JPH0887761A - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置

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JPH0887761A
JPH0887761A JP22444494A JP22444494A JPH0887761A JP H0887761 A JPH0887761 A JP H0887761A JP 22444494 A JP22444494 A JP 22444494A JP 22444494 A JP22444494 A JP 22444494A JP H0887761 A JPH0887761 A JP H0887761A
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JP
Japan
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metal
coil
objective lens
metal spring
bobbin
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JP22444494A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Ito
達也 伊藤
Kazuhiro Ikeda
和弘 池田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 対物レンズを保持するボビンに設けたコイル
への通電を、このボビンを支持する金属バネを介して行
なうようにした対物レンズ駆動装置において、ハンダ付
けによる金属バネとコイルのコイル端子との接続を容易
に行なう。 【構成】 一端を固定部材6に固定した金属バネ7a〜
7cの他端側を嵌合させる溝10a〜10cと、コイル
端子3a,3bを挿入する小孔11a,11bとを固定
部5a〜5cに形成する。金属バネ7a〜7cを溝10
a〜10c内へ嵌合させたときに、小孔11a,11b
に挿入しておいてコイル端子3a,3bと金属バネ7a
〜7cとが接触し、その接触状態でハンダ付けを行な
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスク状の情報記録
媒体に光スポットを投射して情報の記録及び再生を行な
う光学的情報記録再生装置に用いる対物レンズ駆動装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述した光学的情報記録再生装置
に用いる対物レンズ駆動装置は、対物レンズを保持する
ボビン、ボビンに取り付けられたコイル、ボビンを支持
する複数個の長尺状の金属バネ等により形成されてい
る。なお、コイルへの通電に関しては、金属バネを電送
路として利用することが広く行なわれており、その場合
には、金属バネとコイルのコイル端子とをハンダ付けし
て接続する必要がある。ここで、金属バネとコイル端子
とをハンダ付けして接続する作業は、コイル端子をピン
セット等により挾んで保持した後に金属バネに接触さ
せ、その接触状態を維持しつつハンダ付けすることが一
般的である。
【0003】なお、金属バネとコイル端子とをハンダ付
けして接続する作業の容易化を図った装置としては、特
開平3−147530号公報に開示されたものがある。
この装置は、金属バネの端部にV字状の切欠き部を形成
し、この切欠き部にコイル端子を挾んで仮保持し、つい
で、金属バネとコイル端子とをハンダ付けするものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】金属バネとコイル端子
とをハンダ付けして接続する作業は、一方の手でピンセ
ットを操作して他方の手でハンダごてを操作するという
細かい手作業が要求され、作業効率が悪く、コストアッ
プの原因の一つになっている。
【0005】一方、特開平3−147530号公報に開
示された装置においては、ハンダ付けする作業自体は容
易になるが、金属バネに切欠き部を形成することにより
加工コストが高くなっている。また、金属バネに切欠き
部を形成することによって金属バネに不要な変形が生
じ、対物レンズの駆動時に有害な共振が発生し、対物レ
ンズの駆動性能が低下するという危険性がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
対物レンズを保持するボビンにコイルを取り付け、一端
を固定部材に固定した複数個の長尺状の金属バネにより
前記ボビンを支持し、前記金属バネを介して前記コイル
