JPH0889388A - 敷 物 - Google Patents
敷 物Info
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- JPH0889388A JPH0889388A JP6226321A JP22632194A JPH0889388A JP H0889388 A JPH0889388 A JP H0889388A JP 6226321 A JP6226321 A JP 6226321A JP 22632194 A JP22632194 A JP 22632194A JP H0889388 A JPH0889388 A JP H0889388A
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- JP
- Japan
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- yarn
- synthetic resin
- rug
- carpet
- spun
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 レピア織機などで織成できる平織りの敷物で
あって、天然繊維を素材とする敷物の風合いを残しなが
ら、適度なコシがあって寸法安定に優れ、かつ害虫忌避
効果を有するものを提供する。 【構成】 合成樹脂製の芯糸２に天然繊維紡績糸を捲付
糸３として交撚した複合撚糸１を経糸及び緯糸に用いて
平織り織成した敷物であるから、天然繊維の風合と合成
繊維の物性を相持つものとなり、芯糸の合成樹脂中に害
虫忌避性物質を配合することで薬効を長期間維持するこ
とができる。
あって、天然繊維を素材とする敷物の風合いを残しなが
ら、適度なコシがあって寸法安定に優れ、かつ害虫忌避
効果を有するものを提供する。 【構成】 合成樹脂製の芯糸２に天然繊維紡績糸を捲付
糸３として交撚した複合撚糸１を経糸及び緯糸に用いて
平織り織成した敷物であるから、天然繊維の風合と合成
繊維の物性を相持つものとなり、芯糸の合成樹脂中に害
虫忌避性物質を配合することで薬効を長期間維持するこ
とができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、春夏敷物、バスマッ
ト、キッチンマット、トイレマットや玄関マット等に用
いられる平織り敷物に関するものである。
ト、キッチンマット、トイレマットや玄関マット等に用
いられる平織り敷物に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来からこの種の敷物は、肌ざわりや適
度な吸水性が良好なことにおいて、天然繊維からなる紡
績糸を複数本引揃えて平織り織成されたものが多くみら
れる。しかして従来かかる天然繊維の紡績糸を用いた平
織り敷物は、糸条の物性が一定でなく織成効率が劣るも
ので、また糸条の強力が弱く高繊度に引揃える必要性が
あったり、敷物としてコシがなく寸法安定性に劣るなど
の問題点を有している。また、害虫忌避性を付与するた
めには主に薬剤を塗布するもので、薬効の持続性に欠け
るものであった。
度な吸水性が良好なことにおいて、天然繊維からなる紡
績糸を複数本引揃えて平織り織成されたものが多くみら
れる。しかして従来かかる天然繊維の紡績糸を用いた平
織り敷物は、糸条の物性が一定でなく織成効率が劣るも
ので、また糸条の強力が弱く高繊度に引揃える必要性が
あったり、敷物としてコシがなく寸法安定性に劣るなど
の問題点を有している。また、害虫忌避性を付与するた
めには主に薬剤を塗布するもので、薬効の持続性に欠け
るものであった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、外
観、触感上など天然繊維製の優れた機能は有しながら
も、新たな物性および機能を付加した平織り敷物を提供
しようとするものである。
観、触感上など天然繊維製の優れた機能は有しながら
も、新たな物性および機能を付加した平織り敷物を提供
しようとするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、害虫忌避性物
質を混入した合成樹脂組成物から紡糸される芯糸２の周
囲に天然繊維の紡績糸を捲付糸３として捲き付けた後
に、熱加工を施して撚状態を保持させた複合撚糸１を経
糸及び緯糸に用いて平織り織成してなる敷物である。
質を混入した合成樹脂組成物から紡糸される芯糸２の周
囲に天然繊維の紡績糸を捲付糸３として捲き付けた後
に、熱加工を施して撚状態を保持させた複合撚糸１を経
糸及び緯糸に用いて平織り織成してなる敷物である。
【０００５】
【作用】本発明において、芯糸２である合成樹脂製糸条
が適度な剛性と長期間にわたる害虫忌避性を付与し、そ
の周囲に紡績糸を捲き付けることで外観上及び触感上は
天然繊維100％のものと差異なく、敷物として適度なし
やり味を有するものとなるのである。
が適度な剛性と長期間にわたる害虫忌避性を付与し、そ
の周囲に紡績糸を捲き付けることで外観上及び触感上は
天然繊維100％のものと差異なく、敷物として適度なし
やり味を有するものとなるのである。
【０００６】芯糸２に用いられる合成樹脂としては連続
生産での安定品質と経済的に量産し得ることにおいて熱
可塑性合成樹脂が該当し、例えば、エチレン、プロピレ
ン、１−ブテン、４−メチル−ペンテンなどのα−オレ
