JPH0890773A - インクジェットプリントヘッド - Google Patents

インクジェットプリントヘッド

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JPH0890773A
JPH0890773A JP25623694A JP25623694A JPH0890773A JP H0890773 A JPH0890773 A JP H0890773A JP 25623694 A JP25623694 A JP 25623694A JP 25623694 A JP25623694 A JP 25623694A JP H0890773 A JPH0890773 A JP H0890773A
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JP
Japan
Prior art keywords
ink
flow path
print head
jet print
flow passage
Prior art date
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Application number
JP25623694A
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English (en)
Inventor
Minoru Yamada
稔 山田
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Publication of JPH0890773A publication Critical patent/JPH0890773A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェットプリントヘッドにおけるイン
ク流路の流体抵抗の減少に伴うスプラッシュの発生を抑
制することにより、印字品質の低下を招くことなく高速
化を可能にしたインクジェットプリントヘッドを提供す
る。 【構成】 本発明に係るインクジェットプリントヘッド
は、表面に発熱抵抗体2を有する基板1と、インクを所
定の方向に吐出させるためのインク吐出口3を有するオ
リフィスプレート4と、基板1とオリフィスプレート4
を接合するとともにインク吐出口3とインク室5とを連
通するインク流路6を形成する流路壁7とを備えてい
る。流路壁7は発熱抵抗体2を三方向より取り囲むよう
に設けられるが、流路壁7は互いに分離独立しており、
この流路壁7によって、インク流路6の他に、隣のイン
ク流路と通じるバイパス路8が形成される。インク滴吐
出後のインク流はバイパス路8に流れ込むので、従来の
ようなスプラッシュは発生しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ノンインパクトプリン
タに用いられるインクジェットプリントヘッドに関し、
詳しくは、高速駆動時の印字品質を向上できるインクジ
ェットプリントヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のインクジェットプリント
ヘッドとして、図4に示しすようなものがある。図4
(a)は従来のインクジェットプリントヘッドの一部を
切り欠いて示した平面図であり、同(b)は(a)にお
けるB−B線縦断面図である。このインクジェットプリ
ントヘッドは、表面に発熱抵抗体2を有する基板1と、
基板1の表面に重ねて設けられたオリフィスプレート4
と、このオリフィスプレートに発熱抵抗体2と対向する
位置に設けられたインク吐出口3と、基板1とオリフィ
スプレート4との間にインク吐出口3とインク室5が連
通するように形成されるインク流路6から構成されてい
る(たとえば特開平4−10940号公報参照)。
【0003】このインクジェットプリントヘッドは、図
5(a)〜(d)に示すように、一般にサーマルヘッド
と呼ばれる基板1の発熱抵抗体2に駆動パルス(電気信
号)を印加して、発熱抵抗体2に通電することにより発
生するジュール熱によって、インク流路6内のインク9
を加熱し、発熱抵抗体2上に気泡10を発生させ、この
気泡10の圧力によって、インク吐出口3よりインク滴
を吐出し、吐出したインク滴11を記録紙上に着滴させ
ることによって、印字を行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のインクジェットプリントヘッドでは、発熱抵抗体
2上の気泡10の消滅に伴い、その気泡10の存在した
空間へ流れ込むインクが、発熱抵抗体2の近傍に位置
し、インク流路6を形成する流路壁7によって跳ね返さ
れ、その結果、図6(b)に示すように、本来のインク
滴とは別のインク滴すなわちスプラッシュ12が吐出す
る場合がある。このスプラッシュ12が吐出するメカニ
ズムは図6により以下のように説明される。
【0005】インクを吐出するために基板1上の発熱抵
抗体2上に発生した気泡10は、発熱抵抗体2の温度の
低下に伴い小さくなり消滅していくが、その際に気泡8
が存在していた部分(空間)には、気泡10の周囲にあ
るインク9が流れ込む。このインクの流れ込みは、吐出
過程にあるインク滴(まだ分離していない)の方向とイ
ンク液室方向から発生する(図6(a))。
【0006】流れ込むインクは基板1及び流路壁7によ
り跳ね返され、インク吐出口3の方向へ流れの向きが変
わる。この跳ね返されたインクはノズル内でおさまり切
