JPH088921A - セル交換装置 - Google Patents

セル交換装置

Info

Publication number
JPH088921A
JPH088921A JP13456294A JP13456294A JPH088921A JP H088921 A JPH088921 A JP H088921A JP 13456294 A JP13456294 A JP 13456294A JP 13456294 A JP13456294 A JP 13456294A JP H088921 A JPH088921 A JP H088921A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cell
switch
output
cells
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP13456294A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3197152B2 (ja
Inventor
Munenori Tsuzuki
宗徳 都築
Hideaki Yamanaka
秀昭 山中
Yasutaka Saito
泰孝 斉藤
Hirotoshi Yamada
浩利 山田
Kazuyoshi Oshima
一能 大島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP13456294A priority Critical patent/JP3197152B2/ja
Publication of JPH088921A publication Critical patent/JPH088921A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3197152B2 publication Critical patent/JP3197152B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Use Of Switch Circuits For Exchanges And Methods Of Control Of Multiplex Exchanges (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 セルスイッチがふくそうした場合にもセル廃
棄が起こりにくく、また2重化されたセルスイッチの切
り替えがセルの重複や欠落のない無瞬断で行なえる高信
頼性のセル交換装置を得る。 【構成】 第一のセルスイッチ53xと第二のセルスイ
ッチ53yを設け、その前段にふくそう時にセルを退避
させるセル退避回路221 〜22n を設け、第一のセル
スイッチと第二のセルスイッチがそれぞれ持つふくそう
判定回路20x、20yの出力の論理和をとることによ
りどちらか一方のセルスイッチがふくそうしたときにセ
ル退避回路にセルが蓄積されるようにした。また、2重
化切り替えは出側選択回路401 〜40m が出線対応に
設けられており、第一と第二のセルスイッチのそれぞれ
対応する出力が両方ともアイドルセルを出力したタイミ
ングで切り替えが行なわれる構成にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、情報通信分野で、パ
ーソナルコンピュータやワークステーションのデータ、
電話の音声、マルチメディアの画像情報等の種々の情報
をセルまたはパケットと呼ばれるブロック単位に分割
し、高速で伝送・交換を行うためのATM(Asynchrono
us Transfer Mode,非同期転送モード)通信または高速
パケット通信におけるセルまたはパケット交換装置に関
するものであり、特に、ATMにおけるセルを交換し、
また一時的に記憶し、データ交換を行うことを目的とす
る装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来例1.図35は、例えば文献International Confer
ence on Communications, 1987、セッション22、論文
番号2、Jean-Pierre Coudreuse, Michel Servel, ■PR
ELUDE:An Asynchronous Time-Division Switched Netwo
rk,■ の高速パケットスイッチを、説明のためやや変形
して示したものである。この文献は、回線交換データや
パケット交換データを効率よく多重および伝送する非同
期転送モード(ATM)通信方式における高速パケット
スイッチに係るものある。
【0003】ATM通信方式では、例えば回線信号や音
声のような連続的な信号、およびデータや動画像のよう
なバースト的な信号をすべて固定の長さに分割して、そ
れに宛先情報等を示したヘッダを付加してパケットをつ
くり、同一形式のパケットで情報を転送するものであ
る。このパケットは、国際的に標準化がなされ、セルと
呼ばれている。以下では、このパケットをセルと呼ぶ
が、意味は同一である。端末と伝送路とはフレーム等の
同期が不要となり、また、端末と伝送路との速度とは独
立でよいため、いかなる端末に対しても対応することが
できる。しかし、高速セルスイッチには、ランダムにセ
ルが到着するため、ある瞬間には、1つの宛先に、多数
のセルが殺到することがあり、情報の欠落を防ぐため
に、セルの待ち合わせをする必要が生じる。
【0004】この問題に対し、たとえば前記文献Fig.5
およびFig.6には高速セルスイッチが提案されている。
図35にその一例のブロック図を示す。11 〜1n はデ
ータが入力されるn(n≧2)本の入線であり、ここに
到着するセルは固定長である。21 〜2m はセルが出力
されるm(m≧2)本の出線である。7は入力したセル
を多重するセル多重回路である。11は指定したアドレ
スに、データを書き込むことが可能で、かつアドレスを
指定することで、書き込み順とは無関係にデータを読み
出すことのできる共通バッファメモリである。8は読み
だしたセルを分離するセル分離回路である。15はセル
の交換を制御する制御回路である。
【0005】この高速セルスイッチの複数の入線11
n に到着したセルは、セル多重回路7で多重化され、
共通バッファメモリ11に書き込まれる。また、到着セ
ルの宛先情報を含むヘッダは、バッファ制御回路15に
送られ、宛先出線21 〜2mが判定される。同時に、共
通バッファメモリ11内の空いているアドレスが割り振
られ、このアドレスが宛先出線21 〜2m 対応に行列さ
れる。また、共通バッファメモリ11内のこのアドレス
に、到着セルが書き込まれる。
【0006】一方、バッファ制御回路15内では、宛先
出線21 〜2m 対応につくられたアドレス行列の最前に
もしアドレスがあれば、アドレスを取り出す。その読み
出されたアドレスに従って、共通バッファメモリ11か
らセルを読み出し、セル分離回路8で分離されて、セル
が所定の出線21 〜2m に出力される。以上、セルスイ
ッチの動作により、入線11 〜1n 上のセルが所望の出
線21 〜2m に出力され、セルの交換が実現される。
【0007】従来例2.図36は、従来のマルチメディ
アサービスを効率的にバッファ容量拡張可能なATMス
イッチの構成を示す図である。図36に示すATMスイ
ッチは、「電子情報通信学会技術研究報告(信学技報V
ol.93 No.11,SSE93−1〜6)199
3年4月23日、p31〜p36」に掲載された「バッ
ファ容量拡張可能なATMスイッチ:XATOM」に示
されたATMスイッチの構成図である。この構成では、
入力バッファ方式と出力バッファ方式の利点を組み合
せ、大容量の低速バッファでセルを蓄積し、小量の出力
バッファを用いることにより、スケジューリングを各入
力ポートで独立、かつ、低速に行うものである。このシ
ステムにおいては、入力バッファが独立に動作できるよ
うに、出力バッファの空きが入線数(n)セル分以上あ
るときに、出力バッファにセルが受け付け可能であると
いうことを入力バッファに通知する。図36において、
1 ,1n は入線、21 ,2n は出線である。9001
〜900n は入力用制御ユニット、9011 〜901n
は入力バッファ、9101 〜910n は出力用制御ユニ
ット、9111 〜911n は出力バッファ、920は時
分割バスである。
【0008】図37は、入力用制御ユニット9001
構成を示す図である。入力用制御ユニット901は、セ
ルの出力先別、かつ、到着順にセルを管理するメモリ9
301 〜930n を備えている。入力用制御ユニット到
着したパケットの宛先を検出し、対応するメモリ930
1 〜930n のいずれかのメモリに振り分ける。
【0009】次に、図36および図37を用いて動作に
ついて説明する。出力バッファ9111 〜911n がそ
れぞれふくそう状態にない場合には、入力用制御ユニッ
トは入線から到着したセルを入力バッファから出力し続
ける。もし、出力バッファ9111 に蓄積されたセルの
数が増加し、出力バッファ9111 がふくそう状態にな
った場合には、入力用制御ユニット9001 〜900n
は、出力バッファ9111 を宛先とするセルの出力を行
わないように入力バッファ9011 〜901nに対し
て、セルの蓄積制御を行う。従って、入力バッファ90
1 〜901n からは、出力バッファ9111 に対する
セルが出力されず、この間に出力バッファ9111 は、
ふくそう状態を解消することが可能になる。
【0010】従来例3.例えば図38はEUROPEAN PATEN
T APPLICATION Application number:92104389.9 Publ
ication number:0503663A1に記載の多重化されたセルを
伝送する伝送路の切り替え方式および切り替え装置を示
すブロック図である。図38において、1001aはc
h1〜chNのN本の入力回線を持つ現用系の多重化装
置(以降MUX)、1001bは同様に予備系のMUX
である。MUX1001a、1001bに入力されたセ
ルは伝送線1003a、1003bを1002a、10
02bに示すように転送される。N本の入力回線のうち
どの入力回線についてもセルの順序は、伝送線1003
a、1003bにおいても保存される。例えばch1に
おいてセル1、4、6はこの順に現用系および予備系の
MUXに入力されているが、この順序は伝送線1003
a、1003bにおいても保存されている。しかし異な
った入力回線においては、例えばch1のセル1とch
2のセル2のように現用系の伝送線1001aと予備系
の伝送線1001bにおいて順序が異なっている。予備
系のMUXが現用系のMUXと同じ状態で動作していて
も、ケーブルの線路長のによる遅延時間差のために入力
回線間でセルがふくそうした場合に処理する順番に違い
が生じるからである。
【0011】故意であっても、故意でなくても、利用者
の情報を有するセルは途切れるので、図38にEで示す
利用者の情報を持たない空セルが存在する。空セル検出
部(EMPTY CELL DETECT)1004は空セルを検出す
る。タイミング決定部(TIMINGDETERMINE )は空セル検
出部で検出された空セルをトリガとして伝送路1003
aと1003b切り替えのタイミングを決定する。この
切り替えタイミングで、セレクタ(SEL)1006は
現用系伝送路1003aを予備系伝送路1003bに切
り替える。そしてN 本の入力回線から多重化された一連
のセルは中断されることなく出力される。
【0012】従来例4.また図39は遠藤他、”ATM
スイッチアーキテクチャに関する一検討”昭和63年電
子情報通信学会秋季全国大会SB-4-3に記載の共通バッフ
ァ形ATMスイッチの一例である。図39において20
01は入力ポート、2002は出力ポート、2003は
直並列変換(S/P)および時分割多重(MUX)、2
004はヘッダ変換テーブル(HD CNV)、200
5はアドレスフィルタ(AD FLT)、2006はバ
ッファメモリ(BFM)、2007は書き込みアドレス
レジスタ(WA)、2008は読み出しアドレスレジス
タ(RA)、2009は空きアドレスバッファ(IA
BF)、2010は出力制御カウンタ(OUT CN
T)、2011はアウトプットデコーダ(OUT DE
C)、2012は並直列変換(P/S)およびデマルチ
プレクサ(DMUX)である。
【0013】入力ポート2001から入力されたセルは
空きアドレスバッファ2009から読みだされた次セル
の書き込みアドレスと共に書き込みアドレスレジスタ2
007の指示するバッファメモリ2006のアドレスに
書き込まれる。次に次セルの書き込みアドレスが書き込
みアドレスレジスタ2007に書き込まれる。空きアド
レスバッファ2009に空きアドレスが存在しない場
合、入力されたセルは廃棄される。出力制御カウンタ2
010で指定された読み出しアドレスレジスタ2008
で示されるバッファメモリ2006内のセルが読みださ
れ、対応するポートに送られる。同時に読みだされた次
セルの読み出しアドレスが読み出しアドレスレジスタ2
008に設定される。
【0014】従来例5.図40は特願平3−30047
6に示された従来のセル交換装置の構成を示すブロック
図である。図40において、3011は入力された宛先
情報としての出線番号を含むヘッダ部とデータ部よりな
るセルを入力し、宛先情報に基づき所定の出線に出力、
交換するセルスイッチである。また3012は同じ入線
から同じセルを入力し、セルスイッチ3011と同様の
構成をしているセルスイッチである。そして一方は現用
系、もう一方は予備系として動作する。3002a〜3
002nはセルスイッチ3011と3012に対して同
様にセルを入力するn(n≧2)本の入線である。30
03a〜3003mおよび3004a〜3004mは、
それぞれセルスイッチ3011と3012で交換された
セルが出力されるm(m≧2)本の出力線である。
【0015】3005a〜3005mはセルスイッチ3
011と3012の出力のどちらかを選択し現用系、予
備系の切り換えをするセレクタである。3006a〜3
006mはセレクタで選択されたセルを出力するm(m
≧2)本の出線である。また、図41は図40のセレク
タ3005a〜3005mの構成例を図示したものであ
る。図において、3007はセレクタに入力されたアイ
ドルセルを検出し、後に述べる選択回路に系切換のタイ
ミングを指示するアイドルセル検出回路、3008はど
ちらか一方の出力線の信号を選択して出力する選択回路
である。
【0016】次に動作を説明する。図40で、入線30
02a〜3002nの本数nおよび、出線3006a〜
3006mの本数mがそれぞれ4本の例を用いて説明す
る。また、ここで用いられるセルは固定長でランダムに
入力されるものであり、入線3002a〜3002dに
入力される前にセル入力位相が調整されて、全線からの
セル入力は同一の位相で供給されるものとする。また、
送信すべき有効な情報がないときに挿入されるセルをア
イドルセルと呼ぶ。セルスイッチに入力されるアイドル
セルはセルスイッチの入り口で廃棄されるものとし、ま
た、セルスイッチが出力する有効なセルを持たない場
合、セルスイッチはアイドルセルを出力するものとす
る。
【0017】初めにセルスイッチの動作について説明す
る。セルスイッチ3011と3012は同様の構成をし
ているので、セルスイッチ3011について説明する。
図42は、入線3002a〜3002dと出力線300
3a〜3003dの信号のタイミングを示すタイミング
チャートである。(イ)〜(ニ)はそれぞれ入線300
2a〜3002dに対応し、また(ホ)〜(ト)は出力
線3003a〜3003dに対応する。さらに、図にお
いてセル内部に書かれた数字は、入線番号3001〜3
004が入線3002a〜3002dに、出線番号30
01〜3004が出力線3003a〜3003dに対応
し、また、タイムスロット番号は入線に到着したタイム
スロットを示す。(イ)のタイムスロット2のようにセ
ルが図示されていない部分はアイドルセルである。
【0018】セルスイッチに入力されたセルは各宛先出
線別に振り分けられて出力線に出力される。ここでは、
次のタイムスロットで出力されるものとする。また、同
一出力線へ交換される複数のセルが同時に入力された場
合には、セルスイッチの制御により、順に出力される。
この制御方法は種々考えられるが、その例として、ここ
では簡単に、入線番号が3001→3002→3003
→3004→3001というようにサイクリックにセル
が出力されるようになっており、出力するセルがない場
合にはその入線番号はとばされるものとする。
【0019】例えば、図42では、タイムスロット30
01以前で最も最近に入線番号3001のセルが出力さ
れていた場合である。タイムスロット3001に入線3
002a〜3002dから、それぞれ出力線3003a
へ交換されるセルが入力されており、タイムスロット3
002〜3005で入線番号2→3→4→1の順に出力
される。そしてタイムスロット3に入線3002dから
入力されたセルは、タイムスロット6で出力線3003
aに出力される。このようなセルスイッチでは、出力線
で、アイドルセルをはさんだ両側のセルが入れ代わるこ
とはない。例えば、図42の(ホ)でタイムスロット番
号3のセルとタイムスロット番号7のセルが入れ代わる
ことはない。必ずタイムスロット番号の若いセルが先に
交換されるよう先入れ先出し法で制御されている。
【0020】次にセレクタの動作について、セレクタ3
005aに注目をして説明をする。セルスイッチ301
1が現用系として動作している状態から、セルスイッチ
3012が現用系として動作する状態に切り換える場合
を、図43と図44を用いて説明する。図43のタイミ
ングチャートにおいて、(リ)〜(ヲ)はそれぞれ入線
3002a〜3002dに対応し、また(ワ)、(カ)
は、(リ)〜(ヲ)のように入力されたときの出力線へ
の出力例である。また、タイムスロットは図42と同じ
タイムスロットである。図44は出線の様子を示すタイ
ムチャートである。
【0021】図43(リ)〜(ヲ)に示すように、出線
3006aに出力されるセル、すなわち、セルスイッチ
の出力線3003aおよび3004aに出力されるセル
が各入線よりセルスイッチに入力されたとする。入力さ
れたセルはセルスイッチ3011および3012で交換
され、(ワ)や(カ)のように出力線に出力される。
(ワ)は入線番号1からセルの出力が始まった場合で、
(カ)は入線番号2から始まった場合である。セルスイ
ッチ3011、3012は同じ制御アルゴリズムにより
セルを交換するが、両者は独立して動作しており、入力
されたセルがどういう順序で出力されるかは各セルスイ
ッチによって異なる可能性がある。したがって出力線3
003aと3004aでセルの出力の順序が異なる場合
がある。そして、例えば出力線3003aでは図43
(ワ)のように、3004aでは図43(カ)のように
信号が出力されたときに、A点のようなタイミングで切
り換えると、図44の(ヨ)のようにセルの欠落や重複
が起こってしまう。
【0022】しかし、B時点で切り換えを行えば、
(タ)のようにセルの欠落や重複は起こらない。前述の
ように、出力線でアイドルセルをはさんだ両側のセルが
入れ代わることはないからである。セレクタでは系切換
信号を受け取ると、アイドルセル検出回路3007でア
イドルセルを検出し、図43のB点のように両方の出力
線にアイドルセルがくると、これを選択回路に通知す
る。選択回路はこの通知をアイドルセル検出回路から受
け取ると出力線の切り換えを行う。スイッチ全体の切換
は、すべてのセレクタで切換が行われたことにより終了
する。これにより、セルの重複、欠落のない切り換えを
することができる。
【0023】従来例6.また、図45は同じく特願平3
−300476に記載された従来のセル交換装置の構成
を示すブロック図である。図45において、3110、
3120は入力された宛先情報としての出線番号を含む
ヘッダ部とデータ部よりなるセルを、宛先情報に基づき
交換するセルスイッチである。ここでは、スイッチ出線
対応に出力されるセルを蓄積するバッファメモりを持つ
出力バッファ形スイッチとする。セルスイッチ3110
と3120は同様の構成であり、一方は現用系もう一方
は予備系として動作する。3002a〜3002nはセ
ル交換装置の複数本の入線であり、それぞれ入側セレク
タ3041a〜3041nに接続されている。3051
a〜3051nおよび3052a〜3052nはそれぞ
れセルスイッチ3110およびセルスイッチ3120の
スイッチ入線である。3003a〜3003m,300
4a〜3004mは出力線、3006a〜3006mは
出線、3050a〜3050mは出側セレクタ、302
1a〜3021m,3022a〜3022mはセルモニ
タ、3031a〜3031m,3032a〜3032m
はセル有無信号線である。また、3060はセルスイッ
チ3110、3120に対してスイッチ出線ごとにセル
の出力の許可を与えるコントローラであり、3061、
3062はそれぞれコントローラ3060の指示をセル
スイッチ3110、3120に伝えるセル出力許可信号
線である。
【0024】次に動作を説明する。今、セルスイッチ3
110が現用系として動作しているとする。この時、コ
ントローラ3060はセルスイッチ3110に対してセ
ル出力許可を与えている。セル交換装置の入線3021
a〜3021nに到着したセルはそれぞれ入側セレクタ
3041a〜3041nにおいてスイッチ入線3051
a〜3051nが選択されて、セルスイッチ3110に
入力される。セルスイッチ3110は、スイッチイング
動作をし、セルをスイッチ出線3003a〜3003m