フィンの単独重合体もしくは相互共重合体またはこれら
のα−オレフィンと他のコモノマ−の共重合体からなる
ポリオレフィン系合成樹脂のほか、ナイロン等のポリア
ミド系合成樹脂、ポリエチレンテレフタレ−ト等のポリ
エステル系合成樹脂、ポリ塩化ビニル系合成樹脂、ポリ
塩化ビニリデン−ビニル共重合体系合成樹脂等が挙げら
れ、これら２種類以上をブレンドしたものであっても良
い。
生産での安定品質と経済的に量産し得ることにおいて熱
可塑性合成樹脂が該当し、例えば、エチレン、プロピレ
ン、１−ブテン、４−メチル−ペンテンなどのα−オレ
フィンの単独重合体もしくは相互共重合体またはこれら
のα−オレフィンと他のコモノマ−の共重合体からなる
ポリオレフィン系合成樹脂のほか、ナイロン等のポリア
ミド系合成樹脂、ポリエチレンテレフタレ−ト等のポリ
エステル系合成樹脂、ポリ塩化ビニル系合成樹脂、ポリ
塩化ビニリデン−ビニル共重合体系合成樹脂等が挙げら
れ、これら２種類以上をブレンドしたものであっても良
い。
【０００７】芯糸２をなす合成樹脂には、敷物としての
有効性を高めるために、Ｎ,Ｎ'−ジエチルメタトルアミ
ド、２−ハイドロキシエチルオクチルサルファイド、
２,２−ジメチル−３−（２−メチル−１−プロペニ
ル）−シクロプロパン−１−カルボキシレ−ト、２,２
−ジブロモ−３−ニトリルプロピオンアミドなどの害虫
忌避性物質を混入し、この樹脂組成物を溶融紡糸するこ
とで芯糸となる。また、樹脂組成物には、可塑剤、滑
剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、難燃剤、着色剤、充填
剤等の添加剤を所定量添加配合することは任意である。
有効性を高めるために、Ｎ,Ｎ'−ジエチルメタトルアミ
ド、２−ハイドロキシエチルオクチルサルファイド、
２,２−ジメチル−３−（２−メチル−１−プロペニ
ル）−シクロプロパン−１−カルボキシレ−ト、２,２
−ジブロモ−３−ニトリルプロピオンアミドなどの害虫
忌避性物質を混入し、この樹脂組成物を溶融紡糸するこ
とで芯糸となる。また、樹脂組成物には、可塑剤、滑
剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、難燃剤、着色剤、充填
剤等の添加剤を所定量添加配合することは任意である。
【０００８】芯糸２は、その形状を特に限定されるもの
ではなく、モノフィラメント、低繊度モノフィラメント
を収束したマルチフィラメント、テ−プ状を延伸処理し
たフラットヤ−ン、フラットヤ−ンに割繊処理を施した
スプリットヤ−ンなどが具体的に例示できる。
ではなく、モノフィラメント、低繊度モノフィラメント
を収束したマルチフィラメント、テ−プ状を延伸処理し
たフラットヤ−ン、フラットヤ−ンに割繊処理を施した
スプリットヤ−ンなどが具体的に例示できる。
【０００９】芯糸２の周囲に捲き付けられる捲付糸３で
ある紡績糸としては、例えば羊毛紡績糸、綿紡績糸、麻
紡績糸やレ−ヨン紡績糸などの天然繊維からなる紡績糸
であり、一般的なリング式撚機で芯糸に張力を加えて交
撚加工を施すことによって複合撚糸１となる。この複合
撚糸１は、その撚状態を保持する目的で芯糸樹脂の融点
以下の温度で熱固定される。
ある紡績糸としては、例えば羊毛紡績糸、綿紡績糸、麻
紡績糸やレ−ヨン紡績糸などの天然繊維からなる紡績糸
であり、一般的なリング式撚機で芯糸に張力を加えて交
撚加工を施すことによって複合撚糸１となる。この複合
撚糸１は、その撚状態を保持する目的で芯糸樹脂の融点
以下の温度で熱固定される。
【００１０】この複合撚糸１を経糸および緯糸に用い
て、従来のレピア織機、シャトル織機、タフト機、フッ
クミシンなどの織機によって平織り織成して敷物となす
ものである。
て、従来のレピア織機、シャトル織機、タフト機、フッ
クミシンなどの織機によって平織り織成して敷物となす
ものである。
【００１１】
【実施例】以下、実施例にて説明を加える。
【００１２】実施例 ポリプロピレン樹脂100重量部に対して、害虫忌避性物
質として２−ハイドロキシエチルオクチルサルファイド
５重量部を添加配合した樹脂組成物を溶融紡糸して得ら
れた繊度1,150drのスプリットヤ−ンを芯糸２とし、綿
紡績糸４本を捲付糸３として、リング式撚機によって８
回/インチの撚糸加工を施した後、125℃オ−ブンを通過さ
せて熱固定を行い、総繊度3,000drの複合撚糸１を得
た。
質として２−ハイドロキシエチルオクチルサルファイド
５重量部を添加配合した樹脂組成物を溶融紡糸して得ら
れた繊度1,150drのスプリットヤ−ンを芯糸２とし、綿
紡績糸４本を捲付糸３として、リング式撚機によって８
回/インチの撚糸加工を施した後、125℃オ−ブンを通過さ
せて熱固定を行い、総繊度3,000drの複合撚糸１を得
た。
【００１３】この複合撚糸１を経糸及び緯糸に用いて、
レピア織機により打込密度を8.5×20本/インチで平織り織
成して敷物を得た。
レピア織機により打込密度を8.5×20本/インチで平織り織
成して敷物を得た。
【００１４】本実施例は、従来の綿紡績糸の敷物に比較
して、適度なコシがあって寸法安定性に優れ、強度のば
らつきも少ないもので、複合撚糸１を用いたことで伸び
率など物性が安定したことによって織成効率も良好であ
った。さらに、害虫忌避の効果は、害虫忌避率80％以上
の高いレベルを12カ月以上保つことが確認され、従来品
の２倍以上の持続期間を有するものとなったのである。
して、適度なコシがあって寸法安定性に優れ、強度のば
らつきも少ないもので、複合撚糸１を用いたことで伸び
率など物性が安定したことによって織成効率も良好であ
った。さらに、害虫忌避の効果は、害虫忌避率80％以上
の高いレベルを12カ月以上保つことが確認され、従来品
の２倍以上の持続期間を有するものとなったのである。
【００１５】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、表面に露
出する天然繊維紡績糸が肌触りや吸水性の良好さを維持
しながら、芯糸が合成樹脂であるがための強度や剛性な
どの物性を付与することに寄与し、また、芯糸に混入し
た薬剤により薬効である害虫忌避性を長期間維持するこ
とができる敷物となるのである。
出する天然繊維紡績糸が肌触りや吸水性の良好さを維持
しながら、芯糸が合成樹脂であるがための強度や剛性な
どの物性を付与することに寄与し、また、芯糸に混入し
た薬剤により薬効である害虫忌避性を長期間維持するこ
とができる敷物となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の敷物の経緯糸に用いられる複合撚糸の
部分斜視図を示す。
部分斜視図を示す。
１ 複合撚糸 ２ 芯糸 ３ 捲付糸
Claims (1)
- 【請求項１】 害虫忌避性物質を混入した合成樹脂組成
物から紡糸される芯糸２の周囲に天然繊維の紡績糸を捲
付糸３として捲き付けた後に、熱加工を施して撚状態を
保持させた複合撚糸１を経糸及び緯糸に用いて平織り織
成してなる敷物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6226321A JP2931213B2 (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | 敷 物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6226321A JP2931213B2 (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | 敷 物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0889388A true JPH0889388A (ja) | 1996-04-09 |
| JP2931213B2 JP2931213B2 (ja) | 1999-08-09 |
Family
ID=16843364
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6226321A Expired - Fee Related JP2931213B2 (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | 敷 物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2931213B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1394297A1 (en) * | 2001-04-24 | 2004-03-03 | Morikawa Nenshi Kabushiki Kaisha | Composite twisting and production method therefor, and woven fabric and knitted fabric using the composite twisting |
| CN104490223A (zh) * | 2014-12-23 | 2015-04-08 | 常熟市洁倍特地毯有限公司 | 一种抗静电防尘地毯的制备方法 |
-
1994
- 1994-09-21 JP JP6226321A patent/JP2931213B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1394297A1 (en) * | 2001-04-24 | 2004-03-03 | Morikawa Nenshi Kabushiki Kaisha | Composite twisting and production method therefor, and woven fabric and knitted fabric using the composite twisting |
| EP1394297A4 (en) * | 2001-04-24 | 2005-03-23 | Morikawa Nenshi Kabushiki Kais | COMPOSITE TORSION AND CORRESPONDING PRODUCTION PROCESS, WOVEN FABRIC, AND KNIT FABRIC USING COMPOSITE TORSION |
| CN104490223A (zh) * | 2014-12-23 | 2015-04-08 | 常熟市洁倍特地毯有限公司 | 一种抗静电防尘地毯的制备方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2931213B2 (ja) | 1999-08-09 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |