JPH0889836A - 流動性処理物質を連続的に自己粉砕する方法および装置 - Google Patents

流動性処理物質を連続的に自己粉砕する方法および装置

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JPH0889836A
JPH0889836A JP7231508A JP23150895A JPH0889836A JP H0889836 A JPH0889836 A JP H0889836A JP 7231508 A JP7231508 A JP 7231508A JP 23150895 A JP23150895 A JP 23150895A JP H0889836 A JPH0889836 A JP H0889836A
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outlet
stirring
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chamber
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JP7231508A
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Norbert Stehr
シュテーア ノルベルト
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EE V V FUERUMEEGENSUFUERUBUARUTSUNGUSU GmbH
EVV VERMOEGENSVERWALTUNGS GmbH
Original Assignee
EE V V FUERUMEEGENSUFUERUBUARUTSUNGUSU GmbH
EVV VERMOEGENSVERWALTUNGS GmbH
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B02CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING; PREPARATORY TREATMENT OF GRAIN FOR MILLING
    • B02CCRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING IN GENERAL; MILLING GRAIN
    • B02C17/00Disintegrating by tumbling mills, i.e. mills having a container charged with the material to be disintegrated with or without special disintegrating members such as pebbles or balls
    • B02C17/16Mills in which a fixed container houses stirring means tumbling the charge

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Crushing And Grinding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理量が多い場合にも運転を停滞させること
なく、処理物質を簡単に連続自己粉砕する。 【解決手段】 直径が異なる、流動性でかつ不溶性の粒
子を含む処理物質を連続的に自己粉砕するために、処理
物質は粉砕室16内で中心軸線17回りに回転させられ
る。この場合、不溶性の大径粒子は粉砕室16内で過度
に濃縮される。粉砕補助体通過阻止装置は不要である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直径が異なる流動
性および不溶性の粒子を含む処理物質を連続的に自己粉
砕するための方法およびこの方法を実施するための装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】珪酸塩および炭化物のような非常に硬い
材料の粉砕にはコストがかかる。そのために攪拌ミルを
使用することが知られている。この攪拌ミルは円筒状の
容器を備え、この容器内に、高速回転駆動可能な攪拌装
置が設けられている。粉砕容器の大部分に粉砕補助体が
充填されている。処理物質は流動可能な状態で、例えば
水に懸濁させて、容器の一端に供給され、他端から容器
