JPH0890746A - 感熱孔版製版装置 - Google Patents

感熱孔版製版装置

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JPH0890746A
JPH0890746A JP23496694A JP23496694A JPH0890746A JP H0890746 A JPH0890746 A JP H0890746A JP 23496694 A JP23496694 A JP 23496694A JP 23496694 A JP23496694 A JP 23496694A JP H0890746 A JPH0890746 A JP H0890746A
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Masaru Oikawa
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみからなる
マスタを使用した場合に、穿孔ムラを抑制し、濃度ムラ
のない良好な印刷画像品質を得ることが可能な感熱孔版
製版装置を提供する。 【構成】 マスタ1に対する穿孔画像12の形成時に、
抵抗発熱素子8のうち実際に通電される抵抗発熱素子8
の割合であるべた率を検知するべた率検知手段43と、
べた率に対する多段階のしきい値の設定が可能であり、
かつ、それぞれのしきい値に対応した発熱エネルギーを
サーマルヘッド2に印加し、べた率検知手段43の検知
値と設定されたしきい値とを比較して、サーマルヘッド
2をしきい値に対応して発熱させる制御手段22とを具
備し、マスタ1として、実質的に熱可塑性樹脂フィルム
のみからなるマスタの使用が可能であり、検知値としき
い値とに応じてサーマルヘッド2を発熱させることによ
り、製版エネルギーを制御する感熱孔版製版装置60。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、実質的に熱可塑性樹脂
フィルムのみからなるマスタに対して、サーマルヘッド
を用いて穿孔画像を形成する感熱孔版製版装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、簡便な印刷方式として、デジ
タル式感熱孔版印刷が知られている。この印刷に使用さ
れる感熱孔版マスタ(以下、「マスタ」という)は、薄
い熱可塑性樹脂フィルム(厚み2〜8μm程度)に多孔
質支持体の和紙、合成繊維、あるいは和紙と合成繊維と
を混抄したものを貼り合わせたラミネート構造となって
おり、熱可塑性樹脂フィルムの表面には、サーマルヘッ
ド表面との融着防止及び帯電防止のため、オーバーコー
ト層が設けられている。このようなマスタの一例として
は、特開平4−265783号公報に開示されたものが
ある。デジタル式感熱孔版印刷は、前記マスタのフィル
ム面をサーマルヘッド等の抵抗発熱素子で加熱穿孔した
後、版胴に巻装して版胴内部よりインキを供給し、プレ
スローラー等の押圧部材で印刷用紙を版胴に押圧して、
版胴開孔部、マスタ穿孔部より滲出したインキを印刷用
紙に転移させることで印刷が行われるが、インキは、マ
スタの多孔質支持体である和紙等の繊維を通過するた
め、そこに繊維が複雑に絡み合った部分(ダマになって
いる部分)があったり、穿孔した部分を繊維が横切って
いた場合等にその通過が阻害され、べた部に繊維模様が
現れたり細線が切れたりかすれたりする、所謂、繊維目
が発生するという問題点があった。また、製版直後の印
刷において、インキが和紙を通過するために画像の立ち
上がりが悪く、損紙の発生が避けられなかった。
【0003】そこで、繊維目発生の原因となる多孔質支
持体を薄くしたり、多孔質支持体を用いずにフィルム単
体のみからなるマスタで印刷を行い、繊維目の発生を低
減させる試みがなされている。しかし、従来のマスタの
見かけの強度は多孔質支持体が受け持っており、多孔質
支持体を薄くしたり、多孔質支持体を用いないマスタで
は、熱可塑性樹脂フィルムが薄いだけにマスタの強度
(腰)が大幅に低下してしまう。このため、フィルムの
厚みを厚くして、搬送や版胴への巻装をし易くすると、
