JPH089101B2 - 小穴切断加工ユニット装置 - Google Patents

小穴切断加工ユニット装置

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JPH089101B2
JPH089101B2 JP4017946A JP1794692A JPH089101B2 JP H089101 B2 JPH089101 B2 JP H089101B2 JP 4017946 A JP4017946 A JP 4017946A JP 1794692 A JP1794692 A JP 1794692A JP H089101 B2 JPH089101 B2 JP H089101B2
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裕一 山元
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Komatsu Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、工業用ロボットのア
ームの先端に取り付けられ、プラズマトーチやレーザを
把持して小さな軌跡の切断加工を行う小穴切断加工ユニ
ット装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】工業用
ロボットのアームの先端にプラズマトーチやレーザトー
チなどの切断用トーチを取り付けて切断加工を行う切断
加工用ロボットにおいては、ロボットの各軸のみの駆動
による切断加工では、小さな軌跡の切断加工を行う場合
には位置精度が低くまた軌跡長のわりには大きな駆動力
を必要とするので、ロボットのアーム先端に小穴切断加
工ユニットを取付け、この小穴切断加工ユニットに前記
切断用トーチを把持させ、小穴加工ユニット内に設けた
駆動機構によって前記切断用トーチを駆動することによ
り切断用トーチに所望の軌跡を描かせて切断加工を行う
ようにしている。
【0003】図13はかかる小穴切断加工ユニットを取
り付けた3次元ファインプラズマロボットを示すもので
あり、また図14はその取付部分を拡大して示したもの
である。
【0004】これらの図において、1はロボット本体、
2は架台、3はプラズマトーチ、4は小穴加工ユニッ
ト、5はベース、6は高周波ボックス、7は接続ケーブ
ル、8はプラズマ電源、9はロボットコントローラ、1
0はティーチングボックスである。また、図15は小穴
加工ユニットの駆動系の内部構成を示すものであり、図
16はその模式図である。
【0005】図15及び図16において、モータAの駆
動軸11には内歯歯車Z1が固着されており、この内歯
歯車Z1に外歯歯車Z2が噛合している。内歯歯車Z1
は中心軸Cを中心として回転するが、外歯歯車Z2は中
心軸Cより距離d1だけ偏心した軸Cgを中心として回転
する。
【0006】外歯歯車Z2には、軸受12を介してプラ
ズマトーチ3が軸Cgから距離d2だけ隔てて取付けられ
ている。Pはプラズマトーチ3の中心位置である。
【0007】従って、モータAが回転すると、内歯歯車
Z1に噛み合った外歯歯車Z2が回転軸Cgを中心とし
て回転する。
【0008】一方、モータBの駆動軸13には外歯歯車
Z3が固着されており、この外歯歯車Z3に外歯歯車Z
4が噛合している。外歯歯車Z4は中心軸Cを中心にし
て回転するように支持されており、またこの外歯歯車Z
4はその内側で軸受14を介して前記歯車Z2を支承し
ている。
【0009】モータBが回転すると、その回転は外歯歯
車Z3を介して外歯歯車Z4に伝えられ、これにより外
歯歯車Z4が中心軸Cを中心にして回転する。したがっ
て、外歯歯車Z3に軸受14を介して支持されている歯
車Z2も中心軸Cを中心に回転する。
【0010】ここで、中心軸Cとトーチ3の中心Pとの
距離をrとすると、モータAにより内歯歯車Z1を回転
させると、歯車Z1に噛み合った外歯歯車Z2が回転
し、これにより前記距離rが変化する。
【0011】そして、ある半径rの状態でモータBによ
り歯車Z3を回転させると、歯車Z3と噛み合った歯車
Z4が中心軸Cを中心に回転する。
【0012】しかし、歯車Z4には軸受14を介して歯
車Z2が回転自在に支持されているので、半径rの円を
描く場合は歯車Z4が回転したときに半径rが変化しな
いようにモータAを逆回りに同期回転させる(連れ回り
補正)。
【0013】また、円以外の任意の形状(四角、長円)
を描くときには、モータAとモータBの同期速度を適宜
変更し、モータBによる回転(回転角α)に伴ってモー
タAの回転により決まる半径rを変化させれば、0≦r
≦d1+d2の範囲内で極座標表示(r,α)で与えられ
る任意の形状(四角、長円)を描くことができる。
【0014】すなわち、この小穴切断加工ユニットによ
れば、モータA、Bによって偏心した中心軸CおよびC
