JPH0889100A - 農業用シート - Google Patents

農業用シート

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JPH0889100A
JPH0889100A JP6233894A JP23389494A JPH0889100A JP H0889100 A JPH0889100 A JP H0889100A JP 6233894 A JP6233894 A JP 6233894A JP 23389494 A JP23389494 A JP 23389494A JP H0889100 A JPH0889100 A JP H0889100A
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agricultural sheet
light
sheet
agricultural
mesh
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Atsushi Matsunaga
篤 松永
Nobuo Noguchi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】引裂強力などの機械的特性、寸法安定性、遮光
性、通気性、吸水性、柔軟性に優れ、生分解性短繊維で
構成されることにより、自然界において生分解可能で環
境に優しい農業用シートを提供する。 【構成】少なくとも50重量%以上生分解性を有する熱
可塑性重合体より得られる短繊維が含まれた短繊維不織
ウエブからなる農業用シートであり、短繊維不織ウエブ
を構成する繊維同士が三次元的な交絡を有してなり、幅
方向中央部に農業用シートの全面積に対し50〜90%
の範囲で緻密な構造を有した遮光部分1が形成され、こ
の遮光部分1の両側部に通気部分2が形成され、幅方向
端部に前記通気部分2に隣接して緻密な構造を有した形
状保持部分3が形成されてなる農業用シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械的特性、寸法安定
性、吸水性、遮光性、通気性に富んだ農業用シートに関
し、さらに詳しくは生分解性短繊維で構成されて自然界
に優しく、埋設処理により生分解可能な農業用シートに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、温室栽培などにおいてトンネ
ル状に張設される農業用シートには、合成長繊維からな
るスパンボンド不織シート、あるいはポリエステル、ポ
リビニルなどのフィルムシートなどが用いられている。
これらのシート類は、目付けの均一性、強度の点で優れ
ている。しかしながら、スパンボンド不織シートは遮光
性に優れるが、通気性に欠け、またフィルムシートも通
気性に欠けるなどの問題がある。また、スパンボンド不
織シート、フィルムシートともに、気温の上昇とともに
シート内部の雰囲気温度を上昇させ、その結果苗の植え
られた土壌中の水分が蒸発し結露するなどの問題があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような課
題を解決するもので、引裂強力などの機械的特性、寸法
安定性、遮光性、通気性、吸水性、柔軟性に優れ、生分
解性短繊維で構成されることにより、自然界において分
解可能で環境に優しい農業用シートを提供することを目
的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、少なくとも50重量%以上生分解性を有す
る熱可塑性重合体より得られる短繊維が含まれた短繊維
不織ウエブからなる農業用シートであり、短繊維不織ウ
エブを構成する繊維同士が三次元的な交絡を有してな
り、幅方向中央部に農業用シートの全面積に対し50〜
90%の範囲で緻密な構造を有した遮光部分が形成さ