らなくなり、インク吐出口3からスプラッシュ12とし
て吐出してしまうのである(図6(b))。
【0007】このスプラッシュ12は、上記メカニズム
により発生するため、インク流路6の液体抵抗が小さく
なる程顕著になる。したがって、インク流路6の液体抵
抗を減らしてインクの供給時間を短くし、インクジェッ
トプリントヘッドの高速化をはかる際には特に問題とな
り、以下の問題を招来する。
【0008】スプラッシュ12は、本来のインク滴1
1の吐出方向とは異なる方向に吐出するため、図7に示
すように、記録用紙上において記録ドット14のサテラ
イトドット15になり、著しい印字品質の低下を招くと
いう直接的な問題がある。
【0009】スプラッシュ12により、インク吐出口
3の近傍のオリフィスプレート4の表面にインクが付着
すると、図8に示すように、この付着したインクを核と
してインク吐出口3の周囲にインク溢れ16が誘発さ
れ、このインク溢れ16により本来のインク滴11の方
向性不良が発生し、結果的には印字品質の低下を招くと
いう間接的な問題がある。
【0009】上記、の問題を解決するためには、イ
ンク流路6の断面積を小さくすること、あるいは流路長
さを大きくすることにより、インク流路6の流体抵抗を
大きくすれば良いが、インク流路6をそのような構造に
してしまうと、確かにスプラッシュ12の発生は抑制す
ることができるが、インク流路6の流体抵抗の増加に伴
いインク供給時間が長くなり、今度は所望の駆動周波数
を満足できなくなる(高速化に限界がある)という問題
が発生するようになる。
【0010】そこで、本発明の目的は、インクジェット
プリントヘッドにおけるインク流路の流体抵抗の減少に
伴うスプラッシュの発生を抑制することにより、印字品
質の低下を招くことなく高速化を可能にしたインクジェ
ットプリントヘッドを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るインクジェ
ットプリントヘッドは、上記目的を達成するためになさ
れたものであり、表面に発熱抵抗体を有する基板と、イ
ンクを所定の方向に吐出させるためのインク吐出口を有
するオリフィスプレートと、前記基板と前記オリフィス
プレートを接合するとともにインク吐出口とインク室と
を連通するインク流路を形成する流路壁とを備えたイン
クジェットプリントヘッドを改良したものである。
【0012】その改良した点とは、前記インク流路とは
別に、前記インク吐出口と前記インク室とを結ぶバイパ
ス路を設けたことにある。
【0013】
【作用】上記のようにすると、インク滴吐出後のインク
流はバイパス路8に流れ込むので、従来のようにスプラ
ッシュとなって跳ね上がることはなくなる。
【0014】
【実施例】図1及び図2は本発明に係るインクジェット
プリントヘッドの一実施例であり、図1において(a)
はインクジェットプリントヘッドの一部を切り欠いて示
した平面図であり、(b)は(a)におけるA−A線縦
断面図である。また、図2はインクジェットプリントヘ
ッドの一部を切り欠いて示した斜視図である。以下、本
発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0015】本発明に係るインクジェットプリントヘッ
ドは、表面に発熱抵抗体2を有する基板1と、インクを
所定の方向に吐出させるためのインク吐出口3を有する
オリフィスプレート4と、基板1とオリフィスプレート
4を接合するために設けられるとともにインク吐出口3
とインク室5とを連通するインク流路6を形成する流路
壁7とを備えている。
【0016】流路壁7は発熱抵抗体2を三方向より取り
囲むように設けられるが、流路壁7は互いに分離独立し
ており、この流路壁7によって、インク吐出口3とイン
ク室5とを連通するインク流路6が形成される他に、隣
のインク流路に通じるバイパス路8が形成される。
【0017】表面に発熱抵抗体2を有する基板1は、一
般にサーマルヘッドと呼ばれるものであり、発熱抵抗体
2は通電することによりジュール熱を発生する。この基
板1上に感光性樹脂等により流路壁7を形成し、この流
路壁7上にインク吐出口3を有するオリフィスプレート
4が接合されることにより、インクジェットプリントヘ
ッドが構成されている。インク流路6は、基板1、イン
ク室5、流路壁7、及びオリフィスプレート4によって
囲まれた領域(空間)である。
【0018】図1においては2個のノズル、図2におい
ては1個のノズルのみを図示しているが、実際のインク
ジェットプリントヘッドはそれ以上の複数個のノズルが
並ぶマルチノズルヘッドである。
【0019】このインクジェットプリントヘッドは、従
来例と同様に図5に示すように基板1の発熱抵抗体2に
通電することにより発生するジュール熱によって、イン
ク流路6内のインク9を加熱し、発熱抵抗体2上に気泡
10を発生させ、この気泡10の圧力によって、インク
吐出口3よりインク滴を吐出し、吐出したインク滴11
によって、記録紙上に印字を行うものである。
【0020】次に、図1(a),(b)に示した本発明
に係るインクジェットプリントヘッドがどのようにスプ
ラッシュの発生を抑制しているかについて以下に説明す
る。
【0021】図1のような流路壁7により形成されるイ
ンク流路形状にすると、気泡10の消滅過程時における
インク流路6内のインクの流れは図3のようになる。気
泡10の存在していた領域から流れ込むインクは主にイ
ンク室5方向から流れ込むが、インク流路6にはバイパ