へ通電することにより前記対物レンズをフォーカシング
方向とトラッキング方向とへ駆動する対物レンズ駆動装
置において、前記金属バネの他端側が嵌合される溝を有
する複数個の固定部を前記ボビンに設け、前記コイルの
コイル端子を挿入する小孔を前記溝に交差させて前記固
定部に形成した。
【0007】請求項2記載の発明は、対物レンズを保持
するボビンにコイルを取り付け、一端を固定部材に固定
した複数個の長尺状の金属バネにより前記ボビンを支持
し、前記金属バネを介して前記コイルへ通電することに
より前記対物レンズをフォーカシング方向とトラッキン
グ方向とへ駆動する対物レンズ駆動装置において、前記
金属バネの他端側が嵌合される溝を有する複数個の固定
部を前記ボビンに設け、前記金属バネの延出方向に沿っ
た前記固定部の先端側に前記金属バネから離反する方向
へ傾斜した面取り部を形成した。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、溝を金属バネの延出方向に対して平
行な略V字型に形成した。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1、2又は
3記載の発明において、溝の表面に金属メッキを施し
た。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項1、2、3
又は4記載の発明において、金属バネの固定部材への固
定位置近傍と前記金属バネの固定部への固定位置近傍と
の少なくとも一方に、硬化性を有する液体状の振動減衰
材を収容する容器を設けた。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明では、コイル端子を小孔に
挿入することによりコイル端子が溝を横切る状態に仮保
持され、ついで、金属バネの他端側を溝内へ嵌合させる
ことにより金属バネとコイル端子とが接触した状態とな
る。従って、金属バネとコイル端子とを接続するために
行なうハンダ付けの作業を容易に行なえる。しかも、金
属バネに対しては特別な加工を施す必要がなく、そのよ
うな加工に伴う変形も発生せず、対物レンズの駆動性能
が向上する。
【0012】請求項2記載の発明では、金属バネの他端
側を溝内へ嵌合させたとき、金属バネの延出方向先端側
と面取り部との間にテーパ状の空間ができるため、コイ
ル端子をこの空間に差し込んで空間の狭い方向へ移動さ
せることにより、コイル端子は金属バネに接触し、か
つ、金属バネと面取り部とに挾まれた状態で保持され
る。従って、金属バネとコイル端子とを接続するために
行なうハンダ付けの作業を容易に行なえる。しかも、金
属バネに対しては特別な加工を施す必要がなく、そのよ
うな加工に伴う変形も発生せず、対物レンズの駆動性能
が向上する。
【0013】請求項3記載の発明では、溝の形状が金属
バネの延出方向に対して平行な略V字型であるため、こ
の溝内への金属バネの嵌合を容易に行なえる。
【0014】請求項4記載の発明では、金属バネとコイ
ル端子とを接続するハンダ付けを行なう際に、同時に、
金属バネを金属メッキを施した溝へハンダ付けすること
ができ、従って、金属バネとコイル端子とをハンダ付け
した後に、金属バネを固定部へ接着するための接着作業
が不要となる。
【0015】請求項5記載の発明では、容器の窪みに液
体状の振動減衰材を収容し、この振動減衰材に金属バネ
を浸した状態でその振動減衰材を硬化させることによ
り、対物レンズを駆動する際に発生する金属バネの共振
が大幅に低減され、対物レンズの駆動性能が向上する。
【0016】
【実施例】本発明の第一の実施例を図1ないし図3に基
づいて説明する。なお、本実施例は、請求項1及び3記
載の発明に対応するものである。対物レンズ1を保持す
るボビン2が設けられており、このボビン2には、対物
レンズ1をボビン2と共にフォーカシング方向(Z方
向)へ駆動させるコイルであるフォーカシングコイル3
と、トラッキング方向(Y方向)へ駆動させるコイルで
あるトラッキングコイル4とが取り付けられている。さ
らに、前記ボビン2には、前記対物レンズ1を挾んだY
方向の側面にそれぞれ上下二段に、後述する金属バネを
固定するための4個の固定部5a〜5d(但し、5dは
図示せず)が固定されている。
【0017】つぎに、前記ボビン2が取り付けられる固
定部材であるベース6が設けられており、このベース6
には長尺丸棒状の4本の金属バネ7a〜7d(但し、7
dは図示せず)の一端が固定されている。なお、これら
の金属バネ7a〜7dはタンジェンシャル方向(X方
向)にそって延出し、その他端側が前記固定部5a〜5
dに固定されている。さらに、前記ベース6にはヨーク
