本体1a内に、前記排気経路と直交
方向に配置されて固定された略円板状のフィルター2と
を有して構成されている。
【0005】ところで、このような真空焼結炉を用いて
被処理物の焼結を行うに際しては、まず排気設備を駆動
して焼結炉内を真空状態とし、次いで、焼結室内に被処
理物を収容した後所定温度に加熱してこの被処理物を焼
結処理する。焼結処理が終了した後、排気設備の駆動を
止めて、焼結室内を強制的に冷却する。
【0006】ここで、前記焼結処理の工程においては、
焼結によって被処理物から不純物を含んだガスが発生す
る場合が多々ある。このようなガスは、排気設備の駆動
に伴って、排気配管から排気設備側に吸引され、ガス中
の不純物は、排気配管の途中に設けられたフィルター2
によって捕集される。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】ところが、従来の真空
焼結炉によれば、前記のように排気配管の途中に、フィ
ルター2を固定してなるトラッパー1が設けられている
ために、次のような問題があった。すなわち、例えば焼
結処理前の真空引き工程や冷却工程などにおいては、被
処理物から前記のようなガスが発生しないためにフィル
ター2を通す必要がないにもかかわらず、終始、フィル
ター2を通して真空引きを行っている。そのため、排気
コンダクタンスが悪く、排気に長時間を要するという問
題が生じるのである。
【0008】本考案は、前記事情に鑑みてなされたもの
であって、排気コンダクタンスの低下を防止して排気時
間の短縮化を図ることのできる真空焼結炉を提供するこ
とを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、被処理物を収
容してこれを焼結処理する焼結室と、該焼結室に接続さ
れた排気配管を介して焼結室内を真空排気する排気設備
とを備えてなる真空焼結炉において、前記排気配管の途
中には、焼結室から排気されたガス中の不純物を補集す
るフィルターを備えたトラッパーが配設され、該トラッ
パーにおける前記フィルターは、前記排気配管中に進入
しかつそこから退避するように移動可能に構成されてい
ことを特徴とする。
【0010】
【作用】本考案の真空焼結炉によれば、トラッパー内の
フィルターを開状態として真空引き工程を行い、またフ
ィルターを閉状態として焼結処理工程を行うといった具
合に、各工程に応じて適宜フィルターを開閉させれば、
不純物を含むガスが発生する焼結処理工程では、不純物
をフィルターにより捕集することができ、しかもそれ以
外の時には、フィルターを開けて排気コンダクタンスを
良くすることができる。
【0011】
【実施例】以下、図1ないし図6を参照して、本考案の
真空焼結炉の一実施例を説明する。
【0012】図1は、本実施例の真空焼結炉の全体概略
構成を示すもので、図中符号11が焼結室である。焼結
室11は、概略、被処理物(図示略)を収容してこれを焼
結処理する断熱材より成る断熱容器(図示略)と、被処理
物を加熱する加熱手段(図示略)とを備えている。また、
この焼結室11には、冷却室12が接続されて設けられ
ており、この冷却室12には、被処理物を冷却する冷却
手段(図示略)が設けられている。
【0013】また符号15が、前記焼結室11内を真空
排気するための排気設備である。排気設備15は、焼結
室11に接続された排気配管13,14を通じて、概略
2つの排気経路、すなわち荒引き用の排気経路Aと、高
真空引き用の排気経路Bとを有して構成されている。荒
引き用の排気経路A上には、前記焼結室11側から、順
に、ルーツ真空ポンプ16および油回転真空ポンプ17
が設けられている。また、高真空引き用の排気経路B上
には、焼結室11側から、順に、トラッパー20、油拡
散真空ポンプ18、油回転真空ポンプ19が設けられて
いる。油拡散真空ポンプ18には、水冷バッフル18a
を備えた高真空バルブ18bが設けられている。
【0014】トラッパー20は、図2および図3に示す
ような構成を有している。図2は、トラッパー20の側
面図、図3はトラッパー20の正面図である。すなわ
ち、このトラッパー20は、排気経路Bに直交する方向
(鉛直方向)に細長い筒状のトラッパー本体20aと、こ
のトラッパー本体20a内に、鉛直方向に配置され上下
方向に移動可能に設けられたフィルター21と、このフ
ィルター21の上下移動動作を制御する油圧シリンダ等
のアクチュエータ22とを主体として構成されている。
トラッパー本体20aの下端部付近には、該トラッパー
本体20aの両側面間を貫通する孔20bが設けられ、こ
の孔20bに前記排気配管14が連通して接続されてい
る。フィルター21は、前記排気配管14の内径とほぼ
同一寸法あるいはこれより大寸法の外径を有する略円板
形状のもので、その外縁部が円環状の枠体23に固定さ
れている。この枠体23の上端部は、前記アクチュエー
タ22の軸22aに接続されている。
【0015】フィルター21には、図4あるいは図5に
示したような構成のものが用いられる。図4に示したフ
ィルターは、主に微粒の不純物を捕集する目的で使用さ
れるものであって、金属ウール21aの片面に細かい目
の金網(100メッシュ程度)21bを接合し、さらにこ
れを2枚の粗い目の金網(5メッシュ程度)21c,21c
の間に挾み込んで一体とした構成を有するものである。
この例のフィルターは、前記の細かい目の金網21bが
貼られた側の表面から、図中矢印に従ってガスが流入す
るように、前記トラッパー本体20a内に配置されるこ
とが必要である。また、図5に示したフィルターは、比
較的粗い目の金網(5メッシュ程度)21d,21dを数枚
重ね合わせたものを2枚のパンチングメタル(約φ3の
孔を有するもの)21e,21eの間に挾み込んで一体とし
た構成を有するものである。この例のフィルターは、両