gを中心にした回転運動をプラズマトーチ3に生じさ
せ、この2つの回転運動を同時に制御することでロボッ
ト本体のアームを動かさずにプラズマトーチ3に適宜の
2次元軌跡を描かせることができる。
【0015】ここで、簡単化のため歯車Z4の内径に設
けられた軸受14の中心Cgと中心軸Cとの距離d1をε
とし、またトーチ中心Pと軸Cgとの距離d2を同じくε
とするようトーチ取付位置や各歯車のギア比を設定する
と(d1=d2=ε)、上記半径rは0≦r≦εの値をと
る。
【0016】この設定条件でトーチ中心位置Pをx−y
直交座標系で表すと、図17に示すようになる。x−y
直交座標系は、中心軸Cを原点とし、プラズマトーチに
垂直な平面がx−y平面であり、トーチの向いている方
向が−z方向である。
【0017】ところで、前記モータA,Bによってプラ
ズマトーチ3に所要の軌跡を描かせる構成は、原理的に
は図17に示すようなリンク構成と等価である。
【0018】すなわち、線分CCgで表されるV軸は中
心軸Cを中心に回転し長さεのアームを有しており、モ
ータBによって駆動される。一方、線分CgPで表され
るW軸は中心軸Cから距離εだけ偏心した偏心軸Cgを
中心に回転し長さεのアームを有し、モータAによって
駆動される。
【0019】また、前述したようにプラズマトーチ位置
Pはx−y直交座標系で表されると共に、線分CPの長
さrと線分CPのx軸に対する角度θrから極座標表示
(r,θr)で表すことができる。
【0020】また、V軸アーム角度(V軸の+x軸に対
する角度)をθvとし、W軸アーム角度(W軸のV軸ア
ームの延長線に対する角度)をθwとすると、トーチ位
置Pはこれら両角度θv,θwが決定されると一義的に決
定することができる。
【0021】トーチ位置Pを制御するのは、最終的には
モータA、Bに対する位置指令である。前記V軸および
W軸はモータBによって回転駆動され、W軸はモータA
によって回転駆動される。従って、先のV軸アーム角度
θv、W軸アーム角度θwの他に各歯車のギア比やモータ
の単位回転角度やつれ回りの補正値などのパラメータを
用いた演算を行うことによりモータA,Bに対する位置
指令を求めることができる。
【0022】すなわち、上記装置においては、下記の変
換を順番に行うことでトーチ先端を所望の位置P(x,
y)に位置させるモータA,Bの指令値を算出するよう
にしている。
【0023】 1.トーチの直交座標系位置P(x,y)を演算 2.直交座標系位置P(x,y)からVW軸座標系(θ
v,θw)への変換 3.VW軸座標系(θv,θw)からモータ軸座標系(θ
A,θB)への変換。
【0024】図18(a)(b)(c)は、それぞれ小
穴切断ユニットにおける円、四角、長円の切断軌跡を示
すものであり、これらの切断軌跡は切断区間の他に加速
区間及び減速区間を有している。
【0025】以下、図19にしたがって、円軌跡の場合
について説明すると、プラズマトーチ3は最初に切断軌
跡(半径fRの円)の中心位置P0に位置し、この位置P
0を始点(待機点)にして移動する。
【0026】すなわち、プラズマトーチ3はまず半径f
rの小円の右半分の加速区間(P0→P1)を半時計回り
に移動した後、半径fRの円にそって切断区間を半時計
回りに移動することで再び位置P1に戻り(P1→P2→
P1)、この後半径frの小円の左半分の減速区間(P1
→P0)を時計回りに移動する事で再び元の位置P0に戻
る。すなわち、切断軌跡の始点と終点は一致しており、
かつこの位置は切断軌跡の中心P0である。
【0027】上記軌跡においてプラズマトーチの移動速
度は、始点P0から点P1までの加速区間においては等加
速度で加速され、また点P1から点P1までの半径fRの
円にそった切断区間においては等速度とされ、また点P
1から終点P0までの減速区間においては等加速度で減速
される。すなわち、プラズマトーチの移動速度と軌跡位
置との関係は台形状となっている。
【0028】このように、小穴切断加工ユニットの切断
軌跡は、切断区間の他に加速区間及び減速区間を有して
いる。このため、モータBの回転によるV軸の移動角度
θvの範囲は1回転の0≦θv≦2πではなく、円軌跡の
場合は±π/2のげたをはかせて−π/2≦θv≦5/
2π(1回転半)が必要になる。円軌跡以外の長円や四
角の場合は図18(b),(c)に示したように傾斜角
ψ(所望切断軌跡の+x軸に対する角度)を考慮しなく
ては行けないので、円軌跡の場合に対して更に±π/2
のげたをはかせて−π≦θv≦3π(2回転)が必要に
なる。W軸はV軸延長方向を0度とし、半時計回りで、
0からπまでを動作させる(0≦θw≦π)。
【0029】このため、先の図19に示したような円軌
跡を切断する場合、プラズマトーチの待機位置(始点位
置)と終点位置とはx−y直交座標系では同じ位置P0
(x,y)=(0,0)となるが、VW軸座標系(θ
v,θw)でみると、図20(a),(b)に示すように