8a〜8dが設置されており、ヨーク8aには磁石9a
が取り付けられ、ヨーク8dにも磁石9bが取り付けら
れている。また、前記金属バネ7a〜7dは導電性を有
し、前記対物レンズ1を駆動させる際にはこれらの金属
バネ7a〜7dを介してフォーカシングコイル3やトラ
ッキングコイル4への通電が行なわれる。
【0018】図2は、固定部5aへの金属バネ7aの固
定構造、及び、金属バネ7aとフォーカシングコイル3
の一方のコイル端子3aとの接続構造を示すものであ
る。固定部5aには、金属バネ7aの延出方向(X方
向)に対して平行に略V字型の溝10aが形成されてい
る。さらに、この固定部5aには、前記溝10aの底部
においてこの溝10aの形成方向と直交する向きに小孔
11aが形成されており、この小孔11aに前記フォー
カシングコイル3の一方のコイル端子3aが挿入されて
いる。ここで、小孔11aにコイル端子3aを挿入した
後に溝10aに金属バネ7aの他端側を嵌合することに
より、コイル端子3aと金属バネ7aとが接触し、その
接触状態でハンダ付けされている。また、前記小孔11
aの直径は、コイル端子3aの直径より十分に大きく設
定されている。
【0019】なお、他の固定部5b〜5dに対する他の
金属バネ7b〜7dの固定構造や金属バネ7d〜7dと
コイル端子との接続構造も同様であり、例えば、固定部
5bにはそれぞれ略V字型の溝10b〜10dや小孔1
1b〜11d(但し、10d,11c,11dは図示せ
ず)が形成されており、これらの溝10b〜10dに金
属バネ7b〜7dの他端側が嵌合され、小孔11bには
前記フォーカシングコイル3の他方のコイル端子3bが
挿入され、小孔11c,11dには前記トラッキングコ
イルのコイル端子(図示せず)が挿入されている。
【0020】このような構成において、固定部5a,5
bへの金属バネ7a,7bの固定手順、及び、金属バネ
7a,7bとコイル端子3a,3bとの接続手順を図3
に基づいて説明する。なお、固定部5c,5dへの金属
バネ7c,7dの固定手順、及び、金属バネ7c,7d
とトラッキングコイルのコイル端子との接続手順につい
ても同様であり、説明を省略する。固定部5a,5bの
小孔11a,11bへコイル端子3a,3bを挿入して
おき、図3(a)に示すように、コの字型の金属7をボ
ビン2に対して矢印A方向へ移動させて溝10a,10
bに嵌合させる。そして、図3(b)に示すようにコの
字型の金属7が溝10a,10bに嵌合されたとき、コ
の字型の金属7は図2に示すように、コイル端子3a,
3bに乗り上げた状態となって弾性変形し、その応力に
よってコイル端子3a,3bが固定部5a,5bに押し
付けられ、コイル端子3a,3bとコの字型の金属7と
が接触状態に維持される。
【0021】この状態でコの字型の金属7とコイル端子
3a,3bとをハンダ付けする。このようにしてハンダ
付け作業を行なうことにより、非常に細いコイル端子3
a,3bをピンセット等で挾み、コの字型の金属7に接
触させた状態に維持しつつハンダ付けするという煩雑で
手間のかかる作業を行なう必要がなくなり、作業効率が
向上し、コストダウンを図ることができる。
【0022】さらに、コの字型の金属7とコイル端子3
a,3bとをハンダ付けした後、接着剤12によりコの
字型の金属7を固定部5a,5bに接着固定する。そし
て、接着剤12が十分に乾燥した後、コの字型の金属7
を2ヵ所の屈曲部B,Cで切断することにより、2本の
金属バネ7a,7bを形成する。
【0023】なお、溝10a,10bの表面に金属メッ
キを予め施しておくことにより(請求項4記載の発
明)、コの字型の金属7とコイル端子3a,3bとをハ
ンダ付けする際に、同時に、金属メッキを施した溝10
a,10bの表面に対するコの字型の金属7のハンダ付
けを行なえる。従って、接着剤12を使用してコの字型
の金属7を固定部5a,5bに接着する作業が不要とな
り、作業効率がさらに向上し、より一層のコストダウン
を図ることができる。
【0024】ついで、本発明の第二の実施例を図4ない
し図8に基づいて説明する。なお、本実施例は請求項
2、3及び5記載の発明に対応するものである。また、
図1ないし図3において説明した部分と同一部分は同一
符号で示し、説明も省略する。ボビン2には対物レンズ
1が保持されると共にフォーカシングコイル3やトラッ
キングコイル4が取り付けられており、このボビン2
は、4本の金属バネ7a〜7dを介してベース6に取り
付けられている。また、前記ボビン2には、前記対物レ
ンズ1を挾んだY方向の側面に上下二段に4個の固定部
13a〜13d(但し、13dは図示せず)が固定され
ており、一端を前記ベース6に固定した前記金属バネ7
a〜7dの他端側が前記固定部13a〜13dに固定さ
れている。
【0025】ここで、図5は、固定部13aへの金属バ
ネ7aの固定構造、及び、金属バネ7aとフォーカシン
グコイル3の一方のコイル端子3aとの接続構造を示す
ものである。固定部13aには、金属バネ7aの延出方
向に対して平行に略V字型の溝10aが形成されてお
り、さらに、金属バネ7aの延出方向に沿った固定部1
3aの先端側にはこの金属バネ7aから離反する方向へ
約45゜の角度をもって傾斜した面取り部14aが形成
されている。そして、金属バネ7aの他端側が溝10a
に嵌合され、嵌合された金属バネ7aの先端側と面取り
部14aとの間にフォーカシングコイル3の一方のコイ
ル端子3aが挿入され、金属バネ7aとコイル端子3a
とが接触状態でハンダ付けされている。
【0026】なお、他の固定部13b〜13dに対する
他の金属バネ7b〜7dの固定構造や金属バネ7b〜7
dとコイル端子との接続構造も同様であり、例えば、固
定部13b〜13dにはそれぞれ略V字型の溝10b〜
10dや面取り部14b〜14d(但し、10d,14
dは図示せず)が形成されており、金属バネ7bの先端
側と面取り部14bとの間にフォーカシングコイル3の
他方のコイル端子3bが挿入され、金属バネ7bとコイ
ル端子3bとが接触状態でハンダ付けされている。
【0027】つぎに、前記ベース6における前記金属バ
ネ7a〜7dの固定位置近傍と、前記ボビン2における
前記金属バネ7a〜7dの固定位置近傍とには、硬化性
を有する液体状の振動減衰材であるシリコンゴム15を
収容可能な窪み16を有する容器17が固定されてい
る。なお、窪み16は、この対物レンズ駆動装置を組み
立てる際における重力方向と反対方向に開孔されてい
る。また、この容器17における金属バネ7a〜7dの
延出方向に直交する位置の2つの壁面にはU字型の切欠
き18が形成されており、これらの切欠き18は、金属
バネ7a〜7dがはまり込むために十分な大きさに形成
されている。そして、金属バネ7a〜7dは切欠き18
内にこの切欠き18の周面に非接触状態で挿通され、窪
み16内に注入したシリコンゴム15が金属バネ7a〜
7dと容器17との間でゲル状に硬化している。
【0028】このような構成において、固定部13a,
13bへの金属バネ7a,7bの固定手順、及び、金属
バネ7a,7bとコイル端子3a,3bとの接続手順を
図8に基づいて説明する。なお、固定部13c,13d
への金属バネ7c,7dの固定手順、及び、金属バネ7
c,7dとトラッキングコイルのコイル端子との接続手
順についても同様であり、説明を省略する。まず、図8
(a)に示すように、コの字型の金属7をボビン2に対
して矢印A方向へ移動させて溝10a,10bに嵌合さ
せる。ついで、図8(b)に示すようにコの字型の金属
7が溝10a,10bに嵌合されたとき、コの字型の金
属7と面取り部14a,14bとの間に空間が生じ、こ
れらの空間へコイル端子3a,3bを挿入する。そし
て、空間へ挿入したコイル端子3a,3bを空間の狭い
方向へ移動させることによりこれらのコイル端子3a,
3bをコの字型の金属7と面取り部14a,14bとに
よって挾んだ状態とし、その状態でコの字型の金属7と
コイル端子3a,3bとをハンダ付けする。
【0029】このようにしてハンダ付け作業を行なうこ
とにより、非常に細いコイル端子3a,3bをピンセッ
ト等で挾み、コの字型の金属7に接触させた状態に維持
しつつハンダ付けするという煩雑で手間のかかる作業を
行なう必要がなくなり、作業効率が向上し、コストダウ
ンを図ることができる。
【0030】さらに、コの字型の金属7とコイル端子3
a,3bとをハンダ付けした後、接着剤12によりコの
字型の金属7を固定部13a,13bに接着固定する。
そして、接着剤12が十分に乾燥した後、コの字型の金
属7を2ヵ所の屈曲部B,Cで切断することにより、2
本の金属バネ7a,7bを形成する。
【0031】なお、溝10a,10bの表面に金属メッ
キを予め施しておくことにより(請求項4記載の発
明)、コの字型の金属7とコイル端子3a,3bとをハ
ンダ付けする際に、同時に、金属メッキを施した溝10
a,10bの表面に対するコの字型の金属7のハンダ付
けを行なえる。従って、接着剤12を使用してコの字型
の金属7を固定部13a,13bに接着する作業が不要
となり、作業効率がさらに向上し、より一層のコストダ
ウンを図ることができる。
【0032】つぎに、対物レンズ駆動装置の組立て工程
中において、金属バネ7a〜7dを容器17の切欠き1
8に対して挿通状態に位置させた後、窪み16内へ液体