穿孔画像を形成する際に、製版エネルギーのばらつきや
変動が生じると、本来は全数開孔するはずの画素が、開
孔するものと開孔しないものとに分かれてはっきりと二
極化する現象や、開孔径が大きくばらつく、所謂、穿孔
ムラという現象が発生するという問題点があった。これ
らの現象は、べた率が大きい場合に特に顕著である。こ
れら不具合の解決策として、特開平6−8500号公
報、特開平6−106758号公報、実開平6−995
4号公報に、サーマルヘッドの製造工程における共通電
極及び個別電極の形成方法を工夫する技術や、電源をフ
ィードバック制御することにより発熱ムラを抑制する技
術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の技術で
は、マスタの構造が和紙等の支持体を有するものであ
り、また、技術内容がサーマルヘッドの製造工程に深く
関わるため、変更や改善を容易に行うことができない。
【0005】そこで本発明は、上記問題点を解決し、実
質的に熱可塑性樹脂フィルムのみからなるマスタを使用
した場合に、穿孔ムラを抑制し、濃度ムラのない良好な
印刷画像品質を得ることが可能な感熱孔版製版装置の提
供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
複数の抵抗発熱素子を有するサーマルヘッドを、プラテ
ンローラーの押圧によってマスタに接触させると共に、
前記プラテンローラーの回転によって前記マスタを移動
させ、前記抵抗発熱素子の選択的な加熱により前記マス
タに穿孔画像を形成する感熱孔版製版装置において、前
記穿孔画像の形成時に、前記抵抗発熱素子のうち実際に
通電される前記抵抗発熱素子の割合をべた率として検知
するべた率検知手段と、前記べた率に対する多段階のし
きい値の設定が可能であり、かつ、それぞれのしきい値
に対応した発熱エネルギーを前記サーマルヘッドに印加
し、前記べた率検知手段の検知値と設定された前記しき
い値とを比較して、前記サーマルヘッドを前記しきい値
に対応して発熱させる制御手段とを具備し、前記マスタ
として、実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみからなるマ
スタの使用が可能であり、前記検知値と前記しきい値と
に応じて前記サーマルヘッドを発熱させることにより、
製版エネルギーを制御することを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の感
熱孔版製版装置において、さらに、前記発熱エネルギー
は、前記サーマルヘッドに印加する通電パルス幅を変え
ることにより、前記しきい値と対応させられることを特
徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1記載の感
熱孔版製版装置において、さらに、前記発熱エネルギー
は、前記サーマルヘッドに印加する電圧を変えることに
より、前記しきい値と対応させられることを特徴とす
る。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項2または請
求項3記載の感熱孔版製版装置において、さらに、前記
サーマルヘッドは、前記抵抗発熱素子を複数のブロック
に分割して有しており、前記製版エネルギーの制御は、
前記ブロックごとに行われることを特徴とする。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項1記載の感
熱孔版製版装置において、さらに、前記しきい値とそれ
ぞれ対応する前記発熱エネルギーの範囲が、基準となる
発熱エネルギーに対して、マイナス20%ないしプラス
20%の範囲にあることを特徴とする。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項1記載の感
熱孔版製版装置において、さらに、前記しきい値の設定
範囲が、40%以下及び/または60%以上の範囲にあ
ることを特徴とする。
【0012】請求項7記載の発明は、請求項1記載の感
熱孔版製版装置において、さらに、前記べた率検知手段
による前記べた率の検知が、製版直前の画像データを対
象に行われることを特徴とする。
【0013】請求項8記載の発明は、請求項1記載の感
熱孔版製版装置において、さらに、前記べた率検知手段
による前記べた率の検知が、前記サーマルヘッドが有す
る全抵抗発熱素子数に対して算出されることを特徴とす
る。
【0014】請求項9記載の発明は、請求項1記載の感
熱孔版製版装置において、さらに、前記サーマルヘッド
は、前記抵抗発熱素子を複数のブロックに分割して有し
ており、前記べた率検知手段による前記べた率の検知
が、前記ブロック内の全抵抗発熱素子数に対して算出さ
れることを特徴とする。
【0015】請求項10記載の発明は、複数の抵抗発熱
素子を有するサーマルヘッドと、プラテンローラーとを
具備し、前記抵抗発熱素子の選択的な加熱により、実質
的に熱可塑性樹脂フィルムのみからなるマスタに穿孔画
像を形成することが可能な感熱孔版製版装置であって、
前記サーマルヘッドの共通電極抵抗値と発熱体平均抵抗
値との比が、72×10~ 6以下であることを特徴とす
る。
【0016】請求項11記載の発明は、請求項1記載の
感熱孔版製版装置において、さらに、前記サーマルヘッ
ドの共通電極抵抗値と発熱体平均抵抗値との比が、72
×10~ 6以下であることを特徴とする。
【0017】
【作用】請求項1記載の発明によれば、べた率検知手段
が、サーマルヘッドが有する全抵抗発熱素子のうち、実
際に通電される抵抗発熱素子の割合を検知し、この検知
値と設定されたしきい値とに基づいて、制御手段がサー
マルヘッドの発熱エネルギーを制御する。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を示す感熱孔版製
版装置を適用可能な孔版印刷装置の概略図、図2は、図
1に示す孔版印刷装置の製版装置要部の概略図、図3
は、本発明の一実施例を示す感熱孔版製版装置の電気制
御系装置の概略図をそれぞれ示している。図において、
感熱孔版製版装置60は、支持軸1S、サーマルヘッド
2、プラテンローラー3、送りローラー対4、ガイド板
5、ヒーター線9等から主に構成されている。
【0019】支持軸1Sは、実質的に熱可塑性樹脂フィ
ルムのみからなるマスタ1をロール状に巻成したマスタ
ロール1Rを回転自在に支持している。ここで、実質的
に熱可塑性樹脂フィルムのみからなるマスタとは、マス
タが熱可塑性樹脂フィルム(ポリエステル系、ナイロン
系、塩化ビニル系等)のみからなるものの他、熱可塑性
樹脂フィルムに帯電防止剤等の微量成分を含有してなる
もの、さらには、熱可塑性樹脂フィルムの両主面、すな
わち、表面または裏面のうちの少なくとも一方に、オー
バーコート層(帯電防止やステッキング防止等のための
コーティング剤からなる)等の薄膜層を1層または複数
層形成してなるものをも含む。マスタ1としては、厚み
が2〜10μm、溶融開始点が260℃以下、結晶融解
熱が50J/g以下の特性値を持つものが望ましい。本
実施例では、マスタ1として、厚さ3.5μm、幅(主
走査方向長さ)320mmのポリエステルからなるもの
を用いている。マスタ1は、芯管1Pの周りにロール状
に巻成され、マスタロール1Rを形成している。マスタ
1の、サーマルヘッド2と接する面には、シリコン系の
滑剤と帯電防止剤との混合液が塗布されている。
【0020】サーマルヘッド2は、図4(a),
(b),(c)に示すように、主走査方向Sに1列に配
設された複数の抵抗発熱素子8と、この抵抗発熱素子8
を保持・冷却するホルダー部10とから主に構成されて
いる。サーマルヘッド2は、図3に示す原稿読取部30
のA/D変換器で処理されて送出されるデジタル画像信
号に基づき、マスタ1を選択的に溶融穿孔し、マスタ1
上に穿孔画像を形成する周知の機能を有する。サーマル
ヘッド2は、感熱孔版製版装置60の図示しない側板に
取り付けられており、図示しない付勢手段で後述するプ
ラテンローラー3に付勢されている。
【0021】本発明に適用されるサーマルヘッド2とし
ては、その抵抗発熱素子8の発熱体材質がTa−N系等
からなる一般的なサーマルヘッドであって、発熱体面
積、発熱体解像度、発熱体形状等も特に制約されない。
本実施例で用いるサーマルヘッド2は、16DPM(d
ot/mm)の画素密度で矩形の抵抗発熱素子8を46
08個有し、これらの抵抗発熱素子8が主走査方向Sに
293mm(A3短手方向相当)の長さにわたって、一
定ピッチで1列に配列され、かつ、第1から第4のブロ
ックに分割されている。尚、抵抗発熱素子8の発熱体面
積は、30μm×40μmである。
【0022】プラテンローラー3は、感熱孔版製版装置
60の側板に回転自在に支持されており、図4に示すス
テッピングモーター11で回転駆動される。プラテンロ
ーラー3より副走査方向F下流側には、マスタ1を版胴
7上のマスタ係止手段6へ向けて搬送する送りローラー
対4が配設されている。送りローラー対4は、感熱孔版
製版装置60の側板に回転自在に支持され、図示しない
駆動手段で回転駆動される駆動ローラー4aと、感熱孔
版製版装置60の側板に回転自在に支持され、図示しな
い付勢手段によってその外周面を駆動ローラー4aの外
周面に圧接され、駆動ローラー4aと連れ回りする従動
ローラー4bとから主に構成されている。
【0023】送りローラー対4より副走査方向F下流側
には、マスタ1をマスタ係止手段6へ搬送する際のガイ
ドとなるガイド板5と、マスタ1を所定長さで溶断する
ヒーター線9とが配設されている。ガイド板5は、感熱
孔版製版装置60の側板に固設されており、ヒーター線
9は、図示しない移動手段によって上下動自在に支持さ
れている。
【0024】電気制御系装置は、図3に示すように、主
制御部20、原稿読み取り部30、画像処理部40、製
版部50より主に構成されている。本発明におけるべた
率検知手段は、画像処理部40の後処理部43に相当
し、制御手段は、主制御部20の製版エネルギー制御部
22に相当する。
【0025】本発明の感熱孔版製版装置60は、サーマ
ルヘッド2の抵抗発熱素子8に印加するエネルギーを設
定するため、製版エネルギー制御部22内に印加電圧制
御手段と印加パルス幅制御手段とのうちの少なくとも一
方を具備している。すなわち、サーマルヘッド2の発熱
エネルギーの制御は、印加電圧のみ、あるいは印加パル
ス幅のみの可変によって行われるか、若しくは、双方の
手段を具備して、どちらか一方を手動で設定し、他方を
可変することにより行われるかの何れの構成を採用して
もよい。
【0026】さらに、本発明の感熱孔版製版装置60
は、上述の発熱エネルギーの制御を行うため、マスタ1
の諸物性値及びサーマルヘッド2の諸元値を基にした印
加エネルギーデータを算出あるいは登録する機構と、予
めこれを記憶・保持する機構とのうちの少なくとも一方
を具備している。従って、この印加エネルギーのデータ
は、予め登録済みのROM形態で入力されても、外部か
らのキー操作により入力されてもよい。
【0027】ここで、本明細書中に使用している「べた
率」という用語について説明する。べた率とは、発熱可
能な抵抗発熱素子(以下、単に「素子」という)の全数
に対する、実際に発熱する素子数の割合をいう。換言す
ると、主走査方向における、原稿の黒の割合である。図
5を例にとって説明すると、発熱可能な素子数10個の
うち、実際に発熱する素子数は7個である。この場合の
べた率は70%となり、べた率はサーマルヘッドの負荷
率ともいえる。従って、べた率は原稿の種類や副走査方
向の位置等によって大きく変動し、例えば縦罫のような
原稿の場合は、べた率は数%程度となり、暗夜風景のよ
うな原稿の場合、べた率は70〜90%程度になるもの
と思われる。このべた率の変動を表したのが図6であ
る。
【0028】以下、この感熱孔版製版装置60の製版動
作を説明する。マスタ1は、その初期状態時において、
図4(a)に示すように、送りローラー対4よりもわず
かに副走査方向F下流側の位置において、その先端部が
送りローラー対4と略平行な方向に揃えられた状態で待
機している。オペレーターによって図示しない製版スタ
ートキーが押されると、製版指令がステッピングモータ
ー11に送出されてプラテンローラー3が回転を開始す
ると共に、原稿読み取り部30から送出されるデジタル
画像信号によってサーマルヘッド2の抵抗発熱素子8が
選択的に発熱され、マスタ1が選択的に溶融穿孔され
て、マスタ1上に穿孔画像12が形成される。その後、
製版済みのマスタ1は、プラテンローラー3によって送
りローラー対4の副走査方向F上流側に搬送される。
【0029】製版指令は、ステッピングモーター11と
共に駆動ローラー4aを駆動する図示しない駆動手段に
も送出される。穿孔画像12を形成された製版済みのマ
スタ1は、図4(b)に示すように、送りローラー対4
によって挟持されつつ、版胴7のマスタ係止手段6に向
けて搬送される。やがてマスタ1の先端部がマスタ係止
手段6に搬送されると、図示しない開閉手段が作動し
て、マスタ係止手段6がマスタ1の先端部を挟持する。
その後、版胴7が図示しない版胴駆動手段によって回転
駆動され、版胴7の外周面上に製版済みのマスタ1が巻
装される。そして、製版済みのマスタ1上の穿孔画像1
2の最終列が送りローラー対4の副走査方向F下流側の
位置に至ると、送りローラー対4の回転が停止され、ヒ
ーター線9が移動してマスタ1を切断し、1版分の製版
動作が完了する。製版動作完了後、続いて版付工程が開
始される。
【0030】上述の原稿読み取り動作から製版動作まで
の一連の動作中において、後処理部43ではべた率の検
知が行われている。すなわち、図3において、原稿読み
取り部30のスキャナから読み取られた画像データ信号
は、画像処理部40へと送られ、MTF処理、γ変換処
理、中間調処理等の各種画像処理を施される。この後、
画像データ信号は製版部50に送られるが、これと同時
に後処理部43から製版エネルギー制御部22にべた率
を検知した検知値が送られる。製版エネルギー制御部2
2では、この検知値と予め設定されたしきい値との比較
が、比較器によって行われる。製版エネルギー制御部2
2において、べた率の検知値がしきい値を超えるか若し
くは下回るとの判断がなされると、製版エネルギー制御
信号が生成される。
【0031】サーマルヘッド2への印加エネルギーEs
(J)は、抵抗発熱素子8に印加する電圧をV(V)、
抵抗発熱素子8の平均抵抗値をR(Ω)、穿孔画像形成
印加パルス幅がTs(S)であるとき、 Es=(V2 /R)Ts として算出している。エネルギーEsの値を満足させる
印加電圧と印加パルス幅の組み合わせは、図7に示すよ
うに無数に存在するが、印加パルス幅あるいは印加電圧
の何れか一方を決定すれば、他方は一義的に決定され
る。
【0032】本発明の実施例では、べた率50%で95
%以上の開孔数が得られるサーマルヘッド2の基準とな
る発熱エネルギーを通常設定値ESTD と定め、その通常
設定値ESTD の上下20%の境界線をそれぞれEMAX ,
EMIN と定めている。このEMAX を超えた領域では開孔
した画素同士が連結し、また、EMIN を下回る領域では
開孔する画素数が大幅に減少してしまい、穿孔条件には
適さない。本実施例では、べた率50%で95%以上の
開孔数が得られるサーマルヘッド2の発熱エネルギーを
通常設定値ESTD と定めたが、この通常設定値ESTD
は、マスタ1の物性値や厚みの変化に伴って変化する。
【0033】上述のようにして定めた製版エネルギーの
適正領域において、べた率に応じた印加エネルギー条件
を割り振るのであるが、これを概略的に示したものが図
8である。この実施例では、しきい値をべた率30%と
べた率70%とに設定している。本発明におけるしきい
値は、この設定値に限定されるものではないが、しきい
値の設定範囲としては、べた率60%以上及び/または
べた率40%以下の範囲が望ましい。このことは、実験
の結果から判明しており、しきい値を45%と55%と
の2段階に設定して製版を行い、これを製版エネルギー
の制御を行わないものと比較する実験を行ったところ、
両者間で穿孔ムラの改善が顕著には見られなかった。ま
た、この実施例では、しきい値の設定をべた率30%と
べた率70%との2段階としたが、1段階、3段階ある
いはそれ以上に設定してもよい。この場合、サーマルヘ
ッド2の発熱エネルギーも、2段階、4段階あるいはそ
れ以上に制御される。
【0034】表1及び表2は、本実施例の製版条件、し
きい値と印加エネルギーの設定条件、及び穿孔ムラ、印
刷濃度ムラの評価結果の詳細である。この実施例では、
印加パルス幅を変化させて印加エネルギーの制御を行っ
ている。このときのタイムチャートを図9に示す。図9
のタイムチャートにおいて、縦軸にはサーマルヘッド2
の第1〜第4ブロックの各抵抗発熱素子8にそれぞれ出
力される各画像データ列DATA1〜DATA4、同じ
くサーマルヘッド2の第1〜第4ブロックの各抵抗発熱
素子8にそれぞれ印加される通電信号バーENL1〜バ
ーENL4、同じく熱履歴デジタル画像データ列と画像
形成デジタル画像データ列の設定に対応して、そのシリ
ーズ信号をパラレル信号に変換し保持するための制御信
号バーLATCH1〜バーLATCH4がとられてい
る。これらの制御信号バーLATCH1〜バーLATC
H4は製版エネルギー制御部22から出力される。尚、
熱履歴デジタル画像データ列に対応して設定される熱履
歴印加パルス幅Thは、注目する画素に対応する抵抗発
熱素子8の一つ前の画素に対応してラインの抵抗発熱素
子8が通電したか否かによって、その注目する画素に対
応する抵抗発熱素子8の通電の要不要を制御するための
ものである。すなわち、注目画素に対応する抵抗発熱素
子8が一つ前に通電されていれば通電を行わず、通電さ
れていなければ通電を行うように制御されるものであ
る。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】図10は、べた率の検知、並びにべた率の
検知値としきい値との比較を行って製版エネルギーを制
御する制御機構の一実施例である。この実施例では、べ
た率がサーマルヘッド2の抵抗発熱素子8の全数に対し
て算出されている。すなわち、べた率は、 べた率L=(通電される抵抗発熱素子数A)/(サーマ
ルヘッドの全抵抗発熱素子数T)×100 (%) で表される。サーマルヘッド2は駆動の関係上、4分割
されているが、この実施例では分割を無視してべた率の
算出が行われる。本実施例に使用されているサーマルヘ
ッド2の抵抗発熱素子8の全数は4608であるから、
しきい値を40%に設定した場合、1843個以上の素
子に通電がなされて穿孔が行われるときに、製版エネル
ギー制御部22が製版エネルギー制御信号を生成してサ
ーマルヘッド2の発熱エネルギーが制御される。
【0038】図11は、べた率の検知、並びにべた率の
検知値としきい値との比較を行って製版エネルギーを制
御する制御機構の他の実施例である。この実施例では、
べた率の検知は、サーマルヘッド2の任意のブロック内
の抵抗発熱素子8の全数に対して算出されている。すな
わち、べた率は、 べた率L1=(通電される抵抗発熱素子数A)/((サ
ーマルヘッドの全抵抗発熱素子数T)/(分割ブロック
数B))×100 (%) で表される。この実施例に使用されているサーマルヘッ
ド2の抵抗発熱素子8の全数は4608、分割ブロック
数は4であるから、しきい値を40%に設定した場合、
461素子がしきい値となる。製版エネルギーの制御は
ブロック単位で行われるため、しきい値を跨ぐブロック
が存在するとき、製版エネルギーの制御は当該ブロック
のみにおいて行われる。図9に示す例では、第2ブロッ
クと第3ブロックにおいてそれぞれ印加エネルギーの制
御が行われている。第2ブロックでは標準の印加エネル
ギーE2より小さなE1を、また、第3ブロックではE
2より大きなE3をそれぞれ印加するため、印加パルス
幅を、標準の印加パルス幅T2に対して、第2ブロック
ではT1に、また、第3ブロックではT3にそれぞれ制
御している。
【0039】図12、図13及び表3、表4は、前述の
べた率Lの検知機構とべた率L1の検知機構とに対し、
種々の画像データを穿孔製版する際の製版エネルギー制
御の判断を示したものである。製版画像1では、べた率
Lの検知機構の判断とべた率L1検知機構の判断との間
に差異はない。製版画像2では、べた率Lの検知機構の
場合、しきい値を超えると判断されるため、全画素に対
して高エネルギー(図8におけるE3)で製版が行わ
れ、第1ブロックの画像に穿孔ムラが発生する虞があ
る。しかし、べた率L1の検知機構の場合は、第3ブロ
ックと第4ブロックとが高エネルギー(E3)で、第2
ブロックは通常エネルギー(E2)で、第1ブロックは
低エネルギー(E1)でそれぞれ製版が行われるため、
穿孔ムラの発生が抑制される。また、製版画像3のよう
に、通電画素の和がしきい値にかかるようなべた画像が
存在する場合、べた率Lの検知機構では高エネルギー
(E3)での製版が行われるが、べた率L1の検知機構
では製版エネルギーの制御は行われず、通常エネルギー
(E2)での製版が行われる。しかし、これがべた率検
知機構の優劣となるわけではなく、前者では機構のコス
ト低下、後者ではきめの細かい製版機構の実現という作
用効果がある。
【0040】
【表3】
【0041】
【表4】
【0042】表5は、サーマルヘッド2の共通電極抵抗
値と発熱体平均抵抗値との比を変えて製版を行った場合
の穿孔ムラの評価を示している。穿孔ムラ発生の要因と
して、共通電極抵抗値による電圧降下が挙げられるが、
共通電極抵抗値と発熱体平均抵抗値との比が所定値以下
になれば、すなわち、発熱体平均抵抗の電圧に対して共
通電極抵抗の電圧(電圧降下)が所定値以下になれば、
穿孔ムラが改善されるのである。表5から明らかなよう
に、本実施例では、比が72×10~ 6以下となると、穿
孔ムラのない良好な画像を得ることができた。
【0043】
【表5】
【0044】上記各実施例において、べた率の検知位置
は、最も最終の段階、すなわちサーマルヘッド2の直前
で行われている。これは、べた率が製版しわを防止する
ための指標であり、製版しわの発生率が、マスタ1上に
形成される穿孔画像12に最も依存するためである。一
例として、原稿べた率が30%で一定である原稿を2/
1変倍(2倍拡大)で製版する場合を図14に示す。図
に示すように、イメージスキャナから読み取られた原稿
画像データは、画像処理、画像加工の経路をたどって最
終的にサーマルヘッド2に送られる。ここで、図のに
おいて、しきい値50%でべた率を検知したとすると、
検知値は30%であり、しきい値を下回っているため、
製版エネルギーの制御は行われない。ところが、実際に
マスタ1に製版されるときには、2倍に拡大されている
ため、実質的なべた率は60%となり、穿孔ムラが発生
してしまう。一方、図のにおいてべた率を検知する
と、検知値は60%となり、しきい値50%を超えてい
るので製版エネルギーが制御され、穿孔ムラの発生が防
止される。
【0045】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、べた率検
知手段が、サーマルヘッドが有する全抵抗発熱素子のう
ち、実際に通電される抵抗発熱素子の割合を検知し、こ
の検知値と設定されたしきい値とに基づいて、制御手段
がサーマルヘッドの発熱エネルギーを制御するので、べ
た率が如何に変化しようとも、製版エネルギーがマスタ
に対して常に適切に付与され、穿孔ムラや濃度ムラの発
生が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用可能な孔版印刷装置要
部の概略側面図である。
【図2】本発明の一実施例を適用可能な感熱孔版製版装
置要部の概略側面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す感熱孔版製版装置の電
気制御系装置の概略図である。
【図4】本発明の一実施例における製版動作を説明する
図である。
【図5】本発明の一実施例におけるべた率を説明する図
である。
【図6】本発明の一実施例におけるべた率を説明する図
である。
【図7】本発明の一実施例における印加エネルギーを説
明する図である。
【図8】本発明の一実施例におけるべた率としきい値と
印加エネルギーとの関係を説明する図である。
【図9】本発明の一実施例を説明するタイムチャートで
ある。
【図10】本発明の一実施例におけるべた率検知手段と
制御手段とを説明する図である。
【図11】本発明の他の実施例におけるべた率検知手段
と制御手段とを説明する図である。
【図12】本発明における一実施例と他の実施例との動
作の違いを説明する図である。
【図13】本発明における一実施例と他の実施例との動
作の違いを説明する図である。
【図14】本発明の一実施例を説明する図である。
【符号の説明】
1 マスタ 2 サーマルヘッド 3 プラテンローラー 8 抵抗発熱素子 22 制御手段(製版エネルギー制御部) 43 べた率検知手段(後処理部) 60 感熱孔版製版装置

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の抵抗発熱素子を有するサーマルヘッ
    ドを、プラテンローラーの押圧によってマスタに接触さ
    せると共に、前記プラテンローラーの回転によって前記
    マスタを移動させ、前記抵抗発熱素子の選択的な加熱に
    より前記マスタに穿孔画像を形成する感熱孔版製版装置
    において、 前記穿孔画像の形成時に、前記抵抗発熱素子のうち実際
    に通電される前記抵抗発熱素子の割合をべた率として検
    知するべた率検知手段と、 前記べた率に対する多段階のしきい値の設定が可能であ
    り、かつ、それぞれのしきい値に対応した発熱エネルギ
    ーを前記サーマルヘッドに印加し、前記べた率検知手段
    の検知値と設定された前記しきい値とを比較して、前記
    サーマルヘッドを前記しきい値に対応して発熱させる制
    御手段とを具備し、 前記マスタとして、実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみ
    からなるマスタの使用が可能であり、前記検知値と前記
    しきい値とに応じて前記サーマルヘッドを発熱させるこ
    とにより、製版エネルギーを制御することを特徴とする
    感熱孔版製版装置。
  2. 【請求項2】前記発熱エネルギーは、前記サーマルヘッ
    ドに印加する通電パルス幅を変えることにより、前記し
    きい値と対応させられることを特徴とする請求項1記載
    の感熱孔版製版装置。
  3. 【請求項3】前記発熱エネルギーは、前記サーマルヘッ
    ドに印加する電圧を変えることにより、前記しきい値と
    対応させられることを特徴とする請求項1記載の感熱孔
    版製版装置。
  4. 【請求項4】前記サーマルヘッドは、前記抵抗発熱素子
    を複数のブロックに分割して有しており、前記製版エネ
    ルギーの制御は、前記ブロックごとに行われることを特
    徴とする請求項2または請求項3記載の感熱孔版製版装
    置。
  5. 【請求項5】前記しきい値とそれぞれ対応する前記発熱
    エネルギーの範囲が、基準となる発熱エネルギーに対し
    て、マイナス20%ないしプラス20%の範囲にあるこ
    と特徴とする請求項1記載の感熱孔版製版装置。
  6. 【請求項6】前記しきい値の設定範囲が、40%以下及
    び/または60%以上の範囲にあることを特徴とする請
    求項1記載の感熱孔版製版装置。
  7. 【請求項7】前記べた率検知手段による前記べた率の検
    知が、製版直前の画像データを対象に行われることを特
    徴とする請求項1記載の感熱孔版製版装置。
  8. 【請求項8】前記べた率検知手段による前記べた率の検
    知が、前記サーマルヘッドが有する全抵抗発熱素子数に
    対して算出されることを特徴とする請求項1記載の感熱
    孔版製版装置。
  9. 【請求項9】前記サーマルヘッドは、前記抵抗発熱素子
    を複数のブロックに分割して有しており、前記べた率検
    知手段による前記べた率の検知が、前記ブロック内の全
    抵抗発熱素子数に対して算出されることを特徴とする請
    求項1記載の感熱孔版製版装置。
  10. 【請求項10】複数の抵抗発熱素子を有するサーマルヘ
    ッドと、プラテンローラーとを具備し、前記抵抗発熱素
    子の選択的な加熱により、実質的に熱可塑性樹脂フィル
    ムのみからなるマスタに穿孔画像を形成することが可能
    な感熱孔版製版装置であって、 前記サーマルヘッドの共通電極抵抗値と発熱体平均抵抗
    値との比が、 72×10~ 6以下であることを特徴とする感熱孔版製版
    装置。
  11. 【請求項11】前記サーマルヘッドの共通電極抵抗値と
    発熱体平均抵抗値との比が、 72×10~ 6以下であることを特徴とする請求項1記載
    の感熱孔版製版装置。
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