異なる位置となってしまう。
【0030】すなわち、図20(a)はプラズマトーチ
が待機位置(始点位置)に位置しているときのV軸、W
軸の状態を示すものであり、始点位置においては(f
v,fw)=(−π/2,π)となるようにしている。こ
の始点位置からV軸及びW軸を正方向に回転して図19
に示したような円軌跡を描かせると、プラズマトーチが
終点位置に位置したときにはV軸、W軸は図20(b)
に示すように(fv,fw)=(2.5π,π)となり、
始点位置とは異なってしまう。
【0031】このようにV軸角度が始点位置と終点位置
とで異なるということは、当然モータBのモータ軸座標
でも始点位置と終点位置とが異なるということになる。
【0032】また、W軸についても、V軸角度を用いて
連れ回りの補正を行わなくてはいけないので、モータA
の軸座標では始点位置と終点位置とが異なってしまう。
すなわち、モータAの軸座標を求める際には、連れ回り
補正の際、始点位置と終点位置では異なるV軸角度を用
いて連れ回り補正を行わなくてはいけないので、始点位
置と終点位置とのモータAの軸座標が異なってしまうの
である。
【0033】このように、偏心軸歯車を用いた小穴切断
加工ユニットによれば、切断軌跡の始点位置と終点位置
とでは、VW軸座標位置およびモータ軸座標位置が異な
ってしまう。
【0034】このため従来技術によれば、1つの切断軌
跡を描く度に終点位置から始点位置への復帰動作を行う
ようにしていたので、作業効率が悪く、生産性がいま一
つ向上しないという問題があった。
【0035】また従来技術によれば、加速区間の軌跡は
図18に示したように始点P0および点P1を結ぶ線分を
半径とした半円を用いるようにしていたので、加速区間
から切断区間への進入角φ(図21参照)が小さく、切
断軌跡に非常に近いところを重複して切断しているの
で、この位置P1付近に焼け、ドロスが発生し、切断品
質が劣化するという問題がある。しかし、本装置が対称
としているような小さいな穴を切断するような場合は、
上記進入角を単純に大きくしたのでは十分にモータが加
速できずに切断軌跡上で振動してしまい、切断軌跡に波
や歪が生じるという問題がある。
【0036】更に従来技術によれば、プラズマアーク
は、図21に示すように、始点位置P0でオンされ、終
点位置でオフされるようになっているが、切断区間から
減速区間に入る際には、ワークは既に切断されて内側の
廃棄ワークは下に落下してしまっている。このため、従
来技術によれば、内側ワークが既に切り放されてしまっ
ている減速区間においてもアークがオン状態にあること
になり、減速軌跡の外側にアークが横飛びすることによ
り1度切断した切断面にアークが飛んでしまい、切断面
に焼け、ドロスが生じ、切断品質が劣化する問題があっ
た。
【0037】この発明はこのような実情に鑑みてなされ
たもので、効率よい軌跡での切断を行うことにより作業
時間を短縮する小穴切断加工ユニット装置を提供するこ
とを目的とする。
【0038】またこの発明では、高品質の切断をなし得
る小穴切断加工ユニット装置を提供することを目的とす
る。
【0039】
【課題を解決するための手段および作用】この発明で
は、2つのモータにより独立に駆動される2つの歯車系
によって偏心した2つの異なる中心軸を中心にした回転
運動を切断用トーチに生じさせることにより切断用トー
チを2次元方向に移動させる小穴切断加工ユニットをロ
ボットのアーム先端に取り付け、所望の小穴切断軌跡の
中心位置を始点として小穴切断軌跡の所定の位置まで切
断用トーチを円軌跡にそって加速し、該所定位置から前
記小穴切断軌跡にそって切断用トーチを一巡移動してワ
ーク切断を行い、その後前記所定位置から前記始点位置
まで前記加速区間の円軌跡とは対称方向に位置する円軌
跡にそって減速を行うことによりワーク切断作業を行う
小穴切断加工ユニット装置において、前記加速区間、切
断区間及び減速区間からなる切断軌跡にそった切断作業
を1回行う度に切断用トーチの移動方向を逆転させるよ
う前記2つのモータの回転方向を制御するようにする。
【0040】かかる本発明によれば、1回の切断毎に切
断用トーチ(例えばプラズマトーチ)の移動方向を逆転
させることにより、始点から終点への軌跡、終点から始
点への軌跡による切断を交互に実行するようにして、切
断終了毎の復帰動作を不要にしている。
【0041】またこの発明では、2つのモータにより独
立に駆動される2つの歯車系によって偏心した2つの異
なる中心軸を中心にした回転運動を切断用トーチに生じ
させることにより切断用トーチを2次元方向に移動させ
る小穴切断加工ユニットをロボットのアーム先端に取り
付け、所望の小穴切断軌跡の中心位置を始点として小穴
切断軌跡の所定の位置まで切断用トーチを円軌跡にそっ
て加速し、該所定位置から前記小穴切断軌跡にそって切
断用トーチを一巡移動してワーク切断を行い、その後前