面側均等に構成されているので、図中矢印に示したよう
に、どちら側の表面からガスが流入するように配置され
てもよい。
【0016】また、トラッパー本体20aの上端部に
は、フィルター取り出し用フランジ24が設けられてお
り、一方、トラッパー本体20aの下端部には、このト
ラッパー20内の真空状態を確保するためのOリング
(真空シール材)25が取り付けられている。
【0017】次に、本実施例の真空焼結炉の作用につい
て、図6を参照して説明する。
【0018】被処理物の焼結処理に先立って、排気設備
15を作動させて焼結室11内を真空引きする。真空引
きに際しては、段階毎に徐々に真空度を高めていく方法
を採用する。すなわち、まず、ルーツ真空ポンプ16と
油回転真空ポンプ17の駆動により、排気経路Aに沿っ
て荒引きを行う。次に、ルーツ真空ポンプ16と油回転
真空ポンプ17の駆動を止め、油拡散真空ポンプ18と
油回転真空ポンプ19を駆動させることにより、排気経
路Bに沿って高真空引きを行う。この時、排気経路Bに
設けられたトラッパー20のフィルター21は、アクチ
ュエータ22によってトラッパー本体20aの上部に上
昇させておき、これによってこのフィルター21を排気
経路Bから開放した状態としておく。
【0019】焼結室11内が所定の真空度に達した後、
被処理物を焼結室11内に収容し、加熱手段(図示略)に
よって所定温度に加熱して焼結処理を行う。焼結処理中
には、排気経路Bに沿って所定の真空状態を確保する
が、この時、トラッパー20のフィルター21をアクチ
ュエータ22によってトラッパー本体20aの下部に降
ろし、このフィルター21を排気経路Bに戻して閉状態
としておく。これによって、焼結室11内の被処理物か
ら発生したガスが、排気経路Bを通過する際、このガス
に含まれる不純物がフィルター21によって捕集され、
油拡散真空ポンプ18や油回転真空ポンプ19のポンプ
油などに不純物が混入することが防止される。
【0020】焼結処理が終了した後、冷却を行う。この
時、排気設備15の作動を止め、トラッパー20のフィ
ルター21を上昇させ排気経路Bより開放した状態で、
徐々にリークしながら常圧に戻すとともに、冷却手段
(図示略)によって冷却ガスを焼結室11内に導入して強
制的に冷却する。
【0021】このように、本実施例の真空焼結炉によれ
ば、トラッパー20内のフィルター21が上下移動自在
(開閉自在)とされているので、トラッパー20内のフィ
ルター21を開状態として真空引き工程を行い、またフ
ィルター21を閉状態として焼結処理工程を行うといっ
た具合に、各工程に応じて適宜フィルター21を開閉さ
せることができる。すなわち、不純物を含むガスが発生
する焼結処理工程では、不純物をフィルター21により
捕集することができ、しかもそれ以外の工程では、フィ
ルター21を開けて排気コンダクタンスを良くして、排
気時間の短縮化を図ることができる。
【0022】また、本実施例では、トラッパー20が、
排気配管14に対して直交方向に細長い筒状に形成され
たものであるので、横方向の幅を小さく設計することが
でき、排気配管14途中に配設することが容易で、かつ
装置の小型化を図ることができる。
【0023】また、フィルター21がトラッパー本体2
0a内に上下移動自在(開閉自在)に設けられており、し
かもトラッパー本体20aの上端部にはフィルター取り
出し用フランジ24が設けられているので、フィルター
21の取り出し作業が容易で、その清掃作業を簡単かつ
スムーズに行うことができる。
【0024】なお、本考案の真空焼結炉は、前記実施例
に限られることなく、各部材の形状や作業順序など、具
体的構成要件は、実施に当たって適宜変更可能である。
【0025】例えば、前記実施例では、トラッパー20
を上下方向に細長い筒状とし、そのトラッパー本体20
a内に上下移動可能にフィルター21が設けられた例を
示したが、これ以外にも例えば、トラッパー20を排気
配管14に直交する方向でかつ水平方向に細長い筒状と
するとともに、フィルター21をトラッパー本体20a
内部に沿う横方向に移動可能とし、これによって排気経
路(ガス流路)Bを開閉自在とすることも可能である。
【0026】また、フィルター21の構成は、前記実施
例で示したものの他にも、ガス中に含まれる不純物の種
類や大きさなどによって適宜変更可能である。
【0027】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の真空焼結
炉によれば、真空排気配管の途中にガス中の不純物を補
集するためのフィルターを備えたトラッパーを設け、そ
のトラッパーにおけるフィルターを排気配管中に進入し
かつそこから退避するように移動可能すなわち開閉自在
とした構成であるので、トラッパー内のフィルターを開
状態として真空引き工程を行い、またフィルターを閉状
態として焼結処理工程を行うといった具合に、各工程に
応じて適宜フィルターを開閉させることができる。すな
わち、不純物を含むガスが発生する焼結処理工程では、
不純物をフィルターにより補集することができ、しかも
それ以外の工程では、フィルターを開けて排気コンダク
タンスを良くして、排気時間の短縮化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の真空焼結炉の全体構成の一例を示す構
成図である。
【図2】真空焼結炉におけるトラッパーの構成を示す側
断面図である。
【図3】同トラッパーの構成を示す正面図である。
【図4】トラッパー内のフィルターの一例を示す断面図
である。
【図5】フィルターの他の例を示す断面図である。
【図6】本実施例の真空焼結炉の動作例を示す工程図で
ある。
【図7】従来のトラッパーの一例を示す側断面図であ
る。
【符号の説明】
11 焼結室 14 排気配管 15 排気設備 20 トラッパー 21 フィルター

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理物を収容してこれを焼結処理する
    焼結室と、該焼結室に接続された排気配管を介して焼結
    室内を真空排気する排気設備とを備えてなる真空焼結炉
    において、 前記排気配管の途中には、焼結室から排気されたガス中
    の不純物を補集するフィルターを備えたトラッパーが配
    設され、該トラッパーにおける前記フィルターは、前記
    排気配管中に進入しかつそこから退避するように移動可
    能に構成されていることを特徴とする真空焼結炉。
JP1991008390U 1991-02-22 1991-02-22 真空焼結炉 Expired - Lifetime JPH089136Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991008390U JPH089136Y2 (ja) 1991-02-22 1991-02-22 真空焼結炉

Applications Claiming Priority (1)

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JP1991008390U JPH089136Y2 (ja) 1991-02-22 1991-02-22 真空焼結炉

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0572929U JPH0572929U (ja) 1993-10-05
JPH089136Y2 true JPH089136Y2 (ja) 1996-03-13

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ID=11691879

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JP1991008390U Expired - Lifetime JPH089136Y2 (ja) 1991-02-22 1991-02-22 真空焼結炉

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2738043B2 (ja) * 1989-07-21 1998-04-08 大同特殊鋼株式会社 真空焼結炉用ワックス捕集装置

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JPH0572929U (ja) 1993-10-05

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Effective date: 19960827