へと出力する。セルスイッチ3110から出力されたセ
ルは出側セレクタ3050a〜3050mへと入力さ
れ、出側セレクタを経て、出線306a〜306mに出
力される。一方、セルスイッチ3120は待機状態にあ
る。
【0025】この状態からセルスイッチの現用系をセル
スイッチ3110からセルスイッチ3120に切り換え
るように系切り換え指示信号が入力されたとする。入側
セレクタ3041a〜3041nではスイッチ入線30
52a〜3052nが選択されるようになる。したがっ
て、セルスイッチ3110へのセルの入力は停止され、
入側セレクタ3041a〜3041nに到着するセルは
セルスイッチ3120に入力される。セルスイッチ31
20に入力されたセルは先のセルスイッチ3110と同
様の処理を施される。ただし、コントローラ3060か
らのセル出力許可を受け取るまではセルスイッチ312
0からはセルは出力されず、セルスイッチ3120内部
の出線対応のバッファメモりに蓄積される。系切り換え
の指示が与えられた後もセルスイッチ3110は内部に
蓄積されたセルが有ればそのセルを出力する。例えば系
切り換え信号が入力されてセルスイッチ3120にセル
が入力されるようになったとき、図46に示すように、
スイッチ出線3003aに対応するバッファメモりに4
つのセルが蓄積されていたとする。セルスイッチ311
0はこの4つのセルを順次出力していく。一方、このセ
ルスイッチ3120に入力されたセルで、スイッチ出線
3004aに出力されるセルは、セルスイッチ3120
内のスイッチ出線3004aに対応したバッファメモり
に蓄積される。
【0026】そして、スイッチ出線に出力されるセルが
すべて無くなると、スイッチ出線3003aに出力され
るセルがセルスイッチ内には無いと言うことがセル有無
信号線3031aを経て、出側セレクタ3050aとコ
ントローラ3060に伝えられる。すると出側セレクタ
3050aではスイッチ出線3003aのかわりにスイ
ッチ出線3004aを選択するようになる。また、コン
トローラ3060はスイッチ3120に対して、スイッ
チ出線3004aに出力されるセルの出力許可をセル出
力許可信号線3062により伝え、スイッチ出線300
4aに対応するバッファメモりに蓄積されていたセルが
スイッチ出線3004aに出力され始める。この様にし
て、スイッチ出線ごとにつまりは出線毎に順次切り換え
が行われていき、すべてのスイッチ出線が切り換わっ
て、全体の切り換えが終了となる。セルスイッチ312
0が現用系として動作している状態からセルスイッチ3
110が現用系の状態に系の切り換えをするときは上記
と反対の動作をする。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】従来例1に示したデー
タ待ち行列装置は以上のように構成されているので、例
えば、複数の入線に、時間的にセルが連続するトラヒッ
ク、すなわちバースト性の高いトラヒックが入力し、か
つそれらが単一の出線を宛先とすると、共通バッファメ
モリ11が一杯になり、セルの廃棄が起きるという問題
があった。セルの廃棄率を低く抑えるためには、この共
通バッファメモリの容量を拡張すればよい。しかし、前
記共通バッファメモリ11は、セルの多重後に動作する
必要があり、高速動作が必要なため、非常に高価であ
り、技術的にも容量を大きくとれない。また、容量の増
加は、バッファ制御回路の規模も増加させるので、共通
バッファメモリの容量拡張には限界がある。
【0028】従来例2に示したATMスイッチにおいて
は、入力バッファに容量拡張可能で、かつ、大容量の低
速バッファを実装することにより、小量の出力バッファ
で効率良くセル交換を行うことが可能であるが、入力用
制御ユニットは、入線から到着するセルの宛先を検出
し、出線毎に振り分ける必要がある。これは、出力バッ
ファが各出線に対応して設けられているため、ふくそう
状態がそれぞれの出力バッファに別個に発生するためで
ある。ふくそう状態が発生した出力バッファに対して、
セルの供給を停止させるために、入力バッファ側で到着
したセルがどの出力バッファに蓄積されるべきものであ
るかを予め判断しなければならず、入力バッファの制御
が複雑になるという問題点があった。
【0029】この発明は、以上のような問題点を解決す
るためになされたものであり、高価で、かつ技術的にも
拡張に限界がある共通バッファメモリはそのままで、あ
らたに動作速度の低いバッファを追加することで、バー
ストトラヒックの入力によるセルの廃棄を低く抑えるこ
とが可能なセル交換装置を得ることを目的とする。
【0030】また、この発明は、さらに、動作速度の低
いバッファを追加する場合であっても、そのバッファの
制御が容易に行えるセル交換装置を得ることを目的とす
る。
【0031】また、従来例4に示したATMスイッチに
従来例3で述べた切り替え方式を適用すればATMスイ
ッチの無瞬断2重化切り替えは可能であるが、バースト
性の負荷が加わったときにATMスイッチにおいてセル
の廃棄が起きやすいという問題があった。
【0032】また、従来例5、6に示したセル交換装置
は、セルスイッチを2重化しセレクタによるセルスイッ
チの切り替えにより無瞬断2重化切り替えを可能にして
いるが、バースト性の負荷が加わったときにセルの廃棄
が起きやすいという問題があった。
【0033】この発明は上記のような問題を解決するた
めになされたもので、ATMスイッチがふくそうした場
合にもセル廃棄が起きにくく、かつ、無瞬断2重化切り
替えが可能な高信頼性のセル交換装置を得ることを目的
とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】この発明のセル交換装置
は、以下の要素を有するものである。 (a)データ部とその宛先情報を含むヘッダ部よりなる
セルを入力する複数の入線、(b)前記セルのヘッダ部
に指定された宛先情報に応じてセルが出力される複数の
出線、(c)バッファメモリを備え、前記セルを入力し
てバッファメモリに記憶し、記憶したセルをそのヘッダ
部で指定された出線に出力する複数のセルスイッチ、
(d)前記複数のセルスイッチのバッファメモリのセル
保留状態を監視し、ふくそう状態を判定するふくそう判
定手段、(e)前記入線と前記複数のセルスイッチの間
に前記入線の各々に対応して設けられ、前記ふくそう判
定手段により判定されたふくそう状態に基づいて前記入
線に到着したセルを一時的に記憶するセル退避手段。
【0035】前記セル交換装置は、さらに、複数のセル
スイッチから出力されるセルのいずれかを選択して出線
に出力する出側選択回路を備えたことを特徴とする。
【0036】前記セルスイッチは、セルが入力するスイ
ッチ入力線と、前記セルがそのヘッダ部にて指定された
宛先に応じて出力される複数のスイッチ出力線と、前記
スイッチ入力線より入力された前記セルのヘッダ部より
宛先のスイッチ出力線を検出するヘッダ処理回路と、ア
ドレスを指定することによって前記セルが書き込まれ、
また、アドレスを指定することによって、前記書き込み
の順序とは関係なく前記セルの読み出しが可能なバッフ
ァメモリと、前記セルが書き込まれるバッファメモリを
前記セルの宛先別に管理し、前記セルをそのヘッダ部で
指定される前記スイッチ出力線に所定の順番で出力させ
るバッファ制御回路とを備えたことを特徴とする。
【0037】前記ふくそう判定手段は、前記セルスイッ
チ内のバッファメモリのセル保留数を監視し、セル保留
数が予め定められたしきい値を超えた場合、ふくそう状
態と判定することを特徴とする。
【0038】前記ふくそう判定手段は、前記複数のセル
スイッチに対応して設けられ、各セルスイッチのふくそ
う状態を判定する複数のふくそう判定回路と、前記複数
のふくそう判定回路からの出力の論理和をとって前記セ
ル退避手段に出力するOR回路とを備えたことを特徴と
する。
【0039】前記ふくそう判定手段は、前記複数のセル
スイッチのふくそう状態をモニタし、前記複数のセルス
イッチのふくそう状態を判定してその結果を前記セル退
避手段に出力するひとつのふくそう判定回路を備えたこ
とを特徴とする。
【0040】前記セル交換装置は、さらに、セル退避手
段から出力されたセルをいずれかのセルスイッチに入力
する入側セレクタと、前記入側セレクタにより選択され
たセルスイッチへの切り替えを制御する制御回路を備え
たことを特徴とする。
【0041】前記セル退避手段は、前記複数のセルスイ
ッチに対応した複数のセル退避回路を備えたことを特徴
とする。
【0042】また、この発明にかかわるセル交換装置
は、データ部とその宛先情報を含むヘッダ部よりなるセ
ルを入力する複数の入線と、前記セルが出力される複数
の出線と、前記入力されたセルを一時記憶するために前
記入線対応に設けられ、実際にセルが記憶される退避バ
ッファと退避バッファへのセルの書き込み、読み出しを
管理する退避バッファ制御を有するセル退避回路と、前
記セル退避回路から読みだされたセルを入力とし、実際
にセルの交換をする共通バッファ形スイッチと共通バッ
ファ形スイッチがふくそう状態か否かを判定するふくそ
う判定回路を有する第一のセルスイッチと、前記第一の
セルスイッチと同様構成で同様に前記セルが入力される
第二のセルスイッチと、前記第一のセルスイッチのふく
そう判定回路の出力と前記第二のセルスイッチのふくそ
う判定回路の出力の論理和をとって前記セル退避回路に
入力するためのOR回路と、前記出線対応に設けられ、
前記第一のセルスイッチと前記第二のセルスイッチの切
り替え指示を与える切り替え指示信号にしたがって、前
記第一のセルスイッチと前記第二のセルスイッチの出力
するセルの一方を選択して前記出線に出力し、その切り
替え動作はそれぞれの出側選択回路において第一のセル
スイッチが出力するセルと第二のセルスイッチが出力す
るセルの両方がアイドルセルであるタイミングで行う出
側選択回路とを備えた構成とした。
【0043】また、この発明のセル交換装置は、データ
部とその宛先情報を含むヘッダ部よりなるセルを入力す
る複数の入線と、前記セルが出力される複数の出線と、
前記入力されたセルを一時記憶するために前記入線対応
に設けられ、実際にセルが記憶される退避バッファと退
避バッファへのセルの書き込み、読み出しを管理する退
避バッファ制御を有するセル退避回路と、前記セル退避
回路から読みだされたセルを入力とし、実際にセルの交
換をする共通バッファ形スイッチを有する第一のセルス
イッチと、前記第一のセルスイッチと同様構成で同様に
前記セルが入力される第二のセルスイッチと、前記第一
のセルスイッチと前記第二のセルスイッチのバッファメ
モリの仕様状況をモニタしてふくそう状態か否かの判定
し全記セル退避回路に通知するふくそう判定回路と、前
記出線対応に設けられ、前記第一のセルスイッチと前記
第二のセルスイッチの切り替え指示を与える切り替え指
示信号にしたがって前記第一のセルスイッチと前記第二
のセルスイッチの出力するセルの一方を選択して前記出
線に出力し、その切り替え動作はそれぞれの出側選択回
路において第一のセルスイッチが出力するセルと第二の
セルスイッチが出力するセルの両方がアイドルセルであ
るタイミングで行う出側選択回路とを備えた構成とし
た。
【0044】また、この発明のセル交換装置は、データ
部とその宛先情報を含むヘッダ部よりなるセルを入力す
る複数の入線と、前記セルが出力される複数の出線と、
前記入力されたセルを一時記憶するために前記入線対応
に設けられ、実際にセルが記憶される退避バッファと退
避バッファへのセルの書き込み、読み出しを管理する退
避バッファ制御を有するセル退避回路と、実際にセルの
交換をする共通バッファ形スイッチと共通バッファ形ス
イッチがふくそう状態か否かを判定するふくそう判定回
路を有する第一のセルスイッチと、前記第一のセルスイ
ッチと同様の構成の第二のセルスイッチと、前記セル退
避回路から読みだされたセルを前記第一のセルスイッチ
と前記第二のセルスイッチに入力するか否かを切り替え
ることができる入側セレクタと、前記第一のセルスイッ
チのふくそう判定回路の出力と前記第二のセルスイッチ
のふくそう判定回路の出力の論理和をとって前記セル退
避回路に入力するためのOR回路と、前記出線対応に設
けられ、前記第一のセルスイッチと前記第二のセルスイ
ッチの出力するセルの一方を選択して前記出線に出力す
る出側選択回路と、前記第一のセルスイッチに出線対応
でセルの出力許可を与え、前記第二のセルスイッチにも
出線対応でセルの出力許可を与える制御回路とを備え、
セルスイッチの切り替え要求が発生したときには、まず
前記入側セレクタでセルを入力するセルスイッチを切り
替え、セルが入力されなくなったセルスイッチからのセ
ルの出力が終了した出線から順に他方のセルスイッチが
セルの出力を始め、またそれに対応する出側選択回路が
そのセルを選択するように切り替わるという手順で切り
替えが行なわれるようにした。
【0045】また、この発明のセル交換装置は、データ
部とその宛先情報を含むヘッダ部よりなるセルを入力す
る複数の入線と、前記セルが出力される複数の出線と、
前記入力されたセルを一時記憶するために前記入線対応
に設けられ、実際にセルが記憶される退避バッファと退
避バッファへのセルの書き込み、読み出しを管理する退
避バッファ制御を有するセル退避回路と、実際にセルの
交換をする共通バッファ形スイッチを有する第一のセル
スイッチと、前記第一のセルスイッチと同様の構成の第
二のセルスイッチと、前記第一のセルスイッチと前記第
二のセルスイッチのバッファメモリの使用状況をモニタ
してふくそう状態か否か判定し前記セル退避回路に通知
するふくそう判定回路と、前記セル退避回路から読みだ
されたセルを前記第一のセルスイッチと前記第二のセル
スイッチに入力するか否かを切り替えることができる入
側セレクタと、前記出線対応に設けられ、前記第一のセ
ルスイッチと前記第二のセルスイッチの出力するセルの
一方を選択して前記出線に出力する出側選択回路と、前
記第一のセルスイッチに出線対応でセルの出力許可を与
え、前記第二のセルスイッチにも出線対応でセルの出力
許可を与える制御回路とを備え、セルスイッチの切り替
え要求が発生したときには、まず前記入側セレクタでセ
ルを入力するセルスイッチを切り替え、セルが入力され
なくなったセルスイッチからのセル飲出力が終了した出
線から順に他方のセルスイッチがセルの出力を始め、ま
たそれに対応する出側選択回路がそのセルを選択するよ
うに切り替わるという手順で切り替えが行なわれるよう
にした。
【0046】また、この発明のセル交換装置は、データ
部とその宛先情報を含むヘッダ部よりなるセルを入力す
る複数の入線と、前記セルが出力される複数の出線と、
前記セルを第一のセル退避回路と第二の退避回路に入力
するか否かを切り替えることができる入側セレクタと、
前記入側セレクタを介して入力されたセルを一時記憶す
るために第一のセルスイッチに対応して前記入線対応に
設けられ、実際にセルが記憶される退避バッファと退避
バッファへのセルの書き込み、読み出しを管理する退避
バッファ制御を有する第一のセル退避回路と、前記入側
セレクタを介して入力されたセルを一時記憶するために
第二のセルスイッチに対応して前記入線対応に設けられ
た第一のセル退避回路と同様の構成の第二のセル退避回
路と、第一のセル退避回路に接続された実際にセルの交
換をする共通バッファ形スイッチと共通バッファ形スイ
ッチがふくそう状態か否かを判定し第一のセル退避回路
に通知するふくそう判定回路を有する第一のセルスイッ
チと、第二のセル退避回路に接続された前記第一のセル
スイッチと同様の構成の第二のセルスイッチと、前記出
線対応に設けられ、前記第一のセルスイッチと前記第二
のセルスイッチの出力するセルの一方を選択して前記出
線に出力する出側選択回路と、前記第一のセルスイッチ
に出線対応でセルの出力許可を与え、前記第二のセルス
イッチにも出線対応でセルの出力許可を与える制御回路
とを備え、セルスイッチの切り替え要求が発生したとき
には、まず、前記入側セレクタでセルを入力するセル退
避回路を切り替え、セルが入力されなくなったすべての
セル退避回路内のセルが出力されたあと、そのセル退避
回路に接続されたセルスイッチからのセルの出力が終了
した出線から順に他方のセルスイッチがセルの出力を始
め、またそれに対応する出側選択回路がそのセルを選択
するように切り替わるという手順で切り替えが行なわれ
るようにした。
【0047】また、この発明のセル交換装置は、データ
部とその宛先情報を含むヘッダ部よりなるセルを入力す
る複数の入線と、前記セルが出力される複数の出線と、
前記入線に入力されたセルを一時記憶するために第一の
セルスイッチに対応して前記入線対応に設けられ、実際
にセルが記憶される退避バッファと退避バッファへのセ
ルの書き込み、読み出しを管理する退避バッファ制御を
有し、内部にセルが蓄積されているか否かを出側選択回
路に通知する第一のセル退避回路と、前記入線に入力さ
れたセルを一時記憶するために第二のセルスイッチに対
応して前記入線対応に設けられた第一のセル退避回路と
同様構成の第二のセル退避回路と、第一のセル退避回路
に接続された実際にセルの交換をする共通バッファ形ス
イッチと共通バッファ形スイッチがふくそう状態か否か
を判定し第一のセル退避回路に通知するふくそう判定回
路を有する第一のセルスイッチと、第二のセル退避回路
に接続された前記第一のセルスイッチと同様の構成の第
二のセルスイッチと、前記出線対応に設けられ、前記第
一のセルスイッチと前記第二のセルスイッチの切り替え
指示を与える切り替え指示信号にしたがって前記第一の
セルスイッチと前記第二のセルスイッチの出力するセル
の一方を選択して前記出線に出力し、その切り替え動作
はそれぞれの出側選択回路において第一と第二のセル退
避回路内にセルが無くかつ第一のセルスイッチが出力す
るセルと第二のセルスイッチが出力するセルの両方がア
イドルセルであるタイミングで行う出側選択回路とを備
えた構成とした。
【0048】また、この発明のセル交換装置は、データ
部とその宛先情報を含むヘッダ部よりなるセルを入力す
る複数の入線と、前記セルが出力される複数の出線と、
前記入線に入力されたセルを一時記憶するために第一の
セルスイッチに対応して前記入線対応に設けられ、実際
にセルが記憶される退避バッファと退避バッファへのセ
ルの書き込み、読み出しを管理する退避バッファ制御を
有し、内部のセルの蓄積数を退避バッファ内セル数比較
回路に出力する第一のセル退避回路と、前記入線に入力
されたセルを一時記憶するために第二のセルスイッチに
対応して前記入線対応に設けられた第一のセル退避回路
と同様構成の第二のセル退避回路と、入線対応に設けら
れ対応する第一と第二のセル退避回路のセルの蓄積数を
比較し同数か否かを出力する退避バッファ内セル数比較
回路と、前記退避バッファ内セル数比較回路の出力の論
理積をとって出側選択回路に通知するAND回路と、第
一のセル退避回路に接続された実際にセルの交換をする
共通バッファ形スイッチと共通バッファ形スイッチがふ
くそう状態か否かを判定し第一のセル退避回路に通知す
るふくそう判定回路を有する第一のセルスイッチと、第
二のセル退避回路に接続された前記第一のセルスイッチ
と同様の構成の第二のセルスイッチと、前記出線対応に
設けられ、前記第一のセルスイッチと前記第二のセルス
イッチの切り替え指示を与える切り替え指示信号にした
がって前記第一のセルスイッチと前記第二のセルスイッ
チの出力するセルの一方を選択して前記出線に出力し、
その切り替え動作はそれぞれの出側選択回路においてA
ND回路の出力が第一と第二のセル退避回路内のセル数
が同数であることを通知しかつ第一のセルスイッチが出
力するセルと第二のセルスイッチが出力するセルの両方
がアイドルセルであるタイミングで行う出側選択回路と
を備えた構成とした。
【0049】
【作用】この発明に係るセル交換装置は、バッファメモ
リ内のセル保留状態からふくそう状態を検出し、入線に
対応して設けられたセル退避回路にふくそう状態を通知
し、セルがセルスイッチに入力されるのを制限し、高価
なバッファメモリを増加することなく、セルスイッチ内
のバッファメモリの容量を超えることで生じるセルの廃
棄率を下げることができるセル交換装置を実現する。ま
た、セルスイッチは二重化されており切り替えが可能な
高信頼性のセル交換装置を実現する。
【0050】また、この発明に係るセル交換装置は二重
化されたセルスイッチのいずれかを選択する出側選択回
路を備えており、この出側選択回路を備えたことによ
り、無瞬断の切り替えが可能なセル交換装置を実現す
る。
【0051】この発明に係るセル交換装置は全体として
1つのバッファメモリが用意されている場合において
も、ふくそう判定回路がふくそう状態を検出し、セル退
避回路がセルを退避させることにより、セルの廃棄率を
下げることができる。また、この発明に係るセル交換装
置は複数のバッファメモリが用意されている場合でも、
ふくそう判定回路がふくそう状態を検出し、セル退避回
路がセルを退避させることにより、セルの廃棄率を下げ
ることができる。
【0052】また、この発明に係るセル交換装置はふく
そう判定回路がバッファメモリ内のセル保留数と、予め
定められたしきい値を比較することによりふくそう状態
を検出するため、簡単な回路によりふくそう状態を判定
することができる。
【0053】また、この発明に係るセル交換装置はふく
そう判定回路をセルスイッチに対応させて設け、OR回
路という単純なハードウェアによりいずれかのセルスイ
ッチにふくそう状態が検出された場合に、セル退避手段
に対してセルスイッチのふくそう状態を報告する。
【0054】また、この発明に係るセル交換装置は複数
のセルスイッチに対してふくそう判定回路をひとつだけ
備えることによりふくそう状態を判定する。従って、前
述したセル交換装置よりもふくそう判定用のハードウェ
ア回路を簡略化することができる。
【0055】また、この発明に係るセル交換装置は複数
のセルスイッチの前段に入側セレクタを設け制御回路に
よりこの入側セレクタにより選択されたセルスイッチへ
の切り替えを制御することにより矛盾なくセルスイッチ
の切り替えを行うことができる。
【0056】また、この発明に係るセル交換装置はセル
スイッチに対応してセル退避回路を備えており、セルス
イッチの切り替えとセル退避回路の切り替えを同時に行
うようにしたものである。
【0057】また、この発明に係るセル交換装置は、2
重化されたセルスイッチがそれぞれふくそう判定回路を
有し、その出力の論理和をとることによりどちらか一方
のセルスイッチがふくそうしたときにセルがセル退避回
路に蓄積されるようにした。2つのセルスイッチにはセ
ルが同様に入力されており、セルスイッチの切り替えの
際には2つのセルスイッチにおいて、それぞれ対応する
出力毎に両方にアイドルセルが出力されることを確認し
て切り替える。
【0058】また、この発明に係わるセル交換装置は、
前述したセル交換装置がふくそう判定回路を両方のセル
スイッチに設けていたのに対して同じふくそう判定回路
をひとつにし、そのふくそう判定回路が両方のセルスイ
ッチのバッファメモリの状況をモニタし、どちら一方の
セルスイッチがふくそうした時にふくそうの判定を下
す。
【0059】また、この発明に係わるセル交換装置は、
2重化されたセルスイッチがそれぞれふくそう判定回路
を有し、その出力の論理和をとることによりどちらか一
方のセルスイッチがふくそうしたときにセルがセル退避
回路に蓄積されるようにした。セルスイッチの切り替え
時には、まずセルスイッチ前段の入側セレクタによりセ
ルを入力するセルスイッチを切り替え、セルが入力され
なくなったセルスイッチからの出力が終了した出線から
順に出線側の切り替えをする。
【0060】また、この発明に係わるセル交換装置は、
前述したセル交換装置がふくそう判定回路を両方のセル
スイッチに設けていたのに対して、同じふくそう判定回
路をひとつにし、そのふくそう判定回路が両方のセルス
イッチのバッファメモリの状況をモニタし、どちら一方
のセルスイッチがふくそうした時にふくそうの判定を下
す。
【0061】また、この発明に係わるセル交換装置は、
セル退避回路2重化されたセルスイッチ対応に設けられ
ており、2つのセルスイッチがそれぞれ持つふくそう判
定回路の出力はそれぞれ対応するセル退避回路に通知さ
れる。またセルスイッチの切り替え時には、まずセル退
避回路前段の入側セレクタでセルを入力するセル退避回
路を切り替えを行ない、セルが入力されなくなった系の
セル退避回路内のセルがすべて出力された後、同系のセ
ルスイッチからの出力が終了した出線から順に出線側の
切り替えをする。
【0062】また、この発明に係わるセル交換装置は、
セル退避回路が2重化されたセルスイッチ対応に設けら
れており、2つのセルスイッチがそれぞれ持つふくそう
判定回路の出力はそれぞれ対応するセル退避回路に通知
される。セルスイッチの切り替え時には、すべてのセル
退避回路内にセルが無いことを確認し、2つのセルスイ
ッチのそれぞれ対応する出力毎に両方にアイドルセルが
出力されることを確認して出線側の切り替えを行う。
【0063】また、この発明に係わるセル交換装置は、
前述したセル交換装置においてはセルスイッチの切り替
え時にすべてのセル退避回路内にセルが無いことを確認
していたのに対して、それぞれ対応するセル退避回路内
のセル数を比較し、そのすべてのセル退避回路の対で蓄
積セル数が一致することを確認する。
【0064】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図に基づいて説
明する。図1,図2は、この発明の一実施例を示す図で
ある。図において、図35と同一符号は同図の各部と同
一または相当部分を示している。
【0065】図1において、11 〜1n は宛先情報とし
ての出線番号を含むヘッダ部とデータ部よりなるATM
セルが入力するn本の入線、21 〜2m は前記セルがそ
のヘッダ部にて指定された宛先に応じて出力されるm本
の出線であり、これらは従来のそれら(図35)と同等
である。
【0066】31 〜3n は、入線11 〜1n に対応して
設けられ入力するセルを共通バッファ形スイッチに転送
するスイッチ入力線、41 〜4m は出線21 〜2m に対
応して設けられ共通バッファ形スイッチからセルを出力
するスイッチ出力線、9は入力したセルの宛先情報に基
づきセルを出線21 〜2m に振り分け、また、内部に出
線21 〜2m 間で共有して使用されるバッファメモリを
備え、待ち合わせの必イッチである。
【0067】20は、共通バッファ形スイッチ9のバッ
ファメモリの使用状態よりふくそう状態か否かを判定す
るふくそう判定回路、21は共通バッファ形スイッチ9
のバッファメモリをモニタし、ふくそう判定回路に通知
するスイッチ内部モニタである。31はふくそう判定回
路の判定結果を後述のセル退避回路221 〜22n に通
知するふくそう判定出力線である。
【0068】また、221 〜22n は、入線11 〜1n
に対応して設けられ、ふくそう判定回路20がふくそう
状態と判定すると入線11 〜1n に入力したセルを蓄積
し共通バッファ形スイッチ9にセルの入力を抑制するセ
ル退避回路である。セル退避回路22は、退避バッファ
23と退避バッファ制御回路24から構成される。23
1 〜23n はそれぞれセル退避回路221 〜22n の内
部に設けられ、入力セルを実際に記憶する退避バッファ
であり、241 〜24n もそれぞれセル退避回路221
〜22n の内部に設けられ、退避バッファ231 〜23
n のセルの書き込みと読み出しを制御する退避バッファ
制御回路である。
【0069】図2は、図1における共通バッファ形スイ
ッチ9の一実施例を詳細に示している。図2において
は、9a等の添え字aは本実施例の共通バッファ形スイ
ッチの一形態であることを示している。31 〜3n ,4
1 〜4m ,9a,21aは、それぞれ図1における31
〜3n ,41 〜4m ,9,21と同一部分を示してい
る。
【0070】101 〜10n は、前記スイッチ入力線の
各々に対応して設けられ、スイッチ入力線31 〜3n
り入力されるセルのヘッダ部より宛先の出力線41 〜4
m を検出するヘッダ処理回路である。
【0071】また、11は指定されたアドレスに前記セ
ルを蓄積し、アドレスを指定することによって書き込み
の際の順序とは無関係に、蓄積されたアドレスを読み出
すことができる共通バッファメモリで、この1つの共通
バッファメモリ11で複数個のセルを蓄積できる。
【0072】12は、この共通バッファメモリ11に対
応して設けられ、例えばFIFOタイプのメモリを用い
て空きアドレスの管理を行い、対応付けられた共通バッ
ファメモリ11に読み込みアドレスおよび書き込みアド
レスを与える空きアドレス管理回路である。
【0073】7は、前記ヘッダ処理回路101 〜10n
と共通バッファメモリ11とを接続し、入力したセルを
セル単位または決められたビット単位に多重し、高速化
または多ビット並列化することで、共通バッファメモリ
11が入力した全セルを書き込むのを可能にするセル多
重回路である。8は前記共通バッファメモリ11とスイ
ッチ出力線41 〜4m とを接続し、共通バッファメモリ
から高速あるいは多ビット並列で読み出されたセルを、
セル単位または決められたビット単位に分離し、スイッ
チ出力線41 〜4m にセルを振り分けるセル分離回路で
ある。
【0074】15aは、前記共通バッファメモリ11に
蓄積されたセルのアドレスを各セルの宛先別に管理し
て、当該宛先別に管理しているアドレスに基づいて共通
バッファメモリ11の読み出しを制御して、前記セルを
そのヘッダ部で指定される前記スイッチ出力線41 〜4
m に所定の順番で出力させるバッファ制御回路である。
【0075】また、前記バッファ制御回路15a内にお
いて、16aは、スイッチ入力線31 〜3n にセルが到
着すると、そのスイッチ入力線31 〜3n に対応付けら
れたヘッダ処理回路101 〜10n によって検出された
当該セルの出線21 〜2m またはスイッチ出力線41
m の番号を受け、また空きアドレス管理回路12より
当該セルの共通バッファメモリ11への書き込みアドレ
スを受け、そして、各スイッチ入力線31 〜3n へのセ
ルの到着の有無、その宛先、共通バッファメモリ11へ
の書き込みアドレスを組みにして、後述のアドレス交換
回路17へ通知する書き込みバッファ選択回路である。
【0076】17は、この書き込みバッファ選択回路1
6aの検出した出線21 〜2m またはスイッチ出力線4
1 〜4m の番号を参照して到着したセルの宛先のスイッ
チ出力線41 〜4m 別に分け、当該セルが書き込まれた
バッファメモリ11上の書き込みアドレスを後述するア
ドレス待ち行列181 〜18m に書き込むアドレス交換
回路である。
【0077】181 〜18m は、そのアドレス待ち行列
であり、FIFO(先入れ先出し)タイプのメモリによ
って構成されて、前記スイッチ出力線41 〜4m の各々
に対応して設けられている。このアドレス待ち行列18
1 〜18m には、それが対応付けられたスイッチ出力線
1 〜4m 毎に、当該スイッチ出力線41 〜4m を宛先
とするセルの蓄積されたバッファメモリ11上の書き込
みアドレスが、到着した順番に前記アドレス交換回路1
7によって書き込まれる。
【0078】19aは、このアドレス待ち行列181
18m を参照してバッファメモリ11から読み出すセル
を決定し、そのアドレス待ち行列181 〜18m から読
み出m の各々に対応して設けられている例を示している
が、扱う遅延要求クラスによって、優先制御を行う共通
バッファ形スイッチ9の場合、ひとつのスイッチ出力線
1 〜4m に対して複数個のアドレス待ち行列を設ける
ことも可能である。
【0079】21aは、共通バッファメモリ11の蓄積
しているセルの個数を監視して、ふくそう判定回路20
に通知するスイッチ内部モニタである。
【0080】次に動作について説明する。ここで説明す
るセルは固定長で、ランダムまたはバーストトラヒック
として到着するものであり、入線11 〜1n に入力され
る前にセル入力位相が調整されて、全入線からのセル入
力は同一の位相で供給されるものとする。
【0081】まず、共通バッファ形スイッチ9について
述べる。スイッチ入力線31 〜3nにセルが到着する
と、そのヘッダ内部に書き込まれた宛先情報がヘッダ処
理回路101 〜10n により読み取られ、バッファ制御
回路15a内部の書き込みバッファ選択回路16aに通
知される。
【0082】空きアドレス管理回路12は、共通バッフ
ァメモリ11の使用されていない空きアドレスを記憶・
保持する。スイッチ入力線31 〜3n はn本あるが、n
本のスイッチ入力線全てにセルが到着する可能性がある
ので、空きアドレス管理回路12はn個の空きアドレス
を書き込みバッファ選択回路16aに提供できるように
なっている。
【0083】スイッチ入力線31 〜3n に入力され、次
いでヘッダ処理回路101 〜10nを通過したセルは、
セル多重回路7に入力される。セル多重回路7は、複数
のヘッダ処理回路101 〜10n の出力を、ひとつの共
通バッファメモリ11に入力できるように高速処理を行
うものである。また、共通バッファメモリ11の限界動
作速度が低い場合は、多ビットに展開し並列処理をする
場合もある。セル多重回路7での、セルが多重される方
法は、種々考えられる。例えば、セル単位に並べかえて
高速にする方法がある。また、バイト多重方法のよう
に、決められたビット単位に並べ変えられる方法もあ
る。
【0084】セル多重回路7で多重されたセルは、共通
バッファメモリ11に入力され、空きアドレス管理回路
12が指定するアドレスに書き込まれる。もし、空きア
ドレスが存在しない場合は、この入力セルは廃棄され
る。
【0085】バッファ制御回路15a内部にある書き込
みバッファ選択回路16aは、前記ヘッダ処理回路10
1 〜10n からセル到着の有無および当該セルの宛先出
線21 〜2m または宛先スイッチ出力線41 〜4m の番
号を受け、また空きアドレス管理回路12より当該セル
の共通バッファメモリ11への書き込みアドレスを受け
る。アドレス交換回路17へ、到着セル単位に、その宛
先とその共通バッファメモリ11への書き込みアドレス
を組みにして、通知する。
【0086】アドレス交換回路17は、前記書き込みバ
ッファ選択回路16aの検出した宛先出線21 〜2m
たは宛先スイッチ出力線41 〜4m の番号を参照して、
到着したセルのが書き込まれた共通バッファメモリ11
上の書き込みアドレスを、宛先のスイッチ出力線41
m 別に振り分ける。そして、前記書き込みアドレスを
アドレス待ち行列181 〜18m に書き込む。
【0087】アドレス待ち行列181 〜18m は、前記
スイッチ出力線41 〜4m の各々に対応して設けられ、
それぞれFIFOタイプのメモリによって構成されてい
る。このアドレス待ち行列181 〜18m は、それが対
応付けられたスイッチ出力線41 〜4m 毎に、当該スイ
ッチ出力線41 〜4m を宛先とするセルの蓄積された共
通バッファメモリ11上の書き込みアドレスの待ち行列
をつくることができる。
【0088】ここでは、アドレス待ち行列181 〜18
m は、前記スイッチ出力線41 〜4m の各々に対応して
設けられている例を示しているが、扱う遅延要求クラス
によって、優先制御を行う共通バッファ形スイッチ9の
場合、ひとつのスイッチ出力線41 〜4m に対して複数
個のアドレス待ち行列を設けることも可能である。
【0089】アドレス待ち行列181 〜18m 内部に行
列した前記書き込みアドレスは、順番がくるのを待つ。
読み出しバッファ選択回路19aは、このアドレス待ち
行列181 〜18m の最前列を参照してバッファメモリ
11から読み出すセルを決定し、そのアドレス待ち行列
181 〜18m から読み出したアドレスを読み出しアド
レスとして、バッファメモリ11に対応した空きアドレ
ス管理回路12へ送る。
【0090】空きアドレス管理回路12は、読み出しバ
ッファ選択回路19から次に読み出すアドレスを受信す
る。読み出しアドレスは、スイッチ出力線41 〜4m
それぞれに対応して存在するため、1セルスロットで最
大でm個通知される。また、空きアドレス管理回路12
は、共通バッファメモリ11に前記読み出しアドレスを
指示し、セルを読み出す。共通バッファメモリ11から
読み出されたセルは、セル分離回路8に送信される。ま
た、読み出しに使用された読み出しアドレスは、開放さ
れ、空きアドレス管理回路12内部の空きアドレスを蓄
積する回路に保存され、循環して使用される。
【0091】セル分離回路8は、共通バッファメモリ1
1から高速に読み出された複数個のセルをスイッチ出力
線41 〜4m 対応に分離する。もし、読み出された信号
がバイト多重のように決められたビット単位に並べられ
ていたら、セル単位または他の決められたビット単位に
変換する機能も有する。
【0092】以上のように、共通バッファ形スイッチ9
aは、入力したセルをひとつの共通バッファメモリ11
に書き込み、そのアドレスをスイッチ出力線41 〜4m
単位に行列させることで、セルの交換を行う。また、使
用したアドレスは循環して使用することが可能である。
【0093】次に、ふくそう判定回路20について動作
を説明する。ふくそう判定回路20はスイッチ内部モニ
タ21により共通バッファ形スイッチ9a内部の共通バ
ッファメモリ11に蓄積したセルの個数を監視してお
り、その個数と予め設定してあるしきい値との比較でふ
くそう状態を判定する。
【0094】図3は、スイッチ内部モニタ21が共通バ
ッファメモリ11に蓄積したセルの個数を監視する方式
を示す図である。図3においては、(a),(b),
(c)の3つの方式を示している。(a)の方式におい
ては、スイッチ内部モニタ21aがセル蓄積数をライト
パルス数とリードパルス数によりカウントする場合を示
している。空きアドレス管理回路12は、共通バッファ
メモリ11に対してセルを書き込む場合と読み出す場合
に、ライトパルスとライトアドレスおよびリードパルス
とリードアドレスを共通バッファメモリ11に与える。
ライトパルスおよびリードパルスは、書き込みおよび読
み出しのタイミングを示すパルスであり、このパルスを
モニタすることにより、共通バッファメモリ11に書き
込まれたセルの数、および読み出されたセルの数を知る
ことができる。従って、 セル蓄積数=ライトパルス数−リードパルス数 という計算式を用いることにより、共通バッファメモリ
11に蓄積されたセル蓄積数を検出することができる。
【0095】次に、(b)の方式について説明する。空
きアドレス管理回路は、空きアドレスを管理する。この
空きアドレスの個数からセル蓄積数を計算するようにし
ても構わない。すなわち、共通バッファメモリ11に蓄
積できる数を全蓄積数とし、空きアドレスの個数を空き
数とすると、 セル蓄積数=全蓄積数−空き数 という計算式により、共通バッファメモリ11に蓄積さ
れたセルの蓄積数を検出することができる。
【0096】次に、(c)の方式について説明する。前
記(a),(b)の方式は、セル蓄積数を直接算出する
場合について説明しているが、この(c)の方式は、共
通バッファメモリの各アドレスに対してセルが存在して
いるか否かを示すフラグを有しており、このフラグシー
ケンスを出力する。このフラグの位置は、共通バッファ
メモリ11内部でも構わないし、空きアドレス管理回路
12の内部であっても構わない。図3に示す例において
は、共通バッファメモリ11が全部で12のセルを蓄積
できる場合において、6個のアドレスが既にセルで専有
されており、残りの6個が空きになっている状態を示し
ている。このフラグをふくそう判定回路20に伝え、ふ
くそう判定回路20は、フラグがオンになっている数を
カウントすることにより、セル蓄積数を検出することが
できる。
【0097】図4および図5にふくそう判定回路20の
手順を示す。ふくそう判定に使用されるしきい値Tは、
初期時に設定する。図4に示すふくそう判定回路20の
手順は、図5に示すようにセルスロット単位に、スイッ
チ内部モニタから共通バッファ形スイッチ9a内のセル
蓄積数を読み込み、先に設定したしきい値と比較するこ
とによりふくそう状態の判定を行う。
【0098】次に、セル退避回路22の動作について説
明する。セル退避回路22は、退避バッファ23と退避
バッファ制御回路24から構成される。退避バッファ2
3は、例えばFIFO(先入れ先出し)タイプのメモリ
で構成が可能である。退避バッファ制御回路24は退避
バッファ23の書き込みおよび読み出しを制御する回路
である。退避バッファ23がFIFOタイプのメモリの
場合、退避バッファ制御回路24は書き込みパルスと読
み出しパルスを発生する。
【0099】それとは別に、退避バッファ23がRAM
(ランダムアクセスタイプのメモリ)の場合、退避バッ
ファ制御回路24は書き込みアドレスと読み出しアドレ
スを管理し、アドレスを循環させて使用する制御を行
う。すなわち、セルの書き込みを行ったら書き込みアド
レスに1を加え、セルの読み出しを行ったら読み出しア
ドレスに1を加える。この場合、退避バッファ制御回路
24は、書き込みアドレスと書き込みパルス、読み出し
アドレスと読み出しパルスを退避バッファ23に与え
る。
【0100】ここで図6はセル退避回路22の流れ図で
あり、主に退避バッファ制御回路24の制御手順を示し
ている。退避バッファ制御回路24は、入線1にセルが
到着すると内部の退避バッファ23に前記セルを書き込
む制御を行う。ただし、この退避バッファ23が一杯な
らば、入力した前記セルは廃棄する。一方、退避バッフ
ァ制御回路24は、ふくそう判定回路20をモニタして
おり、ふくそう状態でなければ、退避バッファ23内に
蓄積されているセルを読み出す。もし、ふくそう状態で
あれば、退避バッファ23からはセルを読み出さない。
【0101】図7は、退避バッファの具体的動作を示す
図である。図7は、図5に示した入線11 に対してセル
A,セルC,セルE,セルHが入力された場合の退避バ
ッファの動作を示している。ここでは、セルスロット1
とセルスロット4においては、ふくそう判定回路20が
ふくをう状態でないと判定をし、セルスロット2とセル
スロット3においては、ふくそう状態であることを検出
した場合を示している。まず、セルスロット1において
は、セルAが退避バッファに蓄積される。
【0102】次に、セルスロット2においては、セルA
が退避バッファより出力されるとともに、セルCが蓄積
される。セルスロット1においては、ふくそう判定回路
がふくそう状態でない場合を検出しているため、退避バ
ッファからセルAが出力される。
【0103】次に、セルスロット3においては、セルス
ロット2においてふくそう判定回路20がふくそう状態
を検出したため、セルCは退避バッファに蓄積されたま
まとなる。また、セルスロット3においては、セルEが
入力され退避バッファに蓄積される。
【0104】次に、セルスロット4においては、セルス
ロット3においてふくそう判定回路20がふくそう状態
を検出しているため、セルCおよびセルEは退避バッフ
ァに蓄積されたままとなる。また、セルスロット4にお
いて、セルHが新たに蓄積される。
【0105】次に、セルスロット5においては、セルス
ロット4においてふくそう判定回路20がふくそう状態
でない場合を検出しているため、退避バッファからセル
Cが出力される。
【0106】以上のように、この実施例で特徴となる点