状のシリコンゴム15を注射器等を用いて一定量ずつ注
入する。液体状のシリコンゴム15は注入された窪み1
6の中で広がり、容器17と金属バネ7a〜7dとの間
の空間を充填する。そして、液体状のシリコンゴム15
は、容器17と金属バネ7a〜7dとの間の隙間から漏
れ出すことなく次第にゲル状に硬化する。
【0033】ここで、対物レンズ駆動装置において使用
される金属バネ7a〜7dに対しては、駆動時に発生す
る共振振幅をなるべく少なくするように、ゴム等の振動
減衰性の良い材料を塗布したり貼り付けたりすることを
行なっているが、その作業は細かい作業であり、組立て
効率を低下させてしまう。また、その材料の量を一定に
することは難しく、量が不均一になるために重さのバラ
ンスが崩れてしまい、その結果、新たに有害な共振を発
生してしまうことになる。しかしながら、本実施例のよ
うに構成すれば、非常に簡単なやり方で金属バネ7a〜
7dに振動減衰性の高いシリコンゴム15を取り付ける
ことが可能となり、重さのバランスを崩さずに駆動時に
発生する金属バネ7a〜7dの共振の振幅を小さくする
ことがでできる。
【0034】なお、本実施例においては、シリコンゴム
15を注入する容器17を、ベース6における金属バネ
7a〜7dの固定位置近傍とボビン2における金属バネ
7a〜7dの固定位置近傍とに設けた場合を例に挙げて
説明したが、ベース6側とボビン2側とのいずれか一方
に設けた場合であっても、駆動時に発生する金属バネ7
a〜7dの共振の振幅を小さくするという効果が得られ
る。
【0035】また、図1ないし図3に示した第一の実施
例においても、このような容器17を設けてシリコンゴ
ム15を注入することにより、同様の効果が得られる。
【0036】
【発明の効果】請求項1記載の発明は上述のように、対
物レンズを保持するボビンにコイルを取り付け、一端を
固定部材に固定した複数個の長尺状の金属バネにより前
記ボビンを支持し、前記金属バネを介して前記コイルへ
通電することにより前記対物レンズをフォーカシング方
向とトラッキング方向とへ駆動する対物レンズ駆動装置
において、前記金属バネの他端側が嵌合される溝を有す
る複数個の固定部を前記ボビンに設け、前記コイルのコ
イル端子を挿入する小孔を前記溝に交差させて前記固定
部に形成したので、コイル端子を小孔に挿入し、つい
で、金属バネの他端側を溝内へ嵌合させることにより金
属バネとコイル端子とを接触状態とすることができ、従
って、金属バネとコイル端子とを接続するために行なう
ハンダ付けの作業を容易に行なうことができ、これによ
り、組立て作業の作業効率を向上させることができると
共に製造コストを低減させることができ、しかも、金属
バネに対しては特別な加工を施す必要がなく、そのよう
な加工に伴う変形も発生せず、対物レンズの駆動性能を
向上させることができる等の効果を有する。
【0037】請求項2記載の発明は上述のように、対物
レンズを保持するボビンにコイルを取り付け、一端を固
定部材に固定した複数個の長尺状の金属バネにより前記
ボビンを支持し、前記金属バネを介して前記コイルへ通
電することにより前記対物レンズをフォーカシング方向
とトラッキング方向とへ駆動する対物レンズ駆動装置に
おいて、前記金属バネの他端側が嵌合される溝を有する
複数個の固定部を前記ボビンに設け、前記金属バネの延
出方向に沿った前記固定部の先端側に前記金属バネから
離反する方向へ傾斜した面取り部を形成したので、金属
バネの他端側を溝内へ嵌合させたとき、金属バネの延出
方向先端側と面取り部との間にテーパ状の空間ができる
ため、コイル端子をこの空間に差し込んで空間の狭い方
向へ移動させることによりコイル端子を金属バネと面取
り部とにより挾んだ状態で仮保持することができ、従っ
て、金属バネとコイル端子とを接続するために行なうハ
ンダ付けの作業を容易に行なうことができ、これによ
り、組立て作業の作業効率を向上させることができると
共に製造コストを低減させることができ、しかも、金属
バネに対しては特別な加工を施す必要がなく、そのよう
な加工に伴う変形も発生せず、対物レンズの駆動性能を
向上させることができる等の効果を有する。
【0038】請求項3記載の発明は上述のように、請求
項1又は2記載の発明において、溝を金属バネの延出方
向に対して平行な略V字型に形成したので、この溝への
金属バネの嵌合を容易に行なうことができ、これによ
り、組立て作業の作業効率を向上させることができると
共に製造コストを低減させることができる等の効果を有
する。
【0039】請求項4記載の発明は上述のように、請求
項1、2又は3記載の発明において、溝の表面に金属メ
ッキを施したので、金属バネとコイル端子とを接続する
ハンダ付けを行なう際に、同時に、金属バネを金属メッ
キを施した溝へハンダ付けすることができ、従って、金
属バネとコイル端子とをハンダ付けした後に、金属バネ
を固定部へ接着するための接着作業を別工程として行な
う必要がなくなり、組立て作業の作業効率をより一層向
上させることがでると共に製造コストをより一層低減さ
せることができる等の効果を有する。
【0040】請求項5記載の発明は上述のように、請求
項1、2、3又は4記載の発明において、金属バネの固
定部材への固定位置近傍と前記金属バネの固定部への固
定位置近傍との少なくとも一方に、硬化性を有する液体
状の振動減衰材を収容する容器を設けたので、この容器
に収容した振動減衰材に金属バネを浸した状態でその振
動減衰材を硬化させることにより、対物レンズを駆動す
る際に発生する金属バネの共振を大幅に低減させること
ができ、これにより、対物レンズの駆動性能を向上させ
ることができる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示す斜視図である。
【図2】固定部への金属バネの固定構造、及び、金属バ
ネとコイル端子との接続構造を示すもので、(a)は縦
断正面図、(b)は縦断側面図である。
【図3】固定部への金属バネの固定手順、及び、金属バ
ネとコイル端子との接続手順を説明する説明図である。
【図4】本発明の第二の実施例を示す斜視図である。
【図5】固定部への金属バネの固定構造、及び、金属バ
ネとコイル端子との接続構造を示すもので、(a)は縦
断正面図、(b)は縦断側面図である。
【図6】容器の構造を拡大して示す斜視図である。
【図7】金属バネへのシリコンゴムの取付状態を示すも
ので、(a)は斜視図、(b)は正面図である。
【図8】固定部への金属バネの固定手順、及び、金属バ
ネとコイル端子との接続手順を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 対物レンズ 2 ボビン 3,4 コイル 3a,3b コイル端子 5a〜5d,13a〜13d 固定部 6 固定部材 7a〜7d 金属バネ 10a〜10d 溝 11a〜11d 小孔 14a〜14d 面取り部 15 振動減衰材 17 容器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズを保持するボビンにコイルを
    取り付け、一端を固定部材に固定した複数個の長尺状の
    金属バネにより前記ボビンを支持し、前記金属バネを介
    して前記コイルへ通電することにより前記対物レンズを
    フォーカシング方向とトラッキング方向とへ駆動する対
    物レンズ駆動装置において、前記金属バネの他端側が嵌
    合される溝を有する複数個の固定部を前記ボビンに設
    け、前記コイルのコイル端子を挿入する小孔を前記溝に
    交差させて前記固定部に形成したことを特徴とする対物
    レンズ駆動装置。
  2. 【請求項2】 対物レンズを保持するボビンにコイルを
    取り付け、一端を固定部材に固定した複数個の長尺状の
    金属バネにより前記ボビンを支持し、前記金属バネを介
    して前記コイルへ通電することにより前記対物レンズを
    フォーカシング方向とトラッキング方向とへ駆動する対
    物レンズ駆動装置において、前記金属バネの他端側が嵌
    合される溝を有する複数個の固定部を前記ボビンに設
    け、前記金属バネの延出方向に沿った前記固定部の先端
    側に前記金属バネから離反する方向へ傾斜した面取り部
    を形成したことを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  3. 【請求項3】 溝を金属バネの延出方向に対して平行な
    略V字型に形成したことを特徴とする請求項1又は2記
    載の対物レンズ駆動装置。
  4. 【請求項4】 溝の表面に金属メッキを施したことを特
    徴とする請求項1、2又は3記載の対物レンズ駆動装
    置。
  5. 【請求項5】 金属バネの固定部材への固定位置近傍と
    前記金属バネの固定部への固定位置近傍との少なくとも
    一方に、硬化性を有する液体状の振動減衰材を収容する
    容器を設けたことを特徴とする請求項1、2、3又は4
    記載の対物レンズ駆動装置。
JP22444494A 1994-09-20 1994-09-20 対物レンズ駆動装置 Pending JPH0887761A (ja)

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