を出る。処理物質と粉砕補助体の混合物は攪拌装置によ
って強く運動させられるので、強力な粉砕が生じる。粉
砕物質出口の範囲に粉砕補助体通過阻止装置を設けなけ
ればならない。この粉砕補助体通過阻止装置によって粉
砕補助体が処理物質から分離されるので、粉砕補助体を
含まない処理物質を排出することができる。非常に硬い
粒子を粉砕するときには粉砕補助体の摩耗が大きい。こ
れに対して、大量製品としての低価値の粉砕物質を粉砕
するとき、および粉砕補助体の摩耗が大きくないときに
は、粉砕補助体摩耗のコストは、粉砕物質の価値と比較
して許容されないほどである。更に、粉砕補助体通過阻
止装置がまだ大きい粉砕物質粒子およびまたは摩耗した
粉砕補助体によって閉塞される危険が非常に大である。
これは少なくとも運転停滞または攪拌ミルの部分的な破
壊につながる。この危険は特に、処理物質の量が多く、
攪拌ミル内の処理物質の流速が速いときに生じる。
【0003】ドイツ連邦共和国特許第3431636号
明細書(欧州特許第0219740号明細書に対応す
る)により、特に硬質の鉱物を連続的に微細破砕するた
めの環状隙間型ボールミルが知られている。このボール
ミルは閉鎖された粉砕容器を備え、この容器の中にロー
タが設けられている。このロータの外面は粉砕容器の内
面と共に粉砕隙間を画成している。この粉砕隙間内には
いわゆる粉砕パール、すなわち粉砕補助体が設けられて
いる。ロータの上側部分と下側部分は反対方向に先細に
なっている。粉砕隙間を二つの円錐の形に形成したこと
により、出口から粉砕物質と共に粉砕補助体が排出され
ることが阻止され、従って粉砕補助体の量または粉砕作
用が低下しない。そのために、所定量の余剰粉砕補助体
が粉砕隙間の上端部の半径方向の環状室に、すなわち、
最大ロータ直径範囲に集められ、そこに浮遊する遮断層
が形成される。この遮断層は作用する粉砕補助体を粉砕
隙間内に保持し、スクリーン等のように、微細に粉砕さ
れた処理物質を、粉砕隙間から出口の方へ排出すること
を妨げない。従って、粉砕補助体と処理物質を後で分離
する必要はない。これは勿論、処理量が少ない場合、す
なわち粉砕された処理物質の流速が粉砕隙間内で遅い場
合に当てはまる。処理量が多く、粉砕隙間内での処理物
質の流速が速い場合には、粉砕補助体が一緒に排出され
るので、粉砕補助体と処理物質を後で分離する必要があ
る。更に、粉砕補助体の前記の問題はこの場合にも生じ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の根底をなす課
題は、処理量が多い場合にもきわめて簡単にかつ運転停
滞を生じないで、処理物質の連続的な自己粉砕を行うこ
とができる、冒頭に述べた種類の方法と装置を提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題は、冒頭に述べ
た種類の方法においては、処理物質を処理室内で中心軸
線回りに(中心軸線と同心的に)回転させ、大径の不溶
性の粒子を処理室内で過度に(小径の粒子よりも強く)
濃縮することによって解決される。更に、冒頭に述べた
種類の装置においては、粉砕補助体を含まない粉砕室を
取り囲む粉砕容器と、粉砕容器の中心軸線と同心的にこ
の粉砕容器内に回転可能に設けられた攪拌装置と、撹拌
装置に取付けられた撹拌器具と、攪拌装置に連結された
駆動モータと、粉砕室に開口する少なくとも一つの処理
物質用の流入管と、中心軸線の範囲に設けられ、粉砕補
助体通過阻止装置を備えていない少なくとも一つの処理
済み処理物質用の出口(出口管、出口開口、出口短管)
とを備えていることによって解決される。
【0006】本発明の要部は、大径の粒子が粉砕室内で
濃縮(集積)され、そこで、一方では小径の粒子を粉砕
するために、いわば粉砕補助体として使用され、他方で
はその外面が摩耗することにある。すなわち、異質の粉
砕補助体は使用されない。更に、粉砕補助体通過阻止装
置も不要である。なぜなら、いわば粉砕補助体として使
用される粒子が粉砕室に留まるからである。すなわ
ち、、粉砕補助体通過阻止装置の閉塞に基づく運転停滞
はもはや生じない。処理物質は、粉砕のために使用され
る大径の粒子と、粉砕される小径の粒子に分類される。
大径の粒子は攪拌ミルの粉砕室に投入され、そこに留ま
る。続いて、粉砕のために、小径の粒子を有する、予備
分類された処理物質だけが粉砕室の中を案内される。
【0007】多数の実施形が従属請求項から明らかであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の他の特徴、詳細および効
果は、図に基づく、五つの実施の形態の次の説明から明
らかになる。
【0009】図1〜3に示した実施の形態は基本的には
いわゆる攪拌ミルである。この攪拌ミルは通常のごと
く、床2に支持された台1を備えている。台1の前側3
には、支持アーム4が取付けられている。
【0010】台内には場合によっては回転数を調節可能
である駆動モータ5が収納されている。この駆動モータ
はVベルトプーリ6を備えている。このVベルトプーリ
からVベルト7と他のVベルトプーリ8を介して、駆動
軸9を回転駆動可能である。駆動軸9は複数の軸受10
によって台1に回転可能に軸受されている。
【0011】支持アーム4には適当な受け部材11を介
してほぼ円筒状の粉砕容器12が支持されている。この
粉砕容器12は円筒状の壁13を備え、台1寄りの端部
が蓋14によって閉鎖され、反対側の端部が底15によ
って閉鎖されている。この粉砕容器は粉砕室16を形成
している。
【0012】粉砕容器12と駆動軸9の共通の縦中心軸
線17と同心的に、攪拌軸18が粉砕室16内に設けら
れている。この攪拌軸17は蓋14を貫通している。粉
砕室16は蓋14と攪拌軸18の間でシール19によっ
てシールされている。攪拌軸18は片持ち支承されてい
る。すなわち、底15の範囲では支承されていない。攪
拌軸は攪拌室16内にその全長にわたって、攪拌器具2
0を備えている。本実施の形態の場合には、攪拌器具は
攪拌円板である。この攪拌円板21は図1の右側に示す
ように、中心軸線17に対して平行に延びる、籠の形に
配置された攪拌棒22を付加的に備えている。この攪拌
棒によって遠心力が大きくなる。
【0013】蓋14に隣接したところで、流入管23が
粉砕容器12に取付けられている。この流入管を通っ
て、処理すべき物質が供給される。攪拌容器12の壁1
3の下側には、攪拌容器12の長さの大部分にわたって
受け部材11の間で延びる排出フラップ24が取付けら
れている。
【0014】すべての実施の形態の場合、粉砕容器12
は出口を備えている。この出口はそれぞれの実施の形態
で異なるように形成されている。すべての出口にとっ
て、攪拌ミルの場合一般的であるような粉砕補助体通過
阻止装置が設けられていない点が共通している。このよ
うな粉砕補助体通過阻止装置は、いろいろな実施形のス
クリーンまたは例えばドイツ連邦共和国特許第1482
391号明細書(英国特許第1056257号明細書に
対応する)に記載されているようないわゆる分離隙間式
分離装置である。
【0015】図1に示した実施の形態の場合、底15に
は軸17と同軸に排出管25が設けられている。この排
出管は端側に開口26を備えている。この排出管25は
攪拌軸18の近くまで、すなわち端側の攪拌円板21の
近くまで達している。この端側の攪拌円板21には、例
えば円錐台状の、底15の方へ開放した短い管部分27
が取付けられている。この管部分は底15に対して通路
28を形成している。排出管25と管部分27は中心軸
線17方向において互いにオーバーラップしている。
【0016】図2に示した実施の形態の場合には、攪拌
軸18はその自由端に隣接したところに、しかも最後の
両攪拌円板21の間に、出口29を備えている。この出
口は中空の攪拌軸18内の排出通路30に開口してい
る。排出通路30は粉砕容器12の外にある攪拌軸18
の端部の範囲において、この攪拌軸から外へ開口してい
る。遠心作用を強めるために、開口29の範囲に、前記
の攪拌棒22を設けることができる。
【0017】図3に示した実施の形態の場合には、攪拌
軸18はその自由端の範囲に、しかも互いに隣接する最
後の両攪拌円板21の間に出口31を備えている。この
出口は攪拌軸18の自由端の方へ開放した排出通路32
に開口している。この排出通路は、底15内に設けられ
た排出管33に開口している。この排出管の端側は攪拌
軸18の自由端に対してできるだけ小さな隙間を形成し
ている。
【0018】図4に示した実施の形態は垂直型攪拌ミル
によって形成されている。図1〜3の部品と同じ部品に
は同じ参照番号が用いてあり、構造が異なり機能が同じ
部品には、図1〜3に示した実施の形態の場合と同じ参
照番号に′(ダッシュ)が付けてある。この場合、流入
管23は下側にある底15′の範囲に設けられている。
この底は排出フラップ24′を備えている。出口は蓋1
4′に設けられている。そこでは、攪拌軸18に対して
シールは不要であるし、設けられていない。出口は攪拌
軸18を取り囲む出口短管34によって形成されてい
る。この出口短管と攪拌軸18の間には、環状の出口通
路35が形成されている。この出口通路は蓋14′の上
方にある出口カップ36に開口している。この出口カッ
プから更に排出管37が外へ開口している。
【0019】蓋14′に隣接する攪拌円板21は蓋1
4′に対して、非常に狭い出口隙間38を形成するよう
配置されているので、出口隙間38内で大きな遠心力が
発生する。
【0020】図1〜4に示した実施の形態が攪拌ミルで
あるのに対し、図5に示した実施の形態は、高速回転駆
動可能なミキサのように形成されている。図1〜3の実
施の形態と機能的に同じ部品には同じ参照番号が用いら
れ、そして″(ツーダッシュ)が付けられている。この
場合、新たな説明は不要である。
【0021】攪拌軸18″は一方では、蓋14″の範囲
において軸受10″に支承され、底15″の範囲におい
て軸受10″に支承されている。すなわち、攪拌軸は片
持ち支承されないで、両端で支承されている。一方で蓋
14″を通過する攪拌軸18″の通過部に、他方では底
15″を通過する攪拌軸18″の通過部に、シール1
9″が設けられている。攪拌軸18″は攪拌器具20を
備えている。この攪拌器具は攪拌円板21とすることが
できる。しかし、攪拌器具は図5に示すように、古典的
なシャベル状の混合器具39として形成可能である。
【0022】蓋14″に隣接して流入管23が設けられ
ている。この流入管は粉砕室16″に開口している。底
15″に隣接して、しかも最後の両攪拌円板21の間に
おいて、出口31″が攪拌軸18″に形成されている。
この出口は攪拌ミルに形成された排出通路32″に開口
している。この排出通路は蓋側の軸受10″の前方で開
放している。この場合にも勿論、前記の攪拌棒22を設
けることができる。
【0023】図5に示すように、処理物質は処理プロセ
スに何度も供給される。そのために、貯蔵容器40が設
けられている。この貯蔵容器は供給管41を介して流入
管23に接続されている。この供給管41には、モータ
42によって駆動されるポンプ43が接続配置されてい
る。このポンプによって、処理物質の搬送が行われる。
排出通路32″は更に、戻し管44を介して貯蔵容器4
0に接続されている。
【0024】図6の実施の形態の場合には、粉砕容器1
2″′はその全長にわたって蓋14″′と底15″′の
間に分配配置された複数の流入管23″′を備えてい
る。この流入管には共通の1本の供給管41から処理物
質が供給される。底15″′から出口短管25″′が外
へ開口している。この出口管は縦方向中心軸線17と同
心的に延びている。駆動軸9は鉢状の攪拌装置を備えて
いる。この攪拌装置は駆動軸9に取付けられたロータ円
板45によって形成されている。このロータ円板には、
縦方向中心軸線17に対して同心的に延びる平行な棒4
6が取付けられている。この棒は粉砕容器12″′のほ
ぼ全長にわたって延びている。棒は底15″′に隣接し
たその端部を、補強のために、連結リング47に連結す
ることができる。従って、棒46を備えたロータ円板4
5は一種の籠を形成する。棒46には、攪拌器具20と
しての働きをするシャベルまたはパドル48が取付けら
れている。このシャベルまたはパドルは粉砕容器1
2″′の壁13″′の近くまで延びている。攪拌器具2
0は粉砕室16″′の半径方向外側の範囲内で動く。図
6において、同じ部品には、前記の図で用いた参照番号
と同じ参照番号が用いてある。機能が同じで構造的に少
し異なる部品には、″′(スリーダッシュ)を有する同
じ参照番号が付けてある。
【0025】連続的に作動する前記の装置は特に、非常
に硬い処理物質を粉砕するために使用される。この場
合、処理物質は例えば珪酸塩および炭化物である。しか
し、装置はカルシウム炭酸塩、砂(Si 2 )、鉱物お
よび特に鉱石のような低価値のばら物を粉砕するために
も使用される。処理物質は水または他の適当な液体内に
流動し得る状態で入れられ、流入管23または23″′
から粉砕容器12または12′または12″または1
2″′に供給され、そして高速回転する攪拌器具20に
よって強く動かされる。粉砕過程の開始時に、大径の粒
子がそれぞれの粉砕室16,16″または16″′に供
給される。この場合、二つの落下グループに区別するこ
とができる。一方の落下グループの場合には、粉砕プロ
セスの開始時に、粗い粒子が液体と共に投入され、そし
て破砕される微細な粒子が継続的に補給される。粗い粒
子が部分的に擦り減ると、粗い粒子を再び補充しなけれ
ばならない。他方の落下グループでは、最初から粗い粒
子と微細な粒子が投入される。この場合、粗い粒子は粉
砕室内で濃縮(集結)される。
【0026】粗い粒子、すなわち大径の粒子は0.1 〜5.
0 mm、普通は1.0 〜2.0 mmの大きさである。直径の
下限は0.1 〜0.3 mmであり、普通の上限は3.0 〜4.0
mmである。処理物質の微細な粒子、すなわち小径の粒
子は、いわば粉砕補助体として使用される大径の粒子よ
りも小さく、これに係数0.3 〜0.05を掛けた大きさであ
る。粉砕容器12または12′または12″または1
2″′には、処理物質が完全に充填される。処理物質に
含まれる大径粒子は、粉砕容器12,12′,12″ま
たは12″′の外側範囲へ、すなわち壁13または1
3″の方へ強く加速される。すなわち、粉砕室16,1
6″内で濃縮される。大径の粒子は粉砕プロセスに寄与
し、しかもいわば粉砕補助体として小さな粒子を粉砕す
る。この場合、得ようする粒子大きさ分布が達成される
まで、大径粒子は摩耗する。処理物質が中心軸線17あ
るいは軸18または18″の範囲において前記出口2
5,29,31,31″,34,25″′を経て粉砕室
16,16″,16″′から流出するので、この大径粒
子は大部分が粉砕室16,16″,16″′内に留ま
る。処理物質が粉砕室16または16″または16″′
を通って何度も案内されると、最後には大きな粒子も少
なくとも部分的に破砕される。大径粒子が処理された粉
砕物質と共に排出されるかぎり、大径粒子は通過保持装
置を閉塞することはない。なぜなら、このような通過阻
止装置が設けられていないからである。すべての出口
は、大径の粒子よりもはるかに大きな最小幅aを有す
る。出口の最小幅は少なくとも5mm、一般的には少な
くとも10mmである。
【0027】循環粉砕の際、貯蔵容器40内にある処理
物質が所定の粒子大きさ分布まで粉砕されると、貯蔵容
器40内にある貯蔵物を交換することができる。この場
合、粉砕室16または16″または16″′内にある処
理物質の量は、交換されない。なぜなら、この処理物質
にはまだ大径の粒子が多く含まれているからである。処
理物質を何度も粉砕室16または16″または16″′
を通過させるこの手段は、他のすべての実施の形態の場
合にも同様に適用可能である。
【0028】大径粒子が粉砕室内で強く濃縮されるよう
にするためには、攪拌装置回転数と処理物質の投入量を
互いに最適に適合させなけばならない。そのための指数
として駆動モータ5または5″の駆動出力あるいはその
電力消費が役立つ。制御の基本的な目的は、駆動出力の
最大値を達成することである。これは大径の無機粒子の
強い濃縮によって達成される。処理量が増えて駆動出力
が減少すると、粉砕室16または16″または16″′
内の大径の粒子成分が摩耗または排出によって減少した
ことが推察される。この場合、大径の粒子からなる処理
物質が添加される。駆動出力が再び増大すると、問題が
解決される。そうでない場合には、大径の粒子が排出さ
れることが判る。この場合には、処理物質の装入量を減
らすかまたは駆動モータ5の回転数が調節可能であると
きには攪拌軸18,18″の回転数を高めなければなら
ない。
【0029】制御は具体的には、図7に示した方法で行
うことができる。駆動軸9、ひいては攪拌軸18には、
回転数検出ユニット49が連結されている。この回転数
検出ユニットは回転数に対応する信号を調節−および制
御装置50に供給する。更に、駆動モータ5の駆動出力
が出力検出器51によって検出され、調節−および制御
装置50に供給される。更に、ポンプ43には流量検出
装置が付設されている。この流量検出装置は単位時間あ
たりの流量に対応する信号を調節−および制御装置50
に供給する。流量検出装置52は回転数測定器とするこ
とができる。なぜなら、スリップをしないでまたは一定
のスリップで作動するポンプの場合には、回転数が流量
の尺度であるからである。更に、駆動モータ5には回転
数調節装置53が付設されている。この回転数調節装置
は例えば周波数コンバータである。同様に、ポンプ43
の駆動モータ42には回転数調節装置54が付設されて
いる。この回転数調節装置は同様に周波数コンバータと
することができる。駆動軸9の回転数、駆動モータ5の
駆動出力およびポンプ43の流量が、入力55,56,
57として調節−および制御装置50に入力される。更
に、駆動出力の目標値が入力58を介して調節−および
制御装置50に入力される。前記の制御回路に従って、
出力59,60を介して調節−および制御装置50によ
り、駆動モータ5の回転数調節装置53と、ポンプ43
のモータ41の回転数調節装置が制御される。駆動モー
タ5の回転数調節装置が制御されると、攪拌装置の回転
数が変化する。ポンプ43のモータ41の回転数調節装
置が制御されると、ポンプ43の流量が変化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】攪拌ミルのように構成された、自己粉砕する装
置の第1の実施の形態の概略的な垂直断面図である。
【図2】攪拌ミルのように構成された、自己粉砕する装
置の第2の実施の形態の概略的な垂直断面図である。
【図3】攪拌ミルのように構成された、自己粉砕する装
置の第3の実施の形態の概略的な垂直断面図である。
【図4】攪拌ミルのように構成された、自己粉砕する装
置の第4の実施の形態の概略的な垂直断面図である。
【図5】攪拌ミルのように構成された、自己粉砕する装
置の第5の実施の形態の概略的な垂直断面図である。
【図6】攪拌ミルのように構成された、自己粉砕する装
置の第6の実施の形態の概略的な垂直断面図である。
【図7】攪拌ミルのための制御ブロック線図である。
【符号の説明】
5,5″ 駆動モータ 12,12′,12″,12″′ 処理容器(粉砕容
器) 13″′ 壁 14′ 蓋 15,15′ 底 16,16″,16″′ 処理室 17 縦方向中心軸線 18,18″ 攪拌軸 20 攪拌器具 22 攪拌棒 23,23″′ 流入短管 24,24″,24″′ 排出フラップ 25,25″′ 出口管 27 管部分 28 通路 29 出口開口 30,32,32″ 排出通路 31,31″ 出口開口 34 出口短管 35 出口通路 46 棒 48 シャベルまたはパドル 50 調節−および制御装置

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直径が異なる流動性および不溶性の粒子
    を含む処理物質を連続的に自己粉砕するための方法にお
    いて、 処理物質を処理室(16,16″,16″′)内で中心
    軸線(17)回りに回転させ、 大径の不溶性の粒子を処理室(16,16″,1
    6″′)内で過度に濃縮することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 小径の粒子が大径の粒子よりも小さく、
    大径の粒子に0.3 〜0.05の係数を掛けた大きさであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 粉砕過程の開始時に、主として大径の粒
    子が粉砕室(16,16″,16″′)に供給され、そ
    れに続く粉砕過程の間主として小径の粒子が供給される
    ことを特徴とする請求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 処理物質が、中心軸線(17)方向にお
    いて粉砕室(16,16″)の一端から供給され、他端
    で中心軸線(17)の範囲において粉砕室(16,1
    6″)から排出されることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか一つに記載の方法。
  5. 【請求項5】 処理物質が、中心軸線(17)方向にお
    いて粉砕室(16″′)の全長にわたって供給され、処
    理室の一端で中心軸線(17)の範囲において粉砕室
    (16″′)から排出されることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれか一つに記載の方法。
  6. 【請求項6】 処理物質が粉砕室(16,16″)を通
    って何度も案内されることを特徴とする請求項1〜5の
    いずれか一つに記載の方法。
  7. 【請求項7】 大きな比重およびまたは大きな直径の無
    機粒子を処理室(16,16″,16″′)から排出す
    る際に、処理室(16,16″,16″′)への処理物
    質の供給が減らされ、およびまたは、回転数が高められ
    ることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載
    の方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか一つに記載の方
    法を実施するための装置において、 粉砕補助体を含まない粉砕室(16,16″,1
    6″′)を取り囲む粉砕容器(12,12′,12″,
    12″′)と、 粉砕容器(12,12′,12″,12″′)の中心軸
    線(17)と同心的にこの粉砕容器内に回転可能に設け
    られた攪拌装置と、 撹拌装置に取付けられた撹拌器具(20)と、 攪拌装置に連結された駆動モータ(5,5″)と、 粉砕室(16,16″,16″′)に開口する少なくと
    も一つの処理物質用の流入管(23,23″′)と、 中心軸線(17)の範囲に設けられ、粉砕補助体通過阻
    止装置を備えていない少なくとも一つの処理済み処理物
    質用の出口(25,25″′,29,31,31″,3
    4)とを備えていることを特徴とする装置。
  9. 【請求項9】 出口が片持ち支承された攪拌軸(18)
    と同心的に設けられかつこの攪拌軸の端面側で開放して
    いる出口管(25)によって形成されていることを特徴
    とする請求項8記載の装置。
  10. 【請求項10】 中心軸線(17)方向において、出口
    管(25)の少なくとも一部が、攪拌軸(18)に連結
    された管部分(27)によって覆われていることを特徴
    とする請求項9記載の装置。
  11. 【請求項11】 管部分(27)と粉砕容器(12)の
    隣接する底(15)の間およびまたは出口管(25)と
    攪拌軸(18)の間に通路(28)が形成されているこ
    とを特徴とする請求項9または10記載の装置。
  12. 【請求項12】 出口が少なくとも一つの出口開口(2
    9,31,31″)によって形成され、この出口開口が
    攪拌軸(18,18″)に形成され、攪拌軸(18,1
    8″)内にある排出通路(30,32,32″)に開口
    していることを特徴とする請求項8〜11のいずれか一
    つに記載の装置。
  13. 【請求項13】 出口が攪拌軸(18)を取り囲む環状
    の出口通路(35)によって形成さていることを特徴と
    する請求項8〜12のいずれか一つに記載の装置。
  14. 【請求項14】 出口通路(35)が粉砕容器(1
    2′)の蓋(14′)に形成されかつ攪拌軸(18)の
    ための貫通部を形成する出口短管(34)によって画成
    されていることを特徴とする請求項13記載の装置。
  15. 【請求項15】 出口(25,25″′,29,31,
    31″,34)に隣接して少なくとも1個の攪拌器具
    (20)が設けられていることを特徴とする請求項8〜
    14のいずれか一つに記載の装置。
  16. 【請求項16】 中心軸線(17)方向において少なく
    とも一つの出口開口(29,31,31″)の両側で、
    それぞれ少なくとも一つの攪拌器具(20)が攪拌軸
    (18,18″)に取付けられていることを特徴とする
    請求項12または15記載の装置。
  17. 【請求項17】 攪拌器具(20)が攪拌円板(21)
    によって形成されていることを特徴とする請求項8〜1
    6のいずれか一つに記載の装置。
  18. 【請求項18】 攪拌器具(20)に、中心軸線(1
    7)に対してほぼ平行に籠のように設けられた攪拌棒
    (22)が設けられていることを特徴とする請求項8〜
    17のいずれか一つに記載の装置。
  19. 【請求項19】 粉砕容器(12,12″,12″′)
    がぼ水平に設けられていることを特徴とする請求項8〜
    18のいずれか一つに記載の装置。
  20. 【請求項20】 粉砕容器(12′)がほぼ垂直に設け
    られ、流入管(23)が粉砕容器(12′)の下側範囲
    に開口し、出口(35)が粉砕容器(12′)の上側範
    囲に設けられていることを特徴とする請求項8〜18の
    いずれか一つに記載の装置。
  21. 【請求項21】 攪拌装置が中心軸線(17)に対して
    同心的にかつ平行に延びる棒(46)を備えた鉢状の籠
    のように形成され、この棒に、シャベルまたはパドル
    (48)のような攪拌器具(20)が取付けられている
    ことを特徴とする請求項8記載の装置。
  22. 【請求項22】 粉砕容器(12″′)の全長にわたっ
    て粉砕容器の壁(13″′)に分配配置された複数の流
    入管(23″′)が粉砕室(16″′)に開口している
    ことを特徴とする請求項8記載の装置。
  23. 【請求項23】 処理された処理物質のための少なくと
    も一つの出口(25,25″′,29,31,31″,
    34)が少なくとも5mm、特に少なくとも10mmの
    最小幅(a)を有することを特徴とする請求項8記載の
    装置。
  24. 【請求項24】 駆動モータ(5,5″)の駆動出力が
    低下したときに、攪拌装置の回転数を高めるため、およ
    びまたは処理物質の供給を減らすために、調節−および
    制御装置(50)が設けられていることを特徴とする請
    求項8〜23のいずれか一つに記載の装置。
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