は、共通バッファ形スイッチ9に対してセル退避回路を
設けることにより、共通バッファ形スイッチ内の共通バ
ッファメモリのセルの廃棄率を下げるようにした点であ
る。特に、セル退避回路はふくそう判定回路からのふく
そう状態の報告により、セルの蓄積を制御するだけで良
く、セル退避回路を簡単に構成することができる。
【0107】従来の技術で説明した従来例2の場合は、
バッファが出線に対応して設けられている。いわゆる出
力バッファ形スイッチにそれぞれ対応してセルを一時的
に蓄積する回路を設けており、出線に対応した出力バッ
ファがふくそう状態であることをそれぞれ判定し、その
出力バッファに対応するセルかどうかを判定した上で、
セルを事前に蓄積するべきか否かを判定しなければなら
ず、複雑な構成を取らなければならなかった。それに対
し、この実施例に示すように共通バッファ形スイッチの
場合は、出線に対して共通の1つのバッファが設けられ
ているため、その共通のバッファがふくそう状態を起こ
しているか否かという単純な判断に基づいて、しかも、
セル退避回路が到着するセルの宛先を個別に判断するこ
となくセルの蓄積制御を行うものである。
【0108】次に、図8は図1に示したセル交換装置の
実装形態の一例を示す図である。図8において、100
は、共通バッファ形スイッチ9とふくそう判定回路20
を搭載した共通バッファ形スイッチ基板である。200
1 〜200n は、インタフェース基板である。それぞれ
のインタフェース基板は、1つの入線と1つの出線に対
応して設けられており、この一対の入線と出線を共通バ
ッファ形スイッチ9に接続するためのインタフェース回
路を搭載している。例えば、入線および出線が光ファイ
バにより構成されている場合には、光電変換回路および
電光変換回路を搭載している。また、同期をとるため
や、エラーチェックを行うためのインタフェース回路が
搭載されている。さらに、前述したセル退避回路が入線
側に設けられる。各インタフェース基板と共通バッファ
形スイッチ基板は、スイッチ入力線とスイッチ出力線に
より接続される。また、ふくそう判定回路20からのふ
くそう判定出力線31は、共通バッファ形スイッチ基板
100からそれぞれのインタフェース基板2001 〜2
00n のセル退避回路に接続される。
【0109】実施例2.次に、この発明の他の実施例を
図に基づいて説明する。図1,図9は、この発明の一実
施例によるセル交換装置の構成を示すブロック図であ
る。図において、前述した実施例1によるセル交換装置
(図1,図2)と同一または相当部分には同一符号を付
している。
【0110】図1において、11 〜1n は、宛先情報と
しての出線番号を含むヘッダ部とデータ部よりなるAT
Mセルが入力するn本の入線、21 〜2m は、前記セル
がそのヘッダ部にて指定された宛先に応じて出力される
m本の出線である。
【0111】31 〜3n は、入線11 〜1n に対応して
設けられ入力するセルを共通バッファ形スイッチに転送
するスイッチ入力線、41 〜4m は、出線21 〜2m
対応して設けられ共通バッファ形スイッチからセルが出
力するスイッチ出力線、9は入力したセルの宛先情報に
基づきセルを出線21 〜2m に振り分け、また、内部に
出線21 〜2m 間で共有して使用されるバッファメモリ
を備え、待ち合わせの必要なセルはそのバッファメモリ
に書き込み、セルの交換を行う共通バッファ形スイッチ
である。
【0112】20は、共通バッファ形スイッチ9のバッ
ファメモリの使用状態よりふくそう状態か否かを判定す
るふくそう判定回路、21は、共通バッファ形スイッチ
9のバッファメモリをモニタし、ふくそう判定回路に通
知するスイッチ内部モニタである。31は、ふくそう判
定回路の判定結果を後述のセル退避回路221 〜22n
に通知するふくそう判定出力線である。
【0113】また、221 〜22n は、入線11 〜1n
に対応して設けられ、ふくそう判定回路20がふくそう
状態と判定すると入線11 〜1n に入力したセルを蓄積
し共通バッファ形スイッチ9にセルの入力を抑制するセ
ル退避回路である。セル退避回路22は、退避バッファ
23と退避バッファ制御24から構成される。231
23n は、それぞれセル退避回路221 〜22n の内部
に設けられ、入力セルを実際に記憶する退避バッファで
あり、241 〜24n もそれぞれセル退避回路221
22n の内部に設けられ、退避バッファ231 〜23n
のセルの書き込みと読み出しを制御する退避バッファ制
御回路である。
【0114】図9は、図1における共通バッファ形スイ
ッチ9の一実施例を詳細に示す図である。図9において
は、9b等の添え字bは本実施例の共通バッファ形スイ
ッチの一形態であることを示している。31 〜3n ,4
1 〜4m ,9b,21bは、それぞれ図1における31
〜3n ,41 〜4m ,9,21と同一部分を示してい
る。
【0115】101 〜10n は、前記スイッチ入力線の
各々に対応して設けられ、スイッチ入力線31 〜3n
り入力されるセルのヘッダ部より宛先の出力線41 〜4
m を検出するヘッダ処理回路である。
【0116】また、111 〜11p は、指定されたアド
レスに前記セルを蓄積し、アドレスを指定することによ
って書き込みの際の順序とは無関係に、蓄積されたアド
レスを読み出すことができるp個の共通バッファメモリ
で、この共通バッファメモリ111〜11pの1つでも複
数個のセルを蓄積できる。
【0117】121 〜12p は、この共通バッファメモ
リ111 〜11p の各々に対応して設けられ、例えばF
IFOタイプのメモリを用いて空きアドレスの管理を行
い、対応付けられたバッファメモリ111 〜11p に読
み出しアドレスおよび書き込みアドレスを与える空きア
ドレス管理回路である。
【0118】13は、前記ヘッダ処理回路101 〜10
n を所定の共通バッファメモリ111 〜11p に選択的
に接続する入線側クロスポイントスイッチである。14
は、前記共通バッファメモリ111 〜11p を所定のス
イッチ出力線41 〜4m に選択的に接続する出線側クロ
スポイントスイッチである。
【0119】15bは、前記入線側クロスポイントスイ
ッチのスイッチングを制御してセルが蓄積される共通バ
ッファメモリ111 〜11p の選択を行うとともに、共
通バッファメモリ111 〜11p に蓄積されたセルのア
ドレスを各セルの宛先別に管理して、当該宛先別に管理
しているアドレスに基づいて共通バッファメモリ111
〜11p の読み出しを制御して、前記セルをそのヘッダ
部で指定される前記スイッチ出力線41 〜4m に所定の
順番で出力させるバッファ制御回路である。
【0120】また、前記バッファ制御回路15b内にお
いて、16bは、スイッチ入力線31 〜3n にセルが到
着すると、そのスイッチ入力線31 〜3n に対応付けら
れたヘッダ処理回路101 〜10n によって検出された
当該セルの出線21 〜2m 、またはスイッチ出力線41
〜4m の番号を受け、そのセルを蓄積する共通バッファ
メモリ111 〜11p を選択してそれを当該するヘッダ
処理回路101 〜10n に接続するため、前記入線側ク
ロスポイントスイッチ13のスイッチングを制御する書
き込みバッファ選択回路である。また、書き込みバッフ
ァ選択回路16bは、空きアドレス管理回路121 〜1
p より共通バッファメモリ111 〜11p への書き込
みアドレスを受ける。そして、各スイッチ入力線31
n へのセルの到着の有無、その宛先、共通バッファメ
モリ111 〜11p の番号とその書き込みアドレスを組
みにして、後述のアドレス交換回路17へ通知する。
【0121】17は、この書き込みバッファ選択回路1
6bの検出した出線21 〜2m またはスイッチ出力線4
1 〜4m の番号を参照して到着したセルの宛先のスイッ
チ出力線41 〜4m 別に分け、当該セルが書き込まれた
バッファメモリ111 〜11p の番号とその書き込みア
ドレスを後述するアドレス待ち行列181 〜18m に書
き込むアドレス交換回路である。
【0122】181 〜18m は、そのアドレス待ち行列
であり、FIFO(先入れ先出し)タイプのメモリによ
って構成されて、前記スイッチ出力線41 〜4m の各々
に対応して設けられている。このアドレス待ち行列18
1 〜18m には、それが対応付けられたスイッチ出力線
1 〜4m 毎に、当該スイッチ出力線41 〜4m を宛先
とするセルの蓄積されたバッファメモリ111 〜11p
の番号とその書き込みアドレスが、到着した順番に前記
アドレス交換回路17によって書き込まれる。
【0123】19bは、このアドレス待ち行列181
18m を参照してバッファメモリ111 〜11p から読
み出すセルを決定し、そのアドレス待ち行列181 〜1
から読み出したアドレスを読み込みアドレスとし
て、該当するバッファメモリ11 〜11p に対応付
けられた空きアドレス管理回路121 〜12p へ送ると
ともに、出線側クロスポイントスイッチ14のスイッチ
ングを制御して、前記共通バッファメモリ111 〜11
p を該当するスイッチ出力線41 〜4m に接続する読み
出しバッファ選択回路である。
【0124】21bは、共通バッファメモリ111 〜1
p の蓄積しているセルの合計個数を監視して、ふくそ
う判定回路20に通知するスイッチ内部モニタである。
【0125】次に動作について説明する。ここで説明す
るセルは固定長で、ランダムまたはバーストトラヒック
として到着するものであり、入線11〜1nに入力される
前にセル入力位相が調整されて、全入線からのセル入力
は同一の位相で供給されるものとする。
【0126】まず、共通バッファ形スイッチ9について
述べる。スイッチ入力線31 〜3nにセルが到着する
と、そのヘッダ内部に書き込まれた宛先情報がヘッダ処
理回路101 〜10n により読み取られ、バッファ制御
回路15b内部の書き込みバッファ選択回路16bに通
知される。
【0127】空きアドレス管理回路121 〜12p は、
共通バッファメモリ111 〜11pの使用されていない
空きアドレスを記憶・保持する。スイッチ入力線31
n はn本あるが、n本のスイッチ入力線全てにセルが
到着する可能性があるので、空きアドレス管理回路12
1 〜12p は、合計してn個の空きアドレスを書き込み
バッファ選択回路16bに提供できるようになってい
る。
【0128】スイッチ入力線31 〜3n に入力され、次
いでヘッダ処理回路101 〜10nを通過したセルは、
入線側クロスポイントスイッチ13に入力される。入線
側クロスポイントスイッチ13は、書き込みバッファ選
択回路16bの指示に従って、セルスロット単位にスイ
ッチングを変え、セル単位に、前記ヘッダ処理回路10
1 〜10n を所定の共通バッファメモリ111 〜11p
に選択的に接続する。
【0129】前記入線側クロスポイントスイッチ13に
より共通バッファメモリ111 〜11p に接続されたセ
ルは、それぞれ共通バッファメモリ111 〜11p に入
力され、空きアドレス管理回路121 〜12p が指定す
るアドレスに書き込まれる。もし、空きアドレスが存在
しない場合は、この入力セルは廃棄される。
【0130】バッファ制御回路15b内部にある書き込
みバッファ選択回路16bは、前記ヘッダ処理回路10
1 〜10n からセル到着の有無および当該セルの宛先出
線21 〜2m または宛先スイッチ出力線41 〜4m の番
号を受け、また空きアドレス管理回路121 〜12p
り当該セルの共通バッファメモリ111 〜11p への書
き込みアドレスを受ける。アドレス交換回路17へ、到
着セル単位に、その宛先とその共通バッファメモリ11
1 〜11p の番号とその書き込みアドレスを組みにし
て、通知する。
【0131】また、バッファ制御回路15bは、入線側
クロスポイントスイッチ13のスイッチングも制御し、
セルの到着したヘッダ処理回路101 〜10n とセルを
記憶するため選択された共通バッファメモリ111 〜1
p を個々に接続するように指示する。
【0132】ここで、入線側クロスポイントスイッチ1
3の接続の仕方は種々考えられるが、セルが共通バッフ
ァメモリ111 〜11p に記憶され、後に読み出される
時に同じバッファメモリ111 〜11p 内に、読み出し
たいセルが2個以上あることは望ましくないため、これ
を防ぐようにセルを多数の共通バッファメモリ111
11p に分散させる方法がよい。
【0133】そのためには、バッファメモリ111 〜1
p は、スイッチ入力線31 〜3nと同じ数だけでは不
十分で、前記問題を解決するためには、なるべく多くの
共通バッファメモリ111 〜11p がある方が制御が簡
単になる。
【0134】あるいはそれとは別に、セルを多数の共通
バッファメモリ111 〜11p に分散させる方法とし
て、順番に選択する方法がある。あるセルスロットにn
本のスイッチ入力線31 〜3n のうち同時にx個にセル
が到着したとすると、共通バッファメモリ111 〜11
x を選択し、次のセルスロットにy個のセルが到着した
とすると、共通バッファメモリ11x+1 〜11x+y を選
択する方法である。
【0135】また、さらに別の方法として、各共通バッ
ファメモリ111 〜11p 内のセル保留残量を記録し、
セル保留残量の最も少ない共通バッファメモリ111
11p を選択してセルを書き込む方法も考えられる。即
ち、あるセルスロットに同時にx個のセルが到着した時
には、セル保留残量の最も少ないx個の共通バッファメ
モリ111 〜11p を選択する方法である。これによ
り、複数個の共通バッファメモリ111 〜11p は、ひ
とつの大きな共通バッファメモリとみなすことが出来
る。
【0136】アドレス交換回路17は、前記書き込みバ
ッファ選択回路16bの検出した宛先出線21 〜2m
たは宛先スイッチ出力線41 〜4m の番号を参照して、
到着したセルのが書き込まれたバッファメモリ111
11p の番号とその書き込みアドレスを、宛先のスイッ
チ出力線41 〜4m 別に振り分ける。そして、それらを
アドレス待ち行列181 〜18m に書き込む。
【0137】アドレス待ち行列181 〜18m は、前記
スイッチ出力線41 〜4m の各々に対応して設けられ、
それぞれFIFOタイプのメモリによって構成されてい
る。このアドレス待ち行列181 〜18m は、それが対
応付けられたスイッチ出力線41 〜4m 毎に、当該スイ
ッチ出力線41 〜4m を宛先とするセルの蓄積されたバ
ッファメモリ111 〜11p とその書き込みアドレスの
待ち行列をつくることができる。
【0138】ここでは、アドレス待ち行列181 〜18
m は、前記スイッチ出力線41 〜4 m の各々に対応して
設けられている例を示しているが、扱う遅延要求クラス
によって、優先制御を行う共通バッファ形スイッチ9の
場合、ひとつのスイッチ出力線41 〜4m に対して複数
個のアドレス待ち行列を設けることも可能である。
【0139】アドレス待ち行列181 〜18m 内部に行
列した前記書き込みアドレスは、順番がくるのを待つ。
読み出しバッファ選択回路19bは、このアドレス待ち
行列181 〜18m の最前列を参照してバッファメモリ
111 〜11p から読み出すセルを決定し、そのアドレ
ス待ち行列181 〜18m から読み出したアドレスを読
み出しアドレスとして、バッファメモリ111 〜11p
に対応した空きアドレス管理回路121 〜12p へ送
る。
【0140】また、読み出しバッファ選択回路19b
は、共通バッファメモリ111 〜11p から読み出され
るセルが所定の宛先であるスイッチ出力線41 〜4m
出力されるように、出線側クロスポイントスイッチ14
のスイッチングを制御する。この切り替えは、セルスロ
ット単位に、共通バッファメモリ111 〜11p とスイ
ッチ出力線41 〜4m の個々の接続形態を示すものであ
る。
【0141】空きアドレス管理回路121 〜12p は、
読み出しバッファ選択回路19から次に読み出すアドレ
スを受信する。読み出しアドレスは、スイッチ出力線4
1 〜4m のそれぞれに対応して存在するため、1セルス
ロットで合計最大でm個通知される。また、空きアドレ
ス管理回路121 〜12p は、共通バッファメモリ11
1 〜11p に前記読み出しアドレスを指示し、セルを読
み出す。共通バッファメモリ111 〜11p から読み出
されたセルは、前記出線側クロスポイントスイッチ14
に送信される。また、読み出しに使用された読み出しア
ドレスは、開放され、空きアドレス管理回路121 〜1
p 内部の空きアドレスを蓄積する回路に保存され、循
環して使用される。
【0142】以上のように、共通バッファ形スイッチ9
bは、入力したセルをp個の共通バッファメモリ111
〜11p に書き込み、そのアドレスをスイッチ出力線4
1 〜4m 単位に行列させることで、セルの交換を行う。
また、使用したアドレスは循環して使用することが可能
である。
【0143】次に、ふくそう判定回路20について動作
を説明する。ふくそう判定回路20は、スイッチ内部モ
ニタ21により共通バッファ形スイッチ9b内部の共通
バッファメモリ11に蓄積したセルの個数を監視してお
り、その個数と予め設定してあるしきい値との比較でふ
くそう状態を判定する。
【0144】図4および図5にふくそう判定回路20の
手順を示す。ふくそう判定に使用されるしきい値Tは、
初期時に設定する。セルスロット単位に、スイッチ内部
モニタから共通バッファ形スイッチ9b内のセル蓄積数
を読み込み、先に設定したしきい値と比較することによ
りふくそう状態の判定を行う。
【0145】ここで、前述した実施例1と異なる点は、
共通バッファメモリが複数のメモリから構成されている
点である。従って、スイッチ内部モニタ21bには、そ
れぞれの共通バッファメモリのセル蓄積数が与えられ
る。セル退避回路は、それぞれの共通バッファメモリか
ら送られてくるセル蓄積数を加算することにより、全体
のセル蓄積数を検出する。それぞれの共通バッファメモ
リのセル蓄積数の検出方式は、図3に示したような方式
がそれぞれ考えられる。あるいは、バッファ制御回路1
5b内にある書き込みバッファ選択回路16bおよび読
み出しバッファ選択回路19bのバッファ選択回数を用
いて、セル蓄積数を算出するようにしても構わない。す
なわち、書き込みバッファ選択回路16bは、セルを蓄
積する共通バッファメモリを選択するものであり、共通
バッファメモリを選択する度に、セルがいずれかの共通
バッファメモリに記録される。従って、書き込みバッフ
ァ選択回路の共通バッファメモリ選択回数をカウントす
ることにより、共通バッファに入力されたセル数を知る
ことができる。同様に読み出しバッファ選択回路19b
の共通バッファメモリ選択回数をカウントすることによ
り、共通バッファメモリから出力されたセル数を検出す
ることができる。従って、 セル蓄積数=書き込みバッファ選択回路の共通バッファ
メモリ選択数−読み出しバッファ選択回路の共通バッフ
ァメモリ選択数 という計算式により、セル蓄積数を算出し、スイッチ内
部モニタ21bに与えるようにしても構わない。
【0146】次に、セル退避回路22の動作について説
明する。セル退避回路22は、退避バッファ23と退避
バッファ制御24から構成される。退避バッファ23
は、例えばFIFO(先入れ先出し)タイプのメモリで
構成が可能である。退避バッファ制御24は退避バッフ
ァ23の書き込みおよび読み出しを制御する回路であ
る。退避バッファ23がFIFOタイプのメモリの場
合、退避バッファ制御回路24は書き込みパルスと読み
出しパルスを発生する。
【0147】それとは別に、退避バッファ23がRAM
(ランダムアクセスタイプのメモリ)の場合、退避バッ
ファ制御回路24は書き込みアドレスと読み出しアドレ
スを管理し、アドレスを循環させて使用する制御を行
う。すなわち、セルの書き込みを行ったら書き込みアド
レスに1を加え、セルの読み出しを行ったら読み出しア
ドレスに1を加える。この場合、退避バッファ制御回路
24は、書き込みアドレスと書き込みパルス、読み出し
アドレスと読み出しパルスを退避バッファ23に与え
る。
【0148】ここで、図6はセル退避回路22の流れ図
でり、主に退避バッファ制御回路24の制御手順を示し
ている。退避バッファ制御回路24は、入線1にセルが
到着すると内部の退避バッファ23に前記セルを書き込
む制御を行う。ただし、この退避バッファ23が一杯な
らば、入力した前記セルは廃棄する。一方、退避バッフ
ァ制御24は、ふくそう判定回路20をモニタしてお
り、ふくそう状態でなければ、退避バッファ23内に蓄
積されているセルを読み出す。もし、ふくそう状態であ
れば、退避バッファ23からはセルを読み出さない。
【0149】以上のように、この実施例においては、共
通バッファメモリが複数のメモリから構成されている場
合においても、実施例1と同様にセル退避回路を設け、
共通バッファメモリにおけるセル廃棄率を低下させるこ
とができる。この共通バッファメモリは複数存在してい
るが、出線に対応しているものではなく、セル退避回路
は、出線毎に到着したセルを退避するという複雑な制御
をする必要がない。すなわち、共通バッファメモリが複
数のメモリから構成されている場合でも、ふくそう判定
回路は、複数の共通バッファメモリ全体としてふくそう
状態が発生しているかどうかを判定し、その判定結果に
基づいてセル退避回路が到着したセルを蓄積制御すると
いう簡単な構成を取ることができる。
【0150】実施例3.次に、この発明の一実施例を図
に基づいて説明する。図10は、この発明の一実施例に
よるセル交換装置のふくそう判定回路20の手順を示す
流れ図である。前述した実施例1によるセル交換装置
(図1,図2,図4,図6)、および前述した実施例2
によるセル交換装置(図1,図4,図6,図9)と同一