れ、この遮光部分の両側部に通気部分が形成されてなる
農業用シートを要旨とするものである。また本発明は、
幅方向端部の通気部分に隣接して緻密な構造を有した形
状保持部分が形成され、前記通気部分はシート全体に占
める面積比が5〜40%で形成され、前記形状保持部分
は農業用シート全体面積の5〜10%の範囲で形成され
てなる農業用シートを要旨とするものである。
【0005】さらに、本発明について詳細に説明する
と、前記農業用シートの幅方向中央の面積比が50〜9
0%の部分は、短繊維からなる不織ウエブが、50メッ
シュ以上のネット上に載置され高圧液体流処理が施され
て緻密な構造を有した遮光部分となっており、遮光部分
の両側の面積比5〜40%の部分は、不織ウエブが25
メッシュ以下のネット上に載置されて、高圧液体流処理
が施されることにより、不織ウエブに空隙(孔)が形成
され、通気性を有する構成となっており、さらに幅方向
端部の面積比5〜10%の部分は、前記遮光部分と同様
に50メッシュ以上のネット上に載置され高圧液体流処
理が施されて緻密な構造を有した形状保持部分となって
いる。
【0006】本発明において農業用シートの幅方向中央
部の遮光部分となる緻密な構造を有した部分は、農業用
シート全体の面積比50〜90%の範囲である。この遮
光部分の面積が50%未満になると、日照時間の長い夏
期の使用において、トンネル状に張設された農業用シー
ト内部に植えられた苗に強い直射日光が当たり過ぎて、
農業用シート内の土壌の乾燥などが起こり好ましくな
い。また一方、90%を超えると通気性が損なわれ、ト
ンネル状に張設された農業用シート内部の気温の上昇を
招き好ましくない。上記の理由により農業用シート全体
に占める緻密な構造の遮光部分は50〜90%の範囲で
あり、より好ましくは60〜80%の範囲である。
【0007】また、前記遮光部分の両側の通気部分は、
農業用シート全体の面積比5〜40%の範囲である。こ
の通気部分の面積比が5%未満になると、トンネル状に
張設された農業用シートにおいて両側面の通気部分の占
める割合が小さくなり、夏季に使用される際、シート内
部の温度の上昇した空気がシート内部に籠り、結果的に
シート内の温度上昇により土中の水分の揮発をきたし、
発芽した植物の生育を阻害し好ましくない。また、通気
部分の面積比が40%を超えると、十分な通気性は得ら
れるものの、朝夕の冷気が張設されたシート内部に容易
に入り込み、結果として植物の生育を阻害し好ましくな
い。
【0008】通気部分に隣接して配される形態保持部分
は、前記遮光部分と同一構成の緻密な構造を有する部分
であり、この形態保持部分の農業用シートの全面積比5
〜10%の範囲で形成される。この形態保持部分が5%
未満であると、農業用シートの最端部に占める形態保持
部分の幅が小さくなり、張設され使用される農業用シー
トが端部より変形をきたし好ましくない。また、10%
を超えると、農業用シートの側面に占める緻密な構造部
分が増える結果となり、この緻密な構造部分の増加によ
り、側面に形成される通気部分の面積が減ることとな
り、十分な通気性を確保できず好ましくない。以上の理
由により、形態保持部分は農業用シートの全面積比5〜
10%の範囲で形成される。
【0009】次に、本発明の農業用シートを図面に基づ
いて詳細に説明する。図1は本発明の農業用シートの斜
視図であって、図において、1は生分解性合成繊維、コ
ットンおよびレーヨンなどの再生繊維からなる不織ウエ
ブを、高圧液体流処理により三次元的に交絡してなる農
業用シートの幅方向中央の緻密な構造を有した遮光部
分、2は農業用シートの前記遮光部分1の両側部に形成
された通気部分、3は農業用シートの幅方向の端部にお
いて前記通気部分2に隣接して形成された緻密な構造を
有した形状保持部分である。
【0010】本発明の農業用シートの第1の特徴は、短
繊維不織布を構成する繊維として、生分解性熱可塑性重
合体から得られる合成短繊維が農業用シートに50重量
%以上含まれている点にある。この生分解性合成短繊維
が農業用シートに対し50重量%以上含まれることによ
り、農業用シートの自然界における埋設処理などによる
分解速度が促進されるものである。すなわち、農業用シ
ートが土中に埋設された際、三次元的交絡を有してなる
生分解性合成短繊維が生分解されることにより、農業用
シートを構成する繊維が個々の繊維に分離され、生分解
の速度が促進されるものとなる。この生分解性合成短繊
維の量が50重量%未満では、分解速度の遅い残りの短
繊維が不織布の三次元的交絡を主として形成する繊維と
なり、土中に埋設処理を行なった際、不織布形状が長時
間保持されることとなり、不織布を構成する繊維が個々
に分離されにくいものとなり、農業用シート全体の分解
速度が損なわれ、好ましくない。また、前記合成短繊維
と併用して、自然界で生分解可能なコットンに代表され
る天然繊維またはレーヨンなどの再生繊維を用いること
もできる。
【0011】本発明において用いられる生分解性熱可塑
性合成短繊維としては、以下に記す重合体を通常の紡糸
方法で得られる短繊維をいう。その重合体としては、生
分解性を有する熱可塑性の脂肪族ポリエステル系重合体
であり、例えば、ポリ(α−ヒドロキシ酸)のようなポ
リグリコール酸やポリ乳酸からなる重合体またはこれら
の共重合体、また、ポリ(ε−カプロラクトン)、ポリ
(β−プロピオラクトン)のようなポリ(ω−ヒドロキ
シアルカノエート)、さらにポリ−3−ヒドロキシプロ
ピオネート、ポリ−3−ヒドロキシブチレート、ポリ−
3−ヒドロキシカプロレート、ポリ−3−ヒドロキシヘ
プタノエート、ポリ−3−ヒドロキシオクタノエートお
よびこれらとポリ−3−ヒドロキシバリレートやポリ−
4−ヒドロキシブチレートとの共重合のようなポリ(β
−ヒドロキシアルカノエート)が挙げられる。また、グ
リコールとジカルボン酸の縮重合体からなるものとし
て、例えば、ポリエチレンオキサレート、ポリエチレン
サクシネート、ポリエチレンアジペート、ポリエチレン
アゼレート、ポリブチレンオキサレート、ポリブチレン
サクシネート、ポリブチレンアジペート、ポリブチレン
セバケート、ポリヘキサメチレンセバケート、ポリネオ
ペンチルオキサレートまたはこれらの共重合体が挙げら
れる。さらに前記脂肪族ポリエステルとポリカプラミド
(ナイロン6)、ポリテトラメチレンアジパミド(ナイ
ロン46)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン
66)、ポリウンデカナミド(ナイロン11)、ポリラ
ウロラクタミド(ナイロン12)のような脂肪族ポリア
ミドとの共重合体である脂肪族ポリエステルアミド系共
重合体が挙げられる。本発明においては、生分解性を有
するものであれば用いることができる。
【0012】本発明の生分解性熱可塑性重合体からなる
短繊維は、以下の工程により、効率良く製造することが
できる。すなわち、生分解性を有する重合体を用い紡糸
金型により溶融紡糸を行ない、紡出された糸条を冷却
後、800〜1200m/分の速度で引き取り未延伸糸
を得る。
【0013】得られた未延伸糸を複数本合糸して未延伸
糸束を形成し、2段延伸機を用い延伸処理を施す。延伸
処理に際しては、未延伸糸条の破断伸度に対し、70〜
95%の範囲の目標延伸倍率が設定される。延伸に際し
ては、第1段の延伸処理において、目標延伸倍率の70
〜85%の延伸が施され、引き続き第2段の延伸処理を
施して目標延伸倍率が達成される。延伸処理の施された
糸条はヒートロールにより熱セットが施された後、押し
込みクリンパーにより捲縮が付与され、かつ紡績用油剤
が付与された後、乾燥処理を経て、糸条の単糸の繊度に
より所定の繊維長に裁断される。押し込みクリンパーに
より付与される捲縮数は、12〜25山/25mmであ
るのが良い。捲縮の付与された繊維束は紡績用油剤が付
与され、乾燥処理が施された後、繊維束の単糸の繊度に
より所定の繊維長に裁断を施すものである。
【0014】本発明に用いられるコットンとしては、晒
し加工の施されていないコーマ糸、晒し綿の外に、コッ
トンの糸条、編物、織物から得られる反毛を用いること
ができる。この反毛は単に漂白しただけのものおよび染
色したものが含まれる。
【0015】本発明における反毛を効果的に用いること
ができる反毛機は、ラッグ・マシン、ノット・ブレーカ
ー、ガーネット・マシン、廻切機などである。用いる反
毛機の種類や組み合わせは反毛される布帛の形状や、構
成する糸の太さ、撚りの強さにもよるが、同一の反毛機
を数台直列に連結させたり、2種以上の反毛機を組み合
わせて用いると効果的である。ここで反毛機による解繊
率は30〜95%の範囲が好ましい。解繊率が30%未
満であると、高圧液体流によりウエブを交絡処理する
際、高圧液体流がウエブを貫通せず好ましくない。ま
た、95%を超えると、十分な表面摩耗強度が得られず
好ましくない。なお、反毛の解繊率は下記に示す式によ
り求められる。 解繊率(%)=(反毛重量−糸状物重量)×100/反毛重量
【0016】本発明において用いられる再生繊維として
は、ビスコースレーヨンや酢酸セルロース繊維などの他
溶液紡糸レーヨンであるリヨセルなどが用いられる。
【0017】本発明の短繊維からなる不織ウエブを構成
する繊維は、繊度が1.0〜5.0デニール、繊維長1
0〜100mm程度のものを採用すると良い。繊度が
1.0デニール未満であると、不織ウエブを構成する繊
維本数が増加し、メッシュ模様の付与が困難となり、ま
た5.0デニールを超えると不織ウエブを構成する繊維
本数が少なくなるため、充分な遮光性を得ることができ
ず、好ましくない。
【0018】本発明における不織ウエブは、その目付け
が30〜150g/m2 のものであるのが好ましい。目
付けが30g/m2 未満であると得られた不織ウエブの
形態保持性が向上しないのみならず、十分な遮光性を保
持できず好ましくない。
【0019】一方、目付けが150g/m2 を超える
と、高圧液体流の加工エネルギーが大きくなり、極端な
加工条件では不織ウエブの内層において短繊維相互の交
絡が保持できず、結果として実用的な機械的特性が得ら
れないこととなり好ましくない。また、目付けが150
g/m2 を超えると、不織ウエブの厚みが大きくなり、
不織ウエブに付与するメッシュ模様が不鮮明になり、結
果として孔を有さない不織ウエブとなり、良好な通気性
が得られず好ましくない。
【0020】上記の理由で不織ウエブの目付けは30〜
150g/m2 の範囲であり、好ましくは50〜100
g/m2 の範囲である。本発明において、不織ウエブは
カード機を用い、開繊が施されるものであるが、用いら
れるカード機としては、不織ウエブに要求される性能に
応じパラレルカード機、ランダムカード機、セミランダ
ムカード機のいずれかが選択される。また、パラレルカ
ード機にクロスレイヤーを配したものであっても良く、
さらにクロスレイドされた不織ウエブをドラフターを用
い、ウエブの縦/横の並びを変えたものであっても良
い。
【0021】本発明の農業用シートの第2の特徴は、三
次元的交絡を有する所謂スパンレース不織布において、
不織布表面の交絡部分が、緻密な表面構成を有する部分
と孔形状を有する部分により構成されることにある。
【0022】すなわち、農業用シートに加工された時点
において、緻密な構造を有した遮光部分はシートの幅方
向中央部に形成され、この遮光部分の両側部に孔を有す
る通気性部分が形成され、さらにシートの幅方向端部に
前記通気性部分に隣接して緻密な構造を有した形状保持
部分が形成されるものである。
【0023】本発明の三次元的交絡を有する農業シート
は、以下の方法により作成されるものである。本発明に
おいて、三次元的交絡とは、短繊維不織ウエブを形成す
る繊維相互が横方向のみでなく、厚み方向に対しても交
絡し、緻密に一体化された構造を有していることを意味
する。また、緻密に一体化された構造とは、短繊維の主
体的な交絡によってなるものであり、カーディングされ
た短繊維ウエブよりも嵩密度が高い構造になっているこ
とをいう。
【0024】本発明にいう、三次元的交絡を有する不織
ウエブの作成方法としては、ニードルパンチ法あるいは
スパンレース法が挙げられるが、本発明においては、ス
パンレース法による不織布が効果的に適用できる。
【0025】次に、本発明におけるスパンレース法によ
る不織布作成工程を詳述する。本発明における短繊維不
織ウエブの高圧液体流処理は、孔径が0.05〜1.5
mmの噴射孔が噴射孔間隔0.5〜5mmで1列ないし
は複数列に複数個配設されたオリフィスヘッドより高圧
で柱状に噴射される高圧液体流を、ネット上に載置した
短繊維不織ウエブに衝突せしめ、短繊維不織ウエブを構
成する繊維相互を緻密に交絡せしめ一体化せしめる処理
をいう。
【0026】この、交絡処理に用いられる流体としては
常温の水あるいは熱水を使用するのが経済性の面から好
ましい。高圧液体流を前記短繊維不織ウエブに衝突させ
るに際しては、前記噴射孔が配設されたオリフィスヘッ
ドを、ネット上に載置された前記短繊維不織ウエブの進
行方向に対し、直角をなす方向に噴射孔間隔と同一間隔
でオリフィスヘッドを振動させながら、高圧液体流を噴
射せしめ均一に衝突させると良い。
【0027】この高圧液体流を噴射させる際に短繊維不
織ウエブを載置するネットとしては、高圧液体流がネッ
ト上の短繊維不織ウエブを通過し得る構造のものであれ
ば、金属性、ポリエステル製、あるいはその他の材質の
何れでも良い。
【0028】本発明において、前記短繊維ウエブに遮光
部分および形状保持部分を形成するために用いられるネ
ットは、50〜150メッシュのものが使用される。5
0メッシュ未満のネットでは、交絡処理の施された短繊
維不織ウエブに孔が形成され、結果として十分な遮光性
および形状保持性を保持できず好ましくない。また、1
50メッシュを超えると、十分な遮光性および形状保持
性を保持できるものの、交絡処理に要するエネルギーが
多大になり、好ましくない。
【0029】この高圧液体流による交絡処理は、少なく
とも2回に分けて行なわれると良い。すなわち、第1回
目の高圧液体流処理は、液圧が40kg/cm2 G以下
の高圧液体流により前記短繊維不織ウエブに予備的に交
絡を施す。この第1回目の処理を行なうときの水圧が4
0kg/cm2 Gを超えると、高圧液体流により発生す
る随伴気流により前記短繊維不織ウエブの乱れが生じ、
目付けムラが生じ、不織布の品位を保つ上で好ましくな
い。
【0030】予備交絡の施された短繊維不織ウエブを引
き続き、第2回目以降の交絡処理として水圧50kg/
cm2 G以上の高圧液体流により処理が施され、短繊維
相互が三次元的に緻密に一体化した、所謂スパンレース
不織布とするものである。
【0031】また、前記方法により得られた短繊維不織
ウエブを、さらに反転し第3回目の交絡処理として、第
2回目で適用した水圧により交絡処理を施すことによ
り、表裏共に緻密に交絡処理の施されたスパンレース不
織布とすることができる。
【0032】本発明の農業用シートにおいて、遮光部分
の両側に通気性を機能する部分を形成する方法について
説明する。前記工程において、50メッシュ以上のネッ
トを用いて高圧液体流処理の施された不織ウエブを、2
5メッシュ以下のネット上に導き、50メッシュ以上の
ネットを用いて高圧液体流処理の施された短繊維不織ウ
エブの遮光部分の両側に再度高圧液体流を作用せしめ、
25メッシュ以下のネットの有する孔形状を短繊維不織
ウエブに付与せしめ、通気性を有する部分を形成するも
のである。
【0033】次に、この孔を有する短繊維不織ウエブの
作成方法についてさらに詳細に説明する。すなわち、5
0メッシュ以上のネットにより交絡処理の施された不織
布を、部分的に25メッシュ以下のネットによる孔を有
する不織布とするものである。すなわち、前記方法で得
られた不織ウエブを、25メッシュ以下の編目構成のネ
ット上に載置し、この不織ウエブの上部に、孔径0.0
5〜1.5mmの噴射孔が0.5〜5mm間隔で配置さ
れた10〜30cm幅で移動および旋回可能なオリフィ
スヘッドを複数個配設し、このオリフィスヘッドの配置
角度および配置場所を調整することにより、孔形状の付
与される幅および位置の規制を決めるものである。
【0034】この方法により得られた不織ウエブは、交
絡処理による部分が、50メッシュ以上のネットによる
緻密な不織布表面を有し、それ以外の部分が孔付与の行
なわれた通気性機能の有するものである。
【0035】この工程における高圧液体流の噴射に要す
る液圧は、交絡形成を目的とせず、孔形状の付与できる
液圧であれば良く、通常40〜60kg/cm2 Gの範
囲であれば良い。
【0036】以上により得られた短繊維不織ウエブの余
分な水分を、既知の水分除去装置であるマングルなどを
用いて除去し、さらにサクションバンド方式の熱風循環
式乾燥機を用いて乾燥処理を施し、三次元的交絡を有す
るとともに部分的に孔形状の付与された不織布を得るこ
とができる。
【0037】なお、本発明のシートは、上記工程の後、
必要に応じて、プリントまたは染色などの後加工や、短
繊維不織ウエブの片面または両面に樹脂を付与すること
により、形態保持性、撥水性の付与などを行なうことも
できる。
【0038】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。な
お、本発明における実施例の測定は以下の方法により行
なった。 (1) 不織布の引張強力(kg/5cm幅);定速伸長型
引張試験機(東洋ボールドウイン社製テンシロンUTM
−4−1−100)を用い、JIS L−1096に記
載のストリップ法に従って測定した。すなわち、試料幅
が5cmで試料長が15cmの試料片10片を準備し、
各試料毎に掴み間隔10cm、引張速度10cm/分で
測定して最大引張強力(kg)を求め、得られた各引張
強力値の平均値を不織布の引張強力(kg/5cm幅)
とした。
【0039】(2) 圧縮剛軟度(g);試料長が10c
m、試料幅が5cmの試料片計5点を作成し、各試料片
毎に横方向に曲げて円筒状物とし、各々その端部を接合
したものを圧縮剛軟度測定試料とした。次いで、各測定
試料毎にその軸方向について、定速伸長型引張試験機
(東洋ボールドウイン社製テンシロンUTM−4−1−
100)を用い、圧縮速度5cm/分で圧縮し、得られ
た最大荷重値(g)の平均値を圧縮剛軟度(g)とし
た。
【0040】(3) 通気遮断性(m/秒);30cm角の
試料を5個準備し、風速10m/秒の風の発生機、およ
び測定機としては日本カノマックス社製風速測定器型式
6621を用いて測定した。すなわち、試料を送風7m
/秒の風速の位置に垂直に置き、試料を通過する風速を
試料の直後1cmの位置で各試料毎に測定し、その平均
値を通気性(m/秒)とした。
【0041】(4) 遮光性(ルックス);30cm角の試
料を5個準備し、光源として200Wの白色光を用い、
照度の測定器としては東京光電社社製照度計ANA−3
00を用い測定した。すなわち、光源と測定器間の距離
を2000ルックスの位置とし、測定器上10cmに試
料を水平に置き、試料を通過する光量を各試料毎に測定
し、その平均値を遮光性(ルックス)とした。
【0042】(5) 吸水性(cm/10分);JIS L
−1096に記載のバイレック法により、幅2.5c
m、長さ20cmの試料を5点作成し、各試料片を20
±2℃の蒸留水を入れた水槽上の一定の高さに支えた水
平棒上にピンで留めて吊るす。試料片の下端を一線に並
べて水平棒を下げ試料片の下端の1cmが丁度水につか
るようにする。次に10分間放置後の水の上昇した高さ
(mm)を測り、平均値を吸水性(cm/10分)とし
た。
【0043】(6) 生分解性;30cm×30cmの試料
を土中に埋設し、3週間後に取り出し、不織布の形状の
目視判定を行ない評価した。また、不織布の形態を保持
するものについては、不織布の強力を測定し、初期強力
に対し50%以上低下した測定値を示すものを生分解性
が良好と判定した。
【0044】実施例1 生分解性合成繊維としては、ポリブチレンサクシネート
により得られた繊度2デニール、繊維長51mmの短繊
維を用いた。これをランダムカード機により、繊維の配
列がランダムな目付け60g/m2 の短繊維不織ウエブ
を得た。
【0045】上記方法で得られた短繊維不織ウエブを、
20m/分で移動する70メッシュの金網状に載置し、
短繊維不織ウエブの上方50mmの位置に、孔径0.1
2mm、孔間隔0.6mmで配された液体流の噴射孔よ
り、第1回目の処理とし、水圧40kg/m2 Gの常温
の水により高圧液体流処理を施し、引き続き第2回目の
処理として、前記と同一ネットおよび噴射孔を用い、水
圧70kg/m2 Gの水圧により4回の高圧液体流処理
を施した。
【0046】得られた不織ウエブを、マングルにより余
剰の水分を除去した後、100℃の温度の乾燥機により
乾燥処理を行なった。得られた不織ウエブは目付け62
g/m2 で、構成繊維が緻密に一体化した三次元的交絡
を有するものであった。
【0047】上記方法により得られた不織ウエブを、さ
らに20メッシュのネット上に導き、ネットの上方50
mmの位置に、噴射孔の孔径0.1mm、噴射孔間隔
0.6mmの噴射孔を有する30cm幅のオリフィスヘ
ッドが、前記不織ウエブの両端部よりオリフィスヘッド
の中心を12.5cm位置に2個、不織ウエブの進行方
向に対しそれぞれ30度角度で設置した。この2個のオ
リフィスヘッドの中心間の距離を75cmとした。
【0048】不織ウエブに孔形状を付与する際に、水圧
70kg/m2 Gの高圧液体流処理を3回行なった。得
られた不織ウエブは、両端部より5cmの幅で70メッ
シュのネットによる緻密に交絡処理が施された形態保持
部分が形成され、その内部にそれぞれ15cmの幅で孔
形状の付与された空隙を有する通気性部分、中央部分に
75cmの幅で形態保持部と同一メッシュによる緻密な
構造を有する不織ウエブであった。
【0049】得られた不織ウエブの余分な水分をマング
ルなどにより除去した後、90℃の温度によりサクショ
ンバンド方式の乾燥機により乾燥処理を施した。得られ
た不織ウエブの性能は、70メッシュの交絡部分のう
ち、中央の遮光性を有する部分の引張強力は5.2kg
/5cm幅であった。また、通気性を保有のため20メ
ッシュにより有孔の付与された部分の引張強力は4.6
kg/5cm幅であり、さらに幅方向端部の形状保持性
を有する部分の引張強力は5.7kg/5cm幅であっ
た。
【0050】また、20メッシュによる有孔部分は、不
織ウエブの表面に明瞭な空隙が現れ、通気性を有するも
のであり、70メッシュ部分は緻密な構造からなる適度
な遮光性と形態保持性を有するものであった。
【0051】この不織布を30cm×30cmの大きさ
に裁断し、土中に3週間埋設した後、取り出したとこ
ろ、部分的に不織布の形態が損なわれたものであり、不
織布強力の測定値は、初期強力の75%低下の1.3k
g/5cm幅であり、生分解性の良好な不織布であっ
た。
【0052】実施例2 不織ウエブを構成する繊維としては、生分解性合成繊維
に、ポリブチレンサクシネートにより得られた繊維2デ
ニール、繊維長51mmの短繊維、コットン繊維に平均
繊度1.8デニール、平均繊維長22mmの晒し綿を用
いた。配合比率(重量比)を生分解性合成繊維:コット
ン晒し綿=60:40とした以外は実施例1と同じ条件
にて不織ウエブを得た。
【0053】得られた不織ウエブの性能は、70メッシ
ュの交絡部分のうち、中央の遮光性を有する部分の引張
強力は6.5kg/5cm幅であった。また、通気性を
保有のため20メッシュにより有孔の付与された部分の
引張強力は5.6kg/5cm幅であり、さらに幅方向
端部の形状保持性を有する部分の引張強力は6.9kg
/5cm幅であった。
【0054】また、20メッシュによる有孔部分は、不
織ウエブの表面に明瞭な空隙が現れ、通気性を有するも
のであり、70メッシュ部分は緻密な構造からなる適度
な遮光性と形態保持性を有するものであった。
【0055】この不織布を30cm×30cmの大きさ
に裁断し、土中に3週間埋設した後、取り出したとこ
ろ、部分的に不織布の形態が損なわれたものであり、不
織布強力の測定値は、初期強力の57%低下の2.97
kg/5cm幅であり、生分解性の良好な不織布であっ
た。
【0056】比較例1 実施例2において、配合比率(重量比)を生分解性合成
繊維:コットン晒し綿=30:70とした以外は実施例
2と同一条件で不織布を得た。
【0057】得られた不織布は、70メッシュのネット
により交絡処理の施された緻密な交絡部分を有する遮光
部分、形態保持部分、20メッシュのネットにより空隙
(孔)の形成された不織布であったが、この不織布を3
0cm×30cmの大きさに裁断し、土中に3週間埋設
した後、取り出したところ、不織布の形態が保持されて
おり、不織布強力の測定値は、初期強力7.85kg/
5cm幅に対し、35%低下の5.1kg/5cm幅で
あり、生分解速度の遅い不織布であった。
【0058】以上述べた実施例、比較例における不織布
の引張強力、圧縮剛軟度、遮光性、通気遮断性、吸水性
について測定した結果を表1、また、生分解性の評価結
果を表2に示す。
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、特に引張
強力などの機械的性質、寸法安定性、遮光性、通気性、
吸水性に優れ、また生分解して堆肥化の可能な農業用シ
ートとして好適な素材を提供することができる。特に、
本発明は幅方向中央に緻密な構造を有した遮光部分が形
成され、この遮光部分の両側に通気部分が形成されて農
業用シートとして優れた効果を発揮し、さらに幅方向端
部に前記通気部分に隣接して緻密な構造を有した形状保
持部分が形成されているので、シート全体の形状が安定
し、三次元的交絡により得られる柔軟性と相まって展張
性に優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の農業用シートの斜視図である。
【符号の説明】
1 遮光部分 2 通気部分 3 形状保持部分

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも50重量%以上生分解性を有
    する熱可塑性重合体より得られる短繊維が含まれた短繊
    維不織ウエブからなる農業用シートであり、短繊維不織
    ウエブを構成する繊維同士が三次元的な交絡を有してな
    り、幅方向中央部に農業用シートの全面積に対し50〜
    90%の範囲で緻密な構造を有した遮光部分が形成さ
    れ、この遮光部分の両側部に通気部分が形成されてなる
    ことを特徴とする農業用シート。
  2. 【請求項2】 幅方向端部の通気部分に隣接して緻密な
    構造を有した形状保持部分が形成され、前記通気部分は
    シート全体に占める面積比が5〜40%で形成され、前
    記形状保持部分は農業用シート全体面積の5〜10%の
    範囲で形成されてなることを特徴とする請求項1記載の
    農業用シート。
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