JP2013075299A - 孔加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱ビームの円運動の過程で、円形孔の円周上での加速度最小位置の近くに加工開始点を設定することによって、サーボ系の応答遅れや、運動系の慣性の影響を抑える。
【解決手段】
NCプログラムによって熱ビームとしてのレーザビーム12にXY平面上で円運動を与え、ワーク5に円形孔13の加工をする孔加工方法において、レーザビーム12を円形孔13内のピアッシング位置Aからアプローチ経路Bを経て円形孔13の円周経路C上の加工開始点P1に移動させ、レーザビーム12の加速期間中に、加工開始点P1から円周経路Cにそって定常速度到達点P2に移動させ、その後、レーザビーム12を円周経路Cにそって定常時の加工速度Vで移動させる過程で、円周経路C上での加速度最小位置P0を含む範囲に、加工開始点P1から定常速度到達点P2までの加速区間Caを設定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、NCプログラムにより加工用の熱ビーム、主としてレーザビームの円運動を制御し、ワークに円形孔、特に小さな円形孔を加工する方法に関する。
特許文献1は、レーザ孔あけ加工において、従来技術としてレーザビームを直線状アプローチ経路から加工孔の円弧に移行するときに、レーザビームの移動を一時的に停止させること、レーザビームを加工孔に内接する小さな円弧状アプローチ経路から停止しないまま加工孔に滑らかに移行すること、を開示している。
円弧状アプローチ経路の設定には、円弧状軌跡のNCデータが必要となるため、レーザビームのアプローチ制御が複雑になる。また、レーザビームを直線状アプローチ経路から加工孔の円弧に移行するときに、レーザビームの運動を一時的に停止させると、孔加工の時間が長くなり、多くの孔加工のときに加工能率が悪くなる、という問題がある。
加工能率の問題は、レーザビームを加工孔のXY平面のX軸方向またはY軸方向の半径上のアプローチ経路から加工孔の円弧に移行するときに、レーザビームの移動を一時的に停止させずに、連続的に移行させれば、解決できる。しかし、レーザビームを直線状アプローチ経路から加工孔の円弧へと連続的に移行させると、レーザビームの照射経路が加工孔の外側に膨らみ、加工後の孔の真円度が悪くなることから、レーザビームの移動速度を大きくできなくなる。上記レーザビームの照射経路の膨らみは、サーボ系の応答遅れや、運動系の慣性によって起きるものと考えられている。
特開平8−118048公報
したがって、本発明の解決課題は、孔加工の開始時点で、熱ビームの照射経路の加工孔外側への膨らみをできるだけ抑え、加工後の孔の真円度を良くし、かつ熱ビームの加工速度を大きくできるようにし、孔加工の時間を短縮することである。
上記の課題のもとに、本発明は、熱ビームの円運動の過程において、X軸またはY軸上に加工開始点を置かず、円形孔の円周経路上での加速度最小位置の近くに加工開始点を設定することによって、サーボ系の応答遅れや、運動系の慣性の影響を可能な限り抑えるようにしている。
具体的に記載すると、本発明に係る孔加工方法は、NCプログラムによって熱ビームにXY平面上で円運動を与え、前記熱ビームをワークに照射することによって、前記ワークに円形孔の加工をする方法において、前記熱ビームを前記円形孔内のピアッシング位置からアプローチ経路を経て前記円形孔の円周経路上の加工開始点に移動させ、前記熱ビームの加速期間中に、前記加工開始点から前記円形孔の円周経路にそって定常速度到達点に移動させ、その後、前記熱ビームを前記円周経路にそって定常時の加工速度で移動させる過程で、前記円周経路上での加速度最小位置を含む範囲に、前記加工開始点から前記定常速度到達点までの加速区間を設定している(請求項1)。
そして、前記のアプローチ経路は、前記加工開始点を通る半径線上に設定される(請求項2)。
前記のアプローチ経路は、前記加工開始点を通り、X軸に平行な直線上に設定される(請求項3)。
前記のアプローチ経路は、前記加工開始点を通り、Y軸に平行な直線上に設定される(請求項4)。
前記の加速度最小位置は、前記加工孔の中心角45°、135°、225°、315°の近くの何れかの位置に設定される(請求項5)。
本発明に係る孔加工方法によると、加工開始点から定常速度到達点までの加速区間が円周経路上での加速度最小位置を含む範囲内に設定されるから、熱ビームがアプローチ経路を経て加工開始点から円周経路上に移行するときに、加工速度や加速度の大きな変化がなくなり、サーボ系の応答遅れが現れにくいこと、また、加速区間で、アプローチ経路の運動による慣性の影響が現れにくくなるため、運動系の慣性の影響が可能な限り抑えられ、その結果、加工開始点での経路の膨らみがなくなり、加工後の円形孔の真円度が良くなること、上記の加速区間内で熱ビームの加工速度や加速度の大きな変化がなく、熱ビームの運動が短時間のうちに定常な運動に到達し、安定化するため、孔加工の時間が短縮できること、などの特有の効果が得られる(請求項1)。
アプローチ経路が円形孔の半径線上に設定されておれば、NC加工プログラムでのアプローチ経路の設定が容易となり、しかも、加工開始点においてアプローチ経路の運動による慣性を打ち消す方向の速度成分が発生するため、運動系の慣性の影響が可能な限り抑えられる(請求項2)。
アプローチ経路がX軸に対して平行な方向に設定されておれば、NC加工プログラムでのアプローチ経路の設定が1軸上の指定のみとなって容易となり、しかも、加工開始点において加工速度のX軸方向の速度成分がアプローチ速度を確実に打ち消す方向にできる(請求項3)。
アプローチ経路がY軸に対して平行な方向に設定されておれば、NC加工プログラムでのアプローチ経路の設定が1軸上の指定のみとなって容易となり、しかも、加工開始点においてアプローチ速度が膨らみ方向に現れにくく、アプローチ経路から円周経路上への移行に際して速度の転換が滑らかに行える(請求項4)。
加速度最小位置が前記加工孔の中心角45°、中心角135°、中心角225°、中心角315°の近くの何れかとすることによって、第1象限、第2象限、第3象限または第4象限から加工が開始でき、加工の自由度が増し、各種の加工態様に応じて柔軟な対応ができる(請求項5)。
本発明に係る孔加工方法をレーザ加工機に適用したときのシステムのブロック線図である。 レーザ加工機の直交3軸制御方式の駆動装置のスケルトン図である。 レーザビームの移動経路の説明図である。 アプローチ経路をX軸に対し平行な方向に設定したときの説明図である。 アプローチ経路をY軸に対し平行な方向に設定したときの説明図である。
図1は、熱加工機の一例としてレーザ加工機1を示している。レーザ加工機1は、NC装置4からの各種の指令やNCデータにもとづいて加工ヘッド2の多軸制御方式の駆動装置3を駆動し、加工ヘッド2にXY平面上で所定の円運動を与え、加工ヘッド2から出力される熱ビームとしてのレーザビーム12をワーク5に照射することによって、ワーク5に目標の円形孔13の加工を行う。
レーザビーム12は、レーザ発振器6から出力されて、レーザ制御装置7により出力制御され、NC装置4からの各種の指令やNCデータ、入力操作器8からの設定データを参照して、加工態様に適切な値に調節される。
NC装置4およびレーザ制御装置7は、NC加工プログラムやオペレータによる対話式の入力操作器8からの各種の指令および設定データにもとづいて動作する。入力内容や設定内容は、入力操作器8に付設されているディスプレイ9の表示画面により視覚的に確認できるようになっている。
制御装置10は、NC装置4を動作させるために、自動プログラミング装置11からのプログラム指令を参照しながら、オペレータによって入力されるNCデータにもとづいて所定のNC加工プログラムを作成し、作成したNC加工プログラムをNC装置4に出力している。
図2は、一例として3軸制御方式の駆動装置3を例示している。加工ヘッド2は、3軸制御方式の駆動装置3によってX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に移動し、固定のテーブル14に対して各軸方向に位置決め可能として構成されるか、または駆動装置3によってX軸方向およびZ軸方向に移動し、Y軸方向に移動可能なテーブル14に対して各軸方向に位置決め可能として構成されている。
図3は、ワーク5に孔加工するときの円形孔13とNC加工データの設定例を示している。前記のように、孔加工は、NCプログラムによって、加工ヘッド2のレーザビーム12にXY平面上で円運動を与え、レーザビーム12をワーク5に照射することによって、ワーク5に目標の円形孔13の加工を行う。
目標の孔加工のために、オペレータは、入力操作器8を操作し、孔加工の基礎データとして加工対象の円形孔13の直径例えば10〔mm〕、レーザビーム12の加工速度Vとして例えば11.9〔m/min〕、円形孔13の周長31.41593〔mm〕、円形孔13の円周経路C上で中心角θ〔°〕に対する1°あたりの経過の時間0.00044〔sec/°〕などの指定をする。図3の例において、中心角θは、第1象限と第4象限との間のX軸を0°として反時計方向に設定されており、レーザビーム12の照射もこれと同じ方向に加工速度Vで移動させる。
これらの基礎データが入力されると、制御装置10は、中心角θ=0°、1°、2°、3°、・・360°毎に、円形孔13の円周経路C上で中心角0°の位置からの経過の時間〔sec〕、円形孔13の円周経路C上でのX座標位置〔mm〕およびY座標位置〔mm〕、円形孔13の円周経路C上でのX軸方向の速度成分Vx〔mm/sec〕およびY軸方向の速度成分Vy〔mm/sec〕、円形孔13の円周経路C上でのX軸方向の加速度成分〔m/s〕または重力加速度〔G〕およびY軸方向の加速度成分〔m/s〕または重力加速度〔G〕を演算により求め、これをNC加工データとしてNC装置4に送り格納する。
円形孔13の円周経路C上でのX軸方向の速度成分VxおよびY軸方向の速度成分Vyは、それぞれ中心角θによって増減方向に変化するが、それらの合成速度は、円形孔13の円周経路C上で接線方向を向き、レーザビーム12の加工速度Vとなっており、常に一定である。
また円形孔13の円周経路C上でのX軸方向の加速度成分およびY軸方向の加速度成分は、等速円運動のため、常に円形孔13の中心を向いており、それぞれ中心角θによって変化する。しかも、X軸方向およびY軸方向の加速度成分を合成した加速度aは、円周経路C上において、一定とならず、中心角θ=0°(360°)、90°、180°、270°の位置で最大値となり、第1象限での45°、第2象限での135°、第3象限での225°、第4象限での315°の位置で最小値となっている。この理由は、X軸方向の速度成分VxおよびY軸方向の速度成分Vyによって、一定の合成速度すなわち一定の加工速度Vを与えているからである。
そして、本発明に係る孔加工方法は、レーザビーム12を円形孔13内のピアッシング位置Aからアプローチ速度Vbでアプローチ経路Bを経て一時停止しないまま円形孔13の円周経路C上の加工開始点P1に移動させ、次にレーザビーム12の加速期間中に、加工開始点P1から円形孔13の円周経路Cにそって定常速度到達点P2まで移動させて、定常時の加工速度Vに到達させ、その後、レーザビーム12を円周経路Cにそって一定の加工速度Vで移動させる過程おいて、円周経路C上で加速度最小位置P0を含む範囲に、加工開始点P1から定常速度到達点P2までの加速区間Caを設定している。換言すると加工開始点P1から定常速度到達点P2までの加速区間Caは、円周経路C上で加速度最小位置P0を含む範囲に設定されている。
上記の設定のために、オペレータは、前記の基礎データの他に、入力操作器8を操作して、ピアッシング位置Aの座標データ、アプローチ経路Bの座標データ、アプローチ速度Vb、加工孔13の円周経路C上で加工開始点P1、定常速度到達点P2などの座標データを設定する。アプローチ経路Bは、ここでは円形孔13の半径線上に設定するものとする。なお、アプローチ速度Vbは、加工速度Vと異なる速度値または同じ速度値として設定する。
前記のように、加工開始点P1から定常速度到達点P2までの加速区間Caは、円周経路C上において加速度最小位置P0を含むように設定され、加速度最小位置P0は、第1象限においては、中心角θ=45°である。この加速区間Caは、レーザビーム12の移動時の立ち上がりに必要な加速期間に対応しており、加速に必要な円周長さにも対応している。加速に必要な円周長さは、レーザ加工機1に固有な値であるからレーザ加工機1毎に予め測定し、この測定結果にもとづいて設定するものとする。
図3の例において、加工開始点P1は、中心角θ=45°の前例えば32°に設定されており、また、定常速度到達点P2は、中心角θ=45°に一致するように設定されている。このように、図示の例は、定常速度到達点P2に加速度最小位置P0を一致させているが、後に図示するように、加速度最小位置P0は、加工開始点P1にあってもよく、また加工開始点P1と定常速度到達点P2との間にあってもよい。
円形孔13の加工時に、NC装置4は、NC加工データを読み込み、そのNC加工データにもとづいて駆動装置3を制御し、加工ヘッド2にピアッシング位置A、アプローチ経路Bを経て、円形孔13の円周経路Cにそって加工速度Vの等速円運動を与える。
すなわち、加工ヘッド2は、円形孔13の内部のピアッシング位置Aでレーザビーム12の出力を開始し、アプローチ速度Vbでアプローチ経路Bを経て円形孔13の円周経路C上の加工開始点P1に移動し、一時停止しないまま加工開始点P1で円周経路Cの方向に向きを変え、加工開始点P1から加速しながら定常速度到達点P2に到達するまでの間すなわち加速区間Ca中に、定常時の加工速度Vに立ち上がり、この加工速度Vを維持して、円周経路Cを一周し、加工開始点P1に戻ってワーク5に孔加工を施す。
前記のように、レーザビーム12は、円形孔13の円周経路Cにそって一定の加工速度Vで移動をするように設定される。このために、NC装置4は、XY平面上で円周経路Cの座標を特定し、特定した座標でのX軸方向の速度成分VxおよびY軸方向の速度成分Vyを与え、その合成速度すなわち加工速度Vを与えている。ここでの合成速度は、常に一定の速度値であり、円周経路Cの各位置で接線方向を向いている。
既述のように、加工速度Vは、常に一定であるが、X軸方向の速度成分VxおよびY軸方向の速度成分Vyは、不定である。例えば第1象限(中心角θ=0°〜90°)において、X軸方向の速度成分Vxは、中心角θの増加にともない最小(中心角θ=0°)から最大(中心角θ=90°)へと変化し、またY軸方向の速度成分Vyは、最大(中心角θ=0°)から最小(中心角θ=90°)へと変化している。
このような速度成分Vx、Vyの変化のために、中心向きの加速度aは一定とならず、不定となる。実際のNCデータによれば、第1象限(中心角θ=0°〜90°)において加速度aのX軸方向の加速度成分は、中心角θ=0°での最小から中心角θ=90°での最大へと変化し、加速度aのY軸方向の加速度成分は、中心角θ=0°での最大から中心角θ=90°での最小へと変化する。この結果、これらによって合成される中心向きの加速度aは、第1象限において、中心角θ=0°または中心角θ=90°の位置において最大となり、それらの間の中心角θ=45°の位置において最小となっている。
前記のように、本発明に係るレーザ加工方法は、上記孔加工の過程において、円周経路C上で、中心角θ=45°の加速度最小位置P0を含む範囲に、加工開始点P1から定常速度到達点P2までの加速区間Caを設定している。図3の例で、加工開始点P1は中心角θ=32°であり、定常速度到達点P2は中心角θ=45°で、加速度最小位置P0と一致している。
このように設定すると、レーザビーム12がアプローチ経路Bを経て加工開始点P1に移行するときに、図3のように、加工開始点P1において、アプローチ経路Bでのアプローチ速度Vbは、円周経路C上での加工速度VのX軸方向の速度成分Vxによって打ち消される。このため、レーザビーム12は、アプローチ経路Bを経て加工開始点P1に移行するときに、円周経路Cを越えて外側に大きく膨らまず、アプローチ経路Bでのアプローチ速度Vbによる慣性の影響を殆ど受けることなく、円周経路Cに滑らかに移行する。
また、レーザビーム12がアプローチ経路Bを経て加工開始点P1に移行するときに、加速度aが急変するが、加速区間Caが加速度最小位置P0を含む範囲に設定されているため、従来例に比較して、加速度aの変化量を小さくなっている。このため、サーボ系の応答遅れは、最小限度に抑えられる。
このようにして、運動系の慣性の影響や、サーボ系の応答遅れやが可能な限り抑えられる。その結果として、レーザビーム12のアプローチ速度Vbや加工速度Vが大きくできるため、孔加工の時間が短縮できることになる。
これに対して、従来例のように、加工開始点P1が中心角θ=0°の位置つまり加速度aの最大位置に設定されていると、この位置で速度が打ち消されず、しかも加速度aが急激に大きく変化するため、図3に破線で示すように、運動系の慣性の影響や、サーボ系の応答遅れの影響が現れ、レーザビーム12の膨らみが有効に抑えられない。
通常、アプローチ経路Bは、加工開始点P1を通る円形孔13の半径線上に設定する。アプローチ経路Bが円形孔13の半径線上に設定されておれば、加工プログラムでのアプローチ経路Bの設定が容易となる。
しかし、アプローチ経路Bは、図4に例示するように、加工開始点P1を通りX軸に対して平行な方向に設定することもできる。このように設定すると、NC加工プログラムでのアプローチ経路Bの設定が1軸上の指定のみとなって容易となり、しかも、加工開始点P1において加工速度VのX軸方向の速度成分がアプローチ速度Vbを確実に打ち消す方向とできる。なお、図4の例において、加速度最小位置P0は、加工開始点P1と定常速度到達点P2との間に設定されている。
また、アプローチ経路Bは、図5に例示するように、加工開始点P1を通りY軸に対して平行な方向に設定することもできる。このように設定すると、NC加工プログラムでのアプローチ経路Bの設定が1軸上の指定のみとなって容易となり、しかも、加工開始点P1においてアプローチ速度Vbが膨らみ方向に現れにくく、速度の転換が滑らかになる。なお、図5の例において、加速度最小位置P0は、加工開始点P1に設定されている。
さらに、アプローチ経路Bは、図示しないが、加工開始点P1を通り、図3、図4または図5のアプローチ経路Bに対して適当な傾斜角度のもとに直線として設定することもできる。
以上の説明は、第1象限についての説明であるが、既述の現象は、第2象限、第3象限および第4象限についても言えることである。したがって、加速度最小位置P0は、中心角θ=45°の他に、中心角θ=135°、225°、315°の近くの何れかの位置とすることもできる。これによって、第1象限、第2象限、第3象限または第4象限から加工が開始でき、ワーク5の加工条件に応じて加工の自由度が増し、柔軟な加工が可能となる。
図示の例は、熱加工としてレーザビーム加工であるが、本発明は、その他の熱加工例えば電子ビーム加工などにも応用できる。また、加工ヘッド2は、3軸以上の制御可能な加工機に利用することもできる。
1 レーザ加工機
2 加工ヘッド
3 駆動装置
4 NC装置
5 ワーク
6 レーザ発振器
7 レーザ制御装置
8 入力操作器
9 ディスプレイ
10 制御装置
11 自動プログラミング装置
12 レーザビーム
13 円形孔
14 テーブル
a 加速度
θ 中心角
A ピアッシング位置
B アプローチ経路
C 円周経路
V 加工速度
X X軸
Y Y軸
Z Z軸
Ca 加速区間
P0 加速度最小位置
P1 加工開始点
P2 定常速度到達点
Vx 加工速度のX軸方向の速度成分
Vy 加工速度のY軸方向の速度成分
Vb アプローチ速度

Claims (5)

  1. NCプログラムによって熱ビームにXY平面上で円運動を与え、前記熱ビームをワークに照射することによって、前記ワークに円形孔の加工をする方法において、前記熱ビームを前記円形孔内のピアッシング位置からアプローチ経路を経て前記円形孔の円周経路上の加工開始点に移動させ、前記熱ビームの加速期間中に、前記加工開始点から前記円形孔の円周経路にそって定常速度到達点に移動させ、その後、前記熱ビームを前記円周経路にそって定常時の加工速度で移動させる過程で、前記円周経路上での加速度最小位置を含む範囲に、前記加工開始点から前記定常速度到達点までの加速区間を設定する、ことを特徴とする孔加工方法。
  2. 前記のアプローチ経路を前記加工開始点を通る半径線上に設定する、ことを特徴とする請求項1記載の孔加工方法。
  3. 前記のアプローチ経路を前記加工開始点を通り、X軸に平行な直線上に設定する、ことを特徴とする請求項1記載の孔加工方法。
  4. 前記のアプローチ経路を前記加工開始点を通り、Y軸に平行な直線上に設定する、ことを特徴とする請求項1記載の孔加工方法。
  5. 前記加速度最小位置を前記加工孔の中心角45°、135°、225°、315°の近くの何れかの位置とする、ことを特徴とする請求項1記載の孔加工方法。
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