または相当部分には同一符号を付して、説明を省略す
る。
【0151】図10は、ふくそう判定回路20の動作を
説明したものである。ふくそう判定回路20は,スイッ
チ内部モニタ21により共通バッファ形スイッチ9内部
の共通バッファメモリ11に蓄積したセルの個数を監視
しており、その個数と予め設定してあるしきい値との比
較でふくそう状態を判定する。
【0152】同図では、しきい値Tがセルスロット毎に
設定しなおされることが示されている。これにより、呼
の設定変化やシステム条件の変化に対して、ふくそう状
態の判定条件変更がすばやく対応できる。例えば、回線
に故障が発生し、あるルートが使用できない場合には、
他の回線を用いてセルを転送する方法が一般に用いられ
るが、そのような場合には、通常の場合よりも迂回され
るべき回線にセルが集中する場合が発生する。そのよう
な場合には、しきい値Tを大きい値に設定することによ
り、通常はふくそう状態と判定される場合であっても、
ふくそう状態を故意にふくそう状態とは見なさないよう
にすることが考えられる。あるいは、別な例として特定
の回線を検査する場合、あるいは、特定の交換装置の能
力を検査する場合には、故意にセルの退避を行わない
で、検査や調査を行いたい場合が存在する。そのような
場合には、しきい値Tを大きく設定したり、最大値に設
定することによりふくそう状態と判定する機会を少なく
することができる。しきい値Tを最大値にすることによ
り、すなわち、 しきい値T=共通バッファメモリが蓄積できる最大蓄積
数 とすることにより共通バッファメモリが満杯になるま
で、セルの退避を行わないようにすることができる。
【0153】実施例4.次に、この発明の他の実施例を
図に基づいて説明する。図11は、この発明の一実施例
によるセル交換装置のふくそう判定回路20の手順を示
す流れ図である。前述した実施例1によるセル交換装置
(図1,図2,図4,図6)、および前述した実施例2
によるセル交換装置(図1,図4,図6,図9)と同一
または相当部分には同一符号を付して、説明を省略す
る。
【0154】図11は、ふくそう判定回路20の動作を
説明したものである。ふくそう判定回路20は、スイッ
チ内部モニタ21により共通バッファ形スイッチ9内部
の共通バッファメモリ11に蓄積したセルの個数を監視
しており、その個数と予め設定してあるしきい値との比
較でふくそう状態を判定する。
【0155】設定したしきい値付近で蓄積個数がひんぱ
んに変動すると、ふくそう状態判定が不安定になるの
で、ふくそう状態の判定のためのしきい値と非ふくそう
状態の判定のためのしきい値を設ける。この時には、2
つのしきい値を設定し、ヒステリシスをもたせたことよ
り、安定したふくそう判定を得ることができる。
【0156】実施例5.次に、この発明の他の実施例を
図に基づいて説明する。図12は、この発明の一実施例
によるセル交換装置のふくそう判定回路20の詳細なブ
ロック図、図13は、その動作手順を示す流れ図であ
る。前述した実施例1によるセル交換装置(図1,図
2,図4,図6)、および前述した実施例2によるセル
交換装置(図1,図4,図6,図9)と同一または相当
部分には同一符号を付して、説明を省略する。
【0157】図12において、20はふくそう判定回
路、21は、共通バッファ形スイッチ9からその内部の
セル蓄積数を通知するスイッチ内部モニタ、31は、セ
ル退避回路22へふくそう状態の有無を通知するふくそ
う判定出力線である。32〜34は、ふくそう判定回路
20内部のブロックで、32は、kセルスロット前まで
の過去のセル蓄積数を保存できる履歴保存プール、33
は、前記履歴保存プールの情報より所定の演算を行い、
セル蓄積指数を算出する履歴演算回路、34は、前記履
歴演算回路の出力するセル蓄積指数と予め設定されたし
きい値との大小を比較する比較回路である。
【0158】図13は、ふくそう判定回路20の動作を
説明したものである。より安定かつ信頼できる判定のた
め、過去数スロット分の履歴を残し、定められた基準を
超えたことでふくそう状態を判定することを特長とす
る。ふくそう判定回路20は、スイッチ内部モニタ21
により共通バッファ形スイッチ9内部の共通バッファメ
モリ11に蓄積したセルの個数を監視している。初期状
態では、ふくそう判定しきい値Tと、履歴保存スロット
数kを設定する。
【0159】履歴保存プール32は、過去kセルスロッ
トにおける、セル蓄積個数を保持している。これは、F
IFOベースのメモリで実現することができる。過去k
セルスロット分の情報を使用し、履歴演算回路33がセ
ル蓄積指数を算出する。
【0160】ここで、履歴演算回路33がセル蓄積指数
を演算する方法は種々考えられる。例えば、単純に過去
kセルスロット分の平均をとる方法がある。kの値を大
きくとるほど、より安定した判定が得られる。また、蓄
積されたセルの個数が急激に増加することも考慮にいれ
る、すなわち蓄積個数の増加率も重み付けする方法も考
えられる。さらに、別の方法で、過去の数セルスロット
蓄積されたセルの個数の増加パタンが予め設定されたパ
タンと一致したときにふくそう状態を判定してもよい。
あるいは、kセルスロットのセル蓄積個数を、予め設定
したセル蓄積個数の基準値と比較し、k個のうち何個が
基準値を超えたかでセル蓄積指数を算出する方法もあ
る。
【0161】演算されたセル蓄積指数は、比較回路34
により、予め設定されたしきい値Tとの大小が比較さ
れ、ふくそう状態が判定される。ふくそう状態は、ふく
そう判定出力線31により、セル退避回路22へ通知さ
れる。
【0162】実施例6.次に、この発明の他の実施例を
図に基づいて説明する。図14は、この発明の一実施例
によるセル交換装置のブロック図、図15は、セル退避
回路22の動作手順を示す流れ図である。前述した実施
例1によるセル交換装置(図1,図2,図4,図6)、
および前述した実施例2によるセル交換装置(図1,図
4,図6,図9)と同一または相当部分には同一符号を
付して、説明を省略する。
【0163】図14において、251 〜25n は、退避
バッファ制御回路241 〜24n の切り替え指示に従っ
て、入線11 〜1n から入力したセルを後述のバイパス
リンク271 〜27n または退避バッファ231 〜23
n に振り分ける退避用入力セレクタである。261 〜2
n は、退避バッファ制御回路241 〜24n の切り替
え指示に従って、後述のバイパスリンク271 〜27n
または退避バッファ231 〜23n のどちらかを選択
し、スイッチ入力線31 〜3n に接続する退避用出力セ
レクタである。
【0164】次に、動作について説明する。ここで、図
15は、セル退避回路221 〜22n の動作を流れ図を
用いて説明したものである。セル退避回路221 〜22
n は、ふくそう判定出力線31を通して、ふくそう判定
回路20のふくそう判定の有無をモニタしている。も
し、ふくそう状態であれば、退避用入力セレクタ25
〜25 は、退避バッファ制御回路241 〜24n
指示に従い入線11 〜1nを退避バッファ231 〜23n
に接続し、入力したセルを退避バッファ231 〜23n
に保留させる。
【0165】一方、ふくそう状態でなければ、セル退避
回路221 〜22n は、共通バッファ形スイッチ9にセ
ルを出力することができる。そのため、FIFOの規
則、すなわち最も時間的に早く到着したセルから出力す
る。もし、退避バッファ231〜23n の内部にセルが
蓄積されていたら、そのセルから出力するため、退避用
入力セレクタ251 〜25n は、退避バッファ制御回路
241 〜24n の指示に従い入線11 〜1n を退避バッ
ファ231 〜23n に接続し、入力したセルを退避バッ
ファ231 〜23n に保留させると同時に、退避用出力
セレクタ261 〜26n は、同じく退避バッファ制御回
路241〜24nの指示に従い退避バッファ231 〜23
n をスイッチ入力線31 〜3n に接続し、前記セルを退
避バッファ231 〜23n から出力させる。もし、退避
バッファ231 〜23n の内部にセルが蓄積されていな
いのならば、退避用入力セレクタ251 〜25n と退避
用出力セレクタ261 〜26n は、前記と逆の接続形
態、すなわちバイパスリンク271 〜27n 側に接続さ
れ、入力セルを直接スイッチ入力線31 〜3n に出力さ
せる。
【0166】実施例7.次に、この発明の他の実施例を
図に基づいて説明する。図16は、この発明の一実施例
によるセル交換装置のブロック図、図17は、セル退避
回路22の動作手順を示す流れ図である。前述した実施
例1によるセル交換装置(図1,図2,図4,図6)、
および前述した実施例2によるセル交換装置(図1,図
4,図6,図9)と同一または相当部分には同一符号を
付して、説明を省略する。
【0167】図16において、251 〜25n は、退避
バッファ制御回路241 〜24n の切り替え指示に従っ
て、入線11 〜1n から入力したセルを後述のバイパス
リンク271 〜27n または退避バッファ231 〜23
n に振り分ける退避用入力セレクタである。261 〜2
n は、退避バッファ制御回路241 〜24n の切り替
え指示に従って、後述のバイパスリンク271 〜27n
または退避バッファ231 〜23n のどちらかを選択
し、スイッチ入力線31 〜3n に接続する退避用出力セ
レクタである。281 〜28n は、入力セルのヘッダ内
に付いている遅延等の優先度を表わす符号等を読み取
り、退避バッファ制御回路241 〜24n に前記優先度
を通知する優先セル判別回路である。
【0168】次に、動作について説明する。ここで、図
17は、セル退避回路221 〜22n の動作を流れ図を
用いて説明したものである。本実施例では、セルの遅延
に関する優先度は2クラスとして、以下では遅延敏感セ
ルと遅延鈍感セルとよぶことにする。ただし、この優先
度は2クラス以上であってもよい。
【0169】優先セル判別回路281 〜28n は、到着
セルのヘッダを監視しており、前記セルのヘッダ等の中
に付与された遅延等に関する優先度を検出している。優
先度は、直接ビット形式でヘッダ中に与えられる場合も
ありうるし、VPI/VCI(チャネル識別子等)で判
断する場合もあるが、1つのセルは必ずいずれかの優先
度クラスに所属している。
【0170】優先セル判別回路281 〜28n により識
別された到着セルが遅延敏感セルであったときには、た
とえふくそう判定回路20がふくそう状態を検出してい
ても、セル退避回路221 〜22n は、到着セルをその
まま出力する。
【0171】逆に、優先セル判別回路281 〜28n
遅延鈍感セルを検出したときは、セル退避回路221
22n は、ふくそう判定回路20のふくそう判定の有無
により処理がことなってくる。もし、ふくそう状態であ
れば、退避用入力セレクタ251 〜25n は、退避バッ
ファ制御回路241 〜24n の指示に従い入線11 〜1
n を退避バッファ231 〜23n に接続し、入力したセ
ルを退避バッファ231 〜23n に保留させる。
【0172】一方、ふくそう状態でなければ、セル退避
回路221 〜22n は、共通バッファ形スイッチ9にセ
ルを出力することができる。そのため、FIFOの規
則、すなわち最も時間的に早く到着したセルから出力す
る。もし、退避バッファ231〜23n の内部にセルが
蓄積されていたら、そのセルから出力するため、退避用
入力セレクタ251 〜25n は、退避バッファ制御回路
241 〜24n の指示に従い入線11 〜1n を退避バッ
ファ231 〜23n に接続し、入力したセルを退避バッ
ファ231 〜23n に保留させると同時に、退避用出力
セレクタ261 〜26n は、同じく退避バッファ制御回
路241 〜24n の指示に従い退避バッファ231 〜2
n をスイッチ入力線31 〜3n に接続し、前記セルを
退避バッファ231 〜23n から出力させる。もし、退
避バッファ231 〜23n の内部にセルが蓄積されてい
ないのならば、退避用入力セレクタ251 〜25n と退
避用出力セレクタ261 〜26n は、前記と逆の接続形
態、すなわちバイパスリンク271 〜27n 側に接続さ
れ、入力セルを直接スイッチ入力線31 〜3n に出力さ
せる。
【0173】実施例8.次に、この発明の他の実施例を
図に基づいて説明する。図18は、この発明の一実施例
によるセル交換装置のブロック図である。前述した実施
例1によるセル交換装置(図1,図2,図4,図6)、
および前述した実施例2によるセル交換装置(図1,図
4,図6,図9)と同一または相当部分には同一符号を
付して、説明を省略する。
【0174】図18において、291 〜29n は、ふく
そう判定回路20の指示に従って、ふくそう状態が検出
されるとふくそうを通知するセル、すなわち制御セルを
スイッチ出力線41 〜4n に多重する制御セル多重回路
である。301 〜30n は、セル退避回路221 〜22
n に対応して設けられ、前記制御セル多重回路291
29n の出力から制御セルを分離し、制御情報をセル退
避回路221 〜22nに通知する制御セル分離回路であ
る。
【0175】次に、動作について説明する。ふくそう検
出回路20が共通バッファ形スイッチ9のふくそう状態
を検出すると、制御セル多重回路291 〜29n に通知
し、ここで、あらかじめ定められた形式の制御セルが生
成される。制御セルはスイッチ出力線41 〜4n におい
て、アイドルセル等のタイミングで多重化され、制御セ
ル分離回路301 〜30n に到着する。制御セル分離回
路301 〜30n では、制御セルのみを抽出し、他のデ
ータは、出線21 〜2n に送出する。一方、抽出された
制御セルは、解釈され、ふくそう状態が判別すると、セ
ル退避回路221 〜22n に通知される。
【0176】図19は、図18に示したセル交換装置の
実装形態を示す図である。制御セル多重回路は、共通バ
ッファ形スイッチ基板100に実装される。ふくそう判
定回路20は、ふくそう判定出力線31を制御セル多重
回路291 〜29n に対して接続している。また、制御
セル分離回路301 〜30n は、インタフェース基板に
それぞれ設けられている。図19に示すような実装形態
を取る場合には、ふくそう判定回路20からのふくそう
判定出力線31が共通バッファ形スイッチ基板100内
部だけに存在し、図8に示したようにふくそう判定出力
線31をそれぞれのインタフェース基板に接続する必要
がない。従って、インタフェース基板と共通バッファ形
スイッチ基板との間の信号線本数減らすことができる。
【0177】実施例9.なお、前記実施例1〜8では、
単体のセル交換装置を示したが、この装置をリンク接続
し、順次多段に接続してもよい。
【0178】実施例10.また、前記実施例1〜8で
は、単体のセル交換装置を示したが、この装置を格子状
に接続し、順次マトリクス状に接続してもよい。
【0179】実施例11.また、前記実施例1および2
では、共通バッファ形スイッチ9は、宛先情報として、
セルのヘッダ部分を直接参照する例を示したが、共通バ
ッファ形スイッチ9の前段で、セルの前または後ろに宛
先を示す専用のタグを付加し、これを参照して宛先情報
を検出してもよい。また、その宛先情報は、宛先を直接
示しておらず、コード化してあってもよい。
【0180】実施例12.また、前記実施例1〜8で
は、1つのセルは1つの宛先出線21 〜2m だけに出力
される場合について説明したが、宛先の指定の仕方によ
っては、複数の出線21 〜2m に出力するように設定し
ておくことも可能であり、同報機能があってもよい。
【0181】実施例13.また、前記実施例1および2
では、共通バッファ形スイッチ9は、ひとつのセルをま
とめて処理していたが、セルの構造上ヘッダ部分とデー
タ部分を分離してそれぞれ異なる速度の回路を用いてセ
ル交換を行ってもよい。
【0182】実施例14.加えて、前記実施例1〜8で
は、入線11 〜1n の速度と出線21 〜2m の速度を同
一としたが、出線21 〜2m の速度を速くすればトラヒ
ック集束が可能であり、逆に入線11 〜1n の速度を速
くすることも可能である。また、セル交換装置をリンク
接続した時、段間の速度を入線の速度よりも、高速にす
ることにより、段間でのセル廃棄率を低くすることも出
来る。
【0183】実施例15.また、前記実施例1〜8で
は、セルの廃棄に対する優先クラスは単一としたが、セ
ル単位あるいはバーチャルパスまたはバーチャルチャネ
ル単位に優先度クラスを定義し、重要でないセルから先
に廃棄することで、端末への影響を最小限にすることが
出来る。また、バースト単位に廃棄優先を定義してもよ
い。
【0184】実施例16.さらに、前記実施例1〜8で
は、動作速度の制約はないとしたが、動作速度の制約が
ある場合には、このセル交換装置の前段および後段に、
直列/並列変換回路および並列/直列変換回路をつけ
て、並列信号として、動作速度を下げてもよい。
【0185】実施例17.以下、この発明の一実施例を
図について説明する。図20はこの発明の一実施例を示
す図である。図20において、11 〜1n は宛先情報と
しての出線番号を含むヘッダ部とデータ部よりなるAT
Mセルを入力するn本の入線、21 〜2mは前記セルが
そのヘッダ部にて指定された宛先に応じて出力されるm
本の出線である。53はセルスイッチであり、53x、
53yと示すように二重化されている。これらの添え字
x、yは二重構成になった2つのものを区別するのに用
いており、これ以降も同様である。セルスイッチ53x
は共通バッファ形スイッチ9xとふくそう判定回路20
xで構成される。共通バッファ形スイッチ9xは入力し
たセルの宛先情報に基づきセルをスイッチ出力線4x1
〜4xm に振り分け、また、内部にスイッチ出力線4x
1 〜4xm 間で共有して使用されるバッファメモリを備
え、待ち合わせの必要なセルはそのバッファメモリに書
き込み、セルの交換を行なう。
【0186】ふくそう判定回路20xは共通バッファ形
スイッチ9xのバッファの使用状態よりふくそう状態か
否かを判定をする。21xは共通バッファ形スイッチ9
xが出力するスイッチ内部モニタであり、共通バッファ
形スイッチ9xのバッファメモリをモニタし、ふくそう
判定回路20xに通知する。セルスイッチ53yも同様
の構成をしている。31 〜3n は入線11 〜1n に対応
して設けられ、入力するセルを共通バッファ形スイッチ
9x、9yに転送するスイッチ入力線、4x1 〜4xm
および4y 1 〜4ym は出線21 〜2m に対応して設け
られ、共通バッファ形スイッチ9x、9yがセルを出力
するスイッチ出力線である。31x、31yはそれぞれ
ふくそう判定回路20x、20yが判定結果を出力する
ふくそう判定出力線である。ふくそう判定出力線31
x、31yはOR回路41に接続されており、OR回路
41の出力がふくそう判定出力線31を介して後述のセ
ル退避回路に通知される。
【0187】221 〜22n は入線11 〜1n に対応し
て設けられ、OR回路41がふくそうを伝えると、即ち
セルスイッチ53x、セルスイッチ53yの少なくとも
どちらか一方がふくそう状態になると、入線11 〜1n
に入力したセルを蓄積し共通バッファ形スイッチへのセ
ルの入力を抑制するセル退避回路である。231 〜23
n はそれぞれセル退避回路221 〜22n の内部に設け
られ、入力セルを実際に記憶する退避バッファであり、
241 〜24n はそれぞれ退避回路221 〜22n の内
部に設けられ、退避バッファ231 〜23n のセルの書
き込みと読みだしを制御する退避バッファ制御である。
401 〜40m は出線21 〜2m 対応に設けられ、それ
ぞれスイッチ出力線4x1 〜4xm と4y1 〜4ym
おいて対となる2つのスイッチ出力線から一方を選択し
てそのセルを出線21 〜2m に出力する出側選択回路で
ある。42は出側選択回路に切り替えの指示を与える切
り替え指示信号である。
【0188】共通バッファ形スイッチ9は、たとえば、
図2にしめしたものと同様である。
【0189】図21は図20で示した出側選択回路40
1 〜40m の一実施例について詳細に示した図である。
4x、4y、2、42はそれぞれ図1の4x1 〜4x
m 、4y1 〜4ym 、21 〜2m 、42に対応する。4
4はスイッチ出力線4x、4yと切り替え指示信号より
切り替え信号45を生成する切り替えタイミング検出回
路である。43は切り替え信号45により実際にスイッ
チ出力線4x、4yの一方を選択し、出線2にそのセル
を出力する切り替えを行うセレクタである。
【0190】次に動作について説明する。ここで、説明
するセルは固定長で、ランダムまたは、バーストトラヒ
ックとして到着するものであり、入線11 〜1n に入力
される前にセル入力位相が調整されて、全入線からのセ
ル入力は同一の位相で供給されるものとする。また、共
通バッファ型スイッチ9の動作は、前述した実施例1と
同様である。
【0191】スイッチ出力線31 〜3n はセルスイッチ
53x、53yに対して同様にセルを入力する。セルス
イッチ53x、53yは上記共通バッファ形スイッチ9
の動作によりセルを交換し、それぞれスイッチ出力線4
1 〜4xm 、4y1 〜4ym にセルを出力する。
【0192】また、ふくそう判定回路20の動作は、実
施例1と同様である。また、セル退避回路22の動作も
実施例1と同様である。
【0193】次に出側選択回路401 〜40m の動作を
図21の出側選択回路40に基づいて説明する。例えば
いまスイッチ出力線4xがセレクタ43において選択さ
れており、この状態から切り替え指示信号42がスイッ
チ出力線4yを選択するように指示したとする。すると
切り替えタイミング検出回路44ではスイッチ出力線4
x、4yの両方にアイドルセルがあらわれたタイミング
で、セレクタ43に対して切り替え信号45によりスイ
ッチ出力線4yを選択するように指示する。これを受け
てセレクタ43はスイッチ出力線4yを選択して、出線
2にスイッチ出力線4yのセルを出力する。
【0194】切り替え指示信号42は、全ての出側選択
回路に対して同時にスイッチ出力線を切り替えるような
指示を出力するが、出側選択回路はスイッチ出力線4
x,4yの両方にアイドルセルが現れたタイミングでス
イッチ出力線を切り替えるため、出側選択回路はそれぞ
れ異なるタイミングで切り替えを実行する。このように
個々のタイミングでスイッチ出力線を切り替えm個の出
側選択回路がスイッチ出力線の切り替えを終了した時点
で、セルスイッチ53xからセルスイッチ53yへの切
り替えが終了する。
【0195】次に2重化されたセルスイッチの無瞬断切
り替えの一例についてタイミングチャートを用いて説明
する。ここでは簡単のため、図20におけるn、mを3
とし、セルスイッチが入力されたセルされたセルの処理
にようする時間を1セル時間とする。また、セルスイッ
チ53x、53yは初期状態では共通バッファ形スイッ
チ内にセルを蓄積していないものとする。
【0196】図22に示す(a)、(b)、(c)、
(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)は図
23のタイミングチャートの参照点を示している。ま
た、宛先番号1〜3はそれぞれスイッチ出力線4x1
4x3 および4y1 〜4y3 に対応しており、iはアイ
ドルセルをあらわしている。アイドルセルとは国際標準
で定められたATMに準拠したセルで、送出するデータ
がないときに速度調整のために送出される固定パタンの
セルのことである。
【0197】さて図23に示す(a)、(b)、(c)
の入力に対し、セルスイッチ53xは(d)、(e)、
(f)に示す出力をし、セルスイッチ53yは(g)、
(h)、(i)に示す出力をしたとする。今、スイッチ
出力線4x1 〜4xm が現用系として選択されており、
この状態からスイッチ出力線4y1 〜4ym を現用系に
切り替える場合を考える。
【0198】スイッチ出力線4x1 からスイッチ出力線
4y1 への切り替えを、図23に示している時刻t=A
に行なった場合、セル1が重複し、セル2が欠落してし
まう。しかし、時刻t=Bに切り替えをした場合にはセ
ルの重複や欠落は生じない。アイドルセルが、あるスイ
ッチ出力線に出力されたときには、共通バッファ形スイ
ッチ内にそのスイッチ出力線宛のセルは存在しないから
である。
【0199】セルは、入線に入力される前に入力位相が
調整され全入線からの入力セルは同一の位相で供給され
る。セル退避回路を経由したセルも同様であり、スイッ
チ入力線に入力されるセルは、同一の位相をもってセル
スイッチに入力される。また、セルスイッチは、セルを
交換するために速くとも1セルスロットの時間を要する
ものとしている。このような条件のもとで、スイッチ出
力線4x1 、4y1 に対してアイドルセルが同時に出力
された場合にはセルスイッチ内にそのスイッチ出力宛て
のセルスイッチは存在しない。たとえば、図10(a)
及び(b)に示すように宛先番号1に対して二つのセル
(セル番号1、2)が入力され、次に宛先番号1のセル
が入力された場合が第4セルスロット目である場合に
は、セルスイッチ53xによりセル番号1、2の順に出
力された場合、あるいは、セルスイッチ53yによりセ
ル番号2、1の順に処理された場合のいずれの場合にお
いても出力側の第3セルスロットにおいては、アイドル
セルが発生する。このように、スイッチ出力線4x1
4y1 の両方にアイドルセルが発生する場合には、その
スイッチ出力線に対して出力するセルが存在しないこと
が保証される。
【0200】スイッチ出力線4x2 、4y2 やスイッチ
出力線4x3 、4y3 についても同様で、時刻t=D、
t=Cにそれぞれ切り替えをすればセルの重複や欠落は
生じない。スイッチ出力線4x2 、4y2 の場合は、出
力側の第5セルスロット目にアイドルセルが発生してい
る。第4セルスロットまでにセル番号5、7、8のセル
が既に処理されており、第5セルスロット目において
は、スイッチ出力線に出力されるセルが存在しないた
め、時刻t=Dにおいて切り替えを実行する。スイッチ
出力線4x3 、4y3 の場合は、出力側の第4セルスロ
ット目にアイドルセルが発生しており、第3セルスロッ
ト目までに、全てのセルを出力しているため、時刻t=
Cにおいて切り替えを実行する。スイッチ出力線4y1
〜4ym からスイッチ出力線4x1 〜4xm への切り替
えでは反対の動作をする。
【0201】このように切り替え指示信号42により切
り替え指示が伝えられたときには、出側選択回路401
〜40m において、接続されているスイッチ出力線の両
方にアイドルセルがあらわれたタイミングで切り替えを
行うことにより、セルスイッチの無瞬断切り替えをする
ことが可能である。
【0202】次に、図24は図20に示したセル交換装
置の実装形態の一例を示す図である。図24において、
100x、100yは、共通バッファ形スイッチ9x、
9yとふくそう判定回路20x、200yを搭載した共
通バッファ形スイッチ基板である。2001 〜200n
は、インタフェース基板である。それぞれのインタフェ
ース基板は、1つの入線と1つの出線に対応して設けら
れており、この一対の入線と出線を共通バッファ形スイ
ッチ9x、9yに接続するためのインタフェース回路を
搭載している。例えば、入線および出線が光ファイバに
より構成されている場合には、光電変換回路および電光
変換回路を搭載している。また、同期をとるためや、エ
ラーチェックを行うためのインタフェース回路が搭載さ
れている。さらに、前述したセル退避回路が入線側に設
けられる。また、出側選択回路が出線側に設けられる。
各インタフェース基板と共通バッファ形スイッチ基板
は、スイッチ入力線とスイッチ出力線により接続され
る。また、ふくそう判定回路20x、20yからのふく
そう判定出力線31x、31yは、共通バッファ形スイ
ッチ基板100x、100yからそれぞれのインタフェ
ース基板2001 〜200n のセル退避回路に接続され
る。
【0203】実施例18.次にこの発明の一実施例を図
について説明する。図25はこの実施例によるセル交換
装置の構成を示すブロック図である。この図において図
20と同一の番号は図20と同一または相当する部分と
なっている。図25においてセルスイッチ531x、5
31yは共通バッファ形スイッチ9により構成される。
共通バッファ形スイッチ9は実施例1と同様に構成され
る。セルスイッチ531x、531yの出力するスイッ
チ内部モニタはふくそう判定回路201に接続され、ふ
くそう判定回路の出力するふくそう判定出力線31はセ
ル退避回路221 〜22n に接続される。セル退避回路
221 〜22n 、共通バッファ形スイッチ9xおよび9
yは実施例1と同様の動作をする。セルスイッチ531
x、531y内の共通バッファ形スイッチ9x、9yは
実施例17の場合と同様にスイッチ内部モニタ21x、
21yを出力する。このスイッチ内部モニタ21x、2
1yの通知する数のうち大きい方を選択して、ふくそう
判定回路201はふくそう判定をする。このふくそう判
定の手順は実施例17で述べたのと同様である。したが
って、共通バッファ形スイッチ9x、9yのどちらか一
方がふくそう状態にあればふくそうの判定を下すことに
なる。出側選択回路401 〜40m は実施例17と同様
の動作をする。このようにして、実施例17と同じ切り
替え方式によりセルスイッチの無瞬断切り替えが可能で
ある。
【0204】実施例19.次にこの発明の一実施例を図
について説明する。図26はこの実施例によるセル交換
装置の構成を示すブロック図である。図26において、
1 〜1n は前記ATMセルを入力するn本の入線、2
1 〜2m は前記セルが出力されるm本の出線である。ま
た、221 〜22n はセル退避回路でそれぞれ退避バッ
ファ231 〜23n と退避バッファ制御241 〜24n
で構成される。31x、31yはふくそう判定出力線で
OR回路41に接続され、その出力が退避バッファ制御
に入力される。また、42は切り替え指示信号である。
1 〜3n はセル退避回路221 〜22n がセルを出力
するスイッチ入力線であり、入側セレクタに接続され
る。471 〜47n は入側セレクタであり、スイッチ入
力線から受け取ったセルをセルスイッチ532x、53
2yのどちらか一方に入力するための切り替え手段であ
る。
【0205】532はセルスイッチであり、実施例17
と同様に2重化されている。セルスイッチ532xを例
にとると、セルスイッチ532xは共通バッファ形スイ
ッチ92xとふくそう判定回路20xで構成される。ふ
くそう判定回路20xは実施例1で述べたのと同様に共
通バッファ形スイッチ92xの出力するスイッチ内部モ
ニタ21xを監視している。セルスイッチ532yも同
様の構成をしている。また、50x1 〜50xm 、50
1 〜50ym は共通バッファ形スイッチ92x、92
y内のセルの有無をスイッチ出力線別に後述の制御回路
に通知するセル有無通知手段であり、51x1 〜51x
m 、51y1 〜51ym は制御回路が共通バッファ形ス
イッチ92x、92yにスイッチ出力線単位でセルの出
力許可を与える出力許可信号線である。
【0206】4x1 〜4xm 、4y1 〜4ym は実施例
17と同様で共通バッファ形スイッチ92x、92yが
セルを出力するスイッチ出力線である。4021 〜40
mはそれぞれ、出線21 〜2m 対応に設けられた出側
選択回路で、セルスイッチ532xのスイッチ出力線と
セルスイッチ532yのスイッチ出力線の一方を選択す
る。48は2重化切り替え制御のための制御回路で、5
1 〜52m は出側選択回路4021 〜402m に切り
替え許可を与える切り替え許可信号線である。
【0207】図27は本実施例における共通バッファ形
スイッチの一構成例を詳細に示したものである。ここで
図2と同じ番号のものは図2と同一、もしくは相当する
部分である。152は共通バッファ形スイッチ92にお
けるバッファ制御回路の一例である。1821 〜182
m はアドレス待ち行列、491 〜49m はアドレス待ち
行列1821 〜182m をモニタする待ち行列モニタ、
501 〜50m は出線別のセルの蓄積状況を出力するセ
ル有無通知手段である。511 〜51m は共通バッファ
形スイッチ92にセルの出力許可を与える出力許可信号
線である。192は読み出しバッファ選択回路である。
図28は本実施例における出側選択回路402の一構成
例について詳細に示した図である。切り替えタイミング
検出回路442は切り替え指示信号42と切り替え許可
信号52から切り替え信号45を生成してセレクタ43
を切り替える。
【0208】つぎに動作を説明する。まず、共通バッフ
ァ形スイッチの動作を説明をする。共通バッファ形スイ
ッチは実施例1で述べたのと基本的に同様の動作をす
る。異なるのは、出力許可信号線511 〜51m により
出力許可が与えられていないスイッチ出力線に対しては
アドレス待ち行列1821 〜182m からのアドレスの
読み出しが停止され、セルが出力されないことと、待ち
行列モニタによりアドレス待ち行列をモニタしており、
この結果がセル有無通知手段501 〜50m により出力
されることである。また、ふくそう判定回路20は実施
例1で述べたのと同様の動作をする。
【0209】以下では、セルスイッチ532xが初期に
現用系になっている例について説明する。この時、入側
セレクタ471 〜47n ではスイッチ入力線31 〜3n
に到着したセルをセルスイッチ532xに出力する。セ
ルスイッチ532xには出力許可信号線51x1 〜51
m により出力許可が与えられており、セルをスイッチ
出力線4x1 〜4xm に出力する。出側選択回路402
1 〜402m ではスイッチ出力線4x1 〜4xm が選択
されており、スイッチ出力線4x1 〜4xm のセルが出
線21 〜2n に出力される。また、共通バッファ形スイ
ッチ92xがふくそうした場合には、ふくそう判定回路
20xの出力するふくそう判定出力線31xによりOR
回路41を介して共通バッファ形スイッチ92xのふく
そうがセル退避回路221 〜22n に通知され、実施例
1で示したのと同様の動作でセルはセル退避回路に蓄積
される。ちなみにセルスイッチ532yが現用系である
とき、入線11 〜1n に到着したセルはセルスイッチ5
32yに入力され、共通バッファ形スイッチ92yがふ
くそうした場合には、ふくそう判定出力線31yにより
OR回路41を介して、共通バッファ形スイッチ92y
のふくそうがセル退避回路221 〜22n に通知され
る。
【0210】ここで、切り替え指示信号42により現用
系をセルスイッチ532yにかえるように指示が入力さ
れたとする。すると入側セレクタ471 〜47n ではセ
ルをセルスイッチ532yに出力し、セルスイッチ53
2xには出力しなくなる。また、出力許可信号線51y
1 〜51ym はセルの出力を禁止し、セルスイッチ53
2yに入力されたセルは共通バッファ形スイッチ92y
内に蓄積される。一方、セルスイッチ532xでは内部
に蓄積されているセルの出力を続ける。そして、例えば
スイッチ出力線4x1 へのセルの出力が終了すると共通
バッファ形スイッチ92xの持つ待ち行列モニタ491
はこれをセル有無通知手段50x1 により制御回路48
に伝える。制御回路48では出側選択回路4021 に切
り替え許可信号線により切り替え許可を与え、また、出
力許可信号線51y1 により共通バッファ形スイッチ9
2yにスイッチ出力線4y1 へのセルの出力を許可す
る。出側選択回路4021 では切り替え許可を制御回路
48からうけたことにより、スイッチ出力線4y1 を選
択するように切り替わるので、スイッチ出力線4y1
セルが出線21 へと出力される。このような動作が、出
線21 〜2m のすべての出線について行なわれると、系
の切り替えが終了する。これによりセルスイッチの無瞬
断切り替えが可能となる。セルスイッチ532yが現用
系となっている場合、切り替え時にはこの反対の動作を
する。
【0211】実施例20.次に、この実施例を図につい
て説明する。図29はこの実施例によるセル交換装置の
構成を示すブロック図である。この図において図26と
同一の番号は同一または相当する部分を示している。実
施例19ではふくそう判定回路がセルスイッチ内にあ
り、各セルスイッチが出力するふくそう判定出力線の論
理和をOR回路でとっていたが、本実施例では、ふくそ
う判定回路201はセルスイッチ外部にあり、セルスイ
ッチ533x、533yの出力するスイッチ内部モニタ
21x、21yが接続される。そしてふくそう判定回路
の出力するふくそう判定出力線31がセル退避回路に接
続されている。
【0212】次に動作を説明する。共通バッファ形スイ
ッチ92の動作は実施例3で述べたのと同様である。ま
た、ふくそう判定回路にはスイッチ内部モニタ21x、
21yが接続されているが、ふくそう判定には大きいほ
うの数が用いられる。ふくそう判定の手順は実施例1で
述べたのと同様である。例えばセルスイッチ533xが
現用系で用いられている場合、共通バッファ形スイッチ
92xがふくそうしたときには、スイッチ内部モニタ2
1xが蓄積されているセル数をふくそう判定回路201
に伝える。ふくそう判定回路はこのセル数によりふくそ
う判定を行ない、ふくそう判定出力線31がセル退避回
路に共通バッファ形スイッチ92xのふくそうを伝え
る。セル退避回路の動作は実施例1で述べたのと同様で
ある。また、切り替え動作は実施例19と同様の動作を
することにより無瞬断切り替えをすることができる。
【0213】実施例21.次に、この実施例を図につい
て説明する。図30はこの実施例によるセル交換装置の
構成を示すブロック図である。この図において図26と
同一の番号は同一または相当する部分を示している。図
30ではセル退避回路224x1 〜224xn と224
1 〜224yn がセルスイッチ532x、532y対
応に設けられており、それぞれのセルスイッチが出力す
るふくそう判定出力線31x、31yがそれぞれセル退
避回路224x1 〜224xn と224y1 〜224y
n に入力される。セル退避回路224x1 〜224xn
はそれぞれ退避バッファ23x1 〜23xn と退避バッ
フ制御244x1 〜244xn で構成されている。セル
退避回路224y1 〜224yn も同様である。55x
1 〜55xn 、55y1 〜55yn は退避回路セル有無
通知手段である。入側セレクタ471 〜47n はセル退
避回路の前段に設けられている。また、484は制御回
路である。
【0214】次に動作を説明する。入側セレクタ471
〜47n 、出側選択回路4021 〜402m の動作は実
施例19で述べたのと同様であり、セルスイッチ532
x、532yの動作も実施例19で述べたのと同様であ
る。セル退避回路224x1〜224xn および224
1 〜224yn は実施例19と概ね同様の動作をする
が、退避バッファ内にセルが蓄積されているかどうかを
外部に通知する退避回路セル有無通知手段55x1 〜5
5xn 、55y1 〜55yn を有している。いま、セル
スイッチ532xが現用系であるとすると、入線11
n に入力されたセルは入側セレクタ471 〜47n
よりセル退避回路224x1 〜224xn に入力され
る。セルスイッチ532xの共通バッファ形スイッチ9
2xがふくそうしている場合、セル退避回路に入力され
たセルはセル退避回路で一時待ち合わせをし、そうでな
ければ、セルスイッチ532xのスイッチ入力線3x1
〜3xn へと出力される。制御回路484はセルスイッ
チ532xに出力許可信号51x1 〜51xm により出
力許可を与えており、セルスイッチ532xはセルを宛
先別に振り分けてスイッチ出力線4x1 〜4xm に出力
する。出側選択回路4021 〜402m ではスイッチ出
力線4x1 〜4xm のセルがそれぞれ選択され、出線2
1 〜2m に出力される。
【0215】次に、この状態からセルスイッチ532y
を現用系に切り替えるように切り替え指示信号42によ
る指示が入力された場合を例にとって切り替え動作を説
明する。入側セレクタ471 〜47n では入線11 〜1
n に入力されたセルをセル退避回路224y1 〜224
n に入力するように切り替える。セル退避回路224
1 〜224yn の動作はセル退避回路224x1 〜2
24xn と同様である。セルスイッチ532yでは制御
回路484から出力許可を与えられるまで、入力された
セルを共通バッファ形スイッチ92y内のバッファメモ
リに一時記憶する。
【0216】一方、セルスイッチ532xでは共通バッ
ファ形スイッチ92x内に有効なセルがあるかぎりこれ
を出力する。そして制御回路484では、セル退避回路
224x1 〜224xn 内にセルがないことを退避回路
セル有無通知手段55x1 〜55xn の通知により確認
し、かつ、例えばスイッチ出力線4x1 へのセルの出力
が終了したことをセル有無通知手段50x1 により通知
されると、出側選択回路4021 に切り替え許可信号線
521 により切り替え許可を与え、また、出力許可信号
線51y1 により共通バッファ形スイッチ92yにスイ
ッチ出力線4y1 へのセルの出力を許可する。出側選択
回路4021 は切り替え許可信号線52x1 により切り
替え許可を伝えられるとスイッチ出力線4y1 を選択し
そのセルを出線21 に出力するようになる。すべてのス
イッチ出力線について系の切り替えが行なわれると切り
替えは終了する。これにより無瞬断切り替えが可能であ
る。現用系をセルスイッチ532yから532xに切り
替えるときはこれと反対の動作をする。
【0217】実施例22.実施例19、20では出側選
択回路で切り替え信号45を生成するために制御回路か
らの切り替え許可信号を用いたが、各スイッチ出力線か
ら出力されるセルのヘッダ領域またはセルとセルの空き
領域を用いてもよい。例えば、図31の共通バッファ形
スイッチ95に示すように、セル有無通知手段からの通
知を受けてヘッダ変更を行うヘッダ変更回路541〜5
4mを設け、あるスイッチ出力線について出力するセル
がなくなった場合にはヘッダ領域のあらかじめ定められ
た特定ビットを”1”にする。出側選択回路においては
このセルを受信するとそのスイッチ出力線についてはセ
ルがすべて出力されたと判断し、反対の系のスイッチ出
力線を選択するようにする。これにより無瞬断切り替え
が可能である。
【0218】実施例23.実施例22ではセルのヘッダ
領域を用いて出側選択回路においてセル出力終了の判定
を行なっていたが、この判定をアイドルセルを用いてす
るようにしてもよい。即ち、系切り替え指示信号により
切り替えが指示された後に、アイドルセルが出力された
スイッチ出力線についてはそのスイッチ出力線宛のセル
がすべて出力されたと判断するようにすればよい。これ
により無瞬断切り替えが可能である。
【0219】実施例24.実施例19、20、21、2
2、23においては制御回路をセルスイッチ外部に設け
ていたがセルスイッチ内に設けてもよい。図32にその
一例を示す。図32において、図29と同一の番号は、
同一もしくは相当する部分であることを示している。5
36x、536yはセルスイッチでそれぞれ共通バッフ
ァ形スイッチ92x、92yと制御回路486x、48
6yにより構成されている。また、4061 〜406m
は出側選択回路である。共通バッファ形スイッチ、セル
退避回路、入側セレクタ、ふくそう判定回路の動作は実