ス路8が設けてあるため、インクの流れは図3のインク
の流れ13のようになり、主にバイパス路8へ向けて流
れる。したがって、図6(b)におけるスプラッシュ1
2は、気泡10の消滅過程時に流れ込むインクが、流路
壁7により跳ね返されることにより生じる跳ね返された
インクの流れにより発生するので、本発明のインクジェ
ットプリントヘッドでは、この跳ね返されたインクの流
れがほとんど発生しないため、図6(b)のようなスプ
ラッシュ12は発生しない。
【0022】また、本発明のインク流路6は、発熱抵抗
体2とインク室5の間のインク供給側のインク流路6の
形状は変えていないので、インク滴吐出後のインク供給
の際の流体抵抗を増加させることなくスプラッシュ12
の発生を抑制できている。したがって、インク供給側の
インク流路の流体抵抗を減らして高速化(インク滴吐出
の繰り返し周波数を高める)を図ることが可能となる。
【0023】上記実施例においては、バイパス路8を隣
のインク流路に通じるようにしたが、本発明はそれに限
定されず、隣のインク流路を経由することなく直接イン
ク室5へ通じるような通路を形成するようにしてもよ
い。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、イ
ンク流路の他に、バイパス路を設けたことにより、イン
ク流路のインク供給側の流体抵抗を増大させることな
く、インク滴吐出時のスプラッシュの発生を抑制でき
る。それにより、インクジェットプリントヘッドの印字
において、印字品質の低下を招くことなく高速化を実現
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェットプリントヘッドの
一実施例であり、(a)はインクジェットプリントヘッ
ドの一部を切り欠いて示した平面図、(b)は(a)に
おけるA−A線縦断面図である。
【図2】本発明に係るインクジェットプリントヘッドの
一実施例であり、インクジェットプリントヘッドの一部
を切り欠いて示した斜視図である。
【図3】本発明に係るインクジェットプリントヘッドの
一実施例における気泡消滅時のインクの流れを説明する
模式図である。
【図4】従来のインクジェットプリントヘッドの一例で
あり、(a)はインクジェットプリントヘッドの一部を
切り欠いて示した平面図、(b)は(a)におけるB−
B線縦断面図である。
【図5】本発明及び従来例のインクジェットプリントヘ
ッドにおいてインク滴を吐出させる原理についての説明
図である。
【図6】スプラッシュが発生する様子を説明する模式図
である。
【図7】記録紙上でスプラッシュが記録ドットに対して
どのようなドットを形成するかについて説明する模式図
である。
【図8】インク吐出口の周囲にインク溢れが発生した場
合のインク滴の吐出方向不良を説明する模式図である。
【符号の説明】
1 基板 2 発熱抵抗体 3 インク吐出口 4 オリフィスプレート 5 インク室 6 インク流路 7 流路壁 8 バイパス路 9 インク 10 気泡 11 インク滴 12 スプラッシュ 13 インクの流れ 14 記録ドット 15 サテライトドット 16 インク溢れ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に発熱抵抗体を有する基板と、イン
    クを所定の方向に吐出させるための複数のインク吐出口
    を有するオリフィスプレートと、前記基板と前記オリフ
    ィスプレートを接合するとともに前記インク吐出口とイ
    ンク室とを連通するインク流路を形成する流路壁とを備
    えたインクジェットプリントヘッドにおいて、前記イン
    ク流路とは別に前記インク吐出口と前記インク室とを結
    ぶバイパス路を設けたことを特徴とするインクジェット
    プリントヘッド。
  2. 【請求項2】 前記バイパス路が、隣り合うインク流路
    を結ぶ通路である請求項1に記載のインクジェットプリ
    ントヘッド。
  3. 【請求項3】 インクを加熱して吐出させるインク吐出
    口を有し、この吐出口にインク室からインク流路を介し
    てインクを供給するインクプリントヘッドにおいて、前
    記インク流路とは別に前記インク吐出口と前記インク室
    とを結ぶバイパス路を設けたことを特徴とするインクジ
    ェットプリントヘッド。
JP25623694A 1994-09-26 1994-09-26 インクジェットプリントヘッド Pending JPH0890773A (ja)

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01299046A (ja) * 1988-05-27 1989-12-01 Nec Corp インクジェットヘッド
JPH0278564A (ja) * 1988-06-30 1990-03-19 Canon Inc インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置
JPH06171092A (ja) * 1992-12-08 1994-06-21 Fuji Xerox Co Ltd サーマルインクジェットヘッド
JPH06270404A (ja) * 1993-03-17 1994-09-27 Fuji Xerox Co Ltd インクジェットプリントヘッド

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