記所定位置から前記始点位置まで前記加速区間の円軌跡
とは対称方向に位置する円軌跡にそって減速を行うこと
によりワーク切断作業を行う小穴切断加工ユニット装置
において、前記加速区間から切断区間に進入するときの
進入角を任意設定可能にする。
【0042】かかる本発明によれば、前記進入角を任意
設定可能にして、切断速度や切断半径を考慮した適当な
角度にする事により、切断品質を向上させるようにす
る。
【0043】またこの発明では、2つのモータにより独
立に駆動される2つの歯車系によって偏心した2つの異
なる中心軸を中心にした回転運動を切断用トーチに生じ
させることにより切断用トーチを2次元方向に移動させ
る小穴切断加工ユニットをロボットのアーム先端に取り
付け、所望の小穴切断軌跡の中心位置を始点として小穴
切断軌跡の所定の位置まで切断用トーチを円軌跡にそっ
て加速し、該所定位置から前記小穴切断軌跡にそって切
断用トーチを一巡移動してワーク切断を行い、その後前
記所定位置から前記始点位置まで前記加速区間の円軌跡
とは対称方向に位置する円軌跡にそって減速を行うこと
によりワーク切断作業を行う小穴切断加工ユニット装置
において、前記切断用トーチに接続された切断装置の電
源を前記切断区間から減速区間に進入するときにオフす
るようにする。
【0044】かかる本発明によれば、減速区間において
は切断装置をオフすることで、1度切断した切断面にア
ークが飛ぶことを防止する。
【0045】
【実施例】以下この発明を添付付図面に示す実施例に従
って詳細に説明する。
【0046】図2は、図13に示したロボットコントロ
ーラ9内の切断処理に関する制御系の構成例を示すもの
であり、図2において、軌跡演算部20は、切断パター
ンデータにしたがって切断軌跡を算出するため演算を行
うものである。切断パターンデータは以下のようなパラ
メータで構成される。
【0047】 軌跡演算部20で演算されるプラズマトーチの切断軌跡
はx−y直交座標系P(x,y)で表されており、座標
変換部30の直交座標・VW軸座標変換部40は軌跡演
算部20で演算されたx−y直交座標系によるトーチ軌
跡P(x,y)をVW軸座標系による座標位置(θv,
θw)に変換する。VW軸座標・モータ軸座標変換部5
0では、VW軸座標系による座標位置(θv,θw)をモ
ータA,Bの軸座標系(θA,θB)に変換する。連れ回
り補正部60では、後述する連れ回り定数itu1,itu2
を用いてモータA(W軸)の連れ回りを補正する。座標
変換部30で算出されたモータA,Bの位置指令(θ
A,θB)はサーボ制御部70に入力される。サーボ制御
部70では、入力された位置指令(θA,θB)に基づき
モータA,Bをサーボ制御する。
【0048】以下、かかる図2に示す構成による切断軌
跡制御を図1、図3〜図7のフローチャートに従って説
明する。
【0049】軌跡演算部20では、切断軌跡を算出する
前に図3のフローチャートに示すような前演算を行って
いる。以下、この前演算について説明する。なお、図3
は円軌跡の場合を示すものである。
【0050】(1)ステップ100…切断パターンデータ
として円軌跡の半径fR及び移動速度vが設定されると
まず、円半径fRより加減速区間の半径frを求める
(図19参照)。
【0051】fr=fR/2 (2)ステップ101…移動速度v(mm/sec)、単位時間
Δt(sec)より単位時間移動量fws(mm)を求める。
【0052】fws=v・Δt (3)ステップ102…半円部の加速回数(=減速回数)
n0を求める(図19参照)。
【0053】n0=キリステ(π*fR/fws) なお、キリステ()は、括弧()内の値を切り捨て演算
することを意味している。
【0054】(4)ステップ103…加速度aを求める。
【0055】 なぜならば、 であるからである。
【0056】(5)ステップ104…等速区間(切断区
間)における移動回数n1を求める(図19参照)。
【0057】n1=キリステ(2π*fR/fws) (6)ステップ105…等速切断区間の単位時間当たりの
移動量fwc(rad)を求める。
【0058】fwc=2π/n1 軌跡演算部20では、上記前演算をロボット及び小穴切
断加工ユニットが稼働される前に行っているが、ロボッ
トが稼働されると軌跡演算部20、及び座標変換部30
では下述する切断軌跡算出処理及び座標変換処理をプラ
ズマトーチの実際の移動にともなってリアルタイム処理
で実行する。
【0059】図1はロボット稼働中の処理のメインフロ
ーチャートを示すものである。
【0060】ここで、本装置においては、モータA,B
の回転方向を示す回転フラグfdirというものを設定し
ている。この場合、モータAとBとの回転方向は常に同
じとなるようにしているので(モータAが正転の時はモ
ータBも正転、モータAが逆転の時はモータBも逆
転)、この回転フラグfdirはモータAおよびBに共用
である。この回転フラグfdirは正転の時に1にし、逆
転の時に−1にするようにしている。
【0061】軌跡演算部20では、1つ(1本)の軌跡
切断処理が終了する度に回転フラグfdirを参照するよ
うにしており(ステップ110)、現在の回転フラグの
状態(前回切断時のモータA,Bの回転方向に対応す
る)がfdir=1(正転)であれば回転フラグを反転し
て−1(逆転)にし、fdir=−1(逆転)であれば回
転フラグを反転して1(正転)にするようにしている
(ステップ111〜113)。
【0062】すなわち、図8に示すように、前回の軌跡
においてモータA,Bが正転していれば今回の軌跡にお
いてはモータA,Bを逆転し、前回の軌跡においてモー
タA,Bが逆転していれば今回の軌跡においてはモータ
A,Bを正転することによって1回の切断毎にプラズマ
トーチの移動方向を逆転させるようにしている。この様
なモータ回転方向反転制御を1つの切断を行う度に実行
するようにすれば、始点位置と終点位置でモータ軸位置
が異なっていたとしても従来技術のように終点位置から
始点位置への復帰動作を行うことなく即座に次の切断加
工を行うことができる。
【0063】上記回転フラグの反転処理が終了すると、
軌跡演算部20および座標変換部30は加速区間、等速
切断区間及び減速区間について、先の前演算で求めた各
種値を用いて、プラズマトーチの各時刻におけるx−y
座標位置P(x,y)を算出する演算、x−y直交座標
系P(x,y) からVW軸座標系(θv,θw)への変
換処理、VW軸座標系(θv,θw)からモータ軸座標系
(θA,θB)への変換処理をトーチの移動にともなって
リアルタイムに実行する。サーボ制御部70では、入力
された位置指令(θA,θB)に基づきモータA,Bをサ
ーボ制御する。まず、加速区間での処理(図1ステップ
114)について図4のフローチャートを参照して説明
する。
【0064】軌跡演算部20では、加速区間における単
位時間Δt(sec)毎のxーy座標系の目標位置座標P
(x,y)をプラズマトーチの移動に伴って順次求め
る。
【0065】このxーy座標位置(x,y)を求めるに
当たっては、まず補間回数N=1とした後(ステップ1
20)、第N(この場合はN=1)番目の加速位置にお
ける目標角度dss(rad)を先に求めた加速度aから下
式に従って求める(ステップ121)。
【0066】 次にこの第1番目の加速位置のx−y座標(x,y)を
下式に従って求める(ステップ122〜123)。
【0067】x=fr*sin(dss)*fdir y=fr*(1ーcos(dss)) ここで、x−y座標(x,y)を求める際には、x座標
についてのみ先に反転処理した回転フラグfdirを通常
の座標計算値に乗じるようにしており、これにより前回
切断時の切断方向とは逆方向の切断を行うための座標位
置を求めることができる。軌跡演算部20では、このよ
うにして求めたx−y座標(x,y)を座標変換部30
に入力する。
【0068】座標変換部30では、このx−y座標
(x,y)を最終的にはモータ軸座標(θA,θB)に変
換して、更にこれに連れ回り補正をかけるのであるが
(図4ステップ124〜125)、この際は次のような
手順を踏むようにしている。以下この手順を図5のフロ
ーチャートを参照して説明する。
【0069】座標変換部30の直交座標・VW軸座標変
換部40では、まず先に求めたN=1のときのx−y座
標(x,y)から、図17に示した線分CPの長さrを
下式に従って演算する(ステップ130)。 次に、線分CCgと線分CPとのなす角度θを下式に従
って演算する(ステップ131)。
【0070】θ=arccos(r/2ε) 次に、V軸角度θv及びW軸角度θwを下式にしたがって
それぞれ算出する(ステップ132、133)。
【0071】θv=arctan2(y/x)−θ θw=2θ なお、arctan2(y/x)は2変数逆正接関数(または
4象限逆正接関数)とよばれるもので、一般の逆正接関
数arctan(y/x)が±90゜の範囲で解を導くのに対
し、x,yの両方の符号を考慮する事で±180゜の範
囲で解を導くものである。
【0072】ここで、θvの範囲は、前述したように、
加速区間及び減速区間が存在することを理由として、円
軌跡の場合は±π/2のげたをはかせて−π/2≦θv
≦5/2π(1回転半)とし、円軌跡以外の長円や四角
の場合は図18(b),(c)に示したように傾斜角ψ
を考慮しなくては行けないので、−π≦θv≦3π(2
回転)としている。
【0073】このため、前回求めたθv(Nが1つ前の
ときのθv)をθv´とすると、正転時には、今回求めた
θvがθv´より小さいときには θv=θv+2π とし、そうでないときには θv=θv とすることで、360度以上の回転角を与えるようにし
ている。
【0074】また、逆転時には予めθvに+2πを加算
しておき、正転時とは逆に、前回の値より今回の値が大
きくなったときに、それ以降+2πを加算するのを中止
してθvに前記式θv=arctan2(y/x)−θで求めら
れた値をそのまま使用するようにする。
【0075】ただし、切断軌跡が四角や長円の場合には
図18に示した傾斜角ψを考量して(円軌跡の場合はψ
=0)、先に求めた角度θvに傾斜角ψを加算するよう
にしている(ステップ134)。
【0076】以上のようにしてVW軸座標(θv,θw)
が求められると、座標変換部30のVW軸座標・モータ
軸座標変換部50では、このVW軸座標(θv,θw)を
モータ軸座標(θA,θB)に変換する(ステップ13
5、136)。この際、連れ回り補正部60では、連れ
回り補正値itu1*itu2を用いてW軸(モータA)の連
れ回りを補正する。
【0077】この際の変換式を下記に示す。
【0078】θB=θv/ianv*iplv θA=(θw+θv/itu1*itu2)/ianw*iplw ここで、 Vパルス定数iplv=モータBのパルス数/モータBの
単位回転角度 V角度定数ianv=モータBの回転角度/V軸単位角度 Wパルス定数iplw=モータAのパルス数/モータAの
単位回転角度 W角度定数ianw=モータAの回転角度/W軸単位角度 itu1=連れ回りを戻すのに必要なW軸のパルス数 itu2=V軸の単位パルス数 である。
【0079】このようにして、N=1のときのモータ
A,Bに対する位置指令θA,θBが求められると、サー
ボ制御部70はこの位置指令にしたがってモータA,B
をサーボ駆動する(図4ステップ126)。
【0080】以下、Nを順次+1して同様の演算及びモ
ータ駆動を行うことにより、加速区間の制御をN=n0
になるまで繰り返し実行する(図4ステップ127、1
28)。
【0081】次に、図1のメインフローチャートにおけ
るステップ115の等速切断処理について図6のフロー
チャートに従って説明する。
【0082】軌跡演算部20では、等速切断区間におけ
る単位時間Δt(sec)毎のxーy座標系の目標位置座
標(x,y)をプラズマトーチの移動に伴って順次求め
る。このxーy座標位置(x,y)を求めるに当たって
は、まず補間回数N=1とした後(ステップ140)、
第N(この場合はN=1)番目の目標位置における目標
角度dss(rad)を下式に従って求める(ステップ14
1)。
【0083】dss=fwc*N なお、fwcは図3のステップ105で求めた等速区間に
おける単位時間移動量である。
【0084】次に、この等速区間における第1番目の目
標位置のx−y座標(x,y)を下式に従って求める
(ステップ142、143)。
【0085】x=−fR*sin(dss)*fdir y=fR*cos(dss) ここで、x−y座標(x,y)を求める際には、先の加
速区間同様、x座標についてのみ先に反転処理した回転
フラグfdirを通常の座標計算値に乗じるようにしてお
り、これにより前回切断時の切断方向とは逆方向の切断
を行うための座標位置を求めることができる。軌跡演算
部20では、このようにして求めたx−y座標(x,
y)を座標変換部30に入力する。
【0086】座標変換部30では、このx−y座標
(x,y)を先の図5のフローチャートに示した手順と
同様にして連れ回りを考慮しながらモータ軸座標(θ
A,θB)に変換する(ステップ144、145)。
【0087】このようにして、N=1のときのモータ
A,Bに対する位置指令θA,θBが求められると、サー
ボ制御部70はこの位置指令にしたがってモータA,B
をサーボ駆動する(ステップ146)。
【0088】以下、Nを順次+1して同様の演算及びモ
ータ駆動を行うことにより、等速切断区間の制御をN=
n1になるまで繰り返し実行する(ステップ147、1
48)。
【0089】次に、図1のメインフローチャートにおけ
るステップ116の減速処理について図7のフローチャ
ートに従って説明する。
【0090】軌跡演算部20では、減速区間における単
位時間Δt(sec)毎のxーy座標系の目標位置座標
(x,y)をプラズマトーチの移動に伴って順次求め
る。
【0091】このxーy座標位置(x,y)を求めるに
当たっては、まず補間回数=1とした後(ステップ15
0)、第N(この場合はN=1)番目の目標位置におけ
る目標角度dss(rad)を下式に従って求める(ステッ
プ151)。
【0092】dss=a・N(n0−N/2)/fr なお、n0は先の図3のフローチャートのステップ10
2で求めた減速回数である。
【0093】次に、この等速区間における第1番目の目
標位置のx−y座標(x,y)を下式に従って求める
(ステップ152、153)。
【0094】x=−fr*sin(dss)*fdir y=fr*(cos(dss)+1) ここで、x−y座標(x,y)を求める際には、先の加
速区間および等速切断区間同様、x座標についてのみ先
に反転処理した回転フラグfdirを通常の座標計算値に
乗じるようにしており、これにより前回切断時の切断方
向とは逆方向の切断を行うための座標位置を求めること
ができる。軌跡演算部20では、このようにして求めた
x−y座標(x,y)を座標変換部30に入力する。
【0095】座標変換部30では、このx−y座標
(x,y)を先の図5のフローチャートに示した手順と
同様にして連れ回りを考慮しながらモータ軸座標(θ
A,θB)に変換する(ステップ154、155)。
【0096】このようにして、N=1のときのモータ
A,Bに対する位置指令θA,θBが求められると、サー
ボ制御部70はこの位置指令にしたがってモータA,B
をサーボ駆動する(ステップ156)。
【0097】以下、Nを順次+1して同様の演算及びモ
ータ駆動を行うことにより、減速区間の制御をN=n0
になるまで繰り返し実行する(ステップ157、15
8)。
【0098】このように本装置によれば、図8に示すよ
うに、前回の軌跡においてモータA,Bが正転していれ
ば今回の軌跡においてはモータA,Bを逆転し、前回の
軌跡においてモータA,Bが逆転していれば今回の軌跡
においてはモータA,Bを正転することにより、1回の
切断を行う毎に切断軌跡の方向を逆転させるようにした
ので、始点位置と終点位置でモータ軸位置が異なってい
たとしても従来技術のように終点位置から始点位置への
復帰動作を行うことなく即座に次の切断加工を行うこと
ができる。
【0099】また、本装置においては、図9に示すよう
に、加速区間から切断区間への進入角φを可変設定可能
なようにすることで、進入角φをプラズマ切断において
ワークの焼けやドロスが発生しないような比較的大きめ
な角度に設定できるようにしている。
【0100】具体的な手法を図10のフローチャートに
示す。この図10のフローチャートは図4のフローチャ
ートにおけるステップ122をステップ122´に置換
したものである。
【0101】すなわち、ステップ122´においては、
加速区間における目標位置のx座標を求める際、上記進
入角φを決定するための変数δ(0≦δ≦1)を用い、
下式に従ってx座標値を決定するようにしている。
【0102】x=fr*sin(dss)*fdir*δ 進入角φは、δが大きいほど小さな角度になり、このδ
値は切断速度が大きいときには大きな値に設定し、切断
半径が大きいときに小さな値に設定するようにする。
【0103】更に本装置においては、図11に示すよう
にプラズマアークのオン位置は従来通り始点位置P0と
変えないのであるが、オフ位置を切断区間から減速区間
に入る位置P1とすることで、減速軌跡の外側にアーク
が横飛びすることにより1度切断した切断面にアークが
飛んでしまうことを防止し、これにより切断品質を向上
させるようにする。
【0104】すなわち、図12のフローチャートに示す
ように、ロボットコントローラ9は等速切断処理を終了
した時点でアークオフ信号をプラズマ電源8に出力して
アークをオフするようにしている。
【0105】なお上記実施例では、本発明をファインプ
ラズマによる切断装置に適用するようにしたが、本発明
をCO2レーザやYAGレーザ等のレーザ切断装置、ガ
ス溶断による切断装置などの他の切断装置に適用するよ
うにしてもよい。
【0106】また、小穴切断加工ユニットの駆動系の構
成としては、図15、図16に示した様なものに限ら
ず、これら図15、図16に示したものと同等の機能を
果たすものであれば、本発明を適用するようにしてもよ
い。
【0107】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
1回の切断を行う毎に切断軌跡の方向を逆転させるよう
にしたので、始点位置と終点位置でモータ軸位置が異な
っていたとしても従来技術のように終点位置から始点位
置への復帰動作を行うことなく即座に次の切断加工を行
うことができ、作業能率を格段に向上させることができ
る。また、本発明においては、加速区間から切断区間へ
の進入角を可変設定可能にするようにしたので、進入角
をプラズマ切断においてワークの焼けやドロスが発生し
ないような角度に設定でき、切断品質を向上させること
ができる。更に本発明によれば、プラズマアークのオフ
位置を切断区間から減速区間に入る位置とするようにし
たので、減速軌跡の外側にアークが横飛びすることによ
り1度切断した切断面にアークが飛んでしまうことを防
止し、切断品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例のメイン手順を示すフローチ
ャートである。
【図2】この発明の実施例の制御系の構成例を示すブロ
ック図である。
【図3】この発明の実施例について前演算を示すフロー
チャートである。
【図4】この発明の実施例についての加速処理を示すフ
ローチャートである。
【図5】この発明の実施例についてのモータ軸変換処理
を示すフローチャートである。
【図6】この発明の実施例についての等速切断処理を示
すフローチャートである。
【図7】この発明の実施例についての減速処理を示すフ
ローチャートである。
【図8】この発明の実施例について切断軌跡の反転態様
を示す図である。
【図9】この発明の実施例についての進入角を説明する
ための図である。
【図10】この発明の実施例についての進入角可変処理
を示すフローチャートである。
【図11】この発明の実施例についてのプラズマアーク
のオンオフ態様を示すフローチャートである。
【図12】この発明の実施例についてプラズマアークの
オンオフ態様を示すフローチャートである。
【図13】小穴切断加工ユニットを有するファインプラ
ズマ切断ロボットの全体構成を示す斜視図である。
【図14】小穴切断加工ユニット部分の拡大図である。
【図15】小穴切断加工ユニットの内部構成を示す機構
図である。
【図16】同小穴切断加工ユニットの模式図である。
【図17】小穴切断加工ユニットの原理図である。
【図18】各種加工に対応する切断軌跡を示す図であ
る。
【図19】円切断軌跡を示す図である。
【図20】従来の不都合を説明するための図である。
【図21】従来の不都合を説明するための図である。
【符号の説明】
A…モータ B…モータ 1…ロボット本体 3…プラズマトーチ 4…小穴切断加工ユニット 8…プラズマ電源 9…ロボットコントローラ 20…軌跡演算部 30…座標変換部 40…直交座標・VW軸座標変換部 50…VW軸座標・モータ軸座標変換部 60…連れ回り補正部 70…サーボ制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つのモータにより独立に駆動される2つ
    の歯車系によって偏心した2つの異なる中心軸を中心に
    した回転運動を切断用トーチに生じさせることにより切
    断用トーチを2次元方向に移動させる小穴切断加工ユニ
    ットをロボットのアーム先端に取り付け、所望の小穴切
    断軌跡の中心位置を始点として小穴切断軌跡の所定の位
    置まで切断用トーチを円軌跡にそって加速し、該所定位
    置から前記小穴切断軌跡にそって切断用トーチを一巡移
    動してワーク切断を行い、その後前記所定位置から前記
    始点位置まで前記加速区間の円軌跡とは対称方向に位置
    する円軌跡にそって減速を行うことによりワーク切断作
    業を行う小穴切断加工ユニット装置において、 前記加速区間、切断区間及び減速区間からなる切断軌跡
    にそった切断作業を1回行う度に切断用トーチの移動方
    向を逆転させるよう前記2つのモータの回転方向を制御
    するようにしたことを特徴とする小穴切断加工ユニット
    装置。
  2. 【請求項2】2つのモータにより独立に駆動される2つ
    の歯車系によって偏心した2つの異なる中心軸を中心に
    した回転運動を切断用トーチに生じさせることにより切
    断用トーチを2次元方向に移動させる小穴切断加工ユニ
    ットをロボットのアーム先端に取り付け、所望の小穴切
    断軌跡の中心位置を始点として小穴切断軌跡の所定の位
    置まで切断用トーチを円軌跡にそって加速し、該所定位
    置から前記小穴切断軌跡にそって切断用トーチを一巡移
    動してワーク切断を行い、その後前記所定位置から前記
    始点位置まで前記加速区間の円軌跡とは対称方向に位置
    する円軌跡にそって減速を行うことによりワーク切断作
    業を行う小穴切断加工ユニット装置において、 前記加速区間から切断区間に進入するときの進入角を任
    意設定可能にしたことを特徴とする小穴切断加工ユニッ
    ト装置。
  3. 【請求項3】2つのモータにより独立に駆動される2つ
    の歯車系によって偏心した2つの異なる中心軸を中心に
    した回転運動を切断用トーチに生じさせることにより切
    断用トーチを2次元方向に移動させる小穴切断加工ユニ
    ットをロボットのアーム先端に取り付け、所望の小穴切
    断軌跡の中心位置を始点として小穴切断軌跡の所定の位
    置まで切断用トーチを円軌跡にそって加速し、該所定位
    置から前記小穴切断軌跡にそって切断用トーチを一巡移
    動してワーク切断を行い、その後前記所定位置から前記
    始点位置まで前記加速区間の円軌跡とは対称方向に位置
    する円軌跡にそって減速を行うことによりワーク切断作
    業を行う小穴切断加工ユニット装置において、 前記切断用トーチに接続された切断装置の電源を前記切
    断区間から減速区間に進入するときにオフするようにし
    た事を特徴とする小穴切断加工ユニット装置。
JP4017946A 1992-02-04 1992-02-04 小穴切断加工ユニット装置 Expired - Lifetime JPH089101B2 (ja)

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