施例4で述べたのと同様である。切り替え時の動作につ
いて現用系をセルスイッチ536xからセルスイッチ5
36yに切り替える場合を例にとって説明する。切り替
え指示信号42によりセルスイッチ536yを現用系に
するように指示があると、入側セレクタ471 〜47n
はスイッチ入力線31 〜3n のセルをセルスイッチ53
6yに入力するように切り替える。セルスイッチ536
y内の制御回路486yは共通バッファ形スイッチ92
yに対して出力許可信号線51y1 〜51ym によりセ
ル出力を禁止しており、共通バッファ形スイッチ92y
に入力されたセルは共通バッファスイッチ92y内に蓄
積される。
【0220】そして例えば、セル有無通知手段50x1
により共通バッファ形スイッチ92xがスイッチ出力線
4x1 へのセルの出力を終了したことを制御回路486
yに伝えると、制御回路486yは出力許可信号線51
1 により共通バッファ形スイッチ92yにスイッチ出
力線4y1 へのセルの出力を許可し、また切り替え許可
信号線52y1 により出側選択回路4061 にスイッチ
出力線4y1 への切り替えを許可する。このような動作
がすべてのスイッチ出力線について行なわれると切り替
えが終了する。また、セルスイッチ536yからセルス
イッチ536xに切り替える場合には、制御回路486
xの制御によりこれと反対の動作が行なわれる。これに
より無瞬断切り替えをすることができる。
【0221】実施例25.次に、この発明の一実施例を
図について説明する。図33はこの実施例によるセル交
換装置の構成を示すブロック図である。この図において
図19および図30と同一の番号は同一または相当する
部分を示している。図33では図30と同様にセル退避
回路が224x1 〜224xn 、224y1 〜224y
n というようにセルスイッチ53x、53y対応に設け
られており、それぞれのセルスイッチが出力するふくそ
う判定出力線31x、31yがそれぞれセル退避回路2
24x1 〜224xn と224y1 〜224yn に入力
される。また、55x1 〜55xn 、55y1 〜55y
n は退避回路セル有無通知手段であり、4071 〜40
m は出側選択回路である。
【0222】次に動作を説明する。セルスイッチ53
x、53yの動作は実施例1で述べたのと同様である。
セル退避回路224x1 〜224xn および224y1
〜224yn は実施例5で述べたのと同様である。さ
て、いまセルスイッチ53xが現用系として動作してい
るとする。入線11〜1n に到着したセルはそれぞれセ
ル退避回路224x1 〜224xn 、224y1 〜22
4yn の両方に入力される。セル退避回路224x1
224xn からセルスイッチ53xに入力されたセルは
セルスイッチ53xで交換され、スイッチ出力線4x1
〜4xm に出力される。セル退避回路224y1 〜22
4ynに入力されたセルも同様にしてスイッチ出力線4
1 〜4ym に出力される。いまセルスイッチ53xが
現用系であるので、出側選択回路4071 〜407m
はスイッチ出力線4x1 〜4xn のセルががそれぞれ選
択されて出線21 〜2mに出力される。
【0223】この状態でセルスイッチ53yを現用系と
する指示を切り替え指示信号42から受けたとする。出
側選択回路4071 〜407m ではすべての退避回路セ
ル有無通知手段55x1 〜55xn 、55y1 〜55y
n がセル退避回路内にセルが蓄積されていないことを通
知しており、かつ出側選択回路4071 〜407m にそ
れぞれ接続されているスイッチ出力線の両方にアイドル
セルが出力されたタイミングでスイッチ出力線4y1
4yn のセルを選択するように切り替える。退避回路セ
ル有無通知手段がセル退避回路内にセルが蓄積されてい
ないことを通知しており、かつ出側がスイッチ出力線の
両方にアイドルセルを検出した場合には、セル退避回路
内にセルが全く存在せずかつ共通バッファ型スイッチ内
にもその出線に対してセルを有していないことを示して
いる。従ってそのタイミングで切り替えてもなんらセル
の重複あるいは、欠落が生じることがない。セル退避回
路224x1 〜224xn と224y1 〜224yn
セルが蓄積されていないとき、スイッチ入力線3x1
3xn と3y1 〜3yn にはセルが同様に入力されてい
るので、実施例17で述べた理由により、出側選択回路
4071 〜407m にそれぞれ接続されているスイッチ
出力線の両方にアイドルセルが出力されたタイミングで
出側選択回路における切り替えを行なえばセルの欠落や
重複は起こらない。現用系をセルスイッチ53yからセ
ルスイッチ53xに切り替える際にはこれと反対の動作
をする。これにより無瞬断切り替えをすることができ
る。
【0224】実施例26.次に、この発明の一実施例を
図について説明する。図34はこの実施例によるセル交
換装置の構成を示すブロック図である。この図において
図33と同一の番号は同一または相当する部分を示して
いる。図34において228x1 〜228xn 、228
1 〜228yn はそれぞれセルスイッチ53x、53
y対応に設けられたセル退避回路である。セル退避回路
228x1 〜228xn はそれぞれ退避バッファ23x
1 〜23xn と退避バッファ制御248x1 〜248x
n で構成される。セル退避回路228y1 〜228yn
も同様の構成である。58x1 〜58xn 、58y1
58yn はそれぞれセル退避回路228x1 〜228x
n 、228y1 〜228yn が出力する退避バッファ内
セル数通知手段であり、561 〜56n はそれぞれ対応
する退避バッファ内セル数通知手段からの通知をもとに
セル退避回路に蓄積されているセル数を比較する退避バ
ッファ内セル数比較回路である。571 〜57n は退避
バッファ内セル数比較回路の出力する退避バッファ内セ
ル数比較出力線である。59は退避バッファ内セル数比
較出力線561 〜56n に接続されたAND回路でその
出力は出側選択回路4081 〜408m に入力される。
【0225】次に動作を説明する。セルスイッチ53
x、53yの動作は実施例1で述べたのと同様である。
セル退避回路224x1 〜224xn および224y1
〜224yn は実施例1で述べたセル退避回路221
22n とほぼ同様の動作をするが、退避バッファ内セル
数通知手段58x1 〜58xn 、58y1 〜58yn
有している点が異なる。退避バッファ内セル数比較回路
561 〜56n は、対応するセル退避回路の退避バッフ
ァ内セル数通知手段によりセル数の通知を受け、退避バ
ッファ内セル数を比較し、それぞれ結果を退避バッファ
内セル数比較出力線571 〜57n に出力する。そして
AND回路59で論理積がとられて、出側選択回路40
1 〜408n に入力される。もっとも、このAND回
路については出側選択回路4081 〜408n それぞれ
が有する構成も考えられる。
【0226】さて、いまセルスイッチ53xが現用系と
して動作しているとする。入線11〜1n に到着したセ
ルはそれぞれセル退避回路228x1 〜228xn 、2
28y1 〜228yn の両方に入力される。セル退避回
路228x1 〜228xnからセルスイッチ53xに入
力されたセルはセルスイッチ53xで交換され、スイッ
チ出力線4x1 〜4xm に出力される。セル退避回路2
28y1 〜228yn に入力されたセルも同様にしてス
イッチ出力線4y1 〜4ym に出力される。いまセルス
イッチ53xが現用系であるので、出側選択回路408
1 〜408mではスイッチ出力線4x1 〜4xn のセル
ががそれぞれ選択されて出線21 〜2m に出力される。
【0227】この状態でセルスイッチ53yを現用系と
する指示を切り替え指示信号42から受けたとする。出
側選択回路4081 〜408m では、退避バッファ内セ
ル数比較出力線571 〜57n のすべてがセル同数を意
味しており、かつ出側選択回路4081 〜408m にそ
れぞれ接続されているスイッチ出力線の両方にアイドル
セルが出力されたタイミングでそれぞれスイッチ出力線
4y1 〜4yn のセルを選択するように切り替える。添
え字xを付したグループと添え字yを付したグループの
セル退避回路で、それぞれ対応するセル退避回路のどの
組においても退避バッファに蓄積されているセル数が同
数となっているとき、スイッチ入力線3x1 〜3xn
3y1 〜3yn にはセルが同様に入力さるているので、
実施例17で述べた理由により、出側選択回路4081
〜408m にそれぞれ接続されているスイッチ出力線の
両方にアイドルセルが出力されたタイミングで出側選択
回路における切り替えを行なえばセルの欠落や重複は起
こらない。現用系をセルスイッチ53yから53xに切
り替える場合にはこの反対の動作をする。これにより無
瞬断切り替えをすることができる。
【0228】実施例27.上記実施例17から実施例2
6においては、実施例1に示したセル退避回路を用いる
場合について説明したが、前述した実施例2〜実施例1
6に示したようなセル退避回路を用いる場合であっても
構わない。また、同様に実施例17〜実施例26におい
ては、実施例1に示した共通バッファ型スイッチを用い
る場合について説明したが、実施例2において説明した
共通バッファ型スイッチを用いるような場合であっても
構わない。また、上記実施例17から実施例26におい
ては、セルスイッチが2重化されている場合について説
明したが、3重化あるいは4重化されている場合であっ
てもよい。
【0229】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、セルス
イッチが多重化されている構成において、セルスイッチ
前段にセル退避回路を設けることにより、セルスイッチ
がふくそうした場合にもセル廃棄が起こりにくいセル交
換装置を得ることができる。
【0230】また、この発明によれば、さらにセルスイ
ッチの無瞬断切り替えが可能にすることにより高信頼性
のセル交換装置を得ることができる。
【0231】また、この発明によれば、セルスイッチ
は、共通バッファ型スイッチを備えたセルスイッチに対
してセル廃棄の起こりにくいセル効果装置を得ることが
できる。
【0232】また、この発明によれば、しきい値との比
較によりふくそうを判定するため簡単なハードウェアま
たはソフトウェアによりふくそうを判定することができ
る。
【0233】また、この発明によれば、セルスイッチ毎
にふくそう状態を判定してOR回路によりふくそう状態
を伝えることができる。
【0234】また、この発明によれば、複数のセルスイ
ッチに対して一つのふくそう判定回路を用いてふくそう
状態を判定することができる。
【0235】また、この発明によれば、複数のセルスイ
ッチの前段に入側セレクタを設けた場合においても制御
回路により、無瞬断切り替え可能なセル交換装置を得る
ことができる。
【0236】また、この発明によれば複数のセルスイッ
チに対応して、セル退避回路を設けセル退避回路とセル
スイッチを組にして切り替え可能なセル交換装置を得る
ことができる。
【0237】また、この発明によれば複数のセルスイッ
チのいずれかにおいてふくそう状態が発生した場合にセ
ル退避回路にセルを蓄積することができる。
【0238】また、この発明によればふくそう判定回路
が一つの場合であってもセル退避回路にセルを退避する
ことを判定することができる。
【0239】また、この発明によればセルスイッチの前
段に入側セレクタ有する構成を取る多重化システムにお
いてもセル退避回路を備えたセル交換装置を得ることが
できる。
【0240】また、この発明によれば入側セレクタによ
りセルスイッチが切り替えられる場合においてもふくそ
う判定回路を一つにしてふくそう状態を判定することが
できる。
【0241】また、この発明においてこの発明によれば
セル退避回路とセルスイッチを組にした場合に入側セレ
クタをセル退避回路の前段におくことによりセル廃棄の
起こりにくくかつ高信頼性のあるセル交換装置を得るこ
とができる。セル退避回路とセルスイッチを組にした場
合にセル退避回路とセルスイッチ内の両方にセルはない
ことを確認してセルスイッチの切り替えを行うセル交換
装置を得ることができる。
【0242】また、この発明によればセル退避回路内に
セルが存在している場合においてもセルスイッチの切り
替えが可能なセル交換装置を得ることができる。
【0243】また、この発明によれば、制御セルを用い
てふくそう状態を検出するようにしたので、特別な信号
線を用いることなくふくそう状態を検出することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例によるセル交換装置を示
すブロック図である。
【図2】 この発明の一実施例によるセル交換装置のう
ち、図1における共通バッファ形スイッチ9の詳細を示
すブロック図である。
【図3】 この発明の一実施例によるセル蓄積数のカウ
ント方式を示す図である。
【図4】 この発明の一実施例によるセル交換装置にお
けるふくそう判定回路20の手順を示す流れ図である。
【図5】 この発明の一実施例によるセルの入力状態を
示す図である。
【図6】 この発明の一実施例によるセル交換装置にお
けるセル退避回路22の手順を示す流れ図である。
【図7】 この発明の一実施例による退避バッファの動
作を示す図である。
【図8】 この発明の一実施例によるセル交換装置の実
装形態を示す図である。
【図9】 この発明の一実施例によるセル交換装置のう
ち、図1における共通バッファ形スイッチ9の詳細を示
すブロック図である。
【図10】 この発明の一実施例によるセル交換装置に
おけるふくそう判定回路20の手順を示す流れ図であ
る。
【図11】 この発明の一実施例によるセル交換装置に
おけるふくそう判定回路20の手順を示す流れ図であ
る。
【図12】 この発明の一実施例によるセル交換装置に
おけるふくそう判定回路20の詳細を示すブロック図で
ある。
【図13】 この発明の一実施例によるセル交換装置に
おけるふくそう判定回路20の手順を示す流れ図であ
る。
【図14】 この発明の一実施例によるセル交換装置を
示すブロック図である。
【図15】 この発明の一実施例によるセル交換装置に
おけるセル退避回路22の手順を示す流れ図である。
【図16】 この発明の一実施例によるセル交換装置を
示すブロック図である。
【図17】 この発明の一実施例によるセル交換装置に
おけるセル退避回路22の手順を示す流れ図である。
【図18】 この発明の一実施例によるセル交換装置を
示すブロック図である。
【図19】 この発明の一実施例によるセル交換装置の
実装形態を示す図である。
【図20】 この発明の一実施例によるセル交換装置の
一構成例を示すブロック図である。
【図21】 この発明の一実施例における出側選択回路
の一構成例を示すブロック図である。
【図22】 この発明の一実施例によるセル交換装置に
おける無瞬断2重化切り替えを説明する図である。
【図23】 この発明の一実施例によるセル交換装置に
おける無瞬断2重化切り替えを説明する図である。
【図24】 この発明の一実施例によるセル交換装置の
実装形態を示す図である。
【図25】 この発明の一実施例によるセル交換装置の
一構成例を示すブロック図である。
【図26】 この発明の一実施例によるセル交換装置の
一構成例を示すブロック図である。
【図27】 セル交換装置における共通バッファ形スイ
ッチの一構成例を示すブロック図である。
【図28】 セル交換装置における出側選択回路一構成
例を示すブロック図である。
【図29】 この発明の一実施例によるセル交換装置の
一構成例を示すブロック図である。
【図30】 この発明の一実施例によるセル交換装置の
一構成例を示すブロック図である。
【図31】 セル交換装置における共通バッファ形スイ
ッチの一構成例を示すブロック図である。
【図32】 この発明の一実施例によるセル交換装置の
一実施例を示すブロック図である。
【図33】 この発明の一実施例によるセル交換装置の
一実施例を示すブロック図である。
【図34】 この発明の一実施例によるセル交換装置の
一実施例を示すブロック図である。
【図35】 従来のセル交換装置を示すブロック図であ
る。
【図36】 従来のATMスイッチを示すブロック図で
ある。
【図37】 従来の入力用制御ユニットの構成図であ
る。
【図38】 従来の技術を説明する図である。
【図39】 従来の技術を説明する図である。
【図40】 従来のセル交換装置の構成を示すブロック
図である。
【図41】 従来のセル交換装置のセレクタの構成例を
示す図である。
【図42】 従来のセル交換装置の入力と出力の信号の
タイミングを示すタイミングチャート図である。
【図43】 従来のセル交換装置の入力と出力の信号の
タイミングを示す他のタイミングチャート図である。
【図44】 従来のセル交換装置の出力の信号のタイミ
ングを示す他のタイミングチャート図である。
【図45】 従来のセル交換装置の構成を示すブロック
図である。
【図46】 従来のセル交換装置の切り換え時のバッフ
ァ中のセルの動きを説明する図である。
【符号の説明】 11 〜1n 入線、21 〜2m 出線、31 〜3n
イッチ入力線、41 〜4m スイッチ出力線、7 セル
多重回路、8 セル分離回路、9,92,95共通バッ
ファ形スイッチ、9a 共通バッファ形スイッチ、9b
共通バッファ形スイッチ、10 ヘッダ処理回路、1
1 〜10n ヘッダ処理回路、11共通バッファメモ
リ、111 〜11p 共通バッファメモリ、12 空き
アドレス管理回路、121 〜12p 空きアドレス管理
回路、13 入線側クロスポイントスイッチ、14 出
線側クロスポイントスイッチ、15,152 バッファ
制御回路、15a バッファ制御回路、15b バッフ
ァ制御回路、16 書き込みバッファ選択回路、16a
書き込みバッファ選択回路、16b 書き込みバッフ
ァ選択回路、17 アドレス交換回路、181 〜18
m ,1821 〜182m アドレス待ち行列、19,1
92 読み出しバッファ選択回路、19a読み出しバッ
ファ選択回路、19b 読み出しバッファ選択回路、2
0,201 ふくそう判定回路、21 スイッチ内部モ
ニタ、21a スイッチ内部モニタ、21b スイッチ
内部モニタ、221 〜22n ,2211 〜221n ,2
221 〜222n ,2241 〜224n ,2281 〜2
28n セル退避回路、231 〜23n 退避バッフ
ァ、241 〜24n ,2411 〜241n ,2421
242n ,2441 〜244n ,2481 〜248n
退避バッファ制御、251 〜25n 退避用入力セレク
タ、261 〜26n 退避用出力セレクタ、271 〜2
n バイパスリンク、281 〜28n 優先セル判別
回路、291 〜29n 制御セル多重回路、301 〜3
n 制御セル分離回路、31 ふくそう判定出力線、
32 履歴保存プール、33 履歴演算回路、34 比
較回路、401 〜40m ,4021 〜402m ,406
1 〜406m ,4071 〜407m ,4081 〜408
m 出側選択回路、41 OR回路、42 切り替え指
示信号、43 セレクタ、44,442 切り替えタイ
ミング検出回路、45 切り替え信号、46 OR回
路、471 〜47n 入側セレクタ、48,486制御
回路、491 〜49m 待ち行列モニタ回路、501
50m セル有無通知手段、511 〜51m 出力許可
信号線、521 〜52m 切り替え許可信号線、53,
531,532,533,536 セルスイッチ、54
1 〜54m ヘッダ変更回路、551 〜55n 退避回路
セル有無通知手段、561 〜56n退避バッファ内セル
数比較回路、571 〜57n 退避バッファ内セル数比
較出力線、581 〜58n 退避バッファ内セル数通知
手段、59 AND回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 浩利 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株式 会社通信システム研究所内 (72)発明者 大島 一能 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株式 会社通信システム研究所内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の要素を有するセル交換装置 (a)データ部とその宛先情報を含むヘッダ部よりなる
    セルを入力する複数の入線、 (b)前記セルのヘッダ部に指定された宛先情報に応じ
    てセルが出力される複数の出線、 (c)バッファメモリを備え、前記セルを入力してバッ
    ファメモリに記憶し、記憶したセルをそのヘッダ部で指
    定された出線に出力する複数のセルスイッチ、 (d)前記複数のセルスイッチのバッファメモリのセル
    保留状態を監視し、ふくそう状態を判定するふくそう判
    定手段、 (e)前記入線と前記複数のセルスイッチの間に前記入
    線の各々に対応して設けられ、前記ふくそう判定手段に
    より判定されたふくそう状態に基づいて前記入線に到着
    したセルを一時的に記憶するセル退避手段。
  2. 【請求項2】 前記セル交換装置は、さらに、複数のセ
    ルスイッチから出力されるセルのいずれかを選択して出
    線に出力する出側選択回路を備えたことを特徴とする請
    求項1記載のセル交換装置。
  3. 【請求項3】 前記セルスイッチは、 セルが入力するスイッチ入力線と、 前記セルがそのヘッダ部にて指定された宛先に応じて出
    力される複数のスイッチ出力線と、 前記スイッチ入力線より入力された前記セルのヘッダ部
    より宛先のスイッチ出力線を検出するヘッダ処理回路
    と、 アドレスを指定することによって前記セルが書き込ま
    れ、また、アドレスを指定することによって、前記書き
    込みの順序とは関係なく前記セルの読み出しが可能なバ
    ッファメモリと、 前記セルが書き込まれるバッファメモリを前記セルの宛
    先別に管理し、前記セルをそのヘッダ部で指定される前
    記スイッチ出力線に所定の順番で出力させるバッファ制
    御回路とを備えたことを特徴とする請求項1又は2記載
    のセル交換装置。
  4. 【請求項4】 前記ふくそう判定手段は、前記セルスイ
    ッチ内のバッファメモリのセル保留数を監視し、セル保
    留数が予め定められたしきい値を超えた場合、ふくそう
    状態と判定することを特徴とする請求項1、2又は3記
    載のセル交換装置。
  5. 【請求項5】 前記ふくそう判定手段は、 前記複数のセルスイッチに対応して設けられ、各セルス
    イッチのふくそう状態を判定する複数のふくそう判定回
    路と、 前記複数のふくそう判定回路からの出力の論理和をとっ
    て前記セル退避手段に出力するOR回路とを備えたこと
    を特徴とする請求項1、2、3又は4記載のセル交換装
    置。
  6. 【請求項6】 前記ふくそう判定手段は、 前記複数のセルスイッチのふくそう状態をモニタし、前
    記複数のセルスイッチのふくそう状態を判定してその結
    果を前記セル退避手段に出力するひとつのふくそう判定
    回路を備えたことを特徴とする請求項1、2、3又は4
    記載のセル交換装置。
  7. 【請求項7】 前記セル交換装置は、さらに、セル退避
    手段から出力されたセルをいずれかのセルスイッチに入
    力する入側セレクタと、 前記入側セレクタにより選択されたセルスイッチへの切
    り替えを制御する制御回路を備えたことを特徴とする請
    求項1、2、3、4、5又は6記載のセル交換装置。
  8. 【請求項8】 前記セル退避手段は、 前記複数のセルスイッチに対応した複数のセル退避回路
    を備えたことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載
    のセル交換装置。
  9. 【請求項9】 データ部とその宛先情報を含むヘッダ部
    よりなるセルを入力する複数の入線と、前記セルが出力
    される複数の出線を備え、任意の前記入線から入力され
    た前記セルを前記宛先情報にしたがって任意の前記出線
    に出力するセル交換装置であって、 前記入力されたセルを一時記憶するために前記入線対応
    に設けられ、実際にセルが記憶される退避バッファと退
    避バッファへのセルの書き込み、読み出しを管理する退
    避バッファ制御を有するセル退避回路と、 前記セル退避回路から読みだされたセルを入力とし、実
    際にセルの交換をする共通バッファ形スイッチと共通バ
    ッファ形スイッチがふくそう状態か否かを判定するふく
    そう判定回路を有する第一のセルスイッチと、前記第一
    のセルスイッチと同様の構成で前記セルが同様に入力さ
    れる第二のセルスイッチと、 前記第一のセルスイッチのふくそう判定回路の出力と前
    記第二のセルスイッチのふくそう判定回路の出力の論理
    和をとって前記セル退避回路に入力するためのOR回路
    と、 前記出線対応に設けられ、前記第一のセルスイッチと前
    記第二のセルスイッチの切り替え指示を与える切り替え
    指示信号にしたがって、前記第一のセルスイッチと前記
    第二のセルスイッチの出力するセルの一方を選択して前
    記出線に出力し、その切り替え動作はそれぞれの出側選
    択回路において第一のセルスイッチが出力するセルと第
    二のセルスイッチが出力するセルの両方がアイドルセル
    であるタイミングで行う出側選択回路とを備えたセルス
    イッチの無瞬断切り替えが可能なセル交換装置。
  10. 【請求項10】 データ部とその宛先情報を含むヘッダ
    部よりなるセルを入力する複数の入線と、前記セルが出
    力される複数の出線を備え、任意の前記入線から入力さ
    れた前記セルを前記宛先情報にしたがって任意の前記出
    線に出力するセル交換装置であって、 前記入力されたセルを一時記憶するために前記入線対応
    に設けられ、実際にセルが記憶される退避バッファと退
    避バッファへのセルの書き込み、読み出しを管理する退
    避バッファ制御を有するセル退避回路と、 前記セル退避回路から読みだされたセルを入力とし、実
    際にセルの交換をする共通バッファ形スイッチを有する
    第一のセルスイッチと、 前記第一のセルスイッチと同様の構成で前記セルが同様
    に入力される第二のセルスイッチと、 前記第一のセルスイッチと前記第二のセルスイッチのバ
    ッファメモリの使用状況をモニタしてふくそう状態か否
    か判定し前記セル退避回路に通知するふくそう判定回路
    と、 前記出線対応に設けられ、前記第一のセルスイッチと前
    記第二のセルスイッチの切り替え指示を与える切り替え
    指示信号にしたがって前記第一のセルスイッチと前記第
    二のセルスイッチの出力するセルの一方を選択して前記
    出線に出力し、その切り替え動作はそれぞれの出側選択
    回路において第一のセルスイッチが出力するセルと第二
    のセルスイッチが出力するセルの両方がアイドルセルで
    あるタイミングで行う出側選択回路とを備えたセルスイ
    ッチの無瞬断切り替えが可能なセル交換装置。
  11. 【請求項11】 データ部とその宛先情報を含むヘッダ
    部よりなるセルを入力する複数の入線と、前記セルが出
    力される複数の出線を備え、任意の前記入線から入力さ
    れた前記セルを前記宛先情報にしたがって任意の前記出
    線に出力するセル交換装置であって、 前記入力されたセルを一時記憶するために前記入線対応
    に設けられ、実際にセルが記憶される退避バッファと退
    避バッファへのセルの書き込み、読み出しを管理する退
    避バッファ制御を有するセル退避回路と、 実際にセルの交換をする共通バッファ形スイッチと共通
    バッファ形スイッチがふくそう状態か否かを判定するふ
    くそう判定回路を有する第一のセルスイッチと、 前記第一のセルスイッチと同様の構成の第二のセルスイ
    ッチと、 前記セル退避回路から読みだされたセルを前記第一のセ
    ルスイッチと前記第二のセルスイッチに入力するか否か
    を切り替えることができる入側セレクタと、前記第一の
    セルスイッチのふくそう判定回路の出力と前記第二のセ
    ルスイッチのふくそう判定回路の出力の論理和をとって
    前記セル退避回路に入力するためのOR回路と、 前記出線対応に設けられ、前記第一のセルスイッチと前
    記第二のセルスイッチの出力するセルの一方を選択して
    前記出線に出力する出側選択回路と、 前記第一のセルスイッチに出線対応でセルの出力許可を
    与え、前記第二のセルスイッチにも出線対応でセルの出
    力許可を与える制御回路とを備え、 セルスイッチの切り替え要求が発生したときには、まず
    前記入側セレクタでセルを入力するセルスイッチを切り
    替え、セルが入力されなくなったセルスイッチからのセ
    ルの出力が終了した出線から順に他方のセルスイッチが
    セルの出力を始め、またそれに対応する出側選択回路が
    そのセルを選択するように切り替わるという手順で切り
    替えが行なわれるセルスイッチの無瞬断切り替えが可能
    なセル交換装置。
  12. 【請求項12】 データ部とその宛先情報を含むヘッダ
    部よりなるセルを入力する複数の入線と、前記セルが出
    力される複数の出線を備え、任意の前記入線から入力さ
    れた前記セルを前記宛先情報にしたがって任意の前記出
    線に出力するセル交換装置であって、 前記入力されたセルを一時記憶するために前記入線対応
    に設けられ、実際にセルが記憶される退避バッファと退
    避バッファへのセルの書き込み、読み出しを管理する退
    避バッファ制御を有するセル退避回路と、 実際にセルの交換をする共通バッファ形スイッチを有す
    る第一のセルスイッチと、 前記第一のセルスイッチと同様の構成の第二のセルスイ
    ッチと、 前記第一のセルスイッチと前記第二のセルスイッチのバ
    ッファメモリの使用状況をモニタしてふくそう状態か否
    か判定し前記セル退避回路に通知するふくそう判定回路
    と、 前記セル退避回路から読みだされたセルを前記第一のセ
    ルスイッチと前記第二のセルスイッチに入力するか否か
    を切り替えることができる入側セレクタと、 前記出線対応に設けられ、前記第一のセルスイッチと前
    記第二のセルスイッチの出力するセルの一方を選択して
    前記出線に出力する出側選択回路と、 前記第一のセルスイッチに出線対応でセルの出力許可を
    与え、前記第二のセルスイッチにも出線対応でセルの出
    力許可を与える制御回路とを備え、 セルスイッチの切り替え要求が発生したときには、まず
    前記入側セレクタでセルを入力するセルスイッチを切り
    替え、セルが入力されなくなったセルスイッチからのセ
    ル飲出力が終了した出線から順に他方のセルスイッチが
    セルの出力を始め、またそれに対応する出側選択回路が
    そのセルを選択するように切り替わるという手順で切り
    替えが行なわれるセルスイッチの無瞬断切り替えが可能
    なセル交換装置。
  13. 【請求項13】 データ部とその宛先情報を含むヘッダ
    部よりなるセルを入力する複数の入線と、前記セルが出
    力される複数の出線を備え、任意の前記入線から入力さ
    れた前記セルを前記宛先情報にしたがって任意の前記出
    線に出力するセル交換装置であって、 前記セルを第一のセル退避回路と第二の退避回路に入力
    するか否かを切り替えることができる入側セレクタと、 前記入側セレクタを介して入力されたセルを一時記憶す
    るために第一のセルスイッチに対応して前記入線対応に
    設けられ、実際にセルが記憶される退避バッファと退避
    バッファへのセルの書き込み、読み出しを管理する退避
    バッファ制御を有する第一のセル退避回路と、 前記入側セレクタを介して入力されたセルを一時記憶す
    るために第二のセルスイッチに対応して前記入線対応に
    設けられた第一のセル退避回路と同様の構成の第二のセ
    ル退避回路と、 第一のセル退避回路に接続された実際にセルの交換をす
    る共通バッファ形スイッチと共通バッファ形スイッチが
    ふくそう状態か否かを判定し第一のセル退避回路に通知
    するふくそう判定回路を有する第一のセルスイッチと、 第二のセル退避回路に接続された前記第一のセルスイッ
    チと同様の構成の第二のセルスイッチと、 前記出線対応に設けられ、前記第一のセルスイッチと前
    記第二のセルスイッチの出力するセルの一方を選択して
    前記出線に出力する出側選択回路と、 前記第一のセルスイッチに出線対応でセルの出力許可を
    与え、前記第二のセルスイッチにも出線対応でセルの出
    力許可を与える制御回路とを備え、 セルスイッチの切り替え要求が発生したときには、ま
    ず、前記入側セレクタでセルを入力するセル退避回路を
    切り替え、セルが入力されなくなったすべてのセル退避
    回路内のセルが出力されたあと、そのセル退避回路に接
    続されたセルスイッチからのセルの出力が終了した出線
    から順に他方のセルスイッチがセルの出力を始め、また
    それに対応する出側選択回路がそのセルを選択するよう
    に切り替わるという手順で切り替えが行なわれるセルス
    イッチの無瞬断切り替えが可能なセル交換装置。
  14. 【請求項14】 データ部とその宛先情報を含むヘッダ
    部よりなるセルを入力する複数の入線と、前記セルが出
    力される複数の出線を備え、任意の前記入線から入力さ
    れた前記セルを前記宛先情報にしたがって任意の前記出
    線に出力するセル交換装置であって、 前記入線に入力されたセルを一時記憶するために第一の
    セルスイッチに対応して前記入線対応に設けられ、実際
    にセルが記憶される退避バッファと退避バッファへのセ
    ルの書き込み、読み出しを管理する退避バッファ制御を
    有し、内部にセルが蓄積されているか否かを出側選択回
    路に通知する第一のセル退避回路と、 前記入線に入力されたセルを一時記憶するために第二の
    セルスイッチに対応して前記入線対応に設けられた第一
    のセル退避回路と同様構成の第二のセル退避回路と、 第一のセル退避回路に接続された実際にセルの交換をす
    る共通バッファ形スイッチと共通バッファ形スイッチが
    ふくそう状態か否かを判定し第一のセル退避回路に通知
    するふくそう判定回路を有する第一のセルスイッチと、 第二のセル退避回路に接続された前記第一のセルスイッ
    チと同様の構成の第二のセルスイッチと、 前記出線対応に設けられ、前記第一のセルスイッチと前
    記第二のセルスイッチの切り替え指示を与える切り替え
    指示信号にしたがって前記第一のセルスイッチと前記第
    二のセルスイッチの出力するセルの一方を選択して前記
    出線に出力し、その切り替え動作はそれぞれの出側選択
    回路において第一と第二のセル退避回路内にセルが無く
    かつ第一のセルスイッチが出力するセルと第二のセルス
    イッチが出力するセルの両方がアイドルセルであるタイ
    ミングで行う出側選択回路とを備えたセルスイッチの無
    瞬断切り替えが可能なセル交換装置。
  15. 【請求項15】 データ部とその宛先情報を含むヘッダ
    部よりなるセルを入力する複数の入線と、前記セルが出
    力される複数の出線を備え、任意の前記入線から入力さ
    れた前記セルを前記宛先情報にしたがって任意の前記出
    線に出力するセル交換装置であって、 前記入線に入力されたセルを一時記憶するために第一の
    セルスイッチに対応して前記入線対応に設けられ、実際
    にセルが記憶される退避バッファと退避バッファへのセ
    ルの書き込み、読み出しを管理する退避バッファ制御を
    有し、内部のセルの蓄積数を退避バッファ内セル数比較
    回路に出力する第一のセル退避回路と、前記入線に入力
    されたセルを一時記憶するために第二のセルスイッチに
    対応して前記入線対応に設けられた第一のセル退避回路
    と同様構成の第二のセル退避回路と、 入線対応に設けられ対応する第一と第二のセル退避回路
    のセルの蓄積数を比較し同数か否かを出力する退避バッ
    ファ内セル数比較回路と、前記退避バッファ内セル数比
    較回路の出力の論理積をとって出側選択回路に通知する
    AND回路と、 第一のセル退避回路に接続された実際にセルの交換をす
    る共通バッファ形スイッチと共通バッファ形スイッチが
    ふくそう状態か否かを判定し第一のセル退避回路に通知
    するふくそう判定回路を有する第一のセルスイッチと、 第二のセル退避回路に接続された前記第一のセルスイッ
    チと同様の構成の第二のセルスイッチと、 前記出線対応に設けられ、前記第一のセルスイッチと前
    記第二のセルスイッチの切り替え指示を与える切り替え
    指示信号にしたがって前記第一のセルスイッチと前記第
    二のセルスイッチの出力するセルの一方を選択して前記
    出線に出力し、その切り替え動作はそれぞれの出側選択
    回路においてAND回路の出力が第一と第二のセル退避
    回路内のセル数が同数であることを通知しかつ第一のセ
    ルスイッチが出力するセルと第二のセルスイッチが出力
    するセルの両方がアイドルセルであるタイミングで行う
    出側選択回路とを備えたセルスイッチの無瞬断切り替え
    が可能なセル交換装置。
JP13456294A 1994-06-16 1994-06-16 セル交換装置 Expired - Fee Related JP3197152B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13456294A JP3197152B2 (ja) 1994-06-16 1994-06-16 セル交換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13456294A JP3197152B2 (ja) 1994-06-16 1994-06-16 セル交換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH088921A true JPH088921A (ja) 1996-01-12
JP3197152B2 JP3197152B2 (ja) 2001-08-13

Family

ID=15131238

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13456294A Expired - Fee Related JP3197152B2 (ja) 1994-06-16 1994-06-16 セル交換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3197152B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005354183A (ja) * 2004-06-08 2005-12-22 Fujitsu Ltd ネットワーク装置
JP2006217654A (ja) * 2006-04-03 2006-08-17 Ricoh Software Kk 画像転送方法およびそのプログラム格納記録媒体

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005354183A (ja) * 2004-06-08 2005-12-22 Fujitsu Ltd ネットワーク装置
JP4500589B2 (ja) * 2004-06-08 2010-07-14 富士通株式会社 ネットワーク装置
JP2006217654A (ja) * 2006-04-03 2006-08-17 Ricoh Software Kk 画像転送方法およびそのプログラム格納記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP3197152B2 (ja) 2001-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7756013B2 (en) Packet switching system and method
US5455820A (en) Output-buffer switch for asynchronous transfer mode
EP0674821B1 (en) Flow control system for packet switches
CA2153172C (en) Controlled access atm switch
US6999413B2 (en) Packet switching apparatus
EP0471344B1 (en) Traffic shaping method and circuit
JPH07202942A (ja) パケット交換機
WO1995018499A1 (en) Switching apparatus and method for multiple traffic classes
US5398235A (en) Cell exchanging apparatus
US6046982A (en) Method and apparatus for reducing data loss in data transfer devices
JP2003018186A (ja) 通信装置及び通信制御方法
JP2910770B2 (ja) 自己ルーチング交換システム及び自己ルーチング交換システムの現用/予備切替え方法
US6134219A (en) Test of cell conductivity in ATM switching system
JP3197152B2 (ja) セル交換装置
JPH08181699A (ja) Atm交換装置
JP2682434B2 (ja) 出力バッファ型atmスイッチ
JP3597113B2 (ja) パケット交換装置
JP3075068B2 (ja) Atmスイッチ
JPH07264197A (ja) セル交換装置
EP0557910B1 (en) Cell exchanging apparatus
JP3071762B2 (ja) Atm装置の無瞬断拡張システム、及びatmスイッチ
KR0151917B1 (ko) 제한적 공유메모리 비동기 전달모드 스위치 장치에서의 우선순위제어 장치
JP2802400B2 (ja) 回線切換方式
JPH0795213A (ja) ディジタル交換スイッチの系切替装置
JP2005218144A (ja) パケット交換機およびセル転送制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010529

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees